JP2017109420A - 水性インキ組成物および紫外線硬化型ワニス組成物を用いた平版印刷方法及び印刷物 - Google Patents

水性インキ組成物および紫外線硬化型ワニス組成物を用いた平版印刷方法及び印刷物 Download PDF

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弘幸 杉山
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弘幸 杉山
正紀 笠井
Masanori Kasai
正紀 笠井
望 嶋田
Nozomi Shimada
望 嶋田
佐々木 章雄
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Abstract

【課題】水性インキ組成物を用いた場合であっても耐摩擦性に優れた印刷物を提供することができ、乾燥不良に起因するトラブルが抑制された平版印刷方法、オフセット水性インキ組成物および紫外線硬化型ワニス組成物を用いた平版印刷方法を提供する。【解決手段】基材上に水性インキ組成物を用いて水なし平版印刷方法で印刷層を形成する印刷工程と、印刷層上に紫外線硬化型ワニス組成物を塗布する被覆工程と、印刷層上に塗布した紫外線硬化型ワニス組成物を硬化させてオーバーコート層を形成する紫外線照射工程と、を備えることを特徴とする平版印刷方法。【選択図】 なし

Description

水性インキ組成物および紫外線硬化型ワニス組成物を用いた平版印刷方法及び印刷物に関する。
高品質の印刷物が効率よく得られることから、商業印刷や新聞印刷の分野ではオフセット印刷が広く採用されている。このようなオフセット印刷に用いられる印刷インキには鉱物油が含まれるため、印刷過程において鉱物油に由来するVOC(揮発性有機化合物)が発生し、これが大気中に放出されないようにするための処理が必要であった。
こうしたVOCの発生を低減するため、水なしオフセット印刷により、水性インキを用いて印刷することが試みられている。このようなオフセット水性インキ組成物として、特許文献1−3のような、顔料、水溶性樹脂又は水分散性樹脂、水酸基含有化合物又はアミノ基含有化合物、水を含有する水性インキ組成物が提案されている。
特開2007−112963号公報 特開2007−112964号公報 特開2007−112965号公報
しかしながら、このようなオフセット水性インキ組成物を用いて印刷された印刷物はオフセット油性インキを用いて印刷された印刷物と比べ、耐摩擦性に劣る場合がある。
インクジェット印刷の分野では、水性インキ組成物による印刷物の耐摩擦性を向上させつつ、印刷層の滲みを抑制するために、印刷層上に油性のワニス組成物によってコーティングを施す場合がある。しかしながらこのような方法を、水性インキを用いたオフセット印刷に適用するには実用性に欠ける。オフセット水性インキ組成物による印刷層上に油性のワニス組成物を用いてコーティングを施すと、油性ワニス組成物は乾燥が遅いため、印刷した用紙同士がブロッキングを起こしたり、水性インキ組成物で印刷された印刷層の乾燥が妨げられたりしてしまう。
本発明は上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、水性インキ組成物を用いた場合であっても耐摩擦性に優れた印刷物を提供することができ、乾燥不良に起因するトラブルが抑制された平版印刷方法、オフセット水性インキ組成物および紫外線硬化型ワニス組成物を用いた平版印刷方法を提供することを目的とする。
(適用例1)
本適用例に係る水性インキ組成物および紫外線硬化型ワニス組成物を用いた印刷方法は、基材上に水性インキ組成物を用いて水なし平版印刷方法で印刷層を形成する印刷工程と、印刷層上に紫外線硬化型ワニス組成物を塗布する被覆工程と、印刷層上に塗布した紫外線硬化型ワニス組成物を硬化させてオーバーコート層を形成する紫外線照射工程と、を備えることを特徴とする。
(適用例2)
上記適用例に係る印刷方法において、水性インキ組成物は、顔料と、水溶性または水分散性樹脂と、沸点が140℃以上の水溶性有機溶媒と、水とを含み、水性インキ組成物中における水溶性または水分散性樹脂の質量を(A)、水溶性有機溶媒の質量を(B)、水の質量を(C)としたときに、〔(A)/(B)〕が0.8〜2.2であり、〔(B)/(C)〕が0.8〜2.5であることが好ましい。
(適用例3)
上記適用例に係る印刷方法において、水性インキ組成物は、20℃において水の溶解度が5質量%以上80質量%以下である有機溶媒を含むことが好ましい。
(適用例4)
上記適用例に係る印刷方法において、被覆工程は、平版印刷ユニットを用いる方式、ロール式、チャンバー式、グラビア式、フレキソ式のいずれかにより行われることが好ましい。
(適用例5)
上記適用例に係る印刷方法において、印刷工程と被覆工程とは、インラインで行われることが好ましい。
(適用例6)
上記適用例に係る印刷方法において、印刷工程と被覆工程とは、オフラインで行われることが好ましい。
(適用例7)
上記適用例に係る印刷方法において、印刷工程は、相対湿度70%以上の環境下で行われることが好ましい。
(適用例8)
本適用例に係る印刷物は、上記適用例のいずれかに記載の印刷方法によって印刷されたことを特徴とする。
本発明のオフセット水性インキ組成物および紫外線硬化型ワニス組成物を用いた平版印刷方法によれば、印刷過程におけるVOCの発生や乾燥不良に起因するトラブルが抑制され、耐摩擦性に優れた印刷物を得ることができる。
本発明の印刷方法は、水性インキ組成物により水なし平版印刷方法で基材上に印刷層を設ける工程と、紫外線硬化型ワニス組成物を印刷層上に塗布する被覆工程と、印刷層上に塗布した紫外線硬化型ワニス組成物を硬化させてオーバーコート層を形成する紫外線照射工程と、を少なくとも含む。
<組成物>
本発明の印刷方法の説明に先立ち、本発明の印刷方法に用いられる組成物について説明する。
1.水性インキ組成物
