JP2017094773A - 車両のサスペンションタワー部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】サスペンションからの上下方向への荷重入力に対して、上面部のみならずサスペンションタワー部のより広い範囲でより効率的に支持することのできる車両のサスペンションタワー部構造を提供する。
【解決手段】車両のサスペンションタワー部1は、サスペンション50の上側被取付部51が締結固定される複数の締結部11が設けられた上面部と、該上面部の周縁部からコーナー部70を介して下方に延在する外周壁部40と、備え、前記上面部には、複数の締結部11それぞれの周囲に立設された複数の締結部周囲壁部21と、複数の締結部周囲壁部21の間を相互に連結する締結部連結壁部22と、が設けられており、締結部連結壁部22は、コーナー部70に沿って延在する本体壁部分22aと、本体壁部分22aを締結部周囲壁部21に接続する連結壁部分22bと、を有している。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両のサスペンションタワー部構造に関する。
サスペンションタワー部構造は、サスペンションの上端部が締結固定される複数の締結部が設けられた上面部と、該上面部の周縁部からコーナー部を介して下方に延在する外周壁部と、を備え、上面部にリブを形成することにより上下方向の剛性を向上させて、これによって、車両走行時に上面部に作用するサスペンションからの上下方向の入力荷重に抗するようにしたものが知られている。
例えば、特許文献1には、サスペンションタワー部の上面部が、サスペンションの上端部が締結固定される複数の締結部が設けられた締結面部と、該締結面部の中央部から環状リブを介して上方にオフセットして位置する頂面部とでなる2段構造に構成されたものが開示されている。このサスペンションタワー部は、締結面部の上面に、環状リブの外周側に放射状に延在する放射状リブが更に形成されており、環状リブと放射状リブとによって、上面部の剛性を向上させている。
特開2015−067067号公報
ところで、特許文献1のサスペンションタワー部構造では、サスペンションからの上下方向への入力荷重に対して、リブによって上面部の剛性を向上させることによって抗するようになっている。
したがって、サスペンションタワー部の剛性を向上させるに際して、サスペンションからの上下方向への入力荷重に対して、上面部のみならずサスペンションタワー部のより広い範囲でより効率的に支持する観点で、更に改良する余地がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、サスペンションからの上下方向への入力荷重に対して、上面部のみならずサスペンションタワー部のより広い範囲でより効率的に支持することのできる車両のサスペンションタワー部構造を提供することを特徴とする。
前記課題を解決するため、本願発明は次のように構成したことを特徴とする。
本願の請求項1に記載の発明は、サスペンションの上端部が締結固定される複数の締結部が設けられた上面部と、該上面部の周縁部からコーナー部を介して下方に延在する外周壁部と、備えた車両のサスペンションタワー部構造であって、前記上面部には、複数の前記締結部それぞれの周囲に立設された複数の締結部周囲壁部と、複数の前記締結部周囲壁部の間を相互に連結する締結部連結壁部と、が設けられており、前記締結部連結壁部は、前記コーナー部に沿って延在する本体壁部分と、該本体壁部分を前記締結部周囲壁部に接続する連結壁部分と、を有していることを特徴とする。
なお、請求項1において、締結部それぞれの周囲とは、締結部の全周囲(例えば円筒状)であってもよく、部分的(例えば円弧状)であってもよい。また、コーナー部に沿って延在する本体壁部分とは、本体壁部分が、コーナー部又はコーナー部に近接した位置において、平面視でコーナー部の稜線に略平行に沿って延在していることを意味する。したがって、本体壁部分は、コーナー部上、上面部のうちコーナー部側に近接した位置、又は縦面部のうちコーナー部に近接した位置に、位置するものであればよい。
