JP2017113651A - エリミネータ装置および空気清浄装置 - Google Patents
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【解決手段】低流速用エリミネータ31と高流速用エリミネータ32とが気体8の流れ方向において重ねられ、低流速用エリミネータ31は気体8が通過する多数の微小な開口を有する網状の捕捉部材40を備え、高流速用エリミネータ32は気体8中に含まれている微粒子を慣性衝突によって捕捉する屈曲した複数の流通路49を有している。
【選択図】図5
Description
低流速用エリミネータと高流速用エリミネータとが気体の流れ方向において重ねられ、
低流速用エリミネータは気体が通過する多数の微小な開口を有する網状又は布状の捕捉部材を備え、
高流速用エリミネータは気体中に含まれている微粒子を慣性衝突によって捕捉する屈曲した複数の流通路を有しているものである。
これによると、低流速の気体中の微粒子が主に低流速用エリミネータで分離除去され、高流速の気体中の微粒子が主に高流速用エリミネータで分離除去されるため、低流速の気体から高流速の気体まで幅広い流速の気体に対応することができる。
これによると、エリミネータ装置に高流速の気体が流れ、低流速用エリミネータの捕捉部材で捕捉されていた微粒子が高流速の気体によって捕捉部材から離脱しても、離脱した微粒子は下流側に設けられた高流速用エリミネータで捕捉される。これにより、気体中に含まれている微粒子を確実に捕捉して分離除去することができる。
これによると、低流速用エリミネータの捕捉部材の面積を広くすることができるため、気体が捕捉部材の微小な開口を通過する時の流速が低下する。また、捕捉部材で捕捉された水滴(微粒子の一例)は山の傾斜に沿って谷に向って流れ落ちるため、水膜の形成を防止することができ、捕捉部材の表面が水膜で覆われることはない。このようなことにより、気体が低流速用エリミネータを通過する際の圧損を低下することができる。
これによると、捕捉部材で捕捉された水滴(微粒子の一例)は、山の傾斜に沿って谷に向って流れ落ちるとともに、低流速用エリミネータの傾斜によって低流速用エリミネータの他端部に向って流れ落ちる。これにより、低流速用エリミネータの水捌けが向上する。
屈曲板間に気体の流通路が形成されているものである。
本第8発明におけるエリミネータ装置は、低流速用エリミネータの捕捉部材は枠フレーム内に設けられ、
高流速用エリミネータは低流速用エリミネータの枠フレーム上に支持されているものである。
本第9発明は、上記第1発明から第8発明のいずれか1項に記載のエリミネータ装置を備えた空気清浄装置であって、
吸気口と、送気口と、吸気口から送気口に連通する通気路と、通気路を流れる気体を低流速の気体と高流速の気体に切り替える切替手段とを有し、
エリミネータ装置は通気路の途中に設けられているものである。
(第1の実施の形態)
図1〜図3に示すように、1はエリミネータ装置を内蔵した空気清浄装置である。この空気清浄装置1は、ハウジング3の前面の扉体4に下方位置の吸気口5と上方位置の送気口6を有しており、ハウジング3の内部に除菌対象空気8(気体の一例)が上流側の吸気口5から下流側の送気口6に流れる浄化用通気路9(流路の一例)を形成している。
中性能フィルター12は微細粒子を捕捉して気流中から除去し、メディア13は噴霧装置14から噴霧された噴霧水を保持して除菌対象空気と殺菌剤溶液18との気液接触を促すものであって、例えば、ポリ塩化ビニルデン系繊維をマット状にしたものである。エリミネータ装置15は、除菌対象空気8中に含まれている水滴やミスト等の微粒子を捕捉して分離除去するものであり、メディア13を配した風洞19の上方位置に配置している。
尚、図2,図6に示すように、エリミネータ装置15は前部が後部よりも高い位置(高位)になるように傾斜している。これにより、低流速用エリミネータ31は山部43および谷部44の長手方向Aにおける前端部が後端部よりも高位になるように傾斜しているとともに、高流速用エリミネータ32は屈曲板48の長手方向Aにおける前端部が後端部よりも高位になるように傾斜している。尚、上記長手方向Aは屈曲板48のピッチPの方向Bに直交している。
スイッチ等を操作して、制御装置26が空気清浄装置1を低速運転モードに切り替えて運転することにより、ファン装置16が低速回転し、除菌対象空気8が、吸気口5からハウジング3内に吸入され、浄化用通気路9を低流速で流れた後、送気口6から室内に送り出される。
