JP2017106368A - 蒸発燃料処理装置 - Google Patents

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雅一 杉下
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龍彦 秋田
勇作 西村
Yusaku Nishimura
勇作 西村
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Abstract

【課題】 専用の冷却ファンを配置せずに、キャニスタを冷却する技術を提供する。【解決手段】 蒸発燃料処理装置10は、燃料タンクFT内の蒸発燃料を吸着する活性炭14dを有するキャニスタ14と、キャニスタ14と吸気管IPとを連通するパージ管32と、キャニスタ14内の蒸発燃料を吸入して吸気管IPに供給し、大気を吸入して吐出するパージポンプ12と、パージポンプ12の吐出口12bに連通しており、キャニスタ14に向かって開口する送風管39と、パージポンプ12を吸気管IPに連通するとともに送風管39の開口39aと遮断し、蒸発燃料を吸気管IPに供給させるパージ状態と、パージポンプ12を開口39aに連通するとともに吸気管IP及びキャニスタ14と遮断し、パージポンプ12から大気を送風管39に吐出させる送風状態と、に切り替える切替装置28,29,102と、を備える。【選択図】 図1

Description

本明細書は、燃料タンク内で発生した蒸発燃料を処理する蒸発燃料処理装置に関する。
特許文献1に、キャニスタを有する蒸発燃料処理装置が開示されている。キャニスタは、蒸発燃料を吸着する活性炭を有する。活性炭は、蒸発燃料を吸着する際に発熱する。このため、蒸発燃料処理装置は、活性炭を冷却するための冷却ファンを有する。
特開2013−108471号公報
蒸発燃料の吸着時にキャニスタを冷却するために、専用の冷却ファンを配置すると蒸発燃料処理装置が大型化する。本明細書では、専用の冷却ファンを配置せずに、キャニスタを冷却する技術を提供する。
本明細書は、エンジンを有する車両に搭載される蒸発燃料処理装置を開示する。蒸発燃料処理装置は、キャニスタと、パージ管と、パージポンプと、送風管と、切替装置と、を備える。キャニスタは、燃料タンク内に発生する蒸発燃料を吸着する吸着材を有する。パージ管は、キャニスタとエンジンの吸気管とを連通する。パージポンプは、キャニスタ内の蒸発燃料を吸入してパージ管を介して吸気管に供給し、大気を吸入して吐出する。送風管は、パージポンプの吐出口に連通しており、キャニスタに向かって開口する。切替装置は、パージポンプを吸気管に連通するとともに送風管の開口と遮断し、蒸発燃料を吸気管に供給させるパージ状態と、パージポンプを送風管の開口に連通するとともに吸気管及びキャニスタと遮断し、パージポンプから大気を送風管に吐出させる送風状態と、に切り替える。
上記の構成では、パージ状態において、パージポンプは、キャニスタに吸着された蒸発燃料を、吸気管に送出することできる。このため、環境対策のためにエンジンの回転数を制御する車両や、過給機が搭載された車両、言い換えると、吸気管に蒸発燃料を十分に吸入するだけの負圧が発生しない状況が発生する車両において、蒸発燃料を吸気管に適切に供給することができる。また、上記の構成では、送風状態において、パージポンプから吐出される空気をキャニスタに向かって送風することができる。これにより、キャニスタを冷却するための専用の冷却ファンを配置せずに、パージポンプを蒸発燃料の送出とキャニスタへの送風とで併用することによって、キャニスタを冷却することができる。
第1実施例の自動車の燃料供給システムの概略を示す。 冷却処理のフローチャートを示す。 第2実施例の自動車の燃料供給システムの概略を示す。
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記しておく。なお、以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。
