JP2017112981A - 施設園芸用ハウスの湿度管理制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】送風機11と温風発生機12と湿度センサ21を施設園芸用ハウスH内に設置し、ハウス内の相対湿度の管理区分を低湿区分と中湿区分と高湿区分に設定し、各区分の管理制御値として低湿度設定値と高湿度設定値を設ける。送風機の運転開始後にハウス内相対湿度を検出し、検出した相対湿度が低湿度設定値以下の低湿区分にあるとき送風機を一定時間停止し、検出した相対湿度が低湿区分外であるときハウス内相対湿度が低湿度設定値以下に低下するまで送風機と温風発生機による暖房運転を行い、送風機の一定時間停止後にハウス内相対湿度を再検出し、再検出した相対湿度が低湿度設定値を超えて高湿度設定値未満の中湿区分にあるとき送風機の停止時間を一定時間延長する。
【選択図】図1
Description
送風機と温風発生機とハウス内の相対湿度を検出する湿度センサを施設園芸用ハウス内に設置し、前記湿度センサにより検出したハウス内の相対湿度に基づき前記送風機および/または温風発生機を運転し、ハウス内の湿度を管理し制御する湿度管理制御方法であって、
ハウス内の相対湿度の管理区分として低湿区分と中湿区分と高湿区分を設け、各区分の管理制御値として低湿度設定値と高湿度設定値を設け、
送風機の運転開始後にハウス内の相対湿度を検出し、検出したハウス内の相対湿度が低湿度設定値以下の低湿区分内であるとき前記送風機を一定時間停止し、
前記検出したハウス内の相対湿度が低湿度設定値を超えて低湿区分外であるときハウス内の相対湿度が低湿度設定値以下に低下するまで送風機および温風発生機による暖房運転を行い、
前記送風機の一定時間停止後にハウス内の相対湿度を再検出し、再検出したハウス内の相対湿度が低湿度設定値を超えて高湿度設定値未満の中湿区分内であるとき送風機の停止時間を一定時間延長することを主要な特徴とする。
送風機の運転開始後にハウス内の相対湿度を検出し、検出したハウス内の相対湿度が低湿度設定値以下の低湿区分内であるときは運転停止モードに移行して送風機を一定時間停止し、
前記検出したハウス内の相対湿度が低湿度設定値を超えて低湿区分外であるときは暖房運転モードに移行してハウス内の相対湿度が低湿度設定値以下に低下するまで送風機および温風発生機による暖房運転を行い、
前記送風機の一定時間停止後にハウス内の相対湿度を再検出し、再検出したハウス内の相対湿度が低湿度設定値を超えて高湿度設定値未満の中湿区分内であるときは運転停止延長モードに移行して送風機の停止時間を一定時間延長することを第5の特徴とする。
前記制御部は、相対湿度管理区分設定部と、運転モード設定部と、相対湿度判定部と、運転モード選択部を備え、
前記相対湿度管理区分設定部は、ハウス内の相対湿度の管理区分として、低湿区分、中湿区分、高湿区分を設定し、
前記運転モード設定部は、送風機の運転開始後にハウス内の相対湿度を検出し、検出したハウス内の相対湿度が低湿度設定値以下の低湿区分内にあるとき送風機を一定時間停止する運転停止モードと、前記検出したハウス内の相対湿度が低湿度設定値を超えて低湿区分外であるときハウス内の相対湿度が低湿度設定値以下に低下するまで送風機および温風発生機による暖房運転を行う暖房運転モードと、前記送風機の一定時間停止後にハウス内の相対湿度を再検出し、再検出したハウス内の相対湿度が低湿度設定値を超えて高湿度設定値未満の中湿区分内にあるとき送風機の停止時間を一定時間延長する運転停止延長モードを備え、
相対湿度判定部は、送風機の運転開始後に検出したハウス内の相対湿度を低湿度設定値と比較して低湿度範囲内にあるか否かを判定し、運転停止モード後は検出したハウス内の相対湿度を低湿度設定値および高湿度設定値と比較して中湿区分内にあるか否かを判定し、
運転モード選択部は、相対湿度判定部の判定結果に基づき、運転停止モード、暖房運転モード、運転停止延長モードのいずれかを選択する、ことを特徴とする。
