JP2017106857A - 半導体式ガスセンサ、半導体式ガスセンサの製造方法、およびセンサネットワークシステム - Google Patents

半導体式ガスセンサ、半導体式ガスセンサの製造方法、およびセンサネットワークシステム Download PDF

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Abstract

【課題】よりCO2ガスの選択性を向上させることが可能な半導体式ガスセンサ、半導体式ガスセンサの製造方法、およびセンサネットワークシステムを提供する。【解決手段】CO2ガスセンサは、CO2ガスを検出する半導体式ガスセンサであって、SnO231の表面が希土類酸化物の薄膜32でコーティングされたガス感応体30と、ガス感応体30に密着形成された正負一対の電極28L,28Rと、ガス感応体30を加熱するためのマイクロヒータMHとを備える。【選択図】図3

Description

本実施の形態は、半導体式ガスセンサ、半導体式ガスセンサの製造方法、およびセンサネットワークシステムに関する。
近年、大気中の二酸化炭素(CO2)の濃度を測定するCO2ガスセンサに対するニーズが高まっている。この種のCO2ガスセンサとしては、CO2の赤外線吸収を利用した赤外線分光法によるものが主流である。最近では、酸化スズ(SnO2)を主成分とするガス感応体を用いてCO2の濃度を測定する半導体式のCO2ガスセンサも知られている(例えば、非特許文献1参照)。
エフアイエス株式会社、"TECHNICAL NEWS"、二酸化炭素(CO2)モニターモジュール、[平成27年11月30日検索]、インターネット<URL: http://www.fisinc.co.jp/common/pdf/A051020-AQ6.pdf>
しかしながら、SnO2は、H2やCOなどの様々なガスに反応してしまう問題がある。そのため、半導体式のCO2ガスセンサは、あまり普及していないのが現状である。非特許文献1には、「La添加酸化第二スズを用いる事により通常では得られない二酸化炭素への感度を向上させた」と記載されているが、よりCO2ガスの選択性を向上させることが望まれている。
本実施の形態は、よりCO2ガスの選択性を向上させることが可能な半導体式ガスセンサ、半導体式ガスセンサの製造方法、およびセンサネットワークシステムを提供する。
本実施の形態の一態様によれば、CO2ガスを検出する半導体式ガスセンサであって、酸化スズの表面が希土類酸化物の薄膜でコーティングされたガス感応体と、前記ガス感応体に密着形成された正負一対の電極と、前記ガス感応体を加熱するためのマイクロヒータとを備える半導体式ガスセンサが提供される。
本実施の形態の他の態様によれば、CO2ガスを検出する半導体式ガスセンサの製造方法であって、マイクロヒータを形成する工程と、前記マイクロヒータ上に正負一対の電極を形成する工程と、前記正負一対の電極間において、酸化スズの表面が希土類酸化物の薄膜でコーティングされたガス感応体を密着形成する工程とを有する半導体式ガスセンサの製造方法が提供される。
本実施の形態の他の態様によれば、上述したいずれかの半導体式ガスセンサを備えるセンサネットワークシステムが提供される。
本実施の形態によれば、よりCO2ガスの選択性を向上させることが可能な半導体式ガスセンサ、半導体式ガスセンサの製造方法、およびセンサネットワークシステムを提供することができる。
第1の実施の形態に係るCO2ガスセンサの検出回路を示す模式的構造図。 比較例に係るCO2ガスセンサを示す模式的構造図。 第1の実施の形態に係るCO2ガスセンサを示す模式的構造図。 図3に示されるCO2ガスセンサがCO2ガスを検出する原理説明図であり、(a)隣接する2つのSnO2微粒子の模式的構造図、(b)そのSnO2微粒子の伝導帯を模式的に示すグラフ。 第1の実施の形態に係るCO2ガスセンサの製造方法を示す模式的構造図。 第1の実施の形態に係るCO2ガスセンサの電極配置の変形例を示す模式的構造図であり、(a)図3と同様の電極配置、(b)図3に示される電極配置の変形例1、(c)図3に示される電極配置の変形例2。 第2の実施の形態に係るCO2ガスセンサを示す模式的構造図。 図7に示されるCO2ガスセンサがCO2ガスを検出する原理説明図。 第2の実施の形態に係るCO2ガスセンサの製造方法を示す模式的構造図。 (a)本実施の形態に係るCO2ガスセンサの模式的平面パターン構成図、(b)図10(a)の18B−18B線に沿うCO2ガスセンサの模式的断面構造図。 (a)本実施の形態に係るCO2ガスセンサの製造に適用されるウェーハの模式的平面図、(b)図11(a)の2B−2B線に沿う模式的断面構造図。 (a)本実施の形態に係るCO2ガスセンサの製造方法の一工程(その1)を示す模式的平面図、(b)図12(a)の3B−3B線に沿う模式的断面構造図。 (a)本実施の形態に係るCO2ガスセンサの製造方法の一工程(その2)を示す模式的平面図、(b)図13(a)の4B−4B線に沿う模式的断面構造図。 (a)本実施の形態に係るCO2ガスセンサの製造方法の一工程(その3)を示す模式的平面図、(b)図14(a)の5B−5B線に沿う模式的断面構造図。 (a)本実施の形態に係るCO2ガスセンサの製造方法の一工程(その4)を示す模式的平面図、(b)図15(a)の6B−6B線に沿う模式的断面構造図。 (a)本実施の形態に係るCO2ガスセンサの製造方法の一工程(その5)を示す模式的平面図、(b)図16(a)の7B−7B線に沿う模式的断面構造図。 (a)本実施の形態に係るCO2ガスセンサの製造方法の一工程(その6)を示す模式的平面図、(b)図17(a)の20B−20B線に沿う模式的断面構造図。 (a)本実施の形態に係るCO2ガスセンサの製造方法の一工程(その7)を示す模式的平面図、(b)図18(a)の21B−21B線に沿う模式的断面構造図。 (a)本実施の形態に係るCO2ガスセンサの製造方法の一工程(その8)を示す模式的平面図、(b)図19(a)の22B−22B線に沿う模式的断面構造図。 (a)本実施の形態に係るCO2ガスセンサの製造方法の一工程(その9)を示す模式的平面図、(b)図20(a)の24B−24B線に沿う模式的断面構造図。 (a)本実施の形態に係るCO2ガスセンサの製造方法の一工程(その10)を示す模式的平面図、(b)図21(a)の25B−25B線に沿う模式的断面構造図。 (a)本実施の形態に係るCO2ガスセンサの製造方法の一工程(その11)を示す模式的平面図、(b)図22(a)の26B−26B線に沿う模式的断面構造図。 (a)本実施の形態に係るCO2ガスセンサの製造方法の一工程(その12)を示す模式的平面図、(b)図23(a)の27B−27B線に沿う模式的断面構造図。 本実施の形態に係るCO2ガスセンサを収容するパッケージの蓋を示す模式的鳥瞰構成(斜視)図。 本実施の形態に係るCO2ガスセンサを収容するパッケージの本体を示す模式的鳥瞰構成(斜視)図。 本実施の形態に係るCO2ガスセンサを示す模式的ブロック構成図。 本実施の形態に係るCO2ガスセンサを搭載するセンサパッケージの模式的ブロック構成図。 本実施の形態に係るCO2ガスセンサを適用したセンサネットワークの模式的ブロック構成図。
