JP2017101526A - 防水装置の柱体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 防水板を備える防水装置の構成において、防水板側に止水材を設けずに、かつ、外側受け納まりと内側受け納まりの両方の施工現場に対応可能な新規な技術を提案する。【解決手段】 防水ラインLを形成する防水板1Cの側端部1sを支えるための防水装置2の柱体(ガイドレール50R、中柱7)であって、柱体には、防水板1Cの側端部1sが差し込まれる差込溝55が設けられ、差込溝55には、防水ラインLを挟んで両側に、防水板1Cと密着させるための止水材4を設置可能な止水材取付部51aが設けられる、防水装置2の柱体とする。【選択図】図4

Description

本発明は、建物の出入口や、地下施設への地上出入口などに設置され、豪雨時の雨水などの浸入を堰き止めるための防水装置に関し、より詳しくは、防水板を立設保持させるための柱体に関する。
従来、豪雨発生時などにおいて雨水などが出入口内に浸入することを防止するための防水板(止水板とも称される)を備える防水装置が知られており、例えば、特許文献1,2に開示される技術が知られている。
特許文献1には、防水板(防水パネル)の両側部を、通路などの開口部に設けた柱体(支持枠)にて支持する構成が開示されている。防水板は一方の側部を柱体の差込溝内に斜め横方向から挿入し、次いで他方の側部をもう一方の柱体の差込溝内に斜め横方向から挿入することで、両柱体の間の開口部が防水板によって閉じられる構成としている。また、防水板と柱体の差込溝内の隙間は、防水板側に配置された止水材(パッキング材)により埋められ、隙間を通じた水の浸入が防がれる構成としている。
同様に、特許文献2には、防水板(扉本体)の両側部を、通路などの開口部に設けた柱体(ガイド柱、戸当支持枠)にて支持する構成が開示されている。防水板は引戸式に構成され、スライドさせることで、両柱体の間の開口部が防水板によって閉じられる構成としている。また、防水板と柱体の差込溝内の隙間は、柱体側に配置された止水材(パッキン)により埋められ、隙間を通じた水の浸入が防がれる構成としている。
特開2012−021359号公報 特開平7−293123号公報
上述した止水材に関し、特許文献1の例のように防水板側に止水材を配置することとすると、防水板を差込溝に差し込む際に止水材が柱材や他の部位に衝突するなどして、止水材が損傷することが懸念される。例えば、止水材が接着剤や両面テープなどで接着されている場合には、止水材の剥がれや脱落の発生が懸念される。
特に、間口が広く、2メートル等の幅の広い防水板を設置する場合には、防水板の両側部をそれぞれ柱体に同時に挿入するのは難しく、また、防水板と差込溝の間のクリアランスが狭いため、まずは防水板の片側を一方の柱体に突き当てた状態とした上で、防水板の他側を他方の柱体に差し込むことが行われる。この際に、防水板に配置された止水材に強い力が加わることで、剥がれや脱落がより生じやすくなると考えられる。
他方、特許文献2の例のように柱体(ガイド柱、戸当支持枠)に配置する構成の場合には、防水板を受ける側、即ち、防水板で構成される防水ラインの内側(室内側など)に止水材を配置する必要がある。
ここで、特許文献2の構成では壁の外側面に対し柱体が固定されるため(外側受け納まり)、止水材は壁と防水板の間に配置される構成となり、防水ラインの内側に止水材が配置される構成となっている。しかしながら、施工現場においては、壁の内側面に対し柱体が固定される場合があり(内側受け納まり)、この場合には、壁、防水板、止水材の順番で配置される必要があるが、特許文献2の構成では、この順番での配置を想定しておらず、防水板を挟んで逆側(内側)に止水材を配置できる構成となっていない。
以上のように、特許文献2の構成では、壁の内側面に対し柱体が固定される場合(内側受け納まり)に対応できないこととなっており、このような従来構成は、外側受け納まりと内側受け納まりの両方の施工現場に対応できないという課題を見出した。
そこで、本発明は、以上の問題点に鑑み、防水板を備える防水装置の構成において、防水板側に止水材を設けずに、かつ、外側受け納まりと内側受け納まりの両方の施工現場に対応可能な新規な技術を提案するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上のごとくであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1に記載のごとく、
