JP2017103099A - 電気部品用ソケット - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた帯電防止性能を有すると共に、耐電圧特性や加工性等にも優れたソケット本体を備える電気部品用ソケットを提供する。
【解決手段】ICソケット10のソケット本体11において、上側固定プレート14を、板状の絶縁性部材16と、帯電防止材料で形成されて絶縁性部材16の表面に設けられた表面帯電防止層17とを設ける。また、このソケット本体11の絶縁性部材16及び表面帯電防止層17には、それぞれ、コンタクトピン40を配設する挿通孔14aが、略同径に連通形成される。そして、この表面帯電防止層17の上に、ICパッケージ30が収容される。ソケット本体11に、耐電圧特性や強度等に優れた絶縁性部材16と、帯電防止性に優れた表面帯電防止層17とを用いて上側固定プレート14を構成できるので、帯電防止性、強度、加工性等の様々な特性に優れたソケット本体11を得ることが容易になる。
【選択図】図2

Description

この発明は、半導体装置(以下「ICパッケージ」)等の電気部品を収容して配線基板に電気的に接続する電気部品用ソケットに関する。
従来、この種の電気部品用ソケットとしては、例えば、下記特許文献1に記載されたものが知られている。
特許文献1の電気部品用ソケットでは、配線基板上に電気部品用ソケットを配設し、その電気部品用ソケットのソケット本体に設けられた収容面に、ICパッケージを収容する。そして、このソケット本体内に配設された複数のコンタクトピンを用いて、その配線基板の電極とそのICパッケージの端子とを電気的に接続する。
これらのコンタクトピンは、それぞれ、コイルスプリングと、その両端に設けられた第1、第2プランジャとを備えている。そして、ICパッケージの端子を第1プランジャに押圧すると、コイルスプリングの付勢力によって、第1及び第2プランジャと配線基板の電極及びICパッケージの端子とを適切な接圧で接触し、これにより、ICパッケージを配線基板に電気的に接続している。
特開2008−14704号公報
上記特許文献1に示したような電気部品用ソケットでは、コンタクトピン同士がショートしないように、通常、ソケット本体を絶縁体で形成している。
しかし、絶縁体には、帯電し易く、そのために、その表面に静電気が発生し易いという特性がある。このため、従来の電気部品用ソケットには、ICパッケージを収容して動作させている時(例えばバーンインテストを行っている時)に、そのソケット本体の収容面に発生した静電気でICパッケージが破損するおそれがあるという不都合や、そのソケット本体の表面に塵埃が付着し易くなる等の不都合があった。
これに対して、帯電防止性のある材料でソケット本体を形成することによって、このような不都合を防止・抑制することも考えられる。
しかし、ソケット本体の形成材料としては、そのソケット本体に挿通されたコンタクトピン同士をショートさせないために、十分に耐電圧特性が高いものを使用する必要があり、更には、強度が十分に高く、加工性に優れたものを使用する必要がある。
これらの条件を全て満たすと共に、十分な帯電防止性を有する材料を得ることは、現状では困難である。
そこで、この発明の課題は、優れた帯電防止性能を有すると共に、耐電圧特性や加工性等にも優れたソケット本体を備える電気部品用ソケットを提供することにある。
かかる課題を解決するために、請求項1に係る発明は、配線基板上に配置され、電気部品が収容されるソケット本体を有し、該ソケット本体には、伸縮自在のコンタクトピンが配設され、該コンタクトピンを介して、該ソケット本体に収容された該電気部品の端子を、該配線基板の電極に電気的に接続する電気部品用ソケットであって、前記ソケット本体は、板状の絶縁性部材と、帯電防止材料で形成されて該絶縁性部材の表面に設けられた表面帯電防止層とを備え、該ソケット本体の該絶縁性部材及び該表面帯電防止層には、それぞれ、前記コンタクトピンを配設する挿通孔が、略同径に連通形成され、該表面帯電防止層上に、前記電気部品が収容される電気部品用ソケットとしたