JP2017110066A - 食器用固体洗浄剤組成物 - Google Patents

食器用固体洗浄剤組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】タンパク質と脂質の複合汚れに対する洗浄力に優れると共に、流動性に優れる食器用固体洗浄剤組成物を提供する。【解決手段】(a)下記一般式(a1)で表される陰イオン性界面活性剤を1.5質量%以上、及び(b)炭素数3以上6以下の反応性不飽和基を有するカルボン酸又はその塩由来の構成単位を含む重合体を含有する、食器用固体洗浄剤組成物。R1−O−(PO)m1−SO3−M1(a1)〔式中、R1は、炭素数10のアルキル基又はアルケニル基を示し、POはプロピレンオキシ基を示し、m1はPOの平均付加モル数を示し、0以上1.5以下の数である。M1は水素原子又は陽イオンを示す。〕【選択図】なし

Description

本発明は食器用固体洗浄剤組成物に関する。
食器類に付着する汚れとしては、例えば、油汚れ、ご飯粒等のデンプン汚れ、卵等のタンパク汚れ、お茶等の色素汚れ等を挙げることができる。これらの中でも半熟卵に代表される脂質とタンパク質とが複合して乾燥した汚れは、食器に対して強固に固着するため落としにくく、自動食器洗浄機での洗浄では除去するのが困難な汚れとなる。
特許文献1には、親水性親油性バランス(HLB)が1〜7.0である非イオン界面活性剤(A)を0.1〜10質量%、炭酸塩及び珪酸塩の少なくとも1種の化合物(B)を5〜70質量%、過炭酸塩(C)を5〜20質量%含有し、25℃における0.1質量%水溶液のpHが9〜13である自動食器洗浄機用洗浄剤組成物が開示されている。
特許文献2には、デシル硫酸塩と縮合リン酸塩とを所定の質量比で含有する洗浄剤が開示されている。
一方、粉末洗浄剤、粒状洗浄剤のような固体洗浄剤は、取扱い性などの面から流動性に優れることが求められる。
特開2014−111697号公報 特開2014−065812号公報
特許文献1に記載の自動食器洗浄機用洗浄剤組成物は、洗浄力において十分とは言えず、また、固体洗浄剤組成物の流動性についても考慮されていない。
特許文献2に記載の洗浄剤は、液体洗浄剤組成物であり、固体洗浄剤組成物としての流動性については考慮されていない。
本発明は、タンパク質と脂質の複合汚れに対する洗浄力に優れると共に、流動性に優れる食器用固体洗浄剤組成物を提供する。
本発明は、(a)下記一般式(a1)で表される陰イオン性界面活性剤[以下、(a)成分という]を1.5質量%以上、及び(b)炭素数3以上6以下の反応性不飽和基を有するカルボン酸又はその塩由来の構成単位を含む重合体[以下、(b)成分という]を含有する、食器用固体洗浄剤組成物に関する。
−O−(PO)m1−SO−M (a1)
〔式中、Rは、炭素数10のアルキル基又はアルケニル基を示し、POはプロピレンオキシ基を示し、m1はPOの平均付加モル数を示し、0以上1.5以下の数である。Mは水素原子又は陽イオンを示す。〕
本発明によれば、タンパク質と脂質の複合汚れに対する洗浄力(以下、タンパク質/脂質複合洗浄力ともいう)に優れると共に、良好な流動性により、取扱い性に優れた、食器用固体洗浄剤組成物を提供することができる。
本発明者等は、(a)成分と(b)成分とを併用した食器用固体洗浄剤組成物が、流動性に優れると共に、タンパク質/脂質複合汚れの洗浄力が飛躍的に向上することを見出した。
本発明の(a)成分は、下記一般式(a1)で表される陰イオン性界面活性剤である。
−O−(PO)m1−SO−M (a1)
〔式中、Rは、炭素数10のアルキル基又はアルケニル基を示し、POはプロピレンオキシ基を示し、m1はPOの平均付加モル数を示し、0以上1.5以下の数である。Mは水素原子又は陽イオンを示す。〕
上記一般式(a1)において、Rは、洗浄力の観点から、炭素数10のアルキル基又はアルケニル基であり、直鎖であっても分岐鎖であってもよい。Rは、好ましくは直鎖の炭素数10のアルキル基である。
m1はPOの平均付加モル数を示し、0以上であり、洗浄力及び抑泡性の観点から、1.5以下、好ましくは1.0以下、より好ましくは0.7以下、更に好ましくは0.5以下、より更に好ましくは0.3以下、より更に好ましくは0.1以下である。また、m1が0であることも好ましい。
は、水素原子又は陽イオンであり、塩を形成する陽イオンとして、例えば、アルカリ金属イオン、アルカノールアンモニウムイオン、アンモニウムイオン等が挙げられる。アルカリ金属イオンとしては、ナトリウムイオン、カリウムイオン、リチウムイオンが挙げられ、アルカノールアンモニウムイオンとしては、モノエタノールアンモニウムイオン、ジエタノールアンモニウムイオン、トリエタノールアンモニウムイオン等が挙げられる。これらの中では、ナトリウムイオン又はカリウムイオンが好ましく、ナトリウムイオンがより好ましい。
(a)成分は異なる2種以上を用いてもよい。
