JP2017107768A - 面状照明装置、及びそれを備える光学機器 - Google Patents

面状照明装置、及びそれを備える光学機器 Download PDF

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Abstract

【課題】光源からの光を導光板を用いて効率良く出射することのできる面状照明装置を提供する。【解決手段】面状照明装置100は、LED光源2と、導光板1とを備える。導光板1の出射面1eよりも側面1i1、1i2に近接した領域、出射面1eに対向する反射領域よりも側面1i1、1i2に近接した領域のうち、少なくとも一方には、導光板1の側面1i1、1i2から入射した光を反射領域に反射させるプリズムアレイPA1、PA2、PA3、PA4が設けられ、反射領域には、プリズムアレイPA1、PA2,PA3,PA4で反射した光を出射面1eに反射させるプリズムアレイpAが設けられる。プリズムアレイPA1、PA2,PA3,PA4の傾斜面の傾斜角は、側面1i1、1i2からの距離に応じて相違し、側面1i1、1i2から入射した光は、プリズムアレイPA1、PA2,PA3,PA4の傾斜面に入射して、互いに略平行に反射される。【選択図】図1

Description

本発明は導光板を用いる面状照明装置、及び該面状照明装置を備える光学機器に関する。
自動車等の車両の運転者に速度等の情報を表示する装置として、ヘッドアップディスプレイの使用が広がっている。ヘッドアップディスプレイは、前方を注視した運転者の視界内で速度等の情報を表示する装置であり、フロントガラス(ウィンドシールド)に情報を表示するウィンドシールドヘッドアップディスプレイと、ダッシュボードの上面に配置されるコンバイナに情報を表示するコンバイナヘッドアップディスプレイとに大別される。
ウィンドシールドやコンバイナへの情報の表示は、透過型の液晶パネルに形成された画像を、液晶パネルの背後に配置された面状照明装置によってウィンドシールドやコンバイナへ投影することによって行われる。ヘッドアップディスプレイに使用される面状照明装置の一例として、特許文献1は、導光板を用いる面状照明装置を開示している。
特開2007−73469号公報
導光板を用いる面状照明装置は、装置の薄型化という点で有利であるが、光源からの光の利用効率を高めて高輝度化を図ることが望ましい。
そこで本発明は、光源からの光を、導光板を用いて効率良く出射することのできる面状照明装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に従えば、
光源と、
互いに対向する第1面および第2面と、前記第1面と前記第2面を接続する側面とを有し、前記光源から前記側面に入射した光を、前記第1面に設けられた出射領域から出射させる導光板とを備える面状照明装置であって、
前記第1面のうち前記出射領域よりも前記側面に近接した領域または前記第2面のうち前記出射領域に対向する位置に設けられた反射領域よりも前記側面に近接した領域のうち少なくとも一方には、傾斜面を有し、前記側面から入射した光を当該傾斜面によって前記反射領域に反射させる複数の第1プリズムが設けられ、
前記反射領域には、前記複数の第1プリズムの傾斜面で反射した光を前記出射領域に反射させる複数の第2プリズムが設けられ、
前記複数の第1プリズムの前記傾斜面の傾斜角は、前記側面からの距離に応じて相違し、前記側面から入射した光は前記複数の第1プリズムの前記傾斜面にそれぞれ入射して、それぞれの傾斜面から互いに略平行に反射される面状照明装置が提供される。
ここで「傾斜面」は、平面状の傾斜面及び曲面状の傾斜面の両方を含む。また、「互いに略平行に反射される」とは、それぞれの傾斜面からの光の進行方向が互いに完全に平行である場合、及び光の進行方向の間に約10°、好ましくは約5°程度の差が存在する場合の両方を含む。
第1の態様の面状照明装置において、前記複数の第1プリズムは、前記側面から前記出射領域にわたる配列方向に沿って配列されていてもよく、前記複数の第1プリズムの配列のうち、前記配列方向に沿って画成される第1区間に含まれる複数のプリズムの傾斜面の傾斜角は前記側面から離れるにつれて小さくなってもよく、前記配列方向に沿って画成される第2区間に含まれる複数のプリズムの傾斜面の傾斜角は前記側面から離れるにつれて大きくなってもよい。
第1の態様の面状照明装置において、第1区間が前記側面と第2区間との間に画成されてもよい。
第1の態様の面状照明装置において、前記複数の第2プリズムの各々は、前記第1プリズムで反射した光を前記出射領域に反射させる傾斜面を有してもよく、前記複数の第2プリズムの各々の傾斜面の傾斜角は相等しくてもよい。
ここで、「相等しい」とは、複数の第2プリズムの各々の傾斜面の傾斜角が互いに完全同一である場合と、互いの傾斜角の間に約10°以下、好ましくは約5°以下の差がある場合の両方を含む。
第1の態様の面状照明装置において、前記第1面における複数の第1プリズムの、前記側面から前記出射領域にわたる配列方向におけるピッチ、又は前記第2面における複数の第1プリズムの前記配列方向におけるピッチが50μm〜150μmであってもよい。
第1の態様の面状照明装置において、前記複数の第1プリズムは前記導光板の第1面及び第2面に設けられていてもよく、前記出射領域は平坦面であってもよい。
第1の態様の面状照明装置において、前記複数の第2プリズムのうち、前記側面に近い位置に配置されたプリズムは第1面に設けられた前記複数の第1プリズムからの光を前記出射領域に反射させてもよく、前記側面に遠い位置に配置されたプリズムは第2面に設けられた前記複数の第1プリズムからの光を前記出射領域に反射させてもよい。
第1の態様の面状照明装置において、前記導光板の前記側面に対向する対向側面に対向光源を更に備えてもよく、前記導光板の、第1面及び/又は第2面の前記出射領域よりも前記対向光源に近い領域には、傾斜面を有し、前記対向側面から入射した光を当該傾斜面によって前記反射領域に反射させる複数の第3プリズムが設けられていてもよく、前記複数の第3プリズムの前記傾斜面の傾斜角は、前記対向側面からの距離に応じて相違してもよく、前記対向側面から入射した光は前記複数の第3プリズムの前記傾斜面にそれぞれ入射して、それぞれの傾斜面から互いに略平行に反射されてもよい。
第1の態様の面状照明装置において、第1面又は第2面において、前記側面から前記対向側面にわたる方向における前記複数の第1プリズムが設けられた領域の幅が、該方向における前記出射領域の幅の0.4倍〜0.6倍であってもよい。
第1の態様の面状照明装置において、前記複数の第1プリズムと前記複数の第3プリズムとが前記出射領域を挟んで対称な形状を有してもよい。
第1の態様の面状照明装置において、前記複数の第1プリズム、前記複数の第2プリズム及び前記複数の第3プリズムは、前記側面から前記対向側面にわたる方向に直交して延在する複数の線状プリズムであってもよい。
第1の態様の面状照明装置は、前記出射領域から出射された光を、略平行光に配向するプリズム板を更に備えてもよい。
第1の態様の面状照明装置において、前記側面には前記導光板の厚さ方向に延在する線状フレネルレンズが形成されていてもよく、前記光源は前記線状フレネルレンズの焦点位置に配置されていてもよい。
