JP2017109575A - 移動体における窓ガラスの光透過率制御装置及び制御方法 - Google Patents

移動体における窓ガラスの光透過率制御装置及び制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】乗員が外部を眺めようとする意思の有無を判定して、その結果に応じて、外部の眺望に対する乗員の視界を制御することが可能な、移動体における窓ガラスの光透過率制御装置及び制御方法を提供する。
【解決手段】移動体における窓ガラスの光透過率制御装置100は、移動体における窓ガラスの光透過率を制御する光透過率制御部1001と、地図データに含まれる所定のPOI地点情報と、移動体における乗員の発話に含まれる単語の音声認識結果に関する音声認識結果情報との少なくとも何れかに基づいて、乗員に外部を眺めたい眺望要求意思が有るか否かを判定する意思判定部1002と、光透過率制御部1001は、意思判定部1002による判定結果に基づいて窓ガラスの光透過率を制御する。
【選択図】図4

Description

本発明は、移動体における窓ガラスの光透過率制御装置及び制御方法に関する。
従来から、車両等の移動体において、調光機能を有する窓ガラス(ウィンドガラス)の光透過率を制御する技術が知られている。これに関連して、(例えば特許文献1には、車内に日射が差し込む条件を検知し、必要に応じて窓ガラスの光透過率を制御する技術が開示されている。
特開2005−297716号公報 特開昭61−263825号公報
しかしながら、車両の窓ガラスの光透過率を乗員の眩しさの低減の観点から強制的に下げてしまうと、例えば乗員が車内から外部を窓ガラス越しに眺めようとしたときに視界が悪くなり、乗員に不快感を与えてしまう虞がある。本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、乗員が外部を眺めようとする状況下において乗員の視界が悪くなることを抑制可能な窓ガラスの光透過率制御装置に関する技術を提供することを目的とする。
本発明では、上述した課題を解決するため、以下の手段を採用する。すなわち、本発明に係る移動体における窓ガラスの光透過率制御装置は、移動体における窓ガラスの光透過率を制御する光透過率制御部と、地図データに含まれる所定のPOI地点情報と、前記移動体における乗員の発話に含まれる単語の音声認識結果に関する音声認識結果情報との少なくとも何れかに基づいて、乗員に外部を眺めたい眺望要求意思が有るか否かを判定する意思判定部と、前記光透過率制御部は、前記意思判定部による判定結果に基づいて前記窓ガラスの光透過率を制御することを特徴とする。上記構成を採用することにより、移動体の乗員が外部を眺めようとする状況下において乗員の視界が悪くなることを抑制することができ、外部を眺めようとする乗員の視界が悪くなること等に起因して乗員に対して不快感を与えてしまうことを抑制できる。
ここで、本発明に係る光透過率制御装置は、前記意思判定部が乗員に前記眺望要求意思が有ると判定した場合に、前記窓ガラスの光透過率を高くするか否かを乗員に確認する確認情報を出力すると共に乗員からの光透過率の変更指示を受け付ける確認部を、更に備え、前記光透過率制御部は、前記確認部が乗員から光透過率の変更指示を受け付けた場合に前記窓ガラスの光透過率を変更してもよい。
また、本発明に係る光透過率制御装置において、前記意思判定部は、前記移動体の位置情報と前記所定のPOI地点情報とに基づいて前記移動体と所定のPOI地点との離間距離を取得し、取得した離間距離が所定の基準距離以内である場合に乗員に前記眺望要求意思が有ると判定し、前記光透過率制御部は、前記意思判定部が乗員に前記眺望要求意思が有ると判定した場合に、前記窓ガラスの光透過率を所定の基準透過率よりも高い光透過率に変更してもよい。
また、本発明に係る光透過率制御装置は、乗員に関連する所定の外部機器と通信し、該外部機器から乗員の嗜好情報を取得する通信部を、更に備え、前記意思判定部は、前記移動体と前記通信部が取得した乗員の嗜好情報に関するPOI地点との離間距離を取得し、取得した離間距離が前記基準距離以内である場合に乗員に前記眺望要求意思が有ると判定してもよい。
また、本発明に係る光透過率制御装置は、前記移動体の移動方向を取得する移動方向取得部を更に備え、前記光透過率制御部は、前記移動方向取得部が取得した前記移動体の移動方向と、前記所定のPOI地点情報に基づいて、光透過率の制御対象とする窓ガラスを決定してもよい。
また、本発明に係る光透過率制御装置において、前記意思判定部は、前記音声認識結果情報に基づいて前記移動体の乗員の発話内容に所定の眺望要求関連単語が含まれるか否かを判定すると共に乗員の発話に前記眺望要求関連単語が含まれる場合に乗員に前記眺望要求意思が有ると判定し、前記光透過率制御部は、前記意思判定部によって乗員に前記眺望要求意思が有ると判定された場合に、前記窓ガラスの光透過率を所定の通常光透過率よりも高い光透過率に変更してもよい。
また、本発明に係る光透過率制御装置は、乗員の視線方向を取得する視線方向取得部を、更に備え、前記意思判定部は、乗員の発話内容に前記眺望要求関連単語が含まれて、且つ、前記視線方向取得部が取得した乗員の視線方向が外方を向いている場合に、乗員に前記眺望要求意思が有ると判定してもよい。
また、本発明に係る光透過率制御装置は、前記眺望要求関連単語を発話した乗員の着座位置を特定する発話者特定部を、更に備え、前記光透過率制御部は、前記発話者特定部が特定した前記眺望要求関連単語を発話した乗員の着座位置に基づいて光透過率の制御対象とする窓ガラスを決定してもよい。
また、本発明に係る光透過率制御装置において、前記意思判定部は、前記地図データに含まれる所定のPOI地点情報と、前記音声認識結果情報の双方に基づいて乗員に前記眺望要求意思が有るか否かを判定してもよい。
また、本発明は、移動体における窓ガラスの光透過率制御方法として捉えることもできる。すなわち、本発明は、移動体における窓ガラスの光透過率を制御する制御装置が実行する光透過率制御方法であって、地図データに含まれる所定のPOI地点情報と、前記移動体における乗員の発話に含まれる単語の音声認識結果に関する音声認識結果情報との少なくとも何れかに基づいて、乗員に外部を眺めたい眺望要求意思が有るか否かを判定する意思判定ステップと、前記意思判定ステップによる判定結果に基づいて前記窓ガラスの光透過率を制御する光透過率制御ステップと、を含むことを特徴とする。
なお、本発明における課題を解決するための手段は、可能な限り組み合わせて採用することができる。
本発明によれば、乗員が外部を眺めようとする状況下において乗員の視界が悪くなることを抑制可能な窓ガラスの光透過率制御装置及び制御方法に関する技術を提供することができる。
