以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明が適用されるパチンコ遊技機の一実施形態を示している。当該パチンコ遊技機は、パチンコホール内の島に立設されるもので、このパチンコ遊技機は、機枠(図示しない)と、この機枠に対し前後方向に開閉可能に支持される遊技機本体B及び前扉FDとにより構成されている。
遊技機本体Bは、図2にて示すごとく、遊技盤Baを備えており、この遊技盤Baは、遊技機本体Bの枠体(図示しない)に嵌装されている。なお、遊技機本体Bは、上記枠体にて、上記機枠に対し前後方向に開閉可能に支持されている。
当該遊技盤Baは、遊技板10と、案内レール20、環状センター構造物30及び遊技釘群40を備えている。案内レール20は、遊技板10にその前面11(以下、遊技盤Baの盤面11ともいう)に沿い配設されており、この案内レール20は、内側レール部21及び外側レール部22でもって構成されている。内側レール部21は、外側レール部22の内側にて遊技盤Baの盤面11の外周部に沿い配設されており、当該内側レール部21は、その内周側において、遊技盤Baの盤面11上に遊技領域12を形成する。
しかして、案内レール20は、ハンドルH(図1参照)の回動操作により、球発射装置(図示しない)から発射される遊技球を内側レール部21と外側レール部22との間を通り案内して、遊技領域12内に転動させる。なお、上記球発射装置は、遊技機本体Bの上記枠体の右下部に配設されている。また、ハンドルHは、上記球発射装置の一構成部品として遊技機本体Bの上記枠体の右下部にその前面から設けられている。
センター構造物30は、図2にて示すごとく、遊技板10の中央開口部13(遊技盤Baの中央開口部13ともいう)の外周部に盤面11側から組み付けられている。遊技釘群40は、多数の遊技釘41からなるもので、これらの各遊技釘41は、案内レール20の内側において、センター構造物30の左側から下側にかけて、遊技板10にその盤面11側から分散して打ち込まれている。しかして、遊技釘群40によれば、案内レール20から遊技領域12内に転動する遊技球が、遊技盤Baの盤面11に沿い、各遊技釘41との衝突を経て、下方へ転動する。
また、当該遊技盤Baは、スタートチャッカー50(以下、第1入賞口装置50ともいう)、電動チューリップ60(以下、第2入賞口装置60ともいう)、スルーゲート70、風車80、複数の普通入賞口装置90及びアタッカー100(以下、大入賞口装置100ともいう)を備えており、スタートチャッカー50、電動チューリップ60、スルーゲート70、風車80、各普通入賞口装置90及びアタッカー100は、図2にて示す各位置にて、遊技盤Baの盤面11に遊技領域12内にて組み付けられている。
スタートチャッカー50は、センター構造物30の下縁中央部の直下に位置している。このスタートチャッカー50は、始動入賞口51(以下、第1始動入賞口51ともいう)を備えており、当該スタートチャッカー50は、第1始動入賞口51への遊技球の入賞に基づき、大当たり抽選(大当たりか否かの抽選)の機会を提供するとともに、所定数の賞球を払い出す契機を提供する。
電動チューリップ60は、普通電動役物としての役割を果たすべく、スタートチャッカー50の直下に位置しており、この電動チューリップ60は、始動入賞口61(以下、第2始動入賞口61ともいう)を備えている。
しかして、当該電動チューリップ60は、その両羽根部材の閉鎖状態(図2にて示す状態)にて、スタートチャッカー50の周辺から下方へ転動する遊技球の第2始動入賞口61への入賞を規制し、また、その両羽根部材の開放状態にて、スタートチャッカー50の周辺から下方へ転動する遊技球の第2始動入賞口61への入賞を容易にして、当該入賞に基づき所定数の賞球の払い出しの契機を与えるとともに、スタートチャッカー50と同様に大当たり抽選の機会を提供する。
ここで、遊技球のスルーゲート70に対する通過(後述する)でもってなされる普通図柄の抽選において当選になると、当該電動チューリップ60は、その両羽根部材を、所定の解放時間ずつ、所定回数、開放するようになっている。
本実施形態では、電動チューリップ60は、その両羽根部材にて、遊技板10にその裏面側から設けた電チューアクチュエータ62(図4参照)により開閉駆動される。
なお、後述のごとく、特別図柄変動は、遊技球の第1始動入賞口51への入賞に対する第1始動入賞口センサS1(図4参照)の検出出力或いは遊技球の第2始動入賞口61への入賞に対する第2始動入賞口センサS2(図4参照)の検出出力に基づき、第1或いは第2の特別図柄表示器120或いは130において表示される。
また、遊技球がスタートチャッカー50或いは電動チューリップ60に入賞しても、第1或いは第2の特別図柄表示器130或いは140による特別図柄変動の表示中或いは大当たり遊技中等のために、特別図柄変動の新たな表示が不可能である場合には、第1或いは第2の主特別図柄変動保留表示器150或いは160における特別図柄変動保留数の表示が、後述のごとく、なされる。
スルーゲート70は、図2にて示すごとく、センター構造物30の左縁中央部の左側に位置しており、このスルーゲート70は、その直上から遊技板10の前面11に沿い下方へ転動する遊技球に対し通過する機会を与える。これにより、当該スルーゲート70は、その遊技球の通過に基づき、普通図柄の抽選の契機を提供する。なお、スルーゲート70に対する遊技球の通過は、ゲートセンサS3(図4参照)により検出される。
風車80は、スルーゲート70の下方に位置しており、この風車80は、遊技板10の盤面11に沿いスルーゲート70或いはその周囲から下方へ転動する遊技球により衝突されたとき、回転しつつ当該遊技球を下方へ転動させる。
複数(3つ)の普通入賞口装置90は、図2にて示すごとく、スタートチャッカー50の左右両側に位置しており、左側の両普通入賞口装置90は、その直上から下方へ転動する遊技球に対し入賞する機会を与える。また、右側の普通入賞口装置90は、その直上から下方へ転動する遊技球に対し入賞する機会を与える。しかして、各普通入賞口装置90は、その普通入賞口への遊技球の入賞に伴い、所定数の賞球を払い出す契機を与える。
アタッカー100は、図2にて示すごとく、電動チューリップ60の直下に位置しており、このアタッカー100は、その大入賞口を開くことによって、遊技盤Baの盤面11に沿いスタートチャッカー50の近傍へ転動する遊技球に対し上記大入賞口に入賞する機会を与える。また、当該アタッカー100は、その大入賞口を閉鎖することによって、遊技球の大入賞口への入賞を規制する。
なお、このアタッカー100による大入賞口の開放は、第1始動入賞口51への遊技球の入賞による抽選結果に基づき大当たりが成立したときになされる。なお、アタッカー100の大入賞口の開閉は、遊技盤Baの裏面に設けた大入賞口アクチュエータ(図示しない)により駆動される。
また、当該遊技盤Baは、図2にて示すごとく、普通図柄表示器110、第1及び第2の特別図柄表示器120、130、普通図柄変動保留表示器140(以下、主普通図柄変動保留表示器140ともいう)並びに第1及び第2の特別図柄変動保留表示器150、160(以下、第1及び第2の主特別図柄表示器150、160ともいう)を備えており、これら普通図柄表示器110、第1及び第2の特別図柄表示器120、130、主普通図柄変動保留表示器140並びに第1及び第2の主特別図柄変動留表示器150、160は、図2から分かるように、案内レール20の右下側にて、遊技盤Baの盤面11の右下隅角部に配設されている。
本実施形態では、これら普通図柄表示器110、第1及び第2の特別図柄表示器120、130、主普通図柄変動保留表示器140並びに第1及び第2の主特別図柄変動留表示器150、160は、主制御装置300(後述する)により駆動制御される。
普通図柄表示器110は、スルーゲート70を通過する遊技球に対する図柄抽選の結果に基づき、当たり図柄或いはハズレ図柄を表示する。具体的には、当たり図柄は「○」により表示され、ハズレ図柄は、「×」により表示される。
この普通図柄表示器110は、当たり図柄用7セグメント発光ダイオード及びハズレ図柄用7セグメント発光ダイオードでもって、所定時間の間、スルーゲート70に対する遊技球の通過に伴う普通図柄の抽選に伴い、当たり図柄及びハズレ図柄を交互に変動表示して、上記所定時間の経過後、上記普通図柄の抽選結果に応じて当たり図柄或いはハズレ図柄を停止表示し、遊技状態に応じて電動チューリップ60を所定時間の間所定回数開放させる契機を提供する。
なお、例えば、時短遊技状態の場合、普通図柄変動の表示時間は3(秒)程度であり、普通図柄の抽選に当選した場合の電動チューリップ60の開放時間は、3.5(秒)程度である。一方、非時短遊技状態の場合、普通図柄変動の表示時間は29(秒)程度であり、普通図柄の抽選に当選した場合の電動チューリップ60の開放時間は、0.2(秒)程度である。
第1特別図柄表示器120は、7セグメント発光ダイオードからなるもので、この特別図柄表示器120は、後述のごとく、遊技球の第1始動入賞口51への入賞に対する第1始動入賞口センサS1の検出出力に基づきなされる大当たり抽選に応じて、特別図柄変動を所定時間の間表示した後、当該大当たり抽選の結果に応じた特別図柄変動を停止表示する。例えば、大当たり抽選の結果が当たりであれば、第1特別図柄表示器120は、当該当たりに対応した特別図柄変動を停止表示して、アタッカー100による大入賞口の開放の契機を提供する。
第2特別図柄表示器130は、7セグメント発光ダイオードからなるもので、この第2特別図柄表示器140は、後述のごとく、遊技球の第2始動入賞口61への入賞に対する第2始動入賞口センサS2の検出出力に基づきなされる大当たり抽選に応じて、特別図柄変動を所定時間の間表示した後、当該大当たり抽選の結果に応じた特別図柄変動を停止表示する。
例えば、大当たり抽選の結果が当たりであれば、第2特別図柄表示器140は、当該当たりに対応した特別図柄変動を停止表示して、アタッカー100による大入賞口の開放の契機を提供する。なお、上述の特別図柄は、通常図柄(図示しない)、確変図柄(図示しない)、当たり図柄(図示しない)及びハズレ図柄(図示しない)のいずれかからなる所定の図柄をいう。
本実施形態では、上述した第1及び第2の特別図柄表示器120、130による新たな特別図柄変動の表示は、第1及び第2の特別図柄表示器120、130のいずれか一方の特別図柄変動の表示中にはなされない。また、第1及び第2の特別図柄表示器120、130の一方による特別図柄変動の表示中においては、演出画像表示装置200が、表示パネル201により、複数の装飾図柄の変動表示でもって、例えばリーチ演出や予告演出を行う。また、大当たり抽選の結果が当選である場合には、複数の装飾図柄が、例えば、「111」或いは「777」等の同一数字の並びでもって停止表示されて、遊技者に対し当たりを報知する契機を提供する。
普通図柄変動保留表示器140は、図2にて明らかに示すごとく、4つの普通図柄変動保留のための保留発光ダイオードからなるもので、この主普通図柄変動保留表示器140は、各保留発光ダイオードを、普通図柄変動の表示中或いは電動チューリップ60の作動中にスルーゲート70を通過する遊技球に対するゲートセンサS3の検出回数(遊技球の通過数)に応じて、順次、発光により点灯させる。なお、以下、「発光ダイオードが発光により点灯する」とは、「発光ダイオードが点灯する」とも称する。
具体的には、1個目の遊技球がスルーゲート70を通過するとき、図2にて図示左端側の普通図柄変動保留のための保留発光ダイオードが点灯し、普通図柄変動保留数が「1」であることを表示する。また、2個目〜4個目の各遊技球が、順次、上記1個目の遊技球に続いてスルーゲート70を通過するとき、左端側から2番目〜4番目の各普通図柄変動保留のための保留発光ダイオードが、順次、点灯し、普通図柄変動保留数が「2」〜「4」であることを表示する。
なお、これら普通図柄変動保留のための保留発光ダイオードの点灯は、普通図柄変動の表示中或いは電動チューリップ60の作動中に遊技球のスルーゲート70に対する通過をゲートセンサS3により検出した場合にこの検出に基づく普通図柄変動の表示を、先の普通図柄変動の表示の終了まで保留するためである。
第1主特別図柄変動保留表示器150は、図2にて示すごとく、4つの特別図柄変動保留のための保留発光ダイオードからなるもので、当該第1主特別図柄変動保留発表示器150は、第1及び第2の特別図柄表示器120、130のいずれか一方による特別図柄変動の表示中の場合において、遊技球の第1始動入賞口51への入賞に対する第1始動入賞口センサS1の検出出力毎に特別図柄変動の表示を保留するために、各特別図柄変動保留のための保留発光ダイオードを順次点灯する。
具体的には、第1主特別図柄変動保留表示器150においては、1個目の遊技球が第1始動入賞口51に入賞するとき、図2にて図示左端側の特別図柄変動保留のための保留発光ダイオードが点灯する。2個目〜4個目の各遊技球が、順次、上記1個目の遊技球に続いて第1始動入賞口51に入賞するとき、左端側から2番目〜4番目の各特別図柄変動保留のための保留発光ダイオードが順次点灯する。これは、遊技球の始第1始動入賞口51への先の入賞による大当たり抽選に基づきなされた特別図柄変動の表示が第1及び第2の特別図柄表示器120、130の一方によりなされている場合に、その後の特別図柄変動の表示の保留を、第1主特別図柄変動保留表示器150における保留発光ダイオードの点灯でもって表示するためのものである。
第2主特別図柄変動保留表示器160は、図2にて示すごとく、4つの特別図柄変動保留のための保留発光ダイオードからなるもので、当該第2主特別図柄変動保留表示器160は、第1及び第2の特別図柄表示器120、130のいずれか一方による特別図柄変動の表示中において、遊技球の第2始動入賞口61への入賞に対する第2始動入賞口センサS2の検出出力毎に特別図柄変動の表示を保留するために、各特別図柄変動保留のための保留発光ダイオードを順次点灯する。
