JP2017109557A - 車両の回頭制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】停車状態から発進する際に回頭性を向上させる。【解決手段】車両の前輪を操舵し、前輪を駆動するフロントモータ4と、左右の後輪を駆動するリアモータ6とを備えた車両の回頭制御装置40であって、車両の右後輪を制動する右後輪ブレーキ装置35と、車両の左後輪を制動する左後輪ブレーキ装置36と、前輪を操舵して車両を発進させる際に、右後輪ブレーキ装置35及び左後輪ブレーキ装置36により左右の後輪のいずれか一方を制動するとともに、制動していない後輪を前輪とは逆方向に駆動するように制御するハイブリッドコントロールユニット20を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、車両の回頭性能を向上させる回頭制御装置に関する。
近年、前後輪を異なる駆動源により駆動可能とし、前後輪を独立して駆動制御可能な車両が開発されている。
例えば、特許文献1には、前輪を電動のフロントモータにより駆動するとともに、後輪を電動のリアモータにより駆動可能とした車両が開示されている。また、特許文献1の車両では、車両減速時や下り坂走行時にリアモータにより回生発電して、車両に搭載されたバッテリを充電可能としている。
更に、特許文献1では、車両旋回走行時において、後輪の回生量を制御して、走行安定性を向上させる技術が開示されている。特許文献1では、車両の走行状態に基づいてカウンタ状態を判定し、カウンタ状態である場合に後輪の電動モータの回生量を減少させて、リアモータからの駆動力を旋回運動に利用して、カウンタ状態を速やかに脱し、走行安定性を向上させる。
特開2005−304182号公報
ところで、自動車等の車両においては、走行安定性を確保するために前輪を操舵する構成が一般的である。しかしながら、ハンドルの最大切れ角が制限されているので、前輪のみを操舵する車両においては、回転半径(最小小回り半径)を大幅に小さくすることはできない。したがって、例えば縦列駐車している状態から発進する場合のように、停車状態から操舵して発進する際には、回転半径を小さくし回頭性を向上させる技術が要求されている。特に特許文献1のように前後輪を独立して駆動制御可能な四輪駆動車において、安価な構成で回頭性を向上させる技術が要求されている。
本発明は、この様な問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、
前後輪を独立して駆動制御可能な車両において、停車状態から発進する際に回頭性を向上可能とする車両の回頭制御装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の車両の回頭制御装置は、車両の前輪を操舵し、前記前輪を駆動する第1の駆動源と、左右の後輪を駆動する第2の駆動源とを備えた車両の回頭制御装置であって、前記車両の右後輪を制動する第1の制動部と、前記車両の左後輪を制動する第2の制動部と、前記前輪を操舵して前記車両を発進させる際に、前記第1の制動部及び前記第2の制動部のいずれか一方により制動するとともに、前記第2の駆動源による駆動方向を車両前進方向及び車両後進方向に切換制御する制御部を備えたことを特徴とする。
また、好ましくは、前記回頭制御装置は、前記車両のシフト装置による前進操作及び後進操作のシフト操作状態を検出するシフト検出部と、車両前方の所定範囲の障害物を検出する前方障害物検出部と、車両後方の所定範囲の障害物を検出する後方障害物検出部と、を更に備え、前記制御部は、前記シフト検出部により検出した前記シフト操作状態と、前記前方障害物検出部及び前記後方障害物検出部の検出結果と、に基づいて、前記第1の制動部及び前記第2の制動部の作動制御と、前記第2の駆動源による駆動方向の切換制御を実行するとよい。
また、好ましくは、前記制御部は、前記シフト操作状態が前進操作であり、前記車両前方の所定範囲に障害物が有り、前記車両後方の所定範囲に障害物が無い場合には、前記第2の制動部により前記左後輪を制動し、前記前輪を車両前進方向に駆動するとともに前記右後輪を車両後進方向に駆動させるとよい。
