JP2017112271A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】筐体部の繊維に張力を付与できる電子機器の提供。【解決手段】電子機器は、繊維の方向が第1方向である第1繊維群と、第1繊維群に対して織り込まれ、繊維の方向が第1方向に直交する第2方向である第2繊維群と、第2繊維群の第2方向の両端部を露出させつつ第1繊維群及び第2繊維群を覆う樹脂部とを有する第1筐体部と、第1筐体部とは別体であり、第2繊維群の両端部を固定する固定部を有する第2筐体部と、第2筐体部を第2方向で樹脂部から離れる方向に付勢する弾性部材とを含む。【選択図】図9

Description

本開示は、電子機器に関する。
表面側の繊維強化プラスチック部と内面側の繊維強化プラスチック部との間に剛性基板を設けた筐体が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014-239106号公報
ところで、従来の繊維強化プラスチック製の筐体部は、組み付け状態で、筐体部の繊維に対して筐体外部から張力を付与することが難しい。筐体部の繊維に張力を付与できると、該筐体部の剛性が高くなる。
そこで、1つの側面では、本発明は、筐体部の繊維に張力を付与できる電子機器の提供を目的とする。
一局面によれば、繊維の方向が第1方向である第1繊維群と、前記第1繊維群に対して織り込まれ、繊維の方向が前記第1方向に直交する第2方向である第2繊維群と、前記第2繊維群の前記第2方向の両端部を露出させつつ前記第1繊維群及び前記第2繊維群を覆う樹脂部とを有する第1筐体部と、
前記第1筐体部とは別体であり、前記第2繊維群の両端部を固定する固定部を有する第2筐体部と、
前記第2筐体部を前記第2方向で前記樹脂部から離れる方向に付勢する弾性部材とを含む、電子機器が提供される。
筐体部の繊維に張力を付与できる電子機器が得られる。
実施例1による電子機器1の外観を概略的に示す2面図である。 実施例1によるFRPケースの一部を模式的に示す平面図である。 実施例1によるFRPケースの製造方法の概略の説明図(その1)である。 実施例1によるFRPケースの製造方法の概略の説明図(その2)である。 一般的な製法の説明図である。 実施例1によるFRPケースの概略的な横断面図である。 比較例によるFRPケースの概略的な横断面図である。 リアケースの単品状態を示す概略図である。 図6のラインA−Aに沿った断面図である。 FRPケースが組み付けられたリアケース20を示す概略図である。 電子機器1の横方向の概略断面図である。 図9のT部の拡大図である。 シールバネの3面図である。 FRPケース及びシールバネが組み付けられたリアケースを示す概略図である。 弾性体の張力付与機能の説明図である。 実施例2による電子機器におけるリア側での意匠面に関する構造を模式的に示す断面図である 実施例3による電子機器におけるリア側での意匠面に関する構造を模式的に示す断面図である 実施例4による電子機器におけるリア側での意匠面に関する構造を模式的に示す断面図である。 実施例5による電子機器におけるリア側での意匠面に関する構造を模式的に示す断面図である。 実施例6による電子機器におけるリア側での意匠面に関する構造を模式的に示す断面図である。
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。
[実施例1]
図1は、実施例1による電子機器1の外観を概略的に示す2面図であり、左側はフロント側を示し、右側はリア側を示す。図1には、電子機器1の内部のアンテナ4の一例が模式的に点線で示されている。尚、アンテナ4は、好ましくは、平面視で、後述の繊維強化プラスチックケース30と重ならない範囲に設けられる。
以下では、図1に示すように、形式的に、X方向を横方向と定義する。また、以下の説明において、「内面」とは、電子機器1の筐体の内部に向く側の面を指し、「内方」とは、電子機器1の内部(筐体の内部空間)に向かう方向を指す。また、「横方向内側」とは、電子機器1の横方向の中心に近づく方向を指し、「横方向外側」とは、電子機器1の横方向の中心から離れる方向を指す。
電子機器1は、任意であるが、例えば、図1に示すように、スマートフォンである。以下では、一例として、電子機器1は、スマートフォンであるとして説明を続ける。但し、電子機器1は、任意の電子機器であってよく、例えば、携帯電話、PDA(personal digital assistant)、タブレットのような携帯型情報端末、携帯ゲーム機、携帯音楽プレーヤ等であってもよい。
電子機器1のフロント側は、フロントケース10と、表示部12と、カバーガラス14と、レシーバ穴16とを含む。
電子機器1のリア側は、リアケース20(第2筐体部の一例)と、繊維強化プラスチックケース30(第1筐体部の一例)と、止水パッキン40とを含む。以下、繊維強化プラスチックケース30は、「FRP(Fiber Reinforced Plastics)ケース30」と称する。尚、電子機器1の筐体は、フロントケース10、リアケース20、及びFRPケース30等により形成される。
リアケース20は、例えば樹脂等により形成される。リアケース20は、図1に示すように、電子機器1のリア側の外周部を形成し、中央部に開口21(図6参照)を有する。リアケース20の構造の詳細は後述する。
