JP2017112490A - 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 会議システムに会議に関する情報を残すことなく、複数回に渡る会議の会議間の関連付けを行うことができる情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラムを提供する。【解決手段】 この装置は、情報端末から会議の開始指示を受け付けた後、情報端末からの会議に関する情報の出力要求を受け付けることを可能にする受付制御手段と、情報端末から会議の終了指示を受けた後、会議に関する情報に付加するための付加情報を生成する生成手段と、付加情報が付加された会議に関する情報を情報端末に送信する送信手段と、会議に関する情報を記憶手段から消去する消去手段と、情報端末から付加情報が付加された会議に関する情報を受信する情報受信手段と、会議に関する情報に付加された付加情報に基づき、会議の継続を許可するか否かを判断する判断手段とを有し、受付制御手段が、会議の継続を許可すると判断された場合、受信された会議に関する情報の出力要求を受け付けることを可能にする。【選択図】 図3

Description

本発明は、情報端末から受信した会議に関する情報を記憶する記憶手段を有する情報処理装置、その情報処理装置を含む情報処理システム、その情報処理方法およびその処理をコンピュータに実行させるためのプログラムに関する。
近年、企業等の組織における会議では、会議の資料等を会議参加者が所有するデバイス(ノートPC、タブレット端末等)での閲覧や、会議の議事録の作成支援が可能な会議システムが存在する。また、会議には同一の議題またはそれに関連する議題について複数回に渡って議論するような会議がある。
このような複数回に渡って会議を行う場合、それらの会議間の関連付けに手間がかかることから、議事録に記載される書誌情報から自動で関連付けを行う技術が提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、上記の技術では、不特定多数のユーザが会議を行うような会議室(例えば、貸し会議室)において前記のような会議システムを使用する場合、以下の問題があった。
会議に関する情報(会議資料や議事録)が会議システムに残り、会議に関係のない他のユーザが当該情報を閲覧できたり、印刷したりする可能性があり、セキュリティにおいて大きな問題を抱えていた。
そこで、会議システムに会議に関する情報を残すことなく、複数回に渡る会議の会議間の関連付けを行うことができる情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラムを提供する。
本発明は、上記課題に鑑み、情報端末から受信した会議に関する情報を記憶する記憶手段を有する情報処理装置であって、情報端末から会議の開始指示を受け付けた後、情報端末からの会議に関する情報の出力要求を受け付けることを可能にする受付制御手段と、情報端末から会議の終了指示を受けた後、会議に関する情報に付加するための付加情報を生成する生成手段と、生成手段によって生成された付加情報が付加された会議に関する情報を情報端末に送信する送信手段と、送信手段によって送信された会議に関する情報を記憶手段から消去する消去手段と、情報端末から付加情報が付加された会議に関する情報を受信する情報受信手段と、情報受信手段によって受信された会議に関する情報に付加された付加情報に基づき、会議の継続を許可するか否かを判断する判断手段と、を有し、受付制御手段は、判断手段によって会議の継続を許可すると判断された場合、情報受信手段によって受信された会議に関する情報の出力要求を受け付けることを可能にする、情報処理装置が提供される。
本発明によれば、会議システムに会議に関する情報を残すことなく、複数回に渡る会議の会議間の関連付けを行うことができるという効果を奏する。
情報処理システムとしての会議システムの構成例を示した図。 会議システムが備える情報処理装置のハードウェア構成を示した図。 情報処理装置の機能ブロック図。 会議開始から会議終了までの情報処理システムが実行する処理の流れを示したシーケンス図。 会議を継続する際の処理の流れを示したシーケンス図。 情報処理装置が提供する操作画面を例示した図。 情報処理装置が提供する操作画面を例示した図。 付加情報の一例を示した図。 情報としてのアーカイブファイルのファイル名を使用して会議の継続を許可するかどうかを判断する処理の流れを示したフローチャート。 アーカイブファイルに付加する固有のIDの一例を示した図。 固有のIDを使用して会議の継続を許可するかどうかを判断する処理の流れを示したフローチャート。 アーカイブファイルのファイル名と固有のIDの両方を使用して会議の継続を許可するかどうかを判断する処理の流れを示したフローチャート。 会議の継続回数に応じて会議システムを使用する料金を割り引く際の割引率の例を示した図。 会議の累計時間に応じて会議システムを使用する料金を割り引く際の割引率の例を示した図。 会議の回数と累計時間に応じて会議システムを使用する料金を割り引く際の割引率の例を示した図。 付加情報の別の例を示した図。 アーカイブファイルのファイル名を使用して会議の継続を許可するかどうかを判断する処理の流れを示したフローチャート。
図1は、情報処理システムとしての会議に利用される会議システムの構成例を示した図である。会議システムは、破線で示される会議室に設置される情報処理装置10を含んで構成される。会議システムは、企業等の会議室に設置されてもよいが、好ましくは貸し会議室に設置される。情報処理装置10は、会議室内で構築される会議用ネットワーク11に接続され、会議室外のLAN(Local Area Network)等のネットワーク12とネットワーク接続制御装置13を介して接続されている。会議用ネットワーク11には、情報を出力するための出力装置として、投影装置であるプロジェクタ14と、情報表示装置である電子黒板15とが接続されている。
ネットワーク12は、例えば、実線で示されるその会議室があるフロアや建物内に構築される。ネットワーク12には、スキャナ機能、コピー機能、ファックス機能、印刷機能、通信機能等の複数の機能を備えたMFP(Multi-Function Peripheral)16と、MFP16を制御するための制御装置であるプリントサーバ17とが接続されている。また、ネットワーク12は、外部のインターネット18と接続されている。
この会議システムを利用し、会議を行う会議の主催者やその参加者は、自身が所有する情報端末としてスマートデバイス20やノートPC21を持ち込み、ネットワーク接続制御装置13との間で接続を確立することができる。これにより、主催者や参加者等の会議システムの利用者は、インターネット18へアクセスし、また、MFP16を利用することができる。主催者は、例えばスマートデバイス20から情報処理装置10へ会議に使用する資料のファイルを情報処理装置10に送信(アップロード)することができる。そして、主催者は、情報処理装置10に対して出力を要求し、アップロードしたファイルをプロジェクタ14からスクリーンに投影させ、電子黒板(ホワイトボード)15に表示させることができる。
参加者は、自身が使用するノートPC21から情報処理装置10に対してファイルの閲覧を要求し、ノートPC21の画面にそのファイルを表示させることができる。このようにして、会議の資料をプロジェクタ14により投影させ、電子黒板15やノートPC21に表示させることで、それを見ながら会議を行うことができる。ここでは、会議の主催者がスマートデバイス20を利用し、参加者がノートPC21を利用するものとして説明しているが、主催者がノートPC21を利用してもよい。この場合、ノートPC21から資料のファイルをアップロードすることになる。なお、参加者は何人であってもよい。このため、ノートPC21は、複数台であってもよい。以下、主催者がスマートデバイス20を利用し、参加者がノートPC21を利用するものとして説明する。
会議用ネットワーク11およびネットワーク12は、有線ネットワークであっても、無線ネットワークであってもよい。ネットワーク接続制御装置13は、会議室内に設置された情報処理装置10と、主催者や参加者が持ち込んだスマートデバイス20やノートPC21との通信を仲介する。ネットワーク接続制御装置13は、ネットワークのハブ機能や無線LANのアクセスポイント機能を有し、会議室内に設置される。