本発明の第2の態様に従えば、第1の態様の面状照明装置を用いた光学機器が提供される。
図1(a)は本発明の実施形態の面状照明装置の概略的な平面図であり、図1(b)は本発明の実施形態の面状照明装置の概略的な側面図である。 図2は、導光板の非照明領域に設けられたプリズムアレイの拡大図である。 図3(a)、図3(b)、図3(c)、図3(d)は、導光板の照明領域に設けられたプリズムアレイの拡大図であり、該プリズムアレイが、導光板に設けられた異なるプリズムアレイからの光を反射する様子をそれぞれ示す。 図4は、導光板の照明領域に設けられたプリズムアレイの拡大図であり、図3(a)〜図3(d)に示された各光線の全てを反射する様子を示す。 図5は、導光板の非照明領域に設けられたプリズムアレイの各線状プリズムの傾斜角を決定する方法を説明するための図である。 図6は、導光板の非照明領域に設けられたプリズムアレイの各線状プリズムの傾斜角を決定する方法を説明するための図である。 図7は、導光板の非照明領域に設けられたプリズムアレイの各線状プリズムの傾斜角を決定する方法を説明するための図である。 図8は、本発明の実施形態の面状照明装置を含むヘッドアップディスプレイの概略図である。 図9は、変形例の面状照明装置に用いられる導光板の一部を拡大した拡大平面図である。
<実施形態>
図1〜図8を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1(a)、図1(b)に示す通り、本実施形態の面状照明装置100は、略平板状の導光板1と、導光板1の一対の側面1i、1iに対向して配置された複数のLED光源2と、導光板1の一方の表面1eを覆うように配置された略平板状のプリズム板3とを含んで構成される。LED光源2から出射された光は、図1(b)に示す通り導光板1の一対の側面1i、1iから導光板1に入射し、表面1eから出射する。以下、導光板の一対の側面1i、1i、及び表面1eを、それぞれ第1入射面1i、第2入射面1i、及び出射面1eと呼ぶ。出射面1eから出射した光は、プリズム板3を介して面状照明装置100の外部に出射する。
以下の説明においては、導光板1(導光板1の出射面1e)及びプリズム板3に直交し、出射面1e、プリズム板3の中央を通る軸を面状照明装置100の光軸OAとする。また略平板状の導光板1及びプリズム板3の延在方向のうち、2つの入射面1i、1iが対向する方向を第1方向、第1方向に直交する方向を第2方向と呼ぶ。第1方向は、第1入射面1iから出射面1eにわたる方向であり、後述するプリズムアレイPA1〜PA4、プリズムアレイpAの配列方向である。
導光板1は、第1方向の寸法と第2方向の寸法とが略等しい略正方形の板状光学部材であり、第1方向の中央部に画成された照明領域IRと、照明領域IRの第1方向の両側に画成された第1、第2非照明領域NR1、NR2とを有する。
第1非照明領域NR1の第1方向の端面には第1入射面1i(側面)が画成されており、第1非照明領域NR1の光軸方向の一面(第1面)にはプリズムアレイPA1が、他面(第2面)にはプリズムアレイPA2が設けられている。
第1入射面1iは、第2方向に長く光軸方向に短い矩形状の平坦面である。複数のLED光源2(図では6つ)は、その光軸が第1入射面1iに直交した状態で、第2方向に沿って相互に離間するように並置されている。LED光源2から出射した光の一部(光束F1)は第1入射面1iを介してプリズムアレイPA1に向かい、他の一部(光束F2)は第1入射面1iを介してプリズムアレイPA2に向かう。
図2に示す通り、プリズムアレイPA1は、第2方向に延在する複数の線状プリズムP(x=1、2、…、m)を有する。複数の線状プリズムPの断面形状はいずれも直角三角形である。複数の線状プリズムPの傾斜面PS(x=1、2、…、m)の傾斜角α(x=1、2、…、m)は、第1入射面1iからの光束F1に含まれる複数の光線L(x=1、2、…、m)を、光軸方向に対して同一の角度(反射角)θで平行に反射し、後述する照明領域IRのプリズムアレイpAに同一の角度で入射させるように構成されている。プリズムアレイPA1の詳しい構成及び作用は後述する。
プリズムアレイPA2は、プリズムアレイPA1と同一の構成を有し、光軸方向において、プリズムアレイPA1と鏡面対称に設けられている(図1(b))。プリズムアレイPA2は、第1入射面1iからの光束F2に含まれる複数の光線を光軸方向に対して同一の角度θで平行に反射し、照明領域IRの出射面1eに同一の角度θで入射させるように構成されている。
第2非照明領域NR2は、第1方向において、照明領域IRの第1非照明領域NR1とは反対側に設けられている。第2非照明領域NR2の第1方向の端面には、第1入射面1iと対向する第2入射面1i(対向側面)が画成されており、第2非照明領域NR2の光軸方向の一面にはプリズムアレイPA3が、他面にはプリズムアレイPA4が画成されている。
第2入射面1iは、第1入射面1iと同様に、第2方向に長く光軸方向に短い矩形状の平坦面である。複数のLED光源2(図では6つ)は、その光軸が第2入射面1iに直交した状態で、第2方向に沿って相互に離間するように並置されている。LED光源2から出射した光の一部(光束F3)は第2入射面1iを介してプリズムアレイPA3に向かい、他の一部(光束F4)は第2入射面1iを介してプリズムアレイPA4に向かう。
プリズムアレイPA3、プリズムアレイPA4は、プリズムアレイPA1と同一の構成を有する。プリズムアレイPA3は、プリズムアレイPA1と、光軸OAを中心とした回転対称に設けられている。プリズムアレイPA4は、光軸方向において、プリズムアレイPA3と鏡面対称に設けられている。プリズムアレイPA3は、第2入射面1iからの光束F3に含まれる複数の光線を光軸方向に対して同一の角度θで平行に反射し、プリズムアレイpAに同一の角度で入射させるように構成されている。プリズムアレイPA4は、第2入射面1iからの光束F4に含まれる複数の光線を光軸方向に対して同一の角度θで平行に反射し、照明領域IRの出射面1eに同一の角度θで入射させるように構成されている。
照明領域IRは、光軸方向の一面側のプリズムアレイPA1とプリズムアレイPA3とに挟まれた位置に画成された平坦な出射面1e(出射領域)と、出射面1eに対向する対向面(反射領域)に設けられたプリズムアレイpAとを備える。
図4に示す通り、プリズムアレイpAは、第2方向に延在する複数の線状プリズムp(x=1、2、…、2m)を含む。各線状プリズムpの断面形状は互いに同一であり、それぞれ傾斜角αを有する二等辺三角形である。すなわち、複数の線状プリズムpは、第1方向に一定のピッチで配置されている。
第1非照明領域NR1のプリズムアレイPA1で反射された光束F1に含まれる複数の光線L(図3(a)及び図4において実線で示される光線)は、プリズムアレイpAの複数の線状プリズムpの内、第1非照明領域NR1に近い領域に配置された線状プリズムp〜pに同一の入射角で入射してこれらに反射され、出射面1eから出射してプリズム板3に向かう。
