JP2017104917A - コーナカット・パンチ装置及びこれを備える画像形成装置 - Google Patents

コーナカット・パンチ装置及びこれを備える画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】シートの先端と後端の角をカットするとともにパンチ刃で穿孔することができ、これらを共通の駆動源で駆動することにより合理化と小型化を図ったコーナカット・パンチ装置を提供する。【解決手段】シートの搬送路に交差方向から進入してシートの角をカットするとともにシートに穿孔するコーナカット・パンチ装置であって、シートの角をカットするカット刃40と、このカット刃を受けるカット受け刃145を有する支持フレーム38と、この支持フレームを上記搬送路に進入及び退避させる駆動部材(フレーム駆動モータ等)を有し、この支持フレームはシートに対して穿孔するパンチ刃42と、このパンチ刃を受けるパンチ受け刃147をさらに備え、前記カット刃と前記パンチ刃はシート面に対して移動可能に構成されているとともに共通の移動駆動部(移動カム125、移動モータ等)で移動される。【選択図】図10

Description

本発明は、複写機、各種プリンタなどの画像形成装置から排出されたシートの角を傾斜または湾曲に裁断・カットし、またシートにパンチ孔を穿孔するコーナカット・パンチ装置わり、搬送されるシートの角に傾斜または湾曲にカットしパンチ孔を穿孔するパンチを1つのユニットとしたコーナカット・パンチ装置これを備える画像形成装置に係わる。
近年、画像形成装置から搬出されるシートに対して所定のシート処理を施してことは広く知られている。画像形成装置に連設されるシート処理装置において、パンチ刃処理や綴じ処理を行う装置も提供されている。
ところで、シートの角は折れ曲がりやすいことから先端の角をカットしたりシートの角をカットしてシート形状の見栄えを良くし優しさ感を付与したりすることが知られている。
例えば、特許文献1には移動する円弧状のカット刃とこれを受ける受け刃トの間にシートを挟持して、このカット刃をシートの角に向かって手動で受け刃に押し込み、シートの角をカットする装置が示されている。
また、特許文献2には、給紙装置ではあるが用紙をスタックする用紙収納部から搬送されるシートの先端側の両角を傾斜または湾曲に用紙切断機構でカットしてから画像形成装置に給紙して、用紙の角折れによる紙詰まりを少なくした装置が開示されている。
さらに、特許文献3には、束状になったシートを対象とするものであるが搬送するシート幅よりも長い裁断刃と穿孔刃を1つのユニットに設け、まず穿孔を行い、その後に裁断刃を行う装置が開示されている。
特許第3627073号公報 特開平6−156817号公報 特開2015−189551号公報
上記の特許文献1に示されるものは、手動でシートの角をカットするものであり、カット処理に時間を要し、またそのカット範囲も手動であるがために安定しなかった。
一方、特許文献2に示されるものは、自動的にシートの角をカットできるもののシートの先端側のみをカットするもので、シートの後端側をカットすることができなかった。仮にシート後端をカットしようとするとカット刃やこのカット刃ユニットの向きを変えることが考えられるが、カット刃の方向変更機構を用いる必要がある。
さらに、特許文献3に示されるものはカット刃である裁断刃はシートのコーナカットを傾斜または湾曲にカットすることができず、しかもこの裁断刃はシートの幅よりも長い比較的重量のあるもので構成されるため、駆動や装置全体を小型化することが難しかった。
この発明は上記課題に基づきなされたもので、シートの搬送路に交差方向から進入して搬送されるシートの先端と後端の角を傾斜または湾曲にカットするとともに同一ユニット内のパンチ刃で穿孔することができ、また、比較的軽量で小型のコーナカット・パンチ装置を提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するために以下の構成を採用する。
すなわち、搬送されるシートの搬送路に交差方向から進入してシートの角をカットするとともにシートに穿孔するコーナカット・パンチ装置であって、シートの角を傾斜または湾曲にカットするカット刃とこのカット刃を受けるカット受け刃を有する支持フレームと、この支持フレームを上記搬送路に進入及び退避させる駆動部材を有し、この支持フレームはシートに対して穿孔するパンチ刃とこのパンチ刃を受けるパンチ受け刃をさらに備え、前記カット刃と前記パンチ刃はシート面に対して移動可能に構成されているとともに共通の移動駆動部で移動されるコーナカット・パンチ装置である。
この発明によれば、シートの搬送路に交差方向から進入して搬送されるシートの先端と後端の角を傾斜または湾曲にカットするとともに同じフレーム内のパンチ刃で穿孔することができ、また、これらを共通で駆動するので駆動源の合理化と小型化が図れる。
本発明に係わるシート処理装置の一部としてのコーナカット・パンチ装置であるコーナカット・パンチユニットと画像形成装置を組み合わせた全体構成を示した説明図。 本発明に係わるコーナカット・パンチユニットと昇降範囲を拡張したトレイユニット及び画像形成装置とを組み合わせた全体構成を示した説明図。 図1に示すコーナカット・パンチユニットを含むシート処理装置を示す説明図。 図3のコーナカット・パンチユニットと折りユニットの内部の主要部を示す平面図。 図4のコーナカット・パンチユニットの斜視説明図。 図4図5のコーナカット・パンチユニットとシートとの関係を示す平面説明図。 コーナカット・パンチユニットのカット刃フレーム側からの斜視図。 コーナカット・パンチユニットの受け刃フレーム側からの斜視図。 カット刃フレームと受け刃フレームを対向連結した支持フレームとしたカット刃・パンチ刃・エンボス部の配置説明図。 支持フレームのパンチ刃側からの説明図。 カット刃とパンチ刃の拡大説明図。 支持フレームに取り付けたカット刃とパンチ刃を移動する移動レバー説明図。 カット刃・パンチ刃・エンボス部を移動する移動カム説明図。 シートと支持フレームとの位置関係を示し、シート搬入とカット刃によるシート先端の角をカットする状態を示す説明図。 図14に続きシートの幅方向の両側にエンボスを行っている状態で、図15(a)は装置リア側でエンボスを行うことを示し、図15(b)は装置のフロント側でエンボスを行っている状態を示す説明図。 図15に続きシート後端の角をカットする状態を示す説明図。 図16に続きシートの後端側付近にパンチ孔を穿孔する状態を示す説明図。 図14から図16によりカット刃・パンチ刃・エンボス部によりコーナカット、エンボス刻印、パンチの各処理がなされたシートを示し、図18(a)はシートの先後端の両角部のコーナカット、エンボス、パンチがなされたシートである。また、図18(b)は上記シートにさらにシート中央の幅方向の縁部にカット刃により湾曲状の切り込みがなされたシートである。図18(c)は図18(a)のシートを三つ折りする際に折り線の幅方向の縁部にカット刃により湾曲状の切り込みがなされたシートを示している。 図4から図17に示した支持フレームに配置されたカット刃・パンチ刃・エンボス部の配置の変形を示す他の実施形態を示し、図19(a)はカット刃・パンチ刃・エンボス部の略中心がシート幅方向に一列としたものである。図19(b)はパンチ刃がカット刃とエンボス部よりシート搬送方向下流側にずれたものである。 図19と異なる1つの支持フレームにカット刃とパンチ刃を配置した別の変形例を示し、図20(a)は1つの四方カット刃の下流側にパンチ刃をずれて配置したものである。図20(b)はカット刃が中央で分割され、下流側パンチ刃とオーバラップして配置したものである。 カット・パンチ方法の一部を変更した他の実施態様を示し、図15に続き先にシートの後端側付近にパンチ孔を穿孔しその後にシートをスイッチバックさせ角をカットする状態を示す説明図。 図1及び図2の全体構成における制御構成の説明図。
以下、本発明に係わるコーナカット装置(コーナカット・パンチ装置)としてのコーナカット・パンチユニット30を含むシート処理装置B及びこれを取り付ける画像形成装置Aについて図を参照して説明する。
図1は本発明に係わるコーナカット・パンチユニット30を含むシート処理装置Bと画像形成装置Aと全体構成を示した説明図である。図2は本発明に係わるコーナカット・パンチユニット30を有し、集積トレイ90の昇降範囲を拡張したシート処理装置Bと画像形成装置Aとを組み合わせた全体構成を示した説明図である。
[画像形成装置A]
図1及び図2に示す画像形成装置Aは、電子写真方式を用いたもので画像形成部2の下方にシートを収納する3段の給紙カセット1a、1b、1cからなる給紙部と、シート処理装置Bを装着しないときは画像形成部2の上方を排紙空間としてその上方に画像読取装置20を配置してある。したがって、シート処理装置Bを配置する場合には、図示の様に上記排紙空間を利用する所謂胴内タイプの装置となっている。
上記の画像形成部2は中間転写ベルトを用いたタンデム方式を採用している。すなわち、4色の色成分(イエロー2Y、マゼンダ2M、シアン2C、ブラック2BK)を用いており、例えばイエロー2Yにおいては、像担持体としての感光ドラム3aと、この感光ドラム3aを帯電する帯電ローラからなる帯電装置4aと、画像読取装置20で読み取った画像信号を潜像とする露光装置5aを有している。さらに、感光ドラム3aに形成された潜像をトナー像として形成する現像装置6aと、この現像装置6aで形成された感光ドラム3a上の像を中間転写ベルト9に1次転写する一次転写ローラ7aを備えている。この構成が色成分ごとに中間転写ベルト9に1次転写される。感光ドラム3aに残った色成分は感光クリーナ8aによって回収され次の画像形成に備えられる。これらは図1及び図2に示す様に他の色成分についても同様になっている。