FRPケース30は、リアケース20の中央部の開口21を覆うように設けられる。FRPケース30は、リアケース20と共に、電子機器1の筐体の一部を形成する。FRPケース30の構造の詳細は後述する。
止水パッキン40は、ゴム等により形成される。止水パッキン40は、FRPケース30とリアケース20との間に設けられる。止水パッキン40は、FRPケース30とリアケース20との間のシール性(防水性)を高めるために設けられる。図1に示す例では、止水パッキン40は、FRPケース30の外周に沿った円環状の形態である。
図2は、FRPケース30の一部を模式的に示す平面図である。
FRPケース30は、繊維方向が縦方向である繊維束31(以下、「縦糸31」と称する)の集合である縦繊維群310と、繊維方向が横方向である繊維束32(以下、「横糸32」と称する)の集合である横繊維群320とを含む。横繊維群320は、縦繊維群310に対して織り込まれる。例えば、横繊維群320の各横糸32は、横方向に隣接する各2つの縦糸31に対して、一方の縦糸31の上方を通り、他方の縦糸31の下方を通る態様で、横方向に延在する。実施例1では、横繊維群320の各横糸32は、一本の連続した糸であり(即ち、横方向の両端で切断されておらず)、横方向の両端部に、ループ部322を有する。ループ部322は、後述のように、一本の横糸32を横方向でループ状に折り返す際に形成される。
縦糸31及び横糸32は、例えば、非導電性であってもよい。この場合、縦糸31及び横糸32は、ガラスファイバーなどの無機系繊維を着色したものであってもよいし、アラミド繊維などの有機系繊維を着色したものであってもよい。或いは、縦糸31及び横糸32は、導電性を有してもよい。この場合、縦糸31及び横糸32は、例えばカーボンファイバーなどの導電性繊維により形成される。以下では、一例として、特に言及しない限り、縦糸31及び横糸32は、導電性を有するものとする。
FRPケース30は、更に、縦繊維群310及び横繊維群320を覆う樹脂部34を含む。樹脂部34は、縦繊維群310及び横繊維群320に樹脂を含浸して形成される。実施例1では、樹脂部34は、横繊維群320の両端部を露出させる態様で、横繊維群320の横方向の中央部のみに設けられる。即ち、樹脂部34は、横繊維群320のループ部322を露出させる態様で形成される。
図3A及び図3Bは、FRPケース30の製造方法の概略の説明図である。
先ず、図3Aに示すように、一定間隔で縦糸31が並べられた状態で、1本(1束)の連続した横糸32は、矢印P1〜P6で示すように折り返して左右に移動しながら、各縦糸31に対して織り込まれる。この際、横糸32は、各縦糸31を上下させながら、各縦糸31の上方又は下方を順に通される。この際、横糸32は一本の連続した繊維束にて織り込まれるために、折り返し部分で繊維束のループ形状が自動的に作成される。即ち、折り返し毎にループ部322が形成される。横糸32を上述のように織り込みながら又は織り込み終えると、ループ部322を形成する治具8によって、ループ形状の外側に向けて外力が加えられる。これにより、横糸32に張力がかかり、横糸32が張った状態となる。
次いで、横糸32に張力がかかった状態で熱可塑性又は熱硬化性の樹脂が含浸され、図3Bに示すように、樹脂部34が形成される。次いで、樹脂部34により一体化されたFRPケース30の基礎部分は、治具8から取り外され、後処理等を受けて、FRPケース30が出来上がる。尚、一般的なFRPケースの製造方法では、後処理として、図4に模式的に示すように、ラインL1、L2に沿って樹脂部の両端部(横方向の両端部)が切断される。これに対して、実施例1では、樹脂部34は、図4に示すような切断処理を受けない。従って、実施例1では、ループ部322は、後処理によって切除されることはなく、後処理後も残存する。
図5Aは、図3A及び図3Bに示す製法により製造されたFRPケース30の概略的な横断面図である。図5Bは、比較例によるFRPケースの概略的な横断面図である。
比較例によるFRPケースは、図3A及び図3Bに示す製法とは異なり、横糸に張力をかけない状態で樹脂を含浸して形成される。比較例によるFRPケースは、図5Bに示すように、横糸32'が横方向に真っ直ぐ延在せず、各縦糸31'に対して上下に蛇行したままである。尚、図3A及び図3Bに示す製法における上述した治具8は、かかる横糸32'の弛み(蛇行)を矯正して横糸32'に張力を付与した状態を形成する機能を持つ。
これに対して、図3A及び図3Bに示す製法によれば、図5Aに示すように、FRPケース30の横糸32は、横方向に真っ直ぐ延在している。即ち、FRPケース30では、横糸32は、弛みが無い状態で樹脂部34に保持されている。これにより、縦繊維群310及び横繊維群320自体の剛性(平面内の曲げに対する剛性)が高くなるので、比較例によるFRPケースに比べて、FRPケース30の剛性が高くなる。
図6は、リアケース20の単品状態を示す概略図であり、内面側から視た平面図である。図7は、図6のラインA−Aに沿った断面図である。
