JP2017109653A - 排水装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】排水性と水の浸入の防止とを長期にわたって両立することができる排水装置を提供する。【解決手段】水の入口部5および当該入口部5から内部に流入した水を外部へ排出するための排出口6とを有するハウジング2と、入口部5と排出口6との間の流通を規制する閉状態と、入口部5と排出口6との間を連通させる開状態とを取りうるように構成された弁体3と、ハウジング2の内部においてハウジング2と弁体3との間に設けられ、水の接触によって膨張し、弁体3を変位させて閉状態から開状態に移行させる水膨張ゴム体4とを含む、排水装置1を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、排水装置に関する。
従来、種々の装置に進入もしくは発生した水分を排出するための排水装置が知られている。たとえば、特許文献1は、電動パワーステアリング装置(EPS)に搭載された排水装置を開示している。
特許文献1の電動パワーステアリング装置の排水装置は、排水ケースと、排水バルブとを備えている。排水ケースは、ケース入口の内面の周縁部に溝部が設けられ、排水バルブは、本体部と、本体部の一端に形成されケース入口に対向して配置されたフランジ部とを有している。排水バルブのフランジ部は、中央部にケース入口に向けて盛り上がる形状の盛上部と、周縁部に環状のシール部とを有している。
排水バルブは、シール部をケース入口の内面の周縁部に密着させることにより閉弁状態とするとともに、溝部とシール部との間に環状空間を形成し、環状空間に滞留した水の自重によってシール部が弾性変形し、ケース入口の内面の周縁部との間に隙間が形成されることにより開弁状態とする。
特開2014−189060号公報
特許文献1の排水装置は、排水バルブの弾性力を利用して排水する構造であるため、たとえば排水バルブが経年劣化して硬化すると、開弁し難くなって排水性が低下するおそれがある。また、排水バルブ上に溜まる水の量が少ないと、排水バルブを変形させるために十分な水圧を排水バルブに加えることができず、良好に排水できない場合もある。一方、排水性を高めるために排水バルブの接触を弱めると、外部から水が浸入し易くなる。
そこで、本発明の目的は、排水性と水の浸入の防止とを長期にわたって両立することができる排水装置を提供することである。
本発明の排水装置(1,31,41,51,61,71,81,91)は、水の入口部(5)および当該入口部から内部に流入した水を外部へ排出するための排出口(6)とを有するハウジング(2)と、前記ハウジングに対して相対的に変位可能に設けられ、当該変位によって、前記入口部と前記排出口との間の流通を規制する閉状態と、前記入口部と前記排出口との間を連通させる開状態とを取りうるように構成された開閉部(3,8,32,52,62,72,82,93)と、前記ハウジングの内部において前記ハウジングと前記開閉部との間に設けられ、水の接触によって膨張し、前記開閉部を変位させて前記閉状態から前記開状態に移行させる水膨張ゴム体(4)とを含む(請求項1)。
本発明の排水装置では、前記開閉部は、前記ハウジングの内部に設けられ、前記ハウジングとの間に接触部(25)を有することで前記閉状態を形成する弾性体からなる弁体(3)を含み、前記水膨張ゴム体は、その膨張によって前記接触部が解除されるように前記弁体を変形させて前記開状態に移行させることが可能な位置に配置されていてもよい(請求項2)。
本発明の排水装置では、前記開閉部は、前記ハウジングの内部において支持点(36)を介して回動可能に設けられた弁棒(32)であって、その一端(33,35)が前記排出口を塞ぐことで前記閉状態を形成する弁棒を含み、前記水膨張ゴム体は、その膨張によって前記弁棒の一端が前記排出口から離れるように前記弁棒を傾けて前記開状態に移行させることが可能な位置に配置されていてもよい(請求項3)。
本発明の排水装置では、前記開閉部は、前記ハウジングの前記排出口が形成された排出面(42)に対してスライド可能であって貫通孔(44)が形成されたスライド面(43)を有し、当該貫通孔が前記排出口に対してずれていて前記排出口を前記スライド面で塞ぐことで前記閉状態を形成するスライド部材(8)を含み、前記水膨張ゴム体は、その膨張によって前記貫通孔が前記排出口に合わさるように前記スライド部材を前記排出面に対してスライドさせて前記開状態に移行させることが可能な位置に配置されていてもよい(請求項4)。
本発明の排水装置では、前記開閉部は、前記水膨張ゴム体とは異なる弾性材料からなる弁体(52)を含み、前記水膨張ゴム体は、その膨張によって前記弁体を反らせて前記開状態に移行させることが可能なように、前記弁体に一体的に積層されて積層構造体(53)を形成していてもよい(請求項5)。
本発明の排水装置では、前記開閉部は、前記排出口に挿入され前記排出口を開閉する弁体(62,72)と、前記弁体が前記排出口を塞いで前記閉状態となる位置に前記弁体を付勢する付勢部材(67,77)とを含み、前記水膨張ゴム体は、その膨張によって前記付勢部材に抗して前記弁体を変位させて前記開状態に移行させることが可能な位置に配置されていてもよい(請求項6)。
