JP2017105167A - 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置 - Google Patents

液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置 Download PDF

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Abstract

【課題】板状部材に流体抵抗部となる貫通穴を形成するとき、流体抵抗部の長手方向の端部で寸法ばらつきが生じて、流体抵抗がばらつく。【解決手段】板状部材2Cの貫通穴122は、板状部材2Bの貫通穴121の幅狭部121cの幅広部121aにつながる端部部分である流体抵抗部7の出口部分7aの角部121dに対向し、板状部材2Cの貫通穴123は、板状部材2Bの貫通穴121の幅狭部121cの幅広部121bにつながる端部部分である流体抵抗部7の入口部分7bの角部121eに対向している。【選択図】図6

Description

本発明は液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置に関する。
液体を吐出する液体吐出ヘッド(液滴吐出ヘッド)においては、個別液室の液体を加圧するときの効率を高めるなどするために、共通液室あるいは共通液室に通じる液体導入部から流体抵抗部を介して個別液室に液体を供給する構成が採られている。
従来、幅の狭い流体抵抗部と、流体抵抗部の下流側の個別液室、上流側の共通液室あるいは液体導入部などの流体抵抗部よりも幅の広い流路とを形成する流路板(流路部材)として複数の板状部材を積層したものが知られている(特許文献1)。
また、ノズル板に流体抵抗部となる溝を形成し、流路板に形成する個別液室と共通液室との間の隔壁部の全体を流体抵抗部となる溝に対向させ、隔壁部の幅(長さ)で流体抵抗部の長さを規定するものが知られている(特許文献2)。
特開平10−138474号公報 特開平9−239978号公報
ところで、複数枚の板状部材を積層して流路及び流体抵抗部を構成する場合、板状部材に流体抵抗部となる溝部又は貫通穴を形成するとき、液体の流れの方向(流体抵抗部の長手方向)の両端部で寸法ばらつきが生じる。
そのため、流体抵抗部の長手方向の長さにばらつきが生じて流体抵抗(流体抵抗値)がばらつくという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、流体抵抗のばらつきを低減することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る液体吐出ヘッドは、
流体抵抗部、及び、前記流体抵抗部の下流側及び上流側の少なくとも一方に、面内方向において液体の流れの方向と直交する方向の幅が前記流体抵抗部よりも広い流路を形成している流路板を備え、
前記流路板は、少なくとも積み重なった第1板状部材及び第2板状部材を含み、
前記第1板状部材は、前記流路の一部となる前記幅が広い幅広部と、前記幅広部につながり、前記流体抵抗部となる前記幅の狭い幅狭部とを含む貫通穴又は溝部を有し、
前記第2板状部材は、前記第1板状部材の前記貫通穴又は溝部の幅広部とともに前記流路の一部となる貫通穴又は溝部を有し、
前記第2板状部材の前記貫通穴又は溝部の一部は、前記第1板状部材の前記貫通穴又は溝部の幅狭部の前記幅広部につながる端部部分に対向している
構成とした。
本発明によれば、流体抵抗のばらつきを低減できる。
本発明の第1実施形態に係る液体吐出ヘッドの図3のA−A線に沿うノズル配列方向と直交する方向(液室長手方向)の断面説明図である。 同ヘッドの図1のB−B線に沿うノズル配列方向(液室短手方向)の断面説明図である。 同ヘッドの要部平面説明図である。 同ヘッドの流路板を構成する板状部材2B、2Cを積層した状態で板状部材2B側から見た平面説明図である。 同流路板を構成する板状部材2A、2Bを積層した状態で板状部材2B側から見た平面説明図である。 同ヘッドの流体抵抗部を含む流路部分の拡大平面説明図である。 本発明の第2実施形態に係る液体吐出ヘッドにおける流体抵抗部を含む流路部分の拡大平面説明図である。 同ヘッドの図1と同様なノズル配列方向(液室短手方向)の断面説明図である。 本発明の第3実施形態に係る液体吐出ヘッドにおける流体抵抗部を含む流路部分の拡大平面説明図である。 同ヘッドの図1と同様なノズル配列方向(液室短手方向)の断面説明図である。 本発明の第4実施形態に係る液体吐出ヘッドの外観斜視説明図である。 同ヘッドの液室長手方向に沿う断面説明図である。 同ヘッドの循環流路部分の平面説明図である。 本発明に係る液体を吐出する装置の一例の要部平面説明図である。 同装置の要部側面説明図である。 本発明に係る液体吐出ユニットの他の例の要部平面説明図である。 本発明に係る液体吐出ユニットの更に他の例の正面説明図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。本発明の第1実施形態に係る液体吐出ヘッドについて図1ないし図3を参照して説明する。図1は同ヘッドの図3のA−A線に沿うノズル配列方向と直交する方向(液室長手方向)の断面説明図、図2は図1のB−B線に沿うノズル配列方向(液室短手方向)の断面説明図、図3は同ヘッドの板状部材2Bを最上面とする平面説明図である。
