JP2017098466A - 回路基板およびこれを備える電子装置 - Google Patents

回路基板およびこれを備える電子装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 電気信号を良好に伝達できるとともに、搭載素子が有する性能を維持することができる回路基板およびこれを備える電子装置を提供する。
【解決手段】 本発明の回路基板10は、貫通孔1を有するセラミック基体2と、貫通孔1内に位置し、AgまたはCuが主成分である貫通導体3とを有する。そして、貫通導体3は、粒径が2μm以上の第1の粒子4と粒径が300nm以下の第2の粒子5とを含有し、第2の粒子5が、第1の粒子4同士の間および第1の粒子4と貫通孔1の内壁との間に存在するものである。
【選択図】 図2

Description

本発明は、回路基板およびこれを備える電子装置に関するものである。
周波数をフィルタリングする弾性表面波(SAW:Surface Acoustic Wave)フィルタが、携帯電話やスマートフォン等の移動体通信機器に使用されている。このSAWフィルタは通常、電子部品であるSAW素子を実装した回路基板をカバーにより封止した構造となっており、SAWフィルタ内部は真空状態となっている。
このような用途において使用される回路基板は、貫通孔を有する基体と、貫通孔内に位置する導体(以降、貫通導体と記載する)とからなり、この貫通導体がSAW素子と電気的に接合されている。そして、この貫通導体を介して、外部からSAW素子に電気信号が入力され、SAW素子から外部に電気信号が出力される。
この構成においては、貫通導体の気密性が十分でない場合、外部から水分や空気等が、貫通導体内を通って、SAWフィルタ内部へ侵入することで、SAW素子の性能が低下するおそれがある。そのため、貫通導体には高い気密性が必要とされている。
例えば、特許文献1には、貫通導体と貫通孔との間に樹脂を備える構成の回路基板が提案されている。
特開2012−15201号公報
近年、電子装置の薄型化および小型化に向けて、回路基板を構成する基体の厚みを薄くし、貫通孔の径を小さくする傾向にある。しかしながら、基体の厚みを薄くすれば、必然的に貫通孔の長さが短くなる。このように、貫通孔の長さが短くなれば、貫通導体の長さが短くなり、水分や空気等が貫通導体を通り抜け易くなる。それ故、今般において貫通導体には、より高い気密性が求められている。また、貫通孔の径が小さくなっても、貫通導体を介して電気信号を良好に伝達できるように、貫通導体には、電気抵抗が低いことが求められている。
本発明は、上記課題を解決すべく案出されたものであり、電気信号を良好に伝達できるとともに、搭載素子が有する性能を維持することができる回路基板およびこれを備える電子装置を提供するものである。
本発明の回路基板は、貫通孔を有するセラミック基体と、前記貫通孔内に位置し、AgまたはCuが主成分である貫通導体とを有する回路基板であり、前記貫通導体は、粒径が2μm以上の第1の粒子と粒径が300nm以下の第2の粒子とを含有し、該第2の粒子が、前記第1の粒子同士の間および前記第1の粒子と前記貫通孔の内壁との間に存在することを特徴とするものである。
また、本発明の電子装置は、上記回路基板と、該回路基板上に位置する金属部材と、該
金属部材上に位置する電子部品とを備えることを特徴とするものである。
本発明の回路基板は、電気信号を良好に伝達できるとともに、搭載素子が有する性能を維持することができる。
また、本発明の電子装置は、上記回路基板を備えるものであることから、長期間にわたって電子部品が保有する性能を発揮することができるため、高い信頼性を有する。
本実施形態の回路基板を備える電子装置の一例を示す断面図である。 図1に示すS部における拡大図である。
以下に本実施形態の回路基板およびこれを備える電子装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、本実施形態の回路基板を備える電子装置の一例について、図1を参照しながら説明する。
