JP2017105254A - 作業車 - Google Patents
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Abstract
Description
このトラクタでは、アルミダイカスト製のセンタピラーを3分割構造にすることで、搭乗ステップの左右の前端部を支持するステップ支持部、バッテリ支持部、及び、パワーステアリング用の油圧コントローラを支持する取付け座、などのセンタピラーへの一体装備を可能にして、センタピラーの多機能化を図るようにしている。
車体フレームと、車体の前部側に配置される原動ユニットと、車体の後部側に配置される運転部と、前記原動ユニットと前記運転部との間に配置されるバッテリとを備え、
前記車体フレームは、車体の下部側に配置されるベースフレームと、前記原動ユニットと前記運転部との間において前記ベースフレームから上方に延出するセンタピラーとを備え、
前記原動ユニットは、前記センタピラーの直前に配置されるラジエータを備え、
前記運転部は、前記バッテリの上方に配置されるステアリングホイールを備え、
前記センタピラーは、車体の前部に形成される収納空間を原動ユニット側の第1空間とバッテリ側の第2空間とに前後に区画する鋼板製の隔壁と、前記隔壁を下方から支持する鋼板製の第1支持部材と、前記ラジエータを下方から支持する鋼板製の第2支持部材と、前記ステアリングホイールを支持する鋼板製の第3支持部材と、前記バッテリが載置される鋼板製の載置台とが溶接された一体構造に構成されている。
そして、センタピラーは、金型が不要な鋼板製の溶接一体構造であることから、センタピラーが、例えば金型を要するアルミダイカスト製などである場合に比較して、型費を無くすことができるとともに、センタピラーに支持される周辺機器の変更又は追加などに応じたセンタピラーの形状変更が行い易くなる。
前記載置台は、その前端部が前記第1支持部材の前方に延出して前記第2支持部材に兼用されている。
前記隔壁は、中央にラジエータ用の通風口が形成された枠状で、前記通風口を形成する内周縁の上縁部から後方に延出する延出部が屈曲形成され、
前記第3支持部材は、その上部が前記延出部に溶接されている。
前記第3支持部材は、その各平面が前記通風口に対向しない組み付け姿勢で前記通風口の後方に位置している。
前記センタピラーは、前記ベースフレームに支持された状態で前記第3支持部材を支持する鋼板製の第4支持部材を備え、
前記第4支持部材は、その各平面が前記通風口に対向しない組み付け姿勢で前記バッテリを左右に跨ぐ逆U字状に屈曲形成され、
前記第3支持部材は、その下端部が前記第4支持部材の上面に溶接されている。
その結果、第3支持部材によるステアリングホイールの支持を高い強度で安定性良く行うことができる。
前記第4支持部材は、前記バッテリのプラス端子に隣接する左右一方の上部が、前記バッテリのマイナス端子に隣接する左右他方の上部よりも各端子から車体前側に離れる左右非対称に形成されている。
前記車体フレームは、前記バッテリを載置台上に固定する固定機構を備え、
前記固定機構は、前記第4支持部材の左右両側部に上下揺動可能に支持された左右のロッドと、左右の前記ロッドに相対摺動可能に架設される押え部材と、左右の前記ロッドの遊端部に形成された雄ネジ部に取り付けられる左右の第1ナットとを備えて、前記押え部材が前記バッテリの前端上部の角部に接触する固定位置と、前記押え部材が前記バッテリの下端部後方に位置する退避位置とにわたる揺動操作が可能になっている。
又、作業者は、バッテリを載置台上の所定位置から取り外す場合には、左右の第1ナットの締め付け解除操作を行うことにより、押え部材によるバッテリの載置台への押し付けを解除することができ、固定機構を固定位置から退避位置に揺動変位させることができる。そして、固定機構を退避位置に揺動変位させることにより、バッテリの載置台上から後方への運び出しを、固定機構が邪魔になる不都合を招くことなく簡単に行うことができる。
前記センタピラーは、各平面が前記通風口に対向しない組み付け姿勢で前記第1支持部材から前記第3支持部材にわたる鋼板製の補強部材を備え、
前記補強部材は、その下端部が前記第1支持部材に溶接され、かつ、その上端部が前記第3支持部材に溶接されている。
前記ラジエータは、その背部に上方への取り外しが可能な防塵ネットを備え、
前記隔壁は、前記防塵ネットから下方に落下した塵埃を前記ラジエータの下方に案内するガイド部が、前記内周縁の下縁部から後上方に延出する後上がり傾斜姿勢で屈曲形成されている。
又、新たな補強部材を追加装備することなく、隔壁の下部側を補強することができ、センタピラーの強度を高くすることができる。
車体の後部側に配置される変速ユニットと、前記ラジエータの下方を通って前記原動ユニットの出力部から前記変速ユニットの入力部に伝動する伝動軸とを備え、
前記センタピラーは、前記ベースフレームの天板に支持される左右の脚部を備えて、前記天板との間に伝動軸配置用の空間を形成し、
前記天板は、前記伝動軸の着脱時に前記伝動軸の入り込みを許容する開口が、前記ラジエータの下方に位置する前記天板の前部側に形成され、
前記載置台は、前記伝動軸の着脱時に前記伝動軸の入り込みを許容する凹部が、前記載置台の後端から前方に向けて形成されている。
その結果、天板とセンタピラーとの間の空間に対する伝動軸の抜き差しを、天板の上方から容易に行うことができる。
前記ステアリングホイールを上下方向に揺動変位可能に支持するチルトユニットを備え、
前記チルトユニットは、左右向きの第1支軸を支点にして前記ステアリングホイールと一体揺動する揺動部材と、前記揺動部材の揺動操作をアシストするガススプリングと、前記揺動部材の上下揺動を阻止するロック位置と上下揺動を許容する解除位置とにわたって操作される操作レバーとを備え、
前記第3支持部材は、前記第1支軸を介して前記揺動部材を支持する第1支持部と、前記ガススプリングの一端部を相対揺動可能に支持する左右向きの支点軸と、前記操作レバーを揺動可能に支持する第2支持部とを備えている。
又、センタピラーの第3支持部材を、チルトユニットを支持する支持部材に兼用することができる。その結果、例えば、チルトユニットを支持する専用の支持部材を新たに備える場合に比較して、部品点数の削減による構成の簡素化などを図りながら、センタピラーの多機能化を図ることができる。
前記操作レバーは、前記第1支軸に相対揺動可能に支持されている。