本発明の排水装置では、前記開閉部は、前記ハウジングの内部に設けられ、前記ハウジングとの間に接触部(99)を有することで前記閉状態を形成する弁体(93)を含み、前記水膨張ゴム体は、その膨張によって前記弁体を持ち上げて前記接触部を解除し、前記開状態に移行させることが可能なように前記弁体を支持していてもよい(請求項7)。
なお、上記において、括弧内の数字等は、後述する実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
本発明によれば、開閉部の開閉動作が、水膨張ゴム体の膨張を利用して行われる。水膨張ゴム体は、水の吸収によって膨張し、水分の低下によって収縮して原形に戻る特性を有しており、しかも、長期間その体積変化の繰り返し性を維持することができる(つまり、膨張率を長期間維持することができる)。そのため、本発明の排水装置の構成とした場合に、当該排水装置の排水性と水の浸入の防止とを長期にわたって両立することができる。
図1A〜図1Cは、本発明の第1実施形態に係る排水装置を説明するための図である。 図2は、水膨張ゴム体の水浸漬時間と体積変化率との関係を高吸水性樹脂の混合比率ごとに示すグラフである。 図3A〜図3Bは、本発明の第2実施形態に係る排水装置を説明するための図である。 図4A〜図4Cは、本発明の第3実施形態に係る排水装置を説明するための図である。 図5A〜図5Bは、本発明の第4実施形態に係る排水装置を説明するための図である。 図6A〜図6Bは、本発明の第5実施形態に係る排水装置を説明するための図である。 図7A〜図7Bは、本発明の第6実施形態に係る排水装置を説明するための図である。 図8A〜図8Cは、本発明の第7実施形態に係る排水装置を説明するための図である。 図9A〜図9Cは、本発明の第8実施形態に係る排水装置を説明するための図である。 図10は、前記排水装置が搭載された電動パワーステアリング装置(EPS)の概略図である。
以下では、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1A〜図1Cは、本発明の第1実施形態に係る排水装置1を説明するための図である。図2は、水膨張ゴム体の水浸漬時間と体積変化率との関係を高吸水性樹脂の混合比率ごとに示すグラフである。
排水装置1は、ハウジング2と、本発明の開閉部の一例としての弁体3と、水膨張ゴム体4とを含む。
ハウジング2は、その一方側の面に入口部5を有し、入口部5の反対側の面に排出口6を有している。この実施形態では、ハウジング2は、互いに分離可能に結合された上ハウジング7および下ハウジング8を含む。
上ハウジング7および下ハウジング8は、たとえば樹脂材料からなり、それぞれ、下方および上方が開放された形状に形成されている。上ハウジング7および下ハウジング8は、互いの開放面が向き合うように結合されている。この実施形態では、下ハウジング8の外面に嵌合凸部28が形成され、上ハウジング7の内面に嵌合凹部29が形成されており、嵌合凹部29に嵌合凸部28が嵌合されることによって、上ハウジング7と下ハウジング8との間が固定されている。入口部5は、上ハウジング7の頂部に形成され、排出口6は下ハウジング8の下面に形成されている。なお、ハウジング2は、複数の部位に分離可能に形成されている必要はなく、たとえば、図1Aおよび図1Bに示す上ハウジング7および下ハウジング8が一体的であってもよい。
上ハウジング7は、ケース本体9および接続部10を一体的に含む。
ケース本体9は、中空の箱型形状(たとえば、中空直方体形状、円筒形状等)に形成されている。
接続部10は、たとえば円筒形状に形成されており、ケース本体9の上壁から上方に延びて形成されている。接続部10は、軸方向一方側端面が入口部5として上方に開放し、軸方向他方側端面がケース本体9の内部に開放し、これによりケース本体9と互いに連通している。また、接続部10には、図示しないが、排水装置1を各種装置(たとえば、後述する電動パワーステアリング装置101)に固定するための加工が施されている。たとえば、接続部10の外周面にねじ溝を形成しておけば、ねじによって、排水装置1を外部の装置に簡単に固定することができる。
ケース本体9の上壁には、接続部10の他方側端面を取り囲むように当接部11が形成されている。当接部11は、ケース本体9の上壁の内面から下方に突出するように形成されている。また、ケース本体9の上壁には、接続部10の開口周縁に沿って環状の段差部12が形成されている。段差部12は、下方に面してケース本体9の内部に臨む環状の受け面13を有している。
下ハウジング8は、中空の箱型形状(たとえば、中空直方体形状、円筒形状等)に形成されている。下ハウジング8は、底壁の一部が選択的に上方に隆起することによって形成された支持部14を有している。支持部14は、入口部5の直下に頂部15を有する錐状に形成されている。そして、支持部14を取り囲む領域に排出口6が形成されている。図1Aおよび図1Bでは複数の排出口6が形成されているが、排出口6は一つだけであってもよい。
弁体3は、たとえばシリコンゴム等、ハウジング2の樹脂材料よりも高い弾性を有する弾性樹脂材料からなる。弁体3は、本体部16およびフランジ部17を一体的に含む。
本体部16は、板状のベース部18と、当該ベース部18から突出する柱状の結合部19と、結合部19の上端部から張り出したストッパ20とを含む。
