JP2017100852A - エレベータ点検システム - Google Patents

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Abstract

【課題】保守員の点検作業開始までに要する時間を短縮でき、効率的に点検作業を進めることのできるエレベータ点検システムを提供する。【解決手段】一実施形態に係るエレベータ点検システムは、無線伝送装置25と、呼び登録制御部12aと、通知制御部12bと、運転制御部12cとを備える。無線伝送装置25は、建屋の任意の場所に設置されている。呼び登録制御部12aは、保守員の保守点検用携帯端末26から発信される点検開始信号を無線伝送装置25を介して受信したときに、新規呼び登録を無効化する。通知制御部12bは、呼び登録制御12aによる新規呼び登録の無効化に際し、利用者に対して呼び登録の禁止を通知する。運転制御部12cは、新規呼び登録が無効化された状態で、現在登録済みの呼びのすべての応答完了を待って点検モードに切り替える。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、エレベータ点検システムに関する。
エレベータの保守点検作業を行う保守員は、各物件のエレベータを定期的に巡回し、異常の有無などを点検している。ここで、エレベータを点検する場合、保守員は、現在登録済みのすべての呼び(乗場呼び及びかご呼び)にエレベータ(乗りかご)が応答したことを確認してから点検モードに切り替える。
特開2013−18585号公報
上述したように、エレベータを点検する場合、すべての呼びへの応答を待ってから点検モードに切り替える必要があるため、保守員が点検作業を開始するまでに時間を要していた。特に、多数の呼びが登録されていると、すべての呼びへの応答が完了するまでに時間がかかり、その間に、新たな呼びが登録される可能性が高くなるため、保守員が点検作業をなかなか開始できないのが現状である。
本発明が解決しようとする課題は、保守員の点検作業開始までに要する時間を短縮でき、効率的に点検作業を進めることのできるエレベータ点検システムを提供することである。
一実施形態に係るエレベータ点検システムは、無線伝送装置が建屋の任意の場所に設置され、呼び登録制御手段と、通知制御手段と、運転制御手段とを備える。
上記呼び登録制御手段は、保守員の携帯端末から発信される点検開始信号を上記無線伝送装置を介して受信したときに、新規呼び登録を無効化する。上記通知制御手段は、上記呼び登録制御手段による新規呼び登録の無効化に際し、利用者に対して呼び登録の禁止を通知する。上記運転制御手段は、新規呼び登録が無効化された状態で、現在登録済みの呼びのすべての応答完了を待って点検モードに切り替える。
図1は一実施形態に係るエレベータ点検システムのブロック図である。 図2は同実施形態における乗場の構成を示す図である。 図3は同実施形態におけるエレベータの乗りかごの構成を示す図である。 図4は同実施形態における監視センタの構成を示すブロック図である。 図5は同実施形態における監視センタに設けられた物件管理用のデータベースの一例である。 図6は同実施形態におけるエレベータ制御装置の機能構成を示すブロック図である。 図7は同実施形態におけるエレベータ点検システムの動作を示すフローチャートである。 図8は同実施形態における乗場及び乗りかご内の表示器に表示される画面の一例である。 図9は同実施形態における点検情報を示す画面が表示された保守点検用携帯端末の一例である。 図10は同実施形態における点検作業可能の旨を示す画面が表示された保守点検用携帯端末の一例である。 図11は同実施形態における乗場及び乗りかご内の表示器に表示される画面の一例である。 図12は他の実施形態における乗場及び乗りかご内の表示器に表示される画面の一例である。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
図1は一実施形態に係るエレベータ点検システムのブロック図である。
点検対象となるエレベータ11には、エレベータ制御装置12、遠隔監視装置13などが備えられている。エレベータ制御装置12は、コンピュータからなり、乗りかご31を駆動するモータの制御やドアの開閉制御などを含む乗りかご31の運転制御を行う。また、エレベータ制御装置12は、遠隔監視装置13、無線伝送装置25、各階の乗場に設けられた乗場呼び登録装置22、スピーカ23及び表示器24、乗りかご31内のスピーカ36及び表示器37などと接続している。
