JP2017105254A - 作業車 - Google Patents

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Abstract

【課題】多機能化に要するコストを削減しつつセンタピラーの形状変更を容易にする。【解決手段】作業車は、車体前部側の原動ユニット2と、車体後部側の運転部4と、原動ユニット2と運転部4との間に配置されるバッテリ5と、車体下部側のベースフレーム12と、ベースフレーム12から上方に延出するセンタピラー13とを備え、原動ユニット2は、センタピラーの直前にラジエータ20を備え、運転部4は、バッテリ5の上方にステアリングホイール31を備え、センタピラー13は、車体前部の収納空間を原動ユニット側とバッテリ側とに前後に区画する鋼板製の隔壁40と、隔壁40を下方から支持する鋼板製の第1支持部材41と、ラジエータ20を下方から支持する鋼板製の第2支持部材42と、ステアリングホイール31を支持する鋼板製の第3支持部材43と、バッテリ5が載置される鋼板製の載置台44とが溶接された一体構造である。【選択図】図3

Description

本発明は、車体フレームと、車体の前部側に配置される原動ユニットと、車体の後部側に配置される運転部と、前記原動ユニットと前記運転部との間に配置されるバッテリとを備えた作業車に関する。
作業車の一例であるトラクタでは、アルミダイカスト製の隔壁部と左右の支持枠部とを有する3分割構造のセンタピラー(フレーム構造体)を備え、このセンタピラーにより、車体前部の収納空間を原動ユニット側の第1空間とバッテリ側の第2空間とに前後に区画しているものがある(例えば特許文献1参照)。
このトラクタでは、アルミダイカスト製のセンタピラーを3分割構造にすることで、搭乗ステップの左右の前端部を支持するステップ支持部、バッテリ支持部、及び、パワーステアリング用の油圧コントローラを支持する取付け座、などのセンタピラーへの一体装備を可能にして、センタピラーの多機能化を図るようにしている。
特開2011−126531号公報(段落番号0013、0020〜0025、図2、図6〜10)
上記の構成では、センタピラーの多機能化を図る上において、隔壁部用と左支持枠部用と右支持枠部用との3種類の金型を要することから、センタピラーの多機能化に要する製造コストが高くなる。又、離型の点からセンタピラーの形状が制約されることにより、センタピラーに支持される周辺機器の変更又は追加などに応じたセンタピラーの形状変更が行い難くなる。
つまり、センタピラーの多機能化に要する製造コストの削減を図りながら、センタピラーの形状変更を容易にすることが望まれている。
上記の課題を解決するための手段として、本発明に係る作業車は、
車体フレームと、車体の前部側に配置される原動ユニットと、車体の後部側に配置される運転部と、前記原動ユニットと前記運転部との間に配置されるバッテリとを備え、
前記車体フレームは、車体の下部側に配置されるベースフレームと、前記原動ユニットと前記運転部との間において前記ベースフレームから上方に延出するセンタピラーとを備え、
前記原動ユニットは、前記センタピラーの直前に配置されるラジエータを備え、
前記運転部は、前記バッテリの上方に配置されるステアリングホイールを備え、
前記センタピラーは、車体の前部に形成される収納空間を原動ユニット側の第1空間とバッテリ側の第2空間とに前後に区画する鋼板製の隔壁と、前記隔壁を下方から支持する鋼板製の第1支持部材と、前記ラジエータを下方から支持する鋼板製の第2支持部材と、前記ステアリングホイールを支持する鋼板製の第3支持部材と、前記バッテリが載置される鋼板製の載置台とが溶接された一体構造に構成されている。
この手段によると、センタピラーは、収納空間の隔壁、ラジエータ用の支持部材、ステアリングホイール用の支持部材、及び、バッテリ用の載置台、として機能する。
そして、センタピラーは、金型が不要な鋼板製の溶接一体構造であることから、センタピラーが、例えば金型を要するアルミダイカスト製などである場合に比較して、型費を無くすことができるとともに、センタピラーに支持される周辺機器の変更又は追加などに応じたセンタピラーの形状変更が行い易くなる。
その結果、センタピラーの多機能化に要する製造コストの削減を図りながら、センタピラーを、センタピラーに支持される周辺機器の変更又は追加などに応じた形状変更が容易な多機能化に適したものにすることができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
前記載置台は、その前端部が前記第1支持部材の前方に延出して前記第2支持部材に兼用されている。
この手段によると、第2支持部材を構成する専用の鋼板材をセンタピラーに備える場合に比較して、センタピラーでの部品点数の削減による構成の簡素化などを図ることができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
前記隔壁は、中央にラジエータ用の通風口が形成された枠状で、前記通風口を形成する内周縁の上縁部から後方に延出する延出部が屈曲形成され、
前記第3支持部材は、その上部が前記延出部に溶接されている。
この手段によると、通風口の形成時に不要になる隔壁中央の鋼板部分を第3支持部材の上部との溶接に有効利用することから、隔壁と第3支持部材との溶接を、第3支持部材の上方への延出長さを長くすることなく、強固に行うことができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
前記第3支持部材は、その各平面が前記通風口に対向しない組み付け姿勢で前記通風口の後方に位置している。
この手段によると、第3支持部材の各平面が隔壁の通風口に対向することによるラジエータに対する通気量の低下を防止することができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
前記センタピラーは、前記ベースフレームに支持された状態で前記第3支持部材を支持する鋼板製の第4支持部材を備え、
前記第4支持部材は、その各平面が前記通風口に対向しない組み付け姿勢で前記バッテリを左右に跨ぐ逆U字状に屈曲形成され、
前記第3支持部材は、その下端部が前記第4支持部材の上面に溶接されている。
この手段によると、第3支持部材は、バッテリを跨ぐ広い左右幅を有する安定性の高い第4支持部材を介してベースフレームに支持されることになる。そして、例えば、第3支持部材が直接的にベースフレームに支持される場合に比較して、第3支持部材の上下長さが短くなることから、第3支持部材の強度及び安定性が高くなる。
その結果、第3支持部材によるステアリングホイールの支持を高い強度で安定性良く行うことができる。
又、第4支持部材の各平面が隔壁の通風口に対向することによるラジエータに対する通気量の低下を防止することができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
前記第4支持部材は、前記バッテリのプラス端子に隣接する左右一方の上部が、前記バッテリのマイナス端子に隣接する左右他方の上部よりも各端子から車体前側に離れる左右非対称に形成されている。
この手段によると、バッテリの載置台に対する後方からの着脱時に、バッテリのプラス端子が第4支持部材の上部に接触してショートする不都合の発生を防止することができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
前記車体フレームは、前記バッテリを載置台上に固定する固定機構を備え、
前記固定機構は、前記第4支持部材の左右両側部に上下揺動可能に支持された左右のロッドと、左右の前記ロッドに相対摺動可能に架設される押え部材と、左右の前記ロッドの遊端部に形成された雄ネジ部に取り付けられる左右の第1ナットとを備えて、前記押え部材が前記バッテリの前端上部の角部に接触する固定位置と、前記押え部材が前記バッテリの下端部後方に位置する退避位置とにわたる揺動操作が可能になっている。
この手段によると、作業者は、バッテリを載置台上の所定位置に固定する場合には、バッテリを載置台上の所定位置に運び込んだ後、固定機構を固定位置に位置させた状態で、左右の第1ナットの締め付け操作を行うことにより、載置台上の所定位置にて、バッテリを押え部材により載置台に押し付けた状態で固定することができる。
又、作業者は、バッテリを載置台上の所定位置から取り外す場合には、左右の第1ナットの締め付け解除操作を行うことにより、押え部材によるバッテリの載置台への押し付けを解除することができ、固定機構を固定位置から退避位置に揺動変位させることができる。そして、固定機構を退避位置に揺動変位させることにより、バッテリの載置台上から後方への運び出しを、固定機構が邪魔になる不都合を招くことなく簡単に行うことができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
前記センタピラーは、各平面が前記通風口に対向しない組み付け姿勢で前記第1支持部材から前記第3支持部材にわたる鋼板製の補強部材を備え、
前記補強部材は、その下端部が前記第1支持部材に溶接され、かつ、その上端部が前記第3支持部材に溶接されている。
この手段によると、補強部材の各平面が隔壁の通風口に対向することによるラジエータに対する通気量の低下を防止しながら、センタピラーを補強することができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
前記ラジエータは、その背部に上方への取り外しが可能な防塵ネットを備え、
前記隔壁は、前記防塵ネットから下方に落下した塵埃を前記ラジエータの下方に案内するガイド部が、前記内周縁の下縁部から後上方に延出する後上がり傾斜姿勢で屈曲形成されている。
この手段によると、通風口の形成時に不要になる隔壁の中央の鋼板部分を有効利用しながら、防塵ネットから落下した塵埃が、通風口からセンタピラーの内部に流れ込んで堆積する不都合の発生を抑制することができる。
又、新たな補強部材を追加装備することなく、隔壁の下部側を補強することができ、センタピラーの強度を高くすることができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
車体の後部側に配置される変速ユニットと、前記ラジエータの下方を通って前記原動ユニットの出力部から前記変速ユニットの入力部に伝動する伝動軸とを備え、
前記センタピラーは、前記ベースフレームの天板に支持される左右の脚部を備えて、前記天板との間に伝動軸配置用の空間を形成し、
前記天板は、前記伝動軸の着脱時に前記伝動軸の入り込みを許容する開口が、前記ラジエータの下方に位置する前記天板の前部側に形成され、
前記載置台は、前記伝動軸の着脱時に前記伝動軸の入り込みを許容する凹部が、前記載置台の後端から前方に向けて形成されている。
この手段によると、伝動軸を、天板とセンタピラーとの間の空間に対して抜き差しする場合には、作業者は、天板の開口と載置台の凹部とを利用することにより、伝動軸の姿勢を、抜き差し用の後上がり傾斜姿勢と伝動連結用の水平姿勢とに、天板及び載置台に阻害されることなく容易に変更することができる。
その結果、天板とセンタピラーとの間の空間に対する伝動軸の抜き差しを、天板の上方から容易に行うことができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
前記ステアリングホイールを上下方向に揺動変位可能に支持するチルトユニットを備え、
前記チルトユニットは、左右向きの第1支軸を支点にして前記ステアリングホイールと一体揺動する揺動部材と、前記揺動部材の揺動操作をアシストするガススプリングと、前記揺動部材の上下揺動を阻止するロック位置と上下揺動を許容する解除位置とにわたって操作される操作レバーとを備え、
前記第3支持部材は、前記第1支軸を介して前記揺動部材を支持する第1支持部と、前記ガススプリングの一端部を相対揺動可能に支持する左右向きの支点軸と、前記操作レバーを揺動可能に支持する第2支持部とを備えている。
この手段によると、運転者は、操作レバーの揺動操作及びステアリングホイールの揺動操作を行うことにより、運転者の体格などに応じたステアリングホイールの高さ調節を容易に行うことができる。
