JP2017101413A - 杭打設システム - Google Patents

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Abstract

【課題】クレーンを備えた作業船とこの作業船の船縁に着脱自在に固結されるパイルホルダー台船とを用いて杭を打設する際に、作業効率をより向上させることができる杭打設システムを提供する。
【解決手段】パイルホルダー台船1をクレーン船11の船縁に固結した状態にして、パイルホルダー監視カメラ16により取得したパイルホルダー2およびその周辺の画像データを、クレーン船11に設置されているコントロール室15内のパイルホルダー監視モニタにリアルタイムで表示して、その画像データに基づいて、コントロール室15内のクレーン操作部およびパイルホルダー操作部によってそれぞれクレーンとパイルホルダー2を操作して、パイルホルダー2により保持した杭P1をクレーンで吊り下げたハンマー装置13を用いて打設する。
【選択図】図5

Description

本発明は、杭打設システムに関し、さらに詳しくは、クレーンを備えた作業船とこの作業船の船縁に着脱自在に固結されるパイルホルダー台船とを用いた杭打設システムに関するものである。
海等の水底に杭を打設するには、杭を打ち込むハンマー装置を吊り下げるクレーンと杭を保持するリーダーを備えた杭打ち船が用いられている。杭を保持するリーダーを起重機船等の他の作業船に装備するには多大なコストを要する。また、リーダーを備えた杭打ち船は数が限られているため、現場の要求に応じて迅速に用意できないことがある。
そこで、クレーンを備えた作業船に対して、着脱自在に固結できるパイルホルダー台船が提案されている(特許文献1参照)。この文献で提案されているパイルホルダー台船を用いれば、パイルホルダーを備えていない通常のクレーン船を用いて、杭の打設を行うことができるので有益である。
しかしながら、クレーン船とパイルホルダー台船とはそれぞれ別体であり、クレーンとパイルホルダーは独立別個に操作が行われる。そのため、無駄なく互いを連携させて操作しなければ、作業効率を向上させることができないという問題がある。
特許第5371791号公報
本発明の目的は、クレーンを備えた作業船とこの作業船の船縁に着脱自在に固結されるパイルホルダー台船とを用いて杭を打設する際に、作業効率をより向上させることができる杭打設システムを提供することにある。
上記目的を達成するため本発明の杭打設システムは、ハンマー装置と、このハンマー装置が吊り下げられた状態になるクレーンを備えた作業船と、パイルホルダーを備えて前記作業船の船縁に着脱自在に固結される非自航式のパイルホルダー台船とを有する杭打設システムであって、前記パイルホルダーおよびその周辺の画像データをリアルタイムで取得するパイルホルダー監視カメラと、このパイルホルダー監視カメラにより取得された画像データをリアルタイムで表示するパイルホルダー監視モニタと、前記作業船に設置されているコントロール室と有し、前記パイルホルダー監視モニタと、前記クレーンの操作を行うクレーン操作部と、前記パイルホルダーの操作を行うパイルホルダー操作部とが前記コントロール室内に備わることを特徴とする。
本発明によれば、パイルホルダー台船を作業船の船縁に固結した状態にして、パイルホルダー監視カメラにより取得したパイルホルダーおよびその周辺の画像データを、作業船に設置したコントロール室内のパイルホルダー監視モニタによってリアルタイムで把握することができる。そして、その画像データに基づいて、コントロール室内のパイルホルダー操作部を用いてパイルホルダーを操作して、パイルホルダーにより保持した杭を、クレーンに吊り下げた状態にしたハンマー装置を用いて打設することができる。また、コントロール室内のクレーン操作部を用いてクレーンを操作することができる。即ち、コントロール室内で、クレーンおよびパイルホルダーを集中的に操作できるので、無駄な操作を極力排除して作業効率をより向上させることができる。
ここで、前記クレーンの吊りワイヤの下方範囲の画像データをリアルタイムで取得する吊り荷監視カメラと、この吊り荷監視カメラにより取得された画像データをリアルタイムで表示する吊り荷監視モニタとを有し、この吊り荷監視モニタが前記コントロール室に備わる構成にすることもできる。この構成によれば、クレーンの吊り荷の状況をコントロール室内においてリアルタイムで把握できるので、より無駄のない高精度のクレーン操作を行うことが可能になる。
