以下、図面を参照して、本発明のステープラ、ステープラが搭載された後処理装置、後処理装置を備えた画像形成システムの実施の形態について説明する。
<画像形成システム及び後処理装置の構成例>
図1は、本実施の形態の画像形成システムの概要を示す構成図、図2は、本実施の形態の後処理装置の一例を示す構成図である。
本実施の形態の画像形成システム500Aは、画像形成装置501Aと、少なくとも1種類の処理が可能な後処理装置502Aを備える。画像形成装置501Aは、装置内または外部の図示しない給紙部から繰り出した用紙Pに画像を形成して出力する。画像形成装置501Aは、本例では、走査露光による静電潜像の形成、トナーによる静電潜像の現像、トナーの用紙への転写及び定着により用紙Pに画像を形成する。
本実施の形態の後処理装置502Aは、綴じ部503Aに、後述する各実施の形態のステープラ1の何れかを備える。綴じ部503Aは、画像形成装置501Aから出力された用紙Pを積載する積載部504Aを備える。
図2は、後処理装置502Aの綴じ部503Aを上側から見た図である。ステープラ1は、図2に示すように、積載部504Aに積載された用紙Pの一方の角部を綴じる第1の位置Pp1、用紙Pの辺PLに沿った任意の箇所を綴じる第2の位置Pp2、用紙Pの他方の角部を綴じる第3の位置Pp3に、図示しない移動部により移動する。本例では、第1の位置Pp1は、ホームポジション(HP)である基準位置を兼ねる。
<針で用紙を綴じる動作例>
図3は、針で用紙を綴じる動作の一例を示す説明図である。ステープルと称す針10Aは、図3(a)に示すように、針クラウン11Aの両端が一の方向に折り曲げられて、針足12Aが形成される。
針10Aは、針クラウン11Aが押圧されることで、図3(b)に示すように、針足12Aが用紙Pを貫通し、針クラウン11Aが用紙Pに接する。針足12Aが用紙Pを貫通した針10Aは、図3(c)に示すように、針足12Aを折り曲げた際に互いに重なり合う針足12Aの余剰分がカットされる。なお、針足12Aからカットされたカット針13Aを収納する構成については後述する。
針足12Aが所定の長さにカットされた針10Aは、図3(d)に示すように、用紙Pを貫通した針足12Aが折り曲げられて、用紙Pが針10Aで綴じられる。
<第1の実施の形態のステープラの構成例>
図4は、第1の実施の形態のステープラの一例を示す側面図、図5は、第1の実施の形態のステープラの一例を示す斜視図である。
第1の実施の形態のステープラ1Aは、針10Aの供給及び打ち出しが行われる針打出ユニット2Aと、針打出ユニット2Aとの協働で、図3(c)に示す針10Aの針足12Aのカット及び図3(d)に示す針足12Aの折り曲げを行って、用紙Pを針10Aで綴じる綴じユニット3Aを備える。
針打出ユニット2Aは針打出部の一例で、針10Aが収納された針収納部である針カートリッジ100Aが着脱可能に取り付けられる収納部20Aと、針カートリッジ100Aから針10Aを繰り出す繰り出し部21Aと、針10Aを用紙Pに打ち込む打出部22Aを備える。
針10Aは、本例では、直線状の複数本の針10Aが接着により一体とされた針シート101Aとして提供され、複数の針シート101Aが積載されて針カートリッジ100Aに収納される。打出部22Aは、針シート101Aの搬送方向の最先端の1本の針10Aを打ち出す動作に連動して、2本目もしくは3本目の針10Aを成形する。なお、針カートリッジ100Aは、針シート101Aが着脱可能なリフィルに収納される形態で供給されても良い。
綴じユニット3Aは綴じ部の一例で、用紙Pを貫通した針10Aの針足12Aを、所定の長さでカットするカット部30Aと、用紙Pを貫通し、所定の長さにカットされた針10Aの針足12Aを、用紙Pの方向へ折り曲げるクリンチャ部31Aを備える。
ステープラ1Aは、針打出ユニット2Aと綴じユニット3Aとの間に、用紙Pを挟持する用紙挟持部4Aを備える。用紙挟持部4Aは、針打出ユニット2Aの打出部22Aと、綴じユニット3Aのクリンチャ部31Aが設けられたステープラ1Aの一方の側に設けられる。
後処理装置502Aでは、図1に示すように、積載部504Aで傾斜を利用して用紙Pを整列させて積載するため、ステープラ1Aは、用紙挟持部4Aにおいて用紙Pが挿抜される開口側が、上側となる向きに傾斜させて、もしくは、水平に実装される。
ステープラ1Aは、図2に示すように、綴じ位置の切り替え等で後処理装置502A内を移動することにより、向きは一定しない。そこで、用紙挟持部4Aが設けられる側をステープラ1Aの正面側とし、用紙挟持部4Aが設けられる側と反対側を背面側とする。また、綴じユニット3Aが設けられる側をステープラ1Aの上面側とし、針打出ユニット2Aが設けられる側をステープラ1Aの下面側とする。
用紙挟持部4Aは、針10Aによる用紙Pの綴じ位置が、打出部22Aとクリンチャ部31Aとの間に位置できるようにするため、ステープラ1Aの正面側と、左右の両側面の3方向が開口した形状である。
ステープラ1Aは、針打出ユニット2Aの繰り出し部21A及び打出部22Aと、綴じユニット3A、綴じユニット3Aのカット部30A及びクリンチャ部31Aを駆動する駆動部5Aを備える。
駆動部5Aは、針打出ユニット2Aに設けられたモータ50Aに駆動されるカム51Aと、カム51Aの動作を各部に伝達するリンク部52Aを備える。
ステープラ1Aは、カム51Aの動作がリンク部52A等を介して綴じユニット3Aに伝達されることで、針打出ユニット2Aと綴じユニット3Aが離接する方向に相対移動する。本例は、軸32Aを支点とした回転動作で、綴じユニット3Aが針打出ユニット2Aに対して離接する方向に移動する。
ステープラ1Aは、カム51Aが一方向に回転する動作で、綴じユニット3Aが針打出ユニット2Aに近づく方向に移動して、所定のタイミングで用紙Pを用紙挟持部4Aで挟持する。また、ステープラ1Aは、カム51Aが更に一方向に回転する動作で、所定のタイミングで綴じユニット3Aが針打出ユニット2Aから離れる方向に移動して、用紙挟持部4Aでの用紙Pの挟持を解除する。
また、ステープラ1Aは、カム51Aの動作がリンク部52A等を介して繰り出し部21A及び打出部22Aに伝達され、カム51Aが1方向に回転する動作で、針カートリッジ100Aに収納された針10Aを繰り出し部21Aにより繰り出し、繰り出された針10Aの最先端の1本を、用紙挟持部4Aで挟持された用紙Pに打出部22Aで打ち込んで、針10Aの針足12Aを用紙Pに貫通させる。また、2本目もしくは3本目の針10Aを成形する。
更に、ステープラ1Aは、カム51Aの動作がリンク部52A等を介してカット部30A及びクリンチャ部31Aに伝達され、カム51Aが一方向に回転する動作で、用紙Pを貫通した針10Aの針足12Aをカット部30Aで所定の長さでカットし、所定の長さにカットされた針10Aの針足12Aをクリンチャ部31Aで折り曲げる。
ステープラ1Aは、カット部30Aでカットされたカット針13Aを収納するカット針収納部6Aを備える。カット針収納部6Aは、用紙挟持部4Aが設けられた側と反対のステープラ1Aの背面側に、ステープラ1Aに対して着脱可能に取り付けられる。
カット針収納部6Aは、2本の回収路60AL、60ARを備え、ステープラ1Aに取り付けられると、収納部20Aに着脱される針カートリッジ100Aの着脱経路を塞がないように、2本の回収路60AL、60ARが収納部20Aの両側に配置される。
カット針収納部6Aは、針カートリッジ100Aに収納可能な本数の針10Aの針足12Aを最大の長さでカットした場合においても、全てのカット針13Aを収納可能な大きさを有する。
また、カット針収納部6Aは、後処理装置502A内におけるステープラ1Aの位置によらず、カット針収納部6Aの本体部分が、回収路60ALあるいは回収路60ARの一方あるいは両方より下側に位置するように構成される。
ステープラ1Aは、カット部30Aでカットされたカット針13Aをカット針収納部6Aに誘導する排出路33Aを綴じユニット3Aに備える。排出路33Aは、収納部20Aに着脱される針カートリッジ100Aの着脱経路を塞がないように、本例では、カット部30Aに連通した1本の排出路33Aが2本の排出路33AL、33ARに分かれて、収納部20Aの左右両側に配置される。
ステープラ1Aは、一方の排出路33ALの排出口34ALと、カット針収納部6Aの一方の回収路60ALの回収口61ALが連通し、他方の排出路33ARの排出口34ARと、カット針収納部6Aの他方の回収路60ARの回収口61ARが連通する。
これにより、カット部30Aから一方の排出路33ALを通るカット針13Aが、回収口61ALから回収路60ALを通りカット針収納部6Aに収納される。また、カット部30Aから他方の排出路33ARを通るカット針13Aが、回収口61ARから回収路60ARを通りカット針収納部6Aに収納される。
排出路33Aは、後処理装置502A内におけるステープラ1Aの位置によらず、排出路33ALと排出路33ARの少なくとも一方が、カット部30Aより排出口34AL、34ARが低くなるように構成される。
排出路33A(33AL、33AR)は、綴じユニット3Aに設けられることで、軸32Aを支点とした綴じユニット3Aの回転動作で移動する。これに対し、カット針収納部6Aは、針打出ユニット2Aに取り付けられることで、綴じユニット3Aに対して移動しない。
そこで、一方の排出路33ALの排出口34AL及び他方の排出路33ARの排出口34ARを、軸32Aの近傍に配置して、軸32Aを支点とした綴じユニット3Aの回転動作での排出口34AL、34ARの移動量を少なく抑える。
また、カット針収納部6Aの一方の回収口61ALに、一方の排出路33ALの排出口34ALが入り込む形態とし、かつ、回収口61ALの開口の範囲内で排出口34ALが移動できる構成とする。同様に、カット針収納部6Aの他方の回収口61ARに、他方の排出路33ARの排出口34ARが入り込む形態とし、かつ、回収口61ARの開口の範囲内で排出口34ARが移動できる構成とする。
<第1の実施の形態のステープラの作用効果例>
後処理装置に搭載される従来のステープラでは、カット針収納部は後処理装置側に設けられ、ステープラに設けたカット針の排出路にカット針を一時的に貯めておき、所定のタイミングでステープラをカット針収納部の位置に移動させ、ステープラからカット針収納部へカット針を排出していた。
このように、従来は、カット針の回収のため、ステープラを後処理装置側に設けられているカット針収納部の位置に移動させる必要があり、針で用紙を綴じる冊子の生産性が低下する。また、ステープラに設けられた排出路に一時的に貯められたカット針の本数が多いと、ステープラがカット針収納部の位置に移動していない状態で、排出路からカット針が後処理装置内に漏れる可能性があった。
これに対し、第1の実施の形態のステープラ1Aでは、カット針収納部6Aをステープラ1Aに備えたことで、後処理装置502A内でのステープラ1Aの位置によらず、カット針13Aをカット針収納部6Aに収納することができる。これにより、カット針の回収のため、ステープラ1Aを特定の位置に移動させる動作が不要であり、針で用紙を綴じる冊子の生産性が向上する。
また、カット針収納部6Aは、針カートリッジ100Aに収納可能な本数の針10Aの針足12Aを最大の長さでカットした場合においても、全てのカット針13Aを収納可能な大きさで、十分な容量を持つので、針10Aを補充するタイミングまで、カット針13Aの回収を行う必要がない。これにより、ステープラ1Aからカット針13Aを回収する回数を減らすことができ、カット針13Aの回収のために画像形成システム500Aの動作を停止させる回数を減らすことができるので、針で用紙を綴じる冊子の生産性が向上する。
図6は、カット針収納部の着脱動作を示す説明図である。カット針収納部6Aは、ステープラ1Aに対して着脱可能な構成としたことで、カット針13Aの回収を、カット針収納部6Aをステープラ1Aから取り外して行える、これにより、カット針13Aの回収時に、カット針13Aを後処理装置502A内にこぼれ落とす等の不具合の発生を抑制できる。
カット針収納部6Aの着脱は、本例では、図2に示す第1の位置Pp1にステープラ1Aを移動させ、扉505Aを開くことで行われる。また、カット針13Aの回収は、カット針収納部6Aの回収口61AL、61ARから、または、図示しない開閉可能な排出口から行われる。また、カット針収納部6A自体を交換しても良い。
ステープラ1Aでは、カット針収納部6Aを取り付けた状態で、針カートリッジ100Aの着脱が可能である。これにより、図2に示す第1の位置Pp1にステープラ1Aを移動させ、扉505Aを開くことで、カット針収納部6Aを取り外すことなく、針カートリッジ100Aを着脱して、針10Aの補充等を行うことができる。
また、カット針収納部6Aは、ステープラ1Aの背面側に取り付けられるので、カット針収納部6Aの容量を増やしても、針カートリッジ100Aの大きさに制約を及ぼすことが抑制され、カット針収納部6Aを備えていない構成と比較して、針10Aの収納本数を維持あるいは増加させることができる。
なお、図2に示すように、ステープラ1Aを所定の綴じ位置に移動させる動作で、ステープラ1Aが往復移動することにより、カット針収納部6Aに収納されたカット針13Aには、左右方向の力が掛かる。これにより、カット針収納部6A内で、カット針13Aの片寄りを抑制して、カット針13Aを略均等な高さに均して収納できる。
収納されているカット針13Aが片寄ることにより嵩が増えると、カット針13Aが満杯であると誤検知される可能性がある。カット針13Aの満載検知で処理を停止する構成では、カット針収納部6Aにまだ残容量があっても、カット針13Aを収納することができず、カット針収納部6Aを有効に使用できない。これに対し、カット針13Aの片寄りを抑制して、カット針13Aを略均等な高さに均して収納できることで、収納されているカット針13Aの片寄りに起因する誤検知等を抑制することができ、カット針収納部6Aを有効に使用することができる。
後処理装置502Aに搭載されたステープラ1Aは、図1に示すように、用紙挟持部4A側が上向きとなるように傾斜し、かつ、図2に示すように、綴じ位置に合わせて移動する。このため、ステープラ1Aの位置により、排出路33ALと排出路33ARの傾斜、排出路33ALと排出路33ARとの間の高さ、カット針収納部6Aの傾斜、回収路60ALと回収路60ARとの間の高さが変化する。
そこで、ステープラ1Aは、図2に示す第1の位置Pp1、第2の位置Pp2あるいは第3の位置Pp3の何れに移動しても、排出路33ALと排出路33ARの少なくとも一方が、カット部30Aより排出口34AL、34ARが低くなるように構成される。また、カット針収納部6Aは、後処理装置502A内におけるステープラ1Aの位置によらず、カット針収納部6Aの本体部分が、回収路60ALあるいは回収路60ARの一方あるいは両方より下側に位置するように構成される。
これにより、ステープラ1Aが綴じ動作で第1の位置Pp1、第2の位置Pp2あるいは第3の位置Pp3の何れに移動しても、カット部30Aでカットされたカット針13Aが、カット部30Aと、排出路33AL及び排出路33ARに滞留することを抑制できる。また、排出路33AL及び排出路33ARから排出されたカット針13Aが、回収路60AL及び回収路60ARに滞留することを抑制できる。よって、カット部30Aでカットされたカット針13Aを、カット針収納部6Aに収納できる。
ステープラ1Aで用紙Pを綴じる動作では、軸32Aを支点とした回転動作で綴じユニット3Aが移動することで、排出路33AL及び排出路33ARが移動する。排出路の排出口の移動量が大きくなると、排出口が連結されるカット針収納部の回収口が、排出口の移動範囲に合わせた大きさとする必要があるので、ステープラが大型化する。
これに対し、一方の排出路33ALの排出口34AL及び他方の排出路33ARの排出口34ARを、軸32Aの近傍に配置することで、排出口34AL及び排出口34ARの移動量を少なく抑えることができ、ステープラ1Aの小型化を図ることができる。
また、カット針収納部6Aの一方の回収口61ALに、一方の排出路33ALの排出口34ALが入り込む形態とし、かつ、回収口61ALの開口の範囲内で排出口34ALが移動できる構成とした。同様に、カット針収納部6Aの他方の回収口61ARに、他方の排出路33ARの排出口34ARが入り込む形態とし、かつ、回収口61ARの開口の範囲内で排出口34ARが移動できる構成とした。これにより、カット針収納部6Aと排出路33Aとの連結部分でのカット針13Aの外部への漏れを抑制することができる。
<第2の実施の形態のステープラの構成例>
図7は、第2の実施の形態のステープラの一例を示す側面図、図8は、第2の実施の形態のステープラの一例を示す背面図、図9は、第2の実施の形態のステープラの一例を示す上面図である。
第2の実施の形態のステープラ1Bは、図3(a)及び図3(b)に示すように、針10Aの供給及び打ち出しが行われる針打出ユニット2Bと、針打出ユニット2Bとの協働で、図3(c)に示す針10Aの針足12Aのカット及び図3(d)に示す針足12Aの折り曲げを行って、用紙Pを針10Aで綴じる綴じユニット3Bを備える。
ステープラ1Bは、針打出ユニット2Bと綴じユニット3Bとの間に、用紙Pを挟持する用紙挟持部4Bを備える。ステープラ1Bは、軸32Bを支点とした回転動作で、綴じユニット3Bが針打出ユニット2Bに対して離接する方向に移動して、用紙挟持部4Bで用紙Pを挟持及び解放する。
ステープラ1Bは、用紙Pを貫通した針10Aの針足12Aを、所定の長さでカットするカット部30Bと、カット部30Bでカットされたカット針13Aを収納するカット針収納部6Bと、カット部30Bでカットされたカット針13Aをカット針収納部6Bに誘導する排出路33Bを備える。なお、第2の実施の形態のステープラ1Bにおいて、針10Aの繰り出し部、打出部、クリンチャ部、駆動部については図示しないが、第1の実施の形態のステープラ1Aと同様の構成で良い。
カット針収納部6Bは、ステープラ1Bの背面側に、ステープラ1Bに対して着脱可能に取り付けられる。カット針収納部6Bは、ステープラ1Bに取り付けられると、図8に示すように、収納部20Bに着脱される針カートリッジ100Bの着脱経路を塞ぐ形状を有する。
図9に示すように、排出路33Bは、綴じユニット3Bに設けられ、カット部30Bと連通する。排出路33Bは、収納部20Bに着脱される針カートリッジ100Bの着脱経路を塞がないように、カット部30Bに連通した1本の排出路33Bが2本の排出路33BL、33BRに分かれて、収納部20Bの左右両側に配置される。
ステープラ1Bは、一方の排出路33BLの排出口34BLと、カット針収納部6Bの一方の回収口61BLが連通し、他方の排出路33BRの排出口34BRと、カット針収納部6Bの他方の回収口61BRが連通する。
これにより、カット部30Bから一方の排出路33BLを通るカット針13Aが、回収口61BLからカット針収納部6Bに収納される。また、カット部30Bから他方の排出路33BRを通るカット針13Aが、回収口61BRからカット針収納部6Bに収納される。
排出路33Bは、後処理装置502A内におけるステープラ1Bの位置によらず、排出路33BLと排出路33BRの少なくとも一方が、カット部30Bより排出口34BL、34BRが低くなるように構成される。これにより、カット部30Bでカットされたカット針13Aが、カット部30Bと、排出路33BL及び排出路33BRに滞留することが抑制され、カット針収納部6Bに収納されるように構成される。
排出路33Bは、一方の排出路33BLの排出口34BL及び他方の排出路33BRの排出口34BRを、軸32Bの近傍に配置する。これにより、軸32B支点とした綴じユニット3Bの回転動作での排出口34BL、34BRの移動量が少なく抑えられ、ステープラ1Bの小型化を図ることができる。