(特徴1)本実施例の蒸発燃料処理装置では、パージポンプは、キャニスタと吸気管との間のパージ管上に配置されていてもよい。切替装置は、パージポンプの吸入口をキャニスタに連通する状態と大気に連通する状態とに切り替える第1切替弁と、パージポンプの吐出口を吸気管に連通する状態と送風管の開口に連通する状態とに切り替える第2切替弁と、第1切替弁及び第2切替弁を制御する制御部と、を備えていてもよい。制御部は、パージ状態では、第1切替弁をパージポンプの吸入口をキャニスタに連通する状態にし、第2切替弁をパージポンプの吐出口を吸気管に連通するパージ状態にしてもよい。また、制御部は、送風状態では、第1切替弁をパージポンプの吸入口を大気に連通する状態にし、第2切替弁をパージポンプの吐出口を送風管の開口に連通する状態にしてもよい。この構成によれば、キャニスタと吸気管との間にパージポンプを配置する構成において、パージポンプを利用して、蒸発燃料の送出とキャニスタへの送風とを実現することができる。また、第1切替弁及び第2切替弁が切り替えられることによって、蒸発燃料がキャニスタに送出されることを防止することができる。
(特徴2)本実施例の蒸発燃料処理装置では、パージポンプは、キャニスタの上流側においてキャニスタと連通されていてもよい。パージポンプの吸入口は、大気に連通していてもよい。切替装置は、パージポンプの吐出口をキャニスタに連通する状態と送風管の開口に連通する状態とに切り替える切替弁と、切替弁を制御する制御部と、を備えていてもよい。制御部は、パージ状態では、切替弁をパージポンプの吐出口をキャニスタに連通する状態にし、送風状態で、切替弁をパージポンプの吐出口を送風管の開口に連通する状態にしてもよい。この構成によれば、キャニスタの上流側にパージポンプを配置する構成において、パージポンプを利用して、蒸発燃料の送出とキャニスタの冷却とを実行することができる。また、切替弁によって、蒸発燃料がキャニスタに送出されることを防止することができる。
(特徴3)本実施例の蒸発燃料処理装置では、切替装置は、燃料タンクに給油が開始されると、送風状態に切り替わってもよい。給油時には、燃料タンク内に多量の蒸発燃料が発生する場合がある。このため、給油時にはキャニスタによって吸着される蒸発燃料量が多く、キャニスタの発熱量が多くなる。上記の構成によれば、キャニスタの発熱量が多くなる状況において、パージポンプを利用してキャニスタに送風することができる。
(特徴4)本実施例の蒸発燃料処理装置では、エンジンが始動されると、切替装置は、送風状態を停止して、パージポンプをパージ管を介して吸気管に連通させてもよい。この構成によれば、エンジンの駆動中の蒸発燃料を供給すべきタイミングで、パージ状態に迅速に切り替えることができる。
(第1実施例)
図面を参照して、蒸発燃料処理装置10を説明する。図1に示すように、蒸発燃料処理装置10は、自動車等の車両に搭載され、燃料タンクFTに貯留される燃料をエンジンENに供給する燃料供給システム2に配置される。
燃料供給システム2は、燃料タンクFT内に収容される燃料ポンプ(図示省略)から圧送された燃料をインジェクタIJに供給する。インジェクタIJは、後述するECU(Engine Control Unitの略)100によって開度がコントロールされる電磁弁を有する。インジェクタIJは、燃料をエンジンENに噴射する。
エンジンENには、吸気管IPと排気管EPが接続されている。吸気管IPは、エンジンENの負圧あるいは過給機CHの動作によって、エンジンENに空気を供給するための配管である。吸気管IPには、スロットルバルブTVが配置されている。スロットルバルブTVは、吸気管IPの開度を調整することによって、エンジンENに流入する空気量を制御する。スロットルバルブTVは、ECU100によって制御される。吸気管IPのスロットルバルブTVよりも上流側には、過給機CHが配置されている。過給機CHは、いわゆるターボチャージャーであり、エンジンENから排気管EPに排気された気体によってタービンを回転させ、それにより、吸気管IP内の空気を加圧してエンジンENに供給する。過給機CHは、ECU100によって、エンジンENの回転数Nが予め決められた回転数(例えば2000回転)を超えると作動するように制御される。
吸気管IPの過給機CHよりも上流側には、エアクリーナACが配置されている。エアクリーナACは、吸気管IPに流入する空気から異物を除去するフィルタを有する。吸気管IPでは、スロットルバルブTVが開弁すると、エアクリーナACを通過してエンジンENに向けて吸気される。エンジンENは、燃料と空気とを内部で燃焼し、燃焼後に排気管EPに排気する。