ところで、中間転写ベルト9の画像は、二次転写ローラ10によって給紙部1から給紙されるシートに転写され、この画像はシートに定着装置12により加圧力と熱量により溶解定着される。この中間転写ベルト9に残った重ね合わされた色成分は中間ベルトクリーナ11により、除去され次の転写に備えられる。
この様に画像形成されたシートは、本体中継ローラ14で本体排出ローラ16に向けられるが、シートの両面に画像形成する場合は、切り替えゲート15により一旦シート処理装置B側に搬送したシートをスイッチバックさせて、循環経路17に搬送して再び画像形成部2に送りシートの裏面側に画像形成する。
この様にシートの片面あるいは両面に画像形成されたシートは、本体排出ローラ16を通じて折りユニット31を含むシート処理装置Bに搬送される。
なお、画像形成部2上方の排紙空間の上方には、画像読取装置20が配置されている。ここでは原稿スタッカ25に載置した原稿を原稿送り装置24でプラテン21に送り、この送られた原稿をスキャンユニット22で照射することにより光電変換素子(例えば、CCD)で順次読み取り、図示していないデータ貯蔵部に画像を蓄積していく。この蓄積された画像を画像形成部でシートに画像形成することは上述の通りである。
[シート処理装置B]
次に、図1及び図2の画像形成部2の上方で画像読取装置20の下方の排紙空間に配置されているシート処理装置Bについて説明する。このシート処理装置Bの一部としてこの発明に係わるシートの角をカットし必要に応じてパンチ孔を穿孔するコーナカット装置あるいはコーナカット・パンチ装置としてのコーナカット・パンチユニット30が備えられている。
このシート処理装置Bは、本体排出ローラ16から排出されるシートの両面に画像形成を形成するためにスイッチバックするシートを案内するとともに、下流側に送りつつシートの角をカットしたり、パンチ孔を穿孔したり、あるいはスタンプやエンボスでマーク付与したりするコーナカット・パンチユニット30が配置されている。
このコーナカット・パンチユニット30の下流にはシートを例えば三つ折りにする折りユニット31と、順次搬送される画像形成済みシートを処理トレイ76に一時載置して束としてステープラ80で綴じる綴じユニット32と、この綴じユニット32で綴じられたシート束や綴じられることなく排出されるシートを集積して昇降する集積トレイ90を有するトレイユニット33が配置されている。
なお、このシート処理装置Bを構成するコーナカット・パンチユニット30はシート処理装置の範囲を延長するガイドユニットとしての役割も有している。また、このコーナカット・パンチユニット30、折りユニット31、トレイユニット33を有する綴じユニット32は、選択的に配置可能で、例えば、綴じユニット32やコーナカット・パンチユニット30のみを載置したり、省いたりすることが可能となっている。
ところで、昇降する集積トレイ90を有するトレイユニット33は、図1にあっては、綴じユニット32が画像形成装置Aの装置フレーム29のステープルからL1a分内の位置で集積トレイ90が昇降ラック100に対して昇降するようになっている。したがって、このシート処理装置Bは排紙空間に配置しているので、画像形成装置A全体がコンパクトになり、例えば、綴じユニット32のみを排紙空間に載置すると昇降する集積トレイ90も排紙空間に位置してよりコンパクトにできる。
一方で、この場合の図1に示す装置にあっては、集積トレイ90の昇降する移動範囲は装置フレーム29の上面までのL1t範囲の範囲になっている。一般にこのL1t範囲は、シートの集積量として500枚から1000枚程度に設定されており、これよりも増える場合には、画像形成装置Aを停止して集積トレイ90に載置されたシートを取り出すか、全く別の装置フレーム29に外付けできるシート処理装置Bを交換することとになる。
そこで、上記の集積トレイ90は簡単に昇降範囲を拡張できる延長ラック102をこれまでの昇降ラック100(昇降レール99)に追加して集積トレイ90へのシート集積量を増やしたシート処理装置Bと画像形成装置と図2に示している。この延長ラック102(延長レール101)を追加することによりシートの集積量を500枚から1000枚程度増やすことができる。
この様に配置するためにこの発明に係わるコーナカット・パンチユニット30は、図1に比較的短い長さ(L1y)のものと図2に示すこれよりも長い(L2y)の2種類が用意してある。すなわち、上記の延長ラック102を追加し、集積トレイ90がこの延長ラック102まで下降移動するようにするには、まず図1におけるL1yの搬送法方向長さを有するコーナカット・パンチユニット30を、図2におけるL2yの搬送方向長さを有するコーナカット・パンチユニット30に置き換える。ここにおけるL2yの長さは図1の綴じ装置側面と装置フレーム29の側面との距離L1aをなくして、昇降ラック100と延長レール101が連通する位置になるようになっている。
以下では、シート処理装置Bを構成するコーナカット・パンチユニット30、折りユニット31、綴じユニット32、これに装着されるトレイユニット33、このトレイユニット33の集積トレイ90の昇降機構と昇降範囲を延長する延長ラック102を含む延長レールについてその概要を説明する。
[コーナカット・パンチユニット30]
図1から図3に示す様に、本体排出口3の直後に本発明に係わるコーナカット・パンチユニット30が配置されている。ここではその概要を説明し、詳しくは図4以降で詳述する。このコーナカット・パンチユニット30の上段には本体中継ローラ14によってスイッチバック搬送するシートを案内するスイッチバック路35が設けられている。
このスイッチバック路35の下方には、本体排出ローラ16からのシートを下流側に搬送する搬送路37が設けられている。そして、このシートの搬送路37に搬送方向と交差する方向に進入退避するように移動してシートの角を傾斜または湾曲にカットするカット刃40とこのカット刃40の直後に隣接してシートにパンチ孔を穿孔するパンチ刃が支持フレーム38に設けられている。また、このカット刃40とパンチ刃42の搬送路37を挟んだ反対側にはシートに凹凸模様を付与するエンボス部44が同じ支持フレーム38に配置され、これらは何れもシート面に対して昇降移動するように構成されている。尚、図3にはカット屑やパンチ屑を収納するボックスタイプの屑入れ56もユニットに着脱可能に取り付けられている。
[折りユニット31]
図3は図1のシート処理装置Bの一部をなす折りユニット31と綴じユニット32とこれに装着されたトレイユニット33の拡大説明図である。図2のシート処理装置Bも集積トレイ90の移動範囲の拡張以外は図3と同様になっている。
まず、本体排出ローラ16からコーナカット・パンチユニット30のスイッチバック路35と搬送路37に連なる経路のうち、下段の折り搬送路43には、入口ローラ45と出口ローラ47が配置されている。この入口ローラ45出口ローラ47との間には切り替えフラッパ49が設けられ、この切り替えフラッパ49によりシートを後続の綴じユニット32に搬送することなく略筒形状折り部50で折り処理を施すようになっている。なお、上段には図1から図3に示すコーナカット・パンチユニット30のスイッチバック路35に連通する折りスイッチバック路41が設けられている。
この略筒形状折り部50は、この略筒形状折り部50にシートを搬入する本発明の搬送ローラである搬入ローラ51とこの略筒形状折り部へのシートの巻付け方向を決定する第1ゲート53と第2ゲート55が選択可能に作動位置に移動するようになっている。例えば、第1ゲート53により図示反時計方向に略筒形状形成部57に略筒形状に巻き付けられる。この略筒形状形成部57は、変形可能なシート部材からなりシートを例えば3面が重なる状態で略略筒形状に巻付蹴られる。そしてこの略筒形状形成部に巻き付けられた状態で両側に位置するシフト部材60、61で図4に示されるリンク部材62、63により互いに近づく方向にシフトすると巻き付けられたシートもタテ型の断面楕円状の扁平形状になる。また、リンク部材62、63の押出し部60e、61eにより、図4の円柱状の折りローラ64間もシフトする。その後この折りローラ64の圧接回転で扁平状となって巻き付けられたシートを引き出すことにより折りシートが得られる。
[綴じユニット32]
引き続き、図1から図3において折りユニット31で折り処理を行わず、この折りユニット31から搬送されてくるシートを綴じる綴じユニット32について説明する。図3によく示されるように、綴じユニット32も上段には、折りスイッチバック路41に連通する綴じスイッチバック路65が設けられ、入り口側に搬送ローラ69と出口側に排出ローラ70が配置されている。この綴じスイッチバック路65は画像形成部2に裏面に像形成するためスイッチバックする通路として機能し、必要に応じて厚いシート等両面や綴じ処理に適さないシートをトレイユニット33の上方に位置するエスケープトレイ34に排出ローラ70で排出することも可能となっている。なお、スイッチバック路35、折りスイッチバック路41、綴じスイッチバック路65は、各ユニットの上面カバーをスイッチバックの通路として使用しても良い。
上記の綴じスイッチバック路65の下方には、折りユニット31の折り搬送路43に連通する綴じ搬送路67が設けられている。この綴じ搬送路67の入り口側には綴じ搬入ローラ72とシートを処理トレイ76あるいは集積トレイ90に排出する搬出ローラ74が設けられている。この搬出ローラ74から排出されるシートを処理トレイ76に一時載置して束にする場合は、束の排出としても機能する束排出ローラ86で排出されたシートをニップした状態で反時計方向(基準面79方向)に回転させ、これと協同して反時計方向に回転するかき込みローラ78を回転してシートを基準面79に当接するまで搬送する。これとともに処理トレイ76のシート幅方向に位置する一対の整合板84をシート側縁に当接してシートの揃えを行う。