また、カット針収納部6Bの一方の回収口61BLに、一方の排出路33BLの排出口34BLが入り込む形態とし、かつ、回収口61BLの開口の範囲内で排出口34BLが移動できる構成とする。同様に、カット針収納部6Bの他方の回収口61BRに、他方の排出路33BRの排出口34BRが入り込む形態とし、かつ、回収口61BRの開口の範囲内で排出口34BRが移動できる構成とする。これにより、カット針収納部6Bと排出路33Bとの連結部分でのカット針13Aの外部への漏れを抑制することができる。
<第2の実施の形態のステープラの作用効果例>
第2の実施の形態のステープラ1Bでは、針カートリッジ100Bの着脱が、カット針収納部6Bをステープラ1Bから取り外した状態で行われる。これにより、針10Aの補充等を行う際に、カット針収納部6Bを着脱する操作が必須となり、カット針13Aの回収を、針10Aが無くなって針10Aの補充のタイミングで確実に行わせることができる。
<第3の実施の形態のステープラの構成例>
図10は、第3の実施の形態のステープラの一例を示す側面図、図11は、第3の実施の形態のステープラの一例を示す上面図である。
第3の実施の形態のステープラ1Cは、図3(a)及び図3(b)に示すように、針10Aの供給及び打ち出しが行われる針打出ユニット2Cと、針打出ユニット2Cとの協働で、図3(c)に示す針10Aの針足12Aのカット及び図3(d)に示す針足12Aの折り曲げを行って、用紙Pを針10Aで綴じる綴じユニット3Cを備える。
ステープラ1Cは、針打出ユニット2Cと綴じユニット3Cとの間に、用紙Pを挟持する用紙挟持部4Cを備える。ステープラ1Cは、軸32Cを支点とした回転動作で、綴じユニット3Cが針打出ユニット2Cに対して離接する方向に移動して、用紙挟持部4Cで用紙Pを挟持及び解放する。
ステープラ1Cは、用紙Pを貫通した針10Aの針足12Aを、所定の長さでカットするカット部30Cと、カット部30Cでカットされたカット針13Aを収納するカット針収納部6Cと、カット部30Cでカットされたカット針13Aをカット針収納部6Cに誘導する排出路33Cを備える。なお、第3の実施の形態のステープラ1Cにおいて、針10Aの繰り出し部、打出部、クリンチャ部、駆動部については図示しないが、第1の実施の形態のステープラ1Aと同様の構成で良い。
カット針収納部6Cは、ステープラ1Cの上面側に、ステープラ1Cに対して着脱可能に取り付けられる。カット針収納部6Cは、綴じユニット3Cに着脱可能に取り付けられる構成でも良く、針打出ユニット2Cに着脱可能に取り付けられる構成でも良い。また、カット針収納部6Cは、針カートリッジ100Cに取り付けられる構成でも良く、針カートリッジ100Cの着脱で、カット針収納部6Cをステープラ1Cから着脱する構成としても良い。
排出路33Cは、綴じユニット3Cに設けられ、カット部30Cと連通すると共に、排出口34Cとカット針収納部6Cの回収口61Cが連通する。これにより、カット部30Cから排出路33Cを通るカット針13Aが、回収口61Cからカット針収納部6Cに収納される。
<第3の実施の形態のステープラの作用効果例>
ステープラ1Cは、図1に示すように、後処理装置502Aに傾斜した状態で実装されるので、図2に示す第1の位置Pp1にステープラ1Aを移動させ、扉505Aを開くと、ステープラ1Cの上面が扉505Aの開口側に向き、ステープラ1Cの上面に設けたカット針収納部6Cの視認が容易である。これにより、カット針収納部6Cの全体、あるいは、少なくとも上面を透明な構成として、内部を視認できるようにすることで、収納されているカット針13Aの量を容易に確認できる。
<第4の実施の形態のステープラの構成例>
図12は、第4の実施の形態のステープラの一例を示す側面図、図13は、第4の実施の形態のステープラの一例を示す背面図、図14は、第3の実施の形態のステープラの一例を示す上面図である。
第4の実施の形態のステープラ1Dは、図3(a)及び図3(b)に示すように、針10Aの供給及び打ち出しが行われる針打出ユニット2Dと、針打出ユニット2Dとの協働で、図3(c)に示す針10Aの針足12Aのカット及び図3(d)に示す針足12Aの折り曲げを行って、用紙Pを針10Aで綴じる綴じユニット3Dを備える。
ステープラ1Dは、針打出ユニット2Dと綴じユニット3Dとの間に、用紙Pを挟持する用紙挟持部4Dを備える。ステープラ1Dは、軸32Dを支点とした回転動作で、綴じユニット3Dが針打出ユニット2Dに対して離接する方向に移動して、用紙挟持部4Dで用紙Pを挟持及び解放する。
ステープラ1Dは、用紙Pを貫通した針10Aの針足12Aを、所定の長さでカットするカット部30Dと、カット部30Dでカットされたカット針13Aを収納するカット針収納部6Dと、カット部30Dでカットされたカット針13Aをカット針収納部6Dに誘導する排出路33Dを備える。なお、第4の実施の形態のステープラ1Dにおいて、針10Aの繰り出し部、打出部、クリンチャ部、駆動部については図示しないが、第1の実施の形態のステープラ1Aと同様の構成で良い。
カット針収納部6Dは、ステープラ1Dの下面側に、ステープラ1Dに対して着脱可能に取り付けられる。カット針収納部6Dは、本例では、針打出ユニット2Dに取り付けられる。
排出路33Dは、綴じユニット3Dに設けられ、カット部30Dと連通する。排出路33Dは、収納部20Dに着脱される針カートリッジ100Dの着脱経路を塞がないように、カット部30Dに連通した1本の排出路33Dが2本の排出路33DL、33DRに分かれて、収納部20Dの左右両側に配置される。排出路33Dは、2本の排出路33DL、33DRが、ステープラ1Dの上面から背面を通り、下面側へと延在する。
ステープラ1Dは、一方の排出路33DLの排出口34DLと、カット針収納部6Dの一方の回収口61DLが連通し、他方の排出路33DRの排出口34DRと、カット針収納部6Dの他方の回収口61DRが連通する。
これにより、カット部30Dから一方の排出路33DLを通るカット針13Aが、回収口61DLからカット針収納部6Dに収納される。また、カット部30Dから他方の排出路33DRを通るカット針13Aが、回収口61DRからカット針収納部6Dに収納される。
<第4の実施の形態のステープラの作用効果例>
ステープラ1Dの下面側は、針カートリッジ100Dの着脱経路から外れ、また、可動部位も設けられていない。これより、ステープラ1Dの下面全体を覆うような形状でカット針収納部6Dを構成することができ、カット針収納部6Dの大容量化が容易である。
<第5の実施の形態のステープラの構成例>
図15は、第5の実施の形態のステープラの一例を示す側面図である。
第5の実施の形態のステープラ1Eは、図3(a)及び図3(b)に示すように、針10Aの供給及び打ち出しが行われる針打出ユニット2Eと、針打出ユニット2Eとの協働で、図3(c)に示す針10Aの針足12Aのカット及び図3(d)に示す針足12Aの折り曲げを行って、用紙Pを針10Aで綴じる綴じユニット3Eを備える。
ステープラ1Eは、針打出ユニット2Eと綴じユニット3Eとの間に、用紙Pを挟持する用紙挟持部4Eを備える。ステープラ1Eは、軸32Eを支点とした回転動作で、綴じユニット3Eが針打出ユニット2Eに対して離接する方向に移動して、用紙挟持部4Eで用紙Pを挟持及び解放する。
ステープラ1Eは、用紙Pを貫通した針10Aの針足12Aを、所定の長さでカットするカット部30Eと、カット部30Eでカットされたカット針13Aを収納するカット針収納部6Eと、カット部30Eでカットされたカット針13Aをカット針収納部6Eに誘導する排出路33Eを備える。なお、第5の実施の形態のステープラ1Eにおいて、針10Aの繰り出し部、打出部、クリンチャ部、駆動部については図示しないが、第1の実施の形態のステープラ1Aと同様の構成で良い。
カット針収納部6Eは、ステープラ1Eの正面側に、ステープラ1Eに対して着脱可能に取り付けられる。カット針収納部6Eは、本例では、針打出ユニット2Eに取り付けられる。
排出路33Eは、カット部30Eと連通すると共に、ステープラ1Eの側面を通り、排出路33Eの排出口34Eと、カット針収納部6Eの回収口61Eが連通する。これにより、カット部30Eから排出路33Eを通るカット針13Aが、回収口61Eからカット針収納部6Eに収納される。
<第5の実施の形態のステープラの作用効果例>
図1に示す後処理装置502Aの積載部504Aを構成する用紙ガイド506Aの下側は、従来、空間である。そこで、ステープラ1Eの正面にカット針収納部6Eを備えることで、従来使用されていない空間を利用して、ステープラ1Eにカット針収納部6Eを備えることができ、カット針収納部6Eを設けるための装置の大型化を抑制することができる。
<第6の実施の形態のステープラの構成例>
図16及び図17は、第6の実施の形態のステープラの一例を示す斜視図である。
第6の実施の形態のステープラ1Fは、図3(a)及び図3(b)に示すように、針10Aの供給及び打ち出しが行われる針打出ユニット2Fと、針打出ユニット2Fとの協働で、図3(c)に示す針10Aの針足12Aのカット及び図3(d)に示す針足12Aの折り曲げを行って、用紙Pを針10Aで綴じる綴じユニット3Fを備える。
ステープラ1Fは、針打出ユニット2Fと綴じユニット3Fとの間に、用紙Pを挟持する用紙挟持部4Fを備える。ステープラ1Fは、軸32Fを支点とした回転動作で、綴じユニット3Fが針打出ユニット2Fに対して離接する方向に移動して、用紙挟持部4Fで用紙Pを挟持及び解放する。
ステープラ1Fは、用紙Pを貫通した針10Aの針足12Aを、所定の長さでカットするカット部30Fと、カット部30Fでカットされたカット針13Aを収納するカット針収納部6Fと、カット部30Fでカットされたカット針13Aをカット針収納部6Fに誘導する排出路33Fを備える。なお、第6の実施の形態のステープラ1Fにおいて、針10Aの繰り出し部、打出部、クリンチャ部、駆動部については図示しないが、第1の実施の形態のステープラ1Aと同様の構成で良い。
カット針収納部6Fは、ステープラ1Fの背面側に、ステープラ1Fに対して着脱可能に取り付けられる。カット針収納部6Fは、ステープラ1Fに取り付けられると、2本の回収路60FL、60FRが収納部20Fの両側に配置される。
排出路33Fは、綴じユニット3Fに設けられ、カット部30Fと連通する。排出路33Fは、収納部20Fに着脱される針カートリッジ100Fの着脱経路を塞がないように、カット部30Fに連通した1本の排出路33Fが2本の排出路33FL、33FRに分かれて、収納部20Fの左右両側に配置される。
ステープラ1Fは、一方の排出路33FLの排出口34FLと、カット針収納部6Bの一方の回収口61FLが連通し、他方の排出路33FRの排出口34FRと、カット針収納部6Fの他方の回収口61FRが連通する。
これにより、カット部30Fから一方の排出路33FLを通るカット針13Aが、回収口61FLからカット針収納部6Fに収納される。また、カット部30Fから他方の排出路33FRを通るカット針13Aが、回収口61FRからカット針収納部6Fに収納される。
カット針収納部6Fは、針カートリッジ100Fと嵌合する嵌合部62Fを備える。嵌合部62Fは、一方の回収路60FLと他方の回収路60FRの間に延在し、収納部20Fに着脱される針カートリッジ100Fの着脱経路を塞ぐ位置に設けられる。ステープラ1Fの収納部20Fに針カートリッジ10Fを取り付けた状態で、カット針収納部6Fが取り付けられると、嵌合部62Fが針カートリッジ100Fのハンドル部102Fに設けた被嵌合部103Fに嵌合する。
<第6の実施の形態のステープラの作用効果例>
第6の実施の形態のステープラ1Fは、カット針収納部6Fが取り付けられた状態では、嵌合部62Fが針カートリッジ100Fのハンドル部102Fに設けた被嵌合部103Fに嵌合することで、針カートリッジ100Fの着脱が規制される。よって、図17に示すように、針カートリッジ100Fの着脱が、カット針収納部6Fをステープラ1Fから取り外した状態で行われる。これにより、針10Aの補充等を行う際に、カット針収納部6Fを着脱する操作が必須となり、カット針13Aの回収を、針10Aが無くなって針10Aの補充のタイミングで確実に行わせることができる。
<第7の実施の形態のステープラの構成例>
図18は、第7の実施の形態のステープラの一例を示す側面図、図19は、第7の実施の形態のステープラの一例を示す上面図である。
第7の実施の形態のステープラ1Gは、図3(a)及び図3(b)に示すように、針10Aの供給及び打ち出しが行われる針打出ユニット2Gと、針打出ユニット2Gとの協働で、図3(c)に示す針10Aの針足12Aのカット及び図3(d)に示す針足12Aの折り曲げを行って、用紙Pを針10Aで綴じる綴じユニット3Gを備える。
ステープラ1Gは、針打出ユニット2Gと綴じユニット3Gとの間に、用紙Pを挟持する用紙挟持部4Gを備える。ステープラ1Gは、軸32Gを支点とした回転動作で、綴じユニット3Gが針打出ユニット2Gに対して離接する方向に移動して、用紙挟持部4Gで用紙Pを挟持及び解放する。
ステープラ1Gは、用紙Pを貫通した針10Aの針足12Aを、所定の長さでカットするカット部30Gと、カット部30Gでカットされたカット針13Aを収納するカット針収納部6Gと、カット部30Gでカットされたカット針13Aをカット針収納部6Gに誘導する排出路33Gを備える。なお、第3の実施の形態のステープラ1Gにおいて、針10Aの繰り出し部、打出部、クリンチャ部、駆動部については図示しないが、第1の実施の形態のステープラ1Aと同様の構成で良い。
カット針収納部6Gは、針カートリッジ100Gに設けられ、収納部20Gに対する針カートリッジ100Gの着脱で、カット針収納部6Gがステープラ1Gから着脱される。カット針収納部6Gは、針カートリッジ100Gを着脱する際に使用されるハンドル部102Gに設けられ、カット針収納部6Gがハンドル部102Gを兼ねる。
排出路33Gは、綴じユニット3Gに設けられ、カット部30Gと連通すると共に、排出口34Gとカット針収納部6Gの回収口61Gが連通する。これにより、カット部30Gから排出路33Gを通るカット針13Aが、回収口61Gからカット針収納部6Gに収納される。
<第7の実施の形態のステープラの作用効果例>
第7の実施の形態のステープラ1Gでは、針10Aの補充等を行う際に、針カートリッジ100Gを着脱する操作で、カット針収納部6Gが共に着脱される。これにより、カット針13Aの回収を、針10Aが無くなって針10Aの補充のタイミングで確実に行わせることができる。また、カット針収納部6Gがハンドル部102Gを兼ねることで、新たにカット針収納部6Gを設ける空間が不要であり、ステープラ1Gの大型化を抑制することができる。また、カット針収納部6Gの全体、あるいは、少なくとも上面を透明な構成として、内部を視認できるようにすることで、収納されているカット針13Aの量を容易に確認できる。
<第8の実施の形態のステープラの構成例>
図20は、第8の実施の形態のステープラの一例を示す斜視図、図21は、第8の実施の形態のステープラに取り付けられる本実施の形態の針カートリッジの一例を示す斜視図である。また、図22は、本実施の形態の針カートリッジに取り付けられるリフィルの一例を示す斜視図、図23は、本実施の形態のリフィルの一例を示す側断面図である。更に、図24は、本実施の形態のリフィルの動作例を示す動作説明図である。
第8の実施の形態のステープラ1Hは、図3(a)及び図3(b)に示すように、針10Aの供給及び打ち出しが行われる針打出ユニット2Hと、針打出ユニット2Hとの協働で、図3(c)に示す針10Aの針足12Aのカット及び図3(d)に示す針足12Aの折り曲げを行って、用紙Pを針10Aで綴じる綴じユニット3Hを備える。
ステープラ1Hは、針打出ユニット2Hと綴じユニット3Hとの間に、用紙Pを挟持する用紙挟持部4Hを備える。ステープラ1Hは、軸32Hを支点とした回転動作で、綴じユニット3Hが針打出ユニット2Hに対して離接する方向に移動して、用紙挟持部4Hで用紙Pを挟持及び解放する。
ステープラ1Hは、用紙Pを貫通した針10Aの針足12Aを、所定の長さでカットするカット部30Hと、カット部30Hでカットされたカット針13Aを収納するカット針収納部6Haと、カット部30Hでカットされたカット針13Aをカット針収納部6Haに誘導する排出路33Hを備える。なお、第8の実施の形態のステープラ1Hにおいて、針10Aの繰り出し部、打出部、クリンチャ部、駆動部については図示しないが、第1の実施の形態のステープラ1Aと同様の構成で良い。
カット針収納部6Haは、ステープラ1Hの上面側に、ステープラ1Hに対して着脱可能に取り付けられる。カット針収納部6Haは、本例では、針カートリッジ100Hに取り付けられ、針カートリッジ100Hの着脱で、カット針収納部6Haがステープラ1Hから着脱される。
排出路33Hは、綴じユニット3Hに設けられ、カット部30Hと連通すると共に、カット針収納部6Haの回収口61Haと連通する。これにより、カット部30Hから排出路33Hを通るカット針13Aが、回収口61Haからカット針収納部6Haに収納される。
針カートリッジ100Hは、針シート101Aが収納されるリフィル104Haが着脱可能に構成され、リフィル104Haにカット針収納部6Haを備える。リフィル104Haは、針シート101Aが繰り出し可能に収納される針収納部105Haを備え、針収納部105Haと仕切り106Haで仕切られてカット針収納部6Haが形成される。
針収納部105Haは、針シート101Aを積載方向に沿って押圧する針シート押さえ107Ha及びバネ108Haを備える。カット針収納部6Haは、リフィル104Haの上面に回収口61Haが設けられ、回収口61Haを開閉する蓋部63Haを備える。蓋部63Haは、バネ64Haで回収口61Haを閉じる方向に付勢される。
これにより、図21等に示すように、針カートリッジ100Hがステープラ1Hに取り付けられていない状態では、回収口61Haが蓋部63Haで閉じられる。よって、針カートリッジ100Hをステープラ1Hから取り外した状態では、収納したカット針13Aが不用意に外部に排出されることが抑制される。
これに対し、図20に示すように、針カートリッジ100Hがステープラ1Hに取り付けられると、排出路33Hに押されて蓋部63Haが開き、排出路33Hとカット針収納部6Haが連通する。よって、針カートリッジ100Hをステープラ1Hに取り付ける動作で、蓋部63Haを開くことができ、蓋部63Haを開けるためだけに別の操作を行う必要が無い。従って蓋部63Haの開け忘れを抑制できる。
カット針収納部6Haは、リフィル104Haの上面全体を開閉可能とした回収蓋部65Haが設けられる。回収蓋部65Haは、本例では、軸66Haを支点とした回転動作でカット針収納部6Haを開閉する。これにより、針カートリッジ100Hをステープラ1Hから取り外した状態、必要に応じてリフィル104Haを針カートリッジ100Hから取り外した状態で、回収蓋部65Haを開けることで、カット針収納部6Haに収納したカット針13Aを排出することができる。なお、針10Aの補充でリフィル104Haごと交換する構成では、回収蓋部65Haを設けなくてもよい。
<第8の実施の形態のステープラの作用効果例>
第8の実施の形態のステープラ1Hでは、針10Aの補充等を行う際に、針カートリッジ100Hを着脱する操作で、カット針収納部6Haが共に着脱される。これにより、カット針13Aの回収を、針10Aが無くなって針10Aの補充のタイミングで確実に行わせることができる。また、針カートリッジ100Hをステープラ1Hに取り付ける操作で、カット針収納部6Haが共に取り付けられるので、カット針収納部6Haの装着を忘れることを抑制できる。
<本実施の形態のリフィルの変形例>
図25は、本実施の形態のリフィルの変形例を示す側断面図である。リフィル104Hbは、直線状の複数本の針10Aが接着により一体とされた針シートが巻かれた針シートロール101Bが針収納部105Hbに収納される。リフィル104Hbは、針収納部105Hbの上側に、カット針13Aが収納可能な空間を設けてカット針収納部6Hbが形成される。
