JP2013211689A - フェージングシミュレータ及びフェージングシミュレーション方法 - Google Patents

フェージングシミュレータ及びフェージングシミュレーション方法 Download PDF

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Abstract

【課題】フェージングの模擬試験中に動作設定を変更しても不連続点の発生を回避することができるフェージングシミュレータ及びフェージングシミュレーション方法を提供する。
【解決手段】フェージングシミュレータは、フェージング演算部15を備え、フェージング演算部15は、複数のマルチパス生成部100と、これらの出力信号を合成するマルチパス合成部101と、を備え、マルチパス生成部100は、フェージング設定を変更する前後において、遅延のスムージング処理を行う遅延変更スムージング処理部112、相関変更のスムージング処理を行う相関変更スムージング処理部133、パスロスのスムージング処理を行うパスロス変更スムージング処理部152を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えば携帯電話やモバイル端末等の移動通信端末に対して電波伝搬環境を模擬するフェージングシミュレータ及びフェージングシミュレーション方法に関する。
近年、携帯電話やモバイル端末等の移動通信端末が急速に発達している。基地局から移動通信端末に到達する電波は、その伝搬経路の地形や構造物などによる反射、散乱、あるいは回折などにより多重波になり、電波の振幅及び位相は場所によってランダムに変化する。この伝搬経路内を移動しながら基地局からの電波を受信する場合には、電波のマルチパス伝搬によるフェージングが生じる。その結果、デジタル方式の通信環境では符号誤りが増大し、伝送品質が大きく劣化する。そのため、移動通信端末の通信性能を評価する際には、基地局を模擬した基地局擬似装置とともに電波伝搬環境を模擬するフェージングシミュレータと呼ばれる装置が利用されている。
複数の電波伝搬環境下での試験を複数のパラメータの変更により連続的に行う際には、基地局擬似装置と移動通信端末との間での接続を維持したままフェージングシミュレータの動作を変更できることが望ましい。このため、例えば、特許文献1に記載されたフェージングシミュレータが提案されている。
特許文献1記載のフェージングシミュレータは、入力信号に対して伝送路を模擬する処理を施し、入力信号について得られる最初の有効な処理結果から順次出力する信号処理部と、入力信号に対する蓄積を行い、信号処理部から最初の有効な処理結果が出力されるタイミングに合わせて、蓄積した入力信号の読出しを開始する信号バイパス部と、信号処理部の出力又は信号バイパス部の出力のいずれかを選択的に出力する信号選択部と、信号処理部に対するパラメータ又は機能の変更処理を行っている期間を除く期間には信号処理部の出力を信号選択部から出力させ、変更処理を行っている期間は、信号バイパス部から読出された信号を信号選択部から出力させる制御部と、を備えている。
この構成により、特許文献1記載のものは、信号処理部が入力信号について得られる最初の有効な処理結果データの出力タイミングを信号バイパス部に通知し、そのタイミングに合わせて信号バイパス部が蓄積していた入力信号の読出しを開始するので、信号バイパス部の遅延を信号処理部と同等の遅延に自動で合わせることができ、パラメータの変更の際に信号を途切れさせることがなくなる。
特開2009−188932号公報
ところで、近時、より現実に近い電波伝搬環境を模擬するため、フェージングシミュレータの動作設定を試験中に動的に変更することが求められている。とりわけ、無線通信高速化技術の1つであるMIMO(Multi Input - Multi Output:多元入力多元出力通信システム)方式の実用化により、その要求は今後さらに高まるものと考えられる。
しかしながら、特許文献1記載のものでは、フェージングの模擬試験中に動作設定を変更すると不連続点が生じるという課題があった。すなわち、フェージングの各パラメータが瞬時に変更されるので、信号の振幅、位相に急激な変化や不連続点を生じ、移動通信端末の通信性能の評価に影響を与えるおそれがあった。
本発明は、従来の課題を解決するためになされたものであり、フェージングの模擬試験中に動作設定を変更しても不連続点の発生を回避することができるフェージングシミュレータ及びフェージングシミュレーション方法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係るフェージングシミュレータは、入力信号にフェージング効果を付加することにより、多元入力多元出力通信システム(MIMO)方式の伝送路を模擬するフェージングシミュレータ(10)であって、前記入力信号に、電波の伝搬距離に相当する遅延を付加するための遅延パラメータと、電波の散乱の効果を付加するための散乱パラメータと、電波の伝搬距離及び反射によって生じるレベル低下を示すパスロスを付加するためのパスロスパラメータと、のうちの少なくとも1つを含むフェージングパラメータを設定するパラメータ設定手段(12a)と、前記フェージングパラメータによるフェージング設定を切り替える際に、切り替え前のフェージング設定と切り替え後のフェージング設定との間に所定の遷移時間を設定する遷移時間設定手段(12b)と、前記遷移時間において、前記遅延パラメータ、前記散乱パラメータ及び前記パスロスパラメータのうちの少なくとも1つについて前記切り替え前の値を前記切り替え後の値にスムーズに変更するスムージング処理手段(112、133、152)と、を備えた構成を有している。
