JP2017106714A - 熱処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱処理装置において、高温の気流を、より容易に調整できるようにする。
【解決手段】熱処理装置1は、通路15と、シャッタ部材8と、操作装置9と、を有している。通路15は、加熱された気体が通過可能に構成されている。シャッタ部材8は、被処理物200を配置可能な処理室5へ向けて通路15を通過する気流A1を調整するために設けられている。操作装置9は、シャッタ部材8を通路15の外部から操作するために設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、熱処理装置に関する。
半導体用の材料などの被処理物を熱処理するための、熱処理装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の熱処理装置は、炉内において、フードで被処理物を覆う構成を有している。フードには、ノズルが形成されている。このノズルから被処理物に向けて、熱風が送られる。
より具体的には、パネル状の被処理物が多数、上下に隙間をあけて配置されることによりブロックが構成されている。また、複数のブロックが、水平方向にも並んで配置されている。複数のブロックは、鉛直方向の位置がずらされた状態で配置されている。そして、ノズルは、当該ノズルに最も近いブロックにおける隙間に向けて熱風を送る。
特開平6−267425号公報([要約])
ところで、熱処理装置においては、各被処理物の処理状態をより均一にするために、加熱された気体がより均等な分布で被処理物に供給されることが好ましい。しかしながら、特許文献1に記載の構成では、ノズルの向きが固定されており、ノズルの向きを変更することで、被処理物に向かう気流を調整することができない。
ここで、ノズルの向きを調整することで気流の向きなどを調整する構成が考えられる。しかしながら、ノズルが配置されている炉内は、熱処理中は、たとえば数百℃程度の高温となる。このため、作業員などがノズルの向きを調整するためには、熱処理装置の運転を停止した後、炉内の温度が低下するまで待つ必要があり、ノズルの調整作業に時間がかってしまう。また、ノズルの調整のために熱処理装置を一旦停止する必要がある。このため、ノズルの調整作業に手間がかかってしまう。
本発明は、上記事情に鑑みることにより、熱処理装置において、高温の気流をより容易に調整できるようにすることを目的とする。
(1)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる熱処理装置は、加熱された気体が通過可能な通路と、被処理物を配置可能な処理室へ向けて前記通路を通過する気流を調整可能な、気流調整部材と、前記気流調整部材を前記通路の外部から操作可能な操作装置と、を備え、前記気流調整部材は、前記通路を塞ぐ割合を調整するためのシャッタ部材と、前記通路に配置され前記通路を通過する気流の分布を調整するためのルーバー本体と、を含んでいる。
この構成によると、気流調整部材が設けられていることにより、処理室内に配置された被処理物に供給される気流を調整することができる。これにより、被処理物に、より均等に熱風を供給することができる。また、操作装置が設けられていることにより、気流調整部材は、通路の外部から操作され得る。このため、作業員は、熱処理装置の運転中であっても、高温の通路内へ入ることなく、気流調整部材を操作できる。よって、熱処理装置を停止することなく、気流を調整できる。さらに、操作装置を用いてシャッタ部材を変位させることで、処理室に向かう気流を調整することができる。加えて、操作部材を用いてルーバー本体を変位させることで、通路を通って処理室に向かう気流の向きを調整することができる。これにより、高温の気流をより容易に調整できる。
(2)好ましくは、前記操作装置は、前記通路内において前記気流調整部材に連結された連結部と、前記通路の外部に配置され前記連結部と連動して変位可能な操作部と、を含んでいる。
この構成によると、操作部が操作されることで連結部が動作され、その結果、気流調整部材が変位する。これにより、気流調整部材を用いた気流の調整を行うことができる。
(3)より好ましくは、前記熱処理装置は、前記通路を形成する整流室と、前記操作部が配置される操作室と、をさらに備え、前記整流室は、前記操作室に隣接して配置され、かつ、前記処理室に隣接して配置されている。
この構成によると、整流室、操作室、および、処理室をコンパクトに配置できる。よって、熱処理装置全体をコンパクトにすることができる。
(4)より好ましくは、前記整流室から前記処理室へ向かう方向と、前記整流室から前記操作室へ向かう方向とが異なっている。
この構成によると、整流室において処理室へ向かう高温の気流から操作室への伝熱量を、小さくできる。よって、操作室が高温になることを抑制できる。
(5)好ましくは、前記整流室の出口に前記シャッタ部材が配置されている。
この構成によると、処理室へ向かう気流を、より確実に所望の流れとなるように調整できる。
(6)好ましくは、前記操作装置として、前記シャッタ部材に連結され前記シャッタ部材を変位可能なシャッタ部材用操作装置と、前記ルーバー本体に連結され前記ルーバー本体の向きを変更可能なルーバー本体用操作装置と、が設けられ、前記シャッタ部材用操作装置、および、前記ルーバー本体用操作装置は、それぞれ、対応する前記シャッタ部材および前記ルーバー本体を変位させるための操作部を含み、前記通路を形成する整流室であって前記通路の内側と外側を仕切る複数の側壁を含む整流室をさらに備え、各前記操作部は、同一の前記側壁から突出した状態で前記通路の外部に配置されている。
この構成によると、同一の側壁から突出した各操作部材を操作できる。
(7)好ましくは、各前記操作部は、対応する前記シャッタ部材および前記ルーバー本体を変位させるときの変位方向が互いに平行である。
この構成によると、各操作部を互いに平行に操作できる。
(8)好ましくは、前記気体は、前記通路における前記気流の進行方向に対して交差する方向を向いて前記通路に導入される。