尚、前記一般式(a1)で表される化合物は、RO−(PO)m1Hで表される原料アルコールを硫酸化することで得られるが、本発明を損なわない限り、RO−(PO)m1Hに、エチレンオキシドをわずかに付加した原料アルコールを用いてもよい。
本発明の(b)成分は、炭素数3以上6以下の反応性不飽和基を有するカルボン酸又はその塩由来の構成単位を含む重合体である。
(b)成分は、炭素数3以上6以下、好ましくは炭素数3以上5以下の反応性不飽和基を有するカルボン酸又はその塩〔以下、(b1)成分という〕由来の構成単位を含む重合体である。なお(b1)成分の前記炭素数は、カルボン酸の全炭素数である。
(b1)成分は、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、クロトン酸、シトラコン酸、これらの塩及びこれらの酸無水物からなる群から選ばれる1種又は2種以上である。
(b1)成分は、洗浄力の観点から、好ましくはアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、これらの塩及び無水マレイン酸から選ばれる1種又は2種以上であり、より好ましくはアクリル酸、マレイン酸及びその塩から選ばれる1種又は2種以上である。前記塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アルカノールアミン塩、及びアンモニウム塩から選ばれる1種以上である。なお、前記塩は、モノマーとして塩型の化合物を用いて形成されたものでも、重合後に中和することにより形成されたものでもよい。
(b)成分の全単量体中、(b1)成分の割合は、洗浄力の観点から、好ましくは90モル%以上、より好ましくは95モル%以上、更に好ましくは98モル%以上、そして、好ましくは100モル%以下である。
(b)成分は、アクリル酸又はその塩由来の構成単位〔以下、構成単位(bAA)という〕と、マレイン酸又はその塩もしくは無水マレイン酸由来の構成単位〔以下、構成単位(bMA)という〕とを含むことが好ましい。すなわち、(b1)成分は、アクリル酸又はその塩とマレイン酸又はその塩もしくは無水マレイン酸とを含むことが好ましい。構成単位(bAA)と構成単位(bMA)との合計の割合は、保存安定性及び洗浄力の観点から、(b1)成分に由来する構成単位中、好ましくは90モル%以上、より好ましくは95モル%以上、更に好ましくは98モル%以上、そして、好ましくは100モル%以下であり、100モル%であってもよい。
(b)成分が構成単位(bAA)と構成単位(bMA)とを含む場合、構成単位(bAA)/構成単位(bMA)のモル比は、洗浄力の観点から、好ましくは0.6以上、より好ましくは1以上、更に好ましくは1.5以上、そして、好ましくは9以下、より好ましくは4以下、更に好ましくは3以下である。
(b)成分は、(b1)成分由来の構成単位を含む重合体であるが、(b1)成分由来の構成単位以外の構成単位を含むことができる。すなわち(b)成分は、(b1)成分と共重合可能な単量体、具体的には、(b1)成分由来の構成単位と、後述する(b2)成分由来の構成単位とを含む共重合体であっても良い。
(b2)成分は、炭素数2以上12以下のオレフィン、アルキル基の炭素数が1以上12以下であるアルキル(メタ)アクリレート、及びスチレンから選ばれる1種又は2種以上の単量体である。
炭素数2以上12以下のオレフィンは、エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレン、ジイソブチレン、ペンテン、及びヘキセンから選ばれる1種又は2種以上であり、好ましくはブチレン、イソブチレン、ジイソブチレン、ペンテン、及びヘキセンから選ばれる1種又は2種以上であり、より好ましくはジイソブチレンである。オレフィンの炭素数は、2以上、好ましくは4以上、そして、12以下、好ましくは6以下である。
アルキル基の炭素数が1以上12以下であるアルキル(メタ)アクリレートのアルキル基の炭素数は、好ましくは2以上、より好ましくは4以上、そして、好ましくは12以下、より好ましくは8以下である。
(b1)成分と(b2)成分のモル比(b1)成分/(b2)成分は、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.2以上、更に好ましくは0.3以上、そして、好ましくは10以下、より好ましくは5以下、更に好ましくは3以下である。
(b)成分中、(b1)成分に由来する構成単位及び(b2)成分に由来する構成単位の合計の割合は、保存安定性の観点から、好ましくは90モル%以上、より好ましくは95モル%以上、更に好ましくは98モル%以上、そして、好ましくは100モル%以下であり、100モル%であってもよい。
(b)成分の重量平均分子量は、洗浄力の観点から、好ましくは3000以上、より好ましくは5000以上、更に好ましくは10000以上、より更に好ましくは20000以上、そして、洗浄力及び低温安定性の観点から、好ましくは250000以下、より好ましくは200000以下、更に好ましくは150000以下、より更に好ましくは100000以下、より更に好ましくは80000以下、より更に好ましくは65000以下、より更に好ましくは50000以下、より更に好ましくは40000以下である。