この構成により、本発明の請求項1に係るフェージングシミュレータは、スムージング処理手段が、遅延パラメータ、散乱パラメータ及びパスロスパラメータのうちの少なくとも1つについて切り替え前の値を切り替え後の値にスムーズに変更するので、フェージングの模擬試験中に動作設定を変更しても不連続点の発生を回避することができる。
本発明の請求項2に係るフェージングシミュレータは、前記スムージング処理手段は、所定の時間応答関数に基づいて、前記散乱パラメータについて前記切り替え前の値を前記切り替え後の値にスムーズに変更するものである構成を有している。
この構成により、本発明の請求項2に係るフェージングシミュレータは、所定の時間応答関数の特性に基づいて、散乱パラメータについての切り替えをスムーズに行うことができる。
本発明の請求項3に係るフェージングシミュレータは、試験者が操作する操作部(11)をさらに備え、前記遷移時間設定手段は、前記試験者が前記操作部を操作して入力した遷移時間を設定するものである構成を有している。
この構成により、本発明の請求項3に係るフェージングシミュレータは、フェージング設定の前後で任意の遷移時間を試験者に設定させることができる。
本発明の請求項4に係るフェージングシミュレータは、前記スムージング処理手段が行ったスムージング結果を解析するスムージング結果解析手段(16)と、前記スムージング結果解析手段の解析結果を表示する表示手段(13)と、をさらに備えた構成を有している。
この構成により、本発明の請求項4に係るフェージングシミュレータは、スムージング結果解析手段の解析結果を表示するので、本試験前における試験条件の設定に資することができる。
本発明の請求項5に係るフェージングシミュレータは、前記スムージング結果解析手段は、前記散乱パラメータのスムージング結果を解析する際に、前記遷移時間内における前記散乱の変化の緩やかさを求めるものである構成を有している。
この構成により、本発明の請求項5に係るフェージングシミュレータは、散乱パラメータのスムージング結果を適切に解析することができる。
本発明の請求項6に係るフェージングシミュレータは、前記表示手段は、前記スムージング結果解析手段の解析結果をグラフ表示するものである構成を有している。
この構成により、本発明の請求項6に係るフェージングシミュレータは、スムージング結果解析手段の解析結果を、視認性を高めて試験者に提示することができる。
本発明の請求項7に係るフェージングシミュレーション方法は、入力信号にフェージング効果を付加することにより、多元入力多元出力通信システム(MIMO)方式の伝送路を模擬するフェージングシミュレーション方法であって、前記入力信号に、電波の伝搬距離に相当する遅延を付加するための遅延パラメータと、電波の散乱の効果を付加するための散乱パラメータと、電波の伝搬距離及び反射によって生じるレベル低下を示すパスロスを付加するためのパスロスパラメータと、のうちの少なくとも1つを含むフェージングパラメータを設定するパラメータ設定ステップ(S11)と、前記フェージングパラメータによるフェージング設定を切り替える際に、切り替え前のフェージング設定と切り替え後のフェージング設定との間に所定の遷移時間を設定する遷移時間設定ステップ(S12)と、前記遷移時間において、前記遅延パラメータ、前記散乱パラメータ及び前記パスロスパラメータのうちの少なくとも1つについて前記切り替え前の値を前記切り替え後の値にスムーズに変更するスムージング処理ステップ(S16)と、を含む構成を有している。
この構成により、本発明の請求項7に係るフェージングシミュレーション方法は、スムージング処理ステップにおいて、遅延パラメータ、散乱パラメータ及びパスロスパラメータのうちの少なくとも1つについて切り替え前の値を切り替え後の値にスムーズに変更するので、フェージングの模擬試験中に動作設定を変更しても不連続点の発生を回避することができる。
本発明は、フェージングの模擬試験中に動作設定を変更しても不連続点の発生を回避することができるという効果を有するフェージングシミュレータ及びフェージングシミュレーション方法を提供することができるものである。
本発明に係るフェージングシミュレータの一実施形態におけるブロック構成図である。 本発明に係るフェージングシミュレータの一実施形態において、MIMO方式の説明図である。 本発明に係るフェージングシミュレータの一実施形態におけるフェージング設定の説明図である。 本発明に係るフェージングシミュレータの一実施形態におけるフェージング演算部の詳細なブロック構成図である。 本発明に係るフェージングシミュレータの一実施形態におけるスムージング処理についての説明図である。 本発明に係るフェージングシミュレータの一実施形態における遅延変更スムージング処理部が行う遅延のスムージング処理の説明図である。 本発明に係るフェージングシミュレータの一実施形態におけるドップラ効果源信号生成部及び相関演算部の構成例を示す図である。 本発明に係るフェージングシミュレータの一実施形態におけるパスロス変更スムージング処理部が行うパスロスのスムージング処理の説明図である。 本発明に係るフェージングシミュレータの一実施形態において、解析相関値の算出についての説明図である。 本発明に係るフェージングシミュレータの一実施形態におけるスムージング結果解析部が表示部にリスト表示する解析結果表の一例を示す図である。 本発明に係るフェージングシミュレータの一実施形態におけるスムージング結果解析部が表示部にグラフ表示する解析結果グラフの一例を示す図である。 本発明に係るフェージングシミュレータの一実施形態における動作を示すフローチャートである。 本発明に係るフェージングシミュレータの一実施形態における動作を示すタイミングチャートである。 本発明に係るフェージングシミュレータの一実施形態において、ドップラ効果生成部の他の態様を示すブロック構成図である。 本発明に係るフェージングシミュレータの一実施形態の他の態様を示すブロック構成図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