次に、図面を参照して、実施の形態について説明する。なお、図面の記載において、同一または類似の部分には同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
また、以下に示す実施の形態は、技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、構成部品の材質、形状、構造、配置などを下記のものに特定するものでない。各実施の形態は、特許請求の範囲内において、種々の変更を加えることができる。
[半導体式ガスセンサの基本原理]
まず、酸化スズ(SnO2)を用いた半導体式ガスセンサの基本原理について説明する。
SnO2の電気伝導度は、周囲のガス濃度に応じて変化する。すなわち、数百度の温度に加熱されたSnO2微粒子を洗浄大気中に曝すと、空気中の酸素がSnO2微粒子の表面に吸着し、SnO2微粒子の表面の電子が奪われ、電気が流れにくい状態になる。一方、周囲に還元性ガスが存在すると、SnO2微粒子の表面に吸着していた酸素が還元性ガスと反応して取り去られ、SnO2微粒子中の電子が自由になり、電気が流れやすくなる。このような抵抗値の変化を利用して、検出回路7(図1参照)が周囲のガス濃度を測定するようになっている。
[比較例]
比較例に係るCO2ガスセンサは、酸化スズ(SnO2)を用いた半導体式ガスセンサであって、図2に示すように、酸化スズ301にランタン(La)302を添加したものである。ランタン302は、CO2との反応性が高いことが知られているが、酸化スズ301は、H2やCOなどの様々なガスに反応してしまう問題がある。そのため、よりCO2ガスの選択性を向上させることが望まれている。
[第1の実施の形態]
以下、第1の実施の形態について説明する。なお、以下の説明において、SnO2は、ガス感応体材料である酸化スズ、CO2は、被測定ガスである二酸化炭素、La23は、希土類酸化物である酸化ランタンである。
(CO2ガスセンサ)
第1の実施の形態に係るCO2ガスセンサの模式的構造は、図3に示すように表される。図3に示すように、第1の実施の形態に係るCO2ガスセンサは、CO2ガスを検出する半導体式ガスセンサであって、酸化スズの表面が希土類酸化物の薄膜でコーティングされたガス感応体30と、ガス感応体30に密着形成された正負一対の電極28L,28Rと、ガス感応体30を加熱するためのマイクロヒータMHとを備える。メンブレンMBは、SiO2膜(絶縁膜)18a,18bやSiN膜(保護膜)16,20aの間にマイクロヒータMHを埋め込んだ構造になっている。
具体的には、図3に示すように、SnO2微粒子31の表面がLa23膜32で全面コーティングされている。詳細については後述するが、マイクロヒータMHによりSnO2微粒子31を数百度の温度に加熱すると、SnO2微粒子31に空乏層31aが形成される。La23膜32は絶縁体であるが、半導体であるSnO2微粒子31によって電極28L,28R間が接続されているため、電極28L,28R間に電圧をかけると、SnO2微粒子31を通じて電流が流れる。このようなガス感応体30の抵抗値変化を利用して、検出回路7(図1参照)がCO2ガスを検出するようになっている。
SnO2微粒子31の粒径は、例えば1μm〜数10μm以下である。SnO2微粒子31の空乏層31aの幅は、例えば5nm〜10nm以下である。La23膜32の厚さは、例えば30nm程度である。SnO2微粒子31の粒径が小さいほど、ガスに対する感度(抵抗値の変化)が大きくなる。
このような構成によれば、SnO2が表面に現れていないため、SnO2がガスに触れない結果、H2やCOなどのガスに対する反応が無くなる。また、表面がLa23で全面コーティングされているため、CO2吸着サイトが増え、CO2ガスに対する感度を向上させることが可能である。
(CO2ガス検出原理)
図4は、図3に示されるCO2ガスセンサがCO2ガスを検出する原理を説明するための図であり、(a)は、隣接する2つのSnO2微粒子31A,31Bの模式的構造図、(b)は、そのSnO2微粒子31A,31Bの伝導帯Ec1,Ec2を模式的に示すグラフである。
既に説明したように、SnO2微粒子31A,31Bを数百度の温度に加熱すると、空気中の酸素がSnO2微粒子31A,31B中の電子を捕捉し、SnO2微粒子31A,31Bの表面に吸着する。その結果、SnO2微粒子31A,31Bに空乏層31Aa,31Baが形成される。空乏層31Aa,31Baは、電子がほとんどない電気的に絶縁された領域であるが、空乏層31Aa,31Baの幅Wは5nm〜10nm以下である。そのため、電極28L,28R間に高電圧をかけると、トンネル効果により空乏層31Aa,31Baを電子が通り抜けて電流Itが流れる。もちろん、空乏層31Aa,31Baの幅Wが薄いほど抵抗値は低くなり、空乏層31Aa,31Baの幅Wが厚いほど抵抗値は高くなる。
ここで、La23は、CO2との反応性が高いことが知られている(例えば、非特許文献1参照)。CO2ガスがLa23膜32A,32Bに吸着すると、空乏層31Aa,31Baの幅Wが薄くなり、抵抗値が低くなる。そのため、SnO2微粒子31A,31Bの表面をLa23膜32A,32Bで全面コーティングすれば、SnO2が表面に現れないため、CO2ガスに対する感度を向上させることが可能である。
