JP2017106694A - 温風暖房機 - Google Patents
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Abstract
【課題】燃焼式熱源及び電気式熱源を備える温風暖房機において、換気が行われた状態であるか否かを適切に判断して、該換気が不十分な状態である場合に、燃焼式熱源の燃焼運転を速やかに停止することができる温風暖房機を提供する。【解決手段】温風暖房機1の制御装置31は、炎検知センサ23の出力に基づいて換気がの必要であると判定した場合に、燃焼式熱源3の燃焼量を所定燃焼量に制御した状態で炎検知センサ23の出力値を記憶した後、燃焼運転を停止する。その後、電気式熱源4による暖房運転中に燃焼再開条件が成立すると、燃焼式熱源3の燃焼運転を再開して、その燃焼量を所定燃焼量に制御した状態での炎検知センサ23の出力に基づいて換気がなされたか否かを判定する。換気がなされていないと判定した場合には、燃焼運転を停止する。【選択図】図3
Description
本発明は、送風空気を加熱する熱源として電気式熱源と燃焼式熱源とを備える温風暖房機に関する。
この種の温風暖房機としては、従来、例えば特許文献1に見られるものが知られている。特許文献1には、室温センサによる室温の検出温度が所定温度(設定温度+3℃)以下であり、且つ、炎検知棒による炎検知レベルが酸欠停止レベルを超えていない場合には、燃焼式熱源により送風空気を加熱する暖房運転を行い、室温の検出温度が所定温度よりも高い温度に昇温するか、又は、炎検知レベルが酸欠停止レベルを超えた場合に、燃焼式熱源の燃焼運転を停止させて、電気式熱源(気化器のヒータ)により送風空気を加熱する暖房運転を行う技術が記載されている。
特許文献1に見られる技術では、炎検知レベルが酸欠停止レベルを超えた場合に、燃焼式熱源の燃焼運転を停止して、電気式熱源による暖房運転が開始されるものの、その後、室温の検出温度が所定温度を下回る状態になると、燃焼式熱源の燃焼運転による暖房運転が再開されるようになっている。
この場合、室内の換気が十分になされていない状態では、燃焼式熱源の燃焼運転を速やかに停止することが望ましい。
ここで、前記特許文献1に見られる技術では、燃焼式熱源の燃焼運転を再開した後に、炎検知レベルが再び前記酸欠停止レベルを超えれば、燃焼式熱源の燃焼運転が再び停止されることとなる。
しかるに、炎検知棒等の炎検知センサの出力は、一般に、燃焼量等の影響でばらつきを生じやすい。このため、燃焼式熱源の燃焼運転の再開後の燃焼量によっては、換気が不十分であるのに、炎検知レベルが酸欠停止レベルを超えない状態がある程度継続してしまう虞がある。ひいては、換気が不十分な状態で、燃焼式熱源の燃焼運転が継続的に行われてしまう虞がある。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、燃焼式熱源及び電気式熱源を備える温風暖房機において、燃焼式熱源の燃焼運転の停止後に、該燃焼運転を再開したときに、換気が行われた状態であるか否かを適切に判断して、該換気が不十分な状態である場合に、燃焼式熱源の燃焼運転を速やかに停止することができる温風暖房機を提供することを目的とする。
本発明の温風暖房機は、上記目的を達成するために、被暖房空間の空気を加熱する熱源である燃焼式熱源及び電気式熱源と、前記燃焼式熱源の燃焼炎を検知する炎検知センサと、前記燃焼式熱源及び電気式熱源の作動制御を行う制御装置とを備え、前記燃焼式熱源が、前記被暖房空間の空気を燃焼用空気として使用して燃焼運転を行うように構成された温風暖房機であって、
前記制御装置は、
前記燃焼式熱源の燃焼運転を行った状態での暖房運転中に、前記炎検知センサの出力を、該燃焼式熱源の燃焼量に応じて可変的に設定した所定の第1判定レベルと比較することにより、被暖房空間の換気の必要性が有るか否かを逐次判定する第1判定処理と、
該第1判定処理の判定結果が肯定的となったとき、前記燃焼式熱源の燃焼量を、最大燃焼量と最小燃焼量とのうちの最大燃焼量により近い所定の燃焼量に制御することと、該燃焼式熱源の燃焼量を前記所定の燃焼量に制御した状態での前記炎検知センサの出力の値を記憶保持することと、該記憶保持後に、前記燃焼式熱源の燃焼運転を停止すると共に前記電気式熱源の発熱運転を行うように前記燃焼式熱源及び電気式熱源を制御することとを実行する第1制御処理と、
前記燃焼式熱源の燃焼運転を停止し、且つ、前記電気式熱源の発熱運転を行った状態での暖房運転中に、所定の燃焼再開条件が成立したとき、前記燃焼式熱源の燃焼運転を開始し、さらに該燃焼運転の開始直後における該燃焼式熱源の燃焼量を前記所定の燃焼量に制御することを実行する第2制御処理と、
前記燃焼式熱源の燃焼量が前記所定の燃焼量に制御された状態で、前記炎検知センサの出力を、前記第1制御処理で記憶保持した出力値から所定量だけ変化させてなる第2判定レベルと比較することにより、被暖房空間の換気がなされたか否かを判定する第2判定処理と、
該第2判定処理の判定結果が否定的である場合に前記燃焼式熱源の燃焼運転を停止する第3制御処理とを実行する機能を有すると共に、