図1は、実施形態に係る車両を示す図である。 図2は、実施形態に係る車載システムを示す図である。 図3は、実施形態に係る車載機のハードウェア構成を例示するブロック図である。 図4は、実施形態に係る車載機の制御装置が実現する各種機能を示す機能ブロック図である。 図5は、実施形態に係る制御装置が実行する第1の光透過率調整処理を示すフローチャートである。 図6は、実施形態に係る制御装置が実行する第2の光透過率調整処理を示すフローチャートである。 図7は、実施形態に係る制御装置が実行する第3の光透過率調整処理を示すフローチャートである。 図8は、実施形態に係る制御装置が実行する第4の光透過率調整処理を示すフローチャートである。 図9は、実施形態に係る制御装置が実行する第5の光透過率調整処理を示すフローチャートである。 図10は、実施形態に係る制御装置が実行する第6の光透過率調整処理を示すフローチャートである。 図11は、実施形態に係る制御装置が実行する第7の光透過率調整処理を示すフローチャートである。 図12は、実施形態に係る制御装置が実行する第8の光透過率調整処理を示すフローチャートである。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下で説明する本実施形態は、あらゆる点において本発明の例示に過ぎず、その範囲を限定しようとするものではない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。つまり、本発明の実施にあたって、本実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてもよい。
<実施形態>
図1は、実施形態に係る車両2を示す図である。図1中、符号20aはフロントガラス、20bはリアガラスである。符号30aは右フロンドドアガラス、30bは右リアドアガラス、30cは左フロンドドアガラス、30dは左リアドアガラスである。右フロンドドアガラス30a、右リアドアガラス30b、左フロンドドアガラス30c、左リアドアガラス30dは、光透過率を変更可能な光透過率可変窓ガラスである。光透過率可変窓ガラスは、例えば、液晶やEC(エレクトロクロミック)等の素材を用いることで光透過率を変更することができるように構成されている。例えば、光透過率可変窓ガラスは、2枚の透明基板の間に挟み込んだ液晶層又はEC層の電気的に変化させることにより光透過率を変化させることが可能となっている。一方、フロントガラス20a及びリアガラス20bは、通常の窓ガラスである。以下、光透過率可変窓ガラス30a〜30dを包括的に「光透過率可変窓ガラス30」と総称する。
図2には、実施形態に係る車載システムSを示す図である。車載システムSは、ナビゲーション機能を有する車載機1が車載ネットワークであるCAN(Controller Area Network)3を介してスピーカ4、ジャイロセンサ5、車内マイク6、車内カメラ7、照度セ
ンサ8等と接続されている。照度センサ8は、車両2周辺の照度を検出するセンサである。
図3は、ナビゲーション機能を有する車載機1のハードウェア構成を例示するブロック図である。図3に示す車載機1は、例えば2DIN(Deutsche Industr
ie Normen)の本体・モニタ一体型カーナビゲーション装置であり、車両の現在地や目的地までの経路案内(ルート案内)等を行うカーナビゲーション機能や、各種オーディオ/ビジュアル(以下、AVという)コンテンツの再生機能、放送波を受信する機能等を有している。
車載機1は、制御装置100、ラジオ受信部102、テレビジョン(Television、TV)受信部103、ディスク再生部104、ハードディスク(Hard Disk、HD)再生部1
05、ナビゲーション部106、分配回路107、画像調整回路108、音声調整回路109、画像出力部110、VICS(Vehicle Information and Communication System(登録商標))情報受信部111、GPS(Global Positioning System)情報受信部11
2、セレクタ113、操作部114、記憶部117、通信ユニット121、表示部122等を備えている。
制御装置100は、ナビゲーション装置1の各部又は接続された外部機器からの信号、及び使用者(ユーザ)の操作に基づく操作部114からの操作指示信号等を入力し、それら信号に基づき車載機1の各部、又は、外部機器を統括的に制御する。制御装置100は、例えば、マイクロコンピュータ(マイコン)と、このマイコンの処理に利用される周辺回路(ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、インターフェース回路等)を備え、ROM等の周辺回路に記憶されたプログラムに従い動作する。
ラジオ受信部102は、アンテナにより受信された各ラジオ局から発信されるAM又はFMの放送波から、特定の周波数の放送波を選択して受信し、復調してから放送の音声信号を分配回路107に出力する。TV受信部103は、アンテナにより受信された各放送局から発信される放送波から、セレクタ113により特定の周波数の放送波を受信し、受信した映像信号、音声信号及びデータ信号を分配回路107に出力する。ラジオ受信部102及びTV受信部103は、同調回路、復調及び復号回路等を備え、制御装置100からの制御信号により、オン/オフ、受信周波数等の各種動作が制御される。
ディスク再生部104は、CD(Compact Disc)、MD(Mini Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、及びブルーレイディスク(Blu-ray(登録商標) Disc)などのデ
ィスクに記録されているデータをピックアップにより読込み、読み込んだデータに基づく、音声信号、映像信号を分配回路107に出力する。ディスク再生部104は、光学ピックアップ、ピックアップディスク駆動機構、ピックアップディスク駆動機構の制御回路、読取信号の復号回路等を備え、制御装置100からの制御信号により、オン/オフ、読み込み位置等の各種動作が制御される。
HD再生部105は、磁気記録媒体であるハードディスクに記録された各種データから所望のデータを読み出し、読み出した画像信号、音声信号又は文字信号等を分配回路107に出力する。HD再生部105は、読取信号の復号回路等を備え、制御装置100からの制御信号によりオン/オフ、読み出すデータ等の各種動作が制御される。なお、ナビゲーションの為に利用される地図データ(地図情報)を記憶する記憶装置(媒体)は、外部記録媒体再生部101に接続される上述の外部記録媒体(USBメモリ、SDカード等)、ディスク再生部104によって処理される各種ディスク(CD、MD、DVD、ブルーレイディスク等)、HD再生部105に接続されるハードディスク等であっても良い。
VICS情報受信部111は、交通情報通信システム(VICS)に係る交通情報を受信し、受信した交通情報を出力する。VICS情報受信部111は、交通情報通信システムからのデータを受信する受信機(FM受信機、電波ビーコン受信機、光ビーコン受信機)、受信したデータを復号する復号回路等を備える。GPS情報受信部112は、GPS衛星からのGPS信号に基づき自車位置を検出し、検出した現在位置情報を出力する。G
PS情報受信部112は、GPS信号を受信する受信回路、受信したGPS信号に基づき自車位置を算出する演算回路等を備える。
ナビゲーション部106は、後述する表示部122に表示された地図上に自車位置や目的地までの経路を表示したり、交差点等で音声等により右左折等の進行方向案内を行ったり、VICS情報受信部111から交通情報を受信して表示したり、GPS情報受信部112から自車位置情報を受信して表示したりして、目的地までの経路案内を行う。ナビゲーション部106は、ナビゲーションの為に利用される地図情報を記録するハードディスク、各種演算処理を行うCPU(Central Processing unit)、各種処理のためにデータ
を記憶するRAM(Random Access Memory)等のメモリを備える。ナビゲーション部106は、制御装置100からの制御信号により、オン/オフ、各種動作が制御される。
