JP2017108236A - Mimo方式システムの試験装置および試験方法 - Google Patents

Mimo方式システムの試験装置および試験方法 Download PDF

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Abstract

【課題】マルチキャリアのMIMO方式システムで送信アンテナ数が多い場合でも試験装置を小さな回路規模、少ない消費電力で実現できる。【解決手段】周波数領域信号生成部31から出力されたキャリア毎の変調信号Ssymに対し、窓関数演算部32が、時間領域での信号切出しに用いる窓関数の周波数特性の畳み込み演算を行なうとともに、フェージング設定部51から出力される各パスの伝搬路特性At に対して、フーリエ変換部52がパス毎の遅延を加味したフーリエ変換を行なって周波数領域における伝搬路特性を求め、乗算部53により両演算結果Ht 、Fsymの乗算を行い、各受信アンテナでそれぞれ受信される信号のスペクトラム情報Sfsymを求め、これを時間領域信号生成部33においてフーリエ逆変換処理して時間領域の信号Stsymを生成し、これをシフト加算部34によって窓関数の長さ分ずらして加算することで、各受信アンテナの受信信号Soutを生成する。【選択図】図4

Description

本発明は、基地局から移動体端末へのダウンリンク信号を、基地局側アンテナ数N、端末側アンテナ数Mで伝達するMIMO(Multi Input Multi Output)方式に対応した端末あるいはその端末に内蔵される回路基板や集積回路等を試験対象とし、送受信アンテナ間に想定されるN×Mチャネルの伝搬路に対してフェージング処理を行なう機能を有する試験装置の回路規模を小さくするための技術に関する。
MIMO方式は、図7に示すように、端末側へのダウンリンク信号Stx1 〜StxN を、N本(この例ではN=4とする)の基地局側アンテナ(以下、送信アンテナ)Atx1 〜AtxN から送信し、M本(この例ではM=2とする)の端末側アンテナ(以下、受信アンテナ)Arx1 〜ArxM で受信させる。
したがって、各送信アンテナと各受信アンテナの間にN×Mの伝搬路(チャネル)が想定され、また各チャネルについて異なる複数U(例えばU=4)のパスが想定される。パスを含めた各チャネルの伝搬特性をH(1,1,1〜U)〜H(N、M,1〜U)とすると、MIMO方式に対応した移動体端末やそれに用いる回路等を試験する場合には、ダウンリンク信号に対し、各チャネルの伝搬特性およびパスについての損失、遅延、ドップラシフト等の特性を加味した演算処理を行い、最終的にM本の受信アンテナArx1 〜ArxM から出力される受信信号Srx1 〜SrxM を生成して試験対象1に与える必要がある。
一方、近年では変調方式として、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)、UFMC(Universal Filtered Multicarrier)、GFDM(Generalized Frequency Division Multiplexing)、FBMC(Filtered Bank Multi-Carrier)等のマルチキャリア変調方式による高速な信号伝達が実現されており、このマルチキャリア変調方式とMIMO方式との組合せにより、さらに高速な情報通信が可能なMIMO方式システムが実現され、そのシステムを試験する装置が必要となる。
図8は、マルチキャリア変調方式とMIMO方式とを組合せたシステムを試験するための試験装置の構成例を示している。
この試験装置10は、マルチキャリア変調方式のうち、複数Kのサブキャリアを用いて端末との通信を行なうOFDMに対応したものであり、周波数領域信号生成部11から、1つの送信アンテナあたり複数Kのサブキャリア毎の変調信号(コンスタレーションデータ)S(1,1)〜S(1,K)、S(2,1)〜S(2,K)、……、S(N,1)〜S(N,K)を出力させる。なお、以下の説明では、図面も含めて、j個一組の信号S(i,1)〜S(i,j)をS(i,1〜j)と略記する場合がある。
これらのサブキャリア毎の変調信号は、N組の時間領域信号生成部12〜12に入力される。各時間領域信号生成部12i(i=1〜N)は、K個1組の変調信号S(i,1〜K)に対して、フーリエ逆変換(IFFT)処理、サイクリックプレフィクス(CP)付加処理、帯域制限処理等を行い、OFDM方式で規定された時間軸上の信号に変換する。