第1非照明領域NR1のプリズムアレイPA2で反射された光束F2は、臨界角よりも大きな入射角θで出射面1eに入射し(図1(b))、出射面1e(の内面)によって反射角θで全反射され、プリズムアレイpAに向かう。出射面1eによって全反射されたプリズムアレイPA2からの光束F2に含まれる複数の光線(図3(b)及び図4において点線で示される光線)は、プリズムアレイpAの複数の線状プリズムpの内、第2非照明領域NR2に近い領域に配置された半分の線状プリズムpm+1〜p2mに同一の入射角で入射してこれらに反射され、出射面1eから出射してプリズム板3に向かう。
第2非照明領域NR2のプリズムアレイPA3で反射された光束F3に含まれる複数の光線(図3(c)及び図4において一点鎖線で示される光線)は、プリズムアレイpAの複数の線状プリズムpの内、第2非照明領域NR2に近い領域に配置された線状プリズムpm+1〜p2mに同一の入射角で入射してこれらに反射され、出射面1eから出射してプリズム板3に向かう。
第2非照明領域NR2のプリズムアレイPA4で反射された光束F4は、臨界角よりも大きな入射角θで出射面1eに入射し(図1(b))、出射面1e(の内面)によって反射角θで全反射され、プリズムアレイpAに向かう。出射面1eによって全反射されたプリズムアレイPA4からの光束F4に含まれる複数の光線(図3(d)及び図4において二点鎖線で示される光線)は、プリズムアレイpAの複数の線状プリズムpの内、第1非照明領域NR1に近い領域に配置された半分の線状プリズムp〜pに同一の入射角で入射してこれらに反射され、出射面1eから出射してプリズム板3に向かう。
プリズムアレイpAにおける光束F1〜F4の反射光路は後に詳述する。
プリズム板3は、第2方向に延在する複数の線状プリズムを含むプリズムアレイ3Pを一面側に有し、他面側が平面である板状の光学部材である。プリズム板3はプリズムアレイ3Pを導光板1の出射面1eに対向させた状態で、導光板1と平行に配置されている。プリズムアレイ3Pの各線状プリズムは、導光板1の出射面1eからの光を、光軸方向に進む平行光に配向するように構成されている。したがって、プリズムアレイ3Pからの出射光は、光軸方向に平行に進む。
次に、図2、及び図5〜図7を参照して、第1非照射領域NR1のプリズムアレイPA1の詳しい構成及び作用を述べる。なお、ここで述べられるプリズムアレイPA1の詳しい構成及び作用は、プリズムアレイPA2〜PA4についても同様に当てはまる。
プリズムアレイPA1は、第1方向に配列されたm個の線状プリズムP〜Pによって構成されており、第1入射面1iに最も近い位置に線状プリズムPが、出射面1eに最も近い位置に線状プリズムPが配置されている。線状プリズムP〜Pの断面形状はいずれも直角三角形である。一方で線状プリズムP〜Pの傾斜面PS〜PSの傾斜角α〜αは、第1入射面1iからの複数の光線L〜L、即ち、第1入射面1iに異なる入射角で入射し且つ第1入射面1iで異なる屈折角で屈折する光線L〜Lを光軸方向に対して等しい角度θで反射するように、第1方向におけるLED光源2及び第1入射面1iからの距離に応じて異なっている。
LED光源2から出射され、第1入射面1iを介してプリズムアレイPA1に入射する光束F1を構成する複数の光線L〜Lのうち、LED光源2の光軸から最も遠くに位置する光線Lは、第1入射面1iを介して線状プリズムPに入射する。光線Lは、図2に示す通り、線状プリズムPの傾斜面PSにおいて、光軸方向に対して角度θの方向に反射する。
光束F1を構成する複数の光線L〜Lのうち、LED光源2の光軸に最も近くに位置する光線Lは、第1入射面1iを介して線状プリズムPに入射する。光線Lは、図2に示す通り、線状プリズムPの傾斜面PSにおいて、光軸方向に対して角度θの方向に反射する。
光線Lと光線Lの中央部の近傍に位置する光線Lm/2、光線L(m/2)+1は、それぞれ、第1入射面1iを介して線状プリズムPm/2、P(m/2)+1の傾斜面PSm/2、PS(m/2)+1において、光軸方向に対して角度θの方向に反射する。
このように、光束F1に含まれる複数の光線L〜Lは、プリズムアレイPA1を構成する複数の線状プリズムP〜Pのいずれかによって、光軸方向に対してθの方向に反射される。すなわち、光束F1に含まれる複数の光線L〜Lは、傾斜面PS〜PSから互いに平行に反射される。
線状プリズムP〜Pから出射する光線L〜Lの、光軸方向に対する角度を全てθとするためには、線状プリズムP〜Pの傾斜面PS〜PSの傾斜角α〜αを次の通り設計すればよい。
図5は、導光板1に入射する光線Lの屈折と反射の様子を示す。図5に示すように、LED光源2から、LED光源2の光軸に対して出射角θAxの方向に出射する光線Lが、第1入射面1iを経て、第1入射面1iから第1方向に距離aだけ離れた位置において導光板1の光軸方向の一面(以下「上面」と呼ぶ)に入射する場合を考える。この時、第1入射面1iで屈折する光線Lの屈折角をθBx、光線Lの導光板1の上面に対する入射角をθCxとする。
図6は、線状プリズムPで反射される光線の様子を示す。導光板1の上面の光線Lが入射する位置に、図6に示すような傾斜角αを有する線状プリズムPが形成されているとする。この時、線状プリズムPの傾斜面PSの傾斜角がαであるため、光軸方向に延びる軸AOAと、線状プリズムPの傾斜面PSに直交する方向に延びる軸Aとの間の角度もαである。したがって、光線Lは、線状プリズムPの傾斜面PSに対して、θCx+αの入射角を有して入射する。
また、傾斜面PSは平坦面であるため、傾斜面PSに入射する入射光の入射角と、傾斜面PSから出射する反射光の反射角とは互いに等しい。従って、図6に示す通り、線状プリズムPから出射される光線Lと、軸Aとの間の角度はθCx+αとなる。そして、軸AOAと軸Aとの間の角度は上述の通りαであるため、線状プリズムPから出射される光線Lと、軸AOAとの間の角度、すなわち線状プリズムPから出射する光線Lの光軸方向に対する角度θは、次の式で表される。
Figure 2017107768
よって、導光板1の一面上の、第1入射面1iから距離aの位置に形成された線状プリズムPの傾斜角αは、
Figure 2017107768
と表される。
次に、(式1)中のθ及びθCxは下記のようにして求めることができる。
図7は、非照明領域から照明領域に向かう光線の様子を示す。本実施形態の面状照明装置100においては、角度θは、プリズムアレイPA1の最も第1入射面1iに近い位置に配置された線状プリズムPから出射される光線Lが表示領域IRのプリズムアレイpAの最も第1非表示領域NR1に近い位置に配置された線状プリズムpに入射し、プリズムアレイPA1の最も出射面1eに近い位置に配置された線状プリズムPから出射される光線Lが表示領域IRのプリズムアレイpAの最も光軸OAに近い位置に配置された線状プリズムpに入射するような角度とすることが好ましい。したがって、図7に示す通り、第1非表示領域NR1の第1方向の長さ(プリズムアレイPA1の第1方向の長さ)をdNR、導光板1の厚さをtとすると、角度θは次の式で表わされる。
Figure 2017107768
また、図5に示す通り、光軸方向における導光板1の中心位置(LED光源2の光軸位置)と光線Lの第1入射面1iへの入射位置との光軸方向の距離をt1、光線Lの第1入射面1iへの入射位置と導光板1の上面との光軸方向の距離をt2、LED光源2と第1入射面1iとの間の第1方向の距離をbとすると、