分配回路107は、制御装置100の制御信号により、出力することが指定された各種ソース(ラジオ受信部102、TV受信部103、ディスク再生部104、HD再生部105、及びナビゲーション部106)の音声信号と画像信号とを画像調整回路108及び音声調整回路109に出力する。分配回路107は、リレーまたはスイッチングトランジスタ等の電子回路で構成されたスイッチ群を備える。
画像調整回路108は、制御装置100の制御信号により、入力された画像信号に対し、輝度や色調、コントラストなどを調整し、調整した各画像信号を画像出力部110に出力する。画像調整回路108は、画像データを記憶するメモリ、画像データを演算処理するデジタルシグナリングプロセッサ等の演算回路等を備える。画像出力部110は、画像調整回路108から入力された画像信号と、制御装置100から入力された表示画像信号とに基づいて画像合成等の処理を施し、当該処理を施した画像信号に基づき表示部122を駆動する。画像出力部110は、例えば、演算処理により、画像処理を行う画像用に特化された演算処理回路である画像ASIC、画像処理及び出力用に画像データを記憶するビデオメモリ、画像出力用ビデオメモリに記憶された画像データに基づき表示部122を駆動する画像駆動回路等を備える。
表示部122は、画像出力部110から入力された画像信号に基づき画像を表示する。表示部122は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、冷陰極フラットパネルディスプレイ等である。表示部122は、バックライト、液晶パネル、タッチパネル等を備える。音声調整回路109は、制御装置100の制御信号により、入力された音声信号に対し、音量、音声を調整し、調整した音声信号を出力する。音声調整回路109は、音声データを記憶するメモリ、音声データを演算処理するデジタルシグナルプロセッサ等の演算回路、トランジスタ、抵抗、コイル等により構成される増幅又は減衰回路や共振回路等を備える。スピーカ4は、音声調整回路109から出力された音声信号を音声として出力する。また、ジャイロセンサ5は、例えば2軸ジャイロセンサであり、車両2の進行方向を検知することができる。ジャイロセンサ5は、GPS衛星からの電波をGPS情報受信部112が受信できない時でも車両の測位を可能にする。例えば、GPS衛星からの電波を受信できない時の車両の位置は、図示しない車両速度センサが検知する車両速度とジャイロセンサ5が検知する車両2の進行方向とに基づいて制御装置100により算出される。
操作部114は、車載機1に対して使用者が各種操作を行うための入力部であり、例えば押釦スイッチ、回転操作スイッチ、ジョイスティック等である。操作部114は、車載機1に対する使用者による各種操作の操作状態を制御装置100に出力する。
記憶部117は、制御装置100による各種処理に必要なデータ及びプログラムを記憶(格納)すると共に、各種のデータベースを有する。記憶部117は、例えば、RAMや
フラッシュROM(フラッシュメモリ)等のメモリ、磁気記録媒体等であるハードディスク等の記憶装置を含むことができる。車載機1は、例えば各種プログラムの実行を通じて、又は静的に、上記記憶装置における記憶領域に記憶部117を生成する。記憶部117には、例えば、高速道路や一般道等の道路情報、テーマパーク、ガソリンスタンドといった各種施設、観光スポット、景勝地等に関する地点情報(以下、「POI地点情報」とも表記)等を含む地図データ、ルートガイダンスのための音声データ、電話番号や施設名称や住所等の各種施設に関する詳細情報等が記録されている。記憶部117は、発話単語辞書データベース117a、第2発話単語辞書データベース117b、POIデータベース117cを有する。発話単語辞書データベース117a、第2発話単語辞書データベース117b、POIデータベース117cについては後述する。また、通信ユニット121は、アンテナに接続された、例えば、DSRC(Dedicated Short Range Communication
)、赤外線通信、ブルートゥース(登録商標)等の近距離の無線通信のための通信インターフェースである。
図4は、実施形態に係る車載機1の制御装置100が実現する各種機能を示す機能ブロック図である。制御装置100は、光透過率可変窓ガラス30の光透過率を制御する制御装置として機能し、光透過率制御部1001、意思判定部1002、確認部1003、通信部1004、移動方向取得部1005、視線方向取得部1006、発話者特定部1007等を備える。制御装置100は、図示しないCentral Processing Unit(CPU)、メモリを有し、このメモリに実行可能に展開されたコンピュータプログラムにしたがって、光透過率制御部1001、意思判定部1002、確認部1003、通信部1004、移動方向取得部1005、視線方向取得部1006、発話者特定部1007等の各部としての処理を実行する。
ここで、CPUはプロセッサとも呼ばれる。ただし、CPUは、単一のプロセッサに限定される訳ではなく、マルチプロセッサ構成であってもよい。また、単一のソケットで接続される単一のCPUがマルチコア構成であってもよい。上記各部の少なくとも一部の処理がDigital Signal Processor(DSP)、Graphics Processing Unit(GPU)、数値演算プロセッサ、ベクトルプロセッサ、画像処理プロセッサ等の専用プロセッサ、Application Specific Integrated Circuit(ASIC)等によって提供されてもよい。また、上記各部の少
なくとも一部が、Field-Programmable Gate Array(FPGA)等の専用large scale integration(LSI)、その他のデジタル回路であってもよい。また、上記各部の少なくとも一部に
アナログ回路が含まれてもよい。
ところで、光透過率可変窓ガラス30は、上記の通り光透過率を変更可能である。光透過率可変窓ガラス30は、例えば液晶層又はEC層の光学特性を電気的に変化させることで、その光透過率を変更することができる。制御装置100における光透過率制御部1001は、基本制御として、光透過率可変窓ガラス30越しに車内に差し込む日射等の影響等に起因して車両2に乗車する乗員(ドライバー、同乗者を含む)の眩しさを低減するために、照度センサ8によって検出される照度検出値に応じて設定される基準透過率Rpbに光透過率可変窓ガラス30の光透過率を制御する。例えば、照度センサ8が検出した照度検出値が高いほど(車内が明るいときほど)、基準透過率Rpbが低い値に設定され、照度検出値が低いほど(車内が暗いときほど)基準透過率Rpbが高く設定されてもよい。
ところが、乗員の眩しさ低減の観点だけを考慮して、光透過率可変窓ガラス30の光透過率を下げてしまうと、例えば車両2が観光スポットや景勝地の近傍を走行する際等、乗員が車内から外部を窓ガラス越しに眺めたいとしたときに視界が悪くなってしまい、乗員に不快感を与えてしまう虞がある。そこで、本実施形態における制御装置100は、車両2の乗員に外部を眺めたいという眺望要求意思が有るかどうかを判定(推定)し、その判
定(推定)結果も考慮して光透過率可変窓ガラス30の光透過率を制御することを特徴とする。