遠隔監視装置13は、エレベータ制御装置12とは独立して設けられている。遠隔監視装置13は、監視センタ15との間の通信機能を備え、エレベータ制御装置12から取得したエレベータ11の各種信号(動作状態情報等)を公衆回線網14を介して送信する。なお、公衆回線網14としては、電話回線やインターネットなどが用いられるが、その通信形態は特に限定されるものではない。
監視センタ15は、遠隔地に存在し、公衆回線網14を介してエレベータ11を常時監視している。図1は、エレベータ11のみが公衆回線網14に接続している状態を示しているが、実際は各地に点在する多数のエレベータが公衆回線網14に接続している。監視センタ15は、これらの多数のエレベータからの各種信号(動作状態情報等)を監視画面に表示するなどしており、何らかの異常を検出した場合には、保守員を現場へ派遣するなどして対応する。
図2は任意の階の乗場20の構成を示す図である。図中の21は乗場ドアである。
乗場ドア21は、乗りかご31の到着時にかごドアと連動して開閉動作する。乗場ドア21の横には、乗場呼び登録装置22、スピーカ23、表示器24が設置されている。乗場呼び登録装置22は、利用者が乗場20にて乗場呼びを登録するための装置であり、行先方向(上方向/下方向)を指定するための乗場呼びボタン22aを有する。なお、最上階の乗場20に設けられた乗場呼び登録装置22は下方向の乗場呼びボタンのみ、最下階の乗場20に設けられた乗場呼び登録装置22は上方向の乗場呼びボタンのみを有する。
スピーカ23からは、利用者に向けたメッセージがアナウンスとして音声出力される。表示器24は、例えば小型のLCD(Liquid Crystal Display)からなり、乗りかご31の現在位置や運転方向などを示す。また、表示器24には、利用者に向けたメッセージを示す画面が表示される。
無線伝送装置25は、無線信号の送受信を行う装置である。また、無線伝送装置25は、無線信号を受信すると、その信号に含まれる情報をエレベータ制御装置12に送る。さらに、無線伝送装置25は、エレベータ制御装置12から送られてきた信号を無線信号として発信する。なお、図2では乗場20に無線伝送装置25を設置した例を示したが、無線伝送装置25は、建屋の任意の場所に少なくとも1台設置されていれば良い。
保守員は、通信機能付きの保守点検用携帯端末26を所持している。携帯端末26は、監視センタ15との間の通信機能の他に、エレベータの点検作業に必要な各種アプリケーションが搭載されている。図中の26aは操作ボタンであり、26bは表示部である。
保守員が携帯端末26で所定の操作を行うことで、携帯端末26から点検開始信号や点検終了信号が無線信号として発信される。「点検開始信号」は、エレベータ11の点検作業の開始を知らせる信号である。「点検終了信号」は、エレベータ11の点検作業の終了を知らせる信号である。これらの信号は、無線伝送装置25によって受信され、エレベータ制御装置12に送られる。また、携帯端末26は、エレベータ制御装置12から無線伝送装置25を介して発信される無線信号を受信する。なお、無線伝送装置25と携帯端末26との間の無線通信には、Wi-Fi(Wireless Fidelity)(登録商標)やBluetooth(登録商標)などが用いられる。
図3はエレベータ11の乗りかご31の構成を示す図である。
乗りかご31の正面にはかごドア32が開閉自在に取り付けられている。このかごドア32の横には、操作パネル33、非常呼びボタン34、マイク35、スピーカ36、表示器37などが設置されている。
操作パネル33には、複数の階床ボタン33a、戸開ボタン33b、戸閉ボタン33cなどの各種ボタンが配設されている。非常呼びボタン34は、非常時に外部に連絡をするための操作ボタンである。非常呼びボタン34を押下することで監視センタ15と乗りかご31との間の電話回線が接続され、利用者はマイク35とスピーカ36を通じて監視センタ15のオペレータと通話することができる。
また、スピーカ36からは、利用者に向けたメッセージがアナウンスとして音声出力される。表示器37は、乗場20の表示器24と同様の表示器で、例えば小型のLCD(Liquid Crystal Display)からなり、乗りかご31の現在位置や運転方向、利用者に向けたメッセージを示す画面を表示する。
図4は監視センタ15の構成を示すブロック図である。