又、センタピラーの第3支持部材を、チルトユニットを支持する支持部材に兼用することができる。その結果、例えば、チルトユニットを支持する専用の支持部材を新たに備える場合に比較して、部品点数の削減による構成の簡素化などを図りながら、センタピラーの多機能化を図ることができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
前記操作レバーは、前記第1支軸に相対揺動可能に支持されている。
この手段によると、操作レバーを支持する専用の支軸を備える場合に比較して、チルトユニットの構成に要する部品点数の削減を図ることができる。
又、第1支持部が第2支持部を兼ねることから、センタピラーでの構成の簡素化などを図りながら、センタピラーの多機能化を図ることができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
油圧式のパワーステアリングユニットを備え、
前記パワーステアリングユニットは、前記揺動部材に支持される油圧制御部と、前記油圧制御部に接続される油圧ホースと、前記油圧ホースに接続される金属製の油圧管とを備え、
前記センタピラーは、その下端部に、前記油圧管を保持するゴム製のホルダが配備されている。
この手段によると、油圧管の共振を防止することができる。
又、油圧ホースと油圧管との接続箇所を、油圧制御部から離れた低い位置に設定することができ、これにより、ステアリングホイールの高さ調節時における油圧制御部の揺動部材との一体揺動を許容する油圧ホースの長さを長くすることができる。その結果、ステアリングホイールの高さ調節範囲を広くすることができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
前記センタピラーは、位置決め用の長孔が形成された載置部を前記センタピラーの下端部に備え、
前記ホルダは、その上面に、前記油圧管が上方から嵌め込まれる嵌合溝が形成され、かつ、その底面に、前記長孔に上方から嵌め込まれる突条が形成されている。
この手段によると、作業者は、油圧管をセンタピラーの所定位置に組み付ける場合には、ホルダの突条を載置部の長孔に嵌め込むことで、ホルダを、水平方向への変位が阻止された状態で載置部に載置することができる。そして、その載置後に、油圧管をホルダの嵌合溝に上方から嵌め込むことにより、ホルダの突条を載置部の長孔から抜け止めすることができる。
その結果、油圧管の組み付け性の向上を図りながら、油圧管を、センタピラーの所定位置に、ホルダにて共振が防止された状態で固定保持することができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
前記センタピラーは、前記隔壁の左右に配置される鋼板製の左右の側壁を備え、
左右の前記側壁は、それらの下端部が前記第1支持部材に溶接され、かつ、それらの内側面が前記隔壁の横側端に溶接されている。
この手段によると、センタピラーの強度を高めることができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
前記バッテリを後方から覆う平面視U字状のアンダパネルを備え、
左右の前記側壁は、それらの外側面との間に縦長のスリットを形成するU字状に屈曲形成された鋼板製の左右の位置決め部材が溶接され、
前記アンダパネルは、その左右の前端部に、前記スリットに挿入される縦長の挿入部を備えている。
この手段によると、作業者は、アンダパネルを所定の組み付け位置に組み付ける場合には、アンダパネルの左右の挿入部を、左右の側壁のスリットに挿入することにより、アンダパネルの所定の組み付け位置に対する位置決めを容易に行うことができる。
又、センタピラーの左右の側壁がアンダパネルの位置決め部材を兼ねることから、センタピラーの多機能化を図ることができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
左右の前記位置決め部材は、それらの上端部が後上がり傾斜し、かつ、それらの下端部が後下がり傾斜して、前記上端部の内面と前記下端部の内面とが、前記挿入部を上下方向に位置決め案内する第1案内面に形成されている。
この手段によると、作業者は、アンダパネルの所定の組み付け位置に対する上下方向の位置決めを容易に精度良く行うことができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
左右の前記位置決め部材は、それらの中間部が後側ほど前記側壁から離れるように傾斜して、前記中間部の内面が、前記挿入部を左右方向に位置決め案内する第2案内面に形成されている。
この手段によると、作業者は、アンダパネルの所定の組み付け位置に対する左右方向の位置決めを容易に精度良く行うことができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
前記原動ユニットを覆う閉じ位置と前記原動ユニットを露出させる開き位置とにわたって上下揺動するボンネットを備え、
左右の前記側壁は、それらの前端縁が上側ほど車体後側に位置するように後傾斜し、
前記ボンネットは、その左右の内側面にシール支持部を備え、
左右の前記シール支持部は、前記閉じ位置において、左右の前記前端縁と同じ傾斜角度で後傾斜して左右の前記前端縁に対向する後端縁を有するとともに、左右の前記後端縁に、前記閉じ位置において、左右の前記前端縁の上下両端部にわたって左右の前記前端縁に線接触する左右のシール部材を装備している。
この手段によると、例えば、左右の側壁の前端縁と左右のシール支持部の後端縁とを垂直姿勢で備える場合に比較して、ボンネットの閉じ位置での左右の側壁とボンネット側の左右のシール部材との密着度を簡単に高めることができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
前記センタピラーは、左右の前記側壁から前方に延出する左右のガイド板を備え、
左右の前記ガイド板は、前記ボンネットの閉じ操作時に、前記ボンネットの左右の内側面に接触して、前記ボンネットを左右方向の所定位置に案内するように形成されている。
この手段によると、ボンネットの閉じ操作時に、ボンネット側の左右のシール部材を、左右の側壁の前端縁に対する左右方向の適正位置に精度良く位置させることができる。その結果、左右のシール部材を左右の側壁の前端縁に確実に線接触させることができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
前記原動ユニットを覆う閉じ位置と前記原動ユニットを露出させる開き位置とにわたって上下揺動するボンネットを備え、
前記ボンネットは、その左右の内側面に、前記閉じ位置において、左右の前記側壁の上下両端部にわたって左右の前記側壁の外側面に面接触する左右の板バネを備え、
左右の前記板バネは、それらの後端縁部が、後側ほど車体横外側に位置するように形成されている。
この手段によると、ボンネットの閉じ操作時には、左右の板バネの後端縁部が左右の側壁の外側面に接触することにより、ボンネットのセンタピラーに対する左右方向での位置決めを行える。
そして、ボンネット8の閉じ位置においては、上記のように左右の板バネが左右の側壁に面接触することにより、耐久性の低いゴム製のトリムなどを用いることなく、ボンネットと左右の側壁との間に不要な隙間が形成される虞を、長期にわたって回避することができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
前記センタピラーの上部を上方から覆うアッパパネルを備え、
前記アッパパネルは、その前端部が前記閉じ位置の前記ボンネットの後端部にて上方から覆われ、
前記センタピラーは、前記隔壁の上部が前記アッパパネルの前端部に内接している。
この手段によると、例えば、アッパパネルの前端と隔壁の後端とが前後方向に隣接し、かつ、隔壁の前端と閉じ位置のボンネットの後端とが前後方向に隣接するように構成すると、それらの隣接端面間の隙間を見栄え良く一定にするためには、それらの隣接端面の仕上げ精度を高くする必要が生じる。
これに対して、この手段では、隣接端面間の隙間が外部から見えないことから、隣接端面の仕上げ精度を高くすることなく、ボンネットの後端付近の見栄えを良くすることができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
前記ボンネットを前記閉じ位置に固定保持するロック機構を備え、
前記ロック機構は、ロック位置と解除位置とにわたって揺動するフック部材と、前記フック部材を前記ロック位置に復帰付勢するバネと、前記バネの作用に抗した前記フック部材の前記解除位置への揺動操作を可能にする操作ロッドと、前記ロック位置の前記フック部材が引っ掛かるロッドとを備え、
前記隔壁は、その上端部に、前記フック部材及び前記バネを支持する第3支持部と、前記操作ロッドを操作可能に支持する第4支持部とを備えている。
この手段によると、センタピラーの隔壁がロック機構の支持部材を兼ねることから、ロック機構専用の支持部材を個別に備える場合に比較して、部品点数の削減による構成の簡素化などを図りながら、センタピラーの多機能化を図ることができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
前記第4支持部は、前記センタピラーの上部を上方から覆うアッパパネルが連結される連結部が一体形成されている。
この手段によると、第4支持部と連結部とを隔壁に個別に備える場合に比較して、部品点数の削減による構成の簡素化などを図ることができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
前記ラジエータの直前に配置される冷却ファンと、前記ラジエータの前方で前記冷却ファンの上方に配置されるエアクリーナと、前記隔壁から前記冷却ファンにわたるファンシュラウドとを備え、
前記ファンシュラウドは、その上部に前記隔壁の上部との間に通気路を形成する通気路形成部を有し、
前記隔壁は、その上部の左右一端側に、前記通気路への空気の流入を許容する通気孔が形成され、
前記通気路形成部は、前記通気孔とは車体の左右反対側に位置する前記通気路形成部の左右他端側に、前記通気路を前記エアクリーナの吸気部に接続する接続孔が形成されている。
この手段によると、通気孔と接続孔とが対向することに起因した吸気音の上昇を回避することができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
前記運転部の足元部位から前記収納空間への吸気を許容する吸気口を備え、
前記隔壁は、前記通気孔を形成する内周縁の下縁部から後上方に延出する遮音壁が屈曲形成されている。
この手段によると、足元部位の吸気口から隔壁の通気孔にわたる通気経路が直線的になることに起因した吸気音の上昇、及び、吸気音の吸気口からの漏れ出しを抑制することができる。
又、通気孔の形成時に不要になる隔壁右側上部の鋼板部分を遮音壁に有効利用することにより、別部材の遮音壁を備える場合に比較して、部品点数の削減による構成の簡素化などを図ることができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
前記センタピラーは、アクセルレバーの下部に一体装備された揺動支点軸を回転可能に支持する鋼板製の第5支持部材を備え、
前記揺動支点軸は、端部に形成された小径部と、前記小径部に隣接する大径部とを有し、
前記第5支持部材は、前記小径部を回転可能に支持する第1支持板部と、前記大径部を回転可能に支持する第2支持板部とが対向するU字状に屈曲形成されて、前記第3支持部材の横外側面に溶接され、
前記第1支持板部は、前記小径部が挿入される丸孔が形成され、
前記第2支持板部は、前記大径部が挿入される第1凹部が形成され、
前記第1凹部は、前記大径部と略同径の孔状部分と、前記第2支持板部の一端縁から前記孔状部分にわたるスリット部分とを有し、
前記スリット部分は、前記小径部の直径と略同幅のスリット幅を有して前記小径部の挿通を許容している。
この手段によると、センタピラーを、アクセルレバーを支持する支持部材として機能させることができる。これにより、アクセルレバー専用の支持部材を個別に備える場合に比較して、部品点数の削減による構成の簡素化などを図りながら、センタピラーの多機能化を図ることができる。
又、第5支持部材をU字状に屈曲形成することにより、第1支持板部と第2支持板部とを個別に備える場合に比較して、部品点数の削減による構成の簡素化を図りながら、アクセルレバーを、第1支持板部と第2支持板部との2点支持にて安定性良く支持することができる。
