JP2017100424A - 段ボールシート製造装置の反り判定装置,段ボールシート製造装置の反り矯正装置及び段ボールシート製造システム - Google Patents

段ボールシート製造装置の反り判定装置,段ボールシート製造装置の反り矯正装置及び段ボールシート製造システム Download PDF

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Abstract

【課題】段ボールシートの反りを、段ボールシートの完成状態に近い状態で且つ早期に判定することができ、ひいては、この反り判定に基づいて、反りの矯正を精度良く且つ早期に行うことができるようにする。【解決手段】スリッタスコアラよりも下流側且つシート積上部よりも上流側における前記複数の段ボールシート丁24Ca,24Cb,24Ccの変位量を測定する変位量測定手段と、複数の段ボールシート丁24Ca,24Cb,24Ccのシート幅方向の寸法W1に応じて、前記変位量測定手段の測定範囲を分割して、複数の段ボールシート丁24Ca,24Cb,24Ccのそれぞれに割り当て、前記割り当てられた前記測定範囲における前記変位量測定手段の測定値に基づいて、前記複数の段ボールシート丁24Ca,24Cb,24Cc毎に、段ボールシート丁24Ca,24Cb,24Ccの反り状態を判定する、反り状態判定手段とを備える。【選択図】図6

Description

本発明は、製造中に段ボールシートの反りの状態を判定する反り判定装置、及びそれを使用した反り矯正装置及び段ボールシート製造システムに関する。
段ボールシートは、一方のライナ(裏ライナ)に段繰りした中芯を糊で貼り合わせて片段シートを作製し、さらに、片段シートの中芯側に他方のライナ(表ライナ)を貼り合わせることによって製造される。
この製造過程において、各シート(裏ライナ、表ライナ、片段シート、段ボールシート)は、裏ライナプレヒータ、片段シートプレヒータ、表ライナプレヒータ等の各プレヒータやダブルフェーサにより加熱され、また、シングルフェーサやグルーマシンにより糊付けが行われるが、その際、加熱量や糊付け量が適正値でないと、完成した段ボールシートに反りが発生してしまう。
段ボールシートの反りの検出や反りの矯正に関する技術として、特許文献1〜3に開示された技術がある。以下、特許文献1〜3に開示された技術を説明するが、その説明では、参考に、各文献で使用されている符号を括弧付きで示す。
特許文献1(第3頁第5-13行、図1及び図2など参照)に開示された段ボールシートの反り検出装置では、複数の変位センサ(6)からなる反り検出装置(5)を、ダブルフェーサ(2)とスリッタスコアラ(3)との間に配置し、この反り検出装置(5)の検出結果に基づいて、段ボールシート(1)のW.F[反り度:Wrap Factor]を求めるようにしている。
特許文献2(段落[0071]〜[0082]及び図14〜図16など参照)に開示された段ボールシートの反り矯正システムでは、「スタッカ(19)のコンベア(191)により搬送中の段ボールシート(25)」又は「スタッカ(19)のスタック部(192)に積載された段ボールシート(25)」から、CCDカメラ(7)又は変位センサ(7A)により段ボールシート(25)の反りに関連する情報を取得し、この情報に基づいて、段ボールシート製造装置の制御要素の中から適宜のもの選定して制御することで段ボールシートの反りを矯正するようにしている。
特許文献3(段落[0050]〜[0052],[0080]〜[0082]、図11など参照)に開示された段ボールシートの製造システムでは、「スタッカ(19)のコンベア(191)により搬送中の段ボールシート(25)」又は「スタッカ(19)のスタック部(192)に積載された段ボールシート(25)」から、CCDカメラ(7)又は変位センサ(7A)により段ボールシート(25)の反りに関連する情報を取得し、この情報に基づいて段ボールシート(25)に反りがないと判定された場合には、このときの段ボールシート製造装置の運転状態を最適運転状態として生産状態と関連付けて記憶する。そして、以降同様の生産状態による製造運転が行われるときには、この最適運転状態になるように段ボールシート製造装置の制御要素を自動調整するようにしている。
実願昭62−181050号(実開平01−086524)のマイクロフィルム 特許第3735302号公報 特開2003-231193号公報
ところで、各シートを貼り合せて段ボールシートを製造する際には、塗布された生澱粉液を各シートに十分浸透させた後、この生澱粉液をゲル化温度まで昇温させてゲル化させる必要がある。生澱粉液をゲル化させることにより澱粉に粘着性が発生する。
シートに塗布された生澱粉液をゲル化温度以上にするために、貼り合せ前後や貼り合せ中に各シートは加熱されることとなるが、加熱されるとシートは保有水分が蒸発するため縮小する。したがって、貼合過程が完了するまで(ダブルフェーサを通過するまで)は、段ボールシートを構成する各シートは、保有水分の少ない縮小した状態となり、ダブルフェーサを通過後は、シート温度が低下するにしたがって空気中の湿分を取り込んで、空気中の湿分とバランスした状態(以下、水分平衡状態という)になるまで伸長する。
このため、ダブルフェーサで貼り合わされた際に、各シートの保有水分量に差があると、貼り合わせ直後には反りがなくても、水分平衡状態では、伸び量が異なるため反りが発生することがある。逆に、貼り合わせ直後には反りがあったとしても、水分平衡状態では反りがなくなることもある。
したがって、段ボールシートの反りの検出は、水分平衡状態に近づいてから行えるよう、ダブルフェーサよりもできるだけシート搬送方向下流側で行うことが好ましい。
特許文献1に開示された技術では、反り検出装置(5)の設置個所が、ダブルフェーサ(2)とスリッタスコアラ(3)との間なので、ダブルフェーサ(2)に比較的近い場所で反り検出が行われる。このため、水分平衡状態から遠い状態で段ボールシートの反り検出が行われてしまう可能性がある。
特許文献2及び特許文献3に開示された各技術では、反りの検出は、スタッカ(19)のコンベア(191)又はスタック部(192)で行われる。スタッカ(19)のコンベア(191)及びスタック部(192)は、特許文献1に開示された技術の検出箇所に較べて、ダブルフェーサから離隔しており、水分平衡状態若しくは水分平衡状態に近い状態で段ボールシートの反りを検出することが期待できる。
しかしながら、スタッカ(19)のコンベア(191)上の段ボールシート及びスタッカ(19)に積載された段ボールシートは、スリッタスコアラによりシート搬送方向に沿って断裁(以下、スリッティングともいう)されて複数に丁取りがされ、カットオフ装置によりシート幅方向に沿って断裁(以下、カットオフともいう)されている。
片段シートの伸び量と表ライナの伸び量とに違いがある場合であって、丁取りをしなければ上反りが発生するような場合には、2丁取りした場合にも、両方の段ボールシート丁に上反りが発生する。段ボールシートを構成するシートの加熱が、シート幅方向に対して不均一である場合には、丁取りをしなければ、例えば、シート幅方向一端側では上方にシート幅方向他端側では下方に反るS字状反りが発生するが、この段ボールシートを半分にスリッティングして二丁取りした場合には、一方の段ボールシート丁には上反りが、他方の段ボールシート丁には下反りが発生する。
つまり、丁取りした場合には、各丁取りされたシートの反りの組み合わせを総合的に判断しなければ、反りの種類ひいては、反りを解消するための制御を行うことができない。しかしながら、特許文献2及び3は、この点について何ら記載がない。
加えて、スタック部(192)に積層された段ボールシートの反りを検出するのでは、この検出結果に基づいて反りが矯正されるように段ボールシート製造装置の制御にフィードバックされるのが遅くなってしまう。短オーダの場合(段ボールシートのオーダが短期間で切り換えられる場合)には、フィードバック制御が行なわれる前に、短オーダにかかる段ボールシートの製造が終了してしまう虞がある。
本発明は、上記のような課題に鑑み創案されたもので、段ボールシートの反りを、段ボールシートの生産完了状態(完成状態)に近い状態で且つ早期に判定することができ、ひいては、この反り判定に基づいて、反りの矯正を精度良く且つ早期に行うことができるようにした、段ボールシート製造装置の反り判定装置,段ボールシート製造装置の反り矯正装置及び段ボールシート製造システムを提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するために、本発明の段ボールシート製造装置の反り判定装置は、シート搬送方向に沿って搬送される段ボールシートウェブをスリッタスコアラにより縦断裁して複数の段ボールシート丁とし、前記の複数の段ボールシート丁を、カットオフによりシート幅方向に沿ってそれぞれ横断裁した後、前記の複数の段ボールシート丁を、スタッカのシート積上部に積み上げる、段ボールシート製造装置において、前記の複数の段ボールシート丁の反り状態をそれぞれ判定する、段ボールシート製造装置の反り判定装置であって、前記スリッタスコアラよりも前記シート搬送方向下流側且つ前記シート積上部よりも前記シート搬送方向上流側における前記複数の段ボールシート丁の変位量を測定する変位量測定手段と、前記複数の段ボールシート丁の前記シート幅方向の寸法に応じて、前記変位量測定手段の測定範囲を分割して、前記複数の段ボールシート丁のそれぞれに割り当て、前記割り当てられた測定範囲における前記変位量測定手段の測定値に基づいて、前記複数の段ボールシート丁毎に、段ボールシート丁の反り状態を判定する、反り状態判定手段とを備えたことを特徴としている。
(2)前記変位量測定手段が、前記シート幅方向に並べられた複数の変位センサにより構成され、前記反り状態判定手段は、前記複数の段ボールシート丁の前記シート幅方向の寸法に応じて、前記複数の前記変位センサを、前記複数の段ボールシート丁のそれぞれに割り当てることで、前記測定範囲の割り当てを行うことが好ましい。
(3)前記変位量測定手段が、前記シート幅方向に対応して並べられた複数の画素を備えた撮像手段と、前記撮像手段からの情報に基づき前記複数の段ボールシート丁の変位量を解析する画像解析手段とを備えて構成され、前記反り状態判定手段は、前記複数の段ボールシート丁の前記シート幅方向の寸法に応じて、前記複数の画素を前記複数の段ボールシート丁のそれぞれに割り当てることで、前記測定範囲の割り当てを行うことが好ましい。
(4)前記反り状態判定手段は、前記複数の段ボールシート丁における各々の反り状態と、前記複数の段ボールシート丁の配置とに基づいて、前記縦断裁が行われなかったと仮定したときの生産シート幅反り形状を判定することが好ましい。
(5)前記スタッカは、前記複数の段ボールシート丁を前記シート積上部まで搬送するスタッカコンベアを備え、前記変位量測定手段は、前記カットオフにより横断裁され、前記スタッカコンベアによって搬送される最中の前記段ボールシート丁に対して測定を行うことが好ましい。
(6)前記変位量測定手段による各測定は所定の周期で(所定の時間間隔をあけて周期的に)繰り返し行われ、前記反り状態判定手段は、前記段ボールシート丁毎に、前記段ボールシート丁の反り状態の判定に使用する前記変位量測定手段の測定値の選定を行い、前記選定は、前記段ボールシート丁毎に、前記変位センサの測定値の前回の周期に対する変化量が、前記段ボールシート丁の厚さに応じて設定された閾値を越えた周期を基準に設定されることが好ましい。
(7)前記段ボールシートウェブは、前記スリッタスコアラにより、同一の幅寸法の複数の前記段ボールシート丁に縦断裁され、前記反り状態判定手段は、それぞれ予め設定された前記段ボールシートウェブの幅寸法及び前記段ボールシート丁の丁数を取得して、前記段ボールシートウェブの幅寸法及び前記丁数に基づいて前記段ボールシート丁の幅寸法を求め、前記幅寸法に基づいて前記複数の段ボールシート丁のそれぞれに割り当てる前記測定範囲を決定することが好ましい。
(8)前記反り状態判定手段は、予め設定された複数の段ボールシート丁の各幅寸法を取得して、前記複数の段ボールシート丁の各幅寸法に基づいて、前記複数の段ボールシート丁のそれぞれに割り当てる前記測定範囲を決定することが好ましい。
(9)前記反り状態判定手段は、前記スリッタスコアラの縦断裁位置から所定距離以内にある前記変位センサの測定値を、前記反り状態の判定に使用しないことが好ましい。
(10)前記複数の変位センサには、それぞれ前記シート幅方向の位置を通常位置から変更する調整機構が備えられ、前記反り状態判定手段は、前記通常位置が、前記スリッタスコアラの縦断裁位置から所定距離以内にある前記変位センサを、前記縦断裁位置から前記所定距離よりも離隔するように前記調整機構を制御することが好ましい。
(11)前記反り状態判定手段は、同一の前記段ボールシート丁に割り当てられた前記変位センサの測定値の内、代表値から所定値以上異なった測定値を、前記反り状態の判定に使用しないことが好ましい。