詳しくは後述するが、制御装置100の光透過率制御部1001は、記憶部117に記憶されている地図データに含まれる所定のPOI地点情報と、車両2の乗員の発話に含まれる単語の音声認識結果に関する音声認識結果情報の少なくとも何れか一方に基づいて、光透過率可変窓ガラス30の光透過率を制御する。意思判定部1002は、車載機1の記憶部117に記憶されている地図データに含まれる所定のPOI地点情報や、車両2の乗員の発話に含まれる単語の音声認識結果に関する音声認識結果情報等に基づいて、車両2の乗員が外部を眺めたいという意思に相当する眺望要求意思が有るか否かを判定する。例えば、意思判定部1002は、車両2の自車位置情報と所定のPOI(Point Of
Interest)地点情報とに基づいて車両2と所定のPOI地点との離間距離を取得し、取得した離間距離が所定の基準距離Dsh以内である場合に、乗員に眺望要求意思が有ると判定する。本実施形態において、所定のPOI地点情報とは、一般的な乗員にとって興味があると判断される特定の地点(以下、「眺望要求POI地点」という)に関する地点情報(以下、「眺望要求POI情報」という)である。眺望要求POI地点としては、例えば観光スポットや景勝地、テーマパーク、ショッピングセンター等が挙げられる。そして、光透過率制御部1001は、意思判定部1002が乗員に眺望要求意思が有ると判定した場合に、光透過率可変窓ガラス30の光透過率を所定の基準透過率Rpbよりも高い光透過率に変更することで、光の透明度を高くすることで乗員が外部を眺め易くする制御を行う。
また、意思判定部1002は、車両2における乗員の発話に含まれる単語の音声認識結果情報に基づいて乗員の発話に所定の眺望要求単語が含まれるか否かを判定すると共に乗員の発話内容に眺望要求単語が含まれる場合に乗員に眺望要求意思が有ると判定する。そして、光透過率制御部1001は、意思判定部1002が、乗員に眺望要求意思が有ると判定した場合、原則として光透過率可変窓ガラス30の光透過率を基準透過率Rpbよりも高くなるように制御し、光透過率可変窓ガラス30の透明度を高める。これにより、車両2の乗員が外部を眺めようとする状況下において乗員の視界が悪くなることを抑制することができ、外部を眺めようとする乗員の視界が悪くなること等に起因して乗員に対して不快感を与えてしまうことを抑制することができる。
確認部1003は、意思判定部1002が乗員に眺望要求意思が有ると判定した場合に、光透過率可変窓ガラス30の光透過率を高くするか否かを車両2の乗員に確認する確認情報を出力すると共に、乗員からの光透過率の変更指示を受け付ける。
通信部1004は、車載機1における通信ユニット121を介して、乗員に関連する所定の外部機器と通信し、外部機器から乗員の嗜好情報を取得する。通信部1004は、例えば乗員の携帯端末(スマートフォン、携帯電話等)や、クラウドセンターのクラウドサーバ等と通信し、外部機器から乗員の嗜好情報を取得する。
また、移動方向取得部1005は、車載機1のジャイロセンサ5によるセンシング結果(測定結果)に基づいて、車両2の移動方向(走行方向)を取得する。そして、光透過率制御部1001は、移動方向取得部1005が取得した車両2の移動方向と、上述した眺望要求POIデータに基づいて、光透過率の制御対象とする光透過率可変窓ガラス30を決定する。
また、視線方向取得部1006は、車内カメラ7による撮像結果に基づいて、車両2の乗員の視線方向を取得する。そして、意思判定部1002は、乗員の発話に眺望要求単語が含まれて、且つ、視線方向取得部1006が取得した乗員の視線方向が外方を向いてい
る場合に、乗員に眺望要求意思が有ると判定する。また、発話者特定部1007は、眺望要求単語を発話した乗員が着座する着座位置を特定する。そして、光透過率制御部1001は、発話者特定部1007が特定した発話者(眺望要求単語を発話した乗員)の着座位置に基づいて光透過率の制御対象とする光透過率可変窓ガラス30を決定する。
《第1の光透過率調整処理》
次に、車載機1の制御装置100によって実行される処理の流れについて説明する。図5は、制御装置100が実行する第1の光透過率調整処理を示すフローチャートである。図5に示される第1の光透過率調整処理は、例えば、制御装置100が一定周期毎に繰り返し実行する定期割り込み処理である。
まず、ステップS101において、制御装置100は、GPS情報受信部112が受信したGPS信号に基づき自車位置を示す自車位置情報を取得する。次に、ステップS102において、制御装置100は、記憶部117に記憶されている眺望要求DBに記憶されている眺望要求POI情報を参照し、自車位置情報と眺望要求POI情報に基づいて、車両2に最も近い位置にある眺望要求POI地点と車両2の離間距離(以下、「第1離間距離」という)Db1を取得する。
次に、ステップS103において、制御装置100の意思判定部1002は、第1離間距離Db1が所定の基準距離Dsh以内であるか否かを判定する。本ステップにおいて、第1離間距離Db1が基準距離Dsh以内であると判定された場合、意思判定部1002は、車両に乗車している乗員に眺望要求意思が有ると判断し、ステップS104に進む。一方、本ステップにおいて、第1離間距離Db1が基準距離Dshを超えていると判定された場合、意思判定部1002は、車両に乗車している乗員に眺望要求意思が無いと判断し、本フローチャートを一旦終了する。
ステップS104において、制御装置100の光透過率制御部1001は、光透過率可変窓ガラス30の光透過率が所定の基準透過率Rpbよりも高い光透過率Rphに変更されるように光透過率可変窓ガラス30の光透過率を高くする。基準透過率Rpbは、上記の通り照度センサ8によって一定周期毎に検出される照度検出値に応じて決定され、車両2の乗員が車内から外部を眺めたいか否かという観点以外から定められる光透過率の制御基準値ということができる。光透過率制御部1001は、光透過率の制御目標値Rptを基準透過率Rpbよりも高い値に設定する。そして、光透過率制御部1001は、光透過率可変窓ガラス30に指令を出し、光透過率を制御目標値Rptに変更させる。本ステップの処理が終了すると、第1の光透過率調整処理を終了する。
制御装置100によって実行される第1の光透過率調整処理によれば、車載機1の記憶部117に記憶されている地図データに含まれる所定のPOI地点情報に基づいて、乗員が外部を眺めたいか否かを判定し、その判定結果に基づいて光透過率可変窓ガラス30の光透過率を制御するようにした。そして、乗員に眺望要求意思が有る場合、光透過率可変窓ガラス30の光透過率を基準透過率Rpbよりも高い光透過率に変更させ、光透過率可変窓ガラス30における光の透過度を高めるようにしたので、乗員が外部を眺めようとする状況下において乗員の視界が悪くなることを抑制することができる。即ち、外の景観を見たいという乗員の要望に則して光透過率可変窓ガラス30の光透過率を制御することができ、乗員に不快感を与えてしまうことを抑制できる。
《第2の光透過率調整処理》
次に、図6を参照して、制御装置100が実行する第2の光透過率調整処理を説明する。図6は、制御装置100が実行する第2の光透過率調整処理を示すフローチャートである。図6に示される第2の光透過率調整処理は、例えば、制御装置100が一定周期毎に
繰り返し実行する定期割り込み処理である。ここでは、図5に示した第1の光透過率調整処理と相違する処理内容を中心に説明し、第1の光透過率調整処理と共通する処理については同じステップ番号を付すことで詳しい説明を省略する。