なお、(b)成分の重量平均分子量は、(b)成分の重合体が、アクリル酸及び/又はメタクリル酸と、マレイン酸とのコポリマー又はその塩の場合、アセトニトリルと水の混合溶媒(リン酸緩衝液)を展開溶媒とし、ポリエチレングリコールを標準物質として、下記条件のゲルパーミエーションクロマトグラフィーで求めることもできる。
カラム:東ソー(株)製G4000PWXL+G2500PWXL(2本連結)
検出器:示差屈折率計
溶離液:0.2Mリン酸緩衝液(KHPO、NaHPO、pH=7)/アセトニトリル=9/1(容量比)
標品:ポリエチレングリコール
条件:カラム温度:40℃、流速:0.5mL/min、濃度:0.05mg/mL
また、(b)成分の重合体が、(b1)成分と(b2)成分の共重合体、例えば、ジイソブチレン−マレイン酸共重合体の場合、重量平均分子量は、アセトニトリルと0.1M塩化ナトリウム水溶液との混合液(アセトニトリル:塩化ナトリウム水溶液(体積比)=30:70)を展開溶媒とし、ポリエチレングリコールを標準物質としてゲルパーミエーションクロマトグラフィーで求めることができる。
(b)成分は、洗浄力の観点から、好ましくはポリアクリル酸又はその塩、ポリメタクリル酸又はその塩、アクリル酸−マレイン酸共重合体又はその塩、メタクリル酸−マレイン酸共重合体又はその塩、及びジイソブチレン−マレイン酸共重合体又はその塩から選ばれる1種以上の重合体であり、より好ましくはポリアクリル酸又はその塩、ポリメタクリル酸又はその塩、アクリル酸−マレイン酸共重合体又はその塩、及びメタクリル酸−マレイン酸共重合体又はその塩から選ばれる1種以上の重合体であり、更に好ましくはアクリル酸−マレイン酸共重合体又はその塩である。また(b)成分としては、前記重合体の2種以上を混合して用いてもよい。
<食器用固体洗浄剤組成物の組成等>
本発明の食器用固体洗浄剤組成物は、(a)成分を、タンパク質/脂質複合洗浄力の観点から、1.5質量%以上、好ましくは2質量%以上、より好ましくは3質量%以上、更に好ましくは4質量%以上、そして、抑泡性の観点から、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下、更に好ましくは10質量%以下、より更に好ましくは8質量%以下、より更に好ましくは7質量%以下含有する。なお、(a)成分の含有量(質量%)は、ナトリウム塩換算、すなわち、一般式(a1)中のMがナトリウムイオンである化合物換算の量に基づいて算出される。
本発明の食器用固体洗浄剤組成物は、(b)成分を、流動性、タンパク質/脂質複合洗浄力及び油汚れ洗浄力の観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは1質量%以上、より更に好ましくは3質量%以上、より更に好ましくは5質量%以上、より更に好ましくは10質量%以上、より更に好ましくは20質量%以上、そして、コストを低減する観点から、好ましくは75質量%以下、より好ましくは70質量%以下、更に好ましくは60質量%以下、より更に好ましくは50質量%以下、より更に好ましくは40質量%以下、より更に好ましくは30質量%以下含有する。
本発明の食器用固体洗浄剤組成物は、(a)成分と(b)成分との質量比(b)/(a)が、流動性、タンパク質/脂質複合洗浄力及び油汚れ洗浄力の観点から、好ましくは0.05以上、より好ましくは0.1以上、更に好ましくは0.5以上、より更に好ましくは1以上、より更に好ましくは3以上、より更に好ましくは5以上、そして、タンパク質/脂質複合洗浄力の観点から、好ましくは20以下、より好ましくは18以下、更に好ましくは15以下である。
本発明の食器用固体洗浄剤組成物は、タンパク質/脂質複合洗浄力及び油汚れ洗浄力の観点から(c)成分として非イオン性界面活性剤を含有することが好適である。
非イオン性界面活性剤としては、(1)ポリオキシアルキレンモノアルキル又はアルケニルエーテル、(2)アルキルポリグリコシド(グリコシド型非イオン性界面活性剤)、(3)脂肪族アルカノールアミド、(4)ソルビタン系非イオン性界面活性剤、(5)アルキルモノグリセリルエーテル、(6)脂肪酸モノグリセライド、及び(7)蔗糖脂肪酸エステルからなる群から選ばれる1種以上が好ましく、2種以上を用いても良い。
非イオン性界面活性剤は、タンパク質/脂質複合洗浄力及び油汚れ洗浄力の観点から、より好ましくは(1)ポリオキシアルキレンモノアルキル又はアルケニルエーテル、及び(3)脂肪族アルカノールアミドからなる群から選ばれる1種以上であり、更に好ましくは(1)ポリオキシアルキレンモノアルキル又はアルケニルエーテルである。
上記の非イオン性界面活性剤を更に具体的に示す。
(1)ポリオキシアルキレンモノアルキル又はアルケニルエーテル
