JP2017111490A - 券売システム - Google Patents

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彰一郎 西尾
Shoichiro Nishio
彰一郎 西尾
康弘 津和
Yasuhiro Tsuwa
康弘 津和
卓也 石塚
Takuya Ishizuka
卓也 石塚
健児 藤田
Kenji Fujita
健児 藤田
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Abstract

【課題】券売機でチケット発行エラーが発生したときに、当該券売機とは異なる代替手段によって、当該チケットを再発行させることが可能となる券売システムを提供する。
【解決手段】券売機は、チケットの購入手続が行われたがチケットが正常に発行されないチケット発行エラーが発生したときに、当該チケット発行エラーを管理装置に通知する。管理装置は、券売機からチケット発行エラーが通知されたときに、当該券売機から正常に発行されなかったチケットを、当該券売機とは異なる代替手段(例えば、ウェブページまたは他の券売機)によって再発行させるための再発行情報を生成して、当該券売機に送信する。券売機は、管理装置からの再発行情報を受信すると、受信した再発行情報を出力する。
【選択図】図6

Description

本発明は、券売システムに関する。
飲料等の商品を自動で購入できる自動販売機が知られている。乗車券、食券等のチケットを自動で購入できる機械は、券売機と呼ばれている。
特開平2015−148930号公報
駅構内などに設置される無人管理の券売機の場合、チケットの購入手続きが行われたにもかかわらず、券売機の故障等によってチケットが正常に発行されない場合がある。このようなチケット発行エラーが発生した場合、利用客は、例えば、次のような対策をとることが可能である。
利用客は、券売機に明示された通報先に通報して保守員を呼び出す。しかし、利用客は、都合によっては、保守員の到着を待てない場合もある。
利用客は、通報先に通報して、後日に返金してもらうように交渉する。しかし、このような交渉は面倒である。
このようなことから、チケット発行エラーが発生した場合、利用客は、何もせずに、あきらめてしまうことも多い。
この発明の目的は、チケットの購入手続が行われたがチケットが正常に発行されないチケット発行エラーが発生したときに、チケット発行エラーが発生した券売機とは異なる代替手段によって、チケットを再発行させることが可能となる券売システムを提供することにある。
請求項1に記載の発明は、チケットを販売する券売機と、前記券売機によってチケットの購入手続が行われたときに、前記券売機から当該チケット購入手続に関する取引情報を受信して管理する管理装置とを含み、前記券売機は、チケットの購入手続が行われたがチケットが正常に発行されないチケット発行エラーが発生したときに、当該チケット発行エラーを前記管理装置に通知するエラー通知手段と、前記管理装置から送信され、前記チケット発行エラーが発生した前記券売機から正常に発行されなかったチケットを当該券売機とは異なる代替手段によって再発行させるための再発行情報を受信して、受信した再発行情報を出力する再発行情報出力手段とを含み、前記管理装置は、前記券売機から前記チケット発行エラーが通知されたときに、前記再発行情報を生成して、当該券売機に送信する再発行情報送信手段を含む、券売システムである。
この構成では、券売機でチケット発行エラーが発生した場合には、利用客は、当該券売機から出力される再発行情報を用いて、正常に発行されなかったチケットを、当該券売機とは異なる代替手段から再発行させることができるようになる。
請求項2に記載の発明は、前記再発行情報出力手段は、受信した再発行情報を表示するように構成されている、請求項1に記載の券売システムである。
請求項3に記載の発明は、前記再発行情報出力手段は、受信した再発行情報を、利用客が所持する携帯端末に送信するように構成されている、請求項1に記載の券売システムである。
請求項4に記載の発明は、前記代替手段は、前記チケット発行エラーによって正常に発行されなかったチケットの情報を含むウェブページであり、前記再発行情報は、前記ウェブページのURLを含んでいる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の券売システムである。
この構成では、券売機でチケット発行エラーが発生した場合には、利用客は、当該券売機から出力されるURLを用いて、正常に発行されなかったチケットの情報を含むウェブページにアクセスすることができる。これにより、正常に発行されなかったチケットをウェブページから再発行させることができるようになる。
請求項5に記載の発明は、前記券売システムは、複数の券売機を有し、前記代替手段は、前記複数の券売機のうち、前記チケット発行エラーが発生した券売機以外の券売機からなる代替機であり、前記再発行情報は、再発行コードを含んでおり、前記代替機は、前記再発行コードが入力されたときに、前記再発行コードを前記管理装置に送信して、前記チケット発行エラーによって正常に発行されなかったチケットの情報を前記管理装置から取得するチケット情報取得手段と、前記チケット情報取得手段によって取得したチケットの情報に基づいて、チケットを再発行する再発行手段とを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の券売システムである。
この構成では、券売機でチケット発行エラーが発生した場合には、利用客は、当該券売機から出力される再発行コードを用いて、正常に発行されなかったチケットを、当該券売機以外の券売機(代替機)から再発行させることができるようになる。
