JP2017097382A - ターゲット供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ターゲット供給器をチャンバから取り外す際に、ターゲット物質の飛散を抑制しうるターゲット供給装置を提供すること。
【解決手段】ターゲット物質とレーザ光とを導入して極端紫外光の生成が行われるチャンバ2に装着されるターゲット供給装置7Aであって、ノズル723Aを有するターゲット生成器72Aと、前記ノズル723Aを覆う第1配管75Aと、前記ターゲット物質が通過するように前記第1配管75Aに設けられたカバー開口部752Aと、前記カバー開口部752Aを開閉するように構成された第1バルブV1とを含んでもよい。
【選択図】図3

Description

本開示は、ターゲット供給装置に関する。
近年、半導体プロセスの微細化に伴って、半導体プロセスの光リソグラフィにおける転写パターンの微細化が急速に進展している。次世代においては、70nm〜45nmの微細加工、さらには32nm以下の微細加工が要求されるようになる。このため、例えば32nm以下の微細加工の要求に応えるべく、波長13nm程度の極端紫外光(以下、EUV光という場合がある。)を生成するための装置と縮小投影反射光学系とを組み合わせた露光装置の開発が期待されている。
EUV光生成装置としては、ターゲット物質にレーザ光を照射することによって生成されるプラズマを用いたLPP(Laser Produced Plasma)方式の装置と、放電によって生成されるプラズマを用いたDPP(Discharge Produced Plasma)方式の装置と、軌道放射光を用いたSR(Synchrotron Radiation)方式の装置との3種類の装置が知られている。
米国特許第7405416号明細書
概要
本開示の一態様によるターゲット供給装置は、ターゲット物質とレーザ光とを導入して極端紫外光の生成が行われるチャンバに装着されるターゲット供給装置であって、ノズルを有するターゲット生成器と、前記ノズルを覆うカバーと、前記ターゲット物質が通過するように前記カバーに設けられたカバー開口部と、前記カバー開口部を開閉するように構成されたカバー用開閉部と、を含み、前記ターゲット生成器は、内部にターゲット物質を収容可能なタンクと、当該タンクの内部と連通し当該タンクの一面から突出するように設けられた前記ノズルとを有し、前記カバーは、前記タンクから前記ノズルの先端にかけて延在する筒状に形成され、前記カバー用開閉部が前記カバー開口部を閉じることにより、当該カバー、前記カバー用開閉部、および、前記タンクで囲まれる内部空間が密閉されるように構成される。
本開示の他の態様によるターゲット供給装置は、ターゲット物質とレーザ光とを導入して極端紫外光の生成が行われるチャンバに装着されるターゲット供給装置であって、ノズルを有するターゲット生成器と、前記ノズルを覆うカバーと、前記ターゲット物質が通過するように前記カバーに設けられたカバー開口部と、前記カバー開口部を開閉するように構成されたカバー用開閉部と、を含み、前記ターゲット生成器は、内部にターゲット物質を収容可能なタンクと、前記ノズルのノズル孔と反対側の端部を塞ぐ蓋部と、前記タンクの内部および前記ノズルの内部と連通するように前記タンクおよび前記蓋部に連結された配管とを有し、前記カバーは、前記蓋部から前記ノズルの先端にかけて延在する筒状に形成され、前記カバー用開閉部が前記カバー開口部を閉じることにより、当該カバー、前記カバー用開閉部、および、前記蓋部で囲まれる内部空間が密閉されるように構成される。
本開示の他の態様によるターゲット供給装置は、ターゲット物質とレーザ光とを導入して極端紫外光の生成が行われるチャンバに装着されるターゲット供給装置であって、ノズルを有するターゲット生成器と、前記ノズルを覆うカバーと、前記ターゲット物質が通過するように前記カバーに設けられたカバー開口部と、前記カバー開口部を開閉するように構成されたカバー用開閉部と、前記カバー開口部を介して前記カバーの内部と連通するように設けられた第1接続用配管と、前記第1接続用配管の内部と連通するように、当該第1接続用配管に着脱自在に設けられた第2接続用配管と、前記第2接続用配管における前記第1接続用配管と反対側の端部に設けられ、前記ターゲット物質を導入するチャンバ開口部と、前記チャンバ開口部を開閉するチャンバ用開閉部と、前記第1接続用配管の内部、前記第2接続用配管の内部、および、前記カバーの内部を排気する排気部と、を含む。
本開示のいくつかの実施形態を、単なる例として、添付の図面を参照して以下に説明する。
図1は、例示的なLPP方式のEUV光生成装置の構成を概略的に示す。 図2は、第1実施形態に係るターゲット供給装置を含むEUV光生成装置の構成を概略的に示す。 図3は、ターゲット供給装置の構成を概略的に示す。 図4は、ターゲット生成器をチャンバに設置するときの動作を示すフローチャートである。 図5は、ターゲット生成器をチャンバから取り外すときの動作を示すフローチャートである。 図6Aは、第2実施形態に係るターゲット供給装置の構成を概略的に示し、当該ターゲット供給装置が装着された状態を表す。 図6Bは、ターゲット供給装置の構成を概略的に示し、当該ターゲット供給装置が動作している状態を表す。 図7は、第3実施形態に係るターゲット供給装置を含むEUV光生成装置の構成を概略的に示す。 図8は、ターゲット生成器をチャンバに設置するときの動作を示すフローチャートである。 図9は、ターゲット生成器をチャンバから取り外すときの動作を示すフローチャートである。 図10Aは、第4実施形態に係るターゲット供給装置の構成を概略的に示し、当該ターゲット供給装置が装着された状態を表す。 図10Bは、ターゲット供給装置の構成を概略的に示し、当該ターゲット供給装置が動作している状態を表す。 図11Aは、変形例に係るターゲット供給装置の構成を概略的に示し、ノズル孔を閉じた状態を表す。 図11Bは、ターゲット供給装置の構成を概略的に示し、ノズル孔を開いた状態を表す。
実施形態
内容
1.EUV光生成装置の全体説明
1.1 構成
1.2 動作
2.ターゲット供給装置を含むEUV光生成装置
2.1 第1実施形態
2.1.1 概略
2.1.2 構成
2.1.3 動作
2.1.3.1 ターゲット生成器をチャンバに設置するときの動作
2.1.3.2 ターゲット生成器をチャンバから取り外すときの動作
2.2 第2実施形態
2.2.1 概略
2.2.2 構成
2.2.3 動作
2.2.3.1 ターゲット生成器をチャンバに設置するときの動作
2.2.3.2 ターゲット生成器をチャンバから取り外すときの動作
2.3 第3実施形態
2.3.1 概略
2.3.2 構成
2.3.3 動作
2.3.3.1 ターゲット生成器をチャンバに設置するときの動作
2.3.3.2 ターゲット生成器をチャンバから取り外すときの動作
2.4 第4実施形態
2.4.1 概略
2.4.2 構成
2.4.3 動作
2.4.3.1 ターゲット生成器をチャンバに設置するときの動作
2.4.3.2 ターゲット生成器をチャンバから取り外すときの動作
2.5 変形例
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。以下に説明される実施形態は、本開示のいくつかの例を示すものであって、本開示の内容を限定するものではない。また、各実施形態で説明される構成および動作の全てが本開示の構成および動作として必須であるとは限らない。なお、同一の構成要素には同一の参照符号を付して、重複する説明を省略する。
1.EUV光生成装置の全体説明
1.1 構成
図1は、例示的なLPP方式のEUV光生成装置1の構成を概略的に示す。EUV光生成装置1は、少なくとも1つのレーザ装置3と共に用いられてもよい。EUV光生成装置1およびレーザ装置3を含むシステムを、以下、EUV光生成システム11と称する。図1を参照に、以下に詳細に説明されるように、EUV光生成装置1は、チャンバ2を含んでもよい。チャンバ2は、密閉可能であってもよい。EUV光生成装置1は、ターゲット供給装置7をさらに含んでもよい。ターゲット供給装置7は、例えばチャンバ2に取り付けられていてもよい。ターゲット供給装置7から供給されるターゲットの材料は、スズ、テルビウム、ガドリニウム、リチウム、キセノン、またはそれらのうちのいずれか2つ以上の組合せ等を含んでもよいが、これらに限定されない。
チャンバ2の壁には、少なくとも1つの貫通孔が設けられていてもよい。その貫通孔をレーザ装置3から出力されたパルスレーザ光32が通過してもよい。あるいは、チャンバ2には、レーザ装置3から出力されたパルスレーザ光32が透過する少なくとも1つのウインドウ21が設けられてもよい。チャンバ2の内部には例えば、回転楕円面形状の反射面を有するEUV集光ミラー23が配置されてもよい。EUV集光ミラー23は、第1焦点および第2焦点を有し得る。EUV集光ミラー23の表面には例えば、モリブデンとシリコンとが交互に積層された多層反射膜が形成されてもよい。EUV集光ミラー23は、例えば、その第1焦点がプラズマ生成位置またはその近傍のプラズマ生成領域25に位置し、その第2焦点が露光装置の仕様によって規定される所望の集光位置(中間焦点(IF)292)に位置するように配置されるのが好ましい。所望の集光位置は中間焦点(IF)292と呼んでもよい。EUV集光ミラー23の中央部には、パルスレーザ光33が通過するための貫通孔24が設けられてもよい。
EUV光生成装置1は、EUV光生成制御システム5を含んでいてもよい。また、EUV光生成装置1は、ターゲットセンサ4を含んでもよい。ターゲットセンサ4は、ターゲットの存在、軌道、位置等を検出してもよい。ターゲットセンサ4は、撮像機能を有してもよい。
さらに、EUV光生成装置1は、チャンバ2内部と露光装置6内部とを連通させるための接続部29を含んでもよい。接続部29内部には、アパーチャが形成された壁291が設けられてもよい。壁291は、そのアパーチャがEUV集光ミラー23の第2焦点位置に位置するように配置されてもよい。
さらに、EUV光生成装置1は、レーザ光進行方向制御部34、レーザ光集光光学系22、ドロップレット27を回収するためのターゲット回収装置28等を含んでもよい。レーザ光進行方向制御部34は、レーザ光の進行方向を規定するための光学素子と、この光学素子の位置や姿勢等を調節するためのアクチュエータとを備えてもよい。
1.2 動作
図1を参照すると、レーザ装置3から出力されたパルスレーザ光31は、レーザ光進行方向制御部34を経て、パルスレーザ光32としてウインドウ21を透過して、チャンバ2に入射してもよい。パルスレーザ光32は、少なくとも1つのレーザ光経路に沿ってチャンバ2内に進み、レーザ光集光光学系22で反射されて、パルスレーザ光33として少なくとも1つのドロップレット27に照射されてもよい。
ターゲット供給装置7からは、ドロップレット27がチャンバ2内部のプラズマ生成領域25に向けて出力されてもよい。ドロップレット27には、パルスレーザ光33に含まれる少なくとも1つのパルスレーザ光が照射され得る。パルスレーザ光33が照射されたドロップレット27はプラズマ化し、そのプラズマからEUVを含む光251(以下、「EUV光を含む光」を「EUV光」と表現する場合がある)が放射され得る。EUV光251は、EUV集光ミラー23によって集光されるとともに反射されてもよい。EUV集光ミラー23で反射されたEUV光252は、中間焦点292を通って露光装置6に出力されてもよい。なお、1つのドロップレット27に、パルスレーザ光33に含まれる複数のパルスレーザ光が照射されてもよい。
EUV光生成制御システム5は、EUV光生成システム11全体の制御を統括してもよい。EUV光生成制御システム5は、ターゲットセンサ4によって撮像されたドロップレット27のイメージデータ等を処理してもよい。EUV光生成制御システム5は、例えば、ドロップレット27を出力するタイミングやドロップレット27の出力速度等を制御してもよい。また、EUV光生成制御システム5は、例えば、レーザ装置3のレーザ発振タイミングやパルスレーザ光32の進行方向やパルスレーザ光33の集光位置等を制御してもよい。上述の様々な制御は単なる例示に過ぎず、必要に応じて他の制御を追加してもよい。
2.ターゲット供給装置を含むEUV光生成装置
2.1 第1実施形態
2.1.1 概略