ここで、ハブ機能は、複数のネットワーク機器を接続する機能で、アクセスポイント機能は、無線通信を行う機器間または無線通信を行う機器と有線LANとを接続する機能である。なお、無線通信は、無線LANに限られるものではなく、赤外線通信やBluetooth(登録商標)等であってもよい。
ネットワーク接続制御装置13は、スマートデバイス20から会議を開始する旨の指示を受けると、その指示を情報処理装置10へ渡す。そして、ネットワーク12へのアクセスおよびネットワーク12からのアクセスを遮断する。このアクセスの遮断は、ネットワーク12との接続を切断することにより実現することができる。これにより、会議の秘匿性を確保する。
情報処理装置10は、スマートデバイス20に対して操作画面を提供し、その操作画面の操作により会議の開始の指示を受け、主催者がファイルをアップロードした場合、そのファイルを一時的に保存する。また、情報処理装置10は、会議中、参加者からの要求を受けて、アップロードしたファイルの閲覧を可能にする。さらに、情報処理装置10は、会議中、主催者からの指示を受けて、アップロードしたファイルをプロジェクタ14により投影させ、電子黒板15に表示させ、電子黒板15に書かれた情報を取得して保存する。情報処理装置10は、主催者が利用するスマートデバイス20のみをファイルのダウンロードを可能にする設定を保持する。このため、それ以外の参加者が利用するノートPC21からファイルのダウンロード要求を受けても、ダウンロードは許可しない。
情報処理装置10は、会議を終了する指示を受けた際、主催者が利用するスマートデバイス20に対して、アップロードしたファイルおよび電子黒板15から取得した情報のダウンロードを促す。情報処理装置10は、そのダウンロードが完了した後、そのアップロードしたファイルおよび取得した情報のすべてを消去する。
プロジェクタ14は、例えば光源、デジタルミラーデバイス(DMD)、投影レンズを含んで構成することができる。これは一例であるので、これに限定されるものではない。プロジェクタ14は、スマートデバイス20からの指示に従って、情報処理装置10に保存されたファイルから該情報処理装置10が生成した画像をスクリーンに投影し、表示させる。ファイルが複数のページを含む資料である場合、プロジェクタ14は、スマートデバイス20からの指示により、次のページや前のページを投影し、表示させる。
電子黒板15は、ディスプレイ、複数のカメラ、再帰性反射板を備えるものであってもよいし、タッチパネルを備えるものであってもよい。電子黒板15も、プロジェクタ14と同様、スマートデバイス20からの指示に従って、情報処理装置10に保存されたファイルを画面上に表示させる。電子黒板15は、設定変更(インタラクティブ)モードを有し、そのモードへの切り替えにより、主催者や参加者等の利用者が指やペン等を使用して画面に情報を入力することができる。利用者が入力した情報は、そのときに表示しているファイルとともに、情報処理装置10へ送信され、保存される。なお、電子黒板15は、プロジェクタ14と同様、ファイルではなく、ファイルから生成された画像を受信してその画像を表示することもできる。
主催者が利用するスマートデバイス20としては、スマートフォン、タブレット端末、PDA(Personal Digital Assistant)等を挙げることができ、ネットワークに接続する機能を有する。スマートデバイス20は、情報処理装置10へのファイルのアップロードやプロジェクタ14等への投影や表示の指示のほか、会議終了後、次の会議再開時にアップロードするために情報処理装置10に保存されたファイル等のダウンロードを行う。
ノートPC21も、ネットワークに接続する機能を有する。ノートPC21は、情報処理装置10に対してアップロードされたファイルの閲覧を要求し、要求したファイルを表示する。MFP16は、会議中にはスマートデバイス20やノートPC21とは通信を行うことはできず、会議前や会議後にのみ、スマートデバイス20やノートPC21と通信を行い、利用することができる。したがって、主催者は、会議前や会議後に資料のファイルをMFP16に送信し、印刷して参加者に配布することができる。プリントサーバ17は、印刷するデータを順に蓄積し、順にMFP16に印刷させるように印刷処理を管理し、制御する。
会議システムは、情報処理装置10、ネットワーク接続制御装置13、プロジェクタ14、電子黒板15、スマートデバイス20、ノートPC21のほか、インターネット18に接続される課金サーバ22を含むことができる。また、会議システムは、課金サーバ22が参照する利用者情報記憶装置23をさらに含むことができる。ここでは、利用者情報記憶装置23が別個の装置とされているが、課金サーバ22内に利用者情報記憶装置23が実装されていてもよい。
課金サーバ22は、会議の終了後、情報処理装置10からの指示を受け、利用者の情報、例えば会議専用のパスコード等の利用者IDとその利用料金としての課金額を対応付けて利用者情報記憶装置23に記憶させる。この会議システムを提供するサービス業者は、利用者情報記憶装置23に記憶された課金額を、その課金額に対応付けられた利用者に対して請求する。
図2は、情報処理装置10のハードウェア構成を示した図である。情報処理装置10は、会議を管理する会議管理サーバであり、ハードウェアとして、CPU30、ROM31、RAM32、HDD33、ネットワークI/F34を備える。これらは、バス35に接続され、バス35を介して情報等のやりとりを行う。
CPU30は、情報処理装置10全体を制御し、上記のファイルを保存し、ファイルを配信し、ファイルの投影や表示を指示し、入力された情報を取得し、その情報を保存する等の処理を実行する。ROM31は、情報処理装置10を起動するためのブートプログラム、HDD33等を制御するファームウェア等を格納する。RAM32は、CPU30に対して作業領域を提供する。
HDD33は、OS、上記の処理を実行するためのプログラム、アップロードされたファイル、利用者が入力した情報等を記憶する。ネットワークI/F34は、会議用ネットワーク11に接続し、ネットワーク接続制御装置13、プロジェクタ14、電子黒板15との通信を制御する。
図3を参照して、情報処理装置10の機能構成について説明する。情報処理装置10は、図2に示したハードウェアを使用し、CPU30がHDD33に記憶された上記のプログラムを実行することにより実現される複数の機能部を備える。ここでは、これらの機能部がプログラムを実行することにより実現されるものとして説明するが、これに限られるものではなく、一部がハードウェアにより実現されていてもよい。
情報処理装置10は、その機能部として、付加情報生成部40、送信部41、消去部42、判断部43を少なくとも含む。情報処理装置10は、それに加えて、受信部44、記憶部45、制御部46、ファイル生成部47、計算部48を備えることができる。
主催者は、会議を開始するにあたって、スマートデバイス20を使用して情報処理装置10にアクセスする。受信部44がそのアクセスを受け付けると、制御部46は、スマートデバイス20に表示させる操作画面のデータを記憶部45から読み出す。制御部46は、読み出したデータを、送信部41に対してスマートデバイス20へ送信するように指示する。
主催者は、スマートデバイス20が受信したデータに基づき表示された操作画面に対し、会議で使用する資料のファイルをアップロードする指示を与える。スマートデバイス20は、その指示を受けて、該当するファイルを情報処理装置10へネットワーク接続制御装置13を介して送信する。受信部44は、そのファイルを受信し、制御部46に渡す。
制御部46は、記憶部45にその会議に参加する参加者全員がアクセスし、閲覧することが可能な共有フォルダを生成する。そして、制御部46は、受信部44が受信したファイルを、その共有フォルダ内に記憶させる。ここでは、共有フォルダを生成する構成を例示するが、これに限られるものではない。例えば、アップロードされたファイルを専用に記憶する記憶部を備える場合、共有フォルダを生成しなくてもよい。これにより、スマートデバイス20から受信した情報としてのファイルを保持する。