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の構成に加えて、前記ソケット本体の前記挿通孔を、前記電気部品の前記端子よりも大径に形成すると共に、前記コンタクトピンの、該電気部品の該端子に当接される接触部を、該挿通孔よりも小径に形成することにより、該電気部品を前記ソケット本体に収容した際に、該コンタクトピンと該ソケット本体の前記表面帯電防止層とが電気的に接触しないように構成したことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加えて、前記ソケット本体の、前記配線基板と対向する面に、帯電防止材料で形成された裏面帯電防止層が設けられたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の構成に加えて、前記ソケット本体は、上側プレートと下側プレートとを少なくとも備え、該上側プレートの表面に前記表面帯電防止層が設けられると共に、該上側プレートの裏面又は該下側プレートの表面の少なくとも一方に、帯電防止材料で形成された中間面帯電防止層が設けられたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、ソケット本体に、板状の絶縁性部材を設けると共に、その絶縁性部材の表面に表面帯電防止層を設け、その表面帯電防止層上に電気部品を収容することにした。このため、請求項1の発明によれば、絶縁性部材を絶縁性や加工性等に十分に優れたものにすれば、表面帯電防止層がこれらの特性に優れていることは必須では無い。このため、請求項1の発明によれば、帯電防止性に優れた表面帯電防止材料を選択し易くなり、その結果、優れた帯電防止性能を有すると共に耐電圧特性や加工性等にも優れたソケット本体を得ることが容易になる。
請求項2の発明によれば、コンタクトピンとソケット本体の表面帯電防止層とが電気的に接触しないので、絶縁性が低い表面帯電防止層を使用することが可能になり、従って、優れた帯電防止性能を有すると共に耐電圧特性や加工性等にも優れたソケット本体を得ることが、更に容易になる。
請求項3の発明によれば、裏面帯電防止層を設けたので、ソケット本体の裏面の帯電をも抑えることができる。
請求項4の発明によれば、中間面帯電防止層を設けたので、ソケット本体の中間面の帯電をも抑えることができる。
この発明の実施の形態1に係る電気部品用ソケットの全体構成を概念的に示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係るソケット本体の要部構成を概念的に示す断面図であり、(a)は電気部品を収容していない状態、(b)は電気部品を収容している状態である。 この発明の実施の形態2に係るソケット本体の要部構成を概念的に示す断面図であり、(a)は電気部品を収容していない状態、(b)は電気部品を収容している状態である。 この発明の実施の形態3に係るソケット本体の要部構成を概念的に示す断面図であり、(a)は電気部品を収容していない状態、(b)は電気部品を収容している状態である。 この発明の実施の形態4に係るソケット本体の要部構成を概念的に示す断面図であり、(a)は電気部品を収容していない状態、(b)は電気部品を収容している状態である。
[発明の実施の形態1]
図1及び図2に、この発明の実施の形態1を示す。
この実施の形態1の「電気部品用ソケット」としてのICソケット10は、図2に示すように、配線基板20上に配置されると共に、上面に「電気部品」としてのICパッケージ30が収容される。このICソケット10は、例えばICパッケージ30に対するバーンイン試験の試験装置等に用いられる。
この実施の形態1のICパッケージ30は、略方形状のパッケージ本体31の下面の略方形の所定領域に、複数の端子32が、マトリックス状に配置されている。なお、図2では、端子32を1個のみ示している。