また、スイッチ等を操作して、制御装置26が空気清浄装置1を高速運転モードに切り替えて運転することにより、ファン装置16が高速回転し、除菌対象空気8が、吸気口5からハウジング3内に吸入され、浄化用通気路9を高流速で流れた後、送気口6から送り出される。除菌対象空気8が低流速用エリミネータ31の捕捉部材40の微小な開口部41を通過する際、除菌対象空気8の流速が高いため、除菌対象空気8中の水滴等の微粒子Cは、除菌対象空気8と共に、低流速用エリミネータ31の捕捉部材40の微小な開口部41を通過し易いが、低流速用エリミネータ31を通過しても、高流速用エリミネータ32の流通路49を通過する時に、慣性力により直進しようとするため、流通路49を曲がりきれず、屈曲板48の表面に慣性衝突して捕捉される。
また、高流速用エリミネータ32は、エリミネータケース30内において、低流速用エリミネータ31の枠フレーム39上に載せられて支持されているため、エリミネータ装置15の構造が簡素化される。
5 吸気口
6 送気口
8 除菌対象空気(気体)
9 浄化用通気路(流路)
15 エリミネータ装置
26 制御装置(切替手段)
31 低流速用エリミネータ
32 高流速用エリミネータ
39 枠フレーム
40 捕捉部材
41 開口部
43 山部
44 谷部
48 屈曲板
49 流通路
A 長手方向
C 微粒子
Claims (9)
- 気体が流れる流路に設けられ、気体に含まれている微粒子を分離除去するエリミネータ装置であって、
低流速用エリミネータと高流速用エリミネータとが気体の流れ方向において重ねられ、
低流速用エリミネータは気体が通過する多数の微小な開口を有する網状又は布状の捕捉部材を備え、
高流速用エリミネータは気体中に含まれている微粒子を慣性衝突によって捕捉する屈曲した複数の流通路を有していることを特徴とするエリミネータ装置。 - 低流速の気体と高流速の気体とが切り換えられて流れる流路に設けられることを特徴とする請求項1記載のエリミネータ装置。
- 高流速用エリミネータは低流速用エリミネータの下流側に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエリミネータ装置。
- 低流速用エリミネータの捕捉部材には、複数の山と谷とが交互に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のエリミネータ装置。
- 低流速用エリミネータは山および谷の長手方向における一端部が他端部よりも高位になるように傾斜していることを特徴とする請求項4記載のエリミネータ装置。
- 高流速用エリミネータは複数の屈曲板を連結してなり、
屈曲板間に気体の流通路が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のエリミネータ装置。 - 高流速用エリミネータは屈曲板の長手方向における一端部が他端部よりも高位になるように傾斜していることを特徴とする請求項6記載のエリミネータ装置。
- 低流速用エリミネータの捕捉部材は枠フレーム内に設けられ、
高流速用エリミネータは低流速用エリミネータの枠フレーム上に支持されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のエリミネータ装置。 - 上記請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のエリミネータ装置を備えた空気清浄装置であって、
吸気口と、送気口と、吸気口から送気口に連通する通気路と、通気路を流れる気体を低流速の気体と高流速の気体に切り替える切替手段とを有し、
エリミネータ装置は通気路の途中に設けられていることを特徴とする空気清浄装置。
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JP2021058842A (ja) * | 2019-10-07 | 2021-04-15 | 株式会社クボタ | エリミネータおよび空気清浄装置 |
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JPS6044019A (ja) * | 1983-08-09 | 1985-03-08 | パ−マテイツク、フイルタ−、コ−ポレイシヨン | 水蒸気を含む空気によつて運ばれる粒子を分離するための方法及び装置 |
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JP2014061467A (ja) * | 2012-09-20 | 2014-04-10 | Akushii:Kk | オイルミスト捕集用フィルタユニット |
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