これによって、各時間領域信号生成部12〜12からは、図7で示したN本の送信アンテナAtx1 〜AtxN に与えるための送信信号Stx1 〜StxN が出力されることになる。
これらの送信信号Stx1 〜StxN は、N×Mチャネルの伝搬路の特性を模擬する伝搬路シミュレータ20に入力される。
伝搬路シミュレータ20は、N本の送信アンテナとM本の受信アンテナの間に形成されるN×Mのチャネルと、それら各チャネルについてそれぞれ複数Uのパスとを想定し、これらN×M×Uの各パスに所望の遅延とフェージングを付加し、M本の受信アンテナがそれぞれ受ける受信信号を仮想的に生成するものである。
この伝搬路シミュレータ20は、無線通信における受信レベル変動の分布を表すレイリーフェージングを与えるものであり、N系列の送信信号Stx1 〜StxN それぞれに設定される複数Uのパスに対し、所定の遅延を与えて出力する遅延設定部21と、レイリー雑音の基となる白色ガウス雑音信号に対し、ドップラシフト、MIMO相関の情報を付与した伝搬路の特性を求めるフェージング設定部22と、遅延設定部21から出力される全パス分の遅延処理信号Stx(1,1,1〜U)、Stx(2,1,1〜U)、……、Stx(M,N,1〜U)と、フェージング設定部22で得られた伝搬特性H(1,1,1〜U)、H(2,1,1〜U)、……、H(M,N,1〜U)とを用いた積和演算により、N×M×Uの仮想的な伝搬路を経由してM本の受信アンテナで受信される受信信号Srx1 〜SrxM を生成する演算部23とを有している。
ここで、遅延設定部21は、例えばメモリによる1サンプル単位の遅延とリサンプルフィルタによる1サンプル以下の遅延の組み合わせで、各パスに所望の遅延を付与している。
また、演算部23の演算処理は、例えば、
Srx1=ΣH(1,1,i)・Stx(1,1,i)+ΣH(1,2,i)・Stx(1,2,i)+……
+ΣH(1,N,i)・Stx(1,N,i)
Srx2=ΣH(2,1,i)・Stx(2,1,i)+ΣH(2,2,i)・Stx(2,2,i)+……
+ΣH(2,N,i)・Stx(2,N,i)
……
SrxM=ΣH(M,1,i)・Stx(M,1,i)+ΣH(M,2,i)・Stx(M,2,i)+……
+ΣH(M,N,i)・Stx(M,N,i)
となる。ただし、記号Σは、i=1〜Uまでの総和を表す。
このようにして得られた受信信号Srx1 〜SrxM を試験対象1に与えることで、試験装置側で設定した送受信アンテナ間の伝搬路の状態に対する試験対象1の動作を試験することができる。
なお、伝搬路シミュレータは含まれていないが、上記したようにマルチキャリア変調方式とMIMO方式とを組合せたシステムを試験するため試験装置は、例えば次の特許文献1に開示されている。
特開2014−93758号公報
上記構成の試験装置において、例えば、N=128、M=8のように、Mに対してNが格段に大きい場合を考えると、フーリエ逆変換処理をN系列分並列的に行なう時間領域信号生成部12が128組必要となり、回路規模が非常に大きくなってしまう。
また、伝搬路シミュレータ20の遅延設定部21は、前記したように、メモリとリサンプルフィルタの組合せにより任意の遅延を付与するハードウエア構成を要するため、上記のように128系列の信号に対してそれぞれ設定した複数Uのパスに任意の遅延を付与するためには、やはりその回路規模が非常に大きくなり、装置が大型化し、製造コストおよび消費電力が大きくなってしまう。
本発明は、上記問題を解決し、マルチキャリア変調方式とMIMO方式とを組合せたシステムで送信アンテナ数が多い場合でも、小さな回路規模、少ない消費電力で実現できる試験装置および試験方法を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の請求項1のMIMO方式システムの試験装置は、
1つの移動体端末に対する通信に複数Kのキャリアを用いるマルチキャリア変調方式で且つ送信アンテナ数N、受信アンテナ数MのMIMO方式を採用するシステムを試験対象とし、前記送信アンテナと受信アンテナの間にN×Mのチャネルと各チャネルにそれぞれ複数のパスを有する擬似的な伝搬路を想定し、該伝搬路を経由してM個の受信アンテナで受信される受信信号を生成して前記試験対象に与えるMIMO方式システムの試験装置において、
1系列あたり前記複数Kのキャリア毎の周波数領域の変調信号を、N系列分生成する周波数領域信号生成部(31)と、
前記K×N系列分の変調信号に対し、時間領域での窓関数の乗算による信号切出しに相当する周波数領域での処理として、前記窓関数の周波数特性の畳み込み演算を行なう窓関数演算部(32)と、