まず、本発明に係るフェージングシミュレータの一実施形態における構成について説明する。
図1に示すように、フェージングシミュレータ10は、操作部11、設定手段12、表示部13、設定変更サイクル生成部14、フェージング演算部15、スムージング結果解析部16を備えている。このフェージングシミュレータ10は、MIMO方式のM×Nの伝送路を模擬するものである。なお、フェージングシミュレータ10が入出力する信号は、デジタル信号とする。
MIMO方式は、図2に示すように、基地局側で移動通信端末に伝達したい情報を複数MのアンテナTx、Tx、...、Txから同一周波数で同時に出力し、これを移動通信端末が複数NのアンテナRx、Rx、...、Rxで受信し、移動通信端末の内部で情報の分離処理を行い、情報伝達量の向上を実現しようとするものである。
フェージングシミュレータ10は、試験者が設定した各種のフェージング効果を入力信号に付加するためのパラメータ(例えば、遅延、減衰、散乱等の設定パラメータ)による設定(以下「フェージング設定」という。)によって定められる各種の信号を順次、予め定められた回数だけ繰り返しながら移動通信端末(図示せず)に出力するようになっている。本実施形態では、フェージング設定をPとおりとし、フェージング設定#1〜#Pで示す。
図3に示すように、フェージングシミュレータ10は、フェージング設定#1〜#Pの各種のフェージング効果が入力信号に付加された信号を、順次、例えば10時間連続して繰り返しながら移動通信端末に出力するものである。
操作部11は、移動通信端末の試験における各試験条件の入力や、表示部13の表示内容を設定するため、試験者が操作するものであって、例えば、キーボード、ダイヤル又はマウスのような入力デバイス、これらを制御する制御回路やソフトウェア等で構成されている。
操作部11に入力される試験条件としては、例えば、フェージング設定#1〜#Pの各パラメータ設定値、試験信号の通信方式、遷移時間、設定変更サイクルなどである。
試験信号の通信方式としては、例えば、WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)やLTE(Long Term Evolution)等である。ここで、移動通信においては、通信データを時間軸方向で区分した通信データ単位が規定されるのが一般的である。この通信データ単位は、フレーム、サブフレーム、スロット等と呼称される。そして、通信方式によっては、この通信データ単位が複数種類規定されている。その場合、後述する設定変更サイクルの基準として、どの通信データ単位を用いるかを試験者が選択できるようになっていてもよい。以後、この通信データ単位をフレームと呼ぶ。通信方式(及びフレーム種別)が指定されれば、フレーム長や、1フレームに含まれるサンプル数が決まる。
遷移時間は、あるフェージング設定から、それに続くフェージング設定に切り換える際に、両者間でフェージング設定を遷移させる時間であり、試験者は遷移時間を任意の時間に設定できる。
設定変更サイクルは、フェージング設定#1〜#Pの各種のフェージング効果が入力信号に付加された信号を移動通信端末に出力する各時間長である。例えば、フェージング設定#1では200ミリ秒、フェージング設定#2では300ミリ秒、といった時間長である。この時間長は、フェージング設定#1〜#Pにおいて同じであってもよいし、互いに異なっていてもよく、試験内容に応じて試験者が、設定されたフレーム長を最小分解能として任意に設定できる。この設定変更サイクルは、フレーム数で表すこともできる。さらに、試験信号の通信方式を参照すれば、1フレーム信号に含まれるサンプル数が決まるので、設定変更サイクルはサンプル数で表すこともできる。
設定手段12は、試験者が操作部11を操作することによって入力したフェージング設定、遷移時間及び設定変更サイクルの情報をフェージング演算部15に出力するようになっている。具体的には、設定手段12は、フェージング設定を行うためのパラメータを設定するパラメータ設定部12a、遷移時間を設定する遷移時間設定部12b、設定変更サイクルを設定する設定変更サイクル設定部12cを有している。ここで、パラメータ設定部12aは、本発明に係るパラメータ設定手段を構成する。また、遷移時間設定部12bは、本発明に係る遷移時間設定手段を構成する。
また、設定手段12は、試験者が操作部11を操作した情報を表示部13に出力するようになっている。
表示部13は、試験者が操作部11を操作した情報を表示するとともに、フェージング試験の動作状態を表示するようになっている。この表示部13は、本発明に係る表示手段を構成する。