なお、CO2ガスがLa23膜32A,32Bに吸着すると、空乏層31Aa,31Baの幅Wが薄くなることを明示した文献は見当たらなかった。しかしながら、 “Sensors and Actuators B: Chemical、P276-282、「Room-temperature C02 sensing using metal-insulator-semiconductor capacitor comprising atomic-layer-deposited La203 thin film」、<journal homepage: www.elsevier.com/locate/snb>”には、P型シリコンの半導体でLa23を用いた場合において、La23にCO2が吸着したときの空乏層の幅でキャパシタンスが変化することが記載されている。具体的には、La23にCO2が吸着したときは、キャパシタンスが低くなり、空乏層の幅が厚くなっている。本実施の形態で用いるSnO2はN型の半導体であり、P型とN型で逆の関係になるため、CO2ガスがLa23膜32A,32Bに吸着すると、空乏層31Aa,31Baの幅Wが薄くなると考えられる。
(製造方法)
図5は、第1の実施の形態に係るCO2ガスセンサの製造方法を示す。ここでは、ポーラスSnO2構造のガス感応体30を製造する方法について特に詳しく説明する。
まず、図5(a)に示すように、メンブレンMB上にPt/Crを印刷して正負一対の電極28L,28Rを形成する。この電極28L,28R上にスパッタ、印刷・焼結、ゾルゲル法などによりSnO2−SiO2混合膜を形成し、フッ化水素系溶液でエッチングしてSiO2を除去する。図中の符号30Pは、SiO2があった場所を示している。
次いで、図5(b)に示すように、ALD(原子層堆積法)などによりLa23膜32で全面コーティングを行う。La23膜32の厚さは、例えば30nm程度であるのが望ましい。ALDによれば、均一にLa23膜32で全面コーティングすることが可能であり、また、サイクル数を調整することによりLa23膜32の膜厚を約0.1nm単位で調整することが可能である。
以上の工程により、SnO2微粒子31の表面がLa23膜32で均一に全面コーティングされたポーラスSnO2構造を製造することができる。図面を見ても分かるように、半導体であるSnO2微粒子31によって電極28L,28R間が接続されている。このようなポーラスSnO2構造を備えたセンサ素子をパッケージ化することも可能である。
(電極配置の変形例)
次に、第1の実施の形態に係るCO2ガスセンサの電極配置の変形例について説明する。
図6(a)は、図3と同様の電極配置を示している。すなわち、正負一対の電極28L,28Rが同一面上にパターニングされ、その電極28L,28R間を覆うようにガス感応体30が配置されている。
図6(b)は、図3に示される電極配置の変形例1を示している。図6(b)に示すように、下部電極である電極28Dと上部電極である電極28Uとの間にガス感応体30が配置されるようにしてもよい。
図6(c)は、図3に示される電極配置の変形例2を示している。図6(c)に示すように、下部電極である電極28D2の上にガス感応体30の下面の一部が配置され、ガス感応体30の上面の一部に上部電極である電極28U2が配置されるようにしてもよい。
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、La23コーティングされたSnO2ベースのCO2ガスセンサを実現することができる。具体的には、SnO2微粒子31の表面がLa23膜32で全面コーティングされている。このような構成によれば、SnO2が表面に現れていないため、比較例と比べ、よりCO2ガスの選択性を向上させることが可能である。その結果、H2やCOなどのガスを除去するためのフィルタが不要になるため、小型化を図ることが容易になるという効果もある。
なお、ここでは、希土類酸化物として酸化ランタン(La23)を例示しているが、酸化ランタンに代えて酸化ガドリニウム(Gd23)を用いてもよい。Gd23も、CO2との反応性が高いため、同様の効果を得ることができる。
[第2の実施の形態]
以下、第2の実施の形態を第1の実施の形態と異なる点のみ説明する。
(CO2ガスセンサ)
第2の実施の形態に係るCO2ガスセンサの模式的構造は、図7に示すように表される。図7に示すように、ガス感応体40の構造以外は、第1の実施の形態と同様である。
具体的には、図7に示すように、Al23(酸化アルミニウム)微粒子44の表面がSnO2膜41で全面コーティングされ、SnO2膜41の表面がLa23膜42で全面コーティングされている。La23膜42もAl23微粒子44も絶縁体であるが、半導体であるSnO2膜41によって電極28L,28R間が接続されているため、電極28L,28R間に電圧をかけると、SnO2膜41を通じて電流が流れるようになっている。
このような構成によっても、第1の実施の形態と同様、SnO2が表面に現れていないため、SnO2がガスに触れない結果、H2やCOなどのガスに対する反応が無くなる。また、最終的には表面がLa23で全面コーティングされているため、CO2吸着サイトが増え、CO2ガスに対する感度を向上させることが可能である。
(CO2ガス検出原理)
図8は、図7に示されるCO2ガスセンサがCO2ガスを検出する原理を説明するための図である。基本的な原理は第1の実施の形態と同様である。
第2の実施の形態では、第1の実施の形態と比べ、SnO2を薄層化して空乏層の幅の変化率を大きくしている。すなわち、図8に示すように、SnO2膜41の幅をWとした場合、空乏層41aの幅Wの変化率はΔW/Wと表すことができる。一方、SnO2膜41の幅にAl23微粒子44の粒径を加えた幅をWとした場合、空乏層41aの幅Wの変化率はΔW/Wと表すことができる。WはWに比べて小さい値であるため、ΔW/WはΔW/Wの場合に比べて大きくなる。ΔW/Wは、第2の実施の形態における空乏層41aの幅Wの変化率に相当し、ΔW/Wは、第1の実施の形態における空乏層41aの幅Wの変化率に相当する。よって、第2の実施の形態では、第1の実施の形態と比べ、空乏層の幅の変化率が大きくなることが分かる。
(製造方法)
図9は、第2の実施の形態に係るCO2ガスセンサの製造方法を示す。ここでは、ガス感応体40のポーラスSnO2構造を製造する方法について特に詳しく説明する。