図6に示す第2の光透過率調整処理において、制御装置100は、ステップS103の処理が終了した後、ステップS201の処理に進む。ステップS201において、制御装置100の確認部1003は、光透過率可変窓ガラス30の光透過率を高くするか否かを車両2の乗員に確認する確認情報を車載機1の表示部122に表示(出力)すると共に、乗員からの光透過率の変更指示を受け付ける。そして、続くステップS202において、確認部1003は、例えば表示部122におけるタッチパネルや操作部114を介した入力操作によって、乗員からの光透過率の変更を許可する変更許可指示を受け付けたか、或いは、光透過率の変更を禁止する変更禁止指示を受けつけたかを判定する。
そして、制御装置100の確認部1003が光透過率の変更許可指示を受け付けたと判定された場合にはステップS203に進む。一方、ステップS202において、確認部1003が光透過率の変更禁止指示を受け付けたと判定された場合、本フローチャートを一旦抜ける。この場合、制御装置100は、光透過率可変窓ガラス30の光透過率を変更させずに第2の光透過率調整処理を終了する。
次に、ステップS203において、制御装置100の移動方向取得部1005は、ジャイロセンサ5の検出結果に基づいて車両2の移動方向を特定(取得)する。次に、ステップS204において、光透過率制御部1001は、移動方向取得部1005が取得した車両2の移動方向(走行方向)と眺望要求POI情報に基づいて、光透過率の制御対象とする窓ガラスを決定する。
具体的には、光透過率制御部1001は、眺望要求POI情報に関する眺望要求POI地点である観光スポットや景勝地等に対して面する位置に配置されている光透過率可変窓ガラス30を特定する。例えば、移動方向取得部1005は、車両2の進行方向右手側に観光スポットや景勝地等の眺望要求POI地点が存在する場合には、車両2の右フロンドドアガラス30a、右リアドアガラス30bを光透過率の制御対象とする。この場合、左フロンドドアガラス30c、左リアドアガラス30dは光透過率の制御対象から外れる。そして、本ステップの処理が終了すると、ステップS205に進む。
ステップS205において、光透過率制御部1001は、ステップS204で光透過率の制御対象に設定した光透過率可変窓ガラス30に対して、光透過率を高く変更し、光透過率を基準透過率Rpbよりも高い光透過率Rphに変更させる。本ステップの処理が終了すると、第2の光透過率調整処理を終了する。
以上のように、図6に示す第2の光透過率調整処理によれば、意思判定部1002が乗員に眺望要求意思が有ると判定した場合であっても、光透過率可変窓ガラス30の光透過率を変更してよいか否かの意思確認を乗員に対して行い、乗員から光透過率の変更許可指示を受け付けた場合に限り光透過率可変窓ガラス30の光透過率を変更するようにした。これにより、乗員の意思をより忠実に反映させて光透過率の制御を行うことができる。例えば、車両2が景勝地等の近傍を走行している場合のように意思判定部1002が乗員に眺望要求意思が有ると判定した場合においても、車内への日射の差し込みの影響で、乗員が眩しいと感じていたり、暑いと感じている場合には、光透過率可変窓ガラス30の透明度を高くすることを望まない場合も考えられる。上述した第2の光透過率調整処理によれば、そのような場面においても、乗員から光透過率の変更禁止指示を受け付けることで光透過率可変窓ガラス30の光透過率が基準透過率Rpbのまま維持されるため、乗員の要望をより細やかに満たすことができる。
更に、上述の第2の光透過率調整処理によれば、車両2が観光スポットや景勝地等といった眺望要求POI地点に近づいた際に、当該眺望要求POI地点に面している光透過率可変窓ガラス30の光透過率を選択的に高めることができる。これによれば、観光スポットや景勝地等を眺めたいという乗員の要望を満たしつつ、眺望要求POI地点に面していない方の光透過率可変窓ガラス30の光透過率を無闇に高めることを抑制することで、当該光透過率可変窓ガラス30から入射する日射の影響によって乗員が眩しさを感じ難くすることができる。但し、意思判定部1002が乗員に眺望要求意思が有ると判定した場合に、全ての光透過率可変窓ガラス30の光透過率を基準透過率Rpbよりも高い光透過率Rphに変更してもよい。
《第3の光透過率調整処理》
次に、図7を参照して、制御装置100が実行する第3の光透過率調整処理を説明する。図7は、制御装置100が実行する第3の光透過率調整処理を示すフローチャートである。図7に示される第3の光透過率調整処理は、例えば、制御装置100が一定周期毎に繰り返し実行する定期割り込み処理である。ここでは、図5、6で説明したフローチャートの処理内容との相違点を中心に説明する。
第3の光透過率調整処理のステップS103において、第1離間距離Db1が基準距離Dshを超えていると判定された場合、ステップS301に進む。一方、第1離間距離Db1が基準距離Dsh以内であると判定された場合、意思判定部1002は車両に乗車している乗員に眺望要求意思が有ると判断し、ステップS104に進む。ステップS301において、制御装置100は、通信ユニット121に、外部機器として乗員の携帯端末(スマートフォン、携帯電話等)が通信可能に接続されているか否かを判定する。
そして、ステップS301において、乗員の携帯端末が通信ユニット121を介して通信状態となっている場合にはステップS302に進み、そうでない場合には本フローチャートを一旦終了する。そして、ステップS302において、制御装置100の通信部1004は、通信状態にある携帯端末から乗員の嗜好情報を取得する。ここで、嗜好情報には、乗員が興味を持っている商品、サービス等に関する情報が含まれる。そして、続くステップS303において、制御装置100は、記憶部117に記憶されているPOIデータベース117cに記憶されているPOI地点情報にアクセスする。そして、制御装置100は、通信部1004が取得した乗員の嗜好情報に基づいて、その嗜好情報に合致するPOI地点(以下、「乗員嗜好POI地点」という)、即ち乗員が興味を持っている商品、サービス等を取り扱っている乗員嗜好POI地点に関する乗員嗜好POI情報を抽出する。そして、自車位置情報と乗員嗜好POI情報に基づいて、車両2に最も近い位置にある乗員嗜好POI地点と車両2の離間距離(以下、「第2離間距離」という)Db2を取得する。
そして、続くステップS304において、制御装置100の意思判定部1002は、第2離間距離Db2が所定の基準距離Dsh以内であるか否かを判定する。本ステップにおいて、第2離間距離Db2が基準距離Dsh以内であると判定された場合、意思判定部1002は、車両に乗車している乗員に眺望要求意思が有ると判断し、ステップS104に進む。一方、ステップS302において、第2離間距離Db2が基準距離Dshを超えていると判定された場合、意思判定部1002は、車両に乗車している乗員に眺望要求意思が無いと判断し、本フローチャートを一旦抜ける。
以上のように、図7に示した第3の光透過率調整処理によれば、乗員の嗜好情報を取得し、乗員の興味、嗜好に合致した地点に対して車両2が一定距離圏内にあるときに、光透過率可変窓ガラス30の光透過率を自動的に高くすることができる。これによれば、乗員
