JP2017098869A - ヘッドホン - Google Patents

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Yutaka Akino
裕 秋野
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Abstract

【課題】部品の交換を伴わずに側圧の微調整を可能としたヘッドホンを提供する。【解決手段】ヘッドホン1は、使用者の頭部に対応して湾曲する形状を有する板ばね60と、板ばね60の両端側にそれぞれ設けられ音源ユニットを収納する一対のハウジング2と、各ハウジングに取付けられたイヤーパッド3と、板ばね60の外側に配置され板ばね60の両端の距離を調整するための調整用部材61と、板ばね60の外側に配置され板ばねに対する調整用部材61の位置を調整する位置調整機構7と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、ヘッドホンに関する。
一般に、ヘッドホンは、音源ユニットがそれぞれ搭載された左右一対の筐体(ハウジング)の外側をヘッドバンドと呼ばれる板ばね内蔵の支持部材で結合し、かかるハウジングをユーザの両耳に挟み込むようにして保持させる構造となっている。
ヘッドホン使用時には、ヘッドホンを人体頭部に固定するために、ユーザの両耳近傍の頭部に「側圧」と呼ばれる力が加えられる。ヘッドホンの側圧は、一対のハウジングに設けられたイヤーパッドを圧縮する方向に働く力であり、JEITA RC−8141Bでは、左右イヤーパッド間に生じる力を測定することで側圧を測定する旨が規定されている。この側圧は、主に、ヘッドバンドに内蔵された板ばねの弾性力によって発生する。したがって、板ばねの弾性力が強い場合には、ヘッドホンを長時間使用していると、側圧によって頭部に痛みが生じる。
ヘッドホンの側圧を調整したい場合、例えばヘッドバンドの板ばねを塑性変形させる方法でも、ある程度の調整は可能である。しかしながら、このような方法では、側圧の微妙な調整を行うことは困難である。また、板ばねを一旦塑性変形させると元の湾曲状態に戻すことが困難になり、さらには板ばねを劣化ないし破損させる虞もある。
他方、ヘッドホンの側圧を変えることで、ユーザの耳から音源部までの距離も変化し、この場合、ヘッドホンの周波数応答特性などの音響特性も変化することになる。したがって、側圧を微調整する機構を設けることにより、音響特性をユーザの好みに合わせて微調整できるヘッドホンが実現されることになる。このような観点から、ヘッドホンにおいて側圧を微調整する機構の必要性ないし潜在的な需要は大きいものと考えられる。
側圧を変更可能とするヘッドホンとして、例えば以下のような発明が知られている。
特許文献1のヘッドホンは、形状記憶合金からなる円弧状のスタビライザーをヘッドバンドの近傍に装着し、かかるスタビライザーを交換することで側圧を変更できるようにしている。
特許文献2のヘッドホンは、ヘッドバンドの内側にヘッドホルダーを設け、使用時にヘッドホルダーの接触部がユーザの頭部に接触することで、ヘッドホンにかかる側圧を分散している。
特開2009−290621号公報 特開2011−114512号公報
特許文献1のヘッドホンでは、側圧を微調整するために形状等の異なる複数のスタビライザーを用意する必要がある。また、特許文献2のヘッドホンでは、ユーザの頭部にヘッドホルダーを接触させて側圧を分散させる方式であり、側圧を微調整する機構は設けられていない。
本発明は、部品の交換を伴わずに側圧の微調整を可能としたヘッドホンを提供することを目的とする。
本発明に係るヘッドホンは、使用者の頭部に対応して湾曲する形状を有する板ばねと、前記板ばねの両端側にそれぞれ設けられ音源ユニットを収納する一対のハウジングと、各ハウジングに取付けられたイヤーパッドと、前記板ばねの外側に配置され前記板ばねの両端の距離を調整するための調整用部材と、前記板ばねの外側に配置され前記板ばねに対する前記調整用部材の位置を調整する位置調整機構と、を備えることを最も主要な特徴とする。
本発明によれば、部品交換することなく側圧を微調整できるヘッドホンを提供することができる。