過給機CHが停止している状況では、吸気管IP内にエンジンENの駆動により負圧が発生している。なお、自動車の停止時にエンジンENのアイドリングを停止したり、ハイブリッド車のようにエンジンENを停止してモータで走行する場合、言い換えると、環境対策のためにエンジンENの駆動を制御する場合、エンジンENの駆動による吸気管IP内の負圧が発生しないか、あるいは小さい状況が生じる。一方、過給機CHが作動している状況では、過給機CHよりも上流側では大気圧である一方、過給機CHよりも下流側で正圧が発生している。
蒸発燃料処理装置10は、燃料タンクFT内の蒸発燃料を、吸気管IPを介してエンジンENに供給する。蒸発燃料処理装置10は、キャニスタ14と、パージポンプ12と、パージ管32と、パージ制御弁34,36と、ECU100内の制御部102と、を備える。キャニスタ14は、燃料タンクFT内で発生した蒸発燃料を吸着する。キャニスタ14は、活性炭14dと、活性炭14dを収容するケース14eと、を備える。ケース14eは、タンクポート14aと、パージポート14bと、大気ポート14cとを有する。タンクポート14aは、燃料タンクFTの上端に接続されている。これにより、燃料タンクFTの蒸発燃料がキャニスタ14に流入される。活性炭14dは、燃料タンクFTからケース14eに流入する気体から蒸発燃料を吸着する。これにより、蒸発燃料が大気に放出されることを防止することができる。
大気ポート14cは、エアフィルタAFを介して大気に連通している。エアフィルタAFは、大気ポート14cを介してキャニスタ14内に流入する空気から異物を除去する。
パージポート14bには、パージ管32が連通している。パージ管32は、中間位置の分岐点32aで分岐しており、一方は、過給機CHの上流側の吸気管IPに接続され、他方は、過給機CHの下流側でスロットルバルブTVとエンジンENとの間の吸気管IPに接続されている。パージ管32は、内部に第1〜第3パージ経路24,26,22を有する。キャニスタ14内の蒸発燃料を含む気体(以下では「パージ気体」と呼ぶ)は、キャニスタ14からパージポート14bを介してパージ管32内の第3パージ経路22に流入する。第3パージ経路22内のパージ気体は、分岐点を経て、第1パージ経路24及び第2パージ経路26のいずれか一方に選択的に流入する。第1パージ経路24に流入するパージ気体は、吸気管IPのスロットルバルブTVとエンジンENとの間に供給される。一方、第2パージ経路26に流入するパージ気体は、過給機CHの上流側の吸気管IPに供給される。なお、パージ経路24,26のそれぞれには、逆止弁35,37が配置されており、吸気管IP内の気体がパージ経路24,26を逆流することが防止されている。
第3パージ経路22上には、パージポンプ12が配置されている。即ちパージポンプ12は、キャニスタ14と吸気管IPとの間に配置されている。パージポンプ12は、いわゆる渦流ポンプ(カスケードポンプ、ウエスコポンプとも呼ぶ)である。パージポンプ12は、制御部102によって制御される。パージポンプ12の吸入口12aは、第3パージ経路22を介してキャニスタ14に連通している。パージポンプ12とキャニスタ14との間の第3パージ経路22上には、三方弁28が配置されている。三方弁28を介して、パージ管32と大気導入管38とが連結されている。大気導入管38では、一端が大気に開口しており、他端が三方弁28を介してパージ管32に接続されている。
三方弁28は、パージポンプ12の吸入口12aを、第3パージ経路22を介してキャニスタ14に連通させる状態と、第3パージ経路22と大気導入管38内の大気導入経路を介して大気に連通させる状態と、のいずれかの状態に選択的に切り替える。
パージポンプ12の吐出口12bは、第3パージ経路22を介してパージ管32の分岐点32aに連通している。パージポンプ12と分岐点32aとの間の第3パージ経路22上には、三方弁29が配置されている。三方弁29を介して、パージ管32と送風管39とが連結されている。送風管39では、一端が三方弁29を介してパージ管32に接続されており、他端がキャニスタ14に向かって開口する開口39aを有する。なお、変形例では、送風管39の開口39aが、キャニスタ14のケース14eの外側を覆う気体の流路に開口していてもよい。
三方弁29は、パージポンプ12の吐出口12bを、第3パージ経路22を介して分岐点32aに連通させる状態と、第3パージ経路22と送風管39内の送風経路を介して大気に連通させる状態と、のいずれかの状態を選択的に切り替える。三方弁28,29は、ともに制御部102によって制御されている。
