JP2017103878A - 太陽光発電システム及び太陽光発電システムを搭載した車両 - Google Patents

太陽光発電システム及び太陽光発電システムを搭載した車両 Download PDF

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Abstract

【課題】車両に搭載した太陽電池が発電していない場合に、その原因が太陽電池の異常によるものか否かを判別する。【解決手段】太陽光発電システム1は、車両に搭載されるものであり、複数の太陽電池ブロック11であって、各太陽電池ブロック11は複数のストリングを含み、各ストリングの両端にはバイパスダイオードが並列に接続されている複数の太陽電池ブロック11と、バイパスダイオードの両端電圧を取得する電圧取得部14と、同一の太陽電池ブロック11内の複数のバイパスダイオードの両端電圧を所定期間比較し、比較の結果に基づいて、ストリングに異常が発生しているか否かを判定する制御部17と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、太陽光発電システム及び太陽光発電システムを搭載した車両に関するものである。
従来、車両に搭載するための車載用太陽電池が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
車載用太陽電池の発電電力は、バッテリの充電及び動力用の電源に利用できる。
特開2014−184833号公報
太陽電池を車両に搭載している場合、太陽電池の受光量は、車両の向きに応じて変化する。例えば、車両のある面に設置された太陽電池が太陽光と反対の方向を向いている場合、その太陽電池は全く発電できない場合がある。そのため、太陽電池が発電していない場合に、太陽電池が太陽光を受光できていないから発電していないのか、太陽電池に故障などの何らかの異常があるから発電していないのかを判別することが困難であった。
かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、車両に搭載した太陽電池が発電していない場合に、その原因が太陽電池の異常によるものか否かを判別することができる太陽光発電システム及び太陽光発電システムを搭載した車両を提供することにある。
本発明の実施形態に係る太陽光発電システムは、車両に搭載される太陽光発電システムであって、複数の太陽電池ブロックであって、各該太陽電池ブロックは複数のストリングを含み、各該ストリングの両端にバイパスダイオードが並列に接続されている複数の太陽電池ブロックと、前記バイパスダイオードの両端電圧を取得する電圧取得部と、同一の前記太陽電池ブロック内の複数の前記バイパスダイオードの両端電圧を所定期間比較し、該比較の結果に基づいて、前記ストリングに異常が発生しているか否かを判定する制御部と、を備えるものである。
また、本発明の実施形態に係る太陽光発電システムを搭載した車両は、太陽光発電システムを搭載した車両であって、該太陽光発電システムは、複数の太陽電池ブロックであって、各該太陽電池ブロックは複数のストリングを含み、各該ストリングの両端にバイパスダイオードが並列に接続されている複数の太陽電池ブロックと、前記バイパスダイオードの両端電圧を取得する電圧取得部と、同一の前記太陽電池ブロック内の複数の前記バイパスダイオードの両端電圧を所定期間比較し、該比較の結果に基づいて、前記ストリングに異常が発生しているか否かを判定する制御部と、を備えるものである。
本発明の実施形態に係る太陽光発電システム及び太陽光発電システムを搭載した車両によれば、車両に搭載した太陽電池が発電していない場合に、その原因が太陽電池の異常によるものか否かを判別することができる。
本発明の一実施形態に係る太陽光発電システムの概略構成を示す図である。 図1の太陽電池ブロックが車両に設置された様子を示すイメージ図である。 図1の太陽電池ブロックと電圧取得部の接続の詳細を示す図である。 車両が走行する経路の一例を示すマップである。 図4の経路を車両が走行したときの各ストリングのバイパスダイオードの両端電圧の一例を示す図である。 ルーフ部の各ストリングのバイパスダイオードの両端電圧の時間変化の一例を示す図である。 図6のバイパスダイオードの両端電圧が通常の発電状態か否かを判定した様子を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に示す太陽光発電システム1は、車両に搭載される太陽光発電システムであり、太陽電池ブロック11−1〜11−Nは、車両の各面の外装に貼り付けられている。