また、好ましくは、前記制御部は、前記シフト操作状態が前進操作であり、前記車両前方の所定範囲に障害物が無い場合には、前記第1の制動部により前記右後輪を制動し、前記前輪及び前記左後輪を車両前進方向に駆動させるとよい。
また、好ましくは、前記制御部は、前記シフト操作状態が後進操作であり、前記車両前方の所定範囲に障害物が無く、前記車両後方の所定範囲に障害物が有る場合には、前記第1の制動部により前記右後輪を制動し、前記前輪を車両後進方向に駆動するとともに前記左後輪を車両前進方向に駆動させるとよい。
また、好ましくは、前記制御部は、前記シフト操作状態が後進操作であり、前記車両後方の所定範囲に障害物が無い場合には、前記第2の制動部により前記左後輪を制動し、前記前輪及び前記右後輪を車両後進方向に駆動させるとよい。
また、好ましくは、前記回頭制御装置は、前記車両の運転者に警報する警報部を更に備え、前記制御部は、前記シフト操作状態が前進操作または後進操作であり、前記車両前方の所定範囲に障害物が有りかつ前記車両後方の所定範囲に障害物が有る場合には、前記警報部により警報させるとともに、前記第1の駆動源及び前記第2の駆動源の出力を抑制するとよい。
本発明によれば、前輪を操舵して車両を発進させる際に、左右の後輪のいずれか一方が制動されるので、制動された左右の後輪の一方を旋回中心として車両が旋回し、車両の回頭性を向上させることができる。
更に、制動されていない後輪の駆動方向が前輪と逆方向に駆動制御されることで、車両の発進方向への飛び出し量が減少し、回頭性を更に向上させることができる。
これにより、例えば縦列駐車からの発進の際に、車両前後の障害物を回避して容易に脱出させることができる。また、前輪と後輪を独立して駆動可能であり、左右の後輪を独立して制動可能である四輪駆動車に対して、制御のみ追加する構成で、安価に回頭性を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る回頭制御装置を備えた車両の概略構成図である。 本実施形態に係る回頭制御装置の構成図である。 回頭制御の制御要領を示すフローチャートの一部である。 回頭制御の制御要領を示すフローチャートの残部である。 本実施形態における車両の回頭性を説明する説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る回頭制御装置を搭載した車両の概略構成図である。
図1に示すように、本実施形態の回頭制御装置を備えた車両1は、エンジン2の出力によって前輪3a、3bを駆動して走行可能であるとともに、前輪3a、3bを駆動する電動のフロントモータ4(第1の駆動源)及び後輪5a、5bを駆動する電動のリアモータ6(第2の駆動源)を備えた四輪駆動のプラグインハイブリッド車である。
エンジン2は、フロントトランスアクスル7を介して前輪3a、3bの駆動軸8を駆動可能であるとともに、フロントトランスアクスル7を介してモータジェネレータ9を駆動して発電させることが可能となっている。また、エンジン2と前輪3a、3bとは、フロントトランスアクスル7内に配置されたクラッチ16を介して接続されている。
フロントモータ4は、フロントコントロールユニット10を介して、車両1に搭載された駆動用バッテリ11及びモータジェネレータ9から高電圧の電力を供給されて駆動し、フロントトランスアクスル7を介して前輪3a、3bの駆動軸8を駆動する。
リアモータ6は、リアコントロールユニット12を介して駆動用バッテリ11から高電圧の電力を供給されて駆動し、リアトランスアクスル13を介して後輪5a、5bの駆動軸14を駆動する。
モータジェネレータ9によって発電された電力は、フロントコントロールユニット10を介して駆動用バッテリ11を充電可能であるとともに、フロントモータ4及びリアモータ6に電力を供給可能である。
また、モータジェネレータ9は、フロントコントロールユニット10によって駆動制御され、駆動用バッテリ11から電力を供給されて駆動し、エンジン2を始動させるスタータモータとしての機能を有する。
駆動用バッテリ11は、リチウムイオン電池等の二次電池で構成され、複数の電池セルをまとめて構成された図示しない電池モジュールを有している。