請求項6に記載の発明は、互いに通信可能に接続され、チケットを販売する複数の券売機を含む券売システムであって、前記券売機は、チケットの購入手続が行われたがチケットが正常に発行されないチケット発行エラーが発生したときに、再発行コードを生成する再発行コード生成手段と、前記再発行コードを出力する再発行コード出力手段と、前記チケット発行エラーによって正常に発行されなかったチケットの情報と前記再発行コードとを含む再発行情報を、当該券売機以外の券売機である代替機に送信する手段を含み、前記代替機は、前記券売機から再発行情報を受信したときに、当該再発行情報に含まれているチケットの情報を、当該再発行情報に含まれている再発行コードに関連付けて保存する再発行情報保存手段と、前記再発行コードが入力されたときに、入力された再発行コードに関連付けて保存されているチケットの情報に基づいて、チケットを再発行する再発行手段とを含む、券売システムである。
この構成では、券売機でチケット発行エラーが発生した場合には、利用客は、当該券売機から出力される再発行コードを用いて、正常に発行されなかったチケットを、当該券売機以外の券売機から再発行させることができるようになる。
請求項7に記載の発明は、前記再発行コード出力手段は、前記再発行コードを表示するように構成されている、請求項6に記載の券売システムである。
請求項8に記載の発明は、前記再発行コード出力手段は、受信した再発行コードを、利用客が所持する携帯端末に送信するように構成されている、請求項6に記載の券売システムである。
図1は、この発明の第1の実施形態に係る券売システムの概略構成を示す模式図である。 図2は、券売機の外観を示す模式的な正面図である。 図3は、券売機の電気的構成を示すブロック図である。 図4は、管理装置の電気的構成を示すブロック図である。 図5は、券売機および管理装置の通常時の動作例を示すフローチャートである。 図6は、チケット発行エラーが発生したときの券売機および管理装置の動作例を示すフローチャートである。 図7は、QRコード(登録商標)表示画面の一例を示す模式図である。 図8は、携帯端末に表示された再発行用ウェブページを示す模式図である。 図9は、チケット発行エラーが発生したときの券売機および管理装置の他の動作例を示すフローチャートである。 図10は、再発行コード表示画面の一例を示す模式図である。 図11は、チケットを再発行する際の代替機および管理装置の動作例を示すフローチャートである。 図12は、再発行コード入力画面の一例を示す模式図である。 図13は、この発明の第2の実施形態に係る券売システムの概略構成を示す模式図である。 図14は、券売機の通常時の動作例を示すフローチャートである。 図15は、チケット発行エラーが発生したときの券売機の動作例を示すフローチャートである。 図16は、再発行コード表示画面の一例を示す模式図である。 図17は、チケットを再発行する際の代替機の動作例を示すフローチャートである。 図18は、POSA用PINコードを販売するための券売機の外観を示す模式的な正面図である。 図19は、POSA用PINコードを販売するための券売機の電気的構成を示すブロック図である。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の第1実施形態に係る券売システムの概略構成を示す模式図である。
券売システム1は、複数の券売機2と、各券売機2にネットワーク3を介して接続された管理装置(管理サーバ)4とを含んでいる。券売機2は、例えば、コンサートチケット等のチケットを販売するための自動販売機であり、駅構内等に設置されている。管理装置4は、券売システム1と通信を行って、チケット販売の管理等を行う。
図2は、券売機2の外観を示す模式的な正面図である。
券売機2は、縦長のボックス形状である。券売機2の前面上部には、表示および操作を行うための操作表示部11が設けられている。操作表示部11は、例えば、タッチパネル付きの液晶表示器である。券売機2の前面の操作表示部11の下側には、硬貨を投入するための硬貨投入口12、硬貨を返却するための硬貨返却口13、紙幣を投入したり、返却したりするための紙幣投入返却口14、発券されたチケットを取り出すための券取出口15、投入された紙幣や硬貨を返却させるための返却ボタン16等が設けられている。
図3は、券売機2の電気的構成を示すブロック図である。
券売機2は、制御部20によって制御される。制御部20は、CPU、そのプログラムや必要なデータを記憶したROM、必要なデータを記憶するRAMを備えている。制御部20には、操作表示部11、返却ボタン16、紙幣処理部21、硬貨処理部22、発券部23、通信インタフェース部(通信I/F部)24、不揮発性メモリ部25等が接続されている。
紙幣処理部21は、紙幣投入返却口14に投入された紙幣に対して、真贋判定、チケット購入に用いられた紙幣の保管、チケット購入に用いられなかった紙幣の返却等を行う。硬貨処理部22は、硬貨投入口12から投入された硬貨に対して、真贋判定、チケット購入に用いられた硬貨の保管、チケット購入に用いられなかった硬貨の返却等を行う。
発券部23は、紙幣投入返却口14に投入された紙幣や硬貨投入口12から投入された硬貨によって購入されたチケットを発行する機能を有している。具体的には、発券部23は、券売機2内のロール紙(図示せず)に、購入されたチケットに関する必要な情報を印字して切り出すことで、紙片状のチケットを券取出口15に発行する。
通信インタフェース部24は、制御部20が、ネットワーク3を介して管理装置4と通信を行うためのインタフェースである。不揮発性メモリ部25は、書換可能な不揮発性メモリからなる。不揮発性メモリ部25には、チケットの情報を記憶するためのチケットデータベース(チケットDB)25a等が設けられている。チケットデータベース25aには、チケットの識別情報であるチケットID毎に、当該チケットの内容を表す情報(以下、「チケット内容情報」という。)が記憶されている。
図4は、管理装置4の電気的構成を示すブロック図である。
