JP2017105409A - 車両の乗員保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】乗員の体格に拘わらず、車両衝突時等に足先に入力される衝撃を効果的に抑制することができる車両の乗員保護装置を提供する。
【解決手段】助手席の床面の前端に設けられ、シート5に着座した乗員100の足先101aの前方への移動を規制するための緩衝ストッパ部8を備えた車両の乗員保護装置10であって、乗員100の足先101aと緩衝ストッパ部8との隙間を詰める隙間調整手段20を備える構成とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、乗員を保護するための車両の乗員保護装置に関し、特に、車両衝突(例えば、前方衝突)時に乗員の足先(つま先)に入力される衝撃を抑制するための技術に関する。
従来、例えば、自動車等の車両の助手席には、車両衝突時に乗員の足に入力される衝撃を抑制するためのフロアパッドが床面を形成するフロアパネル上に設置されているものがある(例えば、特許文献1参照)。
このフロアパッドの前方側は、フロアパネルの前端に設けられるダッシュパネルに沿って立ち上がるように形成されている。車両衝突時には、フロアパッドの立ち上がり部分(以下、緩衝ストッパともいう)によって乗員の足先の前方への移動が規制されるようになっている。
特開2006−82671号公報
上記のようなフロアパッドは、一般的に、比較的大柄の乗員(例えば、成人男子)を想定して形成されている。このため、比較的大柄の乗員であれば、シートに着座した状態で足先が緩衝ストッパの近傍に位置し、足先と緩衝ストッパとの隙間は比較的少ない。したがって、車両衝突時には、足先の車両前方側への移動量は少なく抑えられ、足先が緩衝ストッパに接触する際の速度も低く抑えられる。その結果、乗員の足先に入力される衝撃を効果的に抑制することができる。
しかしながら、比較的小柄の乗員の場合、着座した状態での足先と緩衝ストッパとの隙間が比較的広くなることがある。このように隙間が比較的広い状態で車両衝突が起こると、足先が緩衝ストッパに接触するまでの移動量が大きく、緩衝ストッパに接触の際の移動速度も上がるため、足先に入力される衝撃が大きくなることがある。換言すれば、緩衝ストッパが設けられていても、乗員の足先に入力される衝撃を十分に抑制できない虞がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、乗員の体格に拘わらず、車両衝突時等に足先に入力される衝撃を効果的に抑制することができる車両の乗員保護装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、助手席の床面の前端に設けられシートに着座した乗員の足先の前方への移動を規制するための緩衝ストッパを備えた車両の乗員保護装置であって、車両の衝突を検出する衝突検出手段と、前記衝突検出手段によって前記車両の衝突が検出された場合に、前記乗員の足先と前記緩衝ストッパとの隙間を詰める隙間調整手段を備えることを特徴とする車両の乗員保護装置。
本発明の第2の態様は、第1の態様の車両の乗員保護装置において、前記緩衝ストッパと前記乗員の足先との隙間の有無を判定する隙間判定手段を備え、前記隙間調整手段は、前記隙間判定手段によって前記隙間があると判定されたことを条件に当該隙間を詰めることを特徴とする車両の乗員保護装置にある。
本発明の第3の態様は、第2の態様の車両の乗員保護装置において、前記乗員の体格を判定する体格判定手段を備え、前記隙間判定手段は、前記体格判定手段の判定結果に基づいて前記隙間の有無を判定することを特徴とする車両の乗員保護装置にある。
本発明の第4の態様は、第2又は3の態様の車両の乗員保護装置において、前記乗員が着座した前記シートの前後位置を検出するシート位置検出手段を備え、前記隙間判定手段は、前記シート位置検出手段の検出結果に基づいて前記隙間の有無を判定することを特徴とする車両の乗員保護装置にある。
本発明の第5の態様は、第1から4の何れか一つの態様の乗員保護装置において、前記隙間調整手段は、前記乗員の足先と緩衝ストッパとの隙間に突出して前記緩衝ストッパとして機能する突出部材を備え、当該突出部材を突出させることで前記隙間を詰めることを特徴とする車両の乗員保護装置にある。