主催者は、操作画面を操作し、共有フォルダ内に記憶されたファイルをプロジェクタ14により投影することを指示する。 受信部44は、その指示を受け付けると、その指示を出力要求として制御部46に渡す。制御部46は、記憶部45から指示されたファイルを読み出し、ファイルから投影する画像を生成し、送信部41に対してプロジェクタ14へその生成した画像を送信して投影を指示する。送信部41は、画像をプロジェクタ14へ送信し、その画像を投影させる。
主催者は、操作画面を操作し、共有フォルダ内に記憶されたファイルを電子黒板15に表示することを指示することも可能である。この場合、受信部44は、その指示を受け付けると、その指示を出力要求として制御部46に渡す。制御部46は、記憶部45から指示されたファイルを読み出し、電子黒板15へそのファイルを送信してその表示を指示する。送信部41は、ファイルと表示指示とを電子黒板15へ送信し、そのファイルを表示させる。このようにして、スマートデバイス20からの指示を受けてファイルを出力させる処理を行う。なお、電子黒板15も、プロジェクタ14と同様、画像を受信し、それを表示する場合があることから、制御部46がファイルから画像を生成し、その生成した画像を送信部41に送信させることもできる。
主催者は、操作画面を操作し、ファイルの表示を切り換えることができ、電子黒板15に対しては、表示された画像に文字等の情報を入力することができる。電子黒板15への情報の入力は、主催者のほか、その会議の参加者も行うことができる。入力された情報を含む画像が、電子黒板15から送信され、受信部44がその画像を受信し、制御部46がその画像を記憶部45の共有フォルダに記憶させる。この処理は、会議が終了するまで続けられる。
主催者は、操作画面を操作し、会議を終了することができ、スマートデバイス20は、会議の終了指示を受けた後、情報処理装置10の共有フォルダ内のファイルや入力情報を含む画像をダウンロードする。スマートデバイス20は、ファイルのダウンロードにあたって、ダウンロード要求を送信する。
受信部44がスマートデバイス20からダウンロード要求を受け付けると、制御部46は、その要求を処理する。制御部46は、ファイル生成部47に対して指示し、ファイル生成部47が、記憶部45の共有フォルダに記憶されたファイルおよび入力情報を含む画像を、zip形式等のアーカイブファイルにまとめる。アーカイブファイルは、関連する複数のファイルやフォルダを1つのファイルにまとめたもので、ファイル圧縮を行うことが多いことから、圧縮ファイルとして生成される。
生成されたアーカイブファイルには、そのファイルを識別するためのファイル名が付加される。また、アーカイブファイルには、そのファイルを識別するためのIDファイルを含めることができる。制御部46は、ファイル名やIDファイルといったアーカイブファイルに付加する付加情報の生成を、付加情報生成部40に対して指示する。付加情報生成部40は、その指示を受けて、所定の文字列等からハッシュ値を計算し、そのハッシュ値を用いて付加情報を生成する。付加情報の詳細およびその生成方法については後述する。
付加情報生成部40が付加情報を生成し、ファイル生成部47がアーカイブファイルに付加情報を付加した後、制御部46は、送信部41に対してそのアーカイブファイルをスマートデバイス20へ送信するように指示する。送信部41は、ダウンロード要求に対する応答として、付加情報が付加されたアーカーブファイルを送信する。
制御部46は、送信部41がアーカイブファイルをスマートデバイス20へ送信した後、記憶部45の共有フォルダを消去するように消去部42に対して指示する。消去部42は、その指示を受けて、スマートデバイス20がアップロードしたファイルや電子黒板15から受信した入力情報を含む画像を含む共有フォルダを消去する。この消去により、会議システム内に会議の資料のファイルや会議中に入力された情報を含む画像がすべて消去され、貸し会議システムに利用する場合のセキュリティを確保することができる。
制御部46は、送信部41に対して会議が終了した旨を通知するように指示する。送信部41は、ネットワーク接続制御装置13に会議が終了した旨を通知し、遮断されたネットワーク12へのアクセスを解除させる。
制御部46は、送信部41に対して、ネットワーク12およびインターネット18を介して課金サーバ22に利用料金の課金を指示する。送信部41は、その指示を受けて、課金サーバ22へアクセスし、利用者の情報と利用料金の情報とを送信し、その利用者に対する課金を指示する。
主催者は、次回の会議において、スマートデバイス20から情報処理装置10にアクセスし、操作画面のデータを取得し、そのデータを表示させて操作し、会議の継続を指示することができる。スマートデバイス20は、その会議で使用するファイルを情報処理装置10にアップロードする。
受信部44は、アップロードされたファイルを受信し、制御部46は、そのファイルを判断部43へ渡す。判断部43は、そのファイルに付加された付加情報を取り出し、取り出した付加情報に基づき、会議の継続を許可するか否かを判断する。この判断により、ファイルが改ざん、偽造されていないかを確認することができる。判断部43は、会議の継続を許可すると判断した場合、制御部46に対してファイルを記憶部45に記憶させるように指示するとともに、継続である旨を通知する。
制御部46は、記憶部45に共有フォルダを生成し、その共有フォルダにファイルを記憶させるとともに、会議システムの利用料金を割り引くための割引率の計算を計算部48に対して指示する。制御部46は、計算部48が計算した割引率を記憶部45に記憶させる。制御部46は、上記の課金を指示する際、記憶部45に割引率が記憶されている場合、送信部41に対して割引率を送信するように指示する。制御部46は、記憶部45から割引率を読み出し、送信部41に対して割引率の送信を指示したところで、記憶部45に記憶された割引率の消去を、消去部42に対して指示し、割引率をリセットさせる。
割引率は、例えば会議を継続して開催する継続回数、継続して行われる会議の累積した会議時間から決定される定義を使用して計算することができ、その回数や時間は、ファイル名等から取得することができる。この割引率の定義や計算方法については後述する。
図4を参照して、会議開始から会議終了までの情報処理システムが実行する処理について説明する。会議の主催者は、スマートデバイス20から情報処理装置10に対して会議開始を指示する(S1)。情報処理装置10は、その指示を受けて、記憶部45に共有フォルダを生成する(S2)。情報処理装置10は、共有フォルダを生成した後、スマートデバイス20に提供する操作画面のデータを送信する(S3)。
主催者は、スマートデバイス20に表示された操作画面を操作し、情報処理装置10に対してファイルのアップロードを指示する(S4)。このとき、アップロードするファイルを指定し、そのファイルも送信する。情報処理装置10は、その指示を受け、ファイルを受信し、記憶部45の生成した共有フォルダ内にそのファイルを保存する(S5)。
主催者は、スマートデバイス20に表示された操作画面を操作し、情報処理装置10に対してそのファイルの投影を指示し(S6)、情報処理装置10は、指示されたファイルを記憶部45から読み出す(S7)。情報処理装置10は、プロジェクタ14に対して、取り出したファイルから画像を生成し、その画像を送信して投影を指示する(S8)。プロジェクタ14は、その指示を受けて、その画像をスクリーンに投影する。
主催者は、スマートデバイス20に表示された操作画面を操作し、情報処理装置10に対して電子黒板15に入力された文字等の情報の取り込みを指示する(S9)。なお、取り込む情報は、入力された文字等だけではなく、電子黒板15に表示されている表示内容も含めることができる。このため、入力された情報を含む画像として取り込むことができる。情報処理装置10は、その指示を受けて、電子黒板15に対して入力された情報を含む画像を取り込み、記憶部45の共有フォルダに保存するように指示する(S10)。電子黒板15は、入力された情報を含む画像を情報処理装置10へ送信し(S11)、記憶部45の共有フォルダに保存する(S12)。この例では、スクリーンへの投影と電子黒板15に対して入力された情報を含む画像の取り込みの2つの処理を実施しているが、いずれか一方のみであってもよい。