が興味を持っている商品、サービス等を取り扱っている施設等を車内から見つけやすくなり、乗員にとって非常に満足度が優れたものとなる。なお、第3の光透過率調整処理において、制御装置100は、抽出した乗員嗜好POI地点に関する施設名や店舗名等のリストを表示部122に表示出力させたり、スピーカ4から音声出力してもよい。このように、乗員の嗜好に則した施設等が車両2の近くに存在することを報知することで、その乗員に有益な情報を提供することができる。また、上記の制御例では、通信ユニット121を介して車載機1と通信可能に連携される外部機器として、乗員の携帯端末(スマートフォン、携帯電話等)を例示しているが、これには限られない。例えば、クラウドセンターのクラウドサーバと通信されてもよく、制御装置100はクラウドサーバから乗員の嗜好情報を取得してもよい。
《第4の光透過率調整処理》
次に、図8を参照して、制御装置100が実行する第4の光透過率調整処理を説明する。図8は、制御装置100が実行する第4の光透過率調整処理を示すフローチャートである。図8に示される第4の光透過率調整処理は、例えば、制御装置100が一定周期毎に繰り返し実行する定期割り込み処理である。ここでは、図5〜7で説明したフローチャートの処理内容との相違点を中心に説明する。
第4の光透過率調整処理においては、車両2における乗員の発話内容を音声認識し、発話に含まれる単語の音声認識結果に関する音声認識結果情報等に基づいて、眺望要求意思が有るか否かを判定することとする。なお、本実施形態において、車内マイク6が受け付けた音声は、車載機1の記憶部117に一定期間記憶されるようになっている。
ステップS501において、制御装置100の意思判定部1002は、記憶部117を参照し、車内マイク6が新たに音声を受け付けたかどうかを判定する。記憶部117に音声情報が保持されている場合には、車内マイク6が新たに乗員の発話を受け付けたと判断し、ステップS502に進む。一方、記憶部117に音声情報が保持されていない場合には、車内マイク6が新たに乗員の発話を受け付けていないと判断し、本フローチャートを一旦終了する。
次に、ステップS502において、意思判定部1002は、記憶部117に記憶されている発話単語辞書データベースを参照し、乗員の発話内容に所定の眺望要求単語が含まれているか否かを判定する。ここで、「眺望要求単語」とは、乗員が外部を眺めたいという眺望要求意思を表す特徴のある特徴語であり、例えば「(あれは)何?」、「(あれ)見たい!」などの発話単語が例示できる。記憶部117の発話単語辞書データベースには、眺望要求単語が予め登録されており、記憶部117に保持されている音声情報(発話内容)と発話単語辞書データベースに基づいて、意思判定部1002は、乗員の発話内容に所定の眺望要求単語が含まれているか否かを判定することができる。ステップS502において、乗員の発話内容に眺望要求単語が含まれている場合には、乗員に眺望要求意思が有ると判断し、ステップS104に進む。一方、ステップS502において、乗員の発話内容に眺望要求単語が含まれていない場合には、乗員に眺望要求意思が無いと判断し、本フローチャートを一旦終了する。ステップS104の処理内容については図5において説明した通りである。即ち、制御装置100の光透過率制御部1001が、光透過率可変窓ガラス30の光透過率を基準透過率Rpbよりも高い光透過率Rphに変更する制御を行う。なお、第4の光透過率調整処理を終了する際には、記憶部117に保持(記憶)されている音声情報を消去してもよい。
以上のように、図8に示した第4の光透過率調整処理によれば、第1の光透過率調整処理と同様、乗員が外部を眺めようとする状況下において乗員の視界が悪くなることを抑制することができる。即ち、外の景観を見たいという乗員の要望に則して光透過率可変窓ガ
ラス30の光透過率を制御することができ、乗員に不快感を与えてしまうことを抑制できる。
《第5の光透過率調整処理》
次に、図9を参照して、制御装置100が実行する第5の光透過率調整処理を説明する。図9は、制御装置100が実行する第5の光透過率調整処理を示すフローチャートである。図9に示される第5の光透過率調整処理は、例えば、制御装置100が一定周期毎に繰り返し実行する定期割り込み処理である。以下、図8で説明したフローチャートの処理内容との相違点を中心に説明する。第5の光透過率調整処理においては、乗員の発話内容に眺望要求単語が含まれていると判定された場合に、乗員の視線方向が外方を向いているか否かを判定し、乗員の視線方向が外方を向いている場合に、光透過率可変窓ガラス30の光透過率を基準透過率Rpbよりも高い光透過率Rphに変更する制御を行う。
図9に示す処理内容を具体的に説明すると、ステップS501、S502については図8に示す第4の光透過率調整処理で説明した通りである。ステップS502において、乗員の発話内容に眺望要求単語が含まれていると判定された場合、ステップS601に進む。ステップS601において、制御装置100の視線方向取得部1006は、車内カメラ7による撮像結果に基づいて、車両2の乗員の視線方向を取得する。なお、車内カメラ7は、車両2におけるどの座席に着座していても、乗員の視線を補足して視線画像を撮影することができるような位置、例えばルームミラー近傍の位置に取り付けられている。また、車内の複数個所に車内カメラ7を取り付けてもよい。視線方向取得部1006は、車内カメラ7が撮像した乗員の視線画像に基づいて乗員の視線方向を検出する。視線方向取得部1006が取得(検出)した乗員の視線方向は、意思判定部1002に出力される。
続くステップS602において、意思判定部1002は、視線方向取得部1006から取得した乗員の視線方向が外方(車外)を向いているか否かを判定する。本ステップにおいて、乗員の視線方向が外方を向いていると判定された場合、乗員に眺望要求意思が有ると判断し、ステップS104に進む。一方、本ステップにおいて、乗員の視線方向が外方を向いていないと判定された場合、乗員に眺望要求意思が無いと判断し、本フローチャートを一旦終了する。ステップS104においては、制御装置100の光透過率制御部1001が、光透過率可変窓ガラス30の光透過率を基準透過率Rpbよりも高い光透過率Rphに変更する制御を行う。
以上のように、図9に示した第5の光透過率調整処理によれば、音声認識の結果、乗員の発話内容に眺望要求単語が含まれている場合においても、乗員の視線方向が外方を向いている場合に限り、光透過率可変窓ガラス30の光透過率を基準透過率Rpbよりも高い光透過率Rphに変更するようにした。このように乗員の発話内容と、乗員の視線方向の検出結果を組み合わせることで、乗員が外部を眺めたいかどうかをより精度よく判断することができる。
《第6の光透過率調整処理》
次に、図10を参照して、制御装置100が実行する第6の光透過率調整処理を説明する。図10は、制御装置100が実行する第6の光透過率調整処理を示すフローチャートである。図10に示される第6の光透過率調整処理は、例えば、制御装置100が一定周期毎に繰り返し実行する定期割り込み処理である。以下、図8で説明したフローチャートの処理内容との相違点を中心に説明する。
第6の光透過率調整処理においては、眺望要求単語を発話した乗員の着座位置を特定し、特定した乗員(発話者)の着座位置に基づいて光透過率を制御する対象となる光透過率可変窓ガラス30を決定する。ここで、車両2に設けられる車内マイク6の位置について
