JP2017098250A - 自体巻回式組立線状ユニット - Google Patents

Abstract

【課題】巻回と積み重ねが可能で多様なケーブル整理ができる自体巻回式組立線状ユニットを提供すること。
【解決手段】中央連結部１１の上端に水平に設けられた左側連結部１２と、中央連結部１１の下端に水平に設けられた右側連結部１５を含み、左側連結部１２が垂直に下方向に延伸された左延伸部１３を備え、左側連結部１２及び中央連結部１１との三者の間に左連結空間１４が形成され、右側連結部１５が垂直に上方向に延伸された右延伸部１６を備え、右延伸部１６を左連結空間１４に嵌入可能であり、右延伸部１６と右側連結部１５及び中央連結部１１の三者間に、左延伸部１３を嵌入可能な右連結空間１７が形成される。
【選択図】図１

Description

本発明は、巻回と積み重ねが可能で多様なケーブル整理ができる自体巻回式組立線状ユニットに関する。

科学技術の進歩に伴い、電子製品は人々の生活向上に非常に大きな利便性をもたらしている一方で、デジタルカメラやタブレット、スマートフォンなどの電子製品に対する人々の依存度も高まっている。
人々は外出するときに頻繁にこれら電子製品を持ち運び、随時使用できるようにしているが、データ伝送または充電の際に、これら電子製品は例えばＵＳＢケーブルやイヤホンケーブルなどの多くのケーブル材を必要とする。一般にケーブル材を収納する方法は、直接ケーブル材を何度も折り曲げて袋に入れたり、別途輪ゴムなどの拘束材を利用してケーブル材を束ねたりしている。

例えば、特許文献１には、使用者がケーブル材を独立した状態で収納でき、従来の絡まりやすいという問題が発生しないケーブル材収納装置が開示されている。このケーブル材収納装置は、本体、収容区域、嵌合溝、突起部を含む。本体外側辺縁に溝部が設けられ、前記溝部は前記本体を一周している。前記収容区域は前記本体内側に設置され、かつ前記収容区域の辺縁に通口が設置され、前記通口が前記溝部と前記収容区域を連接している。前記嵌合溝は前記本体の一側に設置される。前記突起部は前記本体の別の一側に設置される。ケーブル材の一端が前記収容区域内に配置され、前記通口を通じて前記溝部へと進入され、前記溝部に沿って巻回される。この発明によりケーブル材を収納すると、各ケーブル材が他の物品と絡み合う状況が発生せず、かつ携帯と収納に便利であるという利点を備えている。

また、特許文献２にはモバイルバッテリーとＵＳＢケーブルが開示されている。これは、１つの角部にＵＳＢケーブルを連接するための連接部が設けられたモバイルバッテリーと、前端部にＵＳＢプラグを備えたＵＳＢケーブルを含み、前記ＵＳＢプラグの後端部に連接装置が連接され、前記連接装置の後端部に線体構造が設けられ、前記線体構造が伸縮可能であり、前記連接装置の大きさが前記連接部より若干大きく、線体構造が引っ張られないとき、前記連接装置がその大きさによって連接部に規制され、前記線体構造が鉄巻尺である。この設計により、別途充電ケーブルを携帯する必要がなく、携帯に便利な効果を備えている。

上述の先行技術はいずれもケーブル材の収納問題を解決することができ、ケーブル材を取り出して使用するとき、ケーブル材が乱雑に絡み、ケーブル整理に時間がかかる状況を回避できる。
しかしながら、収納装置または伸縮手段で収納の目的を達する等の技術は、いずれも使用者に別途ケーブル材を収納するための装置を携帯させることになり、ケーブル材収納の問題を効果的に解決できるものの、別途収納装置を携帯しなければならない負担を使用者に課すものであり、改良の必要がある。

台湾特許第Ｍ５０５４８９号明細書 台湾特許第Ｍ５０５１１６号明細書

本発明が解決しようとする課題は、巻回と積み重ねが可能で多様なケーブル整理ができる自体巻回式組立線状ユニットを提供することにある。

本発明の自体巻回式組立線状ユニットは、中央連結部と、前記中央連結部の上端に水平に設けられた左側連結部と、前記中央連結部の下端に水平に設けられた右側連結部を含み、前記左側連結部が垂直に下方向に延伸された左延伸部を備え、該左延伸部、前記左側連結部及び前記中央連結部の三者の間に左連結空間が形成され、前記右側連結部が垂直に上方向に延伸された右延伸部を備え、前記右延伸部を前記左連結空間に嵌入可能であり、かつ前記右延伸部と前記右側連結部及び前記中央連結部の三者間に、前記左延伸部を嵌入可能な右連結空間が形成される。