フランジ部17は、ベース部18の下端部から張り出して形成されている。フランジ部17はベース部18よりも薄く形成され、これにより、フランジ部17の上面とベース部18の上面との間に段差が形成されている。
水膨張ゴム体4は、たとえば、ゴム材料または合成樹脂を混合したゴム材料と、高吸水性樹脂との混合物からなる。ゴム材料に対する高吸水性樹脂の混合量を調整することによって、図2に示すような任意の体積変化率(膨張率)を有するゴム材料を設計することができる。すなわち、図2に示すように、水膨張ゴム体4は、水に浸漬している間は所定の体積変化率に達するまで水を吸収して膨張できる特性を有すると共に、水から取り出した後は、乾燥(自然乾燥を含む)によって水分が低下し、収縮して原形(体積変化率が0%)に戻る特性を有している。
水膨張ゴム体4に使用されるゴム材料としては、たとえば、天然ゴム、ニトリルゴム、SBR等の合成ゴム、ポリウレタン等が挙げられる。
水膨張ゴム体4に使用される合成樹脂としては、たとえば、エチレン−酢酸ビニル共重合体等が挙げられる。
水膨張ゴム体4に使用される高吸水性樹脂は、たとえば自重の約500倍程度の水を吸水保持するものであり、吸水に伴って体積が大きく膨張する。高吸水性樹脂としては、たとえば、デンプンにアクリルニトリル、アクリル酸、スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸等をグラフト共重合したデンプン系高吸水性樹脂、セルロース−アクリルニトリルグラフト共重合体、セルロース−スチレンスルホン酸グラフト共重合体、カルボキシメチルセルロースの架橋物等のセルロース系高吸水性樹脂等が挙げられる。また、他の高吸水性樹脂としては、たとえば、ポリビニルアルコールの架橋物、アクリル−酢酸ビニル共重合体ケン化物等のポリビニルアルコール系高吸水性樹脂、ポリアクリル酸塩架橋物、ポリアクリルニトリル系重合体のケン化物、ポリエチレングリコールジアクリレート架橋物等のアクリル系高吸水性樹脂等が挙げられる。上記した高吸水性樹脂は、単独使用または二種以上併用してもよい。
水膨張ゴム体4は、周縁部から下方に突出する枠部21を有する板状に形成されており、枠部21で囲まれた空間が弁体3のベース部18を受け入れるための収容部22とされている。より具体的には、図1Cに示すように、水膨張ゴム体4は、周縁部に円環状の枠部21を有する略円板状に形成されている。水膨張ゴム体4の中央部には、弁体3の結合部19が挿着される開口23が形成されている。この開口23から径方向全体にわたって、切欠部24が形成されている。切欠部24は、水膨張ゴム体4の径方向全体にわたって形成されている必要はなく、ハウジング2に弁体3および水膨張ゴム体4を組み付けた状態で切欠部24の一部が接続部10内に露出する範囲であれば、たとえば、図1Cに破線矢印Aで示すように、水膨張ゴム体4の枠部21から径方向途中までの区間だけ形成されていてもよい。
そして、排水装置1は、ハウジング2に弁体3および水膨張ゴム体4を組み付けることによって作製することができる。より具体的には、まず、水膨張ゴム体4の開口23に弁体3の結合部19を挿入し、ストッパ20が開口23の周縁に引っ掛かって固定されるまで弁体3を押し込む。次に、弁体3および水膨張ゴム体4からなる構造物を、上ハウジング7に組み付ける。これにより、水膨張ゴム体4が上ハウジング7の段差部12に嵌め込まれ、水膨張ゴム体4の上面の一部が吸水面26として、切欠部24と共に接続部10内に露出する。最後に、嵌合凹部29に嵌合凸部28を嵌め込むことによって、上ハウジング7と下ハウジング8とを結合させる。これにより、下ハウジング8の支持部14の頂部15が弁体3の下面に当接する。弁体3は、段差部12に嵌め込まれて受け面13で固定された上側の水膨張ゴム体4と、上ハウジング7に嵌め込まれて固定された下側の下ハウジング8の支持部14との間に挟まれて固定されることになる。
この排水装置1では、弁体3が下側から支持部14で支持されることによって、図1Aに示すように、弁体3のフランジ部17は、上ハウジング7の当接部11に当接し、この当接部分に上ハウジング7との接触部25が形成される。そして、接触部25を境界としてフランジ部17の外側と内側とが遮断され、接触部25よりも上流側の入口部5と下流側の排出口6との間の流通が規制される(閉弁状態)。
一方、図1Bに示すように、入口部5から接続部10内に水が流入して水膨張ゴム体4の吸水面26から吸収されると、水膨張ゴム体4が膨張する(図2参照)。この膨張によって、弁体3のフランジ部17が水膨張ゴム体4の枠部21に押し下げられて弾性変形し、弁体3の接触部25が上ハウジング7の当接部11から離れ、当接部11とフランジ部17との間に隙間27が形成される。これにより、入口部5と排出口6との間が水膨張ゴム体4の切欠部24および隙間27を介して連通し、開弁状態となる。
