JP2017100306A - 画像形成装置、画像形成方法及び画像形成システム - Google Patents

画像形成装置、画像形成方法及び画像形成システム Download PDF

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孝宏 山田
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【課題】利便性を向上する。【解決手段】プリンタ2は、印刷データを印刷するために必要と見込まれる見込使用量を、印刷される画像データから算出する場合よりも、印刷データから簡易的に算出する見込使用量算出部21と、プリンタ2におけるユーザの残高から見込使用量を減算すると残高が無くなるか否かを判定する印刷可否判定部22と、残高が無くなると判定された場合総残高TRMから残高を取得する残高取得部23と、印刷データを解析し用紙に印刷される画像データを形成する画像形成部16と、画像データを用紙に印刷する印刷部18と、用紙に実際に画像データを印刷するための実使用量を画像データに基づき算出する実使用量算出部24と、所定のプリンタ2におけるユーザの残高から実使用量を減算することにより残高RM1を更新する残高更新部25と、印刷完了後に残留した残高RM1を、総残高TRMへ返却する残高返却部26とを設ける。【選択図】図7

Description

本発明は画像形成装置、画像形成方法及び画像形成システムに関し、例えば、画像形成装置における消耗品の使用量を管理し利用を制限する画像形成システムに適用して好適なものである。
従来、プリンタの使用量が予め設定された印刷枚数の上限値に達した場合、プリンタの印刷を制限するプリントシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−165725号公報
そのようなプリントシステムにおいては、利便性をより向上することが望まれている。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、利便性を向上し得る画像形成装置、画像形成方法及び画像形成システムを提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の画像形成装置においては、所定のユーザの印刷データを印刷するために必要と見込まれる消耗品の使用量の見込み量である見込使用量を、印刷データを解析し媒体に実際に印刷される画像データを形成して該画像データに基づき算出する場合よりも、印刷データから簡易的に算出する見込使用量算出部と、ユーザの残高から見込使用量を減算すると残高が無くなるか否かを判定する印刷可否判定部と、残高が無くなると判定された場合、同一のネットワーク内で所定期間内においてユーザが使用可能な残りの残高の総量である総残高から残高を取得する残高追加要求を送信し残高を取得する残高取得部と、印刷データを解析し、媒体に印刷される画像データを形成する画像形成部と、画像データを媒体に印刷する印刷部と、画像データに基づき、媒体に実際に画像データを印刷するために必要な消耗品の使用量である実使用量を算出する実使用量算出部と、ユーザの残高から実使用量を減算することにより残高を更新する残高更新部と、印刷完了後に残留した残高を、総残高へ返却する残高返却部とを設けるようにした。
また本発明の画像形成方法においては、所定のユーザの印刷データを印刷するために必要と見込まれる消耗品の使用量の見込み量である見込使用量を、印刷データを解析し媒体に実際に印刷される画像データを形成して該画像データに基づき算出する場合よりも、印刷データから簡易的に所定の見込使用量算出手段により算出する見込使用量算出ステップと、所定の画像形成装置におけるユーザの残高から見込使用量を減算すると残高が無くなるか否かを所定の印刷可否判定手段により判定する残高残量判定ステップと、残高が無くなると判定された場合、同一のネットワーク内で所定期間内においてユーザが使用可能な残りの残高の総量である総残高から残高を取得する残高追加要求を所定の残高取得手段により送信し残高を取得する残高取得ステップと、印刷データを解析し、媒体に印刷される画像データを所定の画像形成手段により形成する画像形成ステップと、画像データを所定の印刷手段により媒体に印刷する印刷ステップと、画像データに基づき、媒体に画像データを印刷するために必要な消耗品の使用量である実使用量を所定の実使用量算出手段により算出する実使用量算出ステップと、所定の画像形成装置におけるユーザの残高から所定の残高更新手段により実使用量を減算することにより残高を更新する残高更新ステップと、印刷完了後に残留した残高を、所定の残高返却手段により総残高へ返却する残高返却ステップとを設けるようにした。
さらに本発明の画像形成システムにおいては、所定のユーザの印刷データを印刷するために必要と見込まれる消耗品の使用量の見込み量である見込使用量を、印刷データを解析し媒体に実際に印刷される画像データを形成して該画像データに基づき算出する場合よりも、印刷データから簡易的に算出する見込使用量算出部と、所定の画像形成装置におけるユーザの残高から見込使用量を減算すると残高が無くなるか否かを判定する印刷可否判定部と、残高が無くなると判定された場合、同一のネットワーク内で所定期間内においてユーザが使用可能な残りの残高の総量である総残高から残高を取得する残高追加要求を送信し残高を取得する残高取得部と、印刷データを解析し、媒体に印刷される画像データを形成する画像形成部と、画像データを媒体に印刷する印刷部と、画像データに基づき、媒体に画像データを印刷するために必要な消耗品の使用量である実使用量を算出する実使用量算出部と、所定の画像形成装置におけるユーザの残高から実使用量を減算することにより残高を更新する残高更新部と、印刷完了後に残留した残高を、総残高へ返却する残高返却部とを具える画像形成装置と、残高追加要求を受信すると、ユーザに割り当てられた総残高から、残高を画像形成装置へ移転させる残高割当部を具えるサーバとを設けるようにした。
本発明は、印刷を行わない可能性がある画像形成装置を含む全ての画像形成装置に予め残高を割り当てずに、印刷が行われる度に画像形成装置に残高を割り当てるため使い勝手を向上させることができると共に、印刷可能か否かを、簡易的に解析した見込使用量に基づき判定することにより演算処理負荷を抑えることができる。
本発明によれば、利便性を向上し得る画像形成装置、画像形成方法及び画像形成システムを実現できる。
使用量管理システムの全体構成を示すブロック図である。 プリンタの構成を示すブロック図である。 プリンタ2aの残高管理テーブルを示す図である。 使用量管理サーバの構成を示すブロック図である。 残高データベースを示す図である。 第1の実施の形態による使用量プリンタ管理処理手順(1)を示すフローチャートである。 第1及び第2の実施の形態による使用量プリンタ管理処理手順(2)を示すフローチャートである 第1の実施の形態による使用量サーバ管理処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態による使用量プリンタ管理処理手順(1)を示すフローチャートである。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。
[1.第1の実施の形態]
[1−1.使用量管理システムの全体構成]
図1に示すように、使用量管理システム1は、プリンタ2a、プリンタ2b、プリンタ2c、ホストPC(Personal Computer)4及び使用量管理サーバ5が、同一のネットワークであるLAN(Local Area Network)6に接続されている。
使用量管理サーバ5は、管理単位期間である月単位毎にユーザ毎のプリンタ2(プリンタ2a、2b及び2c)の使用量を管理する。ホストPC4は、モバイル端末又はノートPC等により構成され、ユーザに操作されることにより、プリンタ2a、2b又は2cへプリンタドライバを用いて印刷データを送信し印刷実行を指示する。プリンタ2a、2b及び2cは、ホストPC4から印刷データを受信すると、該印刷データに基づき印刷を行う。
[1−2.プリンタの構成]