本開示の第1実施形態によれば、ターゲット供給装置は、タンクと、当該タンクの内部と連通し当該タンクの一面から突出するように設けられたノズルとを有するターゲット生成器を含んでもよい。また、カバーは、タンクからノズルの先端にかけて延びる筒状に形成され、カバー用開閉部がカバー開口部を閉じたときに、当該カバー、カバー用開閉部、および、タンクで囲まれる内部空間が密閉されるように設けられてもよい。
ここで、ノズルのノズル孔が空気に触れると、ノズル孔あるいはノズルの先端部に存在するターゲット物質が酸化して、固体の酸化物が生成され得る。この固体の酸化物は、ノズル孔を詰まらせる原因や、ターゲット物質が意図しない方向に出力される原因となり得る。
以上のターゲット供給装置によれば、ターゲット物質を供給した後にカバー開口部を閉じることで、カバー、カバー用開閉部、および、タンクで囲まれる内部空間が密閉され得る。このため、ノズル孔が空気に触れることを抑制しつつ、ターゲット生成器をチャンバから取り外し得る。
また、本開示の第1実施形態によれば、ターゲット供給装置は、カバー開口部を介してカバーの内部と連通するように設けられた第1接続用配管と、第1接続用配管の内部と連通するように、当該第1接続用配管に着脱自在に設けられた第2接続用配管と、第2接続用配管における第1接続用配管と反対側の端部に設けられ、チャンバのターゲットを導入するチャンバ開口部を開閉するチャンバ用開閉部と、第1接続用配管の内部、第2接続用配管の内部、および、カバーの内部を排気する排気部を含んでもよい。
以上のターゲット供給装置によれば、チャンバ用開閉部がチャンバ開口部を閉じた状態で、ターゲット生成器をチャンバに設置し得る。ターゲット生成器を設置する際、カバー用開閉部がカバー開口部を閉じた状態で、第1接続用配管を第2接続用配管に接続し得る。その後、排気部が第1接続用配管の内部、第2接続用配管の内部、および、カバーの内部の空気を排気し得る。そして、この空気の排気後に、チャンバ用開閉部がチャンバ開口部を開くとともに、カバー用開閉部がカバー開口部を開くことで、ターゲット物質をチャンバ内に供給し得る。
このため、ノズル孔が空気に触れることを抑制しつつ、ターゲット生成器をチャンバに設置し得る。
また、本開示の第1実施形態によれば、ターゲット供給装置は、第1接続用配管の内部、第2接続用配管の内部、および、カバーの内部にパージガスを供給するパージガス供給部を含んでもよい。
以上のターゲット供給装置によれば、ターゲット生成器をチャンバから取り外す際、チャンバ開口部およびカバー開口部を開いた状態で、排気部が第1接続用配管の内部、第2接続用配管の内部、および、カバーの内部のエッチングガスを排気し得る。そして、このエッチングガスの排気後に、チャンバ用開閉部がチャンバ開口部を閉じるとともに、パージガス供給部が第1接続用配管の内部、第2接続用配管の内部、および、カバーの内部にパージガスを供給し得る。その後、カバー用開閉部がカバー開口部を閉じることで、カバー、カバー用開閉部、および、タンクで囲まれる内部空間は、パージガスが充填された状態で密閉され得る。
このため、ノズル孔が空気に触れることを抑制しつつ、ターゲット生成器をチャンバから取り外し得る。また、カバー、カバー用開閉部、および、タンクで囲まれる内部空間に、パージガスが充填され得ることで、カバー内外の圧力差によって当該内部空間に空気が入ってくることを抑制し得る。
また、本開示の第1実施形態によれば、ターゲット供給装置は、第1接続用配管と第2接続用配管とを位置決めして固定する固定部を含んでもよい。
以上のターゲット供給装置によれば、第1接続用配管と第2接続用配管とが位置ずれして接続されることを抑制し得る。このため、このよう位置ずれによる隙間からチャンバ内に空気が入り込むことを抑制し得る。また、ノズル孔が空気に触れることを抑制し得る。
2.1.2 構成
図2は、第1実施形態に係るターゲット供給装置を含むEUV光生成装置の構成を概略的に示す。図3は、ターゲット供給装置の構成を概略的に示す。
EUV光生成装置1Aは、図2に示すように、チャンバ2と、レーザ装置3と、EUV光生成制御システム5Aと、ターゲット供給装置7Aとを備えてもよい。
チャンバ2には、チャンバ2内部の圧力を検出する第1圧力計261Aと、チャンバ2内部を排気する第1排気装置262Aと、チャンバ2内部にエッチングガスを供給するエッチングガス供給部263Aとが設けられてもよい。
第1圧力計261Aおよび第1排気装置262Aは、EUV光生成制御システム5Aに接続されてもよい。第1圧力計261Aは、チャンバ2内部の圧力に対応する信号をEUV光生成制御システム5Aに送信してもよい。第1排気装置262Aは、EUV光生成制御システム5Aから送信される信号に基づいてチャンバ2内部を排気してもよい。
エッチングガス供給部263Aには、EUV集光ミラー23の反射面231に沿ってエッチングガスを供給するための配管264Aが接続されてもよい。また、エッチングガス供給部263Aは、EUV光生成制御システム5Aに電気的に接続されてもよい。エッチングガス供給部263Aは、EUV光生成制御システム5Aから送信される信号に基づいて、チャンバ2内部にエッチングガスを供給してもよい。
ここで、エッチングガス供給部263Aが供給するエッチングガスは、デブリの主な構成物質であるターゲット物質をエッチング可能であればよく、ターゲット物質によって適切なものを選択してもよい。例えば、エッチングガスは、水素ラジカルまたはハロゲンガスであってもよい。また、エッチングガスは、ラジカル化したものであってもよいし、ラジカル化していないものであってもよい。
ターゲット供給装置7Aは、ターゲット制御装置70Aと、ターゲット生成部71Aと、第1配管75Aと、第1バルブV1と、第2配管77Aと、接続部78Aとを備えてもよい。
ターゲット生成部71Aは、ターゲット生成器72Aと、圧力調整器73Aと、温度調節部74Aとを備えてもよい。
図3に示すように、ターゲット生成器72Aは、内部にターゲット物質270を収容するためのタンク721Aを備えてもよい。
タンク721Aは、筒状であってもよい。タンク721Aには、当該タンク721A内のターゲット物質270がドロップレット27としてチャンバ2内に出力される前に通過するノズル723Aが設けられていてもよい。ノズル723Aの先端部には、ノズル孔724Aが設けられていてもよい。
圧力調整器73Aには、不活性ガスボンベ731Aが接続されてもよい。圧力調整器73Aは、タンク721Aの、圧力調整器73Aに近い側の壁722Aを貫通する配管732Aを介して、ターゲット生成器72Aに連結されてもよい。圧力調整器73Aは、不活性ガスボンベ731Aから供給される不活性ガスの圧力を制御して、ターゲット生成器72A内の圧力を調節するよう構成されてもよい。不活性ガスは、アルゴン等の希ガスまたは窒素のいずれかであってもよい。
温度調節部74Aは、タンク721A内のターゲット物質270の温度を調節するよう構成されてもよい。温度調節部74Aは、ヒータ741Aと、ヒータ電源742Aと、温度センサ743Aと、温度コントローラ744Aとを備えてもよい。ヒータ741Aは、タンク721Aの外周面に設けられてもよい。ヒータ電源742Aは、温度コントローラ744Aからの信号に基づいて、ヒータ741Aに電力を供給してヒータ741Aを発熱させてもよい。それにより、タンク721A内のターゲット物質270が加熱され得る。
温度センサ743Aは、タンク721Aの外周面におけるノズル723A側に設けられてもよい。温度センサ743Aは、そのセンサが設置された部分の温度を検出して、当該検出した温度に対応する信号を温度コントローラ744Aに送信するよう構成されてもよい。温度コントローラ744Aは、温度センサ743Aからの信号に基づいて、ターゲット物質270の温度を推定し、ターゲット物質270の温度を所定温度に調節するための信号をヒータ電源742Aに出力するよう構成されてもよい。
第1配管75Aはカバーであり、ターゲット生成器72Aのうち少なくともノズル723Aの少なくとも一部を覆うように設けられてもよい。第1配管75Aは、一対のフランジを有してもよい。当該一対のフランジは、第1配管75Aにおける軸方向の両端から、それぞれ管の外側に延びるように設けられてもよい。
第1配管75Aの第1内部空間751A内にノズル723Aの少なくとも一部が位置し、かつ、図3において当該第1配管75AのZ方向の端のカバー開口部752Aよりタンク721Aに近い側にノズル723Aの先端が位置するように、第1配管75Aがタンク721Aの底面に固定されてもよい。このとき、第1の端のフランジに設けられた溝にOリング758Aを嵌め込むことで、第1配管75Aの第1の面とタンク721Aの第2の面との間をシールしてもよい。
第1バルブV1はカバー用開閉部であり、第1配管75Aのカバー開口部752Aを開閉してもよい。第1バルブV1は、ゲートバルブであってもよい。第1バルブV1は、第1配管75Aの第2の端に固定されたガイド部761Aと、このガイド部761Aに沿って移動可能に設けられた遮蔽板762Aと、遮蔽板762Aを駆動する駆動部763Aとを備えてもよい。
ガイド部761Aは、例えば、外輪郭がカバー開口部752Aより大きい略板状に形成されてもよい。ガイド部761Aには、その厚さ方向に貫通する貫通孔764Aが形成されてもよい。貫通孔764Aの大きさは、カバー開口部752Aと同じ大きさであってもよいし、あるいは少なくともドロップレット27が通過可能な大きさであってもよい。ガイド部761Aの内部には、第1の溝765Aが形成されてもよい。第1の溝765Aは、遮蔽板762Aが貫通孔764Aを塞ぐ第1の位置と、貫通孔764Aを開放する第2の位置との間で往復できるように、遮蔽板762Aをガイドしてもよい。
駆動部763Aは、ターゲット制御装置70Aに電気的に接続されてもよい。駆動部763Aは、ターゲット制御装置70Aから送信される信号に基づいて、遮蔽板762Aを第1の位置または第2の位置に移動させてもよい。
第1バルブV1は、貫通孔764Aの中心が第1配管75Aのカバー開口部752Aの中心と同軸上に位置するように、第1配管75Aの第2の端に固定されてもよい。このとき、第2の端のフランジに設けられた溝にOリング759Aを嵌め込むことで、第1配管75Aの第2の面と第1バルブV1におけるガイド部761Aの第1の面との間をシールしてもよい。このような構成により、遮蔽板762Aが第1の位置に存在するときにカバー開口部752Aが閉じられ、遮蔽板762Aが第2の位置に存在しているときにカバー開口部752Aが開かれ得る。
第2配管77Aは、第1バルブV1に対して第1配管75Aと反対側に設けられてもよい。第2配管77Aは、一対のフランジを有してもよい。当該一対のフランジは、第2配管77Aにおける軸方向の両端から、それぞれ管の外側に延びるように設けられてもよい。
第2配管77Aの内径寸法は、第1配管75Aの内径寸法と同じであってもよいし、あるいは少なくともドロップレット27が通過可能な大きさであってもよい。第2配管77Aの中心軸が第1配管75Aの中心軸および貫通孔764Aの中心軸と同軸上に位置するように、第2配管77Aがガイド部761Aの第2の面に固定されてもよい。第2配管77Aの第1の端のフランジに設けられた溝にOリング778Aを嵌め込むことで、第2配管77Aの第1の面とガイド部761Aの第2の面との間をシールしてもよい。
接続部78Aは、第3配管79Aと、チャンバ用開閉部としての第2バルブV2と、第2接続用配管としての第4配管81Aと、第2排気部82Aと、パージガス供給部83Aと、固定部としての継手84Aとを備えてもよい。
第3配管79Aは、チャンバ2の外側の第1の面に設けられてもよい。第3配管79Aは、第1配管75Aと同様の構成を有し、当該第3配管79Aにおける軸方向の両端からそれぞれ管の外側に延びる一対のフランジを有してもよい。
第3配管79Aの内径寸法は、第1配管75Aの内径寸法と同じであってもよいし、あるいは少なくともドロップレット27が通過可能な大きさであってもよい。第3配管79Aの中心軸がチャンバ2のチャンバ開口部20の中心と同軸上に位置するように、第3配管79Aがチャンバ2の外側の第1の面に固定されてもよい。第3配管79Aの第2の端のフランジに設けられた溝にOリング798Aを嵌め込むことで、第3配管79Aの第2の面とチャンバ2の外側の第1の面との間をシールしてもよい。
