JP2017096040A - 作業機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業機械の状態に適した情報を学習して、ラグダウンの発生を抑制する。【解決手段】作業機械は、油圧ポンプの入力トルクを増加させるトルク増加部と、入力トルクの増加速度を決定し、増加速度で入力トルクが増加するようにトルク増加部を制御するトルク増加制御部と、エンジンの回転速度の落ち込みであるラグダウンの発生を検出するラグダウン検出部と、排気タービンの過給圧を検出する過給圧センサと、油圧ポンプの入力トルクを取得するトルク取得部と、複数の異なる入力トルクの増加速度毎に、ラグダウンの発生が検出されたときの入力トルクおよび過給圧を対応付けた情報を生成する情報生成部と、過給圧センサで検出された過給圧、および情報に基づいて、制限トルクを決定する制限トルク決定部と、制限トルクを越えないように、油圧ポンプの入力トルクを制御するトルク制限部と、を備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、作業機械に関する。
油圧ショベル等の作業機械は、エンジンにより駆動される油圧ポンプと、油圧ポンプから吐出される圧油(作動油)により駆動される油圧アクチュエータとを備えている。エンジンは、ガバナと呼ばれる燃料噴射装置により燃料噴射量が制御される。このようなエンジンを備えた作業機械では、油圧アクチュエータを急操作し、エンジンに急に負荷が加わったときに、エンジンの回転速度が一時的に落ち込むラグダウンという現象が発生する。
このラグダウンの発生を防止するために、予めベンチテスト等により、エンジンの特性を表すデータを計測しておき、この計測データを利用して、油圧ポンプの入力トルクを抑制することが考えられる。
エンジンのベンチテスト等により、予め計測して記憶した計測データを利用して、ガバナ指令値を補正する技術として、特許文献1に記載のものがある。特許文献1に記載の作業機械は、エンジン回転速度に対応するガバナ指令値を予め計測して記憶した計測データに基づき、補正モード時にガバナ指令値テーブルを補正し、実制御時には補正したガバナ指令値テーブルによりガバナ指令値を求めるコントローラを備えている。
特開2003−97316号公報
特許文献1に記載の作業機械において、予め計測して記憶した計測データは、エンジンのベンチテスト等により計測されたものであるので、エンジン以外の付属部品(たとえば、油圧機器)を含む作業機械における特性を考慮することができない。このため、作業機械の状態に適した情報(特性)を得る点で改善の余地があった。
本発明の一態様による作業機械は、過給を行う排気タービンを有するエンジン、前記エンジンにより駆動される油圧ポンプ、および、前記油圧ポンプから吐出される作動油により駆動する油圧アクチュエータを備えた作業機械であって、前記油圧ポンプの吐出側に設けられ、前記油圧ポンプの入力トルクを増加させるトルク増加部と、前記入力トルクの増加速度を決定し、前記増加速度で前記入力トルクが増加するように前記トルク増加部を制御するトルク増加制御部と、前記エンジンの回転速度の落ち込みであるラグダウンの発生を検出するラグダウン検出部と、前記排気タービンの過給圧を検出する過給圧センサと、前記油圧ポンプの入力トルクを取得するトルク取得部と、複数の異なる前記入力トルクの増加速度毎に、前記ラグダウンの発生が検出されたときの前記入力トルクおよび前記過給圧を対応付けた情報を生成する情報生成部と、前記過給圧センサで検出された過給圧、および前記情報に基づいて、制限トルクを決定する制限トルク決定部と、前記制限トルクを越えないように、前記油圧ポンプの入力トルクを制御するトルク制限部と、を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、作業機械の状態に適した情報を学習することができるので、ラグダウンの発生を適切に抑制することができる。
作業機械の一例である油圧ショベルの側面図。 第1の実施の形態に係る油圧ショベルの油圧駆動系およびメインコントローラの概略構成を示す図。 エンジンコントローラの機能ブロック図。 第2電磁比例減圧弁から出力される制御圧と、切換弁の開口面積Aとの関係を示す図。 ポンプ制御部の機能ブロック図。 メインコントローラにより実行される学習処理プログラムによる処理の一例を示すフローチャート。 学習モードにおける第1油圧ポンプの入力トルクTおよびエンジン1の実回転速度Nの時間変化を示すタイムチャート。 学習モードにおいて、ラグダウンの発生の度に、繰り返し上昇するポンプ入力トルクTおよび過給圧Pbの時間変化を示すタイムチャート。 監視データテーブルを示す図。 監視データテーブルの制限トルクと制限用過給圧とを抽出したグラフ。 第2の実施の形態に係るメインコントローラの機能ブロック図。 第2の実施の形態に係る監視データテーブルの一例を示す図。 第2の実施の形態に係る監視データテーブル群の一例を示す図。 第2の実施の形態に係るメインコントローラにより実行される学習処理プログラムによる処理内容の一例を示すフローチャート。
−第1の実施の形態−
図1は、作業機械の一例である油圧ショベル100の側面図である。なお、説明の便宜上、図1に示したように前後および上下方向を規定する。図1に示すように、油圧ショベル100は、走行体101と、走行体101上に旋回可能に搭載された旋回体102とを備える。走行体101は、左右一対のクローラを走行モータによって駆動することにより走行する。
旋回体102の前部左側には運転室107が設けられ、運転室107の後部にはエンジン室が設けられている。エンジン室には、動力源であるエンジンや油圧機器等が収容されている。エンジン室の後部には、作業時の機体のバランスをとるためのカウンタウエイト109が取り付けられている。旋回体102の前部右側にはフロント作業装置103が設けられている。
フロント作業装置103は、複数のフロント部材、すなわちブーム104、アーム105、および、バケット106を備える。ブーム104は、基端部が旋回体102の前部に回動可能に取り付けられている。アーム105は、その一端がブーム104の先端に回動可能に取り付けられている。ブーム104およびアーム105は、ブームシリンダ104aおよびアームシリンダ105aによってそれぞれ駆動されて起伏する。バケット106は、アーム105の先端において、アーム105に対して上下方向に回動可能に取り付けられ、バケットシリンダ106aによって駆動される。
図2は、第1の実施の形態に係る油圧ショベル100の油圧駆動系およびメインコントローラ6の概略構成を示す図である。図2に示すように、油圧ショベル100は、ディーゼルエンジン(以下、単にエンジン1と記す)と、油圧ショベル100の各部の制御を行うメインコントローラ6と、エンジン1の制御を行うエンジンコントローラ4と、を備えている。