管理装置4は、制御部30によって制御される。制御部30は、CPU、そのプログラムや必要なデータを記憶したROM、必要なデータを記憶するRAMを備えている。制御部30には、通信インタフェース部(通信I/F部)31、不揮発性メモリ部32等が接続されている。通信インタフェース部31は、制御部30が、ネットワーク3を介して各券売機2と通信を行うためのインタフェースである。不揮発性メモリ部32は、書換可能な不揮発性メモリからなる。不揮発性メモリ部32には、取引データベース(取引DB)32a、券売機データベース(券売機DB)32b、チケットデータベース(チケットDB)32c等が設けられている。取引データベース32aには、券売機2によってチケット購入手続きが行われた取引の識別情報(以下、「取引ID」という。)毎に、その取引を行った券売機2の識別番号(以下、「券売機番号」という。)、購入手続きが行われたチケットの識別情報(以下、「チケットID」という。)等が記憶される。
券売機データベース32bには、券売機番号毎に対応する券売機2の位置情報等が記憶されている。チケットデータベース32cには、チケットID毎に、対応するチケットの内容を表す情報(チケット内容情報)、対応するチケットの現時点での販売可能枚数等を含む情報が記憶されている。
図5は、券売機2および管理装置4の通常時の動作例を示すフローチャートである。
チケットを購入したい利用客は、券売機2に対して、入金およびチケット選択を行う。具体的には、利用客は、購入したいチケットの総額以上の貨幣を、券売機2の紙幣投入返却口14および硬貨投入口12の少なくとも一方から投入する。そして、利用客は、操作表示部11を操作して、購入したいチケットを選択する。
入金およびチケット選択が行われると(ステップS1:YES)、券売機2は、選択されたチケットが販売可能であるか否かを、管理装置4に問い合わせる(ステップS2)。具体的には、券売機2は、自己の券売機番号および選択されたチケットに対応したチケットIDを含む取引情報を有する販売可否問合せ情報を管理装置4に送信する。
管理装置4は、券売機2からの販売可否問合せ情報を受信すると(ステップS3)、受信した販売可否問合せ情報に含まれているチケットIDに対応するチケットが販売可能であるか否かを判別する(ステップS4)。具体的には、管理装置4は、チケットデータベース32cから、当該チケットIDに対応するチケットの現在の販売可能枚数等の情報を読み出して、当該チケットが販売可能であるか否かを判別する。
チケットが販売可能である場合には(ステップS4:YES)、管理装置4は、今回の取引の識別情報である取引IDを生成するとともに、取引データベース32aに取引IDに関連付けて取引情報を記憶する(ステップS5)。取引情報は、受信した販売可否問合せ情報に含まれている券売機番号およびチケットIDを含む。また、管理装置4は、チケットデータベース32c内の当該チケットIDに対応するチケットの現在の販売可能枚数等の内容を更新する。そして、管理装置4は、ステップS6に進む。前記ステップS4でチケットが販売不能である場合には(ステップS4:NO)、管理装置4は、ステップS6に進む。
ステップS6では、チケット販売可否の判別結果とチケット販売可能であると判別された場合には取引IDとを含む問合せ結果を券売機2に送信する。
券売機2は、管理装置4からの問合せ結果を受信すると(ステップS7:YES)、チケット販売可否の判別結果が販売可能であるか否かを判別する(ステップS8)。販売可能であれば(ステップS8:YES)、券売機2は、ステップS1において選択されたチケットの内容(チケット内容情報)を印刷して発行する(ステップS9)。販売可能であれば(ステップS8:NO)、投入された貨幣を返却する(ステップS10)。
チケットの購入手続きが行われた後に、券売機2の故障等により、券売機2からチケットが正常に発行されない場合がある。このように、チケットの購入手続きが行われた後に、チケットが正常に発行されないエラーを「チケット発行エラー」ということにする。
図6は、チケット発行エラーが発生したときの券売機2および管理装置4の動作例を示すフローチャートである。ここでは、図5の前記ステップS7において管理装置4からの販売可能の判別結果および取引IDを含む問合せ結果を券売機2が受信した後に、当該券売機2側でチケット発行エラーが発生した場合について説明する。
チケット発行エラーが発生すると(ステップS21)、券売機2は、前記ステップS7で受信した問合せ結果に含まれている取引IDを含むエラー情報を管理装置4に送信する(ステップS22)。
管理装置4は、券売機2からのエラー情報を受信すると(ステップS23:YES)、取引データベース32aから、受信したエラー情報に含まれている取引IDに関連付けられているチケットIDを取得する(ステップS24)。次に、管理装置4は、チケットデータベース32cから、取得したチケットIDに関連付けられているチケット内容情報を取得する(ステップS25)。そして、管理装置4は、取得したチケット内容情報を含むチケット再発行用ウェブページ(以下、「再発行用ウェブページ」という。)を作成する(ステップS26)。そして、管理装置4は、再発行用ウェブページのURLを含む再発行情報を券売機2に送信する(ステップS27)。
券売機2は、管理装置4からの再発行情報を受信すると(ステップS28:YES)、再発行情報に含まれている再発行用ウェブページのURLをQRコード(登録商標)に変換し、QRコード(登録商標)を含むQRコード(登録商標)表示画面を操作表示部11に表示する(ステップS29)。
図7は、QRコード(登録商標)表示画面の一例を示す模式図である。図7の例では、QRコード(登録商標)表示画面には、例えば、「QRコード(登録商標)を読み取ってチケット再発行ページにアクセスしてください」というメッセージと、QRコード(登録商標)41とが表示される。