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記上面部は、複数の前記締結部が形成された締結面部と、その中央部から縦壁部を介して上方にオフセットしており、前記サスペンションに対向して位置する頂面部と、を有し、前記縦壁部は、少なくとも一部が前記締結部連結壁部によって構成されていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記請求項1又は2に記載の発明において、前記締結部周囲壁部を直線的に連結する第1リブを更に有することを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記請求項3に記載の発明において、前記第1リブに交差する第2リブを更に有することを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記請求項1〜4のいずれか1つに記載の発明において、前記連結壁部分は、隣接する前記締結部周囲壁部に接線連続状に連結されていることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、前記請求項1〜5のいずれか1つに記載の発明において、前記連結壁部分は、隣接する前記締結部周囲壁部のうち反対向側部分に連結されていることを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、前記請求項1〜6のいずれか1つに記載の発明において、前記連結壁部分は、前記締結部周囲壁部に直交するように連結されていることを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、前記請求項1〜7のいずれか1つに記載の発明において、前記締結部周囲壁部は、前記外周壁部側が開口した円弧状に形成されていることを特徴とする。
前記の構成により、本願各請求項の発明によれば、次の効果が得られる。
まず、請求項1に記載の発明によれば、締結部連結壁部を形成することによって、該壁部が形成された上下方向断面における断面2次モーメントが増大する。また、締結部連結壁部は、サスペンションタワー部のうち相対的に剛性の高いコーナー部に形成されているので、支持剛性が高く、締結部周囲壁部間をより強固に連結することができる。これによって、各締結部間の形成ピッチの拡縮が抑制されるので、上面部は、サスペンションからの上下方向への入力荷重に対して、上下変形を抑制しつつ支持できる。
さらに、サスペンションからの上下方向への入力荷重を、上面部から剛性の高い締結部連結壁部及びコーナー部を介して、外周壁部に効率的に分散させることができる。したがって、サスペンションタワー部の上面部における上下方向の剛性を効果的に向上させることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、上面部を、締結面部と頂面部との上下2段構造とすることによって、上下方向の断面2次モーメントを増大させることができ、サスペンションタワー部の上面部における上下方向の剛性をより効果的に向上させることができる。また、縦壁部は少なくとも一部が締結部連結壁部によって構成されているので、重量増大を抑制しつつ上面部を2段構造に形成できる。
また、請求項3に記載の発明によれば、さらに断面2次モーメントを増大させることができると共に、締結部間の形成ピッチの拡縮がより一層抑制される。したがって、サスペンションタワー部の上面部における上下方向の剛性をより一層効果的に向上させることができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、さらに断面2次モーメントを増大させることができると共に、第1リブの支持剛性を高めることができる。したがって、サスペンションタワー部の上面部における上下方向の剛性をさらにより一層効果的に向上させることができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、連結壁部分を締結部周囲壁部に接線連続状に連結することによって、連結壁部分と締結部周囲壁部との間を滑らかに連結することができるので、該接続部における応力集中を抑制できる。
また、請求項6に記載の発明によれば、本体壁部分をコーナー部に長く沿わせることができるので、サスペンションからの上下方向への入力荷重を、コーナー部を介して外周壁部により効率的に分散させることができる。したがって、サスペンションタワー部の上面部における上下方向の剛性をより一層効果的に向上させることができる。
また、請求項7に記載の発明によれば、連結壁部分と締結部周囲壁部との間の角度が鋭角にならない。これによって、サスペンションタワー部を金型で成形する場合に、連結壁部分と締結部周囲壁部との間の接続部を形成する金型部分が鋭角とならず、該金型部分に冷却配管を配置し易く、これによって金型の冷却性を確保できる。