以上、排水装置1によれば、図1Aおよび図1Bに示すように、弁体3の開閉動作が、水膨張ゴム体4の膨張を利用して行われる。水膨張ゴム体4は、水の吸収によって膨張し、水分の低下によって収縮して原形に戻る特性を有しており、しかも、長期間その体積変化の繰り返し性を維持することができる(つまり、膨張率を長期間維持することができる)。そのため、たとえ弁体3の弾性力が劣化して硬化したり、吸水面26に溜まる水が少量であったりしても、水膨張ゴム体4の膨張によって強制的に弁体3を開くことができるので、排水装置1の排水性を長期にわたって維持することができる。一方、少量の水でもフランジ部17が開くようにフランジ部17の弾性力を弱くする必要がなくなるので、フランジ部17を当接部11にしっかりと当接させることができる。これにより、フランジ部17が不要に垂れ下がって開くことを防止できるので、排出口6から入口部5側へ水が浸入することを防止することもできる。
<第2実施形態>
図3A〜図3Bは、本発明の第2実施形態に係る排水装置31を説明するための図である。図3A〜図3Bにおいて、図1A〜図1Cに示された要素と同じ要素については同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
排水装置31では、前述の弁体3に代えて、ハウジング2の内部に本発明の開閉部の一例としての弁棒32が設けられている。
弁棒32は、一端33および他端34を有する直線状に形成されている。弁棒32の一端33には、排出口6を塞ぐための栓部35が形成されている。弁棒32の他端34は、下ハウジング8の底壁から上方に間隔を空けた位置に設けられた本発明の支持点の一例としての支持軸36に固定されている。これにより、弁棒32は、支持軸36を支点として上下方向に回動可能に設けられている。また、ハウジング2内には、弁棒32の上方および下方それぞれに隙間37,38が形成されている。
この実施形態では、水膨張ゴム体4は、弁棒32の下方の隙間37に配置されている。より具体的には、弁棒32における支持軸36が固定された位置よりも一端側の下方において、弁棒32と下ハウジング8との間に挟まれて配置されている。
この排水装置31では、図3Aに示すように、通常時、弁棒32の栓部35が排出口6を塞ぐことによって、入口部5と排出口6との間の流通が規制される(閉弁状態)。
一方、図3Bに示すように、入口部5から接続部10を介してハウジング2の内部に水が流入すると、その水を水膨張ゴム体4が吸収して膨張する。この膨張によって、弁棒32が持ち上げられるように傾き、栓部35が排出口6から離れる。これにより、入口部5と排出口6との間が連通し、開弁状態となる。
以上、排水装置31によれば、図3Aおよび図3Bに示すように、弁棒32の開閉動作が、水膨張ゴム体4の膨張を利用して行われる。したがって、前述の排水装置1と同様に、排水装置31の排水性と水の浸入の防止とを長期にわたって両立することができる。
なお、この実施形態では、図3Aの破線で示した位置に支持軸36が設けられている場合のように、支持軸36と弁棒32の他端34との間の間隔が比較的広い場合には、水膨張ゴム体4は、弁棒32における支持軸36が固定された位置よりも他端側に配置されていてもよい。この場合、当該水膨張ゴム体4は、弁棒32の上方の隙間38に配置される。これにより、水膨張ゴム体4が膨張したときに弁棒32を押し下げて傾けることができるので、栓部35を排出口6から離すことができる。
<第3実施形態>
図4A〜図4Cは、本発明の第3実施形態に係る排水装置41を説明するための図である。図4A〜図4Cにおいて、図1A〜図1Cに示された要素と同じ要素については同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
排水装置41では、排出口6が、上ハウジング7の側面42に形成されている。一方、上ハウジング7および下ハウジング8を結合するための嵌合凸部28および嵌合凹部29が形成されておらず、下ハウジング8は、本発明の開閉部およびスライド部材の一例として、上ハウジング7に対して上下方向にスライド可能に設けられている。また、下ハウジング8には、本発明の排出面の一例としての側面42に対して摺動する側面43(スライド面)に貫通孔44が形成されている。貫通孔44は、上下方向において、排出口6と同一鉛直線上に配置されている。
下ハウジング8は、ハウジング2の下方に配置された支持部材45によって支持されている。支持部材45は、たとえば樹脂材料からなり、上方が開放された形状に形成されている。支持部材45の上面には、付勢部材46(たとえば、ばね等)が設けられている。付勢部材46は、上ハウジング7に対してスライド可能な下ハウジング8が落ちないように上方向に付勢している。
水膨張ゴム体4は、図4Cに示すように、その周方向の一部に切欠部47が形成された円環状に形成されている。切欠部47は、水膨張ゴム体4の中央の開口48から径方向全体にわたって形成されている。この実施形態では、水膨張ゴム体4は、下ハウジング8の深さとほぼ同じ厚さを有する円環状に形成されている。水膨張ゴム体4は、切欠部47の周面側開放端49が貫通孔44と重なるように下ハウジング8に収容されている。
この排水装置31では、図4Aに示すように、通常時、下ハウジング8が上ハウジング7に完全に嵌め込まれるように上方向に付勢されることによって、貫通孔44と排出口6との位置がずれている。これにより、排出口6が下ハウジング8の側面43で塞がれるので、入口部5と排出口6との間の流通が規制される(閉弁状態)。