この構成によると、通路を通過する気流を発生させるためのファンなどの部材を、通路における気流の進行方向と交差する方向に配置することができる。これにより、上記ファンなどの部材を、通路における気流の進行方向に沿って配置する必要が無く、熱処理装置における各部材のレイアウトの自由度をより高くできる。その結果、たとえば、熱処理装置のさらなる小型化などを実現できる。
本発明によると、熱処理装置において、高温の気流をより容易に調整できる。
本発明の実施形態に係る熱処理装置の構成を示す模式図である。 熱処理装置の主要部の平面図であり、一部を切断した状態で示している。 整流室の内部を進行方向の上流側から見た状態を示す図であり、一部を断面で示している。 本発明の第2実施形態にかかる熱処理装置の主要部の模式的な平面図であり、一部を断面で示している。 熱処理装置の内部のルーバーの周辺の側面図であり、一部を断面で示している。 熱処理装置の内部のルーバーの周辺の側面図であり、一部を断面で示している。 変形例の主要部を示す平面図であり、一部を断面で示している。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本発明は、被処理物を熱処理するための熱処理装置として、広く適用することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る熱処理装置1の構成を示す模式図である。図1を参照して、熱処理装置1は、被処理物200に熱処理を施すための装置である。被処理物200は、たとえば、半導体ウェハであり、円板状に形成されている。熱処理装置1で行われる熱処理として、ベーキング処理などを例示することができる。
熱処理装置1は、筐体2と、熱風発生装置3と、整流室4と、処理室5と、ボート6と、気流戻し部材7と、複数のシャッタ部材(気流調整部材)8と、複数の操作装置9と、操作室10と、を有している。
筐体2は、たとえば、中空の箱形形状に形成されている。図1では、筐体2の一部は、想像線である二点鎖線で図示されている。筐体2は、熱風発生装置3、シャッタ部材8、および操作装置9の一部などを収容している。
熱風発生装置3は、筐体2内の気体を加熱し、この気体の流れとしての気流A1を発生させるように構成されている。熱風発生装置3は、たとえば、筐体2の上部に配置されている。また、本実施形態では、熱風発生装置3は、整流室4の斜め上方に配置されている。
熱風発生装置3は、架台11と、ヒータ12と、ファン13と、ガイド部材14と、を有している。
架台11は、熱風発生装置3の骨格として設けられており、たとえば、中空の箱状に形成されている。架台11は、筐体2に固定されている。架台11は、ヒータ12、ファン13およびガイド部材14などを支持している。架台11の内部には、気体が通過するための空間が形成されている。架台11の内部の空間への入口には、ヒータ12が配置されている。
ヒータ12は、たとえば電熱式のヒータであり、熱処理室5を通過した気体を繰り返し加熱するために設けられている。ヒータ12は、架台11のたとえば一縁部に設置されている。ヒータ12は、気体をたとえば数百℃に加熱する。ヒータ12を通過した気体は、架台11内において、ファン13に吸い込まれる。
ファン13は、筐体2内において気流A1を発生するために設けられている。ファン13は、たとえば、電動モータおよびこの電動モータの出力軸に連結されたプロペラを含んでおり、この電動モータの駆動によって、プロペラが回転する。これにより、気流A1が発生する。
なお、ファン13は、気流を発生させることが可能であればよく、構造は限定されない。ファン13として、プロペラファン、クロスフローファンなどを例示することができる。ファン13は、高温の気体をガイド部材14に向けて吹き出す。
ガイド部材14は、気体を整流室4の通路15に送るための案内部材として設けられている。ガイド部材14は、たとえば、板状の部材であり、通路15を向く一側面を有している。
整流室4は、ヒータ12によって加熱された気体が通過可能な通路15を形成する部分として設けられている。整流室4は、たとえば、中空の直方体状に形成されており、平面視において矩形状に形成されている。この整流室4の上端は開放されており、整流室4の内部に通路15が形成されている。
整流室4は、上下に延びる4つの側壁21〜24を有している。これら4つの側壁21〜24は、平面視において全体として矩形状に配置されている。側壁21は、筐体2の前壁の一部を構成している。側壁22は、側壁21と向かい合って配置されており、通路15と処理室5内の空間とを区切る隔壁として設けられている。
側壁23は、筐体2の左側壁の一部を構成している。なお、本実施形態では、側壁21と向かい合った作業員を基準にして、前後左右をいう。本実施形態では、側壁23は、筐体2の他の部分から取り外し可能に設けられており、側壁23を取り外すことで、作業員が筐体2内に出入りすることができる。側壁24は、側壁23と向かい合っており、筐体2内に位置している。本実施形態では、側壁21〜24および底壁で囲まれた領域が、通路15である。
ガイド部材14によって向きを変えられた気流A1は、この通路15の斜め上方から、この通路15へ導かれる。すなわち、加熱された気体が通路15を通過する。通路15における気流A1の進行方向の一例としての第2進行方向D2は、ガイド部材14を通過した直後の気流A1の進行方向としての第1進行方向D1とは異なっている。
具体的には、第1進行方向D1は、筐体2の前斜め左下に向かう方向である。これに対し、第2進行方向D2は、筐体2の後方に向かって真っ直ぐ(略水平)に延びる方向であり、第1進行方向D1に対して交差している。このような構成により、気流A1は、ガイド部材14を通過した後、通路15において向きを変更され、通路15内を第2進行方向D2に沿って進む。側壁22には、後述するノズル孔が複数形成されており、通路15内の気体は、このノズル孔を通って処理室5へ進む。