メインコントローラ6およびエンジンコントローラ4は、CPUや、ROMおよびRAM等の記憶装置、その他の周辺回路などを有する演算処理装置を含んで構成されている。メインコントローラ6とエンジンコントローラ4とは接続され、メインコントローラ6とエンジンコントローラ4との間で、後述する目標回転速度Ntなどに相当する信号等、種々の信号の授受が行われる。
エンジン1は、燃料噴射装置であるガバナ30により燃料噴射量が制御される。ガバナ30は、エンジンコントローラ4から出力される制御信号により制御される。エンジン1は、過給を行う排気タービン1bを有する過給エンジンである。排気タービン1bは、タービン要素と圧縮機要素を備え、排気ガスのエネルギーによってエンジン1の吸入空気を加圧する。排気タービン1bによって加圧された過給気は、吸気マニホールド1cに導かれ、エンジンシリンダに吸入される。
図3は、エンジンコントローラ4の機能ブロック図である。図3に示すように、エンジンコントローラ4は、目標回転速度演算部41と、トルクレギュレーション設定部42と、燃料噴射量演算部43と、ガバナ制御部44と、を機能的に備えている。エンジンコントローラ4には、運転室107内に配設されるエンジンコントロールダイアル(以下、ECダイアル3と記す)、回転速度センサ5、および過給圧センサ16が接続されている。
図2に示すように、過給圧センサ16は、吸気マニホールド1cに設けられ、排気タービン1bの過給圧(ブースト圧とも呼ばれる)Pbを検出し、過給圧Pbに相当する信号をエンジンコントローラ4に出力する。メインコントローラ6は、エンジンコントローラ4を介してCAN信号により過給圧Pbに相当する信号を取得する。なお、過給圧とは、排気タービン1bによりエンジンシリンダへ強制的に送り込まれる圧縮された空気(過給)の圧力のことを指す。回転速度センサ5は、エンジン1の回転速度(実回転速度)Nを検出し、回転速度Nに相当する信号をエンジンコントローラ4およびメインコントローラ6に出力する。
図3に示すように、目標回転速度演算部41は、ECダイアル3から出力される指令信号(指令値)に基づいて、エンジン1の目標回転速度Ntを演算する。トルクレギュレーション設定部42は、目標回転速度演算部41で演算された目標回転速度Ntに基づいて、エンジン1のトルクレギュレーション特性を設定する。
燃料噴射量演算部43は、回転速度センサ5で検出されたエンジン1の実回転速度Nと、過給圧センサ16で検出された過給圧Pbと、トルクレギュレーション設定部42で設定されたトルクレギュレーション特性とに基づいて燃料噴射量を演算する。ガバナ制御部44は、燃料噴射量演算部43で演算された燃料噴射量に基づいて、エンジン1のガバナ30を制御する。
図2に示すように、エンジン1の出力軸1aには、動力分配機構50を介して、可変容量型の第1油圧ポンプ(メインポンプ)2および、固定容量型の第2油圧ポンプ(パイロットポンプ)18が接続されている。第1油圧ポンプ2および第2油圧ポンプ18は、それぞれエンジン1により回転駆動され、作動油タンク20に貯蔵された作動油(圧油)を吐出する。
第1油圧ポンプ2は、斜板2aの傾転角を変更することで容量の変更が可能な斜板式の可変容量型油圧ポンプである。第1油圧ポンプ2の傾転角、すなわち第1油圧ポンプ2の押しのけ容積(ポンプ1回転当りの吐出量)は、ポンプレギュレータ8により調節される。ポンプレギュレータ8は、第1電磁比例減圧弁22から出力される制御圧により制御される。なお、第1電磁比例減圧弁22は、メインコントローラ6によって制御される。
後述の通常モード時、メインコントローラ6におけるポンプ制御部70は、ポンプレギュレータ8によって、第1油圧ポンプ2の入力トルク(吸収トルクとも呼ばれる)Tが、最大ポンプ入力トルク(以下、基準制限値Tbとも記す)を越えないように、傾転角(すなわち押しのけ容積)を調節する。メインコントローラ6のポンプ制御部70による制御の詳細については、後述する。
第1油圧ポンプ2から吐出された圧油は、コントロールバルブユニット93を介して、ブームシリンダ104a、アームシリンダ105a、バケットシリンダ106a等の複数の油圧アクチュエータ95に供給され、各油圧アクチュエータ95が駆動される。なお、図では、複数の油圧アクチュエータ95のうちの一つを代表して示し、その他の油圧アクチュエータについては図示を省略している。
コントロールバルブユニット93は、各油圧アクチュエータ95を制御する方向制御弁を複数備えている。各方向制御弁は、操作レバー装置94により操作され、第1油圧ポンプ2から各油圧アクチュエータ95に供給される圧油の流量と方向を制御する。
操作レバー装置94は、操作レバー94aとパイロットバルブ94bを備える油圧パイロット方式の操作装置である。操作レバー94aが操作されると、その操作方向と操作量に応じてパイロットバルブ94bにより操作パイロット圧が生成され、この操作パイロット圧に応じてコントロールバルブユニット93の方向制御弁が切り換えられる。方向制御弁が切り換えられると、油圧アクチュエータ(油圧シリンダ)95のロッド室またはボトム室に操作レバー94aの操作量に応じた流量の圧油が供給される。
ところで、燃料噴射装置であるガバナ30を備えたエンジン1では、無負荷の状態であるときに、操作レバー装置94を急操作して、油圧アクチュエータ95を駆動させると、エンジン1に対して急に負荷が加わり、エンジン1の回転速度が一時的に落ち込むラグダウンという現象が発生する。これは、無負荷状態からエンジン1に急に負荷が加わると、ガバナ30が燃料を多く供給しようとするが、過給圧の不足により、燃料の供給が間に合わないためである。
そこで、本実施の形態では、ラグダウンの発生を抑制乃至防止するために、ラグダウン防止装置が設けられている。本実施の形態に係るラグダウン防止装置は、学習機能付きのラグダウン防止装置であり、メインコントローラ6、過給圧センサ16、第1電磁比例減圧弁22、ポンプレギュレータ8、吐出圧センサ19、第2電磁比例減圧弁23、油圧パイロット式の切換弁17、学習開始スイッチ21、エンジンコントローラ4、回転速度センサ5、および傾転角センサ2bを含む。
吐出圧センサ19は、第1油圧ポンプ2の吐出圧Ppを検出し、吐出圧Ppに相当する信号をメインコントローラ6に出力する。傾転角センサ2bは、第1油圧ポンプ2の斜板2aの傾転角を検出し、傾転角に相当する信号をメインコントローラ6に出力する。学習開始スイッチ21は、運転室107内に設けられ、オペレータの操作により、学習の開始を指令する信号をメインコントローラ6に出力する。