プリンタ2a、2b及び2cは互いに同様に構成されているため、以下ではプリンタ2a、2b及び2cをまとめてプリンタ2として説明する。図2に示すように、プリンタ2は、制御部10、記憶部12、送受信部14、画像形成部16、印刷部18及び操作表示部(図示せず)がシステムバス(図示せず)を介し接続されており、制御部10が各部(記憶部12、送受信部14、画像形成部16、印刷部18及び操作表示部(図示せず))を統轄制御する。制御部10は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部12から所定のプログラムを読み出して実行することにより、各部を制御して印刷処理や使用量プリンタ管理処理等の種々の処理を行う。
送受信部14は、LAN6(図1)を介し、ホストPC4から印刷データを受信すると共に使用量管理サーバ5とデータの送受信を行う。
記憶部12は、残高管理テーブルTBを記憶している。残高管理テーブルTBは、プリンタ2におけるユーザ毎の使用量の残高の管理に関する情報である。またこの残高管理テーブルTBは、制御部10がページ毎に印刷可否を判断する際に参照する情報である。ここでは、プリンタ2aの記憶部12aに記憶されている、図3に示す残高管理テーブルTBaについて説明する。残高管理テーブルTBaは、ユーザ毎にユーザ名UN1a及び残高RMaの2つの属性がまとめられて構成されている。この残高管理テーブルTBaは、1ページ分の印刷が完了する等、残高の値が変動する度に更新される。
ユーザ名UN1aは、プリンタ2aを使用するユーザを識別する識別情報を示しており、ユーザ毎に固有の名前が設定されている。具体的には、ユーザ1には”ユーザ1”が、ユーザ2には”ユーザ2”が設定されている。
残高RMaは、ユーザ1及びユーザ2がプリンタ2aで使用可能な使用量(後述する)の残量をポイント単位で示している。この残高RMaは、プリンタ2aにおいて印刷が行われていない際は0ポイントが初期値として設定されており、実際にプリンタ2aで印刷が行われる際には追加残高として1000ポイントが追加され、その後プリンタ2aが印刷を行う度に、該印刷を行う際に使用した使用量だけ値が減少していく。図3(A)においては、それぞれユーザ1の残高RMaが初期値である0ポイント、ユーザ2の残高RMaが初期値である0ポイントとなっている。このためユーザ1及びユーザ2は、このままではプリンタ2aにおいて印刷を行うことはできない。
以上はプリンタ2aの記憶部12aに記憶されている残高管理テーブルTBaについて説明したが、プリンタ2b及び2cについても同様に、それぞれ記憶部12bに残高管理テーブルTBbが、記憶部12cに残高管理テーブルTBcが記憶されている。以下では、残高管理テーブルTBaのユーザ名UN1a、残高管理テーブルTBbのユーザ名UN1b及び残高管理テーブルTBcのユーザ名UN1cを区別せず表すときはユーザ名UN1と記し、残高管理テーブルTBaの残高RMa、残高管理テーブルTBbの残高RMb及び残高管理テーブルTBcの残高RMcを区別せず表すときは残高RM1と記す。
また記憶部12は、1ページ毎の用紙の大きさ及び厚さ、用紙の種類、モノクロ/カラーの設定、トナーセーブの設定、印刷に要するトナーの量、印刷する際のヒータの温度等の印刷を行う際の条件から、該条件に対し印刷データを印刷するために要すると見込まれる消耗品の金額的なコストである見込使用量を算出する換算情報を記憶している。
画像形成部16は、ホストPC4から送受信部14を介して受信した印刷データに含まれるデータから、実際に用紙に印刷すべきラスタデータを生成し、該ラスタデータを印刷部18へ送出する。印刷部18は、印刷が可能であると制御部10の印刷可否判定部22により判断された場合、1ページ分のラスタデータを、所定の用紙に印刷する。
制御部10は、印刷環境解析部20、見込使用量算出部21、印刷可否判定部22、残高取得部23、実使用量算出部24、残高更新部25及び残高返却部26の機能を実現する。印刷環境解析部20は、送受信部14が受信した印刷データを解析することにより該印刷データに含まれるユーザ情報やコピー枚数情報などを取得する。
見込使用量算出部21は、印刷データから、現在印刷対象となっているページである印刷対象ページを簡易的に解析し、印刷対象ページの、モノクロ/カラーの設定、用紙の大きさ、トナーセーブの設定を取得する。ここで、トナーセーブとは、トナーを所定の割合で間引いて通常よりも薄い色で印刷することにより、使用されるトナーの量を節約するトナー節約機能である。また見込使用量算出部21は、簡易的に解析した情報から、印刷対象ページを印刷する際に必要となるトナーや紙資源等の使用量の概算の見込量であるページ単位見込使用量を、換算情報に基づき算出する。ここで、換算情報は、モノクロよりもカラーの方が使用量が大きく、用紙の大きさが大きい程使用量が大きく、トナーセーブ率が低い、すなわちトナーセーブを行う割合が低い程使用量が大きくなるように設定されている。例えば、今までの印刷結果に基づき計算した詳細コストから単位面積当たりの各消耗品の標準コストを換算して記憶しておき、簡易換算する場合には、例えば現像剤のコストはモノクロなど1色のみ重ねる場合を1倍とするとn色の現像剤を重ねて使用する場合はn倍と定義して比例換算で求めたり、また、紙資源のコストは紙の種類と単位面積当たりのコストから印刷対象頁の表面積による比例換算を利用して簡易的に求めることができる。
印刷可否判定部22は、残高管理テーブルTBの残高RM1が、見込使用量算出部21により算出されたページ単位見込使用量以上であるか否かを判定することにより、印刷対象ページを印刷部18で印刷すべきか否かを判定する。残高取得部23は、あるユーザにおいて印刷対象ページを印刷すべきでないと印刷可否判定部22により判定された場合、使用量管理サーバ5が管理している、該ユーザにおける使用量管理システム1内の総残高TRM(後述する)から残高を一時的に取得したいことを示す残高追加要求を使用量管理サーバ5へ送信すると共に、残高追加成功応答又は残高追加失敗応答である残高追加応答を使用量管理サーバ5から受信し、残高の取得に成功したか否かを判定する。
実使用量算出部24は、画像形成部16が生成した印刷対象ページのラスタデータから、該印刷対象ページを印刷する際に実際に必要となるトナーや紙資源等の使用量であるページ単位実使用量を、例えばCMYK各色のLED(Light Emitting Diode)ヘッドを何ドット分発光させるかに基づき算出する。このページ単位実使用量は、実際に印刷時に使用されるトナーや紙資源等の使用量とほぼ同じ値であり、ページ単位見込使用量よりも正確な値となっている。
残高更新部25は、残高管理テーブルTBを最新の情報に適宜更新する。残高返却部26は、印刷完了後や印刷キャンセル後に、現在の全ての残高を使用量管理サーバ5へ返却することを示す残高返却通知を使用量管理サーバ5へ送信する。
[1−3.使用量管理サーバの構成]
使用量管理サーバ5は、図4に示すように、制御部30、記憶部32及び通信部34がシステムバス(図示せず)を介し接続されており、制御部30が各部(記憶部32及び通信部34)を統轄制御する。制御部30は、図示しないCPUを中心に構成されており、ROM、RAM、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部32から所定のプログラムを読み出して実行することにより、各部を制御して使用量サーバ管理処理等の種々の処理を行う。通信部34は、自身の使用量管理サーバ5の管理下にあるプリンタ2(プリンタ2a、2b及び2c)とLAN6(図1)を介しデータの送受信を行う。
記憶部12は、図5に示す残高データベースDBを記憶している。残高データベースDBは、使用量管理システム1内におけるユーザ毎の残高の管理に関する情報をまとめたものである。残高データベースDBは、ユーザ毎にユーザ名UN2、使用量上限値UL、総使用量UA及び総残高TRMの4つのフィールドがまとめられて構成されている。この残高データベースDBは、管理期間開始時である月初においてに初期値にリセットされると共に、フィールド内の値が変動する度に更新される。
ユーザ名UN2は、残高管理テーブルTBのユーザ名UN1と同様に使用量管理システム1内のプリンタ2を使用するユーザを識別する識別情報を示しており、ユーザ毎に固有の名前が設定されている。具体的には、ユーザ1には”ユーザ1”が、ユーザ2には”ユーザ2”が設定されている。