本発明の印刷方法に用いられる水性インキ組成物は、顔料と、水溶性または水分散性樹脂と、水とを含む水性インキ組成物であれば特に限定されないが、以下のいずれかの水性インキ組成物を用いることが好ましい。
(1)顔料と、水溶性または水分散性樹脂と、水溶性有機溶媒と、水とを含む水性インキ組成物
(2)顔料と、水溶性または水分散性樹脂と、有機溶媒と、水とを含む水性インキ組成物
(3)顔料と、水溶性または水分散性樹脂と、水溶性有機溶媒と、有機溶媒と、水とを含む水性インキ組成物
さらに上記の(1)〜(3)の組成の水性インキ組成物において、水溶性または水分散性樹脂の質量を(A)、水溶性有機溶媒を(B)としたときに、質量比〔(A)/(B)〕が0.8以上2.2以下であることが好ましい。また、水性インキ組成物中に含まれる水の質量を(C)としたとき、水溶性有機溶媒の質量との関係〔(B)/(C)〕が、0.8以上2.5以下であることが好ましい。このような水性インキ組成物は、水なし平版印刷に特に好適に用いられる。以下、(1)〜(3)の組成の水性インキ組成物に用いる材料について詳述する。
1.1 顔料
顔料としては特に限定されず、種々の無機顔料及び有機顔料を用いることができる。
無機顔料としては硫酸バリウム、酸化チタン、亜鉛華、弁柄、アルミナホワイト、炭酸カルシウム、群青、カーボンブラック、グラファイト、アルミニウム粉等が用いられる。
有機顔料としては、溶性アゾ顔料(アゾレーキ顔料)、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、銅フタロシアニン顔料、無金属フタロシアニン顔料、縮合多環顔料、及び酸性若しくは塩基性染料のレーキ顔料が挙げられる。
有機顔料を例示すれば、溶性アゾ顔料(アゾレーキ顔料)としてはアセト酢酸アニリド系、ピラゾロン系、β−ナフトール系、β−オキシナフトエ酸系及びβ−オキシナフトエ酸アニリド系が挙げられる。前記の不溶性アゾ顔料としてはアセト酢酸アニリド系モノアゾ、アセト酢酸アニリド系ジスアゾ、ピラゾロン系モノアゾ、ピラゾロン系ジスアゾ、β−ナフトール系、β−オキシナフトエ酸アニリド系モノアゾ及びβ−オキシナフトエ酸アニリド系ジスアゾが挙げられる。前記の縮合アゾ顔料としてはアセト酢酸アニリド系及びβ−オキシナフトエ酸アニリド系が挙げられる。前記の銅フタロシアニン顔料としては銅フタロシアニン、ハロゲン化銅フタロシアニン及びスルホン化銅フタロシアニンレーキが挙げられる。前記の縮合多環顔料としてはアントラキノン系、ペリレン系、ペリノン系、キナクリドン系、チオインジゴ系、ジオキサジン系、イソインドリノン系、キノフタロン系及び金属錯体系等の顔料が挙げられる。
1.2 水溶性または水分散性樹脂
水溶性または水分散性の樹脂としては特に限定されないが、水溶性または水分散性のアクリル樹脂、スチレンアクリル樹脂、スチレンマレイン酸樹脂、α−オレフィンマレイン酸樹脂、ポリエステル樹脂(アルキド樹脂も含む)、ポリウレタン樹脂が好ましく用いられ、これらの樹脂からなる群から任意に選ばれる1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
アクリル樹脂は、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステルから選ばれる1種以上のアクリルモノマーを付加重合して得ることができる。水酸基、エポキシ基、アミノ基等の官能基を分子構造中に有するコモノマーを用いることもできる。酢酸ビニル、塩化ビニル等のビニルモノマーと共重合してもよい。良好なインキ保存安定性、高速印刷適性が得られることから、アクリル樹脂の重量平均分子量は3000以上100000以下であることが好ましい。
得られたアクリル樹脂を水溶化又は水分散化するには、アクリル酸、メタクリル酸等の酸基含有モノマーを共重合した後に、塩基性化合物で中和することが必要である。アクリル樹脂の酸価は30以上350以下であることがインキ保存安定性の点で好ましい。或いは、分子内にポリオキシアルキレン骨格を有するモノマー類を共重合させて、ポリオキシアルキレン構造を導入することにより水溶化又は水分散化することもできる。
重合した樹脂を水溶化又は水分散化するために用いる塩基性化合物としては、モノエタノールアミン、N-メチルエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、ジエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、N−エチルエタノールアミン、ジエチルエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、ジエチルプロパノールアミン、N−n−ブチルエタノールアミン、N−t−ブチルエタノールアミン、N−n−ブチルジエタノールアミン、N−t−ブチルジエタノールアミン、4−アミノ−1−ブタノール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、N−(β−アミノエチル)エタノールアミン、N−(β−アミノエチル)イソプロパノールアミン、シクロヘキシルジエタノールアミン、ベンジルジエタノールアミン、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化バリウム、水酸化テトラメチルアンモニウム、水酸化テトラエチルアンモニウム等が挙げられる。
以下に挙げる樹脂についても、同様の手法で水溶化又は水分散化することができる。
スチレンアクリル樹脂は、上記アクリルモノマーと、スチレンとを共重合して得ることができる。スチレンアクリル樹脂の酸価は30以上350以下であることがインキ保存安定性の点で好ましい。良好なインキ保存安定性、高速印刷適性の点から、重量平均分子量は5,000以上100,000以下であることが好ましい。
スチレンマレイン酸樹脂は、スチレンと無水マレイン酸を必須のモノマーとして、共重合して得られる樹脂である。他のモノマーを一部共重合することもできる。また、必要に応じて、さらに、水酸基含有化合物やアミノ基含有化合物で一部変性してもよい。酸無水物基又は変性後の酸基の一部又は全部を塩基性化合物で中和することにより水溶性又は水分散性樹脂を得ることができる。酸価は30以上450以下であることがインキ保存安定性の点で好ましい。重量平均分子量は5,000以上100,000以下であることが好ましい。