防水ラインを形成する防水板の側端部を支えるための防水装置の柱体であって、
前記柱体には、前記防水板の側端部が差し込まれる差込溝が設けられ、
前記差込溝には、前記防水ラインを挟んで両側に、防水板と密着させるための止水材を設置可能な止水材取付部が設けられる、防水装置の柱体とする。
また、請求項2に記載のごとく、
前記止水材は前記止水材取付部に対し嵌合にて取り付けられる、こととする。
また、請求項3に記載のごとく、
前記止水材取付部は、前記柱体の長手方向に沿って設けられるとともに、前記柱体の長手方向の少なくとも一側端部の位置において開放されており、
前記開放された部位から長尺の前記止水材を差し込んで移動させることで、前記止水材が止水材取付部に取り付けられる、こととする。
また、請求項4に記載のごとく、
前記差込溝には、前記防水ラインを挟んで両側に、前記防水板の片面に当接して前記防水板を押圧するための押付材を設置可能な押付材取付部が設けられる、こととする。
また、請求項5に記載のごとく、
前記柱体の上端に、上部キャップが取り付けられ、
前記上部キャップ内に設けた空間部に前記止水材の上端部が納められる、こととする。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、請求項1に記載の発明においては、
防水板側に止水材を設けずに、かつ、外側受け納まりと内側受け納まりの両方の施工現場に対応可能な構成が実現できる。
また、請求項2に記載の発明においては、
止水材の止水材取付部からの脱落防止が図られる。
また、請求項3に記載の発明においては、
長尺の止水材の容易な取り付けや、交換が可能となり、メンテナンス性に優れた構成が実現できる。
また、請求項4に記載の発明においては、
押付材を配設する構成において、外側受け納まりと内側受け納まりの両方の施工現場に対応可能な構成が実現できる。
また、請求項5に記載の発明においては、
上部キャップにより止水材の上端部が保護されることになり、防水板を差込溝に挿入する際に、止水材の上端部に防水板が突き当たって止水材が離脱することを防ぐことができる。また、止水材の上端部を掴むことで、止水材を止水材取付部から容易に抜き出すことが可能となり、止水材の交換を容易に行うことができる
設置完了状態における防水装置の外観正面図。 (A)は「外側受け納まり」の防水装置の平面図。(B)は「内側受け納まり」の防水装置の平面図。 (A)は「外側受け納まり」のガイドレールの構成について示す水平断面。(B)は「内側受け納まり」のガイドレールの構成について示す水平断面。 (A)はガイドレールの特徴的な構成について示す水平断面部分拡大図。(B)は止水材と止水材取付部の構成について説明する図。 (A)は止水材等の別形態1について説明する図。(B)は止水材等の別形態2について説明する図。(C)は止水材等の別形態3について説明する図。(D)は止水材等の別形態4について説明する図。(E)は止水材等の別形態5について説明する図。(F)は止水材等の別形態6について説明する図。(G)は止水材等の別形態7について説明する図。 (A)は中柱について本発明を適用する例について示す水平断面図。(B)は中柱について本発明を適用する他の例について示す水平断面図。 (A)はガイドレールの上端部の構成について示す斜視図。(B)はガイドレールの上端部の構成について示す斜視図。(C)はガイドレールの上端部の構成について示す側面断面図。 (A)は止水材の上端部の構成について示す平面図と側面図。(B)は止水材と上部キャップの取り付け手順の例について説明する図。 (A)は中柱の上端部の構成について示す平面図。(B)は(A)のA−A線断面図。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は設置完了状態における防水装置2の外観正面図、図2(A)は設置完了状態における防水装置2の平面図である。
なお、以下の説明では、便宜のため、図1における矢印X方向を横方向、或いは、防水板1A,1B,1Cの「横幅方向」とし、図2(A)における矢印D方向であって防水ラインLと直交する方向を「内外方向」とする。また、防水板によって防水が必要な出入口20(開口部)を内側と外側に区切る防水ラインLが形成され、防水ラインLを基準として道路側などの水嵩が増していく側を「外側」とし、屋内側などの水の浸入を防ぐべき側を「内側」として位置関係を説明するものとする。また、図1は、図2(A)において外側から臨む正面図とする。また、「防水ライン」とは、厳密には、防水板1A,1B,1Cにおいて水と接触する面が形成するライン(平面視における防水板の輪郭線)のことをいうが、各図においては、便宜上、防水板の中心線(厚み方向の中心)を防水ラインLとして示している。