第1電磁比例減圧弁22は、メインコントローラ6から出力された駆動電流により作動し、第2油圧ポンプ18の圧力を駆動電流に応じて減圧して、制御圧としてポンプレギュレータ8に出力する。ポンプレギュレータ8は、第1電磁比例減圧弁22より出力された制御圧により作動する。
図2に示す第2電磁比例減圧弁23は、メインコントローラ6から出力された駆動電流により作動し、第2油圧ポンプ18の圧力を駆動電流に応じて減圧して、制御圧として切換弁17に出力する。切換弁17は、第2電磁比例減圧弁23により出力された制御圧により作動する。
図4は、第2電磁比例減圧弁23から出力される制御圧と、切換弁17の開口面積Aとの関係を示す図である。図4に示すように、第2電磁比例減圧弁23から出力される制御圧がタンク圧付近では、切換弁17の開口面積Aは最大開口面積A0に設定される、すなわち全開となる。開口面積Aは、制御圧が高くなるにしたがって小さくなり、制御圧が最高圧付近まで上昇すると0に設定される、すなわち全閉となる。
図2に示すように、切換弁17は、第1油圧ポンプ2と作動油タンク20との間、すなわち第1油圧ポンプ2の吐出側に設けられ、後述する学習モード時に、第1油圧ポンプ2の入力トルクを意図的に増加させるトルク増加部として機能する。メインコントローラ6は、第2電磁比例減圧弁23を制御して、切換弁17の開口面積Aを減少させることで、背圧を上昇させ、第1油圧ポンプ2の入力トルクTを増加させる。なお、図示しないが、切換弁17と第1油圧ポンプ2との間にはリリーフ弁が設けられ、第1油圧ポンプ2の最高圧力が規定されている。切換弁17は、通常モード時には、全開位置に切り換えられている。
メインコントローラ6は、学習開始スイッチ21からの学習開始指令信号が入力されると、通常モードから学習モードへと移行し、各油圧アクチュエータ95の動作を禁止し、ECダイアル3からの指令を無効とした状態で、後述する学習処理を実行する。後述の学習処理における一連の処理は、予め定められた制御周期Tc(たとえば、10ms)毎に行われる。
学習モードが設定されると、メインコントローラ6は、意図的にラグダウンを発生させ、ラグダウンが発生したときの過給圧Pbと入力トルクTとを対応付けたデータを生成する。メインコントローラ6は、このデータ(Pb,T)に基づいて、ラグダウンが発生する直前の過給圧(後述の制限用過給圧PbL)と、入力トルク(後述の制限トルクTL)とを対応付けたデータを生成し、監視データテーブル(図9および図10参照)として、記憶装置に記憶する。
学習モードによる一連の処理が完了し、学習モードから通常モードへと移行すると、各油圧アクチュエータ95の動作の禁止が解除され、ECダイアル3からの指令が有効な状態となる。メインコントローラ6は、通常モードのときには、学習モード時に生成された監視データテーブルを参照し、過給圧センサ16で検出された過給圧Pbに基づいて制限トルクTLを設定する。メインコントローラ6は、第1油圧ポンプ2の入力トルクTが、制限トルクTLを越えないように、第1油圧ポンプ2の傾転角を調節することでラグダウンの発生を防止する。以下、メインコントローラ6が備える各機能について詳細に説明する。
メインコントローラ6は、モード設定部60と、目標速度・傾転設定部61と、無負荷状態判定部62と、増加速度切換判定部63と、トルク増加速度決定部64と、トルク制御部65と、ラグダウン検出部66と、情報生成部67と、終了判定部68と、ポンプ制御部70と、を機能的に備えている。メインコントローラ6は、1制御周期毎に、回転速度センサ5で検出されたエンジン1の回転速度N、過給圧センサ16で検出された過給圧Pb、吐出圧センサ19で検出された第1油圧ポンプ2の吐出圧Ppを記憶装置に記憶する。
モード設定部60は、学習開始スイッチ21から学習開始指令が出力されたか否かを判定し、その判定結果に応じて運転モードを設定する。モード設定部60は、学習開始指令が出力されると、学習開始条件が成立したとして、運転モードを「学習モード」に設定する。モード設定部60は、「学習モード」における一連の処理が終了すると、自動的に「通常モード」に復帰する。なお、本明細書において「通常モード」とは、「学習モード」ではない種々のモードを総称した運転モードのことを指す。
目標速度・傾転設定部61は、「学習モード」が設定されると、エンジン1の目標回転速度Ntを学習用設定値に設定し、エンジンコントローラ4に目標回転速度Ntに相当する信号を出力する。学習用設定値は、たとえば、エンジン1の最高回転速度であり、予め記憶装置に記憶されている。エンジンコントローラ4は、エンジン1の実回転速度Nが目標回転速度Ntとなるようにガバナ30を制御する。
目標速度・傾転設定部61は、「学習モード」が設定されると、第1油圧ポンプ2の傾転を制御して、最大ポンプ入力トルク(基準制限値Tb)を定格値Tmax(一定値)に設定する。
無負荷状態判定部62は、吐出圧センサ19で検出された第1油圧ポンプ2の吐出圧Ppに基づいて、エンジン1が無負荷状態であるか否かを判定する。無負荷状態判定部62は、吐出圧Ppが閾値Pp0未満である場合、エンジン1が無負荷状態であると判定し、吐出圧Ppが閾値Pp0以上である場合、エンジン1が無負荷状態でないと判定する。閾値Pp0は、無負荷状態であるか否かを判定するために設定される閾値であり、実験等により求められ、予めメインコントローラ6の記憶装置に記憶されている。
増加速度切換判定部63は、吐出圧センサ19で検出された第1油圧ポンプ2の吐出圧Ppと、傾転角センサ2bで検出された第1油圧ポンプ2の傾転角に基づいて、第1油圧ポンプ2の入力トルクTを演算し、記憶装置に記憶させる。つまり、増加速度切換判定部63は、入力トルクTを取得するトルク取得部としての機能を有する。
増加速度切換判定部63は、第1油圧ポンプ2の入力トルクTに基づいて、第1油圧ポンプ2の入力トルクTの増加速度切換条件が成立したか否かを判定する。増加速度切換判定部63は、入力トルクTが閾値Tf未満の場合、増加速度切換条件は成立していないと判定し、入力トルクTが閾値Tf以上の場合、増加速度切換条件が成立していると判定する。閾値Tfは、ラグダウンが発生する度に設定される変数であり、後述する情報生成部67により設定される。
トルク増加速度決定部64は、第1油圧ポンプ2の入力トルクTの増加速度Tvを決定する。本実施の形態において、増加速度Tvとは、入力トルクTの時間変化率であり、1制御周期あたりに増加させるトルク値、すなわち単位時間あたりの入力トルクの増加量のことを指す。
トルク増加速度決定部64は、増加速度切換条件が成立している場合、次式(1)により、入力トルクTの増加速度Tvを決定し、記憶装置に記憶させる。
Tv=ΔT/b(n) ・・・(1)
