JP6730656B2 - 車両の回頭制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の旋回性能を向上させる回頭制御装置に関する。
近年、前後輪を異なる駆動源により駆動可能とし、前後輪を独立して駆動制御可能な車両が開発されている。
例えば、特許文献1には、前輪を電動のフロントモータにより駆動するとともに、後輪を電動のリアモータにより駆動可能とした車両が開示されている。また、特許文献1の車両では、車両減速時や下り坂走行時に後輪の電気モータにより回生発電して、車両に搭載されたバッテリを充電可能としている。
更に、特許文献1では、車両旋回走行時において、後輪の回生量を制御して、走行安定性を向上させる技術が開示されている。特許文献1では、車両の走行状態に基づいてカウンタ状態を判定し、カウンタ状態である場合に後輪の電動モータの回生量を減少させて、リアモータからの駆動力を旋回運動に利用して、カウンタ状態を速やかに脱し、走行安定性を向上させる。
特開2005−304182号公報
ところで、自動車等の車両においては、走行安定性を確保するために前輪を操舵する構成が一般的である。しかしながら、ハンドルの最大切れ角が制限されているので、前輪のみを操舵する車両においては、回転半径(最小小回り半径)を大幅に小さくすることはできない。したがって、例えばUターン時やY字路で折り返す場合のように、車両走行中に鋭角に曲がる際に、曲がりきることができず切り返しが必要になってしまう場合がある。
そこで、車両の回頭性を向上させる技術が要求されており、特に特許文献1のように前後輪を独立して駆動制御可能な四輪駆動車において、安価な構成で走行中において回頭性を向上させる技術が要求されている。
本発明は、この様な問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、前後輪を独立して駆動制御可能な車両において、旋回走行時に回頭性を向上可能とする車両の回頭制御装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の車両の回頭制御装置は、車両の前輪を操舵し、前記前輪を駆動する第1の駆動源と、左右の後輪を駆動する第2の駆動源とを備えた車両の回頭制御装置であって、前記車両の走行駆動用の要求出力トルクを演算する出力トルク演算部と、前記前輪の舵角を検出する舵角検出部と、前記舵角に基づいて、前記要求出力トルクに対する前記第1の駆動源の出力トルクと前記第2の駆動源の出力トルクとの分配比を設定する分配比制御部と、を備え、前記分配比制御部は、前記舵角が大きくなるに伴って、前記第2の駆動源の出力トルクを減少させ、前記舵角が所定値より大きい場合に、前記第1の駆動源の出力トルク方向と前記第2の駆動源の出力トルク方向とが互いに逆方向となる前記分配比に設定することを特徴とする。
た、好ましくは、前記回頭制御装置は、前記車両の走行速度を検出する車速検出部を更に備え、前記分配比制御部は、前記走行速度に基づいて前記分配比を変更するとよい。
また、好ましくは、前記回頭制御装置は、前記車両のアクセル開度を検出するアクセル開度検出部を更に備え、前記分配比制御部は、前記アクセル開度に基づいて、前記分配比を変更するとよい。
本発明によれば、舵角に基づいて、要求出力トルクに対する第1の駆動源の出力トルクと第2の駆動源の出力トルクとの分配比が設定されるので、例えば舵角が大きくなった場合に第2の駆動源の分配比を減少させて出力トルクを減少させることができる。これにより、前輪を鋭角に操舵した際に、後輪の駆動力を低下させ、旋回走行時における車両の回頭性を向上させることができる。
更に、舵角が大きくなるに伴って第2の駆動源の出力トルクを減少させ、舵角が所定値より大きい場合に、第1の駆動源の出力トルク方向と第2の駆動源の出力トルク方向とが互いに逆方向となる分配比に設定するので、舵角が所定値より大きい場合に、後輪のみ制動させて回頭性を更に向上させることができる。
本発明の実施形態に係る回頭制御装置を備えた車両の概略構成図である。 本実施形態に係る回頭制御装置の構成図である。 回頭制御の制御要領を示すフローチャートである。 回頭用のリア分配比の演算用テーブルの一例である。 車速に基づく回頭分配比反映率の演算用テーブルの一例である。 アクセル開度に基づく回頭分配比反映率の演算用テーブルの一例である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る回頭制御装置を搭載した車両の概略構成図である。