又、第1支持部が第2支持部を兼ねることから、センタピラーでの構成の簡素化などを図りながら、センタピラーの多機能化を図ることができる。
油圧式のパワーステアリングユニットを備え、
前記パワーステアリングユニットは、前記揺動部材に支持される油圧制御部と、前記油圧制御部に接続される油圧ホースと、前記油圧ホースに接続される金属製の油圧管とを備え、
前記センタピラーは、その下端部に、前記油圧管を保持するゴム製のホルダが配備されている。
又、油圧ホースと油圧管との接続箇所を、油圧制御部から離れた低い位置に設定することができ、これにより、ステアリングホイールの高さ調節時における油圧制御部の揺動部材との一体揺動を許容する油圧ホースの長さを長くすることができる。その結果、ステアリングホイールの高さ調節範囲を広くすることができる。
前記センタピラーは、位置決め用の長孔が形成された載置部を前記センタピラーの下端部に備え、
前記ホルダは、その上面に、前記油圧管が上方から嵌め込まれる嵌合溝が形成され、かつ、その底面に、前記長孔に上方から嵌め込まれる突条が形成されている。
その結果、油圧管の組み付け性の向上を図りながら、油圧管を、センタピラーの所定位置に、ホルダにて共振が防止された状態で固定保持することができる。
前記センタピラーは、前記隔壁の左右に配置される鋼板製の左右の側壁を備え、
左右の前記側壁は、それらの下端部が前記第1支持部材に溶接され、かつ、それらの内側面が前記隔壁の横側端に溶接されている。
前記バッテリを後方から覆う平面視U字状のアンダパネルを備え、
左右の前記側壁は、それらの外側面との間に縦長のスリットを形成するU字状に屈曲形成された鋼板製の左右の位置決め部材が溶接され、
前記アンダパネルは、その左右の前端部に、前記スリットに挿入される縦長の挿入部を備えている。
又、センタピラーの左右の側壁がアンダパネルの位置決め部材を兼ねることから、センタピラーの多機能化を図ることができる。
左右の前記位置決め部材は、それらの上端部が後上がり傾斜し、かつ、それらの下端部が後下がり傾斜して、前記上端部の内面と前記下端部の内面とが、前記挿入部を上下方向に位置決め案内する第1案内面に形成されている。
左右の前記位置決め部材は、それらの中間部が後側ほど前記側壁から離れるように傾斜して、前記中間部の内面が、前記挿入部を左右方向に位置決め案内する第2案内面に形成されている。
前記原動ユニットを覆う閉じ位置と前記原動ユニットを露出させる開き位置とにわたって上下揺動するボンネットを備え、
左右の前記側壁は、それらの前端縁が上側ほど車体後側に位置するように後傾斜し、
前記ボンネットは、その左右の内側面にシール支持部を備え、
左右の前記シール支持部は、前記閉じ位置において、左右の前記前端縁と同じ傾斜角度で後傾斜して左右の前記前端縁に対向する後端縁を有するとともに、左右の前記後端縁に、前記閉じ位置において、左右の前記前端縁の上下両端部にわたって左右の前記前端縁に線接触する左右のシール部材を装備している。
前記センタピラーは、左右の前記側壁から前方に延出する左右のガイド板を備え、
左右の前記ガイド板は、前記ボンネットの閉じ操作時に、前記ボンネットの左右の内側面に接触して、前記ボンネットを左右方向の所定位置に案内するように形成されている。
前記原動ユニットを覆う閉じ位置と前記原動ユニットを露出させる開き位置とにわたって上下揺動するボンネットを備え、
前記ボンネットは、その左右の内側面に、前記閉じ位置において、左右の前記側壁の上下両端部にわたって左右の前記側壁の外側面に面接触する左右の板バネを備え、
左右の前記板バネは、それらの後端縁部が、後側ほど車体横外側に位置するように形成されている。
そして、ボンネット8の閉じ位置においては、上記のように左右の板バネが左右の側壁に面接触することにより、耐久性の低いゴム製のトリムなどを用いることなく、ボンネットと左右の側壁との間に不要な隙間が形成される虞を、長期にわたって回避することができる。
前記センタピラーの上部を上方から覆うアッパパネルを備え、
前記アッパパネルは、その前端部が前記閉じ位置の前記ボンネットの後端部にて上方から覆われ、
前記センタピラーは、前記隔壁の上部が前記アッパパネルの前端部に内接している。
これに対して、この手段では、隣接端面間の隙間が外部から見えないことから、隣接端面の仕上げ精度を高くすることなく、ボンネットの後端付近の見栄えを良くすることができる。
前記ボンネットを前記閉じ位置に固定保持するロック機構を備え、
前記ロック機構は、ロック位置と解除位置とにわたって揺動するフック部材と、前記フック部材を前記ロック位置に復帰付勢するバネと、前記バネの作用に抗した前記フック部材の前記解除位置への揺動操作を可能にする操作ロッドと、前記ロック位置の前記フック部材が引っ掛かるロッドとを備え、
前記隔壁は、その上端部に、前記フック部材及び前記バネを支持する第3支持部と、前記操作ロッドを操作可能に支持する第4支持部とを備えている。
前記第4支持部は、前記センタピラーの上部を上方から覆うアッパパネルが連結される連結部が一体形成されている。
前記ラジエータの直前に配置される冷却ファンと、前記ラジエータの前方で前記冷却ファンの上方に配置されるエアクリーナと、前記隔壁から前記冷却ファンにわたるファンシュラウドとを備え、
前記ファンシュラウドは、その上部に前記隔壁の上部との間に通気路を形成する通気路形成部を有し、
前記隔壁は、その上部の左右一端側に、前記通気路への空気の流入を許容する通気孔が形成され、
前記通気路形成部は、前記通気孔とは車体の左右反対側に位置する前記通気路形成部の左右他端側に、前記通気路を前記エアクリーナの吸気部に接続する接続孔が形成されている。
前記運転部の足元部位から前記収納空間への吸気を許容する吸気口を備え、
前記隔壁は、前記通気孔を形成する内周縁の下縁部から後上方に延出する遮音壁が屈曲形成されている。
又、通気孔の形成時に不要になる隔壁右側上部の鋼板部分を遮音壁に有効利用することにより、別部材の遮音壁を備える場合に比較して、部品点数の削減による構成の簡素化などを図ることができる。
前記センタピラーは、アクセルレバーの下部に一体装備された揺動支点軸を回転可能に支持する鋼板製の第5支持部材を備え、
前記揺動支点軸は、端部に形成された小径部と、前記小径部に隣接する大径部とを有し、
前記第5支持部材は、前記小径部を回転可能に支持する第1支持板部と、前記大径部を回転可能に支持する第2支持板部とが対向するU字状に屈曲形成されて、前記第3支持部材の横外側面に溶接され、