ΔTは基準増分トルク値であり、予め記憶装置に記憶されている。b(n)は、n=1,2,・・・;b(n−1)<b(n)を満たす任意の定数であり、予め記憶装置に記憶されている。nは、1以上の自然数であって、ラグダウンの発生回数であり、学習モードの移行後、ラグダウンが発生する度に1ずつ増加する。このため、増加速度Tvは、ラグダウンが発生する度に減少する。
トルク増加速度決定部64は、増加速度切換条件が成立していない場合、1制御周期前の増加速度Tvをそのまま新たな増加速度Tvとして決定し、記憶装置に記憶させる。すなわち、増加速度切換条件が成立していない場合、トルク増加速度決定部64は、増加速度Tvを変更しない。
トルク制御部65は、目標入力トルクTtを演算し、増加速度切換判定部63で演算された入力トルクTが目標入力トルクTtとなるように、第2電磁比例減圧弁23に制御信号を出力し、切換弁17の開口面積Aを制御する。トルク制御部65は、初期値Tiに対して、1制御周期が経過する度に増加速度Tvを加算することで、目標入力トルクTtを演算する。すなわち、トルク制御部65は、1制御周期毎に、増加速度Tvずつ入力トルクTを増加させる。
ラグダウン検出部66は、1制御周期前に検出されたエンジン1の実回転速度N(i−1)と、現在の制御周期において検出されたエンジン1の実回転速度N(i)との差が閾値ΔN以上である場合(N(i−1)−N(i)≧ΔN)、ラグダウンが発生したと判定する。ラグダウン検出部66は、学習開始からのラグダウンの発生回数nをカウントする。なお、iは、1以上の自然数であって、1制御周期毎に1ずつ加算される。閾値ΔNは、ラグダウンの発生を検出するために設定される閾値であり、実験等により求められ、予めメインコントローラ6の記憶装置に記憶されている。
情報生成部67は、ラグダウン検出部66でラグダウンの発生が検出されると、監視データを生成し、記憶装置に記憶させる。図9は、監視データテーブルを示す図である。図9に示すように、監視データには、ラグダウンの発生が検出された制御周期において、過給圧センサ16で検出された過給圧Pb(n)と、増加速度切換判定部63で演算された入力トルクT(n)とが、ラグダウンが発生したときの入力トルクTの増加速度Tv毎(換言すれば、ラグダウンの発生回数n毎)に対応付けられてなる情報が含まれる。さらに、監視データには、ラグダウンの発生の直前の入力トルクT(n)である制限トルクTL(n)、ラグダウンの発生の直前の過給圧Pb(n)である制限用過給圧PbL(n)とが、ラグダウンが発生したときの入力トルクTの増加速度Tv毎に対応付けられてなる情報が含まれている。
制限トルクTL(n)は、ラグダウンが発生したときの入力トルクT(n)に係数aを乗算することで求められる。係数aは、0よりも大きくかつ1よりも小さい値である(0<a<1)。なお、情報生成部67は、生成した制限トルクTL(n)を閾値Tfとして設定する。情報生成部67は、制御周期毎に記憶装置に記憶されている入力トルクTと過給圧Pbの情報を参照し、制限トルクTL(n)に最も近い入力トルクTに対応付けられた過給圧Pbを制限用過給圧PbL(n)として設定する。
情報生成部67は、学習モードにおいて、ラグダウンが発生する度に、監視データを蓄積して、蓄積された監視データからなる情報を監視データテーブルとして記憶装置に記憶する。つまり、情報生成部67は、複数の異なる入力トルクTの増加速度Tv毎に、ラグダウンの発生が検出されたときの入力トルクT(n)および過給圧Pb(n)、ならびに、制限トルクTL(n)および制限用過給圧PbL(n)を対応付けた情報を生成する。
図2に示すトルク制御部65は、ラグダウン検出部66でラグダウンの発生が検出されると、第2電磁比例減圧弁23に制御信号を出力し、切換弁17を全開(開口面積A=A0)にして、入力トルクTを初期値Tiに戻す。
終了判定部68は、トルク制御部65で演算された目標入力トルクTtが、基準制限値Tb以上であるか否かを判定する。なお、上述したように、学習モードでは、基準制限値Tbは定格値Tmax(一定値)として設定されている。終了判定部68は、目標入力トルクTtが基準制限値Tb未満であると判定された場合、終了条件は成立していないと判定し、目標入力トルクTtが基準制限値Tb以上であると判定された場合、終了条件が成立していると判定する。
モード設定部60は、終了判定部68で終了条件の成立が判定されると、運転モードを「通常モード」に設定する。目標速度・傾転設定部61は、「通常モード」が設定されると、学習用設定値に設定されていた目標回転速度Ntに相当する信号の出力を停止する。エンジンコントローラ4は、メインコントローラ6から目標回転速度Ntに相当する信号の出力が停止されると、ECダイアル3からの指令値に基づいて目標回転速度Ntを設定し、ガバナ30を制御する。
目標速度・傾転設定部61は、「通常モード」が設定されると、定格値Tmaxに設定された最大ポンプ入力トルク(基準制限値Tb)に相当する信号の出力を停止する。「通常モード」では、ポンプ制御部70により最大ポンプ入力トルク(基準制限値Tb)が設定される。
図5は、ポンプ制御部70の機能ブロック図である。ポンプ制御部70は、制御トルク演算部71と、トルク制限部72と、最小値選択部73と、目標容積演算部74と、傾転制御信号生成部75と、を機能的に備えている。
制御トルク演算部71は、予め記憶装置に記憶されている基準トルク特性のデータテーブルを参照し、エンジンコントローラ4から出力される目標回転速度Ntに基づいて、最大ポンプ入力トルク(基準制限値Tb)を設定する。
基準トルク特性は、目標回転速度NtがNt0未満では、目標回転速度Ntにかかわらず最小値Tminとなる特性である。目標回転速度NtがNt1以上では、目標回転速度Ntにかかわらずトルクの最大値(定格値)Tmaxとなる。基準トルク特性では、目標回転速度NtがNt0以上Nt1未満の範囲では目標回転速度Ntの上昇に応じて最大ポンプ入力トルク(基準制限値Tb)が増加する。
トルク制限部72は、学習モードにおいて生成された監視データテーブル(図10参照)の制限用過給圧PbLおよび制限トルクTLを参照し、過給圧センサ16で検出された過給圧Pbに基づいて、制限トルクTLを決定する。なお、トルク制限部72は、検出された過給圧Pbに対応する制限用過給圧PbLが存在しない場合、検出された過給圧Pbの前後の制限用過給圧PbLに対応する値を参照し、周知の補間演算により制限トルクTLを演算する。
図5に示す最小値選択部73は、制御トルク演算部71で演算された基準制限値Tbと、トルク制限部72で決定された制限トルクTLとを比較して、小さい方を選択する。
目標容積演算部74は、最小値選択部73で選択された基準制限値Tbまたは制限トルクTLと、吐出圧センサ19で検出された吐出圧Ppに基づいて、目標となる押しのけ容積(すなわち斜板2aの傾転角)を演算する。