使用量上限値ULは、それぞれのユーザが、管理期間内において使用量管理システム1内で使用可能な使用量の総量の上限値をポイント単位で示しており、それぞれユーザ1の場合は50000ポイントが、ユーザ2の場合は10000ポイントが設定されている。このためユーザ1は、管理期間開始時から全てのプリンタ2で使用した使用量を合算した値が使用量上限値ULである50000ポイントに達するまでは、管理期間内において何れのプリンタ2においても印刷が可能であるものの、50000ポイントを超える場合は印刷を行うことができない。またユーザ2は、管理期間開始時から全てのプリンタ2で使用した使用量を合算した値が使用量上限値ULである10000ポイントに達するまでは、管理期間内において何れのプリンタ2においても印刷が可能であるものの、10000ポイントを超える場合は印刷を行うことができない。この使用量上限値ULは、予め決定された値が初期値として管理期間開始時に設定される。
総使用量UAは、使用量管理システム1内の全てのプリンタ2a、2b及び2cにおいて実際に使用された使用量の総量をユーザ毎にポイント単位で示しており、管理期間開始時からプリンタ2a、2b又は2cが印刷を行う度に、該印刷を行う際に使用された使用量だけ値が増加していく。この総使用量UAは、0ポイントが初期値として管理期間開始時に設定される。図5(A)においては、ユーザ1の総使用量UAは2000ポイントとなっている。このためユーザ1は、管理期間開始時から現在までに使用量管理システム1内の何れかのプリンタ2において2000ポイントの使用量を使用している。また図5(A)においては、ユーザ2の総使用量UAは3800ポイントとなっている。このためユーザ2は、管理期間開始時から現在までに使用量管理システム1内の何れかのプリンタ2において3800ポイントの使用量を使用している。
総残高TRMは、それぞれのユーザが管理期間内において使用量管理システム1内のプリンタ2全てで使用可能な使用量の総残量をポイント単位で示しており、使用量上限値ULと同様の値が管理期間開始時に初期値として設定され、管理期間開始時から何れかのプリンタ2において印刷が行われる度に、該印刷が行われた際に使用された使用量の分だけ値が減少していく。このため総残高TRMは、使用量上限値ULから総使用量UAを減算した値となる。図5(A)においては、ユーザ1の総残高TRMが48000ポイントとなっている。このためユーザ1は、現在から管理期間終了までに、使用量管理システム1内の全てのプリンタ2において、合計であと48000ポイントの使用量を使用するまでは印刷を行うことが可能である。また図5(A)においては、ユーザ2の総残高TRMが6200ポイントとなっている。このためユーザ2は、現在から管理期間終了までに、使用量管理システム1内の全てのプリンタ2において、合計であと6200ポイントの使用量を使用するまでは印刷を行うことが可能である。
制御部30は、残高割当部36及び残高更新部38の機能を実現する。残高割当部36は、プリンタ2から受信した残高追加要求に対し、該残高追加要求により示されるユーザの残高を残高データベースDBで確認し、該残高データベースDBにおけるユーザの総残高TRMが、追加要求残高(後述する)以上である場合、残高追加成功応答を該プリンタ2に送信することにより、ユーザに残高を割り当てる。それと共に残高割当部36は、追加要求残高分の使用量をユーザの総使用量UAに加算すると共に総残高TRMから減算することにより残高データベースDBを更新する。一方残高割当部36は、残高データベースDBにおけるユーザの総残高TRMが、追加要求残高未満である場合、残高追加失敗応答をプリンタ2に送信する。また残高割当部36は、プリンタ2から受信した残高返却通知に対し、返却残高(後述する)分の使用量を、該残高返却通知により示されるユーザの総使用量UAから減算すると共に総残高TRMに加算することにより残高データベースDBを更新する。このように残高割当部36は、使用量管理システム1内のユーザ毎の総残高TRM等を管理する。残高更新部38は、残高データベースDBを最新の情報に適宜更新する。
[1−4.使用量プリンタ管理処理手順]
プリンタ2による使用量プリンタ管理処理の具体的な処理手順について、図6及び図7のフローチャートを用いて説明する。この使用量プリンタ管理処理の説明は、プリンタ2aの動作として説明する。制御部10aは、記憶部12aから使用量プリンタ管理処理プログラムを読み出して実行することにより使用量プリンタ管理処理手順RT1を開始し、ステップSP1へ移る。
ステップSP1において制御部10aは、ホストPC4から印刷データを送受信部14aにより受信し、ステップSP2へ移る。本実施の形態において印刷データから生成されるラスタデータは、1ページ当たり500ポイントの使用量を消費する3ページからなる印刷データ、すなわち合計1500ポイントを消費する印刷データであるとする。また本実施の形態における印刷データは、画像形成部16において解析されない限りは、印刷環境解析部20aにより解析されたとしても、該印刷データから何ページ分のラスタデータが生成されるかや、各ページの使用量等は解析できないデータであるとする。ステップSP2において制御部10aは、受信した印刷データを印刷環境解析部20aにより解析してユーザ情報を取得し、ステップSP3へ移る。ユーザ情報とは、今回印刷データを印刷しようとしているユーザを示しており、例えばホストPC4のログイン情報に基づき示される。本実施の形態においてユーザ情報は、ユーザ2を示しているものとする。
ステップSP3において制御部10aは、残高追加要求を残高取得部23aにより送受信部14aを介して使用量管理サーバ5へ送信し、ステップSP4へ移る。この残高追加要求は、残高を追加するユーザ(すなわちユーザ2)を示すユーザ情報と、追加を希望する残高の量である追加要求残高を示す追加要求残高情報とを含んでいる。この追加要求残高は、現在の残高データベースDB(図5)における総残高TRMの全ての値(すなわち図5(A)においては6200ポイント)ではなく、1000ポイントとなっている。これは、プリンタ2aにおいてユーザ2の印刷データの少なくとも1ページ目は印刷可能にできる可能性を高めつつ、同じユーザ2で、同時に他のプリンタ2においても印刷を行うことを可能とするためである。ステップSP4において制御部10aは、残高追加応答を残高取得部23aにより送受信部14aを介して使用量管理サーバ5から受信し、ステップSP5へ移る。
ステップSP5において制御部10aは、残高の取得に成功したか否かを残高取得部23aにより判定する。具体的に残高取得部23aは、使用量管理サーバ5から残高追加応答として残高追加成功応答か又は残高追加失敗応答の何れを受信したかにより、残高の取得に成功したか否か判定する。ここで肯定結果が得られると、このことは、残高の取得に成功したため少なくとも1ページ目は印刷できる可能性があることを表し、このとき制御部10aはステップSP6へ移る。本実施の形態においては、図5(A)に示す残高データベースDBのように、ユーザ2の総残高TRMは6200ポイントであり、1000ポイント以上であるため、ステップSP5において制御部10aは肯定結果を得る。
ステップSP6において制御部10aは、図3(A)に示した残高管理テーブルTBaから図3(B)に示す残高管理テーブルTBaのように、取得した残高分である1000ポイントを残高更新部25aによりユーザ2の残高RMaに加算することにより残高管理テーブルTBaを更新し、ステップSP7へ移る。これにより図3(A)及び図3(B)に示すように、ユーザ2の残高RMaは0ポイントから1000ポイントへ増加する。一方ステップSP6において否定結果が得られると、このことは、残高の取得に失敗したため、印刷を行うことができないことを表し、このとき制御部10aはステップSP20(図7)へ移る。
ステップSP7において制御部10aは、印刷対象ページを見込使用量算出部21aにより簡易的に解析し、ステップSP8へ移る。ステップSP8において制御部10aは、ステップSP7において簡易的に解析した情報からページ単位見込使用量を見込使用量算出部21aにより算出し、ステップSP9(図7)へ移る。