ICソケット10は、図1に示すように、配線基板20上に配置されたソケット本体11を備えている。このソケット本体11は、平面視において略四角形の外枠部材12と、コンタクトモジュール13とを備えている。このコンタクトモジュール13には、複数のコンタクトピン40がマトリックス状に配設され、その上面側が、ICパッケージ30を収容する収容面13aになっている。
コンタクトモジュール13は、図2(a)及び(b)に示すように、上側固定プレート14と下側固定プレート15とを備えている。これら上側固定プレート14及び下側固定プレート15は、外枠部材12に固定保持されている。
ここで、上側固定プレート14は、板状の絶縁性部材16と、表面帯電防止層17とを備えている。
絶縁性部材16は、例えばガラスエポキシ樹脂等で形成される。ガラスエポキシ樹脂を使用することにより、耐電圧特性が非常に高く(従って、隣接するコンタクトピン40間のショートが非常に発生し難く)、強度や加工性、耐熱性等にも優れた絶縁性部材16を得ることができる。
表面帯電防止層17は、例えば、炭素や金属等の導電性フィラーを、ガラスエポキシ樹脂に充填することで作製できる。この表面帯電防止層17の形成材料は、十分な帯電防止性を有するものであれば良いが、その帯電防止性能を損なわない範囲内で絶縁性や強度等を備えたものを使用してもよい。
この実施の形態1の上側固定プレート14は、例えば、ガラスエポキシ樹脂の層を積層することによって絶縁性部材16を形成した後、最後の層(表面に露出する層)に導電性フィラーを充填して表面帯電防止層17を形成することで、作製できる。但し、表面帯電防止層17は、絶縁性部材16の表面への塗布やメッキ等で形成してもよく、表面帯電防止層17用の板材を形成した後で絶縁性部材16に貼り付けることとしてもよく、他の方法で形成しても良い。
一方、下側固定プレート15は、例えば、上側固定プレート14の絶縁性部材16と同じ材料で形成できるが、他の材料で形成してもよい。但し、十分な耐電圧特性、強度、加工性、耐熱性等を備える形成材料を使用することが望ましい。
これら上側固定プレート14及び下側固定プレート15には、挿通孔14a及び15aが設けられている。図2(a)に示すように、上側固定プレート14の挿通孔14aは、小径の上部挿通孔14bと大径の下部挿通孔14cとを備えている。この実施の形態1では、上部挿通孔14bを、その周縁部にICパッケージ30の端子32が接触することの無いよう、この端子32よりも十分大きい径に形成する(後述)。一方、下側固定プレート15の挿通孔15aは、上側固定プレート14の下部挿通孔14cよりもやや小径の上部挿通孔15bと、その上部挿通孔15bよりも更に小径の下部挿通孔15cとを備えている。
ここで、上側固定プレート14の挿通孔14aは、絶縁性部材16上に表面帯電防止層17を形成(或いは貼り付け等)した後で、これら絶縁性部材16及び表面帯電防止層17に貫通孔を形成することで、得られる。このため、挿通孔14aは、絶縁性部材16に形成された部分と表面帯電防止層17に形成された部分とで、略同径となる。絶縁性部材16と表面帯電防止層17とで同時に挿通孔14aを形成することで、その製造工程を簡略化して製造コストを抑えることができる。また、上部挿通孔14bの周縁部にICパッケージ30の端子32が接触しないように、この上部挿通孔14bの表面側の開口端部分を面取して拡径させてもよい(図示せず)。
コンタクトピン40は、図2(a)及び(b)に示すように、導電性の段付き円筒状の第1プランジャ41と、導電性の丸棒状の第2プランジャ42とを備えている。このコンタクトピン40の内部には、これら第1プランジャ41と第2プランジャ42とを相互に離間する方向に付勢するコイルスプリング(図示せず)が設けられている。
第1プランジャ41は、外筒部41aと、該外筒部41aよりも小径の上側接触部41bとを有している。また、外筒部41aには突設部41cが設けられている。この突設部41cが、上側固定プレート14の上部挿通孔14bと下部挿通孔14cとの段差部14dに当接することで、コンタクトピン40の上方向への移動が規制される。更には、この突設部41cが、上側固定プレート14の下部挿通孔14cと下側固定プレート15の上部挿通孔15bとの段差部15dに当接することで、コンタクトピン40の下方向への移動が規制される。