前記線状ユニットは、信号ケーブル、電源ケーブル、ネットワークケーブルまたは光ファイバーケーブルとしてもよい。
前記線状ユニット内に金属導体または非金属導体が収容されて被覆されていることがある。
前記線状ユニットが絶縁性と可撓性を備えた材質で構成されるとよい。
前記左（右）延伸部及び右（左）連結空間に凸状線及び凹状線がそれぞれ設けられることがある。
前記線状ユニットの両端にコネクタが増設されてもよい。

本発明によれば、前記左延伸部を前記右連結空間に嵌入させる、または前記右延伸部を前記左連結空間に嵌入させて、必要に応じて巻回または積み重ねてスタック状とする等のケーブル整理を達成することができる。

本発明の実施例を示す自体巻回式組立線状ユニットの斜視図である。 本発明の実施例を示す自体巻回式組立線状ユニットの複数を積み重ねてスタック状とした状態における斜視図である。 本発明の線状ユニットがＵＳＢ信号ケーブルである実施例を示す自体巻回式組立線状ユニットを積み重ねてスタック状とした状態における斜視図である。 本発明の他の実施例を示す複数の自体巻回式組立線状ユニットの一部を破断した分解斜視図である。 本発明の他の実施例を示す複数の自体巻回式組立線状ユニットの断面図である。 本発明の実施例を示す自体巻回式組立線状ユニットの二つを巻回及び積み重ねた状態における斜視図である。 本発明の実施例を示す自体巻回式組立線状ユニットの一つを巻回して積み重ねた状態における斜視図である。

以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図１は、本発明の自体巻回式組立線状ユニットの斜視図を示す。
図１に示すように、本発明の自体巻回式組立線状ユニット１は、信号ケーブル、電源ケーブル、ネットワークケーブルまたは光ファイバーケーブル等であり、線状ユニット１の内部は、実際の用途に応じて金属導体（例：銅線）または非金属導体（例：ガラス繊維等）が収容されて被覆され、かつ、線状ユニット１は、絶縁性で可撓性を備えた材質で構成されることをここで先に述べておく。

線状ユニット１は、中央連結部１１、中央連結部の上端に設置された左側連結部１２、及び中央連結部の下端に設置された右側連結部１５を含む。
図１のように、断面において、中央連結部１１が上下方向に延びるとき、左側連結部１２は中央連結部１１の上端に水平に結合され、具体的には、左側連結部１２は中央連結部１１の上半部の左壁面に水平に結合される。左側連結部１２は下方向に延伸された左延伸部１３を備え、左延伸部１３、左側連結部１２、中央連結部１１の三者間に左連結空間１４が形成される。つまり、左連結空間１４は左延伸部１３、左側連結部１２、中央連結部１１に包囲されて形成された空間である。

右側連結部１５は中央連結部１１の下半部の右壁面に結合される。右側連結部１５は上方向に延伸された右延伸部１６を備え、右延伸部１６、右側連結部１５、中央連結部１１の三者間に右連結空間１７が定義される。つまり、右連結空間１７は右延伸部１６、右側連結部１５、中央連結部１１に包囲されて形成された空間である。

図２と図３を参照して、自体巻回式組立線状ユニット１の操作方法を説明する。図２は、複数の線状ユニットを積み重ねてスタック状としたケーブル整理を示す。図３は、ＵＳＢ信号ケーブルである複数の線状ユニットを積み重ねてスタック状としたケーブル整理を示す。
自体巻回式組立線状ユニット１は、線状ユニット１と別の線状ユニット１’とを積み重ねてスタック状とすることができる。ここで言う別の「線状ユニット１’」は、その構造が線状ユニット１と同じであるため、説明を省略する。組立時は、別の線状ユニット１’の左延伸部１３を線状ユニット１の右連結空間１７に嵌入する。または、線状ユニット１の左延伸部１３を別の線状ユニット１’の右連結空間１７に嵌入してもよい。これにより、自体巻回式組立線状ユニット１を積み重ねて組み立て、スタック状としたケーブル整理を達成することができる。

さらに、線状ユニット１の両端には状況に応じてコネクタ２を増設してもよい。コネクタ２は実際の状況に応じて、ＵＳＢコネクタ、ＡＶコネクタ、ＨＤＭＩ（登録商標）コネクタ、ネットワーク信号コネクタ、テレビ信号コネクタ等とすることができる。