この液体吐出ヘッドは、ノズル板1と、流路板2と、壁面部材としての薄膜部材からなる振動板部材3とを積層接合している。そして、振動板部材3を変位させる圧電アクチュエータ11と、共通液室部材としてのフレーム部材20とを備えている。
流路板2は、液体を吐出する複数のノズル4が通じる個別液室6、流体抵抗部7、液体導入部8を形成する。
そして、フレーム部材20の共通液室10から振動板部材3に形成した開口部9を通じて液体導入部8に液体が導入され、液体導入部8から流体抵抗部7を経て個別液室6に液体が供給される。なお、開口部9にはフィルタが設けられても良い。
ここで、ノズル板1は、ノズル基材となるSUS基板にプレス加工でノズル4となるノズル孔を形成している。ノズル板1の吐出側面には撥液膜が設けられている。
流路板2は、厚み方向に積み重なった複数枚(ここでは、3枚とする)の板状部材2A、2B,2Cで構成している。
振動板部材3は、流路板2の個別液室6の壁面を形成し、第1層3A、第2層3Bの2層構造(1層又は3層以上でもよい。)としている。そして、流路板2側の第1層3Aで個別液室6に対応する部分に変形可能な振動領域(振動板)30を形成している。
この振動板部材3は、ニッケル(Ni)の金属プレートから形成したもので、エレクトロフォーミング法(電鋳)で製造したものを用いている。これに限らず、その他の金属部材や樹脂と金属の複層部材を用いることができる。
そして、この振動板部材3の個別液室6とは反対側に、振動板部材3の振動領域30を変形させる駆動手段(アクチュエータ手段、圧力発生手段)としての電気機械変換素子を含む圧電アクチュエータ11を配置している。
この圧電アクチュエータ11は、ベース部材13上に接着剤接合した積層型圧電部材12を有し、圧電部材12にはハーフカットダイシングによって溝加工して所要数の柱状の圧電素子(圧電柱)12A、12Bを所定の間隔で櫛歯状に形成している。
圧電部材12の圧電素子12A、12Bは、同じものであるが、駆動波形を与えて駆動させる圧電素子12Aと、駆動波形を与えないで単なる支柱として使用する圧電素子12Bとしている。
そして、圧電素子12Aを振動板部材3の振動領域30に形成した島状の厚肉部である凸部30aに接合している。また、圧電素子12Bを振動板部材3の厚肉部である凸部30bに接合している。
この圧電部材12は、圧電層と内部電極とを交互に積層したものであり、内部電極がそれぞれ端面に引き出されて外部電極が設けられ、圧電素子12Aの外部電極に駆動信号を与えるための可撓性を有するフレキシブル配線部材としてのFPC15が接続されている。
フレーム部材20は、例えばエポキシ系樹脂或いは熱可塑性樹脂であるポリフェニレンサルファイト等で射出成形により形成し、ヘッドタンクや液体カートリッジから供給口19を介して液体が供給される共通液室10が形成されている。
この液体吐出ヘッドにおいては、例えば圧電素子12Aに印加する電圧を基準電位から下げることによって圧電素子12Aが収縮し、振動板部材3の振動領域30が面外に引かれて個別液室6の容積が膨張することで、個別液室6内に液体が流入する。
その後、圧電素子12Aに印加する電圧を上げて圧電素子12Aを積層方向に伸長させ、振動板部材3の振動領域30をノズル4方向に変形させて個別液室6の容積を収縮させる。これにより、個別液室6内の液体が加圧され、ノズル4から液体が吐出(噴射)される。
そして、圧電素子12Aに印加する電圧を基準電位に戻すことによって振動板部材3の振動領域30が初期位置に復元し、個別液室6が膨張して負圧が発生するので、このとき、共通液室10から個別液室6内に液体が充填される。そこで、ノズル4のメニスカス面の振動が減衰して安定した後、次の吐出のための動作に移行する。
なお、このヘッドの駆動方法については上記の例(引き−押し打ち)に限るものではなく、駆動波形の与えた方によって引き打ちや押し打ちなどを行なうこともできる。
次に、本実施形態における流路板の詳細について図4ないし図6も参照して説明する。図4は同流路板を構成する板状部材2B、2Cを積み重ねた状態で板状部材2B側から見た平面説明図、図5は同流路板を構成する板状部材2A、2Bを積み重ねた状態で板状部材2A側から見た平面説明図である。図6は流体抵抗部を含む流路部分の拡大平面説明図である。
流路板2は、流体抵抗部7と、流体抵抗部7の下流側及び上流側に、面内方向において液体の流れの方向と直交する方向の幅が流体抵抗部7よりも広い流路である個別液室6及び液体導入部8をそれぞれ形成する。
