JP2017103609A - アンテナ故障検知装置及び無線通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アンテナの仕様にかかわらず、アンテナの接続故障を検知することが可能なアンテナ故障検知装置、及び無線通信装置を提供する。【解決手段】アンテナ故障検知装置は、コイル21及びコンデンサ22の直列回路を有するLFアンテナ2の故障を検知する。LFアンテナ故障検知装置は、コンデンサ22に並列接続される電気抵抗23と、直列回路に印加された電圧を取得し、取得した電圧と閾値を比較し、比較結果に基づいてLFアンテナ2の接続故障を検知するコントローラ3とを備える。無線通信装置は、LFアンテナ2と、アンテナ故障検知装置とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、アンテナ故障検知装置及び無線通信装置に関する。
近年、LF帯の電波で通信する装置が増えてきている。例えば、車両に設けられている車載機と携帯機との間で、LFアンテナを介して、通信およびID照合を行うことにより、ドアロックの施解錠、エンジンの始動を行うシステムが知られている。特許文献1には、LFアンテナの接続故障の有無を自己診断するアンテナ接続診断装置が開示されている(特許文献1)。
特許文献1のアンテナ接続診断装置は、LFアンテナに直流の検査用電圧を出力する発振回路と、発振回路を制御するスマートECUとを有する。スマートECUは、LFアンテナの接続故障を自己診断する際、発振回路から一定時間に亘って検査用電圧をLFアンテナに出力させてLFアンテナのコンデンサに電荷を蓄積し、電圧供給停止から所定時間経過後のLFアンテナの端子間電圧を閾値と比較する。スマートECUは、この時の端子間電圧が閾値以上となればLFアンテナが正常であると判別する。また、スマートECUは、端子間電圧が閾値より低くなればLFアンテナが異常であると判別する。
特開2008−224522号公報
しかし、特許文献1のアンテナ接続診断装置において、判別用の時間及び閾値はコンデンサの放電電圧波形に基づいて定められる。コンデンサの容量などLFアンテナの仕様により、電圧の立下り波形が異なるため、LFアンテナが変更されると、判別用の時間及び閾値を調整する必要がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、アンテナの仕様にかかわらず、アンテナの接続故障を検知することが可能なアンテナ故障検知装置、及び無線通信装置を提供することにある。
本発明に係るアンテナ故障検知装置は、コイル及びコンデンサの直列回路を有するアンテナの故障を検知するアンテナ故障検知装置であって、前記コンデンサに並列接続される電気抵抗と、前記直列回路に印加された電圧を取得する取得部と、該取得部により取得された電圧及び閾値を比較する比較部と、該比較部の比較結果に基づいて前記アンテナの接続故障を検知する検知部とを備えることを特徴とする。
本発明に係る無線通信装置は、前記アンテナ故障検知装置と、前記アンテナとを備えることを特徴とする。
なお、本願は、このような特徴的な構成を備えるアンテナ故障検知装置又は無線通信装置として実現することができるだけでなく、係る特徴的な処理をステップとするアンテナ故障検知方法又は無線通信方法として実現したり、係るステップをコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現したりすることができる。また、アンテナ故障検知装置又は無線通信装置の一部または全部を実現する半導体集積回路として実現したり、アンテナ故障検知装置又は無線通信装置を含むその他のシステムとして実現したりすることができる。
本発明によれば、アンテナの仕様にかかわらず、アンテナの接続故障を検知することが可能なアンテナ故障検知装置、及び無線通信装置を提供することができる。