利用客は、スマートフォン等の携帯端末にて、QRコード(登録商標)表示画面からQRコード(登録商標)41を読み取り、QRコード(登録商標)41に対応するURLにアクセスする。これにより、図8に示すように、再発行用ウェブページ43が携帯端末42に表示される。再発行用ウェブページ43には、利用客が購入手続きを行ったが正常に発行されなかったチケットの内容(チケット内容情報)が表示される。利用客は、この再発行用ウェブページを保存しておき、チケット使用時に当該再発行用ウェブページを提示する。あるいは、利用客は、この再発行用ウェブページを自宅等で印刷し、チケット使用時に当該印刷物(チケット)を提示する。
この第1の実施形態では、券売機2でチケット発行エラーが発生した場合には、利用客は、当該券売機2から出力されるURLを用いて、正常に発行されなかったチケットの情報を含む再発行用ウェブページにアクセスすることができる。これにより、正常に発行されなかったチケットを、再発行用ウェブページから再発行させることができるようになる。
図6のステップS29では、券売機2は、再発行用ホームページのURLをQRコード(登録商標)に変換し、得られたQRコード(登録商標)を含むQRコード(登録商標)表示画面を操作表示部11に表示している。しかし、券売機2は、再発行用ホームページのURLを表すQRコード(登録商標)を、利用者が所持する携帯端末に直接入力するようにしてもよい。
この場合には、図2および図3に鎖線で示すように、券売機2にリーダ/ライタ17を設ける。リーダ/ライタ17は、非接触ICチップ搭載の携帯端末6と通信を行うものである。そして、図6のステップS29では、券売機2は、まず、操作表示部11に、「携帯端末を読取部にかざしてください」というメッセージを表示する。利用客によって携帯端末6がリーダ/ライタ17の読取部に近づけられると、リーダ/ライタ17は携帯端末6を自動的に検出する。リーダ/ライタ17によって携帯端末6が検出されると、券売機2は、リーダ/ライタ17を介して、再発行用ホームページのURLを表すQRコード(登録商標)を携帯端末6に送信する。これにより、QRコード(登録商標)が携帯端末6に直接入力される。
図9は、チケット発行エラーが発生したときの券売機2および管理装置4の他の動作例(変形例)を示すフローチャートである。ここでは、図5の前記ステップS7において管理装置4からの販売可能の判別結果および取引IDを含む問合せ結果を券売機2が受信した後に、当該券売機2側でチケット発行エラーが発生した場合について説明する。
管理装置4の不揮発性メモリ部32には、図4に鎖線で示すように、再発行データベース(再発行DB)32dが設けられている。再発行データベース32dには、後述する再発行コード毎に、後述するパスワードおよび取引IDが記憶される。
チケット発行エラーが発生すると(ステップS31)、券売機2は、前記ステップS7で受信した問合せ結果に含まれている取引IDを含むエラー情報を管理装置4に送信する(ステップS32)。
管理装置4は、券売機2からのエラー情報を受信すると(ステップS33:YES)、当該券売機2とは異なる他の券売機(以下、「代替機2」という。)から、チケット発行エラーによって発行されなかったチケットを再発行させるための再発行コードを生成する(ステップS34)。再発行コードは、例えば、今回の取引を表す取引ID、日時等に基づいて生成される。管理装置4は、再発行データベース32dに、再発行コードに関連付けて、受信したエラー情報に含まれている取引IDを記憶する(ステップS35)。
また、管理装置4は、代替機2の設置場所を示す地図情報(以下、「代替機2の地図情報」という。)を生成する(ステップS36)。具体的には、管理装置4は、まず、券売機データベース32bに基づいて、エラー情報の送信元の券売機2から最寄の券売機2を代替機として選択する。そして、選択された代替機2の位置情報に基づいて、代替機の地図情報を生成する。この後、管理装置4は、再発行コードおよび代替機の地図情報を含む再発行情報を券売機2に送信する(ステップS37)。
券売機2は、管理装置4からの再発行情報を受信すると(ステップS38:YES)、再発行情報に含まれている再発行コードを含む再発行コード表示画面を操作表示部11に表示する(ステップS39)。
図10は、再発行コード表示画面の一例を示す模式図である。図10の例では、再発行コード表示画面には、例えば、再発行コード”12345678”と、パスワード入力ボックス45と、代替機の地図46と、操作完了ボタン47とが、上から順に表示される。再発行コード表示画面には、再発行コードが表示されている箇所の上側に、「再発行コードを書き留めてください」というメッセージが表示されている。また、パスワード入力ボックス45の上側には、パスワードの入力を促すメッセージが表示されている。また、代替機の地図46の上側には、「代替機にてチケット再発行手続きを行ってください」というメッセージが表示されている。
利用客は、再発行コードを書き留めるとともに、再発行コード表示画面内のパスワード入力ボックス45にパスワードを入力する。また、代替機の地図46に基づいて、代替機2の位置を確認する。そして、利用客は、再発行コード表示画面内の操作完了ボタン47を操作する。
パスワードが入力された後に、操作完了ボタン47が操作されると(ステップS40:YES)、券売機2は、再発行コード表示画面を消去するとともに、パスワード入力ボックス45に入力されたパスワードと再発行コードとを管理装置4に送信する(ステップS41)。管理装置4は、券売機2からのパスワードおよび再発行コードを受信すると(ステップS42:YES)、再発行データベース32dに、受信したパスワードを、受信した再発行コードに関連付けて記憶する(ステップS43)。
この後、利用客は代替機2の設置場所まで移動して、代替機2にチケットを再発行させる。
図11は、チケットを再発行する際の代替機2および管理装置4の動作例を示すフローチャートである。
