JP2017104388A - 両面ファスナーおよびその面ファスナーからなる結束用または固定用ベルト - Google Patents

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Abstract

【課題】垂直状態で結束用または固定用ベルトとして使用されても、重力によって同ベルトや固定物や結束物が下方へ徐々にずれることが少なく、さらに結束物や固定物や被固定物が太いものや大きいものであっても容易に結束や固定作業ができる面ファスナーを提供する。【解決手段】基体層の表面に多数の雄型係合素子、裏面に多数の雌型係合素子が存在しており、表面または裏面の一部の係合素子に粘着剤が付与されてなる両面ファスナーおよび同ファスナーからなる固定用または結束用ベルト。【選択図】図1

Description

本発明は、片面に多数の雄型係合素子、その反対側の面に多数の雌型係合素子を有する両面ファスナーおよび同ファスナーを用いた結束用または固定用ベルトの改良技術に関するものであって、同ベルトを巻き付けて両端部の表面と裏面を重ね合わせることにより雄型係合素子と雌型係合素子が係合して巻き付け状態が固定されることとなる両面ファスナーの改良技術に関する。
従来から、片面に多数の雄型係合素子、反対側の面に多数の雌型係合素子を有する両面ファスナーを用いた結束ベルトは公知である(特許文献1)。同文献には、表面に雄型係合素子を有する雄型成形面ファスナーと表面に雌型係合素子を有する雌型面ファスナーを、係合素子面を外側にして貼り合わせた両面ファスナーが記載されており、さらに同両面ファスナーを巻き付けて両端部を重ね合わせて両端部の雄型係合素子と雌型係合素子を係合させることにより結束用ベルトとして使用できることも記載されている。
このような片面に雄型係合素子、反対側の面に雌型係合素子を有する両面ファスナーを結束用または固定用ベルトとして使用した場合、結束物や固定物が垂直方向に立てられている或いは垂直方向に設置されていて、この状態で結束または固定されていると、結束用または固定用ベルトが時間とともに徐々に下方向にずれたり、結束物や固定物が重力により下方向にずれて所定の位置での結束や固定が長時間維持されないという問題点が生じる。
たとえば、垂直に設置された柱状物やパイプ等の被固定物の表面に、上記の固定用ベルトで電線や棒状体や物品等の固定物を固定すると、時間の経過に伴って、重力により固定用ベルトが徐々に下方向にずれたり固定物が徐々にずり落ちていき、当初取り付けた位置から固定物が下方向にずれて支障をきたし、その都度、ベルトを外して所定の位置に取り付け直す手間が生じることとなる。
また固定物が大きいものや太いものである場合には、片手で固定物を被固定物の表面に押し付け、この状態で反対の手で結束バンドを固定物と被固定物に巻きつける作業は極めて困難であり、この点からも改善が必要である。
さらに、上記特許文献に記載された結束ベルトは、樹脂基板から雄型成形面ファスナーの裏面に織物基布からなるループ面ファスナーを貼り合わせたものであるが、このように2枚の面ファスナーを貼り合わせたベルトの場合には、基体層が厚くなり、柔軟性に欠くものとなり、結束ベルトとして使用した場合には、固定物や被固定物との間や、結束物と結束ベルトの間に隙間ができ易く、より一層ずれ易いこととなる。さらに柔軟性に欠くことから巻き付けにくいという問題点も有している。
特開2013−208137号公報(特許請求の範囲)
本発明は、このような問題点を解消する結束用または固定用ベルトとして好適な両面ファスナーを提供するものであり、特に地面と垂直状態で結束用または固定用ベルトとして使用されても、重力によって同ベルトや結束物や固定物が下方向へ徐々にずれることが少なく、さらに結束物や固定物や被固定物が太いものや大きいものであっても容易に結束や固定作業ができる。そして好ましくは、基体層が薄く柔軟性を有することにより、結束物や固定物を隙間なく強固に結束または固定できる両面ファスナーおよび同面ファスナーを用いた結束用または固定用ベルトを提供することを目的とするものである。
このような目的を達成する両面ファスナーとして、本発明は、基体層の表面に多数の雄型係合素子、裏面に多数の雌型係合素子が存在しており、表面または裏面の一部の係合素子に粘着剤が付与されてなる両面ファスナーである。ここで、付与されてなるとは、単に状態を示すことにより構造を特定しているにすぎないものである。
そして、このような両面ファスナーにおいて、好ましくは雄型係合素子に粘着剤が付与されてなる場合であり、また両面ファスナーの粘着剤が付与されてなる側の面を上から見た場合に、全面積の1〜30%が粘着剤により覆われている場合であり、また粘着剤が両面ファスナーの長さ方向にライン状、ドット状、スパイラル状、波状等に付与されてなる場合である。