監視センタ15は、通信装置16、記憶装置17、制御装置18が備えられている。通信装置16は、公衆回線網14に接続されており、エレベータ11から送られてくる各種信号の受信やエレベータ11を遠隔操作するための情報の送信などを行う。
記憶装置17には、図5に示す物件管理用のデータベース17aが設けられている。データベース17aは、各物件の識別番号(物件ID)、物件名、物件に設置されているエレベータ(乗りかご)の台数や号機の情報、点検作業の内容と手順、点検履歴などの情報を記憶している。また、記憶装置17には、各保守員の氏名、所属、連絡先などの情報が記憶されている。
制御装置18は、エレベータ11から送られてくる各種信号(動作状態情報等)を記憶装置17に記憶する。また、制御装置18は、保守員がエレベータ11の点検作業を行う場合、点検作業対象の物件の点検情報を記憶装置17から読み出し、通信装置16を介してエレベータ11に送信する。ここで、「点検情報」とは、保守員がエレベータを点検するために必要な情報のことであり、点検作業の内容や手順、過去の点検履歴から得られる異常箇所などの情報を含む。
図6はエレベータ制御装置12の機能構成を示すブロック図である。
エレベータ制御装置12には、呼び登録制御部12a、通知制御部12b、運転制御部12c、点検情報取得部12d、点検情報提供部12eが備えられている。
呼び登録制御部12aは、保守員の携帯端末26から発信される点検開始信号を無線伝送装置25を介して受信したときに、乗場呼び登録装置22、乗りかご31内の階床ボタン33aによる新規呼び登録を無効化する。また、携帯端末26から発信される点検終了信号を無線伝送装置25を介して受信したときに、乗場呼び登録装置22、乗りかご31内の階床ボタン33aによる新規呼び登録を有効化する。
通知制御部12bは、利用者と保守員に対して点検作業に関する各種通知を行う。すなわち、通知制御部12bは、呼び登録制御部12aによる新規呼び登録の無効化に際し、利用者に対して呼び登録の禁止を事前に通知し、新規呼び登録が無効化された時点で現在呼び登録ができない状態にあることを通知する。呼び登録制御部12aによって新規呼び登録が有効化されたときには、通知制御部12bは、利用者に対して現在呼び登録ができる状態にあることを通知する。
また、後述する運転制御部12cによって点検モードが切り替えられたときに、通知制御部12bは、保守員に対して点検作業が可能になった旨を無線伝送装置25を介して携帯端末26に送信する。
運転制御部12cは、乗りかご31の運転制御を行う。本実施形態において、運転制御部12cは、新規呼び登録が無効化された状態で、現在登録済みの呼びのすべての応答完了を待って通常運転モードから点検モードに切り替える。また、運転制御部12cは、新規呼び登録が有効化されたときに、点検モードから通常運転モードに切り替える。
ここで、「通常運転モード」とは、乗りかごの通常運転時に使用される運転モードのことである。「点検モード」とは、保守員がエレベータの点検作業を行うための運転モードのことである。
点検情報取得部12dは、エレベータ11の点検作業に必要な点検情報を監視センタ15のデータベース17aから取得する。
点検情報提供部12eは、点検情報取得部12dが監視センタ15から取得した点検情報を無線伝送装置25を介して保守員が所持する携帯端末26に提供する。
次に、本実施形態の動作について説明する。
図7はエレベータ点検システムの動作を示すフローチャートである。左側が携帯端末26の処理、右側がエレベータ制御装置12の処理を示している。
今、図2に示したように、保守員が携帯端末26を持って、エレベータ11の各箇所を点検する場合を想定する。保守員が所定の操作により点検開始を指示すると、携帯端末26から点検開始信号が発信される(ステップA11)。その点検開始信号は、無線伝送装置25によって受信された後、エレベータ制御装置12に送られる。
エレベータ制御装置12は、無線伝送装置25を介して点検開始信号を受信する(ステップB11)。この点検開始信号の受信に伴い、呼び登録制御部12aは、通知制御部12bを介して利用者に呼び登録ができなくなる旨の通知を行う(ステップB12)。
このとき、各階の乗場20及び乗りかご31内の表示器24,37に表示される画面の一例を図8(a)に示す。図8(a)には、乗りかご31の現在位置及び運転方向とともに呼び登録ができなくなる旨が表示されている。また、各階の乗場20及び乗りかご31内のスピーカ23,36から呼び登録ができなくなる旨が音声にてアナウンスされる。なお、ここでは表示と音声で通知する構成としたが、どちらか一方であっても良い。