α−オレフィンマレイン酸樹脂は、α−オレフィンと無水マレイン酸を必須のモノマーとして、共重合して得られる樹脂である。更に、他のモノマーを一部共重合することもできる。また、水酸基含有化合物やアミノ基含有化合物で一部変性してもよい。酸無水物基又は変性後の酸基の一部又は全部を塩基性化合物で中和することにより水溶性又は水分散性樹脂を得ることができる。酸価は30以上450以下であることがインキ保存安定性の点で好ましい。重量平均分子量は5,000以上100,000以下であることが好ましい。
ポリエステル樹脂は、ポリエステル鎖の一部に親水性基を導入した樹脂、或いはカルボキシル基を有するアルキド樹脂等が挙げられる。重量平均分子量は5,000以上100,000以下であることが好ましい。
ポリウレタン樹脂は、ポリイソシアネートと親水性基を有するアルコール成分とを反応したものが挙げられる。重量平均分子量は5,000以上100,000以下であることが好ましい。
1.3 水溶性有機溶媒
水溶性有機溶媒としては、2価以上のポリオール化合物が好ましく用いられる。沸点が140℃以上であるものがより好ましく、20℃において水に任意の割合で溶解するものがさらに好ましい。このような水溶性有機溶媒は、良好な樹脂溶解性を有する。
水溶性有機溶媒の具体例としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、3−メチル1,5−ペンタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール、グリセリン、ジグリセリン、アセチレンジオール、ポリエチレングリコール200、ポリエチレングリコール400、ポリエチレングリコール600等が挙げられる。これらの中でも、グリセリンが好ましい。
また、水性インキ組成物中における水溶性または水分散性樹脂の質量を(A)、水溶性有機溶媒の質量を(B)としたときに、質量比〔(A)/(B)〕が0.8以上2.2以下であることが好ましく、0.85以上2.0以下であることがより好ましい。〔(A)/(B)〕が2.2を超える場合、水性インキ組成物中の樹脂含有量が多くなり、インキ粘度及びタックが高くなりすぎて版の画線部への着肉が悪く、良好な印刷物が得られない。
1.4 水
水としては、水道水、イオン交換水、純水等を用いることができる。水性インキ組成物中に含まれる水の質量を(C)としたとき、水溶性有機溶媒の質量との関係〔(B)/(C)〕が、0.8以上2.5以下であることが好ましく、1.0以上2.5以下であることがより好ましい。水溶性有機溶媒と水との質量比〔(B)/(C)〕が0.8未満の場合、水性インキ組成物中の水分含有量が多く、また樹脂含有量が少なすぎるため、インキ粘度及びタックが低すぎて、版の非画線部からインキが剥がれにくくなり、安定な印刷物が得られない。〔(B)/(C)〕が2.5を超える場合、インキ中の水分含有量が少なすぎるため、印刷中にインキ中の水分含有量が蒸発等により減少した場合にインキ粘度及びタックが増大し、安定な印刷物が得られない。
1.5 有機溶媒
有機溶媒としては、20℃において水の溶解度が5質量%以上80質量%以下であるものが好ましい。このような有機溶媒としては、下記式(1)〜(4)に示すような化合物が好ましく用いられ、これらのうち1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
Figure 2017109420

上記式(1)〜(4)中、Xは炭素数3〜18の飽和もしくは不飽和炭化水素基、フェニル基又はベンジル基であり、Yは水素原子又はメチル基であり、Zは水素原子又はメチル基であり、mは0〜15の整数であり、nは0〜15の整数であり、m+nは1以上である。また、上記式(1)〜(4)中、t、u及びvは1以上4以下の任意の整数である。
このような有機溶媒の具体例として、好ましく用いられるものを例示すれば、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル又はジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノラウリルエーテル、トリエチレングリコールモノラウリルエーテル、テトラエチレングリコールモノラウリルエーテル、ペンタエチレングリコールモノラウリルエーテル、テトラエチレングリコールモノオレイルエーテル及びオクタエチレングリコールモノオレイルエーテル等が挙げられる。
これらの中でもジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノラウリルエーテル、トリエチレングリコールモノラウリルエーテル、テトラエチレングリコールモノラウリルエーテル、ペンタエチレングリコールモノラウリルエーテルが特に好ましい。
このような有機溶媒を含む水性インキ組成物は耐地汚れを向上させることができる。これは、上記のような有機溶媒は水との適度な溶解性により水性インキ組成物中に均一に存在するが、完全には溶解しないため、水性インキ組成物中から離脱して印刷版面へ拡散し、水性インキ組成物と印刷版面との界面に剥離層が形成され、非画線部にインキが付着しにくくなるためと考えられる。
また、このような有機溶媒は印刷中に蒸発揮散しにくいため、水性インキ組成物の物性の変動が少なく、機上安定性が向上する。このため画線部の欠損や用紙の紙むけ(エッジピック)を軽減させることができる。
このような有機溶媒の含有量は、1質量%以上10質量%以下であることが好ましく、3質量%以上7質量%以下であることがより好ましい。これにより、耐地汚れ適性に優れた水性インキ組成物を得ることができる。
1.6 その他の添加物
本発明の印刷方法に用いられる水性インキ組成物は、必要に応じて界面活性剤を添加してもよい。カチオン系、アニオン系、ノニオン系の界面活性剤を用いることができる。