(12)前記反り状態判定手段は、前記変位量測定手段の測定値に基づいて前記段ボールシート丁の反り状態を上反り又は下反りと判定した場合には、前記変位量測定手段の測定値に基づいて前記上反り又は前記下反りの形状を円弧形状に近似し、前記円弧形状から前記段ボールシート丁の反り量を求めることが好ましい。
(13)前記反り状態判定手段により判定された前記反り形状及び前記生産シート幅反り形状の少なくとも一方を出力する出力装置を備えることが好ましい。
(14)上記の目的を達成するために、本発明の段ボールシート製造装置の反り矯正装置は、(4)〜(13)の何れかに記載の段ボールシート製造装置の反り判定装置と、前記反り判定装置により判定された前記生産シート幅反り形状に基づいて、段ボールシート製造装置の制御要素の中から前記生産シート幅反り形状の発生に関連する特定制御要素を選択して制御する、反り矯正制御手段とを備えたことを特徴としている。
(15)前記段ボールシート製造装置は、シングルフェーサにより中芯と裏ライナとを貼り合せて片段シートを作成し、ダブルフェーサにより前記片段シートと裏ライナとを貼り合せて前記段ボールシートウェブを作成し、前記中芯,前記裏ライナ,前記片段シート及び前記段ボールシートウェブの少なくとも1つについてシート温度を測定するシート温度測定手段を備えた場合、前記反り矯正制御手段は、前記シート温度測定手段により測定された前記シート温度が、前記貼り合せに使用される糊のゲル化温度に基づいて設定された下限温度を下回らない範囲で、前記特定制御要素の制御量を設定することが好ましい。
(16)前記段ボールシート丁の反り発生時及び前記特定制御要素の制御後のそれぞれについて、前記特定制御要素の運転状態を記憶する記憶装置を備えることが好ましい。
(17)前記段ボールシート製造装置の運転状態に関する情報を取得する運転状態情報取得手段と、前記段ボールシート製造装置のオーダに関する情報を取得するオーダ情報取得手段と、前記運転状態情報取得手段により取得された運転状態情報と前記オーダ情報取得手段により取得されたオーダ情報とに基づき、前記段ボールシート製造装置の各制御要素の制御量を演算する制御量演算手段と、前記段ボールシート丁の反りが所定量以下であること又は前記段ボールシートウェブの反りが所定量以下であることを取得する品質情報取得手段と、前記段ボールシート丁の反りが所定量以下であること又は前記段ボールシートウェブの反りが所定量以下であることが前記品質情報取得手段により取得された際には、前記運転状態情報取得手段により取得された運転状態情報の内、前記の段ボールシートウェブの反り状態に影響を与える特定制御要素に関するものを、前記品質情報取得手段により前記入力が行なわれた際のオーダでの最適運転状態に関する情報として記憶する最適運転状態情報記憶手段と、前記最適運転状態情報記憶手段に記憶された最適運転状態情報の中に、現状のオーダと対応するものがあった場合には、前記特定制御要素を優先的に前記最適運転状態に制御する制御手段とを備えることが好ましい。
(18)上記の目的を達成するために、本発明の段ボールシート製造システムは、(14)〜(17)の何れかに記載の段ボールシート製造装置の反り矯正装置を備えた、段ボールシート製造システムであることを特徴としている。
本発明の段ボールシート製造装置の反り判定装置,段ボールシート製造装置の反り矯正装置及び段ボールシート製造システムによれば、スリッタスコアラよりも下流側且つスタッカのシート積上部よりも上流側で段ボールシート丁の変位を検出するので、ダブルフェーサを過ぎて段ボールシートが水分平衡状態に近づいた状態、すなわち段ボールシート生産完了状態(完成状態)に近い状態における測定値を使用して、各段ボールシート丁の反り状態を判定することができる。
さらに、シート積上部よりも上流側で段ボールシート丁の変位を測定して反り状態を判定するので、シート積上部に積み上げられた段ボールシート丁の変位を測定して反り状態を判定するよりも、早期に反りの矯正にフィードバックすることができる。
したがって、段ボールシートの反り状態の判定を、段ボールシート生産完了状態(完成状態)に近い状態で精度良く且つ早期に判定することができ、ひいては、この判定に基づいて、反りの矯正を速やかに行うことができる。
本発明の第1実施形態に係る段ボールシート製造システムの全体構成を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係る裏ライナプレヒータとシングルフェーサと中芯プレヒータの構成を示した概略図である。 本発明の第1実施形態に係る片段シートプレヒータと表ライナプレヒータとグルーマシンとダブルフェーサの一部の構成を示した概略図である。 本発明の第1実施形態に係るダブルフェーサの構成を示した概略図である。 本発明の第1実施形態に係るスタッカの構成を示した概略図である。 本発明の一第1実施形態に係る反り状態判定について説明するための図であって、スタッカコンベア上を搬送される複数の板状段ボールシートの模式的平面図である。 本発明の第1実施形態に係る変位センサについて説明するための図であり、板状段ボールシートの模式的な斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る反り形状の判定方法を説明するための模式図であって、(a)は板状段ボールシートと変位センサとの位置関係を示す図、(b)は変位センサの測定値と板状段ボールシートの反り形状との対応関係を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る生産シート幅反り形状の判定方法を説明するための模式図であって、は各板状段ボールシートの反り形状と生産シート幅反り形状との対応関係を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る反り量の判定方法について説明するための模式図であって、板状段ボールシートの正面図である。 本発明の第1実施形態に係るシングリングを考慮した反り状態の判定方法について説明するための模式図であって、(a)スタッカコンベア上を搬送される板状段ボールシートを示す平面図、(b)は縦断裁される前の段ボールシートウェブを示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係る反り状態の判定方法について説明するための模式図であって、スタッカコンベア上を搬送される板状段ボールシートを示す平面図である。 本発明の第2実施形態の反り判定装置の構成を示す模式図である。 本発明の第2実施形態の変位量の測定及び反り判定方法を説明するための模式図であり、(a)はエリアセンサにより撮像された画像(取得された画像情報)の一例を示す図であり、(b)は(a)の画像情報から得られた段ボールシートの変位量情報の一例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の各実施の形態について説明する。
以下の説明では、段ボールシートの製造で扱う各種シート材(裏ライナ,中芯,表ライナ,片段シート,段ボールシートウェブ,段ボールシート丁)が搬送される方向を、シート搬送方向と呼ぶ。また、シート搬送方向と直交する各種シート材の延在方向をシート幅方向と呼ぶ。
そして、シート材をシート搬送方向に沿って断裁することを縦断裁と呼び、シート材をシート幅方向に沿って断裁することを横断裁と呼ぶ。
また、特段の説明がなく上流と記載した場合は、シート搬送方向における上流を意味するものとし、同様に、特段の説明がなく下流と記載した場合は、シート搬送方向における下流を意味するものとする。
また、特段の説明がない場合は、段ボールシートの反りは、シート幅方向に対する反りを意味するものとする。
以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の各実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。以下の各実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができるとともに、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることが可能である。
[1.第1実施形態]
[1−1.段ボールシート製造システムの全体構成]
図1は本発明の第1実施形態に係る段ボールシート製造システムの全体構成を示す模式図である。
本実施形態に係る段ボールシート製造システムは、段ボールシート製造装置1と段ボールシート製造装置1を制御する生産管理装置2とにより構成されている。
段ボールシート製造装置1は、主な構成装置として、裏ライナ20を加熱する裏ライナプレヒータ10、中芯21を加熱する中芯プレヒータ12、中芯プレヒータ12で加熱された中芯21を段繰りして糊付けし、裏ライナプレヒータ10で加熱された裏ライナ20を貼り合わせるシングルフェーサ11、シングルフェーサ11により形成された片段シート22を加熱する片段シートプレヒータ13、表ライナ23を加熱する表ライナプレヒータ14、片段シートプレヒータ13により加熱された片段シート22に糊付けするグルーマシン15、グルーマシン15により糊付けされた片段シート22に表ライナプレヒータ14より加熱された表ライナ23を貼り合わせて段ボールシートウェブ24Aを作成するダブルフェーサ16、ダブルフェーサ16で作成された段ボールシートウェブ24Aに縦断裁や罫入れを行って複数のウェブ状の段ボールシート丁24Bを作成するスリッタスコアラ17、スリッタスコアラ17で作成された複数のウェブ状の段ボールシート丁24Bを横断裁して分割板状の最終製品である板状の段ボールシート丁(以下、板状段ボールシートともいう)24Cを作製するカットオフ18、及び板状段ボールシート24Cを完成順にスタックするスタッカ19を備えている。
ここで、本発明における段ボールシート丁とは、段ボールシートウェブ24Aがスリッタスコアラ17で縦断裁されたものをいい、ウェブ状の段ボールシート丁24B及び板状の段ボールシート丁24Cの両方を含むものである。
また、段ボールシート製造装置1には、各シート20,21,22,23,24A,24B,24Cの温度を測定する温度センサ(シート温度測定手段)が備えられている場合がある(図1では、片段シート22の温度を測定する温度センサ40A、及び、表ライナ23の温度を測定する温度センサ40Bのみを示し、他は省略する)。
なお、以下の説明では、段ボールシートウェブ24A,段ボールシート丁24B及び板状段ボールシート24Cを区別しない場合には、段ボールシート24と表記する。
[1−2.要部装置の構成]
これらの構成装置のうち、裏ライナ20の含有水分量に影響を与える装置と表ライナ23の含有水分量に影響を与える装置が、段ボールシート24のシート幅方向の反りに関連する装置であり、例えば、裏ライナプレヒータ10,中芯プレヒータ12,片段シートプレヒータ13,表ライナプレヒータ14,シングルフェーサ11,グルーマシン15及びダブルフェーサ16が該当する。
また、本実施形態では、後述するように段ボールシート24の反り判定(ひいては反りの矯正)に使用される複数の変位センサ7が、スタッカ19のスタッカコンベア191B(図5参照)上に配置される。
以下、これらの構成装置10〜16,19の詳細な構成について図2〜図5を用いて説明する。
図2は裏ライナプレヒータ10とシングルフェーサ11と中芯プレヒータ12の構成を示した概略図、図3は片段シートプレヒータ13と表ライナプレヒータ14とグルーマシン15とダブルフェーサ16の一部の構成を示した概略図、図4はダブルフェーサ16の構成を示した概略図、図5はスタッカ19の構成を示した概略図である。
[1−2−1.裏ライナプレヒータの構成]
図2に示すように、裏ライナプレヒータ10は、ここでは縦に2段に配置された裏ライナ加熱ロール101A,101Bを備えている。裏ライナ加熱ロール101A,101Bは、内部に蒸気を供給することによって所定の温度に加熱されている。裏ライナ加熱ロール101A,101Bの周面には、ガイドロール105,104A,106,104Bによって順に案内される裏ライナ20が巻き付けられ、裏ライナ加熱ロール101A,101Bによって予加熱されている。
ガイドロール105,104A,106,104Bのうち、一方の裏ライナ加熱ロール101Aに近接して設けられたガイドロール104Aは、裏ライナ加熱ロール101Aの軸に揺動自在に取り付けられたアーム103Aの先端に支持され、他方の裏ライナ加熱ロール101Bに近接して設けられたガイドロール104Bは、裏ライナ加熱ロール101Bの軸に揺動自在に取り付けられたアーム103Bの先端に支持されている。各アーム103A,103Bは、図示しないモータによって図中に矢印で示した角度範囲内の任意の位置に移動できるようになっている。ここでは、ガイドロール104A,アーム103A及び図示しないモータ、そして、ガイドロール104B,アーム103B及び図示しないモータが、それぞれ巻き付け量調整装置102A,102Bを構成している。