通知制御部12bによって呼び登録ができなくなる旨が通知された後、呼び登録制御部12aは、新規呼び登録を無効化する(ステップB13)。「新規呼び登録を無効化する」とは、具体的には各階の乗場呼びボタン22aと乗りかご31内の階床ボタン33aをロックして呼び(乗場呼び/かご呼び)を新たに登録できない状態にすることである。新規呼び登録が無効化されたとき、通知制御部12bは呼び登録ができない状態にあることを利用者に通知する(ステップB14)。
このとき、各階の乗場20及び乗りかご31内の表示器24,37に表示される画面の一例を図8(b)に示す。図8(b)には、乗りかご31の現在位置及び運転方向とともに呼び登録ができない状態にあることが表示されている。また、各階の乗場20及び乗りかご31内のスピーカ23,36から呼び登録ができない状態にあることが音声にてアナウンスされる。なお、ここでは表示と音声で通知する構成としたが、どちらか一方であっても良い。
続いて、点検情報取得部12dによって監視センタ15から点検対象物件であるエレベータ11の点検情報が取得される(ステップB15)。ここでの点検情報の取得方法について説明する。点検情報取得部12dは、監視センタ15に点検対象物件であるエレベータ11の点検情報を要求する。この要求に応答して、監視センタ15内の制御装置18は、記憶装置17のデータベース17aからエレベータ11に関する点検情報を読み出し、その点検情報を通信装置16を介してエレベータ11に送信する。
点検情報提供部12eは、監視センタ15から得られた点検情報を無線伝送装置25を介して、携帯端末26に送信する(ステップB16)。携帯端末26によって点検情報が受信されると、点検情報を示す画面が表示部26bに表示される(ステップA12)。
図9に点検情報を示す画面が表示された携帯端末26を示す。点検情報には、物件IDや点検作業内容、作業手順等が含まれている。したがって、点検モードに切り替えられるまでの間、保守員はこれらの情報を見ることで点検作業内容や作業手順等を事前に確認できる。また、点検情報には、過去の点検履歴から得られる異常箇所の情報も含まれている。これにより、エレベータ11に過去の点検作業時に何らかの異常箇所が検出されていれば、その異常箇所に関する情報も同時に確認しておくことができる。
その後、新規呼び登録が無効化される前に登録されていたすべての呼びに対し、乗りかご31が応答を完了すると(ステップB17)、運転制御部12cは運転モードを通常運転モードから点検モードに切り替え、乗りかご31を所定の階に移動させる(ステップB18)。
詳しくは、運転制御部12cは、利用者によって登録された呼び(乗場呼び/かご呼び)を管理するための図示せぬ呼び管理テーブルを参照し、既に登録済みの未応答の呼びのすべてに乗りかご31が応答完了したか否かを確認する。既に登録済みの未応答の呼びのすべてに乗りかご31が応答完了すると、運転制御部12cは、点検作業を安全に行える状態になったものと判断して点検モードに切り替え、乗りかご31を所定の階に移動させる。上記「所定の階」は、保守員がエレベータ11の点検作業を開始する階として決められており、例えば基準階(1階)である。保守員は、上記所定の階で乗りかご31の到着を待つ。
続いて、通知制御部12bは、エレベータ11の点検作業が可能になった旨を保守員に通知する。詳しくは、通知制御部12bは、点検作業が可能になった旨を知らせる信号を無線伝送装置25を介して携帯端末26に送信する(ステップB19)。携帯端末26は、点検作業可能の信号を受信すると、その旨を保守員に通知するための画面を表示部26bに表示する(ステップA13)。
図10に表示部26bに点検作業可能の旨を示す画面が表示された携帯端末26を示す。なお、点検作業可能の旨を通知するタイミングは、運転制御部12cが乗りかご31を所定の階に移動させたときから乗りかご31が所定の階に到着するまでの間であれば良い。
乗りかご31が所定の階に到着すると、保守員は携帯端末26の表示部26bに表示される点検情報に従ってエレベータ11の点検作業を開始する(ステップA14)。エレベータ11の点検作業の終了後、保守員が所定の操作により、点検終了を指示すると、携帯端末26から点検終了信号が発信される(ステップA15)。