代替機2の設置場所まで移動してきた利用客は、再発行動作を開始させるための操作(以下、「再発行開始操作」という)を行う。再発行開始操作が行われると(ステップS51:YES)、代替機2は再発行コード入力画面を表示させる(ステップS52)。図12に示すように、再発行コード入力画面には、再発行コード入力ボックス51と、パスワード入力ボックス52と、操作完了ボタン53とが表示される。利用客は、再発行コード入力ボックス51に前述した再発行コード表示画面で表示された再発行コードと同じ再発行コードを入力する。また、利用客は、パスワード入力ボックス52に、前述した再発行コード表示画面で入力したパスワードと同じパスワードを入力する。この後、利用客は、操作完了ボタン53を操作する。
再発行コードおよびパスワードが入力された後に、操作完了ボタン53が操作されると(ステップS53:YES)、代替機2は、入力された再発行コードおよびパスワードを管理装置4に送信する(テップS54)。
管理装置4は、代替機2からの再発行コードおよびパスワードを受信すると(ステップS55:YES)、パスワード照合処理を行う(ステップS56)。具体的には、管理装置4は、受信した再発行コードに関連付けられているパスワードおよび取引IDを、再発行データベース32dから取得する。そして、管理装置4は、再発行データベース32dから取得したパスワードと代替機2から受信したパスワードとを照合する。
両パスワードが一致していれば(ステップS57:YES)、管理装置4は、再発行データベース32dから取得した取引IDに関連付けられているチケットIDを取引データベース32aから取得する(ステップS58)。そして、管理装置4は、取得したチケットIDに関連付けられているチケット内容情報をチケットデータベース32cから取得する(ステップS59)。そして、管理装置4は、ステップS60に移行する。
前記ステップS57において、両パスワードが一致しないと判別された場合には(ステップS57:NO)、管理装置4は、ステップS60に移行する。
ステップS60では、管理装置4は、パスワードの照合結果と照合結果が一致である場合にはチケット内容情報とを代替機2に送信する。
代替機2は、管理装置4からの照合結果を含む情報を受信した場合には(ステップS61:YES)、照合結果が一致であるか不一致であるかを判別する(ステップS62)。照合結果が一致である場合には(ステップS62:YES)、代替機2は、チケット内容情報を印刷して、発行する(ステップS63)。一方、照合結果が不一致である場合には(ステップS62:NO)、代替機2は、パスワードが不一致であることを表示した後(ステップS64)、ステップS52に戻る。この場合には、再発行コード入力画面が再度表示されるので、利用客は、再発行コードおよびパスワードを再入力することになる。
この変形例では、券売機2でチケット発行エラーが発生した場合には、利用客は、当該券売機2から出力される再発行コードを用いて、正常に発行されなかったチケットを、当該券売機2以外の券売機(代替機)2から再発行させることができるようになる。
図11のステップS57で両パスワードが一致していると判別された場合、管理装置4は、照合結果とチケット内容情報とを券売機2に送信している(ステップS59,S60参照)。この際、管理装置4は、チケット内容情報の代わりに、チケットIDを券売機2に送信するようにしてもよい。この場合には、券売機2は、図11のステップS63において、まず、チケットデータベース25aから、管理装置4から送られてきたチケットIDに関連付けられているチケット内容情報を読み出す。そして、得られたチケット内容情報に基いてチケットを発行する。第1の実施形態の変形例における「チケット内容情報」および「チケットID」は、それぞれ本願発明の「チケットの情報」の一例である。
図9のステップS39で表示される再発行コード表示画面(図10参照)は、パスワード入力ボックス45を含んでいるが、パスワード入力ボックス45を含んでいなくてもよい。この場合には、図9および図11において、パスワードに関する処理は省略される。この場合には、利用客は、再発行コード表示画面で表示された再発行コードを、代替機2に入力するだけで、代替機2からチケットを再発行させることができる。
図9のステップS39では、券売機2は、再発行コードを含む再発行コード表示画面を操作表示部11に表示している。しかし、券売機2は、再発行コードを、利用者が所持する携帯端末に直接入力するようにしてもよい。
この場合には、図2および図3に鎖線で示すように、券売機2にリーダ/ライタ17を設ける。そして、図9のステップS39では、券売機2は、まず、操作表示部11に、「携帯端末を読取部にかざしてください」というメッセージを表示する。利用客によって携帯端末6がリーダ/ライタ17の読取部に近づけられると、リーダ/ライタ17は携帯端末6を自動的に検出する。リーダ/ライタ17によって携帯端末6が検出されると、券売機2は、リーダ/ライタ17を介して、再発行コードを携帯端末6に送信する。これにより、再発行コードが携帯端末6に直接入力される。なお、この場合、券売機2は、パスワード入力画面を操作表示部11に表示して、パスワードを利用客に入力させてもよいし、パスワード入力画面を表示しないようにしてもよい。パスワード入力画面を表示しない場合には、図9および図11において、パスワードに関する処理は省略される。
図13は、この発明の第2の実施形態に係る券売システムの概略構成を示す模式図である。
券売システム101は、複数の券売機2を含んでいる。複数の券売機2は互いにシリアル通信ケーブル5を介して接続されている。
第2の実施形態における券売機2の外観は、図2に示す第1の実施形態における券売機2の外観と同様である。つまり、第2の実施形態における券売機2の前面には、図2に示すように、操作表示部11、硬貨投入口12、硬貨返却口13、紙幣投入返却口14、券取出口15、返却ボタン16等が設けられている。