処理室5は、被処理物200の熱処理時にこの被処理物200が配置される部分として設けられている。処理室5は、整流室4に隣接するように形成されており、たとえば、中空の直方体状に形成されている。処理室5は、ドア19を有している。作業員は、このドア19を開いた状態で、被処理物200が載せられたボート6を出し入れすることができる。
ボート6は、タワー状の部材である。ボート6は、複数の被処理物200を上下に間隔をあけた状態で支持するように構成されている。また、熱処理装置1で熱処理が行われる際には、ドア19は閉じられた状態である。処理室5には、排気口16が形成されている。排気口16は、たとえば、第2進行方向D2における処理室5の下流側の側壁に形成されている。処理室5内の気体は、排気口16を通って気流戻し部材7に導入される。
気流戻し部材7は、処理室5を通過した気体を熱風発生装置3のヒータ12に戻すために設けられている。気流戻し部材7は、たとえばダクト部材である。気流戻し部材7の一端は、排気口16に接続されている。気流戻し部材7の他端は、ヒータ12に接続されている。この構成により、排気口16を通過した気流A1は、気流戻し部材7の内部を通り、ヒータ12に戻される。
熱処理装置1によって熱処理される複数の被処理物200は、より均一な処理を施されるために、可能な限り均一に熱風を受けることが好ましい。このための構成について、より具体的に説明する。以下では、整流室4から処理室5に送られる熱風の分布を調整するための構成について説明する。
操作室10は、整流室4から処理室5に送られる熱風の分布を作業員が調整する際に、当該作業員が作業を行う場所として設けられている。操作室10は、筐体2の整流室4に隣接して配置されている。なお、本実施形態では、操作室10は、筐体2の外部に配置されているけれども、筐体2の内部に配置されていてもよい。
図2は、熱処理装置1の主要部の平面図であり、一部を切断した状態で示している。図1および図2を参照して、操作室10は、4つの側壁23,25〜27と、ドア28とを有している。すなわち、本実施形態では、側壁23は、整流室4の一要素であり、かつ、操作室10の一要素である。
これら4つの側壁23,25〜27は、平面視において全体として矩形状に配置されている。たとえば、側壁25にドア28が取り付けられている。作業員は、このドア28を通して、操作室10に出入りすることができる。
操作室10と整流室4との間には、気密シール構造が採用されている。具体的には、本実施形態では、側壁21と側壁25との接続部にシール部材29が配置されている。また、側壁22と側壁27との接続部にシール部材30が配置されている。
シール部材29,30は、たとえば、シリコンゴム製であり、対応する側壁21,25;22,27間を気密的にシールしている。この構成により、熱処理装置1における熱処理動作時であっても、整流室4を通過する熱風は、操作室10には入らない。したがって、上記の熱処理動作時であっても、操作室10は常温に近い状態を維持され、操作室10への作業員の入室が可能である。また、筐体2の外部の大気中の酸素が筐体2の内部に侵入することも抑制されており、これにより、処理室5内への酸素の侵入が抑制されている。
また、整流室4から処理室5へ向かう方向と、整流室4から操作室10へ向かう方向とが異なっている。より具体的には、整流室4から処理室5へ向かう方向は、第2進行方向D2である。一方、整流室4から操作室10へ向かう方向は、平面視において、第2進行方向D2と交差(直交)している。また、整流室4は、操作室10に隣接して配置され、かつ、処理室5に隣接して配置されている。本実施形態では、整流室4は、操作室10と1つの側壁(側壁23)を共用している。また、整流室4は、処理室5と1つの側壁(側壁22)を共用している。
操作室10において、作業員は、操作装置9を操作することにより、シャッタ部材8を操作することができる。これにより、シャッタ部材8を用いた、気流A1の分布の調整が可能である。
図3は、整流室4の内部を第2進行方向D2の上流側から見た状態を示す図であり、一部を断面で示している。図1〜図3を参照して、シャッタ部材8は、前述したように、通路15から処理室5へ向かう気流A1の分布を調整するために設けられている。この場合の「気流A1の分布」とは、第2進行方向D2と直交する方向における気流A1の分布をいう。
シャッタ部材8(81〜86)は、処理室5へ向けて通路15を通過する気流A1を調整するために設けられている。具体的には、シャッタ部材8(81〜86)は、側壁22に形成された複数のノズル孔31〜36を開閉することで、通路15を塞ぐ割合を調整する。シャッタ部材8の詳細な説明に先立ち、ノズル孔31〜36の構成を説明する。
ノズル孔31〜36は、通路15を通った気流A1を処理室5へ吹き出すために設けられている。ノズル孔31〜36は、本発明の「処理室の出口」の一例である。ノズル孔31〜36は、複数(本実施形態では、3×6=18個)設けられている。各ノズル孔31〜36は、側壁22を貫通しており、本実施形態では、矩形状に形成されている。各ノズル孔31〜36の大きさは同じである。ノズル孔31〜36は、側壁22において規則的に配置されている。
ノズル孔31は、側壁22の右上部に3つ形成されており、これら3つのノズル孔31が左右方向に等間隔に並んでいる。ノズル孔32は、側壁22の左上部に3つ形成されており、これら3つのノズル孔32が左右方向に等間隔に並んでいる。
ノズル孔33は、上下方向における側壁22の中央部において、側壁22の右寄りに3つ形成されており、これら3つのノズル孔33が左右方向に等間隔に並んでいる。ノズル孔34は、上下方向における側壁22の中央部において、側壁22の左寄りに3つ形成されており、これら3つのノズル孔34が左右方向に等間隔に並んでいる。
ノズル孔35は、側壁22の右下部に3つ形成されており、これら3つのノズル孔35が左右方向に等間隔に並んでいる。ノズル孔36は、側壁22の左下部に3つ形成されており、これら3つのノズル孔36が左右方向に等間隔に並んでいる。