そして、揺動支点軸が一体形成されたアクセルレバーの第5支持部材に対する組み付けは、第2支持板部の第1凹部を利用することで、第5支持部材の右外側から容易に行うことができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
前記揺動支点軸は、前記アクセルレバーを任意の操作位置に保持する摩擦式の保持機構を備え、
前記保持機構は、前記小径部に形成される雄ネジ部分と、前記小径部の所定位置に固定される受止部材と、前記受止部材と前記第1支持板部との間において前記小径部に外嵌される弾性体と、前記雄ネジ部分に取り付けられる第2ナットと、前記受止部材と前記第2ナットとの間に位置して前記第2ナットの締め付け限界位置を設定する筒状のスペーサとを備えている。
この手段によると、作業者は、例えば、弾性体及びスペーサを、受止部材が固定された揺動支点軸の所定位置に外嵌した後、揺動支点軸を第5支持部材の丸孔とスリット部分とに挿入し、挿入後の揺動支点軸に、その下端から第2ナットをスペーサで制限される締め付け限界位置まで締め込み操作することにより、この締め込み操作に伴う弾性体の変形から得られるアクセルレバーに対する摩擦保持力を所定の適正値に簡単に設定することができる。
つまり、保持機構を、アクセルレバーに対する摩擦保持力が所定の適正値に設定された状態に、簡単かつ確実に組み付けることができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
前記アクセルレバーに隣接して配置される定速設定レバーを備え、
前記アクセルレバーは、前記揺動支点軸が上下向きに設定され、かつ、前記揺動支点軸から前記第5支持部材の横外方に延出して前記原動ユニットの調速レバーに連係される揺動アームを備え、
前記第5支持部材は、前記第1支持板部が下側に位置し、前記第2支持板部が上側に位置し、前記第1支持板部と前記第2支持板部とにわたる中間板部が前記第5支持部材の後端に位置するように設定され、
前記第1支持板部は、その後部に前記丸孔が形成され、かつ、前記丸孔よりも前側の位置に、前記揺動アームを前方のアイドリング位置にて受け止めるストッパと、前記丸孔と前記ストッパとの間への前記定速設定レバーの配置を許容する第2凹部とを備え、
前記第2支持板部は、その後部に前記第1凹部が形成され、かつ、前記第1凹部よりも前側の位置に前記定速設定レバーの移動を規制するガイド孔が形成され、
前記中間板部は、前記揺動支点軸の後方に設定した退避位置への前記揺動アームの揺動変位を許容する第3凹部を備えている。
この手段によると、第5支持部材が、アクセルレバーのアイドリング位置から前方への揺動を規制する規制部材と、定速設定レバーの移動を規制する案内部材とを兼ねることから、専用の規制部材と案内部材とを個別に備える場合に比較して、部品点数の削減による構成の簡素化などを図りながら、センタピラーの多機能化を図ることができる。
又、作業者は、揺動アームなどを後方から覆うカバーパネルの所定の組み付け位置に対する着脱作業を行う場合には、アクセルレバーを操作して揺動アームを退避位置に位置させることにより、揺動アームの第5支持部材から左方への突出量を減少させるこができる。
これにより、カバーパネルの着脱作業時に、カバーパネルが揺動アームに接触して、カバーパネルの所定の組み付け位置に対する着脱が行い難くなる虞を回避することができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
前記センタピラーは、その周辺に配置される電装品を支持する第5支持部を備えている。
この手段によると、センタピラーを、その周辺に配置される電装品を支持する支持部材として機能させることができる。その結果、電装品専用の支持部材を備える場合に比較して、部品点数の削減による構成の簡素化などを図ることができる。
トラクタの左側面図である。 トラクタの平面図である。 センタピラー及びその周辺部の構成を示す要部の縦断左側面図である。 センタピラー及びその周辺部の構成を示す要部の縦断右側面図である。 センタピラー及びその周辺部の構成を示す要部の縦断背面図である。 伝動軸の着脱に関する載置台及びその周辺部の構成を示す要部の斜視図である。 センタピラー及びその周辺部の構成を示す要部の横断平面図である。 センタピラーの前側上部及びその周辺部の構成を示す要部の斜視図である。 センタピラーの後側上部及びその周辺部の構成を示す要部の斜視図である。 センタピラー及びその周辺部の構成を示す要部の斜視図である。 センタピラーに対するラジエータ及びアンダパネルの分解斜視図である。 センタピラーの構成及びセンタピラーとボンネットとの左右の板バネによるシール構造を示す要部の斜視図である。 センタピラーの一部を分解した斜視図である。 センタピラー及びアクセルレバーなどの構成を示す要部の斜視図である。 前部側と後部側とに分解したセンタピラーとボトムプレートとの分解斜視図である。 センタピラーの上部構成及びロック機構によるボンネットの固定保持前の状態を示す要部の縦断背面図である。 センタピラーの上部構成及びロック機構によるボンネットの固定保持状態と固定解除状態とを示す要部の縦断背面図である。 センタピラーの上部及びロック機構の構成を示す要部の分解斜視図である。 第5支持部材及びアクセルレバーなどの構成を示す要部の斜視図である。 第5支持部材の構成を示す要部の斜視図である。 摩擦式の保持機構の構成を示す要部の縦断右側面図である。 別実施形態でのセンタピラーとボンネットとのシール構造を示す要部の横断平面図である。 別実施形態でのセンタピラーに対するボンネットの左右方向の位置決め構造を示す要部の斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態の一例として、本発明を、作業車の一例であるトラクタに適用した実施形態を図面に基づいて説明する。
尚、図1に記載した符号Fの矢印が指し示す方向がトラクタの前側であり、符号Uの矢印が指し示す方向がトラクタの上側である。
又、図2に記載した符号Fの矢印が指し示す方向がトラクタの前側であり、符号Lの矢印が指し示す方向がトラクタの左側である。
図1及び図2に示すように、本実施形態で例示するトラクタは、車体の骨組みを形成する車体フレーム1、車体の前部側に配置される原動ユニット2、車体の後部側に配置される変速ユニット3と搭乗式の運転部4、原動ユニット2と運転部4との間に配置されるバッテリ5、操舵可能で原動ユニット2からの動力で駆動される左右の前輪6、原動ユニット2からの動力で駆動される左右の後輪7、原動ユニット2を覆う揺動開閉式のボンネット8、ボンネット8の直前に位置してボンネット8を保護する鋼板製のフロントガード9、車体フレーム1の後端部に連結された保護フレーム10、及び、左右の前輪6と左右の後輪7との間の下腹部に配置されるモーア11、などを備えている。
図1〜6に示すように、車体フレーム1は、車体の下部側に配置されるベースフレーム12、及び、原動ユニット2と運転部4との間においてベースフレーム12から上方に延出するセンタピラー13、などを備えている。
ベースフレーム12は、前後に長い鋼板製の左右のサイドメンバ14、左右のサイドメンバ14の前端にわたる鋼板製のフロントエンドメンバ15、及び、左右のサイドメンバ14の前後中央側に連結される鋼板製の天板16、などを備えている。ベースフレーム12は、フロントエンドメンバ15と天板16の前端との間に、原動部配置用の空間17が形成されている。天板16は、ラジエータ20の下方から車体前側に位置する前部側が、原動ユニット2の下方に向けて前下がり傾斜するように屈曲形成されている。
図1及び図3〜7に示すように、原動ユニット2は、車体フレーム1の前部側に防振支持される水冷式のエンジン18、センタピラー13の直前に配置されるラジエータ20、エンジン18の背後でラジエータ20の直前に配置される冷却ファン21、及び、ラジエータ20の前方で冷却ファンの上方に配置されるエアクリーナ22、などを備えている。原動ユニット2は、車体の前部に形成される収納空間に収納されている。
図1及び図3〜5及び図7に示すように、収納空間は、後開き式のボンネット8、バッテリ5の下方に配置されるボトムパネル24、バッテリ5などを後方から覆う平面視U字状のアンダパネル25、及び、センタピラー13などの上部を上方から覆うアッパパネル26、などにより形成されている。
図1、図3、図4及び図7に示すように、ボンネット8は、車体の前端下部に位置する左右向きの支軸(図示せず)を支点にして、原動ユニット2を覆う閉じ位置と原動ユニット2を露出させる開き位置とにわたって上下揺動する。ボンネット8は、収納空間から車体前方への排気を許容する第1排気部8Aと、収納空間から車体横外方への排気を許容する左右の第2排気部8Bとを備えている。アンダパネル25は、運転部4の足元部位から収納空間への吸気を許容する吸気口25Aと、この吸気口25Aを覆う防塵用のスクリーン25Bとを備えている。
図1に示すように、変速ユニット3は、主変速装置として使用する静油圧式無段変速装置(以下、HSTと称する)28、及び、HST28の背面に連接されたトランスミッションケース(以下、T/Mケースと称する)29、などを備えている。図示は省略するが、T/Mケース29は、副変速装置として使用するギア式無段変速装置、後輪用の差動装置、及び、左右の前輪6への伝動を断続する前輪クラッチ、などを内蔵している。
図1〜5及び図8に示すように、運転部4は、ベースフレーム12などに支持される搭乗ステップ30、バッテリ5の上方に配置される前輪操舵用のステアリングホイール31、ステアリングホイール31の右下方に配置されるアクセルレバー32、アクセルレバー32に隣接して配置される定速設定レバー33、運転部4の右側の足元部位に配置された変速ペダル34、エンジン回転数などを表示する表示パネル35、及び、左右にアームレスト36Aを有する運転座席36、などを備えている。搭乗ステップ30は、その前部の左右中央部位に、センタピラー13などの入り込みを許容する凹部30Aが形成されている。凹部30Aは、搭乗ステップ30の前部に着脱可能にボルト連結されたボトムパネル24により塞がれている。変速ペダル34は、前進変速用の前側ペダル部34Aと後進変速用の後側ペダル部34Bとを備えている。
図示は省略するが、変速ペダル34は、変速ユニット3に備えた静油圧式無段変速装置のトラニオン軸に変速操作用の連係機構を介して連係されている。変速ペダル34は、中立復帰機構により中立位置に復帰付勢されている。定速設定レバー33は、ベースフレーム12に装備された左右向きの支軸を支点にして、前側の定速設定位置と後側の定速解除位置とにわたって前後揺動する。定速設定レバー33は、解除復帰機構により定速解除位置に復帰付勢されている。定速設定レバー33は、前側ペダル部34Aの踏み込み操作が行われた前進状態において定速設定位置に揺動操作された場合に、定速設定レバー33と一体揺動する鋸刃状の第1噛合部材が、変速ペダル34と一体揺動する鋸刃状の第2噛合部材との噛み合いが可能な噛み合い位置に変位するように構成されている。そして、この状態において、前側ペダル部34Aの踏み込み操作が解除されると、中立復帰機構の作用及び解除復帰機構の作用により、第1噛合部材と第2噛合部材とが噛み合うとともに、この噛み合い状態が維持される。これにより、運転者は、変速ペダル34を前進側での任意の踏み込み操作位置に簡単に保持することができ、変速ペダル34の保持位置に応じた定速前進状態を容易に得ることができる。又、この定速前進状態において、運転者が前側ペダル部34Aの踏み込み操作を行うと、第2噛合部材が第1噛合部材との噛み合いを解除するとともに、解除復帰機構の作用により、定速設定レバー33が定速解除位置に復帰する。これにより、運転者は、定速前進状態を容易に解除することができる。
図3〜5及び図7〜15に示すように、センタピラー13は、車体の前部に備える収納空間を原動部側の第1空間とバッテリ側の第2空間とに前後に区画する鋼板製の隔壁40、隔壁40を下方から支持する鋼板製の第1支持部材41、ラジエータ20を下方から支持する鋼板製の第2支持部材42、ステアリングホイール31を支持する鋼板製の第3支持部材43、及び、バッテリ5が載置される鋼板製の載置台44、などが溶接された一体構造に構成されている。