本実施形態の電子装置20は、回路基板10と、回路基板10上に位置する金属部材6と、金属部材6上に位置する電子部品7とを備えている。そして、回路基板10は、セラミック基体2と、セラミック基体2を厚み方向に貫通する貫通孔1と、貫通孔1内に位置する貫通導体3とを有している。ここで、金属部材6は、貫通孔1内に位置する貫通導体3と電気的に接合されている。
そして、図1においては、電子部品7と金属部材6との間に電気端子8を備え、回路基板10とケース11とが封止部材9を介して接合されている例を示している。
本実施形態の電子装置20は、本実施形態の回路基板10を備えている構成であることにより、長期間にわたって電子部品7が保有する性能を発揮することができるため、高い信頼性を有する。
ここで、電子部品7としては、例えば、水晶、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム等の圧電材料に配線層が形成されてなるSAW素子等の圧電素子を用いることができる。
また、セラミック基体2には、サファイア、酸化アルミニウム質セラミックス、酸化ジルコニウム質セラミックス、窒化珪素質セラミックス、窒化アルミニウム質セラミックス、またはムライト質セラミックスからなる基体を用いることができる。なお、酸化アルミニウム質セラミックスとは、酸化アルミニウムを主成分としたセラミックスであり、酸化アルミニウムを、セラミックスを構成する全成分100質量%のうち70質量%以上含有するものである。他のセラミックスについても同様である。
また、貫通導体3は、AgまたはCuを主成分とするものである。貫通導体3における主成分とは、貫通導体3を構成する全成分100質量%のうち90質量%以上含有する成分のことである。
また、金属部材6は、主成分がAg、Snのいずれかからなればよい。なお、ここでの主成分とは、金属部材6を構成する全成分100質量%のうち50質量%を超えて含有する成分のことである。このような金属部材6としては、例えばAg−Sn系のはんだが挙
げられる。
また、ケース11の材質は、特に限定されるものではないが、セラミック基体2と同じ材質であるか、コバールからなることが好ましい。そして、封止部材9は、セラミック基体2とケース11とを接合できればよく、ガラスや樹脂等であればよい。
なお、セラミック基体2に、金属部材6以外の非常に細い配線層(図示しない)を形成する場合には、セラミック基体2としてサファイアからなる基体を用いることが好ましい。これは、サファイアからなる基体は、表面の開気孔が少ないため、配線層を非常に細く形成することができるためである。
次に、本実施形態の回路基板を構成する貫通導体について、図1のS部の拡大図である図2を参照しながら説明する。
本実施形態の回路基板10を構成する貫通導体3は、上述したようにAgまたはCuを主成分とするものである。そして、図2に示すように、貫通導体3は、粒径が2μm以上の第1の粒子4と粒径が300nm以下の第2の粒子5とを含有し、第2の粒子5が、第1の粒子4同士の間および第1の粒子4と貫通孔1の内壁との間に存在する。なお、第1の粒子4および第2の粒子5は、AgまたはCuを主成分とする金属粒子である。このような構成を満たすことで、貫通導体3は、電気抵抗が低く、高い気密性を有する。このように、電気抵抗が低くなるのは、AgまたはCuを主成分とする粒径が大きい第1の粒子4が存在することによる。また、高い気密性を有するのは、隙間となる第1の粒子4同士の間および第1の粒子4と貫通孔1の内壁との間を粒径が小さい第2の粒子5で埋めていることによる。
これにより、本実施形態の回路基板10は、電気信号を良好に伝達できるとともに、搭載素子が有する性能を維持することができる。