実施の形態に係る無線通信装置の構成を示すブロック図である。 地絡故障診断時のスイッチ制御の説明図である。 地絡故障診断時の等価回路図である。 天絡故障診断時のスイッチ制御の説明図である。 天絡故障診断時の等価回路図である。 オープン故障診断時のスイッチ制御の説明図である。 オープン故障診断時の等価回路図である。 地絡故障を検知する場合にコントローラのCPUが実行する処理の手順を示すフローチャートである。 天絡故障を検知する場合にコントローラのCPUが実行する処理の手順を示すフローチャートである。 オープン故障を検知する場合にコントローラのCPUが実行する処理の手順を示すフローチャートである。 周波数と合成インピーダンスとの関係を示すグラフである。 電気抵抗の抵抗値と合成インピーダンスとの関係を示すグラフである。 合成インピーダンスが20Ω以下である場合の電気抵抗の抵抗値の限界値とコイルのインダクタンスとの関係を示すグラフである。 電気抵抗の抵抗値と電圧比との関係を示すグラフである。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施様態を例記して説明する。また、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
(1) 本発明の一様態に係るアンテナ故障検知装置は、コイル及びコンデンサの直列回路を有するアンテナの故障を検知するアンテナ故障検知装置であって、前記コンデンサに並列接続される電気抵抗と、前記直列回路に印加された電圧を取得する取得部と、該取得部により取得された電圧及び閾値を比較する比較部と、該比較部の比較結果に基づいて前記アンテナの接続故障を検知する検知部とを備えることを特徴とする。
本様態にあっては、コイル及びコンデンサの直列回路において電気抵抗をコンデンサと並列に接続することで、直流経路を形成することができる。このため、コンデンサの容量などアンテナの仕様が変化しても、アンテナの端子間の電圧が大きく変化しない。このため、アンテナ故障検知装置は、アンテナの仕様にかかわらず、アンテナの接続故障を検知することが可能である。
(2) 本発明の一様態に係るアンテナ故障検知装置は、前記直列回路の一端及び直流電位の間に介在する第1スイッチと、前記直列回路の前記一端を前記直流電位に接続するように前記第1スイッチの切り替えを制御する制御部とを備え、前記検知部は前記比較部の比較結果に基づいて前記アンテナの地絡故障を検知することを特徴とする。
本様態にあっては、検知部はアンテナの地絡故障を検知することができる。
(3) 本発明の一様態に係るアンテナ故障検知装置は、前記直列回路の前記一端及び接地電位の間に介在する第2スイッチと、前記直列回路の前記一端を前記接地電位に接続するように前記第2スイッチの切り替えを制御する制御部とを備え、前記検知部は前記比較部の比較結果に基づいて前記アンテナの天絡故障を検知することを特徴とする。
本様態にあっては、検知部はアンテナの天絡故障を検知することができる。
(4) 本発明の一様態に係るアンテナ故障検知装置は、前記直列回路の他端及び接地電位の間に介在する第3スイッチと、前記直列回路の前記一端を前記直流電位に接続し、前記直列回路の前記他端を前記接地電位に接続するように前記第1スイッチ及び第3スイッチ夫々の切り替えを制御する制御部とを備え、前記検知部は前記比較部の比較結果に基づいて前記アンテナのオープン故障を検知することを特徴とする。
本様態にあっては、検知部はアンテナのオープン故障を検知することができる。
(5) 本発明の一様態に係る無線通信装置は、上記(1)から(4)のいずれか一つに係るアンテナ故障検知装置と、前記アンテナとを備えることを特徴とする無線通信装置。
本様態にあっては、上記各様態のアンテナ故障検知装置を備えるため、無線通信装置はアンテナの仕様にかかわらず、アンテナの接続故障を自己診断することができる。
[本発明の実施形態の詳細]
図1は実施の形態に係る無線通信装置の構成を示すブロック図である。無線通信装置は、LFアンテナドライバ1と、LFアンテナ2と、コントローラ3とを備える。
LFアンテナドライバ1は、駆動部12を備え、LFアンテナ2を駆動する機能、及びLFアンテナ2の自己診断を行う機能を有するものである。駆動部12は、コントローラ3に接続されており、コントローラ3により動作が制御される。
駆動部12は、発振回路を含み、入力端に入力されたコントローラ3からの指示に応じて、LFアンテナ2を駆動するための例えば矩形波の交流信号をLFアンテナ2へ出力する。ここで、出力すべき交流信号の周波数は必要に応じて予め設定すればよい。駆動部12の出力端には、スイッチSW1aの一端が接続されている。スイッチSW1aの他端には、スイッチSW2aの一端が接続されている。スイッチSW2aの他端は電気抵抗R11を介して、直流電圧Vccを供給する電源(未図示)に接続されている。言い換えれば、スイッチSW2aの他端は直流電位に接続されている。ここで、直流電圧Vccを供給する電源は、LFアンテナドライバ1に内蔵してもよく、LFアンテナドライバ1の外部に設けてもよい。