これを綴じ枚数に達するまで繰り返し、綴じ枚数に達したところで、今度はステープラ80を移動台82の所定位置に移動して綴じ処理を行う。指定個所にステープラ80により綴じ処理されたシート束は、図示しない基準面79の集積トレイ90側への移動と処理トレイ76の排出側に受入れされた下束排出ローラ86bに昇降束排出ローラ86aを圧接して集積トレイ90にシート束を排出する。
[トレイユニット33]
上記の束排出ローラ86で排出されるシート束あるいは1枚後のシートは昇降する集積トレイ90を有するトレイユニット33で集積される。集積トレイ90は後述する移動レールである昇降レール99の一部をなす昇降ラック100に集積トレイ90の昇降ピニオン98が係合回転して昇降するようになっている。この昇降ピニオン98は、伝達ギア97等を介して集積トレイ90下部の昇降モータ設置部94に位置する昇降モータ95によって駆動される。
既に説明したように、図3に示す集積トレイ90の昇降の範囲は、綴じユニット32を含むシート処理装置Bが装置フレーム29の側部からL1a分胴内に位置しているので、L1t範囲となっている。そして、この集積トレイ90の昇降範囲を拡張するには図2に示す延長レール101を設けることによって可能となり、シートの集積量を多くすることができる。尚、延長レール101は、画像形成装置Aの装置フレーム29とシート処理装置Bに受入れする延長レール取り付け部103で取り付けている。
ここからは、シート処理装置Bの一部を構成し、この発明に係わるコーナカット装置(コーナカット・パンチ装置)としてのコーナカット・パンチユニット30について図4から図13により詳述する。図4は、折りユニット31と画像形成装置Aとの間に配置されコーナカット・パンチユニット30の平面説明図である。図5はコーナカット・パンチユニット30の斜視図であり、図6は支持フレーム38とシートの関係を説明する図である。また、図7から図13までは各機構の説明図である。
なお、今後の説明では、フロント側をFで、リア側をRで示し、要素・構成を示す符号の末尾にこのFとRを付して説明する。例えば、支持フレーム38Fはフロント側支持フレームを示し、支持フレーム38Rはリア側支持フレームを示すこととする。また、本来フロント側あるいはリア側の要素・構成であっても共通しているものは表記の簡略化を図るために、FまたはRの標記を省略する場合がある。
[支持フレーム38のシート幅方向移動]
図4は平面説明図であるが、コーナカット・パンチユニット30について図5と図6も参照して説明する。この図に示すにカット刃40、パンチ刃42、エンボス部44部を支持する支持フレーム38は、装置の前面側であるフロント側と、奥側であるリア側に対向して対となって設けられている。すなわち、フロント側支持フレーム38Fには、フロント側カット刃40F、フロント側パンチ刃42F、フロント側エンボス部44F、これらを移動するフロント側フレームモータ38MF及びシート搬入側にフロント側シートセンサ105Fが支持されている。そして、このフロント側支持フレーム38Fをシート搬送方向と交差する方向(進入方向)に進入退避移動するフロント側移動ベルト71Fがプーリ間に架け渡されている。このフロント側移動ベルト74Fは図5によく示されるようにフロント側フレームモータ38MFでシートセンタ方向とこれから離れる方向に移動するようになっている。
また、リア側も同様の構成となっていて、リア側支持フレーム38Rには、リア側カット刃40R、リア側パンチ刃42R、リア側エンボス部44R、これらを移動するリア側フレームモータ38MR及びシート搬入側にリア側シートセンサ105Rが支持されている。そして、このリア側支持フレーム38Rをシート搬送方向と交差する方向(進入方向)に進入退避移動するリア側移動ベルト71Rがプーリ間に架け渡されている。このリア側移動ベルト71Rは図5によく示されるようにリア側フレームモータ38MRでシートセンタ方向とこれから離れる方向に移動するようになっている。
このコーナカット・パンチユニット30のシート搬入側には、シートをユニット内に取り込み搬送するカット部搬入ローラ36が搬入ローラ駆動モータ36Mによって回転駆動されるように設けられている。図5は図4のコーナカット・パンチユニット30の斜視図であり、ここではフロント側支持フレーム38Fは、フロント側カット刃フレーム58Fとフロント側受け刃フレーム59Fとがフロント側連結部77Fよって間隔空間を持って連結固定されて構成されていることが分かる。
このフロント側支持フレーム38Fには、フロント側摺動ガイド68Fが固定され、このフロント側摺動ガイド68Fはフロント側移動ベルトプーリ73Fとフロント側従動プーリ75Fに架け渡されたフロント側移動ベルト71Fに固定されている。このフロント側摺動ガイド68Fはガイドロット66を図示左右に摺動されるようになっていて、これによりフロント側移動ベルト71Fがフロント側フレームモータ38MFの正逆転によりによって往復動し、フロント側支持フレーム38Fもシートに対して進入退避するように構成されている。
他方、リア側支持フレーム38Rも、リア側摺動ガイド68Rが固定され、このリア側摺動ガイド68Rはリア側移動ベルトプーリ73Rとリア側従動プーリ75Rに架け渡されたリア側移動ベルト71Rに固定されている。このリア側摺動ガイド68Rはガイドロット66を図示左右に摺動されるようになっていて、これによりリア側移動ベルト71Rがリア側フレームモータ38MRの正逆転によりによって往復動し、リア側支持フレーム38Rもシートに対して進入退避するように構成されている。
[支持フレーム38のシートとの関係]
次に、図6により支持フレーム38とシートの角のカット刃40によるカットを中心にその関係を説明する。シートの搬送に応じての角のカット、エンボスの付与、パンチ孔の穿孔については、図14以降で説明する。
既に、述べているように、シートの搬送方向と交差する方向にフロント側支持フレーム38Fとリア側支持フレーム38Rが対向して配置されている。このフロント側支持フレーム38には、シートのフロント側先端及びフロント側の側縁を検出するためのフロント側シートセンサ105Fが固定して設けられている。
[支持フレーム38のシートセンサ105]
このフロント側シートセンサ105Fはさらに、シートの幅方向のサイズに応じてフロント側支持フレーム38Fがシートのセンタ寄りに移動し、まずシートの到達を検出するフロント側シート先後端センサ106Fと、先端検出後にさらにセンタ寄りに移動してシートのフロント側の側縁を検出するフロント側シート側縁センサ107Fの二つが設けられている。そしてこのフロント側シート側縁センサ107Fがシートのセンタ寄りに移動していき、シートのフロント側の側縁を検出した位置がシートのフロン側先端カット(FLC)位置に一致するように構成されている。したがって、図6図示の様に、シートのフロント側先端を凸型の湾曲形状に形成することができる。
また、リア側支持フレーム38Rも、移動方向の対向配置以外は全く同様の構成となっているので、ここでの説明を省くが、シートのリア側先端を凸状の湾曲形状にすることができる。また、フロント側シート先後端センサ106Fとリア側シート先後端センサ106Rにより、シートが傾斜して搬送されているか否かも検出できる。
これにより、例えば、フロント側支持フレーム38Fにシートの角が先に到達すると先ずフロント側カット刃40Fのみを動作させフロント側先端カットFLCを形成する。そのシートのリア側の角がリア側支持フレーム38Rのコーナカット適正位置になるように多少シートを搬送してから、今度はリア側カット刃40Rを動作するようになっている。これにより、シートが許容範囲内で曲がって(スキュー)して搬送してもコーナカットがずれることが無い。この動作は、支持フレーム38とカット刃40が対向配置され独立に駆動できることによって達成できる。
ところで、シートの曲がり(スキュー)は、シートのフロント側先端とリア側先端との到達の時間を判断して判断するものであるが、この曲がり(スキュー)が許容範囲の限度を超える場合は、角のコーナカットができないとして装置を停止したり、使用者に警告したりするようしても良い。
また、シートの後端についても、同一のカット刃40でカット範囲がこのカット刃40の中心を通る進行方向と平行なラインと背中合わせに構成されているので、フロント側後端カット(FEC)とリア側後端カット(REC)が可能となっている。またフロント側支持フレーム38Fにフロント側パンチ刃42Fが、リア側支持フレーム38Rにもリア側パンチ刃42Rが設けられていいて、この装置ではシートの後端側にパンチ孔を穿孔できるようになっている。
[支持フレーム38の連結部]
ところで、既に述べたように、支持フレーム38はカット刃フレーム58と受け刃フレーム59が連結部77で所定の間隔空間を持って結合固定されているが、この連結部77はシート幅方向の最も外側に位置している。この連結部のシート幅方向のエリアを連結エリアJAとして、図6では斜線で示している。この範囲のシート幅方向内側(シート幅センタ寄り)にはカット刃40(フロント側カット刃40F、リア側カット刃40R)が位置している。また、この連結エリアJAよりシート搬送方向下流側には、パンチ刃42(フロント側パンチ刃42F、リア側パンチ刃42R)が位置している。したがって、パンチ孔を穿孔するとき、支持フレーム38(フロント側支持フレーム38F、リア側支持フレーム38R)は連結部がシートに衝突することなくシートのセンタ方向に移動することができる。
なお、図6でシートの先端及び後端の角には、図11で示されるカット刃40の先端カット刃109(109F、109R)でカットすると、シートはフロント側先端カットFLC、リア側先端カットRLCが夫々カット形成される。また、後端カット刃111(111F、111R)でカットするとシートはフロント側後端カットFEC、リア側後端カットRECがカット形成される。