第1パージ経路24上には、第1パージ制御弁34が配置されている。第1パージ制御弁34が閉弁状態である場合には、第1パージ経路24内のパージ気体は、第1パージ制御弁34によって停止され、吸気管IP内に流れない。一方、第1パージ制御弁34が開弁されると、第1パージ経路24内のパージ気体が吸気管IP内に流入する。第2パージ経路26上には、第2パージ制御弁36が配置されている。第2パージ制御弁36が閉弁状態である場合には、第2パージ経路26内のパージ気体は、第2パージ制御弁36によって停止され、吸気管IP内に流れない。一方、第2パージ制御弁36が開弁されると、第2パージ経路26内のパージ気体が吸気管IP内に流入する。第1パージ制御弁34と第2パージ制御弁36は、ともに電子制御弁であり、制御部102によって制御される。
制御部102は、ECU100の一部であり、ECU100の他の部分(例えばエンジンENを制御する部分)と一体的に配置されている。なお、制御部102は、ECU100の他の部分と別に配置されていてもよい。制御部102は、CPUとROM,RAM等のメモリとを含む。制御部102は、メモリに予め格納されているプログラムに応じて、蒸発燃料処理装置10を制御する。具体的には、制御部102は、パージポンプ12に信号を出力し、パージポンプ12の駆動を制御する。また、制御部102は、パージ制御弁34,36に信号を出力しデューティ制御を実行する。即ち、制御部102は、パージ制御弁34,36に出力する信号のデューティ比を調整することによって、パージ制御弁34,36の開弁時間を調整する。また、制御部102は、三方弁28に信号を出力することによって、パージポンプ12をキャニスタ14に連通させる状態とキャニスタ14を介さず大気に連通させる状態と、切り替える。制御部102は、三方弁28を、パージポンプ12をキャニスタ14に連通させて大気導入管38内の大気導入経路と遮断する状態に切り替える場合、三方弁29に信号を出力して、三方弁29を、パージポンプ12を分岐点32aに連通させて送風管39の開口39aと遮断する状態に切り替える。この状態を、「第1パージ状態」と呼ぶ。一方、制御部102は、三方弁28を大気に連通させてキャニスタ14と遮断する状態に切り替える場合、三方弁29を送風管39に連通させて吸気管IPと遮断する状態に切り替える。この状態、「送風準備状態」と呼ぶ。
制御部102は、第1パージ状態において、パージポンプ12を駆動させることによって、第2パージ状態に切り替えることができる。一方、制御部102は、送風準備状態において、パージポンプ12を駆動させることによって、送風状態に切り替えることができる。即ち、制御部102は、パージポンプ12の吸入口をキャニスタ14に連通させ、パージポンプ12の吐出口をパージ管32を介して吸気管IPに連通させて、パージポンプ12を駆動させない第1パージ状態と、第1パージ状態からパージポンプ12を駆動させる第2パージ状態と、パージポンプ12の吸入口を大気に連通させ、パージポンプ12の吐出口を送風管39に連通させてパージポンプ12を駆動させない送風準備状態と、送風準備状態からパージポンプ12を駆動させる送風状態と、の切り替えることができる。なお、第1パージ状態では、エンジンENの駆動による吸気管IP内の負圧によって、パージ気体が吸気管IPに供給される場合がある。
ECU100は、排気管EP内に配置される空燃比センサ50に接続されている。ECU100は、空燃比センサ50の検出結果から排気管EP内の空燃比を検出し、インジェクタIJからの燃料噴射量を制御する。
また、ECU100は、エアクリーナAC付近に配置されるエアフローメータ52に接続されている。エアフローメータ52は、いわゆるホットワイヤ式のエアロフローメータであるが、他の構成であってもよい。ECU100は、エアフローメータ52から検出結果を示す信号を受信して、エンジンENに吸入される気体量を検出する。
次いで、キャニスタ14から流出するパージ気体が通過するパージ経路について説明する。エンジンENの駆動中には、キャニスタ14からエンジンENにパージ気体が供給される場合がある。パージ気体がエンジンENに供給される際、第1パージ経路24を通過するか第2パージ経路26を通過するかは、過給機CHが作動しているか否かによって変化する。具体的には、過給機CHが作動していない状況では、制御部102は、第1パージ制御弁34を開弁するとともに、第2パージ制御弁36を閉弁する。これにより、パージ気体は、キャニスタ14から第3パージ経路22及び第1パージ経路24を通過して、過給機CHよりも下流側の吸気管IPに供給される。このとき、制御部102は、吸気管IPの負圧の状況(例えばエンジンENの回転数)に応じて、パージポンプ12を駆動又は停止の制御を実行する。