説明する。本実施形態では、車内の各座席に対応する位置に車内マイク6a〜6dが配置されている。ここで、車内マイク6aは、運転席のサンバイザー近傍に運転席側に指向して取り付けられている。車内マイク6bは、運転席の背面側に右後部座席に指向して取り付けられている。車内マイク6cは、助手席のサンバイザー近傍に助手席側に指向して取り付けられている。車内マイク6dは、助手席の背面側に左後部座席に指向して取り付けられている。車内マイク6a〜6dは、指向性を有するステレオマイクである。車内マイク6a〜6dが受け付けた音声情報(発話内容)は、車内マイク6a〜6d毎に記憶部117に記憶されている。
図10に示す第6の光透過率調整処理のステップS701において、制御装置100の意思判定部1002は、記憶部117を参照し、車内マイク6a〜6dのそれぞれについて、新たに音声を受け付けたかどうかを判定する。本ステップにおいて、何れの車内マイク6a〜6dも新たに音声を受け付けていないと判定された場合、乗員が発話していないと判断して本フローチャートを一旦終了する。一方、車内マイク6a〜6dのうち少なくとも何れかのマイクが新たに音声を受け付けたと判定された場合、ステップS702に進む。
ステップS702において、制御装置100の発話者特定部1007は、記憶部117に記憶されている発話単語辞書データベース117aを参照し、車内マイク6a〜6dにそれぞれ対応する音声情報に基づき、各車内マイク6a〜6dが受け付けた発話内容に眺望要求単語が含まれているか否かを判定することで、眺望要求単語を発話した乗員(発話者)が着座する着座位置を特定する。例えば、記憶部117に、車内マイク6a〜6cが受け付けた音声情報が記憶され、車内マイク6dが受け付けた音声情報が記憶されていなかった場合、車内マイク6a〜6cに対応する乗員である運転席、右後部座席、助手席に着座している乗員が発話したことを意味し、車内マイク6dに対応する左後部座席に着座している乗員が発話していないか、左後部座席に乗員が着座していないことを意味する。そして、ステップS702において、例えば車内マイク6bが受け付けた発話内容に眺望要求単語が含まれ、車内マイク6a、6cが受け付けた発話内容に眺望要求単語が含まれていない判定結果が得られたとすると、制御装置100は、車内マイク6bに対応する右後部座席を、眺望要求単語を発話した乗員が着座する着座位置として特定する。
そして、光透過率制御部1001は、続くステップS703において、発話者特定部1007が特定した発話者(眺望要求単語を発話した乗員)の着座位置に基づいて光透過率の制御対象とする光透過率可変窓ガラス30を決定する。具体的には、眺望要求単語を発話した乗員の着座位置に対応する光透過率可変窓ガラス30(上記の例では、車両2の右後部座席に位置する右リアドアガラス30b)を光透過率の制御対象として決定する。そして、ステップS703の処理が終了すると、ステップS704に進み、ステップD703において制御対象として決定された光透過率可変窓ガラス30の光透過率を、基準透過率Rpbよりも高い光透過率Rphに変更する。このように、光透過率可変窓ガラス30の光透過率を選択的に高める制御を行うことで、外の景観を眺めることを積極的に望んでいる乗員に対しては外部を眺望し易くすると共に、その他の乗員が着座する位置については光透過率可変窓ガラス30の光透過率を積極的に高めることを抑制することで、外部から入射する日射等によって乗員が眩しさを感じたり、暑いと感じたりすることを招き難くすることができる。
《第7の光透過率調整処理》
次に、図11を参照して、制御装置100が実行する第7の光透過率調整処理を説明する。図11は、制御装置100が実行する第7の光透過率調整処理を示すフローチャートである。図11に示される第7の光透過率調整処理は、例えば、制御装置100が一定周期毎に繰り返し実行する定期割り込み処理である。以下、図8で説明したフローチャート
の処理内容との相違点を中心に説明する。
第7の光透過率調整処理において、ステップS501、S502の処理内容については、図8で説明した通りである。ステップS502において、制御装置100の意思判定部1002が、乗員の発話内容に眺望要求単語が含まれていないと判定した場合、ステップS801に進む。一方、乗員の発話内容に眺望要求単語が含まれていると判定した場合、ステップS104に進む。ステップS801に進むと、意思判定部1002は、記憶部117に記憶されている第2発話単語辞書データベース117bを参照し、乗員の発話内容に所定の日射不快感覚単語が含まれているか否かを判定する。ここで、「日射不快感覚単語」とは、乗員が車内に差し込む日射の影響による不快な間隔を意味する特徴語であり、例えば「眩しい」、「暑い」などの発話単語が例示できる。
ステップS801において、乗員の発話内容に日射不快感覚単語が含まれていない場合には、乗員が日射を不快と感じていないと判断し、本フローチャートを一旦終了する。一方、乗員の発話内容に日射不快感覚単語が含まれている場合には、乗員が日射を不快と感じていると判断し、ステップS802に進む。ステップS802において、制御装置100の光透過率制御部1001は、光透過率可変窓ガラス30の光透過率が基準透過率Rpbよりも低い光透過率Rplに変更されるように光透過率可変窓ガラス30の光透過率を制御する。本ステップの処理が終了すると、本フローチャートを一旦終了する。以上のように、図11に示した第7の光透過率調整処理によれば、乗員が日射を不快と感じていると判断しているときには、光透過率可変窓ガラス30の光透過率を基準透過率Rpbよりも低くすることができ、乗員の要望を満たすことができる。
なお、第7の光透過率調整処理のステップS802において、光透過率可変窓ガラス30の光透過率が基準透過率Rpbよりも低い光透過率Rplに変更する前に、制御装置100の確認部1003は、光透過率可変窓ガラス30の光透過率を下げるか否かを車両2の乗員に確認する確認情報を車載機1の表示部122に表示(出力)すると共に、乗員からの光透過率の変更指示を受け付けてもよいそして、乗員から光透過率の変更許可指示を受け付けた場合に限り、光透過率可変窓ガラス30の光透過率を下げるようにしてもよい。
また、第7の光透過率調整処理のステップS802において、制御装置100は、照度センサ8の照度検出値を取得し、取得した照度検出値に基づいて、光透過率可変窓ガラス30の光透過率を低くするか否かを決定してもよい。例えば、制御装置100は、照度センサ8の照度検出値が所定の基準照度以上である場合には、ステップS802において光透過率可変窓ガラス30の光透過率を基準透過率Rpbよりも低い光透過率Rplに変更し、そうでない場合にはステップS802において光透過率可変窓ガラス30の光透過率を基準透過率Rpbに維持してもよい。ここで、曇りや雨天時においては、照度センサ8の照度検出値が基準照度よりも低くなる。従って、曇りや雨天時において車両2を運転している際に、乗員の発話にたとえ「眩しい」、「あつい」等の日射不快感覚単語が含まれていたとしても、この場合は照度センサ8の照度検出値が基準照度より低くなることで、光透過率可変窓ガラス30の光透過率を基準透過率Rpbよりも低く変更することなく、基準透過率Rpbに維持することができる。また、第7の光透過率調整処理においても、日射不快感覚単語を発話した乗員の着座位置を特定し、特定した発話者(日射不快感覚単語を発話した乗員)の着座位置に基づいて光透過率の制御対象とする光透過率可変窓ガラス30を決定してもよい。
《第8の光透過率調整処理》
次に、図12を参照して、制御装置100が実行する第8の光透過率調整処理を説明する。図12は、制御装置100が実行する第8の光透過率調整処理を示すフローチャート