カット針収納部6Hbは、リフィル104Hbの上面に回収口61Hbが設けられ、回収口61Hbを開閉する蓋部63Hbを備える。蓋部63Hbは、図示しないバネで回収口61Hbを閉じる方向に付勢される。
カット針収納部6Hbは、リフィル104Hbの上面全体を開閉可能とした回収蓋部65Hbが設けられる。回収蓋部65Hbは、本例では、軸66Hbを支点とした回転動作でカット針収納部6Hbを開閉する。
図26及び図27は、本実施の形態のリフィルの変形例を示す側断面図で、カット針収納部をリフィルの正面側に設けた例である。図26に示すリフィル104Ha2は、針シート101Aが収納される針収納部105Haの正面側に、カット針13Aが収納可能な空間を設けてカット針収納部6Ha2が形成される。
リフィル104Ha2は、カット針収納部6Ha2の上面に回収口61Haが設けられ、回収口61Haを開閉する蓋部63Haを備える。蓋部63Haは、図示しないバネで回収口61Haを閉じる方向に付勢される。
リフィル104Ha2は、カット針収納部6Ha2の上面全体を開閉可能とした回収蓋部65Haが設けられる。回収蓋部65Haは、本例では、軸66Haを支点とした回転動作でカット針収納部6Ha2を開閉する。
図27に示すリフィル104Hb2は、針シートロール101Bが収納される針収納部105Hbの正面側に、カット針13Aが収納可能な空間を設けてカット針収納部6Hb2が形成される。
リフィル104Hb2は、カット針収納部6Hb2の上面に回収口61Hbが設けられ、回収口61Hbを開閉する蓋部63Hbを備える。蓋部63Hbは、図示しないバネで回収口61Hbを閉じる方向に付勢される。
リフィル104Hb2は、カット針収納部6Hb2の上面全体を開閉可能とした回収蓋部65Hbが設けられる。回収蓋部65Hbは、本例では、軸66Hbを支点とした回転動作でカット針収納部6Hb2を開閉する。
図28及び図29は、本実施の形態のリフィルの変形例を示す側断面図で、カット針収納部をリフィルの背面側に設けた例である。図28に示すリフィル104Ha3は、針シート101Aが収納される針収納部105Haの背面側に、カット針13Aが収納可能な空間を設けてカット針収納部6Ha3が形成される。
リフィル104Ha3は、カット針収納部6Ha3の上面に回収口61Haが設けられ、回収口61Haを開閉する蓋部63Haを備える。蓋部63Haは、図示しないバネで回収口61Haを閉じる方向に付勢される。
リフィル104Ha3は、カット針収納部6Ha3の上面全体を開閉可能とした回収蓋部65Haが設けられる。回収蓋部65Haは、本例では、軸66Haを支点とした回転動作でカット針収納部6Ha3を開閉する。
図29に示すリフィル104Hb3は、針シートロール101Bが収納される針収納部105Hbの背面側に、カット針13Aが収納可能な空間を設けてカット針収納部6Hb3が形成される。
リフィル104Hb3は、カット針収納部6Hb3の上面に回収口61Hbが設けられ、回収口61Hbを開閉する蓋部63Hbを備える。蓋部63Hbは、図示しないバネで回収口61Hbを閉じる方向に付勢される。
リフィル104Hb3は、カット針収納部6Hb3の上面全体を開閉可能とした回収蓋部65Hbが設けられる。回収蓋部65Hbは、本例では、軸66Hbを支点とした回転動作でカット針収納部6Hb3を開閉する。
図30は、本実施の形態のリフィルの変形例を示す正面断面図、図31は、本実施の形態のリフィルの変形例を示す斜視図で、カット針収納部をリフィルの下面側に設けた例である。リフィル104H4は、針シート101Aが収納される針収納部105Haまたは針シートロール101Bが収納される針収納部105Hbの下面側に、カット針13Aが収納可能な空間を設けてカット針収納部6H4が形成される。また、針収納部105Haまたは針収納部105Hbの両側方に、カット針収納部6H4に連通した回収路60HL4、60HR4を備える。
リフィル104H4は、一方の回収路60HL4及び他方の回収路60HR4の上面に回収口61H4が設けられ、回収口61H4を開閉する蓋部63H4を備える。蓋部63H4は、バネ64H4で回収口61H4を閉じる方向に付勢される。
リフィル104H4は、一方の回収路60HL4及び他方の回収路60HR4の上面全体を開閉可能とした回収蓋部65H4が設けられる。回収蓋部65H4は、本例では、軸66H4を支点とした回転動作でカット針収納部6H4を開閉する。
図32は、本実施の形態のリフィルの変形例を示す正面断面図、図33は、本実施の形態のリフィルの変形例を示す斜視図で、カット針収納部をリフィルの側面に設けた例である。リフィル104H5は、針シート101Aが収納される針収納部105Haまたは針シートロール101Bが収納される針収納部105Hbの両側面に、カット針13Aが収納可能な空間を設けてカット針収納部6HL5、6HR5が形成される。
リフィル104H5は、一方のカット針収納部6HL5及び他方のカット針収納部6HR5の上面に回収口61H5が設けられ、回収口61H5を開閉する蓋部63H5を備える。蓋部63H5は、バネ64H5で回収口61H5を閉じる方向に付勢される。
リフィル104H5は、一方のカット針収納部6HL5及び他方のカット針収納部6HR5の上面全体を開閉可能とした回収蓋部65H5が設けられる。回収蓋部65H5は、本例では、軸66H5を支点とした回転動作でカット針収納部6HL5、6HR5を開閉する。
<第9の実施の形態のステープラの構成例>
図34は、第9の実施の形態のステープラの一例を示す斜視図、図35〜図38は、第9の実施の形態のステープラの一例を示す側断面図である。
第9の実施の形態のステープラ1Jは、図3(a)及び図3(b)に示すように、針10Aの供給及び打ち出しが行われる針打出ユニット2Jと、針打出ユニット2Jとの協働で、図3(c)に示す針10Aの針足12Aのカット及び図3(d)に示す針足12Aの折り曲げを行って、用紙Pを針10Aで綴じる綴じユニット3Jを備える。
ステープラ1Jは、針打出ユニット2Jと綴じユニット3Jとの間に、用紙Pを挟持する用紙挟持部4Jを備える。ステープラ1Jは、軸32Jを支点とした回転動作で、綴じユニット3Jが針打出ユニット2Jに対して離接する方向に移動して、用紙挟持部4Jで用紙Pを挟持及び解放する。
ステープラ1Jは、用紙Pを貫通した針10Aの針足12Aを、所定の長さでカットするカット部30Jと、カット部30Jでカットされたカット針13Aを収納するカット針収納部6Jaと、カット部30Jでカットされたカット針13Aをカット針収納部6Jaに誘導する排出路33Jを備える。なお、第9の実施の形態のステープラ1Jにおいて、針10Aの繰り出し部、打出部、クリンチャ部、駆動部については図示しないが、第1の実施の形態のステープラ1Aと同様の構成で良い。
カット針収納部6Jaは、ステープラ1Jに対して着脱可能に取り付けられる。カット針収納部6Jaは、本例では、針カートリッジ100Jに取り付けられ、針カートリッジ100Jの着脱で、カット針収納部6Jaがステープラ1Jから着脱される。
排出路33Jは、綴じユニット3Jに設けられ、カット部30Jと連通すると共に、排出口34Jaがカット針収納部6Jaの回収口61Jaと連通する。これにより、カット部30Jから排出路33Jを通るカット針13Aが、回収口61Jaからカット針収納部6Jaに収納される。
針カートリッジ100Jは、カット針収納部6Jaが上下方向に昇降可能に取り付けられる。カット針収納部6Jaは、バネ67Jaで針カートリッジ100Jに吊下され、収納されるカット針13Aの量の変化による重量の変化で昇降する。
カット針収納部6Jaは、下部に嵌合部68Jを備える。嵌合部68Jaは、針カートリッジ100Jをステープラ1Jの収納部20Jに取り付ける方向に移動させる動作での移動方向の前側に位置する面が、移動方向に対して略垂直な面で構成される。また、嵌合部68Jaは、針カートリッジ100Jをステープラ1Jの収納部20Jから取り外す方向に移動させる動作での移動方向の前側に位置する面が、移動方向に対して傾斜した面で構成される。
ステープラ1Jは、針カートリッジ100Jが収納部20Jに取り付けられると、嵌合部68Jaと対向する位置に被嵌合部109Jaを備える。被嵌合部109Jaは、嵌合部68Jaと合致する形状を有し、カット針収納部6Jaに収納されるカット針13Aの量が増加して、カット針収納部6Jaが下降すると、嵌合部68Jaが嵌合する。
<第9の実施の形態のステープラの作用効果例>
第9の実施の形態のステープラ1Jでは、カット針収納部6Jaにカット針13Aが収納されていない状態では、図35に示すように、カット針収納部6Jaがバネ67Jaで初期位置に上昇している。これにより、嵌合部68Jaが、針カートリッジ100J内に入り込み、収納部20Jに対して針カートリッジ100Jの着脱が自在に行える。
カット針収納部6Jaにカット針13Aが所定量収納された状態では、図36に示すように、カット針13Aの重量でバネ67Jaを伸ばしながらカット針収納部6Jaが嵌合位置まで下降し、嵌合部68Jaが被嵌合部109Jaに嵌合する。
カット針13Aの回収、あるいは、針10Aの補充で針カートリッジ100Jを取り外す動作では、針カートリッジ100Jをステープラ1Jから取り外すため、図37に示すように、針カートリッジ100Jを収納部20Jから抜く方向に移動させる。
針カートリッジ100Jを収納部20Jから抜く方向に移動させると、嵌合部68Jaの斜面の形状と、被嵌合部109Jaの斜面の形状により、嵌合部68Jaが被嵌合部109Jaに乗り上げながらカット針収納部6Jaが上昇し、被嵌合部109Jaから嵌合部68Jaが抜ける。これにより、針カートリッジ100Jをステープラ1Jから取り外すことができる。
針カートリッジ100Jがステープラ1Jから取り外されると、カット針収納部6Jaからカット針13aを排出しなければ、カット針収納部6Jaは、カット針13Aの重量で嵌合位置まで下降する。これにより、カット針収納部6Jaからカット針13aを排出しない状態で、再度針カートリッジ100Jをステープラ1Jに取り付けようとすると、図38に示すように、嵌合部68Jaが被嵌合部109Jaに突き当たる。
針カートリッジ100Jをステープラ1Jに取り付ける方向に針カートリッジ100Jを移動させる動作では、嵌合部68Jaの形状により、カット針収納部6Jaが上昇できない。これにより、カット針収納部6Jaからカット針13Aを排出しなければ、針カートリッジ100Jをステープラ1Jに取り付けることができない。従って、カット針収納部6Jaからのカット針13Aの排出を確実に行わせて、カット針13Aを回収することができる。
<第9の実施の形態のステープラの変形例>
図39〜図41は、第9の実施の形態のステープラの変形例を示す側断面図である。
第9の実施の形態の変形例のステープラ1Jbは、第9の実施の形態のステープラ1Jと同様に、針打出ユニット2Jと綴じユニット3Jを備え、針打出ユニット2Jと綴じユニット3Jとの間に、用紙Pを挟持する用紙挟持部4Jを備える。
ステープラ1Jbは、カット部30Jでカットされたカット針13Aを収納するカット針収納部6Jbを備える。カット針収納部6Jbは、ステープラ1Jbに対して着脱可能に取り付けられる。カット針収納部6Jbは、針カートリッジ100Jbに取り付けられ、針カートリッジ100Jbの着脱で、カット針収納部6Jbがステープラ1Jbから着脱される。
針カートリッジ100Jbは、カット針満載検知アクチュエータ110Jbと、カット針満載検知アクチュエータ110Jbと連動する係止部111Jbを備える。また、ステープラ1Jbは、係止部111Jbが突き当てられる被係止部112Jbを備える。カット針満載検知アクチュエータ110Jbは、カット針収納部6Jbの内部に突出する方向及び退避する方向に移動する。カット針満載検知アクチュエータ110Jbは、カット針収納部6Jbにカット針13Aが収納されることで、カット針13Aに押されてカット針収納部6Jbの内部から退避する構成でも良いし、図示しない駆動源により、所定のタイミングでカット針収納部6Jbの内部に突出、退避する方向に移動する構成でも良い。
係止部111Jbは、カット針満載検知アクチュエータ110Jbと連動して、本例では、針カートリッジ100Jbの下面から内部に退避する初期位置と、針カートリッジ100Jbの下面から突出する係止位置との間を回転動作で移動する。係止部111Jbの回転動作の軸113Jbは、針カートリッジ100Jbをステープラ1Jbの収納部20Jbから取り外す方向に移動させる動作での移動方向の前側に位置する。
被係止部112Jbは、収納部20Jbの下面から、係止位置に移動した係止部111Jbの移動経路に突出する。
<第9の実施の形態の変形例のステープラの作用効果例>
第9の実施の形態の変形例のステープラ1Jbでは、カット針収納部6Jbにカット針13Aが収納されていない状態では、図39に示すように、カット針満載検知アクチュエータ110Jbがカット針収納部6Jbの内部に突出することで、係止部111Jbが針カートリッジ100Jbの下面から内部に退避する初期位置に移動している。これにより、収納部20Jbに対して針カートリッジ100Jbの着脱が自在に行える。
カット針収納部6Jbにカット針13Aが所定量収納された状態では、図40に示すように、カット針満載検知アクチュエータ110Jbがカット針13Aに押されてカット針収納部6Jbの内部に突出できず、カット針収納部6Jbの内部から退避した状態となる。これにより、係止部111Jbが針カートリッジ100Jbの下面から突出する係止位置に移動する。
カット針13Aの回収、あるいは、針10Aの補充で針カートリッジ100Jbを取り外す動作では、針カートリッジ100Jbをステープラ1Jbから取り外すため、針カートリッジ100Jbを収納部20Jbから抜く方向に移動させる。
針カートリッジ100Jbを収納部20Jbから抜く方向に移動させると、係止部111Jbが被係止部112Jbを乗り越える。これにより、針カートリッジ100Jbをステープラ1Jbから取り外すことができる。
カット針13aをカット針収納部6Jbから排出しない状態で、再度針カートリッジ100Jbをステープラ1Jbに取り付けようとすると、図41に示すように、係止部111Jbが被係止部112Jbに突き当たる。
針カートリッジ100Jbをステープラ1Jbに取り付ける方向に針カートリッジ100Jbを移動させる動作では、係止部111Jbの形状により、係止部111Jbが被係止部112Jbを乗り越えられない。これにより、カット針13Aをカット針収納部6Jbから排出しなければ、針カートリッジ100Jbをステープラ1Jbに取り付けることができない。従って、カット針収納部6Jbからのカット針13Aの排出を確実に行わせて、カット針13Aを回収することができる。
<第10の実施の形態のステープラの構成例>
図42は、第10の実施の形態のステープラの一例を示す斜視図、図43〜図46は、第10の実施の形態のステープラの一例を示す側断面図である。
第10の実施の形態のステープラ1Kは、図3(a)及び図3(b)に示すように、針10Aの供給及び打ち出しが行われる針打出ユニット2Kと、針打出ユニット2Kとの協働で、図3(c)に示す針10Aの針足12Aのカット及び図3(d)に示す針足12Aの折り曲げを行って、用紙Pを針10Aで綴じる綴じユニット3Kを備える。
ステープラ1Kは、針打出ユニット2Kと綴じユニット3Kとの間に、用紙Pを挟持する用紙挟持部4Kを備える。ステープラ1Kは、軸32Kを支点とした回転動作で、綴じユニット3Kが針打出ユニット2Kに対して離接する方向に移動して、用紙挟持部4Kで用紙Pを挟持及び解放する。
ステープラ1Kは、用紙Pを貫通した針10Aの針足12Aを、所定の長さでカットするカット部30Kと、カット部30Kでカットされたカット針13Aを収納するカット針収納部6Kaと、カット部30Kでカットされたカット針13Aをカット針収納部6Kaに誘導する排出路33Kを備える。なお、第10の実施の形態のステープラ1Kにおいて、針10Aの繰り出し部、打出部、クリンチャ部、駆動部については図示しないが、第1の実施の形態のステープラ1Aと同様の構成で良い。
カット針収納部6Kaは、ステープラ1Kに対して着脱可能に取り付けられる。カット針収納部6Kaは、本例では、針打出ユニット2Kに着脱可能に取り付けられる。排出路33Kは、綴じユニット3Kに設けられ、カット部30Kと連通すると共にカット針収納部6Kaと連通する。これにより、カット部30Kから排出路33Kを通るカット針13Aがカット針収納部6Kaに収納される。
カット針収納部6Kaは、係合部68Kaを備える。係合部68Kaは、カット針収納部6Kaに収納されるカット針13Aの量の変化により昇降する。係合部68Kaは、針カートリッジ100Kをステープラ1Kの収納部20Kに取り付ける方向に移動させる動作で針カートリッジ100Kと対向する面が、略垂直な面で構成される。また、係合部68Kaは、針カートリッジ100Kをステープラ1Kの収納部20Kから取り外す方向に移動させる動作で針カートリッジ100Kと対向する面が、移動方向に対して傾斜した面で構成される。
ステープラ1Kは、針カートリッジ100Kに設けた係止凸部114Kに係止される係止ピン115Kと、係止ピン115Kを係止凸部114Kの方向に付勢するバネ116Kを備える。
<第10の実施の形態のステープラの作用効果例>
第10の実施の形態のステープラ1Kでは、カット針収納部6Kaにカット針13Aが収納されていない状態では、図43に示すように、係合部68Kaが初期位置に下降している。これにより、係合部68Kaが、収納部20Kに突出せず、収納部20Kに対して針カートリッジ100Kの着脱が自在に行える。
カット針収納部6Kaにカット針13Aが所定量収納された状態では、図44に示すように、係合部68Kaが係合位置まで上昇する。
カット針13Aの回収、あるいは、針10Aの補充で針カートリッジ100Kを取り外す動作では、針カートリッジ100Kをステープラ1Kから取り外すため、図45に示すように、針カートリッジ100Kを収納部20Kから抜く方向に移動させる。
針カートリッジ100Kを収納部20Kから抜く方向に移動させると、係合部68Kaの斜面の形状により、バネ116Kを圧縮して係止ピン115Kを押し上げながら、針カートリッジ100Kが係合部68Kaを乗り越える。これにより、針カートリッジ100Kをステープラ1Kから取り外すことができる。
カット針13Aをカット針収納部6Kaから排出しない状態で、再度針カートリッジ100Kをステープラ1Kに取り付けようとすると、図46に示すように、係合部68Kaに針カートリッジ100Kが突き当たる。
針カートリッジ100Kをステープラ1Kに取り付ける方向に針カートリッジ100Kを移動させる動作では、係合部68Kaの形状により、針カートリッジ100Kが係合部68Kaを乗り越えることができない。これにより、カット針13Aをカット針収納部6Kaから排出しなければ、針カートリッジ100Kをステープラ1Kに取り付けることができない。従って、カット針収納部6Kaからのカット針13Aの排出を確実に行わせて、カット針13Aを回収することができる。
<第10の実施の形態のステープラの変形例>
図47〜図49は、第10の実施の形態のステープラの変形例を示す側断面図である。
第10の実施の形態の変形例のステープラ1Kbは、第10の実施の形態のステープラ1Kと同様に、針打出ユニット2Kと綴じユニット3Kを備え、針打出ユニット2Kと綴じユニット3Kとの間に、用紙Pを挟持する用紙挟持部4Kを備える。
ステープラ1Kbは、カット部30Kでカットされたカット針13Aを収納するカット針収納部6Kbを備える。カット針収納部6Kbは、針打出ユニット2Kに着脱可能に取り付けられる。