そして、第1の粒子4および第2の粒子5は、副成分として、Zr、Ti、Mo、SnまたはZnのうち少なくとも1種を含有していてもよい。なお、第1の粒子4および第2の粒子5は、主成分とする金属が異なっていても構わないが、貫通導体3を緻密化させる観点からは、同一であることが好ましい。
ここで、第1の粒子4および第2の粒子5の存在の確認は、以下の方法で行なえばよい。まず、図2に示すような断面形状となるように、回路基板10を切断し、クロスセクションポリッシャー(CP)を用いて研磨することで研磨面を得る。次に、この研磨面を測定面とし、電子線マイクロアナライザー(EPMA)を用いて面分析を行なう。そして、面分析のカラーマッピングにより、AgまたはCuの存在が確認され、その存在位置において、他の領域よりも多くO(酸素)が存在していない粒子を、AgまたはCuが主成分である粒子とみなす。
次に、上述した面分析を行なった範囲と同じ箇所について走査型電子顕微鏡(SEM)で撮影した画像または写真を用いて、カラーマッピングの結果からみなした粒子の輪郭を黒く縁取る。次に、縁取りを行なった画像または写真を用いて、画像解析ソフト「A像くん」(登録商標、旭化成エンジニアリング(株)製、なお、以降に画像解析ソフト「A像くん」と記した場合、旭化成エンジニアリング(株)製の画像解析ソフトを示すものとする。)の粒子解析という手法を適用して画像解析することにより、粒子の粒径を算出する。そして、粒径が2μm以上の粒子が第1の粒子4であり、粒径が300nm以下の粒子が第2の粒子5である。なお、「A像くん」の解析条件としては、例えば粒子の明度を「暗」、2値化の方法を「自動」とすればよい。
また、貫通導体3において、第1の粒子4と第2の粒子5とにおける面積比は、98.5:1.5〜92.5:7.5であることが好ましい。なお、この面積比は、観察領域における第1の粒子4および第2の粒子5のそれぞれの面積を求め、各面積の合計から百分率を算出すればよい。
また、本実施形態の回路基板10は、第2の粒子5の周囲にC(炭素)を主成分とする第3の粒子が存在し、第3の粒子の占める面積が0.5面積%以上10面積%以下であることが好ましい。このように、第3の粒子が存在し、第3の粒子が占める面積が上記範囲内であるならば、貫通導体3の電気抵抗を高くすることなく、第2の粒子5の周囲に存在する微小な空隙を第3の粒子で埋めることができるため、貫通導体3の気密性がより高くなる。ここで、Cを主成分とする第3の粒子とは、第3の粒子を構成する全成分100質量%のうち、Cが60質量%以上を占めるものである。
また、第3の粒子の存在の確認については、以下の方法で行なえばよい。まず、図2に示すような断面形状となるように、回路基板10を切断し、CPを用いて研磨することで研磨面を得る。次に、この研磨面を測定面とし、EPMAを用いて面分析を行なう。そして、面分析のカラーマッピングにより、Cの存在が確認された位置を確認する。次に、上述した面分析を行なった範囲と同じ箇所についてSEMで撮影した画像または写真において、カラーマッピングの結果と照合された粒子を確認する。次に、この粒子の成分を、SEM付設のエネルギー分散型X線分析器(EDS)により測定する。そして、得られたCのピーク強度の半分の高さを超える他の元素のピークが無ければ、この粒子が第3の粒子である。なお、第3の粒子が占める面積は、第3の粒子の輪郭を黒く縁取りした画像または写真を用いて、画像解析ソフト「A像くん」の粒子解析という手法を適用して画像解析することにより、算出することができる。なお、ここで求められる面積は、観察領域における面積を100面積%とした場合の占有面積のことである。
また、本実施形態の回路基板10は、第2の粒子5が、貫通孔1の径の中心側よりも、貫通孔1の径の外周側に多く存在することが好ましい。貫通孔1の径の外周側である第1の粒子4と貫通孔1の内壁との間は、貫通孔1の径の中心側よりも大きな隙間が生じやすいが、第2の粒子5が、貫通孔1の径の外周側に多く存在するときには、第2の粒子5によって大きな隙間が埋められているため、貫通導体3の気密性がより高まる。