エレベータ制御装置12は、無線伝送装置25を介して点検終了信号を受信する(ステップB20)。この点検情報信号の受信に伴い、呼び登録制御部12aは新規呼び登録を有効化する(ステップB21)。「新規呼び登録を有効化する」とは、具体的には各階の乗場呼びボタン22aと乗りかご31内の階床ボタン33aのロック状態を解除して呼び(乗場呼び/かご呼び)を新たに登録できる状態にすることである。
新規呼び登録を有効化したときに、運転制御部12cは運転モードを点検モードから通常運転モードに切り替える。また、通知制御部12bは点検終了と呼び登録ができる状態にあることを利用者に通知する(ステップB22)。
このとき、各階の乗場20及び乗りかご31内の表示器24,37に表示される画面の一例を図11に示す。図11には、乗りかご31の現在位置とともに、点検が終了した旨及び呼び登録ができる状態にあることが表示されている。また、各階の乗場20及び乗りかご31内のスピーカ23,36から呼び登録ができる状態にあることが音声にてアナウンスされる。なお、ここでは表示と音声で通知する構成としたが、どちらか一方であっても良い。
このように本実施形態によれば、保守員が現場で携帯端末を操作するだけで、新規呼び登録を無効化すると共に現在登録済みのすべての呼びへの応答完了後に点検モードへ自動的に切り替えることができる。したがって、保守員がエレベータの点検を開始するときに必要であった準備作業の手間をなくして早めに点検作業を開始できるようになる。
また、点検モードに切り替えられるまでの間にエレベータの点検作業に必要な情報が保守員の携帯端末に送られてくる。したがって、その間に保守員は事前に点検作業内容や作業手順、異常箇所等を確認しておくことができ、点検モードに切り替えられたときに点検作業を効率的に進めることができる。
また、点検モードに切り替えられる前に利用者に対して呼び登録ができなくなる旨が事前に通知されるので(図8(a)参照)、保守員が各階に点検中のステッカーなどを掛けておかなくとも、作業前に利用者が呼び登録することを防ぐことができる。さらに、実際に点検モードに切り替えられた後は呼び登録ができない状態にあることが通知されるので(図8(b)参照)、作業中でも利用者が誤って呼び登録することを防ぐことができる。
また、点検作業が完了して点検モードから通常運転モードに切り替えられると、利用者に対して呼び登録ができる状態になったことが通知されるので(図11参照)、保守員が各階から点検中のステッカーを取り外すなどの面倒な作業も不要であり、利用者が通常通りにエレベータを利用することができる。
(他の実施形態)
上述した実施形態では新規呼び登録を無効化するに際して、通知制御部12bは呼び登録ができなくなる旨だけを通知するとしたが呼び登録が無効になるまでの残り時間を含めて通知しても良い。その具体例を以下に示す。
図12は、新規呼び登録が無効になるまでの残り時間を含めた画面の一例を示す図である。この画面は、通知制御部12bによって各階の乗場20及び乗りかご31内の表示器24,37に表示される。この例では、1分後に呼び登録ができなくなることを示している。ここで、残り時間の表示は、例えば1秒経過する度に「0:59」、「0:58」、…といったようにカウントダウン形式で順次更新される。
また、通知制御部12bは、乗場20及び乗りかご31内のスピーカ23,36を通じて新規呼び登録が無効になるまでの残り時間を順次アナウンスする。例えば、通知制御部12bは「呼び登録ができなくなるまで残り1分、…、残り10秒、…、残り5秒、4、3、2、1、0、呼び登録ができなくなりました。」などとアナウンスする。なお、ここでの残り時間の通知は、表示と音声のどちらか一方であっても良い。
このように、新規呼び登録を無効化するに際し、新規呼び登録の無効化までの残り時間を含めて利用者に通知することで、利用者はいつ呼び登録ができなくなるかを知ることができる。したがって、例えば残り時間が少ない状態で呼び登録することを規制でき、点検作業前の呼び登録数の追加をできるだけ抑えて早めに点検モードに切り替えることができる。
なお、上述した実施形態では点検対象物件の乗りかごが1台の場合を想定して説明したが、複数の乗りかごが設けられている場合においても適用できる。その場合、携帯端末26は、各乗りかごの点検順序の情報を含む点検開始信号を発信する。例えば、3台の乗りかご(A号機、B号機、C号機)が設けられた物件において、保守員がA号機、B号機、C号機の順に点検作業を行う場合には、携帯端末26を操作してA→B→Cの点検順序を指定する。これにより、携帯端末26から上記指定された点検順序を含む点検開始信号が発信される。エレベータ制御装置12は、この点検開始信号を無線伝送装置25を介して受信することにより、当該信号に含まれる点検順序に従って各乗りかご毎に上記実施形態と同様の処理を実行する。