本発明の第1の実施形態によるヘッドホンの構成を示す正面図である。 ヘッドホンから板ばねと側圧調整用ばねを取り外した状態を示す正面図である。 図1のアジャスタ部の構成を説明するための拡大断面図である。 図1の取付部材を示す拡大平面図である。 本発明の第2の実施形態によるヘッドホンの構成を示す正面図である。 図5のアジャスタ部の構成を説明するための拡大断面図である。 側圧調整用部材を引っ張りコイルばねとした場合のスペーサの形状を説明する側面図である。
以下、本発明の実施形態によるヘッドホンを、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1に示す第1の実施形態のヘッドホン1は、一対のイヤーパッドでユーザの耳全体を覆うオーバーヘッド型のヘッドホンである。このヘッドホン1は、ハウジング2、ハウジング2に装着されるリング状のイヤーパッド3、ハウジング2を回動可能に支持するハンガー4、ハンガー4を支持する支持部材5をそれぞれ一対備える。また、ヘッドホン1は、側圧を微調整するためのアジャスタ部7を一対備える。これら各部は、使用者の頭部に掛け渡されるヘッドバンド6の両端側に配置される。
上記の一対の各部品は相互に同等の構成であるため、以下は特記しない限り、片方(図1の左側)の構成についてのみ説明する。なお、図1では、ハウジングを支持する部位が幾分模式的に描かれており、信号コードなどの本発明に直接関係しない部分の図示は省略されている。
ハウジング2は、カップ状に形成され、音源ユニットすなわち電気音響変換器としてのスピーカを内部に収納する。ハウジング2において、スピーカからの音声が出力される放音側には、フランジ部21が形成されている。ハウジング2には、後述するハンガー4により回転可能に支持されるための軸受孔22が前後に一対形成されている。
イヤーパッド3は、略リング状の外形を備えた弾性体であり、ハウジング2のフランジ部21に装着されている。イヤーパッド3は、ユーザの耳を覆うことができる外形および厚みを有し、この例では上下すなわち縦方向の径が大きい長円のリング状をなしている。
ハンガー4は、後述する支持部材5に取付けられる基部41と、かかる基部41から二股状に分岐したアーム部42とを有する。例えば、ハウジング2を支持するアーム部42の先端側が「L」字状に屈曲し、かかる先端部がハウジング2の軸受孔22にそれぞれ挿入されることで、アーム部42はハウジング2を図1の矢印AB方向に回転可能に支持する。
ヘッドバンド6は、ユーザの頭部に対応したアーチ状ないし円弧状の形状を有する。かかるヘッドバンド6は、板ばね60を主要部材として備える。
板ばね60は、使用者の頭部に対応して湾曲する形状とされ、アーチ状の外形を有する弾性体である。以下、板ばね60のユーザの頭部に対峙する面側を内側と称し、その反対面側を外側と称する。図1に示すように、板ばね60の内側の端部は支持部材5と結合される。板ばね60の外側の端部は、後述するアジャスタ部7の固定部材71と結合される。
図1では、簡明化のため、ハンガー4の基部41が支持部材5に対して固定された例を示している。他の例として、使用時のヘッドバンド6とユーザの頭部との間隔を調整するため、ハンガー4の基部41が支持部材5に対して相対移動可能な接続構造とすることもできる。
本実施形態のヘッドホン1は、装着時に板ばね60により発生する側圧を調整するための側圧調整機構を有する。以下、側圧調整機構について詳述する。
ヘッドホン1は、側圧調整機構として、板ばね60の外側に設けられる側圧調整用部材61と、板ばね60と側圧調整用部材61との間に配置されるスペーサ62と、板ばね60に対する側圧調整用部材61の位置を調整するためのアジャスタ部7とを備える。
側圧調整用部材61は、板ばね60の両端の距離を調整することにより側圧を微調整するための部材である。側圧調整用部材61は、本実施形態では弾性体であり、この例では板ばねを用いている。以下、かかる板ばねと、ヘッドバンド6の主要部である上述の板ばね60とを区別するため、「側圧調整用部材」を「側圧調整用ばね」とも称する。図2に、ヘッドホン1から取り外した状態の板ばね60と側圧調整用ばね61を並べて示す。図2から分かるように、板ばね60及び側圧調整用ばね61は、どちらもアーチ状に湾曲しているが、側圧調整用ばね61は板ばね60よりも湾曲度が小さい。したがって、側圧調整用ばね61は、ヘッドホン1に取り付けられることにより、板ばね60の両端部間の距離(図2のW0)を大きくする機能、及び、板ばね60の弾性力を弱める機能を有する。
