JP2017094324A - 塗布膜形成方法、塗布膜形成装置及び記憶媒体 - Google Patents

塗布膜形成方法、塗布膜形成装置及び記憶媒体 Download PDF

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【課題】ウエハに200cP以上8000cP以下の粘度のレジスト液を供給してレジスト膜を形成するにあたって、レジスト膜中の気泡を抑制する技術を提供すること。【解決手段】レジスト液ノズル5の先端側に、自重で落下しないレジスト液の液玉を形成している状態で、ウエハWの中心部に当該液玉を接触させる。次いでレジスト液ノズル5から吐出するレジスト液が途切れないようにレジスト液ノズル5を女プ称させる。続いてレジスト液ノズル5から吐出するレジスト液が途切れないようにかつレジスト液ノズル5の先端部がウエハW上の液溜まりに埋没しないように当レジスト液ノズル5を上昇させ、当該レジスト液ノズル5からレジスト液を吐出して液溜まりを形成する。その後、ウエハWを回転させて液溜まりをウエハWの表面全体に広げる。【選択図】図5

Description

本発明は、基板に200cP以上8000cP以下の粘度の塗布液を供給して塗布膜を形成する技術分野に関する。
半導体製造工程におけるエッチング工程において、レジスト膜に対するエッチング対象のエッチング選択比が小さい場合があるため、レジスト膜を例えばμmオーダーもの厚い膜とする要請がある。このようにレジスト膜を厚膜とするためには、レジスト液として例えば200cP以上もの高粘度のものを用いる必要がある。
レジスト液の塗布は通常いわゆるスピンコーティング法により行われるが、基板である半導体ウエハ(以下「ウエハ」という)にレジスト液ノズルからレジスト液を供給するときにレジスト液が勢いよくウエハに衝突すると、レジスト液中に気泡を巻き込むことがある。レジスト液の粘度が高いと、この気泡がレジスト液から抜けずにレジスト液の液溜まり中に留まってしまい、気泡が混入したまま塗布膜であるレジスト膜を形成してしまうと、斑や、コメット斑などの塗布不良が発生するおそれがある。
従来は、ウエハを回転させながらレジスト液を供給するにあたって、レジスト液ノズルをウエハの周縁側に位置させ、レジスト液を吐出しながらウエハの中心側に移動させて中心部に液溜まりを形成し、中心部の液溜まりに気泡が巻き込まれないようにしていた。しかしながらこの手法は、レジスト液の量も多く、またウエハ表面にレジスト液が螺旋状に供給されるため、レジスト膜の膜厚について良好な均一性を得ることが難しい。さらにまたウエハの表面をレジスト液の供給前に十分に溶剤により濡らす必要があった。
特許文献1には、供給ノズルと、基板面との間隔を調節して塗布液の基板への衝突の衝撃度を変えて膜厚分布を調整する塗布装置が記載されているが、塗布液中の気泡の巻き込みの抑制については、記載されていない。
特開2000−51770号公報
本発明はこのような事情の下になされたものであり、その目的は、基板に200cP以上8000cP以下の粘度の塗布液を供給して塗布膜を形成するにあたって、塗布膜中の気泡の巻き込みを抑制する技術を提供することにある。
本発明の塗布膜形成方法は、200cP以上、8000cP以下の粘度の塗布液を基板に塗布して塗布膜を形成する塗布膜形成方法において、
基板を鉛直軸周りに回転自在な基板保持部に水平に保持する工程と、
塗布液ノズルの先端側に、自重で落下しない塗布液の液玉を形成している状態で、基板の中心部に当該液玉を接触させる工程と、
次いで前記塗布液ノズルから吐出する塗布液が途切れないようにかつ当該塗布液ノズルの先端部が基板上の塗布液に埋没しないように当該塗布液ノズルを動作させ、当該塗布液ノズルから塗布液を吐出して液溜まりを形成する工程と、
その後、基板を回転させて基板上の前記液溜まりを基板の表面全体に広げる工程と、を含むことを特徴とする。
また本発明の塗布膜形成方法は、200cP以上、8000cP以下の粘度の塗布液を基板に塗布して塗布膜を形成する塗布膜形成方法において、
基板を鉛直軸周りに回転自在な基板保持部に水平に保持する工程と、
塗布液ノズルの先端側に塗布液の液玉を形成する工程と、
前記液玉を塗布液ノズルとの間の塗布液の液柱が途切れないように下降させて基板の中心部に塗布液を接触させる工程と、
次いで前記塗布液ノズルから塗布液を途切れないように吐出して液溜まりを形成する工程と、
その後、基板を回転させて基板上の前記液溜まりを基板の表面全体に広げる工程と、を含み、
前記基板の中心部に塗布液を接触させる工程は、塗布液の吐出を停止した状態、または前記液溜まりを形成する工程における塗布液の吐出流量よりも少ない流量であって、液玉を基板に接触させたときに塗布液中に気泡を巻き込まない流量で塗布液を吐出した状態で行うことを特徴とする。
本発明の塗布膜形成装置は、200cP以上、8000cP以下の粘度の塗布液を基板に塗布して塗布膜を形成する塗布膜形成装置において、
前記基板を水平に保持する基板保持部と、