主催者は、会議が終了すると、スマートデバイス20に表示された操作画面を操作し、情報処理装置10に対して会議終了を指示する(S13)。情報処理装置10は、記憶部45の共有フォルダに記憶されたファイルや情報を圧縮し、アーカイブしてファイルや入力情報を1つにまとめる(S14)。情報処理装置10は、1つにまとめたアーカイブファイルのダウンロードを促す画面をスマートデバイス20へ送信し、表示させる(S15)。
また、情報処理装置10は、課金サーバ22に対し、主催者に対する課金を指示し、必要に応じて割引率を送信する(S16)。課金サーバ22は、利用料金を計算し、利用者IDと課金額を対応付けて利用者情報記憶装置23に記憶する(S17)。
情報処理装置10は、スマートデバイス20からのダウンロード要求を受け、スマートデバイス20に対してアーカイブファイルを送信する。情報処理装置10は、アーカイブファイルを送信した後、共有フォルダを削除する(S18)。
図5を参照して、会議を継続する処理について説明する。主催者は、スマートデバイス20から情報処理装置10に対して会議継続を指示する(S1)。情報処理装置10は、その指示を受けて、記憶部45に共有フォルダを生成する(S2)。情報処理装置10は、共有フォルダを生成した後、スマートデバイス20に対してアップロードを促すアップロード操作画面のデータを送信する(S3)。
主催者は、スマートデバイス20に表示されたアップロード操作画面を操作し、情報処理装置10に対してアーカイブファイルのアップロード(スマートデバイス20から情報処理装置10へ送信)する(S4)。情報処理装置10は、アーカイブファイルを受信し、会議の継続を許可するか否かを判断する(S5)。情報処理装置10は、割引率を計算し、設定する(S6)。その後、情報処理装置10は、記憶部45の共有フォルダにアーカイブファイルを解凍して保存する(S7)。情報処理装置10は、メイン操作画面を表示するデータをスマートデバイス20に送信し、表示させる(S8)。
主催者は、スマートデバイス20に表示された操作画面を操作し、図4に示したプロジェクタ14による投影や電子黒板15に入力された情報を含む画像の取り込み等の各種の操作を行う(S9)。
主催者は、会議が終了すると、スマートデバイス20に表示された操作画面を操作し、情報処理装置10に対して会議終了を指示する(S10)。情報処理装置10は、記憶部45の共有フォルダに記憶されたファイルや入力情報を含む画像を圧縮し、アーカイブしてファイルや情報を1つにまとめる(S11)。情報処理装置10は、1つにまとめたアーカイブファイルのダウンロードを促す画面をスマートデバイス20へ送信し、表示させる(S12)。
情報処理装置10は、課金サーバ22に対して課金を指示し、割引率を送信する(S13)。課金サーバ22は、割引率を考慮して利用料金を計算し、利用者IDと課金額を対応付けて利用者情報記憶装置23に記憶する(S14)。
情報処理装置10は、スマートデバイス20からのダウンロード要求を受けて、スマートデバイス20に対してアーカイブファイルを送信する。情報処理装置10は、アーカイブファイルを送信した後、共有フォルダを削除する(S15)。
図4および図5においてスマートデバイス20に表示される操作画面について、図6および図7を参照して詳細に説明する。図6(a)は、メイン操作画面を示した図である。メイン操作画面は、会議を主催する主催者が選択するボタンと、会議に参加する参加者が押下するボタンとを含む。主催者が選択するボタンは、会議を新規に始めることを指示するボタンと、会議を継続することを指示するボタンとから構成される。参加者が押下するボタンは、参加者がその会議への参加を開始するためのボタンである。
主催者が会議を新規に始めることを指示するボタンを押下すると、図6(b)の操作画面が表示される(図4のS3)。図6(b)に示す画面は、会議参加パスコードと、会議名とを入力する入力フィールドと、開始ボタンとを含む。主催者は、入力フィールドに入力し、開始ボタンを押下することで、会議を開始することができる。ここで、会議参加パスコードは、主催者が決定する会議固有の識別情報、すなわち会議IDである。
主催者が会議を継続することを指示するボタンを押下すると、図6(c)の操作画面が表示される(図5のS3)。図6(c)に示す画面は、前回の会議資料のアーカイブファイルを探すために、スマートデバイス20に記憶されているファイルを参照する参照ボタンおよびそのファイル名を入力する入力フィールドと、開始ボタンとを含む。主催者は、参照ボタンにより参照したファイルの1つを選択することで、入力フィールドには、その選択したファイルのファイル名が自動で入力される。なお、入力フィールドには、主催者自身がファイル名を入力してもよい。ファイルを指定し、開始ボタンを押下することで、ファイルをアップロードすることができ(図5のS4)、このファイルのアップロードにより会議の続きを開始することができる(図5のS5)。
参加者が会議への参加を開始するためのボタンを押下すると、図6(d)の操作画面が表示される。図6(d)に示す画面は、会議参加パスコードの入力フィールドと、参加ボタンとを含む。入力フィールドは、主催者から教えてもらったパスコードを入力するためのフィールドで、参加ボタンは、会議に参加し、アップロードされたファイルの閲覧を可能にするためのボタンである。
図7は、図6に示す操作画面において、開始ボタンまたは参加ボタンを押下した場合に表示される画面を示した図である。図7(a)は、会議のメイン画面を示した図である。画面には、その会議の会議IDであるパスコードと、アップロードし、投影や表示が可能なファイルと、選択したファイルの画像とを表示している。この画面では、会議から退出する退出ボタンと、会議を終了する終了ボタンとを備えている。また、ファイルを追加する追加ボタンと、電子黒板15に入力された情報を取り込むための取り込みボタンと、プロジェクタ14による投影を指示するための投影ボタンとを備えている。
参加者は、退出ボタンを押下し、会議から退出することができる。参加者は、再び参加する際、図6(a)に示す画面の参加ボタンを押下して会議に参加することができる。また、この退出ボタンは、ノートPC21に表示し、参加者のみが利用することができるようになっていてもよい。
主催者は、追加ボタンを押下し、ファイルをアップロードして追加することができる。この操作において、例えば図4のS4のファイルのアップロードを行うことができる。主催者は、取り込みボタンを押下し、電子黒板15に入力された情報を含む画像を取り込み、データとして残すことができる(図4のS9〜S12)。また、主催者は、ファイルを選択し、投影ボタンを押下して、そのファイルから画像を生成し、その画像をスクリーンに投影させることができる(図4のS6〜S9)。また、主催者は、終了ボタンを押下し、会議を終了することができる。ファイルの追加、情報の取り込み、ファイルの投影は、会議の主催者が行う操作であるため、これらのボタンは、スマートデバイス20に表示し、主催者のみが利用することができるようになっていてもよい。
したがって、参加者に対しては、操作ボタンとして、退出ボタンと終了ボタンのみを、主催者に対しては、操作ボタンとして、終了ボタンと追加ボタンと取り込みボタンと投影ボタンとを、画面上に表示させることができる。
主催者が終了ボタンを押下すると、図7(b)に示すアップロードしたファイルや取り込んだ情報を圧縮し、アーカイブして1つにまとめたアーカイブファイルのダウンロードを促す画面を表示させることができる(図4のS13〜S15、図5のS10〜S12)。主催者は、この画面において、ダウンロードボタンを押下することで、アーカイブファイルをスマートデバイス20にダウンロードすることができる。このダウンロードが終了したところで、共有フォルダを消去することができる(図4のS18、図5のS15)。