図1に示すように、本実施形態の回頭制御装置を備えた車両1は、エンジン2の出力によって前輪3a、3bを駆動して走行可能であるとともに、前輪3a、3bを駆動する電動のフロントモータ4(第1の駆動源)及び後輪5a、5bを駆動する電動のリアモータ6(第2の駆動源)を備えた四輪駆動のプラグインハイブリッド車である。
エンジン2は、フロントトランスアクスル7を介して前輪3a、3bの駆動軸8を駆動可能であるとともに、フロントトランスアクスル7を介してモータジェネレータ9を駆動して発電させることが可能となっている。また、エンジン2と前輪3a、3bとは、フロントトランスアクスル7内に配置されたクラッチ16を介して接続されている。
フロントモータ4は、フロントコントロールユニット10を介して、車両1に搭載された駆動用バッテリ11及びモータジェネレータ9から高電圧の電力を供給されて駆動し、フロントトランスアクスル7を介して前輪3a、3bの駆動軸8を駆動する。
リアモータ6は、リアコントロールユニット12を介して駆動用バッテリ11から高電圧の電力を供給されて駆動し、リアトランスアクスル13を介して後輪5a、5bの駆動軸14を駆動する。
モータジェネレータ9によって発電された電力は、フロントコントロールユニット10を介して駆動用バッテリ11を充電可能であるとともに、フロントモータ4及びリアモータ6に電力を供給可能である。
また、モータジェネレータ9は、フロントコントロールユニット10によって駆動制御され、駆動用バッテリ11から電力を供給されて駆動し、エンジン2を始動させるスタータモータとしての機能を有する。
駆動用バッテリ11は、リチウムイオン電池等の二次電池で構成され、複数の電池セルをまとめて構成された図示しない電池モジュールを有している。
フロントコントロールユニット10は、車両に搭載されたハイブリッドコントロールユニット20(出力トルク演算部、分配比制御部)からの制御信号に基づき、フロントモータ4の出力を制御するとともに、モータジェネレータ9の発電量及び出力を制御する機能を有する。
リアコントロールユニット12は、ハイブリッドコントロールユニット20からの制御信号に基づきリアモータ6の出力を制御する機能を有する。
エンジンコントロールユニット22は、エンジン2の制御装置であり、ハイブリッドコントロールユニット20からの制御信号(要求出力トルク)に基づき、エンジン2の駆動制御を行う。
また、車両1には、エンジン2に燃料を供給する燃料を貯留する燃料タンク17と、駆動用バッテリ11を外部電源によって充電する図示しない充電機が備えられている。
ハイブリッドコントロールユニット20は、車両1の総合的な制御を行うための制御装置であり、入出力装置、記憶装置(ROM、RAM、不揮発性RAM等)、中央演算処理装置(CPU)及びタイマ等を含んで構成される。
ハイブリッドコントロールユニット20の入力側には、フロントコントロールユニット10、リアコントロールユニット12、エンジンコントロールユニット22が接続されており、これらの機器からの検出及び作動情報が入力される。
一方、ハイブリッドコントロールユニット20の出力側には、フロントコントロールユニット10、リアコントロールユニット12、エンジンコントロールユニット22、フロントトランスアクスル7のクラッチ16が接続されている。
そして、ハイブリッドコントロールユニット20は、車両1のアクセルセンサ30(アクセル開度検出部)からのアクセル操作量等の各種検出量や各種作動情報に基づいて、車両1の走行駆動に必要とする要求出力トルクを演算し、エンジンコントロールユニット22、フロントコントロールユニット10、リアコントロールユニット12に制御信号を送信して、走行モード(EVモード、シリーズモード、パラレルモード)の切換え、エンジン2とフロントモータ4とリアモータ6の出力、モータジェネレータ9の発電電力及び出力、フロントトランスアクスル7におけるクラッチ16の断接を制御する。
更に、本実施形態の車両1は、車両減速時においてフロントモータ4、リアモータ6を強制駆動して発電させる回生が可能であり、このフロントモータ4、リアモータ6による発電によって、前輪及び後輪に制動力を付与させること(回生制動)が可能となっている。ハイブリッドコントロールユニット20は、フロントコントロールユニット10及びリアコントロールユニット12を介し、車両減速時においてフロントモータ4、リアモータ6の強制駆動による発電量を夫々制御して前輪と後輪の回生ブレーキ力(回生制動量)を独立して制御する機能を有している。