側圧調整用ばね61の長尺方向の長さ(図2のL1)は、板ばね60の長尺方向の長さと略同一である。但し、かかる構成に制限されるものではなく、例えば側圧調整用ばね61の方が長い構成、あるいはこの逆の構成とすることもできる。側圧調整用ばね61の上記長さと直交する幅及び厚みも板ばね60と同一であるが、同様に、かかる構成に制限されない。
板ばね60と側圧調整用ばね61との間には、スペーサ62が配置される。本実施形態のスペーサ62は半球状の部材であり、その平面部が板ばね60の外側の面に取り付けられている。スペーサ62は、例えば合成樹脂材からなり、板ばね60の外側の面に複数個(この例では9個)接着されて板ばね60に固定されている。図の例では、スペーサ62は9個配置されているが、スペーサ62の配置数は任意である。
このように、板ばね60と側圧調整用ばね61との間にスペーサ62が介在することにより、これら各ばね60,61が接触、干渉して異音(ノイズ)を発生するなどの問題を防ぐことができる。また、本実施形態では、スペーサ62の形状を半球状としており、側圧調整用ばね61がスペーサ62の球面に当接するので、後述の側圧調整時において側圧調整用ばね61がスペーサ62に対して滑らかにスライド移動する。
かくして、板ばね60の外側にスペーサ62を介して側圧調整用ばね61を配置して各ばね60,61をヘッドホンに一体に取り付けることで、側圧調整用ばね61の弾性力により板ばね60の両端を外側に広げようとする力が働く。すなわち、側圧調整用ばね61が取り付けられていない状態では、板ばね60の両端部間の距離は、図2に示すようにW0である。これに対して、スペーサ62及び側圧調整用ばね61が取り付けられると、板ばね60の両端部間の距離は、側圧調整用ばね61の弾性力によってW1に広げられ、各ばね60,61の弾性力が釣り合った値となる。
なお、意匠的観点から、ヘッドバンド6として、各ばね60,61を外装材で覆う構成としてもよい。
次に、図3及び図4を参照して、側圧および板ばね60の両端部間の距離(W)を調整するためのアジャスタ部7の構成を説明する。
アジャスタ部7は、板ばね60の外側に配置され板ばね60に対する側圧調整用ばね61の位置を調整する位置調整機構である。本実施形態では、アジャスタ部7は、板ばね60に結合される固定部材71と、ユーザにより操作される回転部材72と、側圧調整用ばね61に結合される取付部材73とを有する。
固定部材71は、半円柱状すなわち円柱を軸方向に切り欠いた外形を有する。平面視での固定部材71の中央部には、ねじ孔711が形成されている。固定部材71は、平面をなす側面部の上側が板ばね60の外側面に固着され、側面部の下側が上述の支持部材5に固着されている。
回転部材72は、ツマミ付きねじの先端にフランジ部を設けた構成となっている。すなわち、回転部材72は、固定部材71のねじ孔711と螺合するねじ溝が形成されたねじ部721を有する。図示のように、ねじ部721の長さは、固定部材71のねじ孔711の長手方向のサイズよりも長い。回転部材72の一端側すなわち下端には、ユーザが回転操作する操作部としてのツマミ722が形成されている。この実施形態において、ツマミ722は平面円形の形状を有し、その側面に溝が設けられている。ツマミ722の他の形状として、例えば平面多角形状としたり、棒状の形状とすることもできる。
ツマミ722が回転操作されることによって、ねじ部721は一体に回転する。そのため、かかる構成を有する回転部材72は、固定部材71に対して相対移動する。すなわち、ねじ部721が回転することにより、ねじ部721は該回転方向と直交する方向である上下方向に移動する。
回転部材72の他端側すなわち上端部は、後述の取付部材73に相対回転自在に結合される。取付部材73から抜けないようにするため、回転部材72の上端にはフランジ部723が設けられている。かかるフランジ部723は、例えばナットをねじ込んでねじ部721に溶接したり、合成樹脂などのリング状の部材をねじ込んで接着するなどにより、ねじ部721の先端に設けることができる。
取付部材73は、図4に示すように、略カップ状であり、その中央に回転部材72のねじ部721が挿入される孔731が形成されている。また、取付部材73は、側圧調整用ばね61の端部611に結合される溝732を備えている。
本実施形態では、ツマミ722の時計方向への回転よって、ねじ部721は固定部材71に進入し、取付部材73は上昇する。逆に、ツマミ722の反時計方向への回転によって、取付部材73は下降する。