また、スイッチSW1aの他端には、スイッチSW3aの一端が接続されている。スイッチSW3aの他端は電気抵抗R12を介して接地されている。言い換えれば、スイッチSW3aの他端は接地電位に接続されている。さらに、スイッチSW1aの他端は、ダンピング抵抗R0を介して、後述するLFアンテナ2の第1端子D1に接続されている。
スイッチSW1aは、コントローラ3の制御により、駆動部12からLFアンテナ2へ出力された交流信号の投入又は遮断を切替える。具体的には、LFアンテナ2を駆動する時にオンとされ、自己診断を行う時にオフとされる。ダンピング抵抗R0は、後述するLFアンテナ2が備えるLC直列回路の共振の鋭さを抑制することによってノイズを減衰させるためのものである。スイッチSW2aは本発明に係る第1スイッチとして機能している。スイッチSW3aは本発明に係る第2スイッチとして機能している。
また、駆動部12には、スイッチSW1bの一端が接続されている。スイッチSW1bの他端には、スイッチSW2bの一端が接続されている。スイッチSW2bの他端は電気抵抗R13を介して、直流電圧Vccを供給する電源(未図示)に接続されている。言い換えれば、スイッチSW2bの他端は直流電位に接続されている。スイッチSW1bの他端には、スイッチSW3bの一端が接続されている。スイッチSW3bの他端は電気抵抗R14を介して接地されている。言い換えれば、スイッチSW3bの他端は接地電位に接続されている。スイッチSW3bは本発明に係る第3スイッチとして機能している。
さらに、スイッチSW1bの他端には、後述するLFアンテナ2の第2端子D2に接続されている。スイッチSW1bは、コントローラ3の制御により切替える。具体的には、LFアンテナ2を駆動する時にオンとされ、自己診断を行う時にオフとされる。
LFアンテナ2は、ダンピング抵抗R0を介してスイッチSW1aの他端に接続される第1端子D1と、スイッチSW1bの他端に接続される第2端子D2とを備える。また、LFアンテナ2は、コイル21及びコンデンサ22を直列接続してなるLC直列回路と、抵抗23とを備える。コイル21は、一端が第1端子D1に接続され、他端がコンデンサ22の一端に接続されている。コンデンサ22の他端が第2端子D2に接続されている。抵抗23は一端がコイル21とコンデンサ22との間に接続され、他端がコンデンサ22と第2端子D2との間に接続されている。即ち、抵抗23はコンデンサ22に並列接続されている。
コントローラ3は、例えば、CPU及びメモリなどを含むマイコンである。CPUはメモリに予め記憶されたプログラム及びデータを読み出して実行することにより、種々の制御処理及び演算処理などを行う。コントローラ3は、本発明に係る取得部、比較部、検知部、及び制御部として機能している。なお、コントローラ3のメモリには、後述する第1〜3閾値が記憶されている。
コントローラ3は、駆動部12に接続されており、駆動部12に発振指示を出力する。また、コントローラ3は、スイッチSW1a、スイッチSW2a、スイッチSW3a、スイッチSW1b、スイッチSW2b、及びスイッチSW3b夫々に接続されており、これらのスイッチ夫々に切替え信号を出力することで、各スイッチの切り替えを制御する。これにより、コントローラ3は、LFアンテナ2を駆動する駆動モードと、LFアンテナ2の自己診断を行う診断モードとを切替える。
具体的には、駆動モードでは、コントローラ3は、スイッチSW1a、及びスイッチSW1bをオン、他の各スイッチをオフとし、駆動部12に発振指示を出力する。駆動部12は、コントローラ3からの発振指示に応じて、LFアンテナ2へ交流信号を出力する。LFアンテナ2のLC直列回路に共振が発生する。これにより、LFアンテナ2は駆動され、発信可能な状態となる。
診断モードでは、コントローラ3は、スイッチSW1a及びスイッチSW1bをオフとする。また、コントローラ3は、スイッチSW2a、スイッチSW3a及びスイッチSW2b、スイッチSW3bのオンオフの組み合わせを変化させて、LFアンテナ2の地絡、天絡及びオープン故障を検知するための直流経路を形成する。コントローラ3は、LC直列回路に印加された直流電圧を取得し、取得した電圧をコントローラ3のメモリに予め記憶された第1閾値、第2閾値、又は第3閾値と比較し、比較結果に基づいてLFアンテナ2の地絡、天絡又はオープン故障を検知する。コントローラ3は、例えば報知部(図示しない)に接続されており、LFアンテナ2の地絡、天絡又はオープン故障を検知した場合に、報知部にその旨を報知させる。