リアケース20は、図6に示すように、中央部に開口21を有し、開口21を囲む態様で平面状のカバー部22を備える。カバー部22の外周には、側部25が形成される。側部25の内面25aは、後述のように弾性体70L、70Rが当接する当接部を供する。カバー部22は、基本的に段差(フランジ部)を備えておらず、平面状の内面を備える。但し、カバー部22は、図6及び図7に示すように、平面状の内面に、内方に向けて突出する突起24(固定部の一例)を複数個備える。突起24には、後述のように、ループ部322が引っ掛かけられる(図8参照)。この目的のため、突起24は、開口21を挟んで左右に千鳥状に配置されてもよい。典型的には、突起24は、図3A及び図3Bに示す製法で用いられる治具8と同様のパターンで配置される。より具体的には、各突起24は、対応するループ部322が引っ掛かけられた状態において、ループ部322に弛みが発生しない位置にそれぞれ設けられる。
尚、図6はあくまで説明用の図であり、実際には、より多数の突起24が配置されてもよい。即ち、突起24は、FRPケース30のループ部322の数だけ設けられてもよい。但し、突起24は、FRPケース30のループ部322の全数よりも少ない数で設けられてもよい。
図8は、FRPケース30が組み付けられたリアケース20を示す概略図であり、内面側から視た平面図である。
FRPケース30は、図8に示すように、リアケース20の開口21内に、リアケース20と略面一になる態様で設けられる(図9も参照)。この際、図8に示すように、FRPケース30の各ループ部322は、対応する位置の突起24に引っ掛けられる。これにより、FRPケース30は、リアケース20に対してループ部322と突起24との間の引っ掛かりにより支持されることになる。
尚、図8では、止水パッキン40の図示が省略されている。止水パッキン40は、後述の図9等に示すように、リアケース20の開口21まわりに設けられる。止水パッキン40は、組み付け状態において、リアケース20とFRPケース30との間で圧縮方向に弾性変形する。これにより、止水パッキン40の横方向の反発力を発生し、リアケース20とFRPケース30との間から電子機器1の内部への水等に侵入を抑制できる。
図9は、電子機器1の横方向の概略断面図である。図9では、形式的に、電子機器1のリア側を図の上側に向けている。図10は、図9のT部の拡大図である。図11は、シールバネ80L(又はシールバネ80R)の3面図である。図12は、FRPケース30及びシールバネ80L、80Rが組み付けられたリアケース20を示す概略図であり、内面側から視た平面図である。
電子機器1の内部構造は、図9に示すように、基板50と、バッテリ52と、液晶部54とを含む。即ち、基板50、バッテリ52、及び液晶部54は、図9に示すように、電子機器1の筐体に収容される。
図9に示す例では、FRPケース30の内面側には基板50が設けられる。尚、基板50には、電子機器1の各種機能を実現するための素子や配線(図示せず)が形成される。例えば、基板50には、LSI(Large-Scale Integration)などのIC(Integrated Circuit)パッケージ(電子部品の一例)などが設けられる。また、アンテナ4は、例えば無線通信用のアンテナとして基板50に実装されてもよい。基板50におけるFRPケース30に対向する表面には、図10に示すように、グランドパターン51が形成される。
基板50とFRPケース30との間には、弾性体且つ導体であるシールバネ80L、80R(導体部の一例)が設けられる。シールバネ80L、80Rは、横糸32(及びそれに伴いFRPケース30)を接地させる機能を果たす。具体的には、シールバネ80L、80Rは、横糸32に一端が電気的に接続され、基板50上のグランドパターン51に他端が電気的に接続される。シールバネ80L、80Rにより導電性を有するFRPケース30を接地することで、FRPケース30による電子機器1のアンテナ特性への影響を低減できる。
シールバネ80L(シールバネ80Rについても同様)の構成は、上記の機能を有する限り任意であるが、例えば図11に示すような板バネであってよい。図11に示す例では、シールバネ80Lは、平面状の座部81と、座部81から屈曲して延在するバネ部84、86とを含む。バネ部84、86は、座部81から離れる方向に凸状に屈曲する。シールバネ80Lは、バネ部84及び86間の角度、及び、座部81及びバネ部84間の角度が弾性的に変化できる。座部81には、突起24に嵌合される穴82が形成される。バネ部84及び86間の屈曲部88は、グランドパターン51に接触する電気的な接点を形成する。以下では、一例として、図11に示す構成のシールバネ80L、80Rを用いる場合について説明する。
シールバネ80L、80Rは、それぞれ、座部81の穴82を、対応する突起24に嵌合することで、リアケース20に取り付けられる。この際、シールバネ80L、80Rは、図10に示すように、ループ部322が引っ掛けられている状態の突起24に対して嵌合される。これにより、ループ部322がFRPケース30のカバー部22の内面と座部81との間に挟まれ、ループ部322を介してシールバネ80L、80Rに電気的に接続される。