(1)の非イオン性界面活性剤において、アルキル基又はアルケニル基の炭素数は、タンパク質/脂質複合洗浄力及び油汚れ洗浄力の観点から、好ましくは6以上、より好ましくは8以上、更に好ましくは10以上、より更に好ましくは12以上であり、そして、好ましくは22以下、より好ましくは18以下、更に好ましくは16以下、より更に好ましくは15以下である。
(1)の非イオン性界面活性剤において、アルキレンオキサイドの平均付加モル数は、タンパク質/脂質複合洗浄力及び油汚れ洗浄力の観点から、好ましくは0超、より好ましくは1以上、更に好ましくは2以上、そして、好ましくは50以下、より好ましくは30以下、更に好ましくは20以下、より更に好ましくは10以下である。
アルキレンオキサイドは、好ましくはエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、及びブチレンオキサイドから選ばれる1種以上であり、より好ましくはエチレンオキサイド、及びプロピレンオキサイドから選ばれる1種以上である。
(1)の非イオン性界面活性剤の好ましい例として、下記一般式(c1)で表される非イオン性界面活性剤を挙げることができる。
11O[(CO)/(CO)]H (c1)
〔式中、R11は炭素数6以上22以下の炭化水素基を示す。l、nは平均付加モル数を示し、lは0以上30以下となる数を示し、nは0以上30以下となる数を示し、lとnが同時に0になることはない。“/”はオキシエチレン基及びオキシプロピレン基が、順序に関係なく、ランダム又はブロックのいずれに付加したものであってもよいことを示す。〕
上記一般式(c1)の中のR11の炭素数は、タンパク質/脂質複合洗浄力及び油汚れ洗浄力の観点から、好ましくは8以上、より好ましくは10以上、更に好ましくは12以上であり、そして、好ましくは18以下、より好ましくは16以下、更に好ましくは15以下である。
11は、好ましくは直鎖又は分岐鎖のアルキル基及び直鎖又は分岐鎖のアルケニル基から選ばれる1種以上であり、より好ましくは直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、より更に好ましくは分岐鎖のアルキル基である。
アルキル基としては、具体的には、各種オクチル基(2−エチルヘキシル基を含む)、各種ノニル基、各種デシル基、各種ウンデシル基、各種ドデシル基(ラウリル基)、各種トリデシル基、各種テトラデシル基、各種ペンタデシル基、各種ヘキサデシル基、各種ヘプタデシル基、各種オクタデシル基を挙げることができる。
アルケニル基としては、各種オクタニル基、各種ノナニル基、各種デカニル基、各種ウンデカニル基、各種ドデカニル基、各種トリデカニル基、各種テトラデカニル基、各種ペンタデカニル基、各種ヘキサデカニル基、各種ヘプタデカニル基、各種オクタデカニル基(例えば、オレイル基、リノール基)を挙げることができる。なお、「各種」とは、n−、sec−、tert−、iso−を含む各種異性体を意味する。
上記一般式(c1)の中のl、nは、タンパク質/脂質複合洗浄力及び油汚れ洗浄力の観点から、それぞれ独立に、好ましくは0以上、より好ましくは2以上、そして、好ましくは50以下、より好ましくは30以下、更に好ましくは20以下、より更に好ましくは15以下、より更に好ましくは5以下である。
また、ポリオキシアルキレンモノアルキル又はアルケニルエーテル、更に一般式(c1)で表される非イオン性界面活性剤のHLB値は、タンパク質/脂質複合洗浄力及び油汚れ洗浄力の観点から、好ましくは1以上、そして、好ましくは12以下である。
ここで、HLB値は、下記に示すグリフィンの式で定義される。
HLB値=20×Mw/M
(式中、Mは非イオン性界面活性剤の分子量であり、Mwは該非イオン性界面活性剤の親水性部分の分子量である。)尚、一般式(c1)中、親水性部分とは、オキシエチレン基とオキシプロピレン基の合計部分である。
(2)アルキルポリグリコシド(グリコシド型非イオン性界面活性剤)
(2)の非イオン性界面活性剤は、下記の一般式(c2)で表される非イオン性界面活性剤が好ましい。
21(OR22 (c2)
〔式中、R21は、直鎖又は分岐鎖の炭素数8以上18以下、好ましくは12以上14以下のアルキル基、アルケニル基又はアルキルフェニル基、好ましくはアルキル基を示し、R22は炭素数2以上4以下のアルキレン基を示し、Gは炭素数5又は6の還元糖に由来する残基を示す。xは平均付加モル数を示し、0以上5以下の数である。yはその平均値が1以上5以下となる数を示す。〕
一般式(c2)中、R21は、タンパク質/脂質複合洗浄力及び油汚れ洗浄力の観点から、炭素数8以上、好ましくは10以上、そして、18以下、好ましくは14以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基である。
一般式(c2)中、xは、好ましくは0以上2以下であり、より好ましくは0である。yは、好ましくは1.1以上、そして、好ましくは1.5以下、より好ましくは1.4以下である。尚、yはプロトンNMR法による測定値である。