図2に示すS部の拡大図が貫通孔1の中心軸(図示せず)を通る断面であるとき、横方向に確認されるのが貫通孔1の直径であり、中心軸から内壁までが半径であり、中心軸から半径の2/3以内に収まる部分が、貫通導体3における貫通孔1の径の中心側であり、それ以外が貫通孔1の径の外周側である。例えば、貫通孔1の直径が70μmである場合は、貫通導体3のうち貫通孔1の径の中心側とは、貫通孔1の径の中心軸から半径23μmの円に収まる部分であり、それ以外が、貫通孔1の径の外周側となる。
ここで、第2の粒子5が、貫通孔1の径の中心側よりも、貫通孔1の径の外周側に多く存在することの確認は、以下の方法で行なえばよい。まず、図2に示すような断面形状となるように、回路基板10を切断し、CPを用いて研磨することで研磨面を得る。次に、この研磨面を測定面とし、この測定面のうちで、貫通孔1の径の中心側および貫通孔1の径の外周側のそれぞれにおいて、SEMを用いて1000〜5000倍の倍率で観察する。具体的には、面積が400μm(例えば、横方向の長さが20μm、縦方向の長さが20μm)となる範囲を撮影する。そして、上述した第2の粒子5の存在の確認のときと同じ方法により、第2の粒子5の存在を確認し、それぞれの観察領域における第2の粒子5の個数を比較すればよい。
また、本実施形態の回路基板10は、貫通導体3が、SnまたはCuの酸化物を含有することが好ましい。ここで、Snの酸化物とは、SnOのことである。そして、Cuの酸化物とは、CuO、CuOのことである。このように、貫通導体3が、SnまたはCuの酸化物を含有していれば、貫通導体3となる金属ペーストを焼成させてなる貫通導体3において、焼成時の金属ペーストの体積収縮が小さいものとなるため、貫通孔1の内壁と貫通導体3との間の隙間を少なくすることができ、貫通導体3の気密性が向上する。ここで、SnまたはCuの酸化物は、その粒径の大きさは、例えば、3μm以上10μm以下である。そして、気密性向上の観点からは、SnまたはCuの酸化物の占める面積が、2面積%以上8面積%以下であることから好ましい。
また、SnまたはCuの酸化物の存在の確認については、以下の方法で行なえばよい。まず、図2に示すような断面形状となるように、回路基板10を切断し、CPを用いて研磨することで研磨面を得る。次に、この研磨面を測定面とし、EPMAを用いて面分析を行なう。そして、面分析のカラーマッピングにより、SnまたはCuとOとが同じ箇所に存在する粒子が、SnまたはCuの酸化物である。なお、SnまたはCuの酸化物が占める面積は、上述した方法と同様に、SnまたはCuの酸化物の粒子の輪郭を黒く縁取りした画像または写真を用いて、画像解析ソフト「A像くん」を用いて算出すればよい。
また、本実施形態の回路基板10は、貫通導体3がガラスを含有し、ガラスの占める面積が0.4面積%以上4面積%以下であることが好ましい。ここで、ガラスとは、軟化点が450℃以上550℃以下である、SiO、Bi、BおよびZnOから選択される1種もしくは、これらの混合ガラスであればよい。このように、貫通導体3がガラスを上記範囲内で含有していれば、貫通導体3の電気抵抗を高くすることなく、貫通導体3内に存在する微小な空隙をガラスで埋めることができるため、貫通導体3の気密性が向上する。
ここで、ガラスが占める面積は、以下の方法で算出すればよい。まず、図2に示すような断面形状となるように、回路基板10を切断し、CPを用いて研磨することで研磨面を得る。次に、SEMを用いて観察し、付設のEDSにより、粒子の存在しない領域において、上述したガラス成分の存在を確認する。そして、数カ所この確認を行ない、ガラスが存在する領域の色調等を確認し、この領域をガラス領域とみなす。次に、SEMで撮影した画像または写真を用いて、ガラスが存在するとみなした領域を黒く塗りつぶし、この研磨面を測定面とし、画像解析ソフト「A像くん」を用いて算出すればよい。なお、面分析のカラーマッピングによっても算出することができる。
以下、本実施形態の回路基板10の製造方法の一例について説明する。