つまり、図6に示すように、板状部材2Bにおける流体抵抗部7の幅をW1とし、個別液室6の幅をW2、液体導入部8の幅をW3(W3=W2でもよい。)としたとき、W1<W2、W1<W3の関係にある。ただし、後述するように、個別液室6及び液体導入部8の一部を形成する板状部材2C、個別液室6及び液体導入部8の一部を形成する板状部材2Aは、個別液室6、液体導入部8に対応する部分の幅が幅W2、W3より若干狭い。
この流路板2は、前述したように、ノズル板1側から3枚の板状部材2A、2B,2Cを積層して構成している。本実施形態では、板状部材2Bが「第1板状部材」であり、板状部材2A、2Cがいずれも「第2板状部材」である。
第1板状部材である板状部材2Bは、幅が広い幅W2の幅広部121aと、幅が広い幅W3の幅広部121bと、幅広部121a、121bにつながる狭い幅W1の幅狭部121cとを含む貫通穴121を有している。
この板状部材2Bの貫通穴121の幅広部121aは流体抵抗部7の下流側の流路である個別液室6の一部となり、貫通穴121の幅広部121bは流体抵抗部7の上流側の流路である液体導入部8の一部となる。
板状部材2Bの貫通穴121の幅狭部121cは幅広部121a、121bにつながって流体抵抗部7となる。板状部材2Bの幅狭部121cは、幅W1で一定である直線状の長さL0の領域(幅が一定の領域)127を有している。
第2板状部材である板状部材2Cは、貫通穴122と貫通穴123とを有する。
この板状部材2Cの貫通穴122は板状部材2Bの貫通穴121の幅広部121aとともに流路である個別液室6の一部となり、貫通穴123は板状部材2Bの貫通穴121の幅広部121bとともに流路である液体導入部8の一部となる。貫通穴122と貫通穴123との間には流体抵抗部7における液体の流れ方向の長さが長さL1(L1≦L0)である隔壁部125を有している。
第2板状部材である板状部材2Aは、板状部材2Bの貫通穴121の幅広部121aとともに流路である個別液室6の一部となる貫通穴124を有する。
なお、図4ないし図6では、板状部材2Cの貫通穴122、123及び板状部材2Aの貫通穴124の幅は、板状部材2Bの貫通穴121の幅広部121a、121bの幅W2、W3よりも狭い例で示しているが、幅W2,W3と同じ幅とすることも、幅W2,W3よりも広い幅とすることもできる。
また、板状部材2Bの貫通穴121の幅狭部121cが幅広部121a、121bとつながる端部部分は、流体抵抗部7の出口部分7a、入口部分7bとなる。そして、端部部分の角部121d、121eの壁面は、面内方向において曲面形状(R形状)としている。なお、端部部分の角部121d、121eは、曲面形状に代えて傾斜形状とすることもできる。
ここで、板状部材2Cの貫通穴122は、板状部材2Bの貫通穴121の幅狭部121cの幅広部121aにつながる端部部分である流体抵抗部7の出口部分7aの角部121dに対向している。また、板状部材2Cの貫通穴123は、板状部材2Bの貫通穴121の幅狭部121cの幅広部121bにつながる端部部分である流体抵抗部7の入口部分7bの角部121eに対向している。
このとき、板状部材2Cの貫通穴122の液体の流れの方向の上流側一端122aは、板状部材2Bの貫通穴121の幅狭部121cの幅が一定の領域127に対向することになる。同様に、板状部材2Cの貫通穴123の液体の流れの方向の下流側一端123aは、板状部材2Bの貫通穴121の幅狭部121cの幅が一定の領域127に対向することになる。
したがって、この場合、板状部材2Cの貫通穴122と貫通穴123との間の隔壁部125の全体が板状部材2Bの貫通穴121の幅狭部121cの幅が一定の領域127に対向して配置される。
このとき、板状部材2Aの貫通穴124の上流側一端124aの位置は、板状部材2Cの貫通穴122の上流側一端122aの位置と同じか、下流側に位置する。
このように構成することで、流体抵抗部7の流体抵抗は、板状部材2Cの貫通穴122と貫通穴123との間の隔壁部125の長さL1よって規定することができるようになり、流体抵抗のばらつきが低減する。
この場合、個別液室6を形成する貫通穴122の端部122aで流体抵抗部7となる幅狭部121cの長さを規定しているので、幅狭部121cの長さや端部形状にばらつきがあっても流体抵抗にばらつきが生じない。
次に、本実施形態についてより具体的に説明する。
流路板2を構成する板状部材2A〜2CにはSUS材を使用し、エッチングによって貫通穴121〜124を形成している。
エッチング加工で貫通穴を形成した場合、角部は腐食されやすいため、流体抵抗部7の出口部分7a及び入口部分7bには、R5〜100μmの曲面形状(R形状)の角部121d、121eが形成される。
このように、流体抵抗部7の入口部分7b、出口部分7aを曲面形状とすることで、流体抵抗部7の入口、出口の近傍における流速の均一性が向上し、液体が滞留しにくくなり、気泡の滞留を抑制できる。これにより、安定した吐出を行うことができる。