LC直列回路に印加された直流電圧は、例えば、図1に示すように、スイッチSW1a、スイッチSW2a、及びスイッチSW3aの接続箇所に位置するA点で取得してもよく、スイッチSW1b、スイッチSW2b、及びスイッチSW3bの接続箇所に位置するB点で取得してもよい。以下、コントローラ3がA点に接続され、A点の電圧に基づいて検知する場合について説明する。
図2は地絡故障診断時のスイッチ制御の説明図である。図3は地絡故障診断時の等価回路図である。図2に示すように、地絡故障診断時に、コントロータ3はスイッチSW2aをオン、スイッチSW3a、スイッチSW2b、スイッチSW3bをオフとする。これにより、図3に示すように、直流電圧Vccが印加された電気抵抗R11は、ダンピング抵抗R0を介してLFアンテナ2の第1端子D1に接続されている。LFアンテナ2の第2端子D2はオープンにされている。
LFアンテナ2が正常な場合、A点の電圧VaがVccとなる。一方で、LC直列回路の一部が地絡した場合、A点の電圧VaがVccより低くなる。例えば、A点及びダンピング抵抗R0の間のC点で地絡した場合、A点は接地されるため、電位が接地電位となる。このように、A点の電圧Vaに基づいて、LFアンテナ2の地絡故障の有無を判断することができる。
例えば、コントローラ3は、A点の電圧Vaを取得して、メモリに予め記憶された第1閾値と比較する。第1閾値はVcc以下の値として適宜に設定さればよい。コントローラ3は、A点の電圧Vaが第1閾値以上となる場合(図2において「H」と記す)、LFアンテナ2が正常であると判断する。一方で、コントローラ3は、A点の電圧Vaが第1閾値より小さい場合(図2において「L」と記す)、地絡故障が発生していると判断する。
図4は天絡故障診断時のスイッチ制御の説明図である。図5は天絡故障診断時の等価回路図である。図4に示すように、天絡故障診断時に、コントローラ3は、スイッチSW3aをオン、スイッチSW2a、スイッチSW2b、スイッチSW3bをオフとする。これにより、図5に示すように、接地された電気抵抗R12は、ダンピング抵抗R0を介してLFアンテナ2の第1端子D1に接続されている。LFアンテナ2の第2端子D2はオープンにされている。
LFアンテナ2が正常な場合、A点は電圧が印加されていないため、電位が接地電位となる。一方で、LC直列回路の一部が天絡した場合、A点は電圧が印加されるため、電位が接地電位より高くなる。例えば、A点及びダンピング抵抗R0の間のC点で天絡した場合、A点は電源電圧が印加されるため、電圧VaがVccとなる。このように、A点の電圧Vaに基づいて、LFアンテナ2の天絡故障の有無を判断することができる。
例えば、コントローラ3は、A点の電圧Vaを取得してメモリに予め記憶された第2閾値と比較する。ここで、第2閾値は、Vcc以下の値として適宜に設定さればよい。また、第2閾値は第1閾値と同じでもよく、異なってもよい。コントローラ3は、A点の電圧Vaが第2閾値以上となる場合(図4において「H」と記す)、天絡故障が発生していると判断する。一方で、コントローラ3は、A点の電圧Vaが第2閾値より小さい場合(図4において「L」と記す)、LFアンテナ2が正常であると判断する。
図6はオープン故障診断時のスイッチ制御の説明図である。図7はオープン故障診断時の等価回路図である。オープン故障診断時に、コントローラ3はスイッチSW2a及びスイッチSW3bをオン、スイッチSW3a及びスイッチSW2bをオフとする。これにより、図7に示すように、直流電圧Vccが印加された電気抵抗R11は、ダンピング抵抗R0を介してLFアンテナ2の第1端子D1に接続されている。LFアンテナ2の第2端子D2は、接地された電気抵抗R14に接続されている。
LFアンテナ2が正常な場合、A点は電流が流れるため、電圧VaがVccより低いV1となる。一方で、LFアンテナ2にオープン故障が発生した場合、A点の電圧VaがVccとなる。このように、A点の電圧Vaに基づいて、LFアンテナ2のオープン故障の有無を判断することができる。