第2バルブV2は、第3配管79Aの第1の端の開口部792Aを開閉してもよい。第2バルブV2は、第1バルブV1と同様のゲートバルブであってもよい。第2バルブV2は、それぞれガイド部761A、遮蔽板762A、および、駆動部763Aと同様の、ガイド部801A、遮蔽板802A、および、駆動部803Aを備えてもよい。また、ガイド部801Aは、それぞれ貫通孔764Aおよび第1の溝765Aと同様の、貫通孔804Aおよび第2の溝805Aを備えてもよい。
駆動部803Aは、ターゲット制御装置70Aに電気的に接続され、ターゲット制御装置70Aから送信される信号に基づいて、遮蔽板802Aを第1の位置または第2の位置に移動させてもよい。
貫通孔804Aの中心が第3配管79Aの開口部792Aの中心およびチャンバ2のチャンバ開口部20の中心と同軸上に位置するように、第2バルブV2が第3配管79Aの第1の端のフランジに固定されてもよい。第3配管79Aの第1の端のフランジの溝にOリング799Aを嵌め込むことで、第3配管79Aの第1の面とガイド部801Aの第2の面との間をシールしてもよい。このような構成により、遮蔽板802Aが第1の位置に存在するときにチャンバ開口部20が閉じられ、遮蔽板802Aが第2の位置に存在しているときにチャンバ開口部20が開かれ得る。
第4配管81Aは、第2バルブV2に対して第3配管79Aと反対側に設けられてもよい。第4配管81Aは、第2配管77Aと同様の構成を有し、当該第4配管81Aにおける軸方向の両端からそれぞれ外側に延びる一対のフランジを有してもよい。第4配管81Aの中心軸が貫通孔804Aの中心軸および開口部792Aの中心と同軸上に位置するように、第4配管81Aがガイド部801Aの第1の面に固定されてもよい。第4配管81Aの第2の端のフランジに設けられた溝にOリング819Aを嵌め込むことで、第4配管81Aの第2の面とガイド部801Aの第1の面との間をシールしてもよい。
第2排気部82Aの役割を説明する。継手84Aによって第2配管77Aと第4配管81Aとが位置決めして固定されると、第2配管77Aと、第4配管81Aと、第1バルブV1の遮蔽板762Aと、第2バルブV2の遮蔽板802Aとで形成される第2内部空間781Aが形成される。第2排気部82Aはその第2内部空間781Aを排気してもよい。第2排気部82Aは、配管821Aと、第2排気装置822Aと、第3バルブV3とを備えてもよい。
配管821Aの第1の端は、第4配管81Aに挿通されてもよい。
第2排気装置822Aは、配管821Aの第2の端に連結されてもよい。第2排気装置822Aは、ターゲット制御装置70Aに電気的に接続されてもよい。第2排気装置822Aは、ターゲット制御装置70Aから送信される信号に基づいて、第2内部空間781Aを排気してもよい。
第3バルブV3は、配管821Aに設けられてもよい。第3バルブV3は、ターゲット制御装置70Aに電気的に接続され、ターゲット制御装置70Aから送信される信号に基づいて、第2内部空間781Aを排気可能な開状態と、排気不可能な閉状態とを切り替えられてもよい。
パージガス供給部83Aは、第2内部空間781Aにパージガスを供給してもよい。パージガス供給部83Aは、配管831Aと、パージガス供給源832Aと、第4バルブV4と、第2圧力計834Aとを備えてもよい。
配管831Aの第1の端は、配管821Aにおける第3バルブV3より第4配管81A側に挿通されてもよい。
パージガス供給源832Aは、配管831Aの第2の端に連結されてもよい。パージガス供給源832Aは、配管831Aおよび配管821Aを介して、パージガスを第2内部空間781Aに供給してもよい。パージガスとしては、ターゲット物質270であるスズと反応し難いガスであってもよく、例えば、窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガスであってもよい。
第4バルブV4は、配管831Aに設けられてもよい。第4バルブV4は、ターゲット制御装置70Aに電気的に接続され、当該ターゲット制御装置70Aから送信される信号に基づいて、パージガスを第2内部空間781Aに供給可能な開状態と、供給不可能な閉状態とを切り替えられてもよい。
第2圧力計834Aは、配管831Aにおける第4バルブV4より配管821A側に設けられ、ターゲット制御装置70Aに電気的に接続されてもよい。第2圧力計834Aは、第2内部空間781Aの圧力に対応する信号をターゲット制御装置70Aに送信してもよい。
継手84Aは、例えばクイックカップリングであってもよい。継手84Aは、第2配管77Aの第2の端のフランジ771Aと第4配管81Aの第1の端のフランジ811Aとを挟み込んで固定することで、第2配管77Aと第4配管81Aとを位置決めして固定してもよい。第2配管77Aの第2の端のフランジ771Aと第4配管81Aの第1の端のフランジ811Aとの間にOリング779Aを配置することで、第2配管77Aの第2の端面と第4配管81Aの第1の端面とをシールしてもよい。
図2に示すチャンバ2の設置形態によっては、予め設定されるターゲット物質270の出力方向(ノズル723Aの軸方向(設定出力方向10Aと称する))は、必ずしも重力方向10Bと一致するとは限らない。重力方向10Bに対して、斜め方向や水平方向に、ターゲット物質270が出力されるよう構成されてもよい。第1実施形態および後述する第2〜第4実施形態を示す図では、設定出力方向10Aが重力方向10Bと一致するようにチャンバ2が設置されている。
2.1.3 動作
2.1.3.1 ターゲット生成器をチャンバに設置するときの動作
図4は、ターゲット生成器をチャンバに設置するときの動作を示すフローチャートである。
ターゲット生成器72Aをチャンバ2に設置する前において、第2バルブV2が第3配管79Aの開口部792Aを閉じていてもよい。また、このとき、チャンバ2内部には、ガスが満たされてもよい。このガスは、デブリをエッチングするためのエッチングガスであってもよい。
一方、ターゲット生成器72Aをチャンバ2に設置する前において、第1バルブV1が第1配管75Aのカバー開口部752Aを閉じていてもよい。第4バルブV4は開いていてもよい。第3バルブV3は閉じていてもよい。第1内部空間751Aには、パージガスが満たされていてもよい。このパージガスは、詳しくは後述するが、ターゲット生成器72Aをチャンバ2から取り外す前に充填されてもよい。
作業者は、第2配管77Aのフランジ771Aを第4配管81Aのフランジ811Aに載せた後、継手84Aによって第2配管77Aと第4配管81Aのフランジ811Aとを位置決めして固定してもよい。フランジ771Aをフランジ811Aに載せる前にOリング799Aを配置することによって、第2配管77Aと第4配管81Aとの間がシールされ、密閉された第2内部空間781Aが形成され得る。以上の動作は空気中で行なわれるので、第2内部空間781Aには、空気が存在し得る。
ターゲット制御装置70Aは、EUV光生成制御システム5Aから信号を受信すると、図4に示すように、第2排気部82Aの第2排気装置822Aを駆動してもよい(ステップS1)。この後、ターゲット制御装置70Aは、第4バルブV4を閉じるとともに、第3バルブV3を開いてもよい(ステップS2)。このステップS1,S2の処理によって、第2内部空間781Aに存在している空気が排気され得る。そして、第2圧力計834Aは、第2内部空間781Aの圧力に対応する信号をターゲット制御装置70Aに送信してもよい。
ターゲット制御装置70Aは、第2圧力計834Aから送信される信号に基づいて、第2内部空間781Aの排気が終了したか否かを判断してもよい(ステップS3)。例えば、ターゲット制御装置70Aは、第2圧力計834Aで測定された圧力P2が予め設定された閾値P0以下となった場合に、排気が終了したと判断し、閾値P0以下となっていない場合に、排気が終了していないと判断してもよい。
このステップS3において、ターゲット制御装置70Aは、第2内部空間781Aの排気が終了していないと判断した場合、所定時間経過後にステップS3の処理を再度行ってもよい。
一方、ステップS3において、ターゲット制御装置70Aは、第2内部空間781Aの排気が終了したと判断した場合、第1バルブV1を開けてもよい(ステップS4)。このように、第2内部空間781Aの排気が終了した後に、第1バルブV1を開けることによって、ノズル723Aのノズル孔724Aが空気に接触することを抑制し得る。
ターゲット制御装置70Aは、第2圧力計834Aから送信される信号に基づいて、第1内部空間751Aの排気が終了したか否かを判断してもよい(ステップS5)。例えば、ターゲット制御装置70Aは、第2圧力計834Aで測定された圧力P2が閾値P0以下となった場合に、排気が終了したと判断し、閾値P0以下となっていない場合に、排気が終了していないと判断してもよい。なお、このステップS5の閾値P0は、ステップS3の閾値P0と同じであってもよいし、違っていてもよい。
このステップS5において、ターゲット制御装置70Aは、第1内部空間751A内のパージガスの排気が終了していないと判断した場合、所定時間経過後にステップS5の処理を再度行ってもよい。
一方、ステップS5において、ターゲット制御装置70Aは、第1内部空間751Aの排気が終了したと判断した場合、第3バルブV3を閉じるとともに、第2排気装置822Aを停止してもよい(ステップS6)。
以上の処理によって、第1内部空間751Aおよび第2内部空間781Aの両方が排気され得る。
この後、ターゲット制御装置70Aは、第2バルブV2を開けてもよい(ステップS7)。以上の処理によって、ノズル723Aのノズル孔724Aが空気に触れることなく、ターゲット生成器72Aがチャンバ2に設置され得る。そして、EUV光生成装置1Aは、チャンバ2内にドロップレット27を出力する処理などを行うことで、EUV光251を生成し得る。
2.1.3.2 ターゲット生成器をチャンバから取り外すときの動作
図5は、ターゲット生成器をチャンバから取り外すときの動作を示すフローチャートである。
ターゲット生成器72Aをチャンバ2から取り外す前において、チャンバ2、第1内部空間751A、第2内部空間781A、および、第3配管79Aの第3内部空間791Aには、エッチングガスが満たされていてもよい。
この後、作業者は、ターゲット生成器72Aをチャンバ2から取り外すために、EUV光生成装置1Aを操作してもよい。
EUV光生成装置1AのEUV光生成制御システム5Aは、作業者の操作に基づいて、ターゲット生成器72Aをチャンバ2から取り外すための信号をターゲット制御装置70Aに送信してもよい。
ターゲット制御装置70Aは、EUV光生成制御システム5Aから信号を受信すると、図5に示すように、第2バルブV2を閉じてもよい(ステップS11)。この後、ターゲット制御装置70Aは、第2排気装置822Aを駆動してもよい(ステップS12)。さらに、ターゲット制御装置70Aは、第4バルブV4を閉じるとともに、第3バルブV3を開いてもよい(ステップS13)。このステップS11〜S13の処理によって、第1内部空間751Aおよび第2内部空間781Aに存在しているエッチングガスが排気され得る。そして、第2圧力計834Aは、第1内部空間751Aおよび第2内部空間781Aの圧力に対応する信号をターゲット制御装置70Aに送信してもよい。
ターゲット制御装置70Aは、第2圧力計834Aから送信される信号に基づいて、第1内部空間751Aおよび第2内部空間781Aの排気が終了したか否かを判断してもよい(ステップS14)。
このステップS14において、ターゲット制御装置70Aは、第1内部空間751Aおよび第2内部空間781Aの排気が終了していないと判断した場合、所定時間経過後にステップS14の処理を再度行ってもよい。
一方、ステップS14において、ターゲット制御装置70Aは、第1内部空間751Aおよび第2内部空間781Aの排気が終了したと判断した場合、第3バルブV3を閉じるとともに、第2排気装置822Aを停止してもよい(ステップS15)。さらに、ターゲット制御装置70Aは、第4バルブV4を開けてもよい(ステップS16)。
このステップS15,S16の処理によって、パージガス供給源832Aからパージガスが、第1内部空間751Aおよび第2内部空間781A内に供給され得る。そして、第2圧力計834Aは、第1内部空間751Aおよび第2内部空間781Aの圧力に対応する信号をターゲット制御装置70Aに送信してもよい。
ターゲット制御装置70Aは、第2圧力計834Aから送信される信号に基づいて、第1内部空間751Aおよび第2内部空間781Aにパージガスが充填されたか否かを判断してもよい(ステップS17)。例えば、ターゲット制御装置70Aは、第2圧力計834Aで測定された圧力P2が予め設定された閾値Pa以上となった場合に、パージガスが充填されたと判断し、閾値Pa以上となっていない場合に、パージガスが充填されていないと判断してもよい。この第4閾値は、大気圧よりも高い圧力であってもよい。