太陽光発電システム1は、太陽電池ブロック11−1〜11−Nと、DC/DCコンバータ12と、バッテリ13と、電圧取得部14と、記憶部15と、表示部16と、制御部17とを備える。
太陽電池ブロック11は複数のストリングを備え、各ストリングの両端には並列にバイパスダイオードが接続されている。各ストリングは、太陽電池セルを直列に複数枚接続した構成であり、例えば、20枚程度の太陽電池セルが直列に接続された構成である。図1においては、太陽電池ブロック11が、太陽電池ブロック11−1〜太陽電池ブロック11−NまでのN個である場合を示しているが、太陽電池ブロック11は任意の個数であってよい。太陽電池ブロック11の車両上における設置例などについては後述する。
DC/DCコンバータ12は、太陽電池ブロック11から供給される直流電力を、所定の電圧の直流電力に変換してバッテリ13に供給する。
バッテリ13は、DC/DCコンバータ12から供給される直流電力によって充電される。なお、本実施形態では、太陽電池で発電された電力をバッテリ13に充電しているが、これに限られない。例えば、太陽光発電システム1を搭載した車両がハイブリッド車や電気自動車であれば、動力用モーターに太陽電池で発電された発電電力を供給してもよい。また、発電電力は、車両のエアコンの電動コンプレッサに供給してもよい。上述のような動力用モーターおよび電動コンプレッサは、直流電力で動作するため、太陽電池の発電電力は適切な電圧値に変換して供給される。なお、ACコンセントに接続された外部機器に発電電力を用いる場合には、DC/ACコンバータを介して交流電力に変換してから供給すればよい。
電圧取得部14は、太陽電池ブロック11内の各ストリングの両端に並列に接続されたバイパスダイオードの両端に接続しており、バイパスダイオードの両端電圧(すなわち、ストリングの両端電圧)を取得する。電圧取得部14は、例えば、所定の時間間隔でバイパスダイオ−ドの両端電圧を取得する。電圧取得部14が取得したバイパスダイオードの両端電圧は、制御部17が記憶部15に格納する。電圧取得部14は、例えば、マイコンやプロセッサのA/Dコンバータで構成される。
記憶部15は、電圧取得部14が取得したバイパスダイオードの両端電圧を記憶している。また、記憶部15は、太陽電池ブロック11内の各ストリングが、車両上のどの位置に設置されているかの情報を記憶している。その他、記憶部15は、各種情報を記憶している。また、記憶部15は、必要に応じて書き込みまたは読み出しが可能な記憶素子が用いられていてもよい。記憶部15は、例えば、マイコンやプロセッサのメモリで構成される。なお、記憶部15は、制御部17に組み込まれるような形態であってもよい。また、記憶部15は、USBメモリやSDカードのような外部記憶素子として交換が容易な構成としてもよい。
表示部16は、各種情報を表示する。表示部16は、例えば、太陽電池ブロック11内のある特定のストリングに異常がある場合、制御部17からの制御により、そのストリングが設置されている位置や、そのストリングが異常である旨などを表示する。
制御部17は、太陽光発電システム1全体を制御及び管理するものであり、例えばプロセッサにより構成することができる。制御部17は、電圧取得部14が取得したバイパスダイオードの両端電圧に基づいて、ストリングに異常が発生しているか否かを判定する。
ストリングに異常があり正常に発電していない場合、異常の原因としては、ストリングの故障やストリング表面の汚れなど、種々の原因があり得る。例えば、ストリングの故障の場合には、ストリング内の太陽電池セルの割れ又はヘアクラック、ストリング内の配線の接触不良又は断線などの原因があり得る。また、ストリング表面の汚れの場合には、鳥の糞、枯れ葉、ラベルの貼り付けなどによって汚れていることがあり得る。
制御部17は、太陽電池ブロック11内のある特定のストリングに異常の可能性があると判定すると、そのストリングが設置されている位置や、そのストリングが異常である旨などを、表示部16に表示させる。