なお、本実施形態の車両1は、ハンドルによって前輪3a、3bを操舵可能となっている。更に、フロントモータ4の駆動方向はシフトレンジ(前進操作または後進操作)に基づいて設定されるが、リアモータ6については、フロントモータ4と同様にシフトレンジに基づいて設定される方向だけではなく、当該方向とは逆方向に制御して、フロントモータ4とリアモータ6の駆動方向が互いに逆方向になるように制御可能である。
また、車両1には、車速Vを検出するための車輪回転速度を検出する車輪速センサ31(車速検出部)、シフトレバーの操作位置を検出するシフトセンサ、セレクトセンサ等のシフト関連センサ32、車両1の舵角θ(ハンドルの操舵角)を検出する舵角センサ33(舵角検出部)を備えている。
更に、本実施形態では、車両走行時において車両の回頭性を向上させる回頭制御が可能となっている。
図2は、車両の回頭制御を行なう回頭制御装置40の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、回頭制御装置40は、ハイブリッドコントロールユニット20に備えられたアクセル開度検知部42、車速演算部43、シフト判定部44、舵角検知部45、回頭制御部46を含んで構成されている。
ハイブリッドコントロールユニット20は、アクセルセンサ30、車輪速センサ31、シフト関連センサ32、舵角センサ33からの出力信号を入力し、メータ及びブザー等により運転者に警報を報知する警報装置50、フロントコントロールユニット10を介してフロントモータ4、リアコントロールユニット12を介してリアモータ6、エンジンコントロールユニット22を介してエンジン2に制御信号を出力する。
アクセル開度検知部42は、アクセルセンサ30の出力信号に基づいてアクセル開度APSを出力する。
車速演算部43は、車輪速センサ31の出力信号に基づいて車両1の走行速度である車速Vを演算する。なお、車速Vについては、車輪速センサ31以外でも、例えばフロントモータ4またはリアモータ6の回転速度(レゾルバから)や、ナビゲーションシステムからの車速情報等から求めてもよい。
シフト判定部44は、シフト関連センサ32からの出力信号に基づいてシフト位置を出力する。
舵角検知部45は、舵角センサ33からの出力信号に基づいて車両1の舵角θを出力する。
回頭制御部46は、アクセル開度検知部42からのアクセル開度APS、車速演算部43からの車速V、シフト判定部44からのシフト位置、舵角検知部45からの舵角θを入力して、フロントモータ4、リアモータ6、エンジン2のトルク指示信号を出力し、夫々の出力トルクを制御する。また、回頭制御部46は、警報装置50に報知信号を出力して、回頭制御実施中であることを警報及び表示させる。
図3は、回頭制御要領を示すフローチャートである。図4は、回頭用のリア分配比Krの演算用テーブルの一例である。なお、図5は、車速Vに基づく回頭分配比反映率K1の演算用テーブルの一例である。図6は、アクセル開度APSに基づく回頭分配比反映率K2の演算用テーブルの一例である。
本ルーチンは、ハイブリッドコントロールユニット20において、車両走行中において繰り返し実行される。
始めに、ステップS10では、舵角センサ33から検出信号を入力して舵角θを検出し、舵角θによる回頭用のリア分配比Krを演算する。リア分配比Krは、図4に示すように、舵角θが閾値α未満の場合では、回頭制御を非介入とし、あらかじめ設定されたリアモータ6の通常分配比Kaに固定される。舵角θが閾値α以上の場合では、回頭制御介入とし、リア分配比Krを通常分配比Kaよりも低い値とする。更に、舵角θが閾値αよりも大きい閾値γ以上では、リア分配比Krは負の値Kbに設定される。舵角θが閾値α以上γ未満の場合には、舵角θが増加するに伴ってリア分配比KrをKaからKbの間で減少させる。なお、舵角θが閾値αとγとの間の閾値β(所定値)である場合に、リア分配比Krが0になる。例えば本ステップでの舵角θの閾値αは50%相当に、閾値βは70%相当、閾値γは90%相当に設定すればよい。そして、ステップS20に進む。