このステップS17において、ターゲット制御装置70Aは、第1内部空間751Aおよび第2内部空間781Aにパージガスが充填されていないと判断した場合、所定時間経過後にステップS17の処理を再度行ってもよい。
一方、ステップS17において、ターゲット制御装置70Aは、第1内部空間751Aおよび第2内部空間781Aにパージガスが充填されたと判断した場合、第4バルブV4を閉じてもよい(ステップS18)。この後、ターゲット制御装置70Aは、第1バルブV1を閉じてもよい(ステップS19)。
以上の処理によって、チャンバ2は、閉じている第2バルブV2によって、当該チャンバ2の内部にエッチングガスが満たされた状態となり得る。また、第1配管75Aは、閉じている第1バルブV1によって、第1内部空間751Aにパージガスが満たされた状態となりうる。
この後、作業者は、継手84Aを外して、ターゲット生成器72Aをチャンバ2から取り外してもよい。このとき、第1バルブV1が閉じているため、ノズル723Aのノズル孔724Aが空気に触れることなく、ターゲット生成器72Aがチャンバ2から取り外され得る。また、第2バルブV2が閉じているため、チャンバ2内部に空気が入ることが抑制され得る。さらに、第2バルブV2が閉じているため、チャンバ2内部に残留しているエッチングガスやターゲット物質の固体がチャンバ2外部に飛散してしまうことを抑制し得る。
上述のように、ターゲット供給装置7Aは、ノズル723Aを覆う第1配管75Aと、第1配管75Aのカバー開口部752Aを覆う第1バルブV1とを備えてもよい。
例えばノズル723Aの先端にターゲット物質が付着している場合であっても、このように第1バルブV1がカバー開口部752Aを閉じることで、ターゲット物質の飛散を抑制し得る。
ターゲット供給装置7Aは、タンク721Aからノズル723Aの先端にかけて延びる筒状の第1配管75Aを備えてもよい。また、第1配管75Aは、第1バルブV1がカバー開口部752Aを閉じたとき第1内部空間751Aが密閉されるように設けられてもよい。
このことにより、ノズル723Aが空気に触れることを抑制しつつ、ターゲット生成器72Aをチャンバ2から取り外し得る。
図2、図3に示すように、ターゲット供給装置7Aは、第2配管77Aと、接続部78Aとを備えてもよい。接続部78Aは、第2配管77Aと、第4配管81Aと、第1バルブV1の遮蔽板762Aと、第2バルブV2の遮蔽板802Aとで第2内部空間781Aを形成可能に構成されてもよい。接続部78Aは、第2内部空間781Aを排気する第2排気部82Aを備えてもよい。
このことにより、ターゲット生成器72Aをチャンバ2に設置する際、カバー開口部752Aが閉じた状態で第2配管77Aを第4配管81Aに接続し得る。その後、第2排気部82Aが第2内部空間781Aの空気を排気し得る。そして、この空気の排気後に、第2バルブV2がチャンバ開口部20を開くとともに、第1バルブV1がカバー開口部752Aを開くことで、ターゲット物質270をチャンバ2内に供給し得る。
このため、ノズル孔724Aが空気に触れることを抑制しつつ、ターゲット生成器72Aをチャンバ2に設置し得る。
ターゲット供給装置7Aは、第1内部空間751Aおよび第2内部空間781Aにパージガスを供給するパージガス供給部83Aを含んでもよい。
このことにより、ターゲット生成器72Aをチャンバ2から取り外す際、チャンバ開口部20およびカバー開口部752Aを開いた状態で第2排気部82Aが第1内部空間751Aおよび第2内部空間781Aのエッチングガスを排気し得る。そして、チャンバ開口部20を閉じるとともに、パージガス供給部83Aが第1内部空間751Aおよび第2内部空間781Aにパージガスを供給し得る。その後、カバー開口部752Aを閉じることで、第1内部空間751Aは、パージガスが充填された状態で密閉され得る。
このため、ノズル孔724Aが空気に触れることを抑制しつつ、ターゲット生成器72Aをチャンバ2から取り外し得る。また、第1内部空間751Aにパージガスが充填され得ることで、第1配管75A内外の圧力差によって第1内部空間751Aに空気が入ってくることを抑制し得る。
ターゲット供給装置7Aは、第2配管77Aと第4配管81Aとを位置決めして固定する継手84Aを含んでもよい。
このことにより、第2配管77Aと第4配管81Aとが位置ずれして接続されることを抑制し得る。このため、チャンバ2内に空気が入り込むことを抑制し得る。また、ノズル孔724Aが空気に触れることを抑制し得る。
なお、第2圧力計834Aが設けられていない場合には、ターゲット制御装置70Aは、ステップS3,S5において、第3バルブV3、第1バルブV1が開かれて、第2排気装置822Aが排気動作を継続している時間の長さに基づいて、第2内部空間781A、第1内部空間751Aの排気が終了したか否かを判断してもよい。さらに、第2圧力計834Aが設けられていない場合には、ターゲット制御装置70Aは、第4バルブV4が開かれて、パージガス供給源832Aがパージガス供給動作を継続している時間の長さに基づいて、第1内部空間751Aおよび第2内部空間781Aにパージガスが充填されたか否かを判断してもよい。
また、継手84Aは、クイックカップリングでなくてもよく。ドロップレット27が通過し得るスエージロック社製のVCRメタルシールなどの継手であってもよい。
以上の構成は、以下の第2〜第4実施形態に適用してもよい。
2.2 第2実施形態
2.2.1 概略
本開示の第2実施形態によれば、カバーは、ノズルの軸方向に伸縮自在な構成を有し、カバー開口部は、ノズルが挿通可能な大きさに形成されてもよい。
以上のターゲット供給装置によれば、カバーをチャンバに取り付けることで、ターゲット生成器をチャンバに設置し得る。その後、カバーを縮めつつノズルをチャンバ内のプラズマ生成領域に近づけ得る。
2.2.2 構成
図6Aは、第2実施形態に係るターゲット供給装置の構成を概略的に示し、当該ターゲット供給装置が装着された状態を表す。図6Bは、ターゲット供給装置の構成を概略的に示し、当該ターゲット供給装置が動作している状態を表す。
第2実施形態のEUV光生成装置1Bにおいて、図6Aに示すように、ターゲット供給装置7B以外の構成については、第1実施形態のEUV光生成装置1Aと同様のものを適用してもよい。
ターゲット供給装置7Bは、図示しないターゲット制御装置と、ターゲット生成部71Aと、カバーとしての第1配管75Bと、第1バルブV1と、支持部85Bと、第2配管77Aと、接続部78Bとを備えてもよい。支持部85Bがカバーであってもよい。第1バルブV1がカバー用開閉部であってもよい。
ターゲット生成部71Aを構成するターゲット生成器72Aのタンク721Aには、複数の位置決めピン725Bが設けられてもよい。複数の位置決めピン725Bは、タンク721Aの第1の面から突出するように、かつ、タンク721Aの周方向に沿って等間隔で設けられてもよい。
第1配管75Bは、ターゲット生成器72Aのうち少なくともノズル723Aを覆うように設けられてもよい。第1配管75Bは、フレキシブル管753Bと、固定部754Bと、固定部755Bとを備えてもよい。
フレキシブル管753Bは、ノズル723Aの軸方向に沿って伸縮可能に配置されてもよい。
固定部754Bおよび固定部755Bは、それぞれリング状に形成されもよい。第1の固定部754Bは、フレキシブル管753Bの第1の端に連結されてもよい。固定部754Bは、ノズル723Aを囲むように、タンク721Aの第1の面に固定されてもよい。このとき、固定部754Bに設けられた溝にOリング758Aを嵌め込むことで、第1配管75Bの第1の面とタンク721Aの第1の面との間をシールしてもよい。
第2の固定部755Bは、フレキシブル管753Bの第2の端に連結されてもよい。固定部755Bは、フレキシブル管753Bが縮んだときにノズル723Aを囲むように、第1バルブV1のガイド部761Aに固定されてもよい。このとき、固定部755Bに設けられた溝にOリング759Aを嵌め込むことで、第1配管75Bの第2の面と第1バルブV1の第1の面との間をシールしてもよい。
以上のようなシールによって、第1配管75Bのカバー開口部752Bが第1バルブV1によって閉じられたときに、当該第1配管75Bの第1内部空間751Bが密閉され得る。
支持部85Bは、第1のスペーサ851Bと、第2のスペーサ853Bとを備えてもよい。これらがカバーであってもよい。
スペーサ851Bおよびスペーサ853Bは、第1配管75Bを覆うように配置されてもよい。スペーサ851Bおよびスペーサ853Bのうち少なくともスペーサ853Bは、複数の部材を組み合わせることで筒状に形成されてもよい。このようにスペーサ853Bを複数の部材で構成することによって、ノズル723Aが第1内部空間751B内に挿通された状態であっても、複数の部材を例えば図6A中左右方向(X方向)あるいは紙面に交差する方向(Y方向)に分割して、スペーサ853Bをスペーサ851Bから取り外すことが可能となり得る。スペーサ851Bおよびスペーサ853Bのそれぞれの両端には、外側に延びるフランジが設けられてもよい。
スペーサ851Bの第1の端のフランジを貫通する複数の位置決め孔852Bが設けられてもよい。位置決め孔852Bの個数は、タンク721Aに設けられた位置決めピン725Bの個数と同じであってもよい。スペーサ851Bは、第1配管75Bを囲むように、第1バルブV1におけるガイド部761Aの第1の面に配置され、固定されてもよい。スペーサ851Bの高さ寸法は、図6Bに示すように、当該スペーサ851Bにターゲット生成器72Aが載置されたときに、ノズル723Aの先端がチャンバ2内部に位置するような大きさであってもよい。ターゲット生成器72Aをスペーサ851Bに載置するときに位置決めピン725Bを位置決め孔852Bに嵌合することで、ターゲット生成器72Aがスペーサ851Bに対して回転することを抑制し得る。
スペーサ853Bの第1の端のフランジには、図6Aに示すように、位置決め孔852Bと同じ形状の位置決め孔854Bが設けられてもよい。スペーサ853Bの第2の端のフランジには、位置決めピン725Bと同じ形状の位置決めピン855Bが設けられてもよい。スペーサ853Bは、第1配管75Bを囲むように、スペーサ851B上に載置可能に構成されてもよい。スペーサ853Bをスペーサ851Bに載置するときに位置決めピン855Bを位置決め孔852Bに嵌合することで、853Aがスペーサ851Bに対して回転することを抑制し得る。スペーサ853Bの高さ寸法は、当該スペーサ853Bにターゲット生成器72Aが載置されたときに、ノズル723Aの先端が第1配管75Bの第2の端のカバー開口部752Bより−Z方向に位置するような大きさであってもよい。ターゲット生成器72Aをスペーサ853Bに載置するときに位置決めピン725Bを位置決め孔854Bに嵌合することで、ターゲット生成器72Aがスペーサ853Bに対して回転することを抑制し得る。
接続部78Bは、第3配管79Bと、第2バルブV2と、第4配管81Aと、第2排気部82Aと、パージガス供給部83Aと、継手84Aと、位置調節部86Bとを備えてもよい。
第3配管79Bは、第1配管75Bと同様の構成を有し、フレキシブル管793Bと、固定部794Bと、固定部795Bとを備えてもよい。
フレキシブル管793Bは、ノズル723Aを挿通可能に設置され、かつ、Z方向のみではなく、XY方向にも変形可能であってもよい。
固定部794Bは、フレキシブル管793Bの第1の端に連結されてもよい。固定部794Bは、ノズル723Aを挿通可能に、第2バルブV2におけるガイド部801Aの第2の面に設置され、固定されてもよい。固定部794Bに設けられた溝にOリング799Aを嵌め込むことで、第3配管79Bの第1の面と第2バルブV2との間をシールしてもよい。
固定部795Bは、フレキシブル管793Bの第2の端に連結されてもよい。固定部795Bは、ノズル723Aを挿通可能に、チャンバ2の外部の第1の面に設置され、固定されてもよい。このとき、固定部795Bに設けられた溝にOリング799Aを嵌め込むことで、第3配管79Bの第2の面とチャンバ2の外部の第1の面との間をシールしてもよい。