一方、図4Bに示すように、入口部5から接続部10を介して水膨張ゴム体4の開口48内に水が流入すると、その水を水膨張ゴム体4が吸収して膨張する。この膨張によって、付勢部材46に抗して下ハウジング8が押し下げられて上ハウジング7に沿ってスライドし、貫通孔44と排出口6とが合わさる。これにより、入口部5と排出口6との間が連通し、開弁状態となる。
以上、排水装置41によれば、図4Aおよび図4Bに示すように、下ハウジング8の開閉動作が、水膨張ゴム体4の膨張を利用して行われる。したがって、前述の排水装置1と同様に、排水装置41の排水性と水の浸入の防止とを長期にわたって両立することができる。
<第4実施形態>
図5A〜図5Bは、本発明の第4実施形態に係る排水装置51を説明するための図である。図5A〜図5Bにおいて、図1A〜図1Cに示された要素と同じ要素については同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
排水装置51では、図1A〜図1Cの弁体3および水膨張ゴム体4に代えて、本発明の開閉部の一例としての弁体52および水膨張ゴム体4からなる積層構造体53が、ハウジング2の内部に設けられている。
弁体52は、水膨張ゴム体4とは異なる弾性材料(たとえばシリコンゴム等)からなり、一端54および他端55を有する平板状に形成されている。弁体52の一端54および他端55には、それぞれ、排出口6を塞ぐための栓部56が形成されている。
水膨張ゴム体4は、弁体52の下面(下ハウジング8の底壁との対向面)の一端54および他端55間に形成されている。
上記した積層構造体53は、たとえば、加硫によって前記弁体52と水膨張ゴム体4とを接着することで形成することができる。積層構造体53は、水膨張ゴム体4が下ハウジング8の底壁に接触するように載置され、一端54および他端55間の領域で固定具57によって下ハウジング8に固定されている。
この排水装置51では、図5Aに示すように、通常時、弁体52の栓部56が排出口6を塞いでおり、これにより、入口部5と排出口6との間の流通が規制される(閉弁状態)。
一方、図5Bに示すように、入口部5から接続部10を介してハウジング2の内部に水が流入すると、その水を水膨張ゴム体4が吸収して膨張する。特に弁体52の両端54,55付近での水膨張ゴム体4の膨張度合いが高く、弁体52の両端54,55が持ち上がるように積層構造体53が反り返る。これにより、栓部56が排出口6から離れ、入口部5と排出口6との間が連通し、開弁状態となる。
以上、排水装置51によれば、図5Aおよび図5Bに示すように、弁体52の開閉動作が、水膨張ゴム体4の膨張を利用した積層構造体53の反りによって行われる。したがって、前述の排水装置1と同様に、排水装置51の排水性と水の浸入の防止とを長期にわたって両立することができる。
<第5実施形態>
図6A〜図6Bは、本発明の第5実施形態に係る排水装置61を説明するための図である。図6A〜図6Bにおいて、図1A〜図1Cに示された要素と同じ要素については同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
排水装置61では、図1A〜図1Cの弁体3に代えて、排出口6を開閉する本発明の開閉部の一例としての弁体62が設けられている。弁体62は、直線状の軸部63および軸部63の一端部に形成されたヘッド部64を一体的に含む。弁体62は、排出口6からハウジング2の内部に軸部63が横方向に挿入され、ヘッド部64がハウジング2の側壁65に当接することによって排出口6を塞ぐことができる。
軸部63の他端部には、支持部材66(たとえば、支持プレート等)が設けられており、この支持部材66とハウジング2の側壁65との間に付勢部材67が支持されている。付勢部材67としては、圧縮ばね等の圧縮付勢部材が使用される。弁体62は、当該付勢部材67によってハウジング2内に引き込まれる方向に付勢されている。
この実施形態では、水膨張ゴム体4は、ハウジング2の底壁68に接触するように、支持部材66とハウジング2の側壁65との間に挟まれて配置されている。
この排水装置61では、図6Aに示すように、通常時、付勢部材67の付勢力によって、弁体62のヘッド部64がハウジング2の側壁65に当接している。これにより、入口部5と排出口6との間の流通が規制される(閉弁状態)。
一方、図6Bに示すように、入口部5から接続部10を介してハウジング2の内部に水が流入すると、その水を水膨張ゴム体4が吸収して膨張する。この膨張によって、付勢部材67に抗して弁体62が押し戻されてヘッド部64が排出口6から離れる。これにより、入口部5と排出口6との間が連通し、開弁状態となる。
以上、排水装置61によれば、図6Aおよび図6Bに示すように、弁体62の開閉動作が、水膨張ゴム体4の膨張を利用して行われる。したがって、前述の排水装置1と同様に、排水装置61の排水性と水の浸入の防止とを長期にわたって両立することができる。
また、水膨張ゴム体4がハウジング2の底壁68に接触しているので、少量の水でも水膨張ゴム体4を簡単に膨張させることができる。
<第6実施形態>
図7A〜図7Bは、本発明の第6実施形態に係る排水装置71を説明するための図である。図7A〜図7Bにおいて、図1A〜図1Cに示された要素と同じ要素については同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