第2の実施形態における券売機2の電気的構成は、図3に示す第1の実施形態における券売機2の電気的構成とほぼ同様である。つまり、第2の実施形態における券売機2は、図3に示すように、制御部20によって制御される。制御部20は、操作表示部11、返却ボタン16、紙幣処理部21、硬貨処理部22、発券部23、通信インタフェース(通信I/F部)24、不揮発性メモリ部25等が接続されている。
ただし、第2の実施形態における券売機2は、取引データを自己が管理している。このため、券売機2の不揮発性メモリ部25には、チケットデータベース(チケットDB)25aの他に、図3に鎖線で示すように、取引データベース(取引DB)25b、再発行データベース(再発行DB)25cが設けられている。
図14は、券売機2の通常時の動作例を示すフローチャートである。
チケットを購入したい利用客は、券売機2に対して、入金およびチケット選択を行う。具体的には、利用客は、購入したいチケットの総額以上の貨幣を、券売機2の紙幣投入返却口14および硬貨投入口12の少なくとも一方から投入する。そして、利用客は、操作表示部11を操作して、購入したいチケットを選択する。
入金およびチケット選択が行われると(ステップS71:YES)、券売機2は、今回の取引の識別情報である取引IDを生成する(ステップS72)。そして、券売機2は、取引データベース25bに、選択されたチケットに対応したチケットIDを、今回生成された取引IDに関連付けて記憶する(ステップS73)。この後、券売機2は、ステップS71において選択されたチケットの内容(チケット内容情報)を印刷して発行する(ステップS74)。
チケットの購入手続きが行われた後に、券売機2の故障等により、券売機2からチケットが正常に発行されない場合がある。このように、チケットの購入手続きが行われた後に、チケットが正常に発行されないエラーを「チケット発行エラー」ということにする。
図15は、チケット発行エラーが発生したときの券売機2の動作例を示すフローチャートである。ここでは、図14の前記ステップS73において、取引データベース25bにチケットIDが取引IDに関連付けて記憶された後に、チケット発行エラーが発生した場合について説明する。
チケット発行エラーが発生すると(ステップS81)、券売機2は、自己の券売機2以外の券売機(以下、「代替機」という。)から、チケット発行エラーによって発行されなかったチケットを再発行させるための再発行コードを生成する(ステップS82)。再発行コードは、例えば、今回の取引を表す取引ID、日時等に基づいて生成される。
券売機2は、再発行コードを含む再発行コード表示画面を操作表示部11に表示する(ステップS83)。図16は、再発行コード表示画面の一例を示す模式図である。図16の例では、再発行コード表示画面には、例えば、再発行コード”12345678”と、パスワード入力ボックス55と、操作完了ボタン56とが、上から順に表示される。再発行コード表示画面には、再発行コードが表示されている箇所の上側に、「再発行コードを書き留めてください」というメッセージが表示されている。また、パスワード入力ボックス55の上側には、パスワードの入力を促すメッセージが表示されている。また、パスワード入力ボックス55の下側には、「代替機にてチケット再発行手続きを行ってください」というメッセージが表示されている。
利用客は、再発行コードを書き留めるとともに、再発行コード表示画面内のパスワード入力ボックス55にパスワードを入力する。そして、利用客は、再発行コード表示画面内の操作完了ボタン56を操作する。
パスワードが入力された後に、操作完了ボタン56が操作されると(ステップS84:YES)、券売機2は、チケット内容情報、再発行コードおよび再発行コード表示画面で入力されたパスワードを含む再発行情報を、代替機2に送信する(ステップS85)。
代替機2は、券売機2からの再発行情報を受信すると(ステップS86:YES)、受信した再発行情報を再発行データベース25cに保存する(ステップS87)。具体的には、代替機2は、再発行情報に含まれている再発行コードに関連付けて、再発行情報に含まれているパスワードおよびチケット内容情報を、再発行データベース25cに記憶する。
この後、利用客は代替機2の設置場所まで移動して、代替機2にチケットを再発行させる。
図17は、チケットを再発行する際の代替機2の動作例を示すフローチャートである。
代替機2の設置場所まで移動してきた利用客は、再発行動作を開始させるための操作(以下、「再発行開始操作」という)を行う。再発行開始操作が行われると(ステップS91:YES)、代替機2は再発行コード入力画面を表示させる(ステップS92)。図12に示すように、再発行コード入力画面には、再発行コード入力ボックス51と、パスワード入力ボックス52と、操作完了ボタン53とが表示される。利用客は、再発行コード入力ボックス51に前述した再発行コード表示画面で表示された再発行コードと同じ再発行コードを入力する。また、利用客は、パスワード入力ボックス52に、前述した再発行コード表示画面上で入力したパスワードと同じパスワードを入力する。この後、利用客は、操作完了ボタン53を操作する。
再発行コードおよびパスワードが入力された後に、操作完了ボタン53が操作されると(ステップS93:YES)、代替機2は、パスワード照合処理を行う(ステップS94)。具体的には、代替機2は、再発行コード入力画面上で入力された再発行コードに関連付けられているパスワードおよびチケット内容情報を、再発行データベース25cから取得する。そして、代替機2は、再発行データベース25cから取得したパスワードと、再発行コード入力画面上で入力されたパスワードとを照合する。
両パスワードが一致していれば(ステップS95:YES)、代替機2は、再発行データベース25cから取得したチケット内容情報を印刷して発行する(ステップS96)。これにより、他の券売機2のチケット発行エラーによって発行されなかったチケットが代替機2によって発行されることになる。