前記基板保持部を鉛直軸周りに回転させる回転機構と、
前記基板に塗布膜を形成するための塗布液を供給する塗布液ノズルと、
前記塗布液ノズルを移動させる移動機構と、
塗布液ノズルの先端側に、自重で落下しない塗布液の液玉を形成している状態で、基板の中心部に当該液玉を接触させるステップと、次いで前記塗布液ノズルから吐出する塗布液が途切れないようにかつ当該塗布液ノズルの先端部が基板上の塗布液に埋没しないように当該塗布液ノズルを動作させ、当該塗布液ノズルから塗布液を吐出して液溜まりを形成するステップと、その後、基板を回転させて基板上の前記液溜まりを基板の表面全体に広げるステップと、を実行する制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明の記憶媒体は、基板保持部に基板を保持させてスピンコーティングにより塗布液を基板に塗布する装置に用いられるコンピュータプログラムを記憶した記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムは、上述の塗布膜形成方法を実行するようにステップ群が組まれていることを特徴とする。
本発明によれば、基板に200cP以上8000cP以下の粘度の塗布液をスピンコーティングにより塗布するにあたり、自重にて塗布液ノズルから落下しない量の塗布液を吐出して塗布液ノズルの先端に液玉を形成すると共に、塗布液ノズルを静かに下降して、液玉を基板の表面に接液している。そのため塗布液が基板に勢いよく衝突することを避けることができ、気泡の巻き込みを抑制することができる。
また他の発明によれば塗布液ノズルの先端に形成した液玉を塗布液ノズルとの間の塗布液の液柱が途切れないように下降させて基板の中心部に塗布液を接触させるため、塗布液が基板に勢いよく衝突することを避けることができ、同様の効果を得ることができる。
第1の実施の形態に係るレジスト塗布装置を示す斜視図である。 第1の実施の形態に係るレジスト塗布装置を示す縦断面図である。 サックバックバルブを示す縦断側面図である。 第1の実施の形態に係るレジスト液の塗布工程を示す説明図である。 第1の実施の形態に係るレジスト液の塗布工程を示す説明図である。 第1の実施の形態に係るレジスト液の塗布工程を示す説明図である。 第1の実施の形態に係るレジスト液の塗布工程を示す説明図である。 第1の実施の形態に係るレジスト液の塗布工程を示す説明図である。 第1の実施の形態に係るレジスト液の塗布工程を示す説明図である。 第1の実施の形態に係るレジスト液の塗布工程を示す説明図である。 第1の実施の形態の他の例に係るレジスト液の塗布工程を示す説明図である。 第1の実施の形態のさらに他の例に係るアームを示す斜視図である。 第2の実施の形態に係るレジスト液の塗布工程を示す説明図である。 第2の実施の形態に係るレジスト液の塗布工程を示す説明図である。 第2の実施の形態に係るレジスト液の塗布工程を示す説明図である。 第2の実施の形態に係るレジスト液の塗布工程を示す説明図である。 第2の実施の形態に係るレジスト液の塗布工程を示す説明図である。 第2の実施の形態に係るレジスト液の塗布工程を示す説明図である。
[第1の実施の形態]
本発明の塗布膜形成装置を塗布液であるレジスト液をウエハWに塗布するレジスト塗布装置に適用した第1の実施の形態について説明する。図1、図2に示すようにレジスト塗布装置は、例えば直径300mmのウエハWの裏面中央部を真空吸着することにより、当該ウエハWを水平に保持する基板保持部であるスピンチャック11を備えている。このスピンチャック11は、下方より軸部12を介して回転機構13に接続されており、当該回転機構13により鉛直軸回りに回転することができる。
スピンチャック11の下方側には、軸部12を隙間を介して取り囲むように円形板14が設けられる。また円形板14を貫通するように周方向等間隔に3本の昇降ピン15が設けられ、昇降ピン15の昇降によりレジスト塗布装置の外部の搬送アームとスピンチャック11との間で、ウエハWを受け渡す。図中16は、昇降ピン15を昇降させる昇降機構である。
またスピンチャック11を取り囲むようにカップ体2が設けられている。カップ体2は、回転するウエハWより飛散したり、こぼれ落ちた排液を受け止め、当該排液をレジスト塗布装置外に排出する。カップ体2は、前記円形板14の周囲に断面形状が山型のリング状に設けられた山型ガイド部21を備え、山型ガイド部21の外周端から下方に伸びるように環状の垂直壁23が設けられている。山型ガイド部21は、ウエハWよりこぼれ落ちた液を、ウエハWの外側下方へとガイドする。
また、山型ガイド部21の外側を取り囲むように垂直な筒状部22と、この筒状部22の上縁から内側上方へ向けて斜めに伸びる上側ガイド部24とが設けられている。上側ガイド部24には、周方向に複数の開口部25が設けられている。また、筒状部22の下方側は、山型ガイド部21及び垂直壁23の下方に断面が凹部型となるリング状の液受け部26が形成されている。この液受け部26においては、外周側に排液路27が接続されると共に、排液路27よりも内周側には、排気管28が下方から突入する形で設けられている。