ステップS20では、車輪速センサ31から検出信号を入力して車速Vを演算し、車速Vに基づく回頭分配比反映率K1を演算する。車速Vに基づく回頭分配比反映率K1は、図5に示すように、閾値α<β<γ<ηとした場合に、車速Vが閾値α未満または閾値η以上の場合に制御非介入とし、回頭分配比反映率K1=0とする。車速Vが閾値α以上η未満の場合には制御介入とし、回頭分配比反映率K1を0より大きい値とする。更に車速Vが閾値β以上γ未満の場合には、回頭分配比反映率K1=1とする。車速Vが閾値α以上β未満の場合には、車速Vが増加するに伴って回頭分配比反映率K1を0から1の間で増加させる。車速Vが閾値γ以上η未満の場合には、車速Vが増加するに伴って回頭分配比反映率K1を1から0の間で減少させる。なお、例えば本ステップでの車速Vの閾値αは5km/hに、閾値βは10km/hに、閾値γは30kmに、閾値ηは40km/hに設定すればよい。そして、ステップS30に進む。
ステップS30では、アクセルセンサ30から検出信号を入力してアクセル開度APSを検出し、アクセル開度APSに基づく回頭分配比反映率K2を演算する。アクセル開度APSに基づく回頭分配比反映率K2は、図6に示すように、アクセル開度APSが閾値β以上の場合に制御非介入とし、回頭分配比反映率K2=0とする。アクセル開度APSが閾値β未満の場合には制御介入とし、回頭分配比反映率K2を0より大きい値とする。更にアクセル開度APSが閾値βより小さいα未満の場合には、回頭分配比反映率K2=1とする。アクセル開度APSが閾値α以上β未満の場合には、アクセル開度APSが増加するに伴って回頭分配比反映率K2を1から0の間で減少させる。なお、例えば本ステップでのアクセル開度APSの閾値αは50%に、閾値βは60%に設定すればよい。そして、ステップS40に進む。
ステップS40では、ステップS10で演算したリア分配比Krに、ステップS20で演算した回頭分配比反映率K1及びステップS30で演算した回頭分配比反映率K2を反映させて、前後輪のトルク分配に反映させる。回頭分配比反映率K1及び回頭分配比反映率K2の反映方法としては、K1及びK2の低い方の値をKminとすると、下記式(1)のように、ステップS10で演算したリア分配比Krから通常分配比Kaを減算した値に、K1及びK2の低い方の値Kminを乗算して、通常分配比Kaに加算して、最終的なリア分配比Kとすればよい。
K=(Kr−Ka)×Kmin+Ka・・・(1)
したがって、回頭分配比反映率K1または回頭分配比反映率K2のいずれかが0の場合には、最終的な車両1のリア分配比Kは通常分配比Kaとなり、回頭分配比反映率K1及び回頭分配比反映率K2がいずれも1の場合には、最終的な車両1のリア分配比KはステップS10で求めたリア分配比Krとなる。
あるいは、下式(2)に示すように、K1とK2の積を用いてリア分配比Kを求めてもよい。
K=(Kr−Ka)×k1×k2+Ka・・・(2)
この場合は、回頭分配比反映率K1または回頭分配比反映率K2が0の場合には、最終的な車両1のリア分配比Kは通常分配比Kaとなり、回頭分配比反映率K1及び回頭分配比反映率K2がいずれも1の場合には、最終的な車両1のリア分配比KはステップS10で求めたリア分配比Krとなる。
そして、本ルーチンを終了する。
以上のように制御することで、舵角θが閾値α(例えば50%相当)より大きくなるとリア分配比Kが低下するよう制御されるので、後輪5a、5bの駆動が抑制され、車両1のヨーモーメントが増加し、旋回走行時における車両1の回頭性が向上する。
特に、本実施形態では、舵角θが閾値β(例えば70%相当)となるとリア分配比Kが0となり、更に舵角θが大きくなるとリア分配比Kが負の値になってリアモータ6がフロントモータ4と逆方向に駆動制御されるようになる。このように、リア分配比Kが0未満となり、リアモータ6の出力トルク方向が逆方向(後進方向)に駆動制御されると、後輪5a、5bが制動制御されるようになり、車両1の回頭性をより向上させることができる。
本実施形態では、舵角θが閾値α未満では回頭制御非介入とし、リア分配比Kを通常分配比Kaにするので、Uターンの際やY字路を鋭角に曲がる際のように車両1の回頭性を大きく必要とする場合にのみ本回頭制御が行なわれ、少ない舵角θでの走行時における必要以上の回頭性の上昇を防止して走行安定性を向上させることができる。
また、車速Vやアクセル開度APSに基づいて回頭分配比反映率K1、K2が変化し、リア分配比Kが変更するので、走行状態に応じて適正なリア分配比Kの設定を行なうことができる。