なお、この実施の形態1では、第1プランジャ41の外筒部41aを、挿通孔14aの上部挿通孔14bと略同径に形成したので、第1プランジャ41の下降時に(後述)、この第1プランジャ41の外筒部41aが上部挿通孔14bにガイドされ、そのため、この第1プランジャ41が鉛直方向から傾いてしまうことが無い。
また、この実施の形態1では、上側接触部41bを、この上部挿通孔14bよりも十分小さい径に形成した。これにより、第1プランジャ41の下降した際に、上側接触部41bが上側固定プレート14の上部挿通孔14bの周縁部に接触することを防止できる(後述)。
第2プランジャ42は、第1プランジャ41の外筒部41aに挿入され、その先端に下側接触部42aが設けられている。
次に、この実施の形態1に係るICソケット10の作用について、図2(a)及び(b)を用いて説明する。
このICソケット10にICパッケージ30を収容する際には、まず、ソケット本体11の収容面13aに、ICパッケージ30を収容し(図2(a)参照)、続いて、このICパッケージ30を上から押圧する。すると、コンタクトピン40のコイルスプリング(図示せず)が収縮して、このICパッケージ30が下降する。これにより、コンタクトピン40の第1プランジャ41の上側接触部41bがICパッケージ30の端子32に適切な接圧で圧接されるようになると共に、第2プランジャ42の下側接触部42aが配線基板20の電極21に適切な接圧で圧接されるようになる(図2(b)参照)。その結果、ICパッケージ30と配線基板20とを、十分に低く且つ安定した電気抵抗で、電気的に接続できるようになる。
ここで、この実施の形態1では、ICパッケージ30の端子32及び第1プランジャ41の上側接触部41bを、上側固定プレート14の上部挿通孔14bよりも小径に形成した(上述)。このため、ICソケット10にICパッケージ30が収容された際に、これら端子32及び上側接触部41bが上部挿通孔14bの外縁部付近に接触することは無く、従って、これら端子32及び上側接触部41bが表面帯電防止層17と導通して、隣接するコンタクトピン40同士がショートすることも無い。
なお、表面帯電防止層17の形成材料として耐電圧特性が十分に高いものを使用する場合には、この表面帯電防止層17にICパッケージ30の端子32及び第1プランジャ41の上側接触部41bが接触しても、隣接するコンタクトピン40同士がショートすることは無い。但し、これら端子32及び上側接触部41bが表面帯電防止層17に接触しない構造を採用することで、耐電圧特性が低い材料で表面帯電防止層17を形成することが可能となり、これによって、表面帯電防止層17を形成する材料の選択の自由度を高めることができる。
以上説明したように、この実施の形態1によれば、ソケット本体11に、板状の絶縁性部材16と表面帯電防止層17とを設けたので、表面帯電防止層17として耐電圧特性や強度、加工性等が不十分なものを使用しても、これらの特性が十分に優れたソケット本体11を得ることができる。このため、表面帯電防止層17を形成する材料の選択の自由度が増大して、帯電防止性、強度、加工性等の様々な特性に優れたソケット本体11を得ることが容易になる。
加えて、ICパッケージ30の端子32やコンタクトピン40の上側接触部41bが表面帯電防止層17に接触しないように構成することにより、耐電圧特性が低い表面帯電防止層の使用を一層容易にでき、これにより、優れた帯電防止性能を有すると共に耐電圧特性や加工性等にも優れたソケット本体11を得ることをますます容易にできる。
[発明の実施の形態2]
図3に、この発明の実施の形態2を示す。
この実施の形態2は、下側固定プレートに裏面帯電防止層を設けた点で、上述の実施の形態1と異なる。なお、図3において、図1及び図2と同じ符号を附した構成部分は、これらの図と同じものを示している。
すなわち、この実施の形態2に係る下側固定プレート50は、絶縁性部材51と裏面帯電防止層52とを備えている。
絶縁性部材51の構造や形成材料は、例えば、上述の実施の形態1に係る絶縁性部材16と同じでよい。