ステップSP9において制御部10aは、印刷対象ページを印刷可能か否かを印刷可否判定部22aにより判定する。具体的に印刷可否判定部22aは、残高管理テーブルTBa(図3)におけるユーザ名UN1aがユーザ2の残高RMaが、見込使用量算出部21により算出されたページ単位見込使用量以上であるか否かを判定し、ユーザ2の残高RMaがページ単位見込使用量以上であった場合、印刷対象ページを印刷可能であると判定する。ここで肯定結果が得られると、このことは、印刷対象ページが印刷されたとしてもユーザ2の残高RMaは0ポイント未満にはならないため該印刷対象ページは印刷可能であることを表し、このとき制御部10aはステップSP10へ移る。
ステップSP10において制御部10aは、印刷対象ページの印刷データを画像形成部16aによりラスタライズすることにより、印刷対象ページのラスタデータを生成し、ステップSP11へ移る。ステップSP11において制御部10aは、印刷対象ページのラスタデータを画像形成部16aにより各色のLEDヘッドへ転送し、ステップSP12へ移る。ステップSP12において制御部10aは、印刷対象ページのラスタデータを印刷部18aにより用紙に印刷し、ステップSP13へ移る。ステップSP13において制御部10aは、ステップSP10において生成したラスタデータから、印刷対象ページを印刷する際に実際に必要となるトナーや消耗品等の使用量の詳細な量であるページ単位実使用量を実使用量算出部24aにより算出し、ステップSP14へ移る。
ステップSP14において制御部10aは、図3(B)に示した残高管理テーブルTBaから図3(C)に示す残高管理テーブルTBaのように、印刷対象ページである1ページ目のページ単位実使用量である500ポイントを残高更新部25aによりユーザ2の残高RMaから減算することにより残高管理テーブルTBaを更新し、ステップSP15へ移る。これにより図3(B)及び図3(C)に示すように、ユーザ2の残高RMaは1000ポイントから500ポイントへ減少する。
ステップSP15において制御部10aは、現在印刷している印刷データのうちの最終ページまで印刷したか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、制御部10aはステップSP7(図6)へ戻り、印刷データのうち、印刷を終えたページの次のページである2ページ目を印刷対象ページに設定し、該印刷対象ページを見込使用量算出部21aにより解析して、ステップSP8においてページ単位見込使用量を算出し、ステップSP9(図7)へ移る。
続いて制御部10aは、ステップSP9、SP10、SP11及びSP12の処理を行うことにより、2ページ目を印刷する。続いてステップSP13において制御部10aは、2ページ目のページ単位実使用量を実使用量算出部24aにより算出してステップSP14へ移り、図3(C)に示した残高管理テーブルTBaから図3(D)に示す残高管理テーブルTBaのように、印刷対象ページである2ページ目のページ単位実使用量である500ポイントを残高更新部25aによりユーザ2の残高RMaから減算することにより残高管理テーブルTBaを更新し、ステップSP15へ移る。これにより図3(C)及び図3(D)に示すように、ユーザ2の残高RMaは500ポイントから0ポイントへ減少する。
続いて制御部10aは、ステップSP15を介しステップSP7(図6)へ戻り、印刷データのうち、印刷を終えたページの次のページである3ページ目を印刷対象ページに設定し、該印刷対象ページを見込使用量算出部21aにより解析して、ステップSP8においてページ単位見込使用量を算出し、ステップSP9(図7)へ移る。図3(D)に示す残高管理テーブルTBaのように、3ページ目を印刷しようとしている時点ではユーザ2の残高RMaは0ポイントであり3ページ目のページ単位見込使用量未満であるため、ステップSP9において制御部10aは否定結果を得て、ステップSP16へ移る。ステップSP16及びステップSP17において制御部10aは、ステップSP3及びSP4(図6)と同様に、残高追加要求を残高取得部23aにより使用量管理サーバ5へ送信すると共に残高追加応答を残高取得部23aにより使用量管理サーバ5から受信し、ステップSP18へ移る。
ステップSP18において制御部10aは、ステップSP5(図6)と同様に、残高の取得に成功したか否かを残高取得部23aにより判定する。ここで肯定結果が得られると、このことは、残高の取得に成功したため3ページ目を印刷できる可能性があることを表し、このとき制御部10aはステップSP19へ移る。本実施の形態においては、図5(B)に示す残高データベースDBのように、ユーザ2の残高は5200ポイントであり、1000ポイント以上であるため、ステップSP18において制御部10aは肯定結果を得る。一方ステップSP18において否定結果が得られると、このことは、残高の取得に失敗したため、現在の印刷対象ページ以降は印刷を行うことができないことを表し、このとき制御部10aはステップSP20へ移り、印刷データの印刷をキャンセルし、ステップSP21へ移る。
ステップSP19において制御部10aは、図3(D)に示した残高管理テーブルTBaから図3(E)に示す残高管理テーブルTBaのように、取得した残高分である1000ポイントを残高更新部25aによりユーザ2の残高RMaに加算することにより残高管理テーブルTBaを更新し、ステップSP9へ戻る。これにより図3(D)及び図3(E)に示すように、ユーザ2の残高RMaは0ポイントから1000ポイントへ増加する。
図3(E)に示す残高管理テーブルTBaのように、ユーザ2の残高RMaは0ポイントから1000ポイントまで増加し、3ページ目のページ単位見込使用量以上となったため、ステップSP9において制御部10aは肯定結果を得て、ステップSP10へ移る。続いて制御部10aは、ステップSP10、ステップSP11及びステップSP12の処理を行うことにより、3ページ目を印刷する。続いてステップSP13において制御部10aは、3ページ目のページ単位実使用量を実使用量算出部24aにより算出してステップSP14へ移り、図3(E)に示した残高管理テーブルTBaから図3(F)に示す残高管理テーブルTBaのように、印刷対象ページである3ページ目のページ単位実使用量である500ポイントを残高更新部25aによりユーザ2の残高RMaから減算することにより残高管理テーブルTBaを更新し、ステップSP15へ移る。これにより図3(E)及び図3(F)に示すように、ユーザ2の残高RMaは1000ポイントから500ポイントへ減少する。印刷データにおける全ページの印刷が完了したため、ステップSP15において制御部10aは肯定結果を得て、ステップSP21へ移る。
ステップSP21において制御部10aは、ユーザ2の現在の全ての残高RMaを使用量管理サーバ5へ返却することを示す残高返却通知を残高返却部26aにより送受信部14aを介して使用量管理サーバ5へ送信し、ステップSP21へ移る。この残高返却通知は、残高を返却するユーザ(すなわちユーザ2)を示すユーザ情報と、返却する残高の量である返却残高を示す返却残高情報とを含んでいる。ステップSP22において制御部10aは、図3(F)に示した残高管理テーブルTBaから図3(G)に示す残高管理テーブルTBaのように、現在の残高分である500ポイントを残高更新部25aによりユーザ2の残高RMaから減算することにより残高管理テーブルTBaを更新し、ステップSP23へ移り使用量プリンタ管理処理手順RT1を終了する。これにより図3(F)及び図3(G)に示すように、ユーザ2の残高RMaは500ポイントだけ減少し、初期状態の0ポイントに戻る。
このようにプリンタ2aは、印刷データの印刷を完了したか又はキャンセルした場合、印刷を行っているユーザの残高RMaを使用量管理サーバ5へ返却することにより、印刷データの印刷を開始する前である初期状態の0ポイントに残高RMaを戻すようにした。これにより、プリンタ2aは、印刷を行う際に使用量管理サーバ5から取得した残高のうち、余った残高を、同一のユーザが他のプリンタ2でも使用可能にすることができる。
[1−5.使用量サーバ管理処理手順]
使用量管理サーバ5による使用量サーバ管理処理の具体的な処理手順について、図8のフローチャートを用いて説明する。制御部30は、記憶部32から使用量サーバ管理処理プログラムを読み出して実行することにより使用量サーバ管理処理手順RT2を開始し、ステップSP31へ移る。