図1及び図2(A)に示すように、本実施例の防水装置2は、出入口20に対向して立設される一対のガイドレール50R,50Lと、ガイドレール50R,50Lの間に立設される中柱7と、ガイドレール50R,50Lと中柱7の間に、それぞれ、順次上から差し込まれる複数の防水板1A,1B,1Cと、を有して構成される。
各防水板1A,1B,1Cは互いに嵌合/分離可能であり、コンパクトに倉庫内などに保管することができ、また、使用時及び撤去時における運搬作業も容易にできる。なお、本実施例の防水板1A,1B,1Cは互いに嵌合/分離可能であるが、これは運搬可能な単位重量とすることを目的としているためであり、一枚の板体にて構成されることとしてもよい。
防水板1A,1B,1Cの横幅方向(図1紙面左右方向(矢印X方向))の両側端部は、ガイドレール50R,50Lに形成される差込溝や中柱7の差込溝に夫々呑み込まれ、防水板1A,1B,1Cが上下移動する際にはこれら差込溝によって各防水板がガイドされる。
ガイドレール50R,50Lは、出入口20の両側方に配置される壁60R,60Lの見込み面に付設されるほか、壁60R,60Lに埋め込まれるものとすることや、壁60R,60Lそのものに差込溝を形成して構成されるものであってもよい。ガイドレール50R,50Lは、その差込溝が垂直になるように施工され、施工後は壁60R,60Lと一体化された状態で放置することができる。或いは、壁60R,60Lに対し垂直に設置可能に着脱自在に設けられ、豪雨等の際に適時垂直に設置可能に構成されるものとしてもよい。
中柱7は、出入口20の車の通行や人の通行の妨げとならないように、通常は設置されずに倉庫などに収容され、豪雨等の際に適時設置される。なお、この中柱7は、単装仕様(間口方向において1枚の防水板が使用される構成)の防水板の強度に関し、受け止める水圧の許容範囲を超えてしまうほど開口部の幅が広い場合に用いられるものであり、開口部の幅方向中央部に中柱が設置されるとともに、中柱の両側に防水板が設置されて連装仕様が構成されるものである。
また、図1及び図2(A)は、出入口20の両側方に配置される壁60R,60Lの外側面(水嵩が増していく側の面)に対しガイドレール50R,50Lが固定される「外側受け納まり」の構成としている。これに対し、図2(B)は出入口20の両側方に配置される壁60R,60Lの内側面(水嵩が増していく側と反対側の面)に対しガイドレール50R,50Lが固定される「内側受け納まり」の構成としており、ガイドレール50R,50Lは、この図2(A)の「外側受け納まり」の構成と、図2(B)の「内側受け納まり」の構成のいずれにおいても対応できるように構成される。
次に、ガイドレール50R,50Lの詳細な構成について説明する。
図3(A)は、「外側受け納まり」にて壁60Rの外側面60aにガイドレール50Rを配置する例であり、図3(B)は、「内側受け納まり」にて壁60Rの内側面60bにガイドレール50Rを配置する例である。
図3(A),(B)に示されるガイドレール50Rは同一の構成としており、縦方向(紙面と直交する方向)に延び、防水板1Cの側端部1sが呑み込まれる差込溝55が構成されている。そして、差込溝55において内側となる側に、防水板1Cの裏側面、即ち、内側面に当接させるための止水材4が配設され、止水材4にて防水板1Cとガイドレール50Rの間の隙間が密閉され止水性が確保される。
図4(A)は、ガイドレール50Rの特徴的な構成について示す水平断面部分拡大図である。この図4(A)は、図3(A)の「外側受け納まり」の場合に対応するものであるが、上下に反転し、止水材を取付部51aから取付部52aに付け替えることで「内側受け納まり」の構成となり、図3(B)の「内側受け納まり」に対応するものである。
ガイドレール50Rには、防水板1Cを間に挟んで内外方向(矢印D方向)にて互いに対向して略平行に配置される第一面部51,第二面部52と、第一面部51,第二面部52における横方向(矢印X方向)を連結する第三面部53と、第一面部51,第二面部52の間において第三面部53と反対側に形成される開放部54と、が構成される。これら各部位によって、平面視略コ字状の差込溝55が構成され、開放部54を通じて防水板1Cの側端部1sが差込溝55に呑み込まれる構成としている。