以上のようなシールによって、第3配管79Bの第1の端の開口部792Bが第2バルブV2によって閉じられたときに、当該第3配管79Bの第3内部空間791Bおよびチャンバ2の内部が密閉され得る。
位置調節部86Bは、ステージ固定部材861Bと、XYステージ862Bとを備えてもよい。
ステージ固定部材861Bは、チャンバ2の外側の第1の面における固定部795Bの外周側に固定されてもよい。
XYステージ862Bは、ステージ固定部材861Bの第1の面に固定されてもよい。XYステージ862Bの第1の面には、第3配管79Bの固定部794Bが固定されてもよい。XYステージ862Bは、図示しないターゲット制御装置に電気的に接続されてもよい。XYステージ862Bは、ターゲット制御装置から送信される信号に基づいて、XYステージ862Bを用いて固定部794BをX軸方向およびY軸方向のうち少なくとも一方向に移動させてもよい。
ここで、固定部794Bの第1の面には、第2バルブV2、第4配管81A、第2配管77A、第1バルブV1、第1配管75Bを介して、ターゲット生成器72Aが以上の順番で固定され得る。このため、固定部794BがX軸方向あるいはY軸方向に移動すると、ターゲット生成器72Aも固定部794Bと同じ方向に移動する。そして、このターゲット生成器72Aの移動に伴い、ドロップレット27の出力位置(ノズル孔724AのXY平面内の位置)が調節され得る。
2.2.3 動作
2.2.3.1 ターゲット生成器をチャンバに設置するときの動作
以下において、第1実施形態と同様の動作については、説明を省略する。
ターゲット生成器72Aがチャンバ2に設置される前において、第2バルブV2が第3配管79Bの開口部792Bを閉じていてもよい。また、このとき、チャンバ2内部には、エッチングガスが満たされてもよい。
一方、ターゲット生成器72Aがチャンバ2に設置される前において、第1バルブV1が第1配管75Bのカバー開口部752Bを閉じていてもよい。第4バルブV4(図1参照)は開いていてもよい。第3バルブV3は閉じていてもよい。このとき、第1内部空間751Bには、パージガスが満たされていてもよい。
作業者は、第2配管77A、第1バルブV1、スペーサ851B、および、当該スペーサ851Bの第1の面にスペーサ853Bを介して載置されたターゲット生成器72Aを以上の順番で接合されて構成される設置物を、例えば図示しないリフタで持ち上げてもよい。そして、作業者は、リフタを操作して、当該設置物の第2配管77Aのフランジ771Aを第4配管81Aのフランジ811Aに載せた後、継手84Aによって第2配管77Aのフランジ771Aと第4配管81Aのフランジ811Aとを位置決めして固定してもよい。この固定によって、第2配管77Aと第4配管81Aとの間がシールされ、密閉された第2内部空間781Bが形成され得る。以上の作業は大気中で行なわれるので、第2内部空間781Bには、空気が存在し得る。
EUV光生成装置のEUV光生成制御システムは、作業者の操作に基づいて、図4に示す処理を行ってもよい。
以上の処理によって、第1内部空間751Bおよび第2内部空間781Bの両方が排気されるとともに、ノズル723Aのノズル孔724Aが空気に触れることなく、ターゲット生成器72Aがチャンバ2に設置され得る。
この後、作業者は、例えばリフタによって設置物のうちターゲット生成器72Aのみを−Z方向へ移動させながらフレキシブル管753Bを伸ばし、位置決めピン725Bをスペーサ853Bの位置決め孔854Bから抜き取ってもよい。そして、作業者は、スペーサ853Bをスペーサ851Bから取り外してもよい。その後、作業者は、リフタでターゲット生成器72Aを+Z方向へ移動させながらフレキシブル管753Bを縮めて、位置決めピン725Bをスペーサ851Bの位置決め孔852Bに嵌合させてもよい。
以上の処理によって、図6Bに示すように、ノズル723Aの先端がチャンバ2内部に位置し得る。
そして、作業者は、EUV光生成装置を動作させて、試験的にEUV光を生成させてもよい。このEUV光の生成の際、ドロップレット27の出力位置が所望のプラズマ生成領域25からX軸方向あるいはY軸方向にずれることがあり得る。このような場合には、作業者は、図示しないターゲット制御装置を操作して、XYステージ862Bで固定部794Bを移動させることで、ドロップレット27の出力位置を調節してもよい。そして、ターゲット制御装置は、ターゲットセンサ4(図1参照)での検出結果に基づき、ドロップレット27の出力位置が適切な位置となるまで、出力位置の調節およびEUV光の試験的な生成を繰り返し、調節が完了したら、連続的にEUV光を生成してもよい。
2.2.3.2 ターゲット生成器をチャンバから取り外すときの動作
ターゲット生成器72Aをチャンバ2から取り外す前において、チャンバ2、第1内部空間751B、第2内部空間781B、および、第3配管79Bの第3内部空間791Bには、エッチングガスが満たされていてもよい。
この後、作業者は、ターゲット生成器72Aをチャンバ2から取り外すために、EUV光生成装置を操作してもよい。
EUV光生成装置のEUV光生成制御システムは、作業者の操作に基づいて、図5に示す処理を行ってもよい。
以上の処理によって、チャンバ2は、閉じている第2バルブV2によって、当該チャンバ2の内部にエッチングガスが満たされた状態となり得る。また、第1配管75Bは、閉じている第1バルブV1によって、第1内部空間751Bにパージガスが満たされた状態となりうる。
この後、作業者は、リフタでターゲット生成器72Aのみを−Z方向へ移動させながらフレキシブル管753Bを伸ばし、位置決めピン725Bをスペーサ851Bの位置決め孔852Bから抜き取ってもよい。そして、ターゲット生成器72Aとスペーサ851Bとの間にスペーサ853Bを設置可能な位置までターゲット生成器72Aが移動したら、作業者は、ターゲット生成器72Aの移動を停止してもよい。次いで、作業者は、スペーサ853Bをターゲット生成器72Aとスペーサ851Bとの間に配置して、位置決め孔854Bをスペーサ851Bの位置決め孔852Bに嵌合させてもよい。その後、作業者は、リフタでターゲット生成器72Aを+Z方向へ移動させながらフレキシブル管753Bを縮めて、図6Aに示すように、位置決めピン725Bをスペーサ853Bの位置決め孔854Bに嵌合してもよい。
そして、作業者は、継手84Aを外した後、リフタでターゲット生成器72Aを含む設置物をチャンバ2から取り外してもよい。このとき、第1バルブV1が閉じているため、ノズル723Aのノズル孔724Aが空気に触れることなく、ターゲット生成器72Aがチャンバ2から取り外され得る。また、第2バルブV2が閉じているため、チャンバ2内部に空気が入ることが抑制され得る。
上述のように、第1配管75Bは、ノズル723Aの軸方向に伸縮自在に設置されてもよい。また、カバー開口部752Bは、ノズル723Aが挿通可能な大きさに形成されてもよい。
このことにより、ターゲット生成器72Aをチャンバ2に設置した状態において、第1配管75Bを縮めつつノズル723Aをプラズマ生成領域25に近づけ得る。
ターゲット供給装置7Bは、ターゲット生成器72AをX軸方向あるいはY軸方向に移動させる位置調節部86Bを備えてもよい。
このことにより、ターゲット生成器72Aを設置した直後におけるドロップレット27の出力位置を適切に調節し得る。また、ドロップレット27の出力位置が熱でドリフトした場合においても、その出力位置を適切に調節し得る。
また、フレキシブル管793Bを変形可能に構成してもよい。
このことにより、固定部794BがX軸方向あるいはY軸方向に移動した場合であっても、フレキシブル管793Bに負荷がかかることを抑制し得る。
2.3 第3実施形態
2.3.1 概略
本開示の第3実施形態によれば、静電引出方式でドロップレットが生成されるよう構成されたEUV光生成装置のターゲット供給装置に、ターゲット生成器と、カバー開口部を有するカバーと、カバー開口部を開閉するカバー用開閉部とを設けてもよい。
以上の構成によれば、ターゲット生成器をチャンバから取り外す際に、ノズルの先端にターゲット物質が付着している場合であっても、カバー用開閉部がカバー開口部を閉じることによって、ターゲット物質の飛散を抑制し得る。
2.3.2 構成
図7は、第3実施形態に係るターゲット供給装置を含むEUV光生成装置の構成を概略的に示す。
第3実施形態のEUV光生成装置1Cにおいて、図7に示すように、チャンバ2Cと、EUV光生成制御システム5Cと、ターゲット供給装置7C以外の構成については、第1実施形態のEUV光生成装置1Aと同様のものを適用してもよい。
チャンバ2Cは、箱状のチャンバ本体200Cを有してもよい。このチャンバ本体200Cには、第1圧力計261Aと、第1排気装置262A(図2参照)と、第2排気装置262Cと、第1カバー264Cと、チャンバ用開閉部としての第1バルブV11と、第2圧力計281Cと、図示しないエッチングガス供給部とが設けられてもよい。
第1カバー264Cは、板状の底面部265Cと、筒状の側面部266Cと、この側面部266Cの外周の鍔部267Cとを有してもよい。底面部265Cの略中央には、開口部268Cが設けられてもよい。開口部268Cは、ドロップレット27が通過可能な大きさであってもよい。
第1カバー264Cは、チャンバ本体200Cのチャンバ開口部20を覆うように、かつ、開口部268Cの中心がチャンバ開口部20の中心と一致するように、チャンバ本体200Cの内壁面に固定されてもよい。このとき、鍔部267Cに設けられた溝にOリング269Cを嵌め込むことで、鍔部267Cの第1の面とチャンバ本体200Cの内壁面との間をシールしてもよい。
第1バルブV11は、第1カバー264Cの開口部268Cを開閉可能に配置されてもよい。第1バルブV11は、ゲートバルブ、ボールバルブ、バタフライバルブなどのいずれかであってもよい。第1バルブV11は、後述するターゲット制御装置70Cに電気的に接続されてもよい。第1バルブV11は、ターゲット制御装置70Cから送信される信号に基づいて、開口部268C開閉を切り替えてもよい。このように、第1バルブV11が開口部268Cを閉じることで、第1カバー264Cとチャンバ本体200Cとで仕切られた第1内部空間201Cが形成され得る。
第2圧力計281Cは、第1内部空間201C内の圧力を計測できるように、チャンバ本体200Cに設けられてもよい。第2圧力計281Cは、ターゲット制御装置70Cに電気的に接続されてもよい。第2圧力計281Cは、第1内部空間201C内部の圧力に対応する信号をターゲット制御装置70Cに送信してもよい。
第2排気装置262Cは、配管282Cを介して、チャンバ本体200Cに連結されてもよい。配管282Cには、第2バルブV12が設けられてもよい。第2バルブV12は、ゲートバルブ、ボールバルブ、バタフライバルブなどのいずれかであってもよい。第2バルブV12は、ターゲット制御装置70Cに電気的に接続されてもよい。第2バルブV12は、ターゲット制御装置70Cから送信される信号に基づいて、開閉を切り替えられてもよい。
ターゲット供給装置7Cは、ターゲット制御装置70Cと、ターゲット生成部71Cと、カバー77Cと、第4排気部79Cと、パージガス供給部83Cとを備えてもよい。
ターゲット生成部71Cは、ターゲット生成器72Cと、圧力調整器73Aと、温度調節部74Aと、第3排気部75Cと、静電引出部76Cとを備えてもよい。
ターゲット生成器72Cは、タンク721Cを備えてもよい。タンク721Cには、ノズル723Cが設けられていてもよい。
ノズル723Cは、ノズル本体724Cと、先端保持部725Cと、出力部726Cとを備えてもよい。ノズル本体724Cが、タンク721Cの第1の面からチャンバ2C内に突出するように設置されてもよい。先端保持部725Cは、ノズル本体724Cの先端に設けられてもよい。先端保持部725Cは、ノズル本体724Cよりも直径が大きい円筒状に形成されてもよい。先端保持部725Cは、ノズル本体724Cとは別体として構成され、ノズル本体724Cに固定されてもよい。
出力部726Cは、略円板状に形成されてもよい。出力部726Cは、ノズル本体724Cの先端面に密着するように、先端保持部725Cによって保持されてもよい。出力部726Cの中央部分には、円錐台状の突出部727Cが設けられてもよい。突出部727Cがチャンバ2C内に突出するように出力部726Cが保持されてもよい。突出部727Cの略中央部にノズル孔728Cが設けられてもよい。出力部726Cは、ターゲット物質270の濡れ性が低い材料で構成されるのが好ましい。出力部726Cが、出力部726Cに対するターゲット物質270の濡れ性が低い材料で構成されていない場合には、出力部726Cの少なくとも表面が、濡れ性が低い材料でコーティングされてもよい。