本発明の第6の態様は、第5の態様の車両の乗員保護装置において、前記隙間調整手段は、前記緩衝ストッパと前記乗員の足先との隙間に展開する前記突出部材としてのエアバッグを備え、前記エアバッグは、展開した状態で前記乗員の足先と対向する面の少なくとも上部が、前記乗員側に傾斜していることを特徴とする車両の乗員保護装置にある。
かかる本発明の乗員保護装置によれば、乗員の体格に拘わらず、車両衝突時等に足先に入力される衝撃を効果的に抑制することができる。
本発明に係る乗員保護装置が適用されるフロア部の概略構成を示す図である。 緩衝ストッパと乗員の足先との隙間の状態を説明する図である。 本発明の実施形態1に係る乗員保護装置の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態1に係る乗員保護装置の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態1に係る乗員保護装置の動作を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る乗員保護装置の変形例を示す図である。 本発明の実施形態3に係る乗員保護装置の変形例を示す図である。 本発明の実施形態3に係る乗員保護装置の変形例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施形態1)
まずは、本発明の乗員保護装置が搭載される車両の助手席のフロア部の概略構成について説明する。
図1に示すように、車両1の助手席のフロア部2は、車室の床面を構成するフロアパネル3と、フロアパネル3の前方側に設けられるダッシュパネル4と、で形成されている。ダッシュパネル4は、フロアパネル3の前端から立ち上がるように延設され、車室とその前方のエンジンルームとを仕切る。そして車両1の助手席のフロア部2には、乗員100がシート5に着座した状態で足101を載置するためのフロアパッド6が設けられている。
フロアパッド6は、例えば、発泡ポリプロピレン等で形成され、フロアパネル3及びダッシュパネル4上に載置されている。フロアパッド6は、乗員100の足101が載置される載置部7と、載置部7の前端側に設けられる緩衝ストッパ部8と、を備えている。載置部7は、乗員100の足101の裏面が接触する部分でありフロアパネル3上に床面に沿って設けられている。緩衝ストッパ部8は、乗員100の足101の前方側への移動を規制して、つま先(足先)101aへ入力される衝撃を低減するためのものであり、載置部7の前端からダッシュパネル4に沿って上方に延設されている。具体的には、緩衝ストッパ部8は、載置部7に載置された乗員100の足101の足先(つま先)101aよりも上方まで延設されている。
これにより、例えば、車両衝突時等に乗員100の足101が前方に移動しても、足先101aがこの緩衝ストッパ部8に当接することで、つま先(足先)101aへの衝撃を低減しつつそれよりも前方への足101の移動が規制される。
このように本実施形態は、シート5に着座した乗員100の足先101aの前方への移動を規制するための緩衝ストッパが、フロアパッド6の一部として形成されている例である。勿論、緩衝ストッパは、フロアパッド6とは独立して設けられていてもよい。
ところで、乗員100の体格が比較的大柄である場合、図2(a)に示すように、乗員100の足先101aと緩衝ストッパ部8との隙間200は比較的狭くなる(距離D1)。このため、例えば、車両1の衝突(前方衝突)時にその反動で足101が車両前方に移動しようとしても、足先101aが緩衝ストッパ部8に当接することで足101の前方への移動が抑制される。また、足先101aと緩衝ストッパ部8との隙間が狭いため、足先101aが緩衝ストッパ部8に当接する際に足101に入力される衝撃も小さく抑えられる。
一方で、乗員100の体格が比較的小柄である場合、図2(b)に示すように、乗員100の足先101aと緩衝ストッパ部8との隙間200が比較的広くなる場合がある(距離D2>D1)。例えば、小柄な乗員がシート5を後席側にスライドさせた状態で着座すると、この隙間200は比較的広くなる。この状態で、車両1の前方衝突が起きた場合も、足先101aが緩衝ストッパ部8に当接することで乗員100の足101の前方への移動は規制される。ただし、隙間200が比較的広いため、足先101aが緩衝ストッパ部8に当接する際に入力される衝撃が比較的大きくなる虞がある。