また上側ガイド部24の基端側周縁から上方に伸びるように筒状部31が設けられ、この筒状部31の上縁から内側上方へ伸び出すように傾斜壁32が設けられる。当該ウエハWの回転により飛散した液は、傾斜壁32、上側ガイド部24及び垂直壁23、31により受け止められて排液路27に導入される。上述のカップ体2及び後述のレジスト液ノズル5及び溶剤ノズル6の移動領域は、図示しない筐体の中に設けられている。
レジスト塗布装置は、200〜8000cPの粘度、例えば500cPの粘度のレジスト液を供給するためのレジスト液ノズル5を備えている。レジスト液ノズル5は、例えば内径6mmの円筒状に形成され、その先端から垂直下方に向けて、レジスト液を吐出する。レジスト液ノズル5は、アーム56、移動体57、図示しない昇降機構及びガイドレール58を含む移動機構により、ウエハWの上方領域の吐出位置とカップ体2の外の待機バス59との間で移動するように構成されている。
図2に示すようにレジスト液ノズル5は、レジスト液供給管51を介して、例えばフィルタ、ポンプ、バルブ及びレジスト液供給源などにより構成されるレジスト液供給部53に接続されている。またレジスト液供給管51には、レジスト液ノズル5の先端に液玉を形成するためのサックバックバルブ52が設けられている。サックバックバルブ52は、図3(a)に示すように、筐体70の内部に仕切り壁71が設けられると共に、仕切り壁71の下部側にダイヤフラム72が設置されており、仕切り壁71とダイヤフラム72とにより囲まれる気圧調整空間78が形成されている。この気圧調整空間78には筐体70外部より加圧空気を供給する加圧配管74と気圧調整空間78内を吸引する吸引管75が接続されている。加圧配管74における筐体70と接続される部位には、オリフィス79が設けられ、加圧空気の供給速度を抑えるように構成されている。
加圧配管74、吸引管75は工場内の加圧用の配管及び減圧用の配管に夫々接続され、加圧配管74、吸引管75の途中には夫々電磁弁76、77が設けられ、制御部10からの制御信号により開閉時間が制御されることで気圧調整空間78の圧力調整が行われるようになっている。ダイヤフラム72の下部側はレジスト液供給管51と連通するようにベローズ体73により囲まれており、気圧調整空間78の吸引をすることで図3(b)に示すように、ダイヤフラム72が上方に屈曲して、ベローズ体73の内側の容積が広くなる。これによりレジスト液供給管51を流れるレジスト液がサックバックバルブ52内に引き込まれる。またレジスト液を引き込んだ後、気圧調整空間78を加圧することで図3(c)に示すように、ダイヤフラム72が下降し、ベローズ体73の内側の容積が狭くなる。これによりサックバックバルブ52内に引き込まれていたレジスト液がレジスト液供給管51に押し出される。
そして後述する制御部10によりサックバックバルブ52は、レジスト液ノズル5の先端に自重では落下しない大きさの液玉を形成する量のレジスト液をレジスト液供給管51に押し出すように制御される。レジスト液は500cPと粘度が高いため、レジスト液ノズル5の先端から吐出される量が少ないときには、自重にてレジスト液ノズル5の先端から落下せず、レジスト液ノズル5の先端にて液玉となる。従って、レジスト液の液面が、レジスト液ノズル5の先端に位置し、レジスト液供給部53からのレジスト液の供給を止めた状態で、サックバックバルブ52を駆動することで、レジスト液ノズル5の先端に自重では落下しない大きさの液玉が形成される。
図1、2に戻って、レジスト塗布装置は、ウエハWにプリウェット処理を行うための溶剤を供給する溶剤ノズル6を備えている。溶剤ノズル6は、溶剤供給管61を介して、溶剤供給部62と接続されている。溶剤供給部62は、ポンプ、フィルタ、バルブなどにより溶剤ノズル6の先端から、所定の量の溶剤を吐出できるように構成されている。溶剤ノズル6はアーム66により支持されており、このアーム66は移動体67に図示しない昇降機構により昇降されるように設けられている。移動体67は、ガイドレール68にガイドされるように移動し、溶剤ノズル6がウエハWの外部に設けられた待機バス69とウエハWの上方領域との間を移動できるように構成されている。なお図1中においては、カップ体2、溶剤ノズル6及びレジスト液ノズル5の配置される間隔については、誇張して記載している。
レジスト塗布装置には、コンピュータである制御部10が設けられている。制御部10には、例えばフレキシブルディスク、コンパクトディスク、ハードディスク、MO(光磁気ディスク)及びメモリーカードなどの記憶媒体に格納されたプログラムがインストールされる。インストールされたプログラムは、レジスト塗布装置の各部に制御信号を送信してその動作を制御するように命令(各ステップ)が組み込まれている。なおここでいうプログラムとは処理手順を記述したレシピも含まれる。具体的には、回転機構13によるウエハWの回転数の変更、レジスト液ノズル5の移動、レジスト液供給部53から、レジスト液ノズル5へのレジスト液の給断などの動作、サックバックバルブ52の駆動などがプログラムにより制御される。