タンク721Cと、ノズル723Cと、出力部726Cとは、電気絶縁材料で構成されてもよい。これらが、電気絶縁材料ではない材料、例えばモリブデンなどの金属材料で構成される場合には、チャンバ2Cとターゲット生成器72Cとの間や、出力部726Cと後述する引出電極761Cとの間に電気絶縁材料が配置されてもよい。
圧力調整器73Aは、配管732C、継手733C、および、配管734Cを介してタンク721Cの第1の端部722Cに連結されてもよい。配管732Cの第1の端が圧力調整器73Aに連結されてもよい。配管734Cは、第1の端がタンク721C内に位置するように、第1の端部722Cに連結されてもよい。継手733Cは、配管732Cの第2の端と、配管734Cの第2の端とを着脱自在に連結してもよい。このように継手733Cが配管732Cと配管734Cとを連結することによって、圧力調整器73Aがターゲット生成器72C内の圧力を調節し得る。
配管732Cには、第3バルブV13が設けられてもよい。配管734Cには、第4バルブV14が設けられてもよい。第3バルブV13および第4バルブV14は、ゲートバルブ、ボールバルブ、バタフライバルブなどのいずれかであってもよい。第3バルブV13および第4バルブV14は、ターゲット制御装置70Cに電気的に接続されてもよい。第3バルブV13および第4バルブV14は、ターゲット制御装置70Cから送信される信号に基づいて、開閉を切り替えられてもよい。また、配管732Cには、第4圧力計735Cが設けられてもよい。第4圧力計735Cは、ターゲット制御装置70Cに電気的に接続され、配管732C内部の圧力に対応する信号をターゲット制御装置70Cに送信してもよい。
第3排気部75Cは、配管751Cと、第3排気装置752Cと、第5バルブV15とを備えてもよい。配管751Cの第1の端は、第3バルブV13と継手733Cとの間で配管732Cに連結されてもよい。第3排気装置752Cは、配管751Cの第2の端に連結されてもよい。第3排気装置752Cは、ターゲット制御装置70Cに電気的に接続されてもよい。第3排気装置752Cは、ターゲット制御装置70Cから送信される信号に基づいて、配管732C内を排気してもよい。第5バルブV15は、配管751Cに設けられてもよい。第5バルブV15は、ターゲット制御装置70Cに電気的に接続され、ターゲット制御装置70Cから送信される信号に基づいて、開閉を切り替えられてもよい。
静電引出部76Cは、第1電極761Cと、第2電極762Cと、パルス電圧生成器763Cと、高電圧電源764Cと、第3電極765Cとを備えてもよい。後に説明するように、第1電極761Cと第2電極762Cとの間の電位差を利用してドロップレット27を出力部726Cから引出されてもよい。第3電極765Cはその引出されたドロップレットが帯電していることを利用してそのドロップレットを加速してもよい。
第2電極762Cには、高電圧電源764Cが電気的に接続されてもよい。
第3電極765Cは、第1電極761Cと略等しい略円板状に構成されてもよい。第3電極765Cの中央には、第1電極761Cの貫通孔と略等しい円形状の貫通孔が形成されてもよい。第3電極765Cは、第1電極761Cと接触しないように、出力部726Cとは反対側において先端保持部725Cによって保持されてもよい。第3電極765Cは、当該第3電極765Cの貫通孔の中心軸と、第1電極761Cの貫通孔の中心軸および円錐台状の突出部727Cの回転対称軸とが略一致するように保持されるのが好ましい。以上の構成により、突出部727Cに電界が集中し易いため、ドロップレット27を出力部726Cから引出し易くなり得る。第1電極761Cには、パルス電圧生成器763Cが電気的に接続されてもよい。第3電極765Cは、カバー77Cを介して接地されてもよい。
パルス電圧生成器763Cおよび高電圧電源764Cには、ターゲット制御装置70Cが電気的に接続されてもよい。
カバー77Cは、ターゲット生成器72C全体を覆うように構成されてもよい。カバー77Cは、面積がチャンバ開口部20の面積より小さい板状の底面部771Cと、筒状の第1側面部772Cと、この第1側面部772Cから外側に延びる中間部773Cと、この中間部773Cの端より内側の筒状の第2側面部774Cと、この第2側面部774Cから外側に延びる鍔部775Cとを有してもよい。
底面部771Cの略中央には、カバー開口部776Cが設けられてもよい。カバー開口部776Cの大きさは、ドロップレット27が通過可能な大きさであってもよい。また、カバー開口部776Cは、当該カバー開口部776Cの中心軸と、開口部268Cの中心軸とが一致するように設けられるのが好ましい。
底面部771Cのカバー開口部776Cには、第6バルブV16が設けられてもよい。第6バルブV16がカバー用開閉部であってもよい。第6バルブV16は、ゲートバルブ、ボールバルブ、バタフライバルブなどであってもよい。第6バルブV16は、ターゲット制御装置70Cに電気的に接続され、ターゲット制御装置70Cから送信される信号に基づいて、開閉を切り替えられてもよい。このように、第6バルブV16がカバー開口部776Cを閉じることで、カバー77Cが密閉され得る。
中間部773Cの第1の面には、複数の位置決め孔778Cが設けられてもよい。複数の位置決め孔778Cは、中間部773Cの周方向に沿って配置されてもよい。位置決め孔778Cは、チャンバ本体200Cの外壁面に設けられた位置決めピン284Cに嵌合されてもよい。このように位置決め孔778Cが位置決めピン284Cに嵌合することによって、チャンバ本体200Cに対するカバー77CのXY方向の位置決めがなされ得る。
また、第2側面部774Cより外側に突出した部分には、ボルト779Cが挿通されてもよい。ボルト779Cがチャンバ本体200Cに螺合されることで、第1側面部772Cがチャンバ開口部20内に挿通され、かつ、底面部771Cが底面部265CからZ方向へ離れた位置ある状態で、カバー77Cがチャンバ本体200Cに固定され得る。このとき、中間部773Cに設けられた溝にOリング780Cを嵌め込むことで、中間部773Cの第1の面とチャンバ本体200Cの外壁面との間をシールしてもよい。
第2側面部774Cは、接地されてもよい。
鍔部775Cの第1の面には、第2側面部774Cの開口面を塞ぐ蓋部781Cが設けられてもよい。このとき、蓋部781Cに設けられた溝にOリング782Cを嵌め込むことで、蓋部781Cの第1の面と鍔部775Cの第1の面との間をシールしてもよい。蓋部781Cの第1の面には、タンク721Cが固定されてもよい。
また、蓋部781Cおよび第1の端部722Cには、配管734Cの先端がタンク721C内に位置するように、配管734Cが挿通されてもよい。
第4排気部79Cは、配管791Cと、配管792Cと、継手793Cと、第4排気装置794Cと、第7バルブV17と、第8バルブV18と、第3圧力計797Cとを備えてもよい。
配管791Cの第1の端は、第4排気装置794Cに連結されてもよい。配管792Cの第2の端は、カバー77Cの第2側面部774Cに連結されてもよい。継手793Cは、配管791Cの第2の端と、配管792Cの第1の端とを着脱自在に連結してもよい。このように継手793Cが配管791Cと配管792Cとを連結することによって、第4排気装置794Cがカバー77Cの第2内部空間770Cを排気し得る。
第4排気装置794Cは、ターゲット制御装置70Cに電気的に接続されてもよい。第4排気装置794Cは、ターゲット制御装置70Cから送信される信号に基づいて、第2内部空間770Cを排気してもよい。
第7バルブV17および第8バルブV18は、配管792Cおよび配管791Cにそれぞれ設けられてもよい。第7バルブV17および第8バルブV18は、ターゲット制御装置70Cに電気的に接続され、ターゲット制御装置70Cから送信される信号に基づいて、開閉を切り替えられてもよい。
第3圧力計797Cは、カバー77C内の圧力を計測できるように、配管791Cにおける第8バルブV18より配管792C側に設けられてもよい。第3圧力計797Cは、ターゲット制御装置70Cに電気的に接続されてもよい。第3圧力計797Cは、カバー77C内部の圧力に対応する信号をターゲット制御装置70Cに送信してもよい。
パージガス供給部83Cは、チャンバ2Cの第1内部空間201Cおよびカバー77Cの第2内部空間770Cにパージガスを供給してもよい。パージガス供給部83Cは、配管831Cと、パージガス供給源832Aと、配管833Cと、第9バルブV19と、第10バルブV20とを備えてもよい。
配管831Cの第2の端は、配管282Cにおける第2バルブV12より第1内部空間201C側に接続されてもよい。配管833Cの第2の端は、配管791Cにおける第8バルブV18の配管792C側に接続されてもよい。
第9バルブV19および第10バルブV20は、配管831Cおよび配管833Cにそれぞれ設けられ、ターゲット制御装置70Cに電気的にそれぞれ接続されてもよい。第9バルブV19および第10バルブV20は、ターゲット制御装置70Cから送信される信号に基づいて、開閉を切り替えられてもよい。
2.3.3 動作
2.3.3.1 ターゲット生成器をチャンバに設置するときの動作
図8は、ターゲット生成器をチャンバに設置するときの動作を示すフローチャートである。
ターゲット生成器72Cをチャンバ2Cに設置する前において、第1バルブV11〜第8バルブV18が閉じられるとともに、第9バルブV19、第10バルブV20が開いていてもよい。このとき、チャンバ2C内部には、エッチングガスが満たされてもよい。第1内部空間201Cには、空気が存在してもよい。また、第2内部空間770Cには、パージガスが満たされてもよい。
作業者は、第2内部空間770C内部にノズル723Cの先端が位置するように、ターゲット生成器72Cを固定した状態で、カバー77Cをチャンバ2Cに固定してもよい。このとき、位置決め孔778Cに位置決めピン284Cを嵌合するとともに、ボルト779Cでカバー77Cをチャンバ2Cに固定してもよい。この固定によって、第1内部空間201Cが密閉され得る。
また、継手733Cによって配管732Cと配管734Cとを連結することで、圧力調整器73Aでターゲット生成器72C内を排気可能な状態としてもよい。さらに、継手793Cによって配管791Cと配管792Cとを連結することで、第2内部空間770Cを排気可能な状態としてもよい。
ターゲット制御装置70Cは、EUV光生成制御システム5Cから信号を受信すると、図8に示すように、第2排気装置262C、第3排気装置752C、および、第4排気装置794Cを駆動してもよい(ステップS31)。この後、ターゲット制御装置70Cは、第9バルブV19を閉じるとともに、第2バルブV12を開いてもよい(ステップS32)。このステップS31,S32の処理によって、第1内部空間201Cに存在している空気が排気され得る。そして、第2圧力計281Cは、第1内部空間201Cの圧力P2に対応する信号をターゲット制御装置70Cに送信してもよい。
ターゲット制御装置70Cは、第2圧力計281Cから送信される信号に基づいて、第1内部空間201Cの排気が終了したか否かを判断してもよい(ステップS33)。
このステップS33において、ターゲット制御装置70Cは、第1内部空間201Cの排気が終了していないと判断した場合、所定時間経過後にステップS33の処理を再度行ってもよい。例えば、ターゲット制御装置70Cは、第2圧力計281Cで測定された圧力P2が予め設定された閾値P0以下となった場合に、排気が終了したと判断し、閾値P0以下となっていない場合に、排気が終了していないと判断してもよい。
一方、ステップS33において、ターゲット制御装置70Cは、第1内部空間201Cの排気が終了したと判断した場合、第10バルブV20を閉じるとともに、第8バルブV18を開けてもよい(ステップS34)。このように、第1内部空間201Cの排気が終了した後に、第10バルブV20を閉じるとともに、第8バルブV18を開けることによって、配管792Cにおける第7バルブV17よりも第4排気装置794C側および配管791Cが排気され得る。そして、第3圧力計797Cは、配管791Cおよび配管792Cの圧力P3に対応する信号をターゲット制御装置70Cに送信してもよい。