フロントコントロールユニット10は、車両に搭載されたハイブリッドコントロールユニット20(制御部)からの制御信号に基づき、フロントモータ4の出力を制御するとともに、モータジェネレータ9の発電量及び出力を制御する機能を有する。
リアコントロールユニット12は、ハイブリッドコントロールユニット20からの制御信号に基づきリアモータ6の出力を制御する機能を有する。
エンジンコントロールユニット22は、エンジン2の制御装置であり、ハイブリッドコントロールユニット20からの制御信号(要求出力)に基づき、エンジン2の駆動制御を行う。
また、車両1には、エンジン2に燃料を供給する燃料を貯留する燃料タンク17と、駆動用バッテリ11を外部電源によって充電する図示しない充電機が備えられている。
ハイブリッドコントロールユニット20は、車両1の総合的な制御を行うための制御装置であり、入出力装置、記憶装置(ROM、RAM、不揮発性RAM等)、中央演算処理装置(CPU)及びタイマ等を含んで構成される。
ハイブリッドコントロールユニット20の入力側には、フロントコントロールユニット10、リアコントロールユニット12、エンジンコントロールユニット22が接続されており、これらの機器からの検出及び作動情報が入力される。
一方、ハイブリッドコントロールユニット20の出力側には、フロントコントロールユニット10、リアコントロールユニット12、エンジンコントロールユニット22、フロントトランスアクスル7のクラッチ16が接続されている。
そして、ハイブリッドコントロールユニット20は、車両1のアクセル操作情報度等の各種検出量及び各種作動情報に基づいて、車両1の走行駆動に必要とする車両要求出力を演算し、エンジンコントロールユニット22、フロントコントロールユニット10、リアコントロールユニット12に制御信号を送信して、走行モード(EVモード、シリーズモード、パラレルモード)の切換え、エンジン2とフロントモータ4とリアモータ6の出力、モータジェネレータ9の発電電力及び出力、フロントトランスアクスル7におけるクラッチ16の断接を制御する。
更に、本実施形態の車両1は、車両減速時においてフロントモータ4、リアモータ6を強制駆動して発電させる回生が可能であり、このフロントモータ4、リアモータ6による発電によって、前輪3a、3b及び後輪5a、5bに制動力を付与させること(回生制動)が可能となっている。ハイブリッドコントロールユニット20は、フロントコントロールユニット10及びリアコントロールユニット12を介し、車両減速時においてフロントモータ4、リアモータ6の強制駆動による発電量を夫々制御して前輪と後輪の回生ブレーキ力(回生制動量)を独立して制御する機能を有している。
なお、本実施形態の車両1は、ハンドルによって前輪3a、3bを操舵可能となっている。また、車両1のブレーキ装置は、前輪3a、3b及び後輪5a、5bの左右夫々独立して制動力を制御可能となっている。更に、フロントモータ4の駆動方向は、シフトレンジ(前進操作または後進操作)に基づいて設定されるが、リアモータ6については、フロントモータ4と同様にシフトレンジに基づいて設定される方向だけではなく、当該方向とは逆方向に制御して、フロントモータ4とリアモータ6の駆動方向が互いに逆方向になるように制御可能である。
また、車両1には、車両1の前方の障害物を検出する前方超音波センサ30(前方障害物検出部)、車両の後方の障害物を検出する後方超音波センサ31(後方障害物検出部)、シフトレバー(シフト装置)の操作位置を検出するシフトセンサ、セレクトセンサ等のシフト関連センサ32(シフト検出部)、車両1の舵角θ(ハンドルの操舵角)を検出する舵角センサ33を備えている。
更に、本実施形態では、車両停車状態から発進する際に、車両の回頭性を向上させる回頭制御が可能となっている。
図2は、車両の回頭制御を行なう回頭制御装置40の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、回頭制御装置40は、ハイブリッドコントロールユニット20に備えられた前方車間距離推定部42、後方車間距離推定部43、シフト判定部44、舵角検知部45、衝突判定部46、回頭制御部47、トルク制御部48を含んで構成されている。