制御部17が、ストリングに異常が発生しているか否かを判定する判定処理の詳細については後述する。
ここで、図2を参照して、太陽電池ブロック11が車両に設置された様子の一例を示す。図2に示す例においては、図2(a)に示すA〜Eの車両の5つの面に太陽電池ブロック11がそれぞれ設置されているものとする。車両の5つの面は、Aがフロント部、Bがルーフ部、Cがリア部、Dが右側面部、Eが左側面部である。
図2(b)に、車両の各面A〜Eに設置された太陽電池ブロック11−A〜11−E内のストリングのイメージ図を示す。図2(b)に示すように、車両上の各面の面積などに応じて、太陽電池ブロック11内のストリングの個数は異なっていてもよい。例えば、図2(b)に示す例においては、フロント部に設置された太陽電池ブロック11−Aは、A1〜A4の4個のストリングを含み、ルーフ部、リア部、右側面部、左側面部に設置された太陽電池ブロック11−B〜11−Eは、それぞれ、6個、2個、3個、3個のストリングを含む。太陽電池ブロック11内のストリングは、所望の直流電圧を得るために、必要な数のストリングが直列に接続されている。例えば、右側面部に設置された太陽電池ブロック11−D内のストリングD1〜D3は全て直列に接続されている。また、例えば、ルーフ部に設置された太陽電池ブロック11−B内のストリングは、ストリングB1〜B3及びストリングB4〜B6がそれぞれ直列に接続され、ストリングB1〜B3の直列接続と、ストリングB4〜B6の直列接続とが並列に接続される構成である。なお、図2(b)においては、ストリング間の配線、及びストリングの両端に並列に接続されるバイパスダイオードの図示は省略している。
続いて、図3を参照して、太陽電池ブロック11と電圧取得部14との接続を説明する。図3は、一例として、車両の左側面部に設置された太陽電池ブロック11−Eと電圧取得部14との接続を示し、その他の太陽電池ブロック11(11−A〜11−D)と、電圧取得部14との接続は図示を省略している。なお、各太陽電池ブロック11に電圧取得部14をそれぞれ設けることによって、個別に異常発生の判定を実行してもよい。このような形態であれば、太陽電池ブロック11と電圧取得部14とを接続する配線を各太陽電池ブロック11で調整することができる。よって、余剰配線を低減することができる。
図3に示すように、太陽電池ブロック11−Eが備える3つのストリングE1〜E3は、直列に接続している。また、各ストリングE1〜E3の両端には、それぞれ、並列にバイパスダイオードBD1〜BD3が接続されている。バイパスダイオードBD1〜BD3の両端と電圧取得部14とは配線で接続されており、電圧取得部14は、バイパスダイオードBD1〜BD3の両端電圧を取得することができる。
図3において、太陽電池ブロック11−Eが太陽光の方向を向いており、ストリングE1〜E3が正常に発電している場合、各ストリングの両端、すなわち、各バイパスダイオードの両端には、数ボルト〜10数ボルト程度の電圧が発生する。この際、バイパスダイオードのアノード端を基準にしてカソード端が正になる電圧を正の電圧とすると、正の電圧として数ボルト〜10数ボルト程度の電圧が発生する(以後、この方向を正の方向として電圧を記載する)。また、例えば、ストリングE3に何らかの異常が発生しており、ストリングE3が発電していない場合は、バイパスダイオードBD3に順方向(アノードからカソードへの方向)の電流が流れる。この場合、バイパスダイオードBD3のアノード端を基準にすると、バイパスダイオードBD3のカソード端は0.7ボルト程度小さい値になる。すなわち、バイパスダイオードBD3の両端には−0.7ボルト程度の電圧が発生する。なお、バイパスダイオードBD3に順方向の電流が流れた場合に発生する電圧として−0.7ボルトは一例であり、発生する電圧の値はバイパスダイオードの特性に応じた値となる。また、バイパスダイオードBD3に発生している異常の種類によっては、バイパスダイオードBD3に順方向の電流が流れない場合もあり、両端電圧として負の電圧が発生するのではなく、例えば正の1ボルト程度の電圧が発生するなど、正の電圧ではあるが、通常時に比べて著しく低い電圧が発生する場合もある。