また、請求項8に記載の発明によれば、締結部への水溜まりが防止される。
すなわち、本発明による車両のサスペンションタワー部構造によれば、サスペンションからの上下方向への荷重入力を、上面部以外にも効率的に分散させることができる。
本発明の一実施形態に係るサスペンションタワー部構造を示す斜視図である。 サスペンションタワー部の上面図である。 図2のIII−III線における断面図である。 サスペンションタワー部を下方から見た斜視図である。 サスペンションタワー部の変形を模式的に示す図である。 締結部連結壁部の変形例を示す図5と同様の上面図である。 締結部連結壁部の更なる変形例を示す図5と同様の上面図である。 締結部連結壁部の更なる他の変形例を示す図5と同様の上面図である。 図2のIX−IX線における断面図であり、締結部連結壁部とコーナー部との位置関係を模式的に示す図である。
以下、本発明の一実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。以下の説明では、車両の後部のサスペンションタワー部構造を車幅方向の一方側(右側)について説明するが、他方側(左側)についても同様である。また、各図において示す、前/後、内/外、及び上/下の各方向はそれぞれ、特段の説明がある場合を除いて、車両の前後方向、車幅方向、及び上下方向の各方向を示している。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両のサスペンションタワー部1を示している。図1に示すように、サスペンションタワー部1は、後車輪(図示しない)の上部を車幅方向内側から覆うホイルハウスインナ2から上方に膨出するように形成されており、車両の後部右方に設けられたサスペンション50(図3参照)が締結固定されるようになっている。
サスペンションタワー部1は、上面部1aが、サスペンション50が締結固定される締結面部10と、締結面部10の内側(中央部)において縦壁部20を介して上方にオフセットして位置する頂面部30と、でなる2段構造に構成されている。締結面部10の周縁部には、下方に湾曲するコーナー部70を介して下方に延在する外周壁部40が形成されている。サスペンションタワー部1は、ホイルハウスインナ2と共に例えばアルミダイカスト法によって一体に形成されている。
図2に示す上面視において、コーナー部70及び外周壁部40は、車幅方向内側に凸となる緩やかな円弧状に構成されている。すなわち、コーナー部70は、上面視において円弧状に湾曲すると共に、上下方向断面が下方に湾曲しているので、剛性が高い。
締結面部10には、サスペンション50の上側被取付部51(図3参照)が締結固定される複数の締結部11が形成されている。各締結部11は、締結固定されるサスペンション50の中心軸線の前後2箇所に形成ピッチPで形成されている。締結部11の周囲には締結面部10から上方へ延びる円筒状の締結部周囲壁部21が形成されている。締結部周囲壁部21は、締結部11に締結される締結ナット3の締結座部3a(図3参照)に対して、略等間隔で沿うように形成されている。
ここで、締結ナット3は、本実施形態ではフランジナット(図3参照)であって、その締結座部3aは円筒状であるので、これに略等間隔で沿う締結部周囲壁部21は、締結部11を中心とした円筒状に形成されている。また、締結ナット3が六角ナットであり、締結座部3aの形状が六角である場合にも、締結部周囲壁部21は、平面視で六角形の締結座部3aに略沿うように締結部を中心とする円筒状に形成される。また、締結ナット3がワッシャ(図示しない)を介して締結部11に締結される場合には、締結部周囲壁部21は、平面視でワッシャの周部に沿うように形成される。
頂面部30は、締結固定されるサスペンション50に対して上方から対向して位置しており、平面視で車幅方向内側に略円弧状に凸となるように形成されている。具体的には、頂面部30は、締結部11に対応する部分が、円筒状の締結部周囲壁部21によって円弧状に切り欠かれた形態をなしている。すなわち、締結面部10と頂面部30とを接続する縦壁部20は、頂面部30を切り欠く円筒状の締結部周囲壁部21の一部分と、2つの締結部周囲壁部21を相互に略円弧状に接続する締結部連結壁部22と、を含んでいる。