Figure 2017107768
Figure 2017107768
である。また、
Figure 2017107768
であるため、
Figure 2017107768
となる。
一方、導光板1の屈折率をnとすると、スネルの法則より、
Figure 2017107768
であり、
Figure 2017107768
である。
したがって、(式3)と(式4)より、任意の距離aにおいて導光板1の上面に入射する光の出射角θAx、屈折角θBxを求めることができ、
Figure 2017107768
より、任意の距離aにおいて導光板1の上面に入射する光の入射角θCxを求めることができる。このようにして求めた角度θ及び入射角θCxを(式1)に代入すれば、第1入射面1iから任意の距離aの位置に形成される線状プリズムPの傾斜角αを決定することができる。なお、(式1)を用いて求めた傾斜角αが負の値となった場合には、傾斜面PSは図6に示される状態とは反対に、出射面1e側から第1入射面1i側に向かうにしたがって徐々に導光板1の外側に離間するように傾斜する。すなわち、図2の線状プリズムP(m/2)+1〜Pのような傾斜となる。より詳細には、図2において、水平線(基準線)から反時計回りの方向を正方向、時計回りの方向を負方向とする。したがって、基準線から反時計回りの方向に画成される角度は正の値をとり、基準線から時計回りの方向に画成される角度は負の値をとる。なお、本明細書では傾斜角の大きさとは傾斜角の絶対値の大きさを意味するものとする。したがって、プリズムアレイPA1の複数の線状プリズムの内、第1入射面1i寄りの区間(第1区間)に配置された線状プリズムP〜Pm/2の傾斜面PS〜PSm/2の傾斜角α〜αm/2は、第1入射面1iから離れるにつれて小さくなっており、出射面1eよりの区間(第2区間)に配置された線状プリズムP(m/2)+1〜Pの傾斜面PS(m/2)+1〜PSの傾斜角α(m/2)+1〜αは、第1入射面1iから離れるにつれて大きくなっている。
次に、図3(a)〜図3(d)、図4を参照してプリズムアレイpAにおける光束F1〜F4の反射光路を説明する。
第1プリズムアレイPA1から出射した光束F1に含まれる複数の光線L〜Lは、図3(a)に実線で示す通り、照明領域IRに形成されたプリズムアレイpAに向かい、プリズムアレイpAに反射される。具体的には、プリズムアレイPA1の線状プリズムPによって反射された光線Lは、プリズムアレイpAの線状プリズムpに入射し、その第1非照明領域NR1側を向く傾斜面で反射されて出射面1eに向かう。同様に、プリズムアレイPA1の線状プリズムPm/2、P(m/2)+1、Pによって反射された光線Lm/2、L(m/2)+1、Lは、それぞれプリズムアレイpAの線状プリズムpm/2、p(m/2)+1、pに入射し、その第1非照射領域NR1側を向く傾斜面によって反射されて出射面1eに向かう。ここで、光線L〜Lの線状プリズムp〜pへの入射角は全て同一であり、線状プリズムp〜pの第1非照射領域NR1側を向く傾斜面の傾斜角αも全て同一である。従って光線L〜Lは、線状プリズムp〜pにおいて同一の反射角θで出射面1eに向けて反射される。
プリズムアレイPA2及び出射面1eで反射された光束F2に含まれる複数の光線は、図3(b)に点線で示す通り、プリズムアレイpAの線状プリズムpm+1〜p2mに入射し、その第1非照明領域NR1側を向く傾斜面によって反射されて出射面1eに向かう。ここで、光束F2に含まれる複数の光線の線状プリズムpm+1〜p2mへの入射角は全て同一であり、線状プリズムpm+1〜p2mの第1非照射領域NR1側を向く傾斜面の傾斜角αも全て同一である。従って光束F2に含まれる複数の光線は、線状プリズムpm+1〜p2mにおいて同一の反射角θで出射面1eに向けて反射される。この反射角θは、線状プリズムp〜pにおいて反射される光束F1に含まれる複数の光線の反射角θに等しい。
プリズムアレイPA3で反射された光束F3に含まれる複数の光線は、図3(c)に一点鎖線で示す通り、プリズムアレイpAの線状プリズムpm+1〜p2mに入射し、その第2非照明領域NR2側を向く傾斜面によって反射されて出射面1eに向かう。ここで、光束F3に含まれる複数の光線の線状プリズムpm+1〜p2mへの入射角は全て同一であり、線状プリズムpm+1〜p2mの第2非照射領域NR2側を向く傾斜面の傾斜角αも全て同一である。従って光束F3に含まれる複数の光線は、線状プリズムpm+1〜p2mにおいて同一の反射角θで出射面1eに向けて反射される。またこの反射角θは、線状プリズムp〜pにおいて反射される光束F1に含まれる複数の光線の反射角θに等しい。
プリズムアレイPA4及び出射面1eで反射された光束F4に含まれる複数の光線は、図3(d)に示す通り、プリズムアレイpAの線状プリズムp〜pに入射し、その第2非照明領域NR2側を向く傾斜面によって反射されて出射面1eに向かう。ここで、光束F4に含まれる複数の光線の線状プリズムp〜pへの入射角は全て同一であり、線状プリズムp〜pの第2非照射領域NR2側を向く傾斜面の傾斜角αも全て同一である。従って光束F4に含まれる複数の光線は、線状プリズムp〜pにおいて同一の反射角θで出射面1eに向けて反射される。またこの反射角は、線状プリズムp〜pにおいて反射される光束F1に含まれる複数の光線の反射角θに等しい。
図3(a)〜(d)に示した光束F1〜光束F4に含まれる複数の光線のプリズムアレイpAでの反射の様子を、図4にまとめて示す。
本実施形態の面状照明装置100は、一例としてヘッドアップディスプレイ(HUD)用の光源として使用することができる。図8に示す通り、面状照明装置100を光源として使用するヘッドアップディスプレイHにおいては、面状照明装置100は透過型の液晶パネルPの背後に設置される。透過型の液晶パネルPに生成された画像は、面状照明装置100に照らされて、凹面ミラーMを介してウィンドシールドWSに投影される。運転者Dは、ウィンドシールドWSに投影された画像の虚像画像Iを視認して速度等の情報を得る。
このようなヘッドアップディスプレイHでは、運転者が直接、ディスプレイとしての液晶パネルPを見ることはなく、液晶パネルPやそれを照明する面状照明装置100はダッシュボード内に収容されている。このため、液晶パネルPや面状照明装置100が運転者の視界をさえぎることはない。従って、液晶パネルPや面状照明装置100のサイズは運転の安全性の見地からは制限されない。それゆえ、面状照明装置100の導光板1の照明領域の両側に比較的大きな第1、第2非照明領域NR1、NR2を設けても問題はない。したがって第1、第2非照明領域NR1、NR2を導光板1の照明領域の両側に配置することで、ヘッドアップディスプレイH自体を大型化することなく、輝度の向上を図ることができる。
本実施形態の面状照明装置100の効果は次の通りである。