そして好ましくは、このような両面ファスナーにおいて、基体層が織物であり、雄型係合素子がモノフィラメント糸からなるフック状係合素子であり、雌型係合素子がマルチフィラメント糸からなるループ状係合素子である場合である。そして粘着剤が、フック状係合素子の湾曲部内に存在しており、さらに隣り合うフック状係合素子の間に橋架け状で存在している場合であり、粘着剤がフック状係合素子の先端部や先端部から根元部にかけて存在している場合であり、基体層表面に存在するフック状係合素子の1〜30%のフック状係合素子に粘着剤が付与されてなる場合である。
さらに好ましくは、基体層が織物の単一層からなり、同織物にフック状係合素子を形成するモノフィラメント糸とフープ状係合素子を形成するマルチフィラメント糸が織り込まれており、かつこれら糸からなる係合素子の根元が織物を構成する地緯糸により固定されてなる場合であり、粘着剤がゴム系またはアクリル系の粘着剤である場合である。
そして、本発明は上記の両面ファスナーからなる結束用または固定用ベルトであり、それら結束用または固定用ベルトを用いて結束物または被固定物を結束または固定する方法であって、粘着剤が存在している面を結束物または被固定物に接触させて巻き付け、両端部のフック状係合素子とループ状係合素子を係合させることにより巻き付け状態を固定する結束または固定方法である。
本発明の両面ファスナーの係合素子面の一部に粘着剤が付与されていることから、粘着剤により結束物や被固定物の表面に両面ファスナーが固定され、被固定物や結束物が垂直に立っている場合や置かれている場合であっても重力により結束用または固定用ベルトや結束物や固定物がずれにくい。しかも粘着剤が付与された係合素子以外の係合素子は粘着剤に覆われていないことから、係合機能を充分に有しており、結束力や固定力を保持している。
また結束物や被固定物が太いものや大きいものであっても、本発明の結束用ベルトまたは固定用ベルトの粘着剤が存在している面の一端を結束物や被固定物の表面に粘着剤でまず固定し、そして巻き付けることにより片手で容易に結束作業ができることとなる。
さらに本発明の両面ファスナーでは、好ましくはモノフィラメント糸からなる雄型係合素子が存在している側の面に粘着剤が付与されてなり、しかも粘着剤がフック状係合素子の先端部や先端部から根元部にかけて存在していることから、係合素子面に軽く触れただけでは粘着することが少なく、無用な粘着を生じず、粘着が必要なとき(すなわち結束時)に面ファスナーを上から押さえ付けることにより始めて必要な粘着が生じることとなる。
さらに係合素子がモノフィラメントからなるフック状係合素子であり、同素子に粘着剤が付与されてなる場合には、ベルトを外して結束や固定を解除した際に、粘着剤が係合素子の湾曲部内に存在していることから、粘着剤が両面ファスナー側に付着した状態で剥がされることとなり、結束物や被固定物の表面に粘着剤が移行することが少ない。一方、成形面ファスナーの場合には、雄型係合素子は太い成形体であることが多く、そのような雄型係合素子の表面に粘着剤を付与すると雄型係合素子の頂部に粘着剤が積層された状態となり、結束や固定の際に不要な粘着が生じ易く、さらに結束や固定を解除した際に、粘着剤が結束物や被固定物の表面に移行し易い。
さらに本発明の両面ファスナーでは、基体層が単一層の織物であることから柔軟性に優れ、従来の両面ファスナーのように、プラスチック基板と織物基布を接着剤で貼り合わせたような厚い基体層を有するものと比べて、結束物や被固定物の表面に沿い易く、その結果、結束物や被固定物と結束用または固定用ベルトとの間に隙間が形成されにくく、強固に結束できることとなる。
なお、従来から2つの物品を固定する手段として、接着剤や粘着剤で固定する方法と並列的に、面ファスナーやボタンやスナップ等により固定する方法が知られている。また面ファスナーの係合素子が存在しない裏面側に粘着剤を塗布して、面ファスナーを貼り付けることも広く行われている。しかしながら、本発明のように、面ファスナーの係合素子が存在している面の一部に粘着剤を塗布して、粘着剤による粘着性と係合素子による係合性の両方を同一の面に与えたものは従来知られていない。
本発明の両面ファスナーの一例を模式的に示す斜視図である。 本発明の両面ファスナーの一例を模式的に示す長さ方向(地経糸方向)の断面図(側面図)である。 本発明の両面ファスナーの一例を模式的に示す幅方向(地緯糸方向)の断面図(側面図)である。