一般式(c2)中、Gは、それらの入手容易性及びコストの点から、グルコース及びフルクトースから選ばれる1種以上の単糖類に由来する残基が挙げられる。また、Gは、マルトース及びスクロースから選ばれる1種以上の多糖類に由来する残基が挙げられる。Gは、グルコースの単糖類に由来する残基が好ましい。
(3)脂肪酸アルカノールアミド
(3)の非イオン性界面活性剤は、下記の一般式(c3)で表される非イオン性界面活性剤が好ましい。
Figure 2017110066
〔式中、R31は炭素数8以上22以下、好ましくは8以上18以下のアルキル基又はアルケニル基を示し、R32、R33は同一又は異なってもよく、それぞれ水素原子又はメチル基を示し、pは1以上3以下となる数を示し、qは0以上3以下となる数を示す。〕
(4)ソルビタン系非イオン性界面活性剤
(4)の非イオン性界面活性剤は、下記一般式(c4−I)で表される非イオン性界面活性剤及び下記一般式(c4−II)で表される非イオン性界面活性剤から選ばれる1種以上の非イオン性界面活性剤が挙げられる。
Figure 2017110066
[式中、R41は、炭素数2以上4以下のアルキレン基を示し、R42は、それぞれ独立に炭素数1以上14以下のアルキル基又はアルケニル基を示し、該アルキル基及びアルケニル基は直鎖状、分岐鎖状及び環状のいずれでもよく、f、g、hは平均付加モル数を示し、f、g、hの総和は3以上50以下の数である。]
上記一般式(c4−I)又は(c4−II)において、R41は、炭素数2以上4以下のアルキレン基であり、好ましくはエチレン基又はプロピレン基であり、より好ましくはエチレン基である。
また上記一般式(c4−I)又は(c4−II)において、f、g及びhは、それぞれ独立して、好ましくは0以上、そして、好ましくは50以下、より好ましくは30以下である。f、g、hの総和は、好ましくは3以上、より好ましくは4以上、そして、好ましくは50以下、より好ましくは30以下である。
(5)アルキルモノグリセリルエーテル
(5)の非イオン性界面活性剤は、好ましくは炭素数6以上22以下、より好ましくは炭素数10以上14以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を有するアルキルモノグリセリルエーテルである。
(6)脂肪酸モノグリセライド
(6)の非イオン性界面活性剤は、好ましくは炭素数8以上22以下、より好ましくは炭素数10以上14以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を有する脂肪酸グリセリンモノエステルである。
(7)蔗糖脂肪酸エステル
(7)の非イオン性界面活性剤は、炭素数8以上18以下、より好ましくは炭素数12以上14以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を有する蔗糖脂肪酸エステルである。
本発明の食器用固体洗浄剤組成物は、(c)成分を、タンパク質/脂質複合洗浄力及び油汚れ洗浄力の観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは1質量%以上、より更に好ましくは2質量%以上、より更に好ましくは3質量%以上、そして、流動性の観点から、好ましくは75質量%以下、より好ましくは70質量%以下、更に好ましくは60質量%以下、より更に好ましくは50質量%以下、より更に好ましくは40質量%以下、より更に好ましくは30質量%以下、より更に好ましくは20質量%以下、より更に好ましくは10質量%以下含有する。
本発明の食器用固体洗浄剤組成物は、(a)成分と(c)成分との質量比(c)/(a)が、タンパク質/脂質複合洗浄力及び油汚れ洗浄力の観点から、好ましくは0.01以上、より好ましくは0.05以上、更に好ましくは0.1以上、より更に好ましくは0.2以上、そして、流動性の観点から、好ましくは5以下、より好ましくは4以下、更に好ましくは3以下、より更に好ましくは2以下、より更に好ましくは1以下、より更に好ましくは0.9以下、より更に好ましくは0.6以下である。
本発明の食器用固体洗浄剤組成物は、流動性の観点から、(d)成分としてアルカリ金属塩を含有することが好適である。
(d)成分は、好ましくはアルカリ金属硫酸塩、アルカリ金属炭酸塩、及びアルカリ金属炭酸水素塩から選ばれる1種以上であり、より好ましくは硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、及び炭酸水素カリウムから選ばれる1種以上であり、更に好ましくは硫酸ナトリウム及び硫酸カリウムから選ばれる1種以上であり、より更に好ましくは硫酸ナトリウムである。
本発明の食器用固体洗浄剤組成物は、(d)成分を、固体洗浄剤組成物の製剤化の観点から、好ましくは10質量%以上、より好ましくは20質量%以上、更に好ましくは30質量%以上、より更に好ましくは40質量%以上、より更に好ましくは50質量%以上、そして、(a)成分及び(b)成分を配合して、タンパク質/脂質複合洗浄力を向上させる観点から、好ましくは95質量%以下、より好ましくは90質量%以下、更に好ましくは80質量%以下、より更に好ましくは75質量%以下含有する。