裏面帯電防止層52は、上述の実施の形態1における表面帯電防止層17と同様、例えば、炭素や金属等の導電性フィラーを、ガラスエポキシ樹脂に充填することで作製できる。また、裏面帯電防止層52の形成材料は、表面帯電防止層17と同様、その帯電防止性能を損なわない範囲内で絶縁性や強度等を備えたものを使用してもよい。
この実施の形態2の下側固定プレート50は、例えば、ガラスエポキシ樹脂の層を積層することによって絶縁性部材51を形成した後、最後の層(裏面に露出する層)に導電性フィラーを充填して裏面帯電防止層52を形成することで、作製できる。但し、裏面帯電防止層52は、絶縁性部材51の裏面への塗布やメッキ等で形成してもよく、裏面帯電防止層52用の板材を形成した後で絶縁性部材51に貼り付けることとしてもよく、他の方法で形成しても良い。
下側固定プレート50の挿通孔50aは、絶縁性部材51上に裏面帯電防止層52を形成(或いは貼り付け等)した後で、これら絶縁性部材51及び裏面帯電防止層52に貫通孔を形成することで、得られる。
なお、裏面帯電防止層52の形成材料として耐電圧特性が十分に高いものを使用する場合には、この裏面帯電防止層52に、コンタクトピン40の第2プランジャ42に設けられた下側接触部42aが接触しても、隣接するコンタクトピン40同士がショートすることは無い。しかし、裏面帯電防止層52を形成する材料の選択の自由度を高めるためには、これらが接触しない構造を採用することが望ましい。
このように、この実施の形態2によれば、上述の実施の形態1と同様の効果に加え、裏面帯電防止層52を設けたので、ソケット本体11の裏面の帯電をも抑えることができる。例えば、ソケット本体11の裏面において、静電気が発生したために塵埃が付着し、この塵埃によって配線基板20の電極21が汚染されるといった不都合を回避できる。
[発明の実施の形態3]
図4に、この発明の実施の形態3を示す。
この実施の形態3は、下側固定プレートの表面に中間面帯電防止層を設けた点で、上述の実施の形態1、2と異なる。なお、この中間面帯電防止層は、上側固定プレートの裏面に設けてもよく、更には、下側固定プレートの表面及び上側固定プレートの裏面の両方に設けても良い。図4において、図1乃至図3と同じ符号を附した構成部分は、これらの図と同じものを示している。
図4に示すように、この実施の形態3に係る下側固定プレート60は、絶縁性部材61と、中間面帯電防止層62と、裏面帯電防止層63とを備えている。
絶縁性部材61の構造や形成材料は、例えば、上述の実施の形態1、2に係る絶縁性部材16,51と同じで良い。
中間面帯電防止層62及び裏面帯電防止層63は、上述の実施の形態1における表面帯電防止層17と同様、例えば、炭素や金属等の導電性フィラーを、ガラスエポキシ樹脂に充填することで作製できる。また、中間面帯電防止層62及び裏面帯電防止層63の形成材料は、表面帯電防止層17と同様、その帯電防止性能を損なわない範囲内で絶縁性や強度等を備えたものを使用してもよい。
この実施の形態3の下側固定プレート60は、例えば、まず、導電性フィラーを充填したガラスエポキシ樹脂を用いて裏面帯電防止層63を形成し、続いて、導電性フィラーを充填しないガラスエポキシ樹脂の層を積層することによって絶縁性部材61を形成し、その後、導電性フィラーを充填したガラスエポキシ樹脂て中間面帯電防止層62を形成することで、作製できる。但し、中間面帯電防止層62及び裏面帯電防止層63は、絶縁性部材61の表裏両面への塗布やメッキ等で形成してもよく、中間面帯電防止層62及び裏面帯電防止層63用の板材を形成した後で絶縁性部材61に貼り付けることとしてもよく、他の方法で形成しても良い。
下側固定プレート60の挿通孔60aは、絶縁性部材61の表裏両面に中間面帯電防止層62及び裏面帯電防止層63を形成(或いは貼り付け等)した後で、その下側固定プレート60に貫通孔を形成することで、得られる。