図4(A)(B)に示すように、第一面部51において開放部54に近い側には、止水材4を取り付けるための止水材取付部51aが形成される。止水材取付部51aは、防水板1Cの裏面1u側が開放される略C字状の溝状部51bと、溝状部51bの開放部においてその開放を狭くするように対向する一対の係止部51c,51cとを有して構成されている。係止部51c,51cの間には隙間51dが形成される。
この止水材取付部51aに対し、止水材4が取り付けられる。止水材4(止水パッキンとも呼ぶことがある。)は、防水板の外側(出水側)から内側(反出水側)への水の浸入を防ぐために防水板とレールに対しそれぞれ密着させる部材であり、防水板1Cの表面に密着させるための密着部4aと、止水材取付部51aの溝状部51b内に嵌め入れられる嵌合部4bと、止水材取付部51aの隙間51dを通じて嵌合部4bと密着部4aとを連結させるブリッジ部4cと、を有してなり、弾性体であることが望ましく、主に、ゴムからなる長尺部材にて構成される。なお、止水材4は一本の長尺部材で構成されるほか、所定の長さを有する複数のものを隙間なく連続するように配設することで、全体として一つの止水材が構成されるものとしてもよい。
止水材取付部51aは、ガイドレール50Rの長手方向に渡り一連に構成され、当該長手方向の端部が開放されており、この開放部位にて止水材4の嵌合部4bを溝状部51bの位置に合せつつ、ブリッジ部4cを隙間51dの位置に合せて差し込み、止水材4全体をスライドさせることで、止水材4を止水材取付部51aに取り付けることができる。取り付けた状態では、止水材取付部51aの外側に密着部4aが配置される。また、このような構成によれば、止水材4の交換時(メンテナンス)において、止水材4を容易に取り外すことが可能となる。
図4(A)に示すように、以上の構成とする止水材取付部51aは、第二面部52においても同様に取付部52aとして構成されている。これにより、図3(A)の「外側受け納まり」、図3(B)の「内側受け納まり」のいずれにおいても、防水板1Cの裏面1u(内側の面)に対して止水材4を密着させることができ、止水性を確保できる。
また、図4(A)(B)に示すように、第一面部51、及び、第二面部52には、それぞれ、防水板1Cを内側、即ち、止水材4が配置される側に押し付ける押付材56を取り付けるための押付材取付部51g,52gが設けられる。図4(A)の例では、第一面部51側に止水材4が取り付けられるため、第二面部52の押付材取付部52gに押付材56が設けられることとしている。
図4(B)に示すように、押付材取付部51gは、第一面部51の内面に二列の突条51k,51hを突設してなる略コ字状をなす溝部にて構成される。突条51kは、止水材取付部51aの溝状部51bを構成する壁面の機能も兼ね備える。
そして、この押付材取付部51gに、押付材56が接着剤などにより固定されて設置される。押付材56は、突条51k,51hよりも突出する厚みを有して構成され、その突出部分にて防水板1Cを押圧するように構成される。押付材56の構成については特に限定されるものではないが、ガイドレール50Rの長手方向において複数個所に設けられる長さ3cm〜6cm等のピース状の部材にて構成することができる。これにより、防水板1Cをガイドレール50Rに対し抜き差しする際において、押付材56が防水板1Cに点で接触して滑り材として機能し、過剰な摩擦力を生じさせることなく、防水板1Cをスムーズに軽い力で移動させることが可能となる。
以上のように、第一面部51、及び、第二面部52に、それぞれ、押付材取付部51g,52gが設けられる構成とすることで、図3(A)の「外側受け納まり」、図3(B)の「内側受け納まり」のいずれにおいても、押付材56により防水板1Cを止水材4に押し付けて密着させることができ、止水性を確保できる。なお、押付材取付部51g,52gのそれぞれにおいて、横方向(矢印X方向)における止水材取付部51a,52aと、押付材取付部51g,52gの位置関係は逆であってもよい。