続いてレジスト塗布装置の作用について図4〜図10を参照して説明する。なお図4〜図10中において、ウエハWとレジスト液ノズル5との距離は誇張して記載している。まずウエハWが、レジスト塗布装置の外部に設けられた図示しない搬送アームにより、レジスト塗布装置内に搬入される。ウエハWは搬送アームと、昇降ピン15と、の協同作用により、スピンチャック11に載置される。続いて、溶剤ノズル6が移動し、ウエハWの中心部の上方に位置する。
次いでウエハWを例えば1000rpmの回転数で回転させながら、溶剤ノズル6から、ウエハWの中心部に溶剤を供給する。供給された溶剤はウエハWの高速回転による遠心力によりウエハWの中心から周縁部に向かって一気に展伸され、ウエハWの表面全体が濡れた状態となる。
その後ウエハWの回転を停止し、溶剤ノズル6をウエハWの外に退避させると共に、例えば予めウエハW上に待機させておいたレジスト液ノズル5を図4に示すように移動させ、レジスト液ノズル5の先端をウエハWの中心部上方、ウエハWの表面から3mmの高さに位置させる。その後サックバックバルブ52を駆動して、サックバックバルブ52からレジスト液供給管51に、レジスト液を押し出す。上述したようにサックバックバルブ52は、レジスト液ノズル5の先端に自重では落下しない大きさの液玉を形成する量のレジスト液を押し出すように制御される。
レジスト液は、例えば予め待機バス59にて、ダミーディスペンスを行うことにより、レジスト液ノズル5の先端に液面が位置するように調整されており、サックバックバルブ52からレジスト液を押し出すと、レジスト液ノズル5の先端に表面張力により、自重では落下しない大きさの半球状の液玉が形成される。レジスト液ノズル5の先端に形成される液玉は、レジスト液ノズル5の口径やレジスト液の粘度などにより、半球よりも球に近く形成されたり、半球まで達しないこともあるが、レジスト液ノズル5の先端から突出するように形成されていればよい。この時例えば、液玉は、その先端がレジスト液ノズル5の先端から2mm突出するように形成される。
続いて図5に示すようにウエハWの回転を停止したまま、レジスト液ノズル5を例えば1mm/秒以下の速度で降下させて、レジスト液ノズル5の先端をウエハWの表面から1mmの高さに位置させる。レジスト液ノズル5の先端には、レジスト液ノズル5から2mm突出するように液玉が形成されているため、液玉がウエハWの中心部表面に接液する。この時のレジスト液ノズル5が移動する高さ位置は、予め自重では落下しない液玉を形成し、例えばレジスト液ノズル5の先端部から液玉の先端までの高さ寸法の測定することで決定しておき、制御部10に書き込まれている。
その後図6に示すようにウエハWの回転を停止したまま、レジスト液ノズル5を例えば3mm/秒以下の速度で上昇させて、レジスト液ノズル5の先端をウエハWの表面から3mmの高さに位置させる。レジスト液ノズル5の先端の液玉は、一部がウエハWの表面に接液し、その表面張力によりウエハWに吸着しており、レジスト液ノズル5を上昇させたときに、レジスト液ノズル5側のレジスト液と、ウエハW表面に接液しているレジスト液とが途切れずに引き延ばされる。
さらに続いて、ウエハWを200rpmの回転数で回転させ、回転数を維持しながらレジスト液ノズル5からウエハWに向けてレジスト液を吐出する。レジスト液ノズル5からレジスト液の吐出開始前には、レジスト液ノズル5側のレジスト液と、ウエハW表面に接液しているレジスト液とが途切れていないため、レジスト液ノズル5から吐出されるレジスト液は、引き延ばされたレジスト液を伝わり静かにウエハWに供給される。
レジスト液が供給されると、ウエハWの表面に図7に示すようにレジスト液の液溜まりが形成される。レジスト液は粘度が高いため、流動性が低い。そのためレジスト液の吐出を開始すると、ウエハWの表面の液溜まりにおけるレジスト液の供給される部分の液膜が急激に厚くなる。
レジスト液の吐出を開始したときに、レジスト液ノズル5の高さ位置が低いと、ウエハWの表面に形成される液溜まりにレジスト液ノズル5の先端が埋没するおそれがある。そしてレジスト液ノズル5の先端部にレジスト液が付着してしまうと、パーティクルの発生の要因となる。
従ってレジスト液の液玉をウエハWに接液させた後、ウエハWに向けてレジスト液の吐出する前に、レジスト液ノズル5側のレジスト液と、ウエハW表面に接液しているレジスト液と、が途切れないようにレジスト液ノズル5を上昇させることで、レジスト液の吐出を開始した時にレジスト液ノズル5の先端が液溜まりに埋没することを避けることができる。なおレジスト液の粘度が低く、レジスト液の吐出を開始したときに、レジスト液ノズル5の先端が液溜まりに埋没しない場合には、レジスト液の吐出を開始する前にレジスト液ノズル5を上昇させなくてもよい。