シールバネ80Lが嵌合される突起24は、横方向の一方側(本例では図9の左側)の複数の突起24のうちの任意の1つである。例えば、シールバネ80Lは、図12に示すように、横方向の一方側(例えば図12の左側)の複数の突起24のうちの、Y方向の最も端に位置する突起24に嵌合される。他方、シールバネ80Rが嵌合される突起24は、横方向の他方側(例えば図9の右側)の複数の突起24のうちの任意の1つである。例えば、シールバネ80Rは、図12に示すように、横方向の他方側(本例では図12の右側)の複数の突起24のうちの、Y方向の最も端(シールバネ80Lとは対角になる側の端)に位置する突起24に嵌合される。
シールバネ80L、80Rの高さ(座部81に対して面直方向の高さ)は、シールバネ80L、80Rが基板50とFRPケース30のカバー部22の内面との間で弾性変形するように設定される。これにより、FRPケース30のシールバネ80L、80Rを介した接地の信頼性が向上する。
シールバネ80L、80Rは、好ましくは、基板50に対してリアケース20を横方向外側に押す向きで、リアケース20に設けられる。具体的には、シールバネ80Lは、図10に示すように、バネ部84及び座部81の接続側が横方向内側になる向きで設けられる。この場合、シールバネ80L、80R(弾性部材の一例)は、FRPケース30の横糸32に対し、両側のループ部322間で張力を付与する機能(後述の張力付与機能)をも果たすことができる。
実施例1では、図9に示すように、リアケース20を横方向でFRPケース30の樹脂部34から離れる方向に付勢する弾性体70L、70R(弾性部材の一例)が設けられる。弾性体70L、70Rは、それぞれ、FRPケース30の横糸32に左右のループ部322間で張力を付与する機能を有する。以下、この機能を、「張力付与機能」とも称する。
図9に示す例では、弾性体70L、70Rは、バッテリ52(電子部品の一例)の横方向の側面と、リアケース20の側部25との間に設けられる。弾性体70Lは、バッテリ52の横方向の一方側(図9の左側)の側面に当接すると共に、リアケース20の一方側(図9の左側)の側部25の内面25aに当接する。尚、弾性体70Lは、バッテリ52及びリアケース20のいずれか一方に接着等されてもよい。弾性体70Lは、組み付け状態において、バッテリ52及びリアケース20の間で圧縮方向に弾性変形する。これにより、リアケース20は、横方向でFRPケース30の樹脂部34から離れる方向(図9の左側)に、弾性体70Lにより付勢される。同様に、弾性体70Rは、バッテリ52の横方向の他方側(図9の右側)の側面とリアケース20の他方側(図9の右側)の側部25との間に設けられる。弾性体70Rは、バッテリ52の横方向の他方側(図9の右側)の側面に当接すると共に、リアケース20の他方側(図9の右側)の側部25の内面25aに当接する。尚、弾性体70Rは、バッテリ52及びリアケース20のいずれか一方に接着等されてもよい。弾性体70Rは、組み付け状態において、バッテリ52及びリアケース20の間で圧縮方向に弾性変形する。これにより、リアケース20は、横方向でFRPケース30の樹脂部34から離れる方向(図9の右側)に、弾性体70Rにより付勢される。
弾性体70L、70Rは、バッテリ52の外周部の全周に対して離散的に設けられてもよいし、バッテリ52の外周部の全周にわたって設けられてもよい。バッテリ52の外周部の全周にわたって設けられる場合、弾性体70L、70Rは、環状の形態で一体に形成できる。或いは、弾性体70Lは、バッテリ52の一方側(図9の左側)の側面全長にわたり設けられてもよく、同様に、弾性体70Rは、バッテリ52の他方側(図9の右側)の側面全長にわたり設けられてもよい。或いは、弾性体70Lは、バッテリ52の一方側(図9の左側)の側面に対して複数個、離散して設けられてもよく、同様に、弾性体70Rは、バッテリ52の他方側(図9の右側)の側面に対して複数個、離散して設けられてもよい。
尚、図9に示す例では、弾性体70L、70Rは、リアケース20とバッテリ52との間に設けられるが、これに代えて又は加えて、リアケース20と、バッテリ52以外の部品又は部材との間に設けられてもよい。かかる部品又は部材は、筐体に収容される各種部品又は部材のうち、FRPケース30以外、又はFRPケース30と一体をなす部材以外であればよい。例えば、弾性体70L、70Rは、リアケース20と基板50との間に設けられてもよい。
図13は、弾性体70L、70Rの張力付与機能の説明図であり、張力付与機能に関連する構造の簡易的なモデルを示す図である。電子機器1の構造は基本的には横方向で左右対称とみなすことができるため、図13に示すように、電子機器1の横方向の中心が壁(固定支持)となるモデルが用いられる。また、リアケース20の端部は、フロントケース10に対して横方向の変位が許容されるものとしてローラ支持によりモデル化されている。また、図13では、シールバネ80L、80Rのモデル化は省略されている。
リアケース20に付与される横方向の外力は、図13に示すように、止水パッキン40の反発力に起因した外力F1と、弾性体70Lの反発力に起因した外力F2と、横糸32から受ける力F3である。各力F1〜F3の向きを便宜上、図13に示す向きを正とすると、力の釣り合いから、以下の関係がある。
F3=F1+F2 (式1)