ステップSP31において制御部30は、残高追加要求を通信部34によりプリンタ2aから受信するまで待ち受け、残高追加要求を受信すると、ステップSP32へ移る。ステップSP32において制御部30は、受信した残高追加要求を残高割当部36により解析してユーザ情報及び追加要求残高情報を取得し、ステップSP33へ移る。本実施の形態において、ユーザ情報はユーザ2を示しており、追加要求残高情報は追加要求残高として1000ポイントを示しているものとする。
ステップSP33において制御部30は、残高データベースDB(図5)におけるユーザ名UN2がユーザ2の総残高TRMが、追加要求残高以上であるか否かを残高割当部36により判定する。ここで肯定結果が得られると、このことは、使用量管理サーバ5からプリンタ2aのユーザ2へ残高を移動できることを表し、このとき制御部30はステップSP34へ移る。本実施の形態においては、図5(A)に残高データベースDBを示すように、使用量プリンタ管理処理手順RT1(図6)のステップSP3の段階において、残高データベースDBにおけるユーザ2の総残高TRMは6200ポイントであり、1000ポイント以上であるため、ステップSP33において制御部30は肯定結果を得る。
ステップSP34において制御部30は、図5(A)に示した残高データベースDBから図5(B)に示す残高データベースDBのように、追加要求残高分である1000ポイントを残高更新部38によりユーザ2の総残高TRMから減算することにより残高データベースDBを更新し、ステップSP35へ移る。これにより図5(A)及び図5(B)に示すように、ユーザ2の総残高TRMは6200ポイントから5200ポイントへ減少する。ステップSP35において制御部30は、残高の追加に成功したことを示す残高追加成功応答を、残高追加応答として残高割当部36により通信部34を介してプリンタ2aへ送信し、ステップSP37へ移り使用量サーバ管理処理手順RT2を終了する。
その後、3ページ目を印刷しようとしている状態のプリンタ2aから、使用量プリンタ管理処理手順RT1(図7)のステップSP16において送信された残高追加要求をステップSP31において再び受信すると、制御部30は、ステップSP32を介しステップSP33へ移る。図5(B)に示すように残高データベースDBにおけるユーザ2の総残高TRMは現在5200ポイントであるため、ステップSP33において制御部30は肯定結果を得て、ステップSP34へ移り、図5(B)に示した残高データベースDBから図5(C)に示す残高データベースDBのように、追加要求残高分である1000ポイントを残高更新部38によりユーザ2の総残高TRMから減算することにより残高データベースDBを更新し、ステップSP35へ移る。これにより図5(B)及び図5(C)に示すように、ユーザ2の総残高TRMは5200ポイントから4200ポイントへ減少する。
その後、全ページの印刷が完了した状態のプリンタ2aから、使用量プリンタ管理処理手順RT1(図7)のステップSP21において送信された残高返却通知を受信すると、制御部30は、図5(C)に示した残高データベースDBから図5(D)に示す残高データベースDBのように、返却残高分である500ポイントを残高更新部38によりユーザ2の総残高TRMに加算することにより残高データベースDBを更新する。これにより図5(C)及び図5(D)に示すように、ユーザ2の総残高TRMは4200ポイントから4700ポイントへ増加する。
一方、残高データベースDBにおけるユーザ2の総残高TRMが、追加要求残高である1000ポイント未満である場合、制御部30は、ステップSP33において否定結果を得る。このことは、使用量管理サーバ5からプリンタ2aのユーザ2へ残高を移動できないことを表し、このとき制御部30はステップSP36へ移る。ステップSP36において制御部30は、残高の追加に失敗したことを示す残高追加失敗応答を、残高追加応答として残高割当部36により通信部34を介してプリンタ2aへ送信し、ステップSP37へ移り使用量サーバ管理処理手順RT2を終了する。
[1−6.効果]
以上の構成においてプリンタ2は、該プリンタ2において所定のユーザの分の印刷を行う場合、まず使用量管理サーバ5の残高データベースDBから該ユーザの分の残高を所定量だけ取得し、その後残高RMaが無くなると判断した場合、該残高データベースDBから該ユーザの分の残高を所定量だけ取得し、印刷を続行するようにした。これにより所定のユーザは、使用量管理システム1全体としての実使用量の総量である総使用量UAが使用量上限値ULに達しない限り、何れのプリンタ2においても印刷を行うことができる。
また使用量管理システム1は、1ページ分の印刷に要する必要最低限な使用量に近いポイント分の残高を、必要な時にのみそれぞれのプリンタ2が適宜使用量管理サーバ5から取得するようにしたため、同一のユーザが使用量管理システム1内の複数のプリンタ2において同時に印刷を行うことができる。
さらにプリンタ2は、印刷データから印刷対象ページを見込使用量算出部21により簡易的に解析し、印刷対象ページの、モノクロ/カラーの設定、用紙の大きさ、トナーセーブの設定を取得し、簡易的に解析した情報からページ単位見込使用量を算出するようにした。このためプリンタ2は、演算処理負荷を抑えることができ、迅速にページ単位見込使用量を算出できるため、印刷対象ページを印刷可能か否かを迅速に判断できると共に、過剰に高機能な処理能力を必要としなくすることができる。このようにプリンタ2は、印刷対象ページを印刷可能か否かを、迅速に大まかに算出したページ単位見込使用量に基づいて判定するため、その後詳細に算出するページ単位実使用量の前段階としてあくまで予測として算出するページ単位見込使用量の算出処理に過剰に演算をすることを抑えることができる。
またプリンタ2は、画像形成部16が形成したラスタデータに基づき、ページ単位実使用量を実使用量算出部24aにより算出するようにした。このためプリンタ2は、印刷を行う際に通常行われるラスタデータを生成する工程を流用して、ページ単位見込使用量よりも、実際に消費する使用量に近い値である正確なページ単位実使用量を算出できるため、新たに複雑な演算処理を行いページ単位実使用量を算出する工程を省略できる。
ここで、従来は、システム内のユーザ毎の残高を1つのプリンタのみに割り当てるものがあったが、その場合複数台のプリンタにおいて同時に同じユーザで印刷を行うことができなかった。これに対し使用量管理システム1は、必要な時にのみそれぞれのプリンタ2が残高を使用量管理サーバ5から適宜取得するようにしたため、同一のユーザが使用量管理システム1内の複数のプリンタ2において同時に印刷を行うことができ、使い勝手を向上させることができる。
また使用量管理システム1は、ユーザの役割に応じて管理期間内の使用量上限値ULをユーザ毎に割り当てるようにするため、使用量管理システム1において不要な印刷を抑えることができる。また使用量管理システム1は、印刷が行われていない段階ではそれぞれのプリンタ2a、2b及び2cの残高RMa、RMb及びRMcを0ポイントにし、印刷が行われる際に、印刷が行われるプリンタ2に対してのみ使用量管理サーバ5から適宜残高を移動させるようにしたため、全てのプリンタ2に予め残高を割り当てる場合と比べて、印刷が行われないプリンタ2に残高を割り当ててしまう状態が発生することを防ぎ、使用量管理システム1内において効率良く残高を利用できる。
また使用量管理システム1は、使用量管理サーバ5においてページ単位見込使用量やページ単位実使用量等を算出することなく、主体的に動作するプリンタ2からの残高追加要求に応じて、指定された残高を該プリンタ2へ移動させるようにしたため、使用量管理サーバ5に過剰に高機能な処理能力を必要としなくすることができる。
以上の構成によれば、使用量管理システム1は、所定のユーザの印刷データを印刷するために必要と見込まれる消耗品の使用量の見込み量である見込使用量を、印刷データを解析としての用紙に実際に印刷される画像データを形成して該画像データに基づき算出する場合よりも、印刷データから簡易的に算出する見込使用量算出部21と、ユーザが印刷を希望する所定のプリンタ2におけるユーザの残高から見込使用量を減算すると残高が無くなるか否かを判定する印刷可否判定部22と、残高が無くなると判定された場合、同一のネットワークであるLAN6内で所定期間内においてユーザが使用可能な残りの残高の総量である総残高TRMから残高を取得する残高追加要求を送信し残高を取得する残高取得部23と、印刷データを解析し、用紙に印刷される画像データを形成する画像形成部16と、画像データを用紙に印刷する印刷部18と、画像データに基づき、用紙に実際に画像データを印刷するために必要な消耗品の使用量である実使用量を算出する実使用量算出部24と、所定のプリンタ2におけるユーザの残高から実使用量を減算することにより残高RM1を更新する残高更新部25と、印刷完了後に残留した残高RM1を、総残高TRMへ返却する残高返却部26とを具えるプリンタ2と、残高追加要求を受信すると、ユーザに割り当てられた総残高TRMから、残高をプリンタ2へ移転させる残高割当部36を具える使用量管理サーバ5とを設けるようにした。