この構成により、センタピラー13は、収納空間の隔壁40、ラジエータ用の支持部材42、ステアリングホイール用の支持部材43、及び、バッテリ用の載置台44、として機能する。
そして、センタピラー13は、金型が不要な鋼板製の溶接一体構造であることから、センタピラー13が、例えば金型を要するアルミダイカスト製などである場合に比較して、型費を無くすことができるとともに、センタピラー13に支持される周辺機器の変更又は追加などに応じたセンタピラー13の形状変更が行い易くなる。
その結果、センタピラー13の多機能化に要する製造コストの削減を図りながら、センタピラー13を、センタピラー13に支持される周辺機器の変更又は追加などに応じた形状変更が容易な多機能化に適したものにすることができる。
図3〜5及び図10〜15に示すように、第1支持部材41は、ベースフレーム12にボルト連結される左右の連結部41A、左右の連結部41Aから上方に延出する前板部41B、及び、前板部41Bの上端から後方に延出する天板部41C、などを有するように屈曲形成されている。左右の連結部41Aは、センタピラー13の左右の脚部13Aとして機能する。前板部41B及び天板部41Cは、ベースフレーム12の上方に位置する中央部分と、中央部分から左右に延出する延出部位とを有する横長に形成されている。前板部41Bは、その中央部分に左右一対の第1スリット41Dが横長に形成されている。天板部41Cは、中央部分により隔壁40を支持し、かつ、左右の延出部分により、搭乗ステップ30の左右の前端部30Bを支持している。
この構成により、センタピラー13の第1支持部材41を、搭乗ステップ30の前端部を支持する支持部材に有効利用することができる。
その結果、例えば、搭乗ステップ30の前端部を支持する専用の支持部材を車体フレーム1に新たに備える場合に比較して、車体フレーム1での部品点数の削減による構成の簡素化などを図ることができる。
第2支持部材42は、左右一対で、第1支持部材41の前板部41Bから前方に延出している。左右の第2支持部材42は、マウントゴム装着用の丸孔42Aが形成されている。これにより、左右の第2支持部材42は、左右のマウントゴム50を介してラジエータ20を防振支持している。
第3支持部材43は、左右一対で、隔壁40の上部側の背面に隣接している。左右の第3支持部材43は、それらの軽量化を図るために台形状の開口43Aが形成されている。
載置台44は、ベースフレーム12にボルト連結される左右の連結部44A、左右の連結部44Aから上方に延出する左右の側板部44B、及び、左右の側板部44Bの上端にわたる天板部44C、などを有するように屈曲形成されている。左右の連結部44Aは、センタピラー13の左右の脚部13Aとして機能する。天板部44Cは、ボトムパネル24を介してバッテリ5を下方から支持している。載置台44は、天板部44Cの前端から前方に延出する左右の前端部44Dを備えている。
載置台44は、その左右の前端部44Dが第1支持部材41の前方に延出して第2支持部材42に兼用されている。
これにより、第2支持部材42を構成する専用の鋼板材をセンタピラー13に備える場合に比較して、センタピラー13での部品点数の削減による構成の簡素化などを図ることができる。
左右の前端部44Dは、第1支持部材41の左右の第1スリット41Dに差し込み可能な左右の第1スリット41Dと略同幅に形成されている。左右の前端部44Dは、左右の第1スリット41Dに差し込まれることで第1支持部材41の前方に延出している。
これにより、作業者は、第1支持部材41と載置台44とを溶接する場合に、第1支持部材41と載置台44との位置合わせを簡単かつ正確に行うことができる。その結果、作業者は、第1支持部材41と載置台44とを、適正な位置関係で容易に溶接することができる。
図3〜5、図7及び図10〜15に示すように、隔壁40は、中央にラジエータ用の通風口40Aが形成された枠状で、通風口40Aを形成する内周縁の上縁部から後方に延出する延出部40Bが屈曲形成されている。左右の第3支持部材43は、それらの上部が隔壁40の延出部40Bに溶接されている。
つまり、通風口40Aの形成時に不要になる隔壁中央の鋼板部分を左右の第3支持部材43の上部との溶接に有効利用することにより、隔壁40と左右の第3支持部材43との溶接を、左右の第3支持部材43の上方への延出長さを長くすることなく、強固に行うことができる。
図9〜15に示すように、左右の第3支持部材43は、それらの各平面Aが隔壁40の通風口40Aに対向しない組み付け姿勢で通風口40Aの後方に位置している。
これにより、左右の第3支持部材43の各平面Aが隔壁40の通風口40Aに対向することによるラジエータ20に対する通気量の低下を防止することができる。
尚、左右の第3支持部材43は、それらの平面Aとして、車体の左右中心に面する内側面43B、及び、車体の横外方に面する外側面43Cを有している。
図3〜5、図7及び図10〜15に示すように、センタピラー13は、ベースフレーム12に支持された状態で左右の第3支持部材43を支持する鋼板製の第4支持部材45を備えている。
第4支持部材45は、その各平面Aが隔壁40の通風口40Aに対向しない組み付け姿勢でバッテリ5を左右に跨ぐ逆U字状に屈曲形成されている。左右の第3支持部材43は、それらの下端部が第4支持部材45の上面45Aに溶接されている。
これにより、左右の第3支持部材43は、バッテリ5を跨ぐ広い左右幅を有する安定性の高い第4支持部材45を介してベースフレーム12に支持されることになる。そして、例えば、左右の第3支持部材43が直接的にベースフレーム12に支持される場合に比較して、左右の第3支持部材43の上下長さが短くなることから、左右の第3支持部材43の強度及び安定性が高くなる。
その結果、左右の第3支持部材43によるステアリングホイール31の支持を高い強度で安定性良く行うことができる。
又、第4支持部材45の各平面Aが隔壁40の通風口40Aに対向することによるラジエータ20に対する通気量の低下を防止することができる。
尚、第4支持部材45は、その平面Aとして、上方に面する上面45A、下方に面する下面45B、車体の左右中心に面する左右の内側面45C、及び、車体の横外方に面する左右の外側面45Dを有している。
図3〜5及び図10〜15に示すように、第4支持部材45は、バッテリ5のプラス端子5Aに隣接する右側上部45Eが、バッテリ5のマイナス端子5Bに隣接する左側上部45Fよりも、各端子5A,5Bから車体前側に離れる左右非対称の形状に形成されている。
これにより、バッテリ5の載置台44に対する後方からの着脱時に、バッテリ5のプラス端子5Aが第4支持部材45の右側上部45Eに接触してショートする不都合の発生を防止することができる。
図13〜15に示すように、第4支持部材45は、左右の側板部45Gの下部側に、第1支持部材41の天板部41Cが入り込むスリット45Hが、左右の側板部45Gの前端から後向きに形成されている。第4支持部材45は、左右の側板部45Gの離間距離が、バッテリ5とともに載置台44の天板部44Cを左右に跨ぐ長さで、かつ、左右の内側面45Cが、載置台44の左右の側板部44Bに面接触する状態が得られる長さに設定されている。
これにより、作業者は、第1支持部材41と第4支持部材45とを溶接する場合に、第1支持部材41と第4支持部材45との位置合わせを簡単かつ正確に行うことができる。その結果、作業者は、第1支持部材41と第4支持部材45とを、適正な位置関係で容易に溶接することができる。
図3〜5、図7及び図9〜15に示すように、センタピラー13は、各平面Aが隔壁40の通風口40Aに対向しない組み付け姿勢で第1支持部材41から左右の第3支持部材43にわたる鋼板製の左右の補強部材46を備えている。左右の補強部材46は、それらの下端部が第1支持部材41に溶接され、かつ、それらの上端部が左右の第3支持部材43に溶接されている。
これにより、左右の補強部材46の各平面Aが隔壁40の通風口40Aに対向することによるラジエータ20に対する通気量の低下を防止しながら、センタピラー13を補強することができる。
尚、左右の補強部材46は、それらの平面Aとして、車体の左右中心に面する内側面46A、及び、車体の横外方に面する外側面46Bを有している。
図3〜5、図7及び図10に示すように、車体フレーム1は、バッテリ5を載置台上に固定する固定機構51を備えている。固定機構51は、第4支持部材45の左右両側部である左右の側板部45Gに上下揺動可能に支持された左右のロッド52、左右のロッド52に相対摺動可能に架設される押え部材53、及び、左右のロッド52の遊端部に形成された雄ネジ部52Aに取り付けられる左右のナット(第1ナット)54、などを備えて、押え部材53がバッテリ5の前端上部の角部に接触する固定位置と、押え部材53がバッテリ5の下端部後方に位置する退避位置とにわたる揺動操作が可能になっている。
これにより、作業者は、バッテリ5を載置台上の所定位置に固定する場合には、バッテリ5を載置台上の所定位置に運び込んだ後、固定機構51を固定位置に位置させた状態で、左右のナット54の締め付け操作を行うことにより、載置台上の所定位置にて、バッテリ5を押え部材53により載置台44に押し付けた状態で固定することができる。
又、作業者は、バッテリ5を載置台上の所定位置から取り外す場合には、左右のナット54の締め付け解除操作を行うことにより、押え部材53によるバッテリ5の載置台44への押し付けを解除することができ、固定機構51を固定位置から退避位置に揺動変位させることができる。そして、固定機構51を退避位置に揺動変位させることにより、バッテリ5の載置台上から後方への運び出しを、固定機構51が邪魔になる不都合を招くことなく簡単に行うことができる。
図3〜7及び図13〜15に示すように、このトラクタは、ラジエータ20の下方を通って、原動ユニット2の出力部となる出力プーリ55から、変速ユニット3の入力部となるHSTの入力軸(図示せず)に伝動する伝動軸56を備えている。センタピラー13は、ベースフレーム12の天板16に支持される左右の脚部13Aを備えて、天板16との間に伝動軸配置用の空間57を形成している。天板16は、伝動軸56の着脱時に伝動軸56の入り込みを許容する開口16Aが、ラジエータ20の下方に位置する天板16の前部側に形成されている。載置台44は、伝動軸56の着脱時に伝動軸56の入り込みを許容する凹部44Eが、載置台44の後端から前方に向けて形成されている。
上記の構成により、伝動軸56を、天板16とセンタピラー13との間の空間57に対して抜き差しする場合には、作業者は、天板16の開口16Aと載置台44の凹部44Eとを利用することにより、伝動軸56の姿勢を、抜き差し用の後上がり傾斜姿勢と伝動連結用の水平姿勢とに、天板16及び載置台44に阻害されることなく容易に変更することができる。
その結果、天板16とセンタピラー13との間の空間57に対する伝動軸56の抜き差しを、天板16の上方から容易に行うことができる。
ちなみに、前述した天板16とセンタピラー13との間の空間57に対する伝動軸56の抜き差しは、バッテリ5、ボトムパネル24、及び、搭乗ステップ30、などがベースフレーム12から取り外されて、ベースフレーム12の上方が開放され、かつ、エンジン18の出力プーリ55及びHSTの入力軸と伝動軸56との伝動連結が解除されている状態において行うことができる。
図3、図4、図7及び図11〜15に示すように、ラジエータ20は、その背部に上方への取り外しが可能な防塵ネット58を備えている。隔壁40は、防塵ネット58から下方に落下した塵埃をラジエータ20の下方に案内するガイド部40Cが、通風口用の内周縁の下縁部から後上方に延出する後上がり傾斜姿勢で屈曲形成されている。
これにより、通風口40Aの形成時に不要になる隔壁40の中央の鋼板部分を有効利用しながら、防塵ネット58から落下した塵埃が、通風口40Aからセンタピラー13の内部に流れ込んで、ボトムパネル上などに堆積する不都合の発生を抑制することができる。
又、新たな補強部材を追加装備することなく、隔壁40の下部側を補強することができ、センタピラー13の強度を高くすることができる。
尚、ガイド部40Cにてラジエータ20の下方に案内された塵埃は、ラジエータ20の下方に位置する天板16の開口16Aから流下する、又は、ラジエータ20の下方で前下がり傾斜する天板16の前部側にてベースフレーム12におけるフロントエンドメンバ15と天板16の前端との間の空間17に案内されることで、車外に排出される。