本発明の粘着剤付の両面ファスナーを図面に基づいて詳しく説明する。本発明の両面ファスナーは、図1〜3に示すように、基体層(1)の表面に多数の雄型係合素子(2)、裏面に多数の雌型係合素子(3)が存在しており、さらに表面または裏面の一部の係合素子に粘着剤(4)が付与されてなる両面ファスナーである。図1〜3では、雄型係合素子が存在する面に粘着剤が付与されてなる場合であり、この場合が本発明では好ましい。
まず、本発明を構成する両面ファスナーについて説明すると、基体層(1)を挟んで、その片面に雄型係合素子(2)、反対側の面に雌型係合素子(3)が存在している。このような両面ファスナーとしては、表面に多数の雄型係合素子を有する面ファスナーと表面に多数の雌型係合素子を有する面ファスナーを、係合素子面を外側にして貼り合わせる方法によって得られるものが一般的であり、本発明にもこのような一般的なものも使用できる。
貼り合わせる場合に、使用される雄型係合素子を有する面ファスナーとしては、樹脂シートからなる基体層の表面に同樹脂からなる雄型係合素子を立設した成形面ファスナーであっても、あるいは織編物を基体層とし、同基体層の表面に基体層を構成する繊維の一部を立たせて、先端部をフック状に曲げたり先端部を膨らませてキノコ状とした布製面ファスナーであってもよい。
雌型係合素子を有する面ファスナーとしては、織編物や不織布を基体層とし、その表面にループ状の係合素子を存在させたものが挙げられる。雄型係合素子の形状としては、フック状、キノコ状、矢じり状、T字状等のいずれであってもよい。
しかしながら、このように2枚の面ファスナーを貼り合わせて両面ファスナーとした場合には、必然的に基体層が厚くなり、さらに貼り合わせに使用する接着剤の存在により、基体層がより一層柔軟性に欠けることとなる。
本発明においては、このような2枚の面ファスナーを重ね合わせたものよりも、基体層が織物の単一層からなり、同織物にフック状係合素子を形成するモノフィラメント糸とループ状係合素子を形成するマルチフィラメント糸が織り込まれており、織物の片面からモノフィラメント糸からフック状係合素子が、そして同織物のもう一方の面からマルチフィラメント糸からなるループ状係合素子がそれぞれ多数突出しており、かつこれら糸からなる係合素子の根元が織物を構成する地緯糸により固定されてなる両面ファスナーの方が、柔軟性に優れること、ひいては巻き付け性に優れることから好ましい。
従来からの織物を基体層とする面ファスナーには、フック状係合素子やループ状係合素子が係合剥離の際に基体層から引き抜かれないように、基体層の裏面に接着剤を塗布して(バックコート層と称されている)、係合素子を固定して耐引抜性を得ているが、接着剤を塗布した場合には、基体層が接着剤で固められることから剛直なものとなり、柔軟性が損なわれることとなる。
さらに、片面にフック状係合素子、反対面にループ状係合素子を有する織物からなる基体層を有する両面ファスナーの場合、係合素子が引き抜かれるのを阻止するために、基体層表面に接着剤(バックコート用接着剤)を塗布すると係合素子が基体層に貼り付いたり、さらにはループやフック内が接着剤で占拠されたりして係合力が低下することとなり、さらに表面に存在している係合素子に邪魔されて、接着剤(バックコート用接着剤)を基体層表面に十分に塗布することができないという問題点を有している。すなわち基体層に接着剤を塗布して係合素子の引き抜きを阻止する方法の場合には、単一の基体層の片面から雄型係合素子が反対面から雌型係合素子が存在するような両面ファスナーの場合は製造できないこととなる。
しかしながら、上記したような基体層を構成する地緯糸により係合素子の根元が固定されてなる場合、具体的には基体層を構成する地緯糸として熱融着性繊維を用い、この熱融着性繊維を溶融させることにより係合素子の根元が融着固定されている場合には、従来のバックコート用接着剤を塗布して係合素子の根元を固定する場合の問題点を解消できることとなる。
このような係合素子の根元が地緯糸からの熱融着物により固定されてなる両面ファスナーは、主として、フック状係合素子用モノフィラメント糸、ループ状係合素子用マルチフィラメント糸、地経糸および地緯糸から構成される。
フック状係合素子には、剛直性および軽い力ではフック形状が伸展されない、いわゆるフック形状保持性が求められ、そのために太い合成繊維製のモノフィラメント糸が用いられる。本発明ではこのモノフィラメント糸として、好ましくは熱融着固定性に優れるポリエステル系モノフィラメント糸が用いられる。このようなフック状係合素子用モノフィラメント糸の太さとしては、直径0.15〜0.30mmがフック状係合素子を形成する製織性の点で、さらにフック形状保持性および粘着剤塗布により係合素子が倒れないことから好ましく、より好ましくは直径0.18〜0.25mmの範囲である。