MIMO相関の付与が可能なレイリー分布の雑音信号を基に、前記送信アンテナと前記受信アンテナの間に想定される全てのパスについての伝搬路特性を求めるフェージング設定部(51)と、
前記フェージング設定部が求めた全てのパスの伝搬路特性に対し、パス毎の遅延を加味したフーリエ変換を行ない、周波数領域における伝搬路特性を求めるフーリエ変換部(52)と、
前記周波数領域における伝搬路特性と前記窓関数演算部の演算結果との乗算により、前記各受信アンテナでそれぞれ受信される信号のスペクトラム情報を求める演算部(53)と、
前記演算部の演算結果に対してフーリエ逆変換処理を行ない、前記各受信アンテナでそれぞれ受信される時間領域の信号を生成する時間領域信号生成部(33)と、
前記時間領域生成部が生成した時間領域の信号を、前記窓関数の長さ分ずらして加算して、前記各受信アンテナでそれぞれ受信される連続した受信信号を生成するシフト加算部(34)とを備えている。
また、本発明の請求項2のMIMO方式システムの試験方法は、
1つの移動体端末に対する通信に複数Kのキャリアを用いるマルチキャリア変調方式で且つ送信アンテナ数N、受信アンテナ数MのMIMO方式を採用するシステムを試験対象とし、前記送信アンテナと受信アンテナの間にN×Mのチャネルと各チャネルにそれぞれ複数のパスを有する擬似的な伝搬路を想定し、該伝搬路を経由してM個の受信アンテナで受信される受信信号を生成して前記試験対象に与えるMIMO方式システムの試験方法において、
1系列あたり前記複数Kのキャリア毎の周波数領域の変調信号を、N系列分生成する段階と、
前記K×N系列分の変調信号に対し、時間領域での窓関数の乗算による信号切出しに相当する周波数領域での処理として、前記窓関数の周波数特性の畳み込み演算を行なう段階と、
MIMO相関の付与が可能なレイリー分布の雑音信号を基に、前記送信アンテナと前記受信アンテナの間に想定される全てのパスについての伝搬路特性を求める段階と、
前記全てのパスの伝搬路特性に対し、パス毎の遅延を加味したフーリエ変換を行ない、周波数領域における伝搬路特性を求める段階と、
前記周波数領域における伝搬路特性と前記窓関数の周波数特性の畳み込み演算の結果との乗算により、前記各受信アンテナでそれぞれ受信される信号のスペクトラム情報を求める段階と、
前記スペクトラム情報に対してフーリエ逆変換処理を行ない、前記各受信アンテナでそれぞれ受信される時間領域の信号を生成する段階と、
前記生成した時間領域の信号を、前記窓関数の長さ分ずらして加算して、前記各受信アンテナでそれぞれ受信される連続した受信信号を生成する段階と含んでいる。
このように、本発明では、キャリア毎の変調信号に対し、時間領域での窓関数の乗算による信号切出しに相当する周波数領域での処理として、窓関数の周波数特性の畳み込み演算を行なうとともに、全てのパスについての伝搬路特性に対してパス毎の遅延を加味したフーリエ変換を行ない、周波数領域における伝搬路特性を求め、この周波数領域における伝搬路特性と窓関数の周波数特性の畳み込み演算の結果との乗算により、各受信アンテナでそれぞれ受信される信号のスペクトラム情報を求め、これをフーリエ逆変換処理して時間領域の信号を生成し、これを窓関数の長さ分ずらして加算することで、各受信アンテナでそれぞれ受信される連続した受信信号を生成している。
このため、従来方式のように、送信アンテナ毎の周波数領域の信号をフーリエ逆変換して時間領域の信号に変換してから伝搬路特性を付与する場合に比べて、フーリエ逆変換を行なう回路および伝搬路特性を生成する回路の規模を格段に小さくすることができる。
例えば、N=128、M=8、キャリア数Kの場合、従来方式では、K個一組の信号を128(=N)組分並列的にフーリエ逆変換する必要があるが、本発明では、最小の場合として、K個一組の信号を8(=M)組分並列的にフーリエ逆変換すればよく、回路規模をM/Nに縮小できる。
ただし、本発明では、全パスの伝搬路特性を周波数領域に変換するためのフーリエ変換処理が必要となるが、このフーリエ変換処理では、時間領域における各パスの遅延量は、周波数領域では各パスの周波数成分の回転速度に対応するため、従来時間領域で行なっていたメモリとリサンプルフィルタの組合せにより各パスに遅延を付与するハードウエアは、フーリエ変換における回転処理に置き換えられることになり、両者のハードウエアの規模を比較して本発明の方が格段に有利となる。