前記第2判定処理で使用する前記第2判定レベルを、前記燃焼式熱源の燃焼量を前記所定の燃焼量に制御した状態での前記炎検知センサの出力が該第2判定レベルに一致する場合における燃焼用空気の酸素濃度が、前記燃焼式熱源の燃焼量を前記所定の燃焼量に制御した状態での前記炎検知センサの出力が前記第2制御処理で記憶保持した出力値に一致する場合における燃焼用空気の酸素濃度よりも高い酸素濃度となるように設定するように構成されていることを特徴とする(第1発明)。
前記制御装置は、
前記燃焼式熱源の燃焼運転を行った状態での暖房運転中に、前記炎検知センサの出力を、該燃焼式熱源の燃焼量に応じて可変的に設定した所定の第1判定レベルと比較することにより、被暖房空間の換気の必要性が有るか否かを逐次判定する第1判定処理と、
該第1判定処理の判定結果が肯定的となったとき、前記燃焼式熱源の燃焼量を、最大燃焼量と最小燃焼量とのうちの最大燃焼量により近い所定の燃焼量に制御することと、該燃焼式熱源の燃焼量を前記所定の燃焼量に制御した状態での前記炎検知センサの出力の値を記憶保持することと、該記憶保持後に、前記燃焼式熱源の燃焼運転を停止すると共に前記電気式熱源の発熱運転を行うように前記燃焼式熱源及び電気式熱源を制御することとを実行する第1制御処理と、
前記燃焼式熱源の燃焼運転を停止し、且つ、前記電気式熱源の発熱運転を行った状態での暖房運転中に、所定の燃焼再開条件が成立したとき、前記燃焼式熱源の燃焼運転を開始し、さらに該燃焼運転の開始直後における該燃焼式熱源の燃焼量を前記所定の燃焼量に制御することを実行する第2制御処理と、
前記燃焼式熱源の燃焼量が前記所定の燃焼量に制御された状態で、前記炎検知センサの出力を、前記第1制御処理で記憶保持した出力値から所定量だけ変化させてなる第2判定レベルと比較することにより、被暖房空間の換気がなされたか否かを判定する第2判定処理と、
該第2判定処理の判定結果が否定的である場合に前記燃焼式熱源の燃焼運転を停止する第3制御処理とを実行する機能を有すると共に、
前記第2判定処理で使用する前記第2判定レベルを、前記燃焼式熱源の燃焼量を前記所定の燃焼量に制御した状態での前記炎検知センサの出力が該第2判定レベルに一致する場合における燃焼用空気の酸素濃度が、前記燃焼式熱源の燃焼量を前記所定の燃焼量に制御した状態での前記炎検知センサの出力が前記第2制御処理で記憶保持した出力値に一致する場合における燃焼用空気の酸素濃度よりも高い酸素濃度となるように設定するように構成されていることを特徴とする(第1発明)。
上記第1発明によれば、前記制御装置は、前記燃焼式熱源の燃焼運転を行った状態での暖房運転中に、前記第1判定処理を逐次実行する。この場合、前記第1判定処理で使用する第1判定レベルは、燃焼式熱源の燃焼量に応じて可変的に設定されるものであるから、前記炎検知センサの出力と第1判定レベルとの大小関係が、燃焼式熱源の燃焼量によらずに、燃焼用空気の酸素濃度の高低(所定の酸素濃度に対する高低)との相関性が高いものとなるように該第1判定レベルを設定できる。
このため、前記第1判定処理では、前記炎検知センサの出力と第1判定レベルとの比較に基づいて、被暖房空間の酸素濃度の低下を解消するための換気が必要であるか否かを適切に判定できる。
そして、前記制御装置は、第1判定処理の判定結果が肯定的となった場合、すなわち、前記炎検知センサの出力と前記所定の第1判定レベルとの比較に基づいて、被暖房空間の換気の必要性が有ると判定した場合には、前記第1制御処理を実行する。
これにより、燃焼式熱源の燃焼量が前記所定の燃焼量に制御され、この状態での前記炎検知センサの出力の値が記憶保持される。この場合、上記所定の燃焼量は、最大燃焼量と最小燃焼量とのうちの最大燃焼量により近い燃焼量であるので、一般に、炎検知センサの出力と、燃焼用空気の酸素濃度との相関性が比較的顕著なものとなる。
このため、第1制御処理で記憶保持する炎検知センサ出力の値は、燃焼用空気の酸素濃度に対応するものとしての信頼性が高いものとなる。
そして、第1制御処理では、上記の記憶保持後に、燃焼式熱源の燃焼運転が停止されると共に、電気式熱源の発熱運転が行われる。ひいては、電気式熱源の発熱運転だけにより送風空気を加熱する暖房運転が行われる。
なお、前記所定の燃焼量は、燃焼式熱源の最大燃焼量に一致してもいてもよい。
さらに、前記制御装置は、前記燃焼式熱源の燃焼運転を停止し、且つ前記電気式熱源の発熱運転を行った状態での暖房運転中に、所定の燃焼再開条件が成立したときに、前記第2制御処理を実行する。
これにより、燃焼式熱源の燃焼運転が開始され、さらに該燃焼運転の開始直後における該燃焼式熱源の燃焼量が、前記所定の燃焼量に制御される。
そして、前記制御装置は、このように燃焼式熱源の燃焼量を前記所定の燃焼量に制御した状態、すなわち、前記第1制御処理で炎検知センサの出力の値を記憶保持するに際して制御した燃焼量と同じ燃焼量で燃焼式熱源の燃焼運転を行った状態で、前記第2判定処理を実行する。
これにより、前記炎検知センサの出力と前記所定の第2判定レベルとの比較に基づいて被暖房空間の換気がなされたか否かが判定される。