締結部連結壁部22は、コーナー部70に沿って延在する本体壁部分22aと、本体壁部分22aの前後両端部を締結部周囲壁部21にそれぞれ接続する前後一対の連結壁部分22bを有している。本体壁部分22aは、コーナー部70又はコーナー部70に近接位置していればよい。すなわち、図1のIX−IX線におけるコーナー部70近傍の縦断面である図9に示すように、本体壁部分22aは、コーナー部70上において上方に立設されていてもよく(図9(a))、又はコーナー部70に近接した締結面部10上において上方に立設されていてもよく(図9(b))、又はコーナー部70に近接した外周壁部40において上方に立設されていてもよい(図9(c))。すなわち、締結面部10の周縁部分又は外周壁部40の上端部分に立設されていればよい。
連結壁部分22bは、締結部周囲壁部21に対して、略直交するように連結されている。これによって、連結壁部分22bと締結部周囲壁部21との間の角度が鋭角にならない。これによって、図示は省略するが、サスペンションタワー部1を金型で成形する場合に、連結壁部分22bと締結部周囲壁部21との間の接続部を形成する金型部分が鋭角とならず、該金型部分に冷却配管を配置し易く、これによって金型の冷却性を確保できる。
図3は、図2のIII−III線に沿った断面図であり、締結部11を通るサスペンションタワー部1の縦断面を示している。図3に示すように、各締結部11には、締結面部10を上下に貫通するタワー部取付穴12と、タワー部取付穴12の周りの平面状の締結座面部13と、が形成されている。また、サスペンション50は、上側被取付部51に、タワー部取付穴12に対応して位置するサスペンション取付穴52を有している。
そして、サスペンション50は、締結ボルト4をこれらの取付穴52,12に下方から順に挿通させ、締結座面部13上で締結ナット3を締結することによって、締結面部10の下面に締結固定されるようになっている。
なお、締結座面部13は、平面視で、締結部11に締結された締結ナット3の締結座部3aに略一致するか、若しくは締結位置のバラツキを考慮しても締結ナット3が着座出来るような最小限の大きさの平面状に形成されている。また、締結部周囲壁部21は、締結座面部13からR部14を介して立設されており、上述したように、締結部11上に締結される締結ナット3の締結座部3aに対して、平面視において等間隔で沿うように形成されている。したがって、締結ナット3の締結座部3aの周縁部からR部14及び締結部周囲壁部21までの距離はそれぞれ、周方向で略均一となるように構成されている。
図4は、サスペンションタワー部1を下方から見た斜視図である。図4に示すように、頂面部30の下面には、2つの締結部周囲壁部21を相互に直線的に接続する第1リブ31が形成されている。また、頂面部30の下面には、縦壁部20及び締結部周囲壁部21から車幅方向外側へ延びる複数の第2リブ32が更に形成されている。縦壁部20から延びる第2リブ32は、第1リブ31と略直交している。
また、図1に示すように、サスペンションタワー部1は、締結部周囲壁部21及び縦壁部20をコーナー部70に接続する、複数の第3リブ33及び第4リブ34が形成されている。複数の第3リブ33及び第4リブ34は、締結部周囲壁部21及び縦壁部20に対して略直交して略放射状に延びている。
また、サスペンションタワー部1は、外周壁部40の車幅方向内側において上部からフロアパン(図示しない)との接続部にかけて上下に延びる複数の第5リブ35を有している。さらに、図4に示すように、サスペンションタワー部1は、コーナー部70の内側において、頂面部30の下面から外周壁部40の上部にかけて上下に延びる複数の第6リブ36と、を有している。
ここで、第3リブ33及び第4リブ34は、コーナー部70の表裏で第6リブ36に直線的に連続するように形成され、第5リブ35は、外周壁部40の上部においてコーナー部70の表裏で第6リブ36に連続するように形成されている。すなわち、第3〜第6リブ33〜36が、締結部周囲壁部21及び縦壁部20からフロアパンとの接続部にかけて上下方向に連続的且つ直線状に形成されている。
次に、本実施形態に係るサスペンションタワー部構造における作用効果について説明する。
上面部1aに締結部連結壁部22を形成することによって、上面部1aの締結部連結壁部22が形成された上下方向断面における断面2次モーメントが増大する。また、締結部連結壁部22は、サスペンションタワー部1のうち相対的に剛性の高いコーナー部70に形成されているので、支持剛性が高く、締結部周囲壁部21間をより強固に連結することができる。これによって、各締結部11間の形成ピッチPの拡縮が抑制されるので、上面部は、サスペンション50から入力される上下方向への入力荷重を、上下変形を抑制しつつ好適に支持できる。