なお、ここでは、貫通導体3の主成分がAgである例を用いて説明する。
まず、セラミック基体2を準備し、貫通孔1を形成する。セラミック基体2に対して貫通孔1を形成する方法としては、ブラストまたはレーザーによる加工によって形成すればよい。
次に、貫通導体3を形成するための金属ペーストとして、金属ペーストAおよび金属ペーストBを準備する。
まず、金属ペーストAは、平均粒径が1μm以上のAg粉末と、有機ビヒクルとを含有している。そして、Ag粉末、有機ビヒクルの配合比としては、例えば、金属ペーストA100質量%のうち、有機ビヒクルを5質量%以上15質量%以下とし、残部をAg粉末とすればよい。ここで、有機ビヒクルとは、有機バインダを有機溶剤に溶解したものであ
り、例えば、有機バインダと有機溶剤との配合比は、20:1〜10:1の範囲内であればよい。
また、貫通導体3に、SnまたはCuの酸化物を含有させる場合には、Sn粉末またはCu粉末を、金属ペーストAに添加すればよい。
また、貫通導体3に、ガラスを含有させる場合には、ガラス粉末を、金属ペーストAに添加すればよい。なお、ガラス粉末としては、軟化点が450℃以上550℃以下となるように配合された、SiO、Bi、BおよびZnOから選択される1種もしくは、これらの混合ガラスを用いればよい。
次に、金属ペーストBは、平均粒径が200nm以下のAg金属錯体と、有機溶媒と、分散剤とを含有している。そして、Ag金属錯体、有機溶媒、分散剤の配合比としては、金属ペーストB100質量%のうち、Ag金属錯体を40質量%以上70質量%以下、有機溶媒を20質量%以上50質量%以下、分散剤を5質量%以上10質量%以下とすればよい。
そして、公知の印刷法により、金属ペーストAをセラミック基体2の貫通孔1に充填し、80℃以上150℃以下の温度で乾燥し、大気雰囲気中で400℃以上500℃以下の温度で6分以上30分以下保持して脱脂し、850℃以上900℃以下の最高温度で6分以上15分以下保持して熱処理する。この工程により、貫通孔1内に、Agを主成分とする第1の粒子4が形成される。なお、金属ペーストAとして、Ag粉末の代わりにCu粉末を用いた場合には、窒素雰囲気中で熱処理を行なえばよい。
次に、貫通孔1内に金属ペーストBを滴下することで、金属ペーストBを含浸させる。このとき、貫通孔1において、金属ペーストBを滴下する面とは反対側の面からの吸引を行なうことによって、金属ペーストBを含浸させやすくなり、製造時間を短縮することができる。
その後、大気雰囲気中で、150℃以上300℃以下の最高温度で30分以上120分以下保持して熱処理する。なお、金属ペーストBとして、Ag金属錯体の代わりにCu金属錯体を用いた場合には、窒素雰囲気中で熱処理をすればよい。以上により、第2の粒子5が、第1の粒子4同士の間および第1の粒子4と貫通孔1の内壁との間に存在した本実施形態の回路基板10が得られる。
なお、金属ペーストBの熱処理において、熱処理の最高温度を下げるか、または熱処理時間を短くすることで、貫通導体3において、Cを主成分とする第3の粒子の存在させることがきる。
また、吸引を行なう際に、吸引力が強すぎると貫通孔1の径の中心側に金属ペーストBが含浸しやすくなるため、吸引力を調整することによって、第2の粒子5を貫通孔1の径の外周側に多く存在させることができる。
以下、本発明の実施例を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
まず、厚み0.1mmの酸化アルミニウム質セラミックスからなるセラミック基体を準備した。そして、このセラミック基体に対して、レーザーにより直径が0.07mmの貫通孔を形成した。
次に、金属ペーストAを準備した。この金属ペーストAは、金属ペーストA100質量%のうち、平均粒径が1.6μmのAg粉末が90質量%、有機ビヒクルが10質量%となるように調整して作製した。ここで、有機ビヒクルは、有機バインダと有機溶剤とが15:1の配合比となるように、有機バインダとしてのエチルセルロースを有機溶剤としてのα-テルピネオールに溶解させたものを用いた。