複数の上記ノズル孔31〜36のそれぞれに対応して、複数のシャッタ部材8(81〜86)が配置されている。シャッタ部材81〜86は、それぞれ、対応するノズル孔31〜36に隣接して配置されている。すなわち、シャッタ部材81〜86は、整流室4の出口に配置されている。各シャッタ部材8は、たとえば、金属板を用いて矩形状に形成されており、整流室4において、側壁22の側面と平行に配置されている。各シャッタ部材8は、側壁22の側面に接触するように配置されている。
シャッタ部材8(81〜86)は、開口部8a(81a〜86a)と、スライド用孔部8b(81b〜86b)とを有している。
開口部81a〜86aは、対応するノズル孔31〜36に熱風を通過させるために設けられている。開口部81a〜86aは、対応するシャッタ部材81〜86において、対応するノズル孔31〜36の数と同じ数設けられている。すなわち、本実施形態では、シャッタ部材81〜86のそれぞれにおいて、3つの開口部81a〜86aが設けられている。本実施形態では、開口部81a〜86aの形状は、それぞれ、対応するノズル孔31〜36の大きさと略同一である。
シャッタ部材81〜86のそれぞれにおいて、開口部81a〜86aの左右方向の配置ピッチは、対応するノズル孔31〜36の左右方向の配置ピッチと同じである。
スライド用孔部81b〜86bは、それぞれ、対応するシャッタ部材81〜86の変位を案内するために設けられている。スライド用孔部81b〜86bは、それぞれ、対応するシャッタ部材81〜86のたとえば四隅に設けられている。本実施形態では、各スライド用孔部81b〜86bは、左右方向に延びる細長い形状に形成されている。スライド用孔部81b〜86bには、それぞれ、対応するガイドピン41〜46が貫通されている。
各ガイドピン41〜46は、側壁22に固定されている。上記の構成により、シャッタ部材81〜86は、対応するガイドピン41〜46に支持されており、かつ、左右方向にスライド可能である。そして、各シャッタ部材81〜86は、左右方向に変位することで、対応するノズル孔31〜36を塞ぐ状態と、対応するノズル孔31〜36の少なくとも一部を開放する状態とを実現できる。このように、シャッタ部材81〜86によって、通路15(ノズル孔31〜36)を塞ぐ割合を調整可能であり、通路15を通過する気流A1の分布を調整可能である。
図3では、シャッタ部材81,82,85,86のそれぞれが、対応するノズル孔31,32,35,36を通路15に開放している状態を示している。また、図3では、シャッタ部材83,84のそれぞれが、対応するノズル孔33,34を塞いでいる状態を示している。これらのシャッタ部材81〜86は、操作装置9(91〜93)によって操作される。
操作装置91〜93は、対応するシャッタ部材81,82;83,84;85,86を通路15の外部から操作するために設けられている。本実施形態では、各操作装置91〜93は、金属などの耐熱性に優れた材料を用いており、単一部材として設けられている。なお、各操作装置91〜93は、複数の部材を組み合わせて形成されていてもよい。
操作装置91は、左右方向に並ぶ2つのシャッタ部材81,82を一括して変位させるために設けられている。
操作装置91は、主体部91aと、操作部91bと、2つの連結部91c,91dと、を有している。
主体部91aは、左右方向に延びる部材として設けられている。本実施形態では、主体部91aは、丸軸状に形成されている。主体部91aは、操作室10(整流室4)の側壁23を貫通している。主体部91aは、ブッシュ51を介して側壁23に支持されている。ブッシュ51は、たとえば、PTFE(PolyTetraFluoroEthylene)などを材料とする円環状の部材であり、摩擦係数が比較的小さい。主体部91aは、ブッシュ51によって、左右方向にスライド可能に支持されている。また、ブッシュ51が設けられていることにより、通路15から操作室10内への熱風の侵入が抑制されている。主体部91aの一端部に操作部91bが設けられている。
操作部91bは、作業員が操作装置91を操作する際に把持されるグリップ部として設けられており、連結部91c,91dと連動して変位可能である。本実施形態では、操作部91bは、主体部91aと一体に形成された棒状部分であり、通路15の外部である操作室10に配置されている。なお、操作部91bの材料の熱伝導率は、主体部91aの熱伝導率よりも低く設定されていることが好ましい。作業員から操作部91bに与えられた力は、主体部91aを介して連結部91c,91dに伝わる。
連結部91c,91dは、対応するシャッタ部材81,82に連結される部分として設けられている。連結部91c,91dは、通路15内に配置されている。連結部91c,91dは、たとえば、丸軸状に形成されている。連結部91c,91dは、主体部81aから対応するシャッタ部材81,82に延びており、対応するシャッタ部材81,82のたとえば下部に固定されている。
上記の構成により、作業員が操作部91bを把持して操作部91bを左右方向に変位させると、この変位は、主体部91aを介して対応する連結部91c,91dおよびシャッタ部材81,82に伝わる。その結果、シャッタ部材81,82の位置が変更され、ノズル孔31,32の開度が調整される。
次に、操作装置92について説明する。操作装置92は、操作装置91と同様の構成であるので、操作装置91と重複する説明については、一部省略する。
操作装置92は、左右方向に並ぶ2つのシャッタ部材83,84を一括して変位させるために設けられている。
操作装置92は、主体部92aと、操作部92bと、2つの連結部92c,92dと、を有している。
これら主体部92a、操作部92b、および2つの連結部92c,92dは、それぞれ、対応する主体部91a、操作部91b、および2つの連結部91c,91dと同様の構成を有している。また、操作装置92は、操作装置91と同様に配置されている。ただし、操作装置92は、操作装置91の下方に位置している。
主体部92aは、操作室10(整流室4)の側壁23を貫通している。主体部92aは、ブッシュ52を介して側壁22に支持されている。ブッシュ52は、ブッシュ51と同様の構成を有している。主体部92aは、ブッシュ52によって、左右方向にスライド可能に支持されている。また、ブッシュ52が設けられていることにより、通路15から操作室10内への熱風の侵入が抑制されている。