かかる構成のアジャスタ部7でヘッドホンの側圧を調整する場合、以下のような操作が行われる。
ヘッドホンの側圧を弱くしたい場合、各ばね60,61との相対関係において、板ばね60の弾性力が弱められる或いは側圧調整用ばね61の弾性力が強められるように側圧調整用ばね61を移動させる方向にツマミ722が回転させられる。
具体的には、側圧を弱くしたい場合、ツマミ722は反時計方向に回転させられる。かかる操作により、取付部材73とともに側圧調整用ばね61の端部が下降し、側圧調整用ばね61の変形度が大きくなる。かかる動作により、側圧調整用ばね61の弾性力が相対的に強められ、図5に示す板ばね60の両端部間の距離W1の値が大きくなる。板ばね60の両端部間の距離が大きくなると、一対のハウジング2,2間の距離も大きくなるので、ヘッドホン装着時にイヤーパッド3を通じてユーザの頭部にかかる側圧が低くなる。すなわち、ユーザの耳から音源ユニット(スピーカ)までの距離も大きくなる。
他方、ヘッドホンの側圧を強くしたい場合、各ばね60,61との相対関係において、板ばね60の弾性力が強められる或いは側圧調整用ばね61の弾性力が弱められるように側圧調整用ばね61を移動させる方向にツマミ722が回転させられる。
具体的には、側圧を強くしたい場合、ツマミ722は時計方向に回転させられる。かかる操作により、取付部材73とともに側圧調整用ばね61の端部が上昇する。かかる動作により、板ばね60の弾性力が相対的に強められ、図5に示す板ばね60の両端部間の距離W1の値が小さくなる。板ばね60の両端部間の距離が小さくなると、一対のハウジング2,2間の距離も小さくなるので、ヘッドホン装着時にイヤーパッド3を通じてユーザの頭部にかかる側圧が高くなる。すなわち、ユーザの耳から音源ユニット(スピーカ)までの距離も小さくなる。
このように、本実施形態のヘッドホン1によれば、板ばね60の両端部間ひいてはハウジング2,2間の距離が調整可能になる。そのため、装着時の側圧をユーザが自ら微調整でき、装着時の苦痛や長時間の装着による頭部の痛みの発生を防止ないし軽減することができる。また、かかる調整によって、イヤーパッド3による密閉が適切な状態になり、音響特性も適切な状態になる。さらには、かかる調整によって、ヘッドホン1の周波数応答特性などの音響特性をユーザの好みに応じて微調整することが可能になる。
また、本実施形態のヘッドホンでは、部品の交換を伴わずに側圧が微調整できるので、部品管理の手間や部品紛失などの問題が発生しない。さらに、側圧を調整するための各部品が板ばね60の外側に設けられているので、調整作業が容易であり、ヘッドホン装着中に側圧調整のための各部品がユーザに接触することもない。
なお、上述した図1の例では、アジャスタ部7を左右両側に設ける構成としたが、アジャスタ部7を左右のいずれか一方だけに設ける構成としてもよい。
(第2実施形態)
本発明を適用したヘッドホンの第2の実施形態を図5及び図6を参照して説明する。以下、上述した第1の実施形態と同一の箇所には同一符号を付し、その説明を省略する。
図5に示すように、第2の実施形態のヘッドホン1Aは、図1のヘッドホン1と比較して分かるように、ヘッドバンド6の長手方向中央に追加のアジャスタ部8を備えている。以下、上述したアジャスタ部7と明確に区別するために、アジャスタ部8を「第2アジャスタ部8」と称する。
第2アジャスタ部8は、図6に示すように、板ばね60に結合される固定部材81と、ユーザにより操作される回転部材82とを有する。
固定部材81は、円柱状の外形を有し、その底面は板ばね60の外側面に固着されている。平面視での固定部材81の中央部にねじ孔811が形成されている。
回転部材82は、ツマミ付きねじの中間部にフランジ部を設けた構成となっている。すなわち、回転部材82は、固定部材81のねじ孔811と螺合するねじ溝が形成されたねじ部821を有し、ねじ部821の基端側にはユーザが回転操作するためのツマミ822が形成されている。ツマミ822は、平面円形の形状を有し、その側面には溝が設けられている。ツマミ822の他の形状として、例えば平面多角形状としたり、棒状の形状とすることもできる。