傾転制御信号生成部75は、目標容積演算部74で演算された目標となる押しのけ容積に基づいて、第1電磁比例減圧弁22が出力する制御圧の目標値(以下、目標制御圧と記す)に相当する傾転制御信号を生成する。傾転制御信号は、第1電磁比例減圧弁22に出力され、第1電磁比例減圧弁22で減圧された2次圧力が制御圧としてポンプレギュレータ8に出力され、斜板2aの傾転角が制御される。
なお、第1電磁比例減圧弁22から出力される制御圧は、制御圧センサ9により検出されている。制御圧センサ9で検出された制御圧に相当する信号は、メインコントローラ6に出力される。傾転制御信号生成部75は、目標制御圧と、制御圧センサ9で検出された制御圧との偏差を減少するように圧力補正演算を行う。すなわち、傾転制御信号生成部75は、フィードバック制御により傾転制御信号を補正する。
図6は、メインコントローラ6により実行される学習処理プログラムによる処理の一例を示すフローチャートである。図6のフローチャートに示す処理は、オペレータが学習開始スイッチ21をON操作することにより開始され、制御周期Tc毎に繰り返し実行される。なお、図示しないが、過給圧Pb、吐出圧Pp、および入力トルクT、エンジン1の実回転速度Nの情報の取得は、制御周期Tc毎に繰り返し行われている。
図6に示すように、ステップS100において、メインコントローラ6は、初期設定を行ってステップS110へ進む。初期設定において、メインコントローラ6は、トルク増加速度の切換判定用の閾値Tfを0に設定する。初期設定において、メインコントローラ6は、エンジン1の目標回転速度Ntを学習用設定値に設定し、エンジンコントローラ4に目標回転速度Ntに相当する制御信号を出力する。初期設定において、メインコントローラ6は、第1油圧ポンプ2の傾転を制御して、最大ポンプ入力トルク(基準制限値Tb)を定格値Tmaxに設定する。なお、初期設定において、切換弁17は全開(開口面積A=A0)の状態であり、目標入力トルクTtは初期値Tiに設定され、ラグダウンの発生回数nは1に設定されている。
ステップS110において、メインコントローラ6は、吐出圧Ppが閾値Pp0未満であるか否かを判定する。ステップS110で肯定判定されると、メインコントローラ6はエンジン1が無負荷状態であると判定し、ステップS110で否定判定されると、メインコントローラ6はエンジン1が無負荷状態でないと判定する。コントローラ120は、ステップS110の処理を肯定判定されるまで繰り返し実行し、肯定判定されるとステップS120へ進む。
ステップS120において、メインコントローラ6は、検出された入力トルクTが、トルク増加速度の切換判定用の閾値Tf以上か否かを判定する。ステップS120で肯定判定されると、メインコントローラ6は増加速度切換条件が成立したと判定し、ステップS130へ進む。ステップS120で否定判定されると、メインコントローラ6は増加速度切換条件は成立していないと判定し、ステップS135へ進む。
ステップS130において、メインコントローラ6は、入力トルクの増加速度TvをΔT/b(n)に設定し、ステップS140へ進む。ステップS135において、メインコントローラ6は、入力トルクの増加速度TvをΔT/b(n−1)に設定し、ステップS140へ進む。
ステップS140において、メインコントローラ6は、ステップS130またはステップS135で設定された増加速度Tvを目標入力トルクTtに加算し、新たな目標入力トルクTtとして設定する。メインコントローラ6は、新たに設定した目標入力トルクTtに相当する制御信号を第2電磁比例減圧弁23のソレノイドに出力し、ステップS150へ進む。
ステップS150において、メインコントローラ6は、入力トルクTが基準制限値Tb以上であるか否かを判定する。ステップS150で肯定判定されると、ステップS195へ進み、ステップS150で否定判定されると、ステップS160へ進む。
ステップS160において、メインコントローラ6は、1制御周期前に検出した実エンジン回転速度N(i−1)から現在の制御周期で検出した実エンジン回転速度N(i)を差し引いた値が、閾値ΔN以上であるか否かを判定する。ステップS160で肯定判定されると、メインコントローラ6はラグダウンが発生したと判定してステップS170へ進む。ステップS160で否定判定されると、メインコントローラ6はラグダウンは発生していないと判定してステップS120へ戻る。
ステップS170において、メインコントローラ6は、現在の制御周期で得られた過給圧Pb(i)および入力トルクT(i)を、ラグダウン発生時の過給圧Pb(n)および入力トルクT(n)として記憶装置に記憶する。メインコントローラ6は、入力トルクT(n)に係数aを乗算して制限トルクTL(n)を演算する。メインコントローラ6は、記憶装置に記憶されている入力トルクTのうち、制限トルクTL(n)に最も近い入力トルクTに対応付けられた過給圧Pbを制限用過給圧PbL(n)として記憶装置に記憶する。メインコントローラ6は、過給圧Pb(n)、入力トルクT(n)、制限トルクTL(n)および制限用過給圧PbL(n)を、ラグダウンの発生回数nと対応付けた監視データ(図9参照)を生成し、記憶装置に記憶して、ステップS173へ進む。
ステップS173において、メインコントローラ6は、ステップS170で演算した制限トルクTL(n)を切換判定用の閾値Tfとして記憶装置に記憶し、ステップS176へ進む。
ステップS176において、メインコントローラ6は、ラグダウンの発生回数を表す変数nに1を加算、すなわちラグダウンの発生回数をカウントして、ステップS180へ進む。なお、ラグダウンの発生回数nは、入力トルクTを初期値Tiから増加させ、ラグダウンが発生することにより監視データが生成されるまでの一連の処理の回数も表している。
ステップS180において、メインコントローラ6は、切換弁17を全開位置に切り換える制御信号(OFF信号)を第2電磁比例減圧弁23のソレノイドに出力し、ステップS110へ戻る。これにより、入力トルクTが初期値Tiに復帰する。
ステップS150で肯定判定、すなわち終了条件が成立したと判定されると、ステップS195において、メインコントローラ6による終了設定処理が実行される。ステップS195において、メインコントローラ6は、エンジンコントローラ4への目標回転速度Ntに相当する制御信号の出力を停止する。図示しないが、学習モードが終了し、通常モードに移行すると、エンジン1の回転速度は、エンジンコントローラ4により制御され、切換弁17は全開の状態に切り換えられる。第1油圧ポンプ2の傾転角は、ポンプ制御部70により制御される。