本実施形態の面状照明装置100は、一面(第1面)のうち出射面1e(出射領域)よりも第1入射面1i(側面)に近接した領域に配置されたプリズムアレイPA1(複数の第1プリズム)を用いて、LED光源2からの光をプリズムアレイpA(複数の第2プリズム)に反射し、プリズムアレイpAにより反射された光を出射面1eから出射している。また、プリズムアレイPA1の複数の線状プリズムP〜Pの傾斜面PS〜PSの傾斜角は、第1入射面1iからの距離に応じて相違しており、第1入射面1iから入射した光はプリズムアレイPA1の複数の線状プリズムP〜Pの傾斜面PS〜PSにそれぞれ入射して、それぞれの傾斜面から互いに略平行に反射される。したがって、本実施形態の面状照明装置100によれば、透過光の発生を抑制してLED光源2からの光の大部分をプリズムアレイpAに送ることができ、LED光源2からの光を効率良く使用することができる。
本実施形態の面状照明装置100は、出射面1eの一方側に配置されたLED光源2からの光束の一部をプリズムアレイPA1及びプリズムアレイpAを介して出射面1eから出射し、他の一部をプリズムアレイPA2及びプリズムアレイpAを介して出射面1eから出射している。また出射面1eの他方側に配置されたLED光源2からの光束の一部をプリズムアレイPA3及びプリズムアレイpAを介して出射面1eから出射し、他の一部をプリズムアレイPA4及びプリズムアレイpAを介して出射面1eから出射している。本実施形態の面状照明装置100は、このように出射面1eの周囲に配置された複数のプリズムアレイPA1〜PA4を用いて光源からの光を効率よくプリズムアレイpAに導き出射面1eから出射しているため、光の利用効率が高く高輝度である。
本実施形態の面状照明装置100は、光源からの距離に応じて傾斜面PSの傾斜角αが異なる複数の線状プリズムPを含むプリズムアレイPA1、及びプリズムアレイPA1と同一の構成を有するプリズムアレイPA2〜PA4を用いてLED光源2からの光をプリズムアレイpAに導いている。このような構成を有するプリズムアレイによれば、導光板1の光軸方向の厚みを大きくすることなく指向性の高い光をプリズムアレイpAに送ることができる。したがって本実施形態の面状照明装置100は、コンパクトであり、且つ光の利用効率が高く高輝度である。
本実施形態の面状照明装置100は、導光板1の出射面1eと平行に配置されたプリズム板3を有する。したがって、出射面1eから出射された光を、良好に光軸方向に出射することができる。
本実施形態の面状照明装置100に用いられる導光板1、プリズム板3は、ポリカーボネート、アクリル、シリコーン等の樹脂を用いて、射出成形により形成することができる。または、樹脂に代えてガラスを使用してもよい。材料は、設計上必要とされる透過性や屈折率、コスト等を考慮して適宜選択できる。
<実施例>
次に面状照明装置100の実施例を示す。
実施例の面状照明装置において、導光板1はポリカーボネートで形成し、その寸法は45mm(第1方向)×45mm(第2方向)×3mm(光軸方向)とした。また導光板1の出射面1eの寸法は20.5mm(第1方向)×41mm(第2方向)とし、第1非照明領域NR1、第2非照明領域NR2の寸法はそれぞれ10mm(第1方向)×41mm(第2方向)とした。
第1非照明領域NR1に設けられたプリズムアレイPA1は、断面形状が直角三角形の線状プリズム100個を、ピッチ100μmで配列した構成とした。プリズムアレイPA1の100個の線状プリズムの内、第1入射面1iに最も近い位置に設けられた線状プリズムの傾斜面の傾斜角は9°、出射面1eに最も近い位置に設けられた線状プリズムの傾斜面の傾斜角は−5°とした。
照明領域IRに設けられたプリズムアレイpAは、断面形状が二等辺三角形の線状プリズム250個を、ピッチ100μmで配列した構成とした。プリズムアレイpAの250個の線状プリズムの第1非照明領域NR1側を向く傾斜面の傾斜角、及び第2非照明領域NR2側を向く傾斜面の傾斜角は全て等しく20°とした。
LED光源2は、消費電力が5.8Wのものを16灯使用し、第1入射面1iに対向して8灯、第2入射面1iに対向して8灯配置した。プリズム板3は断面形状が正三角形の線状プリズムを使用した。
上記実施例の面状照明装置の出射面1eから出射される光の平均輝度を測定したところ、132万cd/mであった。導光板を用いた従来の面状照明装置では、出射面から出射される光の平均輝度は79万cd/m程度であるため、出射光の輝度が1.5倍以上に高まっていることが分かる。
なお、第1非照明領域NR1の第1方向の寸法、第2非照明領域NR2の第1方向の寸法は、それぞれ、照明領域IR(出射面1e)の第1方向の寸法に対して0.4倍〜0.6倍程度であってもよい。したがって、第1非照明領域NR1の第1方向の寸法と第2非照明領域NR2の第1方向の寸法の合計は、照明領域IR(出射面1e)の第1方向の寸法に対して0.8倍〜1.2倍程度であってもよい。
プリズムアレイPA1の複数の線状プリズムPのうち、第1入射面1iに最も近い位置に設けられた線状プリズムPの傾斜面PSの傾斜角αは5°程度であってもよい。同様に、プリズムアレイPA2の複数の線状プリズムのうち第1入射面1iに最も近い位置に設けられた線状プリズムの傾斜面の傾斜角、プリズムアレイPA3、PA4の複数の線状プリズムのうち第2入射面1iに最も近い位置に設けられた線状プリズムの傾斜面の傾斜角も5°程度であってもよい。
プリズムアレイPA1の複数の線状プリズムPのピッチは50μm〜150μm程度であることが好ましい。同様に、プリズムアレイPA2〜PA4の複数の線状プリズムのピッチも50μm〜150μm程度であることが好ましい。複数の線状プリズムのピッチが50μmよりも小さくなると回折が生じて光の利用効率が低下してしまう。一方で、複数の線状プリズムのピッチが150μmよりも大きくなると反射光の進む方向を十分に制御できなくなり、プリズムアレイPA1〜PA4からの反射光を良好にプリズムアレイpAに送ることが難しくなる。
上記実施形態において、次の変形態様を採用してもよい。
図9に示すように、導光板1の第1入射面1iには、複数の線状フレネルレンズLFが第2方向に配列して設けられていてもよい。各線状フレネルレンズLFを構成する線状プリズムは光軸方向に延在する。複数のLED光源2は、複数の線状フレネルレンズLFの各焦点位置に配置される。このような構成によれば、LED光源2から出射され線状フレネルレンズLFを介した光を平行光として複数のLED光源2からの光の第2方向における幅を一定とすることができ、第2方向における輝度の均一性を高めることができる。同様に、導光板1の第2入射面1iにも複数の線状フレネルレンズLFを第2方向に配列して設けてもよい。なお、線状フレネルレンズLFは、LED光源2からの光を必ずしも完全な平行光とする必要はなく、略平行光としてもよい。ここで略平行光とは、LED光源2から出射され線状フレネルレンズLFを介して第2方向に進む複数の光線が、それぞれ第1方向(LED光源2の光軸方向)に対して約10°よりも小さい角度、好ましくは約5°よりも小さい角度を有するような光束を意味するものとする。また、LED光源2が配置される線状フレネルレンズLFの焦点位置とは、厳密な焦点位置のみならず、厳密な焦点位置の近傍の位置であって、当該位置に設けられたLED光源2から出射され線状フレネルレンズLFを介して第1方向に進む複数の光線が略平行光となるような位置をも含む。