具体的には、第2主特別図柄変動保留表示器160において、1個目の遊技球が第2始動入賞口61に入賞するとき、図2にて図示左端側の特別図柄変動保留のための保留発光ダイオードが点灯する。2個目〜4個目の各遊技球が、順次、上記1個目の遊技球に続いて第2始動入賞口61に入賞するとき、左端側から2番目〜4番目の各特別図柄保留のための保留発光ダイオードが順次点灯する。
これは、遊技球の第2始動入賞口61への先の入賞による大当たり抽選に基づきなされた特別図柄変動の表示が第1及び第2の特別図柄変動表示器120、130の一方によりなされている場合に、その後の特別図柄変動の表示の保留を、第2主特別図柄変動保留表示器160における保留発光ダイオードの点灯でもって表示するためのものである。なお、後述のごとく、演出画像表示装置200においても、第1及び第2の特別図柄変動保留表示器150、160による各特別図柄変動の保留が、表示されるようになっている。
また、当該遊技機本体Bは、図2或いは図3にて示すごとく、第1及び第2の特別図柄変動保留表示器170、180(以下、第1及び第2の副特別図柄変動保留表示器170、180ともいう)並びに普通図柄変動保留表示器190(以下、副普通図柄変動保留表示器190ともいう)を備えており、これら第1及び第2の副特別図柄変動留表示器170、180並びに副普通図柄変動保留表示器190は、図2或いは図3から分かるように、案内レール20の内側レール部21の上下方向中間部位に沿い遊技領域12側にて遊技盤Baの盤面11に配設されている。
第1副特別図柄変動留表示器170は、3つの特別図柄変動保留のための保留発光ダイオード171、172からなるもので、これら保留発光ダイオード171、172は、図3にて示すごとく、左右方向に並んで配置されている。
第1副特別図柄変動留表示器170は、保留発光ダイオード171の間欠発光による点滅でもって、「当たり」を表示し、また、保留発光ダイオード171の発光停止による消灯でもって、「はずれ」を表示する。なお、以下、「発光ダイオードが間欠発光により点滅する」とは、「発光ダイオードが点滅する」と称する。また、「発光ダイオードが発光停止により消灯する」ということは、「発光ダイオードが消灯する」と称する。
また、当該第1副特別図柄変動留表示器170は、両保留発光ダイオード172により、次のような態様でもって、特別図柄変動保留数を表示する。
即ち、当該第1副特別図柄変動留表示器170においては、両保留発光ダイオード172のうち図3にて図示左側に位置する保留発光ダイオード172(以下、左側保留発光ダイオード172ともいう)の点灯及び右側に位置する保留発光ダイオード172(以下、右側保留発光ダイオード172ともいう)の消灯でもって、特別図柄変動保留数が「1」であることを表示する。
また、当該第1副特別図柄変動留表示器170においては、左右両側保留発光ダイオード172の点灯でもって、特別図柄変動保留数が「2」であることを表示するとともに、左側保留発光ダイオード172の点滅及び右側保留発光ダイオード172の点灯でもって、特別図柄変動保留数が「3」であることを表示する。さらに、左右両側保留発光ダイオード172の点滅でもって、特別図柄変動保留数が「4」であることを表示する。
第2副特別図柄変動留表示器180は、図3にて示すごとく、第2副特別図柄変動留表示器170の下側に配置されているもので、当該第2副特別図柄変動留表示器180は、3つの特別図柄変動保留のための保留発光ダイオード181、182を、図3にて示すごとく、左右方向に配列して構成されている。
当該第2副特別図柄変動留表示器180は、保留発光ダイオード181の点滅でもって、「当たり」を表示し、また、保留発光ダイオード181の消灯でもって、「はずれ」を表示する。
また、当該第2副特別図柄変動留表示器180は、両保留発光ダイオード182により、次のような態様でもって、特別図柄変動保留数を表示する。
即ち、当該第2副特別図柄変動留表示器180においては、両保留発光ダイオード182のうち図3にて図示左側に位置する保留発光ダイオード182(以下、左側保留発光ダイオード182ともいう)の点灯及び右側に位置する保留発光ダイオード182(以下、右側保留発光ダイオード182ともいう)の消灯でもって、特別図柄変動保留数が「1」であることを表示する。
また、当該第2副特別図柄変動留表示器180においては、左右両側保留発光ダイオード182の点灯でもって、特別図柄変動保留数が「2」であることを表示するとともに、左側保留発光ダイオード182の点滅及び右側保留発光ダイオード182の点灯でもって、特別図柄変動保留数が「3」であることを表示する。さらに、左右両側保留発光ダイオード182の点滅でもって、特別図柄変動保留数が「4」であることを表示する。
また、副普通図柄変動保留表示器190は、図3にて示すごとく、第2副特別図柄変動保留表示器180の下側に配置されている。当該副普通図柄変動保留表示器190は、3つの副普通図柄変動保留のための保留発光ダイオード191、192からなるもので、当該副普通図柄変動保留表示器190は、保留発光ダイオード191の点滅でもって、「当たり」を表示し、保留発光ダイオード191の消灯でもって、「はずれ」を表示する。
また、当該副普通図柄変動保留表示器190は、両保留発光ダイオード192により、次のような態様でもって、普通図柄変動保留数を表示する。
即ち、当該副普通図柄変動保留表示器190においては、両保留発光ダイオード192のうち図3にて図示左側に位置する保留発光ダイオード192(以下、左側保留発光ダイオード192ともいう)の点灯及び右側に位置する保留発光ダイオード192(以下、右側保留発光ダイオード192ともいう)の消灯でもって、普通図柄変動保留数が「1」であることを表示する。
また、当該副普通図柄変動留表示器190においては、左右両側保留発光ダイオード192の点灯でもって、普通図柄変動保留数が「2」であることを表示するとともに、左側保留発光ダイオード192の点滅及び右側保留発光ダイオード192の点灯でもって、普通図柄変動保留数が「3」であることを表示する。さらに、左右両側保留発光ダイオード192の点滅でもって、普通図柄変動保留数が「4」であることを表示する。
本実施形態において、これら第1及び第2の副特別図柄変動保留表示器170、180並びに副普通図柄変動保留表示器190は、副制御装置400(後述する)により駆動制御される。
また、当該遊技機本体Bは、図2にて示すごとく、演出画像表示装置200、装飾図柄変動保留表示器210及び可動演出装置270を備えている。
演出画像表示装置200は、表示パネル201と、表示駆動回路202(図5参照)とを備えている。表示パネル201は、液晶パネルからなるもので、この表示パネル201は、遊技板10にその裏面側外周部に沿い装着してなる環状の裏ケーシング(図示しない)にその中央穴部を通して遊技板10の中央開口部13を臨むように組み付けられている。
しかして、上述のように構成した演出画像表示装置200においては、表示パネル201が、遊技の進行に伴い、画像制御部400c(後述する)による制御のもとに、表示駆動回路202により駆動されて、例えば、大当たり抽選の抽選結果に応じて複数の装飾図柄を変動表示したり、或いはキャラクタの登場による予告演出を変動表示する等の種々の演出表示を行う。
装飾図柄変動保留表示器210は、センター構造物30の内周中央下部に設けられている。当該装飾図柄変動保留表示器210は、第1主特別図柄変動保留表示器150に対応するもので、この装飾図柄変動保留表示器210は、図2にて示すごとく、4つの装飾図柄変動保留のための保留発光ダイオード211でもって構成されている。しかして、当該装飾図柄変動保留表示器210は、第1主特別図柄変動保留表示器150の各保留発光ダイオードの点灯或いは消灯に伴い、各保留発光ダイオード211を点灯或いは消灯するように、ランプ制御部400d(後述する)により制御されるようになっている。
ここで、装飾図柄変動保留表示器210において、4つの保留発光ダイオード211のうち、図2にて左端側に位置する保留発光ダイオード211が、第1主特別図柄変動保留表示器150の4つの保留発光ダイオードのうちの左端側保留発光ダイオードに対応する。また、装飾図柄変動保留表示器210において上述の左端側に位置する保留発光ダイオード211から順次右側に位置する各保留発光ダイオード211が、それぞれ、第1主特別図柄変動保留表示器150において上述の左端側保留発光ダイオードから順次右側に位置する各保留発光ダイオードに対応する。このことは、装飾図柄変動保留表示器210が第1主特別図柄変動保留表示器150の特別図柄変動の表示の保留に対応して装飾図柄変動の表示を保留することを意味する。
可動演出装置270は、図2にて示すごとく、センター構造物30の右側部に配設されており、当該可動演出装置270は、その演出作動に伴い、遊技盤Baの盤面11の前側の演出位置に傾動し、その復帰作動に伴い、演出位置から図2にて示す位置(格納位置)に復帰する。
前扉FDは、遊技機本体Bの枠体とともに、前後方向に開閉可能に上記機枠に支持されており、この前扉FDは、図1にて示すごとく、前枠FD1の中空部に窓ガラスFD2を嵌め込んで構成されている。当該前扉FDは、演出ボタンスイッチSW、枠ランプFL及び両スピーカSPを備えている。
演出ボタンスイッチSWは、前枠FD1の中空部の下縁部に配設されており、この演出ボタンスイッチSWは、演出画像表示装置200に所定の演出表示を要求するとき、遊技者により押動操作される。枠ランプFLは、前枠FD1の内周部に沿い配設されており、この枠ランプFLは、所定の遊技状態に対応して点滅パターンや異なる発光色等でもって種々の演出を行う。両スピーカSPは、前枠FD1の左右両側上部に埋設されており、当該両スピーカSPは、楽曲、音声や効果音等を発する種々の演出を行う。
次に、上記パチンコ遊技機の電子制御システムについて説明する。当該電子制御システムは、図4或いは図5にて示すごとく、センサ群S、主制御装置300及び副制御装置400を備えており、センサ群Sは、図4にて示すごとく、第1始動入賞口センサS1、第2始動入賞口センサS2、ゲートセンサS3、各普通入賞口センサS4及び大入賞口センサS5でもって構成されている。
第1始動入賞口センサS1は、スタートチャッカー50の第1始動入賞口51内に設けられており、この第1始動入賞口センサS1は、第1始動入賞口51内に入賞する遊技球毎に当該遊技球の入賞を検出する。
第2始動入賞口センサS2は、電動チューリップ60の第2始動入賞口61内に設けられており、この第2始動入賞口センサS2は、電動チューリップ60を介しその第2始動入賞口61に入賞する遊技球毎に当該遊技球の入賞を検出する。
ゲートセンサS3は、スルーゲート70内に設けられており、このゲートセンサS3は、スルーゲート70を通過する遊技球毎に当該遊技球の通過を検出する。各普通入賞口センサS4は、各対応の普通入賞口装置90内に設けられており、当該各普通入賞口センサS4は、それぞれ、各対応の普通入賞口装置90内に入賞する遊技球毎に、当該各遊技球の入賞を検出する。大入賞口センサS5は、アタッカー100の大入賞口内に設けられており、この大入賞口センサS5は、上記大入賞口内への遊技球の入賞毎に当該遊技球の入賞を検出する。
主制御装置300は、図4及び図5から分かるように、センサ群S、第1被駆動素子群DRV1及び副制御装置400の間に接続されており、当該主制御装置300は、直流電源DC(図5参照)から当該パチンコ遊技機への給電に伴い作動状態におかれる。本実施形態では、直流電源DCは、上記パチンコホール内に付設してある商用電源からの交流電圧を直流電圧に変換する。なお、直流電源DCからの給電遮断は、当該直流電源DCの故障或いは上記商用電源からの停電等の給電遮断でもって発生する。
当該主制御装置300は、マイクロコンピュータからなるもので、この主制御装置300は、図4にて示すごとく、バスライン310と、このバスライン310を介し相互に接続してなる入力側インターフェース320、各出力側インターフェース330、340、350、CPU360、ソフトタイマー370、ROM380、RAM390及びバックアップメモリ390aを備えている。なお、本実施形態において、以下、入力側インターフェースは、I/Fといい、また、出力側インターフェースは、O/Fという。
本実施形態では、ソフトタイマー370は、第1タイマー部、第2タイマー部及び第3タイマー部からなるもので、第1〜第3のタイマー部(以下、第1〜第3の主タイマー部ともいう)は、それぞれ、当該パチンコ遊技機への電源投入(上記商用電源から直流電源DCを介する給電)に伴う主制御装置300の作動開始と同時にリセットされて計時を開始し、この開始後、4(ms)の経過毎に、第1〜第3のパルス信号を発生し、バスライン310を介してCPU360に出力する。
しかして、主制御装置300は、CPU360により、ソフトタイマー370の第1主タイマー部からの第1パルス信号の発生ごとに、図6にて示すフローチャートに従いタイマー割り込みプログラムを実行し、上記第2主タイマー部からの第2パルス信号の発生ごとに、図12にて示すフローチャートに従い主電断割り込みプログラムを実行し、また、直流電源DCからの給電復帰に伴い、作動状態に復帰して、上記第3主タイマー部からの第3パルス信号の発生ごとに、図13にて示すフローチャートに従い主給電復帰プログラムの実行を行う。
ここで、上述のタイマー割り込みプログラムの実行中において、主制御装置300は、CPU360により、センサ群Sからの出力に基づき、第1被駆動素子群DRV1及び副制御装置400の制御に要する種々の演算処理を行う。この演算処理の過程において、主制御装置300は、CPU360にて、ROM380の記憶データ、RAM390の一時的記憶データ、バックアップメモリ390aのバックアップデータ或いはI/F320を介するセンサ群Sからの出力等を、バスライン310を通し入力されて、種々の演算処理を行い、各O/F330〜350を介する第1被駆動素子群DRV1及び副制御装置400への出力処理をする。