このような構成により、裏ライナプレヒータ10では、裏ライナ加熱ロール101A,101Bに供給する蒸気圧や、巻き付け量調整装置102A,102Bによる裏ライナ20の裏ライナ加熱ロール101A,101Bへの巻き付け量(巻き付け角)の変更により、裏ライナ20の含有水分量を調整できるようになっている。具体的には、蒸気圧が大きい程、また、巻き付け量が大きい程、裏ライナ加熱ロール101A,101Bから裏ライナ20に与えられる加熱量が増大し、裏ライナ20の乾燥が進んで含有水分量が低下することになる。
[1−2−2.シングルフェーサの構成]
図2に示すように、シングルフェーサ11は、ベルトロール111と張力ロール112とに巻回された加圧ベルト113と、表面が波状に形成されて加圧ベルト113に加圧状態で当接した上段ロール114と、同じく表面が波状に形成されて上段ロール114に噛み合う下段ロール115とを備えている。裏ライナプレヒータ10で加熱された裏ライナ20は、途中、ライナ用予熱ロール117に巻き付けられて予熱を与えられた後、ベルトロール111により案内されて加圧ベルト113とともに加圧ベルト113と上段ロール114とのニップ部に移送される。一方、中芯プレヒータ12で加熱された中芯21は、途中、中芯用予熱ロール118に巻き付けられて予熱を与えられ、上段ロール114と下段ロール115との噛み合い部で段繰りされた後、上段ロール114により案内されて加圧ベルト113と上段ロール114とのニップ部に移送される。
上段ロール114の近傍には、糊付け装置116が配置されている。この糊付け装置116は、糊30を蓄えた糊ダム116aと、上段ロール114により搬送される中芯21に糊付けする糊付けロール116bと、糊付けロール116bの周面への糊30の付着量を調整するメータロール116cと、メータロール116cから糊を掻き取る糊掻きブレード116dとから構成されている。上段ロール114と下段ロール115との噛み合い部で段繰りされた中芯21は、糊付けロール116bにより段の各頂部に糊付けされ、加圧ベルト113と上段ロール114とのニップ部において裏ライナ20に貼り合わされる。これにより、片段シート22が形成される。
このような構成により、シングルフェーサ11では、糊付けロール116bとメータロール116cとの間のギャップ量の変更により、裏ライナ20の含有水分量を調整できるようになっている。具体的には、ギャップ量が大きい程、中芯21と裏ライナ20との貼り合わせ面の糊量が増大し、糊に含まれる水分により裏ライナ20の含有水分量が増大することになる。上記のギャップ量は、糊付けロール116bに対してメータロール116cを移動させることで調整することができる。
[1−2−3.中芯プレヒータの構成]
中芯プレヒータ12は、裏ライナプレヒータ10と同様の構成(但し、ここでは加熱ロール121は一段のみ)であり、図2に示すように、内部に蒸気を供給することによって所定の温度に加熱された中芯加熱ロール121と、中芯加熱ロール121への中芯21の巻き付け量(巻き付け角)を調整する巻き付け量調整装置122とを備えている。巻き付け量調整装置122は、中芯21が巻き付けられたガイドロール124と、中芯加熱ロール121の軸に揺動自在に取り付けられてガイドロール124を支持するアーム123と、アーム123を回転させる図示しないモータとから構成されている。
[1−2−3.片段シートプレヒータと表ライナプレヒータの構成]
片段シートプレヒータ13と表ライナプレヒータ14とは、図3に示すようにここでは縦に2段に配置されている。これらプレヒータ13,14は、前述の裏ライナプレヒータ10と同様の構成を有している。片段シートプレヒータ13は、片段シート加熱ロール131と巻き付け量調整装置132とを備えている。片段シート加熱ロール131は、内部に蒸気を供給することによって所定の温度に加熱されている。片段シート加熱ロール131の周面には、ガイドロール135,134によって順に案内される片段シート22の裏ライナ20側が巻き付けられ、片段シート22の裏ライナ20側が片段シート加熱ロール131によって予加熱されている。
巻き付け量調整装置132は、一方のガイドロール134と、片段シート加熱ロール131の軸に揺動自在に取り付けられてガイドロール134を支持するアーム133と、アーム133を回転させる図示しないモータとから構成されている。そして、モータの制御により図中に矢印で示した角度範囲内の任意の位置にガイドロール134を移動させ、片段シート加熱ロール131への片段シート22の巻き付け量(巻き付け角)を調整できるようになっている。
このような構成により、片段シートプレヒータ13では、片段シート加熱ロール131に供給する蒸気圧や、片段シート22の片段シート加熱ロール131への巻き付け量(巻き付け角)の変更により、裏ライナ20の含有水分量を調整できるようになっている。具体的には、蒸気圧が大きい程、また、巻き付け量が大きい程、片段シート加熱ロール131から裏ライナ20に与えられる加熱量が増大し、裏ライナ20の乾燥が進んで含有水分量が低下することになる。
表ライナプレヒータ14は、表ライナ加熱ロール141と巻き付け量調整装置142とを備えている。表ライナ加熱ロール141は、内部に蒸気を供給することによって所定の温度に加熱されている。表ライナ加熱ロール141の周面には、ガイドロール145,144によって順に案内される表ライナ23が巻き付けられ、表ライナ23が表ライナ加熱ロール141によって予加熱されている。
巻き付け量調整装置142は、一方のガイドロール144と、表ライナ加熱ロール141の軸に揺動自在に取り付けられてガイドロール144を支持するアーム143と、アーム143を回転させる図示しないモータとから構成されている。そして、モータの制御により図中に矢印で示した角度範囲内の任意の位置にガイドロール144を移動させ、表ライナ加熱ロール141への表ライナ23の巻き付け量(巻き付け角)を調整できるようになっている。
このような構成により、表ライナプレヒータ14では、表ライナ加熱ロール141に供給する蒸気圧や、表ライナ23の表ライナ加熱ロール141への巻き付け量(巻き付け角)の変更により、表ライナ23の含有水分量を調整できるようになっている。具体的には、蒸気圧が大きい程、また、巻き付け量が大きい程、表ライナ加熱ロール141から表ライナ23に与えられる加熱量が増大し、表ライナ23の乾燥が進んで含有水分量が低下することになる。
[1−2−4.グルーマシンの構成]
グルーマシン15は、図3に示すように、糊付け装置151と加圧バー装置152とを備えている。片段シートプレヒータ13で加熱された片段シート22は、途中、片段用予熱ロール155により予熱を与えられた後、グルーマシン15内をガイドロール153,154によって順に案内されていく。ガイドロール153,154間において、糊付け装置151は、片段シート22の走行ラインの下側(中芯21側)に配置され、加圧バー装置152は走行ラインの上側(裏ライナ20側)に配置されている。
糊付け装置151は、糊31を蓄えた糊ダム151aと、片段シート22の走行ラインの近傍に配置された糊付けロール151bと、糊付けロール151bに接して糊付けロール151bと同方向に回転するドクターロール151cとから構成されている。一方、加圧バー装置152は、糊付けロール151bとの間で片段シート22を挟むように配置された加圧バー152aと、加圧バー152aを糊付けロール151b側に押し付けるアクチュエータ152bとから構成されている。片段シート22は加圧バー152aによって糊付けロール151b側に押し付けられており、加圧バー152aと糊付けロール151bとの間を通過する際に、糊付けロール151bによって中芯21の段の各頂部に糊付けされるようになっている。中芯21に糊付けされた片段シート22は、次工程のダブルフェーサ16により表ライナ23と貼り合わされる。
このような構成により、グルーマシン15では、糊付けロール151bとドクターロール151cとのギャップ量の変更により、表ライナ23の含有水分量を調整できるようになっている。具体的には、ギャップ量が大きい程、中芯21と表ライナ23との貼り合わせ面の糊量が増大し、それにより表ライナ23に加わる水分が増大して表ライナ23の含有水分量が増大することになる。上記のギャップ量は、糊付けロール151bに対するドクターロール151cの位置調整を行うことで調整することができる。
グルーマシン15により糊付けされた片段シート22は、次工程のダブルフェーサ16に移送される。また、表ライナプレヒータ14で加熱された表ライナ23もグルーマシン15内を通ってダブルフェーサ16に移送される。その際、表ライナ23は、グルーマシン15内に配置されたライナ用予熱ロール156により案内されながらライナ用予熱ロール156から予熱を与えられる。
ダブルフェーサ16の入口には、片段シート22の走行ラインに沿って裏ライナ20側に第1シャワー装置(裏ライナ湿潤装置)161Aが配置され、表ライナ23の走行ラインに沿って第2シャワー装置(表ライナ湿潤装置)161Bが配置されている。これらシャワー装置161A,161Bは、裏ライナ20,表ライナ23の含有水分量を調整するためのものであり、シャワー装置161Aから裏ライナ20に向けて、また、シャワー装置161Bから表ライナ23に向けて水が噴射されるようになっている。そして、シャワー装置161Aからのシャワー量に応じて裏ライナ20の含有水分量が増大し、シャワー装置161Bからのシャワー量に応じて表ライナ23の含有水分量が増大する。なお、これらシャワー装置161A,161Bは互いに独立して制御されるようになっている。
[1−2−5.ダブルフェーサの構成]
ダブルフェーサ16は、図4に示すように、片段シート22及び表ライナ23の走行ラインに沿って、上流側のヒーティングセクション16Aと、下流側のクーリングセクション16Bとに分かれている。このうち、ヒーティングセクション16Aには複数の熱板162が配置されており、表ライナ23がこれら熱板162上を通過するようになっている。熱板162は、内部に蒸気を供給することによって所定の温度に加熱されている。
また、熱板162上には上記走行ラインを挟んでループ状の加圧ベルト163が片段シート22及び表ライナ23と同期して走行しており、加圧ベルト163のループ内には複数の加圧ユニット164が熱板162に対峙するように配置されている。加圧ユニット164は、加圧ベルト163の背面に摺接する加圧バー164aと、加圧バー164aを熱板162側に押し付けるアクチュエータ164bとから構成されている。
グルーマシン15で糊付けされた片段シート22は、加圧ベルト163側から加圧ベルト163と熱板162との間に搬入される。一方、表ライナプレヒータ14で加熱された表ライナ23は、ライナ用入口予熱ロール165によって予熱を与えられた後、熱板162側から加圧ベルト163と熱板162との間に搬入される。そして、片段シート22と表ライナ23は、それぞれ加圧ベルト163と熱板162との間に搬入された後、上下に重なりあった状態で一体となってクーリングセクション16Bへ向けて移送されていく。この移送中、片段シート22と表ライナ23は、加圧ユニット164により加圧ベルト163を介して加圧されながら表ライナ23側から加熱されることにより、互いに貼り合わされて段ボールシートウェブ24Aとなる。段ボールシートウェブ24Aは、次工程のスリッタスコアラ17に移送される。
このような構成により、ダブルフェーサ16では、熱板162に供給する蒸気圧や、加圧ユニット164の加圧力の変更により、表ライナ23の含有水分量を調整できるようになっている。具体的には、蒸気圧が大きい程、また、加圧力が大きい程、熱板162から表ライナ23に与えられる加熱量が増大し、表ライナ23の乾燥が進んで含有水分量が低下することになる。また、片段シート22及び表ライナ23がダブルフェーサ16を通過する速度によっても、表ライナ23の含有水分量を調整することができる。この場合は、通過速度が遅いほど、表ライナ23が熱板162に接している時間が長くなるために表ライナ23の乾燥が進んで含有水分量が低下することになる。
[1−2−6.スタッカの構成]
スタッカ19は、図5に示すように、不良除去装置190,スタッカコンベア191A,スタッカコンベア191B及びスタック部(シート積上部)192を、上流側からこの順に並べて構成されている。
不良除去装置190は、最終製品である板状段ボールシート24Cのオーダチェンジ(例えば丁取り数の変更)が行われた際に、旧オーダと新オーダの間の切替部を予め定められた不良部切り取り長さで切断して除去するためのものである。