次に、金属ペーストBを準備した。金属ペーストBは、金属ペーストB100質量%のうち、平均粒径が100nmのAg金属錯体を60質量%、有機溶剤としてのα−テルピネオールを35質量%、アニオン系の分散剤を5質量%となるように調整して作製した。
次に、公知の印刷法により、金属ペーストAをセラミック基体の貫通孔に充填し、120℃の温度で乾燥し、大気雰囲気中で450℃の温度で15分保持して脱脂し、850℃の最高温度で15分保持して熱処理を行なった。
次に、試料No.1以外の試料につき、貫通孔内に金属ペーストBを滴下し、貫通孔において、金属ペーストBを滴下する面とは反対側の面からの吸引を行なうことによって、金属ペーストBを含浸させた。その後、大気雰囲気中で、熱処理を行なうことで、各試料を作製した。
ここで、試料No.2〜7において、貫通孔内に充填する金属ペーストAおよび金属ペーストBの量は、第2の粒子の占める面積が表1に示す値となるように調整した。また、試料No.2〜7は、金属ペーストBを含浸させ後の熱処理において、第3の粒子の占める面積が表1に示す値となるように、最高温度および保持時間を調整した。
次に、各試料の貫通導体におけるリーク量を測定するため、JIS Z 2331−2006で規定する真空吹付け法(スプレー法)に準拠して、貫通導体におけるヘリウムガスのリーク量を常温で測定した。
また、各試料の貫通導体における比抵抗を測定するため、貫通孔内の貫通導体に電気抵抗測定器の端子を接触させ、10Vの電圧を加えることで貫通導体の比抵抗を測定した。
結果を表1に示す。
表1に示す結果から、第2の粒子を含有しない試料No.1と比べて、第2の粒子を含有する試料No.2は、リーク量が2桁程小さく、貫通導体の気密性が優れていることが
分かった。また、第3の粒子を含有するとともに、第3の粒子の占める面積が0.5面積%以上10面積%以下である試料No.4〜6は、リーク量が5.4×10−8Pa・m/sec以下であるとともに、比抵抗が3.4μΩ・cm以下であることから、貫通導体の電気抵抗を低く維持しつつ、より優れた気密性を有することが分かった。
次に、貫通孔の径の中心側と貫通孔の径の外周側で第2の粒子の含有量を異ならせた試料を作製し、リーク量および比抵抗を評価した。試料No.9の作製方法としては、吸引を行なう際に、吸引力を弱くしたこと以外は実施例1の試料No.5の作製方法と同様の方法により作製した。なお、試料Nо.8は実施例1の試料Nо.5と同じ試料である。
そして、実施例1と同様に、リーク量および比抵抗の測定を行なった。
その後、各試料において、第2の粒子が貫通孔の径の中心側または外周側のどちらの方に多く存在するかを調べた。まず。図2に示すような断面形状となるように、各試料を切断し、CPを用いて研磨することで研磨面を得た。次に、この研磨面を測定面とし、この測定面のうちで、貫通孔の径の中心側および貫通孔の径の外周側のそれぞれにおいて、SEMを用いて5000倍の倍率で、面積が400μm(横方向の長さが20μm、縦方向の長さが20μm)となる範囲について、EPMAを用いて面分析を行なった。そして、面分析のカラーマッピングにより、第2の粒子の存在を確認し、面分析を行なった範囲と同じ箇所についてSEMで撮影した写真と照合して、第2の粒子の個数を数えて、その数を比較した。
結果を表2に示す。
表2に示す結果から、試料No.8に比べて試料No.9は、比抵抗の値は同じであるものの、リーク量が5.4×10−8Pa・m/secと小さかった。このことから、第2の粒子が、貫通孔の径の中心側よりも、貫通孔の径の外周側に多く存在することで、より貫通導体の気密性が高まることが分かった。