例えば、コントローラ3は、A点の電圧Vaを取得してメモリに予め記憶された第3閾値と比較する。第3閾値は、VccとV1との間の値に設定すればよい。コントローラ3は、A点の電圧Vaが第3閾値以上となる場合(図6において「H」と記す)、オープン故障が発生していると判断する。一方で、コントローラ3は、A点の電圧Vaが第3閾値より小さい場合(図6において「L」と記す)、LFアンテナ2が正常であると判断する。
図8は地絡故障を検知する場合にコントローラ3のCPUが実行する処理の手順を示すフローチャートである。CPUは、各スイッチに切替え信号を出力した場合に処理を実行する。
CPUは、A点の電圧Vaを取得する(ステップS1)。CPUは、メモリから第1閾値を読み出し(ステップS2)、ステップS1において取得したA点の電圧Vaが第1閾値以上であるか否かを判定する(ステップS3)。
A点の電圧Vaが第1閾値以上であると判定した場合(ステップ3:YES)、CPUは処理を終了する。A点の電圧Vaが第1閾値以上ではないと判定した場合(ステップ3:NO)、CPUは報知部に地絡故障を報知する指示を出力し(ステップS4)、処理を終了する。
図9は天絡故障を検知する場合にコントローラ3のCPUが実行する処理の手順を示すフローチャートである。CPUは、各スイッチに切替え信号を出力した場合に処理を実行する。
CPUは、A点の電圧Vaを取得する(ステップS11)。CPUは、メモリから第2閾値を読み出し(ステップS12)、ステップS11において取得したA点の電圧Vaが第2閾値以上であるか否かを判定する(ステップS13)。
A点の電圧Vaが第2閾値以上であると判定した場合(ステップS13:YES)、CPUは報知部に天絡故障を報知する指示を出力し(ステップS14)、処理を終了する。A点の電圧Vaが第2閾値以上ではないと判定した場合(ステップS13:NO)、CPUは処理を終了する。
図10はオープン故障を検知する場合にコントローラ3のCPUが実行する処理の手順を示すフローチャートである。CPUは、各スイッチに切替え信号を出力した場合に処理を実行する。
CPUは、A点の電圧Vaを取得する(ステップS21)。CPUは、メモリから第3閾値を読み出し(ステップS22)、ステップS21において取得したA点の電圧Vaが第3閾値以上であるか否かを判定する(ステップS23)。
A点の電圧Vaが第3閾値以上であると判定した場合(ステップS23:YES)、CPUは報知部にオープン故障を報知する指示を出力し(ステップS24)、処理を終了する。A点の電圧Vaが第3閾値以上ではないと判定した場合(ステップS23:NO)、CPUは処理を終了する。
なお、LFアンテナ2の送信能力及び自己診断時の確実性を両立するために、LFアンテナ2では、LF電波の送信のため、所定以上の電流値を有する電流を流す必要がある。このため、LFアンテナ2の合成インピーダンスZは小さいことが望ましい。合成インピーダンスZは以下の式(1)により示される。
Figure 2017103609
ここで、fは発振回路から出力される信号の周波数、Lはコイル21のインダクタンス、Rは電気抵抗23の抵抗値、Cはコンデンサ22の静電容量である。通常、周波数fはLC直列回路の共振周波数f0 と等しい。共振周波数f0は以下の式(2)により示される。
Figure 2017103609
駆動モードでは、抵抗23の抵抗値が小さすぎると、例えば125kHzの周波数で合成インピーダンスZが大きくなり、所望の電流値を流すことができなくなる。合成インピーダンスZはコイル21のインダクタンスLによっても変化するが、LFアンテナ2に使用されるコイル21として、インダクタンスLが100μH〜400μH程度と設定されることが多い。また、合成インピーダンスZの値は回路によって異なるが、本実施の形態では、20Ω以下とした場合を想定する。
図11は周波数fと合成インピーダンスZとの関係を示すグラフである。図11では、横軸が周波数fを示し、縦軸が合成インピーダンスZを示す。また、点線でLFアンテナ2がコイル21及びコンデンサ22から構成された従来構成の場合を示し、実線でLFアンテナ2がコイル21、コンデンサ22及び抵抗23から構成された本実施の形態を示す。ここで、コイル21のインダクタンスLが300μH、コンデンサ22の静電容量Cが5404pF、電気抵抗23の抵抗値Rが5kΩとされる。