また、エッチング加工は、プレス加工に比べて加工後の板状部材の平面度が高いため、複数枚の板状部材を積み重ねて流路を形成する場合、板状部材間の重ね合わせ精度が高く、流路の寸法精度を高くすることができ、吐出速度、吐出量のばらつきが低減する。
また、板状部材2Cの貫通穴122、123と板状部材2Bの貫通穴121の幅狭部121cとの位置関係については、図6に示すように、貫通穴122、123の一端122a、123aが板状部材2Bの貫通穴121の角部121d、121eに対向しないように配置している。
この場合、貫通穴122、123と幅狭部121cとの重なり量である図6の長さL2、L3が大きくなると、ヘッドの大型化につながるので、長さL2、L3は200μm以下としている。
ここで、流体抵抗Rと、長さL1の関係は、次の式で表すことができる(以下の式ではL1をlとしている。)。液体粘度や流路板の厚みと、目標とする流体抵抗値を設定して、流体抵抗部の長さを求める。
Figure 2017105167
ただし、R:流体抵抗[Pa・s/m]、Cj:形状抵抗(粘度1の流体での規格化流体抵抗)、μ:液体の粘度[Pa・s]、a:板状部材2Bの幅狭部121c(流体抵抗部7)の幅/2[m]、b:板状部材2Bの厚み(流体抵抗部7の厚み)/2[m]、l:板状部材2Bの幅狭部121cの内の板状部材2Cの2つの貫通穴122、123が対向していない領域の長さ(流体抵抗部の長さ)[m]である。
したがって上記式に、R,a、b、μを代入することで、長さlを求めることができる。例えば、使用する液体の粘度が0.004〜0.008Pa・s、板状部材2A、2B、2Cの厚みが30〜50μm、板状部材2Bの流体抵抗部7となる幅狭部121cの幅は30〜100μm、であるとき、板状部材2Cの2つの貫通穴122、123が対向していない板状部材2Bの幅狭部121cの長さ(隔壁部125の長さ)L1は、次式で算出される流体抵抗が5〜50×1012[Pa・s/m]となるように、30〜9000μmにしている。
また、図6からも分かるように、流路抵抗部7の全体の長さからL1を引くことで、L2及びL3を算出することも可能である。
流体抵抗部7の出口部分7a、入口部分7bの断面積(液体の流れと直交する断面の断面積)に対して、流体抵抗部7の幅が一定な領域127の断面積の比が小さいほど、流体抵抗は、流体抵抗部7の幅が一定な領域127の断面積、長さに依存するようになる。
本実施形態では、板状部材2Cの2つの貫通穴122、123を、板状部材2Bの流体抵抗部7の出口部分7a、入口部分7bの角部121d、121eに対向させたので、流体抵抗部7の出口部分7a、入口部分7b付近の断面積に対して、流体抵抗部7の幅が一定な領域127の断面積の比が小さくなる。
これにより、流体抵抗は、流体抵抗部7の幅が一定な領域127の断面積、長さに依存し、流体抵抗部7の出口部分7a、入口部分7bの角部121d、121eのアール形状のばらつきの影響を受けないようになる。
流体抵抗部7の幅が一定な領域127の断面積、長さは寸法精度が高いので、流体抵抗のばらつきを小さくすることができ、吐出特性のばらつきも低減する。
また、本実施形態では、板状部材2Cの2つの貫通穴122、123の幅は、板状部材2Bの幅狭部121cの幅より大きくしている。
この場合、流体抵抗部7の出口部分7a、入口部分7bの断面積に対して、流体抵抗部7の幅が一定な領域127の断面積の比が小さくなるので、流体抵抗は、より流体抵抗部7の幅が一定な領域127の断面積、長さに依存することになる。
これにより、流体抵抗は、流体抵抗部7の出口部分7a、入口部分7bの角部121d、121eのアール形状のばらつきの影響を受けにくくなり、流体抵抗のばらつきを一層小さくすることができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る液体吐出ヘッドについて図7及び図8を参照して説明する。図7は同実施形態における流体抵抗部を含む流路部分の平面説明図、図8は同じく図1と同様なノズル配列方向と直交する方向(液室長手方向)の断面説明図である。
本実施形態では、板状部材2Cの2つの貫通穴122、123の一方(ここでは、貫通穴123とする。)の一端123aだけを幅狭部121cの幅が一定な領域127に対向させて配置している。
この場合には、上述した構成よりも流体抵抗のばらつきは大きくなるが、板状部材2Cの2つの貫通穴122、123の一端122a、123aのいずれもが幅狭部121cの幅が一定な領域127に対向しない場合よりも流体抵抗のばらつきを低減できる。
また、本実施形態では、板状部材2Aの貫通穴124の一端124a及び、板状部材2Cの貫通穴122の一端122a(即ち、個別液室6側にある一端)が、幅狭部121cの幅が一定な領域127に対向していない。第1実施形態と比較して、個別液室6内の壁面に角部121dが突出しなくなるため、個別液室6内での液体の振動の反射が抑制される。