この場合、第2判定処理の実行時における燃焼式熱源の燃焼量は前記所定の燃焼量であるので、炎検知センサの出力と燃焼用空気の酸素濃度との相関性が顕著に高いものとなる状態で第2判定処理が実行される。
また、第2判定レベルは、前記第1制御処理で記憶保持した値から所定量だけ変化させた判定レベルであって、前記燃焼式熱源の燃焼量を前記所定の燃焼量に制御した状態での前記炎検知センサの出力が該第2判定レベルに一致する場合における燃焼用空気の酸素濃度が、前記燃焼式熱源の燃焼量を前記所定の燃焼量に制御した状態での前記炎検知センサの出力が前記第2制御処理で記憶保持した出力値に一致する場合における燃焼用空気の酸素濃度よりも高い酸素濃度となるように設定される。
このため、第2判定処理では、換気の必要性のために燃焼式熱源の燃焼運転を停止した後に、被暖房空間の換気がなされたか否か(換言すれば、被暖房空間の酸素濃度が換気により十分に回復したか否か)を、前記炎検知センサの出力と第2判定レベルとの比較に基づいて、高い信頼性で適正に判定することができることとなる。
そして、制御装置は、第2判定処理の判定結果が否定的となる場合、すなわち、換気の必要性のために燃焼式熱源の燃焼運転を停止した後に、被暖房空間の換気が十分になされていない場合には、燃焼式熱源の燃焼運転を停止させる。
よって、第1発明によれば、燃焼式熱源の燃焼運転の停止後に、該燃焼運転を再開したときに、換気が行われた状態であるか否かを適切に判断して、該換気が不十分な状態である場合に、燃焼式熱源の燃焼運転を速やかに停止することができる。
上記第1発明では、前記所定の燃焼再開条件は、前記第1制御処理での前記燃焼式熱源の燃焼運転の停止後の経過時間が所定時間以上に達したという条件と、前記第1制御処理での前記燃焼式熱源の燃焼運転の停止後の前記被暖房空間の温度が所定温度以上、低下したという条件とのうちの少なくともいずれか一方を含むことが好ましい(第2発明)。
この第2発明によれば、前記第1制御処理での前記燃焼式熱源の燃焼運転の停止後の経過時間が所定時間以上に達した場合、あるいは、前記第1制御処理での前記燃焼式熱源の燃焼運転の停止後の前記被暖房空間の温度が所定温度以上、低下した場合に、燃焼式熱源の燃焼運転により送風空気を加熱する暖房運転を自動的に再開することが可能となる。
従って、上記経過時間から、被暖房空間の換気が十分に進行している可能性が高いとみなし得る状況、あるいは、電気式熱源による暖房能力が不足している状況で、燃焼式熱源の燃焼運転により送風空気を加熱する暖房運転を自動的に再開することが可能となる。
ここで、一般に、電気式熱源により送風空気を加熱する暖房運転よりも、燃焼式熱源により送風空気を加熱する暖房運転の方が暖房コストあるいは暖房能力等の点で有利である場合が多い。従って、第2発明は、暖房コストあるいは暖房能力等の点で有利な暖房運転(燃焼式熱源の燃焼運転により送風空気を加熱する暖房運転)を行う頻度を高めることができる。
上記第1発明又は第2発明では、前記制御装置は、前記第2制御処理と、前記第2判定処理と、該第2判定処理の判定結果が否定的である場合の前記第3制御処理とを前記電気式熱源の発熱運転を継続した状態で実行するように構成されていることが好ましい(第3発明)。
これによれば、第2判定処理の判定結果が否定的となって、前記燃焼式熱源の燃焼運転を停止しても、該燃焼運転の停止前から前記電気式熱源の発熱運転が継続しているので、継続的な温風の送風を実現できる。
上記第3発明では、前記制御装置は、前記第3制御処理の実行後に前記電気式熱源の発熱運転を行った状態での暖房運転中に、前記燃焼再開条件が成立したとき、前記第2制御処理及び第2判定処理を再び実行するように構成されていることが好ましい(第4発明)。
これによれば、前記第3制御処理の実行後に前記電気式熱源の発熱運転を行った状態での暖房運転中に、前記燃焼再開条件が成立したときに、被暖房空間の換気がなされたか否を再び判定し、該判定結果が肯定的になった場合に、燃焼式熱源の燃焼運転により送風空気を加熱する暖房運転を自動的に再開することができる。
また、上記第1〜第4発明では、前記制御装置は、前記第2判定処理の判定結果が肯定的である場合には、前記燃焼式熱源の燃焼運転を継続するように該燃焼式熱源を制御すると共に、前記電気式熱源の発熱運転を停止し、さらに、前記第1判定処理を再開するように構成されていることが好ましい(第5発明)。
これによれば、被暖房空間の換気がなされた後の燃焼式熱源の燃焼運転により送風空気を加熱する暖房運転中に、再び換気の必要性が生じると、燃焼式熱源の燃焼運転を自動的に停止させるようにすることができる。
本発明の一実施形態を図1〜図4を参照して以下に説明する。
図1を参照して、本実施形態の温風暖房機1は、その筐体2内の上側と下側とに、それぞれ燃焼式熱源3と電気式熱源4とを備える。
この温風暖房機1の送風系は、筐体2が配置される被暖房空間(家屋の室内等)の空気を筐体2内に吸引し、さらに吸引した空気を燃焼式熱源3又は電気式熱源4で加熱してなる空気を被暖房空間に送風するように構成されている。