まず、制御装置20からの操作により制御部100の各運転モードの運転条件を設定する。具体的には低湿度設定値を70%、高湿度設定値を85%に設定し、運転停止モードの全機停止時間および運転停止延長モードの全機停止延長時間をそれぞれ30分間(初期値)、暖房運転モードの全機運転時間を15分間(初期値)に設定する。なお、ハウス外の相対湿度設定値は80%、バーナ16の燃焼運転のON・OFF制御条件となるハウス内の管理温度は最大30℃(初期値)に設定し、あわせて運転終了時間を設定する。
次に、制御装置20からの操作により、送風機(送風機11、循環機17)の運転を開始し(S1〜S2)、一定時間(5分間)、湿度センサ21によりハウス内の相対湿度をサンプリング測定する(S3)。
次に、制御部100のハウス内湿度判定部103により、ハウス内の相対湿度を低湿度設定値(70%)と比較し、低湿度設定値以下であるか否かを判定する(S4)。
検出したハウス内の相対湿度が低湿度設定値(70%)以下であると、運転停止モードM1に移行し(S5)、運転中の送風機(送風機11、循環機17)を30分間全機停止する(S6)。
検出したハウス内の相対湿度が低湿度設定値(70%)を超えると、暖房運転モードM2に移行し(S7)、暖房運転を開始し、ハウス内の見かけ湿度を低下させる。具体的には送風機(送風機11、循環機17)が全機作動(ON)し、温風発生機12のバーナ16を燃焼運転開始(ON)する(S8)。バーナ16は温度センサ22によりハウス内温度が管理温度(最大30℃)を維持するようにON・OFF制御される。
運転停止モードM1において、送風機(送風機11、循環機17)を全機停止し30分経過すると(S6)、図4の湿り空気線図の符号2→符号3に示すように、栽培物の表面からの水分の蒸散等によりハウス内の相対湿度が次第に上昇する(S13)。湿度センサ21により検出されるハウス内の相対湿度が低湿度設定値(70%)超〜高湿度設定値(85%)未満であるとき(S14)、中湿区分にあると判定され、運転停止モードM1から運転停止延長モードM1−2に移行する(S15)。運転停止延長モードM1−2に移行すると、送風機(送風機11、循環機17)の全機停止時間をさらに30分間延長する(S16)。
11 送風機
12 温風発生機
13 主ダクト
14 枝ダクト
15 吸気口
16 バーナ
17 循環機
18 排気口
19 換気装置
20 制御装置
21,23 相対湿度センサ
22,24 温度センサ
100 制御部
101 相対湿度管理区分設定部
102 運転モード設定部
103 相対湿度判定部
104 運転モード選択部
105 暖房条件設定部
106 プログラム・データ格納部
H 施設園芸用ハウス
Claims (7)
- 送風機と温風発生機とハウス内の相対湿度を検出する湿度センサを施設園芸用ハウス内に設置し、前記湿度センサにより検出したハウス内の相対湿度に基づき前記送風機および/または温風発生機を運転し、ハウス内の湿度を管理し制御する湿度管理制御方法であって、
ハウス内の相対湿度の管理区分として低湿区分と中湿区分と高湿区分を設け、各区分の管理制御値として低湿度設定値と高湿度設定値を設け、
送風機の運転開始後にハウス内の相対湿度を検出し、検出したハウス内の相対湿度が低湿度設定値以下の低湿区分にあるとき前記送風機を一定時間停止し、
前記検出したハウス内の相対湿度が低湿度設定値を超えて低湿区分外となるときハウス内の相対湿度が低湿度設定値以下に低下するまで送風機および温風発生機による暖房運転を行い、
前記送風機の一定時間停止後にハウス内の相対湿度を再検出し、再検出したハウス内の相対湿度が低湿度設定値を超えて高湿度設定値未満の中湿区分にあるとき送風機の停止時間を一定時間延長することを特徴とする、施設園芸用ハウスの湿度管理制御方法。 - 換気装置を施設園芸用ハウス内に設置し、送風機および温風発生機による暖房運転を一定時間行った後にハウス内の相対湿度が低湿度設定値以下に低下しないときハウス内の相対湿度が低湿度設定値以下になるまで換気装置を作動させることを特徴とする、請求項1記載の施設園芸用ハウスの湿度管理制御方法。