次に、本発明の第3実施形態に係る液体吐出ヘッドについて図9及び図10を参照して説明する。図9は同実施形態における流体抵抗部を含む流路部分の平面説明図、図10は同じく図1と同様なノズル配列方向と直交する方向(液室長手方向)の断面説明図である。
本実施形態では、板状部材2Aの貫通穴124の一端124aを幅狭部121cの幅が一定な領域127に対向させ、板状部材2Cの貫通穴123の一端123aを幅狭部121cの幅が一定な領域127に対向させている。
この場合にも、前記第1実施形態と同様に、流体抵抗部7(幅狭部121c)の幅が一定な領域127内を使用して流体抵抗を規定することができ、流体抵抗のばらつきを低減できる。
また、本実施形態では、板状部材2Cの貫通穴122の一端122aが、幅狭部121cの幅が一定な領域127に対向していない。そのため、第1実施形態と比較して、気泡が溜まりやすい一端122aをノズル孔4側へと近づけることができ、先述した効果に加えて、ヘッドクリーニングをしたときの気泡の排出性も向上する。
また、一端122aを流体抵抗部7から遠ざけることで、よどみ点を流体抵抗部7の近傍から遠ざけ、流体抵抗部7近傍の流れの乱れを低減する効果もある。
次に、本発明の第4実施形態に係る液体吐出ヘッドについて図11ないし図13を参照して説明する。図11は同液体吐出ヘッドの外観斜視説明図、図12は同じく液室長手方向に沿う断面説明図、図13は同じく循環流路部分の平面説明図である。なお、前記第1実施形態と対応する部分には同一符号を付して説明を省略ないし簡略化する。
この液体吐出ヘッドは、ノズル板1と、流路板2と、壁面部材としての振動板部材3とを積層接合している。そして、振動板3を変位させる圧電アクチュエータ11と、共通液室部材としてのフレーム部材20と、カバー21とを備えている。
そして、図12に示すように、流路板2には、ノズル板1側に、ノズル4と個別液室6を通じているノズル通路5に、循環流路側流体抵抗部42を介して通じる循環流路43が形成されている。循環流路43は、面直方向に形成された通路44を通じて、フレーム部材20に形成された循環共通液室45に通じている。
そして、フレーム部材20には、図11に示すように、共通液室10に通じる供給ポート23と、循環共通液室45に通じる循環ポート(排出ポート)46がそれぞれ設けられている。
ここで、流路板2は、ノズル板1側から、積み重なった5枚の板状部材2D、2E、2F、2B、2Cで構成されている。本実施形態では、板状部材2B、2Dが「第1板状部材」であり、板状部材2C,2Eが「第2板状部材」である。
板状部材2Dは、図13(a)にも示すように、流体抵抗部42となる幅狭部141cと、流体抵抗部42の上流側のノズル通路5の一部となる幅広部141b及び流体抵抗部42の下流側の循環流路43の一部となる幅広部141aを有する貫通穴141を有している。
板状部材2Eは、図13(b)にも示すように、板状部材2Dの貫通穴141の幅広部141bとともにノズル通路5の一部となる貫通穴142と、板状部材2Dの貫通穴141の幅広部141aとともに循環流路43の一部となる貫通穴143とを有している。
そして、前記第1実施形態と同様に、板状部材2Eの貫通穴142と貫通穴143との間の隔壁部145を、板状部材2Dの貫通穴141の幅狭部141cに対向させている。
この場合、前記第1実施形態と同様に、板状部材2Eの貫通穴142は、板状部材2Dの貫通穴141の幅狭部141cが幅広部141aにつながる端部部分である流体抵抗部42の出口部分に対向する。また、板状部材2Eの貫通穴143は、板状部材2Dの貫通穴141の幅狭部141cが幅広部141bにつながる端部部分である流体抵抗部42の入口部分に対向する。
この場合、板状部材2Eの貫通穴142、143の液体の流れの方向の一端は板状部材2Dの貫通穴141の幅狭部141cの幅が一定の領域に対向する。したがってまた、隔壁部145の全体が幅狭部141cの幅が一定の領域に対向する。
これにより、隔壁部145の長さによって流体抵抗部42の流体抵抗を規定でき、流体抵抗のバラツキを低減できることは、前記第1実施形態で説明したと同様である。
なお、前記第2実施形態と同様に、板状部材2Eの貫通穴142、143のいずれか一方の液体の流れの方向の一端が板状部材2Dの貫通穴141の幅狭部141cの幅が一定の領域に対向する構成とすることもできる。
また、個別液室6側に液体を供給する流体抵抗部7の構成は、前記第1実施形態と同様である。ただし、板状部材2Fは、前記第1実施形態の板状部材2Aとは異なり、流体抵抗部7の下流側及び上流側の流路を形成する貫通穴は設けていない。
なお、上記各実施形態では、個別液室に液体を供給する側の流体抵抗部の上流側の流路が、共通液室に通じる液体導入部である例で説明しているが、共通液室とすることもできる。この場合、流路板には流体抵抗部を形成し、共通液室は流路板と異なる共通液室部材に形成する、つまり、流体抵抗部の下流側だけに流体抵抗部よりも幅の広い流路を形成している構成とすることもできる。