具体的には、筐体2内には、筐体2の背面部の上部に形成された第1吸気口11から筐体2の正面部の下部に形成された第1吹出し口12に至る第1送風路13と、筐体2の背面部の下部に形成されたの第2吸気口15から第1吹出し口12の下側で筐体2の正面部に形成された第2吹出し口16に至る第2送風路17とが互いに独立した送風路として形成されている。
第1送風路13の第1吸気口11寄りの上流部は、燃焼式熱源3を経由する上流側送風路13aと、燃焼式熱源3を経由しない上流側送風路13bとに分流されており、これらの上流側送風路13a,13bは、第1送風路13の第1吹出し口12寄りの下流部にて合流する。そして、第1送風路13のうちの上流側送風路13aに燃焼式熱源3が配置され、上流側送風路13a,13bが合流した後の下流部に第1送風ファン14が配置されている。
第1送風ファン14は、図示しない電動モータにより回転駆動される回転羽根14aを備える。この回転羽根14aを回転駆動することで、被暖房空間の空気が第1吸気口11から第1送風路13内に吸引され、さらに、該第1送風路13から第1吹出し口12を介して被暖房空間に送風される。この場合、燃焼式熱源3の燃焼運転を行った状態では、該燃焼運転により加熱された送風空気(燃焼ガスと混合した空気)が第1吹出し口12から被暖房空間に吹出される。
燃焼式熱源3は、本実施形態では、燃料ガスを燃焼させる熱源である。この燃焼式熱源3は、燃焼筐21に収容されたガスバーナ22を備える。このガスバーナ22には、第1送風ファン14の作動により第1吸気口11から第1送風路13の上流側送風路13a内に吸引される空気が、燃焼筐21の下部の形成された導入口21aを介して燃焼用空気として供給され、さらに、図示を省略するガス供給路から導入口21aに噴射される燃料ガスが燃料用空気と共に供給されるようになっている。
そして、ガスバーナ22での燃料ガスの燃焼により生成される燃焼ガスが、燃焼筐21の上部に形成された開口21bから、上流側送風路13aの下流側に導出され、さらに、第1吸気口11から上流側送風路13b内に吸引された空気と混合した後に、該混合により得られる温風が第1吹出し口12から被暖房空間に送風されるようになっている。
また、ガスバーナ22は、炎検知用の小火バーナ22xを含んでおり、この小火バーナ22xに臨むようにして、炎検知センサとしての熱電対23が設置されている。
なお、ガスバーナ22に供給する燃料ガスの量(ひいては、ガスバーナ22の燃焼量)は、図示しないガス供給路に備えられるガス比例弁等の流量調整弁を介して制御することが可能である。また、送風ファン14の回転速度を制御することで、ガスバーナ22に供給する燃焼用空気の量を制御することが可能である。
第2送風路17には、第2吸気口15寄りの上流部に第2送風ファン18が配置され、第2吹出し口16寄りの下流部に電気式熱源4が配置されている。
第2送風ファン18は、第1送風ファン14と同様に、図示しない電動モータにより回転駆動される回転羽根18aを備える。この回転羽根18aを回転駆動することで、被暖房空間の空気が第2吸気口15から第2送風路17内に吸引され、さらに、電気式熱源4を経由した後、該第2送風路17から第2吹出し口16を介して被暖房空間に送風される。この場合、電気式熱源4の発熱運転を行った状態では、電気式熱源4で加熱された送風空気が第2吹出し口16から被暖房空間に吹出される。
電気式熱源4は、電気エネルギーを熱エネルギーに変換して発熱する熱源である。該電気式熱源4は、例えばシーズヒータ等により構成され、通電により発熱する複数の通電発熱部25を有する。そして、電気式熱源4は、通電発熱部25の周囲を流れる送風空気に放熱することで、該送風空気を加熱する。
温風暖房機1は、さらに図2に示すように、制御装置31と、被暖房空間の温度(以下、室温という)を検出する温度センサ27とが備えられている。温度センサ27は、例えば図1に示すように、第1吸気口11及び第2吸気口15の近辺で、筐体2の背面部に装着されている。
なお、温度センサ27は、温風暖房機1から離れた箇所、例えば温風暖房機1の運転操作用のリモコン等に備えられていてもよい。
制御装置31は、CPU、RAM、ROM、インターフェース回路等を含む電子回路ユニットにより構成されており、筐体2内の任意の適所に搭載されている。なお、制御装置31は、相互に通信可能な複数の電子回路ユニットにより構成されていてもよい。
この制御装置31には、センシングデータとして前記熱電対23及び温度センサ27の検出信号が入力されると共に、図示しないリモコン等の操作器から室温の設定温度(目標温度)、暖房運転のオン・オフ等の運転指令が入力される。
そして、制御装置31は、実装されたハードウェア構成とプログラム(ソフトウェア構成)とにより実現される機能によって、燃焼式熱源3、電気式熱源4、送風ファン14,18の作動制御を行うことで、温風暖房機1の運転制御を行う。
次に、制御装置31による温風暖房機1の運転制御の詳細を説明する。制御装置31は、温風暖房機1により暖房運転を行うことの要求が発生すると、図3のフローチャートに示す如く、温風暖房機1の運転制御を行う。