排水装置71では、図1A〜図1Cの弁体3に代えて、排出口6を開閉する本発明の開閉部の一例としての弁体72が設けられている。弁体72は、直線状の軸部73および軸部73の一端部に形成されたヘッド部74を一体的に含む。弁体72は、排出口6からハウジング2の内部に軸部73が上方向に挿入され、ヘッド部74がハウジング2の底壁75に当接することによって排出口6を塞ぐことができる。
軸部73の他端部には、支持部材76(たとえば、支持プレート等)が設けられており、この支持部材76とハウジング2の底壁75との間に付勢部材77が支持されている。付勢部材77としては、圧縮ばね等の圧縮付勢部材が使用される。弁体72は、当該付勢部材77によってハウジング2内に引き込まれる方向に付勢されている。
この実施形態では、水膨張ゴム体4は、支持部材76とハウジング2との間に設けられている。より具体的には、水膨張ゴム体4は、その一端部がハウジング2に固定され、他端部が支持部材76に固定され、軸Aが横方向となるコイル状に形成されている。また、水膨張ゴム体4は、ハウジング2の底壁75に接触している。
この排水装置71では、図7Aに示すように、通常時、付勢部材77の付勢力によって、弁体72のヘッド部74がハウジング2の底壁75に当接している。これにより、入口部5と排出口6との間の流通が規制される(閉弁状態)。
一方、図7Bに示すように、入口部5から接続部10を介してハウジング2の内部に水が流入すると、その水を水膨張ゴム体4が吸収して膨張する。この膨張によって、付勢部材77に抗して弁体72が押し戻されてヘッド部74が排出口6から離れる。これにより、入口部5と排出口6との間が連通し、開弁状態となる。
以上、排水装置71によれば、図7Aおよび図7Bに示すように、弁体72の開閉動作が、水膨張ゴム体4の膨張を利用して行われる。したがって、前述の排水装置1と同様に、排水装置71の排水性と水の浸入の防止とを長期にわたって両立することができる。
また、この実施形態では、水膨張ゴム体4をコイル状にすることによって、膨張前後のストロークを長くすることができる。これにより、水膨張ゴム体4の膨張による弁体72の変位を長くできるので、弁体72を良好に開けることができる。
さらに、水膨張ゴム体4がハウジング2の底壁75に接触しているので、少量の水でも水膨張ゴム体4を簡単に膨張させることができる。
なお、この実施形態では、軸Aが横方向となるコイル状の水膨張ゴム体4を示したが、コイル状の水膨張ゴム体4は、上下方向が軸となるように設けられていてもよい。
<第7実施形態>
図8A〜図8Cは、本発明の第7実施形態に係る排水装置81を説明するための図である。図8A〜図8Cにおいて、図1A〜図1Cに示された要素と同じ要素については同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
排水装置81では、図1A〜図1Cの弁体3に代えて、本発明の開閉部の一例としての回転栓部82が排出口6に嵌め込まれている。
回転栓部82は、上方が開放された円筒状の外側ユニット83と、外側ユニット83に対して回転可能に嵌め込まれた中空の内側ユニット84とを含み、外側ユニット83および内側ユニット84の周壁85,86には、それぞれ、開口87,88が形成されている。内側ユニット84に対して相対的に外側ユニット83を回転させて開口87と開口88とを合わせることによって、外部から内側ユニット84の内部空間89への流通が可能となる。
また、内側ユニット84の頂部には、内部空間89を上側から塞ぐ天板90が設けられている。天板90の周縁には、切欠部92が形成されている。
そして、この回転栓部82は、開口87,88がハウジング2の内外に跨るように排出口6に嵌め込まれている。なお、開口87,88は、ハウジング2の内部および外部に1つずつ分けて形成されていてもよい。この構成でも、開口87と開口88とが合わさったときに、内部空間89を介して上側の開口から下側の開口へと至る流通路を形成することができる。
この実施形態では、水膨張ゴム体4は、回転栓部82の天板90とハウジング2との間に設けられている。より具体的には、水膨張ゴム体4は、その一端部がハウジング2に固定され、他端部が天板90の切欠部92に固定され、軸Aが上下方向となるコイル状に形成されている。
この排水装置81では、図8Aに示すように、通常時、外側ユニット83の開口87と内側ユニット84の開口88との位置がずれている。これにより、開口87が内側ユニット84の周壁86で塞がれるので、入口部5と排出口6との間の流通が規制される(閉弁状態)。
一方、図8Bに示すように、入口部5から接続部10を介してハウジング2の内部に水が流入すると、その水を水膨張ゴム体4が吸収して膨張する。この膨張によって、内側ユニット84の天板90が切欠部92から押し出され、これにより、内側ユニット84が外側ユニット83に対して回転する。その結果、開口87と開口88とが合わさって入口部5と排出口6との間が連通し、開弁状態となる。
以上、排水装置81によれば、図8Aおよび図8Bに示すように、回転栓部82の開閉動作が、水膨張ゴム体4の膨張を利用して行われる。したがって、前述の排水装置1と同様に、排水装置81の排水性と水の浸入の防止とを長期にわたって両立することができる。