本発明の原理を説明するためのタイミング図 時間領域の窓関数の一例を示す図 時間領域の窓関数の別の例を示す図 本発明の実施形態の構成を示す図 本発明の実施形態の要部の構成図 本発明の実施形態の要部の構成図 マルチパスMIMOの伝搬路の一例を示す図 従来装置の構成図
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明するが、具体的な構成を説明する前に、本発明の試験装置の原理について説明する。
本発明は、前記したOFDM、UFMC、GFDM、FBMCなどのマルチキャリア変調方式で、N×M MIMO(N>M)を実施する場合の伝搬路シミュレータとして適用できるものであり、3D−MIMO/Massive−MIMOのように、送信アンテナ数が受信アンテナ数に比べて非常に多い場合に特に有効である。以降では、変調方式としては、主にOFDMを念頭に置いて説明する。
本発明では、次式(1)のように、MIMO伝搬路の特性の時間変化が無視できる程度の時間スパン毎(Tc毎)に、その時間スパン内ではMIMO伝搬路の特性が一定であるとして、周波数領域でMIMO伝搬路処理を施すというものである。
Tc≪1/f (f:ドップラ周波数) ……(1)
例えば、OFDMの場合には、次式(2)のように、1OFDMシンボル長Tsym(=有効データ長+サイクリックプレフィクス長)をP分割した長さTcが式(1)を満たすようにする(P分割は必ずしも等分割でなくても良い)。
Tc=Tsym/P (P=1,2,3,……) ……(2)
図1は時間領域におけるP=2の例を示すものであり、図1の(a)に示すOFDMの信号列に対して、図1の(b1)〜(b4)のように、1シンボル長Tsym をTc=Tsym/2で2分割するような矩形窓関数を乗算して切り取った波形に対し、マルチパス伝搬処理、フィルタ処理などを施した波形を図1の(c1)〜(c4)のようにTc分ずれた状態で得て、加算処理することで最終的な送信信号を得る。
実際に用いるローカライゼーション(信号切出し)用の窓関数の長さTc′は、対応する周波数特性の広がりを抑えるために端部を丸めることによって、Tcより若干大きくしてもよく、この窓関数のタイミングを順次Tcずつずらしながら乗算した波形のそれぞれに、MIMOチャネルのマルチパス伝搬路処理、フィルタ処理などを施す。また、分割された一つ一つの波形の時間長は、マルチパスの遅延時間分およびフィルタ処理による広がり分TdだけTc′よりも長くなる。それらをTcずつずらしながら加算した波形を処理結果とする考え方である。処理結果の波形は、N×M MIMO伝搬路の場合には、M系統分計算される。
図2は、ローカライゼーション用の窓関数(区間長:Tc′)の詳細を示すもので、例えば、1OFDMシンボルを複数個に分割する場合などに利用可能である。ナイキスト基準を満たすような特性になっており、この窓関数をTcずつずらした区間が連続的につながるような特性である。この時間領域における窓関数のロールオフが大きいほど、周波数領域での広がりが抑えられて、後述する窓関数演算部32におけるフィルタのタップ数を抑えることができる。
また、変調方式がFBMCで、1シンボル情報が広がった時間(V・Tc)(Vはオーバラッピングファクタ)において、MIMO伝搬路の特性が一定である(V・Tc≪1/f)と見なすことができる場合には、図3に示しているように、そのFBMC用のローカライゼーション用窓関数そのものを使うこともできる。
上記処理は時間軸上で想定したものであるが、本発明は、最後の加算処理以外を、周波数領域で等価な処理を実施することを特徴とするものである。
次に、本発明を適用した試験装置の実施形態を説明する。
図4は、本発明の実施形態の試験装置30の構成を示している。
試験装置30は、1つの移動体端末に対する通信に複数Kのキャリアを用いるマルチキャリア変調方式で且つ送信アンテナ数N、受信アンテナ数MのMIMO方式を採用するシステムを試験対象とし、送信アンテナと受信アンテナの間にN×Mのチャネルと各チャネルにそれぞれ複数Uのパスを有する擬似的な伝搬路を想定し、その伝搬路を経由してM個の受信アンテナで受信される受信信号を生成して試験対象に与えるMIMO方式システムの試験装置である。なお、以下の説明は、マルチキャリア変調方式がOFDMの場合とし、OFDMでは端末との通信に用いる複数のキャリアを「サブキャリア」と呼んでいるので、以下の説明でもこの「サブキャリア」と記す。
この試験装置30は、周波数領域信号生成部31、窓関数演算部32、時間領域信号生成部33、シフト加算部34、伝搬路シミュレータ50を有している。