前記パイルホルダー台船がバラスト水室を有し、前記パイルホルダー台船を前記作業船の船縁に固結した状態で、前記パイルホルダーにより杭を保持して打設作業をする工程で、前記バラスト水室の水量を調整することにより、前記パイルホルダー台船と前記作業船との固結部分に作用する負荷を軽減する制御を行う構成にすることもできる。この構成によれば、杭を保持することで大きな負荷が作用し易い固結部分の変形や損耗を抑制することができる。
前記パイルホルダー台船と前記作業船のいずれか一方が凸状部を有し、いずれか他方が凹状部を有し、前記凸状部と前記凹状部とが嵌合することで、前記パイルホルダー台船が前記作業船の船縁に固結される構成であり、前記凹状部に嵌合する凸状キャップを備えて、前記パイルホルダー台船が前記作業船の船縁に固結される際に、前記凸状キャップが前記凹状部から取り外される構成にすることもできる。この構成によれば、パイルホルダー台船を作業船の船縁に固結しない状況では、凹状部に凸状キャップを嵌合して塞くことができる。そのため、凹状部に貝類等が付着することを防止でき、パイルホルダー台船を作業船の船縁に円滑に固結するには有利になる。
本発明の杭打設システムの構成を平面視で例示する説明図である。 図1の杭打設システムを側面視で例示する説明図である。 図1のコントロール室内を例示する説明図である。 図1のパイルホルダー台船を平面視で例示する説明図である。 図4のパイルホルダー台船が杭を保持した状態を側面視で例示する説明図である。 杭を斜めに保持しているパイルホルダー台船を側面視で例示する側面図である。 支柱を折り曲げた状態のパイルホルダーを側面視で例示する説明図である。 継打ちする杭を保持しているパイルホルダー台船を側面視で例示する説明図である。 杭を継打ちする工程を側面視で例示する説明図である。 クレーン船の船縁の凹状部および凸状キャップを平面視で例示する説明図である。
以下、本発明の杭打設システムを図に示した実施形態に基づいて説明する。
図1〜図4に例示するように本発明の杭打設システムは、ハンマー装置13と、クレーン船11と、パイルホルダー台船1とを有している。ハンマー装置13はクレーン船11のクレーン12に備わる吊りワイヤ12aを介して吊り下げられた状態になる。
クレーン船11とは、クレーン12を備えた作業船であり、パイルホルダー2が装備されていない。クレーン船11としては、船上に予めクレーン12が固設されている作業船や移動式のクレーン車両を載置した作業船を例示できる。クレーン船11の船縁には、平面視で凹状に形成された複数の凹状部14が点在している。
パイルホルダー台船1はパイルホルダー2を備えているが、推進機構がない非自航式の船体になっている。図1では、パイルホルダー2を省略して図示していない。パイルホルダー2の詳細は後述する。パイルホルダー台船1の船縁には、平面視で凸状に形成された複数の凸状部8が点在している。凹状部14と凸状部8とは互いを上下に近接させることにより嵌合し、上下に離反させることにより嵌合が解除される形状になっている。そのため、この凹状部14と凸状部8との嵌合および嵌合解除によって、パイルホルダー台船1は、クレーン船11の船縁に着脱自在に固結される構成になっている。パイルホルダー台船1の船縁に凹状部14を設け、クレーン船11の船縁に凸状部8を設けることもできる。
この実施形態では、凸状部8はT字状の金属体で構成され、凹状部14は凸状部8に嵌り込むC字状の金属フレームで構成されている。凸状部8と凹状部14との組合せに限らず、パイルホルダー台船1をクレーン船11の船縁に着脱自在に固結できる種々の構造を採用することができる。
このパイルホルダー台船1は、バラスト水室10a、10bと、バラスト水制御部10cと有している。この実施形態では、パイルホルダー台船1の船体幅方向に並んで2つのバラスト水室10a、10bが配置されている。バラスト水制御部10cにより、これらバラスト水室10a、10bに収容されるバラスト水の水量が調整される。バラスト水室10a、10bをパイルホルダー台船1の船体前後方向に並んで配置することもできる。バラスト水室10a、10bは、2つに限らず、適宜の数にすることができる。