他方、横糸32に付与される横方向の外力は、リアケース20の突起24から受ける反力F4と、壁から受ける反力F5と、止水パッキン40の反発力に起因した外力F1である。止水パッキン40の反発力に起因した外力F1が横糸32に作用するのは、上述のように、横糸32はFRPケース30の樹脂部34に一体化されているためである。各力F1〜F5の向きを便宜上、図13に示す向きを正とすると、力の釣り合いからF4=F1+F5である。また、力F4と力F3は、作用反作用の関係であるので、F3=F4である。従って、F3=F1+F5となり、(式1)からF5=F2となる。F5>0であることは、張力付与機能が発現されていることを意味するので、力F2、即ち弾性体70Lの反発力に起因した外力F2が、張力付与機能を生む力であることが分かる。尚、止水パッキン40の反発力に起因した外力F1は、上述の張力付与機能をもたらさない。これは、外力F1は、横糸32に対して、突起24と樹脂部34との間で張力を付与するものの、樹脂部34が止水パッキン40から受ける反力に起因して、左右のループ部322間で張力を付与することができないためである。
尚、図13において、F6は、弾性体70Lからの反力でり、F7は、壁からの反力であり、F6=F7=F2である。ここで、仮に弾性体70Lの反発力に起因した外力F2が0であるときは、F1=F3'=F4'、F5=0、F6=F7=0であり、張力付与機能が発現されない。ここで、F3'は、リアケース20に付与される横方向の外力であって、F2=0の場合の横糸32から受ける力であり、F4'は、横糸32に付与される横方向の外力であって、リアケース20の突起24から受ける反力である。尚、外力F1は、F2の大きさに依存しない。F2>0であるときは、F3及びF4の大きさは、F2の大きさ分だけ、F2=0の場合よりも大きくなる。即ち、F3=F3'+F2、F4=F4'+F2、F3=F4である。尚、上述のように、F2>0であるときは、F2=F5=F6=F7である。
実施例1によれば、上述のように、FRPケース30の組み付け状態において、FRPケース30の横糸32に対して左右のループ部322間で張力が付与されるので、かかる張力が付与されない構成に比べて、FRPケース30の剛性を高めることができる。これにより、電子機器1の筐体に対して必要な強度・剛性を確保しつつ、筐体の厚みの低減を効率的に図ることができる。この結果、電子機器1の軽量化・薄型化を効率的に図ることができる。
また、実施例1によれば、上述のように、横糸32が樹脂部34内で一本でつながっており、横糸32が張力により縦糸31と安定的に接触している。これにより、横糸32の少なくとも1か所(実施例1では、2か所)を接地することで、FRPケース30全体に蓄まりうる電荷をグランドに流すことができる。これにより、FRPケース30によるアンテナ性能への影響を低減できる。また、実施例1では、横糸32が樹脂部34の横方向の端面から露出しているので、かかる露出が無い構成に比べて、横糸32の接地が容易である。尚、横糸が樹脂部34の横方向の端面から露出していない構成では、樹脂部34の表面を削る等して樹脂部34の内部の横糸を露出させる必要が生じる。
また、実施例1によれば、上述のように、FRPケース30は、リアケース20に対して、横糸32のループ部322の横方向両側の突起24への引っ掛かりによって支持される。従って、FRPケース30とリアケース20の間の接着を無くすことが容易となる。そして、FRPケース30とリアケース20の間の接着が無い場合は、FRPケース30及びリアケース20との間の組み立て及び分解が容易となる。
また、実施例1によれば、上述のように、FRPケース30は張力が付与された状態で部品単位で作製でき、且つ、FRPケース30の反りの許容値を緩和できるので、外観品質の許容値を広げることが可能となる。この結果、FRPケース30の歩留まりの向上を図ることができる。
[実施例2〜実施例4]
実施例2〜実施例4による電子機器1A〜1Cは、上述した実施例1による電子機器1に対して、リア側での意匠面に関する構成が実質的に異なる。以下では、実施例2〜実施例4については、上述した実施例1による電子機器1に対して異なる部分だけを説明し、他の部分の説明を省略する。
図14は、実施例2による電子機器1Aにおけるリア側での意匠面に関する構造を模式的に示す断面図である。図14は、上述した実施例1における図10に示した部分の断面に対応する。図14では、弾性体70Lの図示は省略されている。
実施例2による電子機器1Aは、上述した実施例1による電子機器1に対して、第2FRPケース90(第3筐体部の一例)が追加され、且つ、リアケース20がリアケース20Aで置換された点が実質的に異なる。尚、図示しないが、実施例2による電子機器1Aは、上述した実施例1による電子機器1と同様、弾性体70L、70Rを備える。
第2FRPケース90は、意匠面を形成する。第2FRPケース90は、FRPケース30とは異なり、横方向の両端部を切断して形成される(図4参照)。第2FRPケース90は、FRPケース30と同様に上述の治具8により横糸に張力が付与される態様で形成されてもよいが、FRPケース30とは異なり、横糸に張力が付与されない態様で形成されてもよい。図14に示す例では、第2FRPケース90は、横糸91に張力が付与されない態様で形成されており、図14には、横糸91が弛んだ状態が模式的に示されている。