また、主制御装置300は、CPU360により、ソフトタイマー370の第2タイマー部からの第2パルス信号の発生ごとに、図12にて示すフローチャートに従い主電断割り込みプログラムを実行し、第1特別図柄変動保留中、第2特別図柄変動保留中或いは普通図柄変動保留中か否かの判定、各保留数のバックアップ処理及び電断か否かの判定の処理を行う。なお、上述した第1特別図柄変動保留とは、第1主特別図柄変動保留表示器150による特別図柄変動保留をいい、また、上述した第2特別図柄変動保留とは、第2主特別図柄変動保留表示器160による特別図柄変動保留をいう。
また、主制御装置300は、CPU360により、ソフトタイマー370の第3タイマー部からの第3パルス信号の発生ごとに、図13にて示すフローチャートに従い主給電復帰割り込みプログラムを実行し、第1、第2の主特別図柄変動保留表示器及び主普通図柄変動保留表示器の復帰処理、各バックアップ保留数の表示処理並びに第1或いは第2の始動入賞口への入賞、増コマンドや減コマンドのセット処理を行う。
ROM380には、上述したタイマー割り込みプログラム、主電断割り込みプログラム及び主給電復帰割り込みプログラムが、CPU360により読み出し可能に予め記憶されている。また、ROM380には、大当たり乱数テーブル、大当たり図柄乱数テーブル、リーチ乱数テーブル及び当たり乱数テーブルが、CPU360により読み出し可能に予め記憶されている。
また、バックアップメモリ390aは、不揮発メモリからなるもので、当該バックアップメモリ390aは、主制御装置300においてCPU360により処理される種々のデータ(特別図柄変動保留数、普通図柄変動保留数等のデータ)を、不揮発的に記憶するようになっている。
また、第1被駆動素子群DRV1は、図4にて示すごとく、上述した電チューアクチュエータ62、普通図柄表示器110、第1及び第2の特別図柄表示器120、130、主普通図柄変動保留表示器140並びに第1及び第2の主特別図柄変動保留表示器150、160でもって構成されている。
副制御装置400は、図5にて示すごとく、払い出し制御部400a、演出制御部400b、画像制御部400c及びランプ制御部400dでもって構成されており、当該副制御装置400は、主制御装置300と第2被駆動素子群DRV2及び演出ボタンスイッチSWとの間に接続されている。
ここで、第2被駆動素子群DRV2は、払い出しモータM、表示駆動回路202、両スピーカSP、第1及び第2の副特別図柄変動保留表示器170、180、副普通図柄変動保留表示器190及び装飾図柄変動保留表示器210でもって構成されている。
払い出し制御部400aは、マイクロコンピュータからなるもので、この払い出し制御部400aは、バスライン410と、このバスライン410を介し相互に接続してなるI/F411、O/F412、CPU413、ROM414及びRAM415を備えている。
しかして、当該払い出し制御部400aは、CPU413により、ROM414に予め記憶済みの所定の払い出し制御プログラムを、所定のフローチャート(図示しない)に従い実行し、この実行中において、I/F40及びバスライン410を介する主制御装置300からの払い出しコマンド制御のもとに、払い出しモータMの駆動制御を行う。これに伴い、払い出しモータMは、遊技機本体Bの球タンク(図示しない)から球払い出し系統(図示しない)内に進入する遊技球を、所定個数ずつ払い出すように作動する。なお、払い出しモータMは、上記球払い出し系統内に配設されている。
演出制御部400bは、主制御装置300からのコマンド制御のもとに、画像制御部400cを介し、演出画像表示装置200の表示駆動回路202及び両スピーカSPを共に或いは選択的に駆動制御し、また、ランプ制御部400dを介し、第1及び第2の副特別図柄変動保留表示器170,180、副普通図柄変動保留表示器190及び装飾図柄変動保留表示器210を共に或いは選択的に駆動制御するものである。
ここで、当該演出制御部400bは、マイクロコンピュータからなるもので、この演出制御部400bは、バスライン420と、このバスライン420を介し相互に接続してなるI/F421、I/F422、I/O/F423、O/F424、CPU425、ROM426、RAM427及びソフトタイマー428を備えている。なお、I/O/F423は、入出力側インターフェースを表す。
本実施形態において、ソフトタイマー428は、第1及び第2のタイマー部(第1及び第2の副タイマー部ともいう)からなるもので、第1及び第2の副タイマー部は、それぞれ、当該パチンコ遊技機の電源投入に伴う主制御装置300の作動開始と同時にリセットされて計時を開始し、この開始後、4(ms)の経過毎に、第1及び第2の副タイマー部からの第1及び第2のパルス信号を発生し、バスライン420を介してCPU425に出力する。
しかして、当該演出制御部400bは、CPU425により、演出制御プログラム6000を、上記第1副タイマー部からの第1パルス信号の発生毎に図15にて示すフローチャートに従い実行する。この実行中において、当該演出制御部400bは、I/F421及びバスライン420を介する主制御装置300からのコマンド制御、I/O/F423を介する画像制御部400cからの要求やI/F422を介する演出ボタンスイッチSWの押動操作出力のもとに、I/O/F423やO/F424を介し画像制御部400cやランプ制御部400dを制御するように種々の演算処理を行う。
また、当該演出制御部400bは、CPU425により、ソフトタイマー428の第1副タイマー部からの第1パルス信号の発生ごとに、図19にて示すフローチャートに従い副電断割り込みプログラムを実行し、また、直流電源DCからの給電復帰に伴い、作動状態に復帰して、上記第2副タイマー部からの第2パルス信号の発生ごとに、図20及び図21にて示すフローチャートに従い副給電復帰割り込みプログラムの実行を行う。なお、上述した演出制御プログラム、副電断割り込みプログラム及び副給電復帰割り込みプログラムは、CPU425により読み出し可能にROM426に予め記憶されている。
画像制御部400cは、マイクロコンピュータからなるもので、この画像制御部400cは、バスライン430と、このバスライン430を介し相互に接続してなるI/O/F431、O/F432、CPU433、ROM434及びRAM435を備えている。
しかして、当該画像制御部400cは、CPU433により、ROM434に予め記憶した画像表示制御プログラムを、所定のフローチャート(図示しない)に従い実行し、この実行中において、演出処理部400bからのコマンド制御に基づき、演出画像表示装置200の表示駆動回路202及び両スピーカSPを共に或いは選択的に駆動制御するに要する種々の演算処理をする。
ランプ制御部400dは、マイクロコンピュータからなるもので、このランプ制御部400dは、バスライン440と、このバスライン440を介し相互に接続してなるI/F441、O/F442、CPU443、ROM444及びRAM445を備えている。
しかして、当該ランプ制御部400dは、CPU443により、ROM444に予め記憶したランプ制御プログラムを、所定のフローチャート(図示しない)に従い実行し、この実行中において、演出処理部400bからのコマンド制御に基づき、第1及び第2の副特別図柄変動保留表示器170、180、副普通図柄変動保留表示器190及び装飾図柄変動保留表示器210を共に或いは選択的に駆動制御するに要する種々の演算処理をする。
以上のように構成した本実施形態において、上記パチンコ遊技機が直流電源DCからの給電により遊技可能な作動状態になると、主制御装置300が、副制御装置400とともに、作動状態になる。これに伴い、主制御装置300のソフトタイマー370がその第1〜第3の主タイマー部にてリセットされるとともに、演出制御部400bのソフトタイマー428が、その第1及び2の副タイマー部にてリセットされる。
これに伴い、上記第1〜第3の主タイマー部が、それぞれ、計時を開始し、この開始後4(ms)の経過毎に、第1〜第3のパルス信号を発生する。このため、主制御装置300は、ソフトタイマー370の第1主タイマー部からの第1パルス信号の発生毎に、CPU360により、図6のフローチャートに従い上記タイマー割り込みプログラムを繰り返し実行し、ソフトタイマー370の第2主タイマー部からの第2パルス信号の発生毎に、CPU360により、図12のフローチャートに従い上記主電断割り込みプログラムを繰り返し実行し、また、主制御装置300に対する直流電源DCからの給電の回復を前提として、ソフトタイマー370の第3主タイマー部からの第3パルス信号の発生毎に、CPU360により、図13及び図14のフローチャートに従い上記主給電復帰割り込みプログラムを繰り返し実行する。
また、副制御装置400の作動開始に伴い、払い出し制御部400a、演出制御部400b、画像制御部400c及びランプ制御部400dが、共に、作動し始める。すると、払い出し制御部400aは、そのCPU413により、上記払い出し制御プログラムの実行を開始し、演出制御部400bは、CPU425により、演出制御プログラム6000の実行を図15のフローチャートに従い開始し、ソフトタイマー428の第1副タイマー部からの第1パルス信号の発生毎に副電断割り込みプログラムを図19のフローチャートに従い開始するとともに、副制御装置400に対する直流電源DCからの給電の復帰を前提として、ソフトタイマー428の第2副タイマー部からの第2パルス信号の発生毎に副給電復帰割り込みプログラムを図20及び図21のフローチャートに従い開始する。
また、画像制御部400cが、その作動開始に伴い、CPU433により、上記画像表示制御プログラムの実行を開始し、さらに、ランプ制御部400dが、その作動開始に伴い、CPU443により、上記ランプ制御プログラムの実行を開始する。
まず、主制御装置300において、ソフトタイマー370が、その第1主タイマー部にて、最初の第1パルス信号を発生すると、上記タイマー割り込みプログラムは、上記最初の第1パルス信号に基づく割り込みにより、スタートステップにて実行開始した後、第1始動入賞口処理ルーチン500以降に進む(図6図参照)。
現段階では、遊技球の第1或いは第2の始動入賞口51或いは61への遊技球の入賞やスルーゲート70の遊技球の通過はないことから、上記タイマー割り込みプログラムは、第1始動入賞口処理ルーチン500、第2始動入賞口処理ルーチン600、ゲート処理ルーチン700及び賞球処理ルーチン800を通り特別図柄処理ルーチン900(図6及び図10参照)に進む。
なお、この処理過程において、第1始動入賞口処理ルーチン500では、図7のステップ510にてNOと判定され、第2始動入賞口処理ルーチン600では、図8のステップ610にてNOと判定され、ゲート処理ルーチン700では、図9のステップ710にてNOと判定される。
上述のようにタイマー割り込みプログラムが特別図柄処理ルーチン900に進むと、この特別図柄処理ルーチン900において、現段階では、未だ遊技者による遊技は開始されておらず、遊技状態が大当たり中、特別図柄変動中のいずれでもない。従って、各ステップ910及び920における判定は順次NOとなる。
また、現段階では、遊技球の第1始動入賞口51及び第2始動入賞口61への各入球は未だ発生していないことから、第1及び第2の特別図柄変動保留数Ua、Ub(後述する)は零のままである。従って、各ステップ930及び940における判定もNOとなる。これに伴い、上記タイマー割り込みプログラムは、次の普通図柄処理ルーチン1000(図6及び図11参照)に進む。
この普通図柄処理ルーチン1000においては、普通図柄変動の表示中でないことから、ステップ1100においてNOと判定される。さらに、現段階では遊技球によるスルーゲート70の通過もないことから、通過保留数G=0であることに基づき、1200における判定もNOとなる。これに伴い、上記タイマー割り込みプログラムは、現段階では、上述のごとく未だ遊技がなされていないことから、次の大入賞口処理ルーチン2000、電チュー処理ルーチン3000及び出力処理ルーチン5000(図15参照)に順次進む。
また、主制御装置300において、ソフトタイマー370が、その第2主タイマー部にて、最初の第1パルス信号を発生すると、図12のフローチャートに従う主電断割り込みプログラムの実行のもと、現段階では、第1及び第2の特別図柄変動保留表示中及び普通図柄変動保留表示中のいずれでもないことから、ステップ5010、5040及び5050において、順次、NOと判定される。なお、現段階では、主制御装置300に対する直流電源DCの給電遮断(断電)は発生しておらず、主制御装置300に対する直流電源DCからの給電が維持されている。このため、主制御装置300では、図13及び図14のフローチャートに従う主給電復帰割り込みプログラムの実行はなされない。
また、副制御装置400の演出制御部400bが、その作動状態において、CPU425により、演出制御プログラムを図15のフローチャートに従い実行し、各種入力処理ルーチン6100の処理を行う。現段階では、当該パチンコ遊技機による遊技者の遊技が開始されていないことから、主制御装置300からの演出表示データの受信はない。このため、各種入力処理ルーチン6100の処理が終了され、次の演出表示処理ルーチン6200の処理がなされる。
この処理では、上述のごとく、当該パチンコ遊技機による遊技者の遊技が開始されていないことから、主制御装置300からの演出表示データが演出制御部400bにおいて受信されていない。このため、図16のステップ6210にてNOとの判定がなされる。
ついで、図柄変動表示処理ルーチン6300(図15、図17及び図18参照)の処理に移る。現段階では、上述のごとく、当該パチンコ遊技機による遊技者の遊技が開始されていないことから、主制御装置300からの第1〜第3の増コマンド及び第1〜第3の減コマンドの受信は演出制御部400bにおいてなされていない。
このため、演出制御部400bは、CPU425により、図17の各ステップ6310、6320及び6330並びに図18の各ステップ6340、6350及び6360において、順次、NOと判定する。これに伴い、図柄変動表示処理ルーチン6300の処理が終了する。