本発明の印刷方法で用いる水性インキ組成物には、必要に応じて、植物油、植物油由来脂肪酸エステル及び植物油を原料とするエーテルから成る群から選ばれる一つ以上を単独で又は任意に併用して配合することができる。
植物油としては、大豆油、亜麻仁油、キリ油、ひまし油、脱水ひまし油、コーン油、サフラワー油、南洋油桐油、再生植物油、カノール油等の油類及びこれらの熱重合油、酸化重合油が挙げられる。
植物油由来脂肪酸エステルとしては、アマニ油脂肪酸メチルエステル、アマニ油脂肪酸エチルエステル、アマニ油脂肪酸プロピルエステル、アマニ油脂肪酸ブチルエステル、大豆油脂肪酸メチルエステル、大豆油脂肪酸エチルエステル、大豆油脂肪酸プロピルエステル、大豆油脂肪酸ブチルエステル、パーム油脂肪酸メチルエステル、パーム油脂肪酸エチルエステル、パーム油脂肪酸プロピルエステル、パーム油脂肪酸ブチルエステル、ひまし油脂肪酸メチルエステル、ひまし油脂肪酸エチルエステル、ひまし油脂肪酸プロピルエステル、ひまし油脂肪酸ブチルエステル、再生植物油のエステル、南洋油桐油のエステル等が挙げられる。
前記植物油を原料とするエーテルとしては、ジ−n−オクチルエーテル、ジ−ノニルエーテル、ジヘキシルエーテル、ノニルヘキシルエーテル、ノニルブチルエーテル、ジヘプチルエーテル、ジデシルエーテル、ノニルオクチルエーテル等が挙げられる。
本発明の印刷方法に好ましく用いられる水性インキ組成物は、水溶性または水分散性樹脂を含有するワニスを調整し、次にそのワニスおよび顔料その他の原料を混合し、ロールミル等の練肉分散機を用いて製造される。
2.紫外線硬化型ワニス組成物
本発明の印刷方法に用いられる紫外線硬化型ワニス組成物としては水性であっても非水性であってもよく、光重合性のモノマーまたはオリゴマーと、光重合開始剤とを含み、紫外線を照射することにより硬化するものであれば好適に用いることができる。さらに硬化性または非硬化性の樹脂を含んでいてもよい。オーバーコート層の光沢感や手触りを調整するために、樹脂ビーズなどを添加してもよい。
2.1 非水性紫外線硬化型ワニス組成物
非水性の紫外線硬化型ワニス組成物の一例としては、光重合性のモノマーまたはオリゴマーと、光重合開始剤と、助剤とを含む。必要に応じて、光重合性のモノマーまたはオリゴマーと相溶性を有する樹脂を含んでいてもよい。
光重合性のモノマーとしては、単官能または多官能の(メタ)アクリレートのいずれも好ましく用いることができる。低エネルギーで好適に硬化させるという点ではより反応性の高い3官能以上の光重合性モノマーを用いた方が好ましいが、用途に応じて印刷基材への接着性や皮膜の柔軟性等の必要物性を得るために、単官能や2官能のモノマーを単独で用いるか、これらを併用して用いてもよい。
単官能(メタ)アクリレートとしては、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、ヘキサデシル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、ノニルフェノキシエチル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ノニルフェノキシエチルテトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニロキシエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
2官能以上の(メタ)アクリレートとしては、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、3−メチル−1,5−ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、2−メチル−1,8−オクタンジオールジ(メタ)アクリレート、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート等の2価アルコールのジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートのジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコール1モルに4モル以上のエチレンオキサイドもしくはプロピレンオキサイドを付加して得たジオールのジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールA1モルに2モルのエチレンオキサイドもしくはプロピレンオキサイドを付加して得たジオールのジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールのポリ(メタ)アクリレート等の3価以上の多価アルコールのポリ(メタ)アクリレート、グリセリン1モルに3モル以上のエチレンオキサイドもしくはプロピレンオキサイドを付加して得たトリオールのトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン1モルに3モル以上のエチレンオキサイドもしくはプロピレンオキサイドを付加して得たトリオールのジ又はトリ(メタ)アクリレート、ビスフェノールA1モルに4モル以上のエチレンオキサイドもしくはプロピレンオキサイドを付加して得たジオールのジ(メタ)アクリレート等のポリオキシアルキレンポリオールのポリ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
重合性オリゴマーとしては、ポリエステル(メタ)アクリレート、ポリエーテル(メタ)アクリレート、ポリオレフィン(メタ)アクリレート、ポリスチレン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート等が挙げられる。
これらの中でも、光重合性のモノマーとして、アミン変性(メタ)アクリレートを含むことが好ましい。光重合性モノマーとしてアミン変性(メタ)アクリレートを含有することにより、光源から照射される紫外線のエネルギー総量が少ない場合にも、良好な硬化性を示す紫外線硬化型ワニス組成物とすることができる。