不良除去装置190を通過した正常な板状段ボールシート24Cは、スタッカコンベア191A,191B上を搬送されてスタック部192に順次積み上げられる。
スタック部192に積み上げられた板状段ボールシート24Cの枚数(又は積上高さ)が規定を越えると、板状段ボールシート24Cはスタック部192から取り出される。スタッカコンベア191A,スタッカコンベア191Bは搬送速度が可変であり、通常、上流のダブルフェーサ16の20%程度の搬送速度である。また、板状段ボールシート24Cの取り出し作業が行われる毎に、搬送速度を通常速度よりも減速させる。これらのため、スタッカコンベア191A,191B上では、(図5では一部の板状段ボールシート24Cのみ示す)下流側の(先行の)板状段ボールシート24Cに、上流側(後続)の板状段ボールシート24Cが乗り上げて、板状段ボールシート24Cがシングリングしている(屋根瓦状に積重している)。
また、スタッカコンベア191B上には、板状段ボールシート24Cの反り状態を判定するための変位センサ7が配設されている。変位センサ7は、フレーム71に取り付けられて、シート搬送方向Aに対して同じ位置に(換言すればシート搬送方向Wに沿って)複数設けられている。
スタック部192でトラブルがあった場合、スタッカコンベア191A,191Bを停止させることがあるが、この時、上流側の各装置は、運転速度や搬送速度を下げるのみなので、正常運転時よりもスタッカコンベア191A,191Bに多くの板状段ボールシート24Cがシングリングし、スタック部192B上における板状段ボールシート24Cの積重高さも高くなる。このようなトラブル時にも、積重した板状段ボールシート24Cが変位センサ7に衝突してしまわないように、変位センサ7は、その下端となる検出端が、予想される板状段ボールシート24Cの積重高さに余裕を加えた高さ(例えばスタック部192Bの搬送面よりも400mm程度高い位置)となるように配置されている。
[1−3.生産管理装置の構成]
生産管理装置2は、これら各装置10,11,13〜16を適宜制御するもので、図1に示すように、知識データベース3,制御量演算部4,プロセスコントローラ5,運転状態記憶部(最適運転状態情報記憶手段)5A,反り状態判定部(反り状態判定手段)8及び出力装置9を備えて構成されている。出力装置9は、表示装置やプリンター(印字装置)により構成され、反り状態判定部8から出力された反り状態情報を画像情報及び文字情報の少なくとも1つにより外部に出力する。
制御量演算部4は、本発明のオーダ情報取得手段としての機能を有しており、上位の図示しない生産管理システムからオーダ情報を取得するようになっている。そして、制御量演算部4は、このオーダ情報と、プロセスコントローラ5を介して取得した段ボールシート製造装置1のマシン状態(運転状態)とに応じて各制御量を演算し、この演算結果を制御指令としてプロセスコントローラ5に出力するようになっている。また、プロセスコントローラ5は、制御量演算部4からの制御指令に基づいて各制御要素を制御するようになっている。このように、オーダ情報及び運転状態情報に基づき制御量演算部4及びプロセスコントローラ5によりマトリックス制御が行なわれるようになっている。
プロセスコントローラ5は、段ボールシート製造装置1のマシン状態を常に把握しており、定期的に或いは制御量演算部4からの要求に応じて現在のマシン状態を制御量演算部4に出力している。すなわち、プロセスコントローラ5は、本発明にかかる制御手段と運転状態情報取得手段として機能している。なお、マシン状態とは、段ボールシート製造装置1の運転速度(シートの走行速度)、各加熱ロール101A,101B,131,141へのシートの巻き付け量、各加熱ロール101A,101B,131,141の蒸気圧、シングルフェーサ11におけるロール116b,114間及びロール116b,116c間の各ギャップ量、グルーマシン15における糊付けロール151bとドクターロール151cとのギャップ量、ダブルフェーサ16における加圧ユニット164の加圧力及び熱板162の蒸気圧、及び、シャワー装置161A,161Bの各シャワー量等の各現在値のことである。
運転状態記憶部5Aには、段ボールシートの反りに影響を及ぼすものの中からオーダ情報及び運転状態情報がそれぞれ少なくとも1つ選択され相互に関連付けられて記憶されるようになっており、ここでは、オーダ情報として、紙幅,フルート,原紙構成及び原紙坪量など(すなわち、製造する板状段ボールシートに関する情報や、板状段ボールシートの原材料の情報)が記憶され、運転状態情報としては、裏ライナ20及び表ライナ23の含有水分量ひいては段ボールシートの反りに影響を与える特定制御要素として、ダブルフェーサ速度(片段シート22及び表ライナ23のダブルフェーサ16上の通過速度),片段シートプレヒータ13における片段シートプレヒータ巻き付け量、表ライナプレヒータ14における表ライナプレヒータ巻き付け量、裏ライナプレヒータ10における裏ライナプレヒータ巻き付け量,シングルフェーサ糊ギャップ量(糊付けロール116bと上段ロール114との間のギャップ量、或いは糊付けロール116bとメータロール116cとの間のギャップ量),グルーマシン糊ギャップ量(糊付けロール151bとドクターロール151cとのギャップ量),ダブルフェーサ加圧力(加圧ユニット164の加圧力)が記憶されるようになっている。
そして、上記プロセスコントローラ5は、上述したとおり常に各オーダ情報を把握しており、例えば段ボールシートのオーダが切り換えられた場合には、現状のオーダとオーダが一致する〔ここでは、紙幅,フルート,原紙構成及び原紙坪量がそれぞれ一致する(完全に一致するだけでなく略一致するのも含む)〕データ組がないか運転状態記憶部5A内を検索するようになっている。
そして、プロセスコントローラ5は、所望のデータ組が見つかれば、このデータ組の運転状態情報を最適運転状態情報として読出して、対応する制御要素をそれぞれこの最適運転状態になるように制御するようになっている。これは、運転状態記憶部5Aから最適運転状態情報が教示されると見ることができるので、以下、この制御をティーチング制御という。一方、運転状態記憶部5Aに現状のオーダに対応する最適運転状態情報が見つからなければ、プロセスコントローラ5は通常のマトリックス制御を行なうようになっている。
また、運転状態記憶部5Aは、最適時に加えて、板状段ボールシート24Cの反り発生時や反りの矯正制御後(特定制御要素の制御後)の運転状態も、反り状態(反り量及び反り形状)やオーダに関連付けて記憶される
知識データベース3には、段ボールシート製造装置1を制御するための制御要素のうち段ボールシート25の反りに影響を与える特定制御要素に関し、その制御量(現在値からの調整量)の設定値、或いは制御量を設定するための設定式を段ボールシート25の各反り状態に対応して定めたものが記憶されている。
例えば、後述の反り状態判定部5により、段ボールシート24の生産シート幅反りが、シート幅方向に対して上反りであると判定された場合には、表ライナ23の含有水分量を増大させたり、裏ライナ20の含有水分量を低下させたりするように各制御要素の制御量の設定値或いは設定式が定められている。逆に、後述の反り状態判定部5により、段ボールシート24の生産シート幅反りが下反り(裏ライナ20側に凸)であると判断された場合には、裏ライナ20の含有水分量を増大させたり、表ライナ23の含有水分量を低下させたりするように各制御要素の制御量の設定値或いは設定式が定められている。
さらに、知識データベース3では、反りに対して、出力すべき制御要素(特定制御要素)が決められている。本実施形態の制御要素としては、例えば、表ライナ側プレヒータ巻き付け量(表ライナ加熱ロール141への表ライナ23の巻き付け量)、片段側プレヒータの巻き付け量(片段シート加熱ロール131への片段シート22の巻き付け量)、シングルフェーサ・裏ライナ側プレヒータ巻き付け量(裏ライナ加熱ロール101A,101Bへの裏ライナ20の巻き付け量)、シングルフェーサ・中芯プレヒータ巻き付け量(中芯加熱ロール121への中芯21の巻き付け量)、グル―マシン糊付量(糊付けロール151bとドクターロール151cとのギャップ量)、シングルフェーサ糊付け付量(糊付けロール116bと上段ロール114との間のギャップ量、或いは糊付けロール116bとメータロール116cとの間のギャップ量)、ダブルフェーサ加圧力(加圧ユニット164の加圧力)、ダブルフェーサ運転速度、中芯用シャワー、片面段ボールシート用シャワー、表ライナ側シャワー、ダブルフェーサ熱板蒸気圧(各熱板162毎の蒸気圧)である。
この他、知識データベース3は、反り発生時及び段ボールシートの反りに影響を与える特定制御要素の制御後のそれぞれについて、特定制御要素の運転状態を記憶する。
なお、上記の反りを矯正するための制御は、温度センサによって検出された各シート20,21,23,24A,24B,24Cの温度が基準温度を下回らない範囲で行われることが望ましい。この基準温度は、各シート20,21,23,24A,24B,24Cの貼り合わせるために塗布される糊がゲル化温度以下にならないように設定された下限温度である。また、温度センサが無い場合、上記の反りを矯正するための制御にあたって、各シート20,21,23,24A,24B,24Cの温度を低下させる制御を行わないことが望ましい。
また、生産シート幅反りの形状が、上反り、下反り以外の場合(S字状反り、M字状反りなど)は、警報を出すか、或いは、シート20,21,23,24A,24B,24Cの何れかに対し、シート幅方向Wに加熱量や含有水分量の調整を行える特定制御要素(例えば、熱板162への加圧力をシート幅方向Wに対して分布を持たすことができるダブルフェーサ16や、シャワー量をシート幅方向Wに対して分布を持たすことのできるシャワー)を有する場合には、これを使用して反りの矯正を行う。
制御量演算部4は、反り状態判定部8からの判定信号に基づき知識データベース3を検索する。そして、該当する各制御要素の制御量の設定値或いは設定式を知識データベース3から読み出し、段ボールシート製造装置1のマシン状態(運転状態)に応じた各制御量を演算する。
また、制御量演算部4は、図示しないリセット釦が選択された場合には、全制御要素をオリジナル値(原紙構成、使用原紙の坪量、紙幅、フルート等のオーダ情報に基づいたマトリックス制御により決定される値)に戻すようにプロセスコントローラ5に指令を送るようになっている。
プロセスコントローラ5は、段ボールシート製造装置1を構成する各装置10〜19を総合制御している。運転状態記憶部5Aに現状のオーダと対応する最適運転状態が記憶されていない場合には、通常、プロセスコントローラ5は、オーダ情報に基づいたマトリックス制御により各装置10〜19を制御しているが、後述の反り状態判定部8から生産シート幅反りが生じていると判定された場合には、知識データベース3によって規定された特定制御要素(片段シートプレヒータ13における片段シートプレヒータ巻き付け量、表ライナプレヒータ14における表ライナプレヒータ巻き付け量、裏ライナプレヒータ10における裏ライナプレヒータ巻き付け量など)を制御量演算部4で演算された制御量で制御することで反りの矯正が図られる。つまり、知識データベース3,制御量演算部4,プロセスコントローラ5及び反り状態判定部8を備えて本発明の段ボールシート製造装置の反り矯正装置が構成されている。
また、上記リセット釦が押された場合には、全制御要素をオリジナル値に戻すように各装置10,13,14を制御する。
そして、プロセスコントローラ5は、オーダチェンジが行なわれた場合には、現状のオーダに対応する最適運転状態があるか運転状態記憶部5Aを検索し、最適運転状態を見つけた場合には、ティーチング制御により、所定の特定制御要素をそれぞれ優先的に最適運転状態に調整するようになっている。
[1−4.反り状態判定装置]
反り状態判定部8は、各板状段ボールシート24Cがスタッカコンベア191Bによって搬送される最中における複数の変位センサ7の検出結果に基づいて、各段ボールシート丁24Cの反り状態の判定を行うものである。複数の変位センサ7は、本発明の変位量測定手段を構成し、反り状態判定部8は、複数の変位センサ7すなわち変位量測定手段と共に本発明の段ボールシート製造装置の反り判定装置を構成するものである。
反り状態判定部8は、反り状態として、反り形状及び反り量を判定する。また、反り状態判定部8は、反り量が所定量以下の場合には、制御量演算部4にその旨を出力する。制御量演算部4は、この時点での種々のオーダ情報と種々の運転状態情報とを最適運転状態情報として、運転状態記憶部5Aに出力し、運転状態記憶部5Aはこれらのオーダ情報と運転状態情報とを関連づけてデータ組として記憶する。つまり、反り状態判定部8から反り量が所定量以下であると判定した時の運転状態を、このオーダ時での最適運転状態として記憶するようになっている。
したがって、反り状態判定部8は、変位センサ7と共に本発明の品質情報取得手段を構成している。