また、ソフトタイマー428が、その第1副タイマー部にて、最初の第1パルス信号を発生すると、現段階では、副制御装置400に対する直流電源DCからの給電が維持されていることから、断電は成立していない。このため、演出制御部400bは、CPU425により、図19の副電断割り込みプログラムのステップ7100にてNOと判定する。なお、現段階では、副制御装置400に対する直流電源DCの断電は発生しておらず、副制御装置400に対する直流電源DCからの給電が維持されている。このため、副制御装置400の演算処理部400bでは、図20及び図21のフローチャートに従う副給電復帰割り込みプログラムの実行はなされていない。
しかして、ソフトタイマー370が、その第1主タイマー部にて、上記最初の第1パルス信号に後続して、第1パルス信号を発生すると、主制御装置300は、CPU360により、上記タイマー割り込みプログラムを、上述と同様に、第1始動入賞口処理ルーチン500から出力処理ルーチン4000にかけて実行する。
以後、ソフトタイマー370が、その第1主タイマー部にて、第1パルス信号を順次発生する毎に、即ち、主制御装置300の作動開始後4(ms)の経過毎に、上記タイマー割り込みプログラムが割り込み実行される。そして、この割り込み実行毎に、第1始動入賞口処理ルーチン500〜出力処理ルーチン4000の処理が上述と同様に繰り返される。
また、ソフトタイマー370が、その第2主タイマー部にて、上記最初の第2パルス信号に後続して、第2パルス信号を発生すると、主制御装置300は、CPU360により、上記主電断割り込みプログラムを、上述と同様にして、各ステップ5010、5040、5060におけるNOとの判定を行う。
以後、ソフトタイマー370が、その第2主タイマー部にて、第2パルス信号を順次発生する毎に、即ち、主制御装置300の作動開始後4(ms)の経過毎に、上記主電断割り込みプログラムが割り込み実行される。そして、この割り込み実行毎にステップ5010、5040、5060におけるNOとの判定が上述と同様に繰り返される。なお、上述と同様に、現段階では、直流電源DCから主制御装置300への給電は維持されていることから、図13及び図14のフローチャートに従う主給電復帰プログラムの実行はなされない。
以上のような状態において、遊技者が、遊技球の払い出しを受けて上記パチンコ遊技機による遊技を開始すると、当該パチンコ遊技機が遊技作動モードにおかれる。以下、この遊技作動モードを、主制御装置側遊技作動モード及び副制御装置側遊技作動モードに分けて説明する。
1.主制御装置側遊技作動モード
上述のように遊技者が、遊技を開始するにあたり、上記パチンコ遊技機のハンドルHを回動操作すれば、遊技球が、順次、上記球発射装置により案内レール20を通り遊技領域12内に発射される。なお、このような段階においても、上記タイマー割り込みプログラムは、ソフトタイマー370の第1主タイマー部からの第1パルス信号の発生毎に、上述と同様に、繰り返し割り込み実行される。
(1)第1始動入賞口処理
上記タイマー割り込みプログラムが第1始動入賞口処理ルーチン500(図6及び図7参照)に進むと、当該第1始動入賞口処理ルーチン500の処理は、スタートチャッカー50の第1始動入賞口51への遊技球の入賞に基づく大当たりの抽選の機会を形成するために、次のようになされる。
上述のように遊技領域12内に順次案内される遊技球の1つがスタートチャッカー50の第1始動入賞口51に入賞すると、当該遊技球の入賞が第1始動入賞口センサS1により検出される。
このとき、上記タイマー割り込みプログラムが第1始動口処理ルーチン500のステップ510に進んでおれば、このステップ510において、第1始動入賞口センサS1の検出出力に基づき、遊技球の第1始動入賞口51への入賞として、YESと判定される。然る後、Ua<4か否かが、ステップ520において判定される。なお、Uaは、第1始動入賞口51への遊技球の入賞に伴い特別図柄変動の表示を保留する数(以下、第1特別図柄変動保留数という)を表す。また、ステップ510では、第1始動入賞口51への遊技球の入賞がなければ、NOと判定される。
現段階では、Ua=0であるとすれば、ステップ520においてYESと判定されて、次のステップ521において、第1特別図柄変動保留数Uaが次の式(1)に基づき算出される。
Ua=Ua+1・・・(1)
ここで、上述のごとく、Ua=0であることから、第1特別図柄変動保留数Uaは、式(1)に基づき、Ua=1と算出更新される。詳細には、現段階において、特別図柄変動が、第1或いは第2の特別図柄表示器130或いは140により表示されていることを前提として、Ua=1と算出更新される。
ついで、次のステップ522において、第1主特別図柄変動保留表示器の駆動処理がなされる。これに伴い、主制御装置300が、CPU360により、現段階における第1特別図柄変動保留数Uaに応じて第1主特別図柄変動保留表示器150を駆動する。現段階では、Ua=1であるから、第1主特別図柄変動保留表示器150は、左端側保留発光ダイオードを点灯させる。このことは、第1主特別図柄変動保留表示器150がUa=1に基づき第1特別図柄変動保留数が「1」である旨を表示することを意味する。これにより、遊技者は、特別図柄変動の表示中において、現段階の第1特別図柄変動保留数UaはUa=1になったことを視認し得る。
上述のようなステップ522の処理後、次のステップ523において、第1増コマンドのセットデータの出力データとしてのセット処理がなされる。これに伴い、ステップ521における第1特別図柄変動保留数Uaを表す第1増コマンドが出力データとしてセットされる。なお、当該セットとは、RAM390への一時的記憶をいう。
然る後、上述のように遊技領域12内に案内される遊技球が、さらに、第1始動入賞口51に順次入賞すると、これら各遊技球の入賞が、順次、第1始動入賞口センサS1により検出される。
従って、その後、上記タイマー割り込みプログラムが第1始動口処理ルーチン500に進む毎に、ステップ510においてYESと判定され、ステップ520においてYESと判定され、ステップ521において、式(1)に基づき第1特別図柄変動保留数Uaの加算更新処理がなされ、ステップ522において、上述と同様に、第1主特別図柄変動保留表示器150が駆動される。例えば、第1特別図柄変動保留数Uaが「1」ずつ増加する毎に、第1主特別図柄変動保留表示器150は、上述の点灯済みの保留発光ダイオードの右側に順次位置する各保留発光ダイオードを順次点灯する。このことは、第1特別図柄変動保留数Uaの加算更新に基づき第1主特別図柄変動保留表示器150による第1特別図柄変動保留の表示の数が増加することを意味する。これにより、遊技者は、現段階の第1特別図柄変動保留数Uaの増加を視認し得る。
そして、このようなステップ522の処理毎にステップ523においてステップ522における各新たな更新データが各出力データとして順次セットされる。このような状態において、ステップ521における最新の第1特別図柄変動保留数Uaに基づき、Ua≧4が成立すると、その後、ステップ520において、NOと判定される。
上述のような第1始動入賞口処理ルーチン500の終了に伴い、上記タイマー割り込みプログラムは、第2始動入賞口処理ルーチン600(図6及び図8参照)に進む。この第2始動入賞口処理ルーチン600の処理は、電動チューリップ60の第2始動入賞口61への遊技球の入賞に基づく大当たりの抽選の機会を形成するために、次のようになされる。
上述のように遊技領域12内に順次案内される遊技球が電動チューリップ60の第2始動入賞口61に入賞すると、当該遊技球の入賞が第2始動入賞口センサS2により検出される。
このとき、上記タイマー割り込みプログラムが第2始動入賞口処理ルーチン600のステップ610に進んでおれば、このステップ610において、第2始動入賞口センサS2の検出出力に基づき、遊技球の第2始動入賞口61への入賞として、YESと判定される。
然る後、Ub<4か否かが、ステップ620において判定される。なお、Ubは、第2始動入賞口61への遊技球の入賞に伴い第2特別図柄変動の表示を保留する数(以下、第2特別図柄変動保留数という)を表す。また、ステップ610では、第2始動入賞口61への遊技球の入賞がなければ、NOと判定される。
現段階では、Ub=0であるとすれば、ステップ620においてYESと判定されて、次のステップ621において、第2特別図柄変動保留数Ubが次の式(2)に基づき算出される。
Ub=Ub+1・・・(2)
ここで、上述のごとく、Ub=0であることから、第2特別図柄変動保留数Ubは、式(2)に基づき、Ub=1と算出更新される。なお、詳細には、現段階において、特別図柄変動が、第1或いは第2の特別図柄表示器120或いは130により表示されている状態にあることを前提として、Ub=1と算出更新される。
ついで、ステップ622において、第2主特別図柄変動保留表示器の駆動処理がなされる。これに伴い、主制御装置300が、CPU360により、現段階における第2特別図柄変動保留数Ubに応じて第2主特別図柄変動保留表示器160を駆動する。現段階では、Ub=1であるから、第2主特別図柄変動保留表示器160は、左端側保留発光ダイオードを点灯させる。
このことは、第2主特別図柄変動保留表示器160が第2特別図柄変動保留数が「1」である旨表示することを意味する。これにより、遊技者は、現段階における特別図柄変動の表示中において、現段階の第2特別図柄変動保留数UbがUb=1になったこと視認し得る。
上述のようなステップ622の処理後、次のステップ623において、第2増コマンドの出力データとしてのセット処理がなされる。これに伴い、ステップ621における第2特別図柄変動保留数Ubを表す第2増コマンドが出力データとしてセットされる。
然る後、上述のように遊技領域12内に順次案内される遊技球が、さらに、第2始動入賞口61に順次入賞すると、これら各遊技球の入賞が、順次、第2始動入賞口センサS2により検出される。
従って、その後、上記タイマー割り込みプログラムが第2始動入賞口処理ルーチン600に進む毎に、ステップ610においてYESと判定され、ステップ620においてYESと判定され、ステップ621において、式(2)に基づき第2特別図柄変動保留数Ubの加算更新処理がなされ、ステップ622において、第2主特別図柄変動保留表示器160が駆動される。
例えば、第2特別図柄変動保留数Ubが「1」ずつ増加する毎に、第2主特別図柄変動保留表示器160は、上述の点灯済みの保留発光ダイオードの右側に順次位置する各保留発光ダイオードを順次点灯する。このことは、第2特別図柄変動保留数Ubの加算更新に基づき第2主特別図柄変動保留表示器160の表示による第2特別図柄変動保留数が増加することを意味する。これにより、遊技者は、現段階の第2特別図柄変動保留数Ubの増加を視認し得る。
そして、このようなステップ622の処理毎に、ステップ623において、ステップ621における各更新データが、第2増コマンドを表す出力データとして順次セットされる。このような状態において、ステップ621における最新の第2特別図柄変動保留数Ubに基づき、Ub≧4が成立すると、その後のステップ620において、NOと判定される。
上述のような第2始動入賞口処理ルーチン600の終了に伴い、上記タイマー割り込みプログラムは、ゲート処理ルーチン700(図6及び図9参照)に進む。このゲート処理ルーチン700の処理は、普通図柄の抽選の機会を形成するために、次のようになされる。
当該ゲート処理ルーチン700では、ステップ710においてスルーゲートの通過か否かが判定される。現段階において、上述のごとく案内された遊技球がスルーゲート70を通過すると、当該通過遊技球がゲートセンサS3により検出される。従って、ステップ710において、ゲートセンサS3の検出出力に基づき、YESと判定される。
ついで、ステップ720において、G<4か否かが判定される。ここで、G<4において、Gは、遊技球のスルーゲート70に対する通過数に対応した保留数(以下、通過保留数ともいう)を表す。現段階において、G=0であれば、ステップ720においてYESと判定される。これに伴い、次のステップ721において、次の式(3)に基づきG=1と加算更新される。なお、このとき、現段階において、普通図柄変動が、普通図柄表示器110により表示されていることを前提に、G=1と加算更新される。なお、普通図柄変動の保留が、通過保留数Gに基づきなされることから、通過保留数Gは、普通図柄変動保留数Gともいう。
G=G+1・・・・(3)
ステップ721における処理後、ステップ722において、主普通図柄変動保留表示器140の駆動処理がなされる。これに伴い、主制御装置300が、CPU360により、現段階における通過保留数Gに応じて主普通図柄変動保留表示器140を駆動する。現段階ではG=1であるから、主普通図柄変動保留表示器140は、左端側保留発光ダイオードを点灯させる。
このことは、主普通図柄変動保留表示器140が、普通図柄変動保留数が「1」である旨表示することを意味する。これにより、遊技者は、普通図柄変動の表示中において、現段階の通過保留数G(普通図柄変動数G)はG=1であることを視認し得る。
上述のようなステップ722の処理後、次のステップ723において、第3増コマンドの出力データとしてのセット処理がなされる。ここでは、ステップ721における更新データが第3増コマンドを表す出力データとしてセットされる。
然る後、上述のように遊技領域12内に順次案内される遊技球が、さらに、スルーゲート70を順次通過すると、これら通過遊技球が、順次、ゲートセンサS3により検出される。
従って、その後、上記タイマー割り込みプログラムがゲート処理ルーチン700に進む毎に、ゲートセンサS3から順次生ずる検出出力に基づき、ステップ710においてYESと判定され、ステップ720にてYESと判定され、ステップ721において式(3)に基づき通過保留数Gの加算更新がなされ、ステップ722において、主普通図柄変動保留表示器140が駆動される。
例えば、通過保留数Gが「1」ずつ増加する毎に、主普通図柄変動保留表示器140は、上述の点灯済みの保留発光ダイオードの右側に順次位置する各保留発光ダイオードを順次点灯する。このことは、通過保留数Gの加算更新に基づき主普通図柄変動保留表示器140の表示による普通図柄変動数が増加することを意味する。これにより、遊技者は、現段階の通過保留数Gの増加を視認し得る。