過給機CHが作動していない状況から、過給機CHが動作している状況に移行する場合、制御部102は、第1パージ制御弁34を開弁状態から閉弁状態に切り替えるとともに、第2パージ制御弁36を閉弁状態から開弁状態に切り替える。これにより、パージ気体は、キャニスタ14から第3パージ経路22及び第2パージ経路26を通過して、過給機CHの上流側の吸気管IPに供給される。このとき、パージ気体が大気圧状態の吸気管IPに送出されるため、制御部102は、パージポンプ12を駆動して、パージ気体を送出する。これにより、過給機CHが動作している状況において、正圧である過給機CHの下流側の吸気管IPにパージ気体を供給せずに済む。
一方、過給機CHが作動している状況から、過給機CHが動作していない状況に移行する場合、制御部102は、パージ制御弁34を閉弁状態から開弁状態に切り替えるとともに、同じタイミングで、パージ制御弁36を開弁状態から閉弁状態に切り替える。これにより、パージ気体は、キャニスタ14から第3パージ経路22及び第1パージ経路24を通過して、過給機CHよりも下流側の吸気管IPに供給される。
次いで、図2を参照して、蒸発燃料処理装置10が実行する冷却処理を説明する。燃料タンクFTに給油されている間、燃料タンクFT内には、多量の蒸発燃料が発生する。このため、キャニスタ14は、多量の蒸発燃料を吸着しなければならない。その一方で、給油中はエンジンENが停止されており、キャニスタ14に吸着された燃料はエンジンENに供給されない。キャニスタ14内の活性炭14dは、燃料を吸着する際に発熱し、燃料を放出する際に放熱する。このため、給油中では、燃料吸着により活性炭14dが発熱される一方、燃料放出によって放熱されない。冷却処理は、給油時にキャニスタ14を冷却する処理である。
制御部102は、燃料タンクFTの給油口に設置されている給油口センサOSから給油口が開口されたことを示す信号を受信すると、冷却処理を実行する。給油口が開口される状況では、燃料タンクFTに給油されていると想定される。給油口の開口を検知することによって、制御部102は、燃料タンクFTに給油されると判断する。なお、変形例では、制御部102は、燃料タンクFTに給油ノズルが挿入されたことを検出するか、燃料タンクFT内の燃料の液位が上昇することを検出することによって、燃料タンクFTに給油されると判断してもよい。なお、車両の走行中では、蒸発燃料処理装置10は、第1パージ状態と第2パージ状態との間で切り替えられる一方、送風準備状態及び送風状態には切り替えられない。給油のタイミングは、車両が駆動された後であり、エンジンENが停止されている。このため、パージポンプ12も停止されている。即ち、蒸発燃料処理装置10は、第1パージ状態である。
冷却処理では、まず、S12において、制御部102は、三方弁28をパージポンプ12をキャニスタ14に連通させる状態からキャニスタ14を介さず大気に連通させる状態に切り替える。さらに、制御部102は、三方弁29をパージポンプ12を分岐点32aに連通させる状態から大気に連通させる状態に切り替えることによって、第1パージ状態から送風準備状態に切り替える。次いで、S14において、制御部102は、パージポンプ12を駆動する。これにより、送風状態が達成される。この結果、パージポンプ12が大気導入管38を介して吸入した大気を、送風管39を介してキャニスタ14に送風することができる。この結果、給油中にキャニスタ14を冷却することができる。この構成によれば、キャニスタ14を冷却するための専用の冷却ファンを配置することなく、吸気管IPにパージ気体を供給するパージポンプ12を併用することによって、キャニスタ14に送風することができる。これにより、キャニスタ14を冷却することができる。