前記第1支持板部は、前記小径部が挿入される丸孔が形成され、
前記第2支持板部は、前記大径部が挿入される第1凹部が形成され、
前記第1凹部は、前記大径部と略同径の孔状部分と、前記第2支持板部の一端縁から前記孔状部分にわたるスリット部分とを有し、
前記スリット部分は、前記小径部の直径と略同幅のスリット幅を有して前記小径部の挿通を許容している。
前記揺動支点軸は、前記アクセルレバーを任意の操作位置に保持する摩擦式の保持機構を備え、
前記保持機構は、前記小径部に形成される雄ネジ部分と、前記小径部の所定位置に固定される受止部材と、前記受止部材と前記第1支持板部との間において前記小径部に外嵌される弾性体と、前記雄ネジ部分に取り付けられる第2ナットと、前記受止部材と前記第2ナットとの間に位置して前記第2ナットの締め付け限界位置を設定する筒状のスペーサとを備えている。
つまり、保持機構を、アクセルレバーに対する摩擦保持力が所定の適正値に設定された状態に、簡単かつ確実に組み付けることができる。
前記アクセルレバーに隣接して配置される定速設定レバーを備え、
前記アクセルレバーは、前記揺動支点軸が上下向きに設定され、かつ、前記揺動支点軸から前記第5支持部材の横外方に延出して前記原動ユニットの調速レバーに連係される揺動アームを備え、
前記第5支持部材は、前記第1支持板部が下側に位置し、前記第2支持板部が上側に位置し、前記第1支持板部と前記第2支持板部とにわたる中間板部が前記第5支持部材の後端に位置するように設定され、
前記第1支持板部は、その後部に前記丸孔が形成され、かつ、前記丸孔よりも前側の位置に、前記揺動アームを前方のアイドリング位置にて受け止めるストッパと、前記丸孔と前記ストッパとの間への前記定速設定レバーの配置を許容する第2凹部とを備え、
前記第2支持板部は、その後部に前記第1凹部が形成され、かつ、前記第1凹部よりも前側の位置に前記定速設定レバーの移動を規制するガイド孔が形成され、
前記中間板部は、前記揺動支点軸の後方に設定した退避位置への前記揺動アームの揺動変位を許容する第3凹部を備えている。
これにより、カバーパネルの着脱作業時に、カバーパネルが揺動アームに接触して、カバーパネルの所定の組み付け位置に対する着脱が行い難くなる虞を回避することができる。
前記センタピラーは、その周辺に配置される電装品を支持する第5支持部を備えている。
又、図2に記載した符号Fの矢印が指し示す方向がトラクタの前側であり、符号Lの矢印が指し示す方向がトラクタの左側である。
この構成により、センタピラー13は、収納空間の隔壁40、ラジエータ用の支持部材42、ステアリングホイール用の支持部材43、及び、バッテリ用の載置台44、として機能する。
そして、センタピラー13は、金型が不要な鋼板製の溶接一体構造であることから、センタピラー13が、例えば金型を要するアルミダイカスト製などである場合に比較して、型費を無くすことができるとともに、センタピラー13に支持される周辺機器の変更又は追加などに応じたセンタピラー13の形状変更が行い易くなる。
その結果、センタピラー13の多機能化に要する製造コストの削減を図りながら、センタピラー13を、センタピラー13に支持される周辺機器の変更又は追加などに応じた形状変更が容易な多機能化に適したものにすることができる。
この構成により、センタピラー13の第1支持部材41を、搭乗ステップ30の前端部を支持する支持部材に有効利用することができる。
その結果、例えば、搭乗ステップ30の前端部を支持する専用の支持部材を車体フレーム1に新たに備える場合に比較して、車体フレーム1での部品点数の削減による構成の簡素化などを図ることができる。
これにより、第2支持部材42を構成する専用の鋼板材をセンタピラー13に備える場合に比較して、センタピラー13での部品点数の削減による構成の簡素化などを図ることができる。
これにより、作業者は、第1支持部材41と載置台44とを溶接する場合に、第1支持部材41と載置台44との位置合わせを簡単かつ正確に行うことができる。その結果、作業者は、第1支持部材41と載置台44とを、適正な位置関係で容易に溶接することができる。
つまり、通風口40Aの形成時に不要になる隔壁中央の鋼板部分を左右の第3支持部材43の上部との溶接に有効利用することにより、隔壁40と左右の第3支持部材43との溶接を、左右の第3支持部材43の上方への延出長さを長くすることなく、強固に行うことができる。
これにより、左右の第3支持部材43の各平面Aが隔壁40の通風口40Aに対向することによるラジエータ20に対する通気量の低下を防止することができる。
第4支持部材45は、その各平面Aが隔壁40の通風口40Aに対向しない組み付け姿勢でバッテリ5を左右に跨ぐ逆U字状に屈曲形成されている。左右の第3支持部材43は、それらの下端部が第4支持部材45の上面45Aに溶接されている。
これにより、左右の第3支持部材43は、バッテリ5を跨ぐ広い左右幅を有する安定性の高い第4支持部材45を介してベースフレーム12に支持されることになる。そして、例えば、左右の第3支持部材43が直接的にベースフレーム12に支持される場合に比較して、左右の第3支持部材43の上下長さが短くなることから、左右の第3支持部材43の強度及び安定性が高くなる。
その結果、左右の第3支持部材43によるステアリングホイール31の支持を高い強度で安定性良く行うことができる。
又、第4支持部材45の各平面Aが隔壁40の通風口40Aに対向することによるラジエータ20に対する通気量の低下を防止することができる。
これにより、バッテリ5の載置台44に対する後方からの着脱時に、バッテリ5のプラス端子5Aが第4支持部材45の右側上部45Eに接触してショートする不都合の発生を防止することができる。
これにより、作業者は、第1支持部材41と第4支持部材45とを溶接する場合に、第1支持部材41と第4支持部材45との位置合わせを簡単かつ正確に行うことができる。その結果、作業者は、第1支持部材41と第4支持部材45とを、適正な位置関係で容易に溶接することができる。
これにより、左右の補強部材46の各平面Aが隔壁40の通風口40Aに対向することによるラジエータ20に対する通気量の低下を防止しながら、センタピラー13を補強することができる。