制御装置31は、まず、STEP1において、温風暖房機1の運転モードを燃焼暖房運転モードに設定する。該燃焼暖房運転モードは、燃焼式熱源3の燃焼運転により送風空気を加熱する運転モードである。
次いで、STEP2において、制御装置31は、ガスバーナ22を点火する制御処理を実行する。この制御処理では、制御装置31は、ガスバーナ22の点火用の空気量の燃焼用空気をガスバーナ22に供給するように送風ファン14を作動させ、且つ、点火用の燃料量の燃料ガスをガスバーナ22に供給するようにガス流量調整弁(図示省略)を制御した状態で、図示しないイグナイタを駆動することで、ガスバーナ22に点火する。これにより、燃焼式熱源3の燃焼運転が開始される。
次いで、STEP3において、制御装置31は、ガスバーナ22での燃焼状態が安定するまで待機する。このSTEP3では、制御装置31は、燃焼式熱源3の目標燃焼量及び送風ファン14の目標送風量とを規定するパラメータとしての速数を、ガスバーナ22の燃焼状態を適切に安定化させ得るようにあらかじめ定めれた所定値に設定して、該所定値の速数に対応する目標燃焼量と目標送風量とを実現するように、ガスバーナ22への燃料ガスの供給量と、送風ファン14の回転速度とを制御する。
上記所定値の速数は、それに対応する目標燃焼量が、最大燃焼量及び最小燃焼量のうちの最大燃焼量により近い比較的大きな燃焼量(例えば最大燃焼量又は最大燃焼量よりも若干低い燃焼量)になるようにあらかじめ定められている。
なお、目標燃焼量及び目標送風量は、速数の値が大きいほど大きくなる。
次いで、STEP4において、制御装置31は、現在の運転モードが電熱暖房運転モードであるか否かを判断する。該電熱暖房運転モードは、電気式熱源4の発熱運転により送風空気を加熱する運転モードである。
ここで、温風暖房機1による暖房運転の開始直後は、前記STEP1の処理により、運転モードが前記燃焼暖房運転モードに設定されている。このため、STEP4の判断結果が否定的になる。
このように、STEP4の判断結果が否定的になる場合には、次にSTEP7において、制御装置31は、室温を設定温度(目標温度)に近づけるように、燃焼式熱源3の燃焼量及び送風ファン14の送風量を制御する制御処理である温調制御の制御処理を実行する。この制御処理では、温度センサ27で検出された室温(被暖房空間の温度)と設定温度との偏差等に応じて速数が決定され、この速数に対応する目標燃焼量及び目標送風量を実現するように、ガスバーナ22への燃料ガスの供給量と送風ファン14の回転速度とが制御される。これにより、室温が設定温度に一致もしくはほぼ一致する温度に保たれるように温調制御がなされる。
制御装置31は、かかる温調制御の制御処理を実行しつつ、熱電対23の出力(電圧値)を監視し、STEP8において、該出力を所定の判定レベルTH1と比較することにより、被暖房空間の換気が必要であるか否かを判定する。
なお、STEP8の判定処理は、本発明における第1判定処理に相当し、判定レベルTH1は、本発明における第1判定レベルに相当する。
上記STEP8の判定処理は、より詳しくは、熱電対23を所定の判定レベルTH1と比較することにより、燃焼式熱源3に供給される燃焼用空気の酸素濃度(換言すれば、第1送風路13に吸引される被暖房空間の空気の酸素濃度)が所定値以上の酸素濃度であるか否かを判定し、酸素濃度が所定値よりも低いと判定される場合に、被暖房空間の換気の必要性が有ると判定する処理である。
ここで、炎検知センサとしての熱電対23の出力は、図4に示す如く、燃焼式熱源3に燃焼状態で供給される燃焼用空気の酸素濃度(換言すれば、第1送風路13に吸引される被暖房空間の空気の酸素濃度)と相関性を有し、燃焼式熱源3の燃焼量が一定である場合、該酸素濃度が低下するに伴い、熱電対23の出力(電圧値)が低下するという特性を有する。
ただし、熱電対23の出力は、燃焼式熱源3の燃焼量等の影響も受け、図4に例示する如く、燃焼量が比較的小さい場合よりも、大きい場合の方が、酸素濃度の変化に対する熱電対23の出力の変化の感度が高くなる。従って、燃焼用空気の酸素濃度が一定であっても、熱電対23の出力は燃焼式熱源3の燃焼量に応じて変化する。
そこで、STEP8の判定処理では、制御装置31は、判定レベルTH1を、温風暖房機1の現在の速数(あるいは該速数により規定される目標燃焼量)の関数値として設定する。この場合、判定レベルTH1の値は、現在の速数(あるいは該速数により規定される目標燃焼量)から、あらかじめ作成されたデータテーブル又は演算式により設定される。
この場合、判定レベルTH1を決定するための上記データテーブル又は演算式は、速数の任意の値において(任意の目標燃焼量において)、熱電対23の出力が判定レベルTH1以上であれば、燃焼用空気の酸素濃度が確実に所定値以上の酸素濃度となり、また、熱電対23の出力が判定レベルTH1よりも低い場合には、燃焼用空気の酸素濃度が所定値よりも小さいか、もしくはその可能性が高いものとなるように、あらかじめ実験等に基づき作成されている。