ハイブリッドコントロールユニット20は、前方超音波センサ30、後方超音波センサ31、シフト関連センサ32、舵角センサ33からの出力信号を入力し、メータ及びブザー等により運転者に警報を報知する警報装置50(警報部)、右後輪ブレーキ装置35(第1の制動部)、左後輪ブレーキ装置36(第2の制動部)、フロントコントロールユニット10を介してフロントモータ4、リアコントロールユニット12を介してリアモータ6、エンジンコントロールユニット22を介してエンジン2に制御信号を出力する。
前方車間距離推定部42は、前方超音波センサ30の出力信号に基づいて前方車間距離Lfを出力する。
後方車間距離推定部43は、後方超音波センサ31の出力信号に基づいて後方車間距離Lrを出力する。
シフト判定部44は、シフト関連センサ32からの出力信号に基づいてシフト位置を出力する。
舵角検知部45は、舵角センサ33からの出力信号に基づいて車両1の舵角θを出力する。
衝突判定部46は、前方車間距離推定部42からの前方車間距離Lf、後方車間距離推定部43からの後方車間距離Lr、シフト判定部44からのシフト位置、舵角検知部45からの舵角θを入力して衝突判定をし、回頭制御部47及びトルク制御部48に制御信号を出力する。
回頭制御部47は、衝突判定部46からの制御信号に基づいて、右後輪ブレーキ装置35及び左後輪ブレーキ装置36に制動指示信号を出力して、右後輪5a及び左後輪5bの制動制御を行なうとともに、トルク制御部48にトルク方向指示信号を出力する。また、回頭制御部47は、警報装置50に報知信号を出力して、回頭制御実施中であることを警報及び表示させる。
トルク制御部48は、衝突判定部46からの制御信号及び回頭制御部47からのトルク方向指示信号に基づいて。フロントモータ4、リアモータ6、エンジン2のトルク指示信号を出力し、夫々の出力トルクを制御する。
図3及び図4は、回頭制御要領を示すフローチャートである。なお、本ルーチンは、左側通行の地域での場合に適用され、車道51の左側にある歩道52に寄せて車両1を停止させた状態から、車両進行方向右側に車両1の前部を回頭させて発進させる場合に適用可能である。また、図5は、回頭制御B〜Eの実行時における車両移動軌跡を示す説明図である。
本ルーチンは、ハイブリッドコントロールユニット20において実行され、車両電源オンかつ車両停止状態において実行開始される。
始めに、ステップS10では、舵角センサ33から検出信号を入力して舵角θを検出し、車両1の前方及び後方への走行軌跡を推定する。走行軌跡は、本回頭制御を行なわない通常制御時での車両1の移動軌跡である。なお、通常制御は、右後輪ブレーキ装置35及び左後輪ブレーキ装置36の強制制動を行なわず、前輪3a、3b及び後輪5a、5bが、互いに同一方向に駆動される制御である。そして、ステップS20に進む。
ステップS20では、前方超音波センサ30及び後方超音波センサ31の出力信号を入力し、車両1の前方車間距離Lf及び後方車間距離Lrを検出する。そして、ステップS30に進む。
ステップS30では、シフト関連センサ32からの出力信号に基づいてシフト位置が前進レンジ(前進操作)であるか否かを判別する。前進レンジである場合には、ステップS40に進む。前進レンジでない場合には、図4のステップS110に進む。
ステップS40では、ステップS20で検出した前方車間距離Lfに基づいて、車両1の最小小回り半径Rで前方走行した場合に車両1が前方衝突するか否かを判別する。最小小回り半径Rは、通常制御時で車両1のハンドルを最大に切って旋回する際の回転半径である。衝突すると判定した場合には、ステップS50に進む。衝突しないと判定した場合には、ステップS100に進む。
ステップS50では、ステップS10で推定した車両前方への走行軌跡と、ステップS20で検出した前方車間距離Lfに基づいて、回転半径rで前方走行した場合に車両が前方衝突するか否かを判別する。回転半径rでの前方走行とは、右後輪5aの中心を回転中心Crとして左前輪3bまでの距離(=r)で旋回する走行である。衝突する(車両前方の所定範囲に障害物有り)と判定した場合には、ステップS60に進む。衝突しない(車両前方の所定範囲に障害物無し)と判定した場合には、ステップS90に進む。