続けてレジスト液の吐出を継続し、ウエハWに例えば合計レジスト液を15ccのレジスト液を供給する。この時レジスト液の吐出の開始から、ウエハW側のレジスト液の液溜まりは、徐々に大きくなり、レジスト液の供給される部分、即ちウエハWの中心部上方における液溜まりの厚さは徐々に厚くなっていく。そのため図8に示すようにレジスト液ノズル5からレジスト液の吐出を行いながら、レジスト液ノズル5を、例えば1mm/秒の速度で上昇させて、レジスト液ノズル5の液溜まりへ接触、即ちレジスト液ノズル5の液溜まりへの埋没を回避させる。またこの時レジスト液ノズル5の上昇速度を徐々に遅くすることにより、レジスト液ノズル5側のレジスト液と、ウエハW表面に接液しているレジスト液とが途切れないように上昇させる。
その後レジスト液の吐出が終了すると、レジスト液ノズル5をウエハWの外に退避させる。この時図9に示すようにウエハWの表面には、レジスト液の液溜まりが形成される。その後ウエハWの回転数を例えば600〜2000rpmに上昇させると、図10に示すようにウエハWの表面にレジスト液が拡がる。続けてウエハWを回転させて、ウエハWの表面のレジスト液を振り切ると共にレジスト液の液膜を乾燥させることでレジストの塗布膜が得られる。
上述の実施の形態は、ウエハWに200cP以上8000cP以下の粘度のレジスト液を塗布するにあたり、レジスト液ノズル5の先端に自重にて落下しない大きさの液玉を形成した後、レジスト液ノズル5を静かに下降させ、液玉をウエハWの表面に接液させている。そのためレジスト液がウエハWに勢いよく衝突することを避けることができ、気泡の巻き込みを抑制することができる。従ってレジスト液中の気泡の混入によるレジスト膜の不具合を避けることができる。
さらにウエハWの表面に形成される液溜まりは、ウエハWの周縁に向けて広がる傾向にあるため、液溜まりの表面高さは平均化される傾向にある。しかしながらレジスト液の粘度が高いときには、レジスト液を供給した後、液溜まりの表面高さの平均化が遅いため、レジスト液の供給される部位が徐々に高くなる。上述の実施の形態においては、ウエハWに液を吐出して液溜まりを形成しながら、レジスト液ノズル5をレジスト液ノズル5側のレジスト液と、ウエハW表面に接液しているレジスト液とが途切れないように上昇させている。そのためウエハWに液を吐出することで、徐々に高くなる液溜まりにレジスト液ノズル5が接触することを防ぐことができる。
またレジスト液ノズル5側のレジスト液と、ウエハW表面に接液しているレジスト液と、が途切れた後、続けてレジスト液を吐出してウエハWに供給すると、レジスト液ノズル5からレジスト液が液溜まりに向かって勢いよく落下してしまい、レジスト液中に気泡が巻き込まれてしまうおそれがある。そのためレジスト液ノズル5の先端側に、形成された自重で落下しない塗布液の液玉をウエハW表面に接液した後、ウエハWへのレジスト液の供給が終了するまでの間、レジスト液ノズル5側のレジスト液と、ウエハW表面に接液しているレジスト液と、が途切れないようにすることで、レジスト液がレジスト液の流れを伝わって静かに流れる。従ってレジスト液が勢いよく落下することを防ぐことができるため、レジスト液中の気泡の巻き込みを防ぐことができる
また本発明は、ウエハWにレジスト液の吐出を行い液溜まりを形成するときに、レジスト液ノズル5を水平方向に移動させてレジスト液ノズル5の先端が液だまりに埋没しないようにしてもよい。例えば図11に示すようにウエハWにレジスト液を吐出して液溜まりを形成するときに、レジスト液ノズル5をウエハWの中心部から周縁方向に向けて、水平方向に移動させて液溜まりにおけるレジスト液の供給位置を変える。上述したようにレジスト液の粘度が高いため、液溜まりにおけるレジスト液の供給される部位が徐々に高くなるが、レジスト液の供給位置を変えることで、液溜まりの高さが局所的に高くなることを避けることができ、液溜まりにレジスト液ノズル5が埋没することを防ぐことができる。
また本発明は、ウエハWにレジスト液を供給するにあたって、まずレジスト液ノズル5をウエハWの中心部の上方であって、先端がウエハWの表面の1mm上方の高さまで降下させた後、サックバックバルブ52を操作し、レジスト液ノズル5の先端に液玉を形成してもよい。このように操作を行った場合にも液玉が静かにウエハWの表面に接液するため、レジスト液中の気泡の巻き込みを防ぐことができ、同様の効果を得ることができる。
さらにウエハWに液を吐出して液溜まりを形成し始めてから、液溜まりを形成が完了するまでの間、ウエハWを停止させていても効果を得ることができるが、ウエハWを回転させながらウエハWにレジスト液を供給すると、ウエハWの回転により、液溜まりの表面の高さが均されやすくなる。そのため、液溜まりが局所的に厚くなることを防ぐことができるため、液溜まりにレジスト液ノズル5が埋没することをより確実に抑制することができる。更に液溜まりが均されることにより、ウエハWの回転数を上昇させて、レジスト液をウエハWの表面に広げたときに膜厚の面内均一性が良好になる。