本発明の食器用固体洗浄剤組成物は、(e)成分として、下記一般式(e1)で表される陰イオン性界面活性剤を、洗浄力及び抑泡性の観点から、含有しないか、又は、含有しても、その含有量が限定されることが好ましい。
−O−(PO)m2−SO−M (e1)
〔式中、Rは、炭素数12以上14以下のアルキル基又はアルケニル基を示し、POはプロピレンオキシ基を示し、m2はPOの平均付加モル数を示し、0以上1.5以下の数である。Mは水素原子又は陽イオンを示す。〕
上記一般式(e1)において、Rは、洗浄力及び抑泡性の観点から、炭素数12以上14以下のアルキル基又はアルケニル基であり、直鎖であっても分岐鎖であってもよい。Rは、好ましくは直鎖のアルキル基である。
m2はPOの平均付加モル数を示し、0以上であり、洗浄力及び抑泡性の観点から、1.5以下、好ましくは1.0以下、より好ましくは0.7以下、更に好ましくは0.5以下、より更に好ましくは0.3以下、より更に好ましくは0.1以下である。また、m2が0であることも好ましい。
は、水素原子又は陽イオンであり、塩を形成する陽イオンとして、例えば、アルカリ金属イオン、アルカノールアンモニウムイオン、アンモニウムイオン等が挙げられる。アルカリ金属イオンとしては、ナトリウムイオン、カリウムイオン、リチウムイオンが挙げられ、アルカノールアンモニウムイオンとしては、モノエタノールアンモニウムイオン、ジエタノールアンモニウムイオン、トリエタノールアンモニウムイオン等が挙げられる。これらの中では、ナトリウムイオン又はカリウムイオンが好ましく、ナトリウムイオンがより好ましい。
本発明の食器用固体洗浄剤組成物は、(e)成分を、洗浄力及び抑泡性の観点から、0質量%以上、そして、好ましくは2質量%以下、より好ましくは1.5質量%以下、更に好ましくは1質量%以下、より更に好ましくは0.5質量%以下含有し、また、0質量%含有、即ち含有しないことがより更に好ましい。なお、(e)成分の含有量(質量%)は、ナトリウム塩換算、すなわち、一般式(e1)中のMがナトリウムイオンである化合物換算の量に基づいて算出される。
本発明の食器用固体洗浄剤組成物は、0.2質量%水溶液の20℃におけるpHが、タンパク質/脂質複合洗浄力の観点から、好ましくは4以上、より好ましくは4.5以上、更に好ましくは5以上、そして、同様の観点から、好ましくは11以下、より好ましくは10以下、更に好ましくは9以下である。
本発明の食器用固体洗浄剤組成物には、本発明の目的を損なわない範囲で、界面活性剤、酵素、消泡剤、防腐剤、防錆剤、殺菌剤、抗菌剤、色素、香料、ハイドロトロープ剤、pH調整剤(コハク酸等の有機酸、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属の水酸化物)等の成分(ただし、(a)〜(e)成分に該当しないもの)を配合することができる。
本発明の食器用固体洗浄剤組成物は、食器洗浄機用、更に自動食器洗浄機用、及び手洗い用の両方に用いることができ、食器洗浄機用固体洗浄剤組成物、更に自動食器洗浄機用固体洗浄剤組成物として好適である。更に業務用食器洗浄機による洗浄に好適に用いられる。なお、食器には、調理器具、洗浄器具などが含まれる。
また本発明の食器用固体洗浄剤組成物は、良好な流動性により、取扱い性に優れるため、容器に充填された洗浄剤組成物を、手洗い用として一定量取り出す場合や、食器洗浄機の洗浄剤貯蔵タンクに一定量充填させる場合に、使い勝手が良く、好適である。
本発明の食器用固体洗浄剤組成物は、粉末、錠剤など何れでもよいが、粉末洗浄剤組成物であることが好ましい。粉末洗浄剤組成物は、各粉末成分を混合したものを用いてもよいが、各粉末成分を造粒してもよく、例えば押し出し造粒法、圧縮造粒法、溶融造粒法、噴霧乾燥造粒法、流動層造粒法、破砕造粒法、撹拌造粒法、液晶造粒法、真空凍結乾燥造粒法、ドライ中和造粒法などが挙げられ、これらの製造方法を単一または組み合わせて使用しても良い。
嵩密度は製造方法によって異なるが、好ましくは200g/L以上、より好ましくは300g/L以上、より好ましくは600g/L以上であり、そして、好ましくは1300g/L以下である。平均粒径は、好ましくは100μm以上、より好ましくは150μm以上であり、そして、好ましくは500μm以下、より好ましくは400μm以下、更に好ましくは300μm以下である。
食器洗浄機、更に業務用食器洗浄機による洗浄の際には、本発明の食器用固体洗浄剤組成物は、水と混合された洗浄液として用いられる。その際、該組成物は、供給装置によって食器洗浄機内部に一定量任意に移送され、適正な洗浄液の濃度が維持される。
本発明の食器用固体洗浄剤組成物から調製された洗浄液は、経済性の観点から、通常、自動洗浄機に備わる収容タンクにおいて一定の濃度に維持されて調製されることが好ましい。