ステップS60では、ステップS10で推定した車両後方への走行軌跡と、ステップS20で検出した後方車間距離Lrに基づいて、回転半径rで後方走行した場合に車両1が後方衝突するか否かを判別する。回転半径rでの後方走行とは、左後輪5bの中心を回転中心Crとして右前輪3aまでの距離(=r)で旋回する走行である。衝突する(車両後方の所定範囲に障害物有り)と判定した場合には、ステップS70に進む。衝突しない(車両後方の所定範囲に障害物無し)と判定した場合には、ステップS80に進む。
ステップS70では、回頭制御Aを実行する。回頭制御Aでは、右後輪ブレーキ装置35及び左後輪ブレーキ装置36の制動制御を行なわず、アクセル操作に基づくフロントモータ4及びリアモータ6の出力トルクを抑制または遮断(出力停止)する制御を行なう。更に、警報装置50に車両衝突危険の警報を発生させる。そして、本ルーチンを終了する。
ステップS80では、回頭制御Bを実行する。回頭制御Bでは、左後輪ブレーキ装置36による左後輪5bの制動を行い、リアモータ6の出力トルクを逆方向にアクセル操作に基づいて出力する制御する。なお、本ステップでは、ステップS30において前進レンジと判定しているので、フロントモータ4はアクセル操作に基づいて車両前方側へ駆動させるが、リアモータ6は逆方向である車両後方側へ駆動させる。そして、本ルーチンを終了する。
ステップS90では、回頭制御Cを実行する。回頭制御Cでは、右後輪ブレーキ装置35による右後輪5aの制動を行い、リアモータ6の出力トルクをアクセル操作に基づいて順方向に出力する制御を行なう。なお、本ステップでは、ステップS30において前進レンジと判定しているので、フロントモータ4とともにリアモータ6もアクセル操作に基づいて車両前方側へ駆動させる。そして、本ルーチンを終了する。
ステップS100では、回頭制御を実行しない。詳しくは、右後輪ブレーキ装置35及び左後輪ブレーキ装置36の強制制動を行なわず、リアモータ6の逆方向制御を行なわない通常制御を行なう。なお、本ステップでは、ステップS30において前進レンジと判定しているので、フロントモータ4及びリアモータ6はアクセル操作に基づいて車両前方側へ駆動させる。そして、本ルーチンを終了する。
図4のステップS110では、シフト関連センサ32からの出力信号に基づいてシフト位置が後進レンジ(後進操作)であるか否かを判別する。後進レンジである場合には、ステップS120に進む。後進レンジでない場合には、ステップS180に進む。
ステップS120では、ステップS20で検出した後方車間距離Lrに基づいて、車両の最小小回り半径で後方走行した場合に車両が後方衝突するか否かを判別する。衝突すると判定した場合には、ステップS130に進む。衝突しないと判定した場合には、ステップS180に進む。
ステップS130では、ステップS10で推定した車両後方への走行軌跡と、ステップS20で検出した後方車間距離Lrに基づいて、回転半径rで後方走行した場合に車両が後方衝突するか否かを判別する。衝突する(車両後方の所定範囲に障害物有り)と判定した場合には、ステップS140に進む。衝突しない(車両後方の所定範囲に障害物無し)と判定した場合には、ステップS170に進む。
ステップS140では、ステップS10で推定した車両前方への走行軌跡と、ステップS20で検出した前方車間距離Lfに基づいて、回転半径rで前方走行した場合に車両が前方衝突するか否かを判別する。衝突する(車両前方の所定範囲に障害物有り)と判定した場合には、ステップS150に進む。衝突しない(車両前方の所定範囲に障害物無し)と判定した場合には、ステップS160に進む。
ステップS150では、ステップS70と同様に回頭制御Aを実行する。そして、本ルーチンを終了する。
ステップS160では、回頭制御Dを実行する。回頭制御Dでは、右後輪ブレーキ装置35による右後輪5aの制動を行い、リアモータ6の出力トルクを逆方向制御する。なお、本ステップでは、ステップS110において後進レンジと判定しているので、フロントモータ4をアクセル操作に基づいて車両後方側へ駆動させるが、リアモータ6は逆方向である車両前方側へ駆動させる。そして、本ルーチンを終了する。
ステップS170では、回頭制御Eを実行する。回頭制御Eでは、左後輪ブレーキ装置36による左後輪5bの制動を行い、リアモータ6の出力トルクを順方向制御する。なお、本ステップでは、ステップS110において後進レンジと判定しているので、フロントモータ4とともにリアモータ6もアクセル操作に基づいて車両後方側へ駆動させる。そして、本ルーチンを終了する。