高粘度のレジスト液は液溜まりを形成した後、600〜2000rpmの速度で一気に広げるようにすることでウエハWの表面に均一に塗布膜を形成できる。ウエハWにレジスト液を吐出して液溜まりを形成する工程の時に回転数が高すぎると液溜まりが広がりすぎてしまい乾燥が速くなり、回転数を上昇させたときに十分に広がりきらないおそれがある。そのためレジスト液ノズル5の先端に形成された液玉をウエハWの表面に接液させる工程から、レジスト液の吐出を終了して液溜まりの形成を完了するまでの間の回転数は、200rpm以下であることが好ましい。
またレジスト液ノズル5の先端側に、液玉を形成する工程から、ウエハWに向けたレジスト液の供給までの間にウエハWを回転させていてもよい。
さらにウエハWにレジスト液を吐出して液溜まりを形成する工程において、ウエハWの回転数を徐々に上げるようにしてもよい。例えばウエハWにレジスト液を吐出して液溜まりを形成するときにウエハWの回転数を、10、30、60及び150rpmの回転数に設定して、この順で各々10秒づつ回転させるようにしてもよい。ウエハWの表面において外周側は速度が速く乾燥しやすい。そのため液溜まりを速く広げてしまうと、外周側に速く広がってしまい乾燥が速くなってしまうおそれがある。ウエハWの回転速度を徐々に速くすることで、液溜まりが徐々に広がるため、外周側の乾燥を抑制することができる。
またレジスト液ノズル5の先端側に、自重で落下しないレジスト液の液玉を形成する工程は、レジスト液供給部53に設けられたポンプの制御により行ってもよい。
また本発明は、レジスト液の液玉を形成した後、レジスト液ノズル5を下降させて液玉をウエハWの表面に接液させるにあたって、レジスト液ノズル5の先端に形成された液玉の大きさを調べて、液玉をウエハWに接液させる時のレジスト液ノズル5の高さ位置を調整するようにしてもよい。例えば図12に示すように、レジスト液ノズル5を支持するアーム56の裏面側にレジスト液ノズル5の先端部の画像を取得するためのイメージセンサ(撮像部)であるCCDカメラやCMOSカメラなどのカメラ9を設ける。そして図4に示す例えばレジスト液ノズル5の先端に液玉を形成する工程後、レジスト液ノズル5の先端部の撮影を行い、レジスト液ノズル5の先端から突出している液玉の大きさを計測する。
そして液玉の大きさ、例えばレジスト液ノズル5の先端から液玉の先端までの長さの測定を行い、図5に示す液玉をウエハWの表面に接液させる時のレジスト液ノズル5の高さ位置を調整する。高さとしては、例えばレジスト液ノズル5の先端から液玉の先端までの長さから、1mm差し引いた値を求め、レジスト液ノズル5の先端からウエハWの表面までの距離とするように設定すればよい。
また液玉の大きさを測定した後、サックバックバルブ52により、レジスト液の吸引や押し出しを行い、液玉の大きさを調整するようにしてもよい。
また液玉の大きさが大きすぎる場合には、液玉をウエハWの表面に接液させたときに強い衝撃で衝突して気泡を混入しやすくなる。更に液玉が小さすぎる場合には、所定の高さの位置にレジスト液ノズル5を移動したときにウエハWの表面に液玉が十分に接液せず、レジスト液ノズル5を上昇させたときにウエハW表面にレジスト液が吸着しないおそれがあり、ウエハWにレジスト液を吐出して液溜まりを形成する工程において気泡を巻き込むおそれがある。そのため予め液玉の大きさの許容範囲を設定し、液玉の大きさが設定値の範囲を外れたときには、アラームを発して、レジスト塗布装置を停止するようにしてもよい。このように構成することで、レジスト膜中の気泡の混入を抑制することができ、レジスト膜の不具合を抑制することができる。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態に係る塗布膜形成方法について図13〜図18を参照して説明する。この例では、図2に示すレジスト塗布装置において、レジスト液ノズル5の内径を4.5mmに設定する。なお図13〜図18中の53Aは、レジスト液供給部53に設けられたバルブであり、閉じられたバルブ53Aについて、ハッチングを付けて示している。ウエハWにレジスト液を塗布するにあたっては、予めサックバックバルブ52にレジスト液を引き込み、さらにレジスト液供給部53からレジスト液の供給を停止、例えばレジスト液供給部53におけるバルブ53Aを閉じた状態とする。次いでウエハWを停止した状態で、レジスト液ノズル5の先端をウエハWの中心部上方、ウエハWの表面から10〜20mmの高さに位置させる。その後図13に示すようにバルブ53Aを閉じた状態でサックバックバルブ52からレジスト液供給管51に、例えば1秒間レジスト液を押し出す。これによりレジスト液ノズル5の先端部に液玉が形成される。この時サックバックバルブ52から押し出す液量、即ち液玉を形成するためにレジスト液ノズル5の先端から吐出する液量は、レジスト液の吐出を停止したときに、液玉がレジスト液が途切れずにウエハWに落下する量に設定される。具体的には、レジスト液ノズル5の内径が4.5mmの場合には、処理液の粘度にもよるが5〜10mlに設定される。