次に、SnまたはCuの酸化物を含有させた試料を作製し、リーク量および比抵抗を評価した。試料No.11の作製方法としては、金属ペーストAに、金属ペーストA100質量%に対して、Sn粉末を0.8質量%添加したこと以外は実施例1の試料No.5の作製方法と同様の方法により作製した。また、試料No.12の作製方法としては、金属ペーストAに、金属ペーストA100質量%に対して、Cu粉末を0.8質量%添加したこと以外は実施例1の試料No.5の作製方法と同様の方法により作製した。なお、試料Nо.10は実施例1の試料Nо.5と同じ試料である。
そして、実施例1と同様に、リーク量および比抵抗の測定を行なった。
その後、各試料において、貫通導体がSnまたはCuの酸化物を含有するか否かを調べ
た。まず、図2に示すような断面形状となるように、各試料を切断し、CPを用いて研磨することで研磨面を得た。次に、この研磨面を測定面とし、EPMAを用いて面分析を行ない、面分析のカラーマッピングにより、SnまたはCuとOとが同じ箇所に存在する領域があるか否かを確認し、同じ箇所に存在する領域がある場合を、SnまたはCuの酸化物を含有するとした。
結果を表3に示す。
表3に示す結果から、試料No.10に比べて、試料No.11および12は、比抵抗の値が少し大きいものの、リーク量が2.6×10−9Pa・m/sec以下と小さかった。このことから、貫通導体がSnまたはCuの酸化物を含有することで、より貫通孔の気密性を高められることが分かった。
次に、貫通導体において、ガラスの占める面積を異ならせた試料を作製し、リーク量および比抵抗を評価した。試料No.14〜17の作製方法としては、貫通導体においてガラスの占める面積が表4の値となるように、金属ペーストAにガラス粉末を添加した以外は実施例1の試料No.5の作製方法と同様の方法により作製した。なお、試料Nо.13は実施例1の試料Nо.5と同じ試料である。
そして、実施例1と同様に、リーク量および比抵抗の測定を行なった。
結果を表4に示す。
表4に示す結果から、試料No.14〜16は、比抵抗が4μΩ・cm以下であるとともに、リーク量が2.1×10−9Pa・m/sec以下と小さかった。このことから、貫通導体がガラスを含有し、ガラスの占める面積が0.4面積%以上4面積%以下であれば、貫通導体の気密性を高められることが分かった。
1:貫通孔
2:セラミック基体
3:貫通導体
4:第1の粒子
5:第2の粒子
6:金属部材
7:電子部品
8:電気端子
9:封止部材
10:回路基板
11:ケース
20:電子装置

Claims (6)

  1. 貫通孔を有するセラミック基体と、前記貫通孔内に位置し、AgまたはCuが主成分である貫通導体とを有する回路基板であり、
    前記貫通導体は、粒径が2μm以上の第1の粒子と粒径が300nm以下の第2の粒子とを含有し、該第2の粒子が、前記第1の粒子同士の間および前記第1の粒子と前記貫通孔の内壁との間に存在することを特徴とする回路基板。
  2. 前記第2の粒子の周囲にCを主成分とする第3の粒子が存在し、前記第3の粒子の占める面積が0.5面積%以上10面積%以下であることを特徴とする請求項1に記載の回路基板。
  3. 前記第2の粒子は、前記貫通孔の径の中心側よりも、前記貫通孔の径の外周側に多く存在することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回路基板。
  4. 前記貫通導体は、SnまたはCuの酸化物を含有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の回路基板。
  5. 前記貫通導体は、ガラスを含有し、該ガラスの占める面積が0.4面積%以上4.0面積%以下であることを特徴とする請求項1乃至請求4のいずれかに記載の回路基板。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の回路基板と、該回路基板上に位置する金属部材と、該金属部材上に位置する電子部品とを備えることを特徴とする電子装置。
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