さらに、サスペンション50からの上下方向への入力荷重を、上面部1aから締結部連結壁部21及びコーナー部70を介して、外周壁部40に効率的に分散させることができる。したがって、サスペンションタワー部1の上面部における上下方向の剛性を効果的に向上させることができる。
上面部1aを、締結面部10と頂面部30との上下2段構造とすることによって、上下方向の断面2次モーメントを増大させることができ、サスペンションタワー部1の上面部1aにおける上下方向の剛性をより効果的に向上させることができる。また、縦壁部20は少なくとも一部が締結部連結壁部21によって形成されているので、重量増大を抑制しつつ上面部1aを2段構造に形成できる。
締結部周囲壁部21間を直線状に連結する第1リブ31によって、上面部1aの断面2次モーメントを更に増大させることができると共に、締結部11間の形成ピッチPの拡縮をより一層抑制できる。したがって、サスペンションタワー部1の上面部における上下方向の剛性をより一層効果的に向上させることができる。
第1リブ31に交差するように第2リブ32を形成することによって、上面部の断面2次モーメントを更に増大させることができると共に、第1リブ31の支持剛性を高めることができる。したがって、サスペンションタワー部1の上面部1aにおける上下方向の剛性をさらにより一層効果的に向上させることができる。
上記実施形態では、各締結部11の締結座面部13は、締結ナット3の締結座部3aに略一致するか、若しくは締結位置のバラツキを考慮しても締結ナット3が着座出来るような最小限の大きさに形成されている。すなわち、締結座面部13は、締結ナット3によって締結されていない非締結部分(平面部)が小さいので、該非締結部分に起因した締結座面部13の面剛性の低下が抑制されている。
図5は、サスペンション50からの上下方向への入力荷重が入力されたときの、サスペンションタワー部1の変形挙動を模式的に示しており、図5(a)には変形前の状態を示し、図5(b)には下方向への変形挙動を示し、図5(c)には上方向への変形挙動を示している。
図5(a)に示すように、サスペンション50からの上下方向への荷重が、上側被取付部51から締結ボルト4及び締結ナット3を介して締結部11に入力される。このとき、サスペンションタワー部1は、サスペンション50の上側被取付部51、締結面部10、縦壁部20、及び頂面部30を含む構造体の上下方向の略中心位置に位置する曲げ中心面Sを中立面として上下にドーム状に変形することになる。
すなわち、図5(b)に示すように、サスペンションタワー部1は、サスペンション50から下方への荷重が入力された場合、曲げ中心面Sを中立面として下方に湾曲するようにドーム状に変形する。同様に、図5(c)に示すように、サスペンションタワー部1は、サスペンション50から上方への荷重が入力された場合、曲げ中心面Sを中立面として上方に湾曲するようにドーム状に変形する。
ここで、上記実施形態では、頂面部30は、曲げ中心面Sから離れて位置しており且つ下面に第1リブ31及び第2リブ32が形成されているので、第1及び第2リブ31,32が形成された部分の上下方向断面において、曲げ中心面Sを基準とした断面2次モーメントが効果的に増大され、これによって上下方向における剛性が向上する。この結果、サスペンションタワー部1は、上下方向の剛性が効果的に向上するので、サスペンション50からの上下方向への入力荷重による上下方向への変形が抑制される。
しかも、第1及び第2リブ31,32は頂面部30の下面に形成されているので、サスペンションタワー部1が上方に大型化することがない。
さらに、第3〜第6リブ33〜36が、締結部周囲壁部21及び縦壁部20からフロアパンとの接続部にかけて上下方向に連続的且つ直線状に形成されているので、これによって、外周壁部40及びコーナー部70の上下方向における剛性が効果的に高められることになる。この結果、締結部周囲壁部21及び縦壁部20の支持剛性が効果的に高められている。
また、サスペンションタワー部1を、アルミダイカスト法の他、鉄又はアルミニウム以外の軽合金を原材料とした鋳造品もしくは鍛造品で形成してもよく、鋼板をプレス成形することで形成してもよく、または複数の部材を例えば溶接によって接合して形成してもよい。また、サスペンションタワー部構造を、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)で形成してもよい。