アミン変性(メタ)アクリレートとしては、アミン変性ポリエーテルアクリレート、アミン変性エポキシアクリレート、アミン変性脂肪族アクリレート、アミン変性ポリエステルアクリレート、アミノ(メタ)アクリレート等が挙げられる。市販品としては、BASF社製のLaromer PO77F、Laromer PO83F、Laromer
PO84F、Laromer PO94F、Laromer LR8997、Laromer LR8889、Laromer LR8869、Laromer LR8996、Laromer LR9019、サートマー社製のCN371、CN372、CN373、CN383、CN374、CN386、ダイセル・サイテック社製のEBECRYL80、EBECRYL81、EBECRYL83、EBECRYL3708、EBECRYL7100、コグニス社製のPHOTOMER4662、4770、4771、4967等が挙げられる。
非水性紫外線硬化型ワニス組成物は、上記のようなアミン変性(メタ)アクリレートを15質量%以上75質量%以下含み、その他の光重合性モノマーまたはオリゴマーとして上述したようなものを15質量%以上75質量%以下含むことが好ましい。これにより、非水性紫外線硬化型ワニス組成物を硬化させる際に、良好な硬化特性を示すとともに、黄変の少ないオーバーコート層とすることができる。
さらに、その他の光重合性モノマーまたはオリゴマーとして4官能以上のものを用いる場合は、その含有量が10質量%以上30質量%以下であることが好ましい。これにより、オーバーコート層に適切な柔軟性を付与することができ、割れの発生を抑制することができる。
非水性紫外線硬化型ワニス組成物は、上述したような光重合性モノマーまたはオリゴマーと好適に相溶する樹脂を含んでいてもよい。このような樹脂としては、上述した光重合性モノマーまたはオリゴマーを重合したアクリル系樹脂が挙げられる。アクリル系樹脂の重量平均分子量としては、特に限定されないが、一例として5,000以上50,000以下である。
光重合開始剤としては従来公知のものを好適に用いることができるが、中でもアシルフォスフィンオキサイド系の重合開始剤を用いることが好ましい。光重合性モノマーとしてアミン変性(メタ)アクリレートを用い、重合開始剤としてアシルフォスフィンオキサイド系の重合開始剤を用いることで、硬化性に優れるとともに黄変が少ない紫外線硬化型ワニス組成物とすることができる。
アシルフォスフィンオキサイド系重合開始剤としては、ビス−(2,6−ジクロロベンゾイル)フェニルフォスフィンオキサイド、ビス−(2,6−ジクロロベンゾイル)−2,5−ジメチルフェニルフォスフィンオキサイド、ビス−(2,6−ジクロロベンゾイル)−4−プロピルフェニルフォスフィンオキサイド、ビス−(2,6−ジクロロベンゾイル)−1−ナフチルフォスフィンオキサイド、ビス−(2,6−ジメトキシベンゾイル)フェニルフォスフィンオキサイド、ビス−(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルフォスフィンオキサイド、ビス−(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,5−ジメチルフェニルフォスフィンオキサイド、ビス−(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルフォスフィンオキサイド等のビスアシルフォスフィンオキサイド類、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルフォスフィンオキサイド、2,6−ジメトキシベンゾイル−ジフェニルフォスフィンオキサイド、2,6−ジクロロベンゾイル−ジフェニルフォスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイル−フェニルフォスフィン酸メチルエステル、2−メチルベンゾイル−ジフェニルフォスフィンオキサイド、ピバロイルフェニルフォスフィン酸イソプロピルエステル等のモノアシルフォスフィンオキサイド類等が挙げられる。これらの中でも、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルフォスフィンオキサイド、ビス−(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルフォスフィンオキサイド等のビスアシルフォスフィンオキサイド類が好ましく用いられる。特に、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルフォスフィンオキサイドは、紫外線発光ダイオードの発光波長領域に合致するUV吸収波長を有することで好適な硬化性が得られ、且つ、硬化皮膜の黄変が少ない点でより好ましい。
光重合開始剤としては、アシルフォスフィンオキサイド系重合開始剤以外にも、2−メチル−1[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン、オキシ-フェニル-アセチックアシッド2−[2[オキソ−2−フェニル−アセトキシ−エトキシ−]−エチルエステルとオキシ−フェニル−アセチックアシッド2−[2−ヒドロキシ−エトキシ]−エチルエステルの混合物、フェニルグリオキシリックアシッドメチルエステル等を用いることができる。これらの重合開始剤は、黄変の発現性はある程度あるものの、前記したアシルフォスフィンオキサイド系重合開始剤と併用することが可能である。
助剤としては、蛍光増白剤、光増感剤、界面活性剤、ワックス、可塑剤、レベリング剤、重合禁止剤、老化防止剤、消泡剤等、従来公知のものが挙げられ、必要に応じて添加される。
非水性紫外線硬化型ワニス組成物は、上記のような構成成分を混合して得ることができる。また、非水性紫外線硬化型ワニス組成物の粘度は、塗布方法によって適宜調整される。具体的な値については後述する。