周波数領域信号生成部31は、1系列あたり複数Kのサブキャリア分の周波数領域の変調信号を、N系列分生成する。
即ち、OFDMシンボル毎に、周波数軸上にK個のコンスタレーションを並べたデータを、送信アンテナ数に対応するN系列分生成する。ここで、そのコンスタレーションデータを、次のようにSsym,n,kという記号の複素数で表すことにする。
Ssym,n,k ……(3)
sym :OFDMシンボル番号
n={1,2,3,……,N}:送信アンテナ番号インデックス
k={1,2,3,……,K}:サブキャリア番号インデックス
なお、図4では、信号Ssym,n,kのインデックスが分かりやすいように、Ssym(n,k)の形で表す(他の信号についても同様)。
また、コンスタレーションが配置される間隔(サブキャリア間隔)をfscとする。fscはOFDMシンボル長Tsym(=有効データ長+サイクリックプレフィクス長)と次の関係にある。
有効データ長=1/fsc ……(4)
Tsym=(1/fsc)+サイクリックプレフィクス長 ……(5)
また、窓関数演算部32は、周波数領域信号生成部31から出力されるK×N系列分の変調信号に対し、時間領域でのローカライゼーション用の窓関数の周波数特性の畳み込み演算を行ない、時間領域でローカライゼーション用の窓関数の掛け算に相当する結果を得る(ただし、窓関数の時間長は、伝搬路特性の変化が無視できる程度の時間長とする必要がある。)
より具体的に説明すると、窓関数演算部32は次の処理を実施する。
時間領域で区間長Tc′のローカライゼーション用の窓関数fwτ(τ は時間軸方向のインデックス)を乗算するのと等価な処理として、ローカライゼーション用の窓関数のフーリエ変換Coep,i(iは周波数方向の係数インデックス、pは1OFDMシンボル中の窓関数の番号)を周波数領域で畳み込み処理する。
ここでは、長さTsym の1OFDMシンボルをP分割したp番目(p=1,2,3,……,P)の区間長Tc′のローカライゼーション用の窓関数の乗算計算について以下のように数式化する。ただし、(Tc′+Td)と1/fsc(周波数領域信号生成部31の出力のサブキャリア間隔fscでIFFTを実施するときの時間領域のサイクル)の大小関係に応じて、処理後の周波数領域上でのサンプリング間隔が決まる。
・(Tc′+Td)>1/fscの場合
周波数領域でのサンプリング間隔を細かくすることで、時間長(Tc′+Td)の波形が時間領域でのエイリアシング(オーバーラップ)を生じないようにする。つまり、次式(6)、(7)に示しているように、補間係数をDscとし、(Tc′+Td)<1/(fsc/Dsc)を満たすように、畳み込み処理結果の周波数領域でのサンプリング間隔が1/Dsc倍となるように補間処理をする。(元のサブキャリア同士の間にDsc−1個のゼロを置いてから畳み込みによるフィルタ処理を実施することに相当する処理である。)
Figure 2017108236
ここで、window(i)はタップ長がDsc・(TapNum +1)の窓関数であるとする。DFT(fwτ)は、時間スパン1/(fsc/Dsc)に渡る離散的フーリエ変換である。fwτはその中心が時間0に位置しており、Tc・(1/2+p−1)だけ波形を遅らせるとpに対応する位置に移動するような波形であるとする。
また、式(7)の、
Figure 2017108236
は、時間領域でTc・(1/2+p−1)だけ波形を遅らせるのに相当する周波数領域上での回転を与える項である。
また、式(6)において、k′は補間処理後の周波数インデックスを表しているが、
k′={Dsc・(0−<K/2>),Dsc・(1−<K/2>),…,Dsc・(K−1−
<K/2>)}
の位置にそれぞれk={1,2,3,……K}の変調波Ssym,n,kが対応する関係にある。なお、式(6)の記号<A>は、Aを越えない最大の整数を表す(以下、同様)。
また、式(6)の記号%は剰余演算子であり、gは、k′をDscで割った時の余りである。ただし、式(6)は、
−Dsc・(<K/2>+TapNum/2)≦k′≦Dsc・(<K/2>+TapNum/2)
の範囲で計算する必要があり、i<0およびi>Kの範囲でSsym,n,i=0とする。
・(Tc′+Td)<1/fscの場合
次式(8)、(9)に示すように、畳み込み処理結果のサンプリング間隔は、周波数領域信号生成部31の出力と変わらないように畳み込み処理する(補間無し)。
Figure 2017108236