またループ状係合素子として、好ましくはフック状係合素子の場合と同様の理由によりポリエステル系マルチフィラメント糸が用いられる。このようなポリエステルからなるループ状係合素子用マルチフィラメント糸としては、5〜9本のフィラメントからなるトータルデシテックスが150〜350デシテックスのマルチフィラメント糸が好ましい。
熱融着によりループ状係合素子を基体層に強固に固定するためには、ループ状係合素子を構成するフィラメントの本数を少なくして熱融着性樹脂がフィラメント間に浸透する方が好ましく、本発明を構成するループ状係合素子用マルチフィラメント糸の上記フィラメント本数は、従来一般に用いられているループ状係合素子を構成するマルチフィラメント糸のフィラメント本数10〜24本より若干低いのが好ましい。具体的には6〜8本のフィラメントからなるトータルデシテックスが230〜330デシテックスのマルチフィラメント糸が好ましい。また、フィラメント本数を減らすことによりベルトとして使用した場合に、剥がした際にループ状係合素子面に粘着剤が移行することを防ぐことができる。
そして、フック状係合素子の高さとしては1.5〜3.0mm、ループ状係合素子の高さとしては1.6〜4.0mmが好ましい。より好ましくは、フック状係合素子の高さが1.5〜2.5mm、ループ状係合素子高さが1.6〜3.0mmである。
そして、本発明においてフック状係合素子の密度としては、15〜50個/cmがループ状係合素子間に入り込み易い点で、さらに粘着剤をフック状係合素子の湾曲部に保持し易い点で好ましく、特に好ましくは20〜40個/cmの範囲である。そしてループ状係合素子の密度としては、マルチフィラメント単位で40〜75個/cmが高い係合性が得られる点で好ましく、特に好ましくは50〜70個/cmの範囲である。
そして、本発明において、フック状係合素子密度とループ状係合素子密度の比率は、フック状係合素子:ループ状係合素子=1:1.5〜1:3の場合が高い係合力を得る点で好ましい。従来は、フック状係合素子:ループ状係合素子=1:1の近辺が一般に用いられていたが、本発明で規定する好適範囲は、この一般的範囲から外れている。
本発明において、フック状係合素子を構成するモノフィラメント糸およびループ状係合素子を構成するマルチフィラメント糸は地経糸に平行に基布に挿入され、所々で地経糸を跨いでループが形成され、そしてループ形状を固定するために、熱が加えられる。
そして、フック状係合素子用糸とループ状係合素子用糸が地緯糸方向に交互に地経糸に平行に基体層用織物に織り込まれている場合、すなわち基体層用織物のフック状係合素子用糸とループ状係合素子用糸が、交わったり接することなく交互に基体層用織物に織り込まれている場合がお互いの係合素子間に入り込み係合し易い点で好ましい。
また、本発明において、フック状係合素子用糸およびループ状係合素子用糸が地経糸4本に1本の割合で基体層用織物に織り込まれており、フック状係合素子用糸とループ状係合素子用糸は基体層用織物内で交わる或いは接することがないように基体層用織物に織り込まれている場合が基体層に係合素子が確実に固定される点で好ましい。
さらに、本発明において、フック状係合素子用糸が地経糸複数本を跨ぐ箇所でフック状係合素子が形成され、ループ状係合素子用糸が地経糸1本を跨ぐ箇所でループ状係合素子が形成されているのが基体層にフック状係合素子を確実に固定できるとともに粘着剤をフック状係合素子に十分保持できる点で好ましい。
そして、さらに本発明では、フック状係合素子用糸が、フック状係合素子を形成したあと、次の地緯糸の下に沈み、そしてその次の地緯糸の上に浮き、さらにその次の地緯糸の下に沈み、そしてその次の地緯糸との間で基体層用織物面に浮上して隣の地経糸を複数本跨ぐ箇所でフック状係合素子を形成し、一方、ループ状係合素子用糸は、ループ状係合素子を形成したあと、次の地緯糸の下に沈み、そしてその次の地緯糸との間で基体層用織物面に浮上して隣の地経糸1本を跨ぐ箇所でループ状係合素子を形成する織構造を有しているのが係合し易さの点で好ましい。
また、このようにフック状係合素子が複数の地経糸を跨ぐように、好ましくは地経糸1〜3本を跨ぐように形成すると、フック状係合素子が地経糸方向と交わる方向、特に地緯糸方向により近い方向を向くようになり、地経糸方向にライン状にフック状係合素子に塗布する粘着剤がフック状係合素子と剥離し難くなり、面ファスナーを剥がした際に粘着剤が結束物や被固定物等の取り付け物表面に残るという問題点が減少する。