2.2 水性紫外線硬化型ワニス組成物
水性紫外線硬化型ワニス組成物の一例としては、光重合性のモノマーまたはオリゴマーと、光重合開始剤や増感剤と、助剤と、水とを含むものが挙げられる。必要に応じて、光重合性のモノマーまたはオリゴマーと相溶性を有する樹脂を含んでいてもよい。光重合性モノマーは水溶性であっても非水溶性であってもよく、本明細書では光重合性モノマーが水溶性であり水に溶解しているもの、光重合性モノマーが水に溶解せず乳化しているもの、いずれも水性紫外線硬化型ワニス組成物という。
光重合性モノマーとしては、水溶性(メタ)アクリレート、非水溶性(メタ)アクリレートのいずれも用いることができ、これらを併用してもよいが、少なくとも水溶性(メタ)アクリレートを含むことが好ましい。光重合性モノマーとして、水溶性(メタ)アクリレートに加えて非水溶性(メタ)アクリレートを併用することで、耐ブロッキング性に優れたオーバーコート層を形成することができる。
水溶性(メタ)アクリレートとしては、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、N−(2−ヒドロキシエチル)アクリルアミド、N−(2−ヒドロキシエチル)メタクリルアミド、N−(2−ヒドロキシメチル)アクリルアミド、N−(2−ヒドロキシメチル)メタクリルアミド、アクリロイルモルホリン、メチロールアクリルアミド、ジメチルアクリルアミド、メトキシメチルアクリルアミド、ジエチルアクリルアミド、イソプロピルアクリルアミド、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
非水溶性(メタ)アクリレートとしては、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールFジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート(TMPTA)、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
光重合開始剤や増感剤としては、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、ベンゾフェノン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−プロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチル−ペンチルフォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド、ベンジルジメチルケタール、2,4,6−トリメチルベンゾフェノン、オリゴ[2−ヒドロキシ−2−メチル−1−(4−(1−メチルビニル)フェニル)プロパノン]、2−イソプロピルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、[4−(メチルフェニルチオ)フェニル]フェニルメタノン、エチルアントラキノン、p−ジメチルアミノ安息香酸イソアミルエステル、p−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル等を挙げられるが、これに限定されない。これらの光重合開始剤や増感剤は、水性紫外線硬化型ワニス組成物に含まれる光重合性モノマーに対し1質量%以上20質量%以下の範囲で添加されることが好ましい。
水性紫外線硬化型ワニス組成物には、溶媒として1質量%以上65質量%以下、好ましくは25質量%以上60質量%以下の水が添加される。
樹脂としてはエポキシ樹脂、エステル系樹脂、ウレタン樹脂、スチレンアクリル樹脂などが好ましく用いられる。水性紫外線硬化型ワニス組成物における樹脂の含有量は、1質量%以上30質量%以下、好ましくは5質量%以上20質量%以下である。
また、オーバーコート層に、ベルベット調もしくはスエード調の手触りを付与するため、水性紫外線硬化型ワニス組成物に樹脂ビーズを添加してもよい。樹脂ビーズに用いられる樹脂としては、ウレタン樹脂が挙げられる。樹脂ビーズの平均粒子径は0.1μm以上10μm以下であることが好ましく、0.8μm以上6μm以下であることがより好ましい。樹脂ビーズの平均粒子径を上記のような範囲とすることで、オーバーコート層にベルベット調もしくはスエード調の手触りを付与するとともに、耐摩擦性不良や樹脂ビーズの沈降、塗工ムラなどを抑制することができる。
助剤としては、蛍光増白剤、光増感剤、界面活性剤、ワックス、可塑剤、レベリング剤、重合禁止剤、老化防止剤、消泡剤等、従来公知のものが挙げられ、必要に応じて添加される。
水性紫外線硬化型ワニス組成物は、上記のような構成成分を混合して得ることができる。また、水性紫外線硬化型ワニス組成物の粘度は、塗布方法によって適宜調整される。具体的な値については後述する。
<印刷方法>
次に、本発明の印刷方法について説明する。本発明の印刷方法は、上記したような水性インキ組成物により水なし平版印刷方法で基材上に印刷層を設ける印刷工程と、紫外線硬化型ワニス組成物を印刷層上に塗布する被覆工程と、印刷層上に塗布した紫外線硬化型ワニス組成物を硬化させてオーバーコート層を形成する紫外線照射工程と、を少なくとも含む。
3.1 印刷工程
印刷工程では、基材上に上述したような水性インキ組成物を用いて印刷層を形成する。基材としては、オフセット印刷に用いられる各種原反が挙げられ、以下では基材として印刷用紙を例に挙げて説明する。
本発明の印刷方法で使用する印刷装置は、印刷層を形成するための水なし平版印刷ユニットと、印刷ユニットの下流側に設けられる、紫外線硬化型ワニス組成物を塗布するためのインラインコーターユニットと、コーターユニットの下流側に設けられる紫外線照射ユニットとを備える印刷機である。水なし平版印刷ユニットとしては、オフ輪印刷機や平版枚葉印刷機が例示される。コーターユニットとしては、アロニックスロールや二軸ロール等のロール式、チャンバー式、グラビア式、フレキソ式等の各種コーターが例示される。コーターユニットに換えて、水なし平版印刷ユニットの最終印刷ユニットを用いて紫外線硬化型ワニス組成物を塗布してもよい。