また、上記各実施形態では、流体抵抗部、流路となる貫通穴を有する例で説明しているが、板状部材の厚み方向の面が閉じていてもよい場合には、流体抵抗部、流路となる溝を設ける構成として本発明を同様に適用することができる。
次に、本発明に係る液体を吐出する装置の一例について図14及び図15を参照して説明する。図14は同装置の要部平面説明図、図15は同装置の要部側面説明図である。
この装置は、シリアル型装置であり、主走査移動機構493によって、キャリッジ403は主走査方向に往復移動する。主走査移動機構493は、ガイド部材401、主走査モータ405、タイミングベルト408等を含む。ガイド部材401は、左右の側板491A、491Bに架け渡されてキャリッジ403を移動可能に保持している。そして、主走査モータ405によって、駆動プーリ406と従動プーリ407間に架け渡したタイミングベルト408を介して、キャリッジ403は主走査方向に往復移動される。
このキャリッジ403には、本発明に係る液体吐出ヘッド404及びヘッドタンク441を一体にした液体吐出ユニット440を搭載している。液体吐出ユニット440の液体吐出ヘッド404は、例えば、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色の液体を吐出する。また、液体吐出ヘッド404は、複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配置し、吐出方向を下方に向けて装着している。
液体吐出ヘッド404の外部に貯留されている液体を液体吐出ヘッド404に供給するための供給機構494により、ヘッドタンク441には、液体カートリッジ450に貯留されている液体が供給される。
供給機構494は、液体カートリッジ450を装着する充填部であるカートリッジホルダ451、チューブ456、送液ポンプを含む送液ユニット452等で構成される。液体カートリッジ450はカートリッジホルダ451に着脱可能に装着される。ヘッドタンク441には、チューブ456を介して送液ユニット452によって、液体カートリッジ450から液体が送液される。
この装置は、用紙410を搬送するための搬送機構495を備えている。搬送機構495は、搬送手段である搬送ベルト412、搬送ベルト412を駆動するための副走査モータ416を含む。
搬送ベルト412は用紙410を吸着して液体吐出ヘッド404に対向する位置で搬送する。この搬送ベルト412は、無端状ベルトであり、搬送ローラ413と、テンションローラ414との間に掛け渡されている。吸着は静電吸着、あるいは、エアー吸引などで行うことができる。
そして、搬送ベルト412は、副走査モータ416によってタイミングベルト417及びタイミングプーリ418を介して搬送ローラ413が回転駆動されることによって、副走査方向に周回移動する。
さらに、キャリッジ403の主走査方向の一方側には搬送ベルト412の側方に液体吐出ヘッド404の維持回復を行う維持回復機構420が配置されている。
維持回復機構420は、例えば液体吐出ヘッド404のノズル面(ノズルが形成された面)をキャッピングするキャップ部材421、ノズル面を払拭するワイパ部材422などで構成されている。
主走査移動機構493、供給機構494、維持回復機構420、搬送機構495は、側板491A,491B、背板491Cを含む筐体に取り付けられている。
このように構成したこの装置においては、用紙410が搬送ベルト412上に給紙されて吸着され、搬送ベルト412の周回移動によって用紙410が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ403を主走査方向に移動させながら画像信号に応じて液体吐出ヘッド404を駆動することにより、停止している用紙410に液体を吐出して画像を形成
する。
このように、この装置では、本発明に係る液体吐出ヘッドを備えているので、高画質画像を安定して形成することができる。
次に、本発明に係る液体吐出ユニットの他の例について図16を参照して説明する。図16は同ユニットの要部平面説明図である。
この液体吐出ユニットは、前記液体を吐出する装置を構成している部材のうち、側板491A、491B及び背板491Cで構成される筐体部分と、主走査移動機構493と、キャリッジ403と、液体吐出ヘッド404で構成されている。
なお、この液体吐出ユニットの例えば側板491Bに、前述した維持回復機構420、及び供給機構494の少なくともいずれかを更に取り付けた液体吐出ユニットを構成することもできる。
次に、本発明に係る液体吐出ユニットの更に他の例について図17を参照して説明する。図17は同ユニットの正面説明図である。
この液体吐出ユニットは、流路部品444が取付けられた液体吐出ヘッド404と、流路部品444に接続されたチューブ456で構成されている。
なお、流路部品444はカバー442の内部に配置されている。流路部品444に代えてヘッドタンク441を含むこともできる。また、流路部品444の上部には液体吐出ヘッド404と電気的接続を行うコネクタ443が設けられている。