図11に基づいて、本実施の形態のように抵抗23をコンデンサ22に並列接続すると、一定の合成インピーダンスZの増加が見られる。また、周波数fが125kHzである場合、合成インピーダンスZが20Ω以下であるため、所定以上の電流値を有する電流を流すことができる。このため、LFアンテナ2の送信能力が確保される。
図12は電気抵抗23の抵抗値Rと合成インピーダンスZとの関係を示すグラフである。図12では、横軸が電気抵抗23の抵抗値Rを示し、縦軸が合成インピーダンスZを示す。また、点線でコイル21のインダクタンスLが100μHである場合の関係を示し、実線でコイル21のインダクタンスLが400μHである場合の関係を示す。
図12に示すように、コイル21のインダクタンスLが大きくなると、合成インピーダンスZも大きくなる。また、コイル21のインダクタンスLが100μHである場合には、電気抵抗23の抵抗値Rが299Ω以上になると、合成インピーダンスZが20Ω以下になる。コイル21のインダクタンスLが400μHである場合には、電気抵抗23の抵抗値Rが4.93kΩ以上になると、合成インピーダンスZが20Ω以下になる。
図13は、合成インピーダンスZが20Ω以下である場合の電気抵抗23の抵抗値Rの限界値とコイル21のインダクタンスLとの関係を示すグラフである。図13では、横軸がコイル21のインダクタンスLを示し、縦軸が電気抵抗23の抵抗値Rの限界値、即ち合成インピーダンスZが20Ω以下になる条件を満足する電気抵抗23の最小抵抗値を示す。図13に示すように、コイル21のインダクタンスLが大きくなると、電気抵抗23の抵抗値Rの限界値も大きくなる。
一方で、診断モードでは、特にオープン故障診断を行う場合に、オープン故障の有無を確実に判定するために、抵抗23の抵抗値を適当に設定する必要がある。
LFアンテナ2が正常接続されていない場合、A点の電圧VaはVccとなる。LFアンテナ2が正常接続された場合、A点の電圧Vaは以下の式(3)により示される。
Figure 2017103609
ここで、Rは電気抵抗23の抵抗値、R1 は電気抵抗R11の抵抗値、R2 は電気抵抗R14の抵抗値、R3 は電気抵抗R0の抵抗値である。
このように、電気抵抗23の抵抗値Rを大きくすると、正常接続時のA点の電圧Vaも大きくなる。第3閾値がVaとVccとの間の値であるため、この電圧VaがVccに近ければ近いほど、第3閾値に対して余裕がなくなり、判定の確実性が低減する虞がある。
A点の電圧Vaは、電気抵抗23の抵抗値Rが0Ωである場合のA点の電圧Va0のほぼ1.1倍以下が好ましい。
電気抵抗23の抵抗値Rが0Ωである場合、A点の電圧Va0は以下の式(4)により示される。
Figure 2017103609
式(3)、(4)により、以下の式(5)が得られる。
Figure 2017103609
1 を6.5kΩ、R2 を8.5kΩ、R3 を0Ωとする場合、式(5)により、Rが2.28kΩ以下と求められる。Rが2.28kΩである場合、式(1)により、Lが272μHと求められる(図13に示されている)。
図14は電気抵抗23の抵抗値Rと電圧比との関係を示すグラフであり、式(5)から得られるグラフである。ここで、電圧比はA点の電圧Vaの直流電圧Vccに対する比である。A点の電圧Vaの直流電圧Vccに対する比である。
従って、本実施の形態では、コイル21のインダクタンスLが100〜272μH、電気抵抗23の抵抗値Rが299Ω〜2.28KΩとすることが好ましい。この場合、LFアンテナ2の送信能力及び自己診断時の確実性を両立することができる。
以上の実施の形態では、コントローラ3がLFアンテナドライバ1の外部に設けられた場合について説明したが、コントローラ3はLFアンテナドライバ1に内蔵してもよい。
以上の実施の形態では、コントローラ3が図1に示すA点に接続され、A点の電圧Vaに基づいて検知する場合について説明したが、コントロータ3は図1に示すB点に接続され、B点の電圧基づいて検知するように構成されてもよい。この場合、スイッチSW2bは本発明に係る第1スイッチとして機能しており、スイッチSW3bは本発明に係る第2スイッチとして機能しており、スイッチSW3aは本発明に係る第3スイッチとして機能している。
以上の実施の形態では、LFアンテナ2の自己診断について説明したが、電気抵抗をコンデンサに並列接続し、LC直列回路に印加された電圧に基づいて検知する構成はLFアンテナ以外のアンテナにも適用することができる。