カット針収納部6Kbは、係合部68Kbを備える。係合部68Kbは、カット針収納部6Kbに収納されるカット針13Aの量の変化により昇降する。係合部68Kbは、カット針収納部6Kbをステープラ1Kbに取り付ける方向に移動させる動作で係止ピン117Kbと対向する面が、略垂直な面で構成される。また、係合部68Kaは、カット針収納部6Kbをステープラ1Kから取り外す方向に移動させる動作で係止ピン117Kbと対向する面が、移動方向に対して傾斜した面で構成される。
ステープラ1Kbは、針カートリッジ100Kに設けた係止凸部114Kに係止される係止ピン115Kと、係止ピン115Kを係止凸部114Kの方向に付勢するバネ116Kを備える。また、ステープラ1Kbは、係合部68Kbが係止さえる係止ピン117Kbと、係止ピン117Kbを係合部68Kb方向に付勢するバネ118Kbを備える。
<第10の実施の形態の変形例のステープラの作用効果例>
第10の実施の形態の変形例のステープラ1Kbでは、カット針収納部6Kbにカット針13Aが収納されていない状態では、図47に示すように、係合部68Kbが初期位置に下降している。これにより、係合部68Kbが突出せず、カット針収納部6Kbの着脱が自在に行える。
カット針収納部6Kbにカット針13Aが所定量収納された状態では、図48に示すように、係合部68Kbが係合位置まで上昇する。カット針13Aの回収でカット針収納部6Kbを取り外す動作では、カット針収納部6Kbをステープラ1Kbから抜く方向に移動させる。
カット針収納部6Kbをステープラ1Kbから抜く方向に移動させると、係合部68Kbの斜面の形状により、バネ118Kbを圧縮して係止ピン117Kbを押し上げながら、係合部68Kbが係止ピン117Kbを乗り越える。これにより、カット針収納部6Kbをステープラ1Kbから取り外すことができる。
カット針13Aをカット針収納部6Kbから排出しない状態で、再度カット針収納部6Kbをステープラ1Kbに取り付けようとすると、図49に示すように、係合部68Kbが係止ピン117Kbに突き当たる。
カット針収納部6Kbをステープラ1Kbに取り付ける方向に移動させる動作では、係合部68Kbの形状により、係合部68Kbが係止ピン117Kbを乗り越えることができない。これにより、カット針13Aをカット針収納部6Kbから排出しなければ、カット針収納部6Kbをステープラ1Kbに取り付けることができない。従って、カット針収納部6Kbからのカット針13Aの排出を確実に行わせて、カット針13Aを回収することができる。
<第11の実施の形態のステープラの構成例>
図50は、第11の実施の形態のステープラの一例を示す斜視図、図51〜図52は、第11の実施の形態のステープラの一例を示す側断面図である。
第11の実施の形態のステープラ1Lは、図3(a)及び図3(b)に示すように、針10Aの供給及び打ち出しが行われる針打出ユニット2Lと、針打出ユニット2Lとの協働で、図3(c)に示す針10Aの針足12Aのカット及び図3(d)に示す針足12Aの折り曲げを行って、用紙Pを針10Aで綴じる綴じユニット3Lを備える。
ステープラ1Lは、針打出ユニット2Lと綴じユニット3Lとの間に、用紙Pを挟持する用紙挟持部4Lを備える。ステープラ1Lは、軸32Lを支点とした回転動作で、綴じユニット3Lが針打出ユニット2Lに対して離接する方向に移動して、用紙挟持部4Lで用紙Pを挟持及び解放する。
ステープラ1Lは、用紙Pを貫通した針10Aの針足12Aを、所定の長さでカットするカット部30Lと、カット部30Lでカットされたカット針13Aを収納するカット針収納部6Lと、カット部30Lでカットされたカット針13Aをカット針収納部6Lに誘導する排出路33Lを備える。なお、第11の実施の形態のステープラ1Lにおいて、針10Aの繰り出し部、打出部、クリンチャ部、駆動部については図示しないが、第1の実施の形態のステープラ1Aと同様の構成で良い。
カット針収納部6Lは、ステープラ1Lに対して着脱可能に取り付けられる。カット針収納部6Lは、本例では、針打出ユニット2Lの背面に着脱可能に取り付けられる。針カートリッジ100Lは、カット針収納部6Lの着脱により、ステープラ1Lに着脱可能に構成される。排出路33Lは、綴じユニット3Lに設けられ、カット部30Lと連通すると共にカット針収納部6Lと連通する。これにより、カット部30Lから排出路33Lを通るカット針13Aがカット針収納部6Lに収納される。
カット針収納部6Lは、拡張部69Lを備える。拡張部69Lは、カット針収納部6Lに対して引き出し、収納される方向に移動可能で、カット針収納部6Lの容積を調整可能に設けられる。
<第11の実施の形態のステープラの作用効果例>
第11の実施の形態のステープラ1Lでは、図51に示すように、拡張部69Lをカット針収納部6Lから引き出すことで、カット針収納部6Lの容積を拡大することができる。また、図52に示すように、拡張部69Lをカット針収納部6Lに収納することで、カット針収納部6Lの容積を縮小することができる。これにより、カット針13Aの収納量を、必要に応じて調整することができる。
<第12の実施の形態のステープラの構成例>
図53〜図54は、第12の実施の形態のステープラの一例を示す斜視図、図55は、カット針収納部の一例を示す斜視図である。
第12の実施の形態のステープラ1Mは、図3(a)及び図3(b)に示すように、針10Aの供給及び打ち出しが行われる針打出ユニット2Mと、針打出ユニット2Mとの協働で、図3(c)に示す針10Aの針足12Aのカット及び図3(d)に示す針足12Aの折り曲げを行って、用紙Pを針10Aで綴じる綴じユニット3Mを備える。
ステープラ1Mは、針打出ユニット2Mと綴じユニット3Mとの間に、用紙Pを挟持する用紙挟持部4Mを備える。ステープラ1Mは、軸32Mを支点とした回転動作で、綴じユニット3Mが針打出ユニット2Mに対して離接する方向に移動して、用紙挟持部4Mで用紙Pを挟持及び解放する。
ステープラ1Mは、用紙Pを貫通した針10Aの針足12Aを、所定の長さでカットするカット部30Mと、カット部30Mでカットされたカット針13Aを収納するカット針収納部6Maと、カット部30Mでカットされたカット針13Aをカット針収納部6Maに誘導する排出路33M備える。なお、第12の実施の形態のステープラ1Mにおいて、針10Aの繰り出し部、打出部、クリンチャ部、駆動部については図示しないが、第1の実施の形態のステープラ1Aと同様の構成で良い。
カット針収納部6Maは、ステープラ1Mに対して着脱可能に取り付けられる。カット針収納部6Maは、針打出ユニット2Mの背面に着脱可能に取り付けられる。カット針収納部6Maは、軸凸部70Maがステープラ1Mの図示しない受け部に入れられ、軸凸部70Maを支点とした回転動作で、ステープラ1Mに対して着脱する動作が行われる。また、カット針収納部6Maは、軸凸部70Maをステープラ1Mから外すことで、ステープラ1Mから取り外される。カット針収納部6Maは、ステープラ1Mに係止される係止爪部71Maと、係止爪部71Maに設けられ、係止爪部71Maによる係止を解除する操作部72Maを備える。
針カートリッジ100Mは、カット針収納部6Maをステープラ1Mに取り付けた状態で、ステープラ1Mに着脱可能に構成される。排出路33Mは、綴じユニット3Mに設けられ、カット部30Mと連通すると共にカット針収納部6Maと連通する。これにより、カット部30Lから排出路33Lを通るカット針13Aがカット針収納部6Maに収納される。
<第12の実施の形態のステープラの作用効果例>
第12の実施の形態のステープラ1Mでは、カット針収納部6Maを取り付ける場合、軸凸部70Maをステープラ1Mの図示しない受け部に入れ、カット針収納部6Maをステープラ1Mの方向に押すことで、図54に示すように、軸凸部70Maを支点とした回転動作で、係止爪部71Maがステープラ1Mに係止されて、図53に示すように、カット針収納部6Maがステープラ1Mに取り付けられる。これにより、図2に示すように、ステープラ1Mは、後処理装置502A内を移動する際に、振動等が加わっても、カット針収納部6Maが不用意に外れることを防止できる。
カット針収納部6Maを取り外す場合、操作部72Maを操作することで、係止爪部71Maによる係止を解除し、カット針収納部6Maをステープラ1Mから離す方向に動かすことで、図54に示すように、軸凸部70Maを支点とした回転動作で軸凸部70Maがステープラ1Mから外れ、カット針収納部6Maがステープラ1Mから取り外される。
<第12の実施の形態のステープラの変形例>
図56〜図57は、第12の実施の形態のステープラの変形例を示す斜視図である。
第12の実施の形態の変形例のステープラ1Mbは、第12の実施の形態のステープラ1Mと同様に、針打出ユニット2Mと綴じユニット3Mを備え、針打出ユニット2Mと綴じユニット3Mとの間に、用紙Pを挟持する用紙挟持部4Mを備える。
ステープラ1Mbは、カット部30Mでカットされたカット針13Aを収納するカット針収納部6Mbと、カット部30Mでカットされたカット針13Aをカット針収納部6Mbに誘導する排出路33M備える。針カートリッジ100Mは、カット針収納部6Mbをステープラ1Mbに取り付けた状態で、ステープラ1Mbに着脱可能に構成される。
カット針収納部6Mbは、針打出ユニット2Mの背面に着脱可能に取り付けられる。カット針収納部6Mbは、図示しない軸凸部を支点とした回転動作でステープラ1Mbに対して着脱する動作が行われる。
カット針収納部6Mbは、ステープラ1Mbに係止される係止爪部71Mbと、係止爪部71Mbによる係止を解除する操作部72Mbを備える。操作部72Mbは、カット針収納部6Mbの一方あるいは両方の側面に設けられ、カット針収納部6Mbの下面に設けられた係止爪部71Mbを動かす。
<第12の実施の形態の変形例のステープラの作用効果例>
第12の実施の形態の変形例のステープラ1Mbでは、カット針収納部6Mbを取り付ける場合、カット針収納部6Mbをステープラ1Mbの方向に押すことで、図57に示すように、カット針収納部6Mbの回転動作で、係止爪部71Maがステープラ1Mbに係止されて、図56に示すように、カット針収納部6Mbがステープラ1Mbに取り付けられる。
カット針収納部6Mbを取り外す場合、操作部72Mbを操作することで、係止爪部71Mbを退避させて係止を解除し、カット針収納部6Mbをステープラ1Mbから離す方向に動かすことで、図57に示すように、回転動作でカット針収納部6Mbがステープラ1Mbから取り外される。
<第12の実施の形態のステープラの他の変形例>
図58〜図59は、第12の実施の形態のステープラの他の変形例を示す斜視図、図60は、第12の実施の形態のステープラの他の変形例を示す側面図である。
第12の実施の形態の他の変形例のステープラ1Mcは、第12の実施の形態のステープラ1Mと同様に、針打出ユニット2Mと綴じユニット3Mを備え、針打出ユニット2Mと綴じユニット3Mとの間に、用紙Pを挟持する用紙挟持部4Mを備える。
ステープラ1Mcは、カット部30Mでカットされたカット針13Aを収納するカット針収納部6Mcと、カット部30Mでカットされたカット針13Aをカット針収納部6Mcに誘導する排出路33M備える。針カートリッジ100Mは、カット針収納部6Mcをステープラ1Mcに取り付けた状態で、ステープラ1Mcに着脱可能に構成される。
カット針収納部6Mcは、針打出ユニット2Mの背面に着脱可能に取り付けられる。カット針収納部6Mcは、軸凸部70Mcがステープラ1Mcの下部に設けた受け部119Mcに入れられ、軸凸部70Mcを支点とした回転動作で、ステープラ1Mcに対して着脱する動作が行われる。
また、カット針収納部6Mcは、軸凸部70Mcを受け部119Mcから外すことで、ステープラ1Mcから取り外される。カット針収納部6Mcは、ステープラ1Mcに係止される係止爪部71Mcと、係止爪部71Mcに設けられ、係止爪部71Mcによる係止を解除する操作部72Mcを備える。
第12の実施の形態の他の変形例のステープラ1Mcでは、カット針収納部6Mcを取り付ける場合、軸凸部70Mcをステープラ1Mcの受け部119Mcに入れ、カット針収納部6Mcをステープラ1Mcの方向に押すことで、図59、図60に示すように、軸凸部70Mcを支点とした回転動作で、係止爪部71Mcがステープラ1Mcに係止されて、図58に示すように、カット針収納部6Mcがステープラ1Mcに取り付けられる。
カット針収納部6Mcを取り外す場合、操作部72Mcを操作することで、係止爪部71Mcによる係止を解除し、カット針収納部6Mcをステープラ1Mcから離す方向に動かすことで、図59、図60に示すように、軸凸部70Mcを支点とした回転動作で軸凸部70Mcがステープラ1Mcから外れ、カット針収納部6Mcがステープラ1Mcから取り外される。
図61〜図62は、第12の実施の形態のステープラの他の変形例を示す斜視図である。第12の実施の形態の他の変形例のステープラ1Mdは、第12の実施の形態のステープラ1Mと同様に、針打出ユニット2Mと綴じユニット3Mを備え、針打出ユニット2Mと綴じユニット3Mとの間に、用紙Pを挟持する用紙挟持部4Mを備える。
ステープラ1Mdは、カット部30Mでカットされたカット針13Aを収納するカット針収納部6Mdと、カット部30Mでカットされたカット針13Aをカット針収納部6Mdに誘導する排出路33M備える。針カートリッジ100Mは、カット針収納部6Mdをステープラ1Mdに取り付けた状態で、ステープラ1Mdに着脱可能に構成される。
カット針収納部6Mdは、針打出ユニット2Mの背面に着脱可能に取り付けられる。カット針収納部6Mdは、ステープラ1Mdの背面側へ引き抜く方向への移動で、ステープラ1Mdに対して着脱する動作が行われる。
カット針収納部6Mdは、ステープラ1Mdに係止される図示しない係止爪部による係止を解除する操作部72Mdを左右両側面に備える。
第12の実施の形態の他の変形例のステープラ1Mdでは、カット針収納部6Mdを取り付ける場合、ステープラ1Mdの背面側の取付部位に、カット針収納部6Mdを背面側から押し込むことで、図61に示すように、カット針収納部6Mdがステープラ1Mdに取り付けられる。
カット針収納部6Mdを取り外す場合、操作部72Mdを操作することで、図示しない係止爪部による係止を解除し、カット針収納部6Mdをステープラ1Mdから離す方向に動かすことで、図62に示すように、カット針収納部6Mdがステープラ1Mdの背面側から取り外される。
図63〜図64は、第12の実施の形態のステープラの他の変形例を示す斜視図、図65は、第12の実施の形態のステープラの他の変形例を示す側断面視図である。第12の実施の形態の他の変形例のステープラ1Meは、第12の実施の形態のステープラ1Mと同様に、針打出ユニット2Mと綴じユニット3Mを備え、針打出ユニット2Mと綴じユニット3Mとの間に、用紙Pを挟持する用紙挟持部4Mを備える。
ステープラ1Meは、カット部30Mでカットされたカット針13Aを収納するカット針収納部6Meと、カット部30Mでカットされたカット針13Aをカット針収納部6Meに誘導する排出路33M備える。針カートリッジ100Mは、カット針収納部6Meをステープラ1Meに取り付けた状態で、ステープラ1Meに着脱可能に構成される。
カット針収納部6Meは、針打出ユニット2Mの背面に着脱可能に取り付けられる。カット針収納部6Meは、上下方向への移動でステープラ1Meに対して着脱する動作が行われる。
ステープラ1Meは、カット針収納部6Meに係止される係止爪部71Meによる係止を解除する操作部72Meを左右両側面に備える。
第12の実施の形態の他の変形例のステープラ1Meでは、カット針収納部6Meを取り付ける場合、ステープラ1Meの背面側の取付部位に、カット針収納部6Meを上側から下方向へ移動させることで、図63に示すように、カット針収納部6Meがステープラ1Meに取り付けられる。
カット針収納部6Meを取り外す場合、操作部72Meを操作することで、係止爪部71Meによる係止を解除し、カット針収納部6Meをステープラ1Meから離す上方向に動かすことで、図64、図65に示すように、カット針収納部6Meがステープラ1Meから取り外される。
<第13の実施の形態のステープラの構成例>
図66〜図67は、第13の実施の形態のステープラの一例を示す斜視図、図68〜図69は、第13の実施の形態のステープラの一例を示す要部側断面図である。
第13の実施の形態のステープラ1Nは、図3(a)及び図3(b)に示すように、針10Aの供給及び打ち出しが行われる針打出ユニット2Nと、針打出ユニット2Nとの協働で、図3(c)に示す針10Aの針足12Aのカット及び図3(d)に示す針足12Aの折り曲げを行って、用紙Pを針10Aで綴じる綴じユニット3Nを備える。
ステープラ1Nは、針打出ユニット2Nと綴じユニット3Nとの間に、用紙Pを挟持する用紙挟持部4Nを備える。ステープラ1Nは、軸32Nを支点とした回転動作で、綴じユニット3Nが針打出ユニット2Nに対して離接する方向に移動して、用紙挟持部4Nで用紙Pを挟持及び解放する。
ステープラ1Nは、用紙Pを貫通した針10Aの針足12Aを、所定の長さでカットするカット部30Nと、カット部30Nでカットされたカット針13Aを収納するカット針収納部6Nと、カット部30Nでカットされたカット針13Aをカット針収納部6Nに誘導する排出路33N備える。なお、第13の実施の形態のステープラ1Nにおいて、針10Aの繰り出し部、打出部、クリンチャ部、駆動部については図示しないが、第1の実施の形態のステープラ1Aと同様の構成で良い。
カット針収納部6Nは、ステープラ1Nに対して着脱可能に取り付けられる。カット針収納部6Nは、針打出ユニット2Nの背面に着脱可能に取り付けられる。針カートリッジ100Nは、カット針収納部6Nをステープラ1Nに取り付けた状態で、ステープラ1Nに着脱可能に構成される。
排出路33Nは、綴じユニット3Nに設けられ、カット部30Nと連通すると共に、排出口34Nがカット針収納部6Nの回収口61Nと連通する。これにより、カット部30Nから排出路33Nを通るカット針13Aが、回収口61Nからカット針収納部6Nに収納される。
ステープラ1Nは、排出路33Nの排出口34Nに蓋部80Nを備える。蓋部80Nは、軸81Nを支点とした回転動作で排出口34Nを開閉し、図示しないバネで排出口34Nを閉じる方向に付勢されている。蓋部80Nは、軸81Nを挟んで反対側に、カット針収納部6Nに押圧される被押圧部82Nを備える。
カット針収納部6Nは、回収口61Nに蓋部83Nを備える。蓋部83Nは、軸84Nを支点とした回転動作で回収口61Nを開閉し、図示しないバネで回収口61Nを閉じる方向に付勢されている。
カット針収納部6Nは、蓋部80Nの被押圧部82Nを押圧する押圧部85Nを備える。押圧部85Nは、カット針収納部6Nがステープラ1Nに取り付けられると、蓋部80Nの被押圧部82Nを押圧する位置に設けられる。
<第13の実施の形態のステープラの作用効果例>
第13の実施の形態のステープラ1Nでは、図66に示すように、カット針収納部6Nがステープラ1Nに取り付けられると、押圧部85Nが蓋部80Nの被押圧部82Nを押圧する。蓋部80Nは、被押圧部82Nが押圧されることで、排出口34Nを開く。蓋部80Nが下方へ開くと、蓋部83Nが蓋部80Nに押圧されることで、図69に示すように、回収口61Nを開く。
これにより、カット針収納部6Nをステープラ1Nに取り付ける動作で排出口34Nの蓋部80Nと回収口61Nの蓋部83Nが開き、排出路33Nとカット針収納部6Nが連通する。
図67に示すように、カット針収納部6Nがステープラ1Nにから取り外されると、押圧部85Nが被押圧部82Nから離れることで、図68に示すように、蓋部80Nが図示しないバネの力で閉じると共に、蓋部80Nで押圧されていた蓋部83Nが、図示しないバネの力で閉じる。
これにより、カット針収納部6Nをステープラ1Nから取り外す動作で排出口34Nの蓋部80Nと回収口61Nの蓋部83Nが閉じ、万一、排出路33Nにカット針13Aが残留していたとしても、ステープラ1Nの外部にカット針13Aが排出されることを抑制することができる。