制御部17は、同一の太陽電池ブロック11内の複数のバイパスダイオードの両端電圧、すなわち同一面上に設置されている複数のストリングの両端電圧を所定期間比較し、その比較の結果に基づいて、特定のストリングに異常が発生しているかどうかを判定する。ここで、上記の所定期間は、影の影響などにより一時的にバイパスダイオードの両端に通常の発電電圧が発生していない状態を異常と誤判定することを避けるために設定する期間であり、所定期間の長さは予め設定されていてもよいしユーザが設定してもよい。
例えば、図3に示す例において、太陽電池ブロック11−Eが太陽光の方向を向いており、ストリングE1及びE2が正常で、ストリングE3に何らかの異常が発生している場合、バイパスダイオードBD1及びBD2には、数ボルト〜10数ボルト程度の正の電圧が発生し、バイパスダイオードBD3には、−0.7ボルト程度の負の電圧が発生する。制御部17は、バイパスダイオードBD1及びBD2の両端電圧は所定の閾値(例えば、1.5ボルト)以上であることがあるにも関わらず、バイパスダイオードBD3の両端電圧は所定期間の間、継続して所定の閾値未満である場合、バイパスダイオードBD3に並列して接続するストリングE3に何らかの異常が発生している可能性があると判定する。なお、所定の閾値はストリングの発電特性などに応じて、適宜、適切な値を設定しておけばよい。
太陽電池ブロック11が太陽光を受光しておらず、太陽電池ブロック11内の全てのストリングが発電していない状態では、特定のストリングが異常であるか否かを判定することは困難である。このような状態としては、例えば、車両がトンネル内を走行している場合、屋根つきのガレージに車両を停めている場合等が挙げられる。それゆえ、このような状態ではストリングの比較処理を実行しないほうがよい。そこで、制御部17は、太陽電池ブロック11内の少なくとも1つのバイパスダイオ−ドの両端電圧が所定の閾値以上になった場合に、その太陽電池ブロック11内の複数のバイパスダイオードの両端電圧の比較処理を開始するようにしてもよい。
また、夜間の時間帯のような、明らかに太陽光を受光することができない時間帯は、特定のストリングが異常であるか否かを判定することは困難である。そのため、制御部17は、夜間のような所定の時間帯においては、太陽電池ブロック11内の複数のバイパスダイオードの両端電圧の比較処理を実行しないようにしてもよい。
なお、図3の構成において、バイパスダイオードに並列に、バイパスダイオードの両端をショートさせることができるリレーを追加した構成としてもよい。この場合、制御部17は、あるストリングに異常があると判定した場合、そのストリングに並列に接続しているリレーを閉じてショートさせることによって、異常と検出したストリングに並列に接続しているバイパスダイオードに長期間電流を流れにくくすることができる。これにより、バイパスダイオードの過度な発熱を低減できる。これにより、バイパスダイオードの寿命を延ばすことができる。例えば自宅ガレージに車両を停めている場合において、ある特定のストリングに常に影がさしている場合などは、このようなショート用のリレーは、バイパスダイオードの寿命を延ばすために有効である。
図4及び図5を参照して、車両が様々な方向に向かって走行している場合の太陽電池ブロック11内のバイパスダイオードの両端電圧の一例を示す。図4及び図5においては、太陽電池ブロック11及び太陽電池ブロック11内のストリングの配置は、図2に示す配置であるものとする。
車両は、図4において、9:00から9:40にかけて地点Aから地点Iまで走行するものとする。車両は、9:00に地点Aを通り、5分後の9:05に地点Bを通り、その後、5分毎に各地点を経由して、9:40に地点Iを通るものとする。
図5は、車両が図4の経路を走行した場合の各地点(地点A〜地点I)における、太陽電池ブロック11内の各ストリングの両端電圧(すなわち、バイパスダイオードの両端電圧)の絶対値を示したものである。図5に示す例において、制御部17が、ストリングが正常の発電をしているか否かの判定をする閾値は、1.5ボルトであるものとする。これは、通常のバイパスダイオードの順電流が流れた場合の両端電圧は、1.5ボルトを超えることはほぼないからである。また、制御部17がある特定のストリングが異常であるか否かの判定をするための所定期間は30分であるものとする。