そして、このようなステップ722の処理毎に、ステップ723において、ステップ721における各更新データが各出力データとして順次セットされる。このような状態において、ステップ721における最新の通過保留数Gに基づき、G≧4が成立すると、その後のステップ720において、NOと判定される。
(4)賞球処理
然る後、上記タイマー割り込みプログラムが次の賞球処理ルーチン800(図6参照)に進むと、この賞球処理ルーチン800において、上述した遊技球の第1或いは第2の始動入賞口51或いは61への入賞数に応じた賞球コマンド或いは遊技球のスルーゲート70に対する通過数に応じたコマンドが設定される。
(5)特別図柄処理
ついで、上記タイマー割り込みプログラムが特別図柄処理ルーチン900(図6及び図10参照)に進むと、ステップ910(図10参照)において、大当たり遊技中か否かが判定される。現段階において、現遊技状態が大当たり当選後の大入賞口開放遊技状態にあれば、大当たり遊技中であることから、ステップ910においてYESと判定される。このため、特別図柄処理ルーチン900は、新たな特別図柄変動の表示を開始することなく、エンドステップに進む。
一方、現段階において、ステップ910の判定がNOとなる場合には、次のステップ920において特別図柄変動表示中か否かが判定される。現段階において、ステップ980における変動表示開始処理がなされていなければ、特別図柄変動は表示中でないことから、ステップ920における判定はNOとなり、ステップ930において、Ua≧1か否かが判定される。
ここで、第1始動入賞口処理ルーチン500のステップ521(図7参照)における最新の第1特別図柄変動保留数Uaが、Ua=0であれば、ステップ930にてNOと判定される。一方、上述した最新の第1特別図柄変動保留数UaがUa=0でなければ、ステップ930においてYESと判定される。
ついで、ステップ931において、第1特別図柄変動保留数Uaが、次の式(4)に基づき、減算更新される。
Ua=Ua−1・・・・(4)
その後、ステップ932における第1主特別図柄変動保留表示器の保留発光ダイオード消灯処理において、第1主特別図柄変動保留表示器150の各保留発光ダイオードのうち右端側点灯保留発光ダイオードが、主制御装置300のCPU360により消灯される。このことは、その後最初に行われるであろう第1主特別図柄変動保留表示器150に基づく特別図柄変動の表示の保留が、1つ、解除されることを意味する。
ステップ932の処理後、次のステップ933において、第1減コマンドの出力データとしてのセット処理がなされる。ここでは、上述したステップ931における第1特別図柄変動保留数Uaの減算に対応して第1減コマンドを表す出力データがセットされる。
然る後、次のステップ940において、Ub≧1か否かが判定される。現段階において、Ub=0であれば、ステップ940における判定はNOとなる。即ち、現段階では、遊技球が、特別図柄変動の現在の表示中において、第2始動入賞口61に入賞していないことから、特別図柄処理ルーチン900は、エンドステップに進む。
また、上述のように特別図柄処理ルーチン900がステップ930に進んだとき、最新の第2特別図柄変動保留数Ub(図8のステップ621参照)が、Ub≧1であれば、当該ステップ930においてYESと判定される。これに伴い、次のステップ941において、第2特別図柄変動保留数Ubが、次の式(5)に基づき、減算更新される。
Ub=Ub−1・・・・(5)
その後、ステップ942において、第2主特別図柄変動保留表示器の保留発光ダイオード消灯処理において、第2主特別図柄変動保留表示器160の各保留発光ダイオードのうち右端側点灯保留発光ダイオードが、主制御装置300のCPU360により消灯される。このことは、その後、最初に行われるであろう第2主特別図柄変動保留表示器160に基づく特別図柄の変動表示の保留が、1つ、解除されることを意味する。
ステップ942の処理後、次のステップ943において、第2減コマンドの出力データとしてのセット処理がなされる。ここでは、ステップ941における第2特別図柄変動保留数Ubの減算に対応して第2減コマンドを表す出力データがセットされる。
上述のようにステップ943の処理がなされると、特別図柄処理ルーチン900は、大当たり判定処理サブルーチン950(図10参照)に進む。ここでは、第1或いは第2の始動入賞口51或いは61への遊技球の入賞に伴う大当たり抽選の結果が、大当たりか否かが判定される。
すると、次のステップ960において、変動パターンセット処理がなされる。ここでは、大当たり用、リーチ用或いははずれ用の変動パターンが、選択されてセットされる。
このようにして変動パターン選択処理サブルーチン960の処理が終了すると、次のステップ970(図10参照)において、図柄変動表示開始コマンドセット処理がなされる。これに伴い、ステップ960で選択済みの変動パターンに対する変動表示開始コマンドがセットされる。
ついで、ステップ980における変動表示開始処理において、主制御装置300が、CPU360により、ステップ960で選択済みの変動パターンでもって特別図柄変動を表示するように第1特別図柄表示器120或いは第2特別図柄表示器130を駆動する。このため、第1特別図柄表示器120或いは第2特別図柄表示器130は、当該変動パターンによる特別図柄変動の表示を行う。なお、第1始動入賞口51への遊技球の入賞を前提とする場合には、第1特別図柄表示器120が特別図柄変動の表示を行い、第2始動入賞口61への遊技球の入賞を前提とする場合には、第2特別図柄表示器130が特別図柄変動の表示を行う。
ステップ980の処理後、ステップ980aにおける変動時間計時開始処理において、上記変動パターンの変動時間の計時が開始される。ここで、この変動時間の計時は、主制御装置300に内蔵の他のソフトタイマーにより行われる。
然る後、特別図柄処理ルーチン900が再びステップ920に進んだとき、YESと判定されると、次のステップ990において、変動時間の終了か否かが判定される。現段階において、ステップ980aで変動時間計時開始された変動時間が未だ所定の変動時間に達していなければ、ステップ990における判定はNOとなる。
このような状態において、特別図柄処理ルーチン900が、その後、少なくとも一回、ステップ990に進んだとき、ステップ980aで変動時間計時開始された変動時間が上記所定の変動時間に達していれば、当該ステップ990において、YESと判定される。すると、ステップ990bにおける変動表示停止処理において、変動表示停止コマンドが、ステップ980において開始された変動パターンの変動表示を停止させるようにセットされる。ついで、ステップ900bにおける変動表示停止処理において、主制御装置300が、CPU360により、上述した第1特別図柄表示器120或いは第2特別図柄表示器130による特別図柄変動の表示を停止させる。
ステップ990bの処理後、ステップ990cにおける変動時間のリセット処理において、上記所定の変動時間がリセットされて、特別図柄処理ルーチン900は、停止中処理サブルーチン990d(図10参照)に進む。
この停止中処理サブルーチン990dでは、当たり或いは大当たりかの判定を行い、時短、確変その他の処理がなされる。
(6)普通図柄処理
上述のようにして特別図柄処理ルーチン900の処理が終了すると、上記タイマー割り込みプログラムは、普通図柄処理ルーチン1000(図6及び図11参照)に進む。すると、ステップ1100(図11参照)において、普通図柄変動表示中か否かが判定される。現段階の遊技状態が、普通図柄変動の表示中でなければ、ステップ1100におけるNOとの判定後、ステップ1200において、G≧1か否かにつき判定される。ここで、ゲート処理ルーチン700(図9参照)のステップ721における最新の通過保留数GがG=0であれば、ステップ1200における判定はNOとなる。これに伴い、普通図柄の抽選開始のための入賞がないということから、普通図柄処理ルーチン1000は、エンドステップに進む。
一方、ステップ1200において、G≧1が成立すれば、YESと判定された後、ステップ1210において、次の式(6)に基づき、通過保留数Gが「1」だけ減算更新される。
G=G−1・・・・(6)
然る後、ステップ1211における主普通図柄変動保留表示器の保留発光ダイオードの消灯処理において、主普通図柄変動保留表示器140の各保留発光ダイオードのうち右端側点灯保留発光ダイオードが、主制御装置300のCPU360により消灯される。このことは、その後最初に行われる主普通図柄変動保留表示器140に基づく普通図柄変動の表示の保留が、1つ、解除されることを意味する。
ステップ1211の処理後、次のステップ1212において、第3減コマンドの出力データとしてのセット処理がなされる。ここでは、ステップ1210における通過保留数G(普通図柄変動保留数G)に対応して第3減コマンドが出力データとしてセットされる。
ついで、ステップ1300において当たりか否かにつき判定される。即ち、現段階において、遊技球のスルーゲート70の通過に伴う普通図柄の当たり抽選結果が当たりであれば、ステップ1300における判定はYESとなり、次のステップ1310における当たり図柄セット処理において、当たり図柄がセットされる。また、ステップ1300における判定がNOとなる場合には、ステップ1320におけるハズレ図柄セット処理において、ハズレ図柄がセットされる。
ステップ1310或いは1320における処理後、ステップ1400において、確変又は時短の遊技状態か否かにつき判定される。現段階の遊技状態が、確変及び時短のうちのいずれかの遊技状態であれば、ステップ1400においてYESと判定された後、ステップ1410において、変動時間が3(秒)にセットされる。一方、ステップ1400における判定がNOとなるときには、現段階の遊技状態が通常遊技状態或いは潜伏確変遊技状態であることから、ステップ1420において、変動時間が29(秒)とセットされる。
このようにして、ステップ1410或いはステップ1420の処理がなされた後は、ステップ1430における変動表示開始処理において、普通図柄表示器110により、ステップ1310にてセット済みの当たり図柄或いはステップ1320にてセット済みのハズレ図柄の変動表示が開始される。これに伴い、ステップ1440における変動時間計時開始処理において、主制御装置300に内蔵の他のソフトタイマーがリセットされて計時を開始する。
然る後、普通図柄処理ルーチン1000が再びステップ1100に進むと、ステップ1430において既に変動開始済みであることから、当該ステップ1100においてYESと判定される。すると、ステップ1500において変動時間終了か否かが判定される。ここで、ステップ1440において計時開始済みの上記ソフトタイマーの計時時間が、上記変動時間(ステップ1410或いはステップ1420におけるセット時間)に達していなければ、ステップ1500における判定はNOとなる。
このような状態において、普通図柄処理ルーチン1000が、その後、少なくとも1回以上、ステップ1500に進んだとき、ステップ1440において計時開始済みの上記ソフトタイマーの計時時間が上記所定の変動時間に達していれば、ステップ1500においてYESと判定される。これに伴い、ステップ1510における変動表示停止処理において、ステップ1430において開始した当たり図柄変動或いはハズレ図柄変動の表示が普通図柄表示器110において停止される。なお、ステップ1520において、上記変動時間(ステップ1410或いはステップ1420におけるセット時間)のリセットがなされる。
(7)大入賞口処理
以上のようにして普通図柄処理ルーチン1000の処理が終了すると、上記タイマー割り込みプログラムは、大入賞口ルーチン2000(図6参照)に進む。当該大入賞口処理ルーチン2000においては、15ラウンドの1回目のラウンドから15回目のラウンドにかけて、大入賞口開放処理が繰り返しなされる。
これに伴い、アタッカー100が、大当たり開放パターンに基づき、大入賞口102を繰り返し開放する。これにより、上述のように遊技領域12内に順次案内される遊技球が、上記大入賞口102に繰り返し入賞し易くなり、その結果、遊技者は、多くの賞球の獲得を期待できる。
(8)電チュー処理
以上のようにして大入賞口処理ルーチン2000の処理が終了すると、上記タイマー割り込みプログラムは、次の電チュー処理ルーチン3000(図6参照)に進む。当該電チュー処理ルーチン3000においては、現段階の遊技状態が確変或いは時短の遊技状態であれば、電動チューリップ60の開放時間が3.5(秒)にセットされ、一方、現段階の遊技状態が、確変或いは時短の遊技状態ではなく、通常遊技状態或いは潜伏確変遊技状態であれば、電動チューリップ60の開放時間が0.2(秒)にセットされる。
これに伴い、電動チューリップ60が、主制御装置300のCPU360による制御のもとに、3.5(秒)或いは0.2(秒)の間、電チューアクチュエータ62により駆動されて、開き、第2始動入賞口61を開放する。これにより、遊技者は、電動チューリップ60を介する第2始動入賞口61への遊技球の入賞の増加を期待し得る。
(9)出力処理
上述のように電チュー処理ルーチン3000の処理が終了すると、上記タイマー割り込みプログラムは、出力処理ルーチン4000(図6参照)に進む。この出力処理ルーチン4000においては、第1始動入賞口ルーチン500〜電チュー処理ルーチン3000の各処理においてなされた第1及び第2の始動入賞口センサS1、S2の各検出出力、普通入賞口センサS4の検出出力や第1〜第3の増コマンド及び第1〜第3の減コマンドその他の種々の処理データが、出力データとして副制御装置400の払い出し制御部400a及び演出制御部400bに対し出力される。
2.副制御装置側遊技作動モード
以上のような主制御装置側遊技作動モードの処理にあわせて、副制御装置400においては、払い出し制御部400aが払い出し遊技作動モードにおかれるとともに、演出制御部400bが、画像制御部400c及びランプ制御部400dとともに、演出遊技作動モードにおかれる。