乗員保護装置10は、このように車両衝突時に乗員100の足先101aに入力される衝撃を、乗員100の体格に拘わらず抑制することができるものであり、上記のような緩衝ストッパ部8を含むフロアパッド6が設けられた車両1の助手席部分に適用されている。
本実施形態に係る乗員保護装置10は、乗員の足先と緩衝ストッパとの隙間に突出して緩衝ストッパとして機能する突出部材を備え、この突出部材を突出させることで隙間を詰める(狭める)ように構成されている。具体的には、乗員保護装置10は、図3に示すように、車両衝突時に乗員100の足先101aと緩衝ストッパ部(緩衝ストッパ)8との隙間200を詰める隙間調整手段としてのエアバッグ装置20を備えている。なお、「隙間200を詰める」とは、隙間200を狭めることであるが、単に狭めるだけでなく、隙間200が無い状態とすることも含むものとする。
エアバッグ装置20は、緩衝ストッパ部8と乗員100の足先101aとの隙間200に展開される突出部材としてのエアバッグ21を備える。またエアバッグ装置20は、エアバッグ21を展開させるための駆動装置22を備えている。駆動装置22は、本実施形態では、エアバッグ21にエアを供給するインフレータである駆動源23と、駆動源23の動作を制御する制御部24とを有する。
詳しくは後述するが、通常時、エアバッグ21は、フロアパッド6の載置部7の内部又は下側に収容されており、緩衝ストッパと乗員100の足先101aとの隙間200が比較的広い状態で車両衝突が起きると、フロアパッド6の上部に展開される(図4参照)。この状態では、エアバッグ21が緩衝ストッパとして機能する。つまり、エアバッグ21が展開されることで、エアバッグ(緩衝ストッパ)21と乗員100の足先101aとの隙間200が狭められる(詰められる)。したがって乗員100の足先101aの前方への移動が適切に規制することができ、車両衝突時の乗員100の下肢傷害の低減を図ることができる。
このようなエアバッグ装置20(乗員保護装置10)を構成する制御部24は、隙間判定手段25と、体格判定手段26と、衝突検出手段27と、駆動源23の動作を制御する駆動制御手段28とを有する。
隙間判定手段25は、緩衝ストッパ部8と乗員100の足先101aとの隙間200の有無を判定する。具体的には、隙間判定手段25は、緩衝ストッパ部8と乗員100の足先101aとの隙間200が予め設定された閾値よりも広い場合に「隙間あり」と判定し、閾値よりも狭い場合に「隙間なし」と判定する。
体格判定手段26は、助手席のシート5に着座した乗員100の体格を判定する。本実施形態では、体格判定手段26は、シート5に設けられる重量センサ30の検出結果等に基づいて乗員100の体格を判定している。具体的には、体格判定手段26は、乗員100の体格が「小柄」であるか「大柄」であるかを判定する。なお本実施形態では、乗員100の体格を二つに分類しているが、勿論、三つ以上に分類してもよい。また乗員100の体格を判定する方法は特に限定されず、例えば、シートベルトの引き出し量等を考慮して判定するようにしてもよい。
そして、隙間判定手段25は、この体格判定手段26の判定結果に基づいて隙間200の有無を判定(推定)する。さらに本実施形態に係る乗員保護装置10は、シート5の前後位置を検出する位置センサ(シート位置検出手段)40を備えている。隙間判定手段25は、体格判定手段26の判定結果と共に、この位置センサ40の検出結果に基づいて、隙間200の有無を判定(推定)する。例えば、乗員100の体格が「小柄」である場合には、シート位置が、スライド可能な範囲の中間位置(閾値)よりも前方であるか後方であるかで、隙間の有無を判定する。すなわち閾値である中間位置よりも前方であれば隙間なしと判定し、閾値である中間位置よりも後方であれば隙間ありと判定する。一方、乗員100の体格が「大柄」である場合、シート位置が、スライド可能な範囲の最後端(閾値)である場合には隙間ありと判定し、それよりも前方であれば隙間なしと判定する。
これにより緩衝ストッパ部8と乗員100の足先101aとの隙間200の有無を比較的容易且つ適切に推定(判定)することができる。勿論、隙間200の有無を判定(推定)する方法は、特に限定されず、例えば、助手席のフロア部を撮影した画像等から隙間200の有無を直接的に判定するようにしてもよい。