まず、図9(a)に示すように、メンブレンMB上にPt/Crを印刷して正負一対の電極28L,28Rを形成する。この電極28L,28R上にスパッタ、印刷・焼結、ゾルゲル法などによりAl23−SiO2混合膜を形成し、フッ化水素系溶液でエッチングしてSiO2を除去する。図中の符号40Pは、SiO2があった場所を示している。
次いで、ALDなどによりSnO2膜41で均一に全面コーティングを行う。
さらに、図9(b)に示すように、ALDなどによりLa23膜42で均一に全面コーティングを行う。第1の実施の形態と同様、La23膜42の厚さは、例えば30nm程度であるのが望ましい。
以上の工程により、Al23微粒子44の表面がSnO2膜41で均一に全面コーティングされ、SnO2膜41の表面がLa23膜42で均一に全面コーティングされたポーラスSnO2構造を製造することができる。図面を見ても分かるように、半導体であるSnO2膜41によって電極28L,28R間が接続されている。このようなポーラスSnO2構造を備えたセンサ素子をパッケージ化することも可能である。
以上説明したように、第2の実施の形態では、Al23微粒子44の表面がSnO2膜41で全面コーティングされ、SnO2膜41の表面がLa23膜42で全面コーティングされている。これにより、SnO2を薄層化して空乏層の幅の変化率を大きくすることができるため、第1の実施の形態と比べ、CO2ガスに対する感度を向上させることが可能である。
[デバイス構造の具体例]
以下、各実施の形態に係るCO2ガスセンサの具体例について説明する。以下では、図6(b)に示される電極配置を例示するが、図6(a)や図6(c)に示される電極配置を採用することもできる。La23コーティングされたSnO2ベースのCO2ガスセンサであれば、それ以外の構成部品の材質、形状、構造、配置などは下記のものに限定されないことは言うまでもない。
各実施の形態に係るCO2ガスセンサ10の模式的平面パターン構成は、図10(a)に示すように表され、図10(a)の18B−18B線に沿う、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)梁構造を備えるセンサ10の模式的断面構造は、図10(b)に示すように表される。
すなわち、各実施の形態に係るCO2ガスセンサ10は、図10(a)および図10(b)に示すように、MEMS梁構造のSi基板12と、中央部のセンサ部分にそれぞれ対応して、Si基板12上に配置された下部電極(ポーラスPt/Ti膜)28Dと、下部電極28Dを覆うように配置されたガス感応体30と、下部電極28Dに対向するガス感応体30上に配置された上部電極(Pt膜)28Uとを備える。Si基板12上のほぼ全面に第1・第2絶縁層(例えば、SiO2 膜)18a・18bを有し、上層の第2絶縁層18b上に下部電極28Dが配置されている。
各実施の形態に係るCO2ガスセンサ10は、センサ部分にほぼ対応する第1・第2絶縁層18a・18b間にマイクロヒータMHが埋め込まれている。マイクロヒータMHは、ガス感応体30を加熱するためのもので、例えば、第2絶縁層18bにパターニングされた開口部37・37の内壁に沿って形成されるヒータ用電極部(Pt/Ti積層膜)22c・22cから、表層の配線部22b・22bを介して、ヒータ接続用パット22a・22aに印加される所定電圧が供給される。ヒータ用電極部22c・22cは、例えば、開口部37・37内がSiO2 膜24によって埋め込まれると共に、センサ部分を囲むようにして配置されるSiN膜26によって被覆されている。ヒータ接続用パット22a・22a、配線部22b・22b、およびヒータ用電極部22c・22cは、例えば図10(b)の断面に沿う方向に配置される。
また、各実施の形態に係るCO2ガスセンサ10は、例えば図10(b)の断面と直交する方向の表層上に、下部電極28Dに所定の電圧を印加するための電極接続用パット(検出端子)32aと、一端側が電極接続用パット32aに接続された配線部32b、および上部電極28Uに所定の電圧を印加するための電極接続用パット(検出端子)33aと、一端側が電極接続用パット33aに接続された配線部33bが配置されている。電極接続用パット32aの配線部32bの他端側は下部電極28Dの延出端28aに、電極接続用パット33aの配線部33bの他端側は上部電極28Uの延出端28bに、それぞれ接続されている。
そして、電極接続用パット32a・33aには、CO2ガスを検出する検出回路7が接続される(例えば、図1参照)。
なお、図10(a)に示したCO2ガスセンサ10において、ヒータ接続用パット22a・22aは水平方向の左・右端側に配置され、これと直交するように、電極接続用パット32aは垂直方向の下端側に、電極接続用パット33aは垂直方向の上端側に、それぞれ配置されているが、電極接続用パット32a・33aの位置を入れ替えたり、ヒータ接続用パット22a・22aと電極接続用パット32a・33aの位置を入れ替えたりもできる。
各実施の形態に係るCO2ガスセンサ10において、Si基板12の表面部には、MEMS梁構造として、舟型構造を有するキャビティ部(Cavity:空洞)Cが形成されている。すなわち、各実施の形態に係るCO2ガスセンサ10は、図11(a)および図11(b)に示すように、多数のSi基板12を取得可能なウェーハ100上の、例えば、素子分離領域102によって画定される素子領域104内の活性領域AAにほぼ対応するようにして、キャビティ部Cが舟型に形成された舟型構造のMEMS梁構造を備える。
ここで、各実施の形態に係るCO2ガスセンサ10の製造に適用されるウェーハ100の模式的平面構成は、図11(a)に示すように表され、図11(a)の2B−2B線に沿うウェーハ100模式的断面構造は、図11(b)に示すように表される。
図11(a)および図11(b)に示すように、ウェーハ100は、素子分離領域102によって複数の素子領域104が画定されると共に、製造工程の最後において、素子分離領域102に沿ってダイシングされる。これにより、ウェーハ100は、多数のSi基板12に分離され、Si基板12を単位とするガスセンサ10が完成される。
なお、図11(b)において、WC1は、キャビティ部Cの形成領域CAの断面方向の幅を示し、WS1は、センサ部分の形成領域SAの断面方向の幅を示し、AA1は、活性領域AAの断面方向の幅を示し、CA1は、素子領域104の断面方向の幅を示す。