以下、反り形状の判定及び反り量を判定について説明する。
[1−4−1.反り形状の判定]
本発明の大きな特徴である反り状態判定部8による反り形状の判定方法について、図6〜図9を参照して説明する。
図6は、本発明の第1実施形態に係る反り状態判定について説明するための図であって、スタッカコンベア上を搬送される複数の板状段ボールシートの模式的平面図である。なお、図6では、便宜的に、後述するシングリングにより発生する板状段ボールシート24Cのずれ(シート搬送方向Aにおける先端位置のばらつき)が無いものとして示している。
図7は、本発明の第1実施形態に係る変位センサについて説明するための図であり、板状段ボールシートの模式的な斜視図である。
図8は、本発明の第1実施形態に係る反り形状の判定方法を説明するための模式図であって、(a)は板状段ボールシートと変位センサとの位置関係を示す図、(b)は変位センサの測定値と板状段ボールシートの反り形状との対応関係を示す図である。
図9は、本発明の第1実施形態に係る生産シート幅反り形状の判定方法を説明するための模式図であって、各板状段ボールシートの反り形状と生産シート幅反り形状との対応関係を示す図である。
反り状態判定部8は、図6に示すようにシート幅方向Wに並ぶ複数(本実施形態では、同一の幅寸法(以下、スリット幅ともいう)W1のものが3丁)の板状段ボールシート24C(以下、特に区別する場合には、異なる符号24Ca,24Cb,24Ccを使用する)の各々について、シート幅方向Wの反り形状を先ず判定し、これらの複数の板状段ボールシート24Cの反り形状に基づいて、段ボールシートウェブ24Aがスリッタスコアラ17によって縦断裁されなかったと仮定した場合の仮想的な反り形状を判定する。本発明では、この段ボールシートウェブ24Aがスリッタスコアラ17によって縦断裁されなかったと仮定した場合の、全幅の段ボールシートウェブ24Aの反り形状を生産シート幅反り形状という。
上述のとおり、各板状段ボールシート24Cの反り形状の判定は、各板状段ボールシート24Cがスタッカコンベア191Bによって搬送される最中の変位センサ7の検出結果に基づいて行われる。
変位センサ7は、図7に示すように、その鉛直下方における板状段ボールシート24Cの基準水平線L0から各測定箇所Pまでの垂直変位量(図7に破線の矢印で示す距離)を測定する。
本実施形態では、変位センサ7は、図6に示すように、シート幅方向Wに沿って、段ボールシート製造装置1が製造可能な最大シート幅寸法Wmaxに亘って等間隔に複数個配設されている。本実施形態では、最大シート幅寸法Wmaxよりも小さな寸法(以下、生産シート幅という)Wtの段ボールシートウェブ24A(図1参照)を均等に3分割して、それぞれ幅寸法W1の板状段ボールシート24Cを3丁取りした例を説明する。
反り状態判定部8は、生産管理システムからオーダ情報として生産シート幅Wtを取得し、この生産シート幅Wtに基づいて、最大シート幅寸法Wmaxに亘って配設された変位センサ7の中から適宜の位置にある(換言すれば3枚の板状段ボールシート24Cの鉛直上方にある)変位センサ7を反り状態判定用のものとして選択し、ここでは中央の30個の変位センサ7が選択される。
そして、各変位センサ7は、上述のとおりその鉛直下方における板状段ボールシート24Cの部位の垂直変位量を測定するものであるから、各変位センサ7の図6に示す測定箇所Pは、変位センサ7の鉛直下方となっている(つまり、各測定箇所Pは、各変位センサ7の配置に応じたものとなっており、例えば、シート搬送方向Aに対して、最も左側の測定箇所Pは、最も左側に配置された変位センサ7の測定箇所となる)。
すなわち、生産シート幅Wtに関して、測定箇所Pは、シート幅方向Wに沿って、等間隔に30個所設定されている。さらに詳しく言えば、測定箇所Pは、生産シート幅Wtを30等分した各幅部分の中央に設定されている。
ここで、反り状態判定部8は、シート幅方向Wに並ぶ複数の板状段ボールシート24Cの各々に対して、その幅寸法W1に応じて変位センサ7を割り当てる(換言すれば複数の変位センサ7からなる変量測定手段の測定範囲の割り当てを行う)。具体的には、生産シート幅Wtに対する板状段ボールシート24Cの一枚当たりの幅寸法W1の比率に応じて、変位センサ7の割当数Nsを決定し(Ns=W1/Wt×30)、板状段ボールシート24Cの配置に応じて、板状段ボールシート24Cに割り当てる変位センサ7の配置を決定する。
本実施形態では、3枚の板状段ボールシート24Cの幅寸法は同一であるので、各板状段ボールシート24Cに割り当てられる変位センサ7の割当数Nsはそれぞれ10個となり、図6において、生産シート幅Wtに対応する30個の変位センサ7の内、左側の板状段ボールシート24Caには、左寄りの10個の変位センサ7が割り当てられ、中央の板状段ボールシート24Cbには、中央の10個の変位センサ7が割り当てられ、右側の板状段ボールシート24Ccには、右寄りの10個の変位センサ7が割り当てられる。
要するに、測定箇所Pが板状段ボールシート24Ca上に位置する複数の変位センサ7を一群として板状段ボールシート24Caに割り当て、測定箇所Pが板状段ボールシート24Cb上に位置する複数の変位センサ7を一群として板状段ボールシート24Cbに割り当て、測定箇所Pが板状段ボールシート24Cc上に位置する複数の変位センサ7を一群として板状段ボールシート24Ccに割り当てている。
また、各変位センサ7は、所定の時間間隔(以下、測定間隔ともいう)Δt毎に一斉に測定を行っている。換言すれば、板状段ボールシート24Cに対し、上記測定間隔Δtに応じた搬送距離毎に測定を行っている。図6において、一点鎖線のラインt1上の測定箇所Pは、測定時刻t1における測定箇所Pを示し、一点鎖線のラインt2上の測定箇所Pは、次の測定時刻t2(t2=t1+Δt)における測定箇所Pを示す。
なお、本実施形態のように各板状段ボールシート24Cの幅寸法が同一である場合には、反り状態判定部8は、生産管理システムから、この旨(各板状段ボールシート24Cの幅寸法が同一である旨、つまり、スリッタスコアラ17により段ボールシートウェブ24Aが均等に縦断裁される旨)の情報を予め取得することとなるので、この場合には、さらに、生産管理システムより、段ボールシートウェブ24Aの幅寸法Wtと、段ボールシート丁24B,24Cの丁数Nshとに関する情報を取得し、これらの幅寸法Wtと丁数Nshとから板状段ボールシート24Cの一枚当たりの幅寸法W1を求める(W1=Wt/Nsh)。
本実施形態では、複数の板状段ボールシート24Cの幅寸法W1を同一としたが、複数の板状段ボールシート24Cの幅寸法が同一でなくとも良い。この場合、反り状態判定部8は、生産管理システムから、各板状段ボールシート24Cの幅寸法が同一ではない旨の情報を取得するので、この場合には、さらに、生産管理システムより、各段ボールシートウェブ24Aの各幅寸法を取得し、各段ボールシートウェブ24Aに対する変位センサ7の割り当てをこれらの幅寸法に応じて行う)。
反り状態判定部8は、各板状段ボールシート24Ca,24Cb,24Ccのスタッカコンベア191B上における各シート幅方向Wの反り形状を判定し、さらにこれらの各反り形状に基づいて、スリッタスコアラ17によって縦断裁されていなかったと仮定した場合のシート幅方向Wの反り形状、換言すれば、一枚の(生産シート幅Wtの)段ボールシートウェブ24がスタッカコンベア191B上に搬送されたと仮定した場合のこの生産シート幅Wtの段ボールシートウェブ24のシート幅方向Wの反り形状(生産シート幅反り形状)を判定する。
板状段ボールシート24Ca,24Cb,24Ccの反りは、スリッタスコアラ17による縦断裁が行われる前の製造工程におけるシート20,21,22,23の加熱(含有水分)のアンバランスにより生じるものである。このため、縦断裁が行われる前のシート20,21,22,23の加熱(含有水分)のアンバランスに直接影響される生産シート幅反り形状に基づいて、前述したように段ボールシート製造装置の反りに影響する制御要素を制御するのが好ましい。また、また、「発明が解決しようとする課題」の欄で説明したように、反り状態の判定は、水分平衡状態にできるだけ近づいた状態の段ボールシート24に対して行いたい。
そこで、反り状態判定部8は、上述したように、各板状段ボールシート24Ca,24Cb,24Ccのスタッカコンベア191B上における各シート幅方向Wの反り形状を判定し、これらの各反り形状に基づいて、スリッタスコアラ17によって縦断裁されていなかったと仮定した場合の仮想的な生産シート幅反り形状を判定するようにしている。
反り状態判定部8による反り形状の判定方法について説明すると、上述の変位センサ7の測定間隔Δtと同期して、反り状態判定部8は、図8(a),(b)に示すようにそれぞれ板状段ボールシート24Cの反り形状ひいては生産シート幅反り形状を、前記の測定間隔Δt毎に判定する。
具体的に説明すると、スリット幅W1の各板状段ボールシート24Cに割り当てられた変位センサ7を、反り状態判定部8は、図8(a)に示すように3つに区分する。つまり、シート搬送方向Aに視て(後ろ側から視て)、左寄りの4つの変位センサ7からなる左センサ群7Lと、中央の2つの変位センサ7からなる中央センサ群7Cと、右寄りの4つの変位センサ7からなる右センサ群7Rとに区分する。また、反り状態判定部8は、各測定箇所P1〜P10における変位センサ7の測定値(垂直変位量)を取得すると共に、これらの測定値に基づいて、平均変位量d*と、測定箇所P5,P6の各変位量を算出する。
平均変位量d*とは、特定の測定箇所における変位センサ7の測定値を基準値とし、各測定箇所における測定値と基準値との差分(=測定値−基準値)の平均値であり、反り状態判定部8が、各測定箇所P1〜P10における変位センサ7の測定値から演算する。本実施形態では、最も左側の測定箇所P1における測定値を基準とする。
測定箇所P5の変位量とは、測定箇所P5の測定値と基準値との差分(測定箇所P5の測定値−基準値)であり、測定箇所P6の変位量とは、測定箇所P6の測定値と基準値との差分(測定箇所P6の測定値−基準値)である。
反り状態判定部8は、左センサ群7Lの各変位センサ7の測定値に基づいて、板状段ボールシート24Cの左寄りの測定箇所P1〜P4の測定値の傾きを直線近似して求める(以下、この直線近似した傾きを「左側直線の傾き」ともいう)。同様に、反り状態判定部8は、右センサ群7Rの各変位センサ7の測定値に基づいて、板状段ボールシート24Cの右寄りの測定箇所P7〜P10の測定値の傾きを直線近似して求める(以下、この直線近似した傾きを「右側直線の傾き」ともいう)。さらに、反り状態判定部8は、中央センサ群7Cの各変位センサ7の測定値に基づいて、板状段ボールシート24Cの中央の測定箇所P5,P6の変位量が、平均変位量d*よりも高いか低いかを判定する。
そして、反り状態判定部8は、図8(b)に示すように、左側直線の傾きが右肩下がりであり、測定箇所P5,P6の変位量が平均変位量d*よりも大きく(換言すれば、中央部高さが平均高さよりも低く)、右側直線の傾きが右肩上がりである場合には、板状段ボールシート24Cの反り形状を、上反りと判定し、左側直線の傾きが右肩上がりであり、測定箇所P5,P6の変位量が平均変位量d*よりも小さく(換言すれば、中央部高さが平均高さよりも高く)、右側直線の傾きが右肩下がりである場合には、板状段ボールシート24Cの反り形状を、下反りと判定する。
また、反り状態判定部8は、左側直線及び右側直線が共に右肩上がりの場合には、正姿勢のS字状反りと判定し、左側直線及び右側直線が共に右肩下がりの場合には、逆姿勢のS字状反りと判定する。
また、反り状態判定部8は、左側直線が右肩上がりであり、測定箇所P5,P6の変位量(中央測定値)が平均変位量d*よりも大きく(換言すれば、中央部高さが平均高さよりも低く)、右側直線が右肩下がりの場合には、正姿勢のM字状反りと判定し、逆に、左側直線が右肩下がりであり、測定箇所P5,P6の変位量が平均変位量d*よりも小さく(換言すれば、中央部高さが平均高さよりも高く)、右側直線が右肩上がりの場合には、逆姿勢のM字状反りと判定する。
なお、左側直線が右肩上がりであり、測定箇所P5,P6の変位量の一方が平均変位量d*よりも大きく、測定箇所P5,P6の変位量の他方が平均変位量d*よりも小さく、右側直線が右肩下がりの場合には、正姿勢のM字状反りと判定するようにしてもよい。同様に、左側直線が右肩下がりであり、測定箇所P5,P6の変位量の一方が平均変位量d*よりも大きく、測定箇所P5,P6の変位量の他方が平均変位量d*よりも小さく、右側直線が右肩上がりの場合には、逆姿勢のM字状反りと判定するようにしてもよい。
反り状態判定部8は、このようにして各板状段ボールシート24Ca,24cb,24Ccの反り形状をそれぞれ求め、これらの各板状段ボールシート24Ca,24cb,24Ccの反り形状の組み合わせに応じて、生産シート幅反りの形状を判定する。例えば上反り及び下反りの組み合わせにより、図9に示すようにして生産シート幅反りの形状が判定される。