設定変更サイクル生成部14は、入力信号のサンプル数をカウントし、カウントしたサンプル数に基づいて、フェージング設定の設定を変更するための設定変更情報をフェージング演算部15に出力するようになっている。具体的には、設定変更サイクル生成部14は、カウントしたサンプル数が設定変更サイクル値相当になったとき、設定変更情報をフェージング演算部15に出力する。なお、設定変更サイクル値は、設定変更サイクル設定部12cから入力する。
フェージング演算部15は、入力信号と、設定手段12が設定したフェージング設定のデータ及び遷移時間と、設定変更サイクル生成部14が生成した設定変更情報とを入力するようになっている。そして、フェージング演算部15は、フェージング設定で示されるフェージング効果を入力信号に付加して出力するようになっている。
次に、フェージング演算部15の詳細な構成について、図4を用いて説明する。
図4に示すように、フェージング演算部15は、複数のマルチパス生成部100と、これらの出力信号を合成するマルチパス合成部101と、を備えている。複数のマルチパス生成部100は、それぞれ、フェージングが発生するパスを模擬するものであり、最終的にマルチパス合成部101で合成することによって実際のフェージングが模擬できる。
フェージングを模擬するため、マルチパス生成部100は、電波の伝搬距離分に相当する遅延を生成する遅延生成部110、電波の散乱の効果を付加するためのドップラ効果を生成するドップラ効果生成部130、電波の伝搬距離及び反射によって生じるレベル低下を示すパスロスを生成するパスロス生成部150を備えている。
遅延生成部110は、遅延設定手段120、遅延設定選択部111、遅延変更スムージング処理部112、遅延演算部113を備えている。
遅延設定手段120は、フェージング設定#1〜#Pに対応して、遅延設定部121〜12PのP個で構成されている。遅延設定部121〜12Pは、それぞれ、フェージング設定#1〜#Pの設定パラメータのうち遅延に係るパラメータが設定されるようになっている。
遅延設定選択部111は、設定変更サイクル生成部14から設定変更情報を入力し、設定変更情報に基づいて、遅延設定部121〜12Pから該当する遅延設定値を選択して遅延変更スムージング処理部112に出力するようになっている。すなわち、遅延設定選択部111は、設定変更前後の2つの遅延設定を選択する。例えば、設定変更情報がフェージング設定#1からフェージング設定#2に変更する情報を含む場合、遅延設定選択部111は、これらに対応した遅延設定部121及び122を選択し、フェージング設定#1及びフェージング設定#2の遅延設定値を遅延変更スムージング処理部112に出力するようになっている。
遅延変更スムージング処理部112は、遷移時間設定部12bから遷移時間情報を入力し、遷移時間内において遅延のスムージング処理を行うようになっている。この遅延変更スムージング処理部112は、本発明に係るスムージング処理手段を構成する。
ここで、スムージング処理について、図5を用いて説明する。
図5は、フェージング設定を、フェージング設定nからフェージング設定n+1に遷移させる場合におけるスムージング処理を概念的に示したものである。図示のように、試験者が任意に設定した遷移時間だけ時間をかけて、フェージング設定nとフェージング設定n+1との間の振幅、位相の変化がスムーズに(滑らかに)変化するよう、フェージング設定nの設定値をフェードアウト、フェージング設定n+1の設定値をフェードインする。
遅延変更スムージング処理部112においては、例えば、図6に示す遅延のスムージング処理を行う。すなわち、遅延変更スムージング処理部112は、遅延時間が10μsのフェージング設定#1から、遅延時間が20μsのフェージング設定#2に切り替える場合、遷移時間内に、両者間の遅延時間差を例えば10分割して補間することにより、両者間で遅延時間がスムーズに変化するよう処理する。
遅延演算部113は、遅延変更スムージング処理部112の出力信号に従って入力信号に遅延処理を行うようになっている。
遅延変更スムージング処理部112は、前述の処理を行うため、例えば、RAM、遅延フィルタ及びフィルタ係数のテーブルで構成されている。なお、フィルタ係数のテーブルを持つ代わりに、例えばリアルタイムでフィルタ係数を算出する構成としてもよい。
ドップラ効果生成部130は、ドップラ効果源信号生成部131、相関演算手段140、相関設定選択部132、相関変更スムージング処理部133、ドップラ効果演算部134を備えている。
ドップラ効果源信号生成部131は、例えば、AWGN(Additive White Gaussian Noise)信号生成器で構成される。
相関演算手段140は、フェージング設定#1〜#Pに対応して、相関演算部141〜14PのP個で構成されている。相関演算部141〜14Pは、それぞれ、フェージング設定#1〜#Pの設定パラメータのうちドップラ効果(散乱)に係るパラメータが設定されるようになっている。
ここで、図7を参照して、ドップラ効果源信号生成部131及び相関演算部141の構成例を説明する。
図7は、図2に示したMIMO方式において、送信アンテナ2本(M=2)、受信アンテナ2本(N=2)の構成とした場合の電波伝搬路の伝送特性を示すチャネルインパルス応答のうち、TxとRxとの間のチャネルインパルス応答h11を求めるための構成図である。
図示のように、ドップラ効果源信号生成部131は、互いに独立事象である4つのAWGN信号生成器131a〜131dで構成されている。AWGN信号生成器131a〜131dの各出力値はN1〜N4である。この出力値は時間とともに変化する。