これにより、作業者は、バッテリ5を載置台上の所定位置に固定する場合には、バッテリ5を載置台上の所定位置に運び込んだ後、固定機構51を固定位置に位置させた状態で、左右のナット54の締め付け操作を行うことにより、載置台上の所定位置にて、バッテリ5を押え部材53により載置台44に押し付けた状態で固定することができる。
又、作業者は、バッテリ5を載置台上の所定位置から取り外す場合には、左右のナット54の締め付け解除操作を行うことにより、押え部材53によるバッテリ5の載置台44への押し付けを解除することができ、固定機構51を固定位置から退避位置に揺動変位させることができる。そして、固定機構51を退避位置に揺動変位させることにより、バッテリ5の載置台上から後方への運び出しを、固定機構51が邪魔になる不都合を招くことなく簡単に行うことができる。
上記の構成により、伝動軸56を、天板16とセンタピラー13との間の空間57に対して抜き差しする場合には、作業者は、天板16の開口16Aと載置台44の凹部44Eとを利用することにより、伝動軸56の姿勢を、抜き差し用の後上がり傾斜姿勢と伝動連結用の水平姿勢とに、天板16及び載置台44に阻害されることなく容易に変更することができる。
その結果、天板16とセンタピラー13との間の空間57に対する伝動軸56の抜き差しを、天板16の上方から容易に行うことができる。
これにより、通風口40Aの形成時に不要になる隔壁40の中央の鋼板部分を有効利用しながら、防塵ネット58から落下した塵埃が、通風口40Aからセンタピラー13の内部に流れ込んで、ボトムパネル上などに堆積する不都合の発生を抑制することができる。
又、新たな補強部材を追加装備することなく、隔壁40の下部側を補強することができ、センタピラー13の強度を高くすることができる。
上記の構成により、左右の補強部材46を、載置台44の天板部44Cから左右の第3支持部材43にわたって架設することができる。その結果、左右の補強部材46によるセンタピラー13の補強を、より効果的に行うことができる。
又、作業者は、左右の補強部材46を第1支持部材41及び第3支持部材43などに溶接する場合に、第1支持部材41及び第3支持部材43などに対する左右の補強部材46の位置合わせを簡単かつ正確に行うことができる。その結果、作業者は、第1支持部材41及び第3支持部材43などに対する左右の補強部材46の溶接を、適正な位置関係で容易に行うことができる。
上記の構成により、運転者は、操作レバー64の揺動操作及びステアリングホイール31の揺動操作を行うことにより、運転者の体格などに応じたステアリングホイール31の高さ調節を容易に行うことができる。
又、センタピラー13の第3支持部材43を、チルトユニット60を支持する支持部材に兼用することができる。その結果、例えば、チルトユニット60を支持する専用の支持部材を新たに備える場合に比較して、部品点数の削減による構成の簡素化などを図りながら、センタピラー13の多機能化を図ることができる。
上記の構成により、揺動アーム63Aは、操作レバー64のロック位置から解除位置への人為操作が行われると、その操作に連動して、バネの作用に抗してロック位置から解除位置に揺動変位する。この揺動変位により、ガススプリング63の伸縮作動が許容され、ステアリングホイール31の高さ調節が可能になる。
揺動アーム63Aは、操作レバー64の解除位置への人為操作が解除されると、バネの作用によって解除位置からロック位置に復帰揺動するとともに、この復帰揺動によって、操作レバー64を解除位置からロック位置に復帰揺動させる。この復帰揺動により、ガススプリング63の伸縮作動が阻止され、ステアリングホイール31の任意の高さ位置での固定保持が可能になる。
これにより、操作レバー64を支持する専用の支軸を備える場合に比較して、チルトユニット60の構成に要する部品点数の削減を図ることができる。
又、第1支持部43Dが第2支持部43Fを兼ねることから、センタピラー13での構成の簡素化などを図りながら、センタピラー13の多機能化を図ることができる。
上記の構成により、油圧管68の共振を防止することができる。
又、油圧ホース67と油圧管68との接続箇所を、油圧制御部66から離れた低い位置に設定することができ、これにより、ステアリングホイール31の高さ調節時に油圧制御部66の揺動部材62との一体揺動を許容する油圧ホース67の長さを長くすることができる。その結果、ステアリングホイール31の高さ調節範囲を広くすることができる。
これにより、作業者は、油圧管68をセンタピラー13の所定位置に組み付ける場合には、ホルダ69の突条69Bを載置部13Cの長孔13Bに嵌め込むことで、ホルダ69を、水平方向への変位が阻止された状態で載置部13Cに載置することができる。そして、その載置後に、油圧管68をホルダ69の各嵌合溝69Aに上方から嵌め込むことにより、ホルダ69の突条69Bを載置部13Cの長孔13Bから抜け止めすることができる。
その結果、油圧管68の組み付け性の向上を図りながら、油圧管68を、センタピラー13の所定位置に、ホルダ69にて共振が防止された状態で固定保持することができる。
これにより、センタピラー13に、ホルダ載置用の専用部品を備える場合に比較して、部品点数の削減による構成の簡素化などを図りながら、センタピラー13の多機能化を図ることができる。
これにより、センタピラー13の強度を高めることができる。
上記の構成により、作業者は、アンダパネル25を所定の組み付け位置に組み付ける場合には、アンダパネル25の左右の挿入部25Cを、左右の側壁47のスリット47Cに挿入することにより、アンダパネル25の所定の組み付け位置に対する位置決めを容易に行うことができる。
又、センタピラー13の左右の側壁47がアンダパネル25の位置決め部材を兼ねることから、センタピラー13の多機能化を図ることができる。
これにより、作業者は、アンダパネル25の所定の組み付け位置に対する上下方向の位置決めを容易に精度良く行うことができる。
これにより、作業者は、アンダパネル25の所定の組み付け位置に対する左右方向の位置決めを容易に精度良く行うことができる。
上記の構成により、ボンネット8の閉じ操作時には、左右の板バネ70の後端縁部70Aが左右の側壁47の外側面47Bに接触することにより、ボンネット8のセンタピラー13に対する左右方向での位置決めを行える。
そして、ボンネット8の閉じ位置においては、上記のように左右の板バネ70が左右の側壁47に面接触することにより、耐久性の低いゴム製のトリムなどを用いることなく、ボンネット8と左右の側壁47との間に不要な隙間が形成される虞を、長期にわたって回避することができる。