これにより使用量管理システム1は、印刷を行わない可能性があるプリンタ2を含む全てのプリンタ2に予め残高を割り当てずに、印刷が行われる度にプリンタ2に残高を割り当てるため使い勝手を向上させることができると共に、印刷可能か否かを、簡易的に解析した見込使用量に基づき判定することにより演算処理負荷を抑えることができる。
[2.第2の実施の形態]
[2−1.使用量管理システムの全体構成]
図1に示すように、第2の実施の形態による使用量管理システム101は、第1の実施の形態による使用量管理システム1と比べて、プリンタ102がプリンタ2と異なっているものの、それ以外は同様に構成されている。
[2−2.プリンタの構成]
図2に示すように、第2の実施の形態によるプリンタ102(102a、102b及び102c)は、第1の実施の形態によるプリンタ2(2a、2b及び2c)と比べて、制御部110(110a、110b及び110c)が制御部10(10a、10b及び10c)と異なっているものの、それ以外は同様に構成されている。制御部110は、制御部10と異なる使用量プリンタ管理処理を行う。
[2−3.使用量プリンタ管理処理手順]
図6と対応する図9と、図7とに示すように、第2の実施の形態における使用量プリンタ管理処理手順RT101は、第1の実施の形態における使用量プリンタ管理処理手順RT1(図6及び図7)と比べて、ステップSP3乃至SP6に代えてステップSP101乃至SP105が設けられているものの他のステップは同様に構成されているため、以下では使用量プリンタ管理処理手順RT1と異なるステップについて主に説明する。
本実施の形態における印刷データは、第1の実施の形態による印刷データとは異なり、画像形成部16において解析されなくとも、見込使用量算出部21aにより解析されただけで、該印刷データから何ページ分のラスタデータが生成されるかや、各ページの使用量等を解析できるデータであるとする。ステップSP101において制御部110aは、受信した印刷データを見込使用量算出部21aにより解析して、該印刷データの全ページを印刷する際に必要となるトナーや紙資源等の使用量の概算の見込量である総見込使用量を、換算情報に基づき算出し、ステップSP102へ移る。本実施の形態において総見込使用量は1500ポイントであるとする。
ステップSP102において制御部110aは、指定残高追加要求を残高取得部23aにより送受信部14aを介して使用量管理サーバ5へ送信し、ステップSP103へ移る。この指定残高追加要求は、残高を追加するユーザを示すユーザ情報と、追加を希望する残高の量である追加要求残高を示す追加要求残高情報とを含んでいる。この追加要求残高は、ステップSP101において算出された総見込使用量の値となっている。これは、プリンタ102aにおいて印刷データの全ページを印刷可能とするためである。ステップSP103において制御部110aは、指定残高追加応答を残高取得部23aにより送受信部14aを介して使用量管理サーバ5から受信し、ステップSP104へ移る。
このとき使用量管理サーバ5(図4)における制御部30は、受信した指定残高追加要求を残高割当部36により解析してユーザ情報及び追加要求残高情報を取得し、ユーザ情報により示されるユーザ名UN2の総残高TRMが、追加要求残高以上であるか否かを残高割当部36により判定して、残高追加成功応答又は残高追加失敗応答を残高追加応答として残高割当部36により通信部34を介してプリンタ102aへ送信する。
ステップSP104において制御部110aは、残高の取得に成功したか否かを残高取得部23aにより判定する。具体的に残高取得部23aは、使用量管理サーバ5から指定残高追加応答として残高追加成功応答か又は残高追加失敗応答の何れを受信したかにより、残高の取得に成功したか否か判定する。ここで肯定結果が得られると、このことは、残高の取得に成功したため全ページを印刷できる可能性が高いことを表し、このとき制御部110aはステップSP105へ移る。
ステップSP105において制御部110aは、取得した残高分である1500ポイントを残高更新部25aにより初期状態の残高管理テーブルTBaのユーザ2の残高RMaに加算することにより残高管理テーブルTBaを更新し、ステップSP7へ移る。制御部110aは、ステップSP7以降は、使用量プリンタ管理処理手順RT1(図6及び図7)と同様の処理を行う。
[2−4.使用量サーバ管理処理手順]
第2の実施の形態による使用量管理サーバ5は、第1の実施の形態による使用量サーバ管理処理と同様の処理を行う。
[2−5.効果]
以上の構成においてプリンタ102は、該プリンタ102において所定のユーザの分の印刷を行う場合、まず使用量管理サーバ5の残高データベースDBから該ユーザの分の残高を総見込使用量分だけ取得し、残高RM1が無くなると判断した場合、該残高データベースDBから該ユーザの分の残高を所定量だけ取得し、印刷を続行するようにした。これにより所定のユーザは、総使用量UAが使用量上限値ULに達しない限り、何れのプリンタ2においても印刷を行うことができる。
またプリンタ102は、プリンタ2と比べて、印刷データの1ページ目を印刷する前に、総見込使用量分の残高を予め取得するようにしたため、該印刷データを印刷中において、一方のプリンタ2以外の他方のプリンタ2で同時に同一ユーザの分の印刷が実行されている場合に、総残高TRMが0ポイントになってしまい該一方のプリンタ2において印刷データの途中までしか印刷できなくなってしまうという事態が発生する確率を下げ、最終ページまで印刷する可能性を高めることができる。
さらにプリンタ102は、印刷データから見込使用量算出部21により簡易的に解析し、簡易的に解析した情報から総見込使用量を算出するようにした。このためプリンタ102は、演算処理負荷を抑えることができ、迅速に総見込使用量を算出できるため、印刷データの全ページを印刷可能か否かを迅速に判断できると共に、過剰に高機能な処理能力を必要としなくすることができる。
さらにプリンタ102は、1ページ目を印刷する前に総見込使用量分の残高を予め取得すると共に、その後1ページ分を印刷する度にページ単位実使用量を残高RM1から減算し、残高RM1が無くなると判断した場合、残高データベースDBからユーザの分の残高を所定量だけ取得し、印刷を続行するようにした。このためプリンタ102は、概算で算出した総見込使用量が、実際のページ単位実使用量を全ページ分加算した値よりも少なかったとしても、印刷を続行できる。
[3.他の実施の形態]
なお上述した実施の形態においては、印刷対象ページの、印刷色に関する設定としてのモノクロ/カラーの設定、媒体に関する設定としての用紙の大きさ、トナーセーブの設定に基づき、ページ単位見込使用量を算出する場合について述べた。本発明はこれに限らず、印刷色に関する設定、媒体に関する設定及びトナーセーブの設定の何れか1つ又は何れかの組み合わせに基づき、ページ単位見込使用量を算出しても良い。さらに、モノクロ/グレースケール/カラー等の印刷色に関する他の種々の設定や、用紙の厚さや材質等の媒体に関する他の種々の設定や、両面印刷又は片面印刷等の印刷に関する他の種々の設定に基づき、ページ単位見込使用量を算出しても良い。その場合、ページ単位見込使用量を算出する際に参照する情報が多い程、ページ単位見込使用量を算出する際に要する処理負荷及び時間が増大するものの、ページ単位実使用量に近い値のページ単位見込使用量を算出することができる。さらに、ページ単位見込使用量を算出する際に、電気代等を含めても良い。