ガイド部40Cは、第4支持部材45の左右の側板部45Gにわたる左右幅を有して、第1支持部材41の上方に位置している。ガイド部40Cは、左右の補強部材46の前部側が入り込む左右のスリット40Dが、ガイド部40Cの後端から前方に向けて形成されている。第1支持部材41は、その天板部41Cにおけるガイド部40Cの左右のスリット40Dとの対向箇所に、左右の補強部材46の前部側が入り込む左右の第2スリット41Eが、天板部41Cの後端から前方に向けて形成されている。
上記の構成により、左右の補強部材46を、載置台44の天板部44Cから左右の第3支持部材43にわたって架設することができる。その結果、左右の補強部材46によるセンタピラー13の補強を、より効果的に行うことができる。
又、作業者は、左右の補強部材46を第1支持部材41及び第3支持部材43などに溶接する場合に、第1支持部材41及び第3支持部材43などに対する左右の補強部材46の位置合わせを簡単かつ正確に行うことができる。その結果、作業者は、第1支持部材41及び第3支持部材43などに対する左右の補強部材46の溶接を、適正な位置関係で容易に行うことができる。
図3〜5、図8〜10、図13及び図15に示すように、このトラクタは、ステアリングホイール31を上下方向に揺動変位可能に支持するチルトユニット60を備えている。チルトユニット60は、左右向きの左右の第1支軸61を支点にしてステアリングホイール31と一体揺動する揺動部材62、揺動部材62の揺動操作をアシストするガススプリング63、及び、揺動部材62の上下揺動を阻止するロック位置と上下揺動を許容する解除位置とにわたって操作される操作レバー64、などを備えている。左右の第3支持部材43は、左右の第1支軸61を介して揺動部材62を支持する第1支持部43Dを備えている。左側の第3支持部材43は、ガススプリング63の下端部を相対揺動可能に支持する左右向きの第1支点軸43E、及び、操作レバー64を揺動可能に支持する第2支持部43Fを備えている。
上記の構成により、運転者は、操作レバー64の揺動操作及びステアリングホイール31の揺動操作を行うことにより、運転者の体格などに応じたステアリングホイール31の高さ調節を容易に行うことができる。
又、センタピラー13の第3支持部材43を、チルトユニット60を支持する支持部材に兼用することができる。その結果、例えば、チルトユニット60を支持する専用の支持部材を新たに備える場合に比較して、部品点数の削減による構成の簡素化などを図りながら、センタピラー13の多機能化を図ることができる。
図示は省略するが、揺動部材62は、鋼板製で、左右の第3支持部材43の内側面に面接触する左右の側板部と、左右の側板部にわたる天板部とを有するU字状に屈曲形成されている。左右の側板部は、左右の第1支軸61などを介して、左右の第3支持部材43に揺動可能に連結されている。左側の側板部は、ガススプリング63の上端部を相対揺動可能に支持する左右向きの第2支点軸62Aを備えている。
図3、図5及び図10に示すように、ガススプリング63は、ピストンロッド側の端部が第1支点軸43Eに支持され、シリンダチューブ側の端部が第2支点軸62Aに支持されている。ガススプリング63は、その伸縮作動を阻止するロック位置と伸縮作動を許容する解除位置とにわたって揺動する揺動アーム63A、及び、揺動アーム63Aをロック位置に復帰付勢するバネ(図示せず)、などを備えている。操作レバー64は、そのロック位置から解除位置への揺動に連動して、揺動アーム63Aをロック位置から解除位置に押し動かす片当たり式の操作片64Aを備えている。
上記の構成により、揺動アーム63Aは、操作レバー64のロック位置から解除位置への人為操作が行われると、その操作に連動して、バネの作用に抗してロック位置から解除位置に揺動変位する。この揺動変位により、ガススプリング63の伸縮作動が許容され、ステアリングホイール31の高さ調節が可能になる。
揺動アーム63Aは、操作レバー64の解除位置への人為操作が解除されると、バネの作用によって解除位置からロック位置に復帰揺動するとともに、この復帰揺動によって、操作レバー64を解除位置からロック位置に復帰揺動させる。この復帰揺動により、ガススプリング63の伸縮作動が阻止され、ステアリングホイール31の任意の高さ位置での固定保持が可能になる。
操作レバー64は、左側の第1支軸61に相対揺動可能に支持されている。
これにより、操作レバー64を支持する専用の支軸を備える場合に比較して、チルトユニット60の構成に要する部品点数の削減を図ることができる。
又、第1支持部43Dが第2支持部43Fを兼ねることから、センタピラー13での構成の簡素化などを図りながら、センタピラー13の多機能化を図ることができる。
図3に示すように、左側の第3支持部材43は、操作レバー64の揺動範囲を制限する左右向きのストッパピン43Gを備えている。操作レバー64は、ストッパピン43Gが挿入される前後向きの長孔64Bが形成されている。操作レバー64は、長孔64Bを形成する内周縁の前端部がストッパピン43Gに接触する前側の操作位置がロック位置に設定され、かつ、内周縁の後端部がストッパピン43Gに接触する後側の操作位置が解除位置に設定されている。
図3〜5及び図10に示すように、このトラクタは、全油圧式のパワーステアリングユニット(以下、PSユニットと称する)65を備えている。PSユニット65は、チルトユニット60の揺動部材62に支持される油圧制御部66、油圧制御部66に接続される油圧ホース67、及び、油圧ホース67に接続される金属製の油圧管68、などを備えている。センタピラー13は、その下端部に、油圧管68を保持するゴム製のホルダ69が配備されている。
上記の構成により、油圧管68の共振を防止することができる。
又、油圧ホース67と油圧管68との接続箇所を、油圧制御部66から離れた低い位置に設定することができ、これにより、ステアリングホイール31の高さ調節時に油圧制御部66の揺動部材62との一体揺動を許容する油圧ホース67の長さを長くすることができる。その結果、ステアリングホイール31の高さ調節範囲を広くすることができる。
PSユニット65は、左右の前輪6を操舵する複動型のステアリングシリンダ(図示せず)を備えている。PSユニット65は、油圧ホース67として、油圧ポンプ(図示せず)からのオイルを油圧制御部66に案内する1本の給油ホース、油圧制御部66とステアリングシリンダとにわたる2本の給排油ホース、及び、油圧制御部66からのオイルをT/Mケース29に案内する1本の排油ホース、を備えている。PSユニット65は、油圧管68として、給油ホースに接続されて油圧ポンプからのオイルを給油ホースに案内する1本の給油管、及び、排油ホースに接続されて排油ホースからのオイルをT/Mケース29の内部に案内する1本の排油管、を備えている。
図3、図5、図10〜13及び15に示すように、センタピラー13は、位置決め用の長孔13Bが形成された載置部13Cをセンタピラー13の下端部に備えている。ホルダ69は、その上面に、油圧管68が上方から嵌め込まれる左右の嵌合溝69Aが形成され、かつ、その底面に、長孔13Bに上方から嵌め込まれる突条69Bが形成されている。
これにより、作業者は、油圧管68をセンタピラー13の所定位置に組み付ける場合には、ホルダ69の突条69Bを載置部13Cの長孔13Bに嵌め込むことで、ホルダ69を、水平方向への変位が阻止された状態で載置部13Cに載置することができる。そして、その載置後に、油圧管68をホルダ69の各嵌合溝69Aに上方から嵌め込むことにより、ホルダ69の突条69Bを載置部13Cの長孔13Bから抜け止めすることができる。
その結果、油圧管68の組み付け性の向上を図りながら、油圧管68を、センタピラー13の所定位置に、ホルダ69にて共振が防止された状態で固定保持することができる。
センタピラー13において、第4支持部材45は、載置台44の左右の連結部44Aを介してベースフレーム12に支持される左右の被支持部45Kが、左右の側板部45Gの下端部に屈曲形成されている。そして、左側の被支持部45Kがホルダ用の載置部13Cを兼ねている。
これにより、センタピラー13に、ホルダ載置用の専用部品を備える場合に比較して、部品点数の削減による構成の簡素化などを図りながら、センタピラー13の多機能化を図ることができる。
図5及び図7〜15に示すように、センタピラー13は、隔壁40の左右に配置される鋼板製の左右の側壁47を備えている。左右の側壁47は、それらの下端部が第1支持部材41に溶接され、かつ、それらの内側面47Aが隔壁40の横側端に溶接されている。
これにより、センタピラー13の強度を高めることができる。
図5、図7及び図10〜15に示すように、左右の側壁47は、それらの外側面47Bとの間に縦長のスリット47Cを形成するU字状に屈曲形成された鋼板製の左右の位置決め部材48が溶接されている。アンダパネル25は、その左右の前端部に、左右のスリット47Cに挿入される縦長の挿入部25Cを備えている。
上記の構成により、作業者は、アンダパネル25を所定の組み付け位置に組み付ける場合には、アンダパネル25の左右の挿入部25Cを、左右の側壁47のスリット47Cに挿入することにより、アンダパネル25の所定の組み付け位置に対する位置決めを容易に行うことができる。
又、センタピラー13の左右の側壁47がアンダパネル25の位置決め部材を兼ねることから、センタピラー13の多機能化を図ることができる。
左右の位置決め部材48は、それらの上端部48Aが後上がり傾斜し、かつ、それらの下端部48Bが後下がり傾斜して、上端部48Aの内面と下端部48Bの内面とが、挿入部25Cを上下方向に位置決め案内する第1案内面に形成されている。
これにより、作業者は、アンダパネル25の所定の組み付け位置に対する上下方向の位置決めを容易に精度良く行うことができる。
左右の位置決め部材48は、それらの中間部48Cが後側ほど側壁47から離れるように傾斜して、中間部48Cの内面が、挿入部25Cを左右方向に位置決め案内する第2案内面に形成されている。
これにより、作業者は、アンダパネル25の所定の組み付け位置に対する左右方向の位置決めを容易に精度良く行うことができる。
左右の挿入部25Cは、それらの前端の上下両端箇所が面取りされている。これにより、左右の挿入部25Cは左右のスリット47Cに挿入し易くなっている。
図7及び図12に示すように、ボンネット8は、その左右の内側面に、ボンネット8の閉じ位置において、左右の側壁47の上下両端部にわたって左右の側壁47の外側面47Bに面接触する左右の板バネ70を備えている。左右の板バネ70は、それらの後端縁部70Aが、後側ほど車体横外側に位置するように形成されている。
上記の構成により、ボンネット8の閉じ操作時には、左右の板バネ70の後端縁部70Aが左右の側壁47の外側面47Bに接触することにより、ボンネット8のセンタピラー13に対する左右方向での位置決めを行える。
そして、ボンネット8の閉じ位置においては、上記のように左右の板バネ70が左右の側壁47に面接触することにより、耐久性の低いゴム製のトリムなどを用いることなく、ボンネット8と左右の側壁47との間に不要な隙間が形成される虞を、長期にわたって回避することができる。
図3、図4及び図8に示すように、アッパパネル26は、その前端部26Aが閉じ位置のボンネット8の後端部8Cにて上方から覆われている。センタピラー13は、隔壁40の上部がアッパパネル26の前端部26Aに内接している。
この構成に対して、例えば、アッパパネル26の前端と隔壁40の後端とが前後方向に隣接し、かつ、隔壁40の前端と閉じ位置のボンネット8の後端とが前後方向に隣接するように構成すると、それらの隣接端面間の隙間を見栄え良く一定にするためには、それらの隣接端面の仕上げ精度を高くする必要が生じる。
この比較構成に対して、本実施形態の構成では、隣接端面間の隙間が外部から見えないことから、隣接端面の仕上げ精度を高くすることなく、ボンネット8の後端付近の見栄えを良くすることができる。