また、図11で示されるカット刃40の先端カット刃109(109F、109R)と後端カット刃111(111F、111R)は、互いに背中合わせの関係に刃が形成されている。すなわちより詳しくは、カット刃40のシート搬送方向のセンターラインCLを基準線として略線対称に先端カット刃109(109F、109R)と後端カット刃111(111F、111R)が構成されている。この様に構成することにより、シートの先端と後端の夫々の両角を図示の湾曲(凸状R形状)にカットすることができる。この点は、シートのコーナカット及びパンチ動作で再度説明する。
なお、この実施の形態であってはシートの先端と後端の夫々の両角を図示の湾曲(凸状R形状)にカットしているが、これのみでなく傾斜または凹状湾曲の形状にカットする刃形状でもよく、要は背中合わせ、より詳しくはセンターラインCLを基準線として略線対称に構成できるものであればよい。
ここから、図7から図13によりコーナカット・パンチユニット30の構成・要素について説明する。
まず、図7はカット刃フレーム58側から、図8は受け刃フレーム59側からのそれぞれ斜視図である。支持フレーム38はカット刃フレーム58と受け刃フレーム59によって構成され、このカット刃フレーム58と受け刃フレーム59は互いにコ字状の板金部材(チャンネル部材)からなっている。
[カット刃フレーム58について]
カット刃フレーム58には、図7に示す様にカット刃40とパンチ刃42が配置され、これらの昇降をガイドするカット刃ガイド113とパンチ刃ガイド115も配置されている。また、シート幅方向の内側となる位置に、エンボス受け81がエンボス部44の受けとして設けられている。
上記のカット刃フレーム58はシート幅方向の外側が狭くなるように絞って構成され、この端部にはこのカット刃フレーム58の背側を摺動する移動レバー120が設けられている。この移動レバー120の移動レバー先端122にはカット刃40とパンチ刃42を貫通する移動バー117が設けられ、この移動バー117はカット刃フレーム58に設けられた移動バーガイド118に摺動するようになっている。
この移動レバー120の下端が、円筒状の移動カム125に係合している。この移動カム125の回動により移動レバー120が上下動(昇降)し、これによりカット刃40とパンチ刃42が受け刃フレーム59に向かって昇降して、シートの角のカットとパンチ孔の穿孔を行う。この図からも明らかなように、カット刃40とパンチ刃は移動レバー120により同じタイミングで昇降移動するようになっているが、シートの関係によりカット刃40とパンチ刃が同時にシートに作用しないような位置関係になるように工夫している。これらについては、後ほどシートの移動と合わせて説明する。
[連結部77について]
また、カット刃フレーム58のシート幅方向の外側に位置する端部には、受け刃フレーム59をシートが搬送できる間隔空間77aのスペースを持って結合連結する連結部77が設けられている。この連結部は、金属のブロック体をスペーサとしてカット刃フレーム58と受け刃フレーム59をネジ留めで結合するようにするか、あるいは折り曲げ板金を間に介在させて連結するようにしてもよく、要はカット刃フレーム58と受け刃フレーム59のフレーム同士を位置ずれなく固定連結して、カット刃40とパンチ刃42が受け刃フレーム59にブレなく挿通するように固定されていればよい。
[受け刃フレーム59について]
次に、図8により支持フレーム38の下側を構成する受け刃フレーム59について説明する。図示のように図7の支持フレーム38を反転させ上下を逆にした斜視図である。図示の受け刃フレーム59は、シートに凹凸を形成してマークを付与するエンボス部44、カット受け刃145とパンチ受け刃147が配置しある。これらはカット刃フレーム58のエンボス受け81、カット刃40、パンチ刃42に対応するように配置され、特にカット刃40はカット受け刃145に、パンチ刃42はパンチ受け刃147に挿通されるように位置決めされている。
また、この受け刃フレーム59には、エンボス部44及びカット刃40とパンチ刃を昇降させる円筒状の移動カム125が配置されている。この移動カム125のカム支持軸126は受け刃フレーム59に軸承されている。反対側の伝達ギア127側もこの受け刃フレーム59に軸承されているが、作図上省略されている。この移動カム125と同様に、ウォームギア129を介して正逆回転する移動モータ130も、受け刃フレーム59のモータ取り付け部132に取り付けてある。
[エンボス部44の移動構成]
エンボス部44は、シート搬送方向に貫通する上下に2本のエンボス移動レバー134に支持されている。このエンボス移動レバー134は受け刃フレーム59に設けられた上下のエンボス移動レバーガイド136によって摺動可能となっている。エンボス移動レバー134は、受け刃フレーム59に設けられた回動アーム軸140を中心として回動する回動アーム138に設けられ、回動アーム138他端のカム係合部142が円筒状の移動カム125に係合している。
したがって、移動カム125が回動すると回動アーム138が昇降してエンボス部44がカット刃フレーム58側のエンボス受け81に向かって押圧してシートにエンボスをマーク付けできることとなる。このカム係合部142は、上述した移動レバー120の係合部123と約90度位相を異ならせて移動カム125のカム溝に係合(嵌合)するようになっている。移動カム125の正逆回転と移動レバー120及び回動アームとの関係については、図13で説明する。 また、この受け刃フレーム59のシート幅方向の外側に位置する部分は前述したカット刃40、パンチ刃42を昇降移動する移動レバー120の受け刃フレーム摺動部151を有し、カット刃フレーム58もカット刃フレーム摺動部150を有し、移動レバー120はこれらに沿って昇降移動する。
[カット刃40、パンチ刃42、エンボス部44の配置]
図9はこれまで説明したカット刃フレーム58と受け刃フレーム59からなるフロント側の支持フレーム38を透過的に平面図として配置関係を示したものである。この図9が示す上下矢印はこの支持フレーム38の移動方向を、左側矢印はシート搬送方向を示している。この支持フレーム38の移動方向に従って、移動レバー120、移動カム125と連結部77、次にカット刃40、パンチ刃42が互いにシート搬送方向に重なって位置し、シート幅方向の最も内側にエンボス部44が位置している。カット刃40は先端カット刃109と後端カット刃111が背中合わせに配置されている。より詳しくは、カット刃センタ110を通るフロント側カットセンタFCCを中心として先端カット刃109と後端カット刃111は略線対称に構成されている。これによりシートの角を一か所でカットすることになる。
また、カット刃フレーム58と受け刃フレーム59を固定連結する連結部77が位置する範囲(Joint area)JAのシート幅方向内側にはカット刃40が位置し、このJAの下流側にはパンチ刃42が設けられている。したがって後でも述べるが、シートにパンチ刃42でパンチ孔を穿孔する場合には、支持フレーム38移動しても、連結部77とシートの側縁と当接しなければ、支持フレーム38はシートの幅方向の内側に移動できる。言い換えると、シートの角部が連結部77とパンチ刃42の間にあれば、シート幅方向の任意の位置にパンチ孔を穿孔可能となる。なお、図示下端の斜線で一部が示された移動レバー120は、途中で省略してあるがカット刃フレーム摺動部150と受け刃フレーム摺動部151の角部を覆って摺動できるようにガイドビス124が取り付けられている。
[カット刃40、パンチ刃42の各方向からの説明]
図10は、支持フレーム38をパンチ刃42側から見た説明図である。この図からも解るように、パンチ刃42とカット刃40シートの搬送方向に重なるように配置されている。受け刃フレーム59にはこれらを受けるカット受け刃145とパンチ受け刃147が対向配置されている。このパンチ刃42とカット刃40とは移動レバー120の係合部が移動カム125のカム溝155に係合し、移動カム125の正逆により昇降動作する。また、エンボス部44も回動アーム138のカム係合部142が移動カム125に係合して、移動カム125の回動によりエンボス部44が昇降移動する。
図11は、図10のカット刃40とパンチ刃42を移動レバー120から見た図である。移動レバー120は、移動レバー摺動溝121にガイドビス124でカット刃フレーム58と受け刃フレーム59に摺動可能になっている。また、この図にもカット刃40は連結部77連結エリアJAとオーバラップするようにカットエリアCAが設けられ、連結エリアJAとオーバラップしない位置にパンチ刃42で穿孔可能なパンチエリアPAが設定されている。また、このカット刃40とパンチ刃42は図12に示す様にシート搬送方向には重なるように配置されている。
[移動カム125のカム溝155構成]
次に、これまで説明してきたカット刃40、パンチ刃42を昇降移動する移動レバー120とエンボス部44を昇降移動する回動アーム138を移動する円筒状の移動カム125について説明する。図13は、円筒状の移動カム125に形成されているカム溝155を説明のため平面図として展開したものである。この図において、図示左側に矢印で区分けされた上段側がカット刃40とパンチ刃42を昇降移動するカット・パンチ溝範囲CPを示し、下段がエンボス部44を昇降移動するエンボス溝範囲ENとなっている。
より詳しくは、カット・パンチ溝範囲CPには移動レバー120の係合部123(図示二重丸印)が係合するカット刃・パンチ刃移動溝157が設けられている。一方、下段のエンボス溝範囲ENには、回動アーム138のカム係合部142(図示丸内バツ印)係合するエンボス部移動溝160が設けられている。上記の移動レバー120の係合部123と回動アーム138のカム係合部142はカット・パンチスタート位置(PS/CS)とエンボス部スタート位置(ES)は90度位相をずらして係合している。