第2FRPケース90は、FRPケース30に対して重なる態様でリアケース20Aに対して設けられる。第2FRPケース90は、FRPケース30が内方に位置する態様でリアケース20Aに対して設けられる。尚、第2FRPケース90は、FRPケース30に対して接着等により固定されてよい。第2FRPケース90とリアケース20Aとの間には、止水パッキン40が設けられる。
リアケース20Aは、上述した実施例1によるリアケース20に対して、段差部(フランジ部)26を備え、且つ、第2FRPケース90の厚み分だけ厚みが増加している点が異なる。FRPケース30は、上述した実施例1と同様の態様で、ループ部322の突起24への引っ掛かりによりリアケース20Aに対して保持される。但し、実施例2では、FRPケース30は、段差部26により厚み方向が支持される。
実施例2によっても、上述した実施例1と略同様の効果が得られる。実施例2は、上述した実施例1に対して、リアケース20Aの厚みがリアケース20より増大する点で、軽量化・薄型化の観点から不利となるが、高剛性化の観点では有利となる。また、実施例2では、上述した実施例1とは異なり、FRPケース30が意匠面を形成しないので、FRPケース30の製造時の後処理を簡易化できる。
図15は、実施例3による電子機器1Bにおけるリア側での意匠面に関する構造を模式的に示す断面図である。図15は、上述した実施例1における図10に示した部分の断面に対応する。図15では、弾性体70Lの図示は省略されている。図14を参照して説明した構成要素と同一であってよい構成要素については、図15において、同一の参照符号を付して説明を省略する。
実施例3による電子機器1Bは、上述した実施例2による電子機器1Aに対して、キャップ42が追加された点が実質的に異なる。キャップ42は、図15に模式的に示すように、止水パッキン40に当接しつつ、止水パッキン40よりも意匠面側に設けられる。キャップ42は、止水パッキン40と一体に形成されてもよい。
実施例3によっても、上述した実施例2と同様の効果が得られる。特に実施例3は、止水パッキン40ではなくキャップ42が外観を形成するので、上述した実施例2に対して、見栄え向上の観点から有利となる。
図16は、実施例4による電子機器1Cにおけるリア側での意匠面に関する構造を模式的に示す断面図である。図16は、上述した実施例1における図10に示した部分の断面に対応する。図16では、弾性体70Lの図示は省略されている。図14及び図15を参照して説明した構成要素と同一であってよい構成要素については、図16において、同一の参照符号を付して説明を省略する。
実施例4による電子機器1Cは、上述した実施例2による電子機器1Aに対して、リアケース20Aがリアケース20Bで置換された点が実質的に異なる。
リアケース20Bは、上述した実施例2によるリアケース20Aに対して、段差部26が段差部26Cで置換された点が異なる。段差部26Cは、図16に示すように、第2FRPケース90の横方向の端面に略接触する位置まで延在し、内面側に、止水パッキン40を収容するために切除部261が形成される。止水パッキン40は、リアケース20Cの切除部261と、第2FRPケース90の横方向の端面と、FRPケース30の表面との間に形成される空間に設けられる。この目的のため、止水パッキン40の断面形状は、かかる空間に断面形状に応じて決定されてよい。
実施例4によっても、上述した実施例2と同様の効果が得られる。特に実施例4は、止水パッキン40が外部から実質的に見えなくなるので、上述した実施例2に対して、見栄え向上の観点から有利となる。
[実施例5、6]
実施例5及び実施例6による電子機器1D、1Eは、上述した実施例1による電子機器1に対して、リア側での意匠面に関する構成が実質的に異なる。以下では、実施例5及び実施例6については、上述した実施例1による電子機器1に対して異なる部分だけを説明し、他の部分の説明を省略する。
図17は、実施例5による電子機器1Dにおけるリア側での意匠面に関する構造を模式的に示す断面図である。図17は、上述した実施例1における図10に示した部分の断面に対応する。
実施例5による電子機器1Dは、上述した実施例1による電子機器1に対して、リアケース20がリアケース20Dで置換され、且つ、シールバネ80L、80Rが無くされた点が実質的に異なる。尚、図示しないが、実施例5による電子機器1Dは、上述した実施例1による電子機器1と同様、弾性体70L、70Rを備える。尚、実施例5は、FRPケース30が非導電性の繊維により形成されている場合に好適である。但し、シールバネ80L、80R以外の手段で、導電性の繊維により形成されるFRPケース30を接地することとしてもよい。
リアケース20Dは、上述した実施例1によるリアケース20に対して、意匠面側に、内方に凹む段差部(フランジ部)27を備え、且つ、段差部27の意匠面側に突起24が形成される点が異なる。FRPケース30は、上述した実施例1と同様の態様で、ループ部322の突起24への引っ掛かりによりリアケース20Dに対して保持される。