ねじ部821は、側圧調整用ばね61に設けられた孔612に通されることで、側圧調整用ばね61に相対回転自在に結合される。側圧調整用ばね61の位置を変位させるため、ねじ部821の中間部にはフランジ部823が設けられている。ねじ部821の先端からフランジ部823までの長さは、固定部材81のねじ孔811の深さと略同一となっている。かかるフランジ部823は、例えば、側圧調整用ばね61の孔612にねじ部821を通した後でナットをねじ込んでねじ部821に溶接したり、合成樹脂などのリング状の部材をねじ込んで接着するなどにより、ねじ部821に設けることができる。フランジ部823の上面は、側圧調整用ばね61の弾性力によって、側圧調整用ばね61の下面に当接する。
かかる構成の第2アジャスタ部8でヘッドホンの側圧を調整する場合、以下のような操作が行われる。
ヘッドホンの側圧を弱くしたい場合、各ばね60,61との相対関係において、板ばね60の弾性力が弱められる或いは側圧調整用ばね61の弾性力が強められるように側圧調整用ばね61を移動させる方向にツマミ822が回転させられる。
具体的には、側圧を弱くしたい場合、ツマミ822を反時計方向に回転させる操作が行われる。かかる操作により、回転部材82とともに、フランジ部823の上面に当接している側圧調整用ばね61が上昇する。かかる動作により、側圧調整用ばね61の両端部に板ばね60の両端を外側に広げる力が発生し、板ばね60の弾性力が相対的に弱められるので、板ばね60の両端部間の距離(図5のW1)が広がる。
他方、側圧を強くしたい場合、ツマミ822を時計方向に回転させる操作が行われる。かかる操作により、回転部材82とともに側圧調整用ばね61の中央部が下降する。かかる動作により、側圧調整用ばね61の弾性力が弱められ、板ばね60の弾性力が相対的に強められるので、板ばね60の両端部間の距離(図5のW1)が狭くなる。
第2の実施形態の第2アジャスタ部8によれば、第1の実施形態と同様に、板ばね60の両端部間ひいてはハウジング2,2間の距離を調整できる。そのため、装着時の側圧をユーザが自ら微調整でき、装着時の苦痛や長時間の装着による頭部の痛みの発生を防止ないし軽減することができる。また、かかる調整によって、イヤーパッド3による密閉が適切な状態になり、音響特性も適切な状態になる。さらには、かかる調整によって、ヘッドホン1の感度及び周波数応答特性をユーザの好みに応じて微調整することができる。
また、第2の実施形態のヘッドホンも、部品の交換を伴わずに側圧を微調整できるので、部品管理の手間や部品紛失などの問題が発生しない。さらに、側圧を調整するための各部品が板ばね60の外側に設けられているので、調整作業が容易であり、ヘッドホン装着中に側圧調整のための各部品がユーザに接触することもない。
なお、上述した図5の例では、一対のアジャスタ部7及び第2アジャスタ部8を設ける構成とした。これに対し、アジャスタ部7を設けない構成としてもよい。アジャスタ部7を設けない場合には、側圧調整用ばね61の内面の端部を板ばね60の外面の端部に対して固定する構成とすればよい。
(側圧調整用部材の変形例)
上述の各実施形態では、側圧調整用部材として、板ばね60の形状に対応した形状を有する板ばね(第2の板ばね)を用いた。側圧調整用部材としては他にも種々の部材を用いることができる。例えば、側圧調整用部材として、コイルばねやゴム材など、部材の長さが伸縮する各種の弾性部材を用いることができる。さらには、側圧調整用部材として、例えばワイヤーなどの部材を用いることもできる。
側圧調整用部材として板ばね以外の部材を用いる場合、かかる部材の形状に応じてスペーサ62の形状を適宜変更することが好ましい。第1実施形態の変形例として、側圧調整用部材として引っ張りコイルばねを用いた場合を図7に示す。図7に示すスペーサ62Aは、引っ張りコイルばね61Aの外形形状に対応した円弧状の凹面621を有する。
側圧調整用部材として引っ張りコイルばね61Aを用いる場合、引っ張りコイルばね61Aの端部を取付部材73の溝732に取り付け、引っ張りコイルばね61Aを適度に伸ばす即ち変形させた状態で使用する。すなわち、引っ張りコイルばね61Aが取り付けられると、板ばね60の両端部間の距離は、引っ張りコイルばね61Aの弾性力によってW1に広げられ(図1参照)、各ばね60,61Aの弾性力が釣り合った値となる。また、ヘッドホンの側圧を調整する場合、以下のように操作する。
ヘッドホンの側圧を弱くしたい場合、各ばね60,61との相対関係において、板ばね60の弾性力が弱められる或いは引っ張りコイルばね61Aの弾性力が強められるように側圧調整用ばね61を移動させる方向にツマミ722が回転させられる。