[カット刃40、パンチ刃42の移動]
既に述べたように、この移動カム125を回転駆動する移動モータ130はカット刃40パンチ刃42を昇降移動する場合とエンボス部44を昇降移動する場合とでその駆動方向を切り替えるようなっている。まず、カット刃40・パンチ刃42を移動する場合は、移動カム125を時計方向に回動するように移動モータ130を駆動する。この回動により移動カム125は、図示PS/CS位置からPE/CE位置への矢印方向へ回動する。
この移動で移動レバー120の係合部123(図示二重丸印)がカット刃・パンチ刃移動領域159を下降する。これによりカット刃40パンチ刃42もシートの角をカットしたり、パンチ孔を穿孔したりすることになる。一方、上記移動レバー120の係合部123がカット刃・パンチ刃移動領域159にある場合、回動アーム138のカム係合部142(図示丸内バツ印)係合するエンボス部移動溝160は、略直線状態のエンボス部不動領域161となっておりエンボス部44はシートに接触しない位置で待機状態となっている。
[エンボス部44の押圧移動]
次に、エンボス部44を移動する移動カム125の動作について説明する。エンボス部44を移動する場合は、移動カム125を反時計方向に回動するように移動モータ130を駆動する。この回転により、図13図示ES位置からEE位置への矢印方向に移動カム125が回動する。この移動で回動アーム138のカム係合部142(図示丸内バツ印)は、エンボス溝範囲ENを下降し、これよりエンボス部44もシートに対して押圧され、シートに刻印マークする。
一方回動アーム138のカム係合部142がエンボス部移動領域162にある場合、移動レバー120の係合部123(図示二重丸印)が係合するカット刃・パンチ刃移動溝157が略直線状態のカット刃・パンチ刃不動領域158となっており、カット刃40・パンチ刃42は昇降移動しないようになっている。
この様に、この発明の実施形態では、1つの移動モータ130で1つの移動カム125を正逆回動させ、これによりカット刃40・パンチ刃42とエンボス部44の移動を選択的に行えるので、駆動構成の合理化が図られている。
[コーナカット・パンチ・エンボスの付与手順]
以上の様に構成されたコーナカット・パンチユニット30によって、シートの先端、後端の両角を凸型アール形状にコーナカットし、また、後端側にパンチ孔を先行し、さらにシートにエンボス刻印を付与する手順をシートの搬送に沿って図14から図17により説明する。
[シート搬入と先端コーナカット]
図14はシート搬入とカット刃によるシート先端の角をカットする状態を示す説明図である。この図14は、既に説明した図6において、シートが搬入(図示破線で示すシートで左側から搬入)し、フロント側先端カット刃109Fでシートにフロント側先端カットFLCを、リア側後端カット刃109Rでリア側先端カットRLCをシートに行っている。シートの搬入の前にはフロント側支持フレーム38Fとリア側支持フレーム38Rは、シートのサイズに応じて、シートに近接する位置まで移動する。この位置で、既に図6で説明したフロント側シート先後端センサ106Fとリア側シート先後端センサ106Rでシートの搬入を待ち、この各上記センサでシートが所定以上のスキューをしていないことを検知してシートを停止する。
このシート停止後、さらにシート幅方向の内側にフロント側支持フレーム38Fとリア側支持フレーム38Rを移動し、フロント側シート側縁センサ107Fとリア側シート側縁センサ107Rがシート側縁を検出し、検出終了時点(センサ信号の立下り)で、フロント側支持フレーム38Fとリア側支持フレーム38Rを停止する。この位置が丁度シート先端のフロント側とリア側の角を凸状湾曲形状にフロント側カット刃40Fとリア側カット刃40Rを移動カム125で移動し、シートに図示の様にフロント側先端カットFLCとリア側先端カットRLCを形成する。この先端カット後、シートを再搬送する。
[エンボス刻印の付与]
次に、図15により、図14に続きシートの幅方向の両側にエンボスを行っている状態を説明する。 図15は、二通りのエンボス状態を示し、図15(a)は装置リア側でエンボスを行うことを示し、図15(b)は装置のフロント側でエンボスを行っている状態を示す説明図である。
図15(a)は、リア側支持フレーム38Rによって、リア側先端カットRLCを行ったシートの先端を例えば、リア側シート先後端センサ106Rによって検出してからのシート搬送と連動するカウンタを計数し、任意の所定位置(先端・中程・後端)でシートを停止する。停止後に移動カム125を回動してエンボス部44をシートに押圧させる。図15(a)のものはリア側のシート後端寄りにエンボス部44で刻印している。
尚、このコーナカット・パンチユニット30によるエンボスの刻印可能な範囲は、シート側縁からLe1分内側に入った位置までとなっている。これ以上内側(図示Le2以上の内側移動)であるとリア側連結部(スペーサ)77Rにシートが衝突してしまうので、この範囲に設定してある。この点は、次に説明するフロント側支持フレーム38Fでも同様である。そして、このエンボス部44による刻印後シートを再搬送して、下流側に搬送する。
次に、図15(b)は、フロント側支持フレーム38Fによって、フロント側先端カットFLCを行ったシートの先端を例えば、フロント側シート先後端センサ106Fによって検出してからのシート搬送と連動するカウンタを計数し、任意の所定位置(先端・中程・後端)でシートを停止する。停止後に移動カム125を回動してエンボス部44をシートに押圧させる。図15(a)のものはフロント側のシート先端寄りにエンボス部44で刻印し、この刻印完了後シートを再び下流側に搬送する。なお、この実施形態にあっては、エンボス部44による刻印でシート表面に凹凸模様を形成してマーク付与を行っているものを示したが、これのみではなく例えばスタンプでインクによる朱印マークの付与でも良く、シートにマークが付与できるものであれば良いことは言うまでもない。
[シート後端のコーナカット]
次に、図16で図15に続き搬送後シート後端の角をカットする状態を説明する。エンボス刻印が行われたシートの後端に相当する位置をフロント側支持フレーム38Fのフロント側シート先後端センサ106Fとリア側支持フレーム38Rのリア側シート先後端センサ106Rによって(シート後端を)検出してからのシート搬送と連動するカウンタを計数し、シート後端がカット刃40のフロント側後端カット刃111Fとリア側後端カット刃111Rに対応する位置でシートを停止する。これによりシートには、フロント側後端カットFECとリア側後端カットRECが実行される。なお、図16図示の様にフロント側カット刃40F及びリア側カット刃40Rは、共にフロント側連結部77F、リア側連結部77Rよりもシート幅方向内側に設けられているので、シート縁部と衝突することなく、シートのフロント側及びリア側の角を湾曲カットすることができる。このフロント側後端カットFECとリア側後端カットRECが実行された後シートを再び搬送し下流側(図示左側)に搬送する。
[シート後端側へのパンチ孔の穿孔と搬出]
図17は、図16に続きシートの後端側付近パンチ刃42でパンチ孔を穿孔する状態を示す説明図である。この図に示す位置は、図6で説明したフロント側支持フレーム38Fのフロント側シート先後端センサ106Fとリア側支持フレーム38Rのリア側シート先後端センサ106Rによって(シート後端を)検出してからのシート搬送と連動するカウンタを計数して設定する。また、この設定位置は、シート後端(Sheet end)が連結部領域JAから外れた下流側となるように設定する。この様に設定することにより、フロント側支持フレーム38Fとリア側支持フレーム38Rはシート幅よりも内側に移動(図示フロント側パンチ範囲FPL、リア側パンチ範囲RPLの移動)が可能となる。また、これととともに、特に図9及び図10で示した実施態様の様に、カット刃40とパンチ刃42を同一の駆動源で同時移動することができ、駆動源の共通化と合理化を図ることができる。この様にシートにパンチ孔を穿孔後再びシートを搬送し排出する。この搬出に合わせて次シート(図示の破線Next Sheet)を搬入させる。
以上の様に、フロント側支持フレーム38Fとリア側支持フレーム38Rの移動範囲の任意の位置にフロント側パンチ刃42F及びリア側パンチ刃42Rによるフロント側パンチ孔FP、リア側パンチ孔RPを穿孔することができる。 なお、これまで、シートの検出センサとしてフロント側支持フレーム38Fのフロント側シート先後端センサ106Fとリア側支持フレーム38Rのリア側シート先後端センサ106Rを示したが、他の固定したシートの先端・後端を検出可能な固定センサ(例えば、図4のユニット搬入センサSen1)で行っても良い。
[コーナカット・パンチユニット30の出力シート]
以上の図14から図16によるコーナカット・パンチ及びエンボス方法により加工処理されたシートを図18に示す。図18は、カット刃・パンチ刃・エンボス部によりコーナカット、エンボス刻印、パンチの各処理がなされたシートを示している。
まず、図18(a)はシートの先後端の両角部のコーナカット、エンボス、パンチがなされたシートである。すなわち、このシートはフロント側先端カット刃FLC、リア側先端カットRLC、フロント側エンボス刻印FEM、リア側エンボス刻印REMが付与されている。さらに後端側にはフロント側パンチ孔FP、リア側パンチ孔RPが穿孔され、加えてシート後端側にフロント側後端カットFEC、リア側後端カットRECが施されている。この様に加工できることにより、シートの角が折れ曲がることが少なくまた見た目に優しいシートとすることができ、さらにファイリング綴じやマーク付与により請求書の発行もおこなえる個性的なシートの生成ができる。