アーカイブファイルに付加する付加情報は、例えばアーカイブファイルのファイル名とすることができる。図8は、ファイル名の一例を示した図である。アーカイブファイルのファイル名は、会議の開催日時と、パスコードと、ハッシュ値と、会議名とから構成することができる。会議名は、主催者が決定し、入力するものであり、入力がなければ、図8に示すように開催日時、パスコード、ハッシュ値のみで構成されてもよい。ちなみに、会議名は、アーカイブファイルがどの会議のものであるかを主催者に識別させるために用いられる情報である。したがって、主催者がファイルを選択しやすくするには、会議名を含むほうが望ましい。
図8では、会議が2015年8月31日午前9時30分に開始された、パスコード「789456」の会議であることを示している。ハッシュ値は、会議の開催日時とパスコードとを繋げた文字列にハッシュ関数を適用して計算される規則性のない固定長の値である。この例では、ハッシュ値が「zaq1xsw2」となっている。この例では、開催日時とパスコードの両方を使用しているが、いずれか一方のみを使用してもよい。なお、セキュリティの観点からは、パスコードのみ、あるいは開催日時とパスコードの両方を使用することが望ましい。
前回の会議の続きを行う場合について説明する。図9は、前回の会議の続きかどうかを判断する処理の流れを示したフローチャートである。この処理は、アーカイブファイルがアップロードされ、生成された共有フォルダに解凍して格納されたことを受けて、ステップ900から開始する。
ステップ905では、判断部43が、アーカイブファイルに付加された付加情報であるファイル名から会議の開催日時、パスコード、ハッシュ値を取り出す。判断部43は、制御部46を介して付加情報生成部40に対し、取り出した会議の開催日時とパスコードとからハッシュ値を計算するように指示する。ステップ910では、付加情報生成部40が、会議の開催日時aとパスコードbとにハッシュ関数fを適用して、次の式1によりハッシュ値vを計算する。
ステップ915では、判断部43は、取り出したハッシュ値と、付加情報生成部40が計算したハッシュ値とを比較し、ハッシュ値が一致するかを判断する。ハッシュ値が一致する場合は、ステップ920へ進み、会議の継続を許可すると判断し、ステップ930でこの処理を終了する。これに対し、一致しない場合は、ステップ925へ進み、会議の継続を許可しないと判断し、ステップ930でこの処理を終了する。会議の継続が許可されない場合、新規の会議として扱われる。
ハッシュ関数のアルゴリズムは秘密であり、利用者が自分でハッシュ値を計算することは不可能である。ハッシュ値が一致していれば、この会議システムにおいて生成された付加情報であることに相違ないことが分かるため、会議の継続を許可すると判断することができる。一方、一致しない場合は、ファイル名が改竄され、または偽造されたもので、この会議システムにおいて生成された付加情報でないと判断することができるため、会議の継続を許可しないと判断することができる。
アーカイブファイルに付加する付加情報は、ファイル名に限定されるものではない。例えば、会議毎に固有の識別情報であるIDを発行し、ファイル名として付加するのではなく、アーカイブファイル内に1つのファイル(IDファイル)として付加することができる。図10は、アーカイブファイルの中身を例示した図である。アーカイブファイルは、File1.jpg、File2.png、File3.pdfという3つの資料ファイルと、IDファイルとを含んで構成されている。IDファイルは、例えばテキストファイルで、この例では「zse4xdr5cft6vgy7bhu8nji9mko0」という文字列が固有のIDとして記載されている。
この固有のIDは、いかなる方法で生成してもよいが、例えば上記と同様、会議の開催日時とパスコードとから計算したハッシュ値を用いてもよい。なお、会議の開催日時とパスコードの両方を使用しなくてもよく、どちらか一方のみを使用して計算したハッシュ値であってもよい。
ファイル生成部47は、アーカイブファイルを生成する際、File1.jpg、File2.png、File3.pdfという3つの資料ファイルに加えて、IDファイルも含めて、zip形式等のアーカイブファイルにまとめる。
このIDファイルを含むアーカイブファイルを使用し、前回の会議の続きを行う場合について説明する。図11は、会議の継続を許可するかどうかを判断する処理の流れを示したフローチャートである。この処理は、アーカイブファイルがアップロードされ、生成された共有フォルダに解凍して格納されたことを受けて、ステップ1100から開始する。
ステップ1105では、判断部43が、アーカイブファイルに付加された付加情報であるIDファイルを該アーカイブファイルから取り出し、IDファイルからIDを読み出す。ステップ1110では、判断部43は、読み出したIDが正当なものであるかを判断する。正当なものかどうかの判断は、いかなる方法を使用してもよい。
例えば、ファイル名の場合と同様、判断部43がIDファイルから読み出したIDからハッシュ値を取り出し、付加情報生成部40に対して、IDから取り出した会議の開催日時とパスコードとからハッシュ値を計算するように指示する。付加情報生成部40は、それらからハッシュ値を計算し、判断部43にそのハッシュ値を計算結果として返す。判断部43は、計算結果のハッシュ値と取り出したハッシュ値とが一致するか判断し、一致する場合に正当なものであると判断することができる。
ステップ1110で、判断部43が正当なものであると判断した場合、ステップ1115へ進み、会議の継続を許可すると判断する。一致しない場合は、ステップ1120へ進み、会議の継続を許可しないと判断し、ステップ1125でこの処理を終了する。会議の継続が許可されない場合、その会議は新規の会議として扱われる。
これまで、付加情報をファイル名およびIDファイルを例に挙げて説明してきたが、前回の会議の続きであるかどうかを判断することができれば、これらに限定されるものではない。また、ファイル名またはIDファイルのいずれかで判断することに限らず、それらの両方を使用して判断を行ってもよい。図12を参照して、それらの両方を使用してその判断を行う場合について説明する。この処理は、アーカイブファイルがアップロードされ、生成された共有フォルダに解凍して格納されたことを受けて、ステップ1200から開始する。
ステップ1205では、判断部43が、アーカイブファイルに付加された付加情報であるファイル名から会議の開催日時、パスコード、ハッシュ値を取り出す。判断部43は、制御部46を介して付加情報生成部40に対し、取り出した会議の開催日時とパスコードとからハッシュ値を計算するように指示する。ステップ1210では、付加情報生成部40が、会議の開催日時とパスコードとにハッシュ関数を適用してハッシュ値を計算する。
ステップ1215では、判断部43は、取り出したハッシュ値と、付加情報生成部40が計算したハッシュ値とを比較し、ハッシュ値が一致するかを判断する。ハッシュ値が一致する場合は、ステップ1220へ進み、一致しない場合は、ステップ1235へ進む。
ステップ1220では、判断部43がIDファイルを解凍されたアーカイブファイルから取り出し、IDファイルからIDを読み出す。ステップ1225では、判断部43は、読み出したIDが正当なものであるかを判断する。ステップ1225で、判断部43が正当なものであると判断した場合、ステップ1230へ進み、前回の会議の続きと判断し、一致しない場合は、ステップ1235へ進み、前回の会議の続きではないと判断し、ステップ1240でこの処理を終了する。
この場合、どちらか一方が一致していると判断しても、会議の継続を許可しないと判断される。このように二重に判断することで、改ざんや偽造による会議の継続をより確実に不許可にすることができる。
これまで、アーカイブファイルに付加情報を付加してダウンロードさせ、一旦会議を終了した後、会議を再開する際、そのファイルをアップロードさせ、付加情報に基づき会議の継続かどうかを判断することについて説明してきた。会議システムの利用には、利用料金がかかり、同じ会議についての継続利用でも、新規利用の場合と同様の利用料金とすることも可能である。しかしながら、貸し会議システムでは、サービスの一環として、継続利用については、利用料金を割り引くことができる。これにより、利用者がシステムを継続して利用しやすくなり、利用者を増やし、システム利用による売上げを増加させることができる。以下、継続利用に係る割引率について説明する。