本実施の形態の動作についてまとめると次のようになる。図7は、学習モードにおける第1油圧ポンプ2の入力トルクT(図7(a)参照)およびエンジン1の実回転速度N(図7(b)参照)の時間変化を示すタイムチャートである。オペレータが、学習開始スイッチ21を操作すると、運転モードが「学習モード」となり、一連の学習処理(ステップS100〜S195)が自動で実行される。
実エンジン回転速度NがECダイアル3の操作量にかかわらず学習用設定値(最高回転速度Nmax)まで上昇する。エンジン回転速度Nが安定し、メインコントローラ6により無負荷状態であることが検出されると、時刻t1より切換弁17の開口面積Aが徐々に減少する。切換弁17の開口面積Aの減少に伴って、入力トルクTが増加し、時刻t2でラグダウンが発生する。ラグダウンが発生した時刻t2における入力トルクT(1)と、時刻t2における過給圧Pb(1)と、入力トルクT(1)から演算される制限トルクTL(1)と、制限トルクTL(1)に対応する制限用過給圧PbL(1)とが、増加速度Tv=ΔT/b(1)のとき(すなわち、ラグダウン発生回数n=1のとき)の監視データ(図9参照)として記憶装置に記憶される。
図8は、学習モードにおいて、ラグダウンの発生の度に、繰り返し上昇する入力トルクTおよび過給圧Pbの時間変化を示すタイムチャートである。監視データが1つ生成されると、切換弁17が全開状態に復帰する。無負荷状態であることが検出されると、メインコントローラ6により、2つめの監視データを生成するための処理が行われる。
上記と同様に、切換弁17の開口面積Aを減少させて入力トルクTが増加する。ここで、入力トルクTの増加の初期段階では、1つ目の監視データを生成するための処理のときと同じ増加速度Tv=ΔT/b(1)で入力トルクTが増加する。
入力トルクTが切換判定用の閾値Tf(=TL(1)=a・T(1))に達すると、入力トルクTの増加速度Tvが低下する(Tv=ΔT/b(2)となる)。ラグダウンが発生した入力トルクT(1)に至る直前で、増加速度Tvが低下するので、前回の入力トルクT(1)でラグダウンが発生することなく、入力トルクTがT(1)よりも増加する。
前回よりも増加速度Tvが低下した状態で、入力トルクTを増加させていくと、前回よりも高い入力トルクT(2)に達したときにラグダウンが発生する。ラグダウンが発生すると、ラグダウンが発生した時刻における入力トルクT(2)と、過給圧Pb(2)と、入力トルクT(2)から演算される制限トルクTL(2)と、制限トルクTL(2)に対応する制限用過給圧PbL(2)とが、増加速度Tv=ΔT/b(2)のとき(すなわち、ラグダウン発生回数n=2のとき)の監視データ(図9参照)として記憶装置に記憶される。
図8に示すように、時間の経過に対する入力トルクの増加率(傾き)は、ラグダウンの発生の度に減少し、ラグダウンが発生するまでの入力トルクは、学習処理が進行するほど高くなる。なお、過給圧Pbは、時間の経過に伴って、徐々に上昇する。図9は、監視データテーブルを示す図であり、図10は、監視データテーブルの制限トルクと制限用過給圧とを抽出したグラフである。図9および図10に示すように、ラグダウンが発生する度に、監視データが記憶装置に蓄積され、監視データテーブルとされる。
以上のようにして記憶装置に監視データテーブルが生成されると、図5に示すように、「通常モード」において、ポンプ制御部70が、監視データテーブルを参照し、検出された過給圧Pbに基づいて、第1油圧ポンプ2の入力トルクTを制限する。
これにより、無負荷状態において、操作レバー94aが中立位置から最大操作位置まで急操作されるなどして、急激に負荷が上昇した場合であっても入力トルクTがトルク制限部72(図5参照)により制限されるので、ラグダウンの発生を抑制乃至防止することができる。さらに、エンジン1の負荷の上昇に追随して過給圧Pbが上昇することになるが、この過給圧Pbの上昇に応じて制限トルクTLが変化するので、第1油圧ポンプ2の吐出流量を急変することなく、滑らかな操作フィーリングが得られる。
上述した実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)学習モードにおいて、メインコントローラ6は、第1電磁比例減圧弁22を制御して、切換弁17の開口面積Aを調整することで、第1油圧ポンプ2の入力トルクTを増加させる。メインコントローラ6は、入力トルクTの増加速度Tvを決定するトルク増加速度決定部64としての機能、および、決定した増加速度Tvで入力トルクTが増加するように切換弁17を制御するトルク制御部65としての機能を備えている。さらに、メインコントローラ6は、エンジン1の回転速度Nの落ち込みであるラグダウンの発生を検出するラグダウン検出部66としての機能、複数の異なる入力トルクTの増加速度毎に、ラグダウンの発生が検出されたときの入力トルクTおよび過給圧Pbを対応付けた監視データを生成する情報生成部67としての機能を備えている。
本実施の形態によれば、エンジン1およびエンジン1以外の付属部品(たとえば、油圧機器)を含む油圧ショベル100の状態に適した情報(特性)を学習することができる。このため、通常モードの際に、ラグダウンの発生を適切に抑制乃至防止することができる。さらに、油圧ショベル100毎の個体差にかかわらず、個々の油圧ショベル100の状態に適した情報(特性)を学習することができる。その結果、油圧ショベル100毎の個体差にかかわらず、ラグダウンの発生を適切に抑制乃至防止することができる。
いくつかの比較例に対する本実施の形態の有用性について具体的に説明する
(比較例1)予めベンチテスト等により、エンジン1の過給圧Pbとラグダウンの発生タイミングを計測しておき、その計測結果に基づいて、過給圧Pbとラグダウンの発生を防止するためのテーブルを作成しておく。作成されたテーブルを複数の油圧ショベル100に対して一様に適用する。この場合、各油圧ショベル100のエンジン1の個体差や車体側(油圧機器等)の個体差、すなわち油圧ショベル100毎の個体差に対応することができず、油圧ショベル100毎に操作フィーリングが異なってしまう場合がある。
これに対して、本実施の形態では、各油圧ショベル100が学習機能を備えているので、各油圧ショベル100で同様の操作フィーリングが得られる。
(比較例2)所定の過給圧Pbを閾値Pxとして、この閾値Px未満では、ラグダウンの発生を防止するための制限トルクTLに入力トルクTを制限し、閾値Px以上になると制限トルクTLを徐々に上昇させるように制御する。つまり、比較例2では、過給圧Pbに対する制限トルクTLの特性が、閾値Pxを変曲点とした折れ線グラフの特性となる。この場合、エンジン1の個体差や、車体側(油圧機器等)の個体差を十分に吸収することができなかったり、変曲点で車体動作が不自然になったりするおそれがある。さらに、第1油圧ポンプ2の入力トルクTが制限される時間が必要以上に長くなってしまい、入力トルクTの立ち上がりが遅くなってしまうおそれもある。