次に、図18(b)は上記図18(a)に示すシートに、さらにシート中央の幅方向の縁部にカット刃により湾曲状の切り込みがなされたシートである。すなわち、シート搬送方向のシートのフロント側の側縁にカット刃40によるフロント側縁カットFSCと、リア側のリア側縁カットRSCの切り込みが入れられている。この切り込みはカット刃40の後端先端カット刃109と後端カット刃111をシートに移動することによりフロント側及びリア側の側縁に切り込みを入れることで生成でき、シートを折る場合には折り位置の表示ともなる。また、この図のシートはフロント側パンチ孔FPとリア側パンチ孔RPを夫々2箇所設けていて、4穴ファイル等も可能となる。
また、図18(c)は図18(a)のシートを三つ折りする際に折り線の幅方向の縁部にカット刃により湾曲状の切り込みがなされたシートを示している。すなわち、シート搬送方向のシートのフロント側の側縁にカット刃40によるフロント側縁カットFSC2箇所と、リア側のリア側縁カットRSC2箇所の切り込みが入れられている。この側縁カットは、図10(b)と同様である。また、パンチ孔も3穴(フロント側パンチ孔FPの1か所とリア側パンチ孔RPの2か所)穿孔してある。この様に、この実施形態のコーナカット・パンチユニット30は多様なシート加工がコンパクトな機構で行える。
[カット刃の他の実施形態1・2]
ここから説明する図19と図20は、図4から図17に示した支持フレームに配置されたカット刃・パンチ刃・エンボス部の配置の変形を示す他の実施形態を示している。
まず、他の実施形態1として、図19(a)はカット刃172・パンチ刃173・エンボス部174の略中心がシート幅方向に一列としたもので、何れもフロント側の支持フレーム170を示し、リア側も同様の構成になっている。このものは、これまで、カット刃とパンチ刃を共通の駆動で、かつ同一タイミングで昇降するようにしていたものを、カット刃172・パンチ刃173・エンボス部174を特に図示していないが、夫々独立に駆動するようにしてある。また、連結部(スペーサ)171の連結エリアJAはパンチ刃173のシート幅方向移動を妨げない位置に設定されている。この様に構成してもコーナカットやパンチ孔の穿孔及びエンボス刻印が可能となる。
他の実施形態2として、図19(b)はパンチ刃178がカット刃177よりシート搬送方向下流側にずれたものである。このものもエンボス部179も含め夫々独立に駆動するようにしてあり、また、連結部(スペーサ)176の連結エリアJAはパンチ刃178のシート幅方向移動を妨げない位置に設定されている。この様に構成してもコーナカットやパンチ孔の穿孔及びエンボス刻印が可能となる。
[カット刃の他の実施形態3・4]
これまで、図6に示す様に支持フレーム38はフロント側支持フレーム38Fとリア側支持フレーム38Rの様に、シート幅方向(シート搬送方向と交差する方向)で対向して対として設けていた。これと異なる別の変形例を示し、図20に示すものは1つの支持フレーム180にカット刃182とパンチ刃183を配置しこれがシート幅方向全範囲(図示矢印方向)に移動するように構成したものである。カット刃182の図示上方には連結エリアJAを有する連結部(スペーサ)181で固定連結されている。これによれば、1つの支持フレーム180がシート幅方向に移動するので、処理スピードは落ちるがコーナカット・パンチの機構の簡略化が図れる。
すなわち、他の実施形態3として図20(a)は1つで四方のカット刃182の下流側にパンチ刃183をずれて配置したものである。すなわち、カット刃182はその四隅に夫々カット刃を有し、これによりフロント側先端カット刃FLC、フロント側後端カットFEC、リア側先端カットRLC、リア側後端カットRECをシートに形成できる。またパンチ刃183もずれて設けているので、シートの任意の位置にパンチ孔も穿孔できる。
次に、図20(b)は1つの支持フレーム185でカット刃がカット刃187とカット刃188に中央で2つに分割され、下流側のパンチ刃189とオーバラップして配置したものである。このものも駆動は独立している。一方、これまで同様にシートの角をカットしたフロント側先端カットFLC、フロント側後端カットFECとリア側先端カットRLC、リア側後端カットRECは背中合わせの関係となっており、より詳しくは、支持フレーム185の移動方向のセンターラインを基準線としてカット刃同士は略線対称の関係に設定されている。またパンチ刃189は連結部(スペーサ)186の連結範囲JAとオーバラップしていない点も同様で、これによりシート幅方向の任意の位置にパンチ孔が穿孔できる。
[カット・パンチ方法の他の実施態様]
図21はカット・パンチ方法の一部を変更した他の実施態様を示し、図15に続き先にシートの後端側付近にパンチ孔を穿孔しその後にシートをスイッチバックさせ角をカットする状態を示す説明図である。図14から図17でのカット・パンチ方法ではシートを常に下流側に搬送していたものであるが、図21に示すものは、図15のエンボス刻印に続き、先にパンチ刃42Fとパンチ刃42Rによりパンチ孔の穿孔(フロント側パンチ孔FP、リア側パンチ孔RPの穿孔)を実行する。なお、この際にシートの後端をフロント側連結部77F、リア側連結部77Rの図示左側側面にシートを当接してスキュー補正をしてからパンチ孔の穿孔を行うようにすれば、よりパンチ位置の精度が向上する。
その後、一旦支持フレーム38をシート幅方向に退避させる。その後一端パンチ処理を行ったシートをスイッチバックし、シートの後端側の両角をフロント側後端カット刃111Fとリア側後端カット刃111Rに位置合わせする。この位置合わせを確認してフロント側カット刃40Fとリア側カット刃40Rをシート面に移動して角をカットする。このカット刃40シートを排出する。この際シートのスイッチバックをセンサで確認するとよりコーナカットの位置精度が向上する。
[制御構成の説明]
上述したコーナカット・パンチ装置としてのコーナカット・パンチユニット30を含むシート処理装置Bを備える画像形成装置Aのシステム制御構成を図22のブロック図に従って説明する。図1及び図2に示す画像形成装置システムは画像形成装置Aの画像形成制御部200とコーナカット・パンチユニット30、折りユニット31、綴じユニット32、トレイユニット33を含むシート処理装置Bのシート処理制御部205(制御CPU)を備えている。画像形成制御部200は、給紙制御部202と入力部203を備えている。そしてこの入力部203に設けられたコントロールパネル204から後述する「プリントモード」「コーナカットモード」「シート側縁カットモード」「パンチモード」「エンボスモード」「シート折りモード」「シート綴じモード」等及びこれらを組み合わせたシート処理モードの設定を行う。
シート処理制御部205は、前述の指定されたシート処理モードに応じてシート処理装置Bを動作させる制御CPUである。このシート処理制御部205は、動作プログラムを記憶したROM206と、制御データを記憶するRAM207とを備えている。また、このシート処理制御部205には、例えば本発明に係わるコーナカット・パンチユニット30について、図4に示す様にカット部搬入ローラ36付近で搬送されるシートを検出するユニット搬入センサSen1、コーナカット・パンチユニット30出口付近でシートの排出を検出するユニット搬出センサSen2が接続されている。また、フロント側支持フレーム38Fに設けられシートの先後端を検出するフロント側シート先後端センサ106F、フロント側でシートの側縁を検出するフロント側シート側縁センサ107Fが接続されている。同様に、リア側支持フレーム38Rにもリア側シート先後端センサ106R、リア側シート側縁センサ107Rも接続されている。あるいは、図示していないが、集積トレイ90上のシート積載量を検出するために紙面レベルを検出する紙面レベルセンサなどが接続されて各種センサ入力部208からの信号が入力される。
次に、シート処理制御部205は、コーナカット・パンチユニット30、折りユニット31、綴じユニット32、トレイユニット33の各ユニットのシート搬送を制御するシート搬送制御部210を備えている。また、シート処理制御部205は、コーナカット・パンチユニット30でシート先後端の両角カット、シート側縁の切り込み、パンチ孔の先行、エンボス刻印を行うように制御するコーナカット・パンチ制御部211、シートに折り処理を行うように制御するシート折り制御部212、綴じユニット32で綴じを行うために処理トレイ76に載置する際の整合板84などを制御する処理トレイ制御部213と、この処理トレイ76に載置されたシート束に綴じ処理を行うステープラ80を制御するステープラ制御部214、各種シート処理がされたシートや処理しないシートを最終段でその集積量に応じて集積トレイ90を制御する集積トレイ昇降制御部215を備えている。
特に本発明に係わるコーナカット・パンチユニット30を制御するコーナカット・パンチ制御部211(制御部)は、このコーナカット・パンチユニットに搬入するシートを上述のシート搬送制御部210にも接続される搬入ローラ駆動モータ36Mの駆動を制御する。また、このコーナカット・パンチ制御部211は、フロント側支持フレーム38Fをシート搬送方向と交差する幅方向に進退移動するように駆動するフロント側フレームモータ38MFとリア側支持フレーム38Rを同様に進退移動するリア側フレームモータ38MRを制御する。これにより支持フレーム38をシートサイズに応じてシート幅に近接した位置に移動し、シートの搬入を待ちシートを停止させる。停止後は再び支持フレーム38をシート幅方向の内側(センタ寄り)に移動してシートの側縁検出でこの支持フレーム38の進入動作を停止するように制御する。