この構成に対して、例えば、アッパパネル26の前端と隔壁40の後端とが前後方向に隣接し、かつ、隔壁40の前端と閉じ位置のボンネット8の後端とが前後方向に隣接するように構成すると、それらの隣接端面間の隙間を見栄え良く一定にするためには、それらの隣接端面の仕上げ精度を高くする必要が生じる。
この比較構成に対して、本実施形態の構成では、隣接端面間の隙間が外部から見えないことから、隣接端面の仕上げ精度を高くすることなく、ボンネット8の後端付近の見栄えを良くすることができる。
つまり、センタピラー13の隔壁40がロック機構71の支持部材を兼ねることから、ロック機構専用の支持部材を個別に備える場合に比較して、部品点数の削減による構成の簡素化などを図りながら、センタピラー13の多機能化を更に図ることができる。
又、ロック機構71は、操作ロッド74の左方への人為操作が行われると、フック部材72がバネ73の作用に抗して解除位置に退避揺動する。これにより、ロック機構71はボンネット8の閉じ位置での固定保持を解除する。すると、この解除に伴って、左右の圧縮バネ78が、ボンネット8を閉じ位置から上方に押し上げて、閉じ位置よりも少し上方のロック解除位置に保持する。これにより、ボンネット8がロック機構71の解除操作後も閉じ位置に位置することに起因して、解除操作後のフック部材72のロック位置への復帰に伴って、ボンネット8がロック機構71によって再び閉じ位置に固定保持される不都合の発生を防止することができる。
つまり、センタピラー13の隔壁40がアッパパネル26の支持部材を兼ねることから、センタピラー13の多機能化を更に図ることができる。
これにより、第4支持部40Fと左側の連結部40Kとを隔壁40に個別に備える場合に比較して、部品点数の削減による構成の簡素化などを図ることができる。
上記の構成により、通気孔40Lと接続孔79Bとが対向することに起因した吸気音の上昇を回避することができる。
これにより、アンダパネル25の吸気口25Aから隔壁40の通気孔40Lにわたる通気経路が直線的になることに起因した吸気音の上昇、及び、吸気音の吸気口25Aからの漏れ出しを抑制することができる。
又、通気孔40Lの形成時に不要になる隔壁右側上部の鋼板部分を遮音壁40Mに有効利用することにより、別部材の遮音壁40Mを備える場合に比較して、部品点数の削減による構成の簡素化などを図ることができる。
これにより、前述した通気路80を流れる空気がボンネット8とファンシュラウド79の上端部との間に隙間から漏れ出すことを防止することができる。
上記の構成により、センタピラー13を、アクセルレバー32を支持する支持部材として機能させることができる。これにより、アクセルレバー専用の支持部材を個別に備える場合に比較して、部品点数の削減による構成の簡素化などを図りながら、センタピラー13の多機能化を更に図ることができる。
又、第5支持部材49をU字状に屈曲形成することにより、第1支持板部49Aと第2支持板部49Bとを個別に備える場合に比較して、部品点数の削減による構成の簡素化を図りながら、アクセルレバー32を、第1支持板部49Aと第2支持板部49Bとの2点支持にて安定性良く支持することができる。
そして、揺動支点軸82が一体形成されたアクセルレバー32の第5支持部材49に対する組み付けは、第2支持板部49Bの第1凹部49Dを利用することで、第5支持部材49の右外側から容易に行うことができる。
この構成により、作業者は、例えば、弾性体85及びスペーサ87を、受止部材84が固定された揺動支点軸82の所定位置に外嵌した後、揺動支点軸82を第5支持部材49の丸孔49Cとスリット部分49Dbとに挿入し、挿入後の揺動支点軸82に、その下端からナット86をスペーサ87で制限される締め付け限界位置まで締め込み操作することにより、この締め込み操作に伴う弾性体85の変形から得られるアクセルレバー32に対する摩擦保持力を所定の適正値に簡単に設定することができる。
つまり、保持機構83を、アクセルレバー32に対する摩擦保持力が所定の適正値に設定された状態に、簡単かつ確実に組み付けることができる。
これにより、受止部材84と揺動アーム90とを個別に備える場合に比較して、部品点数の削減による構成の簡素化などを図ることができる。
これにより、受止部材84が溶接された揺動支点軸82の第5支持部材49に対する右外側からの第2支持板部49Bの第1凹部49Dを利用した組み付けが可能になっている。
上記の構成では、第5支持部材49が、アクセルレバー32のアイドリング位置から前方への揺動を規制する規制部材と、定速設定レバー33の移動を規制する案内部材とを兼ねることから、専用の規制部材と案内部材とを個別に備える場合に比較して、部品点数の削減による構成の簡素化などを図りながら、センタピラー13の多機能化を更に図ることができる。
又、上記の構成により、作業者は、揺動アーム90などを後方から覆うアンダパネル25の所定の組み付け位置に対する着脱作業を行う場合には、アクセルレバー32を操作して揺動アーム90を退避位置に位置させることにより、揺動アーム90の第5支持部材49から左方への突出量を減少させるこができる。
これにより、アンダパネル25の着脱作業時に、アンダパネル25が揺動アーム90に接触して、アンダパネル25の所定の組み付け位置に対する着脱が行い難くなることを防止することができる。
これにより、センタピラー13を、その周辺に配備される電装品Bを支持する支持部材として機能させることができる。その結果、電装品専用の支持部材を備える場合に比較して、部品点数の削減による構成の簡素化などを図ることができる。
本発明は、上記の実施形態で例示した構成に限定されるものではなく、以下、本発明の代表的な別実施形態を例示する。
例えば、センタピラー13は、隔壁40と第1支持部材41とが単一の鋼板材で一体形成されたものであってもよい。
例えば、センタピラー13は、専用の鋼板材で形成された第2支持部材42を備えるものであってもよい。
例えば、センタピラー13は、第4支持部材45を備えずに、第3支持部材43が直接的にベースフレーム12又は載置台44に支持される長い長さを有するように形成されたものであってもよい。
例えば、センタピラー13は、左右対称に形成された第4支持部材45を備えるものであってもよい。