衝突検出手段27は、車両1に設けられた、例えば、圧力センサやインパクトセンサ(衝撃センサ)等で構成される衝突センサ50からの信号に基づいて車両衝突を検出する。すなわち衝突検出手段27は、衝突センサ50からの信号に基づいて車両衝突が起きたか否かを判定する。
駆動制御手段28は、これら隙間判定手段25の判定結果及び衝突検出手段27の検出結果(判定結果)に基づいて、駆動源23を適切なタイミングで作動させる。すなわち駆動制御手段28は、隙間判定手段25によって隙間ありと判定され、且つ衝突検出手段27によって車両衝突が起きたことが検出されたタイミングで、駆動源(インフレータ)23を作動させ、図4に示すように、エアバッグ21を展開させる。これにより、緩衝ストッパ部8と乗員100の足先101aとの隙間200が詰まる(狭められる)。
このように緩衝ストッパ部8と乗員100の足先101aとの隙間200が比較的広い状態で車両衝突が起きた際、エアバッグ21を展開させることで隙間200を適切に狭めることができ、車両衝突時の乗員100(特に、足先101a)の安全性を高めることができる。
また、このような構成の乗員保護装置10の場合、エアバッグ21は、隙間200に展開した状態で乗員100の足先101aと対向する面の少なくとも上部が、乗員100側に傾斜する傾斜面21aとなっていることが好ましい。これにより、エアバッグ21を展開した際に、乗員100の足先101aの移動をより適切に規制することができる。
以下、図5のフローチャートを参照して、本実施形態に係る乗員安全装置による隙間調整制御の一例について説明する。
まずステップS1で、乗員100の着座位置情報及び体格情報を取得する。本実施形態では、乗員100が着座しているシート5の位置(シート位置)を乗員100の着座位置情報として取得する。また重量センサ30の検出結果を、乗員100の体格情報として取得する。次いで、ステップS2で、取得した体格情報等に基づいて、乗員100の体格判定を行う。具体的には、乗員100の体格が「小柄」又は「大柄」の何れであるかを判定する。
そして乗員100の体格が「小柄」である場合(ステップS2:Yes)、次いでステップS3で、取得した乗員100の着座位置情報に基づいて、着座位置(シート位置)が、シート5のスライド可能な範囲の中間位置よりも前方であるか後方であるかを判定する。乗員100の着座位置(シート位置)が中間位置よりも後方である場合には(ステップS3:Yes)、緩衝ストッパ部8と乗員100の足先101aとの隙間ありと判断してステップS4に進む。一方、乗員100の着座位置(シート位置)が中間位置よりも前方である場合には(ステップS3:No)、緩衝ストッパ部8と乗員100の足先101aとの隙間なしと判断して、処理を終了する。
またステップS2で乗員100の体格が「大柄」である場合(ステップS2:No)、ステップS5に進み、取得した乗員100の着座位置情報に基づいて、乗員100の着座位置(シート位置)が、シート5のスライド可能な範囲の最後端であるか否かを判定する。乗員100の着座位置(シート位置)が、シート5のスライド可能な範囲の最後端である場合には(ステップS5:Yes)、緩衝ストッパ部8と乗員100の足先101aとの隙間ありと判定して、ステップS4に進む。一方、乗員100の着座位置(シート位置)が最後端よりも前方である場合には(ステップS5:No)、緩衝ストッパ部8と乗員100の足先101aとの隙間なしと判断して、処理を終了する。
なおステップS3までの処理は、何れのタイミングで行ってもよいが、本実施形態では乗員100がシート5に着座したタイミングで行っている。これにより、以下の処理をより適切なタイミングで実施することができる。
その後、ステップS4で、車両衝突が起こったことが検出されると、つまりエアバッグ装置20を作動させる条件が成立すると(ステップS4:Yes)、ステップS5に進み、駆動源(インフレータ)23を作動させてエアバッグ21を展開させ、一連の処理を終了する。
このようにエアバッグ装置20を所定のタイミングで作動させエアバッグ21を展開させることで、このエアバッグ21が緩衝ストッパとして機能する。すなわち緩衝ストッパ部8と乗員100の足先101aとの隙間200が狭められる。そしてエアバッグ21によって乗員100の足先101aの前方への移動が規制されるため、車両衝突時の足先101aの移動量及び移動速度が抑制される。したがって、車両衝突時の乗員100の下肢傷害の低減を図ることができる。