<第13の実施の形態ステープラの変形例>
図70〜図71は、第13の実施の形態のステープラの変形例を示す要部側断面図である。
ステープラ1Nは、排出路33Nの排出口34Nに蓋部80Nを備える。蓋部80Nは、軸81Nを支点とした回転動作で排出口34Nを開閉し、図示しないバネで排出口34Nを閉じる方向に付勢されている。蓋部80Nは、軸81Nを挟んで反対側に、カット針収納部6Nに押圧される被押圧部82Nを備える。
カット針収納部6Nは、蓋部80Nの被押圧部82Nを押圧する押圧部85Nを備える。押圧部85Nは、カット針収納部6Nがステープラ1Nに取り付けられると、蓋部80Nの被押圧部82Nを押圧する位置に設けられる。
<第13の実施の形態の変形例のステープラの作用効果例>
第13の実施の形態の変形例のステープラ1Nでは、カット針収納部6Nがステープラ1Nに取り付けられると、押圧部85Nが蓋部80Nの被押圧部82Nを押圧する。蓋部80Nは、被押圧部82Nが押圧されることで、図70に示すように、排出口34Nを開く。これにより、カット針収納部6Nをステープラ1Nに取り付ける動作で排出口34Nの蓋部80Nが開き、排出路33Nとカット針収納部6Nが連通する。
カット針収納部6Nがステープラ1Nにから取り外されると、押圧部85Nが被押圧部82Nから離れることで、図71に示すように、蓋部80Nが図示しないバネの力で閉じる。
これにより、カット針収納部6Nをステープラ1Nから取り外す動作で排出口34Nの蓋部80Nが閉じ、万一、排出路33Nにカット針13Aが残留していたとしても、ステープラ1Nの外部にカット針13Aが排出されることを抑制することができる。また、カット針収納部6Nの回収口61Nに蓋部を備えていないことで、収納したカット針13Aを回収口61Nから排出することができる。
<第14の実施の形態のステープラの構成例>
図72〜図73は、第14の実施の形態のステープラの一例を示す側面図、図74〜図76は、第14の実施の形態のステープラの一例を示す要部側断面図である。
第14の実施の形態のステープラ1Pは、図3(a)及び図3(b)に示すように、針10Aの供給及び打ち出しが行われる針打出ユニット2Pと、針打出ユニット2Pとの協働で、図3(c)に示す針10Aの針足12Aのカット及び図3(d)に示す針足12Aの折り曲げを行って、用紙Pを針10Aで綴じる綴じユニット3Pを備える。
ステープラ1Pは、針打出ユニット2Pと綴じユニット3Pとの間に、用紙Pを挟持する用紙挟持部4Pを備える。ステープラ1Pは、綴じユニット3Pが回転動作で針打出ユニット2Pに対して離接する方向に移動して、用紙挟持部4Pで用紙Pを挟持及び解放する。
ステープラ1Pは、用紙Pを貫通した針10Aの針足12Aを、所定の長さでカットするカット部30Pと、カット部30Pでカットされたカット針13Aを収納するカット針収納部6Pと、カット部30Pでカットされたカット針13Aをカット針収納部6Pに誘導する排出路33P備える。なお、第14の実施の形態のステープラ1Pにおいて、針10Aの繰り出し部、打出部、クリンチャ部、駆動部については図示しないが、第1の実施の形態のステープラ1Aと同様の構成で良い。
カット針収納部6Pは、ステープラ1Pに対して着脱可能に取り付けられる。カット針収納部6Pは、針打出ユニット2Pの背面に着脱可能に取り付けられる。針カートリッジ100Pは、カット針収納部6Pをステープラ1Pに取り付けた状態で、ステープラ1Pに着脱可能に構成される。
排出路33Pは、綴じユニット3Pに設けられ、カット部30Pと連通すると共に、排出口34Pがカット針収納部6Pの回収口61Pと連通する。これにより、カット部30Pから排出路33Pを通るカット針13Aが、回収口61Pからカット針収納部6Pに収納される。
ステープラ1Pは、排出路33Pの排出口34Pに蓋部80Pを備える。蓋部80Pは、軸81Pを支点とした回転動作で排出口34Pを開閉する。蓋部80Pは、軸81Pを挟んで他方の側に被押圧部82P1を備える。蓋部80Pは、用紙の挟持、針の打出し、クリンチを行う駆動部を構成するカム51Pの動作がリンク部53Pを介して被押圧部82P1に伝達され、カム51Pの動作で開閉する。
カット針収納部6Pは、回収口61Pに蓋部83Pを備える。蓋部83Pは、軸84Pを支点とした回転動作で回収口61Pを開閉し、図示しないバネで回収口61Pを閉じる方向に付勢されている。ステープラ1Pは、排出路33Pの排出口34Pの開口端に、カット針収納部6Pの蓋部83Pを開く押圧部34P2を備える。ステープラ1Pにカット針収納部6Pが取り付けられると、カット針収納部6Pの回収口61Pに排出路33Pの排出口34Pが入り込み、押圧部34P2が、カット針収納部6Pの蓋部83Pの軸84Pより下方に突出する。これにより、ステープラ1Pにカット針収納部6Pを取り付ける動作によって、押圧部34P2で蓋部83Pが押圧され、カット針収納部6Pの回収口61Pが開くと共に、蓋部83Pが開状態で保持される。
<第14の実施の形態のステープラの作用効果例>
第14の実施の形態のステープラ1Pでは、図72に示すように、カット針収納部6Pがステープラ1Pに取り付けられると、押圧部34P2が蓋部83Pを押圧する。蓋部83Pが押圧部34P2で押圧されることで、蓋部83Pが下方へ開くと、図74に示すように、回収口61Pが開く。
針で用紙を綴じる動作で、図73に示すように、カム51Pが回転すると、リンク部53Pの動作で蓋部80Pの被押圧部82P1が押圧され、図75に示すように、排出口34Pを開く。
これにより、カット針収納部6Pをステープラ1Pに取り付ける動作で回収口61Pの蓋部83Pが開き、針で用紙を綴じる動作で排出口34Pの蓋部80Pが開いて、排出路33Pとカット針収納部6Pが連通する。
針で用紙を綴じる動作が終了して、図72に示すように、カム51Pが回転すると、リンク部53Pの動作で、図74に示すように、蓋部80Pが排出口34Pを閉じる。カット針収納部6Pがステープラ1Pにから取り外されると、押圧部34P2が蓋部83Pから離れることで、図76に示すように、蓋部83Pが図示しないバネの力で閉じる。
これにより、排出口34Pの蓋部80Pと回収口61Pの蓋部83Pが閉じ、万一、排出路33Pにカット針13Aが残留していたとしても、ステープラ1Pの外部にカット針13Aが排出されることを抑制することができる。
<第14の実施の形態のステープラの変形例>
図77〜図79は、第14の実施の形態のステープラの変形例を示す要部側断面図である。
ステープラ1Pは、排出路33Pの排出口34Pに蓋部80Pを備える。蓋部80Pは、軸81Pを支点とした回転動作で排出口34Pを開閉する。蓋部80Pは、軸81Pを挟んで他方の側に被押圧部82P1を備える。蓋部80Pは、図72、図73で説明したカム51Pの動作がリンク部53Pを介して被押圧部82P1伝達され、カム51Pの動作で開閉する。
<第14の実施の形態の変形例のステープラの作用効果例>
第14の実施の形態の変形例のステープラ1Pでは、カット針収納部6Pがステープラ1Pに取り付けられ、針で用紙を綴じる動作で、図73に示すように、カム51Pが回転すると、リンク部53Pの動作で蓋部80Pの被押圧部82P1が押圧され、図78に示すように、排出口34Pを開く。
これにより、針で用紙を綴じる動作で排出口34Pの蓋部80Pが開き、排出路33Pとカット針収納部6Pが連通する。
針で用紙を綴じる動作が終了して、図72に示すように、カム51Pが回転すると、リンク部53Pの動作で、蓋部80Pが排出口34Pを閉じる。これにより、カット針収納部6Pがステープラ1Pから取り外された状態で、図79に示すように、排出口34Pの蓋部80Pが閉じ、万一、排出路33Pにカット針13Aが残留していたとしても、ステープラ1Pの外部に排出されることを抑制することができる。また、カット針収納部6Pの回収口61Pに蓋部を備えていないことで、収納したカット針13Aを回収口61Pから排出することができる。
ここで、第14の実施の形態のステープラ1Pでは、カット針収納部6Pをステープラ1Pに取り付けた段階では、排出口34Pの蓋部80Pを閉状態とすることができる。これにより、図2に示すホームポジションにステープラ1Pを移動させた状態で、排出口34Pの蓋部80Pを閉状態とすることができる。
これにより、ホームポジションに移動したステープラ1Pからカット針収納部6Pを取り外す段階で、排出口34Pの蓋部80Pが閉じているため、排出路33に残留しているカット針13Aを蓋部80Pで挟むような事象の発生が抑制される。これにより、排出口34Pと蓋部80Pとの間に隙間が生じて、カット針13Aが意図せずしてステープラ1Pの外部に排出されてしまうことを防止できる。
回収口61Pに蓋部83Pを備える構成であっても、蓋部を備えない構成であっても、綴じ動作時以外は排出口34Pの蓋部80Pを閉状態とすることが好ましい。これは、ステープラ1Pにカット針収納部6Pが装着されていない状態で、排出口34Pからカット針13Aが意図せずして排出されてしまうことを防止するためである。
<カット針収納部の変形例>
図80は、カット針収納部の変形例を示す斜視図である。上述した蓋部83Nを備えたカット針収納部6N、蓋部83Pを備えたカット針収納部6Pについては、カット針13Aを排出するための開閉可能な蓋部86を備えてもよい。これにより、蓋部86を開けてカット針13Aの排出が可能である。
図81(a)、図81(b)は、カット針収納部の他の変形例を示す斜視図である。上述した蓋部を備えていないカット針収納部6N、6Pについては、底面に磁石87を備えて、金属製のカット針13Aを吸着して飛散を防ぐ。カット針13Aの排出は、図81(b)に示すように、磁力を解放するスイッチ87aを備えることで、磁石87の磁力を解放して、回収口61N、61Pからカット針13Aを排出することが可能である。
図82(a)、図82(b)は、カット針収納部の他の変形例を示す側断面図である。金属製のカット針13Aが帯電して吸着すると、排出が困難になる可能性及び嵩が高くなる可能性がある。
そこで、上述した各カット針収納部6(A〜P)に、除電ブラシ88を備える。除電ブラシ88は、アース部88aがステープラ1(A〜P)と接して、ステープラ1(A〜P)を介して接地される。図82(a)では、除電ブラシ88が回収口61側に設けられ、図82(b)では、除電ブラシ88がカット針収納部6の底面側に設けられる。収納されるカット針13Aを除電することで、排出が容易となる。また、嵩の増加を抑制できる。
図83〜図85は、カット針収納部の他の変形例を示す斜視図である。カット針収納部6を左右非対称の形状として、ステープラ1に対する誤取付を抑制する。図83では、回収路60ALと回収路60ARの太さを変える。図84、図85では、ステープラ1(Md、Me)に対する着脱方向に合わせて延在する凹部と凸部の組み合わせからなる嵌合溝部89を備え、嵌合溝部89に向きを合わせなければ着脱ができないようにする。これにより、カット針収納部6を取り付ける向きを間違えることが抑制され、着脱作業が容易に行える。
<本実施の形態の後処理装置の構成例>
図86は、本実施の形態の後処理装置の一例を示す構成図である。図53で説明したステープラ1M等のように、カット針収納部6Maが着脱可能な構成では、図54に示すようなカット針収納部6Maの着脱途中の段階(ハーフセットと称す)で、装置を可動させる誤操作が行われる可能性がある。
そこで、図2に示すように、ステープラ1を移動させる動作で、カット針収納部6が正規の位置に取り付けられるようにする。図86に示す後処理装置502Aでは、第1の位置Pp1から第2の位置Pp2に移動するステープラ1に対し、カット針収納部6を押圧する取付補助部の一例である押圧ガイド90Aを備える。
一例として、第1の位置Pp1をホームポジションとした場合は第1の位置Pp1で、ステープラ1に対してカット針収納部6の着脱が行われる。この場合、第1の位置Pp1は、ステープラ1に対してカット針収納部6を着脱する操作を行う操作ポジションを兼ねている。また、他の例として、第1の位置Pp1と異なる位置をホームポジションとした場合は、第1の位置Pp1を操作ポジションとして、ステープラ1に対してカット針収納部6の着脱が行われる。更に、他の例として、第1の位置Pp1をホームポジションとし、第1の位置Pp1と異なる別の位置を操作ポジションとして、ステープラ1に対してカット針収納部6の着脱を行えるようにしても良い。ホームポジションは、本例では、ステープラ1が次のジョブに備えて待機する位置であり、針カートリッジの着脱、カット針収納部6の着脱が行われる操作ポジションとホームポジションが同じ位置でも良いし、異なる位置でも良い。
ステープラ1で用紙を綴じる動作を開始するより前、例えば、図2に示す扉505Aを閉じる動作等が行われると、初期動作として、ステープラ1を第2の位置Pp2に移動させる動作が行われる。
これにより、カット針収納部6の取り付けが不十分な場合であっても、ステープラ1が初期動作で第2の位置Pp2に移動すると、カット針収納部6が押圧ガイド90Aでステープラ1方向に押圧され、正規の位置に取り付けられる。よって、カット針収納部6が正規の位置に取り付けられていないという誤操作があった場合でも、綴じ動作を行う前の初期動作でカット針収納部6を正規の位置に取り付けることができる。従って、カット針13Aを確実にカット針収納部6に収納することができる。
図87(a)、図87(b)は、本実施の形態の後処理装置の変形例を示す構成図である。図87(a)、図87(b)に示す後処理装置502Aでは、第1の位置Pp1をホームポジションとした場合、第1の位置Pp1に停止したステープラ1に対し、カット針収納部6を押圧する取付補助部の一例である押圧部91Aを扉505Aに備える。
後処理装置502Aは、図87(a)に示すように、ステープラ1を第1の位置Pp1に停止させた状態で、扉505Aを開けてカット針収納部6の着脱が行われる。カット針収納部6の取り付けが不十分な場合であっても、図87(b)に示すように、扉505Aを閉めることで、カット針収納部6が押圧部91Aでステープラ1方向に押圧され、正規の位置に取り付けられる。よって、カット針収納部6が正規の位置に取り付けられていないという誤操作があった場合でも、扉505Aを閉じる動作でカット針収納部6を正規の位置に取り付けることができる。従って、カット針13Aを確実にカット針収納部6に収納することができる。
図88(a)、図88(b)は、本実施の形態の後処理装置の他の変形例を示す構成図である。図88(a)、図88(b)に示す後処理装置502Aでは、カット針収納部6の取付が不十分、あるいは取り付けられていないと、扉505Aが閉じることを規制する規制部92Aを備える。
規制部92Aは、軸93Aを支点とした回転動作で変位する。第1の位置Pp1をステープラ1のホームポジションとした場合、カット針収納部6が正規な位置に取り付けられていると、図88(a)に示すように、規制部92Aは、カット針収納部6に押圧されることで、扉505Aが開閉する経路から退避する。これにより、扉505Aを閉めることができる。
カット針収納部6の取り付けが不十分、あるいは取り付けられていないと、図88(b)に示すように、規制部92Aは、ステープラ1におけるカット針収納部6の取付位置に入り込み、扉505Aが開閉する経路に突出する。これにより、扉505Aを閉めることができない。
従って、カット針収納部6の取り付けが不十分、あるいは取り付けられていないと、扉505Aを閉めることができず、カット針収納部6が正規の位置に取り付けられていないという誤操作があった場合、後処理装置502Aの誤作動を防止することができる。
図89(a)、図89(b)、図89(c)は、本実施の形態の後処理装置の他の変形例を示す構成図である。図89(a)、図89(b)に示す後処理装置502Aでは、第1の位置Pp1より外側に、ステープラ1の操作ポジションOPを備える。例えば、針の補充、交換、カット針13Aの回収を行う場合は、ステープラ1を第1の位置Pp1から操作ポジションOPに移動させる。図89(b)では、操作ポジションOPとして、第1の位置Pp1より外側の位置で、ステープラ1の向きを、カット針収納部6が扉505A側を向くように回転させる。図89(c)では、操作ポジションOPとして、第1の位置Pp1でステープラ1の向きを、カット針収納部6が扉505A側を向くように回転させる。これにより、図89(a)、図89(b)、図89(c)の何れの場合も、針の補充、交換、カット針収納部6を着脱してのカット針13Aの回収を行う操作が容易に行える。なお、第1の位置Pp1がホームポジションHPを兼ねていてもよい。
図90は、本実施の形態の後処理装置の他の変形例を示す構成図、図91は、本実施の形態のカット針収納部の変形例を示す斜視図である。後処理装置502Aでは、上述したように、ステープラ1は傾斜させて取り付けられているため、ステープラ1の背面側に、ステープラ1の傾斜に応じた空間Eが開いている。
そこで、図91に示すように、カット針収納部6Qでは、拡張部69Qを、軸69Q1を支点とした回転動作で開閉可能に備える。ステープラ1の傾斜に合わせて、例えば、拡張部69Qが略垂直となるような向きに開き、ネジ等で構成される位置固定部材69Q2で拡張部69Qを固定することで、後処理装置502Aの構成に合わせて、カット針収納部6Qの容積を拡大することができる。
<カット針満載検知を行う第1の実施の形態のステープラの構成例>
図92〜図93は、カット針満載検知を行う第1の実施の形態のステープラの一例を示す側面図、図94は、カット針満載検知を行う第1の実施の形態のステープラの一例を示す背面図、図95は、カット針満載検知を行う第1の実施の形態のステープラの動作例を示す構成図である。
ステープラ1Raは、図3(a)及び図3(b)に示すように、針10Aの供給及び打ち出しが行われる針打出ユニット2Rと、針打出ユニット2Rとの協働で、図3(c)に示す針10Aの針足12Aのカット及び図3(d)に示す針足12Aの折り曲げを行って、用紙Pを針10Aで綴じる綴じユニット3Rを備える。
ステープラ1Raは、針打出ユニット2Rと綴じユニット3Rとの間に、用紙Pを挟持する用紙挟持部4Rを備える。ステープラ1Raは、綴じユニット3Rが回転動作で針打出ユニット2Rに対して離接する方向に移動して、用紙挟持部4Rで用紙Pを挟持及び解放する。
ステープラ1Raは、用紙Pを貫通した針10Aの針足12Aを、所定の長さでカットするカット部30Rと、カット部30Rでカットされたカット針13Aを収納するカット針収納部6Rと、カット部30Rでカットされたカット針13Aをカット針収納部6Rに誘導する排出路33R備える。なお、ステープラ1Raにおいて、針10Aの繰り出し部、打出部、クリンチャ部、駆動部については図示しないが、第1の実施の形態のステープラ1Aと同様の構成で良い。
カット針収納部6Rは、ステープラ1Raに対して着脱可能に取り付けられる。カット針収納部6Rは、針打出ユニット2Rの背面に着脱可能に取り付けられる。針カートリッジ100Rは、カット針収納部6Rをステープラ1Raに取り付けた状態で、ステープラ1Raに着脱可能に構成される。
排出路33Rは、綴じユニット3Rに設けられ、カット部30Rと連通すると共にカット針収納部6Rの回収口61Rと連通する。これにより、カット部30Rから排出路33Rを通るカット針13Aがカット針収納部6Rに収納される。
ステープラ1Ra及び後処理装置502Aは、カット針量検知部94Rを備える。カット針量検知部94Rはカット針満載検知手段の一例で、接触可動部95RaL、95RaRと、接触可動部95RaL、95RaRを検知するセンサ96RL、96RRと、接触可動部95RaL、95RaRを付勢するバネ97RaL、97RaRを備える。