連結部92c,92dは、対応するシャッタ部材83,84に連結される部分として設けられている。連結部92c,92dは、主体部92aから対応するシャッタ部材83,84に延びており、対応するシャッタ部材83,84のたとえば下部に固定されている。
上記の構成により、作業員が操作部92bを把持して操作部92bを左右方向に変位させると、この変位は、主体部92aを介して対応する連結部92c,92dおよびシャッタ部材83,84に伝わる。その結果、シャッタ部材83,84の位置が変更され、ノズル孔33,34との開度が調整される。
次に、操作装置93について説明する。操作装置93は、操作装置91と同様の構成であるので、操作装置91と重複する説明については、一部省略する。
操作装置93は、左右方向に並ぶ2つのシャッタ部材85,86を一括して変位させるために設けられている。
操作装置93は、主体部93aと、操作部93bと、2つの連結部93c,93dと、を有している。
これら主体部93a、操作部93b、および2つの連結部93c,93dは、それぞれ、対応する主体部91a、操作部91b、および2つの連結部91c,91dと同様の構成を有している。また、操作装置93は、操作装置91と同様に配置されている。ただし、操作装置93は、操作装置92の下方に位置している。
主体部93aは、操作室10(整流室4)の側壁23を貫通している。主体部93aは、ブッシュ53を介して側壁23に支持されている。ブッシュ53は、ブッシュ51と同様の構成を有している。主体部93aは、ブッシュ53によって、左右方向にスライド可能に支持されている。また、ブッシュ53が設けられていることにより、通路15から操作室10内への熱風の侵入が抑制されている。
連結部93c,93dは、対応するシャッタ部材85,86に連結される部分として設けられている。連結部93c,93dは、主体部93aから対応するシャッタ部材85,86に延びており、対応するシャッタ部材85,86のたとえば下部に固定されている。
上記の構成により、作業員が操作部93bを把持して操作部93bを左右方向に変位させると、この変位は、主体部93aを介して対応する連結部93c,93dおよびシャッタ部材85,86に伝わる。その結果、シャッタ部材85,86の位置が変更され、ノズル孔35,36の開度が調整される。
以上説明したように、本発明の熱処理装置1によると、シャッタ部材8が設けられていることにより、処理室5内に配置された被処理物200に供給される気流A1の分布を調整することができる。これにより、第2進行方向D2に沿って見て、処理室5における気流A1の分布をより均等にできるので、被処理物200に、より均等に熱風を供給することができる。また、操作装置9が設けられていることにより、シャッタ部材8は、通路15の外部の操作室10から操作され得る。このため、作業員は、熱処理装置1の運転中であっても、高温の通路15内へ入ることなく、シャッタ部材8を操作できる。よって、熱処理装置1を停止することなく、気流A1の分布を調整できる。これにより、高温の気流A1をより容易に調整できる。
より詳細には、シャッタ部材8の位置調整の際に、ヒータ12の停止および通路15の冷却を待つことなく、作業員によるシャッタ部材8の位置調整を行うことができる。したがって、シャッタ部材8の位置調整のために熱処理装置1を停止する必要がなく、シャッタ部材8の位置調整作業を、迅速に、かつ、気流A1を生じさせたままの状態で行うことができる。
また、熱処理装置1によると、操作装置91〜93のそれぞれにおいて、操作部91b,92b,93bが操作されることで対応する連結部91c,91d;92c,92d;93c,93dが動作され、その結果、対応するシャッタ部材81,82;83,84;85,86が変位する。これにより、シャッタ部材8を用いた気流A1の調整を容易に行うことができる。このように、操作装置9を用いてシャッタ部材8を変位させることで、処理室5に向かう気流A1の分布を調整できる。
また、ノズル孔31〜36およびシャッタ部材81〜86は、側壁22における複数の領域に分散して配置されている。これにより、シャッタ部材81,82の位置と、シャッタ部材83,84の位置と、シャッタ部材85,86の位置を個別に調整することで、第2進行方向D2から見た処理室5の各領域への熱風の供給量を、より均一に設定することができる。
また、熱処理装置1によると、整流室4は、操作室10に隣接して配置され、かつ、処理室5に隣接して配置されている。この構成によると、整流室4、操作室10、および、処理室5をコンパクトに配置できる。よって、熱処理装置1の全体をコンパクトにすることができる。
また、熱処理装置1によると、整流室4から処理室5へ向かう方向と、整流室4から操作室10へ向かう方向とが異なっている。この構成によると、整流室4において処理室5へ向かう高温の気流A1から操作室10への伝熱量を、小さくできる。よって、操作室10が高温になることを抑制できる。
また、熱処理装置1によると、整流室4の出口としてのノズル孔31〜36に、シャッタ部材8が配置されている。この構成によると、処理室5へ向かう気流A1を、より確実に所望の流れとなるように調整できる。
また、熱処理装置1によると、ヒータ12を通過した気体は、熱風発生装置3から、通路15における気流A1の第2進行方向D2に対して交差する第1進行方向D1を向いて通路15に導入される。この構成によると、通路15を通過する気流A1を発生させるためのファン13などの部材を、通路15における気流A1の第2進行方向D2と交差する第1進行方向D1に沿って配置することができる。これにより、ファン13などの部材を、通路15における気流A1の第2進行方向D2に沿って配置する必要が無く、熱処理装置1におけるファン13などの部材のレイアウトの自由度をより高くできる。本実施形態では、ファン13が通路15の上方に配置されている。その結果、熱処理装置1を水平方向に大型化しなくてよく、熱処理装置1のさらなる小型化を実現できる。
[第2実施形態]