次いで、S16では、制御部102は、エンジンENが始動されたか否かを判断する。エンジンENの駆動中では、キャニスタ14の蒸発燃料がエンジンENに供給される。このとき、キャニスタ14の活性炭14dでは、蒸発燃料が離脱し、放熱される。このため、エンジンENが駆動されると、キャニスタ14を積極的に冷却しなくてもよい。エンジンENが駆動されたと判断される場合(S16でYES)、S18をスキップしてS20に進む。一方、エンジンENが駆動されたと判断されない場合(S16でNO)、S18において、制御部102は、パージポンプ12の駆動を開始してから(S14参照)、所定期間(例えば5分間)が経過したか否かを判断する。燃料タンクFTに給油された後、車両を移動させるために、エンジンENを駆動させる場合が多い。しかしながら、給油が開始されてから所定の期間(例えば5分間)エンジンENが駆動されない場合も想定される。この場合、給油が終了し、活性炭14dの発熱が抑えられており、キャニスタ14を冷却せずともよい。所定期間が経過したと判断される場合(S18でYES)S20に進み、所定期間が経過していない場合(S18でNO)S16に戻る。
S20では、制御部102は、パージポンプ12を停止する。この構成では、給油停止後直ちにパージポンプ12を停止する場合と比較して、キャニスタ14を冷却することができる。次いで、S22において、制御部102は、三方弁28をキャニスタ14を介さず大気に連通させる状態からキャニスタ14に連通させる状態に切り替えるとともに、三方弁29を大気に連通させる状態に切り替える場合から分岐点32aに連通させる状態に切り替え、即ち、送風状態から第1パージ状態に移行して、処理を終了する。蒸発燃料処理装置10では、給油口が開口されると、冷却処理を開始しキャニスタ14に送風して冷却する。この構成によれば、活性炭14dが蒸発燃料を吸着するが離脱しない状況において、キャニスタ14を冷却することができる。一方、蒸発燃料処理装置10では、エンジンENが開始されるとパージポンプ12を停止して、三方弁28,29を、パージポンプ12と吸気管IPを連通する第1パージ状態に移行する。これにより、エンジンENの負圧によって蒸発燃料を供給すべき際に、直ちに供給することができる。
上記の第1パージ状態と第2パージ状態がそれぞれ「パージ状態」の一例である。活性炭14dが「吸着材」の一例であり、三方弁28,29のそれぞれが「第1切替弁」、「第2切替弁」のそれぞれの一例である。三方弁28,29及び制御部102が「切替装置」の一例である。
(第2実施例)
図3を参照して、第1実施例と異なる点を説明する。第2実施例の蒸発燃料処理装置200は、パージポンプ12の位置と、三方弁228の位置が異なる。蒸発燃料処理装置200では、パージポンプ12は、燃料タンクFTとキャニスタ14との間の連通管202に連結されている。パージポンプ12と連通管202との間の分岐管204には、三方弁228が配置されている。分岐管204は、三方弁228を介して送風管239に接続されている。送風管239の他端は、キャニスタ14に向かって開口する開口239aを有する。パージポンプ12の吸入口は、エアフィルタAFを介して大気に連通している。
冷却処理が開始されるタイミングでは、蒸発燃料処理装置200は、三方弁228が分岐管204と連通管202とを連通させる(即ちパージポンプ12を吸気管に連通させる)一方、分岐管204と送風管239とを遮断する第1パージ状態である。第1パージ状態からパージポンプ12が駆動される(図2のS14参照)と第2パージ状態に移行される。
冷却処理では、蒸発燃料処理装置200の制御部102は、図2のS12において、三方弁228を、パージポンプ12の吐出口12b、即ち分岐管204が送風管206に連通する一方、連通管202から遮断する送風準備状態に切り替える。これにより、S16において、パージポンプ12が駆動されると、送風状態に切り替えられて、パージポンプ12から送風管206を介して、キャニスタ14に送風される。S22では、制御部102は、三方弁228を、パージポンプ12の吐出口、即ち分岐管204が送風管206から遮断する一方、連通管202に連通する第1パージ状態に切り替える。この構成では、1個の三方弁228を配置し制御すればよい。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、上記の三方弁28は、大気導入管38及び大気導入管38よりもキャニスタ14側のパージ管32のそれぞれに、管を開閉する2個の弁に置換してもよい。三方弁29,229も同様である。