本発明により、本発明の食器用固体洗浄剤組成物を水で320倍(質量比、以下同様)以上、770倍以下に溶解させてなる自動洗浄機用洗浄液、及び該洗浄液を用いて自動洗浄機により食器を洗浄する洗浄方法が提供される。この洗浄方法では、本発明の食器用固体洗浄剤組成物を水で320倍以上、770倍以下に溶解して自動洗浄機用洗浄液を調製するステップ、及び該洗浄液を用いて食器洗浄機、更に自動食器洗浄機により食器を洗浄するステップを含んでよい。
本発明の食器用固体洗浄剤組成物の使用時における洗浄液中の濃度は、経済性、洗浄性の観点から、好ましくは0.13質量%以上、より好ましくは0.14質量%以上、更に好ましくは0.17質量%以上、更に好ましくは0.18質量%以上、更に好ましくは0.19質量%以上であり、そして、同様の観点から、好ましくは0.31質量%以下、より好ましくは0.25質量%以下、更に好ましくは0.22質量%以下、更に好ましくは0.21質量%以下である。
また、洗浄時間は、洗浄性の観点から、好ましくは10秒以上、より好ましくは20秒以上、更に好ましくは30秒以上であり、そして、生産性及び経済性の観点から、好ましくは3分以下、より好ましくは2分以下、更に好ましくは1分以下である。
洗浄液の洗浄温度は、生産性及び洗浄性の観点から、好ましくは40℃以上、より好ましくは50℃以上であり、そして、洗浄性の観点から、好ましくは80℃以下、より好ましくは70℃以下である。
食器は洗浄された後、通常、同じ食器洗浄機、更に自動食器洗浄機にて速やかに、水、温水ないし熱水、例えば、60℃以上、80℃以下の熱水で5分以上、40分以下濯ぎが行われる。
食器洗浄機では、通常、洗浄液はポンプで循環させて繰り返し使用される。
表1に示す食器用固体洗浄剤組成物を調製し、以下の項目について評価を行った。結果を表1に示す。表1の食器用固体洗浄剤組成物は、常法により調製した。
即ち、各組成物は5kgスケールにて配合の実施を行った。最初に(c)成分以外の成分を10Lナウターミキサー(ホソカワミクロン株式会社製、DBY−10R)を用いて周波数60Hz、回転数が14.5r/mの条件で5分間混合した。その後、(c)成分を10分間かけて少しずつ添加し、添加後も同一の撹拌条件にてさらに20分間混合して食器用固体洗浄剤組成物を得た。得られた各食器用固体洗浄剤組成物のpHは、0.2質量%の水溶液を調製し、25℃に調温した状態でpHメーターを3分間浸漬させた際の値を採用し、表に示した。得られた顆粒の平均粒径は、150〜300μmであった。平均粒径は、無作為に選んだ30個の顆粒の粒径(顆粒に長径と短径とがある場合は長径)を光学顕微鏡により観察してその数平均を算出することにより求めた。
<評価方法>
(1)タンパク質/脂質複合汚れの洗浄力
卵黄取り分け器を用いて卵白を除いた卵黄をよく溶いた上で、卵黄2gを陶器大皿(直径23cm)に中心から直径10cmの円の大きさとなるように塗つけ、そのまま1日乾燥させてタンパク質/脂質複合汚れが付着した陶器大皿を作製した。前記汚れが付着した陶器大皿を複数作成した。表1に示す食器用固体洗浄剤組成物を、0.2質量%水溶液となるように水道水(3°DH)を用いて溶解し、洗浄液とした。この洗浄液と上記汚れが付着した陶器大皿2枚とを用いて、卓上式食洗機(Panasonic株式会社製 NP−TR3)の標準コース(洗浄時間19分間、洗浄温度上限56℃)で洗浄を行い、下記の判定基準で評価を行った。汚れを塗り付けた陶器大皿2枚の評価結果の平均値を求め、これを表に示した。
4:完全に洗浄されている(汚れが全く残っていない)
3:ほとんど洗浄されている(数点の小さな黄色いスポットが観察、許容範囲内)
2:わずかに汚れが残っている(多数の黄色いスポットが観察される、許容範囲外)
1:大部分汚れが残っている(面で汚れが残っている)
(2)油汚れの洗浄力
サラダ油(日清オイリオグループ株式会社製、日清サラダ油)/ラード(雪印メグミルク株式会社製、ラード(チューブタイプ))を、重量比率で50/50(wt%/wt%)となるよう混合し、温浴にて均一に溶解させて作製した油汚れ2gをポリプロピレン皿(直径23cm)に中心から直径10cmの円の大きさとなるように塗り、一晩乾燥させて油汚れが付着したポリプロピレン皿を作製した。前記汚れが付着したポリプロピレン皿は複数を作成した。表1に示す食器用固体洗浄剤組成物を、0.2質量%水溶液となるように水道水(3°DH)を用いて溶解し、洗浄液とした。この洗浄液と上記汚れが付着したポリプロピレン皿2枚と上記汚れが付着していないポリプロピレン皿2枚を用いて、卓上式食洗機(Panasonic株式会社製 NP−TR3)の標準コース(洗浄時間19分間、洗浄温度上限56℃)で洗浄を行った。汚れが付着したポリプロピレン製皿では主に油汚れ除去性能を、汚れが付着していないポリプロピレン製皿では主に再汚染防止能の評価を行い、洗浄後は下記判定基準に従い合計4枚の評価結果の平均値を求め、これを表に示した。
4:完全に洗浄されている(皿表面を指でこすると常にキュッと鳴る)
3:ほとんど洗浄されている(皿表面を指でこすると時々キュッと鳴る、許容範囲内)
2:わずかに汚れが残っている(皿表面を指でこするとぬるつく、許容範囲外)