本願において、「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッド又は液体吐出ユニットを備え、液体吐出ヘッドを駆動させて、液体を吐出させる装置である。液体を吐出する装置には、液体が付着可能なものに対して液体を吐出することが可能な装置だけでなく、液体を気中や液中に向けて吐出する装置も含まれる。
この「液体を吐出する装置」は、液体が付着可能なものの給送、搬送、排紙に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置なども含むことができる。
例えば、「液体を吐出する装置」として、インクを吐出させて用紙に画像を形成する装置である画像形成装置、立体造形物(三次元造形物)を造形するために、粉体を層状に形成した粉体層に造形液を吐出させる立体造形装置(三次元造形装置)がある。
また、「液体を吐出する装置」は、吐出された液体によって文字、図形等の有意な画像が可視化されるものに限定されるものではない。例えば、それ自体意味を持たないパターン等を形成するもの、三次元像を造形するものも含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」とは、液体が少なくとも一時的に付着可能なものであって、付着して固着するもの、付着して浸透するものなどを意味する。具体例としては、用紙、記録紙、記録用紙、フィルム、布などの被記録媒体、電子基板、圧電素子などの電子部品、粉体層(粉末層)、臓器モデル、検査用セルなどの媒体であり、特に限定しない限り、液体が付着するすべてのものが含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなど液体が一時的でも付着可能であればよい。
また、「液体」は、インク、処理液、DNA試料、レジスト、パターン材料、結着剤、造形液、又は、アミノ酸、たんぱく質、カルシウムを含む溶液及び分散液なども含まれる。
また、「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッドと液体が付着可能なものとが相対的に移動する装置があるが、これに限定するものではない。具体例としては、液体吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、液体吐出ヘッドを移動させないライン型装置などが含まれる。
また、「液体を吐出する装置」としては他にも、用紙の表面を改質するなどの目的で用紙の表面に処理液を塗布するために処理液を用紙に吐出する処理液塗布装置、原材料を溶液中に分散した組成液をノズルを介して噴射させて原材料の微粒子を造粒する噴射造粒装置などがある。
「液体吐出ユニット」とは、液体吐出ヘッドに機能部品、機構が一体化したものであり、液体の吐出に関連する部品の集合体である。例えば、「液体吐出ユニット」は、ヘッドタンク、キャリッジ、供給機構、維持回復機構、主走査移動機構の構成の少なくとも一つを液体吐出ヘッドと組み合わせたものなどが含まれる。
ここで、一体化とは、例えば、液体吐出ヘッドと機能部品、機構が、締結、接着、係合などで互いに固定されているもの、一方が他方に対して移動可能に保持されているものを含む。また、液体吐出ヘッドと、機能部品、機構が互いに着脱可能に構成されていても良い。
例えば、液体吐出ユニットとして、図15で示した液体吐出ユニット440のように、液体吐出ヘッドとヘッドタンクが一体化されているものがある。また、チューブなどで互いに接続されて、液体吐出ヘッドとヘッドタンクが一体化されているものがある。ここで、これらの液体吐出ユニットのヘッドタンクと液体吐出ヘッドとの間にフィルタを含むユニットを追加することもできる。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドとキャリッジが一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドを走査移動機構の一部を構成するガイド部材に移動可能に保持させて、液体吐出ヘッドと走査移動機構が一体化されているものがある。また、図16で示したように、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドとキャリッジと主走査移動機構が一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドが取り付けられたキャリッジに、維持回復機構の一部であるキャップ部材を固定させて、液体吐出ヘッドとキャリッジと維持回復機構が一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、図17で示したように、ヘッドタンク若しくは流路部品が取付けられた液体吐出ヘッドにチューブが接続されて、液体吐出ヘッドと供給機構が一体化されているものがある。