ここで、副制御装置400の演算処理部400bによる演算処理プログラム(図15参照)の実行は上述と同様である。また、ソフトタイマー428が、その第1副タイマー部にて、上記最初の第1パルス信号に後続して、第1パルス信号を順次発生するが、これによっても、副断電割り込みプログラム(図19参照)の実行は、上記最初の第1パルス信号の場合と同様に繰り返される。なお、上述と同様に、現段階では、直流電源DCから副制御装置400への給電は維持されていることから、図20のフローチャートに従う副給電復帰プログラムの実行はなされない。
(1)払い出し処理
上述のように副制御装置400の払い出し制御部400aが上記払い出し制御プログラムの実行を開始した後において、各種出力データが上述のごとく主制御装置400から出力処理ルーチン5000にて副制御装置400に出力されると、当該各種出力データが払い出しデータ(大入賞口センサS5の検出出力等)を含んでおれば、払い出し制御部400aが、CPU413にて、当該払い出しデータをI/F411を介し入力されて遊技球の払い出し処理を行い、払い出し出力をO/F412から払い出しモータMに出力する。このため、上記払い出し機構が、払い出しモータMの駆動のもとに、所定の払い出し条件に応じて、遊技球を払い出す。
(2)各種入力処理及び演出表示処理
上述のように副制御装置400の演出制御部400bが、そのCPU425により、図15のフローチャートに従い上記演出制御プログラムの実行を開始すると、各種入力処理ルーチン6100において、主制御装置300からの各種出力データが演出制御部400bに入力される。
(3)演出表示処理
上述のようにして各種入力処理ルーチン6100の処理が終了すると、次の演出表示処理ルーチン6200(図15及び図16参照)の処理が行われる。しかして、この演出表示処理ルーチン6200の処理では、ステップ6210(図16参照)において、演出表示データの受信か否かが判定される。
現段階において、当該出力データのうちの演出表示にかかわる演出表示データが演出制御部400bにて受信されていれば、ステップ6210においてYESと判定される。なお、演出表示データの演出制御部400bによる受信がなければ、ステップ6210においてNOと判定され、演出表示処理ルーチン6200はエンドステップ(図16参照)に進む。
上述のようにステップ6210における判定がYESになると、次のステップ6211において、演出表示処理がなされる。この演出表示処理においては、第1特別図柄変動保留数に応じた装飾図柄変動保留表示器による表示処理及び第2特別図柄変動保留数に応じた保留図柄の選択的表示処理も併せてなされる。
しかして、演出表示処理において、演出画像表示装置200が、演出表示データに基づく演出制御部400bによる制御のもとに、画像制御部400cのCPU433により制御される表示駆動回路202により駆動されて、表示パネル201にて、現段階の遊技状態に応じた演出表示内容を表示する。
また、上述したステップ6210において、第1特別図柄変動保留数やその点消灯データが出力データとして演出制御部400bにより受信されていれば、YESと判定される。このため、ステップ6211において、上述した演出表示にあわせて、第1特別図柄変動保留数に応じた装飾図柄保留表示器の駆動処理がなされる。
これに伴い、装飾図柄変動保留表示器210が、主制御装置300からの出力データのうちの点消灯データに基づく演出制御部400bによる制御のもとに、ランプ制御部400dのCPU443により駆動制御されて、各保留発光ダイオード211を、第1特別図柄変動保留数Uaに応じて左端側から点灯或いは右端側から消灯させる。これにより、遊技者は、現段階における第1特別図柄変動保留数Uaの変化に対応する装飾図柄変動数の変化を視認し得る。なお、各保留発光ダイオード211の点消灯は、第1主特別図柄変動保留表示器150の各保留発光ダイオードの点消灯に対応する。
また、第2特別図柄変動保留数に応じた各保留図柄の選択的表示処理がなされる。この選択的表示処理では、演出画像表示装置200が、図柄表示或いはその消滅のデータに基づく演出制御部400bによる制御のもとに、画像制御部400cのCPU433により制御される表示駆動回路202により駆動されて、表示パネル201にて、各保留図柄Rpを、第2特別図柄変動保留数Ubに応じて上端側から表示し、下端側から消滅させる(図2参照)。これにより、遊技者は、現段階における第2特別図柄変動保留数Ubの変化を視認し得る。なお、各保留図柄Rpの表示及び消滅は、第2主特別図柄変動保留表示器160の各保留発光ダイオードの点灯及び消灯に対応する。
(3)図柄変動処理
上述のように演出表示処理ルーチン6200の処理が終了すると、次の図柄変動表示処理ルーチン6300(図15、図17及び図18参照)の処理がなされる。
しかして、当該図柄変動表示処理ルーチン6300においては、ステップ6310において主制御装置300からの出力データのうちの第1増コマンドの受信か否かが判定される。現段階において、ステップ523(図7参照)にてセット処理済みの第1増コマンドが主制御装置300から演出制御部400bに出力データの1つとして出力されていれば、当該ステップ6310において、YESと判定される。これに伴い、次のステップ6311において、第1副特別図柄変動保留表示器の点灯駆動処理がなされる。従って、第1副特別図柄変動保留表示器170が、左右両側保留発光ダイオード172を選択的に点灯、点滅或いは消灯する。
ここで、現段階における第1特別図柄変動保留数が零であれば、ステップ6310におけるYESとの判定に伴い、第1副特別図柄変動保留表示器170が、左側保留発光ダイオード172を点灯する。また、現段階における第1特別図柄変動保留数が「1」であれば、ステップ6310におけるYESとの判定に伴い、第1副特別図柄変動保留表示器170が、左側保留発光ダイオード172の点灯のもと、右側保留発光ダイオード172を点灯する。
また、現段階における第1特別図柄変動保留数が「2」であれば、ステップ6310におけるYESとの判定に伴い、第1副特別図柄変動保留表示器170が、右側保留発光ダイオード172の点灯のもと、左側保留発光ダイオード172を点滅させる。また、現段階における第1特別図柄変動保留数が「3」であれば、第1副特別図柄変動保留表示器170は、左側保留発光ダイオード172の点滅のもと、右側保留発光ダイオード172を点滅させる。なお、第1副特別図柄変動保留表示器170は、当たり或いははずれの場合に、保留発光ダイオード171を点灯或いは消灯する。
また、ステップ6310における判定がNOとなる場合には、次のステップ6320において、第2増コマンドの受信か否かが判定される。現段階において、ステップ623(図8参照)にてセット処理済みの第2増コマンドが主制御装置300から演出制御部400bに出力データの1つとして出力されていれば、当該ステップ6320において、YESと判定される。これに伴い、次のステップ6321において、第2副特別図柄変動保留表示器の点灯駆動処理がなされる。これに伴い、第2副特別図柄変動保留表示器180が、左右両側保留発光ダイオード182を選択的に点灯、点滅或いは消灯する。
ここで、現段階における第2特別図柄変動保留数が零であれば、ステップ6320におけるYESとの判定に伴い、第2副特別図柄変動保留表示器180が、左側保留発光ダイオード182を点灯する。また、現段階における第2特別図柄変動保留数が「1」であれば、ステップ6320におけるYESとの判定に伴い、第2副特別図柄変動保留表示器180が、左側保留発光ダイオード182の点灯のもと、右側保留発光ダイオード182を点灯する。
また、現段階における第2特別図柄変動保留数が「2」であれば、ステップ6320におけるYESとの判定に伴い、第2副特別図柄変動保留表示器180が、右側保留発光ダイオード182の点灯のもと、左側保留発光ダイオード182を点滅させる。また、現段階における第2特別図柄変動保留数が「3」であれば、第2副特別図柄変動保留表示器180は、左側保留発光ダイオード182の点滅のもと、右側保留発光ダイオード182を点滅させる。なお、第2副特別図柄変動保留表示器180は、当たり或いははずれの場合に、保留発光ダイオード181を点灯或いは消灯する。
次に、ステップ6320における判定がNOとなる場合には、次のステップ6330において、第3増コマンドの受信か否かが判定される。現段階において、ステップ723(図9参照)にてセット処理済みの第3増コマンドが主制御装置300から演出制御部400bに出力データの1つとして出力されていれば、当該ステップ6330において、YESと判定される。これに伴い、次のステップ6331において、副普通図柄変動保留表示器の点灯駆動処理がなされる。これに伴い、副普通図柄変動保留表示器190が、左右両側保留発光ダイオード192を選択的に点灯、点滅或いは消灯する。
ここで、現段階における普通図柄変動保留数が零であれば、ステップ6330におけるYESとの判定に伴い、副普通図柄変動保留表示器190が、左側保留発光ダイオード192を点灯する。また、現段階における普通図柄変動保留数が「1」であれば、ステップ6330におけるYESとの判定に伴い、副普通図柄変動保留表示器190が、左側保留発光ダイオード192の点灯のもと、右側保留発光ダイオード192を点灯する。
また、現段階における普通図柄変動保留数が「2」であれば、ステップ6330におけるYESとの判定に伴い、副普通図柄変動保留表示器190が、右側保留発光ダイオード192の点灯のもと、左側保留発光ダイオード192を点滅させる。また、現段階における普通図柄変動保留数が「3」であれば、副普通図柄変動保留表示器190が、左側保留発光ダイオード192の点滅のもと、右側保留発光ダイオード192を点滅させる。なお、副普通図柄変動保留表示器190は、当たり或いははずれの場合に、保留発光ダイオード191を点灯或いは消灯する。
また、ステップ6330における判定がNOとなる場合には、次のステップ6340(図18参照)において、第1減コマンドの受信か否かが判定される。現段階において、ステップ933(図10参照)にてセット処理済みの第1減コマンドが主制御装置300から演出制御部400bに出力データの1つとして出力されていれば、当該ステップ6340において、YESと判定される。これに伴い、次のステップ6341において、第1副特別図柄変動保留表示器の消灯駆動処理がなされる。これに伴い、第1副特別図柄変動保留表示器170が、左右両側保留発光ダイオード172を選択的に消灯する。
ここで、現段階における第1特別図柄変動保留数が「1」であれば、ステップ6340におけるYESとの判定に伴い、第1副特別図柄変動保留表示器170が、左側保留発光ダイオード172を消灯する。
また、現段階における第1特別図柄変動保留数が「2」であれば、ステップ6340におけるYESとの判定に伴い、第1副特別図柄変動保留表示器170が、左側保留発光ダイオード172の点灯のもと、右側保留発光ダイオード172を消灯する。また、現段階における第1特別図柄変動保留数が「3」であれば、第1副特別図柄変動保留表示器170は、左側保留発光ダイオード172の点滅のもと、右側保留発光ダイオード172を消灯させる。また、現段階における第1特別図柄変動保留数が「4」であれば、第1副特別図柄変動保留表示器170は、左側保留発光ダイオード172の点滅のもと、右側保留発光ダイオード172を点滅から点灯状態にする。
一方、ステップ6340における判定がNOとなる場合には、次のステップ6350において第2減コマンドの受信か否かが判定される。現段階において、ステップ943(図10参照)にてセット処理済みの第2減コマンドが主制御装置300から演出制御部400bに出力データの1つとして出力されていれば、当該ステップ6350において、YESと判定される。これに伴い、次のステップ6351において、第2副特別図柄変動保留表示器の消灯駆動処理がなされる。これに伴い、第2副特別図柄変動保留表示器180が、左右両側保留発光ダイオード182を選択的に消灯する。
ここで、現段階における第2特別図柄変動保留数が「1」であれば、ステップ6350におけるYESとの判定に伴い、第2副特別図柄変動保留表示器180が、左側保留発光ダイオード182を消灯する。
また、現段階における第2特別図柄変動保留数が「2」であれば、ステップ6350におけるYESとの判定に伴い、第2副特別図柄変動保留表示器180が、左側保留発光ダイオード182の点灯のもと、右側保留発光ダイオード182を消灯する。また、現段階における第2特別図柄変動保留数が「3」であれば、第2副特別図柄変動保留表示器180は、左側保留発光ダイオード182の点滅のもと、右側保留発光ダイオード182を消灯させる。また、現段階における第2特別図柄変動保留数が「4」であれば、第2副特別図柄変動保留表示器180は、左側保留発光ダイオード182の点滅のもと、右側保留発光ダイオード182を点滅から点灯状態にする。
また、ステップ6350における判定がNOとなる場合には、ステップ6360において、第3減コマンドの受信か否かが判定される。現段階において、ステップ1212(図11参照)にてセット処理済みの第3減コマンドが主制御装置300から演出制御部400bに出力データの1つとして出力されていれば、当該ステップ6360において、YESと判定される。これに伴い、次のステップ6361において、副普通図柄変動保留表示器の消灯駆動処理がなされる。これに伴い、副普通図柄変動保留表示器190が、左右両側保留発光ダイオード192を選択的に消灯する。
ここで、現段階における普通図柄変動保留数が「1」であれば、ステップ6360におけるYESとの判定に伴い、副普通図柄変動保留表示器190が、左側保留発光ダイオード192を消灯する。
また、現段階における普通図柄変動保留数が「2」であれば、ステップ6360におけるYESとの判定に伴い、副普通図柄変動保留表示器190が、左側保留発光ダイオード192の点灯のもと、右側保留発光ダイオード192を消灯する。また、現段階における普通図柄変動保留数が「3」であれば、副普通図柄変動保留表示器190は、左側保留発光ダイオード192の点滅のもと、右側保留発光ダイオード192を消灯させる。また、現段階における普通図柄変動保留数が「4」であれば、副普通図柄変動保留表示器190は、左側保留発光ダイオード192の点滅のもと、右側保留発光ダイオード192を点滅から点灯状態にする。