図13は、会議の継続回数に応じて利用料金を割り引く場合の割引率について説明する図である。図13に示す例では、初めて行う1回目の会議については、継続ではないので、割引率を0とし、2回目以降をその回数に応じて一定ずつ割り引くような割引率としている。具体的には、2回目は10%、3回目は20%、4回目以降は30%と、10%ずつ割り引くような割引率としている。
このため、2回目は本来の利用料金の90%で利用することができ、3回目は本来の利用料金の80%で利用することができ、4回目以降は本来の利用料金の70%で利用することができる。この例では、1回毎に10%ずつ割り引く割引率としているが、これに限られるものではない。例えば、5%ずつ割り引く割引率であってもよいし、2回毎に10%ずつ割り引く割引率であってもよい。
回数で割引率を計算すると、異なる日に継続しても、同日に継続しても、回数が同じであれば、同じ割引率になる。すると、同日に2時間連続して会議を行った場合と、同日に1時間ずつに分けて会議を行った場合では、前者には割引がなく、後者には割引率が適用されるため、時間を分けて会議を行ったほうが得になり、不公平感が生じる。
そこで、同日の場合は、会議を分けて実施しても回数を1回として、このような不公平感をなくすことができる。ここでは、回数を日ごとにカウントする例を説明したが、日ごとに限らず、午前と午後に分け、半日ごとにカウントしてもよいし、所定の時間で区切り、その時間毎にカウントしてもよい。回数を設定するための日時は、会議開催日時により判断することができる。
その他の方法として、累積会議時間に応じて利用料金を割り引く方法を採用することもできる。図14は、累積会議時間に応じて利用料金を割り引く場合の割引率について説明する図である。
図14に示す例では、何度も継続して会議を行い、その累積会議時間が長くなるにつれて変化する割引率としている。一般に1回の会議は1〜2時間程度であることが多いため、累積会議時間が2時間未満を割引率0%とし、2時間以上4時間未満を割引率10%、4時間以上8時間未満を割引率20%、8時間以上16時間未満を割引率30%としている。また、累積会議時間が16時間以上を最大の割引率40%としている。この例では、累積会議時間2、4、8、16時間に区切って割引率を変化させているが、これに限られるものではない。例えば、2、4、6、8時間の2時間毎に区切って割引率を変化させてもよいし、その割引率も10%ずつではなく、5%ずつで変化させてもよい。
これまでの例では、会議の回数だけであると、同じ回数で累積会議時間が異なっていても、同じ割引率となり、累積会議時間だけであると、同じ累積会議時間で回数が異なっていても、同じ割引率となる。このような割引率の設定方法でもよいが、継続回数が多く、その時間も長い利用者に対して割引率を大きくするほうが、公平性の観点から望ましい。そこで、会議の継続回数と累積会議時間とを組み合わせ、これらに応じて利用料金を割り引く方法を採用することができる。
図15は、会議の継続回数と累積会議時間とに応じて利用料金を割り引く場合の割引率について説明する図である。個々の割引率については、図13および図14に示した割引率を使用し、継続回数と累積時間とに応じた割引率を、図15中の式のように計算して求める。具体的には、回数が2回で、累積時間が1.5時間である場合、2回のときの割引率が10%で、1.5時間のときの割引率が0%であるから10%となる。
回数が2回で、累積時間が3時間である場合、2回のときの割引率が10%で、3時間のときの割引率が10%であるから19%となる。回数が3回で、累積時間が3時間である場合は、同様にして求めると、28%となり、回数が10回で、累積時間が17時間である場合、同様にして求めると、58%となる。
利用料金の割引率は、上記の方法により求めることができる。しかしながら、アーカイブファイルからは、会議を継続するものか否かを判断することしかできない。これでは、継続が何回目で、累積会議時間が何時間かを判断することはできない。
そこで、図16に示すように、付加情報としてのファイル名に、会議開催回数または累積会議時間を追加することができる。ここでは、会議開催回数と累積会議時間のいずれかを追加するようにしているが、その両方を使用して割引率を計算する場合、その両方を追加してもよい。
会議開催日時は、会議を開始した日時で、パスコードは、継続する会議であれば、同じパスコードが使用される。同じパスコードを使用するのは、同じ会議を識別するためである。ハッシュ値は、会議開催日時とパスコードとにハッシュ関数を適用して計算した値である。会議開催回数は、これまでに開催した同じ会議の回数で、これまで3回開催していれば、3という値となる。累積会議時間は、これまでに開催した同じ会議の累積した会議時間である。回数や累積時間は、その数値をそのまま使用してもよいが、暗号化した方がセキュリティの点から望ましい。このため、情報処理装置10は、会議開催回数もしくは累積会議時間またはその両方を暗号化するための暗号化部、暗号化した情報を復号するための復号部を備えることができる。
なお、会議開催回数については、今回の会議を含む同じ会議の回数としてもよいし、この情報が割引率を計算するために使用されることから、次回の会議を含む回数としてもよい。今回の会議を含む回数は、例えば今回の会議が終了して、同じ会議が4回行われた場合、4回となる。次回の会議を含む回数は、例えば今回の会議が終了して、同じ会議が4回行われた場合、この4に1を加えた5回となる。
今回の会議を含む回数を用いた場合、次回の会議において、ファイル名から取り出した回数に1加えた回数とし、割引率を計算する必要がある。これに対し、次回の会議を含む回数を用いた場合は、次回の会議において、ファイル名から取り出した回数をそのまま使用して割引率を計算することができる。
暗号化は、暗号化するための情報として暗号キーを用いて実施することができる。暗号鍵(暗号キー)は、上記のハッシュ関数とは別のハッシュ関数を用いて求めることができる。例えば、暗号キーkは、会議の開催日時aとパスコードbとにハッシュ関数gを適用して、次の式2により求めることができる。
暗号化した会議の開催回数等sは、会議の開催回数等tと暗号キーkとに暗号化する関数cを適用して、次の式3により求めることができる。
会議の開催回数等tは、暗号キーkと暗号化した会議の開催回数等sとに復号する関数dを適用して、次の式4により求めることができる。
ハッシュ関数g、暗号化する関数c、復号する関数dは、ハッシュ値を計算し、暗号化し、復号することができるものであれば、これまでに知られたいかなる関数であってもよい。情報処理装置10は、上記の暗号キーを生成するための暗号鍵生成部をさらに備えることができる。
図16に示す例では、会議の開催回数等tを上記式3により暗号化して得られた文字列が「mju7nhy6bgt5vfr4」であることを示している。このようにして、会議の開催回数等をファイル名に追加することで、その開催回数等に基づき割引率を計算することが可能となる。
図17を参照して、アーカイブファイルのファイル名から会議の継続であるかどうかの判断と、会議開催回数または累積会議時間を取り出す処理について詳細に説明する。この処理は、アーカイブファイルがアップロードされ、生成された共有フォルダに解凍して格納されたことを受けて、ステップ1700から開始する。
ステップ1705では、判断部43が、アーカイブファイルに付加された付加情報であるファイル名から会議開催日時、パスコード、ハッシュ値、暗号化された会議の開催回数等を取り出す。判断部43は、付加情報生成部40に対して、取り出した会議開催日時とパスコードとからハッシュ値を計算するように指示する。ステップ1710では、付加情報生成部40が、会議開催日時とパスコードとにハッシュ関数を適用してハッシュ値を計算する。
ステップ1715では、判断部43は、取り出したハッシュ値と、付加情報生成部40が計算したハッシュ値とを比較し、ハッシュ値が一致するかを判断する。ハッシュ値が一致する場合は、ステップ1720へ進み、一致しない場合は、ステップ1735へ進む。