1:大部分汚れが残っている(皿表面を指でこするとぬるつき,拭き筋が見える)
(3)流動性の評価
表1に示す食器用固体洗浄剤組成物20gを透明ガラス状の容器(株式会社マルエム製、No.6スクリュー管瓶、30ml/30mm×65mm)に入れ、前記容器を揺らして、前記粉末のガラス壁面や底面への付着状態を目視で確認し、下記の判定基準で評価を行い、流動性の評価結果とした。
5:ガラス面への付着はみられず、さらさらしている。
4:ガラス面への付着はわずかに見られるだけであり、粉末粒子自体も比較的さらさらしている。
3:ガラス面への粉末粒子の付着がみられるが、軽く衝撃を与えるだけで落ちる(実使用上許容レベル)
2:ガラス壁面や底面に粉末粒子の付着が見られ、軽く壁面をたたいても落ちない粉末粒子が存在する。
1:流動性が悪く、ガラス壁面や底面にもべたついた粉末粒子が多く存在する。
Figure 2017110066
表中の成分は以下のものである。
(a)成分
・デシル硫酸ナトリウム:花王株式会社製、エマール3F、一般式(a1)中、Rが炭素数10の直鎖アルキル基、m1が0、Mがナトリウムイオンである陰イオン性界面活性剤を凍結乾燥し、その後乳鉢にてすり潰して粉状にしたものを評価に使用した(有効分93%)。
(b)成分
・アクリル酸マレイン酸コポリマーの塩(1):BASF社製、ソカランCP45グラニュール、アクリル酸Na/マレイン酸Na=7/3(モル比)、重量平均分子量70,000、アクリル酸/マレイン酸共重合体の30質量%部分中和品。有効分92%。
・アクリル酸マレイン酸コポリマーの塩(2):BASF社製、ソカランCP5、アクリル酸Na/マレイン酸Na=7/3(モル比)、重量平均分子量70,000、アクリル酸/マレイン酸共重合体の完全中和品。有効分92%。
なお、表中の(a)成分、(b)成分の含有量は原料有姿量である。
(c)成分
・非イオン界面活性剤(1):高級アルコールエトキシレート〔一般式(c1)中、R11が炭素数12〜14のアルキル基であって、R11のOに結合する炭素原子が第2級であるアルキル基、lが5、mが0の非イオン性界面活性剤〕、株式会社日本触媒製、ソフタノール50、HLB10.5
・非イオン界面活性剤(2):ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド〔一般式(c3)中、R31がヤシ油脂肪酸組成のアルキル基、R32、R33は水素、pが1、qが0の非イオン性界面活性剤〕、川研ファインケミカル株式会社製 アミゼット10C、HLB10.3
・非イオン界面活性剤(3):ポリオキシアルキレンアルキルエーテル〔一般式(c1)中、R11が炭素数13〜15の分岐鎖アルキル基、lが2.4、mが4.8の非イオン性界面活性剤〕、BASF社製、PlurafacLF403、HLB1.8
(d)成分
・硫酸ナトリウム:四国化成工業株式会社製、無水中性芒硝A0B
pH調整剤
・コハク酸:川崎化成社製
(考察)
本発明の実施例1〜10は、比較例1,2と比較して、タンパク質と脂質の複合汚れに対する洗浄力に優れると共に、流動性に優れることがわかる。
この実施例の中でも、実施例1〜3を比較すると、(b)/(a)比が5である実施例3がタンパク質と脂質の複合汚れ及び油汚れに対する洗浄力により優れると共に、流動性にもより優れていることがわかる。
実施例3〜5を比較すると、(c)/(a)比が0.4である実施例3がタンパク質と脂質の複合汚れ及び油汚れに対する洗浄力、並びに流動性のバランスに優れていることがわかる。

Claims (6)

  1. (a)下記一般式(a1)で表される陰イオン性界面活性剤[以下、(a)成分という]を1.5質量%以上、及び(b)炭素数3以上6以下の反応性不飽和基を有するカルボン酸又はその塩由来の構成単位を含む重合体[以下、(b)成分という]を含有する、食器用固体洗浄剤組成物。
    −O−(PO)m1−SO−M (a1)
    〔式中、Rは、炭素数10のアルキル基又はアルケニル基を示し、POはプロピレンオキシ基を示し、m1はPOの平均付加モル数を示し、0以上1.5以下の数である。Mは水素原子又は陽イオンを示す。〕
  2. (b)成分の含有量が、0.1質量%以上75質量%以下である、請求項1に記載の食器用固体洗浄剤組成物。
  3. (a)成分と(b)成分の質量比(b)/(a)が、0.05以上10以下である、請求項1又は2に記載の食器用固体洗浄剤組成物。
  4. (b)成分が、ポリアクリル酸又はその塩、ポリメタクリル酸又はその塩、アクリル酸−マレイン酸共重合体又はその塩、及びメタクリル酸−マレイン酸共重合体又はその塩から選ばれる1種以上である、請求項1〜3の何れか1項に記載の食器用固体洗浄剤組成物。
  5. 更に(c)非イオン性界面活性剤を含有する、請求項1〜4の何れか1項に記載の食器用固体洗浄剤組成物。
  6. 自動食器洗浄機用である、請求項1〜5の何れか1項に記載の食器用固体洗浄剤組成物。

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