JP2017093843A - 内視鏡システム - Google Patents

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Abstract

【課題】内視鏡観察とPDTとを並行して行う際に表示される観察画像のSN比を従来よりも向上させることが可能な内視鏡システムを提供する。
【解決手段】内視鏡システムは、生体に投与された光感受性薬剤を励起させるための第1の光と、第1の光とは異なる1つ以上の波長帯域を有する第2の光と、を出射する光源部と、第1及び第2の光を光源部から出射させるとともに、第2の光に含まれる各波長帯域の光の出射強度の合計を、第1の光の出射強度よりも小さくするための制御を行う制御部と、制御部の制御に応じて光源部から出射された光が光感受性薬剤の集積箇所を含む生体組織に対して照射された際に発生する戻り光のうちの第2の光に含まれる各波長帯域の光を第1の受光量で受光して撮像するとともに、戻り光のうちの第1の光を第1の受光量よりも少ない第2の受光量で受光して撮像する撮像部と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、内視鏡システムに関し、特に、生体に存在する患部の治療に用いられる内視鏡システムに関するものである。
生体に存在する患部の治療方法として、例えば、光線力学的治療(以降、PDTとも称する)が近年注目されている。PDTは、生体に存在する病変等の患部に集積した光感受性薬剤に対して所定の波長帯域の励起光を照射した際に発生する活性酸素種の作用により当該患部を治療するような治療方法として知られている。
一方、例えば、特許文献1には、内視鏡観察とPDTとを並行して行うための構成を具備する内視鏡装置が開示されている。
具体的には、特許文献1には、病変部を含む観察対象部位に赤色光、緑色光及び青色光を照射して画像を取得する内視鏡装置において、当該観察対象部位に投与されたメチレンブルーの光増感機能を利用してPDTを行う際に、当該観察対象部位に照射される当該赤色光の光量を、当該観察対象部位に照射される当該緑色光及び当該青色光の光量よりも大きくするような光量調整を行う旨が開示されている。また、特許文献1には、観察対象部位に投与されたメチレンブルーの光増感機能を利用してPDTを行う際に、前述のような光量調整を行いつつ、緑色光の照射時に当該観察対象部位を撮像して得られる色信号に対するゲイン値、及び、青色光の照射時に当該観察対象部位を撮像して得られる色信号に対するゲイン値を、赤色光の照射時に当該観察対象部位を撮像して得られる色信号に対するゲイン値よりも大きな値に設定する旨が開示されている。
ここで、生体組織の吸光特性を勘案した場合、緑色光の照射時に患部を含む被写体を撮像して得られる画像(以降、G画像とも称する)におけるSN比、及び、青色光の照射時に当該被写体を撮像して得られる画像(以降、B画像とも称する)におけるSN比が、赤色光の照射時に当該被写体を撮像して得られる画像(以降、R画像とも称する)のSN比よりも小さくなるものと考えられる。
そのため、例えば、赤色光、緑色光及び青色光を照射しながら内視鏡観察とPDTとを並行して行う際に、特許文献1に開示されているような設定内容を参照しつつ各画像に対するゲイン値を設定した場合には、G画像に含まれる信号成分及びノイズ成分が同時に増幅され、かつ、B画像に含まれる信号成分及びノイズ成分が同時に増幅されてしまうことに起因し、当該G画像及び当該B画像におけるSN比が改善されない場合がある、という問題点が生じる。
従って、特許文献1に開示された構成によれば、例えば、R画像におけるSN比と、G画像及びB画像におけるSN比と、の間に大きな差異が生じることに起因し、内視鏡観察とPDTとを並行して行う際に表示される観察画像のSN比が低下してしまう場合がある、という前述の問題点に応じた課題が生じている。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、内視鏡観察とPDTとを並行して行う際に表示される観察画像のSN比を従来よりも向上させることが可能な内視鏡システムを提供することを目的としている。
本発明の一態様の内視鏡システムは、生体に投与された光感受性薬剤を励起させるための第1の光と、前記第1の光とは異なる1つ以上の波長帯域を有する第2の光と、を出射する光源部と、前記第1の光及び前記第2の光を前記光源部から出射させるための制御を行うとともに、前記光源部から出射される前記第2の光に含まれる各波長帯域の光の出射強度の合計を、前記光源部から出射される前記第1の光の出射強度よりも小さくするための制御を行う制御部と、前記制御部の制御に応じて前記光源部から出射された光が前記光感受性薬剤の集積箇所を含む所望の生体組織に対して照射された際に発生する戻り光のうちの前記第2の光に含まれる各波長帯域の光を第1の受光量で受光して撮像するとともに、前記戻り光のうちの前記第1の光を前記第1の受光量よりも少ない第2の受光量で受光して撮像する撮像部と、を有する。