ここで、window(i)はタップ長がTapNum+1の窓関数であるとする。DFT(fwτ)は、時間スパン1/fscに渡る離散的フーリエ変換である。fwτはその中心が時間0に位置しており、Tc・(1/2+p−1)だけ波形を遅らせるとpに対応する位置に移動するような波形であるとする。
また、式(9)の、
Figure 2017108236
は、時間領域でTc・(1/2+p−1)だけ波形を遅らせるのに相当する周波数領域上での回転を与える項である。
また、式(8)において、k′は周波数インデックスを表しているが、
k′={−<K/2>,1−<K/2>,…,K−1−<K/2>}
の位置にそれぞれk={1,2,3,……K}の変調波Ssym,n,kが対応する関係にある。ただし、式(6)は、
−(<K/2>+TapNum/2)≦k′≦(<K/2>+TapNum/2)
の範囲で計算する必要があり、i<0およびi>Kの範囲でSsym,n,i=0とする。
伝搬路シミュレータ50は、無線通信における受信レベル変動の分布を表すレイリーフェージングを与えるものであるが、本実施形態では、周波数領域でフェージングを付与する処理を行なっている。
この伝搬路シミュレータ50は、フェージング設定部51、フーリエ変換部52および演算部53を有している。
フェージング設定部51は、図5に示しているように、加法性白色ガウス雑音発生器(AWGN)51aで生成したレイリー分布の基になる白色ガウス雑音信号Gn(n,m,1〜U)をドップラフィルタ51bに入力してドップラスペクトルを付与し、その出力Dp(n,m,1〜U)をMIMO相関設定部51cに入力してMIMO相関を与え、その出力Mc(n,m,1〜U)を補間器51dに入力してその出力をパス毎の伝搬路特性At(n,m,1〜U)として出力する。なお、補間器51dは、窓関数演算部32によるTc間隔での信号切り出しとそれに乗算する伝搬路の特性とレートを合わせるための補間処理を行なうものである。
フーリエ変換部52は、パス毎の伝搬路の特性に遅延を与えてフーリエ変換することで、MIMO伝搬路の特性を表す周波数領域の信号を生成する。
具体的には、時間長Tc毎に、N×M個のチャネルのインパルス応答のフーリエ変換を実施する。各チャネルのパス数をU個とすると、時間tにおける、n番目の送信アンテナとm番目の受信アンテナの間の伝搬路特性At,n,m,uのインパルス応答は次の式で表現されるとする。
t,n,m=ΣAt,n,m,u・δ(t−τ) ……(10)
ただし、記号Σは、u=1〜Uまでの総和を表す。
このフーリエ変換は次の式(11)で表現できる。
Figure 2017108236
ただし、記号Σはu=1〜Uまでの総和を表す。k′は周波数軸上のインデックスであり、
−Dsc・(<K/2>+TapNum/2)≦k′≦Dsc・(<K/2>+TapNum/2)
の範囲をとる。また、Δfはサブキャリア間隔を示している。
上記の式(11)で示されるように、フーリエ変換部52は、回転と累積加算の演算ブロックのみで構成され、回転の情報に遅延情報が含まれるため、従来装置のように、メモリとリサンプルフィルタの組合せにより各パスに遅延を付与する構成に比べて回路規模を格段に小さくできる。
演算部53は、窓関数演算部32の演算結果に対し、フーリエ変換部52の出力を乗算することで、時間領域でのMIMO伝搬路特性を周波数領域で与え、各受信アンテナで受信される信号の周波数領域の情報(スペクトラム情報)を求める。
この処理は、次式(12)のように、周波数インデックスk′毎に、伝搬路行列を乗算することによって、m番目の受信アンテナの周波数領域での受信信号を算出する。
Sfsym,p,m,k′=ΣHt,n,m,k′・Fsym,p,n,k′ ……(12)
ただし、記号Σは、n=1〜Nまでの総和を表し、Ht,n,m,k′の時間インデックスtは、(sym,p)に対応した時間であるとする。前記同様に、周波数軸上のインデックスk′は、
−Dsc・(<K/2>+TapNum/2)≦k′≦Dsc・(<K/2>+TapNum/2)
の範囲をとるものとする。
このようにして、伝搬路シミュレータ50によって周波数領域におけるMIMO伝搬路特性が与えられた信号Sfsym,p,m,k′は、時間領域信号生成部33に入力される。時間領域信号生成部33は、図6に示すように、帯域制限フィルタ33aおよびフーリエ逆変換部33bを有している。
帯域制限フィルタ33aは、次式(13)に示すように、入力信号Sfsym,p,m,k′に対し、帯域制限フィルタの特性(BandFilk)の周波数領域における乗算を実施して、帯域制限を行なう。なお、この帯域制限処理は省略することも可能である。