このような構成を有する面状照明装置においては、LED光源2からの光の第2方向における幅が一定であるため、LED光源2からの光は、出射面1e内の平面視で略矩形状の領域から出射される。したがって、複数のLED光源2のうちのいずれかのみを選択して点灯させることで、出射面1e内の所望の領域のみを発光させることができる。すなわち、出射面1eのエリア発光が可能となる。また、所定のLED光源2のみを高い消費電力で高輝度に発光させることができるように構成すれば、必要に応じて、出射面1eの所定のエリアのみを高輝度で発光させることができる。この時、他のLED光源2は消灯されているため、面状照明装置100全体としては消費電力の増加は抑制されている。
上記実施形態の面状照明装置100においては、LED光源2は、第1入射面1i、第2入射面1iから離間して配置されていたが、LED光源2は第1入射面1i、第2入射面1iに接触して配置されていてもよい。
上記実施形態の面状照明装置100においては、プリズムアレイPA1〜PA4の複数の線状プリズム、及びプリズムアレイpAの複数の線状プリズムは第2方向、即ち第1方向(第1入射面1iから第2入射面1iにわたる方向)に直交して延在しているがこれには限られない。プリズムアレイPA1〜PA4の複数の線状プリズム、及びプリズムアレイpAの複数の線状プリズムは第1方向(第1入射面1iから第2入射面1iにわたる方向)に略直交して延在してもよい。ここで第1方向に略直交して延在するとは、第1方向に対して約80°〜約100°の角度、好ましくは約85°〜約95°の角度を有して延在する場合を意味するものとする。
上記実施形態の面状照明装置100の導光板1に形成されたプリズムアレイPA1の複数の線状プリズムPの断面形状は直角三角形には限られない。例えばプリズムPの光軸方向に沿って延在する面を傾斜面PSと反対向きに傾斜する傾斜面としてもよい。なお、この場合は該傾斜面に入射するLED光源2からの光の全部又は一部が透過光として導光板1の外部に出射されてしまうため、光の利用効率は低下する。したがって、限定はされないが、プリズムアレイPA1の複数の線状プリズムPの断面形状は直角三角形であることが好ましい。プリズムアレイPA2〜プリズムアレイPA4の複数の線状プリズムの断面形状についても同様である。
また、プリズムアレイPA1の複数の線状プリズムPの傾斜面PSは、曲面であってもよい。(式1)〜(式4)に示される通り、第1入射面1iからの光線を光軸方向に対して角度θで反射させるための線状プリズムPの傾斜面PSの傾斜角αは、第1方向における第1入射面1iからの距離aに応じて異なる。したがって、傾斜面PSを曲面として、傾斜面PSの第1方向における全位置において(式1)〜(式4)を用いて求められるαの値を実現してもよい。プリズムアレイPA2〜プリズムアレイPA4の複数の線状プリズムの傾斜面についても同様である。
上記実施形態の面状照明装置100の導光板1は、プリズムアレイPA3又はプリズムアレイPA4のうちいずれか一方を具備する構成であってもよく、プリズムアレイPA3およびプリズムアレイPA4の双方が省略される構成としてもよい(即ち第2非照明領域NR2を有さなくてもよい)。また上記実施形態の面状照明装置100の導光板1は、プリズムアレイPA1又はプリズムアレイPA2のうちいずれか一方を具備する構成であってもよい。プリズムアレイPA2〜PA4を具備しない構成にあっては、プリズムアレイpAは線状プリズムp〜pを具備すれば足り、プリズムアレイPA1、PA3、PA4を具備しない構成にあっては、プリズムアレイpAは線状プリズムpm+1〜p2mを具備すればよい。
上記実施形態の面状照明装置100の導光板1においては、プリズムアレイPA1〜PA4は全て同一の構成であったがこれには限られない。LED光源2からの光を照明領域IRにより高い効率で導くよう、プリズムアレイPA1〜PA4をそれぞれ異なる構成としてもよい。この時、必要であれば、出射面1eにプリズムアレイを形成してもよい。また、プリズムアレイpAに含まれる線状プリズムpの断面形状は二等辺三角形には限られない。出射面1eから出射する光の状態が所望の状態となるよう、線状プリズムpの形状を適宜設定することができる。また、プリズムアレイPA1〜PA4は、複数の入射光線を同一の反射角で反射するように構成されていれば線状プリズムからなるプリズムアレイでなくてもよく、四角錐状のプリズム等の他の形状のプリズムを含むプリズムアレイであってもよい。同様にプリズムアレイpAも線状プリズムからなるプリズムアレイでなくてもよく、四角錐状のプリズム等の他の形状のプリズムを含むプリズムアレイであってもよい。以上の説明から理解される通り、プリズムアレイPA1〜PA2は、傾斜面を有し、前記側面から入射した光を互いに略平行になるように当該傾斜面によって前記反射領域に反射させる「複数の第1プリズム」として包括的に表現される。同様にプリズムアレイPA3〜PA4は、傾斜面を有し、対向側面から入射した光を互いに略平行になるように当該傾斜面によって反射領域に反射させる「複数の第3プリズム」として包括的に表現される。
上記実施形態の面状照明装置100においては、プリズムアレイPA1〜PA4の複数の線状プリズムは、入射する光束F1〜F4に含まれる複数の光線を同一の角度で反射するものとして説明したが、反射角は厳密に同一ではなく略同一であってもよい。すなわち、プリズムアレイPA1〜PA4の複数の線状プリズムの傾斜面からそれぞれ反射される光線は互いに略平行であってもよい。「反射角が略同一である」、「光線が互いに略平行である」とは、互いの反射角の間に約10°以下、好ましくは約5°以下の差が存在する場合(光線の進行方向の間に約10°、好ましくは約5°以下の差が存在する場合)を含む。また上記実施形態の面状照明装置100においては、光束F1〜F4に含まれる複数の光線が、プリズムアレイpAの複数の線状プリズム、出射面1eに対して同一の入射角で入射するものとして説明したが、これらの入射角は厳密に同一ではなく略同一であってもよい。ここで略同一とは、互いの反射角、入射角の間に約10°、好ましくは約5°以下の差が存在する場合を含む。
本実施形態の面状照明装置100のプリズム板3は、導光板1の出射面1eからの光を、光軸方向に進む平行光に配向するように構成されていたがこれには限られない。プリズム板3は、導光板1の出射面1eからの光を略平行光に配向する構成であってもよい。ここで略平行光とは、含まれる光線同士が互いに約10°以下、好ましくは約5°以下の角度のみを有している光を意味するものとする。また、以上に説明した実施形態では、面状照明装置100がプリズム板3を具備する構成を例示したが、面状照明装置100からプリズム板3が省略される構成も適宜採用され得る。
本実施形態の面状照明装置100は、プリズム板2の導光板1とは反対側に、入射位置に応じて光路を変える光路変換素子(例えば、フレネルレンズ)を更に備えてもよい。このような光路変換素子でプリズム板2からの光の出射方向を制御することで、ヘッドアップディスプレイHの凹面ミラーMやウィンドシールドWSなどの面状照明装置100以降の光学系に対して適切な分布の光を送ることができる。
上記実施形態の面状照明装置100においては、第2方向に6つのLED光源2が配置されていたが、第2方向に配置されるLED光源2の数は任意である。また上記実施形態の面状照明装置100においては光源としてLED光源を用いたが、LED光源に代えてレーザーダイオード(LD)などの他の光源を用いても良い。また点光源に代えて、第2方向に延在する線状の光源を使用してもよい。