そして、制御装置31は、STEP8の判定処理において、熱電対23の現在の出力が上記の如く速数(又は目標燃焼量)に応じて決定した判定レベルTH1よりも低いか否かを判定する。この場合、STEP8の判定結果が否定的となる状況は、被暖房空間の酸素濃度に相当する燃焼用空気の酸素濃度が、所定値以上となっており、被暖房空間の換気の必要性が無い(もしくはその必要性が十分に低い)状況である。
この状況では、制御装置31は、STEP7の温調制御の処理とSTEP8の判定処理とを継続する。
一方、STEP8の判定結果が肯定的となる状況は、被暖房空間の酸素濃度に相当する燃焼用空気の酸素濃度が所定値よりも小さいか、もしくはその可能性が高いものとなっている状況であるので、被暖房空間の換気の必要性が有る(もしくはその必要性が高い)状況である。
この状況では、制御装置31は、次にSTEP9において、温風暖房機1の運転モードを電熱暖房運転モードに変更する。
さらにSTEP10において、制御装置31は、速数をあらかじめ定められた所定値に設定して、該所定値の速数にて燃焼式熱源3の燃焼運転を行わせる。すなわち、該所定値の速数により規定される目標燃焼量及び目標送風量を実現するように、ガスバーナ22への燃料ガスの供給量と送風ファン14の回転速度とが制御される。
この場合、上記所定値の速数は、それにより規定される目標燃焼量が最大燃焼量及び最小燃焼量のうちの最大燃焼量により近い燃焼量となるように設定されている。本実施形態では、当該所定値の速数は、前記STEP3でガスバーナ22の燃焼状態を安定化するための速数と同一である。
次いで、STEP11において、制御装置31は、現在の熱電対23の出力、すなわち、上記所定値の速数での燃焼式熱源3の燃焼運転状態での熱電対23の出力Vxを図示しないメモリに記憶保持する。
ここで、燃焼式熱源3の現在の燃焼量は、比較的大きい燃焼量であるので、燃焼用空気の酸素濃度の変化に対して熱電対23の出力が比較的高い相関性を有する状況である。このため、STEP11で記憶保持する熱電対23の出力Vxは、燃焼用空気の現在の酸素濃度に対応するものとしての信頼性が高いものとなる。
なお、図3のフローチャートでは記載を省略しているが、STEP8の判定結果が肯定的となった場合には、制御装置31は、被暖房空間の換気を行うべき旨を、ユーザに報知するための視覚的又は聴覚的な報知出力を発生する。
次いで、STEP12において、現在の室温の検出値を図示しないメモリに記憶保持する。
次いで、STEP13において、制御装置31は、計時タイマーを起動する。さらに、このSTEP13では、制御装置31は、図示しないガス供給路の電磁弁を閉弁する(ひいては、ガスバーナ22への燃料供給を遮断する)ことで、燃焼式熱源3の燃焼運転を停止すると共に、電気式熱源4の発熱運転により送風空気を加熱する暖房運転である電熱暖房運転を開始する。
該電熱暖房運転では、制御装置31は、室温(検出値)と設定温度との偏差等に応じて送風ファン18の回転速度を制御すると共に、電気式熱源4の通電発熱部25の通電量(ひいては発熱量)を制御する。
なお、STEP10、11、13の処理は、本発明における第1制御処理に相当する処理である。
制御装置31は、このように電熱暖房運転を行うように電気式熱源4及び送風ファン18の作動を制御しつつ、さらにSTEP14において、燃焼式熱源3の燃焼運転を再開するための所定の燃焼再開条件が成立したか否かを逐次判定する。
この場合、燃焼再開条件は、本実施形態では、タイマの計時時間(STEP13で燃焼運転を停止した後の経過時間)が、被暖房空間の換気に要する時間としてあらかじめ定められた所定時間t_thに達したという条件と、燃焼運転の停止後の室温の低下量(STEP12で記憶した室温からの低下量)があらかじめ定められた所定量ΔT_th以上になったという条件との2つの条件から成る。そして、STEP14では、これらの2つの条件のうちのいずれかが成立したか否かが判定される。
そして、STEP14の判定結果が否定的である場合(燃焼再開条件が成立しない場合)には、制御装置31は、電熱暖房運転を継続させる。また、STEP14の判定結果が肯定的になった場合(燃焼再開条件が成立した場合)には、制御装置31は、STEP2からの処理を実行する。
これにより、電気式熱源4の発熱運転により送風空気を加熱する電熱暖房運転を継続した状態で、さらに、燃焼式熱源3の燃焼運転により送風空気を加熱する暖房運転である燃焼暖房運転が並行して再開される。
さらに、STEP3において、速数が前記所定値に設定されるため、燃焼式熱源3の燃焼量が前記STEP10での燃焼量と同じ燃焼量(最大燃焼量又はそれに近いい燃焼量)に制御される。
なお、STEP14の判定結果が肯定的となった後のSTEP2、3の処理は、本発明における第2制御処理に相当する処理である。
このように、燃焼暖房運転が再開された状況では、運転モードが電熱暖房運転モードに維持されているため、前記STEP4の判断結果が肯定的になる。この場合には、制御装置31は、次にSTEP5において、熱電対23の現在の出力が、前記STEP11で記憶保持した出力値Vxにあらかじめ定められた所定値αを加算してなる判定レベル(=Vx+α)以上であるか否かを判定する。