次に、本発明の両面ファスナーにおいて、基体層用織物を構成する地経糸としては、ポリエステル系のマルチフィラメント糸を用いるのが好ましい。地経糸は、面ファスナーの長さ方向に連続して存在することにより、面ファスナーを製造する上で工程安定性をもたらす糸であることから、熱処理条件において、熱溶融や熱収縮等の変化が少ない糸であることが好ましく、したがって融点の高いポリエチレンテレフタレートホモポリマーから形成されているのがより好ましい。
そして地経糸を構成するマルチフィラメント糸の太さとしては、12〜96本のフィラメントからなり、トータルデシテックスが75〜250デシテックスであるマルチフィラメント糸が好ましく、特に24〜48本のフィラメントからなるトータルデシテックスが100〜200デシテックスであるマルチフィラメント糸が好ましい。そして、このようなマルチフィラメント糸を熱処理後の地経糸織密度として50〜90本/cmとなるように基体層用織物を構成する。
なお、フック状係合素子を構成するモノフィラメント糸およびループ状係合素子を構成するマルチフィラメント糸は前述したように地経糸に平行に基体層用織物に打ち込まれるのが好ましい。フック状係合素子用モノフィラメント糸およびループ状係合素子用マルチフィラメント糸の打ち込み本数は、合計で、経糸本数20本(フック状係合素子用モノフィラメント糸およびループ状係合素子用マルチフィラメント糸を含む)に対して3〜6本位が係合素子に粘着剤を付着させ易く好ましく、特に上記したように、5本に1本の割合が好ましい。
そして、本発明の面ファスナーの基体層用織物に用いられる地緯糸としては、上記熱処理条件下で熱融着してフック状係合素子用モノフィラメント糸およびループ状係合素子用マルチフィラメント糸の根元を基体層用織物に強固に固定できる樹脂からなるものが好ましい。例えば、芯成分は熱処理条件で溶融しないが鞘成分は溶融する芯鞘型の断面を有するポリエステル系繊維が好適例として挙げられる。具体的には、ポリエチレンテレフタレートを芯成分とし、イソフタル酸やアジピン酸等で代表される共重合成分を多量に共重合、例えば20〜30モル%共重合した共重合ポリエチレンテレフタレートを鞘成分とする芯鞘型ポリエステル繊維が代表例として挙げられる。
芯成分と鞘成分の比率は重量比で5:5〜8:2の範囲が好ましい。そして地緯糸を構成する繊維中に占める熱融着性繊維の割合は25〜100重量%が好ましく、特に地緯糸の全てが実質的に熱融着性芯鞘繊維で形成されている場合がもっとも好ましい。芯成分が少ないと面ファスナーが長手方向に引き裂け易く、鞘成分が少ないと融着固定力が低くなる。
なお、地緯糸を構成するマルチフィラメント糸の太さとしては、12〜72本のフィラメントからなるトータルデシテックスが80〜300デシテックスであるマルチフィラメント糸が好ましく、特に15〜48本のフィラメントからなるトータルデシテックスが100〜250デシテックスであるマルチフィラメント糸が好ましい。そして、このようなマルチフィラメント糸を熱処理後の織密度として15〜25本/cmとなるように基布に打ち込むのが好ましい。
基体層となる織物の織組織としては、フック状係合素子用モノフィラメント糸およびループ状係合素子用マルチフィラメント糸を地経糸の一部とした平織が好ましい。
本発明を構成する両面ファスナーにおいては、フック状係合素子のフック形状およびループ状係合素子のループ形状を固定するために加えられる熱が同時に基体層用織物を構成する熱融着性繊維を融着させ、ループ状係合素子およびフック状係合素子を基体層用織物に固定することとなる。
したがって、加えられる熱の温度としては、熱融着性繊維が溶融する温度で、かつフック状係合素子用モノフィラメント糸およびループ状係合素子用マルチフィラメント糸が熱固定される温度である180〜220℃が一般的に用いられ、より好ましくは190〜210℃の範囲である。
そして、フック状係合素子を形成するために、フック用ループの片側側部を切断してループをフック状係合素子に変換する。
なお、本発明に用いられる両面ファスナーは、片面に雄型係合素子、反対側の面に雌型係合素子を有していることが必要であるが、雄型係合素子が存在する片面には、雌型係合素子が混在していてもよく、また雌型係合素子が存在している反対側の面には雄型係合素子が混在してもよい。しかしながら、係合力の点で、片面には雄型係合素子のみが存在し、反対側に面には、雌型係合素子のみが存在している場合が好ましい。
このような両面ファスナーの片面、好ましくは雄型係合素子が存在している面に粘着剤と塗布する。塗布は、面ファスナー長さ方向に伸びるライン状、長さ方向に断続的に存在するドット状、長さ方向に伸びるスパイラル状や波状等の種々の形状が採用される。雌型係合素子が存在している面に塗布することも可能であるが、粘着剤塗布により雌型係合素子が倒され易いことや、隣接する雌型係合素子まで粘着され易く、係合力が損なわれ易いことから、雌型係合素子が存在している面に塗布する場合には十分な配慮を要する。