詳細には、反り状態判定部8は、各板状段ボールシート24Ca,24Cb,24Ccがいずれも上反りと判定された場合には、生産シート幅反りは上反りと判定し、各板状段ボールシート24Ca,24Cb,24Ccがいずれも下反りと判定された場合には、生産シート幅反りは下反りと判定する。
また、反り状態判定部8は、板状段ボールシート24Caが下反りと判定され、板状段ボールシート24Cbが逆姿勢のS字状反り等と判定され、板状段ボールシート24Ccが上反りと判定された場合には、生産シート幅反りは正姿勢のS字状反り、逆に、板状段ボールシート24Caが上反りと判定され、板状段ボールシート24Cbが正姿勢のS字状反りと判定され、板状段ボールシート24Ccが下反りと判定された場合には、生産シート幅反りは逆姿勢のS字状反りと判定する。
また、反り状態判定部8は、両端の板状段ボールシート24Ca,24Ccが下反りと判定され且つ中央の板状段ボールシート24Cbが上反りと判定された場合には、生産シート幅反りは正姿勢のM字状反り、逆に、両端の板状段ボールシート24Ca,24Ccが上反りと判定され且つ中央の板状段ボールシート24Cbが下反りと判定された場合には、生産シート幅反りは逆姿勢のM字状反りと判定する。
[1−4−2.反り量の判定]
反り状態判定部8は、反り形状については、最終的には生産シート幅反り形状を判定したが、反り量については、板状段ボールシート24の1枚当たりの反り量を判定する(つまり、反りの矯正に際しては、反り形状については、生産シート幅反り形状が使用され、反り量やワープファクタには、板状段ボールシート24の1枚当たりの反り量が使用される)。
反り状態判定部8による反り量の判定方法について、図10を参照して説明する。
図10は、反り量の判定方法について説明するための模式図であって、板状段ボールシートの正面図である。
板状段ボールシート24Cの反り形状が上反り又は下反りの場合は、各板状段ボールシート24Cの反り形状を、図10に示すように、円弧形状Rに近似する。そして、その円弧形状Rの半径(曲率半径)rと、生産管理システムから取得したスリット幅W1に基づいて、反り量δを下式(1)により演算する。さらに、反り量δと、スリット幅W1に基づいて、ワープファクタWFを下式(2)により演算する。
反り形状の円弧形状への近似は、変位センサ7の測定値に基づいて求められた各測定箇所P1〜P10における板状段ボールシート24Cの測定値の平均値から、周知の最小二乗法を使用して求めることができる。
Figure 2017100424
Figure 2017100424
反り状態判定部8は、各板状段ボールシート24Ca,24Cb,24Ccのそれぞれについて上式(1)及び(2)により反り量δを判定する。板状段ボールシート24Ca,24Cb,24Ccの各反り量δの平均値を最終的な(反り矯正に使用する)反り量δ及びワープファクタWFとして採用する。
このように変位センサ7の測定値を円弧Rに近似する理由は、次の理由による。
例えば図10において、板状段ボールシート24におけるシート幅方向Wの反り量は、そのシート幅方向中央PLに生じる最低位置と、そのシート幅方向両端P0,P11付近に生じる最高位置との差である。しかし、各変位センサ7の測定箇所の内で最も端部寄りの測定箇所P1,P10は、図10に示すようにシート幅方向両端P0,P11と一致しないことが多く、特に、後述するようにシングリングのため、最も端部寄り、すなわち最も反り量の大きな測定箇所P1,P10の少なくとも一方の測定値を使用しない場合がある。この場合には、測定箇所P1,P10よりも反り量の少ないP2,P9の測定値に基づいて、反り量δやワープファクタWFが実際よりも小さめに演算されてしまう。
このため、例えば測定箇所P1,P10の測定値が採用されない場合でも、P2〜P9の測定値から反り形状を円弧曲線Rに近似して、この円弧曲線R上のシート幅方向端部P0,P11における変位を反り量δとして判定するようにしている。
また、例えば、測定箇所P1が罫線位置から所定距離以内であって、測定箇所P1における変位センサ7の測定値d1と円弧曲線Rとの差Δdが第1所定値を超える場合には、罫線の影響を大きく受けているとして、反り状態判定部8は、この測定値d1を除いて円弧曲線Rを演算しなおす。罫線位置は生産管理システムから取得することができる。
さらに、測定値と円弧曲線Rとの差が、第1所定値よりも大きな第2所定値よりも大きくなる変位センサ7がある場合には、円弧曲線Rによる再現性が低いとして、出力装置9にエラー表示を出力するようにしても良い。
板状段ボールシート24Cの反り形状が、上反り又は下反り以外の場合は、この板状段ボールシート24Cに割り当てられた変位量センサ7の測定値における最大変位量と最小変位量との差として演算される。
[1−4−3.シングリング等に対する考慮]
図11を参照して、シングリングを考慮した制御について説明する。
図11は、本発明の第1実施形態に係るシングリングを考慮した反り状態の判定方法について説明するための模式図であって、(a)スタッカコンベア上を搬送される板状段ボールシートを示す平面図、(b)は縦断裁される前の段ボールシートウェブを示す平面図である。
図11(a)中の括弧内の数字が同一のものは、カットオフ18によりその先端を一斉に横断裁されたことを示す。つまり、板状段ボールシート24Ca(1),24Cb(1),24Cc(1)は、カットオフ18によりその先端を一斉に横断裁され、板状段ボールシート24Ca(2),24Cb(2),24Cc(2)は、カットオフ18によりその先端を一斉に横断裁され、板状段ボールシート24Ca(3),24Cb(3),24Cc(3)は、カットオフ18によりその先端を一斉に横断裁されている。
また、シート搬送方向Aに沿って列をなす板状段ボールシート24Ca(1),24Ca(2),24Ca(3)はシングリングし、同様に、板状段ボールシート24Cb(1),24Cb(2),24Cb(3)、板状段ボールシート24Cc(1),24Cc(2),24Cc(3)はシングリングしている。つまり、シングリングは、シート搬送方向Aに対して前後する板状段ボールシートが積重するものであるから、板状段ボールシート24Caからなるシート列La,板状段ボールシート24Cbからなるシート列Lb,板状段ボールシート24Ccからなるシート列Lc毎に、おのおのシングリングが発生している。
ここで、板状段ボールシート24Ca(1),24Cb(1),24Cc(1)は、カットオフ18によりその先端を一斉に横断裁されたものであるから、この横断裁時にはその先端が揃っていた。換言すれば、板状段ボールシート24Ca(1),24Cb(1),24Cc(1)は、スリッタスコアラ17による縦断裁及びカットオフ18により横断裁が行われる前は、図11(b)に示すような段ボールシートウェブ24Aにおけるシート幅方向Wに沿った領域A1を形成していた。同様に、スリッタスコアラ17による縦断裁及びカットオフ18により横断裁が行われる前は、板状段ボールシート24Ca(2),24Cb(2),24Cc(2)は、段ボールシートウェブ24Aにおけるシート幅方向Wに沿った領域A2を形成し、板状段ボールシート24Ca(3),24Cb(3),24Cc(3)は、段ボールシートウェブ24Aにおけるシート幅方向Wに沿った領域A3を形成していた。
スタッカコンベア191B上で生じるシングリングは、シート列La,シート列Lb及びシート列Lc毎に生じるため、シート列La,シート列Lb及びシート列Lc毎のそれぞれにおいてシングリングの発生具合も異なる。このため、シート列La,シート列Lb及びシート列Lcを形成する板状段ボールシート24Ca,24Cb,24Ccの先端位置もずれた状態でスタッカコンベア191B上を搬送されることとなる。つまり、図11(b)に示すように先端位置を揃えるようにして段ボールシートウェブ24Aにおける領域A1を形成していた板状段ボールシート24Ca(1),24Cb(1),24Cc(1)は、スタッカコンベア191B上では、図11(a)に示すように先端が揃っていない(シート搬送方向Aに対してずれている)。板状段ボールシート24Ca(2),24Cb(2),24Cc(2)及び板状段ボールシート24Ca(3),24Cb(3),24Cc(3)も同様にスタッカコンベア191B上では、図11(a)に示すように先端が揃っていない。
このため、図11(a)に示す例では、測定時刻t3における変位センサ7の測定箇所Pが、板状段ボールシート24Ca(2),24Cb(2)と、板状段ボールシート24Cc(1)とに跨っている。このため、変位センサ7の測定値に基づいて板状段ボールシート24Ca(2),24Cb(2),24Cc(2)の各反り形状を判定し、さらにこれらの反り形状から生産シート幅反り形状、換言すれば領域A2の反り形状を判定するためには、測定時刻t3にて板状段ボールシート24Cc(1)の測定が終了した後、測定時刻t4以降から、領域A2に対応する板状段ボールシート24Cc(2)の測定を行う必要がある。
そこで、本発明では、シングリング状態では、上流側の板状段ボールシート24Cの先端が、下流側の板状段ボールシート24Cに乗り上げていることから、変位センサ7の測定対象が、下流側の板状段ボールシート24Cが上流側の板状段ボールシート24Cに切り替わった時には、各変位センサ7の測定値が、シート厚み分だけステップ的に上昇することを利用している。
つまり、変位センサ7の測定値が、前回の板状段ボールシート24Cの測定周期(以下、単に周期ともいう)における測定値よりも、シート厚みに対応して設定される閾値を超えた際には、変位センサ7の測定が、下流側の板状段ボールシート24Cから上流側の板状段ボールシート24Cに切り替わったとして、この閾値を超えた時のタイミングを基準として、各板状段ボールシート24Ca,24Cb,24Ccの変位量の測定を行うようにしている。
具体的には、図11(a)に示す例では、変位センサ7の測定時刻がt1からt2に切り替わった時に、変位センサ7の測定対象が、板状段ボールシート24Cb(1)から板状段ボールシート24Cb(2)に切り替わって変位センサ7の測定値が閾値を越えて変化するので、この測定時刻t2の測定値、或いは、この測定時刻t2から所定の測定間隔経過後(又は所定時間経過後)の測定値に基づいて、板状段ボールシート24Cb(2)の反り形状を判定する。
また、変位センサ7の測定時刻がt2からt3に切り替わった時に、変位センサ7の測定対象が、板状段ボールシート24Ca(1)から板状段ボールシート24Ca(2)に切り替わって、変位センサ7の測定値が閾値を越えて変化するので、この測定時刻t3の測定値、或いは、この測定時刻t3から所定の測定間隔経過後(又は所定時間経過後)の測定値に基づいて、板状段ボールシート24Ca(2)の反り形状を判定する。
また、変位センサ7の測定時刻がt3からt4に切り替わった時に、変位センサ7の測定対象が、板状段ボールシート24Cc(1)から板状段ボールシート24Cc(2)に切り替わって、変位センサ7の測定値が閾値を越えて変化するので、この測定時刻t4の測定値、或いは、この測定時刻t4から所定の測定間隔経過後(又は所定時間経過後)の測定値に基づいて、板状段ボールシート24Cc(2)の反り形状を判定する。
このように、各板状段ボールシート24Ca,24Cb,24Ccのそれぞれについて、別々に測定タイミングを設定するので、各板状段ボールシート24Ca,24Cb,24Ccがシート搬送方向にずれていても、このずれを相殺することができ、段ボールシートウェブ24の同一の領域を形成していた板状段ボールシート24Ca,24Cb,24Ccに対し反り形状を判定し、ひいては当該領域の生産シート幅反りを正確に判定することができる。
また、スリッタスコアラ17により縦断裁後の板状段ボールシート24Cは、シート幅方向に対してずれが生じることがある。このため、変位センサ10を各板状段ボールシート24Cに割り当てても、図12に示すように、板状段ボールシート24Cbが板状段ボールシート24Ca側に乗り上げるようにしてずれてしまうと本来は板状段ボールシート24Caに関して測定を行うべき測定箇所P10での測定が板状段ボールシート24Cbを測定してしまい、板状段ボールシート24Caの反り形状や反り量の判定のノイズになってしまう。
そこで、板状段ボールシート24Cの幅方向端部(シート幅方向W)に最も近い測定箇所(図12では例えば測定箇所P10)が、スリッタスコアラ17の縦断裁位置(縦断裁する位置)から所定距離範囲内(例えば5mm以内)の場合には、反り状態判定部8は、この測定箇所を測定する変位センサ7の測定値を、反り状態判定にしないようにしている。