実施の形態では、コイル21及びコンデンサ22の直列回路において電気抵抗23をコンデンサ22と並列に接続することで、直流経路を形成することができる。このため、コンデンサ22の容量などLFアンテナ2の仕様が変化しても、LFアンテナ2の端子間の電圧が大きく変化しない。このため、コントローラ3は、LFアンテナ2の仕様にかかわらず、LFアンテナ2の接続故障を検知することは可能となる。
実施の形態では、スイッチSW2をオン、スイッチSW3a、スイッチSW2b、スイッチSW3bをオフとすることで、LFアンテナ2の端子D1を直流電位に接続し、端子D2をオープンにする。このため、コントローラ3はLFアンテナ2の地絡故障を検知することができる。
実施の形態では、スイッチSW3aをオン、スイッチSW2a、スイッチSW2b、スイッチSW3bをオフとすることで、LFアンテナ2の端子D1を接地し、端子D2をオープンにする。このため、コントローラ3はLFアンテナ2の天絡故障を検知することができる。
実施の形態では、スイッチSW2a及びスイッチSW3bをオン、スイッチSW3a及びスイッチSW2bをオフとすることで、LFアンテナ2の端子D1を直流電位に接続し、端子D2を接地電位に接続する。このため、コントローラ3はLFアンテナ2のオープン故障を検知することができる。
実施の形態では、無線通信装置は、LFアンテナ2と、LFアンテナ2の接続故障を検知する装置とを備えるため、LFアンテナの仕様にかかわらず、LFアンテナの接続故障を自己診断することができる。なお、このような無線通信装置は、車両のスマートエントリー(登録商標)システム、スマートスタートシステム、タイヤ空気圧監視システム、及びウェルカムライトなどに適用することができる。
1 LFアンテナドライバ
12 駆動部
13 リターンライン
2 LFアンテナ
21 コイル
22 コンデンサ
23 電気抵抗
3 コントローラ
A、B 端子
D1、D2 端子
R11、R12、R13、R14 電気抵抗
R0 ダンピング抵抗
SW1a スイッチ
SW1b スイッチ
SW2a スイッチ
SW2b スイッチ
SW3a スイッチ
SW3b スイッチ

Claims (5)

  1. コイル及びコンデンサの直列回路を有するアンテナの故障を検知するアンテナ故障検知装置であって、
    前記コンデンサに並列接続される電気抵抗と、
    前記直列回路に印加された電圧を取得する取得部と、
    該取得部により取得された電圧及び閾値を比較する比較部と、
    該比較部の比較結果に基づいて前記アンテナの接続故障を検知する検知部と
    を備えることを特徴とするアンテナ故障検知装置。
  2. 前記直列回路の一端及び直流電位の間に介在する第1スイッチと、
    前記直列回路の前記一端を前記直流電位に接続するように前記第1スイッチの切り替えを制御する制御部と
    を備え、
    前記検知部は前記比較部の比較結果に基づいて前記アンテナの地絡故障を検知することを特徴とする請求項1に記載のアンテナ故障検知装置。
  3. 前記直列回路の前記一端及び接地電位の間に介在する第2スイッチと、
    前記直列回路の前記一端を前記接地電位に接続するように前記第2スイッチの切り替えを制御する制御部と
    を備え、
    前記検知部は前記比較部の比較結果に基づいて前記アンテナの天絡故障を検知することを特徴とする請求項1に記載のアンテナ故障検知装置。
  4. 前記直列回路の他端及び接地電位の間に介在する第3スイッチと、
    前記直列回路の前記一端を前記直流電位に接続し、前記直列回路の前記他端を前記接地電位に接続するように前記第1スイッチ及び第3スイッチ夫々の切り替えを制御する制御部と
    を備え、
    前記検知部は前記比較部の比較結果に基づいて前記アンテナのオープン故障を検知することを特徴とする請求項1に記載のアンテナ故障検知装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一つに記載のアンテナ故障検知装置と、
    前記アンテナと
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
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