次いでバルブ53Aを閉じたまま、サックバックバルブ52を停止して、レジスト液の吐出を1秒間停止する。これにより図14に示すように液玉はレジスト液が途切れずにレジスト液の粘性と自重とが相俟って緩やかに下降し、先端が徐々に細くなりウエハWに静かに接液する。その後レジスト液ノズル5から吐出された分のレジスト液が、ウエハW表面に接液したレジスト液とレジスト液ノズル5側とが途切れずに、その自重にてウエハWの表面に落下し、ウエハWの表面に拡がる。これにより図15に示すようにウエハWの表面にレジスト液ノズル5の開口の面積よりも広い範囲に亘ってレジスト液が拡がり、かつウエハW表面のレジスト液とレジスト液ノズル5のレジスト液とが途切れていない状態となる。
その後、図16に示すようにウエハWの表面のレジスト液とレジスト液ノズル5のレジスト液とが途切れていない状態のまま、バルブ53Aを開き、レジスト液ノズル5から、例えば5ml/秒の流量でウエハWにレジスト液を15ml吐出する。これにより、レジスト液は、図16、図17に示すようにウエハWの表面のレジスト液とレジスト液ノズル5のレジスト液とが途切れていない状態を保ちながらウエハWの表面に向けて静かに落下し、図18に示すようにウエハWの表面に拡がりレジスト液の液溜まりが形成される。なおバルブ53Aを開き、ウエハWにレジスト液を供給して液溜まりを形成する工程においては、ウエハWを200rpm以下の回転速度で回転させてもよい。
その後レジスト液を停止し、レジスト液ノズル5のレジスト液とウエハW表面のレジスト液が途切れた後、レジスト液ノズル5をウエハWの上方から退避させると共に、ウエハWを例えば600〜2000rpmの回転数で回転させる。これにより液溜まりを形成するレジスト液がウエハWの表面全体に広がる。
第2の実施の形態に係る塗布膜形成方法においては、レジスト液ノズル5の先端に形成した液玉をレジスト液が途切れないように自重にて落下させて、ウエハWの表面に接液させるため、レジスト液がウエハWに勢いよく衝突することを避けることができ、気泡の巻き込みを防ぐことができる。また続いてレジスト液を供給するときにレジスト液ノズル5側のレジスト液と、ウエハW表面に接液しているレジスト液と、が途切れないようにすることで、レジスト液がウエハWに静かに落下する。そのためレジスト液が勢いよく落下せず、ウエハWにレジスト液が強く衝突することによる気泡の巻き込みを抑制することができる。さらにレジスト液の液玉をウエハWに接液させた後、ウエハWの表面のレジスト液の液溜まりが、レジスト液ノズル5の開口径よりも広くなった後、レジスト液の供給を行っている。バルブ53Aを開いてレジスト液を供給するときには、レジスト液の供給量が多く、レジスト液の速度が速くなる傾向にあるが、レジスト液がウエハW上の液溜まりに載るように供給される。そのため速い速度のレジスト液がウエハWに直接衝突しないため、レジスト液中の気泡の巻き込みを抑制することができる。
また第2の実施の形態に係る塗布膜形成方法においては、レジスト液ノズル5の先端に形成した、液玉を落下させて、ウエハWに接液させる工程(図14)において、レジスト液を吐出してもよい。この時レジスト液の吐出流量が多い場合には、液玉の落下速度が速くなると共に、液玉が細くなった状態でウエハWに接液しにくくなり、レジスト液中に気泡を巻き込みやすくなる。そのため例えばウエハWにレジスト液を供給する前にサックバックバルブ52に液玉を形成するレジスト液の量に加えて、液玉の落下時に吐出する分のレジスト液を吸引しておく。そして液玉を形成する量のレジスト液を吐出してレジスト液ノズル5の先端に液玉を形成した後、液玉をウエハWに落下させる時にバルブ53Aを閉じた状態で、サックバックバルブ52内に残るレジスト液を例えば1秒間かけて押し出す。このように構成することで液玉落下時のレジスト液の吐出流量を例えば、0.3ml/秒以下に制限することができるため、液玉の落下速度が速くなり過ぎることがない。
本発明の実施の形態の効果を検証するため以下の試験を行った。
(比較例1)
図2に示したレジスト塗布装置において、レジスト液ノズル5を先端がウエハWの中心部上方10〜20mmの高さに位置させてバルブ53Aを開いて15mlのレジスト液を吐出し、ウエハWの表面にレジスト液を供給した。続いてウエハWを1000rpmの回転数で回転させてウエハWの表面にレジスト液を広げた例を比較例1とした。
(比較例2)
レジスト液ノズル5の内径を4.5mmとしたことを除いて比較例1と同様に操作した例を比較例2とした。
(実施例)
第2の実施の形態に従いウエハWにレジスト液を供給してレジスト膜を成膜した例を実施例とした。
比較例1、2及び実施例の各々25枚のウエハWについてレジスト膜の塗布を行い、レジスト膜中の気泡の有無について調べた。
比較例1においては、25枚中15枚のウエハWにおいてレジスト膜中の気泡が確認された。また比較例2においては、25枚中9枚のウエハWにおいてレジスト膜中の気泡が確認された。これに対して実施例においては、すべてのウエハWにおいてレジスト膜中の気泡は確認されなかった。