ステップ1720では、暗号鍵生成部が、取り出した会議開催日時とパスコードとに、付加情報生成部40が使用するハッシュ関数とは別のハッシュ関数を適用してハッシュ値を計算する。このハッシュ値は、暗号キーとなるものである。ステップ1725では、判断部43が、復号部に対して、暗号化された会議開催回数等の復号を指示し、復号部が計算されたハッシュ値を暗号キーとして用いて復号を試み、その復号結果に基づき復号できたかどうかを判断する。
復号できた場合、ステップ1730へ進み、会議開催回数等に応じた割引率を計算して記憶し、会議の継続を許可し、ステップ1740でこの処理を終了する。復号できない場合は、ステップ1735へ進み、会議の継続を不許可にし、ステップ1740でこの処理を終了する。
ここでは、会議開催回数等に応じた割引率を計算し、それを記憶部45に記憶しているが、会議開催回数等を記憶部45に記憶し、会議の終了時に割引率を計算してもよい。この割引率は、会議が終了した後に、課金サーバ22に課金の指示とともに送信することができる。
一般に、利用者への課金は、会員証等で利用者を確認し、その利用者に対して行うが、会員証等では、実施される会議が何であるか分からない。これでは、同じ会議で、しかも継続かどうかを判断することはできない。また、利用者が会議に持ち込んだ端末のMACアドレス等で確認することも可能であるが、同じ端末を持ち込まないと、同じ会議で、しかも継続かどうかを判断することはできない。しかしながら、本発明では、会議に使用するファイルに付加する付加情報に基づき、同じ会議で、しかも継続かどうかを判断することができる。これにより、利用者に手間をかけさせることなく、前回の会議の続きかどうかを自動的に判断でき、利用料金の割引の判定等に用いることが可能となる。
上記の例では、割引率を継続回数、累積会議時間に応じて計算することを説明してきたが、これに限られるものではなく、会議に参加する人数、出力装置の種類や数、会議室の広さ等によっても変えることが可能である。
これまで本発明を、情報処理装置、情報処理システムおよびプログラムとして上述した実施の形態をもって説明してきた。しかしながら、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、他の実施の形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができるものである。また、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。したがって、情報処理装置が行う方法、情報処理システムが行う方法、そのプログラムが記録された記録媒体、そのプログラムを提供するサーバ装置等も提供することができるものである。
本発明は、アップロードしたファイル等を終了時にすべて消去し、会議システム内には残さないようにすることができるため、特に貸し会議システムとして提供する場合に有用である。
10…情報処理装置、11…会議用ネットワーク、12…ネットワーク、13…ネットワーク接続制御装置、14…プロジェクタ、15…電子黒板、16…MFP、17…プリントサーバ、18…インターネット、20…スマートデバイス、21…ノートPC、22…課金サーバ、23…利用者情報記憶装置、30…CPU、31…ROM、32…RAM、33…HDD、34…ネットワークI/F、35…バス、40…付加情報生成部、41…送信部、42…消去部、43…判断部、44…受信部、45…記憶部、46…制御部、47…ファイル生成部、48…計算部
特許第5381453号公報

Claims (20)

  1. 情報端末から受信した会議に関する情報を記憶する記憶手段を有する情報処理装置であって、
    前記情報端末から前記会議の開始指示を受け付けた後、前記情報端末からの前記会議に関する情報の出力要求を受け付けることを可能にする受付制御手段と、
    前記情報端末から前記会議の終了指示を受けた後、前記会議に関する情報に付加するための付加情報を生成する生成手段と、
    前記生成手段によって生成された付加情報が付加された前記会議に関する情報を前記情報端末に送信する送信手段と、
    前記送信手段によって送信された前記会議に関する情報を前記記憶手段から消去する消去手段と、
    前記情報端末から前記付加情報が付加された前記会議に関する情報を受信する情報受信手段と、
    前記情報受信手段によって受信された前記会議に関する情報に付加された前記付加情報に基づき、前記会議の継続を許可するか否かを判断する判断手段と、
    を有し、
    前記受付制御手段は、
    前記判断手段によって前記会議の継続を許可すると判断された場合、前記情報受信手段によって受信された前記会議に関する情報の出力要求を受け付けることを可能にする、情報処理装置。
  2. 前記会議に関する情報は、前記会議で使用する資料のファイルであり、
    前記生成手段は、前記付加情報として、前記会議の開催日時と該会議を識別するための第1の識別情報の少なくとも1つと、前記開催日時と前記第1の識別情報の少なくとも1つにハッシュ関数を適用して計算されたハッシュ値とを含む、前記送信手段が送信するファイルのファイル名を生成し、
    前記判断手段は、前記ファイル名から前記開催日時と前記第1の識別情報の少なくとも1つと前記ハッシュ値とを取り出し、該開催日時と該第1の識別情報の少なくとも1つから計算されるハッシュ値と取り出したハッシュ値とが一致するかどうかにより、前記会議の継続を許可するか否かを判断する、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記会議に関する情報は、前記会議で使用する資料のファイルであり、
    前記生成手段は、前記付加情報として、前記会議の開催日時と該会議を識別するための第1の識別情報の少なくとも1つを用いて該会議を識別するための第2の識別情報を含むファイルを生成し、
    前記送信手段は、前記資料のファイルと、前記第2の識別情報を含むファイルとを1つにまとめたアーカイブファイルを送信し、
    前記判断手段は、前記アーカイブファイルから前記第2の識別情報を取り出し、前記会議の開催日時と該会議を識別するための第1の識別情報の少なくとも1つから生成される情報と、取り出した前記第2の識別情報とが一致するかどうかにより、前記会議の継続を許可するか否かを判断する、請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記会議に関する情報は、前記会議で使用する資料のファイルであり、
    前記生成手段は、1つの前記付加情報として、前記会議の開催日時と該会議を識別するための第1の識別情報の少なくとも1つと、前記開催日時と前記第1の識別情報の少なくとも1つにハッシュ関数を適用して計算されたハッシュ値とを含む、前記送信手段が送信するファイルのファイル名を生成し、別の前記付加情報として、前記会議の開催日時と該会議を識別するための第1の識別情報の少なくとも1つを用いて該会議を識別するための第2の識別情報を含むファイルを生成し、
    前記送信手段は、前記資料のファイルと、前記第2の識別情報を含むファイルとを1つにまとめたアーカイブファイルに前記ファイル名を付加して送信し、
    前記判断手段は、前記ファイル名から前記開催日時と前記第1の識別情報の少なくとも1つと前記ハッシュ値とを取り出し、前記開催日時と前記第1の識別情報の少なくとも1つから計算されるハッシュ値と取り出した前記ハッシュ値とが一致するかどうか、および、前記アーカイブファイルから前記第2の識別情報を取り出し、前記会議の開催日時と該会議を識別するための第1の識別情報の少なくとも1つから生成される情報と、取り出した前記第2の識別情報とが一致するかどうかにより、前記会議の継続を許可するか否かを判断する、請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記生成手段は、前記会議の開催日時と該会議を識別するための第1の識別情報の少なくとも1つにハッシュ関数を適用して計算されたハッシュ値を前記第2の識別情報として含むファイルを生成する、請求項3または4に記載の情報処理装置。