また、本実施の形態の記載において、Siは、半導体材料であるシリコン、Ptは、多孔質材料としての白金(Platinum)であり、Tiは、電極材料としてのチタン(Titanium)である。
ここで、マイクロヒータMHは、例えば、0.3μmの厚さのポリシリコン層(ポリシリコンヒータ)であって、イオン注入によってp型不純物であるB(ボロン)が高濃度に注入されて、抵抗値が300Ω程度とされる。なお、マイクロヒータMHは、印刷により形成されたPtヒータなどによっても形成可能である。マイクロヒータMHは、センサ部分とほぼ同じ大きさで形成される。
ヒータ接続用パット22a・22a、配線部22b・22b、およびヒータ用電極部22c・22cは、例えば、20nm厚のTi膜と100nm厚のPt膜との積層膜(Pt/Ti積層膜)によって形成される。ヒータ接続用パット22a・22aおよび配線部22b・22bは、第2絶縁層18b上を覆う、SiN膜20a・20b上に配置される。
下部電極28Dは、ポーラスPt膜とTi膜との積層膜であるポーラスPt/Ti膜によって、例えば、約100nmの厚さで形成される。Ti膜は、ポーラスPt膜と下層のSiN膜20bとの接合を密にし、より強固にするために用いられる。
ガス感応体30は、酸化スズ(SnO2)を主成分とするものであり、酸化スズの表面が希土類酸化物の薄膜でコーティングされている。下部電極28Dと上部電極28Uとの間にガス感応体30が挟み込まれた構造になっている。
MEMS梁構造のSi基板12は、例えば、10μm程度の厚さを有し、キャビティ部CがマイクロヒータMHよりも実質的に大きくなるように形成されて、センサ部分から周辺への熱の逃げを防ぐようになっている。
MEMS梁構造としては、平面視において、Si基板12がセンサ部分を取り囲むように配置された開放型構造を有して形成されても良い。また、キャビティ部Cは、Si基板12を貼り合わせることによって形成される構造とすることもできる。
また、各実施の形態に係るCO2ガスセンサ10は、MEMS構造を有する梁構造(舟型構造)を基本構造とすることによって、センサ部分の熱容量を低減化し、センサ感度の向上を図っている。
なお、各実施の形態に係るCO2ガスセンサ10において、マイクロヒータMHは、センサ部分であるSi基板12上の第1・第2絶縁層18a・18b間に配置される場合に限らず、Si基板12の下部に配置されていても良いし、Si基板12の内部に埋め込まれていても良い。もしくは、Si基板12の表面に、ポリシリコンで形成されたマイクロヒータMHを含む、SiO2 膜/SiN膜の積層膜(図示せず)が形成された構成としても良い。
(製造方法)
図10(a)および図10(b)に示した各実施の形態に係るCO2ガスセンサ10の製造方法は、図12〜図23に示すように表される。
本来、CO2ガスセンサ10は、ウェーハ100上に複数のセンサ10が一括して製造されるものであるが、説明の便宜上、ここではSi基板12上にCO2ガスセンサ10のセンサ構造を形成する場合について説明する。
(a)まず、図12(a)および図12(b)に示すように、例えば、10μm厚のSi製のウェーハ100の表面の、ダイシングラインに沿って格子状に形成された素子分離領域102の絶縁膜を除去し、Si基板12上に、活性領域AAに対応する領域12aと、それ以外の領域、すなわち素子分離領域102に対応する非活性領域12bとを形成する。素子分離領域102の形状から、活性領域AAに対応する領域12aは、周辺部分に傾斜部12cを有した形状となる。
(b)次いで、図13(a)および図13(b)に示すように、Si基板12の上面に約0.5μm厚のSiO2 膜を形成した後、傾斜部12cおよび活性領域AAに対応する領域12a上のSiO2 膜を選択的に除去することにより、非活性領域12bに対してのみ、SiO2 膜からなる絶縁層14を形成する。
続いて、Si基板12の上面にプラズマCVD(P−CVD)法などにより、約0.5μm厚のSiON膜からなる絶縁層16を一様に形成する。
なお、絶縁層14は、素子分離領域102の絶縁膜の一部を残存させることによって形成することとしても良い。
(c)次いで、図14(a)および図14(b)に示すように、絶縁層16上に0.5μm程度の厚さのSiO2 膜からなる第1絶縁層18aを形成した後、さらにその上面に、0.3μm程度の厚さのポリシリコン層を形成すると共に、そのポリシリコン層をエッチングなどによりパターニングして、マイクロヒータMHを形成する。
マイクロヒータMHは、活性領域AAに対応する領域12a上に、センサ部分とほぼ同じ大きさ(例えば、300μm角程度)で形成される。また、イオン注入法により、マイクロヒータMHは、抵抗値が300Ωとなるように、p型不純物であるBが高濃度に注入(インプラ)される。
(d)次いで、図15(a)および図15(b)に示すように、全面にP−CVD法などにより約0.5μm厚のSiON膜(第2絶縁膜)18bを形成する。
(e)次いで、図16(a)および図16(b)に示すように、全面にP−CVD法などにより、約0.5μm厚のSiN膜20aを形成する。
キャビティ部Cとしては、各実施の形態に係るCO2ガスセンサ10のサイズにもよるが、マイクロヒータMHよりも実質的に大きくなるように、400μm角程度が望ましい。キャビティ部Cがマイクロヒータよりも実質的に大きくなるように形成することによって、マイクロヒータによる加熱がセンサ部分の周辺部にまで無駄に拡がるのを簡単に抑制できるようになる。
(f)次いで、図17(a)および図17(b)に示すように、マイクロヒータMHにつながる、ヒータ用電極部22c・22cを形成するための開口部37・37を形成する。
(g)次いで、図18(a)および図18(b)に示すように、Pt/Ti積層膜を約0.5μmの厚さとなるようにデポすると共に、そのPt/Ti積層膜をパターニングして、ヒータ接続用パット22a・22a、配線部22b・22b、およびヒータ用電極部22c・22cを形成する。
同時に、Pt/Ti積層膜をパターニングして、ヒータ接続用パット22a・22a、配線部22b・22b、およびヒータ用電極部22c・22cと直交する方向に、電極接続用パット(検出端子)32aとその配線部32b、および電極接続用パット(検出端子)33aとその配線部33bを形成する。