相関演算部141は、乗算器141a〜141d、加算器141eで構成されている。乗算器141a〜141dは、それぞれ、AWGN信号生成器131a〜131dの出力値と、重み付け係数a11〜a14とを乗算して重み付け処理を行うようになっている。重み付け係数a11〜a14は、設定手段12からのフェージング設定に含まれているデータである。加算器141eは、各重み付け結果を加算して、例えばチャネルインパルス応答h11に対応するAWGN信号を求めるようになっている。
相関演算部141以外の相関演算部142〜14Pも、前述の相関演算部141と同様な構成を有している。すなわち、相関演算手段140は、MIMO方式に対応して、[数1]に示すクロネッカーモデルに基づいて生成されたAWGN信号を出力するものである。このAWGN信号により、チャネルインパルス応答h11、h21、h12、h22の相互間の相関(似かより具合)が示される。
Figure 2013211689
相関設定選択部132は、設定変更サイクル生成部14から設定変更情報を入力し、設定変更情報に基づいて、相関演算部141〜14Pから該当する相関演算出力を選択して相関変更スムージング処理部133に出力するようになっている。すなわち、相関設定選択部132は、設定変更前後の2つの相関演算出力を選択する。例えば、設定変更情報がフェージング設定#1からフェージング設定#2に変更する情報を含む場合、相関設定選択部132は、相関演算部141及び142を選択し、フェージング設定#1及びフェージング設定#2の相関演算出力を相関変更スムージング処理部133に出力するようになっている。
相関変更スムージング処理部133は、遷移時間設定部12bから遷移時間情報を入力し、遷移時間内において相関変更のスムージング処理を、例えば所定の時間応答関数(窓関数)を用いて行うようになっている。窓関数としては、[数2]に示すブラックマン窓関数や、ハン、ハミング、カイザー、三角、方形などがある。相関変更スムージング処理部133は、これら複数の窓関数のうち、試験者が操作部11を介して指定した窓関数を選択して処理を行うようになっていてもよい。[数2]において、nは個々のサンプル、Nはサンプル数を示し、遷移時間(図5参照)の最終のサンプルをN−1としている。なお、相関変更スムージング処理部133は、本発明に係るスムージング処理手段を構成する。
Figure 2013211689
ドップラ効果演算部134は、相関変更スムージング処理部133の出力信号に従って入力信号にドップラ効果を付加する処理を行うようになっている。
パスロス生成部150は、パスロス設定手段160、パスロス設定選択部151、パスロス変更スムージング処理部152、パスロス演算部153を備えている。
パスロス設定手段160は、フェージング設定#1〜#Pに対応して、パスロス設定部161〜16PのP個で構成されている。パスロス設定部161〜16Pは、それぞれ、フェージング設定#1〜#Pの設定パラメータのうちパスロス(減衰)に係るパラメータが設定されるようになっている。
パスロス設定選択部151は、設定変更サイクル生成部14から設定変更情報を入力し、設定変更情報に基づいて、パスロス設定部161〜16Pから該当するパスロス設定値を選択してパスロス変更スムージング処理部152に出力するようになっている。すなわち、パスロス設定選択部151は、設定変更前後の2つのパスロス設定値を選択する。例えば、設定変更情報がフェージング設定#1からフェージング設定#2に変更する情報を含む場合、パスロス設定選択部151は、パスロス設定部161及び162を選択し、フェージング設定#1及びフェージング設定#2のパスロス設定値をパスロス変更スムージング処理部152に出力するようになっている。
パスロス変更スムージング処理部152は、遷移時間設定部12bから遷移時間情報を入力し、遷移時間内においてパスロスのスムージング処理を行うようになっている。このパスロス変更スムージング処理部152は、本発明に係るスムージング処理手段を構成する。
具体的には、パスロス変更スムージング処理部152は、例えば、図8の概念図に示すように、フェージング設定を変更する遷移時間において移動平均を求めることにより、パスロスの変更をスムーズにする。図8に示した例では、遷移時間において、7個のサンプル点のパスロスの平均値を求める処理を時間方向に移動して計5段で行っている。この処理段数を増やす程パスロスの変更がスムーズになる。
パスロス演算部153は、パスロス変更スムージング処理部152の出力信号に従って入力信号にパスロスを付加する処理を行うようになっている。
図1に戻り、スムージング結果解析部16は、フェージング演算部15から演算結果のデータを取得して表示部13に表示するようになっている。このスムージング結果解析部16は、本発明に係るスムージング結果解析手段を構成する。
以下、フェージング演算部15の相関変更スムージング処理部133が行ったドップラ効果に関するスムージング処理の解析表示について説明する。
スムージング結果解析部16は、相関変更スムージング処理部133がフェージング設定の変更時において相関値をフェードアウト、フェードインした結果について、[数3]に示す解析相関値を算出するようになっている。
Figure 2013211689