である。図12に示される第8の光透過率調整処理は、例えば、制御装置100が一定周期毎に繰り返し実行する定期割り込み処理である。以下、図5、図8で説明したフローチャートの処理内容との相違点を中心に説明する。
図12に示す第8の光透過率調整処理は、図5に示した第1の光透過率調整処理と、図8に示した第4の光透過率調整処理を組み合わせたものと概ね等価である。即ち、第8の光透過率調整処理においては、制御装置100の意思判定部1002は、車載機1の記憶部117に記憶されている地図データに含まれる所定のPOI地点情報、及び、車両2の乗員の発話に含まれる単語の音声認識結果に関する音声認識結果情報等に基づいて乗員に眺望要求意思が有るか否かを判定し、意思判定部1002の判定結果に基づいて光透過率制御部1001が光透過率可変窓ガラス30の光透過率を制御する。
第8の光透過率調整処理において、ステップS101〜ステップS103については、図5で説明した通りである。ステップS103において、第1離間距離Db1が基準距離Dsh以内であると判定された場合、ステップS501に進む。ステップS501、S502については図8で説明した通りである。ステップS502において、乗員の発話内容に眺望要求単語が含まれている場合には、乗員に眺望要求意思が有ると判断してステップS104に進み、乗員の発話内容に眺望要求単語が含まれていない場合には、乗員に眺望要求意思が無いと判断して本フローチャートを一旦終了する。ステップS104において、制御装置100の光透過率制御部1001が、光透過率可変窓ガラス30の光透過率を基準透過率Rpbよりも高い光透過率Rphに変更する制御を行う。以上のように、第8の光透過率調整処理によれば、車両2が眺望要求POI地点の近くを走行し、且つ、乗員が眺望要求単語を発話するという条件が成立した時に、光透過率可変窓ガラス30の光透過率を高めるようにしたので、乗員の要望により反映した制御を行うことができる。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明に係る光透過率制御装置及び制御方法はこれらに限らず、可能な限りこれらの組合せを含むことができる。また、車載機1の制御装置100が実行する処理の順序は適宜入れ替えることができ、また、一部の処理を適宜省略することも可能である。また、上述の実施形態においては、移動体の一例として車両2を挙げているが、リニアモーターカーや電車等であってもよい。また、車両2は、乗用車であってもよいし、バスやトラックであってもよい。
1・・・車載機
2・・・車両
3・・・CAN
4・・・スピーカ
5・・・ジャイロセンサ
6・・・車内マイク
7・・・車内カメラ
8・・・照度センサ
30・・・光透過率可変窓ガラス
100・・・制御装置
1001・・・光透過率制御部
1002・・・意思判定部
1003・・・確認部
1004・・・通信部
1005・・・移動方向取得部
1006・・・視線方向取得部
1007・・・発話者特定部

Claims (10)

  1. 移動体における窓ガラスの光透過率を制御する光透過率制御部と、
    地図データに含まれる所定のPOI地点情報と、前記移動体における乗員の発話に含まれる単語の音声認識結果に関する音声認識結果情報との少なくとも何れかに基づいて、乗員に外部を眺めたい眺望要求意思が有るか否かを判定する意思判定部と、
    前記光透過率制御部は、前記意思判定部による判定結果に基づいて前記窓ガラスの光透過率を制御する、
    移動体における窓ガラスの光透過率制御装置。
  2. 前記意思判定部が乗員に前記眺望要求意思が有ると判定した場合に、前記窓ガラスの光透過率を高くするか否かを乗員に確認する確認情報を出力すると共に乗員からの光透過率の変更指示を受け付ける確認部を、更に備え、
    前記光透過率制御部は、前記確認部が乗員から光透過率の変更指示を受け付けた場合に前記窓ガラスの光透過率を変更する、
    請求項1に記載の窓ガラスの光透過率制御装置。
  3. 前記意思判定部は、前記移動体の位置情報と前記所定のPOI地点情報とに基づいて前記移動体と所定のPOI地点との離間距離を取得し、取得した離間距離が所定の基準距離以内である場合に乗員に前記眺望要求意思が有ると判定し、
    前記光透過率制御部は、前記意思判定部が乗員に前記眺望要求意思が有ると判定した場合に、前記窓ガラスの光透過率を所定の基準透過率よりも高い光透過率に変更する、
    請求項1又は2に記載の窓ガラスの光透過率制御装置。
  4. 乗員に関連する所定の外部機器と通信し、該外部機器から乗員の嗜好情報を取得する通信部を、更に備え、
    前記意思判定部は、前記移動体と前記通信部が取得した乗員の嗜好情報に関するPOI地点との離間距離を取得し、取得した離間距離が前記基準距離以内である場合に乗員に前記眺望要求意思が有ると判定する、
    請求項3に記載の窓ガラスの光透過率制御装置。
  5. 前記移動体の移動方向を取得する移動方向取得部を更に備え、
    前記光透過率制御部は、前記移動方向取得部が取得した前記移動体の移動方向と、前記所定のPOI地点情報に基づいて、光透過率の制御対象とする窓ガラスを決定する、
    請求項1から4の何れか一項に記載の窓ガラスの光透過率制御装置。
  6. 前記意思判定部は、前記音声認識結果情報に基づいて前記移動体の乗員の発話内容に所定の眺望要求関連単語が含まれるか否かを判定すると共に乗員の発話に前記眺望要求関連単語が含まれる場合に乗員に前記眺望要求意思が有ると判定し、
    前記光透過率制御部は、前記意思判定部によって乗員に前記眺望要求意思が有ると判定された場合に、前記窓ガラスの光透過率を所定の通常光透過率よりも高い光透過率に変更する、
    請求項1から5の何れか一項に記載の窓ガラスの光透過率制御装置。
  7. 乗員の視線方向を取得する視線方向取得部を、更に備え、
    前記意思判定部は、乗員の発話内容に前記眺望要求関連単語が含まれて、且つ、前記視線方向取得部が取得した乗員の視線方向が外方を向いている場合に、乗員に前記眺望要求意思が有ると判定する、
    請求項6に記載の窓ガラスの光透過率制御装置。
  8. 前記眺望要求関連単語を発話した乗員の着座位置を特定する発話者特定部を、更に備え、
    前記光透過率制御部は、前記発話者特定部が特定した前記眺望要求関連単語を発話した乗員の着座位置に基づいて光透過率の制御対象とする窓ガラスを決定する、
    請求項6又は7に記載の窓ガラスの光透過率制御装置。
  9. 前記意思判定部は、前記地図データに含まれる所定のPOI地点情報と、前記音声認識結果情報の双方に基づいて乗員に前記眺望要求意思が有るか否かを判定する、
    請求項1から8の何れか一項に記載の窓ガラスの光透過率制御装置。
  10. 移動体における窓ガラスの光透過率を制御する制御装置が実行する光透過率制御方法であって、
    地図データに含まれる所定のPOI地点情報と、前記移動体における乗員の発話に含まれる単語の音声認識結果に関する音声認識結果情報との少なくとも何れかに基づいて、乗員に外部を眺めたい眺望要求意思が有るか否かを判定する意思判定ステップと、
    前記意思判定ステップによる判定結果に基づいて前記窓ガラスの光透過率を制御する光透過率制御ステップと、
    を含む、
    移動体における窓ガラスの光透過率制御方法。
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