そして雄型係合素子が存在している面に粘着剤を存在させてベルトとして使用される場合には雄型係合素子が存在している面が内側の面となり、雌型係合素子が存在する面が外側の面となる。雌型係合素子が存在している面が外側の面になる場合、雌型係合素子はマルチフィラメント糸からなることから、モノフィラメント糸からなる雄型係合素子と比べて手触り・肌触りが優しく、したがって結束中や固定中の結束ベルトや固定ベルトに腕や足が触れても、雄型係合素子が存在している面のようにチクチク感を与えないため好ましい。
本発明において、図1〜3に示すように、係合素子、好ましくは雄型係合素子(2)が存在している面の一部に粘着剤(4)が存在するように塗布する。係合素子が存在している面が全面的に粘着剤で覆われている場合には、係合素子の一部が係合力を有するように係合素子の先端部近傍は、粘着剤で覆わず、根本付近に粘着剤を存在させることが、雄型係合素子と雌型係合素子の係合を確保する点で好ましい。係合力を確保する点で、全面の80%以下粘着剤で覆われていることが好ましく、60%以下がより好ましく50%以下がさらに好ましい。係合力の点から特に好ましくは、両面ファスナーの粘着剤が付与されてなる側の面を上から見た場合に、全面積の1〜30%が粘着剤により覆われている場合あるいは基体層表面に存在するフック状係合素子の1〜30%のフック状係合素子に粘着剤が付着している場合であり、より好ましくは5〜20%が粘着剤により覆われている場合である。
上記したような地経糸を跨ぐところでフック状係合素子が、前記した素子密度で存在している場合にはフック状係合素子が存在する面に粘着剤を押し付けるように塗布するだけで、図2や図3に示すように、係合素子のフック状湾曲部に粘着剤が侵入することとなる。
そして本発明の両面ファスナーにおいて、好ましくは図1に示すように、粘着剤(4)が両面ファスナーの長さ方向(5:地経糸方向)にライン状に付与されてなる場合であり、このように付与されていることにより、両面ファスナーを結束用あるいは固定用ベルトとして使用する際に、両面ファスナーを任意の長さに切断して使用しても、粘着剤(4)が常に端部に存在していることとなるため本発明の効果が損なわれないこととなる。
そして、ライン状の粘着剤は両面ファスナーの長さ方向(5:地経糸方向)に平行に複数本存在しているのが好ましい。図1では2本存在している。より好ましくは、0.5〜2mm幅のライン状粘着剤が5〜50mmの間隔を空けて複数本存在している場合である。もちろん、ドット状に粘着剤が存在している場合でもよい。
本発明において、フック状係合素子が存在している面に粘着剤を塗布すると、図2に示すように、フック状係合素子(2)の湾曲部内に粘着剤(4)は入り込み、そしてフック状係合素子間では粘着剤(4)が橋架け状態で存在し、さらにフック状係合素子は倒されることがない。このような状態で粘着剤が存在することにより、両面ファスナーの雄型係合素子側の面に触れても粘着剤に強力に粘着することがなく、係合素子面を強く押さえつけることにより、十分な粘着力が発現することとなり、さらに粘着剤が両面ファスナーの表面から剥離しにくくなる。
そして本発明において、粘着剤はフック状係合素子の根元部に存在していないのが好ましく、根元部にも粘着剤が存在している場合には、粘着剤の量が多すぎて、触れただけで無用な粘着が生じたり、あるいは係合力が低下する。
使用される粘着剤としては、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤等のいずれでもよいが、両面ファスナーとの粘着性の点でゴム系の粘着剤が好ましい。ゴム系粘着剤としては、天然ゴム系、合成ゴム系のいずれでもよい。合成ゴム系粘着剤としては、例えば、スチレン−ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ポリイソブチレン、ブチルゴム、アクリルゴム、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体などが挙げられる。
本発明の粘着剤付の両面ファスナーは、粘着剤をノズルから押し出し、係合素子面の表面に粘着剤を塗布することにより得られるが、粘着剤をフック状係合素子面に押し付けるように塗布し、フック状係合素子のフック状湾曲部内に粘着剤が侵入するように塗布することにより得られる。