ところで、上述のような当該パチンコ遊技機の遊技状態においては、主制御装置300において、主電断割り込み処理がなされるとともに、演出制御部400bにおいて、副電断割り込み処理がなされる。
即ち、主電断割り込み処理において、ソフトタイマー370が、上述のように、その第2主タイマー部にて、第2パルス信号を順次発生する毎に、上記主電断割り込みプログラムが図12のフローチャートに従い繰り返し割り込み実行される。
しかして、当該主電断割り込みプログラムが図12のステップ5010に進むと、当該ステップ5010において第1特別図柄変動保留表示中か否かが判定される。現段階において、ステップ522(図7参照)における処理に伴い、第1主特別図柄変動保留表示器150が第1特別図柄変動保留を表示中であれば、ステップ5010においてYESと判定される。
ついで、ステップ5020において、第2特別図柄変動保留表示中か否かが判定される。現段階において、ステップ622(図8参照)における処理に伴い、第2主特別図柄変動保留表示器160が第2特別図柄変動保留を表示中であれば、ステップ5020においてYESと判定される。
さらに、ステップ5030において、普通図柄変動保留表示中か否かが判定される。現段階において、ステップ722(図9参照)における処理に伴い、主普通図柄変動保留表示器140が普通図柄変動保留の表示中であれば、ステップ5030においてYESと判定される。
一方、上述したステップ5010における判定がNOとなる場合には、ステップ5040において、ステップ5020と同様に、第2特別図柄変動保留表示中か否かが判定される。
ここで、当該ステップ5040において、ステップ5020におけるYESとの判定処理と同様に、第2特別図柄変動保留表示中であれば、YESと判定される。一方、ステップ5040における判定がNOとなる場合には、ステップ5050において、ステップ5030と同様に、普通図柄変動保留表示中か否かが判定される。
現段階において、普通図柄変動保留表示中であれば、ステップ5030の場合と同様に、ステップ5050において、YESと判定される。
上述のように、ステップ5030におけるYESとの判定、ステップ5020におけるNOとの判定、ステップ5030におけるNOとの判定、ステップ5040におけるYESとの判定、ステップ5050におけるYESとの判定のうちのいずれかの判定がなされると、次のステップ5031において、保留数のバックアップ処理がなされる。
ここで、保留数とは、第1特別図柄変動保留数、第2特別図柄変動保留数、普通図柄変動保留数をいう。
しかして、これら第1特別図柄変動保留数、第2特別図柄変動保留数、普通図柄変動保留数が、ステップ5031において、バックアップメモリ390aにより不揮発的に記憶される。このことは、後述するステップ5060における判定の直前において、第1特別図柄変動保留数、第2特別図柄変動保留数、普通図柄変動保留数が、バックアップデータとして、バックアップメモリ390aによりバックアップデータとしてバックアップされることを意味する。なお、バックアップメモリ390aによるバックアップデータは、常に、最新のデータに更新される。
ついで、ステップ5060において電断か否かが判定される。ここで、電断とは、主制御装置300への直流電源DCからの給電が、例えば、上記商用電源の停電或いは直流電源DCの故障等に起因して停止されることをいう。
現段階では、当該主制御装置300への直流電源DCからの給電が維持されていることから、ステップ5060において、NOと判定される。
然る後、当該主制御装置300への直流電源DCからの給電が停止される事態(電断)が発生すると、ステップ5060においてYESと判定されて、停止ステップにて、主制御装置300の作動が停止する。このとき、上述のように、ステップ5060における判定の直前において、第1特別図柄変動保留数、第2特別図柄変動保留数、普通図柄変動保留数が、バックアップデータとして、繰り返し、バックアップメモリ390aによりバックアップされているので、上述のように、ステップ5060におけるYESとの判定直前における最新のバックアップデータがバックアップメモリ390aにより記憶されている。
一方、副電断割り込み処理において、ソフトタイマー428が、上述のように、その第1副タイマー部により、第1パルス信号を発生する毎に、上記副電断割り込みプログラムが図19のフローチャートに従い繰り返し割り込み実行される。
しかして、当該副電断割り込みプログラムが、ステップ7100に進むと、当該7100において、電断か否かが判定される。現段階では、当該副制御装置400への直流電源DCからの給電が維持されていることから、ステップ7100において、NOと判定される。
然る後、当該副制御装置400への直流電源DCからの給電が停止される事態(電断)が発生すると、ステップ7100において、YESと判定されて、停止ステップにて、副制御装置400の作動が停止する。このとき、副制御装置400の演出制御部400bでは、主制御装置400とは異なり、第1特別図柄変動保留数、第2特別図柄変動保留数や普通図柄変動保留数はバックアップされていない。
以上のような主制御装置300及び副制御装置400の電断状態において、これら主制御装置300及び副制御装置400への直流電源DCからの給電が復帰すると、主制御装置300は、CPU360により、図13及び図14のフローチャートに従い主給電復帰割り込みプログラムの実行に移行するとともに、演出制御部400bは、CPU425により、図20及び図21のフローチャートに従い副給電復帰割り込みプログラムの実行に移行する。
ここで、上記主給電復帰割り込みプログラムの実行は、ソフトタイマー370の第2主タイマー部から第2パルス信号の発生ごとに繰り返される。なお、上記第2主タイマー部は、直流電源DCから主制御装置300への給電の復帰に伴い、リセット起動されて、経時を開始する。
また、上記副給電復帰割り込みプログラムの実行は、ソフトタイマー428の第2副タイマー部からの第2パルス信号の発生ごとに繰り返される。なお、上記第2副タイマー部は、直流電源DCから副制御装置400への給電の復帰に伴い、リセット起動されて、経時を開始する。
しかして、主給電復帰割り込みプログラムが図13のステップ5110に進むと、当該ステップ5110において、第1及び第2の主特別図柄変動保留表示器並びに主普通図柄変動保留表示器の復帰処理が行われる。これに伴い、第1及び第2の主特別図柄変動保留表示器150,160並びに主普通図柄変動保留表示器140が、直流電源DCからの給電の復帰に基づき作動状態に復帰する。
ついで、ステップ5111において、バックアップ保留数の表示処理がなされる。現段階では、ステップ5060(図12参照)におけるYESとの判定直前における最新のバックアップデータである第1特別図柄変動保留数、第2特別図柄変動保留数、普通図柄変動保留数がバックアップメモリ390aにより記憶されている。
従って、主制御装置400は、CPU360により、バックアップメモリ390aからそのバックアップデータを読み出して、主普通図柄変動保留表示器140、第1主特別図柄変動保留表示器150及び第2主特別図柄変動保留表示器160に出力する。
これに伴い、主普通図柄変動保留表示器140が、上記バックアップデータのうちの普通図柄変動保留数を表示し、第1主特別図柄変動保留表示器150が、上記バックアップデータのうちの第1特別図柄変動保留数を表示し、また、第2主特別図柄変動保留表示器160が、上記バックアップデータのうちの第2特別図柄変動保留数を表示する。これにより、遊技者は、当該パチンコ遊技機の電断直前における普通図柄変動保留数、第1特別図柄変動保留数及び第2特別図柄変動保留数を視認することができる。
ステップ5111の処理後、次のステップ5120において、第1或いは第2の始動入賞口への入賞か否かが判定される。換言すれば、第1或いは第2の始動入賞口への入賞か否かが主制御装置300への給電復帰後において判定される。
ここで、遊技球が、第1始動入賞口51に新たに入賞することで、ステップ510(図7参照)にて、YESと判定されると、第1特別図柄変動保留数Uaが、ステップ521にて加算更新される。
また、遊技球が、第2始動入賞口61に新たに入賞することで、ステップ610(図8参照)にて、YESと判定されると、第2特別図柄変動保留数Ubが、ステップ621にて加算更新される。
従って、上述したステップ5120における判定にあたり、第1始動入賞口51への遊技球の入賞に基づきYESと判定される場合には、次のステップ5121における第1或いは第2の増コマンドの出力データとしての出力処理において、第1増コマンドが出力データとして主制御装置300から演出制御部400bに出力される。一方、ステップ5120におけるYESとの判定が、遊技球の第2始動入賞口61への入賞に基づきなされる場合には、ステップ5121において、第2増コマンドが出力データとして主制御装置300から演出制御部400bに出力される。
ステップ5121におけるYESとの判定処理後、次のステップ5130において、スルーゲートの通過か否かが判定される。換言すれば、遊技球のスルーゲート70の通過か否かが、ステップ7100におけるYESとの判定後、主制御装置300への直流電源DCからの給電復帰後において判定される。
現段階において、遊技球がスルーゲート70を新たに通過することで、ステップ710(図8参照)にて、YESと判定されると、ステップ721にて、通過保留数Gが加算更新される。すると、ステップ5131(図13参照)における第3増コマンドの出力データとしての出力処理において、ステップ5130にてYESとの判定の根拠となった通過保留数Gに対応して第3増コマンドが出力データとして主制御装置300から演出制御部400bに出力される。
一方、上述したステップ5120或いはステップ5130における判定がNOとなる場合には、ステップ5140(図14参照)において第1特別図柄変動保留数の消化か否かが判定される。上述した給電復帰後の現段階において、ステップ931における第1特別図柄変動保留数Uaが減少すれば、当該第1特別図柄変動保留数Uaが消化されたことを意味する(図10のステップ931参照)。これに伴い、ステップ5140における判定がYESになる。すると、次のステップ5141における第1減コマンドの出力処理において、ステップ5140において消化の対象となった第1特別図柄変動保留数Uaが、主制御装置300から演出制御部400bに出力される。
また、ステップ5140における判定がNOとなる場合には、次のステップ5150において、第2特別図柄変動保留数の消化か否かが判定される。上述した給電復帰後の現段階において、ステップ941における第2特別図柄変動保留数Ubが減少すれば、当該第2特別図柄変動保留数Ubが消化されたことを意味する(図10のステップ941参照)。これに伴い、ステップ5150における判定がYESになる。すると、次のステップ5151における第2減コマンドの出力処理において、ステップ5150において消化の対象となった第2特別図柄変動保留数Ubが、主制御装置300から演出制御部400bに出力される。
また、ステップ5150における判定がNOとなる場合には、次のステップ5160において普通図柄変動保留数の消化か否かが判定される。上述した給電復帰後の現段階において、ステップ1210における普通図柄変動保留数Gが減少すれば、当該普通図柄変動保留数Gが消化されたことを意味する(図11のステップ1210参照)。これに伴い、ステップ5160における判定がYESになる。すると、次のステップ5161における第3減コマンドの出力処理において、ステップ5160において消化の対象となった普通図柄変動保留数Gが、主制御装置300から演出制御部400bに出力される。
また、各ステップ5140、5150及び5160において共にNOとの判定となる場合には、ステップ5111(図13参照)におけるバックアップ保留数が、第1主特別図柄変動保留表示器150、第2主特別図柄変動保留表示器160及び主普通図柄変動保留表示器140により、そのまま、維持表示される。
一方、ステップ7100(図19参照)におけるYESとの判定がなされた後、直流電源DCから副制御装置400への給電が復帰すると、ステップ8100(図20参照)において、第1及び第2の副特別図柄変動保留表示器並びに副普通図柄変動保留表示器の復帰処理がなされる。
これに伴い、第1及び第2の副特別図柄変動保留表示器170、180並びに副普通図柄変動保留表示器190がその作動状態に復帰する。ここで、現段階では、演出制御部400bにおいて、第1特別図柄変動保留数、第2特別図柄変動保留数、普通図柄変動保留数が、ステップ5031(図12参照)の処理とは異なり、バックアップされていない。このため、第1副特別図柄変動保留表示器170、第2副特別図柄変動保留表示器180及び副普通図柄変動保留表示器190は、復帰作動しても、それぞれ、第1副特別図柄変動保留数、第2副特別図柄変動保留数及び副普通図柄変動保留数をリセット状態その他の初期状態、即ち、共に、各保留発光ダイオードの無点灯状態でしか表示しない。なお、当該各初期状態とは、第1副特別図柄変動保留数、第2副特別図柄変動保留数及び副普通図柄変動保留数がそれぞれ零であることをいう。
以上のように、第1及び第2の主特別図柄変動保留表示器150、160及び主普通図柄変動保留表示器140が、上述のごとく、直流電源DCからの断電後の給電復帰の際に、それぞれ、断電直前のバックアップデータを表示するのに対し、第1及び第2の副特別図柄変動保留表示器170、180及び副普通図柄変動保留表示器190が、第1及び第2の主特別図柄変動保留表示器150、160及び主普通図柄変動保留表示器140とは異なり、第1特別図柄変動保留数、第2特別図柄変動保留数及び普通図柄変動保留数をリセット状態その他の初期状態で表示する。