リアケース20Dの段差部27には、段差分の高さを持つキャップ44が設けられる。即ち、段差部27は、キャップ44によりカバーされる。キャップ44は、段差部27上の突起24等を隠す(外部から実質的に見えなくする)機能を持つ。キャップ44は、図17に模式的に示すように、止水パッキン40に当接しつつ、止水パッキン40よりも意匠面側に設けられる。キャップ44は、止水パッキン40と一体に形成されてもよい。
実施例5によっても、上述した実施例1と略同様の効果が得られる。また、実施例5では、止水パッキン40が外部から実質的に見えなくなるので、上述した実施例1に対して、見栄え向上の観点から有利となる。
図18は、実施例6による電子機器1Eにおけるリア側での意匠面に関する構造を模式的に示す断面図である。図18は、上述した実施例1における図10に示した部分の断面に対応する。図14及び図17を参照して説明した構成要素と同一であってよい構成要素については、図18において、同一の参照符号を付して説明を省略する。
実施例6による電子機器1Eは、実施例5による電子機器1Dに対して、第2FRPケース90が追加され、且つ、リアケース20Dがリアケース20Eで置換された点が実質的に異なる。
リアケース20Eは、上述した実施例5によるリアケース20Dに対して、第2FRPケース90の厚み分だけ厚みが増加している点が異なる。
第2FRPケース90は、FRPケース30に対して重なる態様でリアケース20Eに対して設けられる。第2FRPケース90は、FRPケース30よりも内方に位置する態様でリアケース20Eに対して設けられる。尚、第2FRPケース90は、FRPケース30に対して接着等により固定されてよい。第2FRPケース90とリアケース20Eとの間には、止水パッキン40が設けられる。
実施例6によっても、上述した実施例5と略同様の効果が得られる。実施例6は、上述した実施例5に対して、リアケース20Eの厚みがリアケース20Dより増大する点で、軽量化・薄型化の観点から不利となるが、高剛性化の観点では有利となる。
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
例えば、上述した実施例1乃至実施例4では、弾性体70L、70Rを備えることで、張力付与機能を確保しているが、シールバネ80L、80Rによっても張力付与機能が確保されるので、弾性体70L、70Rが省略されてもよい。他方、上述した実施例1乃至実施例4において、シールバネ80L、80Rが設けられない場合や、シールバネ80L、80Rに代えて、張力付与機能を発揮しないシールバネが設けられる場合は、弾性体70L、70Rは設けられる。
また、上述した実施例1乃至実施例4では、シールバネ80L、80Rが設けられるが、シールバネ80L、80Rの一方は省略されてもよい。
また、上述した実施例1乃至実施例6では、全てのループ部322が突起24に引っ掛けられているが、横方向のそれぞれの側においてループ部322の一部だけが突起24に引っ掛けられてもよい。
また、上述した実施例1乃至実施例6では、FRPケース30は、治具8を用いて横糸32に張力をかけた状態で樹脂を含浸して形成されるが、FRPケース30は、横糸32に張力をかけない状態で樹脂を含浸して形成されてもよい。
また、上述した実施例1乃至実施例6では、突起24は、円柱状の形態であるが、突起24は、ループ部322を引っ掛けて固定できる限り、任意の形態であってよい。
また、上述した実施例1(実施例2乃至実施例6についても同様)では、突起24は、リアケース20に形成されているが、突起24は、リアケース20と一体となる他の部材に形成されてもよい。この場合も、リアケース20は、当該他の部材と一体であることから、実質的に、突起24を有していることになる。
また、上述した実施例1(実施例2乃至実施例6についても同様)では、ループ部322が突起24により固定されているが、ループ部322は接着剤等の他の固定手段によりリアケース20に固定されてもよい。
なお、以上の実施例に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
繊維の方向が第1方向である第1繊維群と、前記第1繊維群に対して織り込まれ、繊維の方向が前記第1方向に直交する第2方向である第2繊維群と、前記第2繊維群の前記第2方向の両端部を露出させつつ前記第1繊維群及び前記第2繊維群を覆う樹脂部とを有する第1筐体部と、
前記第1筐体部とは別体であり、前記第2繊維群の前記両端部を固定する固定部を有する第2筐体部と、
前記第2筐体部を前記第2方向で前記樹脂部から離れる方向に付勢する弾性部材とを含む、電子機器。
(付記2)
前記第2繊維群の前記両端部は、それぞれ、前記第2方向でループ状に折り返す繊維束により形成されるループ部を有し、
前記固定部は、前記ループ部が引っ掛けられる突起を含む、付記1に記載の電子機器。
(付記3)
前記弾性部材は、前記第2方向で、前記電子機器に収容される部材又は部品と前記第2筐体部との間に設けられる、付記1に記載の電子機器。
(付記4)
前記第2繊維群は、前記第2方向でループ状に折り返しつつ、前記第1繊維群を形成する繊維束に対して織り込まれる連続した1束の繊維束を含む、付記1に記載の電子機器。
(付記5)
前記第1繊維群及び前記第2繊維群は、電導性を有し、
前記第2繊維群の前記両端部の一部に一端が電気的に接続され、グランド電位に他端が電気的に接続される導体部を更に含む、付記1〜4のうちのいずれか1項に記載の電子機器。