ステップS180では、回頭制御を実行せず、通常制御を行なう。そして、本ルーチンを終了する。
以上のように、本実施形態の車両1は、フロントモータ4とリアモータ6の制御により、前輪3a、3bと後輪5a、5bとを互いに逆方向に走行駆動可能な四輪駆動車である。そして、後輪5a、5bの駆動方向及び制動制御により、車両1の回頭性を向上させる回頭制御が可能となっている。回頭制御には、AからEまでの5種類あり、走行レンジ(シフト操作状態:前進操作または後進操作)、前方車間距離Lf、後方車間距離Lrに基づいて、リアモータ6の駆動方向制御及び後輪5a、5bの制動制御により、適切な回頭制御が選択されて実行される。
前進レンジにおいて、前輪3a、3bを最大右方向に操舵して最小回転半径rで前方衝突及び後方衝突すると判定した場合、または後進レンジにおいて、前輪3a、3bを最大左方向に操舵して最小回転半径rで後方衝突及び前方衝突すると判定した場合には、回頭制御Aを行なう。このような場合には、回頭制御B〜Eのいずれを行なおうとも衝突が避けられないので、回頭制御Aによりフロントモータ4及びリアモータ6の駆動トルクを抑制または遮断して、車両1の移動を抑制するとともに、運転者に対して警報作動を行ないアクセルオフやペダルブレーキオン等の操作による車両停止を促す。これにより、衝突回避性を向上させることができる。
前進レンジにおいて最小小回り半径Rで前方衝突をしないと判定した場合、あるいは後進レンジにおいて最小小回り半径Rで後方衝突をしないと判定した場合には、ハンドルを最大に切ることで通常制御でも衝突せずに発進可能であるので、回頭制御を行なわない。
前進レンジにおいて最小小回り半径Rで前方衝突をすると判定し、かつ回転半径rで前方衝突しないと判定した場合には、図5の回頭制御Cに示すように、右後輪5aを制動し、リアモータ6をフロントモータ4と同様に順方向制御(車両前進方向に駆動)することで、前方衝突せずに右旋回させて発進可能となる。
前進レンジにおいて最小小回り半径Rで前方衝突をすると判定し、かつ回転半径rでも前方衝突すると判定したが、回転半径rで後方衝突しないと判定した場合には、図5の回頭制御Bに示すように、左後輪5bを制動し、リアモータ6をフロントモータ4とは逆方向制御(車両後進方向に駆動)することで、車両後方には車両右後端が突出するが、回頭制御Cよりも更に車両前端が突出せずに右旋回させて発進可能となる。
後進レンジにおいて最小小回り半径Rで後方衝突をすると判定し、かつ回転半径rで後方衝突しないと判定した場合には、図5の回頭制御Eに示すように、左後輪5bを制動し、リアモータ6をフロントモータ4と同様に順方向制御(車両後進方向に駆動)することで、後方衝突せずに右旋回させ、その後車両前方へ発進可能となる。
後進レンジにおいて最小小回り半径Rで後方衝突をすると判定し、かつ回転半径rでも後方衝突すると判定したが、回転半径rで前方衝突しないと判定した場合には、図5の回頭制御Dに示すように、右後輪5aを制動し、リアモータ6をフロントモータ4とは逆方向制御(車両前進方向に駆動)することで、車両前方には車両左前端が突出するが、回頭制御Eよりも更に車両後端が突出せずに右旋回させて発進可能となる。
以上のように、車両前進の際には回頭制御Bまたは回頭制御Cによって、車両後進の際には、回頭制御DまたはEによって、通常制御よりも回頭性を向上させることができる。
これらの回頭制御B〜Eと、回頭不能な場合に駆動抑制及び警報を発生させる回頭制御Aと、回頭制御未実施の判定は、障害物との間の前方車間距離Lf及び後方車間距離Lrによって自動的に判定されて実行されることで、運転者は容易に車両1の回頭性の向上効果を得られることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定するものではない。例えば上記実施形態では、左側通行の地域で適用される回頭制御装置40について説明したが、右側通行の地域で適用される回頭制御装置も可能である。右側通行の地域で適用される回頭制御装置では、上記回頭制御装置40と左右反対に制御すればよい。