上記実施形態では、締結部連結壁部22の連結壁部分22bが締結部周囲壁部21に対して略直交して連結されているが、これに限らない。すなわち、図6に示すように、連結壁部分220bが、締結部周囲壁部21に接線連続状に連結されていてもよい。この場合、連結壁部分220bと締結部周囲壁部21との間を滑らかに連結することができるので、該接続部における応力集中を抑制できる。
また、上記実施形態では、締結部連結壁部22の連結壁部分22bが、互いに対向する締結部周囲壁部21,21間の対向する部分に連結されているが、これに限らない。すなわち、図7に示すように、連結壁部分221bが、隣接する締結部周囲壁部21,21のうち対向する部分の反対側の部分(反対向側)に連結されてもよい。この場合、本体壁部分221aをコーナー部70に長く沿わせることができるので、サスペンション50からの上下方向への入力荷重を、コーナー部70を介して外周壁部40により効率的に分散させることができる。したがって、サスペンションタワー部1の上面部における上下方向の剛性をより一層効果的に向上させることができる。
また、上記実施形態では、締結部周囲壁部21が円筒状に形成されているが、これに限らない。すなわち、図8に示すように、締結部周囲壁部210が、外周壁部40側が開口した円弧状に形成されていてもよい。この場合、締結部11が締結部周囲壁部210によって完全に囲まれておらず、締結部11への水溜まりが防止される。
特許請求の範囲に記載された本発明の精神および範囲から逸脱することなく、各種変形及び変更を行うことも可能である。
以上説明したように、本発明に係る車両のサスペンションタワー部構造によれば、上下方向の剛性を効果的に抑制させることができるので、この種の製造技術分野において好適に利用される可能性がある。
1 サスペンションタワー部
2 ホイルハウスインナ
3 締結ナット
4 締結ボルト
10 締結面部
11 締結部
12 タワー部取付穴
13 締結座面部
14 R部
20 縦壁部
21 締結部周囲壁部
22 締結部連結壁部
22a 本体壁部分
22b 連結壁部分
30 頂面部
31〜36 第1〜第6リブ
40 外周壁部
50 サスペンション
51 上側被取付部
52 サスペンション取付穴
70 コーナー部

Claims (8)

  1. サスペンションの上端部が締結固定される複数の締結部が設けられた上面部と、該上面部の周縁部からコーナー部を介して下方に延在する外周壁部と、備えた車両のサスペンションタワー部構造であって、
    前記上面部には、
    複数の前記締結部それぞれの周囲に立設された複数の締結部周囲壁部と、
    複数の前記締結部周囲壁部の間を相互に連結する締結部連結壁部と、が設けられており、
    前記締結部連結壁部は、前記コーナー部に沿って延在する本体壁部分と、該本体壁部分を前記締結部周囲壁部に接続する連結壁部分と、を有している車両のサスペンションタワー部構造。
  2. 前記上面部は、複数の前記締結部が形成された締結面部と、その中央部から縦壁部を介して上方にオフセットしており、前記サスペンションに対向して位置する頂面部と、を有し、
    前記縦壁部は、少なくとも一部が前記締結部連結壁部によって構成されている、
    請求項1に記載の車両のサスペンションタワー部構造。
  3. 前記締結部周囲壁部を直線的に連結する第1リブを更に有する、
    請求項1又2に記載の車両のサスペンションタワー部構造。
  4. 前記第1リブに交差する第2リブを更に有する、
    請求項3に記載の車両のサスペンションタワー部構造。
  5. 前記連結壁部分は、隣接する前記締結部周囲壁部に接線連続状に連結されている、
    請求項1〜4のいずれか1つに記載の車両のサスペンションタワー部構造。
  6. 前記連結壁部分は、隣接する前記締結部周囲壁部のうち反対向側部分に連結されている、
    請求項1〜5のいずれか1つに記載の車両のサスペンションタワー部構造。
  7. 前記連結壁部分は、前記締結部周囲壁部に直交するように連結されている、
    請求項1〜6のいずれか1つに記載の車両のサスペンションタワー部構造。
  8. 前記締結部周囲壁部は、前記外周壁部側が開口した円弧状に形成されている、
    請求項1〜7のいずれか1つに記載の車両のサスペンションタワー部構造。
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