図3、図5及び図8〜18に示すように、このトラクタは、ボンネット8を閉じ位置に固定保持するロック機構71を備えている。ロック機構71は、ロック位置と解除位置とにわたって揺動するフック部材72、フック部材72をロック位置に復帰付勢するバネ73、バネ73の作用に抗したフック部材72の解除位置への揺動操作を可能にする操作ロッド74、及び、ロック位置のフック部材72が引っ掛かるロッド75、などを備えている。隔壁40は、その上端部に、フック部材72及びバネ73を支持する第3支持部40E、及び、操作ロッド74を操作可能に支持する第4支持部40Fを備えている。
つまり、センタピラー13の隔壁40がロック機構71の支持部材を兼ねることから、ロック機構専用の支持部材を個別に備える場合に比較して、部品点数の削減による構成の簡素化などを図りながら、センタピラー13の多機能化を更に図ることができる。
フック部材72は、その揺動支点となる前後向きの段付きボルト76などにより、第3支持部40Eの左右中央箇所に取り付けられている。フック部材72は、その上部に、ロッド75による解除位置への揺動操作を可能にする連係部72Aを備えている。バネ73は、第3支持部40Eの右端部からフック部材72に架設されている。操作ロッド74は、第4支持部40Fに左右方向に摺動可能に支持されている。操作ロッド74は、その右端部がフック部材72に接続されている。操作ロッド74は、その左端部が、アッパパネル26の左端部に形成された貫通孔26Bから上方に突出し、その左端部に操作用のグリップ77が装着されている。ロッド75は、ボンネット8における後端上部の左右中央部位に固定されている。
隔壁40は、その上部の左右中央部位に、ボンネット8の揺動操作に伴う引掛け部75Aの抜き差しを許容する凹部40Gが形成されている。アッパパネル26は、その上部の左右中央部位に、ボンネット8の揺動操作に伴う引掛け部75Aの通過を許容する凹部26Cが形成されている。ボンネット8は、アッパパネル26を介してセンタピラー13に受け止め支持される左右の圧縮バネ78を備えている。
上記の構成により、ロック機構71は、ボンネット8の閉じ位置への人為操作が行われると、ロッド75及び左右の圧縮バネ78がボンネット8とともに下降揺動する。そして、この下降揺動で左右の圧縮バネ78がアッパパネル26に接触したときに、左右の圧縮バネ78の作用に抗したボンネット8の閉じ位置への人為操作が行われて、ロッド75の引掛け部75Aがフック部材72の連係部72Aに接触すると、この接触に伴って、フック部材72がバネ73の作用に抗してロック位置から解除位置に退避揺動する。その後、ボンネット8が閉じ位置に到達すると、その到達に伴って、ロッド75の引掛け部75Aが連係部72Aの下方に移動し、この移動に連動して、フック部材72がバネ73の作用でロック位置に復帰してロッド75の引掛け部75Aに引っ掛かる。これにより、ロック機構71は、ボンネット8を閉じ位置に固定保持することができる。そして、ボンネット8が閉じ位置に固定保持された状態では、左右の圧縮バネ78の作用により、ボンネット8の後端部ががたつく不都合の発生を防止することができる。
又、ロック機構71は、操作ロッド74の左方への人為操作が行われると、フック部材72がバネ73の作用に抗して解除位置に退避揺動する。これにより、ロック機構71はボンネット8の閉じ位置での固定保持を解除する。すると、この解除に伴って、左右の圧縮バネ78が、ボンネット8を閉じ位置から上方に押し上げて、閉じ位置よりも少し上方のロック解除位置に保持する。これにより、ボンネット8がロック機構71の解除操作後も閉じ位置に位置することに起因して、解除操作後のフック部材72のロック位置への復帰に伴って、ボンネット8がロック機構71によって再び閉じ位置に固定保持される不都合の発生を防止することができる。
第3支持部40Eは、鋼板製で、隔壁40の上端部に溶接されたU字状の左右の支持具40Hにボルト連結されている。第4支持部40Fは、鋼板製で、隔壁40の上端部の左端部位に溶接されている。
隔壁40は、その上端部における左右の支持具40Hよりも横外側の位置に、隔壁40に対するアッパパネル26のボルト連結を可能にする左右の連結部40Kが配備されている。
つまり、センタピラー13の隔壁40がアッパパネル26の支持部材を兼ねることから、センタピラー13の多機能化を更に図ることができる。
第4支持部40Fは、アッパパネル26が連結される左右の連結部40Kのうちの左側の連結部40Kが一体形成されている。
これにより、第4支持部40Fと左側の連結部40Kとを隔壁40に個別に備える場合に比較して、部品点数の削減による構成の簡素化などを図ることができる。
左右の連結部40Kは、左右兼用の同形状に形成されている。これにより、左右の連結部40Kを左右専用の別形状に形成する場合に比較して、構成部品の種類の削減によるコストの削減及び部品管理の容易化などを図ることができる。
図3、図4及び図7〜18に示すように、原動ユニット2は、隔壁40から冷却ファン21にわたるファンシュラウド79を備えている。ファンシュラウド79は、その上部に隔壁40の上部との間に通気路80を形成する通気路形成部79Aを有している。隔壁40は、その上部の右端側に、通気路80への空気の流入を許容する矩形状の通気孔40Lが形成されている。通気路形成部79Aは、通気孔40Lとは車体の左右反対側に位置する通気路形成部79Aの左端側に、通気路80をエアクリーナ22の吸気部22Aに接続する接続孔79Bが形成されている。
上記の構成により、通気孔40Lと接続孔79Bとが対向することに起因した吸気音の上昇を回避することができる。
隔壁40は、通気孔40Lを形成する内周縁の下縁部から後上方に延出する遮音壁40Mが屈曲形成されている。
これにより、アンダパネル25の吸気口25Aから隔壁40の通気孔40Lにわたる通気経路が直線的になることに起因した吸気音の上昇、及び、吸気音の吸気口25Aからの漏れ出しを抑制することができる。
又、通気孔40Lの形成時に不要になる隔壁右側上部の鋼板部分を遮音壁40Mに有効利用することにより、別部材の遮音壁40Mを備える場合に比較して、部品点数の削減による構成の簡素化などを図ることができる。
図3、図4及び図8に示すように、ボンネット8は、その後端部8Cの内面に、ボンネット8の閉じ位置においてボンネット8とファンシュラウド79の上端部との間に形成される隙間を塞ぐシール部材81を備えている。
これにより、前述した通気路80を流れる空気がボンネット8とファンシュラウド79の上端部との間に隙間から漏れ出すことを防止することができる。
図4、図5、図9、図12〜15、図19、図20及び図21に示すように、センタピラー13は、アクセルレバー32の下部に上下向きに一体形成された揺動支点軸82を回転可能に支持する鋼板製の第5支持部材49を備えている。揺動支点軸82は、下端部に形成された小径部82Aと、小径部82Aの上方に隣接する大径部82Bとを有している。第5支持部材49は、小径部82Aを回転可能に支持する下側の第1支持板部49Aと、大径部82Bを回転可能に支持する上側の第2支持板部49Bとが対向するU字状に屈曲形成されて、左側の第3支持部材43の外側面43Cに溶接されている。第1支持板部49Aは、小径部82Aが挿入される丸孔49Cが形成されている。第2支持板部49Bは、大径部82Bが挿入される第1凹部49Dが形成されている。第1凹部49Dは、大径部82Bと略同径の孔状部分49Daと、第2支持板部49Bの右端縁から孔状部分49Daにわたるスリット部分49Dbとを有している。スリット部分49Dbは、小径部82Aの直径と略同幅のスリット幅を有して小径部82Aの挿通を許容している。
上記の構成により、センタピラー13を、アクセルレバー32を支持する支持部材として機能させることができる。これにより、アクセルレバー専用の支持部材を個別に備える場合に比較して、部品点数の削減による構成の簡素化などを図りながら、センタピラー13の多機能化を更に図ることができる。
又、第5支持部材49をU字状に屈曲形成することにより、第1支持板部49Aと第2支持板部49Bとを個別に備える場合に比較して、部品点数の削減による構成の簡素化を図りながら、アクセルレバー32を、第1支持板部49Aと第2支持板部49Bとの2点支持にて安定性良く支持することができる。
そして、揺動支点軸82が一体形成されたアクセルレバー32の第5支持部材49に対する組み付けは、第2支持板部49Bの第1凹部49Dを利用することで、第5支持部材49の右外側から容易に行うことができる。
図4、図5、図19及び図21に示すように、揺動支点軸82は、アクセルレバー32を任意の操作位置に保持する摩擦式の保持機構83を備えている。保持機構83は、揺動支点軸82の小径部82Aに形成される雄ネジ部分82C、小径部82Aの所定位置に固定される受止部材84、受止部材84と第5支持部材49の第1支持板部49Aとの間において小径部82Aに外嵌される弾性体85、雄ネジ部分82Cに取り付けられるナット(第2ナット)86、及び、受止部材84とナット86との間に位置してナット86の締め付け限界位置を設定する筒状のスペーサ87、などを備えている。
この構成により、作業者は、例えば、弾性体85及びスペーサ87を、受止部材84が固定された揺動支点軸82の所定位置に外嵌した後、揺動支点軸82を第5支持部材49の丸孔49Cとスリット部分49Dbとに挿入し、挿入後の揺動支点軸82に、その下端からナット86をスペーサ87で制限される締め付け限界位置まで締め込み操作することにより、この締め込み操作に伴う弾性体85の変形から得られるアクセルレバー32に対する摩擦保持力を所定の適正値に簡単に設定することができる。
つまり、保持機構83を、アクセルレバー32に対する摩擦保持力が所定の適正値に設定された状態に、簡単かつ確実に組み付けることができる。
保持機構83は、弾性体85として複数の皿バネを備えている。保持機構83は、ナット86とスペーサ87との間にワッシャ88を備えている。保持機構83は、2つのナット86を雄ネジ部分82Cに取り付けることで緩み止めを行っている。
受止部材84は、コントロールケーブル89を介してエンジン18の調速レバー(図示せず)に連係されるアクセルレバー32の揺動アーム90を兼ねている。
これにより、受止部材84と揺動アーム90とを個別に備える場合に比較して、部品点数の削減による構成の簡素化などを図ることができる。
受止部材84は、揺動支点軸82の所定位置に溶接されることで揺動支点軸82に固定されている。第5支持部材49は、揺動支点軸82の支持部位での第1支持板部49Aの上面と第2支持板部49Bの下面との離間距離が、揺動支点軸82の下端から所定位置に固定された受止部材84の上端にわたる長さよりも長くなるように形成されている。
これにより、受止部材84が溶接された揺動支点軸82の第5支持部材49に対する右外側からの第2支持板部49Bの第1凹部49Dを利用した組み付けが可能になっている。
図19及び図20に示すように、揺動アーム90は、揺動支点軸82から第5支持部材49の右外方に延出している。第5支持部材49は、第1支持板部49Aと第2支持板部49Bとにわたる中間板部49Eが第5支持部材49の後端に位置するように設定されている。第1支持板部49Aは、その後部に丸孔49Cが形成され、かつ、丸孔49Cよりも前側の位置に、揺動アーム90を前方のアイドリング位置にて受け止めるストッパ49F、及び、丸孔49Cとストッパ49Fとの間への定速設定レバー33の配置を許容する第2凹部49Gを備えている。第2支持板部49Bは、その後部に第1凹部49Dが形成され、かつ、第1凹部49Dよりも前側の位置に定速設定レバー33の移動を規制するガイド孔49Hが形成されている。中間板部49Eは、揺動支点軸82の後方に設定した退避位置への揺動アーム90の揺動変位を許容する第3凹部49Kを備えている。
上記の構成では、第5支持部材49が、アクセルレバー32のアイドリング位置から前方への揺動を規制する規制部材と、定速設定レバー33の移動を規制する案内部材とを兼ねることから、専用の規制部材と案内部材とを個別に備える場合に比較して、部品点数の削減による構成の簡素化などを図りながら、センタピラー13の多機能化を更に図ることができる。
又、上記の構成により、作業者は、揺動アーム90などを後方から覆うアンダパネル25の所定の組み付け位置に対する着脱作業を行う場合には、アクセルレバー32を操作して揺動アーム90を退避位置に位置させることにより、揺動アーム90の第5支持部材49から左方への突出量を減少させるこができる。
これにより、アンダパネル25の着脱作業時に、アンダパネル25が揺動アーム90に接触して、アンダパネル25の所定の組み付け位置に対する着脱が行い難くなることを防止することができる。