例えば、車両のフロント部に設置された太陽電池ブロック11−A内のストリングA1〜A4におけるバイバスダイオードの両端電圧を参照すると、地点Bにおいて、ストリングA1〜A4の両端電圧は4ボルトとなり、やや発電電力が小さくなっている。これは、図4に示す例においては、日射方向は、ほぼ東の方向から西の方向に向いているため、車両がほぼ西進している地点Bでは、フロント部に設置された太陽電池ブロック11−A の受光量が減るためと考えられる。また、地点E及びFにおいて、ストリングA1〜A4の両端電圧は0ボルト程度となっている。これは、地点E及びFがトンネル内であるためと考えられる。なお、本実施形態では受光量が減ることで両端電圧が4ボルトまで下がるとしたが、周囲に障害物の無い場所などでは散乱光によって発電するので電圧がほとんど低下しない場合もある。但し、発電電流は減少するため、発電電力は低下する。
図5における太陽電池ブロック11−A内のストリングの両端電圧を参照すると、地点E及びFにおいて、ストリングA1〜A4のバイパスダイオードの両端電圧が閾値である1.5ボルト未満となっているが、ある特定のバイパスダイオードだけではなく、ストリングA1〜A4の全てのバイパスダイオードの両端電圧が0ボルトとなっているため、制御部17は、ストリングA1〜A4のいずれかに異常が発生しているとは判定しない。
一方、車両の左側面部に設置された太陽電池ブロック11−E内のストリングE1〜E3におけるバイバスダイオードの両端電圧を参照すると、地点A(9:00)において、ストリングE1及びE3の両端電圧は10ボルトであり閾値以上の電圧となっているが、ストリングE2の両端電圧は1ボルトと閾値未満の値である。そして、ストリングE2の両端電圧は、その後、地点G(9:30)まで所定期間の間、継続して1ボルト又は0ボルトと閾値未満の値である。この場合、制御部17は、ストリングE2に異常があると判定し、その旨、及び、異常発生箇所を表示部16に表示させる。
続いて、バイパスダイオードの両端電圧の他の例を図6に示す。図6は、図2に示す太陽電池ブロック11−B内のストリングB1〜B6の時間変化の一例を示したものである。
図6の測定値について、所定の閾値を例えば1.5ボルトとして、通常の発電をしているか否かを判定したものを図7に示す。図7では、バイパスダイオードの両端電圧が1.5ボルト以上である場合を、通常の発電をしているものとして、記号「○」で表している。また、バイパスダイオードの両端電圧が1.5ボルト未満である場合を、通常の発電をしていないものとして、記号「×」で表している。
図7を参照すると、9:00において、ストリングB1〜B3、B5及びB6の両端電圧は閾値以上の電圧となっているが、ストリングB4の両端電圧は閾値未満の値である。そして、ストリングB4の両端電圧は、その後、9:30まで所定期間の間、継続して閾値未満の値である。この場合、制御部17は、ストリングB4に異常があると判定し、その旨、及び、異常発生箇所を表示部16に表示させる。
なお、上記実施形態においては、図3に示すように、電圧取得部14は、太陽電池ブロック11内の全てのバイパスダイオードの両端電圧を取得していたが、太陽電池ブロック11全体の電圧のみ、例えば、図3の構成では、バイパスダイオードBD1のアノード側と、BD3のカソード側の電圧のみを取得するようにしてもよい。この場合、制御部17は、通常発電時のストリングの両端電圧を加算した分の電圧に、太陽電池ブロック11全体の電圧が満たなければ、いずれかのストリングに異常があると判定する。また、この場合、制御部17は、通常発電時のストリングの両端電圧を加算した分の電圧と、太陽電池ブロック11全体の電圧との差分から、異常が発生している可能性があるストリングの個数を判定することができる。
また、本実施形態では、バイパスダイオードの両端電圧を絶対値の表示に代えて、正なら記号「○」、負なら記号「×」と置き換えて表示してもよい。この場合、異常の原因が配線の接触不良等に起因する低電圧と判別できるため、原因の識別表示を明確にすることができる。