接触可動部95RaLは、カット針収納部6Rの一方の回収路60RLに側方から突出し、カット針13Aの積載方向に沿った上下方向に移動可能に設けられる。接触可動部95RaLは、バネ97RaLにより下方に向けて押圧される。センサ96RLは、接触可動部95RaLの有無を検知することで、カット針13Aの量が満載か否かを検知する。センサ96RLは、本例では、非満載位置に移動した接触可動部95RaLを検知する位置に設けられる。
接触可動部95RaRは、カット針収納部6Rの他方の回収路60RRに側方から突出し、カット針13Aの積載方向に沿った上下方向に移動可能に設けられる。接触可動部95RaRは、バネ97RaRにより下方に向けて押圧される。センサ96RRは、接触可動部95RaRの有無を検知することで、カット針13Aの量が満載か否かを検知する。センサ96RRは、本例では、非満載位置に移動した接触可動部95RaRを検知する位置に設けられる。
接触可動部95RaLは、用紙の挟持、針の打出し、クリンチを行う駆動部を構成するカム51Rの動作がリンク部53RLを介して伝達され、カム51Rの動作で昇降する。接触可動部95RaRは、用紙の挟持、針の打出し、クリンチを行う駆動部を構成するカム51Rの動作がリンク部53RRを介して伝達され、カム51Rの動作で昇降する。
<カット針満載検知を行う第1の実施の形態のステープラの作用効果例>
ステープラ1Raでは、針で用紙を綴じる動作でカム51Rが回転すると、リンク部53RLの動作で接触可動部95RaLが昇降すると共に、リンク部53RRの動作で接触可動部95RaRが昇降する。
カット針収納部6Rに収納されているカット針13Aの量が少ない場合、接触可動部95RaLは、バネ97RaLにより下方に向けて押圧されて非満載検知位置に移動しており、センサ96RLで検知される。また、接触可動部95RaRは、バネ97RaRにより下方に向けて押圧されて非満載検知位置に移動しており、センサ96RRで検知される。よって、カット針13Aの量が満載ではないことが検知できる。
カット針収納部6Rに収納されているカット針13Aの量が満載となると、接触可動部95RaLは非満載検知位置まで下降できずに上昇した位置で停止し、センサ96RLで非検知となる。また、接触可動部95RaRは非満載検知位置まで下降できずに上昇した位置で停止し、センサ96RRで非検知となる。よって、カット針13Aの量が満載であることが検知できる。
図2等で説明した後処理装置502Aでは、ステープラ1Raの位置によって、図95に示すように、ステープラ1Raが傾斜した状態となる。このような場合、本例では、カット針収納部6Rの一方の回収路60RL側では、カット針13Aの積載高さが低くなる。このため、接触可動部95RaLは非満載検知位置まで下降し、センサ96RLで検知される。一方、カット針収納部6Rの他方の回収路60RR側では、カット針13Aの積載高さが高くなる。このため、接触可動部95RaRは非満載検知位置まで下降できずに上昇した位置で停止し、センサ96RRで非検知となる。よって、ステープラ1Raが傾斜した場合でも、カット針13Aの量が満載であるか否かを正確に検知できる。
また、センサ96RL、96RRを後処理装置502Aに備えることで、カット針収納部6Rがステープラ6Raに取り付けられていないと、接触可動部95RaL、95RaRが非検知となる。これにより、カット針13Aの満載検知と、カット針収納部6Rの有無の検知を、同一の検知部で兼用できる。
<カット針満載検知を行う第1の実施の形態のステープラの変形例>
図96〜図97は、カット針満載検知を行う第1の実施の形態のステープラの変形例を示す側面図、図98は、カット針満載検知を行う第1の実施の形態のステープラの変形例を示す背面図、図99は、カット針満載検知を行う第1の実施の形態の変形例のステープラの動作例を示す構成図である。
変形例のステープラ1Rbは、ステープラ1Raと同様に、針打出ユニット2Rと綴じユニット3Rを備え、針打出ユニット2Rと綴じユニット3Rとの間に、用紙Pを挟持する用紙挟持部4Rを備える。
ステープラ1Rbは、カット針量検知部94Rを備える。カット針量検知部94Rはカット針満載検知手段の一例で、接触可動部95RbL、95RbRと、接触可動部95RbL、95RbRを検知するセンサ96RL、96RRと、接触可動部95RbL、95RbRを付勢するバネ97RbL、97RbRを備える。
接触可動部95RbLは、カット針収納部6Rの一方の回収路60RLに回収口61Rから入り込んで上方から突出し、カット針13Aの積載方向に沿った上下方向に移動可能に設けられる。接触可動部95RbLは、バネ97RbLにより下方に向けて押圧される。センサ96RLは、接触可動部95RbLの有無を検知することで、カット針13Aの量が満載か否かを検知する。センサ96RLは、本例では、非満載位置に移動した接触可動部95RbLを検知する位置に設けられる。
接触可動部95RbRは、カット針収納部6Rの他方の回収路60RRに回収口61Rから入り込んで上方から突出し、カット針13Aの積載方向に沿った上下方向に移動可能に設けられる。接触可動部95RbRは、バネ97RbRにより下方に向けて押圧される。センサ96RRは、接触可動部95RbRの有無を検知することで、カット針13Aの量が満載か否かを検知する。センサ96RRは、本例では、非満載位置に移動した接触可動部95RbRを検知する位置に設けられる。
接触可動部95RbLは、用紙の挟持、針の打出し、クリンチを行う駆動部を構成するカム51Rの動作がリンク部53RLを介して伝達され、カム51Rの動作で昇降する。接触可動部95RbRは、用紙の挟持、針の打出し、クリンチを行う駆動部を構成するカム51Rの動作がリンク部53RRを介して伝達され、カム51Rの動作で昇降する。
<カット針満載検知を行う第1の実施の形態の変形例のステープラの作用効果例>
ステープラ1Rbでは、針で用紙を綴じる動作でカム51Rが回転すると、リンク部53RLの動作で接触可動部95RbLが昇降すると共に、リンク部53RRの動作で接触可動部95RbRが昇降する。
カット針収納部6Rに収納されているカット針13Aの量が少ない場合、接触可動部95RbLは、バネ97RbLにより下方に向けて押圧されて非満載検知位置に移動しており、センサ96RLで検知される。また、接触可動部95RbRは、バネ97RbRにより下方に向けて押圧されて非満載検知位置に移動しており、センサ96RRで検知される。よって、カット針13Aの量が満載ではないことが検知できる。
カット針収納部6Rに収納されているカット針13Aの量が満載となると、接触可動部95RbLは非満載検知位置まで下降できずに上昇した位置で停止し、センサ96RLで非検知となる。また、接触可動部95RbRは非満載検知位置まで下降できずに上昇した位置で停止し、センサ96RRで非検知となる。よって、カット針13Aの量が満載であることが検知できる。
図2等で説明した後処理装置502Aでは、ステープラ1Rbの位置によって、図99に示すように、ステープラ1Rbが傾斜した状態となる。このような場合、本例では、カット針収納部6Rの一方の回収路60RL側では、カット針13Aの積載高さが低くなる。このため、接触可動部95RbLは非満載検知位置まで下降し、センサ96RLで検知される。一方、カット針収納部6Rの他方の回収路60RR側では、カット針13Aの積載高さが高くなる。このため、接触可動部95RbRは非満載検知位置まで下降できずに上昇した位置で停止し、センサ96RRで非検知となる。よって、ステープラ1Rbが傾斜した場合でも、カット針13Aの量が満載であるか否かを正確に検知できる。
<カット針満載検知を行う第1の実施の形態のステープラの他の変形例>
図100〜図101は、カット針満載検知を行う第1の実施の形態のステープラの他の変形例を示す側面図、図102は、カット針満載検知を行う第1の実施の形態のステープラの他の変形例を示す下面図、図103は、カット針満載検知を行う第1の実施の形態の他の変形例のステープラの動作例を示す構成図である。
他の変形例のステープラ1Rcは、ステープラ1Raと同様に、針打出ユニット2Rと綴じユニット3Rを備え、針打出ユニット2Rと綴じユニット3Rとの間に、用紙Pを挟持する用紙挟持部4Rを備える。
ステープラ1Rcは、カット針量検知部94Rを備える。カット針量検知部94Rはカット針満載検知手段の一例で、接触可動部95RcL、95RcRと、接触可動部95RcL、95RcRを検知するセンサ96RL、96RRと、接触可動部95RcL、95RcRを変位させるリンク98RcL、98RcRと、接触可動部95RcL、95RcRをリンク98RcL、98RcRを介して付勢するバネ97RcL、97RcRを備える。
接触可動部95RcLは、カット針収納部6Rの一方の回収路60RLに側方から突出し、前後方向に移動可能に設けられる。リンク98RcLは、軸99RcLを支点に回転し、接触可動部95RcLを前後方向に移動させる。接触可動部95RcLは、リンク98RcLを介してバネ97RcLにより後方に向けて押圧される。センサ96RLは、接触可動部95RcLの有無を検知することで、カット針13Aの量が満載か否かを検知する。センサ96RLは、本例では、非満載位置に移動した接触可動部95RcLを検知する位置に設けられる。
接触可動部95RcRは、カット針収納部6Rの他方の回収路60RRに側方から突出し、前後方向に移動可能に設けられる。リンク98RcRは、軸99RcRを支点に回転し、接触可動部95RcRを前後方向に移動させる。接触可動部95RcRは、リンク98RcRを介してバネ97RcRにより後方に向けて押圧される。センサ96RRは、接触可動部95RcRの有無を検知することで、カット針13Aの量が満載か否かを検知する。センサ96RRは、本例では、非満載位置に移動した接触可動部95RcRを検知する位置に設けられる。
接触可動部95RcLは、用紙の挟持、針の打出し、クリンチを行う駆動部を構成するカム51Rの動作がリンク部53RL及びリンク98RcLを介して伝達され、カム51Rの動作で前後移動する。すなわち、リンク98RcLがカム51R、リンク部53RLによって回動されたとき、接触可動部95RcLは、バネ100RLによって前方に押圧されて移動する。なお、バネ97RcLのバネ力は、バネ100RLのバネ力より大きく設けられており、カム51Rが待機位置へ戻ることで、バネ100RLのバネ力により、接触可動部95RcLが後方に待機する。また、接触可動部95RcRは、用紙の挟持、針の打出し、クリンチを行う駆動部を構成するカム51Rの動作がリンク部53RR及びリンク98RcRを介して伝達され、カム51Rの動作で前後移動する。すなわち、リンク98RcRがカム51R、リンク部53RRによって回動されたとき、接触可動部95RcRは、バネ100RRによって前方に押圧されて移動する。なお、バネ97RcRのバネ力は、バネ100RRのバネ力より大きく設けられており、カム51Rが待機位置へ戻ることで、バネ100RRのバネ力により、接触可動部95RcRが後方に待機する。
<カット針満載検知を行う第1の実施の形態の他の変形例のステープラの作用効果例>
ステープラ1Rcでは、針で用紙を綴じる動作でカム51Rが回転すると、リンク部53RLの動作で接触可動部95RcLが前後方向に移動すると共に、リンク部53RRの動作で接触可動部95RcRが前後方向に移動する。
カット針収納部6Rに収納されているカット針13Aの量が少ない場合、接触可動部95RcLは、バネ97RcLにより後方に向けて押圧されて非満載検知位置に移動しており、センサ96RLで検知される。また、接触可動部95RcRは、バネ97RcRにより後方に向けて押圧されて非満載検知位置に移動しており、センサ96RRで検知される。よって、カット針13Aの量が満載ではないことが検知できる。
カット針収納部6Rに収納されているカット針13Aの量が満載となると、接触可動部95RcLは非満載検知位置まで移動できずに前方に移動した位置で停止し、センサ96RLで非検知となる。また、接触可動部95RcRは非満載検知位置まで移動できずに前方に移動した位置で停止し、センサ96RRで非検知となる。よって、カット針13Aの量が満載であることが検知できる。
図2等で説明した後処理装置502Aでは、ステープラ1Rdの位置によって、図103に示すように、ステープラ1Rcが傾斜した状態となる。このような場合、本例では、カット針収納部6Rの一方の回収路60RL側では、カット針13Aの積載高さが低くなる。このため、接触可動部95RcLは非満載検知位置まで移動し、センサ96RLで検知される。一方、カット針収納部6Rの他方の回収路60RR側では、カット針13Aの積載高さが高くなる。このため、接触可動部95RcRは非満載検知位置まで移動できずに前方に移動した位置で停止し、センサ96RRで非検知となる。よって、ステープラ1Rcが傾斜した場合でも、カット針13Aの量が満載であるか否かを正確に検知できる。
<カット針満載検知を行う第2の実施の形態のステープラの構成例>
図104〜図105は、カット針満載検知を行う第2の実施の形態のステープラの一例を示す側面図、図106は、カット針満載検知を行う第2の実施の形態のステープラの一例を示す背面図、図107〜図111は、カット針満載検知を行う第2の実施の形態のステープラの動作例を示す構成図である。
ステープラ1Rdは、ステープラ1Raと同様に、針打出ユニット2Rと綴じユニット3Rを備え、針打出ユニット2Rと綴じユニット3Rとの間に、用紙Pを挟持する用紙挟持部4Rを備える。
ステープラ1Rdは、カット針量検知部94Rを備える。カット針量検知部94Rはカット針満載検知手段の一例で、接触可動部95RdL、95RdRと、接触可動部95RdLを検知するセンサ96RLと、接触可動部95RdL、95RdRを変位させるリンク98RdL、98RdRと、接触可動部95RdL、95RdRを付勢するバネ97RdL、97RdRを備える。
接触可動部95RdLは、カット針収納部6Rの一方の回収路60RLに側方から突出し、カット針13Aの積載方向に沿った上下方向に移動可能に設けられる。リンク98RdLは、軸99RdLを支点に回転し、接触可動部95RdLを上下方向に移動させる。接触可動部95RdLは、バネ97RdLにより下方に向けて押圧される。センサ96RLは、接触可動部95RdLの有無を検知することで、カット針13Aの量が満載か否かを検知する。センサ96RLは、本例では、非満載位置に移動した接触可動部95RdLを検知する位置に設けられる。
接触可動部95RdRは、カット針収納部6Rの他方の回収路60RRに側方から突出し、カット針13Aの積載方向に沿った上下方向に移動可能に設けられる。リンク98RdRは、軸99RdRを支点に回転し、接触可動部95RdRを上下方向に移動させる。接触可動部95RdRは、バネ97RdRにより下方に向けて押圧される。
接触可動部95RdLは、用紙の挟持、針の打出し、クリンチを行う駆動部を構成するカム51Rの動作がリンク部53RL及びリンク98RdLを介して伝達され、カム51Rの動作で昇降する。接触可動部95RdRは、用紙の挟持、針の打出し、クリンチを行う駆動部を構成するカム51Rの動作がリンク部53RR及びリンク98RdRを介して伝達され、カム51Rの動作で昇降する。リンク98RdLとリンク98RdRは、軸98R1で連結されて連動する。
<カット針満載検知を行う第2の実施の形態のステープラの作用効果例>
ステープラ1Rdでは、カット針収納部6Rに収納されているカット針13Aの量が少ない場合、接触可動部95RdLは、バネ97RdLにより下方に向けて押圧されて非満載検知位置に移動しており、センサ96RLで検知される。また、リンク98RdLとリンク98RdRが軸98R1で連結されて連動するので、接触可動部95RdRは、バネ97RdRにより下方に向けて押圧されて非満載検知位置に移動する。よって、カット針13Aの量が満載ではないことが検知できる。
針で用紙を綴じる動作でカム51Rが回転すると、図107に示すように、リンク部53RL、リンク98RdLの動作で接触可動部95RdLが上昇する。また、図108に示すように、リンク部53RR、リンク98RdRの動作で接触可動部95RdRが上昇する。
針で用紙を綴じる動作でカム51Rが更に回転すると、カット針収納部6Rに収納されているカット針13Aの量が満載である場合、図109に示すように、接触可動部95RdLは非満載検知位置まで下降できずに上方に移動した位置で停止し、センサ96RLで非検知となる。また、図110に示すように、接触可動部95RdRは非満載検知位置まで下降できずに上方に移動した位置で停止する。よって、カット針13Aの量が満載であることが検知できる。
図2等で説明した後処理装置502Aでは、ステープラ1Rdの位置によって、図111に示すように、ステープラ1Rdが傾斜した状態となる。このような場合、本例では、カット針収納部6Rの回収路60RR側では、カット針13Aの積載高さが高くなる。このため、接触可動部95RdRは非満載検知位置まで移動できずに上に移動した位置で停止する。
これに対し、カット針収納部6Rの回収路60RL側では、カット針13Aの積載高さが低くなる。但し、リンク98RdLとリンク98RdRが軸98R1で連結されて連動するので、カット針13Aの積載高さによらず、接触可動部95RdLは非満載検知位置まで移動できずに上に移動した位置で停止し、センサ96RLで非検知となる。これにより、ステープラ1Rdの傾斜の向きによらず、1つのセンサでカット針13Aの量が満載であるか否かを正確に検知できる。
<カット針満載検知を行う第2の実施の形態のステープラの変形例>
図112〜図113は、カット針満載検知を行う第2の実施の形態のステープラの変形例を示す側面図、図114は、カット針満載検知を行う第2の実施の形態のステープラの変形例を示す背面図、図115〜図119は、カット針満載検知を行う第2の実施の形態の変形例のステープラの動作例を示す構成図である。
ステープラ1Reは、ステープラ1Raと同様に、針打出ユニット2Rと綴じユニット3Rを備え、針打出ユニット2Rと綴じユニット3Rとの間に、用紙Pを挟持する用紙挟持部4Rを備える。
ステープラ1Rdは、カット針量検知部94Rを備える。カット針量検知部94Rはカット針満載検知手段の一例で、接触可動部95ReL、95ReRと、接触可動部95ReLを検知するセンサ96RLと、接触可動部95ReL、95ReRを変位させるリンク98ReL、98ReRと、接触可動部95ReL、95ReRをリンク98ReL、98ReRを介いて付勢するバネ97ReL、97ReRを備える。
接触可動部95ReLは、カット針収納部6Rの一方の回収路60RLに側方から突出し、前後方向に移動可能に設けられる。リンク98ReLは、軸99ReLを支点に回転し、接触可動部95ReLを前後方向に移動させる。接触可動部95ReLは、リンク98ReLを介してバネ97ReLにより後方に向けて押圧される。センサ96RLは、接触可動部95ReLの有無を検知することで、カット針13Aの量が満載か否かを検知する。センサ96RLは、本例では、非満載位置に移動した接触可動部95ReLを検知する位置に設けられる。
接触可動部95ReRは、カット針収納部6Rの他方の回収路60RRに側方から突出し、前後方向に移動可能に設けられる。リンク98ReRは、軸99ReRを支点に回転し、接触可動部95ReRを前後方向に移動させる。接触可動部95ReRは、リンク98ReRを介してバネ97ReRにより後方に向けて押圧される。
接触可動部95ReLは、用紙の挟持、針の打出し、クリンチを行う駆動部を構成するカム51Rの動作がリンク部53RL及びリンク98ReLを介して伝達され、カム51Rの動作で前後移動する。すなわち、リンク98ReLがカム51R、リンク部53RLによって回動されたとき、接触可動部95ReLは、バネ100RLによって前方に押圧されて移動する。なお、バネ97ReLのバネ力は、バネ100RLのバネ力より大きく設けられており、カム51Rが待機位置へ戻ることで、バネ100RLのバネ力により、接触可動部95ReLが後方に待機する。また、接触可動部95ReRは、用紙の挟持、針の打出し、クリンチを行う駆動部を構成するカム51Rの動作がリンク部53RR及びリンク98ReRを介して伝達され、カム51Rの動作で前後移動する。すなわち、リンク98ReRがカム51R、リンク部53RRによって回動されたとき、接触可動部95ReRは、バネ100RRによって前方に押圧されて移動する。なお、バネ97ReRのバネ力は、バネ100RRのバネ力より大きく設けられており、カム51Rが待機位置へ戻ることで、バネ100RRのバネ力により、接触可動部95ReRが後方に待機する。リンク98ReLとリンク98ReRは、軸98R1で連結されて連動する。