上記実施形態の面状照明装置100をヘッドアップディスプレイの光源以外の用途に使用することもできる。例えば上記実施形態の面状照明装置100を様々な光学機器、例えば、室内用あるいは室外用の照明器具、医療用や産業用などの作業用照明、植物工場で植物の光合成を促進するために使用される植物育成用照明、プロジェクター等に使用することができる。
本発明の特徴を維持する限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。また、実際の形状は、図面や明細書の記載とまったく同一でなくてもよく、作製方法の影響による角の丸みなどが含まれてもよい。
上記の実施形態及び変形態様の面状照明装置は、光源(LED光源2)と、互いに対向する第1面(一面)および第2面(他面)と、前記第1面と前記第2面を接続する側面(第1入射面1i)とを有し、前記光源から前記側面に入射した光を、前記第1面に設けられた出射領域(出射面1e)から出射させる導光板(導光板1)とを備える。
上記の実施形態及び変形態様の面状照明装置のいくつかにおいては、前記第1面のうち前記出射領域(出射面1e)よりも前記側面(第1入射面1i)に近接した領域(非照明領域NR1)または前記第2面のうち前記出射領域に対向する位置に設けられた反射領域(対向面)よりも側面に近接した領域(非照明領域NR1)のうち少なくとも一方には、傾斜面(傾斜面PS)を有し、前記側面から入射した光を当該傾斜面によって前記反射領域に反射させる複数の第1プリズム(プリズムアレイPA1又はプリズムアレイPA2)が設けられ、前記反射領域には、前記複数の第1プリズムの傾斜面で反射した光を前記出射領域に反射させる複数の第2プリズム(プリズムアレイpA)が設けられ、前記複数の第1プリズムの前記傾斜面の傾斜角(傾斜角α)は、前記側面からの距離に応じて相違し、前記側面から入射した光は前記複数の第1プリズムの前記傾斜面にそれぞれ入射して、それぞれの傾斜面から互いに略平行に反射される。これらの面状照明装置は、複数の光線のそれぞれに適した傾斜角を有する複数の傾斜面によって、透過光の発生を抑制して光源からの光の大部分を複数の第2プリズムに送ることができ、光源からの光を効率良く使用することができる。
上記の実施形態及び変形態様の面状照明装置のいくつかにおいては、前記複数の第1プリズム(プリズムアレイPA1又はプリズムアレイPA2)は、前記側面(第1入射面1i)から前記出射領域(出射面1e)にわたる配列方向に沿って配列されており、前記複数の第1プリズムの配列のうち、前記配列方向に沿って画成される第1区間に含まれる複数のプリズムの傾斜面(傾斜面PS)の傾斜角(傾斜角α)は前記側面から離れるにつれて小さくなり、前記配列方向に沿って画成される第2区間に含まれる複数のプリズムの傾斜面の傾斜角は前記側面から離れるにつれて大きくなる。また上記の実施形態及び変形態様の面状照明装置のいくつかにおいては、第1区間が前記側面と第2区間との間に画成される。これらの面状照明装置は、この構成により、導光板の厚さの増大を抑制しつつ、複数の第1プリズムにおける透過光の発生を抑制して、光源からの光の大部分を効率良く複数の第2プリズムに送ることができる。
上記の実施形態及び変形態様の面状照明装置のいくつかにおいては、前記複数の第2プリズム(プリズムアレイpA)の各々は、前記第1プリズム(プリズムアレイPA1又はプリズムアレイPA2)で反射した光を前記出射領域(出射面1e)に反射させる傾斜面を有し、前記複数の第2プリズムの各々の傾斜面の傾斜角は相等しい。よってこれらの面状照明装置は、複数の第1プリズムからの互いに略平行な光を、複数の第2プリズムによって互いに略平行に反射して互いに略平行な光として出射領域に入射させ、効率よく出射領域から出射させることができる。
上記の実施形態及び変形態様の面状照明装置のいくつかにおいては、前記第1面(一面)における複数の第1プリズム(プリズムアレイPA1)の、前記側面(第1入射面1i)から前記出射領域(出射面1e)にわたる配列方向におけるピッチ、又は前記第2面(他面)における複数の第1プリズム(プリズムアレイPA2)の前記配列方向におけるピッチが50μm〜150μmである。このような面状照明装置によれば、回折の発生を防止して光源からの光を効率よく複数の第2プリズムに送ることができ、且つ反射光の進む方向を良好に制御できる。
上記の実施形態及び変形態様の面状照明装置のいくつかにおいては、前記複数の第1プリズム(プリズムアレイPA1及びプリズムアレイPA2)は前記導光板(導光板1)の第1面(一面)及び第2面(他面)に設けられており、前記出射領域は平坦面である。これらの面状照明装置によれば、対向して設けられた複数の第1プリズムによって光源からの光をより効率よく複数の第2プリズムに送ることができる。
上記の実施形態及び変形態様の面状照明装置のいくつかにおいては、前記複数の第2プリズム(プリズムアレイpA)のうち、前記側面(第1入射面1i)に近い位置に配置されたプリズムは第1面(一面)に設けられた前記複数の第1プリズム(プリズムアレイPA1)からの光を前記出射領域(出射面1e)に反射させ、前記側面に遠い位置に配置されたプリズムは第2面(他面)に設けられた前記複数の第1プリズム(プリズムアレイPA2)からの光を前記出射領域に反射させる。これらの面状照明装置は、光源からの光を、対向して設けられた複数の第1プリズムを用いて平面状に設けられた複数の第2プリズムに導くため、導光板の寸法の増大を抑制しつつ、複数の第1プリズムからの光を効率良く出射領域に導くことができる。
上記の実施形態及び変形態様の面状照明装置のいくつかにおいては、前記導光板(導光板1)の前記側面(第1入射面1i)に対向する対向側面(第2入射面1i)に対向光源(LED光源2)を更に備え、前記導光板の、第1面(一面)及び/又は第2面(他面)の前記出射領域(出射面1e)よりも前記対向光源に近い領域には、傾斜面(PS)を有し、前記対向側面から入射した光を当該傾斜面によって前記反射領域に反射させる複数の第3プリズム(プリズムアレイPA3及び/又はプリズムアレイPA4)が設けられ、前記複数の第3プリズムの前記傾斜面の傾斜角(傾斜角α)は、前記対向側面からの距離に応じて相違し、前記対向側面から入射した光は前記複数の第3プリズムの前記傾斜面にそれぞれ入射して、それぞれの傾斜面から互いに略平行に反射される。これらの面状照明装置は、このように出射面の周囲に配置された複数の第1プリズム及び複数の第3プリズムを用いて光源からの光を効率よく複数の第2プリズムに導き出射面から出射しているため、光の利用効率が高く高輝度である。
上記の実施形態及び変形態様の面状照明装置のいくつかにおいては、第1面(一面)又は第2面(他面)において、前記側面(第1入射面1i)から前記対向側面(第2入射面1i)にわたる方向における前記複数の第1プリズム(プリズムアレイPA1及び/又はプリズムアレイPA2)が設けられた領域の幅が、該方向における前記出射領域(出射面1e)の幅の0.4倍〜0.6倍である。これらの面状照明装置は光源からの光を効率よく利用でき、且つ大型化が防止されている。