[数3]について、図9を用いて具体的に説明する。図9は、フェージング設定が、フェージング設定#1からフェージング設定#4まで順次切り替えられた場合を示している。図9において、時刻t0は、フェージング設定の切り替え開始時刻又は解析相関値の解析基準の時刻を示す。時刻(t0+Δt)は、t0よりΔtだけ経過した時刻を示す。
[数3]の分母及び分子に記載した関数E( )は、フェージング設定の切り替えポイントにおける時刻t0、時刻(t0+Δt)での相関値の平均を示している。図9に示した例では、分母は[数4]で示され、分子は[数5]で示される。
Figure 2013211689
Figure 2013211689
[数3]において、解析相関値が、例えば0.9になる時間Δtを90%コヒーレンス時間と呼ぶ。スムージング結果解析部16は、例えば、90%コヒーレンス時間、50%コヒーレンス時間を算出して、その算出結果を表示部13に表やグラフにより表示する。その結果、試験者は、フェージング設定の変更箇所での変化の緩やかさを評価することができる。
解析相関値は前述のように算出されるので、解析相関値の解析結果の更新間隔と、解析相関値の表示結果の信頼度とはトレードオフの関係を有する。すなわち、[数4]、[数5]に示したような、相関値の平均を求める処理において平均回数を増加させると、解析相関値の更新間隔が長時間となるが、解析相関値の表示結果の信頼度は高くなる。一方、平均回数を減少させると、解析相関値の更新間隔が短時間となるが、解析相関値の表示結果の信頼度は低くなってしまう。
このため、ユーザが使用状況に応じて前述のトレードオフを調整できるよう、解析相関値の計算に要する平均回数をフェージングシミュレータ10に設定できる構成とするのが好ましい。例えば、平均回数の設定機能を操作部11に持たせ、ユーザが入力した平均回数の設定情報を操作部11からスムージング結果解析部16に送信する構成とすれば、前述のトレードオフを調整することが可能となる。
図10に、スムージング結果解析部16が表示部13にリスト表示する解析結果表の一例を示す。この解析結果表は、チャネルインパルス応答h11、h21、h12、h22について、90%コヒーレンス時間、50%コヒーレンス時間を求めた場合のものである。
例えば、フェージングシミュレータ10は、フェージング設定#1〜#3の3つが設定された場合、#1→#2→#3→#1→#2・・・というループを繰り返す。フェージングシミュレータ10の動作中にコヒーレンス時間をモニタするためのボタンが表示部13に設けられているとする。試験者がモニタ用のボタンを押すごとに表示結果が更新される。このボタンが押されたときの直近のコヒーレンス時間のデータが「current」欄に表示される。試験開始からボタンが押されるまでの期間の平均値が「ave」欄に、最大値が「max」欄に、最小値が「min」欄に表示される。
図11に、スムージング結果解析部16が表示部13にグラフ表示する解析結果グラフの一例を示す。横軸を試験時間、縦軸をコヒーレンス時間として、チャネルインパルス応答h11、h21、h12、h22の結果が示されている。なお、図11では、各結果を実線で示しているが、結果を互いに識別できるよう、線の太さ、形状を変更したり、色付けしたりしてもよい。
図10に示した解析結果表や、図11に示した解析結果グラフをスムージング結果解析部16が表示部13に表示することにより、試験者は、例えば、本試験を実施する前に、遷移時間や窓関数の設定を事前確認でき、適切な条件設定が行える。
なお、スムージング結果解析部16が、解析結果のデータを保存するログ機能を有する構成としてもよい。これにより、試験者は、保存されたログを確認したり、ログのデータを加工して異なる解析に用いたりすることができる。
図1に戻り、マルチパス合成部101は、複数のマルチパス生成部100の出力信号を合成し、合成した信号を出力するようになっている。
次に、本実施形態におけるフェージングシミュレータ10の動作について図12を用いて説明する。このフローチャートにより、本発明に係るフェージングシミュレーション方法を示している。
パラメータ設定部12aは、試験者が操作部11を操作して入力した情報に基づいて、フェージング設定を行うための各パラメータを設定し(ステップS11)、フェージング演算部15に出力する。
各パラメータは、例えば、電波の伝搬距離に相当する遅延を付加するための遅延パラメータ、電波の散乱の効果を付加するための散乱パラメータ、電波の伝搬距離及び反射によって生じるレベル低下を示すパスロスを付加するためのパスロスパラメータ等である。
遷移時間設定部12bは、試験者が操作部11を操作して入力した情報に基づいて、遷移時間を設定し(ステップS12)、フェージング演算部15に出力する。
設定変更サイクル設定部12cは、設定変更サイクルを設定し(ステップS13)、設定変更サイクル値を設定変更サイクル生成部14に出力する。
設定変更サイクル生成部14は、入力信号のサンプル数をカウントし、カウントしたサンプル数に基づいて、フェージング設定の設定を変更するための設定変更情報をフェージング演算部15に出力する(ステップS14)。
遅延生成部110の遅延設定選択部111、ドップラ効果生成部130の相関設定選択部132、パスロス生成部150のパスロス設定選択部151は、それぞれ、設定変更サイクル生成部14から設定変更情報を入力し、選択処理を行う(ステップS15)。
具体的には、設定変更情報がフェージング設定#1からフェージング設定#2に変更する情報を含む場合は、以下のように選択処理を行う。