この杭打設システムは、さらに、パイルホルダー監視カメラ16と、クレーン船11に設置されたコントロール室15とを有し、コントロール室15内にはパイルホルダー監視モニタ17と、クレーン操作部20と、パイルホルダー操作部21とを備えている。この実施形態では、さらに、吊り荷監視カメラ18と、コントロール室15内に備わる吊り荷監視モニタ19とを有している。この実施形態ではコントロール室15としてクレーン12の操作室を用いているがクレーン船11の他の位置にコントロール室15を設置することもできる。
パイルホルダー監視カメラ16は、単数または複数台設けられて、パイルホルダー2およびその周辺の画像データをリアルタイムで取得する。パイルホルダー2およびその周辺の平面視、正面視、側面視の画像データを取得することが好ましい。パイルホルダー監視モニタ17は、パイルホルダー監視カメラ16により取得された画像データをリアルタイムで表示する。クレーン操作部20は、クレーン12に対する操作内容を指示してその操作内容を行わせる指示機器である。パイルホルダー操作部21は、パイルホルダー2に対する操作内容を指示してその操作内容を行わせる指示機器である。
吊り荷監視カメラ18は、単数または複数台設けられて、クレーン12の吊りワイヤ12aの下方範囲の画像データをリアルタイムで取得する。吊りワイヤ12aの下方範囲(吊り荷およびその周辺)の平面視、正面視、側面視の画像データを取得することが好ましい。パイルホルダー監視カメラ16を吊り荷監視カメラ18として用いることもできる。吊り荷監視モニタ19は、吊り荷監視カメラ18により取得された画像データをリアルタイムで表示する。パイルホルダー監視モニタ17を吊り荷監視モニタ19として用いることもできる。
パイルホルダー2の具体的な構成は以下のとおりである。
図4、図5に例示するように、パイルホルダー台船1の上に船体前後方向に延在するレール6bにローラ6aを介してベース7aが載置されている。ベース7aは油圧シリンダ6cのロッドの進退によってレール6bに沿って船体前後方向に移動する。ベース7aの上にはスライドベース7bが船幅方向に移動可能に設置され、スライドベース7bには旋回台5が設置されている。旋回台5の上にはケーシング9aが固定されて旋回可能になっている。ケーシング9aに内設されたスライド部材9bは、その後端部に接続された油圧シリンダ9cのロッドの進退によって、ケーシング9aの長手方向に移動して、ケーシング9aの先端から突出するように構成されている。
スライド部材9bの先端部には回転軸3aを介して支柱3が立設するように取り付けられている。スライド部材9bの上には油圧シリンダ9dの後端部が回転可能に固定され、この油圧シリンダ9dの先端部が支柱3に回転可能に固定されている。したがって、油圧シリンダ9dのロッドの進退によって、支柱3は回転軸3aを中心に前後方向に回転して傾動する。
支柱3には、打設する杭P1を保持する3つの保持アーム4A、4B、4Cが上下方向に間隔をあけて設けられている。この実施形態では、上下の保持アーム4Bと保持アーム4Cの間で、支柱3が折り曲げ可能な構成になっている。保持アーム4A、4B、4Cの数は複数であることが好ましい。それぞれの保持アーム4A、4B、4Cはすべて同じ構造であり、一対の円弧状のアーム部4m、4mを有している。一対のアーム部4m、4mは支軸を中心に回動して図4に例示するように開いた状態になる。それぞれのアーム部4m、4mの内周面には保持ローラ4r、4rが設けられている。一対のアーム部4m、4mを図4の二点鎖線で示すように閉じて、保持ローラ4rを杭P1の外周面に当接させることにより、杭P1が保持アーム4A、4B、4C(パイルホルダー2)によって上下方向に移動可能に保持される。
パイルホルダー2は上記のように構成されているので、パイルホルダー台船1上で任意の位置に移動可能で、かつ旋回可能である。また、パイルホルダー2を構成する支柱3は鉛直に対して所定の角度範囲内で任意の角度で傾斜可能に構成されている。
次に、この杭打設システムを用いて杭P1、P2を水中地盤に打設する方法を説明する。