- ハウス内の相対湿度の低湿度設定値が70%、高湿度設定値が85%であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の施設園芸用ハウスの湿度管理制御方法。
- 温風発生機がバーナの燃焼運転により発生する燃焼ガスとハウス内空気の熱交換により温風を発生させるものであり、ハウス内温度を検出する温度検出センサを施設園芸用ハウス内に設置し、ハウス内温度が温度設定値を維持するようにバーナの燃焼運転をオン・オフ制御することを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の施設園芸用ハウスの湿度管理制御方法。
- ハウス内の相対湿度を管理制御するプログラムとして運転停止モードと、暖房運転モードと、運転停止延長モードを備え、
送風機の運転開始後にハウス内の相対湿度を検出し、検出したハウス内の相対湿度が低湿度設定値以下の低湿区分にあるときは運転停止モードに移行して送風機を一定時間停止し、
前記検出したハウス内の相対湿度が低湿度設定値を超えて低湿区分外となるときは暖房運転モードに移行してハウス内の相対湿度が低湿度設定値以下に低下するまで送風機および温風発生機による暖房運転を行い、
前記送風機の一定時間停止後にハウス内の相対湿度を再検出し、再検出したハウス内の相対湿度が低湿度設定値を超えて高湿度設定値未満の中湿区分にあるときは運転停止延長モードに移行して送風機の停止時間を一定時間延長することを特徴とする、請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の施設園芸用ハウスの湿度管理制御方法。 - 前記暖房運転モードにおいて、送風機および温風発生機による暖房運転を一定時間行った後にハウス内の相対湿度が低湿度設定値以下に低下しないときはハウス内の相対湿度が低湿度設定値以下になるまで換気装置を作動させることを特徴とする、請求項5記載の施設園芸用ハウスの湿度管理制御方法。
- 送風機と温風発生機とハウス内の相対湿度を検出する湿度センサを施設園芸用ハウス内に設置し、前記湿度センサにより検出したハウス内の相対湿度に基づき制御部からの制御信号により前記送風機および/または温風発生機を運転し、ハウス内の湿度を管理し制御する湿度管理制御システムであって、
前記制御部は、相対湿度管理区分設定部と、運転モード設定部と、相対湿度判定部と、運転モード選択部を備え、
前記相対湿度管理区分設定部は、ハウス内の相対湿度の管理区分として、低湿区分、中湿区分、高湿区分を設定し、
前記運転モード設定部は、送風機の運転開始後にハウス内の相対湿度を検出し、検出したハウス内の相対湿度が低湿度設定値以下の低湿区分にあるとき送風機を一定時間停止する運転停止モードと、前記検出したハウス内の相対湿度が低湿度設定値を超えて低湿区分外となるときハウス内の相対湿度が低湿度設定値以下に低下するまで送風機および温風発生機による暖房運転を行う暖房運転モードと、前記送風機の一定時間停止後にハウス内の相対湿度を再検出し、再検出したハウス内の相対湿度が低湿度設定値を超えて高湿度設定値未満の中湿区分にあるとき送風機の停止時間を一定時間延長する運転停止延長モードを備え、
相対湿度判定部は、送風機の運転開始後に検出したハウス内の相対湿度を低湿度設定値と比較して低湿区分内にあるか否かを判定し、運転停止モード後は検出したハウス内の相対湿度を低湿度設定値および高湿度設定値と比較して中湿区分内にあるか否かを判定し、
運転モード選択部は、相対湿度判定部の判定結果に基づき、運転停止モード、暖房運転モード、運転停止延長モードのいずれかを選択する、ことを特徴とする施設園芸用ハウスの湿度管理制御システム
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