図4は、本発明の第2実施形態にかかる熱処理装置1Aの主要部の模式的な平面図であり、一部を断面で示している。図5および図6は、熱処理装置1Aの内部のルーバー100の周辺の側面図であり、一部を断面で示している。図4〜図6を参照して、熱処理装置1Aは、熱処理装置1の構成に加えて、ルーバー100と、ルーバー100を操作するための第2操作装置110と、をさらに備えている。
ルーバー100は、整流室4の通路15を通過する熱風の分布を調整するために設けられている。より具体的には、ルーバー100は、通路15における気流A1の左右方向の向きを調整するために設けられている。
ルーバー100(101,102)は、本実施形態では、複数(2つ)設けられており、通路15内に配置されている。第2進行方向D2に沿って、ルーバー100、シャッタ部材8の順にこれらルーバー100およびシャッタ部材8が配置されている。ルーバー100は、上下に延びる部材として設けられている。ルーバー101,102は、左右方向に離隔して配置されている。ルーバー101は、たとえば、シャッタ部材81と前後方向に並んでいる。また、ルーバー102は、たとえば、シャッタ部材82と前後方向に並んでいる。
ルーバー100(101,102)は、上下方向(鉛直方向)に延びる軸線回りを揺動可能に構成されており、矢印C1,C2方向に揺動可能である。
ルーバー101は、軸部101aと、枠101b,101cと、ルーバー本体101d,101eと、を有している。
軸部101aは、上下方向に延びている。本実施形態では、軸部101aは、3つの棒状部材によって形成されている。軸部101aの下端部は、整流室4の底壁に回転可能に支持されている。より具体的には、底壁には、凹部111eが形成されており、この凹部111eに軸部101aの下端部が嵌め込まれている。また、軸部101aの上端部は、たとえば側壁24から延びるステー55に回転可能に支持されている。より具体的には、ステー55は、たとえば、細長い板状に形成されており、このステー55の下面に凹部111eが形成されている。この凹部111eに軸部101aの上端部が嵌め込まれている。軸部101aは、枠101b,101cを支持している。
枠101b,101cは、それぞれ、対応するルーバー本体101d,101eを支持するために設けられている。枠101b,101cは、それぞれ、軸部101aの途中部に固定されている。枠101bの下方に枠101cが配置されている。枠101b,101cは、それぞれ、側面視において略U字状に形成されており、第2進行方向D2の下流側に向けて開放されている。枠101b,101cのそれぞれに、対応するルーバー本体101d,101eが固定されている。
ルーバー本体101d,101eは、本発明の「気流調整部材、風向調整部材」の一例であり、通路15を通過する気流A1を調整するために設けられている。ルーバー本体101d,101eは、それぞれ、ガイド部材14(図4〜6では図示せず)によって通路15の上方から通路15へ向けて送られてきた気流A1に当てられる。
ルーバー本体101d,101eは、たとえば、側面視において矩形状に形成された平板状の部材である。なお、ルーバー本体101d,101eの形状は、特に限定されず、図5で想像線である2点鎖線で示すように、側面視で一部が欠けた形状であってもよい。本実施形態では、ルーバー本体101dの一部は、対応する枠101bで囲まれた領域内に配置されており、ルーバー本体101dの残りの部分は、側面視において枠101bから突出している。同様に、ルーバー本体101eの一部は、対応する枠101cで囲まれた領域内に配置されており、ルーバー本体101eの残りの部分は、側面視において枠101cから突出している。
上記の構成により、軸部101aが軸部101a回りの矢印C1方向に揺動すると、枠101c,101dおよびルーバー本体101d,101eが軸部101aの軸線回りを揺動する。ルーバー本体101d,101eの向きによって、気流A1の向きが調整される。
次に、ルーバー102について説明する。ルーバー102は、ルーバー101と同様の構成であるので、ルーバー101と重複する説明については、一部省略する。
ルーバー102は、軸部102aと、枠102b,102cと、ルーバー本体102d,102eと、を有している。
これら軸部102a、枠102b,102c、およびルーバー本体102d,102eは、それぞれ、対応する軸部101a、枠101b,101c、およびルーバー本体101d,101eと同様の構成を有している。
軸部102aの下端部は、整流室4の底壁に回転可能に支持されている。より具体的には、底壁には、凹部112eが形成されており、この凹部112eに軸部102aの下端部が嵌め込まれている。また、軸部102aの上端部は、たとえば側壁23から延びるステー56に回転可能に支持されている。より具体的には、ステー56は、たとえば、細長い板状に形成されており、このステー56の下面に凹部112eが形成されている。この凹部112eに軸部102aの上端部が嵌め込まれている。軸部102aは、枠102b,102cを支持している。
枠102b,102cは、それぞれ、対応するルーバー本体102d,102eを支持するために設けられている。枠102bの下方に枠102cが配置されている。枠102b,102cのそれぞれに、対応するルーバー本体102d,102eが固定されている。
上記の構成により、軸部102aが軸部102a回りの矢印C2方向に揺動すると、枠102b,102cおよびルーバー本体102d,102eが軸部102aの軸線回りを揺動する。ルーバー本体102d,102eの向きによって、気流A1の向きが調整される。
上記の構成を有するルーバー100(101,102)は、第2操作装置110(111,112)によって操作されることで、向きを変更される。第2操作装置111,112は、対応するルーバー101,102を通路15の外部から操作するために設けられている。本実施形態では、各第2操作装置111,112は、操作装置9と同様の材料を用いて形成されている。
第2操作装置111は、ルーバー101を揺動させるために設けられている。