また、上記実施形態では、回頭制御A〜Eを実行するが、回頭制御B〜Eの少なくともいずれか1つを実行してもよい。
また、上記実施形態では、運転者のアクセル操作に基づいて車両の走行駆動を行なうが、アクセル操作を自動で行なう自動運転車にも本発明を適用することができる。
また、本実施形態では、エンジンとモータにより走行駆動可能なプラグインハイブリッド車に本発明を適用しているが、前輪を操舵し、少なくとも後輪の左右を独立して制動可能であり、前輪と後輪とで互いに逆回転に駆動可能な車両に対して広く適用することができる。
1 車両
4 フロントモータ(第1の駆動源)
6 リアモータ(第2の駆動源)
20 ハイブリッドコントロールユニット(制御部)
30 前方超音波センサ(前方障害物検出部)
31 後方超音波センサ(後方障害物検出部)
32 シフト関連センサ(シフト検出部)
35 右後輪ブレーキ装置(第1の制動部)
36 左後輪ブレーキ装置(第2の制動部)
40 回頭制御装置
50 警報装置(警報部)

Claims (7)

  1. 車両の前輪を操舵し、前記前輪を駆動する第1の駆動源と、左右の後輪を駆動する第2の駆動源とを備えた車両の回頭制御装置であって、
    前記車両の右後輪を制動する第1の制動部と、
    前記車両の左後輪を制動する第2の制動部と
    前記前輪を操舵して前記車両を発進させる際に、前記第1の制動部及び前記第2の制動部のいずれか一方により制動するとともに、前記第2の駆動源による駆動方向を車両前進方向及び車両後進方向に切換制御する制御部を備えた車両の回頭制御装置。
  2. 前記回頭制御装置は、
    前記車両のシフト装置による前進操作及び後進操作のシフト操作状態を検出するシフト検出部と、
    車両前方の所定範囲の障害物を検出する前方障害物検出部と、
    車両後方の所定範囲の障害物を検出する後方障害物検出部と、を更に備え、
    前記制御部は、前記シフト検出部により検出した前記シフト操作状態と、前記前方障害物検出部及び前記後方障害物検出部の検出結果と、に基づいて、前記第1の制動部及び前記第2の制動部の作動制御と、前記第2の駆動源による駆動方向の切換制御を実行することを特徴とする請求項1に記載の車両の回頭制御装置。
  3. 前記制御部は、前記シフト操作状態が前進操作であり、前記車両前方の所定範囲に障害物が有り、前記車両後方の所定範囲に障害物が無い場合には、前記第2の制動部により前記左後輪を制動し、前記前輪を車両前進方向に駆動するとともに前記右後輪を車両後進方向に駆動させることを特徴とする請求項2に記載の車両の回頭制御装置。
  4. 前記制御部は、前記シフト操作状態が前進操作であり、前記車両前方の所定範囲に障害物が無い場合には、前記第1の制動部により前記右後輪を制動し、前記前輪及び前記左後輪を車両前進方向に駆動させることを特徴とする請求項2または3に記載の車両の回頭制御装置。
  5. 前記制御部は、前記シフト操作状態が後進操作であり、前記車両前方の所定範囲に障害物が無く、前記車両後方の所定範囲に障害物が有る場合には、前記第1の制動部により前記右後輪を制動し、前記前輪を車両後進方向に駆動するとともに前記左後輪を車両前進方向に駆動させることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の車両の回頭制御装置。
  6. 前記制御部は、前記シフト操作状態が後進操作であり、前記車両後方の所定範囲に障害物が無い場合には、前記第2の制動部により前記左後輪を制動し、前記前輪及び前記右後輪を車両後進方向に駆動させることを特徴とする請求項2から5のいずれか1項に記載の車両の回頭制御装置。
  7. 前記回頭制御装置は、前記車両の運転者に警報する警報部を更に備え、
    前記制御部は、前記シフト操作状態が前進操作または後進操作であり、前記車両前方の所定範囲に障害物が有りかつ前記車両後方の所定範囲に障害物が有る場合には、前記警報部により警報するとともに、前記第1の駆動源及び前記第2の駆動源の出力を抑制することを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載の車両の回頭制御装置。
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