ターゲット制御装置70Cは、第3圧力計797Cから送信される信号に基づいて、配管791Cおよび配管792Cの排気が終了したか否かを判断してもよい(ステップS35)。排気が終了したか否かの判断は、ステップS33と同様に、予め設定された閾値P0と測定された圧力P3との比較で行なってもよい。
このステップS35において、ターゲット制御装置70Cは、配管791Cおよび配管792Cの排気が終了していないと判断した場合、所定時間経過後にステップS35の処理を再度行ってもよい。
一方、ステップS35において、ターゲット制御装置70Cは、排気が終了したと判断した場合、第7バルブV17を開いてもよい(ステップS36)。このように、配管791Cおよび配管792Cの排気が終了した後に、第7バルブV17を開けることによって、第2内部空間770Cが排気され得る。そして、第3圧力計797Cは、第2内部空間770Cの圧力P3に対応する信号をターゲット制御装置70Cに送信してもよい。
ターゲット制御装置70Cは、第3圧力計797Cから送信される信号に基づいて、第2内部空間770Cの排気が終了したか否かを判断してもよい(ステップS37)。排気が終了したか否かの判断は、ステップS33と同様に、予め設定された閾値P0と測定された圧力P3との比較で行なってもよい。
このステップS37において、ターゲット制御装置70Cは、排気が終了していないと判断した場合、所定時間経過後にステップS37の処理を再度行ってもよい。一方、ステップS37において、ターゲット制御装置70Cは、排気が終了したと判断した場合、第6バルブV16を開いてもよい(ステップS38)。
次いで、ターゲット制御装置70Cは、第5バルブV15を開けてもよい(ステップS39)。このように、第5バルブV15を開けることによって、配管732Cおよび配管734Cにおける第4バルブV14より継手733Cに近い方が排気され得る。そして、第4圧力計735Cは、配管732Cおよび配管734Cの圧力に対応する信号をターゲット制御装置70Cに送信してもよい。
ターゲット制御装置70Cは、第4圧力計735Cから送信される信号に基づいて、配管732Cおよび配管734Cの排気が終了したか否かを判断してもよい(ステップS40)。
このステップS40において、ターゲット制御装置70Cは、排気が終了していないと判断した場合、所定時間経過後にステップS40の処理を再度行い、排気が終了したと判断した場合、第5バルブV15を閉じてもよい(ステップS41)。
さらに、ターゲット制御装置70Cは、第3バルブV13および第4バルブV14を開いてもよい(ステップS42)。また、ターゲット制御装置70Cは、第3排気装置752Cを停止してもよい(ステップS43)。さらには、ターゲット制御装置70Cは、第1バルブV11を開いてもよい(ステップS44)。
以上の処理により、第1バルブV11〜第4バルブV14、第6バルブV16〜第8バルブV18が開かれるとともに、第5バルブV15、第9バルブV19および第10バルブV20が閉じられた状態となり得る。また、第2排気装置262Cおよび第4排気装置794Cが駆動するとともに、第3排気装置752Cが停止した状態となり得る。そして、ターゲット生成器72C内の圧力が圧力調整器73Aによって調整可能となり得る。また、チャンバ本体200C内部、第1内部空間201C、および、第2内部空間770Cが第2排気装置262Cおよび第4排気装置794Cによって排気され得る。そして、ノズル723Cのノズル孔728Cが空気に触れることなく、ターゲット生成器72Cがチャンバ2Cに設置され得る。
以上の動作を終えた後で、EUV光生成装置1Cは、チャンバ2C内にドロップレット27を出力する処理などを行うことで、EUV光251を生成し得る。
例えば、温度調節部74Aは、ターゲット生成器72C内のターゲット物質270を当該ターゲット物質270の融点以上の所定の温度まで加熱してもよい。高電圧電源764Cは、タンク721C内のターゲット物質270に正極の高電圧(例えば、20kV)を印加してもよい。そして、ターゲット物質270に高電圧を印加した状態において、パルス電圧生成器763Cは、引出電極761Cに印加する電圧を高電圧から低電圧(例えば、15kV)に降下させ、所定時間保持して、再び高電圧に戻してもよい。このとき、引出電極761Cの電圧降下のタイミングに同期して、ターゲット物質270が静電気力によってドロップレット27の形状で引き出され得る。ドロップレット27は、正極に帯電し得る。そして、ドロップレット27は、接地された加速電極765Cによって加速し、加速電極765Cの貫通孔を通過し、開口部268Cを通過し得る。開口部268Cを通過したドロップレット27は、プラズマ生成領域25に到達したときにパルスレーザ光33が照射され得る。
2.3.3.2 ターゲット生成器をチャンバから取り外すときの動作
図9は、ターゲット生成器をチャンバから取り外すときの動作を示すフローチャートである。
ターゲット生成器72Cをチャンバ2Cから取り外す前において、チャンバ2C、第1内部空間201C、および、第2内部空間770Cには、エッチングガスが満たされていてもよい。
ターゲット制御装置70Cは、EUV光生成制御システム5Cから信号を受信すると、図9に示すように、第2排気装置262Cおよび第4排気装置794Cが駆動しているか否かを確認してもよい(ステップS51)。このとき、第2排気装置262Cおよび第4排気装置794Cのうち少なくとも1つの装置が停止している場合には、当該少なくとも1つの装置を駆動してもよい。
この後、ターゲット制御装置70Cは、第9バルブV19および第10バルブV20が閉じているか否かを確認してもよい(ステップS52)。このとき、第9バルブV19および第10バルブV20のうち少なくとも1つのバルブが開いている場合には、当該少なくとも1つのバルブを閉じてもよい。
さらに、ターゲット制御装置70Cは、第2バルブV12、第7バルブV17、および、第8バルブV18が開いていることを確認してもよい(ステップS53)。このとき、第2バルブV12、第7バルブV17、および、第8バルブV18のうち少なくとも1つのバルブが閉じている場合には、当該少なくとも1つのバルブを開いてもよい。
その後、ターゲット制御装置70Cは、圧力調整器73Aの設定圧力を大気圧に設定してもよい(ステップS54)。この圧力の設定によって、配管732C、配管734C、および、ターゲット生成器72C内の不活性ガスの圧力が大気圧となりうる。
次いで、ターゲット制御装置70Cは、第3バルブV13および第4バルブV14を閉じてもよい(ステップS55)。このステップS55の処理によって、ターゲット生成器72C内が密閉され得る。
また、ターゲット制御装置70Cは、第1バルブV11および第6バルブV16を閉じてもよい(ステップS56)。このステップS56の処理によって、チャンバ2C内部と第1内部空間201Cとが遮断され得る。また、第1内部空間201Cと第2内部空間770C内とが遮断され得る。
この後、ターゲット制御装置70Cは、第2圧力計281Cからの第1内部空間201Cの圧力P2に対応する信号に基づいて、第2排気装置262Cによる第1内部空間201Cの排気が終了したか否かを判断してもよい(ステップS57)。このステップS57において、ターゲット制御装置70Cは、排気が終了していないと判断した場合、所定時間経過後にステップS57の処理を再度行ってもよい。一方、ステップS57において、ターゲット制御装置70Cは、排気が終了したと判断した場合、第2バルブV12を閉じてもよい(ステップS58)。このステップS58の処理によって、第1内部空間201Cが密閉され得る。排気が終了したか否かの判断は図8のフローでの判断と同様でよい。
ターゲット制御装置70Cは、第9バルブV19を開いてもよい(ステップS59)。このステップS59の処理によって、パージガス供給源832Aから第1内部空間201Cにパージガスが充填され得る。
ターゲット制御装置70Cは、第2圧力計281Cからの第1内部空間201Cの圧力P2に対応する信号に基づいて、第1内部空間201Cにパージガスが充填されたか否かを判断してもよい(ステップS60)。このステップS60において、ターゲット制御装置70Cは、パージガスの充填が終了していないと判断した場合、所定時間経過後にステップS60の処理を再度行ってもよい。一方、ステップS60において、ターゲット制御装置70Cは、充填が終了したと判断した場合、第9バルブV19を閉じてもよい(ステップS61)。充填が終了したか否かの判断は図5のフローでの判断と同様でよい。
ターゲット制御装置70Cは、第3圧力計797Cからの第2内部空間770Cの圧力P3に対応する信号に基づいて、第2内部空間770Cの排気が終了したか否かを判断してもよい(ステップS62)。このステップS62において、ターゲット制御装置70Cは、排気が終了していないと判断した場合、所定時間経過後にステップS62の処理を再度行ってもよい。一方、ステップS62において、ターゲット制御装置70Cは、排気が終了したと判断した場合、第8バルブV18を閉じてもよい(ステップS63)。排気が終了したか否かの判断はステップS57での判断と同様でよい。
ターゲット制御装置70Cは、第10バルブV20を開いてもよい(ステップS64)。このステップS64の処理によって、パージガス供給源832Aから第2内部空間770Cにパージガスが充填され得る。
ターゲット制御装置70Cは、第3圧力計797Cからの第2内部空間770Cの圧力P3に対応する信号に基づいて、第2内部空間770Cにパージガスが充填されたか否かを判断してもよい(ステップS65)。このステップS65において、ターゲット制御装置70Cは、パージガスの充填が終了していないと判断した場合、所定時間経過後にステップS65の処理を再度行ってもよい。一方、ステップS65において、ターゲット制御装置70Cは、充填が終了したと判断した場合、第7バルブV17を閉じてもよい(ステップS66)。充填が終了したか否かの判断はステップS60での判断と同様でよい。
以上の処理によって、チャンバ2Cは、閉じている第1バルブV11によって、当該チャンバ2Cの内部にエッチングガスが満たされた状態となり得る。また、第1内部空間201Cおよび第2内部空間770Cは、閉じている第1バルブV11および第6バルブV16によって、パージガスが満たされた状態となりうる。
この後、作業者は、第2内部空間770C内部にターゲット生成器72Cを固定した状態で、カバー77Cをチャンバ2Cから取り外してもよい。また、継手733Cおよび配管792Cを取り外してもよい。このとき、第6バルブV16が閉じているため、ノズル723Cのノズル孔728Cが空気に触れることなく、ターゲット生成器72Cがチャンバ2Cから取り外され得る。また、第1バルブV11が閉じているため、チャンバ2C内部に空気が入ることが抑制され得る。さらに、第1バルブV11が閉じているため、チャンバ2C内部に残留しているエッチングガスやターゲット物質の固体がチャンバ2C外部に飛散してしまうことを抑制し得る。
上述のように、静電引出方式のEUV光生成装置1Cに、ターゲット生成器72C全体を覆うカバー77Cと、このカバー77Cのカバー開口部776Cを開閉する第6バルブV16とを設けてもよい。
以上の構成によれば、ターゲット生成器72Cをチャンバ2Cから取り外す際に、第6バルブV16がカバー開口部776Cを閉じることによって、ターゲット物質の飛散を抑制し得る。
2.4 第4実施形態
2.4.1 概略
本開示の第4実施形態によれば、ターゲット生成器は、タンクと、ノズルと、当該ノズルのノズル孔と反対側の端部を塞ぐ蓋部と、タンクの内部およびノズルの内部と連通するようにタンクおよび蓋部に連結された配管とを有してもよい。カバーは、蓋部からノズルの先端にかけて延びる筒状に形成されてもよい。カバーは、カバー用開閉部がカバー開口部を閉じたときに、当該カバー、カバー用開閉部、および、蓋部で囲まれる内部空間が密閉されるように設けられてもよい。
以上のターゲット供給装置によれば、ターゲット物質を供給した後にカバー開口部を閉じることで、カバー、カバー用開閉部、および、蓋部で囲まれる内部空間が密閉され得る。このため、ノズル孔が空気に触れることを抑制しつつ、ターゲット生成器をチャンバから取り外し得る。
2.4.2 構成
図10Aは、第4実施形態に係るターゲット供給装置の構成を概略的に示し、当該ターゲット供給装置が装着された状態を表す。図10Bは、ターゲット供給装置の構成を概略的に示し、当該ターゲット供給装置が動作している状態を表す。