第2操作装置111は、主体部111aと、操作部111bと、連結部111cと、を有している。
主体部111aは、左右方向に延びる部材として設けられている。本実施形態では、主体部111aは、丸軸状に形成されている。主体部111aは、操作室10(整流室4)の側壁23を貫通している。主体部111aは、ブッシュ157を介して側壁23に支持されている。ブッシュ157は、たとえば、PTFE(PolyTetraFluoroEthylene)などを材料とする円環状の部材であり、摩擦係数が比較的小さい。主体部111aは、ブッシュ157によって、左右方向にスライド可能に支持されている。また、ブッシュ157が設けられていることにより、通路15から操作室10内への熱風の侵入が抑制されている。主体部111aの一端部に操作部111bが設けられている。
操作部111bは、作業員が操作装置111を操作する際に把持されるグリップ部として設けられており、連結部111cと連動して変位可能である。本実施形態では、操作部111bは、主体部111aと一体に形成された棒状部分であり、操作室10に配置されている。なお、操作部111bの材料の熱伝導率は、主体部111aの熱伝導率よりも低いことが好ましい。作業員から操作部111bに与えられた力は、主体部111aを介して連結部111cに伝わる。
連結部111cは、ルーバー101に連結される部分として設けられている。連結部111cは、通路15内に配置されている。連結部111cは、たとえば、球面継手である。
連結部111cは、凸部111dと凹部111eとを有している。
凸部111dは、突起状に形成されており、ルーバー101のたとえば枠101bに固定されている。凸部111dの先端部は、球状に形成されている。凸部111dは、凹部111eに嵌め込まれている。凹部111eは、凸部111dを受け容れる球面状の空間を形成しており、主体部111aの一端部に固定されている。これにより、連結部111cは、枠101bなどを介してルーバー本体101d,101eに連結されている。
上記の構成により、作業員が操作部111bを把持して操作部111bを左右方向に変位させると、この変位は、主体部111aおよび連結部111cを介して、枠101bに伝わる。これにより、ルーバー101は、軸部101aの回りを揺動し、ルーバー本体101d,101eの向きが変更される。
次に、第2操作装置112について説明する。第2操作装置112は、第2操作装置111と同様の構成であるので、第2操作装置111と重複する説明については、一部省略する。第2操作装置112は、ルーバー102を揺動させるために設けられている。
第2操作装置112は、主体部112aと、操作部112bと、連結部112cと、を有している。
これら主体部112a、操作部112b、および連結部112cは、それぞれ、対応する主体部111a、操作部111b、および連結部111cと同様の構成を有している。
主体部112aは、操作室10(整流室4)の側壁23を貫通している。主体部112aは、ブッシュ158を介して側壁23に支持されている。ブッシュ158は、ブッシュ157と同様の部材である。主体部112aは、ブッシュ158によって、左右方向にスライド可能に支持されている。また、ブッシュ158が設けられていることにより、通路15から操作室10内への熱風の侵入が抑制されている。
連結部112cは、ルーバー102に連結される部分として設けられている。連結部112cは、通路15内に配置されている。連結部112cは、たとえば、球面継手である。
連結部112cは、凸部112dと凹部112eとを有している。
凸部112dは、突起状に形成されており、ルーバー102のたとえば枠102bに固定されている。凸部112dの先端部は、球状に形成されている。凸部112dは、凹部112eに嵌め込まれている。凹部112eは、凸部112dを受け容れる球面状の空間を形成しており、主体部112aの一端部に固定されている。これにより、連結部112cは、枠102bなどを介してルーバー本体102d,102eに連結されている。
上記の構成により、作業員が操作部112bを把持して操作部112bを左右方向に変位させると、この変位は、主体部112aおよび連結部112cを介して、枠102bに伝わる。これにより、ルーバー102は、矢印C2に示すように軸部102aの回りを揺動し、ルーバー本体102d,102eの向きが変更される。
以上説明したように、本発明の第2実施形態にかかる熱処理装置1Aによると、第1実施形態にかかる熱処理装置1と同様の作用および効果を得ることができる。また、ルーバー100が設けられていることにより、処理室5内に配置された被処理物200に供給される気流A1の分布を調整することができる。これにより、第2進行方向D2から見て、処理室5における気流A1の分布をより均等にできるので、被処理物200に、より均等に熱風を供給することができる。また、第2操作装置110が設けられていることにより、ルーバー100は、通路15の外部の操作室10から操作され得る。このため、作業員は、熱処理装置1Aの運転中であっても、高温の通路15へ入ることなく、ルーバー100を操作できる。よって、熱処理装置1Aを停止することなく、気流A1の向きを調整できる。これにより、高温の気流A1を、より容易に調整できる。
より詳細には、ルーバー100の位置調整の際に、ヒータ12の停止および通路15の冷却を待つことなく、作業員によるルーバー100の位置調整を行うことができる。したがって、ルーバー100の位置調整のために熱処理装置1を停止する必要がなく、ルーバー100の位置調整作業を、迅速に、かつ、気流A1を生じさせたままの状態で行うことができる。
また、熱処理装置1Aによると、第2操作装置111,112のそれぞれにおいて、操作部111b,112bが操作されることで連結部111c,112cが動作され、その結果、対応するルーバー101,102が変位する。これにより、ルーバー101,102を用いた気流A1の調整を容易に行うことができる。このように、第2操作装置111,112を用いてルーバー101,102を変位させることで、処理室5に向かう気流A1の分布を調整できる。