まず、施工現場にクレーン船11およびパイルホルダー台船1を移動させる。パイルホルダー台船1は、施工現場までクレーン船11や他の船で曳航することもできるが、クレーン船11に搭載して施工現場まで搬送することもできる。
施工現場にて、クレーン12を用いてパイルホルダー台船1を吊り上げて所定位置(クレーン船11の船縁の位置)まで移動させる。次いで、その位置でパイルホルダー台船1を下方移動させて凸状部8を凹状部14に対して上下にスライドさせて嵌合させる。これにより、パイルホルダー台船1をクレーン船11の船縁に固結する。クレーン12の操作はコントロール室15内で、吊り荷監視カメラ18によりリアルタイムで取得したパイルホルダー台船1の画像データを、吊り荷監視モニタ19を通じてリアルタイムで見ながらクレーン操作部20を用いて行う。尚、吊り荷監視モニタ19を用いることなくパイルホルダー台船1を目視しながら、或いは、吊り荷監視モニタ19に加えてパイルホルダー台船1を目視しながらクレーン12の操作を行うこともできる。
次いで、吊りワイヤ12aで吊った杭P1を、保持アーム4A、4B、4Cにより上下移動可能に保持する。次いで、パイルホルダー2(杭P1)を所望の位置および向き(傾斜)に設定にする。
その後、図5に例示するように、吊りワイヤ12aで吊り下げたハンマー装置13のガイドスリーブ13aを杭P1の上端部に取り付ける。この状態で、ハンマー装置13によって杭P1を水中地盤に打ち込む。
吊り荷監視カメラ18により取得された画像データに基づいて、クレーン12の操作を行うと、必要な方向からの吊り荷(パイルホルダー台船1、ハンマー装置13、杭P1)の状況を把握できる。そのため、クレーン12の吊り荷を精度よく所望の位置に移動させて、より無駄のないクレーン操作を行うことが可能になっている。
杭P1の打ち込みが進むに連れて、ガイドスリーブ13aが保持アーム4A、4Bに近づいてくるので、順次、保持アーム4A、4Bのアーム部4m、4mを開いた状態にする。これにより、保持アーム4A、4Bとガイドスリーブ13aとの干渉を回避して杭P1の打ち込みを進める。
杭P1を打ち込む水底地盤の中に傾斜している硬い地層がある場合、打設している杭P1は、その硬い地盤に沿って傾斜して打設され易くなる特性がある。本来、鉛直下向きに打設する杭P1であれば、傾斜して打設されると打ち直しになる。本発明では、杭P1は保持アーム4A、4B、4Cによって、所望の位置で所望の角度で保持され続ける。そのため、水底地盤の中に傾斜している硬い地層があっても、意図しない方向にぶれることなく、打設することが可能になる。
図5では杭P1を鉛直下向きに打設しているが、支柱3を傾斜させることで、図6に例示するように杭P1を傾斜させて打設することもできる。杭P1を斜めに打ち込むに連れて吊りワイヤ12aが支柱3と干渉し易くなるので、図7に例示するように支柱3を保持アーム4Bと4Cの間で折り曲げる。これにより、吊りワイヤ12aと支柱3との干渉を回避する。
既に水中地盤に打設した杭P1に対して新たな杭P2を継打ちする場合は、図8に例示するように鉛直に立設させた状態の支柱3の部分の保持アーム4A、4Bに対して、吊りワイヤ12aによって吊った新たな杭P2を近づける。そして、それぞれの保持アーム4A、4Bが開いた状態の一対のアーム部4m、4mの内部に杭P2を配置する。次いで、一対のアーム部4m、4mを閉じた状態にして保持アーム4A、4Bにより、杭P2を保持した状態にする。
次いで、新たな杭P2を吊りワイヤ12aで吊りつつ、鉛直に立設させた状態の支柱3の部分を傾斜させることにより、新たな杭P2を、既に打設された杭P1と同じ傾斜で直結した状態にセッティングする。次いで、図9に例示するように新たな杭P2の上端にガイドスリーブ13aを介してハンマー装置13を取り付けて杭P2の打設を行なう。
パイルホルダー2に対する上述した操作は、コントロール室15内で、パイルホルダー監視カメラ16によりリアルタイムで取得したパイルホルダー2およびその周辺の画像データを、パイルホルダー監視モニタ17を通じてリアルタイムで見ながらパイルホルダー操作部21を用いて行う。