従って、このような現象は、上述した断電後の給電復帰に起因する旨、当該パチンコ遊技機の遊技者により視認され得る。換言すれば、上述した給電復帰の際の第1特別図柄変動保留数、第2特別図柄変動保留数及び普通図柄変動保留数は、正しくないため、上述した給電復帰の際の上記バックアップデータである第1特別図柄変動保留数、第2特別図柄変動保留数及び普通図柄変動保留数だけが、正しい旨認識し得る。
また、ステップ8100の処理後、ステップ8200(図20参照)において、第1増コマンドの受信か否かが判定される。現段階において、ステップ5121(図13参照)にて主制御装置300から出力された第1増コマンドが演出制御部400bにより受信されていれば、当該ステップ8200においてYESと判定される。
これに伴い、次のステップ8210において、第1副特別図柄変動保留表示器の増点灯駆動処理がなされる。すると、ステップ5121(図13参照)にて出力済みの第1増コマンドに基づき、ステップ5031(図12参照)における保留数のうち第1特別図柄変動保留数に「1」加算してなる第1特別図柄変動保留数が第1副特別図柄変動保留表示器170により表示される。
例えば、ステップ5031(図12参照)における保留数のうち第1特別図柄変動保留数が「1」であれば、第1特別図柄変動保留数が「2」(左右両側保留発光ダイオード172が共に点灯することに対応)として、第1副特別図柄変動保留表示器170により表示される。これにより、第1副特別図柄変動保留表示器170の表示内容である第1特別図柄変動保留数が、上述した給電復帰後、初めて、正常な値になったことが、遊技者により視認され得る。
一方、ステップ8200における判定がNOとなる場合には、次のステップ8300において、第2増コマンドの受信か否かが判定される。現段階において、ステップ5121(図13参照)にて主制御装置300から出力された第2増コマンドが演出制御部400bにより受信されていれば、当該ステップ8300においてYESと判定される。
これに伴い、次のステップ8310において、第2副特別図柄変動保留表示器の増点灯駆動処理がなされる。ここでは、ステップ5121(図13参照)にて出力済みの第2増コマンドに基づき、ステップ5031(図12参照)における保留数のうち第2特別図柄変動保留数に「1」加算された値である第2副特別図柄変動保留数が第2副特別図柄変動保留表示器180により表示される。
例えば、ステップ5031(図12参照)における保留数のうち第2特別図柄変動保留数が「1」であれば、第2特別図柄変動保留数が「2」(左右両側保留発光ダイオード182が共に点灯することに対応)として、第2副特別図柄変動保留表示器180により表示される。これにより、第2副特別図柄変動保留表示器180の表示内容である第2特別図柄変動保留数が、上述した給電復帰後、初めて、正常な値になったことが、遊技者により視認され得る。
一方、ステップ8300における判定がNOとなる場合には、次のステップ8400において、第3増コマンドの受信か否かが判定される。現段階において、ステップ5131(図13参照)にて主制御装置300から出力された第3増コマンドが演出制御部400bにより受信されていれば、当該ステップ8400においてYESと判定される。
これに伴い、ステップ8410において副普通図柄変動保留表示器の増点灯駆動処理がなされる。ここでは、ステップ5131(図13参照)にて出力済みの第3増コマンドに基づき、ステップ5031(図12参照)における保留数のうち普通図柄変動保留数に「1」加算された値である普通図柄変動保留数が副普通図柄変動保留表示器190により表示される。
例えば、ステップ5031(図12参照)における保留数のうち普通図柄変動保留数が「1」であれば、普通図柄変動保留数が「2」(左右両側保留発光ダイオード192が共に点灯することに対応)として、副普通図柄変動保留表示器190により表示される。これにより、副普通図柄変動保留表示器190の表示内容である普通図柄変動保留数が、上述した給電復帰後、初めて、正常な値になったことが、遊技者により視認され得る。
また、上述したステップ8400においてNOと判定される場合には、次のステップ8500(図21参照)において、第1減コマンドの受信か否かが判定される。ここで、主制御装置300及び副制御装置400への直流電源DCからの給電復帰後、図10のステップ931〜ステップ933の処理がなされた場合には、第1減コマンドが、主制御装置300から副制御装置300に出力される(図6の出力処理ルーチン4000参照)。このため、ステップ8500における判定はYESとなる。
すると、次のステップ8510において、第1副特別図柄変動保留表示器の減点灯駆動処理がなされる、これに伴い、ステップ8500(図21参照)にて受信済みの第1減コマンドに基づき、ステップ5031(図12参照)における保留数のうち第1特別図柄変動保留数を「1」減算してなる第1特別図柄変動保留数が第1副特別図柄変動保留表示器170により表示される。
例えば、ステップ5031(図12参照)における保留数のうち第1特別図柄変動保留数が「4」であれば、第1特別図柄変動保留数が「3」(左側保留発光ダイオード172の点滅及び右側保留発光ダイオード172の点灯に対応)として、第1副特別図柄変動保留表示器170により表示される。これにより、第1副特別図柄変動保留表示器170の表示内容である第1特別図柄変動保留数が、上述した給電復帰後、初めて、正常な値になったことが、遊技者により視認され得る。
また、ステップ8500における判定がNOとなる場合には、次のステップ8600において、第2減コマンドの受信か否かが判定される。ここで、主制御装置300及び副制御装置400への直流電源DCからの給電復帰後、図10のステップ941〜ステップ943の処理がなされた場合には、第1減コマンドが、主制御装置300から副制御装置400に出力される(図6の出力処理ルーチン4000参照)。このため、ステップ8600における判定はYESとなる。
すると、次のステップ8610において、第2副特別図柄変動保留表示器の減点灯駆動処理がなされる、これに伴い、ステップ8600(図21参照)にて受信済みの第2減コマンドに基づき、ステップ5031(図12参照)における保留数のうち第2特別図柄変動保留数を「1」減算してなる第2特別図柄変動保留数が第2副特別図柄変動保留表示器180により表示される。
例えば、ステップ5031(図12参照)における保留数のうち第2特別図柄変動保留数が「4」であれば、第2特別図柄変動保留数が「3」(左側保留発光ダイオード182の点滅及び右側保留発光ダイオード182の点灯に対応)として、第2副特別図柄変動保留表示器180により表示される。これにより、第2副特別図柄変動保留表示器180の表示内容である第2特別図柄変動保留数が、上述した給電復帰後、初めて、正常な値になったことが、遊技者により視認され得る。
また、ステップ8600における判定がNOとなる場合には、次のステップ8700において、第3減コマンドの受信か否かが判定される。ここで、主制御装置300及び副制御装置400への直流電源DCからの給電復帰後、図11のステップ1210〜ステップ1212の処理がなされた場合には、第3減コマンドが、主制御装置300から副制御装置300に出力される(図6の出力処理ルーチン4000参照)。このため、ステップ8700における判定はYESとなる。
すると、次のステップ8710において、副普通図柄変動保留表示器の減点灯駆動処理がなされる。これに伴い、ステップ8700(図21参照)にて受信済みの第3減コマンドに基づき、ステップ5031(図12参照)における保留数のうち普通図柄変動保留数を「1」減算してなる普通図柄変動保留数が副普通図柄変動保留表示器190により表示される。
例えば、ステップ5031(図12参照)における保留数のうち普通図柄変動保留数が「4」であれば、普通図柄変動保留数が「3」(左側保留発光ダイオード192の点滅及び右側保留発光ダイオード192の点灯に対応)として、副普通図柄変動保留表示器190により表示される。これにより、副普通図柄変動保留表示器190の表示内容である副普通図柄変動保留数が、上述した給電復帰後、初めて、正常な値になったことが、遊技者により視認され得る。
以上説明したように、本実施形態では、主制御装置300により駆動制御される第1主特別図柄変動保留表示器150、第2主特別図柄変動保留表示器160及び主普通図柄変動保留表示器140が、それぞれ、複数の保留発光ダイオードでもって構成されるとともに、副制御装置400の演出制御部400bにより駆動制御される第1副特別図柄変動保留表示器170、第2副特別図柄変動保留表示器180及び副普通図柄変動保留表示器190が、それぞれ、同様に、複数の保留発光ダイオードでもって構成されている。
このような前提において、当該パチンコ遊技機における直流電源DCの給電遮断(電断)が発生すると、主制御装置300、第1主特別図柄変動表示器150、第2主特別図柄変動保留表示器160及び主普通図柄変動表示器140、並びに副制御装置400、第1副特別図柄変動表示器170、第2副特別図柄変動保留表示器180及び副普通図柄変動表示器190に対する直流電源DCからの給電が遮断される。
このため、主制御装置300及び副制御装置400が、その作動を停止するとともに、第1主特別図柄変動表示器150、第2主特別図柄変動保留表示器160、主普通図柄変動表示器140、第1副特別図柄変動表示器170、第2副特別図柄変動保留表示器180及び副普通図柄変動表示器190も、その各表示を停止する。このとき、主制御装置300において、直流電源DCからの給電遮断直前における第1特別図柄変動数、第2特別図柄変動数及び普通図柄変動数は、バックアップメモリ390aによりバックアップされている(図12参照)ものの、副制御装置400では、第1特別図柄変動数、第2特別図柄変動数及び普通図柄変動数は、バックアップされていない。このため、副制御装置400に対する直流電源DCからの給電遮断でもって、当該副制御装置400においては、第1特別図柄変動数、第2特別図柄変動数及び普通図柄変動数が、消滅する。
従って、上述のように直流電源DCからの給電が遮断することにより、当該パチンコホール内において、少なくとも、主制御装置300、第1主特別図柄変動表示器150、第2主特別図柄変動保留表示器160、主普通図柄変動表示器140、副制御装置400、第1副特別図柄変動表示器170、第2副特別図柄変動保留表示器180及び副普通図柄変動表示器190に対する電源系統に異常が発生した旨、遊技者は認識し得る。
このような状態において、主制御装置300、第1主特別図柄変動表示器150、第2主特別図柄変動保留表示器160、主普通図柄変動表示器140、副制御装置400、第1副特別図柄変動表示器170、第2副特別図柄変動保留表示器180及び副普通図柄変動表示器190に対する直流電源DCからの給電が復帰すると、これら制御装置300、第1主特別図柄変動表示器150、第2主特別図柄変動保留表示器160、主普通図柄変動表示器140、副制御装置400、第1副特別図柄変動表示器170、第2副特別図柄変動保留表示器180及び副普通図柄変動表示器190は、それぞれ、作動状態に復帰する。
ここで、上述のように、直流電源DCからの給電遮断直前における第1特別図柄変動数、第2特別図柄変動数及び普通図柄変動数は、バックアップメモリ390aによりバックアップされているため、第1主特別図柄変動表示器150、第2主特別図柄変動保留表示器160及び主普通図柄変動表示器140は、その復帰作動の際、主制御装置300による制御のもと、それぞれ、バックアップデータである第1特別図柄変動数、第2特別図柄変動数及び普通図柄変動数を表示する。
一方、副制御装置400においては、直流電源DCからの給電遮断直前における第1特別図柄変動数、第2特別図柄変動数及び普通図柄変動数が、上述したように、バックアップされていない。このため、第1副特別図柄変動表示器170、第2副特別図柄変動保留表示器180及び副普通図柄変動表示器190は、復帰作動しても、第1特別図柄変動数、第2特別図柄変動数及び普通図柄変動数をリセット状態その他の初期状態で表示する。
従って、上述した直流電源DCからの給電復帰の際には、第1主特別図柄変動表示器150、第2主特別図柄変動保留表示器160及び主普通図柄変動表示器140の各表示内容だけが、給電遮断直前のバックアップデータでもって、正しく認識され得る。
また、上述のように、直流電源DCからの給電復帰後、特別図柄変動保留数及び普通図柄変動保留数が、増加或いは減少したときに、第1及び第2の副特別図柄表示器70、180及び副普通図柄表示器190が、当該増加或いは減少した特別図柄変動保留数及び普通図柄変動保留数を表示する。従って、このような段階になって、初めて、第1及び第2の副特別図柄表示器70、180及び副普通図柄表示器190の各表示内容が正常になったことが認識され得る。
なお、本発明の実施にあたり、上記実施形態に限ることなく、例えば、上記実施形態にて述べた発光ダイオードは、これに限ることなく、ランプや蛍光放電管等の瞬時点灯可能な素子であってもよい。
また、本発明の実施にあたり、上記実施形態では、主普通図柄変動保留表示器140、第1及び第2の主特別図柄変動保留表示器150及び160は、それぞれ、複数の発光ダイオードの点灯数でもって、普通図柄変動保留数及び特別図柄変動保留数を表示するようにしたが、これに代えて、主普通図柄変動保留表示器140、第1及び第2の主特別図柄変動保留表示器150及び160は、それぞれ、液晶表示器でもって、普通図柄変動保留数及び特別図柄変動保留数を具体的な数字にて表示するようにしてもよい。
また、第1及び第2の副特別図柄変動保留表示器170及び180並びに副普通図柄変動保留表示器190は、それぞれ、複数の発光ダイオードの点灯数でもって、特別図柄変動保留数及び普通図柄変動保留数を表示するようにしたが、これに代えて、第1及び第2の副特別図柄変動保留表示器170及び180並びに副普通図柄変動保留表示器190は、それぞれ、液晶表示器でもって、特別図柄変動保留数及び普通図柄変動保留数を具体的な数字にて表示するようにしてもよい。