また、ルーバー本体101d,101e;102d,102eは、通路15内において複数の領域に分散して配置されている。これにより、ルーバー101と、ルーバー102のそれぞれの向きを個別に調整することで、第2進行方向D2から見た処理室5の各領域への熱風の供給量を、より均一に設定することができる。
また、熱処理装置1Aによると、シャッタ部材8に加えて、ルーバー100が設けられている。このため、ルーバー100の向きの調整を行うことで、シャッタ部材8の左右方向の位置については微調整を行うのみで、処理室5における気流A1をより均等にできる。このように、シャッタ部材8とルーバー100との相乗効果によって、シャッタ部材8の調整にかかる手間を少なくすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したけれども、本発明は上述の実施の形態に限られるものではない。本発明は、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能である。
[変形例]
(1)上述の第2実施形態では、ルーバー101,102の各軸部101a,102aが鉛直方向に延びる形態を例に説明した。しかしながら、この通りでなくてもよい。たとえば、図7に示すように、ルーバー101の軸部101aは、垂直方向に対して交差する方向に延びていてもよい。たとえば、ルーバー101の軸部101aは、水平方向に延びていてもよい。この場合、ルーバー101の軸部101aは、整流室4の側壁23,24に回転可能に支持される。そして、軸部101aの一端部は、操作室10内に配置され、この一端部が操作部91bとして用いられる。この場合、操作装置9Bは、連結部としての枠101b,101cと、操作部91bとを有することとなる。
(2)また、上述の各実施形態では、操作装置9および第2操作装置110が、いずれも、通路15の内部と外部とを仕切る側壁23を貫通する形態について説明した。しかしながら、この通りでなくてもよい。たとえば、操作室10に配置された操作部91b,92b,93b,111b,112bと、通路15内に配置された部材(連結部など)とを、磁石などを用いて非接触の状態で連結してもよい。
(3)また、上述の各実施形態において、排気口16に、本発明のシャッタ部材とこのシャッタ部材を操作する操作装置とを設けてもよい。
本発明は、熱処理装置として、広く適用することができる。
1,1A 熱処理装置
4 整流室
5 処理室
8 シャッタ部材(気流調整部材)
9 操作装置(シャッタ部材用操作装置)
9B 操作装置(ルーバー本体用操作装置)
10 操作室
15 通路
21〜24 側壁
31〜36 ノズル孔(処理室の出口)
91b,92b,93b 操作部
91c,91d 連結部
92c,92d 連結部
93c,93d 連結部
101a,102a 軸部
101d,101e,102d,102e ルーバー本体(気流調整部材、風向調整部材)
110 第2操作装置(操作装置、ルーバー本体用操作装置)
111b,112b 操作部
111c,112c 連結部
200 被処理物
A1 気流

Claims (8)

  1. 加熱された気体が通過可能な通路と、
    被処理物を配置可能な処理室へ向けて前記通路を通過する気流を調整可能な、気流調整部材と、
    前記気流調整部材を前記通路の外部から操作可能な操作装置と、
    を備え、
    前記気流調整部材は、前記通路を塞ぐ割合を調整するためのシャッタ部材と、前記通路に配置され前記通路を通過する気流の分布を調整するためのルーバー本体と、を含んでいることを特徴とする、熱処理装置。
  2. 請求項1に記載の熱処理装置であって、
    前記操作装置は、
    前記通路内において前記気流調整部材に連結された連結部と、
    前記通路の外部に配置され前記連結部と連動して変位可能な操作部と、
    を含んでいることを特徴とする、熱処理装置。
  3. 請求項2に記載の熱処理装置であって、
    前記通路を形成する整流室と、
    前記操作部が配置される操作室と、をさらに備え、
    前記整流室は、前記操作室に隣接して配置され、かつ、前記処理室に隣接して配置されていることを特徴とする、熱処理装置。
  4. 請求項3に記載の熱処理装置であって、
    前記整流室から前記処理室へ向かう方向と、前記整流室から前記操作室へ向かう方向とが異なっていることを特徴とする、熱処理装置。
  5. 請求項3または請求項4に記載の熱処理装置であって、
    前記整流室の出口に前記シャッタ部材が配置されていることを特徴とする、熱処理装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の熱処理装置であって、
    前記操作装置として、前記シャッタ部材に連結され前記シャッタ部材を変位可能なシャッタ部材用操作装置と、前記ルーバー本体に連結され前記ルーバー本体の向きを変更可能なルーバー本体用操作装置と、が設けられ、
    前記シャッタ部材用操作装置、および、前記ルーバー本体用操作装置は、それぞれ、対応する前記シャッタ部材および前記ルーバー本体を変位させるための操作部を含み、
    前記通路を形成する整流室であって前記通路の内側と外側を仕切る複数の側壁を含む整流室をさらに備え、
    各前記操作部は、同一の前記側壁から突出した状態で前記通路の外部に配置されていることを特徴とする、熱処理装置。
  7. 請求項6に記載の熱処理装置であって、
    各前記操作部は、対応する前記シャッタ部材および前記ルーバー本体を変位させるときの変位方向が互いに平行であることを特徴とする、熱処理装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の熱処理装置であって、
    前記気体は、前記通路における前記気流の進行方向に対して交差する方向を向いて前記通路に導入されることを特徴とする、熱処理装置。
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