以上の実施形態によれば、保守員の点検作業開始までに要する時間を短縮でき、効率的に点検作業を進めることができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11…エレベータ、12…エレベータ制御装置、12a…呼び登録制御部、12b…通知制御部、12c…運転制御部、12d…点検情報取得部、12e…点検情報提供部、13…遠隔登録装置、14…公衆回線網、15…監視センタ、16…通信装置、17…記憶装置、17a…物件管理用のデータベース、18…制御装置、20…乗場、21…乗場ドア、22…乗場呼び登録装置、22a…乗場呼びボタン、23,36…スピーカ、24,37…表示器、25…無線伝送装置、26…保守点検用携帯端末、26a…操作ボタン、26b…表示部、31…乗りかご、32…かごドア、33…操作パネル、33a…階床ボタン、33b…戸開ボタン、33c…戸閉ボタン、34…非常呼びボタン、35…マイク。
上記呼び登録制御手段は、保守員の携帯端末から発信される点検開始信号を上記無線伝送装置を介して受信したときに、新規呼び登録を無効化する。上記通知制御手段は、上記呼び登録制御手段による新規呼び登録の無効化に際し、利用者に対して呼び登録の禁止を事前に通知する。上記運転制御手段は、新規呼び登録が無効化された状態で、現在登録済みの呼びのすべての応答完了を待って点検モードに切り替える。
さらに、上記通知制御手段は、上記運転制御手段によって上記点検モードに切り替えられたときに、新規呼び登録が無効化されたことを利用者に対して通知する。

Claims (8)

  1. 建屋の任意の場所に設置された無線伝送装置を備えたエレベータ点検システムにおいて、
    保守員の携帯端末から発信される点検開始信号を上記無線伝送装置を介して受信したときに、新規呼び登録を無効化する呼び登録制御手段と、
    この呼び登録制御手段による新規呼び登録の無効化に際し、利用者に対して呼び登録の禁止を通知する通知制御手段と、
    新規呼び登録が無効化された状態で、現在登録済みの呼びのすべての応答完了を待って点検モードに切り替える運転制御手段と、
    を具備したことを特徴とするエレベータ点検システム。
  2. 上記通知制御手段は、
    上記運転制御手段によって上記点検モードに切り替えられたときに、新規呼び登録が無効化されたことを利用者に対して通知することを特徴とする請求項1記載のエレベータ点検システム。
  3. 上記通知制御手段は、
    上記呼び登録制御手段によって新規呼び登録が無効化されるまでの残り時間をカウントし、その残り時間を含めて利用者に対して通知することを特徴とする請求項2記載のエレベータ点検システム。
  4. 上記通知制御手段は、
    上記運転制御手段によって上記点検モードに切り替えられたときに、保守員に対して点検作業が可能になった旨を上記無線伝送装置を介して上記携帯端末に送信することを特徴とする請求項1記載のエレベータ点検システム。
  5. 上記建屋に設置されたエレベータの点検作業に必要な点検情報を取得する点検情報取得手段と、
    この点検情報取得手段によって得られた点検情報を上記無線伝送装置を介して上記携帯端末に提供する情報提供手段と
    をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載のエレベータ点検システム。
  6. 上記点検情報には、点検作業の内容と手順、過去の点検履歴から得られる異常箇所の情報を含むことを特徴とする請求項5記載のエレベータ点検システム。
  7. 上記呼び登録制御手段は、
    上記携帯端末から発信される点検終了信号を上記無線伝送装置を介して受信したときに、新規呼び登録を有効化することを特徴とする請求項1記載のエレベータ点検システム。
  8. 上記通知制御手段は、
    新規呼び登録が有効化されたことを利用者に対して通知することを特徴とする請求項7記載のエレベータ点検システム。
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