これに対して、本実施の形態では、複数の制限用過給圧PbL(n)および制限トルクTL(n)を有する監視データテーブルに基づいて、ラグダウンの発生を防止するための制限トルクTLを設定する。このため、油圧ショベル100毎の個体差を十分に吸収することができ、車体動作を滑らかで自然なものとすることができる。さらに、ポンプ入力トルクの立ち上がりを比較例2に比べて早くすることができる。
(2)ところで、エンジン1は、経年的に特性が変化する場合がある。本実施の形態に係る油圧ショベル100は、学習モードによる一連の学習処理の開始を指令する学習開始スイッチ21を備えている。本実施の形態によれば、時間の経過に伴い、操作フィーリングに違和感が生じた場合等、適宜、オペレータが学習開始スイッチ21を操作して、そのときの油圧ショベル100の状態に適した特性を学習することができる。このため、エンジン1の特性が変化した場合であっても、適切にラグダウンの発生を抑制乃至防止することができる。
(3)学習モードにおいて、2回目以降の監視データを生成する際、ラグダウンが発生する直前に増加速度Tvを減少させるようにした(図8参照)。これにより、2回目以降の監視データを生成する際、入力トルクTを初期値Tiから増加させる初期の段階から増加速度Tvを減少させる場合に比べて、学習モードにおける一連の処理時間を短縮できる。
−第2の実施の形態−
図11〜図14を参照して第2の実施の形態に係る油圧ショベル100を説明する。なお、図中、第1の実施の形態と同一もしくは相当部分には同一の参照番号を付し、相違点を主に説明する。第2の実施の形態に係る油圧ショベル100は、第1の実施の形態に係る油圧ショベル100と同様の構成を有している(図2参照)。
第2の実施の形態では、学習モードにおいて、作動油温毎に監視データテーブルを生成し、通常モードにおいて、作動油温センサ80Bで検出された作動油温に対応する監視データテーブルを選択し、選択した監視データテーブルに基づいて、ラグダウンの発生を防止する。
図11は、第2の実施の形態に係るメインコントローラ6Bの機能ブロック図である。第2の実施の形態では、第1の実施の形態で説明したメインコントローラ6に代えて、メインコントローラ6Bを備えている。メインコントローラ6Bは、第1の実施の形態(図2参照)で説明した情報生成部67および終了判定部68に代えて情報生成部67Bおよび終了判定部68Bを機能的に備えている。メインコントローラ6Bには、作動油の温度(以下、作動油温Toと記す)を検出し、作動油温Toに相当する信号をメインコントローラ6Bに出力する作動油温センサ80Bが接続されている。作動油温センサ80Bは、たとえば作動油タンク20に設けられている。
図12は、第2の実施の形態に係る監視データテーブルの一例を示す図である。情報生成部67Bは、ラグダウン検出部66でラグダウンの発生が検出されると、ラグダウンの発生が検出された制御周期における入力トルクT、過給圧Pb、制限用過給圧PbL、制限トルクTLおよび作動油温Toを、ラグダウン発生回数に対応付けて生成し、記憶装置に記憶させる。
終了判定部68Bは、第1の終了条件が成立したか否かを判定する。終了判定部68Bは、目標入力トルクTtが基準制限値Tb未満であると判定された場合、第1の終了条件は成立していないと判定し、目標入力トルクTtが基準制限値Tb以上であると判定された場合、第1の終了条件が成立していると判定する。
情報生成部67Bは、終了判定部68Bで第1の終了条件の成立が判定されると、監視データテーブルに作動油温を対応付けて記憶装置に記憶させる。
図13は、第2の実施の形態に係る監視データテーブル群の一例を示す図である。第2の実施の形態において、監視データテーブルは、作動油温毎に生成され、複数の監視データテーブルからなる監視データテーブル群が記憶装置に記憶される。
なお、情報生成部67Bは、生成された一の監視データテーブル中、作動油温Toのうちで最も高い作動油温Toを選択し、選択した作動油温To(以下、作動油温Tox(j))を監視データテーブルに対応付けて記憶する。jは、監視データテーブルの生成回数を表す変数である。最も高い作動油温Toを選択する理由は、作動油温が低いほど、作動油の粘性が高くなって、ラグダウンが発生しやすくなるためである。
終了判定部68Bは、第2の終了条件が成立したか否かを判定する。終了判定部68Bは、監視データテーブルの生成回数jが、閾値jt未満である場合、第2の終了条件は成立していないと判定し、終了判定部68Bは、監視データテーブルの生成回数jが閾値jtとなった場合、第2の終了条件が成立したと判定する。なお、監視データテーブルの生成回数jは、学習開始スイッチ21が操作される度にリセットされ、0に設定される。
モード設定部60Bは、終了判定部68Bで第2の終了条件の成立が判定されると、運転モードを「通常モード」に設定する。
図14は、第2の実施の形態に係るメインコントローラ6Bにより実行される学習処理プログラムによる処理内容の一例を示すフローチャートである。図14のフローチャートに示す処理は、オペレータが学習開始スイッチ21をON操作することにより開始され、制御周期Tc毎に繰り返し実行される。
図14のフローチャートは、図6のフローチャートのステップS170に代えて、ステップS270の処理を追加し、ステップS100とステップS110との間にステップS205の処理を追加し、ステップS150とステップS195との間にステップS290およびステップS292の処理を追加したものである。
ステップS270において、メインコントローラ6Bは、ラグダウンが発生したときの入力トルクT(n)および過給圧Pb(n)、ならびに制限トルクTL(n)および制限用過給圧PbL(n)に加え、ラグダウンが発生したときの作動油温To(n)をラグダウンの発生回数nと対応付けて監視データとし、記憶装置に記憶させ、ステップS173へ進む。
ステップS290において、メインコントローラ6Bは、ステップS270において、ラグダウンの発生の度に生成された複数の監視データにおける作動油温Toのうち、最も高い作動油温Toを選択し、選択した作動油温Toxを監視データテーブルに対応付けて記憶装置に記憶させ、ステップS292へ進む。
ステップS292において、メインコントローラ6Bは、監視データテーブルの生成回数jが、閾値jtとなったか否かを判定する。ステップS292で肯定判定されるとステップS195へ進み、ステップS292で否定判定されるとステップS205に戻る。