(h)次いで、図19(a)および図19(b)に示すように、ヒータ用電極部22c・22cが内壁面に沿って形成された開口部37・37内を埋め込むようにSiO2 膜24を形成すると共に、SiN膜26を形成した後、例えば、SiO2 膜24とSiN膜26とを、センサ部分を囲むようにパターニングする。
(i)次いで、図20(a)および図20(b)に示すように、スパッタ法などによりSiN膜20a上に100nm厚程度のPt/Ti積層膜からなる下部電極28Dを形成すると共に、センサ部分より延びる下部電極28Dの延出端28aを、電極接続用パット32aの配線部32bと接続させる。
(j)次いで、図21(a)および図21(b)に示すように、下部電極28D上を被覆するように、ポーラスSnO2構造のガス感応体30(図5、図9参照)を形成する。ガス感応体30は、下部電極28Dの延出端28a側を除き、下部電極28Dの周囲を全体的に被覆する。
(k)次いで、図22(a)および図22(b)に示すように、上部電極28Uとして、スパッタ法によりセンサ部分におけるガス感応体30上の下部電極28Dに対向する面に100nm厚程度のPt膜を形成し、かつセンサ部分より延びる上部電極28Uの延出端28bを、電極接続用パット33aの配線部33bと接続させる。
(l)次いで、図23(a)および図23(b)に示すように、MEMS梁構造として、舟型構造のキャビティ部Cを形成するための開口部43aを有する保護用SiO2 膜(マスク)43を全面に形成する。そして、その保護用SiO2 膜43をマスクに、活性領域AAに対応する領域12aのSi基板12を選択的に深掘りエッチングし、MEMS梁構造のSi基板12として、400μm角程度の舟型構造のキャビティ部Cを形成する。
最後に、保護用SiO2 膜43を除去することにより、図10(a)および図10(b)に示した構成を有する、各実施の形態に係るCO2ガスセンサ10が得られる。
以上のように、キャビティ部CがマイクロヒータMHよりも実質的に大きくなるように形成することによって、マイクロヒータMHによる加熱がセンサ部分の周辺部にまで無駄に拡がるのを簡単に抑制できる。
(パッケージ)
各実施の形態に係るCO2ガスセンサ10を収容するパッケージの蓋131を示す模式的鳥瞰構成は、図24に示すように表される。図24に示すように、パッケージの蓋131には、ガスは通過可能であるが異物は通さない多数の貫通穴132が形成されている。パッケージの蓋131には、メタルメッシュ、小孔開きメタル、ポーラスセラミックなどを適用可能である。
各実施の形態に係るCO2ガスセンサ10を収容するパッケージの本体141を示す模式的鳥瞰構成は、図25に示すように表される。図25に示すように、パッケージの本体141には、複数の端子を備えたCO2ガスセンサ10のチップ142が収容され、複数のボンディングワイヤ143により電気的に接続されている。パッケージの本体141の上部に蓋131を被せ、半田によりプリント基板などに実装する。
(エナジーハーベスタ電源を用いたセンサノードの構成例)
各実施の形態に係るCO2ガスセンサ(センサノード)10は、図26に示すように、センサ類151と、無線モジュール152と、マイコン153と、エナジーハーベスタ電源154と、蓄電素子155とを備える。
センサ類151の構成は、各実施の形態として説明した通りである。
無線モジュール152は、無線信号を送受信するRF回路などを備えたモジュールである。
マイコン153は、エナジーハーベスタ電源154のマネジメント機能を備え、エナジーハーベスタ電源154からの電力をセンサ類151に投入する。このとき、マイコン153は、センサ類151における消費電力を省電力化するヒータ電力プロファイルに基づいて電力を投入しても良い。
例えば、相対的に大きな電力である第1の電力を第1の期間T1だけ投入した後、相対的に小さな電力である第2の電力を第2の期間T2だけ投入しても良い。また、第2の期間T2にデータを読み取り、第2の期間T2が経過した後、第3の期間T3だけ電力の投入を停止しても良い。
エナジーハーベスタ電源154は、太陽光や照明光、機械の発する振動、熱などのエネルギーを採取し、電力を得る。
蓄電素子155は、電力を蓄電することが可能なリチウムイオン蓄電素子などである。
以下、このようなセンサノードの動作について説明する。
まず、図26中の(1)に示すように、エナジーハーベスタ電源154からの電力がマイコン153に供給される。これにより、マイコン153は、図26中の(2)に示すように、エナジーハーベスタ電源154からの電圧を昇圧する。
次に、図26中の(3)に示すように、蓄電素子155の電圧を読み取った後、図26中の(4)・(5)に示すように、蓄電素子155への電力供給や、蓄電素子155からの電力引き出しを行う。
次に、図26中の(6)に示すように、ヒータ電力プロファイルに基づいてセンサ類151に電力を投入し、図26中の(7)に示すように、センサ抵抗値およびPt抵抗値などのデータを読み取る。
次に、図26中の(8)に示すように、無線モジュール152に電力を供給し、図26中の(9)に示すように、センサ抵抗値およびPt抵抗値などのデータを無線モジュール152に送る。
最後に、図26中の(10)に示すように、無線モジュール152によってセンサ抵抗値およびPt抵抗値などのデータが無線送信される。
(センサパッケージ:ブロック構成)
各実施の形態に係るCO2ガスセンサ10を搭載するセンサパッケージ96の模式的ブロック構成は、図27に示すように表される。
各実施の形態に係るCO2ガスセンサ10を搭載するセンサパッケージ96は、図27に示すように、温度センサ用のサーミスタ部90と、CO2ガス用のセンサ部92と、サーミスタ部90・センサ部92からのアナログ情報SA2 ・SA1 を受信し、またサーミスタ部90・センサ部92への制御信号S2 ・S1 を供給するAD/DA変換部94と、外部からのディジタル入出力信号DI・DOとを備える。
サーミスタ部90は、例えば、NTCサーミスタ、PTCサーミスタ、セラミックPTC、ポリマーPTC、CTRサーミスタなどを適用可能である。
センサ部92には、各実施の形態に係るCO2ガスセンサ10を適用可能である。
(センサネットワーク)
各実施の形態に係るCO2ガスセンサ10を適用したセンサネットワークシステムの模式的ブロック構成は、図28に示すように表される。