なお、中間面帯電防止層62及び裏面帯電防止層63の形成材料として耐電圧特性が十分に高いものを使用する場合には、これら中間面帯電防止層62及び裏面帯電防止層63に、コンタクトピン40の第2プランジャ42に設けられた下側接触部42aが接触しても、隣接するコンタクトピン40同士がショートすることは無い。しかし、裏面帯電防止層52を形成する材料の選択の自由度を高めるためには、これらが接触しない構造を採用することが望ましい。
このように、この実施の形態3によれば、上述の実施の形態1と同様の効果に加え、中間面帯電防止層62及び裏面帯電防止層63を設けたので、ソケット本体11の中間面及び裏面の帯電をも抑えることができる。例えば、ソケット本体11の中間面や裏面において、静電気が発生したために塵埃が付着し、この塵埃によって配線基板20の電極21等が汚染されるといった不都合を回避できる。
なお、この実施の形態3では、下側固定プレート60に中間面帯電防止層62及び裏面帯電防止層63の両方を設ける場合を説明したが、中間面帯電防止層62のみを設け、裏面帯電防止層63は設けない構成としても良い。また、上述したように、上側固定プレート14の裏面に、中間面帯電防止層62を設けることとしてもよい。
[発明の実施の形態4]
図5に、この発明の実施の形態4を示す。
この実施の形態4は、ソケット本体11にフローティングプレートを設けると共に、このフローティングプレートに表面帯電防止層を設けた点で、上述の実施の形態1と異なる。なお、図5において、図1乃至図4と同じ符号を附した構成部分は、これらの図と同じものを示している。
この実施の形態4において、上側固定プレート70は、絶縁性部材で構成されている。この絶縁性部材の形成材料は、例えば、上述の実施の形態1に係る上側固定プレート14の絶縁性部材16と同じで良い。
フローティングプレート80は、この上側固定プレート70上に配置され、板状の絶縁性部材81と、表面帯電防止層82とを備えている。
絶縁性部材81は、例えば、上述の実施の形態1における絶縁性部材16と同様、ガラスエポキシ樹脂等で形成される。
表面帯電防止層82は、上述の実施の形態1における表面帯電防止層17と同様、例えば、炭素や金属等の導電性フィラーを、ガラスエポキシ樹脂に充填することで作製できる。また、表面帯電防止層82の形成材料は、表面帯電防止層17と同様、その帯電防止性能を損なわない範囲内で絶縁性や強度等を備えたものを使用してもよい。
この実施の形態4のフローティングプレート80は、例えば、ガラスエポキシ樹脂の層を積層することによって絶縁性部材81を形成した後、最後の層(表面に露出する層)に導電性フィラーを充填して表面帯電防止層82を形成することで、作製できる。但し、表面帯電防止層82は、絶縁性部材81の表面への塗布やメッキ等で形成してもよく、表面帯電防止層82用の板材を形成した後で絶縁性部材81に貼り付けることとしてもよく、他の方法で形成しても良い。
フローティングプレート80の挿通孔80aは、絶縁性部材81上に表面帯電防止層82を形成(或いは貼り付け等)した後で、これら絶縁性部材51及び表面帯電防止層82に貫通孔を形成することで、得られる。
この実施の形態4では、上述の実施の形態1と同様、ICパッケージ30の端子(この実施の形態4では、半田ボール33を使用した)及び第1プランジャ41の上側接触部41bを、フローティングプレート80の挿通孔80aよりも小径に形成した(後述)。このため、ICソケット10にICパッケージ30が収容されてフローティングプレート80が下降された際に、これら端子33及び上側接触部41bが挿通孔80aの外縁部付近に接触することは無く(図5(b)参照)、従って、これら端子32及び上側接触部41bが表面帯電防止層82と導通して、隣接するコンタクトピン40同士がショートすることも無い。
なお、表面帯電防止層82の形成材料として耐電圧特性が十分に高いものを使用する場合には、この表面帯電防止層82に、コンタクトピン40の第1プランジャ41に設けられた上側接触部41bが接触しても、隣接するコンタクトピン40同士がショートすることは無い。しかし、表面帯電防止層82を形成する材料の選択の自由度を高めるためには、これらが接触しない構造を採用することが望ましい。