<カット針満載検知を行う第2の実施の形態の変形例のステープラの作用効果例>
ステープラ1Reでは、カット針収納部6Rに収納されているカット針13Aの量が少ない場合、接触可動部95ReLは、リンク98ReLを介してバネ97ReLにより後方に向けて押圧されて非満載検知位置に移動しており、センサ96RLで検知される。また、リンク98ReLとリンク98ReRが軸98R1で連結されて連動するので、接触可動部95ReRは、リンク98ReRを介してバネ97ReRにより後方に向けて押圧されて非満載検知位置に移動する。よって、カット針13Aの量が満載ではないことが検知できる。
針で用紙を綴じる動作でカム51Rが回転すると、図115に示すように、リンク部53RL、リンク98ReLの動作で接触可動部95ReLが前方に移動する。また、図116に示すように、リンク部53RR、リンク98ReRの動作で接触可動部95ReRが前方に移動する。
針で用紙を綴じる動作でカム51Rが更に回転すると、カット針収納部6Rに収納されているカット針13Aの量が満載である場合、図117に示すように、接触可動部95ReLは非満載検知位置まで移動できずに前方に移動した位置で停止し、センサ96RLで非検知となる。また、図118に示すように、接触可動部95ReRは非満載検知位置まで移動できずに前方に移動した位置で停止する。よって、カット針13Aの量が満載であることが検知できる。
図2等で説明した後処理装置502Aでは、ステープラ1Reの位置によって、図119に示すように、ステープラ1Reが傾斜した状態となる。このような場合、本例では、カット針収納部6Rの回収路60RR側では、カット針13Aの積載高さが高くなる。このため、接触可動部95ReRは非満載検知位置まで移動できずに前方に移動した位置で停止する。
これに対し、カット針収納部6Rの回収路60RL側では、カット針13Aの積載高さが低くなる。但し、リンク98ReLとリンク98ReRが軸98R1で連結されて連動するので、カット針13Aの積載高さによらず、接触可動部95ReLは非満載検知位置まで移動できずに前方に移動した位置で停止し、センサ96RLで非検知となる。これにより、ステープラ1Reの傾斜の向きによらず、1つのセンサでカット針13Aの量が満載であるか否かを正確に検知できる。
<カット針満載検知を行う他の実施の形態のステープラの構成例>
図120〜図121は、カット針満載検知を行う他の実施の形態のステープラの一例を示す構成図である。
カット針13Aの収納により変位する接触可動部95L、95Rがセンサ96L、96Rで検知されるカット針量検知部において、接触可動部95L、95Rを、図120の例では、カット針収納部6Rの回収路60L、60Rのそれぞれ内側から突出、退避する構成としたものである。図121の例では、接触可動部95L、95Rを、カット針収納部6Rの回収路60L、60Rのそれぞれ外側から突出、退避する構成としたものである。
図122〜図127は、カット針満載検知を行う他の実施の形態のステープラの変形例を示す構成図である。
図122の例では、金属を検知するセンサ96Rfを、カット針収納部6Rにおいてカット針13Aが通過する部位の外側に配置する。センサ96Rfの出力からカット針13Aの本数を計数することで、カット針13Aの量が満載であることの検知及び収納可能なカット針13Aの残数の概算値が検知可能である。
図123の例では、カット針収納部6Rを開閉する可動部95Rgと、可動部95Rgを作動させるアクチュエータ96Rgを備える。図123(a)に示すように、可動部95Rgを閉状態として、所定回数の綴じ動作等、可動部95Rg上に一定量のカット針13Aが溜まると判断すると、図123(b)に示すように、アクチュエータ96Rgで可動部95Rgを開く。これにより、アクチュエータ96Rgの作動回数から、カット針13Aの量が満載であることの検知及び収納可能なカット針13Aの残数の概算値が検知可能である。
図124の例では、カット針収納部6Rを弾性体で構成し、カット針13Aの収納に伴うカット針収納部6Rの変形で作動する可動部95Rhと、可動部95Rhの有無を検知するセンサ96Rhを備える。図124(a)に示すように、カット針13Aの積載高さが満載検知位置に到達していない状態では、可動部95Rhがセンサ96Rhで非検知である。図124(b)に示すように、カット針13Aの積載高さが満載検知位置に到達すると、カット針収納部6Rの変形で可動部95Rhが作動し、可動部95Rhがセンサ96Rhで検知される。これにより、カット針13Aの量が満載であることの検知が可能である。
図125の例では、カット針収納部6Rをバネ6Riで昇降可能に支持し、カット針13Aの収納に伴う重量の変化によるカット針収納部6Rの変位で作動する可動部95Riと、可動部95Riの有無を検知するセンサ96Riを備える。図125(a)に示すように、カット針13Aが未収納、あるいは、収納量が少ない場合は、カット針収納部6Rがバネ6Riにより初期位置あるいは初期位置近傍まで押し上げられ、可動部95Riがセンサ96Riで非検知である。図125(b)に示すように、カット針13Aの積載量が所定量に達すると、カット針13Aの重量でカット針収納部6Rが検知位置に下降し、可動部95Riがセンサ96Riで検知される。これにより、カット針13Aの量が満載であることの検知が可能である。
図126の例では、カット針13Aの重さで変位する可動部95Rjと、可動部95Rjの有無を検知するセンサ96Rjを備える。図126(a)に示すように、可動部95Rj上にカット針13Aが積載されていない、あるいは、積載量が少ない場合は、バネ97Rjにより、可動部95Rjは閉状態を保持し、可動部95Rjがセンサ96Rjで検知される。図126(b)に示すように、可動部95Rj上に一定量のカット針13Aが溜まると、カット針13Aの重量でバネ97Rjが伸ばされ可動部95Rjが開き、可動部95Rjがセンサ96Rjで非検知となる。これにより、センサ96Rjでの開閉検知回数から、カット針13Aの量が満載であることの検知及び収納可能なカット針13Aの残数の概算値が検知可能である。
図127の例では、カット針収納部6Rをバネ6Rk1で軸6Rk2を支点とした回転動作により昇降可能に支持し、カット針13Aの収納に伴うカット針収納部6Rの変位で作動する可動部95Rkと、可動部95Rkの有無を検知するセンサ96Rkを備える。図127(a)に示すように、カット針13Aが未収納、あるいは、収納量が少ない場合は、カット針収納部6Rがバネ6Rk1により初期位置あるいは初期位置近傍まで押し上げられ、可動部95Rkがセンサ96Rkで非検知である。図127(b)に示すように、カット針13Aの積載量が所定量に達すると、カット針13Aの重量でカット針収納部6Rが検知位置に下降し、可動部95Rkがセンサ96Rkで検知される。これにより、カット針13Aの量が満載であることの検知が可能である。
図128〜図129は、カット針満載検知を行う他の実施の形態のステープラの変形例を示す構成図である。図125、図127の例で示すように、カット針収納部6Rを昇降可能とし、カット針13Aの重量で満載検知をする構成では、ステープラ1の移動に伴う振動等でカット針収納部6Rが振動すると、ステープラ1の移動時に移動動作に悪影響を及ぼす場合がある。また、満載、非満載を誤検知する可能性がある。
そこで、ステープラ1が特定の位置にあるとき、満載検知を行うこととする。本例では、カット針収納部6Rの昇降を規制、規制の解除を行うロック部6Rm1と、ロック部6Rm1を作動させる誘導部6Rm2と、誘導部6Rm2を作動させるガイド部6Rm3を備える。
ステープラ1がホームポジションHPに移動すると、ガイド部6Rm3の形状により誘導部6Rm2が押し上げられ、図129(a)に示すように、カット針収納部6Rのロック部6Rm1での昇降の規制が解除される。これにより、綴じ動作が伴わないホームポジションHPでは、図125、図127で説明したように、カット針13Aの重量で満載検知が可能である。
ステープラ1が所定の綴じ位置、本例では、第1の位置Pp1に移動すると、ガイド部6Rm3の形状により誘導部6Rm2が下降し、図129(b)に示すように、カット針収納部6Rの昇降がロック部6Rm1で規制される。これにより、綴じ動作に伴いステープラ1が移動する場合、カット針収納部6Rが昇降しない。従って、カット針収納部6Rの不用意な昇降による満載、非満載の誤検知を抑制することができる。なお、ロック部6Rm1は、必ずしも設けられていなくともよい。
図130〜図131は、カット針満載検知を行う他の実施の形態のステープラの変形例を示す構成図である。カット針13Aの満載検知は、視認による確認を追加しても良い。図130の例では、カット針13Aの収納に伴い昇降する可動部95Rnと、可動部95Rnの位置によるカット針13の収納量の目安となる目盛6Rnをカット針収納部6Rに備える。これにより、可動部95Rnの位置から、カット針13Aの量が満載であるか否かを視認により確認できる。
図131の例では、カット針収納部6Rを内部が視認可能となるように透明な素材で構成すると共に、カット針13の収納量の目安となる目盛6Rnをカット針収納部6Rに備える。これにより、カット針13Aの量を外部から視認して、カット針13Aの量が満載であるか否かを確認できる。
図132は、カット針満載検知を行う他の実施の形態のステープラの変形例を示す構成図である。図125、図127の例で示すように、カット針収納部6Rを昇降可能とし、カット針13Aの重量で満載検知をする構成では。ステープラ1の移動に伴う振動等でカット針収納部6Rが振動し、満載、非満載を誤検知する可能性がある。
そこで、図132の例では、カット針13Aの収納に伴うカット針収納部6Rの変位で作動する可動部95Rpと、可動部95Riの有無を検知するセンサ96Rpと、カット針収納部6Rを満載検知位置でロックするロック部6Rpを備える。
図132(a)に示すように、カット針13Aが未収納、あるいは、収納量が少ない場合は、カット針収納部6Rのロック部6Rpでのロックが解除され、カット針収納部6Rは昇降可能である。図132(b)に示すように、カット針13Aの積載量が所定量に達すると、カット針13Aの重量でカット針収納部6Rが満載検知位置に下降し、可動部95Rpがセンサ96Rpで検知される。これにより、カット針13Aの量が満載であることの検知が可能である。更に、ロック部6Rpでカット針収納部6Rの昇降がロックされる。
図133は、カット針満載検知を行う他の実施の形態のステープラの変形例を示す構成図である。カット針収納部6Rにおいて、満載検知箇所を3箇所以上設けても良い。図133では、カット針収納部6Rの一方の回収路60Lに第1のセンサ96Rq1を備え、カット針収納部6Rの他方の回収路60Rに第2のセンサ96Rq2を備え、中央付近に第3のセンサ96Rq3を備える。これにより、図133(a)に示す水平な場合、図133(b)に示す傾斜した場合の何れも、カット針13Aの量が満載であることの検知を正確に行うことができる。
図134は、カット針満載検知を行う他の実施の形態のステープラの変形例を示す構成図である。カット針量検知部等のカット針満載検知手段をステープラ1に備えると、ステープラ1の重量が増加する。そこで、カット針量検知部の一部を、後処理装置側に備える。図134(a)、図134(b)では、カット針13Aの収納量に応じて変位する可動部95Rxと、可動部95Rxの有無を検知するセンサ96Rxを、後処理装置502Aに備える。カット針13Aが未収納、あるいは、収納量が少ない場合、図134(a)に示すように、可動部95Rxは作動せず、センサ96Rxで非検知である。カット針13Aが所定量収納されると、図134(b)に示すように、可動部95Rxが作動して、センサ96Rxで検知される。なお、図134(c)に示すように、センサ96Rxを扉505Aに備えても良い。
図135は、カット針満載検知を行う他の実施の形態のステープラの変形例を示す構成図である。ステープラ1において、カット針収納部6に収納されるカット針13Aの量が増加すると、ステープラ1の重量が増加することで、ステープラ1を移動させるモータMに掛かる負荷が増加する。そこで、モータMに掛かる負荷を検知することで、カット針13Aの量の概算値を検知することができる。
<第15の実施の形態のステープラの構成例>
図136〜図137は、第15の実施の形態のステープラの一例を示す斜視図、図138〜図139は、カット針収納部の一例を示す斜視図である。第15の実施の形態のステープラは、上述した第12の実施の形態のステープラの変形例である。
第15の実施の形態のステープラ1Mfは、図3(a)及び図3(b)に示すように、針10Aの供給及び打ち出しが行われる針打出ユニット2Mと、針打出ユニット2Mとの協働で、図3(c)に示す針10Aの針足12Aのカット及び図3(d)に示す針足12Aの折り曲げを行って、用紙Pを針10Aで綴じる綴じユニット3Mを備える。
ステープラ1Mfは、針打出ユニット2Mと綴じユニット3Mとの間に、用紙Pを挟持する用紙挟持部4Mを備える。ステープラ1Mfは、軸32Mを支点とした回転動作で、綴じユニット3Mが針打出ユニット2Mに対して離接する方向に移動して、用紙挟持部4Mで用紙Pを挟持及び解放する。
ステープラ1Mfは、用紙Pを貫通した針10Aの針足12Aを、所定の長さでカットするカット部30Mと、カット部30Mでカットされたカット針13Aを収納するカット針収納部6Mfと、カット部30Mでカットされたカット針13Aをカット針収納部6Mfに誘導する排出路33Mを備える。なお、第15の実施の形態のステープラ1Mfにおいて、針10Aの繰り出し部、打出部、クリンチャ部、駆動部については図示しないが、第1の実施の形態のステープラ1Aと同様の構成で良い。
カット針収納部6Mfは、2本の回収路60ML、60MRを備え、ステープラ1Mfに取り付けられると、針カートリッジ100Mの着脱経路を塞がないように、2本の回収路60ML、60MRが配置される。
カット針収納部6Mfは、針打出ユニット2Mの背面に、ステープラ1Mfに対して着脱可能に取り付けられる。カット針収納部6Mfは、軸凸部70Mfがステープラ1Mfの図示しない受け部に入れられ、軸凸部70Mfを支点とした回転動作で、ステープラ1Mfに対して着脱する動作が行われる。また、カット針収納部6Mfは、軸凸部70Mfをステープラ1Mfから外すことで、ステープラ1Mfから取り外される。カット針収納部6Mfは、ステープラ1Mfに係止される係止爪部71Mfと、係止爪部71Mfに設けられ、係止爪部71Mfによる係止を解除する操作部72Mfを備える。
ステープラ1Mfは、一方の排出路33MLの排出口34MLと、カット針収納部6Mfの一方の回収路60MLの回収口61MLが連通し、他方の排出路33MRの排出口34MRと、カット針収納部6Mfの他方の回収路60MRの回収口61MRが連通する。
カット針収納部6Mfは、回収口61MLに蓋部83MLを備え、回収口61MRに、蓋部83MRを備える。蓋部83MLは、回収口61MLを形成する側面に設けられた孔62MLに挿通され、孔62MLを挟んで回収口61MLの反対側の先端に、孔62MLと略同形状の爪部82MLを備える。蓋部83MLは、図示しないバネで回収口61MLを閉じる方向に付勢されていて、軸66MLを支点として開閉する。蓋部83MRは、回収口61MRを形成する側面に設けられた孔62MRに挿通され、孔62MRを挟んで回収口61MRの反対側の先端に、孔62MRと略同形状の爪部82MRを備える。蓋部83MRは、図示しないバネで回収口61MRを閉じる方向に付勢されていて、軸66MLを支点として開閉する。
<第15の実施の形態のステープラの作用効果例>
第15の実施の形態のステープラ1Mfでは、カット針収納部6Mfを取り付ける場合、カット針収納部6Mfを針打出ユニット2Mの方向に押すことで、図137に示すように、カット針収納部6Mfの回転動作で、係止爪部71Mfがステープラ1Mfに係止されて、図136に示すように、カット針収納部6Mfがステープラ1Mfに取り付けられる。
カット針収納部6Mfがステープラ1Mfに取り付けられると、排出口34MLが蓋部83MLを押圧し、蓋部83MLが開くことで、カット針収納部6Mfの一方の回収口61MLが、一方の排出路33MLの排出口34MLと連通する。また、カット針収納部6Mfがステープラ1Mfに取り付けられると、排出口34MRが蓋部83MRを押圧し、蓋部83MRが開くことで、カット針収納部6Mfの他方の回収口61MRが、他方の排出路33MRの排出口34MRと連通する。
カット針収納部6Mfを取り外す場合、操作部72Mfを操作することで、係止爪部71Mfを退避させて係止を解除し、カット針収納部6Mfを針打出ユニット2Mから離す方向に動かすことで、図137に示すように、回転動作でカット針収納部6Mfがステープラ1Mfから取り外される。
カット針収納部6Mfがステープラ1Mfから取り外されると、排出口34ML、34MRから離れることで、図138(a)に示すように、蓋部83ML、83MRが図示しないバネの力で閉じる。この構成により、カット針収納部6Mfがステープラ1Mfから取り外された際に、不意にカット針13Aをこぼれ落とす等の不具合の発生を抑制できる。
カット針収納部6Mfがステープラ1Mfから取り外され、蓋部83MLが閉じた状態で、図139(a)に示すように、爪部82MLが孔62MLに近づくように爪部82MLを把持して押すと、蓋部83MLが軸66MLを支点として回収口61MLを開く。更に爪部82MLを押して、図139(b)に示すように、爪部82MLが孔62MLの中に入ると、図138(b)に示すように、蓋部83MLが回収口61MLを開き、回収口61MLからカット針13Aを捨てることができる。また、蓋部83MRが閉じた状態で、図139(a)に示すように、爪部82MRが孔62MRに近づくように爪部82MRを把持して押すと、蓋部83MRが軸66MRを支点として回収口61MRを開く。更に爪部82MRを押して、図139(b)に示すように、爪部82MRが孔62MRの中に入ると、図138(b)に示すように、蓋部83MRが回収口61MRを開き、回収口61MRからカット針13Aを捨てることができる。
この構成により、蓋部83ML、83MRの開閉を容易に行うことができるため、カット針収納部6Mfがステープラ1Mfから取り外された際に、カット針13Aを後処理装置502A内にこぼれ落とす等の不具合の発生を抑制できるとともに、カット針13Aに触れることなく容易に捨てることが出来る。なお、カット針収納部6Mfがステープラ1Mfから取り外された際に、蓋部83ML、83MRの開閉を行えない構成として、カット針収納部6Mfごと捨てて取り替えるようにしてもよい。
排出口34ML、34MRにも、第13の実施の形態で示したように、蓋を設けてもよい。排出口34ML、34MRにも蓋を設けた場合、カット針収納部6Mfがステープラ1Mfから取り外された際に、万一、排出路33Mにカット針13Aが残留していたとしても、ステープラ1Mfの外部にカット針13Aが排出されることを抑制することができる。
<第15の実施の形態のステープラのカット針収納部の変形例>
図140は、第15の実施の形態のステープラのカット針収納部の変形例を示す斜視図である。