上記の実施形態及び変形態様の面状照明装置のいくつかにおいては、前記複数の第1プリズム(プリズムアレイPA1及び/又はプリズムアレイPA2)と前記複数の第3プリズム(プリズムアレイPA3及び/又はプリズムアレイPA4)とが前記出射領域(出射面1e)を挟んで対称な形状を有する。よって、これらの面状照明装置においては、複数の第1プリズム及び複数の第3プリズムによって反射された光の光路も対称となるため、これらの光を反射するための複数の第2プリズムの構成を単純化することができる。
上記の実施形態及び変形態様の面状照明装置のいくつかにおいては、前記複数の第1プリズム(プリズムアレイPA1及び/又はプリズムアレイPA2)、前記複数の第2プリズム(プリズムアレイpA)及び前記複数の第3プリズム(プリズムアレイPA3及び/又はプリズムアレイPA4)は、前記側面(第1入射面1i)から前記対向側面(第2入射面1i)にわたる方向に直交して延在する複数の線状プリズム(P)である。これらの面状照明装置においては、複数の第1プリズム、複数の第2プリズム、複数の第3プリズムの構成が単純であるため、製造面、コスト面で有利である。
上記の実施形態及び変形態様の面状照明装置のいくつかは、前記出射領域(出射面1e)から出射された光を、(第1入射面1iと垂直な面内において)光軸に対して略平行となるように配向(変向)するプリズム板(プリズム板3)を更に備える。よって、これらの面状照明装置は、出射面から出射された光を良好に光軸方向に出射することができる。
上記の実施形態及び変形態様の面状照明装置のいくつかは、前記側面(第1入射面1i)または前記対向側面(第2入射面1i)に前記導光板(導光板1)の厚さ方向に延在する線状フレネルレンズ(線状フレネルレンズLF)が形成されており、前記光源は前記線状フレネルレンズの焦点位置に配置されている。このような構成によれば、光源から出射され線状フレネルレンズを介した光を平行光として光源からの光の幅を一定とすることができ(出射領域から出射される光の、第1入射面1iと平行な面内の配向分布を狭くすることができ)、出射領域から出射される光の輝度および輝度の均一性を高めることができる。
本発明によれば、高輝度且つコンパクトな面状照明装置が提供される。このような面状照明装置を、例えばヘッドアップディスプレイの光源として使用すれば、装置を大型化することなく、高輝度な表示を実現することができる。
1 導光板
2 LED光源
3 プリズム板
100 面状照明装置
H ヘッドアップディスプレイ
IR 照明領域
NR1 第1非照明領域
NR2 第2非照明領域
PA1、PA2、PA3、PA4、pA プリズムアレイ
、p 線状プリズム
PS 傾斜面

Claims (14)

  1. 光源と、
    互いに対向する第1面および第2面と、前記第1面と前記第2面を接続する側面とを有し、前記光源から前記側面に入射した光を、前記第1面に設けられた出射領域から出射させる導光板と、
    を備える面状照明装置であって、
    前記第1面のうち前記出射領域よりも前記側面に近接した領域または前記第2面のうち前記出射領域に対向する位置に設けられた反射領域よりも前記側面に近接した領域のうち少なくとも一方には、傾斜面を有し、前記側面から入射した光を当該傾斜面によって前記反射領域に反射させる複数の第1プリズムが設けられ、
    前記反射領域には、前記複数の第1プリズムの傾斜面で反射した光を前記出射領域に反射させる複数の第2プリズムが設けられ、
    前記複数の第1プリズムの前記傾斜面の傾斜角は、前記側面からの距離に応じて相違し、前記側面から入射した光は前記複数の第1プリズムの前記傾斜面にそれぞれ入射して、それぞれの傾斜面から互いに略平行に反射される面状照明装置。
  2. 前記複数の第1プリズムは、前記側面から前記出射領域にわたる配列方向に沿って配列されており、
    前記複数の第1プリズムの配列のうち、前記配列方向に沿って画成される第1区間に含まれる複数のプリズムの傾斜面の傾斜角は前記側面から離れるにつれて小さくなり、前記配列方向に沿って画成される第2区間に含まれる複数のプリズムの傾斜面の傾斜角は前記側面から離れるにつれて大きくなる請求項1に記載の面状照明装置。
  3. 第1区間が前記側面と第2区間との間に画成される請求項2に記載の面状照明装置。
  4. 前記複数の第2プリズムの各々は、前記第1プリズムで反射した光を前記出射領域に反射させる傾斜面を有し、
    前記複数の第2プリズムの各々の傾斜面の傾斜角は相等しい請求項1〜3のいずれか一項に記載の面状照明装置。
  5. 前記第1面における複数の第1プリズムの、前記側面から前記出射領域にわたる配列方向におけるピッチ、又は前記第2面における複数の第1プリズムの前記配列方向におけるピッチが50μm〜150μmである請求項1〜4のいずれか一項に記載の面状照明装置。
  6. 前記複数の第1プリズムは前記導光板の第1面及び第2面に設けられており、
    前記出射領域は平坦面である請求項1〜5のいずれか一項に記載の面状照明装置。
  7. 前記複数の第2プリズムのうち、前記側面に近い位置に配置されたプリズムは第1面に設けられた前記複数の第1プリズムからの光を前記出射領域に反射させ、前記側面に遠い位置に配置されたプリズムは第2面に設けられた前記複数の第1プリズムからの光を前記出射領域に反射させる請求項6に記載の面状照明装置。
  8. 前記導光板の前記側面に対向する対向側面に対向光源を更に備え、
    前記導光板の、第1面及び/又は第2面の前記出射領域よりも前記対向光源に近い領域には、傾斜面を有し、前記対向側面から入射した光を当該傾斜面によって前記反射領域に反射させる複数の第3プリズムが設けられ、
    前記複数の第3プリズムの前記傾斜面の傾斜角は、前記対向側面からの距離に応じて相違し、前記対向側面から入射した光は前記複数の第3プリズムの前記傾斜面にそれぞれ入射して、それぞれの傾斜面から互いに略平行に反射される請求項1〜7のいずれか一項に記載の面状照明装置。
  9. 第1面又は第2面において、前記側面から前記対向側面にわたる方向における前記複数の第1プリズムが設けられた領域の幅が、該方向における前記出射領域の幅の0.4倍〜0.6倍である請求項8に記載の面状照明装置。
  10. 前記複数の第1プリズムと前記複数の第3プリズムとが前記出射領域を挟んで対称な形状を有する請求項8又は9に記載の面状照明装置。
  11. 前記複数の第1プリズム、前記複数の第2プリズム及び前記複数の第3プリズムは、前記側面から前記対向側面にわたる方向に直交して延在する複数の線状プリズムである請求項8〜10のいずれか一項に記載の面状照明装置。
  12. 前記出射領域から出射された光を、略平行光に配向するプリズム板を更に備える請求項1〜11のいずれか一項に記載の面状照明装置。
  13. 前記側面には前記導光板の厚さ方向に延在する線状フレネルレンズが形成されており、前記光源は前記線状フレネルレンズの焦点位置に配置されている請求項1〜12のいずれか一項に記載の面状照明装置。
  14. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の面状照明装置を用いた光学機器。
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