以上のように、本実施形態に係る乗員保護装置10によれば、車両1の衝突を検出した際に、乗員100の体格等に応じてエアバッグ21を適宜展開させ、緩衝ストッパ部8と乗員100の足先101aとの隙間200を適宜調整するようにした。これにより、車両衝突時の乗員100の安全性を高めることができる。
(実施形態2)
図6は、実施形態2に係る乗員保護装置の概略構成を示す図である。なお重複する部材には同一符号を付し重複する説明は省略する。
本実施形態に係る乗員保護装置10Aは、実施形態1と同様に、乗員の足先と緩衝ストッパとの隙間に突出して緩衝ストッパとして機能する突出部材を備え、この突出部材を突出させることで隙間を詰める(狭める)ように構成されている。具体的には、図6に示すように、乗員保護装置10Aは、乗員100の足先101aと緩衝ストッパ部(緩衝ストッパ)8との隙間200に突出して緩衝ストッパとして機能する突出部材21Aと、この突出部材21Aを上昇させる駆動装置22Aとを備えている。
駆動装置22Aは、例えば、モータやアクチュエータ等で構成される駆動源23Aと、駆動源23Aの動作を制御する制御部24Aとを有する。制御部24Aは、駆動源23Aを制御して、所定のタイミングで突出部材21Aをフロアパッド6の上部に突出させる。これにより、乗員100の足先101aの前方への移動を適切に規制する。
突出部材21Aは、通常時は、フロアパッド6の内部或いはフロアパッド6の内部又は下側に収容されている(図6(a))。そして、上述のように緩衝ストッパ部8と乗員100の足先101aとの隙間200が比較的広い状態で車両衝突が起きると、駆動装置22Aが駆動源23Aを作動させ、突出部材21Aがフロアパッド6の上方まで突出する(図6(b))。この状態では、突出部材21Aが緩衝ストッパとして機能し、この突出部材21Aによって乗員100の足先101aの前方への移動が規制される。すなわち、突出部材21Aを上昇させることで、乗員100の足先101a前方の隙間200が狭められる(詰められる)。
このような構成としても、緩衝ストッパと乗員の足先との隙間を適宜調整することができ、乗員の体格に拘わらず、車両衝突時の乗員の下肢傷害の低減を図ることができる。
(実施形態3)
図7は、実施形態3に係る乗員保護装置の概略構成を示す図である。なお重複する部材には同一符号を付し重複する説明は省略する。
本実施形態は、フロアパッド6の一部が隙間調整手段として機能するようにした例である。図7に示すように、フロアパッド6は、フロアパネル3に固定されて載置部7を構成するパッド本体部6aと、パッド本体部6aの前方側に連結されるパッド可動部6bとで構成されている。パッド可動部6bは、緩衝ストッパ部8と、緩衝ストッパ部8から床面に沿って延設される載置部7の前方側の一部(延設部)とを構成し、パッド本体部6aとの連結部を軸中心として上下方向に回動変位可能に支持されている。本実施形態では、このパッド可動部6bの全体が、シート5に着座した乗員100の足先101aの前方への移動を規制する緩衝ストッパとして機能しており、パッド可動部6bが上方に回動変位(上昇)されることで、乗員100の足先101aとの隙間200が詰められるよう構成されている。すなわちパッド可動部6bが、隙間調整手段の可動部材として機能するよう構成されている。なおパッド可動部6bを支持する支持機構は特に限定されるものではない。
また本実施形態に係る乗員保護装置10Bは、パッド可動部6bの回動を制御する駆動手段としての駆動装置22Bを有する。駆動装置22Bは、例えば、モータ等で構成される駆動源23Bと、駆動源23Bの動作を制御する制御部24Bとを有する。制御部24Bは、駆動源23Bを制御して、所定のタイミングでパッド可動部6bを上方に向かって回動変位させる。これにより、乗員100の足先101aの前方への移動を適切に規制する。
制御部24Bの構成は、基本的には上述した実施形態の制御部24と同様であり、隙間判定手段25と、体格判定手段26と、衝突検出手段27と、駆動源23Bの動作を制御する駆動制御手段28とを有する。
隙間判定手段25は、緩衝ストッパとして機能するパッド可動部6bと、乗員100の足先101aとの隙間200の有無を判定する。具体的には、隙間判定手段25は、パッド可動部6bと乗員100の足先101aとの隙間200が予め設定された閾値よりも広い場合に「隙間あり」と判定し、閾値よりも狭い場合に「隙間なし」と判定する。また上述のように隙間判定手段25は、体格判定手段26の判定結果、及び位置センサ(シート位置検出手段)40の検出結果に基づいて、隙間200の有無を判定(推定)する。