カット針収納部6Mfaは、カット針13Aを収納するカット針収納槽60MMを備え、カット針収納槽60MMが、回収路60ML、60MRに対して開閉する。カット針収納槽60MMは、回収路60MLの側面から突出する爪部60MMAと、爪部60MMAに設けられて爪部60MMAによる係止を解除する操作部60MMBを備える。カット針収納部6Mfaは、回収路60MLの近傍に孔60MMCを有する。カット針収納槽60MMは、回収路60MRの近傍の軸60MMDを支点として回転するように支持される。孔60MMCに爪部60MMAが入ることでカット針収納槽60MMが閉じる。孔60MMCから爪部60MMAが外れることでカット針収納槽60MMが開くと、カット針13Aを捨てることができる。
<第15の実施の形態のステープラのカット針収納部の変形例の作用効果例>
図140(a)に示すように、カット針収納部6Mfaがステープラ1Mfから取り外された状態で、操作部60MMBを押すと、図140(b)に示すように、孔60MMCから爪部60MMAが外れ、軸60MMDを支点としてカット針収納槽60MMが回転して開く。カット針収納槽60MMを閉じる際には軸60MMDを支点としてカット針収納槽60MMを回転させ、操作部60MMBを押しながら、爪部60MMAを孔60MMCに入れる。この構成により、カット針収納槽60MMの開閉を行うことができるため、カット針収納部6Mfaがステープラ1Mfから取り外された際に、カット針13Aを後処理装置502A内にこぼれ落とす等の不具合の発生を抑制できるとともに、カット針13Aを効率よく捨てることが出来る。
なお、カット針収納部6Mfaは、回収路60MR側に設けられた軸60MMDを支点としてカット針収納槽60MMが回転して開く構成に限られない。例えば、カット針収納部6Mfaは、回収路60ML側に設けられた軸60MMDを支点としてカット針収納槽60MMが回転して開く構成としてもよい。また、例えば、カット針収納槽60MMは、回収路60ML、60MRの両側からそれぞれ突出する爪部60MMAと操作部60MMBを備えて、カット針収納部6Mfaが、回収路60ML、60MRの近傍にそれぞれ孔60MMCを有してもよい。
なお、カット針収納部6Mfaは、図138(a)で示したカット針収納部6Mfと同じように、回収口61MLに蓋部83MLを備え、回収口61MRに、蓋部83MRを備えてもよい。蓋部83ML、83MRを備えた場合、カット針収納部6Mfaがステープラ1Mfから取り外された際に、カット針13Aを回収口61ML、回収口61MRから後処理装置502A内にこぼれ落とす等の不具合の発生を抑制できる。
<第16の実施の形態のステープラの構成例>
図141は、第16の実施の形態のステープラの一例を示す側面図、図142は、カット針収納部の一例を示す斜視図である。第16の実施の形態のステープラは、上述した第12の実施の形態のステープラの変形例である。
第16の実施の形態のステープラ1Mgは、図3(a)及び図3(b)に示すように、針10Aの供給及び打ち出しが行われる針打出ユニット2Mと、針打出ユニット2Mとの協働で、図3(c)に示す針10Aの針足12Aのカット及び図3(d)に示す針足12Aの折り曲げを行って、用紙Pを針10Aで綴じる綴じユニット3Mを備える。
ステープラ1Mgは、針打出ユニット2Mと綴じユニット3Mとの間に、用紙Pを挟持する用紙挟持部4Mを備える。ステープラ1Mgは、軸32Mを支点とした回転動作で、綴じユニット3Mが針打出ユニット2Mに対して離接する方向に移動して、用紙挟持部4Mで用紙Pを挟持及び解放する。
ステープラ1Mgは、用紙Pを貫通した針10Aの針足12Aを、所定の長さでカットするカット部30Mと、カット部30Mでカットされたカット針13Aを収納するカット針収納部6Mgと、カット部30Mでカットされたカット針13Aをカット針収納部6Mgに誘導する排出路33Mを備える。なお、第16の実施の形態のステープラ1Mgにおいて、針10Aの繰り出し部、打出部、クリンチャ部、駆動部については図示しないが、第1の実施の形態のステープラ1Aと同様の構成で良い。
カット針収納部6Mgは、2本の回収路60ML、60MRを備え、ステープラ1Mgに取り付けられると、針カートリッジ100Mの着脱経路を塞がないように、2本の回収路60ML、60MRが配置される。
カット針収納部6Mgは、針打出ユニット2Mの背面に、ステープラ1Mgに対して着脱可能に取り付けられる。カット針収納部6Mgは、軸凸部70Mgがステープラ1Mgの図示しない受け部に入れられ、軸凸部70Mgを支点とした回転動作で、ステープラ1Mgに対して着脱する動作が行われる。また、カット針収納部6Mgは、軸凸部70Mgをステープラ1Mgから外すことで、ステープラ1Mgから取り外される。カット針収納部6Mgは、ステープラ1Mgに係止される係止爪部71Mgと、係止爪部71Mgに設けられ、係止爪部71Mgによる係止を解除する操作部72Mgを備える。
ステープラ1Mgは、一方の排出路33MLの排出口34MLと、カット針収納部6Mgの一方の回収路60MLの回収口61MLが連通する。図示しないが、他方の排出路33MRの排出口34MRと、カット針収納部6Mgの他方の回収路60MRの回収口61MRが連通する。
カット針収納部6Mgは、カット針13Aを収納するカット針収納槽60MNを備える。カット針収納槽60MNは、針打出ユニット2Mに対して反対側に突出した形状をしている。カット針収納部6Mgは、カット針収納槽60MNの回収口61MLの側面に、孔部60MGを開閉する蓋部83MNを備える。蓋部83MNは、回収口61MLに対して遠ざかる方向と近づく方向に移動することで、孔部60MGを開閉する。
蓋部83MNは、回収口61ML側に突出する爪部83MNAを有し、回収路60MLは、カット針収納槽60MNの近傍に孔83MNCを有する。孔部60MGが閉じると爪部83MNAが孔83MNCに入り、孔83MNCから爪部83MNAが外れることでカット針収納槽60MNが開く。
蓋部83MNは、蓋部83MNが十分に閉まっていないと針打出ユニット2Mに対して取り付けられないように規制する規制部92Mを備える。規制部92Mは、蓋部83MNから、針打出ユニット2M側に突出する。針打出ユニット2Mは、蓋部83MNが十分に閉まった状態において規制部92Mが入る凹部2MAを有する。また、針打出ユニット2Mは、凹部2MAに対して、綴じユニット3Mの位置する側と反対側に隣接する位置に、凸部2MBを有する。
<第16の実施の形態のステープラの作用効果例>
第16の実施の形態のステープラ1Mgでは、カット針収納部6Mgのカット針収納槽60MNが針打出ユニット2Mに対して反対側に突出した形状のため、図140に示したカット針収納槽60MMに比べて容積を大きくでき、多くのカット針13Aを収納することができる。
ステープラ1Mgは、カット針収納部6Mgを取り外す場合、操作部72Mgを操作することで、係止爪部71Mgを退避させて係止を解除し、カット針収納部6Mgを針打出ユニット2Mから離す方向に動かすことで、軸凸部70Mgを支点とした回転動作でカット針収納部6Mgがステープラ1Mgから取り外される。
図142(a)に示すように、カット針収納部6Mgがステープラ1Mgから取り外された状態で、蓋部83MNを回収口61MLから遠ざかる方向に移動させると、図142(b)に示すように、爪部83MNAが孔83MNCから外れて蓋部83MNが開く。蓋部83MNが開くと、カット針13Aを孔部60MGからカット針収納槽60MNの外に捨てることができる。孔部60MGを閉じる際には、蓋部83MNを回収口61MLに近づく方向に移動させ、爪部83MNAを孔83MNCに入れる。
この構成により、カット針収納槽60MNの開閉を容易に行うことができるため、カット針収納部6Mgがステープラ1Mgから取り外された際に、カット針13Aを後処理装置502A内にこぼれ落とす等の不具合の発生を抑制できるとともに、カット針13Aを触れることなく捨てることができる。
カット針収納部6Mgを取り付ける場合、軸凸部70Mgがステープラ1Mgの図示しない受け部に入れられた状態でカット針収納部6Mgを針打出ユニット2Mの方向に押すことで、カット針収納部6Mgの回転動作で、係止爪部71Mgがステープラ1Mgに係止されて、図141(a)に示すように、カット針収納部6Mgがステープラ1Mgに取り付けられる。
図141(b)に示すように、蓋部83MNが十分に閉まっていない状態だと、規制部92Mが凸部2MBとぶつかるため、カット針収納部6Mgをステープラ1Mgに正しく取り付けることができない。一方、蓋部83MNの爪部83MNAが孔83MNCに入るまで蓋部83MNを十分に閉めると、規制部92Mが凸部2MBとぶつかることなく凹部2MAに入り、カット針収納部6Mgをステープラ1Mgに正しく取り付けることができる。
また、図141(a)に示すように、規制部92Mが凹部2MAに入って、カット針収納部6Mgがステープラ1Mgに正しく取り付けられた状態において、凸部2MBは蓋部83MNに対して回収口61MLの反対側に突出し、蓋部83MNの開く動作を規制する。
この構成により、カット針収納部6Mgがステープラ1Mgに正しく取り付けられていない状態で、ステープラ1Mgが動作を開始することがなくなる。また、カット針収納部6Mgがステープラ1Mgに正しく取り付けられた状態で、蓋部83MNが開いてしまうことがなくなる。そのため、蓋部83MNが開いた状態でのステープラ1Mgの動作を規制することができ、カット針13Aを後処理装置502A内にこぼれ落とす等の不具合の発生を抑制できる。
カット針収納部6Mgは、図138(a)で示したカット針収納部6Mfと同じように、回収口61MLに蓋部83MLを備え、回収口61MRに、蓋部83MRを備えてもよい。蓋部83ML、83MRを備えた場合、カット針収納部6Mgがステープラ1Mgから取り外された際に、カット針13Aを回収口61ML、回収口61MRから後処理装置502A内にこぼれ落とす等の不具合の発生を抑制できる。
また、排出口34ML、34MRにも、第13の実施の形態で示したように、蓋を設けてもよい。排出口34ML、34MRにも蓋を設けた場合、カット針収納部6Mgがステープラ1Mgから取り外された際に、万一、排出路33Mにカット針13Aが残留していたとしても、ステープラ1Mgの外部にカット針13Aが排出されることを抑制することができる。
<第16の実施の形態のステープラの変形例>
図143は、第16の実施の形態のステープラの変形例を示す斜視図である。
ステープラ1Mgaは、ステープラ1Mgと同様に、針打出ユニット2Mと綴じユニット3Mを備え、針打出ユニット2Mと綴じユニット3Mとの間に、用紙Pを挟持する用紙挟持部4Mを備える。
ステープラ1Mgaは、用紙Pを貫通した針10Aの針足12Aを、所定の長さでカットするカット部30Mと、カット部30Mでカットされたカット針13Aを収納するカット針収納部6Mgaと、カット部30Mでカットされたカット針13Aをカット針収納部6Mgに誘導する排出路33M備える。カット針収納部6Mgaは、図142(b)で示したカット針収納部6Mgと同じく、回収路60MLの側面に、孔部60MGを開閉する蓋部83MNを備える。蓋部83MNは、回収口61MLに対して遠ざかる方向と近づく方向に移動することで、孔部60MGを開閉する。
ステープラ1Mga及び後処理装置502Aは、蓋検知部94Mを備える。蓋検知部94Mは、可動部95Mと、可動部95Mを検知するセンサ96Mを備える。
可動部95Mは、カット針収納部6Mgaの針打出ユニット2M側の面から突出するように、蓋部83MNに設けられ、蓋部83MNによる孔部60MGを開閉する動作と一緒に移動する。センサ96Mは、可動部95Mの有無を光学的に検知することで、蓋部83MNが閉じた状態でステープラ1Mgaにカット針収納部6Mgaが取り付けられているか否かを検知する。センサ96Mは、蓋部83MNが閉じてステープラ1Mgaにカット針収納部6Mgaが取り付けられた状態で、可動部95Mを検知する位置に設けられる。
<第16の実施の形態のステープラの変形例の作用効果例>
ステープラ1Mgaでは、図143(a)に示すように、蓋部83MNが閉じた状態でステープラ1Mgaにカット針収納部6Mgaが取り付けられると、蓋部83MNに設けられた可動部95Mがセンサ96Mで検知される。
図143(b)に示すように、蓋部83MNが開いた状態でステープラ1Mgaにカット針収納部6Mgaが取り付けられると、蓋部83MNに設けられた可動部95Mがセンサ96Mで検知されない。また、ステープラ1Mgaにカット針収納部6Mgaが取り付けられていないときも、蓋部83MNに設けられた可動部95Mがセンサ96Mで検知されない。よって、蓋部83MNが開いた状態でステープラ1Mgaにカット針収納部6Mgaが取り付けられていること、又はステープラ1Mgaにカット針収納部6Mgaが取り付けられていないことが検知できる。このとき、「カット針収納ボックスの蓋が開いている又はカット針収納ボックスがありません」と表示を出したり、通知音を出したりしてもよい。
蓋部83MNが閉じた状態でステープラ1Mgaにカット針収納部6Mgaが取り付けられているか否かを正しく検知できるため、蓋部83MNが開いた状態でステープラ1Mgaが動作することがなく、カット針13Aを後処理装置502A内にこぼれ落とす等の不具合の発生を抑制できる。また、蓋部83MNが閉じていることの検知と、カット針収納部6Mgaの有無の検知を、同一の検知部で兼用できる。
<第16の実施の形態のステープラのカット針収納部の変形例>
図144は、第16の実施の形態のステープラのカット針収納部の変形例を示す斜視図である。
カット針収納部6Mgbは、カット針収納部6Mgと同様に、2本の回収路60ML、60MRを備え、図141(a)に示したステープラ1Mgに取り付けられると、針カートリッジ100Mの着脱経路を塞がないように、2本の回収路60ML、60MRが配置される。
カット針収納部6Mgbは、図141(a)に示したカット針収納部6Mgと同様に、針打出ユニット2Mの背面に、ステープラ1Mgに対して着脱可能に取り付けられる。カット針収納部6Mgbは、軸凸部70Mgがステープラ1Mgの図示しない受け部に入れられ、軸凸部70Mgを支点とした回転動作で、ステープラ1Mgに対して着脱する動作が行われる。また、カット針収納部6Mgbは、軸凸部70Mgをステープラ1Mgから外すことで、ステープラ1Mgから取り外される。
カット針収納部6Mgbは、カット針13Aを収納するカット針収納槽60MNAを備える。カット針収納部6Mgbは、カット針収納槽60MNAのステープラ1Mgに取り付けられる側の面に、蓋部83MGを備える。蓋部83MGは、軸66MGを支点に孔部60MGAを開閉する。
蓋部83MGは、爪部83MGAを有し、カット針収納槽60MNAは、孔83MGCを有する。孔部60MGAを蓋部83MGが閉じると爪部83MGAが孔83MGCに入る。孔83MGCから爪部83MGAが外れることで蓋部83MGが開くと、カット針収納槽60MNAからカット針13Aを捨てることができる。
<第16の実施の形態のステープラのカット針収納部の変形例の作用効果例>
カット針収納部6Mgbでは、図144(a)に示すように、爪部83MGAが孔83MGCに入って蓋部83MGが孔部60MGAを閉じた状態で、ステープラ1Mgにカット針収納部6Mgbが取り付けられる。図144(b)に示すように、爪部83MGAが孔83MGCに入っておらず、蓋部83MGが孔部60MGAを開けた状態であっても、軸凸部70Mgを支点とした回転動作でステープラ1Mgにカット針収納部6Mgbを取り付けようとすると、針打出ユニット2Mに蓋部83MGが押されて爪部83MGAが孔83MGCに入り、蓋部83MGが閉じる。よって、蓋部83MGが開いた状態でステープラ1Mgが動作することがなく、カット針13Aを後処理装置502A内にこぼれ落とす等の不具合の発生を抑制できる。
<第16の実施の形態のステープラのカット針収納部の他の変形例>
図145は、第16の実施の形態のステープラのカット針収納部の他の変形例を示す斜視図である。図146は、第16の実施の形態のステープラのカット針収納部の他の変形例を示す側面図である。
カット針収納部6Mgcは、図141(a)に示したカット針収納部6Mgと同様に、2本の回収路60ML、60MRを備え、ステープラ1Mgに取り付けられると、針カートリッジ100Mの着脱経路を塞がないように、2本の回収路60ML、60MRが配置される。
図141(a)に示したカット針収納部6Mgと同じく、カット針収納部6Mgcは、図146(a)に示すように、回収路60MLの側面に、孔部60MGを開閉する蓋部83MNを備える。蓋部83MNは、回収口61MLに対して遠ざかる方向と近づく方向に移動することで、孔部60MGを開閉する。
蓋部83MNは、回収口61ML側に突出する爪部83MNAを有し、回収路60MLは、孔83MNCを有する。蓋部83MNが閉じると爪部83MNAが孔83MNCに入る。孔83MNCから爪部83MNAが外れることで蓋部83MNが開くと、孔部60MGからカット針13Aを捨てることができる。
カット針収納部6Mgcは、針打出ユニット2Mの背面に、ステープラ1Mgに対して着脱可能に取り付けられる。カット針収納部6Mgcは、ステープラ1Mgの下部に設けた受け部119MgL、119MgRに入れられ、軸凸部70MgbL、70MgbRを支点とした回転動作で、ステープラ1Mgに対して着脱する動作が行われる。
本例では、ステープラ1Mgに、カット針収納部6Mgcの回転を規制する規制部92Mgを設ける。規制部92Mgは、回収路60MLの回収口61ML近傍に設けられた係止爪部71Mgbを係止する係止部92MgAと、係止部92MgAの回転する支点となる軸92MgBと、係止部92MgAを回転させる操作部92MgCを有する。
<第16の実施の形態のステープラのカット針収納部の他の変形例の作用効果例>
カット針収納部6Mgcをステープラ1Mgに取り付ける場合、図146(a)に示すように、カット針収納部6Mgcを矢印の方向に移動させてカット針収納部6Mgcをステープラ1Mgの受け部119MgL、119MgRに入れる。次に、カット針収納部6Mgcを針打出ユニット2Mの方向に押すことで、図146(b)の矢印に示すように、軸凸部70MgbL、70MgbRを支点として受け部119MgL、119MgRが回転する。そして、操作部92MgCを操作することで、軸92MgBを支点として係止部92MgAを回転させて係止爪部71Mgbに係止部92MgAを係止させると、図146(c)に示すように、カット針収納部6Mgcがステープラ1Mgに取り付けられる。
また、カット針収納部6Mgcをステープラ1Mgから取り外す場合、操作部92MgCを操作することで、軸92MgBを支点として係止部92MgAを回転させて係止爪部71Mgbに対する係止部92MgAの係止を解除する。そして軸凸部70MgbL、70MgbRを支点として、受け部119MgL、119MgRを図146(b)の矢印の反対方向に回転させることで、カット針収納部6Mgcを針打出ユニット2Mから離す方向に動かす。更に、図146(a)の矢印の反対方向にカット針収納部6Mgcを移動させることで、カット針収納部6Mgcがステープラ1Mgから取り外される。
係止部92MgAが係止爪部71Mgbに係止されるため、意図せずカット針収納部6Mgcがステープラ1Mgから外れてしまうことを抑制でき、カット針収納部6Mgcがステープラ1Mgに確実に取り付けられた状態で、ステープラ1Mgを使用することができる。
カット針収納部6Mgcは、図146(a)に示すように、蓋部83MNが開いた状態であっても、カット針収納部6Mgcをステープラ1Mgの受け部119MgL、119MgRに入れることにより、受け部119MgLに蓋部83MNが押されて爪部83MNAが孔83MNCに入る。よって、蓋部83MNが開いた状態でカット針収納部6Mgcがステープラ1Mgに取り付けられてステープラ1Mgが動作することがなく、カット針13Aを後処理装置502A内にこぼれ落とす等の不具合の発生を抑制できる。