遅延設定選択部111は、これらに対応した遅延設定部121及び122を選択し、フェージング設定#1及びフェージング設定#2の遅延設定値を入力する。
相関設定選択部132は、相関演算部141及び142を選択し、フェージング設定#1及びフェージング設定#2の相関演算出力を入力する。
パスロス設定選択部151は、パスロス設定部161及び162を選択し、フェージング設定#1及びフェージング設定#2のパスロス設定値を入力する。
遅延生成部110の遅延変更スムージング処理部112、ドップラ効果生成部130の相関変更スムージング処理部133、パスロス生成部150のパスロス変更スムージング処理部152は、それぞれ、遷移時間情報を入力し、スムージング処理を行う(ステップS16)。
遅延変更スムージング処理部112は、例えば、フェージング設定の切り替え前後の遅延時間差を所定数に分割して補間することにより、両者間で遅延時間がスムーズに変化するよう処理する。
相関変更スムージング処理部133は、所定の時間応答関数(例えばブラックマン窓関数)を用いて、相関変更のスムージング処理を行う。
パスロス変更スムージング処理部152は、例えば、フェージング設定を変更する遷移時間において移動平均を求めることにより、パスロスの変更をスムーズにする。
マルチパス合成部101は、複数のマルチパス生成部100の出力信号を合成し(ステップS17)、合成した信号を出力する(ステップS18)。
ステップS17、S18と並行して、スムージング結果解析部16は、フェージング演算部15から演算結果のデータを取得して、スムージング処理結果の解析を行い(ステップS19)、表示部13はスムージング処理結果を表示する(ステップS20)。
次に、フェージングシミュレータ10の動作をタイミングチャートでは図13に示すようになる。
設定変更情報が#1を示す場合は、フェージング設定は#1になり、出力信号はフェージング設定#1が適用されたものとなる。
次に、設定変更情報が#2に変更されると、フェージング設定は#2になり、フェージング設定#2が適用された信号が出力される。
ここで、設定変更情報が#1が設定変更情報#2に変更される設定変更ポイントにおいて、前述のスムージング処理が実行される。
なお、設定変更情報が最後の#Pになってフェージング設定#Pが適用された信号が出力された後は、設定変更情報は#1に戻り、以降繰り返す。
以上のように、本実施形態におけるフェージングシミュレータ10は、切り替え前の値を切り替え後の値にスムーズに変更する構成を備えたので、フェージングの模擬試験中に動作設定を変更しても不連続点の発生を回避することができる。
なお、前述の実施形態において、フェージング設定#1〜#Pに対応して、遅延設定部、相関演算部、パスロス設定部をそれぞれP個で構成する例を挙げたが、本発明はこれに限定されない。例えば、遅延設定部、相関演算部、パスロス設定部をそれぞれ2個で構成し、演算で使用されていない方の設定部を設定手段12が逐次更新する構成としてもよい。
また、前述の実施形態では、遅延生成部110、ドップラ効果生成部130、パスロス生成部150の3つを含む構成を例に挙げたが、これらの少なくとも1つを備えるフェージングシミュレータとしてもよい。
また、前述の実施形態のドップラ効果生成部130の代わりに、図14に示す構成のドップラ効果生成部170を用いてもよい。相関設定部180は、設定手段12(図1参照)からのフェージング設定に含まれている重み付け係数a11〜a14が設定される。相関設定選択部171は、P個の相関設定部181〜18Pから、該当する2つの相関設定部を選択して、それぞれの重み付け係数を2つの相関演算部191、192に分けて出力する。2つの相関演算部191、192は、前述の実施形態の相関演算部141と同様にそれぞれ相関演算処理を行って、相関変更スムージング処理部133に出力する。相関変更スムージング処理部133及びドップラ効果演算部134は、前述の実施形態と同様に機能し、ドップラ効果を付加する処理を行う。この構成では、相関演算部が2つで済むので、より簡易な構成とすることができる。
次に、フェージングシミュレータの他の態様を説明する。前述の実施形態では、入出力信号はデジタル信号としていた。図15に示すフェージングシミュレータ20は、入出力信号としてアナログ信号を扱う構成を有する。
すなわち、フェージングシミュレータ20は、ダウンコンバート部21、AD変換部22、DA変換部23、アップコンバート部24、クロック発生部25を備えている。
ダウンコンバート部21は、アナログ値のRF(無線周波数)信号を入力信号として入力し、ベースバンド信号に変換するようになっている。
AD変換部22は、アナログ値のベースバンド信号をデジタル値のベースバンド信号に変換後にサンプリングしてフェージング演算部15に出力するようになっている。
DA変換部23は、フェージング演算部15が出力するデジタル値のベースバンド信号をアナログ値のベースバンド信号に変換するようになっている。
アップコンバート部24は、DA変換部23が出力するアナログ値のベースバンド信号を所定のRF信号に変換するようになっている。
クロック発生部25は、入出力信号をサンプリングするためのクロックを生成し、設定変更サイクル生成部14に出力するようになっている。
したがって、フェージングシミュレータ20は、アナログ信号を入出力する構成において、前述のフェージングシミュレータ10と同様な効果が得られる。