印刷機の給紙部から供給された印刷用紙は、まず印刷ユニットに送られ、水性インキ組成物で印刷され、これにより印刷用紙上に印刷層が形成される。印刷層が形成された印刷用紙は、コーターユニットに送られる。
3.2 被覆工程
被覆工程では上述したような紫外線硬化型ワニス組成物を、印刷ユニットの下流側に付設されたコーターを用いて、印刷層上に塗布していく。このとき、1回の塗布で形成されるオーバーコート層の膜厚が0.5〜5μm程度になるよう調整することが好ましい。これにより、硬化性と耐摩擦性を両立させることができる。よりオーバーコート層の膜厚を厚くしたい場合は、印刷機にコーターユニットを複数設けるなどして被覆工程を複数回(例えば2回)繰り返してもよい。
なお、紫外線硬化型ワニス組成物の粘度は、塗布方法に応じて以下のように調整しておくことが好ましい。すなわち、印刷機の壺に紫外線硬化型ワニス組成物を入れて、版面、ブランケットへとオフセットさせてコーティングする場合(平版印刷ユニットを用いる場合)には、紫外線硬化型ワニス組成物の粘度が200〜4000dPa・s(B型粘度計(25℃))となるよう調整しておくことが好ましい。ロールコーター、フレキソコーター、グラビアコーターで塗布する場合には、ザーンカップ4番で測定したときの流出時間が10〜30秒となるよう粘度を調整しておくことが好ましい。チャンバーコーターで塗布する場合には、ザーンカップ4番での流出時間が5〜25秒となるよう粘度を調整しておくことが好ましい。
紫外線硬化型ワニス組成物が塗布された印刷用紙は、紫外線照射ユニットに送られる。
3.3 紫外線照射工程
紫外線照射工程では、紫外線照射ユニットが、印刷用紙を搬送しながら紫外線を照射して紫外線硬化型ワニス組成物を硬化し、オーバーコート層を形成する。紫外線照射ユニットとしては、低圧または高圧水銀ランプ、キセノンランプ、メタルハライドランプ、紫外線発光ダイオードなどが挙げられ、1灯、または2〜8灯が印刷用紙の搬送方向に沿って並べて設置されて用いられる。紫外線照射ユニットを通過した印刷用紙は排紙部に排紙される。以上の工程により印刷物が得られる。
本発明の印刷方法によれば、印刷層上に塗布された紫外線硬化型ワニス組成物が紫外線照射により瞬時に硬化してオーバーコート層となって印刷層を保護するため、耐摩擦性、耐ブロッキング性に優れた印刷物となる。
さらに、水性の紫外線硬化型ワニス組成物を用いると紫外線硬化型ワニス組成物中のモノマー、開始剤の含有率を低く抑えることができ、印刷工程における臭気を軽減することができる。また、有機溶剤系洗浄剤の使用量も削減することができ、より環境負荷の少ない印刷方法となる。
<変形例>
以下、本発明の印刷方法の変形例について説明する。
(変形例1)
上記実施形態では、平版印刷機とコーターとが一体となったインライン方式を例に挙げて説明したが、本発明の印刷方法はこれに限定されない。印刷機とは別にコーティング作業を行うオフラインコーターで被覆工程を行ってもよい。このとき、コーターの種類はロール式やチャンバー式、グラビア式、フレキソ式等いずれの方式であってもよい。コーターに換えて平版印刷機で紫外線硬化型ワニス組成物を塗布してもよい。
(変形例2)
本発明の印刷方法は、被覆工程の後に、プレス板を加熱圧着してオーバーコート層の表面の平滑度を高める加熱圧着工程を有していてもよい。これにより、より高光沢な印刷物とすることができる。
(変形例3)
本発明の印刷方法は、70%RH(相対湿度)以上に維持された状態で印刷工程を行うことが好ましく、80〜100%RHに維持された状態で行うことがより好ましい。これにより、印刷過程における印刷インキ組成物の物性の変動を抑制することができ、安定して高品質の印刷を行うことができる。また、上記のような条件で印刷工程を行うために、印刷機は、被覆部材と加湿部材とを備えていることが好ましい。被覆部材は印刷機を完全に密閉していなくてもよく、具体例としてビニールシートやプラスチックケース等が挙げられる。加湿部材は少なくとも水供給部、加湿器及び加湿センサーを備えることが好ましい。加湿部材が備える加湿器としては、水を加熱せずに加湿するものが好ましく用いられ、気化式加湿器や超音波加湿器等が例示される。なかでも超音波加湿器であることが好ましい。
<印刷物>
本発明の印刷方法によって得られた印刷物は、耐摩擦性に優れた印刷物とすることができる。
以下、実施例と比較例により本発明を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、以下の実施例において部及び%は特に断りのない限り質量基準である。
1.水性インキ組成物の調整
1.1 水溶性樹脂の合成
還流冷却器、攪拌機、温度計、滴下ロート及び窒素導入管を備えた反応容器に、イソプロピルアルコール500部を仕込んで撹拌を開始し、80℃まで昇温した。ここに窒素気流下で、スチレン100部、メチルメタクリレート160部、ブチルアクリレート140部、アクリル酸100部及びt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート30部を5時間かけて連続滴下した。80℃で2時間攪拌後、イソプロピルアルコールを減圧脱溶剤にて留去することにより固形アクリル樹脂を得た。この固形アクリル樹脂の酸価は156mgKOH/gであった。
1.2 ワニスの調整
1.1で調整した固形アクリル樹脂37部、ジメチルエタノールアミン11部、グリセリン26部、水26部の計100部を用いてワニスを調整した。
1.3 水性インキ組成物の調整
顔料(FASTOGEN BLUE FDB15、DIC株式会社製)を18部、1.2で調整したワニス68部、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル5部、グリセリン4.5部、水4.5部の計100部を用いて水性インキ組成物を調整した。
2.オーバーコート層形成用ワニス組成物の調整
2.1 非水性紫外線硬化型ワニス組成物の調整