<第8実施形態>
図9A〜図9Cは、本発明の第8実施形態に係る排水装置91を説明するための図である。図9A〜図9Cにおいて、図1A〜図1Cに示された要素と同じ要素については同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
排水装置91では、図1A〜図1Cの弁体3および水膨張ゴム体4に代えて、本発明の開閉部の一例としての弁体93および水膨張ゴム体4からなる一体栓部94が、ハウジング2の内部に設けられている。
弁体93は、その上端部にフランジ部95を有する逆錐状に形成されており、弁体93の錐の頂部に水膨張ゴム体4が一体的に結合されている。
水膨張ゴム体4は、弁体93の錐軸と同じ上下方向に延びる略柱状に形成され、弁体93を下側から支持している。水膨張ゴム体4の底面(弁体93との結合部と反対側の面)には段差部96が選択的に形成されている。段差部96は、水膨張ゴム体4の周面から中心方向に向かって水膨張ゴム体4の一部が除去されることによって形成された空間部であり、図9Cに示すように、水膨張ゴム体4の底面に複数形成されている。この段差部96に対して突出した部分は、ハウジング2の底壁に嵌め込まれる嵌合部97である。一方、水膨張ゴム体4の上面は、その一部(たとえば、入口部5の直下の部分)が弁体93との結合に使用されておらず、吸水面100としてハウジング2の内部に露出している。
また、一方、ハウジング2の内部には、排出口6を取り囲む環状の堤防部98が形成されている。
そして、排水装置91は、ハウジング2の排出口6に段差部96が向かい合う位置で、嵌合部97をハウジング2の嵌合穴(図示せず)に嵌め込むことによって作製することができる。これにより、図9Aに示すように、弁体93のフランジ部95は、堤防部98の上面に当接し、この当接部分にハウジング2との接触部99が形成される。そして、接触部99を境界としてフランジ部95の外側と内側とが遮断され、接触部99よりも上流側の入口部5と下流側の排出口6との間の流通が規制される(閉弁状態)。
一方、図9Bに示すように、入口部5から接続部10内に水が流入して水膨張ゴム体4の吸水面100から吸収されると、水膨張ゴム体4が膨張する。この膨張によって、弁体93が上方に持ち上げられて、弁体93の接触部99がハウジング2の堤防部98から離れ、堤防部98とフランジ部95との間に隙間80が形成される。これにより、入口部5と排出口6との間が隙間80および水膨張ゴム体4の段差部96を介して連通し、開弁状態となる。
以上、排水装置91によれば、図9Aおよび図9Bに示すように、弁体93の開閉動作が、水膨張ゴム体4の膨張を利用して行われる。したがって、前述の排水装置1と同様に、排水装置91の排水性と水の浸入の防止とを長期にわたって両立することができる。
<排水装置の用途>
次に、前述の排水装置1,31,41,51,61,71,81,91を使用した装置の一例を、添付図面を参照して説明する。図10は、排水装置1,31,41,51,61,71,81,91が搭載された電動パワーステアリング装置(EPS)101の概略図である。なお、図10では、明瞭化のため、排水装置として排水装置1のみを示している。
電動パワーステアリング装置101は、ステアリング装置本体110、ラックハウジング120、アシスト装置130および排水装置1を有し、ステアリングホイール102の操作をアシスト装置130によりアシストするラックパラレル型の電動パワーステアリング装置として構成されている。
ステアリング装置本体110は、コラムシャフト111、インターミディエイトシャフト112、ピニオンシャフト113、ラックシャフト114、ラックアンドピニオン機構115、ボールジョイント116、ブーツ117およびタイロッド118を有している。
そして、ステアリングホイール102の回転にともないコラムシャフト111、インターミディエイトシャフト112およびピニオンシャフト113を一体的に回転させている。このピニオンシャフト113の回転により、ラックシャフト114を長手方向に移動させている。ラックシャフト114の移動により、ボールジョイント116を介してタイロッド118を動作させ、ナックル104を介して転舵輪103の転舵角を変化させている。
ラックアンドピニオン機構115は、ピニオンシャフト113のピニオンギアおよびラックシャフト114のラックギアによって、ピニオンシャフト113の回転をラックシャフト114の並進に変換している。
ラックハウジング120には、内部空間123が形成されている。この内部空間123に、ピニオンシャフト113、ラックシャフト114、ボールジョイント116、アシスト装置130を構成する減速装置150、ボールねじ装置160および支持装置170を収容している。
ブーツ117は、弾性樹脂材料により形成され、ラックハウジング120の端部およびタイロッド118に取り付けられている。このブーツ117は、ラックシャフト114におけるラックハウジング120からの突出部分であるボールジョイント116およびタイロッド118を覆い、ラックハウジング120の外部から内部空間123に異物が浸入することを抑制している。