また、このコーナカット・パンチ制御部211は、フロント側支持フレーム38Fに配置されたフロント側カット刃40F、フロント側パンチ刃42F、フロント側エンボス部をシート面に対して昇降するように移動させるフロント側の移動カム125を駆動するフロント側(カム)移動モータ130MF、リア側も同様に駆動するリア側(カム)移動モータ130MRも正逆回転・停止を制御する。このフロント側(カム)移動モータ130MFとリア側(カム)移動モータ130MRの回転制御は、図13に示した内容で移動カム125を駆動して、シートの角のカット、パンチ孔の穿孔、エンボス刻印を行う。これらの動作は、図14から図17のシートへの処理工程図と他の処理工程としての図21に示すシートをスイッチバックさせての処理に従って行われる。
また、シート処理制御部205は、特に図示していないが集積トレイ90の昇降を紙面レベルセンサからの検出信号をもとに昇降モータ95を制御する集積トレイ昇降制御部215を備えている。
[シート処理モード]
上述のように構成された本実施態様のシート処理制御部205はシート処理装置Bに、例えば(1)「プリントモード」、(2)「コーナカットモード」、(3)「シート側縁カットモード」、(4)「パンチモード」、(5)「エンボスモード」、(6)「シート折りモード」、(7)「シート綴じモード」等を実行させる。以下、この処理モードについて述べる。
(1)「プリントアウトモード」
画像形成装置Aの本体排出ローラ16から画像形成されたシートを受け入れ、このシートを、カット部搬入ローラ36、綴じ搬入ローラ72、搬出ローラ74を経由して束排出ローラ86で集積トレイ90に1枚ずつ収容する。
(2)「コーナカットモード」
画像形成装置Aからのシートサイズ情報を受け、支持フレーム38をシート側縁の近傍(例えば、図6において、フロント側シート先後端センサ106Fは搬入するシート先端を検出するが、フロント側シート側縁センサ107Fはシートを検出しない位置)に移動し、本体排出ローラ16から画像形成されたシートを受け入れ入れる。シートの先端検知後、支持フレーム38をシートの角を湾曲にカットする位置(例えば、図6の上記フロント側シート側縁センサ107FがONからOFFになったところで、支持フレーム38を停止する位置)に移動し、カット刃40を下降移動してシートの先端側をカットして、図6及び図14に示すフロント側先端カットFLCとリア側先端カットRLCをシートに形成する。また、同様にしてシート後端側にも図6及び図16に示すフロント側後端カットFECとリア側後端カットRECを形成する。この様に、このコーナカットモードではシートの一隅から四隅に湾曲または傾斜にカットする。このコーナカットモードにより四隅をカットしたシートが図18に示したものである。
(3)「シート側縁カットモード」
画像形成装置Aからのシートサイズ情報を受け、支持フレーム38をシート側縁の近傍(例えば、図6において、フロント側シート先後端センサ106Fは搬入するシート先端を検出するが、フロント側シート側縁センサ107Fはシートを検出しない位置)に移動し、本体排出ローラ16から画像形成されたシートを受け入れ入れる。シートの先端検知後、シートを所定範囲である折り位置に相当する分下流側に搬送し支持フレーム38を停止する。その後カット刃40を下降移動すると、シートにはフロント側縁カットFSCとリア側縁カットRSCが形成される。このシート側縁カットモードの実行により、図18(a)の搬送方向の半ばでの側縁カットと、図18(b)の三つ折り位置に対応した位置での側縁カットがされたシートとして加工できる。
(4)「パンチモード」
画像形成装置Aの本体排出ローラ16から画像形成されたシートを受け入れ、シートの後端が支持フレーム38の連結部77の範囲である連結エリアJAを通過した時点で、フロント側支持フレーム38Fとリア側支持フレーム38Rをシート幅方向の内側(センタ方向)に移動し、パンチ孔を穿孔する任意の位置に停止する。その後フロント側パンチ刃42Fとリア側パンチ刃42Rをシート面に下降し、シート後端の近傍にフロント側パンチ孔FPとリア側パンチ孔RPを穿孔する。このパンチモードの実行により、図18(a)の2穴、図18(b)の4穴、図18(C)の3穴など任意の位置とパンチ孔を形成できる。
(5)「エンボスモード」
画像形成装置Aからのシートサイズ情報を受け、支持フレーム38をシート側縁の近傍(例えば、図6において、フロント側シート先後端センサ106Fは搬入するシート先端を検出するが、フロント側シート側縁センサ107Fはシートを検出しない位置)に移動し、本体排出ローラ16から画像形成されたシートを受け入れ入れる。シートの先端検知後、エンボス刻印でマークをする位置停止する。また、シート幅方向にも図15に示すエンボス可能領域Le1で支持フレーム38を位置決めする。その後エンボス部44をシート面に押圧してエンボス受け81との間でエンボス刻印のマークを付与する。このエンボスモードの実行により、図18に示す様に、フロント側エンボス刻印FEM、リア側エンボス刻印REMが付与されたシートを生成する。なお、エンボス刻印のみではなくスタンプによる朱印マークの付与でも良く、シートにマークが付与できるものであれば良いことは既に述べた通りである。
(6)「シート折りモード」
図1から図4に示す様に、コーナカット・パンチユニット30の搬送路37からのシートを折りユニット31の略筒形状折り部50に搬送して、簡易のシート折りを行い、搬送路37のシート搬送方向と交差する装置手前側に折りシートを排出する。
(7)「シート綴じモード」
本体排出ローラ16から画像形成されたシートをコーナカット・パンチユニット30、折りユニット31を経由して、綴じユニット32の処理トレイ76にシートを一時載置して束とし、この束をステープラ80で綴じた後に集積トレイ90に集積する。
以上説明した、この発明を実施するための形態によれば、下記のような効果を奏する。
1.搬送されるシートの搬送路37に交差方向から進入してシートの角をカットするとともにシートに穿孔するコーナカット・パンチ装置(コーナカット・パンチユニット30)であって、シートの角を傾斜または湾曲にカットするカット刃40とこのカット刃を受けるカット受け刃145を有する支持フレーム38と、この支持フレーム38を上記搬送路に進入及び退避させる駆動部材(移動ベルト71、フレーム駆動モータ38M)を有し、この支持フレームはシートに対して穿孔するパンチ刃42とこのパンチ刃を受けるパンチ受け刃147をさらに備え、前記カット刃と前記パンチ刃はシート面に対して移動可能に構成されているとともに共通の移動駆動部(移動レバー120、移動カム125、移動モータ130)で移動されるコーナカット・パンチ装置である。
これによれば、シートの先端と後端の角を傾斜または湾曲にカットするとともに同じフレーム内のパンチ刃で穿孔することができ、また、これらを共通で駆動するので駆動源の合理化と小型化が図れる。
2.上記支持フレーム38は、上記カット刃40とパンチ刃42とを支持する移動刃フレーム(カット刃フレーム58)と、この移動刃フレームに対向して設けられ上記カット受け刃と上記パンチ受け刃を支持する受け刃フレーム59と、前記移動刃フレームと前記受け刃フレームとの間隔を規定してシート幅方向の端部側で連結固定する連結部77とから構成されている上記1に記載のコーナカット・パンチ装置である。
これによれば、これによれば、カット刃フレーム58と受け刃フレーム59とがシート幅方向の外側で連結されているので、カット刃と受け刃のずれを防止できる。
(移動レバー120、移動カム125、移動モータ130)
3.上記移動駆動部は、上記受け刃フレーム59側に配置された駆動モータ(移動モータ130)と移動カム125とからなり、これらからの駆動が上記連結部側部を摺動する移動レバー120でカット刃とパンチ刃に伝達される上記2に記載のコーナカット・パンチ装置である。
これによれば、カッタ刃とパンチ刃の駆動を裏面側から連結部の側部を通して駆動しているので、配置スペースと駆動伝達が効果的に行える。
4.上記支持フレーム38は、シート搬送方向に交差する方向に互い向き合って対として配置されている上記3に記載のコーナカット・パンチ装置である。
これによれば、カット刃とパンチ刃を支持する支持フレームが互いに対向して進退可能となっているので、支持フレーム38の移動範囲が短くなりカットや穿孔の処理時間の短縮が図れる。
5.搬送されるシートの搬送路37に交差方向から進入してシートの角をカットするとともにシートに穿孔するコーナカット・パンチ装置(コーナカット・パンチユニット30)であって、シートの角を傾斜または湾曲にカットするカット刃40とこのカット刃を受けるカット受け刃145を有する支持フレーム38と、この支持フレームを上記搬送路に進入及び退避させる駆動部材(移動ベルト71、フレーム駆動モータ38M)を備え、この支持フレームはさらに、シートに対して穿孔するパンチ刃42とこのパンチ刃を受けるパンチ受け刃147と、シートを押圧して表面にマークを付すマーク付与部(エンボス部44)とこのマーク付与部に対向した位置に付与受け部(エンボス受け81)を支持し、前記パンチ刃、パンチ刃及マーク付与部は共通の移動駆動部(移動レバー120、回動アーム138、移動カム125、移動モータ130)で駆動されるコーナカット・パンチ装置である。
これによれば、シートの先端と後端の角を傾斜または湾曲にカットし、シートにパンチ刃で穿孔するとともにマークを付与することができる。また、これらを共通で駆動するので駆動源の合理化と小型化が図れる。
6.前記支持フレーム38は、上記カット刃40と前記パンチ刃42と前記付与受け部(エンボス受け81)を支持する移動刃フレーム(カット刃フレーム58)と、この移動刃フレームに対向して設けられ上記カット受け刃145と上記パンチ受け刃147と上記マーク付与部(エンボス部44)を支持する受け刃フレーム59と、前記移動刃フレームと受け刃フレームとをシート幅方向の外側で連結固定する連結部77とから構成されている上記5に記載のコーナカット・パンチ装置である。
これによれば、カット刃、パンチ刃、マーク付与部を合理的に配置しているので、よりコンパクト化が図れる。