また上述した実施の形態においては、印刷対象ページの印刷が行われる度に、該印刷対象ページのページ単位実使用量だけ、残高管理テーブルTBにおける残高RM1を減少させる場合について述べた。本発明はこれに限らず、印刷対象ページの印刷が行われる度に、該印刷対象ページのページ単位見込使用量だけ、残高管理テーブルTBにおける残高RM1を減少させても良い。その場合、ページ単位実使用量の算出を省略できる。その場合は、ページ単位見込使用量の値がページ単位実使用量に近いほど好ましい。
さらに上述した第1の実施の形態においては、ラスタデータからページ単位実使用量を算出する場合について述べた。本発明はこれに限らず、プリンタ2内に組み込まれ実際に使用したトナーの量を計測するトナーセンサーの値をページ単位実使用量として用いても良い。第2の実施の形態においても同様である。
さらに上述した第2の実施の形態においては、総見込使用量以上だけ残高データベースDBの総残高TRMが残っていない場合、印刷データにおける1ページ目を印刷せずに印刷をキャンセルする場合について述べた。本発明はこれに限らず、総見込使用量以上だけ残高データベースDBの総残高TRMが残っていない場合であっても、該総残高TRM分を使用量管理サーバ5からプリンタ102へ追加し、該プリンタ102において該総残高TRM分の残高RMの範囲内で可能な限り印刷を行うようにしても良い。
さらに上述した第2の実施の形態において、印刷を行う前に、総見込使用量をユーザに提示しても良い。また、片面印刷であったものを両面印刷に変更したり、トナーセーブをしたりした場合に、使用量がどの程度低減するかをユーザに提示しても良い。その場合、ユーザに節約意識を起こさせることができる。
さらに、印刷する際に用紙の詰まり等が発生して印刷不能な状態になり、印刷に失敗してしまった場合、印刷が正常に完了しなかったものの、プリンタ2においてはトナー等が消費されることになる。その場合、印刷に失敗した際に排出した使用量の分は、残高RM1から減算しないようにしても良い。これにより、ユーザ自身の瑕疵で印刷に失敗したわけではないにも拘らず残高RM1が減少してしまうという不満をユーザに抱かせる可能性を低くすることができる。
さらに上述した第1の実施の形態においては、LAN6に使用量管理サーバ5を設ける場合について述べた。本発明はこれに限らず、使用量管理サーバ5を省略し、該使用量管理サーバ5の役割をプリンタ2a、2b又は2cの何れか1台が、印刷機能と兼用して行うようにしても良い。その場合使用量管理システム1の構成を簡素化することができる。第2の実施の形態においても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、ページ単位見込使用量をプリンタ2の見込使用量算出部21において、第2の実施の形態においてはページ単位見込使用量及び総見込使用量をプリンタ102の見込使用量算出部21において算出する場合について述べた。本発明はこれに限らず、使用量管理サーバ5でページ単位見込使用量及び総見込使用量を算出しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、管理単位期間として月を設定する場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えば年、週又は日等、種々の期間の単位を管理単位期間として設定しても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、追加要求残高として1000ポイントを設定する場合について述べた。本発明はこれに限らず、種々の量を追加要求残高として設定しても良い。その場合、追加要求残高を大きい値にする程、一方のプリンタ2において確実に印刷を続行することができるが、その分、他方のプリンタ2において使用量管理サーバ5から取得できる残高が減少してしまうため、一方のプリンタ2において印刷が完了した際に返却すべき残高が無駄に余ると共に他方のプリンタ2においては印刷を行うことができなくなる可能性が高まり、使用量管理システム1内において残高を効率良く運用できない可能性がある。このため、多めに残高を取得することにより、他方のプリンタ2においては同時に印刷を続行できない可能性が高まりながらも一方のプリンタ2においては確実に印刷を完了させるか、又は少なめに残高を取得することにより、一方のプリンタ2においては印刷を完了できない可能性が高まりながらも同時に他方のプリンタ2においては印刷を続行させるかを考慮し、追加要求残高を設定することが好ましい。第2の実施の形態においても同様である。
さらに上述した第1の形態においては、プリンタ2が、追加したい残高が数値で示された追加要求残高情報を含む残高追加要求を使用量管理サーバ5へ送信し、使用量管理サーバ5が、該追加要求残高情報により示される分だけ残高を該プリンタ2へ追加する場合について述べた。本発明はこれに限らず、プリンタ2が、追加要求残高情報を含まない残高追加要求を使用量管理サーバ5へ送信し、使用量管理サーバ5が、予め設定された分だけ残高を該プリンタ2へ追加しても良い。第2の実施の形態においても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、3台のプリンタ2a、2b及び2cがLAN6に接続される場合について述べた。本発明はこれに限らず、2台又は4台以上の所定台数のプリンタがLAN6に接続されても良い。第2の実施の形態においても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、プリンタ2、ホストPC4及び使用量管理サーバ5がLAN6を介して接続される場合について述べた。本発明はこれに限らず、USB(Universal Serial Bus)ケーブル、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.3u/abやIEEE802.11a/b/g/n等の規格に準じた有線又は無線のLAN等、種々の通信手段を介して接続しても良い。第2の実施の形態においても同様である。
さらに上述した実施の形態においては、プリンタに本発明を適用する場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えばコピー機、複合機、FAX機等の種々の機器に本発明を適用しても良い。さらに上述した実施の形態においては、印刷データの印刷に要すると見込まれる消耗品の金額的なコストである使用量を管理する際に本発明を適用する場合について述べた。本発明はこれに限らず、スキャンしたデータを保存する際のデータ量を管理する際や、スキャンしたデータをメールで送信する際のデータ量を管理する際や、FAX送信したデータのデータ量を管理する際や、データをサーバに保存する際のデータ量を管理する際等、種々の消耗品やデータ量を管理する際に本発明を適用しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、見込使用量算出部としての見込使用量算出部21と、印刷可否判定部としての印刷可否判定部22と、残高取得部としての残高取得部23と、画像形成部としての画像形成部16と、印刷部としての印刷部18と、実使用量算出部としての実使用量算出部24と、残高更新部としての残高更新部25と、残高返却部としての残高返却部26とを具える画像形成装置としてのプリンタ2と、残高割当部としての残高割当部36を具えるサーバとしての使用量管理サーバ5とによって、画像形成システムとしての使用量管理システム1を構成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる見込使用量算出部と、印刷可否判定部と、残高取得部と、印刷部と、実使用量算出部と、残高更新部と、残高返却部とを具える画像形成装置と、残高割当部を具えるサーバとによって、画像形成システムを構成しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、見込使用量算出部としての見込使用量算出部21と、印刷可否判定部としての印刷可否判定部22と、残高取得部としての残高取得部23と、画像形成部としての画像形成部16と、印刷部としての印刷部18と、実使用量算出部としての実使用量算出部24と、残高更新部としての残高更新部25と、残高返却部としての残高返却部26とによって、画像形成装置としてのプリンタ2を構成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる見込使用量算出部と、印刷可否判定部と、残高取得部と、印刷部と、実使用量算出部と、残高更新部と、残高返却部とによって、画像形成装置を構成するようにしても良い。