以上のように、本発明に係るフェージングシミュレータ及びフェージングシミュレーション方法は、フェージングの模擬試験中に動作設定を変更しても不連続点の発生を回避することができるという効果を有し、携帯電話やモバイル端末等の移動通信端末に対して電波伝搬環境を模擬するフェージングシミュレータ及びフェージングシミュレーション方法として有用である。
10、20 フェージングシミュレータ
11 操作部
12 設定手段
12a パラメータ設定部(パラメータ設定手段)
12b 遷移時間設定部(遷移時間設定手段)
12c 設定変更サイクル設定部
13 表示部(表示手段)
14 設定変更サイクル生成部
15 フェージング演算部
16 スムージング結果解析部(スムージング結果解析手段)
100 マルチパス生成部
101 マルチパス合成部
110 遅延生成部
111 遅延設定選択部
112 遅延変更スムージング処理部(スムージング処理手段)
113 遅延演算部
120 遅延設定手段
121〜12P 遅延設定部
130、170 ドップラ効果生成部
131 ドップラ効果源信号生成部
132、171 相関設定選択部
133 相関変更スムージング処理部(スムージング処理手段)
134 ドップラ効果演算部
140 相関演算手段
141〜14P、191、192 相関演算部
150 パスロス生成部
151 パスロス設定選択部
152 パスロス変更スムージング処理部(スムージング処理手段)
153 パスロス演算部
160 パスロス設定手段
161〜16P パスロス設定部
180(181〜18P) 相関設定部

Claims (7)

  1. 入力信号にフェージング効果を付加することにより、多元入力多元出力通信システム(MIMO)方式の伝送路を模擬するフェージングシミュレータ(10)であって、
    前記入力信号に、電波の伝搬距離に相当する遅延を付加するための遅延パラメータと、電波の散乱の効果を付加するための散乱パラメータと、電波の伝搬距離及び反射によって生じるレベル低下を示すパスロスを付加するためのパスロスパラメータと、のうちの少なくとも1つを含むフェージングパラメータを設定するパラメータ設定手段(12a)と、
    前記フェージングパラメータによるフェージング設定を切り替える際に、切り替え前のフェージング設定と切り替え後のフェージング設定との間に所定の遷移時間を設定する遷移時間設定手段(12b)と、
    前記遷移時間において、前記遅延パラメータ、前記散乱パラメータ及び前記パスロスパラメータのうちの少なくとも1つについて前記切り替え前の値を前記切り替え後の値にスムーズに変更するスムージング処理手段(112、133、152)と、
    を備えたことを特徴とするフェージングシミュレータ。
  2. 前記スムージング処理手段は、所定の時間応答関数に基づいて、前記散乱パラメータについて前記切り替え前の値を前記切り替え後の値にスムーズに変更するものであることを特徴とする請求項1に記載のフェージングシミュレータ。
  3. 試験者が操作する操作部(11)をさらに備え、
    前記遷移時間設定手段は、前記試験者が前記操作部を操作して入力した遷移時間を設定するものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のフェージングシミュレータ。
  4. 前記スムージング処理手段が行ったスムージング結果を解析するスムージング結果解析手段(16)と、
    前記スムージング結果解析手段の解析結果を表示する表示手段(13)と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のフェージングシミュレータ。
  5. 前記スムージング結果解析手段は、前記散乱パラメータのスムージング結果を解析する際に、前記遷移時間内における前記散乱の変化の緩やかさを求めるものであることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のフェージングシミュレータ。
  6. 前記表示手段は、前記スムージング結果解析手段の解析結果をグラフ表示するものであることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のフェージングシミュレータ。
  7. 入力信号にフェージング効果を付加することにより、多元入力多元出力通信システム(MIMO)方式の伝送路を模擬するフェージングシミュレーション方法であって、
    前記入力信号に、電波の伝搬距離に相当する遅延を付加するための遅延パラメータと、電波の散乱の効果を付加するための散乱パラメータと、電波の伝搬距離及び反射によって生じるレベル低下を示すパスロスを付加するためのパスロスパラメータと、のうちの少なくとも1つを含むフェージングパラメータを設定するパラメータ設定ステップ(S11)と、
    前記フェージングパラメータによるフェージング設定を切り替える際に、切り替え前のフェージング設定と切り替え後のフェージング設定との間に所定の遷移時間を設定する遷移時間設定ステップ(S12)と、
    前記遷移時間において、前記遅延パラメータ、前記散乱パラメータ及び前記パスロスパラメータのうちの少なくとも1つについて前記切り替え前の値を前記切り替え後の値にスムーズに変更するスムージング処理ステップ(S16)と、
    を含むことを特徴とするフェージングシミュレーション方法。
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