このように、この実施の形態4によれば、フローティングプレート80に表面帯電防止層82を設けたので、上述の実施の形態1と同様、表面帯電防止層82として耐電圧特性や強度、加工性等が不十分なものを使用しても、これらの特性が十分に優れたソケット本体11を得ることができる。このため、表面帯電防止層82を形成する材料の選択の自由度が増大して、帯電防止性、強度、加工性等の様々な特性に優れたソケット本体11を得ることが容易になる。
加えて、ICパッケージ30の端子32やコンタクトピン40の上側接触部41bが表面帯電防止層82に接触しないように構成することにより、耐電圧特性が低い表面帯電防止層の使用をいっそう容易にし、これにより、優れた帯電防止性能を有すると共に耐電圧特性や加工性等にも優れたソケット本体11を得ることをますます容易にできる。
なお、上記各実施の形態において、ソケット本体11における外枠部材12に、形成材料として各帯電防止層17、52、62、63、82に用いた帯電防止材料を配合したものを使用し、この外枠部材12を配線基板20上に配置することにより、ソケット本体11の収容面13aに発生した静電気を各帯電防止層17、52、62、63、82を通して、外枠部材12から配線基板20のグランド部へ逃がすようにしてもよい。
10 ソケット
11 ソケット本体
12 外枠部材
13 コンタクトモジュール
13a 収容面
14,70 上側固定プレート
14a,15a,50a,60a,80a 挿通孔
14b 上部挿通孔
14c 下部挿通孔
15,50,60 下側固定プレート
15b 上部挿通孔
15c 下部挿通孔
16,51,61,71,81 絶縁性部材
17,82 表面帯電防止層
20 配線基板
21 電極
30 パッケージ
31 パッケージ本体
32 端子
40 コンタクトピン
41 第1プランジャ
41a 外筒部
41b 上側接触部
41c 突設部
42 第2プランジャ
42a 下側接触部
52,63 裏面帯電防止層
62 中間面帯電防止層
80 フローティングプレート

Claims (4)

  1. 配線基板上に配置され、
    電気部品が収容されるソケット本体を有し、
    該ソケット本体には、伸縮自在のコンタクトピンが配設され、
    該コンタクトピンを介して、該ソケット本体に収容された該電気部品の端子を、該配線基板の電極に電気的に接続する電気部品用ソケットであって、
    前記ソケット本体は、板状の絶縁性部材と、帯電防止材料で形成されて該絶縁性部材の表面に設けられた表面帯電防止層とを備え、
    該ソケット本体の該絶縁性部材及び該表面帯電防止層には、それぞれ、前記コンタクトピンを配設する挿通孔が、略同径に連通形成され、
    該表面帯電防止層上に、前記電気部品が収容される、
    ことを特徴とする電気部品用ソケット。
  2. 前記ソケット本体の前記挿通孔を、前記電気部品の前記端子よりも大径に形成すると共に、
    前記コンタクトピンの、該電気部品の該端子に当接される接触部を、該挿通孔よりも小径に形成することにより、
    該電気部品を前記ソケット本体に収容した際に、該コンタクトピンと該ソケット本体の前記表面帯電防止層とが電気的に接触しないように構成した、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気部品用ソケット。
  3. 前記ソケット本体の、前記配線基板と対向する面に、帯電防止材料で形成された裏面帯電防止層が設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載の電気部品用ソケット。
  4. 前記ソケット本体は、上側プレートと下側プレートとを少なくとも備え、
    該上側プレートの表面に前記表面帯電防止層が設けられると共に、該上側プレートの裏面又は該下側プレートの表面の少なくとも一方に、帯電防止材料で形成された中間面帯電防止層が設けられた、
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の電気部品用ソケット。
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