本発明は、プリンタに画像を印刷させるコンピュータの他、イメージスキャナやファクシミリ装置、或いは複写機等、画像に関する種々の処理を行う種々の電子機器でも利用できる。
1、101……使用量管理システム、2、102……プリンタ、4……ホストPC、5……使用量管理サーバ、6……LAN、10、110……制御部、12……記憶部、14……送受信部、16……画像形成部、18……印刷部、20……印刷環境解析部、21……見込使用量算出部、22……印刷可否判定部、23……残高取得部、24……実使用量算出部、25……残高更新部、26……残高返却部、30……制御部、32……記憶部、34……通信部、36……残高割当部、38……残高更新部、TB……残高管理テーブル、UN1……ユーザ名、RM……残高、DB……残高データベース、UN2……ユーザ名、UL……使用量上限値、TRM……総残高。

Claims (14)

  1. 所定のユーザの印刷データを印刷するために必要と見込まれる消耗品の使用量の見込み量である見込使用量を、前記印刷データを解析し媒体に実際に印刷される画像データを形成して該画像データに基づき算出する場合よりも、前記印刷データから簡易的に算出する見込使用量算出部と、
    前記ユーザの残高から前記見込使用量を減算すると前記残高が無くなるか否かを判定する印刷可否判定部と、
    前記残高が無くなると判定された場合、同一のネットワーク内で所定期間内において前記ユーザが使用可能な残りの残高の総量である総残高から残高を取得する残高追加要求を送信し残高を取得する残高取得部と、
    前記印刷データを解析し、前記媒体に印刷される画像データを形成する画像形成部と、
    前記画像データを前記媒体に印刷する印刷部と、
    前記画像データに基づき、前記媒体に実際に前記画像データを印刷するために必要な前記消耗品の使用量である実使用量を算出する実使用量算出部と、
    前記ユーザの前記残高から前記実使用量を減算することにより前記残高を更新する残高更新部と、
    印刷完了後に残留した残高を、前記総残高へ返却する残高返却部と
    を有する画像形成装置。
  2. 前記印刷データを外部から受信する送受信部をさらに有し、
    前記残高取得部は、前記印刷データを前記送受信部が受信した後であり、前記印刷部が前記印刷データの印刷を開始する前に、前記残高追加要求を送信し残高を取得することにより、前記残高を初期状態から増加させ、
    前記残高返却部は、印刷完了後に残留した残高を前記総残高へ返却することにより、前記残高を前記初期状態へ戻す
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記見込使用量算出部は、前記印刷データにおける1ページ毎に前記見込使用量を算出する
    請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記見込使用量算出部は、印刷色に関する設定、前記媒体に関する設定及びトナーセーブの設定の何れか又は何れかの組み合わせに基づき、前記見込使用量を算出する
    請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記見込使用量算出部は、印刷色に関する設定としてモノクロ/カラーの設定に基づき、前記見込使用量を算出する
    請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記見込使用量算出部は、モノクロよりもカラーの方が大きい値となる前記見込使用量を算出する
    請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記見込使用量算出部は、前記媒体に関する設定として前記媒体の大きさの設定に基づき、前記見込使用量を算出する
    請求項4に記載の画像形成装置。
  8. 前記見込使用量算出部は、前記媒体の大きさが大きい程に大きい値となる前記見込使用量を算出する
    請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記見込使用量算出部は、トナーセーブ率が低い程に大きい値となる前記見込使用量を算出する
    請求項4に記載の画像形成装置。
  10. 前記見込使用量算出部は、前記印刷データにおける1ページ毎に前記見込使用量を算出する前に、該印刷データにおける総見込使用量を算出し、
    前記残高取得部は、取得したい前記残高の量として前記総見込使用量を指定しつつ前記残高追加要求を送信する
    請求項3に記載の画像形成装置。
  11. 前記総残高が前記見込使用量よりも少ない場合、印刷をキャンセルする制御部
    をさらに有する請求項1に記載の画像形成装置。
  12. 前記使用量は、トナーの使用量である
    請求項1に記載の画像形成装置。
  13. 所定のユーザの印刷データを印刷するために必要と見込まれる消耗品の使用量の見込み量である見込使用量を、前記印刷データを解析し媒体に実際に印刷される画像データを形成して該画像データに基づき算出する場合よりも、前記印刷データから簡易的に所定の見込使用量算出手段により算出する見込使用量算出ステップと、
    所定の画像形成装置における前記ユーザの残高から前記見込使用量を減算すると前記残高が無くなるか否かを所定の印刷可否判定手段により判定する残高残量判定ステップと、
    前記残高が無くなると判定された場合、同一のネットワーク内で所定期間内において前記ユーザが使用可能な残りの残高の総量である総残高から残高を取得する残高追加要求を所定の残高取得手段により送信し残高を取得する残高取得ステップと、
    前記印刷データを解析し、前記媒体に印刷される画像データを所定の画像形成手段により形成する画像形成ステップと、
    前記画像データを所定の印刷手段により前記媒体に印刷する印刷ステップと、
    前記画像データに基づき、前記媒体に前記画像データを印刷するために必要な前記消耗品の使用量である実使用量を所定の実使用量算出手段により算出する実使用量算出ステップと、
    前記所定の画像形成装置における前記ユーザの前記残高から所定の残高更新手段により前記実使用量を減算することにより前記残高を更新する残高更新ステップと、
    印刷完了後に残留した残高を、所定の残高返却手段により前記総残高へ返却する残高返却ステップと
    を有する画像形成方法。
  14. 所定のユーザの印刷データを印刷するために必要と見込まれる消耗品の使用量の見込み量である見込使用量を、前記印刷データを解析し媒体に実際に印刷される画像データを形成して該画像データに基づき算出する場合よりも、前記印刷データから簡易的に算出する見込使用量算出部と、
    所定の画像形成装置における前記ユーザの残高から前記見込使用量を減算すると前記残高が無くなるか否かを判定する印刷可否判定部と、
    前記残高が無くなると判定された場合、同一のネットワーク内で所定期間内において前記ユーザが使用可能な残りの残高の総量である総残高から残高を取得する残高追加要求を送信し残高を取得する残高取得部と、
    前記印刷データを解析し、前記媒体に印刷される画像データを形成する画像形成部と、
    前記画像データを前記媒体に印刷する印刷部と、
    前記画像データに基づき、前記媒体に前記画像データを印刷するために必要な前記消耗品の使用量である実使用量を算出する実使用量算出部と、
    前記所定の画像形成装置における前記ユーザの前記残高から前記実使用量を減算することにより前記残高を更新する残高更新部と、
    印刷完了後に残留した残高を、前記総残高へ返却する残高返却部と
    を具える画像形成装置と、
    前記残高追加要求を受信すると、前記ユーザに割り当てられた前記総残高から、残高を前記画像形成装置へ移転させる残高割当部
    を具えるサーバと
    を有する画像形成システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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