表1に示す組成で非水性紫外線硬化型ワニス組成物を調整した。
Figure 2017109420
2.2 水性紫外線硬化型ワニス組成物の調整
表2に示す組成で水性紫外線硬化型ワニス組成物を調整した。
Figure 2017109420
2.3 油性ワニス組成物の調整
表3に示す組成で油性ワニス組成物を調整した。
Figure 2017109420
3.印刷物の作成
上記1、2で調整した水性インキ組成物、オーバーコート層形成用ワニス組成物を用い、以下のようにして実施例1、2、比較例1、2の印刷物を得た。
(実施例1)
印刷版を水なし版TAC(東レ(株)製)、印刷機をローランドR704(ローランド社製)、用紙をOKトップコート+(王子製紙(株)製)とし、調整した水性インキ組成物を用いて、印刷速度1万枚/時にて印刷を行った。引き続いて、水性紫外線硬化型ワニス組成物をバーコーター#6にて塗布し、メタルハライドランプ(120W、ラインスピード40m/min)で硬化してオーバーコート層を形成し、実施例1の印刷物を得た。
(実施例2)
水性紫外線硬化型ワニス組成物に代えて非水性紫外線硬化型ワニス組成物を用いた以外は実施例1と同様にして実施例2の印刷物を得た。
(比較例1)
オーバーコート層の形成を省略した以外は実施例1と同様にして比較例1の印刷物を得た。
(比較例2)
印刷版を水なし版TAC(東レ(株)製)、印刷機をローランドR704(ローランド社製)、用紙をOKトップコート+(王子製紙(株)製)とし、調整した水性インキ組成物を用いて、印刷速度1万枚/時にて印刷を行った。引き続いて、油性ワニス組成物をRIテスター(2分割ロール)を用いてワニスの盛りが0.1mlの条件にて塗布した後、乾燥してオーバーコート層を形成し、比較例2の印刷物を得た。
4.評価
実施例1、2、比較例1、2の印刷物について、以下の方法で評価を行い、結果を表4にまとめた。
4.1 乾燥性
印刷物を触診にて判定した。オーバーコート層または印刷層に触れた際にベタつきがなく、指で表面を擦っても抵抗感がないレベルを5、指で表面を擦ると若干の抵抗感があるがベタつきはないレベルを4、指で表面を擦ると抵抗感があるがベタつきはなく実用上問題ないレベルを3、ベタつきがあり、指で擦ると跡が残るレベルを2、ベタつきがあり、指で擦ると塗膜が付着するレベルを1として、5段階で評価した。
4.2 光沢
印刷物の光沢値を、BYK Gardner社製micro−TRI−gloss光沢計(入射/反射=60°/60°)を用いて測定した。
4.3 耐摩擦性
得られた印刷物を完全に硬化(乾燥)させた後、学振型摩擦試験機を用い、あて紙を上質紙、荷重を500g、摩擦回数500回にて試験を行い、オーバーコート層または印刷層の状態を判定することで印刷物の耐摩擦性を評価した。オーバーコート層に全く傷がないレベルを5、オーバーコート層に若干の傷があるレベルを4、オーバーコート層に傷はあるが、印刷層に到達しない程度であるレベルを3、印刷層に到達する程度の傷があるが、実用上問題ないレベルを2、印刷層の大部分に傷があり、実用レベルにないものを1として、5段階で評価した。
4.4 密着性
得られた印刷物を完全に硬化(乾燥)させた後、下地に画線部がある部分にセロハンテープを貼り、剥がした際のオーバーコート層の剥離の程度を目視にて観察し、印刷層とオーバーコート層の密着性を評価した。剥離が全くないレベルを5、剥離がほぼないレベルを4、部分的な剥離はあるが実用上問題ないレベルを3、大部分が剥離し実用レベルにないものを2、完全に剥離するレベルを1として、5段階で評価した。
Figure 2017109420
表から明らかなように、本発明の印刷方法による印刷物は、乾燥性、光沢値、耐摩擦性のいずれにも優れた印刷物を得られた。

Claims (8)

  1. 基材上に水性インキ組成物を用いて水なし平版印刷方法で印刷層を形成する印刷工程と、
    前記印刷層上に紫外線硬化型ワニス組成物を塗布する被覆工程と、
    前記印刷層上に塗布した紫外線硬化型ワニス組成物を硬化させてオーバーコート層を形成する紫外線照射工程と、
    を備えることを特徴とする平版印刷方法。
  2. 前記水性インキ組成物は、顔料と、水溶性または水分散性樹脂と、沸点が140℃以上の水溶性有機溶媒と、水とを含み、前記水性インキ組成物中における前記水溶性または水分散性樹脂の質量を(A)、前記水溶性有機溶媒の質量を(B)、前記水の質量を(C)としたときに、〔(A)/(B)〕が0.8〜2.2であり、〔(B)/(C)〕が0.8〜2.5であることを特徴とする請求項1に記載の平版印刷方法。
  3. 前記水性インキ組成物は、20℃において水の溶解度が5質量%以上80質量%以下である有機溶媒を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の平版印刷方法。
  4. 前記被覆工程は、平版印刷ユニットを用いる方式、ロール式、チャンバー式、グラビア式、フレキソ式のいずれかにより行われることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の平版印刷方法。
  5. 前記印刷工程と前記被覆工程とは、インラインで行われることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の平版印刷方法。
  6. 前記印刷工程と前記被覆工程とは、オフラインで行われることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の平版印刷方法。
  7. 前記印刷工程は、相対湿度70%以上の環境下で行われることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の平版印刷方法。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の平版印刷方法を用いて印刷された印刷物。
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