パイルホルダー監視カメラ16により取得された画像データに基づいて、パイルホルダー2の操作を行うと、必要な方向からの支柱3(杭P1、P2)の位置、傾斜角度等を把握できるので、杭P1、P2を設定どおりに精度よく打設するには極めて有利になる。そして、本発明の杭打設システムでは、コントロール室15内において、一人または複数人の操作者が、クレーン12およびパイルホルダー2を集中的に操作することができる。そのため、クレーン12とパイルホルダー2とを、無駄な動きや無駄な待ち時間を抑制して互いを連携させて操作することができる。これにより、杭P1、P2を打設する際の作業効率をより向上させることが可能になる。
ところで、パイルホルダー2が杭P1(P2)を保持した状態では、杭P1が存在している側にパイルホルダー台船1の重心が移動して、パイルホルダー台船1には杭P1が存在している側に倒れようとするモーメントが作用する。そのため、パイルホルダー台船1とクレーン船11とを固結している凸状部8および凹状部14には、このモーメントによって大きな負荷が作用する。杭P1の重量が大きい程、また、杭P1がクレーン船11の船縁から離れた位置になる程、凸状部8および凹状部14に作用する負荷は大きくなる。これに伴って、凸状部8および凹状部14が変形、損耗し易くなる。凸状部8、凹状部14が変形、損耗すると、互いを嵌合させ難くなるため、打設作業の効率低下の要因になる。
そこで、パイルホルダー2により杭P1を保持して打設作業をする工程では、バラスト水室10a、10bの水量を調整するとよい。図5で説明すると、バラスト水制御部10cによって、バラスト水室10bに比してバラスト水室10aの水量を多くする制御を行って、相対的にバラスト水室10b側の浮力を大きくする。これにより、パイルホルダー台船1とクレーン船11とを固結している凸状部8および凹状部14に作用する負荷を軽減させる。これに伴い、凸状部8および凹状部14の変形、損耗を抑制できる。
凹状部14には水や浮遊物が滞留し易いので、そのままの状態を長期間維持しておくと、貝類等が付着、堆積することがある。貝類等が付着すると、凸状部8と凹状部14とを嵌合させ難くなるため、打設作業の効率低下の要因になる。
そこで、図10に例示するように、凹状部14に嵌合する凸状キャップ23を備えておくとよい。パイルホルダー台船1をクレーン船11の船縁に固結しない状況では、凸状キャップ23を凹状部14に嵌合して凹状部の表面を凸状キャップ23で塞いでおく。これにより、凹状部14には貝類等が付着できなくなる。パイルホルダー台船1をクレーン船11の船縁に固結する場合には、凸状キャップ23を凹状部14から取り外す。このようにすれば、パイルホルダー台船1をクレーン船11の船縁に円滑に固結するには有利になる。尚、凹状部14の表面には適宜、ゴムなどの緩衝材を取り付けて、嵌合した凸状キャップ23や凸状部8とのガタつきを防止することもできる。
1 パイルホルダー台船
2 パイルホルダー
3 支柱
3a 回転軸
4A、4B、4C 保持アーム
4m アーム部
4r 保持ローラ
5 旋回台
6a ローラ
6b レール
6c 油圧シリンダ
7a ベース
7b スライドベース
8 凸状部
9a ケーシング
9b スライド部材
9c、9d 油圧シリンダ
10a、10b バラスト水室
10c バラスト水制御部
11 クレーン船
12 クレーン
12a 吊りワイヤ
13 ハンマー装置
13a ガイドスリーブ
14 凹状部
15 コントロール室
16 パイルホルダー監視カメラ
17 パイルホルダー監視モニタ
18 吊り荷監視カメラ
19 吊り荷監視モニタ
20 クレーン操作部
21 パイルホルダー操作部
22 バラスト水制御部
23 凸状キャップ
P1、P2 杭
上記目的を達成するため本発明の杭打設システムは、ハンマー装置と、このハンマー装置が吊り下げられた状態になるクレーンを備えた作業船と、パイルホルダーを備えて前記作業船の船縁に着脱自在に固結される非自航式のパイルホルダー台船とを有する杭打設システムであって、前記パイルホルダーおよびその周辺の画像データをリアルタイムで取得するパイルホルダー監視カメラと、このパイルホルダー監視カメラにより取得された画像データをリアルタイムで表示するパイルホルダー監視モニタと、前記作業船に設置されているコントロール室と有し、前記パイルホルダー監視モニタと、前記クレーンの操作を行うクレーン操作部と、前記パイルホルダーの操作を行うパイルホルダー操作部とが前記コントロール室内に備わり、前記パイルホルダー台船が、この台船の船体幅方向または船体前後方向に並んで配置された複数バラスト水室を有し、前記パイルホルダー台船を前記作業船の船縁に固結した状態で、前記パイルホルダーにより杭を保持して打設作業をする工程で、それぞれの前記バラスト水室の相対的な水量を調整してそれぞれの前記バラスト水室に対応する位置での前記パイルホルダー台船に作用する浮力の大きさを調整することにより、前記パイルホルダー台船と前記作業船との固結部分に作用する負荷を軽減する制御を行うことを特徴とする。