Sbndsym,p,m,k′=Sfsym,p,m,k′・BandFilk′ ……(13)
フーリエ逆変換部33bは、次式(14)のように、帯域制限された周波数領域の信号Sbndsym,p,m,k′(あるいは伝搬路シミュレータ50の出力信号Sfsym,p,m,k′)に対して、高速フーリエ逆変換IFFTを行なうことで時間領域の信号Stsym,p,m,τに変換する。
Stsym,p,m,τ=IFFT(Sbndsym,p,m,k′) ……(14)
ただし、τ={1,2,3,……,Nfft}は時間のインデックスであるとする。NfftはFFTポイント数とする。
さらに、k′が、
Dsc・(<K/2>+TapNum/2)<k′<Nfft−Dsc・(<K/2>+TapNum/2)
にある場合、Sbndsym,p,m,k′=0であり、Sbndsym,p,m,k′は、Nfftを周期として周期的とする。即ち、整数iについて、Sbndsym,p,m,k′=Sbndsym,p,m,(k′+i・Nfft)が成り立つものとする。
この時間領域に変換された信号Stsym,p,m,τは、シフト加算部34により、次式(15)に示すように、前記窓関数の時間領域における長さ分ずらされて順次加算され、連続性を維持した受信信号が生成されることになる。つまり、上式(14)の処理結果を、図2に示したように時間Tcずつずらしながら加算することで1系列分の連続した受信信号を得る。これをM系列分並列的に行なうことで、M系列分の連続した受信信号を生成できる。
Figure 2017108236
ここで、fs は時間領域におけるサンプリング周波数であるとする。
このように、実施形態の試験装置30は、サブキャリア毎の変調信号に対し、時間領域での窓関数の乗算による信号切出しに相当する周波数領域での処理として、窓関数の周波数特性の畳み込み演算を行なうとともに、全てのパスについての伝搬路特性に対してパス毎の遅延を加味したフーリエ変換を行ない、周波数領域における伝搬路特性を求め、この周波数領域における伝搬路特性と窓関数の周波数特性の畳み込み演算の結果との乗算により、各受信アンテナでそれぞれ受信される信号のスペクトラム情報を求め、これをフーリエ逆変換処理して時間領域の信号を生成し、これを窓関数の長さ分ずらして加算することで、各受信アンテナでそれぞれ受信される連続した受信信号を生成している。
このため、従来方式のように、送信アンテナ毎の周波数領域の信号をフーリエ逆変換して時間領域の信号に変換してから伝搬路特性を付与する場合に比べて、フーリエ逆変換を行なう回路の規模を格段に小さくすることができる。
例えば、N=128、M=8、サブキャリア数Kの場合、従来方式では、K個一組の信号を128(=N)組分並列的にフーリエ逆変換する必要があるが、本実施形態では、Dsc・K個一組の信号を8(=M)組分並列的にフーリエ逆変換すればよい。ここで、補間係数Dscが1(補間無しの場合)であれば乗算回数を、M・logM/(N・logN)に縮小できる。また、補間する場合には、乗算回数を、Dsc・M・log(Dsc・M)/(N・logN)に縮小することができ、Dsc・M<Nであれば、従来回路より少ない乗算回数で実現できる。
また、本実施形態の場合、フェージングの情報を周波数領域に変換するためのフーリエ変換処理が必要となるが、このフーリエ変換処理では、時間領域における各パスの遅延量は、周波数領域では各パスの周波数成分の回転速度に対応するため、従来時間領域で行なっていたメモリとリサンプルフィルタの組合せにより各パスに遅延を付与するハードウエアは、フーリエ変換における回転処理に置き換えられることになり、両者のハードウエアの規模を比較して本実施形態の方が格段に有利である。
なお、上記実施形態では、時間領域信号生成部33に帯域制限フィルタ33aが設けられているが、これを省略して演算部53の出力をフーリエ逆変換部33bに直接入力してもよい。
また、帯域制限フィルタの処理をフーリエ逆変換処理の後に時間領域で行なうことも可能であるが、その場合、フーリエ逆変換処理で得られた時間領域の信号に対して畳み込み演算処理を行なう必要がある。これに対し、本実施形態のように、帯域制限フィルタをフーリエ逆変換処理の前段に設けておけば、フィルタ処理を周波数領域での乗算処理で済ませることができ、畳み込み演算に比べて格段に少ない演算量で処理を実行でき、帯域制限フィルタを設ける場合であっても高速処理できる。
また、上記説明は、マルチキャリア変調方式がOFDMの場合で説明したが、他のマルチキャリア変調方式のUFMC、GFDM、FBMC等を用いたMIMOシステムについても本発明を同様に適用できる。