或いは、板状段ボールシート24Caに割り当てられた測定箇所P1〜P10の測定を行う変位センサ7において、特定の変位センサ7(図12に示す例では測定箇所P10の測定を行う変位センサ7)の測定値が、他の変位センサ7(図12に示す例では測定箇所P1〜P9の測定を行う変位センサ7)の測定値の平均値(代表値)よりも、板状段ボールシート24Cの厚さ分を越えるような場合には、反り状態判定部は、この特定の変位センサ7の測定値を、反り状態判定に使用しないようにしている。
なお、変位センサ7をフレーム71に摺動可能に固定すると共に駆動手段を設けて、予め設定された通常位置では、スリッタスコアラ17の縦断裁位置(縦断裁する位置)から所定距離範囲内(例えば5mm以内)にある変位センサ7を、前記所定距離範囲内から外れるように位置調整できるようにしても良い。これにより、全ての変位センサ7の測定値に基づいて、段ボールシートウェブ24Cの反りを精度良く検出することができる。
[1−5.作用・効果]
本発明の第1実施形態の段ボールシート製造装置の反り判定装置,段ボールシート製造装置の反り矯正装置及び段ボール製造システムによれば、シート幅方向Wに沿って並べられた複数の変位センサ7を、シート幅方向Wに沿って横並びする板状段ボールシート24Cの各スリット幅W1に応じて、これらの板状段ボールシート24Cにそれぞれ割り当て、割り当てられた変位センサ7の測定値に基づいて、各板状段ボールシート24Cの反り状態(反り形状及び反り量)を判定する。
したがって、スリッタスコアラ17よりも下流側且つスタック部192よりも上流側といった、ダブルフェーサ16を過ぎて、各板状段ボールシート24Cが水分平衡状態に近づいた状態において、各板状段ボールシート24Cの反り状態を判定することができるので、段ボールシート生産完了状態(完成状態)に近い状態で反り状態を判定することができ、これに基づいて精度良く反り矯正を行える。
さらに、スタック部192の最下流側であるスタック部192に積み上げられた板状段ボールシート24Cに対して反り状態を判定し、この結果を反り矯正にフィードバックするよりも、早期にフィードバックが可能となる。
したがって、段ボールシートの反り状態を、段ボールシート生産完了状態(完成状態)に近い状態で且つ早期に判定することができ、ひいては、この判定に基づいて、反りの矯正を精度良く且つ早期に行うことができる。
板状段ボールシート24Ca,24Cb,24Ccの反りは、スリッタスコアラ17による縦断裁前の製造工程におけるシート20,21,22,23の加熱(含有水分)のアンバランスにより生じるものである。このアンバランスの影響は、縦断裁前の段ボールシートウェブ24Aの生産シート幅反り形状として最も分かりやすい形で具現化される。
本実施形態によれば、反り状態判定部8は、複数の板状段ボールシート24Ca,24Cb,24Ccにおける各々の反り状態と、複数の板状段ボールシート24Ca,24Cb,24Ccの配置とに基づいて、スリッタスコアラ17による縦断裁が行われなかったと仮定したときの反り形状(すなわち縦断裁前の段ボールシートウェブ24Aの生産シート幅反り形状)を判定する。
したがって、シート20,21,22,23の加熱(含有水分)のバランスの影響が直接的に具現化される生産シート幅反り形状に基づいて、段ボールシート製造装置1の反りに影響する制御要素を制御することで、一層精度よく反りの矯正を行うことができる。
さらに、変位センサ7は、前記カットオフにより横断裁され、前記スタッカコンベアによって搬送される最中の段ボールシート丁に対して測定し、この測定に基づいて反り状態が判定されるので、より最終製品状態に近い状態での反り状態を判定することができる。
複数の変位センサ7による各測定は、スタッカコンベア191B上でシングリング状態の板状段ボールシート24Ca,24Cb,24Ccに対して行われるが、シングリング状態では、板状段ボールシート24Ca,24Cb,24Ccの先端位置が不揃いとなる。
反り状態判定部8は、スタッカコンベア191B上で板状段ボールシート24Ca,24Cb,24Cc毎に、反り状態の判定に使用する変位センサ7の測定値の選定を行い、この選定は、板状段ボールシート24Ca,24Cb,24Cc毎に、変位センサ7の測定値の前周期の測定値に対する変化量が、板状段ボールシート24Ca,24Cb,24Ccの厚さに応じて設定された閾値を越えた周期を基準に選定される。つまり、変位センサ7の測定値の前周期の測定値に対する変化量が、閾値を越えた場合には、上流側の板状段ボールシート24Ca,24Cb,24Ccから、これらの板状段ボールシート24Ca,24Cb,24Ccに先端が乗り上げた下流側の板状段ボールシート24Ca,24Cb,24Ccに、変位センサ7の測定対象が移ったと判定して、このタイミングを基準として、下流側の板状段ボールシート24Ca,24Cb,24Ccの測定期間(ひいては測定領域)が個別に設定される。したがって、シングリング状態においても、板状段ボールシート24Ca,24Cb,24Ccの先端位置の不揃いに影響されることなく、変位センサ7により測定ひいては反り形状の判定を精度良く行うことができる。
反り状態判定部8は、スリッタスコアラ17により同一スリット幅で丁取りされる場合には、生産管理システムから取得した段ボールシートウェブ24Aの幅寸法及び丁数に基づいて、各板状段ボールシート24Cのスリット幅W1を求める一方、スリッタスコアラ17により異なるスリット幅で丁取りされる場合には、生産管理システムから各板状段ボールシート24Ca,24Cb,24Ccのスリット幅を取得する。反り状態判定部8は、このスリット幅を使用して、各板状段ボールシート24Cのそれぞれに割り当てる変位センサ7を容易に決定することができる。
測定対象の板状段ボールシート24Cの隣の板状段ボールシート24Cが正規の搬送経路から外れて、測定対象の板状段ボールシート24Cに乗り上げたような場合には、変位センサ7は、測定対象の板状段ボールシート24Cではなく、この乗り上げてきた板状段ボールシート24Cに対して測定を行ってしまうおそれがある。
また、測定対象の板状段ボールシート24Cが正規の搬送経路から外れた場合には、変位センサ7は、測定対象の板状段ボールシート24Cの位置しない個所(例えばスタッカコンベア191Bの上面)に対して測定を行ってしまうおそれがある。
本実施形態の反り状態判定部8は、トラブル時に、本来の測定対象の板状段ボールシート24Cを測定しない可能性が高いので、板状段ボールシート24Cの端部から所定距離内にある変位センサ7の検出結果を、反り形状の判定に使用しないこととしている。
加えて、測定対象の板状段ボールシート24Cに乗り上げてきた板状段ボールシート24Cに対して測定を行ってしまった場合には、その測定値は、正常な測定値(測定対象の板状段ボールシート24Cに対する測定値)よりも厚み分異なった値となる。
本実施形態の反り状態判定部8は、測定対象の板状段ボールシート24Cに割り当てられた一群の変位センサ7の測定値の内、平均値(代表値)から外れた測定値は、反り状態を判定の判定に使用しないこととしている。
したがって、測定対象の板状段ボールシート24C又はその隣の板状段ボールシート24Cが正規の搬送経路から外れるトラブルが生じた場合でも、正常な測定値(測定対象の板状段ボールシート24Cに関する測定値)だけを使用して、反り状態を精度良く判定できる。
反り形状が上反り又は下反りのときには、板状段ボールシート24Cの反り量は、その両端で最大になる。
しかし、変位センサ7が板状段ボールシート24Cの端部から所定距離内にあるために、この変位センサ7の検出結果が反り形状の判定に使用されない場合には、端部寄りの反り量を検出できない。そこで、本実施形態の反り状態判定部8は、反り形状が上反り又は下反りのときには、反り形状を円弧形状に近似し、この円弧形状の曲率半径とスリット幅W1を使用して、板状段ボールシート24Cの端部における反り量を推測する。したがって、反り量を精度良く判定することができる。
反り状態判定部8により判定された生産シート幅反り形状に基づいて、段ボールシート製造装置1の制御要素の中から反り形状の発生に関連する特定制御要素を選択して制御するので、段ボールシート製造装置1において発生する反りを効率的に矯正できる。
中芯21,裏ライナ20,片段シート22及び段ボールシートウェブ24Aの少なくとも1つについてシート温度を測定するシート温度測定手段を備えた場合、プロセスコントローラ5は、シート温度測定手段により測定されたシート温度が、貼り合せに使用される糊のゲル化温度に基づいて設定された下限温度を下回らない範囲で、特定制御要素の制御量を設定するので、貼り合い不良を生じない範囲で反り矯正を行うことができる。
反り状態判定部8により判定された片段シート22の反り形状及び生産シート幅反り形状の少なくとも一方を、文字情報及び画像情報の少なくとも一方により、表示装置や印字装置などの出力装置8から表示させるので、オペレータが反り形状や生産シート幅反り形状を把握しやすい。
反り発生時及び特定制御要素の制御後のそれぞれについて、段ボールシートウェブ24Aの反り(生産シート幅反り)に関連性の高い制御要素(特定制御要素)の運転状態が、運転状態記憶部5Aに記憶されるので、反り発生のメカニズムや、反りがどのようにして矯正されたのかを解析することができる。
反り状態判定部8から反り量が所定値以下であると判定すると、このときの運転状態が現状のオーダに対応する最適運転状態として記憶され、以後、同じオーダによる運転が行なわれる場合には、ティーチング制御により、ダブルフェーサ速度,片段シートプレヒータ13における片段シートプレヒータ巻き付け量などの制御要素が上記最適運転状態にそれぞれプリセットされるので、オペレータの経験やノウハウに頼ることなく正確に且つ容易に反りを抑制できる。
板状段ボールシート24Cに実際に発生した反りの状態を判定しこれに基づき反りを矯正するフィードバック制御では、短オーダの場合(段ボールシートのオーダが短期間で切り換えられる場合)には、かかるフィードバック制御が行なわれるよりも、短オーダにかかるライナ20,23が、反りを矯正しうる装置(この場合、片段シートプレヒータ13、表ライナプレヒータ14、裏ライナプレヒータ10)を通過してしまって反りを抑制できない虞がある。しかし、本システムによれば、短オーダであっても、オーダが切り換えられて段ボールシート製造装置1のオーダが切り換えられると同時に特定制御要素が最適運転状態に制御されるようになるので反りを抑制できるという利点がある。
上記のように反り状態の検出を正確且つ検出された反り状態を早期にフィードバックできるので、反りの無い段ボールシートを安定して製造することができる。
[2.第2実施形態]
図13は本発明の第2実施形態の反り判定装置の構成を示す模式図である。
図14は本発明の第2実施形態の変位量の測定及び反り判定方法を説明するための模式図であり、(a)はエリアセンサにより撮像された画像(取得された画像情報)の一例を示す図であり、(b)は(a)の画像情報から得られた段ボールシートの変位量情報の一例を示す図である。
本実施形態の反り判定装置は、第1実施形態の反り判定装置と同様に、段ボールシート製造装置に備えられて、反り矯正装置を構成するものである。
上記の第1実施形態の反り判定装置は、複数の変位センサ7からなる変位量測定手段と、反り状態判定部8とを備えて構成されていたのに対し、本実施形態の反り判定装置は、図13に示すように、エリアセンサ(撮像手段)61及び画像解析手段62を有する変位量測定手段6と、反り状態判定部8Aを備えて構成される。なお、図13では、便宜的に、スタック19や、図示した板状段ボールシート24Cの上流側及び下流側にシングリングする板状段ボールシート24Cは省略している。
エリアセンサ61は、スタッカコンベア191Bによって搬送される最中の複数枚(ここでは同一幅寸法で3枚)の板状段ボールシート24Ca,24Cb,24Ccを、上流側から撮像するものであり、最大シート幅寸法Wmax(図6参照)をカバーする撮像範囲(画素数)を有している。
図14(a)は、エリアセンサ61により撮像された板状段ボールシート24Ca,24Cb,24Ccの画像の一例である。このような画像(画像情報)は、所定の測定間隔Δt毎に繰り返し画像解析手段62に出力される。エリアセンサ61から出力を受ける毎に(すなわち所定の測定間隔Δt毎に)画像解析手段62は、この画像情報から板状段ボールシート24Ca,24Cb,24Ccの搬送方向端面(シート搬送方向Aに向く端面)における変位量を解析して反り状態判定部8Aに出力する。
画像解析手段62による解析は、エリアセンサ61からの画像情報を解析して板状段ボールシート24Ca,24Cb,24Ccの搬送方向端面を特定し、この搬送方向端面と、図14(a)に二点鎖線で示す仮想的な水平基準線L0からの差分を変位量として、図14(b)に示すような変位量情報を反り状態判定部8Aに出力する。