例えば、センタピラー13は、単一の補強部材46又は3つ以上の補強部材46を備えるもの、あるいは、左右向きの補強部材46を備えるものであってもよい。
例えば、センタピラー13は、専用の鋼板材で形成されたガイド部40Cを備えるもの、あるいは、ガイド部40Cを備えていないものであってもよい。
例えば、センタピラー13は、ベースフレーム12の天板16との間に伝動軸配置用の空間57を形成しないものであってもよい。
例えば、センタピラー13は、操作レバー64を支持する専用の第2支持部43Fを備えるものであってもよい。
例えば、センタピラー13は、専用の鋼板材で形成されたホルダ用の載置部13Cを備えるもの、ホルダ用の載置部13Cを右側に備えるもの、あるいは、ホルダ用の載置部13Cを備えていないものであってもよい。
例えば、センタピラー13は、アンダパネル組み付け用のスリット47Cが隔壁40の左右両端部に打ち抜き形成されたもの、左右の側壁47に前記スリット47Cが打ち抜き形成された位置決め部が屈曲形成されたもの、あるいは、専用の鋼板材に前記スリット47Cを打ち抜き形成して構成された左右の位置決め部材を備えるものであってもよい。
例えば、センタピラー13は、隔壁40に操作ロッド用の第4支持部40Fとアッパパネル用の連結部40Kとを個別に備えるものであってもよい。
例えば、センタピラー13は、専用の鋼板材で形成された遮音壁40Mを備えるものであってもよい。
例えば、センタピラー13は、第1支持板部49Aと第2支持板部49Bとがそれぞれ専用の鋼板材で個別に形成された第5支持部材49を備えるもの、揺動支点軸82を左右向き姿勢で支持する第5支持部材49を備えるもの、あるいは、第5支持部材49を備えていないものであってもよい。
例えば、センタピラー13は、表示パネル35を支持する第5支持部13Dとフューズボックス92を支持する第5支持部13Dとのいずれか一方を備えるもの、センタピラー13の周辺に配置される電装品Bのうちの表示パネル35及びフューズボックス92以外の他の電装品Bを支持する第5支持部13Dを備えるもの、あるいは、第5支持部13Dを備えていないものであってもよい。
図22及び図23に示すように、この別実施形態において、左右の側壁47は、それらの前端縁47Dが上側ほど車体後側に位置するように後傾斜している。ボンネット8は、その左右の内側面にシール支持部8Dを備えている。左右のシール支持部8Dは、ボンネット8の閉じ位置において、左右の側壁47の前端縁47Dと同じ傾斜角度で後傾斜して左右の前端縁47Dに対向する後端縁8Eを有するとともに、左右の後端縁8Eに、ボンネット8の閉じ位置において、左右の前端縁47Dの上下両端部にわたって左右の前端縁47Dに線接触する左右のシール部材96を装備している。
これにより、例えば、左右の側壁47の前端縁47Dと左右のシール支持部8Dの後端縁8Eとを垂直姿勢で備える場合に比較して、ボンネット8の閉じ位置での左右の側壁47とボンネット側の左右のシール部材96との密着度を簡単に高めることができる。
尚、シール部材96には、ゴム製のトリムなどを採用することができる。
図23に示すように、センタピラー13は、左右の側壁47から前方に延出する左右のガイド板97を備えている。左右のガイド板97は、ボンネット8の閉じ操作時に、ボンネット8の左右の内側面に接触して、ボンネット8を左右方向の所定位置に案内するように形成されている。
これにより、ボンネット8の閉じ操作時に、ボンネット側の左右のシール部材96を、左右の側壁47の前端縁47Dに対する左右方向の適正位置に精度良く位置させることができる。その結果、左右のシール部材96を左右の側壁47の前端縁47Dに確実に線接触させることができる。
尚、左右のガイド板97にはバネ鋼板を採用することが望ましい。
2 原動ユニット
3 変速ユニット
4 運転部
5 バッテリ
5A プラス端子
5B マイナス端子
8 ボンネット
8C 後端部
8D シール支持部
8E 後端縁
12 ベースフレーム
13 センタピラー
13A 脚部
13B 長孔
13C 載置部
13D 第5支持部
16 天板
16A 開口
20 ラジエータ
21 冷却ファン
22 エアクリーナ
22A 吸気部
25 アンダパネル
25A 吸気口
25C 挿入部
26 アッパパネル
26A 前端部
31 ステアリングホイール
32 アクセルレバー
33 定速設定レバー
40 隔壁
40A 通風口
40B 延出部
40C ガイド部
40E 第3支持部
40F 第4支持部
40K 連結部
40L 通気孔
40M 遮音壁
41 第1支持部材
42 第2支持部材
43 第3支持部材
43C 横外側面
43D 第1支持部
43E 支点軸
43F 第2支持部
44 載置台
44D 前端部
44E 凹部
45 第4支持部材
45A 上面
45E 左右一方の上部
45F 左右他方の上部
46 補強部材
47 側壁
47A 内側面
47B 外側面
47C スリット
47D 前端縁
48 位置決め部材
48A 上端部
48B 下端部
48C 中間部
49 第5支持部材
49A 第1支持板部
49B 第2支持板部
49C 丸孔
49D 第1凹部
49Da 孔状部分
49Db スリット部分
49E 中間板部
49F ストッパ
49G 第2凹部
49H ガイド孔
49K 第3凹部
51 固定機構
52 ロッド
52A 雄ネジ部
53 押え部材
54 第1ナット
55 出力部
56 伝動軸
57 空間
58 防塵ネット
60 チルトユニット
61 第1支軸
62 揺動部材
63 ガススプリング
64 操作レバー
65 パワーステアリングユニット
66 油圧制御部
67 油圧ホース
68 油圧管
69 ホルダ
69A 嵌合溝
69B 突条
70 板バネ
70A 後端縁部
71 ロック機構
72 フック部材
73 バネ
74 操作ロッド
75 ロッド
79 ファンシュラウド
79A 通気路形成部
79B 接続孔
80 通気路
82 揺動支点軸
82A 小径部
82B 大径部
82C 雄ネジ部分
83 保持機構
84 受止部材
85 弾性体
86 第2ナット
87 スペーサ
90 揺動アーム
96 シール部材
97 ガイド板
A 平面
B 電装品
Claims (30)
- 車体フレームと、車体の前部側に配置される原動ユニットと、車体の後部側に配置される運転部と、前記原動ユニットと前記運転部との間に配置されるバッテリとを備え、