また、本発明の別の杭打設システムは、ハンマー装置と、このハンマー装置が吊り下げられた状態になるクレーンを備えた作業船と、パイルホルダーを備えて前記作業船の船縁に着脱自在に固結される非自航式のパイルホルダー台船とを有する杭打設システムであって、前記パイルホルダーおよびその周辺の画像データをリアルタイムで取得するパイルホルダー監視カメラと、このパイルホルダー監視カメラにより取得された画像データをリアルタイムで表示するパイルホルダー監視モニタと、前記作業船に設置されているコントロール室と有し、前記パイルホルダー監視モニタと、前記クレーンの操作を行うクレーン操作部と、前記パイルホルダーの操作を行うパイルホルダー操作部とが前記コントロール室内に備わり、前記パイルホルダー台船と前記作業船のいずれか一方が凸状部を有し、いずれか他方が凹状部を有し、前記凸状部と前記凹状部とが嵌合することで、前記パイルホルダー台船が前記作業船の船縁に固結される構成であり、前記凹状部に嵌合する凸状キャップを備えて、前記パイルホルダー台船が前記作業船の船縁に固結される際に、前記凸状キャップが前記凹状部から取り外される構成であることを特徴とする。
そこで、パイルホルダー2により杭P1を保持して打設作業をする工程では、バラスト水室10a、10bの水量を調整するとよい。図5で説明すると、バラスト水制御部10cによって、バラスト水室10bに比してバラスト水室10aの水量を多くする制御を行って、相対的にバラスト水室10a側の浮力を大きくする。これにより、パイルホルダー台船1とクレーン船11とを固結している凸状部8および凹状部14に作用する負荷を軽減させる。これに伴い、凸状部8および凹状部14の変形、損耗を抑制できる。

Claims (4)

  1. ハンマー装置と、このハンマー装置が吊り下げられた状態になるクレーンを備えた作業船と、パイルホルダーを備えて前記作業船の船縁に着脱自在に固結される非自航式のパイルホルダー台船とを有する杭打設システムであって、
    前記パイルホルダーおよびその周辺の画像データをリアルタイムで取得するパイルホルダー監視カメラと、このパイルホルダー監視カメラにより取得された画像データをリアルタイムで表示するパイルホルダー監視モニタと、前記作業船に設置されているコントロール室と有し、前記パイルホルダー監視モニタと、前記クレーンの操作を行うクレーン操作部と、前記パイルホルダーの操作を行うパイルホルダー操作部とが前記コントロール室内に備わることを特徴とする杭打設システム。
  2. 前記クレーンの吊りワイヤの下方範囲の画像データをリアルタイムで取得する吊り荷監視カメラと、この吊り荷監視カメラにより取得された画像データをリアルタイムで表示する吊り荷監視モニタとを有し、この吊り荷監視モニタが前記コントロール室に備わる請求項1に記載の杭打設システム。
  3. 前記パイルホルダー台船がバラスト水室を有し、前記パイルホルダー台船を前記作業船の船縁に固結した状態で、前記パイルホルダーにより杭を保持して打設作業をする工程で、前記バラスト水室の水量を調整することにより、前記パイルホルダー台船と前記作業船との固結部分に作用する負荷を軽減する制御を行う請求項1または2に記載の杭打設システム。
  4. 前記パイルホルダー台船と前記作業船のいずれか一方が凸状部を有し、いずれか他方が凹状部を有し、前記凸状部と前記凹状部とが嵌合することで、前記パイルホルダー台船が前記作業船の船縁に固結される構成であり、前記凹状部に嵌合する凸状キャップを備えて、前記パイルホルダー台船が前記作業船の船縁に固結される際に、前記凸状キャップが前記凹状部から取り外される構成である請求項1〜3のいずれかに記載の杭打設システム。
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