図14(b)に示す各升目はエリアセンサ61の画素61aを示す。このうち、○印を付された画素が、板状段ボールシート24Cの搬送方向端面の撮像画像に対応する画素61aであり、塗りつぶされた画素61aが、水平基準線L0に対応する画素61aである。したがって、例えば○印を付された画素61aと黒塗りされた画素61aとの間の画素数が板状段ボールシート24Cの搬送方向端面の変位量情報として使用される。
反り状態判定部8Aは、生産管理システムからオーダ情報として生産シート幅Wtを予め取得しており、この生産シート幅Wtに基づいて、全ての画素の範囲の中から、適宜の範囲60にある(ここでは3枚の板状段ボールシート24Cの搬送方向端面の撮像可能な)画素61aを反り状態判定用のものとして選択する。
さらに反り状態判定部8Aは、生産管理システムからオーダ情報として板状段ボールシート24Ca,24Cb,24Ccの各々の幅寸法W1を取得しており、生産シート幅Wtに対する板状段ボールシート24Cの一枚当たりの幅寸法W1の比率に応じて画素の横方向(シート幅方向Wに対応した方向)に関する割当範囲60A,60B,60Cを決定する。
そして、反り状態判定部8Aは、割当範囲60A,60B,60C毎の変位量の分布、すなわち板状段ボールシート24Ca,24Cb,24Cc毎の変位量の分布から、板状段ボールシート24Ca,24Cb,24Cc毎に反り形状を判定し、板状段ボールシート24Ca,24Cb,24Cc毎に反り形状から第1実施形態と同様に、生産シート幅反り形状を判定する。
なお、図14(b)では便宜的に画素数を少なく示している。
その他の構成は第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
本発明の第2実施形態の反り判定装置はこのように構成されているので、上記第1実施形態と同様の効果が得られる。
[3.その他]
(1)上記各実施形態では、スタッカコンベア191B上を搬送される板状段ボールシート24Cの変位量を測定したが、スタッカコンベア191A上を搬送される板状段ボールシート24Cや、スリッタスコアラ17とカットオフ18との間で搬送中の段ボールシートウェブ24Aの変位量を測定するようにしても良い。
スリッタスコアラ17とカットオフ18との間を搬送される段ボールシートウェブ24Aの変位量を測定する場合には、シングリングが生じないので、反り状態の判定におけるシングリングに関連する制御が不要となる。
(2)上記各実施形態では、段ボールシートウェブ24Aが均等に丁取りされる例を示したが、段ボールシートウェブ24Aが、相互に異なる幅寸法の複数の段ボールシート丁に丁取りされる場合にも本発明を適用することができる。
1 段ボールシート製造装置
2 生産管理装置
3 知識データベース
4 制御量演算部(オーダ情報取得手段)
5 プロセスコントローラ(制御手段,運転状態情報取得手段)
5A 運転状態記憶部(最適運転状態情報記憶手段)
6 変位量測定手段
7 変位センサ
7A,7B,7C センサ群
8,8A 反り状態判定部(反り状態判定手段)
17 スリッタコアラ
18 カットオフ
19 スタッカ
20 裏ライナ
21 中芯
22 片段シート
23 表ライナ
24A 段ボールシートウェブ
24B 段ボールシート丁
24C,24Ca,24Cb,24Cc 板状段ボールシート(段ボールシート丁)
19 スタッカ
40A,40B 温度センサ(シート温度測定手段)
61 エリアセンサ(撮像手段)
61a 画素
62 画像解析手段
191A,191B スタッカコンベア
192 スタック部(シート積上部)
W1 幅寸法(スリット幅、シート幅方向の寸法)
Wt 生産シート幅

Claims (18)

  1. シート搬送方向に沿って搬送される段ボールシートウェブをスリッタスコアラにより縦断裁して複数の段ボールシート丁とし、前記の複数の段ボールシート丁を、カットオフによりシート幅方向に沿ってそれぞれ横断裁した後、前記の複数の段ボールシート丁を、スタッカのシート積上部に積み上げる、段ボールシート製造装置において、前記の複数の段ボールシート丁の反り状態をそれぞれ判定する、段ボールシート製造装置の反り判定装置であって、
    前記スリッタスコアラよりも前記シート搬送方向下流側且つ前記シート積上部よりも前記シート搬送方向上流側における前記複数の段ボールシート丁の変位量を測定する変位量測定手段と、
    前記複数の段ボールシート丁の前記シート幅方向の寸法に応じて、前記変位量測定手段の測定範囲を分割して、前記複数の段ボールシート丁のそれぞれに割り当て、前記割り当てられた測定範囲における前記変位量測定手段の測定値に基づいて、前記複数の段ボールシート丁毎に、段ボールシート丁の反り状態を判定する、反り状態判定手段とを備えた
    ことを特徴する、段ボールシート製造装置の反り判定装置。
  2. 前記変位量測定手段が、前記シート幅方向に沿って並べられた複数の変位センサにより構成され、
    前記反り状態判定手段は、前記複数の段ボールシート丁の前記シート幅方向の寸法に応じて、前記複数の前記変位センサを、前記複数の段ボールシート丁のそれぞれに割り当てることで、前記測定範囲の割り当てを行う
    ことを特徴する、請求項1記載の段ボールシート製造装置の反り判定装置。
  3. 前記変位量測定手段が、前記シート幅方向に対応して並べられた複数の画素を備えた撮像手段と、前記撮像手段からの情報に基づき前記複数の段ボールシート丁の変位量を解析する画像解析手段とを備えて構成され、
    前記反り状態判定手段は、前記複数の段ボールシート丁の前記シート幅方向の寸法に応じて、前記複数の画素を前記複数の段ボールシート丁のそれぞれに割り当てることで、前記測定範囲の割り当てを行う
    ことを特徴する、請求項1記載の段ボールシート製造装置の反り判定装置。
  4. 前記反り状態判定手段は、前記複数の段ボールシート丁における各々の反り状態と、前記複数の段ボールシート丁の配置とに基づいて、前記縦断裁が行われなかったと仮定したときの生産シート幅反り形状を判定する
    ことを特徴する、請求項1〜3の何れか1項に記載の段ボールシート製造装置の反り判定装置。
  5. 前記スタッカは、前記複数の段ボールシート丁を前記シート積上部まで搬送するスタッカコンベアを備え、
    前記変位量測定手段は、前記カットオフにより横断裁され、前記スタッカコンベアによって搬送される最中の前記段ボールシート丁に対して測定を行う
    ことを特徴する、請求項1〜4の何れか1項に記載の段ボールシート製造装置の反り判定装置。
  6. 前記変位量測定手段による各測定は所定の周期で繰り返し行われ、
    前記反り状態判定手段は、前記段ボールシート丁毎に、前記段ボールシート丁の反り状態の判定に使用する前記変位量測定手段の測定値の選定を行い、前記選定は、前記段ボールシート丁毎に、前記変位センサの測定値の前回の周期に対する変化量が、前記段ボールシート丁の厚さに応じて設定された閾値を越えた周期を基準に設定される
    ことを特徴する、請求項2、請求項2を引用する請求項4、又は、請求項2を引用する請求項5に記載の段ボールシート製造装置の反り判定装置。
  7. 前記段ボールシートウェブは、前記スリッタスコアラにより、同一の幅寸法の複数の前記段ボールシート丁に縦断裁され、
    前記反り状態判定手段は、それぞれ予め設定された前記段ボールシートウェブの幅寸法及び前記段ボールシート丁の丁数を取得して、前記段ボールシートウェブの幅寸法及び前記丁数に基づいて前記段ボールシート丁の幅寸法を求め、前記幅寸法に基づいて前記複数の段ボールシート丁のそれぞれに割り当てる前記測定範囲を決定する
    ことを特徴する、請求項1〜6の何れか1項に記載の段ボールシート製造装置の反り判定装置。
  8. 前記反り状態判定手段は、予め設定された複数の段ボールシート丁の各幅寸法を取得して、前記複数の段ボールシート丁の各幅寸法に基づいて、前記複数の段ボールシート丁のそれぞれに割り当てる前記測定範囲を決定する
    ことを特徴する、請求項1〜6の何れか1項に記載の段ボールシート製造装置の反り判定装置。
  9. 前記反り状態判定手段は、前記スリッタスコアラの縦断裁位置から所定距離以内にある前記変位センサの測定値を、前記反り状態の判定に使用しない
    ことを特徴する、請求項2及び請求項2を引用する請求項4〜8の何れか1項に記載の段ボールシート製造装置の反り判定装置。
  10. 前記複数の変位センサには、それぞれ前記シート幅方向の位置を通常位置から変更する調整機構が備えられ、
    前記反り状態判定手段は、前記通常位置が、前記スリッタスコアラの縦断裁位置から所定距離以内にある前記変位センサを、前記縦断裁位置から前記所定距離よりも離隔するように前記調整機構を制御する
    ことを特徴する、請求項2及び請求項2を引用する請求項4〜8の何れか一項に記載の段ボールシート製造装置の反り判定装置。
  11. 前記反り状態判定手段は、同一の前記段ボールシート丁に割り当てられた前記変位センサの測定値の内、代表値から所定値以上異なった測定値を、前記反り状態を判定の判定に使用しない
    ことを特徴する、請求項2及び請求項2を引用する請求項4〜10の何れか一項に記載の段ボールシート製造装置の反り判定装置。
  12. 前記反り状態判定手段は、前記変位量測定手段の測定値に基づいて前記段ボールシート丁の反り状態を上反り又は下反りと判定した場合には、前記変位量測定手段の測定値に基づいて前記上反り又は前記下反りの形状を円弧形状に近似し、前記円弧形状から前記段ボールシート丁の反り量を求める
    ことを特徴とする、請求項1〜11の何れか一項に記載の段ボールシート製造装置の反り判定装置。
  13. 前記反り状態判定手段により判定された前記反り形状及び前記生産シート幅反り形状の少なくとも一方を出力する出力装置を備えた
    ことを特徴とする、請求項1〜12の何れか一項に記載の段ボールシート製造装置の反り判定装置。
  14. 請求項4及び請求項4を引用する請求項5〜13の何れか一項に記載の段ボールシート製造装置の反り判定装置と、
    前記反り判定装置により判定された前記生産シート幅反り形状に基づいて、段ボールシート製造装置の制御要素の中から前記生産シート幅反り形状の発生に関連する特定制御要素を選択して制御する、反り矯正制御手段とを備えた
    ことを特徴とする、段ボールシート製造装置の反り矯正装置。
  15. 前記段ボールシート製造装置は、シングルフェーサにより中芯と裏ライナとを貼り合せて片段シートを作成し、ダブルフェーサにより前記片段シートと裏ライナとを貼り合せて前記段ボールシートウェブを作成し、
    前記中芯,前記裏ライナ,前記片段シート及び前記段ボールシートウェブの少なくとも1つについてシート温度を測定するシート温度測定手段を備え、
    前記反り矯正制御手段は、前記シート温度測定手段により測定された前記シート温度が、前記貼り合せに使用される糊のゲル化温度に基づいて設定された下限温度を下回らない範囲で、前記特定制御要素の制御量を設定する
    ことを特徴とする、請求項14記載の段ボールシート製造装置の反り矯正装置。
  16. 前記段ボールシート丁の反り発生時及び前記特定制御要素の制御後のそれぞれについて、前記特定制御要素の運転状態を記憶する記憶装置を備えた
    ことを特徴とする、請求項14又は15記載の段ボールシート製造装置の反り矯正装置。
  17. 前記段ボールシート製造装置の運転状態に関する情報を取得する運転状態情報取得手段と、前記段ボールシート製造装置のオーダに関する情報を取得するオーダ情報取得手段と、前記運転状態情報取得手段により取得された運転状態情報と前記オーダ情報取得手段により取得されたオーダ情報とに基づき、前記段ボールシート製造装置の各制御要素の制御量を演算する制御量演算手段と、前記段ボールシート丁の反り量が所定量以下であること又は前記段ボールシートウェブの反り量が所定量以下であることを取得する品質情報取得手段と、前記段ボールシート丁の反り量が所定量以下であること又は前記段ボールシートウェブの反り量が所定量以下であることが前記品質情報取得手段により取得された際には、前記運転状態情報取得手段により取得された運転状態情報の内、前記の段ボールシートウェブの反り状態に影響を与える特定制御要素に関するものを、前記品質情報取得手段により前記入力が行なわれた際のオーダでの最適運転状態に関する情報として記憶する最適運転状態情報記憶手段と、前記最適運転状態情報記憶手段に記憶された最適運転状態情報の中に、現状のオーダと対応するものがあった場合には、前記特定制御要素を優先的に前記最適運転状態に制御する制御手段とを備えたことを特徴とする、請求項14〜16の何れか一項に記載の段ボールシート製造装置の反り矯正装置。
  18. 請求項14〜17の何れか一項に記載の段ボールシート製造装置の反り矯正装置を備えたことを特徴とする、段ボールシート製造システム。
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