このようにして得られた粘着剤付の両面ファスナーは、結束ベルトとして、あるいは固定ベルトとして用いられる。すなわち、棒状物やコード等を複数本束ねて、本発明の両面ファスナーを粘着剤が存在する面を内側にして巻き付け、そして両端部を重ね合わせ、それにより両端部に存在している裏面側の雄型係合素子と表面側の雌型係合素子を係合させて、結束状態を得る。あるいは、柱状物やパイプ状物等の被固定物に物品を取り付ける際の固定用ベルトとして使用できる。
その際に、本発明の両面テープの粘着剤を付与した面を、結束物や固定物や被固定物の表面に押し付けるだけで端部を固定でき、そしてもう一方の端部を粘着剤が存在している面を内側にして巻き付けることにより容易に結束や固定ができることとなる。さらに、結束物や被固定物が垂直状態になっていても、両面ファスナーは粘着剤により被固定物や結束物に固定されていることから滑り落ちることがなく、いつまでも所期の場所に固定物や固定物を固定できることとなる。
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。
実施例1
両面ファスナーの基体層用織物を構成する地経糸、地緯糸、フック状係合素子用モノフィラメント糸およびループ状係合素子用マルチフィラメント糸として次の糸を用意した。
[地経糸]
・融点260℃のポリエチレンテレフタレートからなるマルチフィラメント糸
・トータルデシテックスおよびフィラメント本数:167dtexで30本
[地緯糸(芯鞘型複合繊維からなるマルチフィラメント系熱融着糸)]
・芯成分:ポリエチレンテレフタレート(融点:260℃)
・鞘成分:イソフタル酸25モル%共重合ポリエチレンテレフタレート
(軟化点:190℃)
・芯鞘比率(重量比): 70:30
・トータルデシテックスおよびフィラメント本数:116dtexで24本
・200℃での乾熱収縮率:13%
[フック状係合素子用モノフィラメント糸]
・ポリブチレンテレフタレート繊維(融点:220℃)
・繊度:410dtex(直径:0.20mm)
[ループ状係合素子用マルチフィラメント糸]
・ポリブチレンテレフタレート繊維(融点:220℃)
・トータルデシテックスおよびフィラメント本数:265dtexで7本
上記4種の糸を用いて、以下の条件で、両面タイプの布製面ファスナーを製造した。
上記地経糸、地緯糸、フック状係合素子用モノフィラメント糸およびループ状マルチフィラメント糸を用いて、織組織として平織を用い、織密度(熱収縮処理後)が地経糸55本/cm、地緯糸20本/cmとなるように織った。そして、地経糸4本に1本の割合でフック状係合素子用モノフィラメント糸を地経糸に平行に打ち込み、地緯糸3本を浮沈したのちに地経糸3本を跨ぐようにし、跨いだ箇所でループを形成するように基布上にループを形成し、同様にループ状係合素子用マルチフィラメント糸も地経糸4本に1本の割合で、地緯糸1本を浮沈したのちに地経糸1本を跨ぐようにし、跨いだ箇所でループを形成するように基体層用織物を織った。なお、フック状係合素子用ループは基体層織物の表面側、ループ状係合素子用ループは裏面側に存在している。
上記条件にて織成された両面係合面ファスナー用織物を、地緯糸の鞘成分のみが熱溶融し、なおかつ、地経糸、フック係合素子用モノフィラメント糸、ループ状係合素子用マルチフィラメント糸、さらには地緯糸の芯成分が熱溶融しない200℃で熱処理を施した。その結果、地緯糸は大きく収縮するとともに鞘成分が溶融して近隣に存在する糸を融着させた。具体的には織物は地緯糸方向に9%収縮した。そして、得られた織物を冷却させたのち、フック状係合素子用ループの片脚部を切断してフック状係合素子を形成した。フック状係合素子は両面ファスナーの幅方向から約10〜20°傾いて基体層にほぼ垂直に立設されている。
得られた両面ファスナーの幅は24mmであり、フック状係合素子密度は30個/cmであり、さらにフック状係合素子の基布面からの高さは1.7mmであり、ループ状係合素子密度は60個/cmであり、さらにループ状係合素子の基布面からの高さは1.8mmであった。
このようにして得られた両面ファスナーのフック状係合素子が存在している面の表面に、ゴム系粘着剤(スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体)を図1に示すように地経糸方向に平行にフック状係合素子に粘着剤を押し付けるように塗布し、2本の幅1mmのライン状に粘着剤を塗布した。なお、2本のライン状粘着剤は、それぞれ両面ファスナーの端から4mmの位置に、14mmの間隔を置いて平行に存在している。
そして、粘着剤が付与されてなる側の面を上から見た場合に、全面積の7%が粘着剤により覆われており、粘着剤はフック状係合素子の湾曲部内に存在しているとともに係合素子間では橋架け状で存在し、さらにフック状係合素子の根元部には図2や図3に示すように存在していなかった。さらに基体層表面に存在しているフック状係合素子の10%に粘着剤が付与されていた。