なお、STEP5の判定処理は、熱電対23の現在の出力から所定値αを差し引いた値が、Vx以上であるか否かを判定する処理と等価である。そして、STEP5判定処理は、本発明における第2判定処理に相当する。また、Vxに所定値αを加算してなる判定レベル(=Vx+α)は、本発明における第2判定レベルに相当する。
STEP5における判定レベル(=Vx+α)は、Vxに所定値αを加算した値であるので、燃焼式熱源3の燃焼量を前記所定値の速数に対応する目標燃焼量に制御した状態での熱電対23の出力が当該判定レベル(=Vx+α)に一致する場合における燃焼用空気の酸素濃度が、燃焼式熱源3の燃焼量を前記所定値の速数に対応する目標燃焼量に制御した状態での熱電対23の出力がVxに一致する場合における燃焼用空気の酸素濃度よりも所定値αに相当する量だけ高い酸素濃度となるように設定されることとなる。
上記STEP5の判定処理は、上記の如く、STEP10での燃焼式熱源3の燃焼量と同じ燃焼量で燃焼式熱源3の燃焼運転を行った状態で実行される判定処理である。また、この場合の燃焼量は、大きい燃焼量であるので、熱電対23の出力と燃焼量空気の酸素濃度との相関性が好適に高いものとなる。このため、STEP5の判定結果が肯定的となる状況は、STEP8の判定結果が肯定的となった直後のSTEP10の処理の実行時よりも、被暖房空間の酸素濃度が所定量(所定値αに対応する所定量)以上、上昇した状況であり、ひいては、被暖房空間の換気が適正になされたと見なし得る状況である。
そこで、STEP5の判定結果が肯定的である場合(被暖房空間の換気が適正になされたと見なし得る場合)には、制御装置31は、次に、STEP6において、運転モードを燃焼暖房運転モードに変更した後、前記したSTEP7からの処理を実行する。これにより、STEP4の判断結果が否定的である場合と同様に、燃焼暖房運転モードでの温調制御が行われる。なお、この場合、電気式熱源4の発熱運転と送風ファン18の作動とは停止される。
一方、STEP5の判定結果が否定的である場合(被暖房空間の換気が適正になされていない場合)には、制御装置31は、前記したSTEP12からの処理を実行する。このため、STEP13において、燃焼式熱源3の燃焼運転は停止され、電気式熱源4の発熱運転により送風空気を加熱する電熱暖房運転が行われる。なお、STEP5の判定結果が否定的である場合、電気式熱源4の発熱運転及び送風ファン18の作動は、STEP2で燃焼式熱源3の燃焼運転が再開される前から継続的に行われる。
上記の如くSTEP5の判定結果が否定的である場合に実行されるSTEP13の処理は、本発明における第3制御処理に相当する。
補足すると、STEP5の判定結果が否定的である場合に、被暖房空間の換気が不十分である旨を、ユーザに報知する視覚的又は聴覚的な出力を発生するようにしてもよい。
以上の如く、燃焼式熱源3の燃焼運転により送風空気を加熱する燃焼暖房運転の実行中に、STEP8の判定結果が肯定的になって、被暖房空間の換気の必要性が有ると判定されると、所定値の速数に対応する目標燃焼量で燃焼式熱源3の燃焼運転を行った状態での熱電対23の出力値Vxが記憶保持される。その後、燃焼式熱源3の燃焼運転が停止され、電気式熱源4の発熱運転により送風空気を加熱する電熱暖房運転が開始される。
そして、この電熱暖房運転の実行中にSTEP14の判定結果が肯定的になると(燃焼再開条件が成立すると)、燃焼式熱源3の燃焼運転が再開され、この燃焼運転の再開直後に所定値の速数に対応する目標燃焼量で燃焼式熱源3の燃焼運転を行った状態でのSTEP5において、熱電対23の出力を、STEP11で記憶保持した出力値Vxよりも高い判定レベルTH1+αと比較することで、被暖房空間の換気が適正になされたか否かが判定される。
この場合、所定値の速数に対応する目標燃焼量が比較的大きい燃焼量であるため、該燃焼量で燃焼式熱源3の燃焼運転を行った状態での熱電対23の出力は、燃焼量空気の酸素濃度との相関性が高い。
従って、STEP5の判定処理により、被暖房空間の換気が適正になされたか否かを高い信頼性で判定することができる。
そして、STEP5の判定結果が否定的になる場合(被暖房空間の換気が適正になされていないと判定される場合)には、燃焼式熱源3の燃焼運転が直ちに停止されるので、被暖房空間の換気が不十分な状態で、燃焼式熱源3の燃焼運転が継続してしまうのを高い信頼性で防止できる。
また、この場合、電気式熱源4の発熱運転により送風空気を加熱する電熱暖房運転は、燃焼式熱源3の燃焼運転の再開前から継続するので、STEP5の判定結果が否定的になって燃焼式熱源3の燃焼運転を停止しても、被暖房空間への温風の送風を継続的に行うことができる。
また、STEP5の判定結果が肯定的になる場合(被暖房空間の換気が適正になされたと判定される場合)には、電熱暖房運転を停止して、燃焼暖房運転だけが継続するので、暖房コストや暖房能力の点で電熱暖房運転よりも有利な燃焼暖房運転を高い頻度で実行できる。
なお、以上説明した実施形態では、燃焼式熱源3は、燃料ガスを燃焼させる熱源であるが、燃焼式熱源3は、灯油等の液体燃料を燃焼させる熱源であってもよい。
また、燃焼式熱源3と電気式熱源4とで各別の送風ファン14,18を備える代わりに、燃焼式熱源3と電気式熱源4とで共用の送風ファンを備えるようにしてもよい。