この結果によれば、本発明の塗布膜形成方法を適用することで塗布膜中の気泡の発生を抑えることができると言える。
2 カップ体
5 レジスト液ノズル
9 カメラ
10 制御部
11 スピンチャック
13 回転機構
31 溶剤ノズル
52 サックバックバルブ
57 移動機構
W ウエハ

Claims (9)

  1. 200cP以上、8000cP以下の粘度の塗布液を基板に塗布して塗布膜を形成する塗布膜形成方法において、
    基板を鉛直軸周りに回転自在な基板保持部に水平に保持する工程と、
    塗布液ノズルの先端側に、自重で落下しない塗布液の液玉を形成している状態で、基板の中心部に当該液玉を接触させる工程と、
    次いで前記塗布液ノズルから吐出する塗布液が途切れないようにかつ当該塗布液ノズルの先端部が基板上の塗布液に埋没しないように当該塗布液ノズルを動作させ、当該塗布液ノズルから塗布液を吐出して液溜まりを形成する工程と、
    その後、基板を回転させて基板上の前記液溜まりを基板の表面全体に広げる工程と、を含むことを特徴とする塗布膜形成方法。
  2. 前記基板の中心部に液玉を接触させる工程は、塗布液ノズルの先端側に自重で落下しない塗布液の液玉を形成する工程と、次いで前記塗布液ノズルを下降させて当該液玉を基板に接触させる工程と、を含むことを特徴とする請求項1記載の塗布膜形成方法。
  3. 前記液溜まりを形成する工程は、前記液玉を接触させた後、前記塗布液ノズルを上昇させた位置で塗布液を吐出する工程を含むことを特徴とする請求項1または2記載の塗布膜形成方法。
  4. 前記液溜まりを形成する工程は、前記液玉を接触させた後、前記塗布液ノズルを上昇させた位置にて塗布液を吐出して基板上に液溜まりを形成する工程と、次いで前記塗布液ノズルを更に上昇させた位置にて塗布液の吐出を継続する工程と、を含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の塗布膜形成方法。
  5. 前記液溜まりを形成する工程は、前記液玉を接触させた後、前記塗布液ノズルを上昇させた位置にて塗布液を吐出して基板上に液溜まりを形成する工程と、次いで前記塗布液ノズルを基板の周縁側に移動させながら塗布液の吐出を継続する工程と、を含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の塗布膜形成方法。
  6. 前記液溜まりを形成する工程は、基板を200rpm以下の回転数で回転させながら行うことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の塗布膜形成方法。
  7. 200cP以上、8000cP以下の粘度の塗布液を基板に塗布して塗布膜を形成する塗布膜形成方法において、
    基板を鉛直軸周りに回転自在な基板保持部に水平に保持する工程と、
    塗布液ノズルの先端側に塗布液の液玉を形成する工程と、
    前記液玉を塗布液ノズルとの間の塗布液の液柱が途切れないように下降させて基板の中心部に塗布液を接触させる工程と、
    次いで前記塗布液ノズルから塗布液を途切れないように吐出して液溜まりを形成する工程と、
    その後、基板を回転させて基板上の前記液溜まりを基板の表面全体に広げる工程と、を含み、
    前記基板の中心部に塗布液を接触させる工程は、塗布液の吐出を停止した状態、または前記液溜まりを形成する工程における塗布液の吐出流量よりも少ない流量であって、液玉を基板に接触させたときに塗布液中に気泡を巻き込まない流量で塗布液を吐出した状態で行うことを特徴とする塗布膜形成方法。
  8. 200cP以上、8000cP以下の粘度の塗布液を基板に塗布して塗布膜を形成する塗布膜形成装置において、
    前記基板を水平に保持する基板保持部と、
    前記基板保持部を鉛直軸周りに回転させる回転機構と、
    前記基板に塗布膜を形成するための塗布液を供給する塗布液ノズルと、
    前記塗布液ノズルを移動させる移動機構と、
    塗布液ノズルの先端側に、自重で落下しない塗布液の液玉を形成している状態で、基板の中心部に当該液玉を接触させるステップと、次いで前記塗布液ノズルから吐出する塗布液が途切れないようにかつ当該塗布液ノズルの先端部が基板上の塗布液に埋没しないように当該塗布液ノズルを動作させ、当該塗布液ノズルから塗布液を吐出して液溜まりを形成するステップと、その後、基板を回転させて基板上の前記液溜まりを基板の表面全体に広げるステップと、を実行する制御部と、を備えることを特徴とする塗布膜形成装置。
  9. 基板保持部に基板を保持させてスピンコーティングにより塗布液を基板に塗布する装置に用いられるコンピュータプログラムを記憶した記憶媒体であって、
    前記コンピュータプログラムは、請求項1ないし7のいずれか一項に記載された塗布膜形成方法を実行するようにステップ群が組まれていることを特徴とする記憶媒体。
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