このように、本実施形態によれば、制御部17は、同一の太陽電池ブロック11内の複数のバイパスダイオードの両端電圧を所定期間比較し、その比較の結果に基づいて、ストリングに異常が発生しているか否かを判定する。これにより、車両に搭載される本実施形態の太陽光発電システム1は、発電していないストリングがある場合に、その原因がストリング(太陽電池)の異常によるものか否かを判別することができる。
また、本実施形態によれば、制御部17は、異常が発生していると判定したストリングの位置を、表示部16に表示させる。これにより、車両のユーザは、車両のどの位置のストリングに異常が発生したかを知ることができる。これは、大型車両のルーフ部などのような、汚れを目視で確認することが困難な場所に汚れがある場合に特に有効である。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部やステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。また、本発明について装置を中心に説明してきたが、本発明は装置の各構成部が実行するステップを含む方法、装置が備えるプロセッサにより実行される方法、プログラム、又はプログラムを記録した記憶媒体としても実現し得るものであり、本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
1 太陽光発電システム
11 太陽電池ブロック
12 DC/DCコンバータ
13 バッテリ
14 電圧取得部
15 記憶部
16 表示部
17 制御部
BD1〜BD3 バイパスダイオード

Claims (6)

  1. 車両に搭載される太陽光発電システムであって、
    複数の太陽電池ブロックであって、各該太陽電池ブロックは複数のストリングを含み、各該ストリングの両端にバイパスダイオードが並列に接続されている複数の太陽電池ブロックと、
    前記バイパスダイオードの両端電圧を取得する電圧取得部と、
    同一の前記太陽電池ブロック内の複数の前記バイパスダイオードの両端電圧を所定期間比較し、該比較の結果に基づいて、前記ストリングに異常が発生しているか否かを判定する制御部と、を備える太陽光発電システム。
  2. 請求項1に記載の太陽光発電システムにおいて、前記制御部は、同一の前記太陽電池ブロック内に両端電圧が所定の閾値以上である他のバイパスダイオードがあるにも関わらず、前記所定期間の間、両端電圧が継続して前記所定の閾値未満の値であるバイパスダイオードがあった場合、該バイパスダイオードに並列して接続するストリングに異常が発生していると判定することを特徴とする太陽光発電システム。
  3. 請求項1又は2に記載の太陽光発電システムにおいて、前記制御部は、前記太陽電池ブロック内の少なくとも1つの前記バイパスダイオ−ドの両端電圧が前記所定の閾値以上になると、該太陽電池ブロック内の前記ストリングのいずれかに異常が発生しているか否かの判定処理を開始することを特徴とする太陽光発電システム。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の太陽光発電システムにおいて、前記制御部は、所定の時間帯においては、前記太陽電池ブロック内の前記ストリングのいずれかに異常が発生しているか否かの判定処理を実行しないことを特徴とする太陽光発電システム。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の太陽光発電システムにおいて、
    表示部をさらに備え、
    前記制御部は、異常が発生していると判定した前記ストリングの位置を、前記表示部に表示させることを特徴とする太陽光発電システム。
  6. 太陽光発電システムを搭載した車両であって、該太陽光発電システムは、
    複数の太陽電池ブロックであって、各該太陽電池ブロックは複数のストリングを含み、各該ストリングの両端にバイパスダイオードが並列に接続されている複数の太陽電池ブロックと、
    前記バイパスダイオードの両端電圧を取得する電圧取得部と、
    同一の前記太陽電池ブロック内の複数の前記バイパスダイオードの両端電圧を所定期間比較し、該比較の結果に基づいて、前記ストリングに異常が発生しているか否かを判定する制御部と、を備える太陽光発電システムを搭載した車両。
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