例えば、車速Vが閾値η以上の高速域では、回頭分配比反映率K1が0となり、リア分配比Kが通常分配比Kaとなるので、高速時での急旋回を抑え、車両1の走行安定性を確保することができる。また、車速Vが閾値α未満の低速域でも、回頭分配比反映率K1が0となり、リア分配比Kが通常分配比Kaとなるので、横滑りの発生しない低速域での後輪5a、5bでの制動を抑え、不要な制御介入による効率悪化を防止できる。
また、アクセル開度APSが閾値β以上で回頭分配比反映率K2が0となり、リア分配比Kが通常分配比Kaとなるので、運転者のアクセル操作による車両1の回頭操作を尊重させるように制御することができる。
また、本実施形態では、舵角θに基づくリア分配比Kr、車速Vに基づく回頭分配比反映率K1、アクセル開度APSに基づく回頭分配比反映率K2が、夫々連続的に変化するようにテーブルに設定されている。したがって、舵角θ、車速V、アクセル開度APSが変化した際に、リア分配比Kを滑らかに変化させることができ、後輪5a、5bの回転速度が急激に変化することが抑えられ、旋回走行時での走行安定性を確保することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定するものではない。例えば上記実施形態では、車速Vに基づく回頭分配比反映率K1と、アクセル開度APSに基づく回頭分配比反映率K2の両方を反映させてリア分配比Kを求めているが、これらの反映率のいずれか一方のみ反映させてもよいし、あるいは舵角θのみでリア分配比Kを設定してもよい。
また、上記実施形態では、舵角θに基づくリア分配比Kr、車速Vに基づく回頭分配比反映率K1と、アクセル開度APSに基づく回頭分配比反映率K2が、夫々連続的に変化するようにマップに設定されているが、段階的に変化させるようにしてもよい。更に、段階的に変化させる場合には、図4から図6に示すようなテーブルを用いてリア分配比Kr、回頭分配比反映率K1、回頭分配比反映率K2を設定するのではなく、条件分岐によって設定するようにしてもよい。
また、舵角θに基づいてリア分配比Kを制御する際に、ブレーキ装置によって後輪5a、5bのみ制動するようにしてもよい。このように、後輪5a、5bを制動することで、後輪5a、5bの回転速度を急速に低下させることができ、更に回頭性を向上させることができる。
また、本実施形態では、エンジンとモータにより走行駆動可能なプラグインハイブリッド車に本発明を適用しているが、前輪を操舵し、前輪と後輪とで互いに逆回転に駆動制御可能な車両に対して広く適用することができる。
1 車両
4 フロントモータ(第1の駆動源)
6 リアモータ(第2の駆動源)
20 ハイブリッドコントロールユニット(出力トルク演算部、分配比制御部)
30 アクセルセンサ(アクセル開度検出部)
31 車輪速センサ(車速検出部)
33 舵角センサ(舵角検出部)
40 回頭制御装置

Claims (3)

  1. 車両の前輪を操舵し、前記前輪を駆動する第1の駆動源と、左右の後輪を駆動する第2の駆動源とを備えた車両の回頭制御装置であって、
    前記車両の走行駆動用の要求出力トルクを演算する出力トルク演算部と、
    前記前輪の舵角を検出する舵角検出部と、
    前記舵角に基づいて、前記要求出力トルクに対する前記第1の駆動源の出力トルクと前記第2の駆動源の出力トルクとの分配比を設定する分配比制御部と、を備え、
    前記分配比制御部は、前記舵角が大きくなるに伴って、前記第2の駆動源の出力トルクを減少させ、前記舵角が所定値より大きい場合に、前記第1の駆動源の出力トルク方向と前記第2の駆動源の出力トルク方向とが互いに逆方向となる前記分配比に設定することを特徴とする車両の回頭制御装置。
  2. 前記回頭制御装置は、前記車両の走行速度を検出する車速検出部を更に備え、
    前記分配比制御部は、前記走行速度に基づいて前記分配比を変更することを特徴とする請求項に記載の車両の回頭制御装置。
  3. 前記回頭制御装置は、前記車両のアクセル開度を検出するアクセル開度検出部を更に備え、
    前記分配比制御部は、前記アクセル開度に基づいて前記分配比を変更することを特徴とする請求項またはに記載の車両の回頭制御装置。
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