図６は、２つの線状ユニットを積み重ねてスタック状にすると共に巻回したケーブル整理を示す。図７は、単一の線状ユニットを巻回すると共に積み重ねてスタック状とするケーブル整理を示す。
線状ユニット１を単独で自体巻回させたり（図７参照）、積み重ねてスタック状としてから自体巻回させてもよい（図６参照）。
線状ユニット１は独立して巻回させることができ、線状ユニット１のいずれか一端を螺旋状の中心とし、その箇所の左延伸部１３を線状ユニット１の右連結空間１７に嵌入して巻回を開始することができる（図７参照）。
線状ユニット１を相互に積み重ねてスタック状にした後に巻回を行うときは、スタック状のユニットのいずれか一端を螺旋状の中心とし、その箇所の線状ユニット１の左延伸部１３を線状ユニット１’の右連結空間１７に嵌入して巻回を開始することができる（図６参照）。
これにより、自体巻回式組立線状ユニット１を自体巻回によって整理して携帯することができる。

さらに、線状ユニット１の両端にはコネクタ２を連結してもよく、コネクタ２はＵＳＢコネクタ、ＡＶコネクタ、ＨＤＭＩ（登録商標）コネクタ、ネットワーク信号コネクタ、テレビ信号コネクタ等とすることができるが、これらに限らない。

図４と図５は、本発明の他の実施例を示す。図４は、他の実施例の自体巻回式組立線状ユニットを積み重ねてスタック状とした状態の一部を破断した分解斜視図である。図５は他の実施例の自体巻回式組立線状ユニットを積み重ねてスタック状とした状態の断面図である。
左延伸部１３及び右延伸部１６の幅は、右連結空間１７及び左連結空間１４より若干狭い、または同じである。その理由は、左延伸部１３を右連結空間１７に、または右延伸部１６を左連結空間１４に嵌入するとき、相互（左延伸部１３と右連結空間１７、右延伸部１６と左連結空間１４）表面間の摩擦力を利用してしっかりと連結して一体とし、脱落しにくくするためである。

各線状ユニット１、１’の相互結合は、左延伸部１３及び右延伸部１６をそれぞれ対応する右連結空間１７及び対応する左連結空間１４に嵌入し、左（右）延伸部１３（１６）周囲表面と対応して嵌入される右（左）連結空間１７（１４）間に発生する適度の摩擦力を利用して、すでに一体として結合された線状ユニット１、１’が、相互に分離しにくくしている。
線状ユニット１、１’自体が重すぎる、またはその長さが長過ぎるとき、左（右）延伸部１３（１６）周囲表面と対応して嵌入される右（左）連結空間１７（１４）間に発生する摩擦力が不足しないように、左（右）延伸部表面１３（１６）及びそれぞれ対応する右（左）連結空間１７（１４）に、１つまたは複数の互いに係合可能な凸状線１８と凹状線１９（図４参照）をそれぞれ設け、各延伸部１３（１６）と対応して嵌入される連結空間１７（１４）間の摩擦力を増加する（図５参照）。

以上は本発明の実施例の説明であり、これによって本発明の権利範囲が限定されることはなく、特許請求の範囲を逸脱しない簡単な修飾及び構造変化はいずれも本発明の権利範囲内に含まれる。

１、１’ 線状ユニット
１１ 中央連結部
１２ 左側連結部
１３ 左延伸部
１４ 左連結空間
１５ 右側連結部
１６ 右延伸部
１７ 右連結空間
１８ 凸状線
１９ 凹状線
２ コネクタ

Claims (6)

1. 自体巻回式組立線状ユニットであって、前記線状ユニットが少なくとも、中央連結部と、前記中央連結部の上端に水平に設けられた左側連結部と、前記中央連結部の下端に水平に設けられた右側連結部を含み、前記左側連結部が垂直に下方向に延伸された左延伸部を備え、該左延伸部、前記左側連結部及び前記中央連結部との三者の間に左連結空間が形成され、前記右側連結部が垂直に上方向に延伸された右延伸部を備え、前記右延伸部を前記左連結空間に嵌入可能であり、かつ前記右延伸部と前記右側連結部及び前記中央連結部の三者間に、前記左延伸部を嵌入可能な右連結空間が形成されることを特徴とする、自体巻回式組立線状ユニット。
2. 前記線状ユニットが、信号ケーブル、電源ケーブル、ネットワークケーブルまたは光ファイバーケーブルであることを特徴とする、請求項１に記載の自体巻回式組立線状ユニット。
3. 前記線状ユニット内に金属導体または非金属導体が収容されて被覆されていることを特徴とする、請求項１に記載の自体巻回式組立線状ユニット。
4. 前記線状ユニットが絶縁性と可撓性を備えた材質で構成されることを特徴とする、請求項１に記載の自体巻回式組立線状ユニット。
5. 前記左（右）延伸部及び右（左）連結空間に凸状線及び凹状線がそれぞれ設けられたことを特徴とする、請求項１に記載の自体巻回式組立線状ユニット。
6. 前記線状ユニットの両端にコネクタが増設されたことを特徴とする、請求項１に記載の自体巻回式組立線状ユニット。

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