冷却処理では、制御部102は、エンジンENが始動されたか否か(S16参照)及びパージポンプ12の始動から経過期間(S18参照)によって送風状態を終了するか否かを判断する。しかしながら、制御部102は、エンジンENが始動されたか否か(S16参照)及びパージポンプ12の始動から経過期間のいずれか一方のみで送風状態の終了を判断してもよい。あるいは、制御部102は、給油口が閉じられたか否かを判断し、閉じられたと判断される場合に、S20に進んで、送風状態を終了してもよい。また、あるいは、車両がエンジンENとモータとによって駆動可能なハイブリッド車である場合、車両のスタートスイッチが操作されたか否かを判断し、操作されたと判断される場合に、S20に進んで、送風状態を終了してもよい。
第1実施例では、送風管39の開口39aは、キャニスタ14に対向して配置されている。しかしながら、開口39aは、キャニスタ14の近傍でキャニスタ14に対向しないように配置されていてもよい。この場合、開口39aに対向する位置に、開口39aから吐出される大気をキャニスタ14に向けて送る案内板等を配置してもよい。本変形例も、送風管が「キャニスタに向かって開口する」構成に含まれる。言い換えると、「キャニスタに向かって開口する」構成は、送風管から吐出される大気がキャニスタに向かって吐出される構成を含む。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2 :燃料供給システム
10 :蒸発燃料処理装置
12 :パージポンプ
14 :キャニスタ
14d :活性炭
22 :第3パージ経路
24 :第1パージ経路
26 :第2パージ経路
28 :三方弁
29 :三方弁
32 :パージ管
32a :分岐点
34 :第1パージ制御弁
36 :第2パージ制御弁
38 :大気導入管
39 :送風管
100 :ECU
102 :制御部
CH :過給機
EN :エンジン
EP :排気管
FT :燃料タンク
IJ :インジェクタ
IP :吸気管

Claims (5)

  1. エンジンを有する車両に搭載される蒸発燃料処理装置であって、
    燃料タンク内に発生する蒸発燃料を吸着する吸着材を有するキャニスタと、
    キャニスタとエンジンの吸気管とを連通するパージ管と、
    キャニスタ内の蒸発燃料を吸入してパージ管を介して吸気管に供給し、大気を吸入して吐出するパージポンプと、
    パージポンプの吐出口に連通しており、キャニスタに向かって開口する送風管と、
    パージポンプを吸気管に連通するとともに送風管の開口と遮断し、蒸発燃料を吸気管に供給させるパージ状態と、パージポンプを送風管の開口に連通するとともに吸気管及びキャニスタと遮断し、パージポンプから大気を送風管に吐出させる送風状態と、に切り替える切替装置と、を備える、蒸発燃料処理装置。
  2. パージポンプは、キャニスタと吸気管との間のパージ管上に配置されており、
    切替装置は、
    パージポンプの吸入口をキャニスタに連通する状態と大気に連通する状態とに切り替える第1切替弁と、
    パージポンプの吐出口を吸気管に連通する状態と送風管の開口に連通する状態とに切り替える第2切替弁と、
    第1切替弁及び第2切替弁を制御する制御部と、を備え、
    制御部は、
    パージ状態では、第1切替弁をパージポンプの吸入口をキャニスタに連通する状態にし、第2切替弁をパージポンプの吐出口を吸気管に連通するパージ状態にし、
    送風状態では、第1切替弁をパージポンプの吸入口を大気に連通する状態にし、第2切替弁をパージポンプの吐出口を送風管の開口に連通する状態にする、請求項1に記載の蒸発燃料処理装置。
  3. パージポンプは、キャニスタの上流側においてキャニスタと連通されており、
    パージポンプの吸入口は、大気に連通しており、
    切替装置は、
    パージポンプの吐出口をキャニスタに連通する状態と送風管の開口に連通する状態とに切り替える切替弁と、
    切替弁を制御する制御部と、を備え、
    制御部は、
    パージ状態では、切替弁をパージポンプの吐出口をキャニスタに連通する状態にし、
    送風状態で、切替弁をパージポンプの吐出口を送風管の開口に連通する状態にする、請求項1に記載の蒸発燃料処理装置。
  4. 切替装置は、燃料タンクに給油が開始されると、送風状態に切り替わる、請求項1から3のいずれか一項に記載の蒸発燃料処理装置。
  5. エンジンが始動されると、切替装置は、送風状態を停止して、パージポンプをパージ管を介して吸気管に連通させる、請求項4に記載の蒸発燃料処理装置。



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