前記車体フレームは、車体の下部側に配置されるベースフレームと、前記原動ユニットと前記運転部との間において前記ベースフレームから上方に延出するセンタピラーとを備え、
前記原動ユニットは、前記センタピラーの直前に配置されるラジエータを備え、
前記運転部は、前記バッテリの上方に配置されるステアリングホイールを備え、
前記センタピラーは、車体の前部に形成される収納空間を原動ユニット側の第1空間とバッテリ側の第2空間とに前後に区画する鋼板製の隔壁と、前記隔壁を下方から支持する鋼板製の第1支持部材と、前記ラジエータを下方から支持する鋼板製の第2支持部材と、前記ステアリングホイールを支持する鋼板製の第3支持部材と、前記バッテリが載置される鋼板製の載置台とが溶接された一体構造に構成されている作業車。 - 前記載置台は、その前端部が前記第1支持部材の前方に延出して前記第2支持部材に兼用されている請求項2に記載の作業車。
- 前記隔壁は、中央にラジエータ用の通風口が形成された枠状で、前記通風口を形成する内周縁の上縁部から後方に延出する延出部が屈曲形成され、
前記第3支持部材は、その上部が前記延出部に溶接されている請求項1又は2に記載の作業車。 - 前記第3支持部材は、その各平面が前記通風口に対向しない組み付け姿勢で前記通風口の後方に位置している請求項3に記載の作業車。
- 前記センタピラーは、前記ベースフレームに支持された状態で前記第3支持部材を支持する鋼板製の第4支持部材を備え、
前記第4支持部材は、その各平面が前記通風口に対向しない組み付け姿勢で前記バッテリを左右に跨ぐ逆U字状に屈曲形成され、
前記第3支持部材は、その下端部が前記第4支持部材の上面に溶接されている請求項3又は4に記載の作業車。 - 前記第4支持部材は、前記バッテリのプラス端子に隣接する左右一方の上部が、前記バッテリのマイナス端子に隣接する左右他方の上部よりも各端子から車体前側に離れる左右非対称に形成されている請求項5に記載の作業車。
- 前記車体フレームは、前記バッテリを載置台上に固定する固定機構を備え、
前記固定機構は、前記第4支持部材の左右両側部に上下揺動可能に支持された左右のロッドと、左右の前記ロッドに相対摺動可能に架設される押え部材と、左右の前記ロッドの遊端部に形成された雄ネジ部に取り付けられる左右のナットとを備えて、前記押え部材が前記バッテリの前端上部の角部に接触する固定位置と、前記押え部材が前記バッテリの下端部後方に位置する退避位置とにわたる揺動操作が可能になっている請求項5又は6に記載の作業車。 - 前記センタピラーは、各平面が前記通風口に対向しない組み付け姿勢で前記第1支持部材から前記第3支持部材にわたる鋼板製の補強部材を備え、
前記補強部材は、その下端部が前記第1支持部材に溶接され、かつ、その上端部が前記第3支持部材に溶接されている請求項3〜7のいずれか一つに記載の作業車。 - 前記ラジエータは、その背部に上方への取り外しが可能な防塵ネットを備え、
前記隔壁は、前記防塵ネットから下方に落下した塵埃を前記ラジエータの下方に案内するガイド部が、前記内周縁の下縁部から後上方に延出する後上がり傾斜姿勢で屈曲形成されている請求項3〜8のいずれか一つに記載の作業車。 - 車体の後部側に配置される変速ユニットと、前記ラジエータの下方を通って前記原動ユニットの出力部から前記変速ユニットの入力部に伝動する伝動軸とを備え、
前記センタピラーは、前記ベースフレームの天板に支持される左右の脚部を備えて、前記天板との間に伝動軸配置用の空間を形成し、
前記天板は、前記伝動軸の着脱時に前記伝動軸の入り込みを許容する開口が、前記ラジエータの下方に位置する前記天板の前部側に形成され、
前記載置台は、前記伝動軸の着脱時に前記伝動軸の入り込みを許容する凹部が、前記載置台の後端から前方に向けて形成されている請求項1〜9のいずれか一つに記載の作業車。 - 前記ステアリングホイールを上下方向に揺動変位可能に支持するチルトユニットを備え、
前記チルトユニットは、左右向きの第1支軸を支点にして前記ステアリングホイールと一体揺動する揺動部材と、前記揺動部材の揺動操作をアシストするガススプリングと、前記揺動部材の上下揺動を阻止するロック位置と上下揺動を許容する解除位置とにわたって操作される操作レバーとを備え、
前記第3支持部材は、前記第1支軸を介して前記揺動部材を支持する第1支持部と、前記ガススプリングの一端部を相対揺動可能に支持する左右向きの支点軸と、前記操作レバーを揺動可能に支持する第2支持部とを備えている請求項1〜10のいずれか一つに記載の作業車。 - 前記操作レバーは、前記第1支軸に相対揺動可能に支持されている請求項11に記載の作業車。
- 油圧式のパワーステアリングユニットを備え、
前記パワーステアリングユニットは、前記揺動部材に支持される油圧制御部と、前記油圧制御部に接続される油圧ホースと、前記油圧ホースに接続される金属製の油圧管とを備え、
前記センタピラーは、その下端部に、前記油圧管を保持するゴム製のホルダが配備されている請求項11又は12に記載の作業車。 - 前記センタピラーは、位置決め用の長孔が形成された載置部を前記センタピラーの下端部に備え、
前記ホルダは、その上面に、前記油圧管が上方から嵌め込まれる嵌合溝が形成され、かつ、その底面に、前記長孔に上方から嵌め込まれる突条が形成されている請求項13に記載の作業車。 - 前記センタピラーは、前記隔壁の左右に配置される鋼板製の左右の側壁を備え、
左右の前記側壁は、それらの下端部が前記第1支持部材に溶接され、かつ、それらの内側面が前記隔壁の横側端に溶接されている請求項1〜14のいずれか一つに記載の作業車。 - 前記バッテリを後方から覆う平面視U字状のアンダパネルを備え、
左右の前記側壁は、それらの外側面との間に縦長のスリットを形成するU字状に屈曲形成された鋼板製の左右の位置決め部材が溶接され、
前記アンダパネルは、その左右の前端部に、前記スリットに挿入される縦長の挿入部を備えている請求項15に記載の作業車。 - 左右の前記位置決め部材は、それらの上端部が後上がり傾斜し、かつ、それらの下端部が後下がり傾斜して、前記上端部の内面と前記下端部の内面とが、前記挿入部を上下方向に位置決め案内する第1案内面に形成されている請求項16に記載の作業車。
- 左右の前記位置決め部材は、それらの中間部が後側ほど前記側壁から離れるように傾斜して、前記中間部の内面が、前記挿入部を左右方向に位置決め案内する第2案内面に形成されている請求項16又は17に記載の作業車。