主走査移動機構は、ガイド部材単体も含むものとする。また、供給機構は、チューブ単体、装填部単体も含むものする。
また、「液体吐出ヘッド」は、使用する圧力発生手段が限定されるものではない。例えば、上記実施形態で説明したような圧電アクチュエータ以外にも、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いるサーマルアクチュエータ、振動板と対向電極からなる静電アクチュエータなどを使用するものでもよい。
また、本願の用語における、画像形成、記録、印字、印写、印刷、造形等はいずれも同義語とする。
1 ノズル板
2 流路板
2A、2C、2E 板状部材(第2板状部材)
2B、2D 板状部材(第1板状部材)
3 振動板部材
4 ノズル
5 ノズル通路
6 個別液室
7 流体抵抗部
8 液体導入部
10 共通液室
12 圧電部材
20 フレーム部材
42 流体抵抗部
43 循環流路
45 循環共通液室
121〜124 貫通穴
125 隔壁部
121a、121b 幅広部
121c 幅狭部
141〜143 貫通穴
141a、121b 幅広部
141c 幅狭部
403 キャリッジ
404 液体吐出ヘッド
440 液体吐出ユニット

Claims (9)

  1. 流体抵抗部、及び、前記流体抵抗部の下流側及び上流側の少なくとも一方に、面内方向において液体の流れの方向と直交する方向の幅が前記流体抵抗部よりも広い流路を形成している流路板を備え、
    前記流路板は、少なくとも積み重なった第1板状部材及び第2板状部材を含み、
    前記第1板状部材は、前記流路の一部となる前記幅が広い幅広部と、前記幅広部につながり、前記流体抵抗部となる前記幅の狭い幅狭部とを含む貫通穴又は溝部を有し、
    前記第2板状部材は、前記第1板状部材の前記貫通穴の幅広部とともに前記流路の一部となる貫通穴又は溝部を有し、
    前記第2板状部材の前記貫通穴又は溝部は、前記第1板状部材の前記貫通穴の幅狭部の前記幅広部につながる端部部分に対向している
    ことを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 前記第1板状部材の前記貫通穴又は溝部の幅狭部は前記幅が一定である領域を有している
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 前記第1板状部材の前記貫通穴又は溝部の前記幅狭部の前記幅広部につながる前記端部部分の壁面は、面内方向において曲面形状又は傾斜形状を有している
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記第1板状部材の前記貫通穴又は溝部は、前記幅狭部の上流側及び下流側にそれぞれ前記幅広部を有し、
    前記第1板状部材の前記貫通穴又は溝部の幅狭部は、前記幅が一定である領域を有し、
    前記第2板状部材は、前記第1板状部材の2つの前記幅広部にそれぞれ通じて前記流路の一部となる2つの前記貫通穴又は溝部を有し、
    前記第2板状部材の前記2つの貫通穴又は溝部の間の隔壁部の全体が前記第1板状部材の前記貫通穴又は溝部の前記幅が一定である領域に対向している
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 前記流体抵抗部の下流側の流路は、液体を吐出するノズルが通じる個別液室であり、
    前記流体抵抗部の上流側の流路は、前記個別液室に液体を供給する共通液室又は前記共通液室から前記液体を導入する液体導入部である
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の液体吐出ヘッド。
  6. 前記流体抵抗部の上流側の流路は、液体を吐出するノズルと前記ノズルが通じる個別液室とを通じるノズル通路であり、
    前記流体抵抗部の下流側の流路は、前記液体の循環流路である
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の液体吐出ヘッド。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の液体吐出ヘッドを含むことを特徴とする液体吐出ユニット。
  8. 前記液体吐出ヘッドに供給する液体を貯留するヘッドタンク、前記液体吐出ヘッドを搭載するキャリッジ、前記液体吐出ヘッドに液体を供給する供給機構、前記液体吐出ヘッドの維持回復を行う維持回復機構、前記液体吐出ヘッドを主走査方向に移動させる主走査移動機構の少なくともいずれか一つと前記液体吐出ヘッドとを一体化した
    ことを特徴とする請求項7に記載の液体吐出ユニット。
  9. 請求項1ないし6のいずれかに記載の液体吐出ヘッド、又は、請求項7若しくは8に記載の液体吐出ユニットを備えていることを特徴とする液体を吐出する装置。
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