前記ステップS95において、両パスワードが一致しないと判別された場合には(ステップS95:NO)、代替機2は、パスワードが不一致であることを表示した後(ステップS97)、ステップS92に戻る。この場合には、再発行コード入力画面が再度表示されるので、利用客は、再発行コードおよびパスワードを再入力することになる。
この第2の実施形態では、券売機2でチケット発行エラーが発生した場合には、利用客は、当該券売機2から出力される再発行コードを用いて、正常に発行されなかったチケットを、当該券売機2以外の券売機(代替機)2から再発行させることができるようになる。
図15のステップS85では、券売機2は、チケット内容情報、再発行コードおよび再発行コード表示画面で入力されたパスワードを含む再発行情報を、代替機2に送信している。この際、券売機2は、チケット内容情報の代わりに、チケットIDを代替機2に送信するようにしてもよい。この場合、図15のステップS87では、代替機2は、再発行情報に含まれている再発行コードに関連付けて、再発行情報に含まれているパスワードおよびチケットIDを、再発行データベース25cに記憶する。また、図17のステップS94では、代替機2は、再発行コードに関連付けられているパスワードおよびチケットIDを、再発行データベース25cから取得する。また、図17のステップS96では、代替機2は、まず、チケットデータベース25aから、ステップS94で取得したチケットIDに関連付つけられているチケット内容情報を読み出す。そして、得られたチケット内容情報に基いてチケットを発行する。第2の実施形態における「チケット内容情報」および「チケットID」は、それぞれ本願発明の「チケットの情報」の一例である。
図15のステップS83で表示される再発行コード表示画面(図16参照)は、パスワード入力ボックス55を含んでいるが、パスワード入力ボックス55を含んでいなくてもよい。この場合には、図15および図17において、パスワードに関する処理は省略される。つまり、利用客は、再発行コード表示画面で表示された再発行コードを、代替機2に入力するだけで、代替機2からチケットを再発行させることができる。
図15のステップS83では、券売機2は、再発行コードを含む再発行コード表示画面を操作表示部11に表示している。しかし、券売機2は、再発行コードを、利用者が所持する携帯端末に直接入力するようにしてもよい。
この場合には、図2および図3に鎖線で示すように、券売機2にリーダ/ライタ17を設ける。そして、図15のステップS83では、券売機2は、まず、操作表示部11に、「携帯端末を読取部にかざしてください」というメッセージを表示する。利用客によって携帯端末6がリーダ/ライタ17の読取部に近づけられると、リーダ/ライタ17は携帯端末6を自動的に検出する。リーダ/ライタ17によって携帯端末6が検出されると、券売機2は、リーダ/ライタ17を介して、再発行コードを携帯端末6に送信する。これにより、再発行コードが携帯端末6に直接入力される。なお、この場合、券売機2は、パスワード入力画面を操作表示部11に表示して、パスワードを利用客に入力させてもよいし、パスワード入力画面を表示しないようにしてもよい。パスワード入力画面を表示しない場合には、図15および図17において、パスワードに関する処理は省略される。
以上、この発明の第1および第2の実施形態について説明したが、この発明はさらに他の形態で実施することもできる。例えば、図2および図3に鎖線で示すように、券売機2は、利用客を撮像するためのカメラ26を備えていてもよい。券売機2の制御部20は、カメラ26の撮像画像に基づいて、利用客または券売機前を通過する客の年齢層や性別を判別し、その判別結果に適した種類のチケットをチケット選択画面に表示するようにしてもよい。例えば、チケットがコンサートチケットである場合には、女性の若年層に対しては、アイドル歌手のコンサートチケット群を表示する。男性の年配層に対しては、女性演歌歌手のコンサートチケット群を表示する。
前述の第1および第2実施形態では、チケットを販売する券売システムについて説明したが、この発明は、POSAカードに記載されているPINコード(以下、「POSA用PINコード」という。)を販売するための券売機を備えた発券システムにも適用することが可能である。POSAは、Point Of Sales Activationの略であり、インコム・ジャパン株式会社の登録商標である。POSAカードは、レジで店員がバーコードを読み取り、購入希望者の支払いが完了した時点で初めて、当該カードに記載しているPINコードが使用可能となる(有効化される)カードである。
POSA用PINコードを販売するための券売機について説明する。
図18は、POSA用PINコードを販売するための券売機102の外観を示す正面図である。図18において、前述の図2の各部に対応する部分には、図2と同じ符号を付して示す。
券売機102の前面には、操作表示部11、硬貨投入口12、硬貨返却口13、紙幣投入返却口14、返却ボタン16、リーダ/ライタ18が設けられている。リーダ/ライタ18は、非接触ICチップ搭載の携帯端末106(図19参照)と通信を行うものである。
図19は、POSA用PINコードを販売するための券売機102の電気的構成を示すブロック図である。図19において、前述の図3の各部に対応する部分には、図3と同じ符号を付して示す。
券売機102は、制御部20によって制御される。制御部20には、操作表示部11、返却ボタン16、リーダ/ライタ18、紙幣処理部21、硬貨処理部22、通信インタフェース部(通信I/F部)24、不揮発性メモリ部25等が接続されている。通信インタフェース部24は、ネットワーク103を介して管理装置(管理サーバ)104に接続されている。