以上のようにして、図3(A)の「外側受け納まり」、図3(B)の「内側受け納まり」のいずれについても、同一形状のガイドレール50Rの構成により対応することができる。なお、ガイドレール50Rは、アルミ押出成形品などにて構成することができ、差込溝55以外の本体部分57の上端部の開放は図示せぬキャップなどで閉じられる。
また、止水材の形状や止水材取付部の形状については、図5(A)乃至(E)に示される構成とすることもできる。
図5(A)の構成では、止水材4Aを断面C字状の長尺部材とし、断面T字状(蟻突条)の止水材取付部51Aに外側から覆い被せる構成とするものである。
図5(B)の構成では、断面台形筒状の嵌合部を有する止水材4Bを、断面台形状の溝状部(蟻溝)にて構成する止水材取付部51Bに嵌め込んで取り付ける構成とするものである。筒状とすることにより、嵌合部が弾性変形しやすい構成となり、止水材取付部51Bの溝の隙間を通じ横方向から直接押し込んで溝状部に嵌め込むこともできる。
図5(C)の構成では、断面円筒形状の嵌合部を有する止水材4Cを、断面円形状の溝状部にて構成する止水材取付部51Cに嵌め込んで取り付ける構成とするものである。筒状とすることにより、嵌合部が弾性変形しやすい構成となり、止水材取付部51Cの溝の隙間を通じ横方向から直接押し込んで溝状部に嵌め込むこともできる。
図5(D)の構成では、断面円形状の嵌合部を有する止水材4Dを、断面円形状の溝状部にて構成する止水材取付部51Dに嵌め込んで取り付ける構成とするものである。
図5(E)の構成では、板状の止水材4Eを、溝のない止水材取付部51Eの表面に接着剤などで付設する構成とするものである。
図5(F)の構成では、幅の広い密着部を有する止水材4Fを、溝状部にて構成する止水材取付部51Fに嵌め込んで取り付ける構成とするものである。
さらに、図5(G)に示す止水材4Gに示すように、止水材取付部51aの溝状部51b内に嵌め入れられる嵌合部4kについて、断面視鋭角の尖端を有する構成とし、溝状部51bに対し横方向から押し込む際に押し込み易い構成としてもよい。また、密着部4hについて複数の突条4m(例えば波形形状など)を設け、防水板に対して線接触させる構成としてもよい。
また、図5(G)に示すように、止水材取付部51aの近傍の支持面51mには、防水板1Cの側端部からの荷重が直接的に作用することが想定されるが、特に幅寸法の大きな防水板1Cの場合には止水状態時において、水圧により幅方向中心部が内側に膨らむように若干の撓みが生じ、止水材取付部51aの付近において角度Rが付いた状態となることが想定される。この点、支持面51mについてもこの角度Rの傾斜をつけることによれば、防水板1Cの撓みに沿うようにして、防水板1Cをしっかりと支えつつ、止水材4Gとの密着性を高めることができる。なお、この角度Rを支持面51mではなく、止水材4Gの密着部4hにつけることとしてもよい。なお、図5(G)は、傾斜が付けられることを分かりやすく表現するものであり、角度Rの実際の設計は、例えば0.5°〜2°に設定することが想定される。
また、以上に説明した止水材取付部の構成は、図1及び図2(A)(B)に示される中柱7についても適用できる。即ち、図6(A)に示すように、中柱7には、平面視において左右(矢印X方向)に2箇所に差込溝77,77が構成されており、各差込溝77,77に防水板1Cの側端部が挿入される。
各差込溝77の部位においては、防水板1Cを間に挟んで内外方向(矢印D方向)にて互いに対向して略平行に配置される第一面部71,第二面部72と、第一面部71,第二面部72における横方向(矢印X方向)を連結する第三面部73と、第一面部71,第二面部72の間において第三面部73と反対側に形成される開放部74と、が構成される。これら各部位によって、平面視略コ字状の差込溝77が構成され、開放部74を通じて防水板1Cの側端部が差込溝77に呑み込まれる構成としている。
そして、第一面部71,及び、第二面部72には、それぞれ、止水材4を取り付けるための止水材取付部71a,72aが設けられており、これにより、「外側受け納まり」、「内側受け納まり」に対し、適宜止水材4の取り付け位置を選択することで、対応することができる。
なお、図6(A)では、図4(B)に示される止水材4と同様の構成のものが使用される例が示されており、図6(B)では、断面円弧状の密着部4mを有する止水材4Mを用いる例が示されている。
以上のようにして本発明を実施することができる。
即ち、図1乃至図4に示すように、
防水ラインLを形成する防水板1Cの側端部1sを支えるための防水装置2の柱体(ガイドレール50R、中柱7)であって、