ステップS205において、メインコントローラ6Bは、監視データテーブルの生成回数jに1を加算する。すなわち、メインコントローラ6Bは、監視データテーブルの生成の度に、生成回数1をカウントする。なお、生成回数jは、初期設定処理(ステップS100)においてj=0に設定される。
このような第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の作用効果に加え、次の作用効果を得ることができる。
(4)メインコントローラ6Bは、複数の異なる作動油温度毎に、監視データテーブルを生成し、記憶装置に記憶させる。これにより、作動油温の変化による作動油の粘性の変化に起因して、エンジン1の特性が変化した場合であっても、ラグダウンの発生を抑制乃至防止することができる。つまり、油圧ショベル100が稼働する地域や、季節の変化にかかわらず、適切にラグダウンの発生を抑制乃至防止することができる。
次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
(変形例1)
上述した実施の形態では、学習開始スイッチ21からの指令信号が出力されると、学習モードにおける一連の学習処理が実行される例について説明したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、油圧ショベル100が備えるアワーメータで計測された稼働時間が所定時間を経過すると、次回、油圧ショベル100の起動時(すなわち作業前)に自動で学習モードが設定され、学習処理を実行してもよい。管理サーバから油圧ショベル100に対して学習指令信号を送信することで、学習処理を実行させることとしてもよい。
(変形例2)
第2の実施の形態では、終了判定部68Bが、監視データテーブルの生成回数jが閾値jtに達したときに、第2の終了条件が成立したと判定する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、終了判定部68Bは、作動油温センサ80Bで検出された作動油温Toが所定の温度まで上昇したことを検出した場合に、第2の終了条件が成立したと判定してもよい。この場合、切換弁全開処理(ステップS180)において、作動油温センサ80Bで検出された作動油温Toが低いときには、切換弁17を所定の開口面積に絞り、作動油温Toが所定の温度差分だけ温度上昇したことを判定してから、切換弁17を全開にして、ステップS110に戻るようにすることが好ましい。
(変形例3)
上述した実施の形態では、無負荷状態判定部62が、第1油圧ポンプ2の吐出圧Ppが閾値Pp0未満であるときに、無負荷状態であると判定する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、過給圧Pbが閾値Pb0未満であるときに、無負荷状態であると判定してもよいし、第1油圧ポンプ2の入力トルクTが閾値Tx未満であるときに、無負荷状態であると判定してもよい。さらにはこれらの条件のうちの2つまたは3つの条件を同時に満たす場合に無負荷状態と判定してもよい。
(変形例4)
上述した実施の形態では、エンジン1の目標回転速度の学習用設定値として、最高回転速度Nmaxを採用する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。ECダイアル3からの指令値により、任意に学習用設定値を設定できるようにしてもよい。この場合、第1油圧ポンプ2の最大ポンプ入力トルク(基準制限値Tb)は、任意に設定されたECダイアル3の指令値により演算される目標回転速度Ntに対応する値に設定される。
(変形例5)
上述した実施の形態では、入力トルクTを制限する際に用いる情報として、図10および図13に示す監視データテーブルを例に挙げたが本発明はこれに限定されない。たとえば、過給圧Pbに対する制限トルクTLの特性を関数で記憶装置に記憶させておき、この関数を参照し、検出された過給圧Pbに基づいて制限トルクTLを演算してもよい。
(変形例6)
上述した実施の形態では、油圧ショベルに本発明を適用した例について説明したが、これに限定されることなく、ホイールローダやクレーン、ダンプトラック等の種々の作業機械に本発明を適用することができる。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
1 エンジン、1b 排気タービン、2 第1油圧ポンプ(油圧ポンプ)、6,6B メインコントローラ、16 過給圧センサ、17 切換弁(トルク増加部)、21 学習開始スイッチ(指令部材)、63 増加速度切換判定部(トルク取得部)、64 トルク増加速度決定部(トルク増加制御部)、65 トルク制御部(トルク増加制御部)、66 ラグダウン検出部、67,67B 情報生成部、70 ポンプ制御部(制限トルク決定部、トルク制限部)

Claims (3)

  1. 過給を行う排気タービンを有するエンジン、前記エンジンにより駆動される油圧ポンプ、および、前記油圧ポンプから吐出される作動油により駆動する油圧アクチュエータを備えた作業機械であって、
    前記油圧ポンプの吐出側に設けられ、前記油圧ポンプの入力トルクを増加させるトルク増加部と、
    前記入力トルクの増加速度を決定し、前記増加速度で前記入力トルクが増加するように前記トルク増加部を制御するトルク増加制御部と、
    前記エンジンの回転速度の落ち込みであるラグダウンの発生を検出するラグダウン検出部と、
    前記排気タービンの過給圧を検出する過給圧センサと、
    前記油圧ポンプの入力トルクを取得するトルク取得部と、
    複数の異なる前記入力トルクの増加速度毎に、前記ラグダウンの発生が検出されたときの前記入力トルクおよび前記過給圧を対応付けた情報を生成する情報生成部と、
    前記過給圧センサで検出された過給圧、および前記情報に基づいて、制限トルクを決定する制限トルク決定部と、
    前記制限トルクを越えないように、前記油圧ポンプの入力トルクを制御するトルク制限部と、
    を備えていることを特徴とする作業機械。
  2. 請求項1に記載の作業機械において、
    前記情報の生成の開始を指令する指令部材を備えていることを特徴とする作業機械。
  3. 請求項1または2に記載の作業機械において、
    前記情報生成部は、複数の異なる作動油温毎に、前記情報を生成することを特徴とする作業機械。
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WO2024043303A1 (ja) * 2022-08-26 2024-02-29 コベルコ建機株式会社 制御装置及び制御方法

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