具体的には、側圧を弱くしたい場合、ツマミ722を反時計方向に回転させる操作が行われる。かかる操作により、取付部材73とともに引っ張りコイルばね61Aの端部が下降し、引っ張りコイルばね61Aの変形度が大きくなる。かかる動作により、引っ張りコイルばね61Aの弾性力が強められ、板ばね60の両端部間の距離が広くなる。
他方、ヘッドホンの側圧を強くしたい場合、各ばね60,61との相対関係において、板ばね60の弾性力が強められる或いは側圧調整用ばね61の弾性力が弱められるように側圧調整用ばね61を移動させる方向にツマミ722が回転させられる。
具体的には、側圧を強くしたい場合、ツマミ722を時計方向に回転させる操作が行われる。かかる操作により、取付部材73とともに引っ張りコイルばね61Aの端部が上昇する。かかる動作により、引っ張りコイルばね61Aの弾性力が弱くなり、板ばね60の弾性力が相対的に強められ、図5に示す板ばね60の両端部間の距離が狭くなる。
以上説明したように、本発明によれば、部品の交換を伴わずに側圧の微調整を可能としたヘッドホンを提供することが可能となる。
本発明のヘッドホンは、特許請求の範囲に記載した技術思想を逸脱しない範囲で設計変更可能である。例えば、スペーサ62の材質として、シリコンゴム等の弾性部材を用いることもできる。
1,1A ヘッドホン
2 ハウジング
3 イヤーパッド
4 ハンガー
6 ヘッドバンド
60 板ばね
61 側圧調整用部材
611 端部
612 孔
62 スペーサ
7 アジャスタ部(位置調整機構)
8 第2アジャスタ部
71,81 固定部材
711,811 ねじ孔
72,82 回転部材(操作用部材)
721,821 ねじ部
722,822 ツマミ(操作部)
723,823 フランジ部
73 取付部材
731 孔

Claims (10)

  1. 使用者の頭部に対応して湾曲する形状を有する板ばねと、
    前記板ばねの両端側にそれぞれ設けられ音源ユニットを収納する一対のハウジングと、
    各ハウジングに取付けられたイヤーパッドと、
    前記板ばねの外側に配置され前記板ばねの両端の距離を調整するための調整用部材と、
    前記板ばねの外側に配置され前記板ばねに対する前記調整用部材の位置を調整する位置調整機構と、
    を備えるヘッドホン。
  2. 前記位置調整機構は、
    前記板ばねの外側に固定される固定部材と、
    前記調整用部材に取り付けられ前記調整用部材に対して上下方向に相対移動する操作用部材と、を備える請求項1記載のヘッドホン。
  3. 前記固定部材にはねじ孔が設けられ、
    前記操作用部材は、前記固定部材のねじ孔にねじ込まれるねじ溝が形成されたねじ部を有し、該ねじ部が回転操作されると上下方向に移動して、前記調整用部材の位置を前記板ばねの上下方向に移動させる
    請求項2記載のヘッドホン。
  4. 前記位置調整機構は、前記板ばねの少なくとも一方の端部に配置されている請求項2または3に記載のヘッドホン。
  5. 前記操作用部材は、
    前記ねじ部の一端側に設けられ前記調整用部材の端部に取り付けられている取付部材と、
    前記ねじ部の他端側に一体に形成され使用者により回転操作される操作部と、を有し、
    前記取付部材は前記ねじ部に対して相対回転する
    請求項4記載のヘッドホン。
  6. 前記位置調整機構は、前記板ばねの長手方向における中央に配置されている請求項2又は記載のヘッドホン。
  7. 前記操作用部材は、
    前記ねじ部の一端側に設けられ前記調整用部材の長手方向における中央に取り付けられている取付部材と、
    前記ねじ部の他端側に一体に形成され使用者により操作される操作部と、
    前記ねじ部に設けられ前記調整用部材の下面に当接されるフランジ部と、
    を有する請求項6記載のヘッドホン。
  8. 前記板ばねと前記調整用部材との間には1以上のスペーサが介在されている
    請求項1乃至7のいずれかに記載のヘッドホン。
  9. 前記調整用部材は、前記板ばねの両端の距離を広げるように取り付けられている弾性部材である請求項1乃至8のいずれかに記載のヘッドホン。
  10. 前記弾性部材は、前記板ばねの形状に対応した形状を有する第2の板ばねである請求項9に記載のヘッドホン。
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