- 前記原動ユニットを覆う閉じ位置と前記原動ユニットを露出させる開き位置とにわたって上下揺動するボンネットを備え、
左右の前記側壁は、それらの前端縁が上側ほど車体後側に位置するように後傾斜し、
前記ボンネットは、その左右の内側面にシール支持部を備え、
左右の前記シール支持部は、前記閉じ位置において、左右の前記前端縁と同じ傾斜角度で後傾斜して左右の前記前端縁に対向する後端縁を有するとともに、左右の前記後端縁に、前記閉じ位置において、左右の前記前端縁の上下両端部にわたって左右の前記前端縁に線接触する左右のシール部材を装備している請求項15〜18のいずれか一つに記載の作業車。 - 前記センタピラーは、左右の前記側壁から前方に延出する左右のガイド板を備え、
左右の前記ガイド板は、前記ボンネットの閉じ操作時に、前記ボンネットの左右の内側面に接触して、前記ボンネットを左右方向の所定位置に案内するように形成されている請求項19に記載の作業車。 - 前記原動ユニットを覆う閉じ位置と前記原動ユニットを露出させる開き位置とにわたって上下揺動するボンネットを備え、
前記ボンネットは、その左右の内側面に、前記閉じ位置において、左右の前記側壁の上下両端部にわたって左右の前記側壁の外側面に面接触する左右の板バネを備え、
左右の前記板バネは、それらの後端縁部が、後側ほど車体横外側に位置するように形成されている請求項15〜18のいずれか一つに記載の作業車。 - 前記センタピラーの上部を上方から覆うアッパパネルを備え、
前記アッパパネルは、その前端部が前記閉じ位置の前記ボンネットの後端部にて上方から覆われ、
前記センタピラーは、前記隔壁の上部が前記アッパパネルの前端部に内接している請求項19〜21のいずれか一つに記載の作業車。 - 前記ボンネットを前記閉じ位置に固定保持するロック機構を備え、
前記ロック機構は、ロック位置と解除位置とにわたって揺動するフック部材と、前記フック部材を前記ロック位置に復帰付勢するバネと、前記バネの作用に抗した前記フック部材の前記解除位置への揺動操作を可能にする操作ロッドと、前記ロック位置の前記フック部材が引っ掛かるロッドとを備え、
前記隔壁は、その上端部に、前記フック部材及び前記バネを支持する第3支持部と、前記操作ロッドを操作可能に支持する第4支持部とを備えている請求項19〜22のいずれか一つに記載の作業車。 - 前記第4支持部は、前記センタピラーの上部を上方から覆うアッパパネルが連結される連結部が一体形成されている請求項23に記載の作業車。
- 前記ラジエータの直前に配置される冷却ファンと、前記ラジエータの前方で前記冷却ファンの上方に配置されるエアクリーナと、前記隔壁から前記冷却ファンにわたるファンシュラウドとを備え、
前記ファンシュラウドは、その上部に前記隔壁の上部との間に通気路を形成する通気路形成部を有し、
前記隔壁は、その上部の左右一端側に、前記通気路への空気の流入を許容する通気孔が形成され、
前記通気路形成部は、前記通気孔とは車体の左右反対側に位置する前記通気路形成部の左右他端側に、前記通気路を前記エアクリーナの吸気部に接続する接続孔が形成されている請求項1〜24のいずれか一つに記載の作業車。 - 前記運転部の足元部位から前記収納空間への吸気を許容する吸気口を備え、
前記隔壁は、前記通気孔を形成する内周縁の下縁部から後上方に延出する遮音壁が屈曲形成されている請求項25に記載の作業車。 - 前記センタピラーは、アクセルレバーの下部に一体装備された揺動支点軸を回転可能に支持する鋼板製の第5支持部材を備え、
前記揺動支点軸は、端部に形成された小径部と、前記小径部に隣接する大径部とを有し、
前記第5支持部材は、前記小径部を回転可能に支持する第1支持板部と、前記大径部を回転可能に支持する第2支持板部とが対向するU字状に屈曲形成されて、前記第3支持部材の横外側面に溶接され、
前記第1支持板部は、前記小径部が挿入される丸孔が形成され、
前記第2支持板部は、前記大径部が挿入される第1凹部が形成され、
前記第1凹部は、前記大径部と略同径の孔状部分と、前記第2支持板部の一端縁から前記孔状部分にわたるスリット部分とを有し、
前記スリット部分は、前記小径部の直径と略同幅のスリット幅を有して前記小径部の挿通を許容している請求項1〜26のいずれか一つに記載の作業車。 - 前記揺動支点軸は、前記アクセルレバーを任意の操作位置に保持する摩擦式の保持機構を備え、
前記保持機構は、前記小径部に形成される雄ネジ部分と、前記小径部の所定位置に固定される受止部材と、前記受止部材と前記第1支持板部との間において前記小径部に外嵌される弾性体と、前記雄ネジ部分に取り付けられるナットと、前記受止部材と前記ナットとの間に位置して前記ナットの締め付け限界位置を設定する筒状のスペーサとを備えている請求項27に記載の作業車。 - 前記アクセルレバーに隣接して配置される定速設定レバーを備え、
前記アクセルレバーは、前記揺動支点軸が上下向きに設定され、かつ、前記揺動支点軸から前記第5支持部材の横外方に延出して前記原動ユニットの調速レバーに連係される揺動アームを備え、
前記第5支持部材は、前記第1支持板部が下側に位置し、前記第2支持板部が上側に位置し、前記第1支持板部と前記第2支持板部とにわたる中間板部が前記第5支持部材の後端に位置するように設定され、
前記第1支持板部は、その後部に前記丸孔が形成され、かつ、前記丸孔よりも前側の位置に、前記揺動アームを前方のアイドリング位置にて受け止めるストッパと、前記丸孔と前記ストッパとの間への前記定速設定レバーの配置を許容する第2凹部とを備え、
前記第2支持板部は、その後部に前記第1凹部が形成され、かつ、前記第1凹部よりも前側の位置に前記定速設定レバーの移動を規制するガイド孔が形成され、
前記中間板部は、前記揺動支点軸の後方に設定した退避位置への前記揺動アームの揺動変位を許容する第3凹部を備えている請求項27又は28に記載の作業車。 - 前記センタピラーは、その周辺に配置される電装品を支持する第5支持部を備えている請求項1〜29のいずれか一つに記載の作業車。
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- 2015-12-07 JP JP2015238752A patent/JP6505006B2/ja active Active
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