この粘着剤付の両面ファスナーを用いて、地面に垂直に立つ直径160mmの金属パイプの表面に直径12mmで長さ30cmのアルミ棒3本を金属パイプと長さ方向を揃えて固定した。すなわち、両面ファスナーのフック面ファスナー面(粘着剤塗布面)を内側にして金属パイプおよびその周りに押し付けた3本のアルミ棒の外側に巻きつけた。巻き付け作業は、両面ファスナーの粘着剤面の端部を金属パイプ面に押し付けて固定することにより極めて容易に巻き付けることができ、周回してきた両面ファスナーの端部表面を前記端部に押し付けて、表面のループ状係合素子と裏面のフック状係合素子を係合させることにより金属パイプの表面にアルミ棒を強固に結束できた。そしてアルミ棒の上と下の2箇所を粘着剤付の両面ファスナーで結束した。
このようにして取り付けたアルミ棒付の金属パルプをトラックの荷台に金属パイプを垂直を保った状態で積み、トラックを走らせて振動を与えることによりアルミ棒の落下や結束ベルトの低下が生じないか観測したところ、2週間経過した後においても、アルミ棒は最初の取り付けた位置からずれることなく、ベルトも低下することなく、金属パイプの所定の表面に強固に結束されていた。そして、2週間後に結束を外したところ、金属パイプやアルミ棒の表面に粘着剤が移行しておらず、両面ファスナー側に完全に残っていた。また、結束状態の結束ベルトは外側が柔らかいループ状係合素子により覆われていることから、結束部に触れても肌触りの柔らかいものであった。
比較例1
上記実施例1において、フック状係合素子の面に粘着剤を塗布することなく、実施例1と同様に金属パープの表面に3本のアルミ棒を固定する結束バンドとして使用した。
その結果、両面ファスナーを巻きつける作業が困難で、具体的には片手でアルミ棒を金属パイプ表面に押し付け、その状態を保った上でもう一方の手で巻き付けることが極めて困難であった。
さらにトラックの荷台に積んで行うテストにおいても、1日目からアルミ棒が徐々に低下し始め、2日目には完全に落下した。
1:基体層
2:雄型係合素子
3:雌型係合素子
4:粘着剤
5:長さ方向(地経糸方向)
6:幅方向(地緯糸方向)

Claims (12)

  1. 基体層の表面に多数の雄型係合素子、裏面に多数の雌型係合素子が存在しており、表面または裏面の一部の係合素子に粘着剤が付与されてなる両面ファスナー。
  2. 雄型係合素子に粘着剤が付与されてなる請求項1に記載の両面ファスナー。
  3. 両面ファスナーの粘着剤が付与されてなる側の面を上から見た場合に、全面積の1〜30%が粘着剤により覆われている請求項1または2に記載の両面ファスナー。
  4. 粘着剤が両面ファスナーの長さ方向にライン状に付与されてなる請求項1〜3のいずれかに記載の両面ファスナー。
  5. 基体層が織物であり、雄型係合素子がモノフィラメント糸からなるフック状係合素子であり、雌型係合素子がマルチフィラメント糸からなるループ状係合素子である請求項1〜4のいずれかに記載の両面ファスナー。
  6. 粘着剤が、フック状係合素子の湾曲部内に存在しており、さらに隣り合うフック状係合素子の間に橋架け状で存在している請求項5に記載の両面ファスナー。
  7. 粘着剤がフック状係合素子の先端部や先端部から根元部にかけて存在している請求項5または6に記載の両面ファスナー。
  8. 基体層表面に存在するフック状係合素子の1〜30%のフック状係合素子に粘着剤が付与されてなる請求項5〜7のいずれかに記載の両面ファスナー。
  9. 基体層が織物の単一層からなり、同織物にフック状係合素子を形成するモノフィラメント糸とループ状係合素子を形成するマルチフィラメント糸が織り込まれており、かつこれら糸からなる係合素子の根元が織物を構成する地緯糸により固定されてなる請求項5〜8のいずれかに記載の両面ファスナー。
  10. 粘着剤がゴム系またはアクリル系の粘着剤である請求項1〜9のいずれかに記載の両面ファスナー。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の両面ファスナーからなる結束用または固定用ベルト。
  12. 請求項11に記載の結束用または固定用ベルトを用いて結束物または被固定物を結束または固定する方法であって、粘着剤が存在している面を結束物または被固定物に接触させて巻き付け、両端部のフック状係合素子とループ状係合素子を係合させることにより巻き付け状態を固定する結束または固定方法。
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