  6. 前記情報処理装置を含む情報処理システムの利用料金を割り引く割引率を、前記判断手段による判断結果と前記付加情報とに基づき計算する計算手段をさらに含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記付加情報は、前記会議の継続回数の情報を含み、
    前記計算手段は、前記会議の継続を許可すると判断された場合に、前記継続回数に応じて前記割引率を計算する、請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記付加情報は、継続して行われる前記会議の累積した会議時間の情報を含み、
    前記計算手段は、前記会議の継続を許可すると判断された場合に、前記累積した会議時間に応じて前記割引率を計算する、請求項6に記載の情報処理装置。
  9. 前記付加情報は、前記会議の継続回数および継続して行われる該会議の累積した会議時間の情報を含み、
    前記計算手段は、前記会議の継続を許可すると判断された場合に、前記継続回数および前記累積した会議時間に応じて前記割引率を計算する、請求項6に記載の情報処理装置。
  10. 情報端末から受信した会議に関する情報を記憶する記憶手段を有するコンピュータに、前記情報端末からの指示を受けて前記会議に関する情報を出力させる処理を実行させるためのプログラムであって、
    前記情報端末から前記会議の終了指示を受けた後、前記会議に関する情報に付加するための付加情報を生成するステップと、
    前記生成するステップで生成された前記付加情報が付加された前記会議に関する情報を前記情報端末に送信するステップと、
    前記送信するステップで送信された前記会議に関する情報を前記記憶手段から消去するステップと、
    前記情報端末から前記付加情報が付加された前記会議に関する情報を受信するステップと、
    前記受信するステップで受信された前記会議に関する情報に付加された前記付加情報に基づき、前記会議の継続を許可するか否かを判断するステップと、
    前記判断するステップで前記会議の継続を許可すると判断された場合、前記受信するステップで受信された前記会議に関する情報の出力要求を受け付けるステップとを実行させる、プログラム。
  11. 前記会議に関する情報は、前記会議で使用する資料のファイルであり、
    前記生成するステップでは、前記付加情報として、前記会議の開催日時と該会議を識別するための第1の識別情報の少なくとも1つと、前記開催日時と前記第1の識別情報の少なくとも1つにハッシュ関数を適用して計算されたハッシュ値とを含む、前記送信するステップで送信するファイルのファイル名を生成することを実行させ、
    前記判断するステップでは、前記ファイル名から前記開催日時と前記第1の識別情報の少なくとも1つと前記ハッシュ値とを取り出し、前記開催日時と前記第1の識別情報の少なくとも1つから計算されるハッシュ値と取り出したハッシュ値とが一致するかどうかにより、前記会議の継続を許可するか否かを判断することを実行させる、請求項10に記載のプログラム。
  12. 前記会議に関する情報は、前記会議で使用する資料のファイルであり、
    前記生成するステップでは、前記付加情報として、前記会議の開催日時と該会議を識別するための第1の識別情報の少なくとも1つを用いて該会議を識別するための第2の識別情報を含むファイルを生成することを実行させ、
    前記送信するステップでは、前記資料のファイルと、前記第2の識別情報を含むファイルとを1つにまとめたアーカイブファイルを送信することを実行させ、
    前記判断するステップでは、前記アーカイブファイルから前記第2の識別情報を取り出し、前記会議の開催日時と該会議を識別するための第1の識別情報の少なくとも1つから生成される情報と、取り出した前記第2の識別情報とが一致するかどうかにより、前記会議の継続を許可するか否かを判断することを実行させる、請求項10に記載のプログラム。
  13. 前記会議に関する情報は、前記会議で使用する資料のファイルであり、
    前記生成するステップでは、1つの前記付加情報として、前記会議の開催日時と該会議を識別するための第1の識別情報の少なくとも1つと、前記開催日時と前記第1の識別情報の少なくとも1つにハッシュ関数を適用して計算されたハッシュ値とを含む、前記送信するステップで送信するファイルのファイル名を生成し、別の前記付加情報として、前記会議の開催日時と該会議を識別するための第1の識別情報の少なくとも1つを用いて会議を識別するための第2の識別情報を含むファイルを生成することを実行させ、
    前記送信するステップでは、前記資料のファイルと、前記第2の識別情報を含むファイルとを1つにまとめたアーカイブファイルに前記ファイル名を付加して送信することを実行させ、
    前記判断するステップでは、前記ファイル名から前記開催日時と前記第1の識別情報の少なくとも1つと前記ハッシュ値とを取り出し、前記開催日時と前記第1の識別情報の少なくとも1つから計算されるハッシュ値と取り出したハッシュ値とが一致するかどうか、および、前記アーカイブファイルから前記第2の識別情報を取り出し、前記会議の開催日時と該会議を識別するための第1の識別情報の少なくとも1つから生成される情報と、取り出した前記第2の識別情報とが一致するかどうかにより、前記会議の継続を許可するか否かを判断することを実行させる、請求項10に記載のプログラム。
  14. 前記生成するステップでは、前記付加情報として、前記会議の開催日時と該会議を識別するための第1の識別情報とにハッシュ関数を適用して計算されたハッシュ値を第2の識別情報として含むファイルを生成することを実行させる、請求項12または13に記載のプログラム。
  15. 前記会議を行うために使用する情報処理システムの利用料金を割り引く割引率を、前記判断するステップにおける判断結果と前記付加情報とに基づき計算するステップをさらに実行させる、請求項10〜14のいずれか1項に記載のプログラム。
  16. 前記付加情報は、前記会議の継続回数の情報を含み、
    前記計算するステップでは、前記会議の継続を許可すると判断された場合に、前記継続回数に応じて前記割引率を計算することを実行させる、請求項15に記載のプログラム。
  17. 前記付加情報は、継続して行われる前記会議の累積した会議時間の情報を含み、
    前記計算するステップでは、前記会議の継続を許可すると判断された場合に、前記累積した会議時間に応じて前記割引率を計算することを実行させる、請求項15に記載のプログラム。
  18. 前記付加情報は、前記会議の継続回数および継続して行われる該会議の累積した会議時間の情報を含み、
    前記計算するステップでは、前記会議の継続を許可すると判断された場合に、前記継続回数および前記累積した会議時間に応じて前記割引率を計算することを実行させる、請求項15に記載のプログラム。
  19. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の情報処理装置と、前記情報処理装置からの指示により該情報を出力する1以上の出力装置とを含む、情報処理システム。
  20. 情報端末から受信した会議に関する情報を記憶する記憶手段を有する情報処理装置が前記情報端末からの指示を受けて前記会議に関する情報を出力させる情報処理方法であって、
    前記情報端末から前記会議の終了指示を受けた後、前記会議に関する情報に付加するための付加情報を生成するステップと、
    前記生成するステップで生成された前記付加情報が付加された前記会議に関する情報を前記情報端末に送信するステップと、
    前記送信するステップで送信された前記会議に関する情報を前記記憶手段から消去するステップと、
    前記情報端末から前記付加情報が付加された前記会議に関する情報を受信するステップと、
    前記受信するステップで受信された前記会議に関する情報に付加された前記付加情報に基づき、前記会議の継続を許可するか否かを判断するステップと、
    前記判断するステップで前記会議の継続を許可すると判断された場合、前記受信するステップで受信された前記会議に関する情報の出力要求を受け付けるステップとを含む、情報処理方法。
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