柱体には、防水板1Cの側端部1sが差し込まれる差込溝55が設けられ、
差込溝55には、防水ラインLを挟んで両側に、防水板1Cと密着させるための止水材4を設置可能な止水材取付部51aが設けられる、防水装置2の柱体とするものである。
これにより、防水板側に止水材を設けずに、かつ、外側受け納まりと内側受け納まりの両方の施工現場に対応可能な構成が実現できる。
また、図4及び図5に示すように、
止水材4は止水材取付部51aに対し嵌合にて取り付けられる、こととする。
これにより、止水材4の止水材取付部51aからの脱落防止が図られる。
また、図4(A)(B)に示すように、
止水材取付部51aは、柱体の長手方向に沿って設けられるとともに、柱体の長手方向の少なくとも一側端部(例えば、柱体を設置した状態における上端部)の位置において開放されており、
開放された部位から長尺の止水材4を差し込んで移動させることで、止水材4が止水材取付部51aに取り付けられる構成とする。
これにより、長尺の止水材4の容易な取り付けや、交換が可能となり、メンテナンス性に優れた構成が実現できる。
差込溝55には、防水ラインLを挟んで両側に、防水板1Cの片面に当接して防水板1Cを押圧するための押付材56を設置可能な押付材取付部51gが設けられる、こととするものである。
これにより、押付材56を配設する構成において、外側受け納まりと内側受け納まりの両方の施工現場に対応可能な構成が実現できる。
以上の構成に加え、図7(A)〜(C)に示す構成を実施することができる。
図7(A)〜(C)に示すように、ガイドレール50Rの上端部には上部キャップ80が取り付けられ、ガイドレール50Rの差込溝55以外の部位が上部キャップ80によって覆われる。上部キャップ80には、平面視略コ字状の開口部85が形成され、開口部85と差込溝55により一連の縦方向の溝が形成され、開口部85を通じて防水板の抜き差しが行われる。
上部キャップ80には、ガイドレール50Rの第一面部51、第二面部52、第三面部53にそれぞれ対応する位置に第一縁部81、第二縁部82、第三縁部83が形成され、第一縁部81、第二縁部82、第三縁部83に囲まれるようにして開口部85が構成される。また、上部キャップ80には上下方向に貫通する貫通穴86が設けられ、ビス90を貫通穴86を通じてガイドレール50Rのビス穴59に差し込むことで、上部キャップ80がガイドレール50Rに固定される。
図7(C)に示すように、第二縁部82には、外周面を構成する縦壁部82aと、縦壁部82aの上端部の位置から差込溝55の中心側55cに斜め下方に傾斜する傾斜面部82bと、傾斜面部82bと内側脚部82aの間に形成される空間部82cと、傾斜面部82bとガイドレール50Rの第二面部52の間に形成される隙間部82dと、が形成される。なお、傾斜面部82bとすることで、上側から挿入される防水板を差込溝55にガイドすることが可能となるが、傾斜面部82bとせずに略垂直の縦面部が構成されるものとしてもよい。
隙間部82dや空間部82cは、少なくともガイドレール50Rにおける止水材取付部52aに対応する位置に形成され、止水材4の上端部4mを空間部82c内に納めることを可能とするものである。これにより、止水材4の上端部4mが空間部82c内に差し込まれた状態で保護され、防水板を差し込む際に、防水板が止水材4の上端部4mに突き当たって止水材4がめくれるなどして離脱することを防ぐことができる。
また、図7(C)に示すように、第一縁部81についても同様に空間部81cが形成される構成としており、ガイドレール50Rの止水材取付部51a側に止水材4が取り付けられる場合においても、止水材4の上端部4mを空間部81c内に差し込んだ状態で保護できる。これにより、図3(A)の「外側受け納まり」、図3(B)の「内側受け納まり」のいずれにおいても、止水材4の上端部4mを保護できる。
図8(A)(B)は、止水材と上部キャップの取り付け手順の例について説明するものであり、まず、図4(B)に示される止水材4を使用する場合において、図8(A)に示すように止水材4の上端から所定の長さの密着部4a(上端部4m)を残すようにして嵌合部4bとブリッジ部4cを除去する。残される密着部4aの所定の長さは、密着部4aが空間部82cに納まる程度の長さとする。また、施工現場で除去することとする他、予め上端において嵌合部4bとブリッジ部4cが存在しない止水材4が施工現場に搬入されるものとしてもよい。また、空間部82cに納められるのであれば、嵌合部4bとブリッジ部4cを除去せずに、止水材4全体が空間部82cに挿入されるものであってもよい。