また、前記実施形態では、炎検知センサとして熱電対23を備えるものを示したが、炎検知センサとして、フレームロッド等、熱電対23以外のセンサを使用してもよい。さらに、炎検知センサは、燃焼用空気の酸素濃度が低くなるに伴い、出力値が大きくなるという出力特性を有していてもよい。
また、前記実施形態では、前記STEP14における燃焼再開条件は、燃焼運転の停止後の経過時間についての条件と、燃焼運転の停止後の室温の低下量に関する条件との2つの条件であるが、例えば、いずれか一方の条件だけであってもよい。
また、前記実施形態では、前記STEP10での燃焼式熱源3の燃焼量を、前記STEP3で燃焼状態を安定化するための燃焼量に一致させた。ただし、例えば、STEP10での燃焼式熱源3の燃焼量と、STEP4が肯定的である場合における燃焼式熱源3の燃焼量とを、燃焼状態を安定化するための燃焼量と異なる所定燃焼量(燃焼状態を安定化するための速数と異なる速数に対応する目標燃焼量)に制御するようにしてもよい。
1…温風暖房機、3…燃焼式熱源3…電気式熱源、23…熱電対(炎検知センサ)、31…制御装置。
Claims (5)
- 被暖房空間の空気を加熱する熱源である燃焼式熱源及び電気式熱源と、前記燃焼式熱源の燃焼炎を検知する炎検知センサと、前記燃焼式熱源及び電気式熱源の作動制御を行う制御装置とを備え、前記燃焼式熱源が、前記被暖房空間の空気を燃焼用空気として使用して燃焼運転を行うように構成された温風暖房機であって、
前記制御装置は、
前記燃焼式熱源の燃焼運転を行った状態での暖房運転中に、前記炎検知センサの出力を、該燃焼式熱源の燃焼量に応じて可変的に設定した所定の第1判定レベルと比較することにより、被暖房空間の換気の必要性が有るか否かを逐次判定する第1判定処理と、
該第1判定処理の判定結果が肯定的となったとき、前記燃焼式熱源の燃焼量を、最大燃焼量と最小燃焼量とのうちの最大燃焼量により近い所定の燃焼量に制御することと、該燃焼式熱源の燃焼量を前記所定の燃焼量に制御した状態での前記炎検知センサの出力の値を記憶保持することと、該記憶保持後に、前記燃焼式熱源の燃焼運転を停止すると共に前記電気式熱源の発熱運転を行うように前記燃焼式熱源及び電気式熱源を制御することとを実行する第1制御処理と、
前記燃焼式熱源の燃焼運転を停止し、且つ、前記電気式熱源の発熱運転を行った状態での暖房運転中に、所定の燃焼再開条件が成立したとき、前記燃焼式熱源の燃焼運転を開始し、さらに該燃焼運転の開始直後における該燃焼式熱源の燃焼量を前記所定の燃焼量に制御することを実行する第2制御処理と、
前記燃焼式熱源の燃焼量が前記所定の燃焼量に制御された状態で、前記炎検知センサの出力を、前記第1制御処理で記憶保持した出力値から所定量だけ変化させてなる第2判定レベルと比較することにより、被暖房空間の換気がなされたか否かを判定する第2判定処理と、
該第2判定処理の判定結果が否定的である場合に前記燃焼式熱源の燃焼運転を停止する第3制御処理とを実行する機能を有すると共に、
前記第2判定処理で使用する前記第2判定レベルを、前記燃焼式熱源の燃焼量を前記所定の燃焼量に制御した状態での前記炎検知センサの出力が該第2判定レベルに一致する場合における燃焼用空気の酸素濃度が、前記燃焼式熱源の燃焼量を前記所定の燃焼量に制御した状態での前記炎検知センサの出力が前記第2制御処理で記憶保持した出力値に一致する場合における燃焼用空気の酸素濃度よりも高い酸素濃度となるように設定するように構成されていることを特徴とする温風暖房機。 - 請求項1記載の温風暖房機において、前記所定の燃焼再開条件は、前記第1制御処理での前記燃焼式熱源の燃焼運転の停止後の経過時間が所定時間以上に達したという条件と、前記第1制御処理での前記燃焼式熱源の燃焼運転の停止後の前記被暖房空間の温度が所定温度以上、低下したという条件とのうちの少なくともいずれか一方を含むことを特徴とする温風暖房機。
- 請求項1又は2記載の温風暖房機において、
前記制御装置は、前記第2制御処理と、前記第2判定処理と、該第2判定処理の判定結果が否定的である場合の前記第3制御処理とを前記電気式熱源の発熱運転を継続した状態で実行するように構成されていることを特徴とする温風暖房機。 - 請求項3記載の温風暖房機において、
前記制御装置は、前記第3制御処理の実行後に前記電気式熱源の発熱運転を行った状態での暖房運転中に、前記燃焼再開条件が成立したとき、前記第2制御処理及び第2判定処理を再び実行するように構成されていることを特徴とする温風暖房機。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の温風暖房機において、
前記制御装置は、前記第2判定処理の判定結果が肯定的である場合には、前記燃焼式熱源の燃焼運転を継続するように該燃焼式熱源を制御すると共に、前記電気式熱源の発熱運転を停止し、さらに、前記第1判定処理を再開するように構成されていることを特徴とする温風暖房機。
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