図28に示すように、センサネットワークとは、多数のセンサを相互に接続したネットワークである。すでに、工場、医療/ヘルスケア、交通、建設、農業、環境管理など、様々な分野でセンサネットワークを利用した新しい取り組みが始まっている。
これらの分野では、高耐久性と共に、信頼性の高いセンサを使用することが望まれるため、各実施の形態に係るCO2ガスセンサ10を適用するのが望ましい。このようなCO2ガスセンサ10は、CO2ガスの選択性に優れているため、信頼性の高いセンサネットワークを提供することが可能である。
以上説明したように、本実施の形態に係るCO2ガスセンサ10は、CO2ガスを検出する半導体式ガスセンサであって、SnO2の表面が希土類酸化物の薄膜でコーティングされたガス感応体30と、ガス感応体30に密着形成された正負一対の電極28L,28Rと、ガス感応体30を加熱するためのマイクロヒータMHとを備える。これにより、SnO2が表面に現れないため、よりCO2ガスの選択性を向上させることが可能である。
具体的には、SnO2微粒子31の表面がLa23膜32で全面コーティングされていていてもよい。これにより、SnO2が表面に現れることを確実に防止することが可能である。
また、SnO2微粒子31によって正負一対の電極28L,28R間が電気的に接続されていてもよい。これにより、電極28L,28R間に電圧をかけると、半導体であるSnO2微粒子31を通じて電流を流すことができる。
また、Al23微粒子44の表面がSnO2膜41で全面コーティングされ、SnO2膜41の表面がLa23膜42で全面コーティングされていてもよい。これにより、SnO2を薄層化して空乏層の幅の変化率を大きくすることができるため、よりCO2ガスに対する感度を向上させることが可能である。
また、SnO2膜41によって正負一対の電極28L,28R間が電気的に接続されていてもよい。これにより、電極28L,28R間に電圧をかけると、半導体であるSnO2膜41を通じて電流を流すことができる。
また、SnO2が希土類酸化物の薄膜で均一に全面コーティングされていてもよい。これにより、精度よくCO2ガスを検出することが可能である。
また、希土類酸化物は、La23またはGd23であってもよい。La23もGd23も、CO2との反応性が高いため、CO2ガスに対する感度を向上させることが可能である。
さらに、正負一対の電極28L,28R間に電圧を印加したときのガス感応体30に生じる抵抗値変化を利用してCO2ガスを検出する検出回路7を備えてもよい。これにより、抵抗値変化に基づいて容易にCO2ガスを検出することが可能である。
さらに、MEMS構造を有する梁構造の基板12を備え、梁構造は、基板12にキャビティ部Cを舟型に形成する舟型構造であってもよい。すなわち、MEMS構造を有する梁構造(舟型構造)を基本構造とすることによって、センサ部分の熱容量を低減化し、センサ感度の向上を図ることが可能である。
また、キャビティ部Cは、マイクロヒータMHよりも実質的に大きくてもよい。これにより、マイクロヒータMHによる加熱がセンサ部分の周辺部にまで無駄に拡がるのを簡単に抑制できるようになる。
また、本実施の形態に係るCO2ガスセンサの製造方法は、CO2ガスを検出する半導体式ガスセンサの製造方法であって、マイクロヒータMHを形成する工程と、マイクロヒータMH上に正負一対の電極28L,28Rを形成する工程と、正負一対の電極28L,28R間において、SnO2の表面が希土類酸化物の薄膜でコーティングされたガス感応体30を密着形成する工程とを有する。これにより、SnO2が表面に現れないため、よりCO2ガスの選択性を向上させることが可能である。
具体的には、ガス感応体30を形成する工程では、原子層堆積法により、SnO2微粒子31の表面をLa23膜32で全面コーティングしてもよい。これにより、SnO2が表面に現れることを確実に防止することが可能である。
また、ガス感応体30を形成する工程では、正負一対の電極28L,28R上にSnO2−SiO2混合膜を形成し、フッ化水素系溶液でエッチングしてSiO2を除去し、La23膜32で全面コーティングしてもよい。これにより、SnO2微粒子31によって正負一対の電極28L,28R間を電気的に接続することが可能である。
また、ガス感応体30を形成する工程では、原子層堆積法により、Al23微粒子44の表面をSnO2膜41で全面コーティングし、SnO2膜41の表面をLa23膜42で全面コーティングしてもよい。これにより、SnO2を薄層化して空乏層の幅の変化率を大きくすることができるため、よりCO2ガスに対する感度を向上させることが可能である。
また、ガス感応体30を形成する工程では、正負一対の電極28L,28R上にAl23−SiO2混合膜を形成し、フッ化水素系溶液でエッチングしてSiO2を除去し、SnO2膜41で全面コーティングし、La23膜42で全面コーティングしてもよい。これにより、SnO2膜41によって正負一対の電極28L,28R間を電気的に接続することが可能である。
また、ガス感応体30を形成する工程では、原子層堆積法により、SnO2を希土類酸化物の薄膜で均一に全面コーティングしてもよい。これにより、精度よくCO2ガスを検出することが可能である。
また、ガス感応体30を形成する工程では、希土類酸化物として、La23またはGd23を用いてもよい。La23もGd23も、CO2との反応性が高いため、CO2ガスに対する感度を向上させることが可能である。
さらに、正負一対の電極28L,28R間に電圧を印加したときのガス感応体30に生じる抵抗値変化を利用してCO2ガスを検出する検出工程を有してもよい。これにより、抵抗値変化に基づいて容易にCO2ガスを検出することが可能である。
さらに、MEMS構造を有する梁構造の基板12を形成する工程を有し、基板12を形成する工程では、梁構造として、基板12にキャビティ部Cを舟型に形成してもよい。すなわち、MEMS構造を有する梁構造(舟型構造)を基本構造とすることによって、センサ部分の熱容量を低減化し、センサ感度の向上を図ることが可能である。
また、基板12を形成する工程では、キャビティ部CをマイクロヒータMHよりも実質的に大きく形成してもよい。これにより、マイクロヒータMHによる加熱がセンサ部分の周辺部にまで無駄に拡がるのを簡単に抑制できるようになる。
また、本実施の形態に係るセンサネットワークシステムは、上述したいずれかのCO2ガスセンサを備える。これにより、信頼性の高いセンサネットワークを提供することが可能である。