第4実施形態のEUV光生成装置1Dにおいて、図10Aに示すように、ターゲット供給装置7Dのターゲット生成器72D以外の構成については、第2実施形態のEUV光生成装置1Bと同様のものを適用してもよい。図10A記載の構成が図6A記載の構成と違うのは、図6Aのタンク721Aとノズル723Aとが同じ太さのノズル723Dとなっていることである。
ターゲット生成器72Dは、ターゲット物質270が収容されるタンク721Dと、配管732Dを介してタンク721Dと連結された筒状のノズル723Dとを有してもよい。ノズル723Dの第1の面には、当該面の開口部を塞ぐ蓋部726Dが固定されてもよい。このとき、蓋部726Dに設けられた溝にOリング727Dを嵌め込むことで、蓋部726Dの第1の面とノズル723Dの第1の面との間をシールしてもよい。
ノズル723Dの外周面には、ヒータ741Aが設けられてもよい。
蓋部726Dの中央には、配管732Dが連結されてもよい。また、蓋部726Dの第1の面には、ノズル723Dを囲むように、固定部754Bが固定されてもよい。このとき、Oリング758Aによって、蓋部726Dの第1の面と固定部754Bの第1の面との間をシールしてもよい。
以上のようなシール構造を形成したので、第1配管75Bのカバー開口部752Bが第1バルブV1によって閉じられたときに、当該第1配管75Bの第1内部空間751Bが密閉され得る。
蓋部726Dの第1の面の外縁側には、位置決めピン725Bが設けられてもよい。図10Aに示すように、この位置決めピン725Bが位置決め孔854Bに嵌合することで、ターゲット生成器72Dが第1スペーサ853Bおよび第2スペーサ851Bに対して回転することを抑制し得る。また、第1スペーサ853Bを取り外してターゲット生成器72DをZ方向へ移動させた場合、図10Bに示すように、位置決めピン725Bが位置決め孔852Bに嵌合することで、ターゲット生成器72Dが第2スペーサ851Bに対して回転することを抑制し得る。
2.4.3 動作
2.4.3.1 ターゲット生成器をチャンバに設置するときの動作
以下において、第2実施形態と同様の動作については、説明を省略する。
作業者は、図10Aに示すように、第2配管77A、第1バルブV1、第2のスペーサ851B、および、当該スペーサ851Bの第1の面に第1のスペーサ853Bを介して載置されたターゲット生成器72Dとから構成される設置物を、例えば図示しないリフタで−Z方向へ移動してもよい。そして、作業者は、リフタを操作して、当該設置物の第2配管77Aを第4配管81Aに載せた後、継手84Aによって第2配管77Aと第4配管81Aとを位置決めして固定してもよい。この固定によって、密閉された第2内部空間781Bが形成され得る。
この後、EUV光生成装置のEUV光生成制御システムは、作業者の操作に基づいて、図4に示す処理を行ってもよい。
以上の処理によって、第1内部空間751Bおよび第2内部空間781Bの両方が排気されるとともに、ノズル723Dのノズル孔724Dが空気に触れることなく、ターゲット生成器72Dがチャンバ2に設置され得る。
この後、作業者は、例えばリフタで設置物のうちターゲット生成器72Dのみを−Z方向へ移動させて、位置決めピン725Bを第1スペーサ853Bの位置決め孔854Bから抜き取ってもよい。そして、作業者は、第1スペーサ853Bを第2スペーサ851Bから取り外してもよい。その後、作業者は、リフタでターゲット生成器72DをZ方向へ移動させて、位置決めピン725Bを第2スペーサ851Bの位置決め孔852Bに嵌合させてもよい。
以上の処理によって、図10Bに示すように、ノズル723Dの先端がチャンバ2内部に位置し得る。
2.4.3.2 ターゲット生成器をチャンバから取り外すときの動作
作業者は、リフタでターゲット生成器72Dのみを−Z方向へ移動させて、位置決めピン725Bを第2スペーサ851Bの位置決め孔852Bから抜き取ってもよい。そして、作業者は、ターゲット生成器72Dと第2スペーサ851Bとの間に第1スペーサ853Bを設置可能な位置までターゲット生成器72Dを−Z方向へ移動させ、第1スペーサ853Bをターゲット生成器72Dと第2スペーサ851Bとの間に配置して、位置決め孔854Bを第2スペーサ851Bの位置決め孔852Bに嵌合させてもよい。その後、作業者は、リフタでターゲット生成器72Dを−Z方向へ移動させて、図10Aに示すように、位置決めピン725Bを第1スペーサ853Bの位置決め孔854Bに嵌合してもよい。
そして、作業者は、継手84Aを外した後、リフタでターゲット生成器72Dを含む設置物をチャンバ2から取り外してもよい。このとき、第1バルブV1が閉じているため、ノズル723Dのノズル孔724Dが空気に触れることなく、ターゲット生成器72Dがチャンバ2から取り外され得る。また、第2バルブV2が閉じているため、チャンバ2内部に空気が入ることが抑制され得る。
上述のように、ターゲット供給装置7Dは、蓋部726Dからノズル723Dの先端にかけて延在する筒状の第1配管75Bを備えてもよい。また、第1配管75Bは、第1バルブV1がカバー開口部752Bを閉じたとき第1内部空間751Bが密閉されるように設けられてもよい。
このことにより、ノズル723Dが空気に触れることを抑制しつつ、ターゲット生成器72Dをチャンバ2から取り外し得る。
ノズル723Dの側面には、第1内部空間751B内に位置するようにヒータ741Aが設けられてもよい。
このことにより、作業者がヒータ741Aに接触することを抑制し得る。また、第1内部空間751Bが真空になりうることで、断熱効果を期待し得る。
2.5 変形例
なお、ターゲット供給装置としては、以下のような構成としてもよい。
図11Aは、変形例に係るターゲット供給装置の構成を概略的に示し、ノズル孔を閉じた状態を表す。図11Bは、ターゲット供給装置の構成を概略的に示し、ノズル孔を開いた状態を表す。
図11Aに示すように、ターゲット供給装置7Eは、ノズル孔開閉部としてのバルブV21を備えてもよい。バルブV21は、ノズル723Aの先端側側面に取り付けられた取付部761Eと、軸支部762Eを介してガイド部761A(図3参照)に回動自在に設けられた閉塞部763Eとを備えてもよい。閉塞部763Eがカバー用開閉部でもよい。
このような構成により、図11Aに示すように、ノズル723Aの先端面と閉塞部763Eとが密着することでノズル孔724Aが閉じられ得る。例えば、ノズル723Aの先端にターゲット物質が付着している場合であっても、バルブV21がノズル孔724Aを閉じることによって、ターゲット物質の飛散を抑制し得る。このとき、閉塞部763Eのノズル723Aとの対向面に設けられた溝にOリング764Eを嵌め込むことで、ノズル723Aと閉塞部763Eとの間をシールしてもよい。また、図11Bに示すように、閉塞部763Eが回動してノズル孔724Aが開かれることで、図示しないドロップレットを出力可能な状態となり得る。
上記の説明は、制限ではなく単なる例示を意図したものである。従って、添付の特許請求の範囲を逸脱することなく本開示の実施形態に変更を加えることができることは、当業者には明らかであろう。
本明細書及び添付の特許請求の範囲全体で使用される用語は、「限定的でない」用語と解釈されるべきである。例えば、「含む」又は「含まれる」という用語は、「含まれるものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。「有する」という用語は、「有するものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。また、本明細書及び添付の特許請求の範囲に記載される修飾句「1つの」は、「少なくとも1つ」又は「1又はそれ以上」を意味すると解釈されるべきである。
1A,1B,1C,1D EUV光(極端紫外光)生成装置
2,2C チャンバ
7A,7B,7C,7D,7E ターゲット供給装置
20 チャンバ開口部
72A,72C ターゲット生成器
75A,75B 第1配管(カバー)
77C カバー
77A 第2配管(第1接続用配管)
81A 第2配管(第2接続用配管)
82A 排気部
83A パージガス供給部
84A 継手(固定部)
200C チャンバ本体
721A,721C,721D タンク
723A,723C,723D ノズル
726D 蓋部
732D 配管
751A,751B,770C 内部空間
752A,752B,776C カバー開口部
V1,V16 第1,第6バルブ(カバー用開閉部)
V2,V11 第2,第1バルブ(チャンバ用開閉部)
V21 バルブ(ノズル孔開閉部)

Claims (6)

  1. ターゲット物質とレーザ光とを導入して極端紫外光の生成が行われるチャンバに装着されるターゲット供給装置であって、
    ノズルを有するターゲット生成器と、
    前記ノズルを覆うカバーと、
    前記ターゲット物質が通過するように前記カバーに設けられたカバー開口部と、
    前記カバー開口部を開閉するように構成されたカバー用開閉部と、を含み、
    前記ターゲット生成器は、内部にターゲット物質を収容可能なタンクと、当該タンクの内部と連通し当該タンクの一面から突出するように設けられた前記ノズルとを有し、
    前記カバーは、前記タンクから前記ノズルの先端にかけて延在する筒状に形成され、前記カバー用開閉部が前記カバー開口部を閉じることにより、当該カバー、前記カバー用開閉部、および、前記タンクで囲まれる内部空間が密閉されるように構成されたターゲット供給装置。
  2. ターゲット物質とレーザ光とを導入して極端紫外光の生成が行われるチャンバに装着されるターゲット供給装置であって、
    ノズルを有するターゲット生成器と、
    前記ノズルを覆うカバーと、
    前記ターゲット物質が通過するように前記カバーに設けられたカバー開口部と、
    前記カバー開口部を開閉するように構成されたカバー用開閉部と、を含み、
    前記ターゲット生成器は、内部にターゲット物質を収容可能なタンクと、前記ノズルのノズル孔と反対側の端部を塞ぐ蓋部と、前記タンクの内部および前記ノズルの内部と連通するように前記タンクおよび前記蓋部に連結された配管とを有し、
    前記カバーは、前記蓋部から前記ノズルの先端にかけて延在する筒状に形成され、前記カバー用開閉部が前記カバー開口部を閉じることにより、当該カバー、前記カバー用開閉部、および、前記蓋部で囲まれる内部空間が密閉されるように構成されたターゲット供給装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のターゲット供給装置において、
    前記カバーは、前記ノズルの軸方向に伸縮自在な構成を有し、
    前記カバー開口部は、前記ノズルが挿通可能な大きさに形成されたターゲット供給装置。
  4. ターゲット物質とレーザ光とを導入して極端紫外光の生成が行われるチャンバに装着されるターゲット供給装置であって、
    ノズルを有するターゲット生成器と、
    前記ノズルを覆うカバーと、
    前記ターゲット物質が通過するように前記カバーに設けられたカバー開口部と、
    前記カバー開口部を開閉するように構成されたカバー用開閉部と、
    前記カバー開口部を介して前記カバーの内部と連通するように設けられた第1接続用配管と、
    前記第1接続用配管の内部と連通するように、当該第1接続用配管に着脱自在に設けられた第2接続用配管と、
    前記第2接続用配管における前記第1接続用配管と反対側の端部に設けられ、前記ターゲット物質を導入するチャンバ開口部と、
    前記チャンバ開口部を開閉するチャンバ用開閉部と、
    前記第1接続用配管の内部、前記第2接続用配管の内部、および、前記カバーの内部を排気する排気部と、を含むターゲット供給装置。
  5. 請求項4に記載のターゲット供給装置において、
    前記第1接続用配管の内部、前記第2接続用配管の内部、および、前記カバーの内部にパージガスを供給するパージガス供給部を含むターゲット供給装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載のターゲット供給装置において、
    前記第1接続用配管と前記第2接続用配管とを位置決めして固定する固定部を含むターゲット供給装置。
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