特に、第4世代Evolutionおよび第5世代の携帯電話方式で利用されることが期待される3D−MIMO/Massive−MIMOにおいては、基地局の送信アンテナ数の方が、移動機の受信アンテナ数よりも圧倒的に多い状況となっており、本発明が非常に有効である。
1……試験対象、30……MIMO方式システムの試験装置、31……周波数領域信号生成部、32……窓関数演算部、33……時間領域信号生成部、33a……帯域制限フィルタ、33b……フーリエ逆変換部、34……シフト加算部、50……伝搬路シミュレータ、51……フェージング設定部、51a……AWGN、51b……ドップラフィルタ、51c……MIMO相関設定部、51d……補間器、52……フーリエ変換部、53……演算部

Claims (2)

  1. 1つの移動体端末に対する通信に複数Kのキャリアを用いるマルチキャリア変調方式で且つ送信アンテナ数N、受信アンテナ数MのMIMO方式を採用するシステムを試験対象とし、前記送信アンテナと受信アンテナの間にN×Mのチャネルと各チャネルにそれぞれ複数のパスを有する擬似的な伝搬路を想定し、該伝搬路を経由してM個の受信アンテナで受信される受信信号を生成して前記試験対象に与えるMIMO方式システムの試験装置において、
    1系列あたり前記複数Kのキャリア毎の周波数領域の変調信号を、N系列分生成する周波数領域信号生成部(31)と、
    前記K×N系列分の変調信号に対し、時間領域での窓関数の乗算による信号切出しに相当する周波数領域での処理として、前記窓関数の周波数特性の畳み込み演算を行なう窓関数演算部(32)と、
    MIMO相関の付与が可能なレイリー分布の雑音信号を基に、前記送信アンテナと前記受信アンテナの間に想定される全てのパスについての伝搬路特性を求めるフェージング設定部(51)と、
    前記フェージング設定部が求めた全てのパスの伝搬路特性に対し、パス毎の遅延を加味したフーリエ変換を行ない、周波数領域における伝搬路特性を求めるフーリエ変換部(52)と、
    前記周波数領域における伝搬路特性と前記窓関数演算部の演算結果との乗算により、前記各受信アンテナでそれぞれ受信される信号のスペクトラム情報を求める演算部(53)と、
    前記演算部の演算結果に対してフーリエ逆変換処理を行ない、前記各受信アンテナでそれぞれ受信される時間領域の信号を生成する時間領域信号生成部(33)と、
    前記時間領域生成部が生成した時間領域の信号を、前記窓関数の長さ分ずらして加算して、前記各受信アンテナでそれぞれ受信される連続した受信信号を生成するシフト加算部(34)とを備えたことを特徴とするMIMO方式システムの試験装置。
  2. 1つの移動体端末に対する通信に複数Kのキャリアを用いるマルチキャリア変調方式で且つ送信アンテナ数N、受信アンテナ数MのMIMO方式を採用するシステムを試験対象とし、前記送信アンテナと受信アンテナの間にN×Mのチャネルと各チャネルにそれぞれ複数のパスを有する擬似的な伝搬路を想定し、該伝搬路を経由してM個の受信アンテナで受信される受信信号を生成して前記試験対象に与えるMIMO方式システムの試験方法において、
    1系列あたり前記複数Kのキャリア毎の周波数領域の変調信号を、N系列分生成する段階と、
    前記K×N系列分の変調信号に対し、時間領域での窓関数の乗算による信号切出しに相当する周波数領域での処理として、前記窓関数の周波数特性の畳み込み演算を行なう段階と、
    MIMO相関の付与が可能なレイリー分布の雑音信号を基に、前記送信アンテナと前記受信アンテナの間に想定される全てのパスについての伝搬路特性を求める段階と、
    前記全てのパスの伝搬路特性に対し、パス毎の遅延を加味したフーリエ変換を行ない、周波数領域における伝搬路特性を求める段階と、
    前記周波数領域における伝搬路特性と前記窓関数の周波数特性の畳み込み演算の結果との乗算により、前記各受信アンテナでそれぞれ受信される信号のスペクトラム情報を求める段階と、
    前記スペクトラム情報に対してフーリエ逆変換処理を行ない、前記各受信アンテナでそれぞれ受信される時間領域の信号を生成する段階と、
    前記生成した時間領域の信号を、前記窓関数の長さ分ずらして加算して、前記各受信アンテナでそれぞれ受信される連続した受信信号を生成する段階と含むことを特徴とするMIMO方式システムの試験方法。
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