POSA用PINコードを購入したい利用客は、券売機102に対して、入金を行うとともにPOSA用PINコードの種類(対応するPOSAカードの種類および金額の種類)の選択を行う。具体的には、利用客は、購入したいPOSA用PINコードの金額以上の貨幣を、券売機2の紙幣投入返却口14および硬貨投入口12の少なくとも一方から投入する。そして、利用客は、操作表示部11を操作して、購入したいPOSA用PINコードの種類を選択する。
入金およびPOSA用PINコードの種類の選択が行われると、券売機102は、選択されたPOSA用PINコードの種類と自己の券売機番号とを含む取引情報を管理装置104に送信する。管理装置104は、券売機102からの取引情報を受信すると、取引情報に基づいてPOSA用PINコード発行処理を行うことにより、選択された種類に対応したPOSA用PINコードを発行する。そして、発行したPOSA用PINコードを、券売機102に送信する。券売機102は、管理装置104からのPOSA用PINコードを受信すると、操作表示部11に、「携帯端末を読取部にかざしてください」というメッセージを表示する。
利用客は、携帯端末106をリーダ/ライタ18の読取部にかざす。利用客によって携帯端末106がリーダ/ライタ18の読取部に近づけられると、リーダ/ライタ18は携帯端末106を自動的に検出する。リーダ/ライタ18によって携帯端末106が検出されると、券売機102は、リーダ/ライタ18を介して、POSA用PINコードを携帯端末106に送信する。これにより、携帯端末106にPINコードが直接入力される。
この券売機102では、POSA用PINコードを購入するために中間媒体(カード)は不要となる。また、この券売機102では、POSA用PINコードを携帯端末106に手入力しなくてよいので、POSA用PINコードを携帯端末106に入力する手間が省ける。また、この券売機102では、POSAカードを発行しないので、POSAカードの紛失・盗難の心配がない。
この発明は、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1,101 券売システム
2 券売機
4 管理装置
20 制御部
30 制御部

Claims (8)

  1. チケットを販売する券売機と、
    前記券売機によってチケットの購入手続が行われたときに、前記券売機から当該チケット購入手続に関する取引情報を受信して管理する管理装置とを含み、
    前記券売機は、
    チケットの購入手続が行われたがチケットが正常に発行されないチケット発行エラーが発生したときに、当該チケット発行エラーを前記管理装置に通知するエラー通知手段と、
    前記管理装置から送信され、前記チケット発行エラーが発生した前記券売機から正常に発行されなかったチケットを当該券売機とは異なる代替手段によって再発行させるための再発行情報を受信して、受信した再発行情報を出力する再発行情報出力手段とを含み、
    前記管理装置は、前記券売機から前記チケット発行エラーが通知されたときに、前記再発行情報を生成して、当該券売機に送信する再発行情報送信手段を含む、券売システム。
  2. 前記再発行情報出力手段は、受信した再発行情報を表示するように構成されている、請求項1に記載の券売システム。
  3. 前記再発行情報出力手段は、受信した再発行情報を、利用客が所持する携帯端末に送信するように構成されている、請求項1に記載の券売システム。
  4. 前記代替手段は、前記前記チケット発行エラーによって正常に発行されなかったチケットの情報を含むウェブページであり、
    前記再発行情報は、前記ウェブページのURLを含んでいる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の券売システム。
  5. 前記券売システムは、複数の券売機を有し、
    前記代替手段は、前記複数の券売機のうち、前記チケット発行エラーが発生した券売機以外の券売機からなる代替機であり、
    前記再発行情報は、再発行コードを含んでおり、
    前記代替機は、
    前記再発行コードが入力されたときに、前記再発行コードを前記管理装置に送信して、前記チケット発行エラーによって正常に発行されなかったチケットの情報を前記管理装置から取得するチケット情報取得手段と、
    前記チケット情報取得手段によって取得したチケットの情報に基づいて、チケットを再発行する再発行手段とを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の券売システム。
  6. 互いに通信可能に接続され、チケットを販売する複数の券売機を含む券売システムであって、
    前記券売機は、
    チケットの購入手続が行われたがチケットが正常に発行されないチケット発行エラーが発生したときに、再発行コードを生成する再発行コード生成手段と、
    前記再発行コードを出力する再発行コード出力手段と、
    前記チケット発行エラーによって正常に発行されなかったチケットの情報と前記再発行コードとを含む再発行情報を、当該券売機以外の券売機である代替機に送信する手段を含み、
    前記代替機は、
    前記券売機から再発行情報を受信したときに、当該再発行情報に含まれているチケットの情報を、当該再発行情報に含まれている再発行コードに関連付けて保存する再発行情報保存手段と、
    前記再発行コードが入力されたときに、入力された再発行コードに関連付けて保存されているチケットの情報に基づいて、チケットを再発行する再発行手段とを含む、券売システム。
  7. 前記再発行コード出力手段は、前記再発行コードを表示するように構成されている、請求項6に記載の券売システム。
  8. 前記再発行コード出力手段は、受信した再発行コードを、利用客が所持する携帯端末に送信するように構成されている、請求項6に記載の券売システム。
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