以上説明したように、本実施の形態によれば、よりCO2ガスの選択性を向上させることが可能な半導体式ガスセンサ、半導体式ガスセンサの製造方法、およびセンサネットワークシステムを提供することができる。
[その他の実施の形態]
上記のように、いくつかの実施の形態を記載したが、開示の一部をなす論述および図面は例示的なものであり、各実施の形態を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
このように、各実施の形態は、ここでは記載していない様々な態様を含む。
本実施の形態に係る半導体式ガスセンサは、CO2ガスセンサに適用することができる。また、このようなCO2ガスセンサは、空気洗浄機用やセンサネットワーク用に応用することができる。
7…検出回路
10…CO2ガスセンサ(センサノード)
12…Si基板
28L・28R・28D・28U・28D2・28U2…電極
30…ガス感応体
31,31A,31B…SnO2微粒子
31a,31Aa,31Ba…空乏層
32,32A,32B…La23
40…ガス感応体
41…SnO2
42…La23
44…Al23微粒子
MH…マイクロヒータ
MB…メンブレン
C…キャビティ部(Cavity:空洞)

Claims (21)

  1. CO2ガスを検出する半導体式ガスセンサであって、
    酸化スズの表面が希土類酸化物の薄膜でコーティングされたガス感応体と、
    前記ガス感応体に密着形成された正負一対の電極と、
    前記ガス感応体を加熱するためのマイクロヒータと
    を備えることを特徴とする半導体式ガスセンサ。
  2. 前記酸化スズの微粒子の表面が前記希土類酸化物の薄膜で全面コーティングされていることを特徴とする請求項1に記載の半導体式ガスセンサ。
  3. 前記酸化スズの微粒子によって前記正負一対の電極間が電気的に接続されていることを特徴とする請求項2に記載の半導体式ガスセンサ。
  4. 酸化アルミニウムの微粒子の表面が前記酸化スズの薄膜で全面コーティングされ、前記酸化スズの薄膜の表面が前記希土類酸化物の薄膜で全面コーティングされていることを特徴とする請求項1に記載の半導体式ガスセンサ。
  5. 前記酸化スズの薄膜によって前記正負一対の電極間が電気的に接続されていることを特徴とする請求項4に記載の半導体式ガスセンサ。
  6. 前記酸化スズが前記希土類酸化物の薄膜で均一に全面コーティングされていることを特徴とする請求項1に記載の半導体式ガスセンサ。
  7. 前記希土類酸化物は、酸化ランタンまたは酸化ガドリニウムであることを特徴とする請求項1に記載の半導体式ガスセンサ。
  8. さらに、前記正負一対の電極間に電圧を印加したときの前記ガス感応体に生じる抵抗値変化を利用してCO2ガスを検出する検出回路を備えることを特徴とする請求項1に記載の半導体式ガスセンサ。
  9. さらに、MEMS構造を有する梁構造の基板を備え、
    前記梁構造は、前記基板にキャビティ部を舟型に形成する舟型構造であることを特徴とすることを特徴とする請求項1に記載の半導体式ガスセンサ。
  10. 前記キャビティ部は、前記マイクロヒータよりも実質的に大きいことを特徴とする請求項9に記載の半導体式ガスセンサ。
  11. CO2ガスを検出する半導体式ガスセンサの製造方法であって、
    マイクロヒータを形成する工程と、
    前記マイクロヒータ上に正負一対の電極を形成する工程と、
    前記正負一対の電極間において、酸化スズの表面が希土類酸化物の薄膜でコーティングされたガス感応体を密着形成する工程と
    を有することを特徴とする半導体式ガスセンサの製造方法。
  12. 前記ガス感応体を形成する工程では、原子層堆積法により、前記酸化スズの微粒子の表面を前記希土類酸化物の薄膜で全面コーティングすることを特徴とする請求項11に記載の半導体式ガスセンサの製造方法。
  13. 前記ガス感応体を形成する工程では、前記正負一対の電極上に酸化スズと酸化シリコンの混合膜を形成し、フッ化水素系溶液でエッチングして酸化シリコンを除去し、前記希土類酸化物の薄膜で全面コーティングすることを特徴とする請求項12に記載の半導体式ガスセンサの製造方法。
  14. 前記ガス感応体を形成する工程では、原子層堆積法により、酸化アルミニウムの微粒子の表面を前記酸化スズの薄膜で全面コーティングし、前記酸化スズの薄膜の表面を前記希土類酸化物の薄膜で全面コーティングすることを特徴とする請求項11に記載の半導体式ガスセンサの製造方法。
  15. 前記ガス感応体を形成する工程では、前記正負一対の電極上に酸化アルミニウムと酸化シリコンの混合膜を形成し、フッ化水素系溶液でエッチングして酸化シリコンを除去し、前記酸化スズの薄膜で全面コーティングし、前記希土類酸化物の薄膜で全面コーティングすることを特徴とする請求項14に記載の半導体式ガスセンサの製造方法。
  16. 前記ガス感応体を形成する工程では、原子層堆積法により、前記酸化スズを前記希土類酸化物の薄膜で均一に全面コーティングすることを特徴とする請求項11に記載の半導体式ガスセンサの製造方法。
  17. 前記ガス感応体を形成する工程では、前記希土類酸化物として、酸化ランタンまたは酸化ガドリニウムを用いることを特徴とする請求項11に記載の半導体式ガスセンサの製造方法。
  18. さらに、前記正負一対の電極間に電圧を印加したときの前記ガス感応体に生じる抵抗値変化を利用してCO2ガスを検出する検出工程を有することを特徴とする請求項11に記載の半導体式ガスセンサの製造方法。
  19. さらに、MEMS構造を有する梁構造の基板を形成する工程を有し、
    前記基板を形成する工程では、前記梁構造として、前記基板にキャビティ部を舟型に形成することを特徴とする請求項11に記載の半導体式ガスセンサの製造方法。
  20. 前記基板を形成する工程では、前記キャビティ部を前記マイクロヒータよりも実質的に大きく形成することを特徴とする請求項19に記載の半導体式ガスセンサの製造方法。
  21. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の半導体式ガスセンサを備えることを特徴とするセンサネットワークシステム。
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