(付記6)
前記導体部は、板バネにより形成される、付記5に記載の電子機器。
(付記7)
前記弾性部材は、前記板バネを含む、付記6に記載の電子機器。
(付記8)
グランド電位の導体パターンが形成される基板を更に含み、
前記導体部の前記他端は、前記基板の前記導体パターンに電気的に接続される、付記5に記載の電子機器。
(付記9)
前記ループ部及び前記突起は、前記第2繊維群の前記両端部のそれぞれにおいて、複数組設けられる、付記2に記載の電子機器。
(付記10)
前記第1筐体部及び前記第2筐体部の間の隙間をシールするシール部材を更に含む、付記1〜9のうちのいずれか1項に記載の電子機器。
(付記11)
前記第1筐体部及び前記第2筐体部の間の横方向の隙間に設けられるキャップを更に含む、付記1〜10のうちのいずれか1項に記載の電子機器。
(付記12)
前記第1筐体部及び前記第2筐体部は、当該電子機器における表示部側とは逆側に設けられる、付記1〜11のうちのいずれか1項に記載の電子機器。
(付記13)
前記第1筐体部に積層され、意匠面を形成する繊維強化プラスチック製の第3筐体部を更に含む、付記1〜9のうちのいずれか1項に記載の電子機器。
(付記14)
前記第3筐体部及び前記第2筐体部の間の隙間をシールするシール部材を更に含む、付記13に記載の電子機器。
(付記15)
前記シール部材をカバーするキャップを更に含む、付記14に記載の電子機器。
(付記16)
前記弾性部材は、前記第2繊維群を形成する繊維束に対して、前記両端部間で張力を付与する、付記1〜14のうちのいずれか1項に記載の電子機器。
(付記17)
第1筐体部は、前記第2繊維群を形成する繊維束に張力をかけた状態で樹脂を含浸して形成される、付記1〜16のうちのいずれか1項に記載の電子機器。
(付記18)
前記第2筐体部は、前記第2方向の中央に開口を有し、前記第1筐体部は、前記第2筐体部の前記開口に設けられる、付記1〜17のうちのいずれか1項に記載の電子機器。
(付記19)
繊維の方向が第1方向である第1繊維群と、前記第1繊維群に対して織り込まれ、繊維の方向が前記第1方向に直交する第2方向である第2繊維群と、前記第2繊維群の前記第2方向の両端部を露出させつつ前記第1繊維群及び前記第2繊維群を覆う樹脂部とを有する第1筐体部と、
前記第1筐体部とは別体であり、前記第2繊維群の両端部を固定する固定部を有する第2筐体部とを含み、
前記第2筐体部は、前記第2筐体部を前記第2方向で前記樹脂部から離れる方向に付勢する弾性部材が当接する当接部を有する、電子機器用の筐体。
1 電子機器
1A〜1E 電子機器
4 アンテナ
8 治具
10 フロントケース
12 表示部
14 カバーガラス
16 レシーバ穴
20 リアケース
20A〜20E リアケース
21 開口
22 カバー部
24 突起
25 側部
25a 内面
26 段差部
26C 段差部
27 段差部
27 切除部
30 FRPケース
31 縦糸
32 横糸
34 樹脂部
40 止水パッキン
42 キャップ
44 キャップ
50 基板
51 グランドパターン
52 バッテリ
54 液晶部
70L 弾性体
70R 弾性体
80L シールバネ
80R シールバネ
81 座部
82 穴
84 バネ部
86 バネ部
88 屈曲部
90 第2FRPケース
91 横糸
310 縦繊維群
320 横繊維群
322 ループ部

Claims (7)

  1. 繊維の方向が第1方向である第1繊維群と、前記第1繊維群に対して織り込まれ、繊維の方向が前記第1方向に直交する第2方向である第2繊維群と、前記第2繊維群の前記第2方向の両端部を露出させつつ前記第1繊維群及び前記第2繊維群を覆う樹脂部とを有する第1筐体部と、
    前記第1筐体部とは別体であり、前記第2繊維群の前記両端部を固定する固定部を有する第2筐体部と、
    前記第2筐体部を前記第2方向で前記樹脂部から離れる方向に付勢する弾性部材とを含む、電子機器。
  2. 前記第2繊維群の前記両端部は、それぞれ、前記第2方向でループ状に折り返す繊維束により形成されるループ部を有し、
    前記固定部は、前記ループ部が引っ掛けられる突起を含む、請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記弾性部材は、前記第2方向で、当該電子機器の内部に収容される部材又は部品と前記第2筐体部との間に設けられる、請求項1に記載の電子機器。
  4. 前記第2繊維群は、前記第2方向でループ状に折り返しつつ、前記第1繊維群を形成する繊維束に対して織り込まれる連続した1束の繊維束を含む、請求項1に記載の電子機器。
  5. 前記第1繊維群及び前記第2繊維群は、電導性を有し、
    前記第2繊維群の前記両端部の一部に一端が電気的に接続され、グランド電位に他端が電気的に接続される導体部を更に含む、請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の電子機器。
  6. 前記導体部は、板バネにより形成される、請求項5に記載の電子機器。
  7. 前記弾性部材は、前記板バネを含む、請求項6に記載の電子機器。
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