駆動制御手段28は、これら隙間判定手段25の判定結果及び衝突検出手段27の検出結果(判定結果)に基づいて、駆動源23Bを適切なタイミングで作動させる。すなわち駆動制御手段28は、隙間判定手段25によって隙間ありと判定され、且つ衝突検出手段27によって車両衝突が起きたことが検出されたタイミングで、駆動源23Bを作動させ、パッド可動部6bを所定位置まで上昇させる。すなわち駆動源23Bを作動させることで、パッド可動部6bは、フロアパネル3及びダッシュパネル4に接触した状態(図7参照)から、図8に示すようにパッド本体部6aとの連結部を軸中心として上方に向かって所定位置まで回動変位する。これにより、パッド可動部6bと乗員100の足先101aとの隙間200が詰まる(例えば、距離D2からD3に狭められる)。
このようにパッド可動部6bと乗員100の足先101aとの隙間200が比較的広い状態で車両衝突が起きた際、パッド可動部6bを上昇させることで隙間200を適切に狭めることができ、車両衝突時の乗員100(特に、足先101a)の安全性を高めることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、勿論、上述の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能なものである。
1 車両
2 フロア部
3 フロアパネル
4 ダッシュパネル
5 シート
6 フロアパッド
6a パッド本体部
6b パッド可動部
7 載置部
8 緩衝ストッパ部
10 乗員保護装置
20 エアバッグ装置
21 エアバッグ(突出部材)
21a 傾斜面
22 駆動装置
23 駆動源
24 制御部
25 隙間判定手段
26 体格判定手段
27 衝突検出手段
28 駆動制御手段
30 重量センサ
40 位置センサ
50 衝突センサ
100 乗員
101 足
101a 足先(つま先)
200 隙間

Claims (6)

  1. 助手席の床面の前端に設けられシートに着座した乗員の足先の前方への移動を規制するための緩衝ストッパを備えた車両の乗員保護装置であって、
    車両の衝突を検出する衝突検出手段と、
    前記衝突検出手段によって前記車両の衝突が検出された場合に、前記乗員の足先と前記緩衝ストッパとの隙間を詰める隙間調整手段を備える
    ことを特徴とする車両の乗員保護装置。
  2. 請求項1に記載の車両の乗員保護装置において、
    前記緩衝ストッパと前記乗員の足先との隙間の有無を判定する隙間判定手段を備え、
    前記隙間調整手段は、前記隙間判定手段によって前記隙間があると判定されたことを条件に当該隙間を詰める
    ことを特徴とする車両の乗員保護装置。
  3. 請求項2に記載の車両の乗員保護装置において、
    前記乗員の体格を判定する体格判定手段を備え、
    前記隙間判定手段は、前記体格判定手段の判定結果に基づいて前記隙間の有無を判定する
    ことを特徴とする車両の乗員保護装置。
  4. 請求項2又は3に記載の車両の乗員保護装置において、
    前記乗員が着座した前記シートの前後位置を検出するシート位置検出手段を備え、
    前記隙間判定手段は、前記シート位置検出手段の検出結果に基づいて前記隙間の有無を判定する
    ことを特徴とする車両の乗員保護装置。
  5. 請求項1から4の何れか一項に記載の乗員保護装置において、
    前記隙間調整手段は、前記乗員の足先と緩衝ストッパとの隙間に突出して前記緩衝ストッパとして機能する突出部材を備え、当該突出部材を突出させることで前記隙間を詰める
    ことを特徴とする車両の乗員保護装置。
  6. 請求項5に記載の車両の乗員保護装置において、
    前記隙間調整手段は、前記緩衝ストッパと前記乗員の足先との隙間に展開する前記突出部材としてのエアバッグを備え、
    前記エアバッグは、展開した状態で前記乗員の足先と対向する面の少なくとも上部が、前記乗員側に傾斜している
    ことを特徴とする車両の乗員保護装置。
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