次いで、図8(B)に示すように、止水材4の下端部をガイドレール50Rの止水材取付部52aに差し込んで徐々に移動させ、ガイドレール50R(止水材取付部52a)の上端から除去されずに残された密着部4a(上端部4m)を突出した状態とし、密着部4aを空間部82cに差し込むように(呑み込むようにして)して上から上部キャップ80を被せる。
最後に、上部キャップ80をガイドレール50Rに固定することで、図7(C)に示すように、止水材4の上端部4m(密着部4a)が空間部82c内に達した状態として、止水材4の取り付けを完了することができる。即ち、上部キャップ80内に止水材4の上端部4m(密着部4a)が納まった状態で取り付けが完了される。
図9(A)(B)は、中柱7における実施形態であり、このように、中柱7に取り付ける上部キャップ87についても、止水材4の上端部4mを上部キャップ87の空間部87cに納める構成を採用することができる。
以上に説明したように、図7(A)〜(C)乃至図9に示す構成では、
柱体(ガイドレール50R、中柱7)の上端に、上部キャップ80が取り付けられ、
上部キャップ80内に設けた空間部82cに止水材4の上端部4mが納められる、構成とするものである。
この構成により、上部キャップ80により止水材4の上端部4mが保護されることになり、防水板を差込溝55に挿入する際に、止水材4の上端部4mに防水板が突き当たって止水材4が離脱することを防ぐことができる。また、止水材4の上端部4mを掴むことで、止水材4を止水材取付部51aから容易に抜き出すことが可能となり、止水材4の交換を容易に行うことができる。
さらに、図7(A)〜(C)乃至図9に示す構成では、止水材4の密着部4aの表面が、上部キャップ80の傾斜面部82bの端部82tよりも差込溝55の中心側55cに配置される、即ち、上部キャップ80の傾斜面部82bが止水材4の密着部4aよりも突出していないため、防水板が上部キャップ80に引っかかることなく、防水板を上方にスムーズに抜き出すことが可能となる。
本発明は、建物の出入口や、地下施設への地上出入口などに設置され、豪雨時に雨水などが出入口内に浸入するのを堰き止めるための防水装置について好適に適用できる。
1C 防水板
1s 側端部
2 防水装置
4 止水材
4a 密着部
4b 嵌合部
7 中柱
50R ガイドレール
51 第一面部
51a 止水材取付部
51g 押付材取付部
52 第二面部
52a 取付部
52g 押付材取付部
55 差込溝
56 押付材

Claims (5)

  1. 防水ラインを形成する防水板の側端部を支えるための防水装置の柱体であって、
    前記柱体には、前記防水板の側端部が差し込まれる差込溝が設けられ、
    前記差込溝には、前記防水ラインを挟んで両側に、防水板と密着させるための止水材を設置可能な止水材取付部が設けられる、防水装置の柱体。
  2. 前記止水材は前記止水材取付部に対し嵌合にて取り付けられる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の防水装置の柱体。
  3. 前記止水材取付部は、前記柱体の長手方向に沿って設けられるとともに、前記柱体の長手方向の少なくとも一側端部の位置において開放されており、
    前記開放された部位から長尺の前記止水材を差し込んで移動させることで、前記止水材が止水材取付部に取り付けられる、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の防水装置の柱体。
  4. 前記差込溝には、前記防水ラインを挟んで両側に、前記防水板の片面に当接して前記防水板を押圧するための押付材を設置可能な押付材取付部が設けられる、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の防水装置の柱体。
  5. 前記柱体の上端に、上部キャップが取り付けられ、
    前記上部キャップ内に設けた空間部に前記止水材の上端部が納められる、
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の防水装置の柱体。

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