揺動アーム90は、その右方の延出端部に調速レバーに連係される連係部90Aを備え、かつ、その延出途中から前方に延出する接触アーム部90Bを備える平面視T字状に形成されている。揺動アーム90は、アクセルレバー32のアイドリング位置においては、接触アーム部90Bがストッパ49Fに接触するように設定されている。揺動アーム90は、退避位置に位置する状態では、連係部90A及び接触アーム部90Bが揺動支点軸82の後方に位置して、第5支持部材49から左方への突出量が減少するように設定されている。
第5支持部材49のガイド孔49Hは、定速設定レバー33の定速解除位置と定速設定位置とにわたる前後揺動を許容し、かつ、後側の定速解除位置から後方への揺動と前側の定速設定位置から前方への揺動とを阻止する前後向きの長孔に形成されている。
図3〜5、図9及び図11〜15に示すように、センタピラー13は、電装品Bを支持する第5支持部13Dを備えている。
これにより、センタピラー13を、その周辺に配備される電装品Bを支持する支持部材として機能させることができる。その結果、電装品専用の支持部材を備える場合に比較して、部品点数の削減による構成の簡素化などを図ることができる。
センタピラー13は、第5支持部13Dとして、電装品Bの一例である表示パネル35を支持する左右の第1支持鋼板91を備えている。左右の第1支持鋼板91は、それらの下端部が隔壁40の延出部40Bにボルト連結されている。
センタピラー13は、第5支持部13Dとして、電装品Bの一例であるフューズボックス92を支持する第2支持鋼板93を備えている。第2支持鋼板93は、その前端部が隔壁40の右端部に溶接されている。
図4及び図14に示すように、フューズボックス92などの電装品Bに対する電線94は、クランプ95を介してセンタピラー13に保持されている。センタピラー13は、第4支持部材45などにクランプ用の複数の取付孔13Eが形成されている。
〔別実施形態〕
本発明は、上記の実施形態で例示した構成に限定されるものではなく、以下、本発明の代表的な別実施形態を例示する。
〔1〕作業車は、例えば、チルトユニット60とパワーステアリングユニット65とのいずれか一方又は双方を備えていないものであってもよい。又、作業車は、例えば、インテグラル式のパワーステアリングユニット65を備えるものであってもよい。
〔2〕原動ユニット2は、例えば、原動機としてエンジン18と電動モータとを併用するハイブリッド仕様であってもよい。
〔3〕センタピラー13の構成及び形状などは、センタピラー13に支持される周辺機器の変更又は追加などに応じて種々の変更が可能である。
例えば、センタピラー13は、隔壁40と第1支持部材41とが単一の鋼板材で一体形成されたものであってもよい。
例えば、センタピラー13は、専用の鋼板材で形成された第2支持部材42を備えるものであってもよい。
例えば、センタピラー13は、第4支持部材45を備えずに、第3支持部材43が直接的にベースフレーム12又は載置台44に支持される長い長さを有するように形成されたものであってもよい。
例えば、センタピラー13は、左右対称に形成された第4支持部材45を備えるものであってもよい。
例えば、センタピラー13は、単一の補強部材46又は3つ以上の補強部材46を備えるもの、あるいは、左右向きの補強部材46を備えるものであってもよい。
例えば、センタピラー13は、専用の鋼板材で形成されたガイド部40Cを備えるもの、あるいは、ガイド部40Cを備えていないものであってもよい。
例えば、センタピラー13は、ベースフレーム12の天板16との間に伝動軸配置用の空間57を形成しないものであってもよい。
例えば、センタピラー13は、操作レバー64を支持する専用の第2支持部43Fを備えるものであってもよい。
例えば、センタピラー13は、専用の鋼板材で形成されたホルダ用の載置部13Cを備えるもの、ホルダ用の載置部13Cを右側に備えるもの、あるいは、ホルダ用の載置部13Cを備えていないものであってもよい。
例えば、センタピラー13は、アンダパネル組み付け用のスリット47Cが隔壁40の左右両端部に打ち抜き形成されたもの、左右の側壁47に前記スリット47Cが打ち抜き形成された位置決め部が屈曲形成されたもの、あるいは、専用の鋼板材に前記スリット47Cを打ち抜き形成して構成された左右の位置決め部材を備えるものであってもよい。
例えば、センタピラー13は、隔壁40に操作ロッド用の第4支持部40Fとアッパパネル用の連結部40Kとを個別に備えるものであってもよい。
例えば、センタピラー13は、専用の鋼板材で形成された遮音壁40Mを備えるものであってもよい。
例えば、センタピラー13は、第1支持板部49Aと第2支持板部49Bとがそれぞれ専用の鋼板材で個別に形成された第5支持部材49を備えるもの、揺動支点軸82を左右向き姿勢で支持する第5支持部材49を備えるもの、あるいは、第5支持部材49を備えていないものであってもよい。
例えば、センタピラー13は、表示パネル35を支持する第5支持部13Dとフューズボックス92を支持する第5支持部13Dとのいずれか一方を備えるもの、センタピラー13の周辺に配置される電装品Bのうちの表示パネル35及びフューズボックス92以外の他の電装品Bを支持する第5支持部13Dを備えるもの、あるいは、第5支持部13Dを備えていないものであってもよい。
〔4〕第5支持部材49は、例えば、揺動アーム用のストッパ49Fを備えていないもの、定速設定レバー用の第2凹部49G及びガイド孔49Hを備えていないもの、あるいは、揺動アーム退避用の第3凹部49Kを備えていないものであってもよい。
〔5〕閉じ位置のボンネット8とセンタピラー13の左右の側壁47との間のシール構造は種々の変更が可能である。ここでは、その一例となるシール構造の別実施形態を、図22及び図23に基づいて説明する。
図22及び図23に示すように、この別実施形態において、左右の側壁47は、それらの前端縁47Dが上側ほど車体後側に位置するように後傾斜している。ボンネット8は、その左右の内側面にシール支持部8Dを備えている。左右のシール支持部8Dは、ボンネット8の閉じ位置において、左右の側壁47の前端縁47Dと同じ傾斜角度で後傾斜して左右の前端縁47Dに対向する後端縁8Eを有するとともに、左右の後端縁8Eに、ボンネット8の閉じ位置において、左右の前端縁47Dの上下両端部にわたって左右の前端縁47Dに線接触する左右のシール部材96を装備している。
これにより、例えば、左右の側壁47の前端縁47Dと左右のシール支持部8Dの後端縁8Eとを垂直姿勢で備える場合に比較して、ボンネット8の閉じ位置での左右の側壁47とボンネット側の左右のシール部材96との密着度を簡単に高めることができる。
尚、シール部材96には、ゴム製のトリムなどを採用することができる。
〔6〕ボンネット8の閉じ操作時での左右方向の位置決め構造は種々の変更が可能である。ここでは、その一例として、上記別実施形態〔5〕のシール構造において好適な位置決め構造を、図23に基づいて説明する。
図23に示すように、センタピラー13は、左右の側壁47から前方に延出する左右のガイド板97を備えている。左右のガイド板97は、ボンネット8の閉じ操作時に、ボンネット8の左右の内側面に接触して、ボンネット8を左右方向の所定位置に案内するように形成されている。
これにより、ボンネット8の閉じ操作時に、ボンネット側の左右のシール部材96を、左右の側壁47の前端縁47Dに対する左右方向の適正位置に精度良く位置させることができる。その結果、左右のシール部材96を左右の側壁47の前端縁47Dに確実に線接触させることができる。
尚、左右のガイド板97にはバネ鋼板を採用することが望ましい。
〔7〕センタピラー13に対するホルダ69の位置決めは、例えば、センタピラー13の載置部13Cに形成された複数の位置決め孔、及び、ホルダ69の底面に形成された複数の突起により、各位置決め孔に対する各突起の嵌め込みで行うようにしてもよい。
〔8〕左右の位置決め部材48は、例えば、アンダパネル25の挿入部25Cを上下方向に位置決め案内する第1案内面と左右方向に位置決め案内する第2案内面とのいずれか一方を備えるもの、あるいは、第1案内面と第2案内面との双方を備えていないものであってもよい。
〔9〕保持機構83は、例えば、弾性体85として圧縮バネを備えるものであってもよい。又、保持機構83は、例えば、受止部材84として、揺動アーム90を兼ねずにスペーサ87の受け止め専用に形成されたリング部材を備えるものであってもよい。
本発明は、車体の前部側に配置される原動ユニットと、車体の後部側に配置される運転部と、前記原動ユニットと前記運転部との間に配置されるバッテリと、車体の下部側に配置されるベースフレームと、前記原動ユニットと前記運転部との間において前記ベースフレームから上方に延出するセンタピラーとを備えた、例えば、トラクタ及び乗用草刈機などの作業車に適用することができる。
1 車体フレーム
2 原動ユニット
3 変速ユニット
4 運転部
5 バッテリ
5A プラス端子
5B マイナス端子
8 ボンネット
8C 後端部
8D シール支持部
8E 後端縁
12 ベースフレーム
13 センタピラー
13A 脚部
13B 長孔
13C 載置部
13D 第5支持部
16 天板
16A 開口
20 ラジエータ
21 冷却ファン
22 エアクリーナ
22A 吸気部
25 アンダパネル
25A 吸気口
25C 挿入部
26 アッパパネル
26A 前端部
31 ステアリングホイール
32 アクセルレバー
33 定速設定レバー
40 隔壁
40A 通風口
40B 延出部
40C ガイド部
40E 第3支持部
40F 第4支持部
40K 連結部
40L 通気孔
40M 遮音壁
41 第1支持部材
42 第2支持部材
43 第3支持部材
43C 横外側面
43D 第1支持部
43E 支点軸
43F 第2支持部
44 載置台
44D 前端部
44E 凹部
45 第4支持部材
45A 上面
45E 左右一方の上部
45F 左右他方の上部
46 補強部材
47 側壁
47A 内側面
47B 外側面
47C スリット
47D 前端縁
48 位置決め部材
48A 上端部
48B 下端部
48C 中間部
49 第5支持部材
49A 第1支持板部
49B 第2支持板部
49C 丸孔
49D 第1凹部
49Da 孔状部分
49Db スリット部分
49E 中間板部
49F ストッパ
49G 第2凹部
49H ガイド孔
49K 第3凹部
51 固定機構
52 ロッド
52A 雄ネジ部
53 押え部材
54 第1ナット
55 出力部
56 伝動軸
57 空間
58 防塵ネット
60 チルトユニット
61 第1支軸
62 揺動部材
63 ガススプリング
64 操作レバー
65 パワーステアリングユニット
66 油圧制御部
67 油圧ホース
68 油圧管
69 ホルダ
69A 嵌合溝
69B 突条
70 板バネ
70A 後端縁部
71 ロック機構
72 フック部材
73 バネ
74 操作ロッド
75 ロッド
79 ファンシュラウド
79A 通気路形成部
79B 接続孔
80 通気路
82 揺動支点軸
82A 小径部
82B 大径部
82C 雄ネジ部分
83 保持機構
84 受止部材
85 弾性体
86 第2ナット
87 スペーサ
90 揺動アーム
96 シール部材
97 ガイド板
A 平面
B 電装品

Claims (30)

  1. 車体フレームと、車体の前部側に配置される原動ユニットと、車体の後部側に配置される運転部と、前記原動ユニットと前記運転部との間に配置されるバッテリとを備え、
    前記車体フレームは、車体の下部側に配置されるベースフレームと、前記原動ユニットと前記運転部との間において前記ベースフレームから上方に延出するセンタピラーとを備え、
    前記原動ユニットは、前記センタピラーの直前に配置されるラジエータを備え、
    前記運転部は、前記バッテリの上方に配置されるステアリングホイールを備え、
    前記センタピラーは、車体の前部に形成される収納空間を原動ユニット側の第1空間とバッテリ側の第2空間とに前後に区画する鋼板製の隔壁と、前記隔壁を下方から支持する鋼板製の第1支持部材と、前記ラジエータを下方から支持する鋼板製の第2支持部材と、前記ステアリングホイールを支持する鋼板製の第3支持部材と、前記バッテリが載置される鋼板製の載置台とが溶接された一体構造に構成されている作業車。