アシスト装置130は、電動モータ140、減速装置150、ボールねじ装置160および支持装置(図示せず)を有している。そして、電動モータ140の回転を減速装置150によりボールねじ装置160に伝達して、ボールねじ装置160を回転させることにより、ラックシャフト114の中心軸方向に作用する力をラックシャフト114に付与している。
排水装置1は、減速装置150の下方に設けられたラックハウジング120の弁固定部分125に取り付けられている。より具体的には、図1Aおよび図1Bに示した接続部10がこの弁固定部分125に接続される。
この電動パワーステアリング装置101によれば、前述の排水装置1が採用されているので、たとえばブーツ117の破損によってラックハウジング120内に水が浸入しても、当該水を、排水装置1を介して良好に排出することができる。したがって、ラックハウジング120内に水が滞留することによる様々な不具合(たとえば、減速装置150におけるベルトとプーリとの間の駆動不良等)を防止することができる。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の実施形態では、排水装置1,31,41,51,61,71,81,91の用途の一例として、電動パワーステアリング装置の構成を示したが、本発明の排水装置は、内部に進入もしくは発生した水分を排出するための構造が必要な装置全般に採用することができる。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1…排水装置、2…ハウジング、3…弁体、4…水膨張ゴム体、5…入口部、6…排出口、8…下ハウジング、25…接触部、31…排水装置、32…弁棒、33…一端、35…栓部、36…支持軸、41…排水装置、42…側面、43…側面、44…貫通孔、51…排水装置、52…弁体、53…積層構造体、61…排水装置、62…弁体、67…付勢部材、71…排水装置、72…弁体、77…付勢部材、81…排水装置、82…回転栓部、91…排水装置、93…弁体、99…接触部

Claims (7)

  1. 水の入口部および当該入口部から内部に流入した水を外部へ排出するための排出口とを有するハウジングと、
    前記ハウジングに対して相対的に変位可能に設けられ、当該変位によって、前記入口部と前記排出口との間の流通を規制する閉状態と、前記入口部と前記排出口との間を連通させる開状態とを取りうるように構成された開閉部と、
    前記ハウジングの内部において前記ハウジングと前記開閉部との間に設けられ、水の接触によって膨張し、前記開閉部を変位させて前記閉状態から前記開状態に移行させる水膨張ゴム体とを含む、排水装置。
  2. 前記開閉部は、前記ハウジングの内部に設けられ、前記ハウジングとの間に接触部を有することで前記閉状態を形成する弾性体からなる弁体を含み、
    前記水膨張ゴム体は、その膨張によって前記接触部が解除されるように前記弁体を変形させて前記開状態に移行させることが可能な位置に配置されている、請求項1に記載の排水装置。
  3. 前記開閉部は、前記ハウジングの内部において支持点を介して回動可能に設けられた弁棒であって、その一端が前記排出口を塞ぐことで前記閉状態を形成する弁棒を含み、
    前記水膨張ゴム体は、その膨張によって前記弁棒の一端が前記排出口から離れるように前記弁棒を傾けて前記開状態に移行させることが可能な位置に配置されている、請求項1に記載の排水装置。
  4. 前記開閉部は、前記ハウジングの前記排出口が形成された排出面に対してスライド可能であって貫通孔が形成されたスライド面を有し、当該貫通孔が前記排出口に対してずれていて前記排出口を前記スライド面で塞ぐことで前記閉状態を形成するスライド部材を含み、
    前記水膨張ゴム体は、その膨張によって前記貫通孔が前記排出口に合わさるように前記スライド部材を前記排出面に対してスライドさせて前記開状態に移行させることが可能な位置に配置されている、請求項1に記載の排水装置。
  5. 前記開閉部は、前記水膨張ゴム体とは異なる弾性材料からなる弁体を含み、
    前記水膨張ゴム体は、その膨張によって前記弁体を反らせて前記開状態に移行させることが可能なように、前記弁体に一体的に積層されて積層構造体を形成している、請求項1に記載の排水装置。
  6. 前記開閉部は、前記排出口に挿入され前記排出口を開閉する弁体と、前記弁体が前記排出口を塞いで前記閉状態となる位置に前記弁体を付勢する付勢部材とを含み、
    前記水膨張ゴム体は、その膨張によって前記付勢部材に抗して前記弁体を変位させて前記開状態に移行させることが可能な位置に配置されている、請求項1に記載の排水装置。
  7. 前記開閉部は、前記ハウジングの内部に設けられ、前記ハウジングとの間に接触部を有することで前記閉状態を形成する弁体を含み、
    前記水膨張ゴム体は、その膨張によって前記弁体を持ち上げて前記接触部を解除し、前記開状態に移行させることが可能なように前記弁体を支持している、請求項1に記載の排水装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101998857B1 (ko) * 2018-10-25 2019-07-10 기회용 절개지 물 공급장치 및 이를 이용한 절개지의 녹화방법

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