7.前記マーク付与部(エンボス部44)と付与受け部(エンボス受け81)は、上記カット刃40とカット受け刃145、パンチ刃42とパンチ受け刃147よりもシート幅方向の内側寄りに配置されている上記1に記載のコーナカット・パンチ装置である。
これによれば、カット刃やパンチ刃よりも大きな範囲を必要とするマーク付与部をシートセンタ側に配置したので、シートに比較的大きなマークの付与ができる。
8.前記カット刃40、パンチ刃42及びマーク付与部(エンボス部44)をシートに対して移動させる共通の移動駆動部(移動レバー120、回動アーム138、移動カム125、移動モータ130)は上記受け刃フレーム59側に設けられている上記7に記載のコーナカット・パンチ装置である。
これによれば、共通の移動駆動部を一方のフレームに集約したので、駆動の共通化と装置の小型化が図れる。
9.上記カット刃40とパンチ刃42は移動刃フレーム(カット刃フレーム58)に昇降可能に移動する共通の移動レバー120によって移動され、上記マーク付与部(エンボス部44)は受け刃フレーム59に回動可能な回動アーム138によって移動される上記8に記載のコーナカット装置である。
これによれば、パンチ刃とパンチ刃は共通の移動レバーによって移動されるので駆動構成の簡略化ができる。
10.上記駆動部は、駆動モータ(移動モータ130)とこの駆動モータによって移動する円筒カム(円筒状の移動カム125)からなり、上記移動レバーと移動アームは前記円筒カムに位相を異ならせて係合して移動する上記9に記載のコーナカット・パンチ装置である。
これによれば、円筒カムに位相を異ならせて係合させて駆動するようにしたので、駆動の簡易化・合理化が図れる。
11.上記マーク付与部はシートを押圧してシート表面に凹凸模様を形成するエンボス部44からなり、上記付与受け部はエンボス受け部(エンボス受け81)からなる上記5に記載のコーナカット・パンチ装置である。
これによれば、シートに凹凸を与えるエンボスによるマーク付与が行える。
12.上記支持フレーム38は、シート搬送方向に交差する方向に互い向き合って対として配置されている上記11に記載のコーナカット・パンチ装置である。
これによれば多種類のシートへの加工する処理時間の短縮が図れる。
13.シートに画像形成を行う画像形成部2と、この画像形成部からのシートのコーナをカットとするとともに穿孔するコーナカット・パンチ装置(コーナカット・パンチユニット30)と、上記コーナカット・パンチ装置は上記1ないし12の何れかに記載の構成を備えてなる画像形成装置である。
これによれば、上記各項に記載の効果を有する画像形成装置が提供できる。
14.上記画像形成部2の上方に原稿の画像を読み取る読み取り部(画像読取装置20)と、この読み取り部と上記画像形成部との間に画像形成されたシートのシート排出空間を有し、このシート排紙空間に上記1から12に記載の構成を備えるコーナカット・パンチ装置(コーナカット・パンチユニット30)を配置した画像形成装置である。
これによれば、所謂胴内タイプにも適用する上記1から12までの効果を奏するコーナカット・パンチ装置を装着した画像形成装置が提供できる。
なお、前記の実施の形態における効果の説明では、本実施の形態の各部について、特許請求の範囲における各構成要素の対応する部材をかっこ書きで示すか、あるいは参照符号を付して両者の関係を明確にした。
さらに、本発明は前述した実施の形態に限定されず、本発明を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項のすべてが本発明の対象となる。これまでの実施の形態は、好適な例を示したものであるが、当業者ならば、本明細書に開示の内容から、各種の代替例、修正例、変形例あるいは改良例を実現することができ、これらは添付の特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
A 画像形成装置
B シート処理装置
30 コーナカット・パンチユニット(コーナカット・パンチ装置)
31 折りユニット
32 綴じユニット
33 トレイユニット
37 搬送路
38 支持フレーム
40 カット刃
42 パンチ刃
44 エンボス部
58 カット刃フレーム
59 受け刃フレーム
71 移動ベルト
77 連結部
77a 間隔空間
109 先端カット刃
110 カット刃センタ
111 後端カット刃
120 移動レバー
125 移動カム(円筒カム)
130 移動モータ
138 回動アーム
145 カット受け刃
147 パンチ受け刃
155 カム溝
210 シート搬送制御部
211 コーナカット・パンチ制御部(制御部)
JA 連結エリア
CA カット刃エリア
PA パンチ刃エリア
FLC フロント側先端カット
RLC リア側先端カット
FEC フロント側後端カット
REC リア側後端カット
FEM フロント側エンボスマーク
REM リア側エンボスマーク
FSC フロント側縁カット
RSC リア側縁カット

Claims (14)

  1. 搬送されるシートの搬送路に交差方向から進入してシートの角をカットするとともにシートに穿孔するコーナカット・パンチ装置であって、
    シートの角を傾斜または湾曲にカットするカット刃とこのカット刃を受けるカット受け刃を有する支持フレームと、
    この支持フレームを上記搬送路に進入及び退避させる駆動部材を有し、
    この支持フレームはシートに対して穿孔するパンチ刃とこのパンチ刃を受けるパンチ受け刃をさらに備え、前記カット刃と前記パンチ刃はシート面に対して移動可能に構成されているとともに共通の移動駆動部で移動されることを特徴とするコーナカット・パンチ装置。
  2. 上記支持フレームは、上記カット刃と上記パンチ刃とを支持する移動刃フレームと、この移動刃フレームに対向して設けられ上記カット受け刃と上記パンチ受け刃を支持する受け刃フレームと、前記移動刃フレームと前記受け刃フレームとの間隔を規定してシート幅方向の端部側で連結固定する連結部とから構成されていることを特徴とする請求項1に記載のコーナカット・パンチ装置。
  3. 上記移動駆動部は、上記受け刃フレーム側に配置された駆動モータと移動カムとからなり、これらからの駆動が上記連結部側部を摺動する移動レバーでカット刃とパンチ刃に伝達されることを特徴とする請求項2に記載のコーナカット・パンチ装置。
  4. 上記支持フレームは、シート搬送方向に交差する方向に互い向き合って対として配置されている請求項3に記載のコーナカット・パンチ装置。
  5. 搬送されるシートの搬送路に交差方向から進入してシートの角をカットするとともにシートに穿孔するコーナカット・パンチ装置であって、
    シートの角を傾斜または湾曲にカットするカット刃とこのカット刃を受けるカット受け刃を有する支持フレームと、
    この支持フレームを上記搬送路に進入及び退避させる駆動部材を備え、この支持フレームはさらに、シートに対して穿孔するパンチ刃とこのパンチ刃を受けるパンチ受け刃と、シートを押圧して表面にマークを付すマーク付与部とこのマーク付与部に対向した位置に付与受け部を支持し、前記パンチ刃、パンチ刃及マーク付与部は共通の移動駆動部で駆動されることを特徴とするコーナカット・パンチ装置。
  6. 前記支持フレームは、上記カット刃と前記パンチ刃と前記付与受け部を支持する移動刃フレームと、この移動刃フレームに対向して設けられ上記カット受け刃と上記パンチ受け刃と上記マーク付与部を支持する受け刃フレームと、前記移動刃フレームと受け刃フレームとをシート幅方向の外側で連結固定する連結部とから構成されていることを特徴とする請求項5に記載のコーナカット・パンチ装置。
  7. 前記マーク付与部と付与受け部は、上記カット刃とカット受け刃、パンチ刃とパンチ受け刃よりもシート幅方向の内側寄りに配置されていることを特徴とする請求項1に記載のコーナカット・パンチ装置。
  8. 前記カット刃、パンチ刃及びマーク付与部をシートに対して移動する共通の移動駆動部は上記受け刃フレーム側に設けられていることを特徴とする請求項7に記載のコーナカット・パンチ装置。
  9. 上記カット刃とパンチ刃は移動刃フレームに昇降可能に移動する共通の移動レバーによって移動され、上記マーク付与部は受け刃フレームに回動可能な移動アームによって移動されることを特徴とする請求項8に記載のコーナカット装置。
  10. 上記駆動部は、駆動モータとこの駆動モータによって移動する円筒カムからなり、上記移動レバーと移動アームは前記円筒カムに位相を異ならせて係合して移動することを特徴とする請求項9に記載のコーナカット・パンチ装置。
  11. 上記マーク付与部はシートを押圧してシート表面に凹凸模様を形成するエンボス部からなり、上記付与受け部はエンボス受け部からなることを特徴とする請求項5に記載のコーナカット・パンチ装置。
  12. 上記支持フレームは、シート搬送方向に交差する方向に互い向き合って対として配置されている請求項11に記載のコーナカット・パンチ装置。
  13. シートに画像形成を行う画像形成部と、
    この画像形成部からのシートのコーナをカットとするとともに穿孔するコーナカット・パンチ装置と、
    上記コーナカット・パンチ装置は請求項1ないし12の何れかに記載の構成を備えてなることを特徴とする画像形成装置。
  14. シートに画像形成を行う画像形成部と、
    この画像形成部の上方に原稿の画像を読み取る読み取り部と、
    この読み取り部と上記画像形成部との間に画像形成されたシートのシート排出空間を有し、
    このシート排紙空間に上記請求項1ないし12の何れかに記載の構成を備えてなるコーナカット・パンチ装置を配置したことを特徴とする画像形成装置。
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