  2. 前記載置台は、その前端部が前記第1支持部材の前方に延出して前記第2支持部材に兼用されている請求項2に記載の作業車。
  3. 前記隔壁は、中央にラジエータ用の通風口が形成された枠状で、前記通風口を形成する内周縁の上縁部から後方に延出する延出部が屈曲形成され、
    前記第3支持部材は、その上部が前記延出部に溶接されている請求項1又は2に記載の作業車。
  4. 前記第3支持部材は、その各平面が前記通風口に対向しない組み付け姿勢で前記通風口の後方に位置している請求項3に記載の作業車。
  5. 前記センタピラーは、前記ベースフレームに支持された状態で前記第3支持部材を支持する鋼板製の第4支持部材を備え、
    前記第4支持部材は、その各平面が前記通風口に対向しない組み付け姿勢で前記バッテリを左右に跨ぐ逆U字状に屈曲形成され、
    前記第3支持部材は、その下端部が前記第4支持部材の上面に溶接されている請求項3又は4に記載の作業車。
  6. 前記第4支持部材は、前記バッテリのプラス端子に隣接する左右一方の上部が、前記バッテリのマイナス端子に隣接する左右他方の上部よりも各端子から車体前側に離れる左右非対称に形成されている請求項5に記載の作業車。
  7. 前記車体フレームは、前記バッテリを載置台上に固定する固定機構を備え、
    前記固定機構は、前記第4支持部材の左右両側部に上下揺動可能に支持された左右のロッドと、左右の前記ロッドに相対摺動可能に架設される押え部材と、左右の前記ロッドの遊端部に形成された雄ネジ部に取り付けられる左右のナットとを備えて、前記押え部材が前記バッテリの前端上部の角部に接触する固定位置と、前記押え部材が前記バッテリの下端部後方に位置する退避位置とにわたる揺動操作が可能になっている請求項5又は6に記載の作業車。
  8. 前記センタピラーは、各平面が前記通風口に対向しない組み付け姿勢で前記第1支持部材から前記第3支持部材にわたる鋼板製の補強部材を備え、
    前記補強部材は、その下端部が前記第1支持部材に溶接され、かつ、その上端部が前記第3支持部材に溶接されている請求項3〜7のいずれか一つに記載の作業車。
  9. 前記ラジエータは、その背部に上方への取り外しが可能な防塵ネットを備え、
    前記隔壁は、前記防塵ネットから下方に落下した塵埃を前記ラジエータの下方に案内するガイド部が、前記内周縁の下縁部から後上方に延出する後上がり傾斜姿勢で屈曲形成されている請求項3〜8のいずれか一つに記載の作業車。
  10. 車体の後部側に配置される変速ユニットと、前記ラジエータの下方を通って前記原動ユニットの出力部から前記変速ユニットの入力部に伝動する伝動軸とを備え、
    前記センタピラーは、前記ベースフレームの天板に支持される左右の脚部を備えて、前記天板との間に伝動軸配置用の空間を形成し、
    前記天板は、前記伝動軸の着脱時に前記伝動軸の入り込みを許容する開口が、前記ラジエータの下方に位置する前記天板の前部側に形成され、
    前記載置台は、前記伝動軸の着脱時に前記伝動軸の入り込みを許容する凹部が、前記載置台の後端から前方に向けて形成されている請求項1〜9のいずれか一つに記載の作業車。
  11. 前記ステアリングホイールを上下方向に揺動変位可能に支持するチルトユニットを備え、
    前記チルトユニットは、左右向きの第1支軸を支点にして前記ステアリングホイールと一体揺動する揺動部材と、前記揺動部材の揺動操作をアシストするガススプリングと、前記揺動部材の上下揺動を阻止するロック位置と上下揺動を許容する解除位置とにわたって操作される操作レバーとを備え、
    前記第3支持部材は、前記第1支軸を介して前記揺動部材を支持する第1支持部と、前記ガススプリングの一端部を相対揺動可能に支持する左右向きの支点軸と、前記操作レバーを揺動可能に支持する第2支持部とを備えている請求項1〜10のいずれか一つに記載の作業車。
  12. 前記操作レバーは、前記第1支軸に相対揺動可能に支持されている請求項11に記載の作業車。
  13. 油圧式のパワーステアリングユニットを備え、
    前記パワーステアリングユニットは、前記揺動部材に支持される油圧制御部と、前記油圧制御部に接続される油圧ホースと、前記油圧ホースに接続される金属製の油圧管とを備え、
    前記センタピラーは、その下端部に、前記油圧管を保持するゴム製のホルダが配備されている請求項11又は12に記載の作業車。
  14. 前記センタピラーは、位置決め用の長孔が形成された載置部を前記センタピラーの下端部に備え、
    前記ホルダは、その上面に、前記油圧管が上方から嵌め込まれる嵌合溝が形成され、かつ、その底面に、前記長孔に上方から嵌め込まれる突条が形成されている請求項13に記載の作業車。
  15. 前記センタピラーは、前記隔壁の左右に配置される鋼板製の左右の側壁を備え、
    左右の前記側壁は、それらの下端部が前記第1支持部材に溶接され、かつ、それらの内側面が前記隔壁の横側端に溶接されている請求項1〜14のいずれか一つに記載の作業車。
  16. 前記バッテリを後方から覆う平面視U字状のアンダパネルを備え、
    左右の前記側壁は、それらの外側面との間に縦長のスリットを形成するU字状に屈曲形成された鋼板製の左右の位置決め部材が溶接され、
    前記アンダパネルは、その左右の前端部に、前記スリットに挿入される縦長の挿入部を備えている請求項15に記載の作業車。
  17. 左右の前記位置決め部材は、それらの上端部が後上がり傾斜し、かつ、それらの下端部が後下がり傾斜して、前記上端部の内面と前記下端部の内面とが、前記挿入部を上下方向に位置決め案内する第1案内面に形成されている請求項16に記載の作業車。
  18. 左右の前記位置決め部材は、それらの中間部が後側ほど前記側壁から離れるように傾斜して、前記中間部の内面が、前記挿入部を左右方向に位置決め案内する第2案内面に形成されている請求項16又は17に記載の作業車。
  19. 前記原動ユニットを覆う閉じ位置と前記原動ユニットを露出させる開き位置とにわたって上下揺動するボンネットを備え、
    左右の前記側壁は、それらの前端縁が上側ほど車体後側に位置するように後傾斜し、
    前記ボンネットは、その左右の内側面にシール支持部を備え、
    左右の前記シール支持部は、前記閉じ位置において、左右の前記前端縁と同じ傾斜角度で後傾斜して左右の前記前端縁に対向する後端縁を有するとともに、左右の前記後端縁に、前記閉じ位置において、左右の前記前端縁の上下両端部にわたって左右の前記前端縁に線接触する左右のシール部材を装備している請求項15〜18のいずれか一つに記載の作業車。
  20. 前記センタピラーは、左右の前記側壁から前方に延出する左右のガイド板を備え、
    左右の前記ガイド板は、前記ボンネットの閉じ操作時に、前記ボンネットの左右の内側面に接触して、前記ボンネットを左右方向の所定位置に案内するように形成されている請求項19に記載の作業車。
  21. 前記原動ユニットを覆う閉じ位置と前記原動ユニットを露出させる開き位置とにわたって上下揺動するボンネットを備え、
    前記ボンネットは、その左右の内側面に、前記閉じ位置において、左右の前記側壁の上下両端部にわたって左右の前記側壁の外側面に面接触する左右の板バネを備え、
    左右の前記板バネは、それらの後端縁部が、後側ほど車体横外側に位置するように形成されている請求項15〜18のいずれか一つに記載の作業車。
  22. 前記センタピラーの上部を上方から覆うアッパパネルを備え、
    前記アッパパネルは、その前端部が前記閉じ位置の前記ボンネットの後端部にて上方から覆われ、
    前記センタピラーは、前記隔壁の上部が前記アッパパネルの前端部に内接している請求項19〜21のいずれか一つに記載の作業車。
  23. 前記ボンネットを前記閉じ位置に固定保持するロック機構を備え、
    前記ロック機構は、ロック位置と解除位置とにわたって揺動するフック部材と、前記フック部材を前記ロック位置に復帰付勢するバネと、前記バネの作用に抗した前記フック部材の前記解除位置への揺動操作を可能にする操作ロッドと、前記ロック位置の前記フック部材が引っ掛かるロッドとを備え、
    前記隔壁は、その上端部に、前記フック部材及び前記バネを支持する第3支持部と、前記操作ロッドを操作可能に支持する第4支持部とを備えている請求項19〜22のいずれか一つに記載の作業車。
  24. 前記第4支持部は、前記センタピラーの上部を上方から覆うアッパパネルが連結される連結部が一体形成されている請求項23に記載の作業車。
  25. 前記ラジエータの直前に配置される冷却ファンと、前記ラジエータの前方で前記冷却ファンの上方に配置されるエアクリーナと、前記隔壁から前記冷却ファンにわたるファンシュラウドとを備え、
    前記ファンシュラウドは、その上部に前記隔壁の上部との間に通気路を形成する通気路形成部を有し、
    前記隔壁は、その上部の左右一端側に、前記通気路への空気の流入を許容する通気孔が形成され、
    前記通気路形成部は、前記通気孔とは車体の左右反対側に位置する前記通気路形成部の左右他端側に、前記通気路を前記エアクリーナの吸気部に接続する接続孔が形成されている請求項1〜24のいずれか一つに記載の作業車。
  26. 前記運転部の足元部位から前記収納空間への吸気を許容する吸気口を備え、
    前記隔壁は、前記通気孔を形成する内周縁の下縁部から後上方に延出する遮音壁が屈曲形成されている請求項25に記載の作業車。
  27. 前記センタピラーは、アクセルレバーの下部に一体装備された揺動支点軸を回転可能に支持する鋼板製の第5支持部材を備え、
    前記揺動支点軸は、端部に形成された小径部と、前記小径部に隣接する大径部とを有し、
    前記第5支持部材は、前記小径部を回転可能に支持する第1支持板部と、前記大径部を回転可能に支持する第2支持板部とが対向するU字状に屈曲形成されて、前記第3支持部材の横外側面に溶接され、
    前記第1支持板部は、前記小径部が挿入される丸孔が形成され、
    前記第2支持板部は、前記大径部が挿入される第1凹部が形成され、
    前記第1凹部は、前記大径部と略同径の孔状部分と、前記第2支持板部の一端縁から前記孔状部分にわたるスリット部分とを有し、
    前記スリット部分は、前記小径部の直径と略同幅のスリット幅を有して前記小径部の挿通を許容している請求項1〜26のいずれか一つに記載の作業車。
  28. 前記揺動支点軸は、前記アクセルレバーを任意の操作位置に保持する摩擦式の保持機構を備え、
    前記保持機構は、前記小径部に形成される雄ネジ部分と、前記小径部の所定位置に固定される受止部材と、前記受止部材と前記第1支持板部との間において前記小径部に外嵌される弾性体と、前記雄ネジ部分に取り付けられるナットと、前記受止部材と前記ナットとの間に位置して前記ナットの締め付け限界位置を設定する筒状のスペーサとを備えている請求項27に記載の作業車。
  29. 前記アクセルレバーに隣接して配置される定速設定レバーを備え、
    前記アクセルレバーは、前記揺動支点軸が上下向きに設定され、かつ、前記揺動支点軸から前記第5支持部材の横外方に延出して前記原動ユニットの調速レバーに連係される揺動アームを備え、
    前記第5支持部材は、前記第1支持板部が下側に位置し、前記第2支持板部が上側に位置し、前記第1支持板部と前記第2支持板部とにわたる中間板部が前記第5支持部材の後端に位置するように設定され、
    前記第1支持板部は、その後部に前記丸孔が形成され、かつ、前記丸孔よりも前側の位置に、前記揺動アームを前方のアイドリング位置にて受け止めるストッパと、前記丸孔と前記ストッパとの間への前記定速設定レバーの配置を許容する第2凹部とを備え、
    前記第2支持板部は、その後部に前記第1凹部が形成され、かつ、前記第1凹部よりも前側の位置に前記定速設定レバーの移動を規制するガイド孔が形成され、
    前記中間板部は、前記揺動支点軸の後方に設定した退避位置への前記揺動アームの揺動変位を許容する第3凹部を備えている請求項27又は28に記載の作業車。
  30. 前記センタピラーは、その周辺に配置される電装品を支持する第5支持部を備えている請求項1〜29のいずれか一つに記載の作業車。
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