本発明における内視鏡システムによれば、内視鏡観察とPDTとを並行して行う際に表示される観察画像のSN比を従来よりも向上させることができる。
実施例に係る内視鏡システムの要部の構成を示す図。 内視鏡に設けられた光学フィルタの光学特性の一例を説明するための図。 実施例に係る内視鏡システムにおいて行われる制御の一例を説明するための図。 内視鏡にフィルタ切替装置を設けた場合の構成の一例を示す図。 実施例に係る内視鏡システムにおいて行われる制御の一例を説明するための図。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明を行う。
図1から図5は、本発明の実施例に係るものである。
内視鏡システム1は、例えば、図1に示すように、被検者の体腔内に挿入可能であるとともに、当該体腔内に存在する生体組織等の被写体を撮像して撮像信号を出力する内視鏡2と、当該被写体に照射される光を内視鏡2に供給する光源装置3と、内視鏡2から出力される撮像信号に応じた観察画像を生成して出力するプロセッサ4と、プロセッサ4から出力される観察画像等を表示することが可能な表示装置5と、ユーザの操作に応じた情報及び/または指示等をプロセッサ4に入力することが可能な入力装置6と、を有して構成されている。図1は、実施例に係る内視鏡システムの要部の構成を示す図である。
内視鏡2は、被検者の体腔内に挿入可能な細長形状に形成された挿入部2aを具備している。また、挿入部2aの内部には、光源装置3から供給される光を挿入部2aの先端部へ伝送するように構成されたライトガイド7が挿通されている。また、挿入部2aの先端部には、ライトガイド7を経て出射される光を被写体へ照射する照明光学系21と、照明光学系21を経て出射される光により照明された当該被写体から発生する戻り光を撮像して撮像信号を出力する撮像部22と、が設けられている。
撮像部22は、照明光学系21を経て出射される光により照明された被写体からの戻り光を結像する対物光学系22aと、対物光学系22aの結像位置に撮像面が配置されたイメージセンサ22bと、対物光学系22aとイメージセンサ22bの撮像面との間の光路上に配置された光学フィルタ22cと、を有して構成されている。
イメージセンサ22bは、例えば、カラーCCD等を具備し、複数の微小なRフィルタ、Gフィルタ及びBフィルタをベイヤ配列で配置したカラーフィルタを撮像面に設けて構成されている。また、イメージセンサ22bは、プロセッサ4から出力されるイメージセンサ駆動信号に応じて駆動するように構成されている。また、また、イメージセンサ22bは、対物光学系22aにより結像されかつ光学フィルタ22cを通過した戻り光を撮像し、当該撮像した戻り光に応じた撮像信号を生成してプロセッサ4へ出力するように構成されている。
光学フィルタ22cは、対物光学系22aを経てイメージセンサ22bへ出射される戻り光のうちのR光(後述)の強度と、当該戻り光のうちのG光(後述)の強度と、当該戻り光のうちのB光(後述)の強度と、を一致または略一致させるような光学特性を具備して構成されている。
具体的には、光学フィルタ22cは、例えば、図2に示すように、対物光学系22aを経て出射される戻り光のうちのG光及びB光を、100%または略100%に設定された透過率Taで透過させつつ、当該戻り光のうちのR光を、透過率Taよりも小さい値に設定された透過率Tbで透過させるような光学特性を具備して構成されている。図2は、内視鏡に設けられた光学フィルタの光学特性の一例を説明するための図である。
なお、透過率Tbの値は、例えば、光源装置3から出射されるR光の強度Ir、生体組織の吸光特性、及び、PDT用の光感受性薬剤の吸光特性等に基づいて設定される。また、透過率Ta及びTbは、光学フィルタ22cを経てイメージセンサ22bへ出射される戻り光のうちのR光の強度と、当該戻り光のうちのG光の強度と、当該戻り光のうちのB光の強度と、を一致または略一致させるような値である限りにおいては、任意の値に設定してもよい。また、図2に記載の波長Wr、Wg及びWbについては、後程説明する。
光源装置3は、光源ユニット31と、合波器32と、集光光学系33と、光源駆動部34と、を有して構成されている。
光源ユニット31は、赤色光源31rと、緑色光源31gと、青色光源31bと、を有して構成されている。
赤色光源31rは、例えば、赤色レーザダイオード等を具備するレーザ光源として構成されている。また、赤色光源31rは、赤色域に属し、かつ、PDT用の光感受性薬剤の励起波長に相当するまたは当該励起波長付近に位置する波長Wrを含む赤色のレーザ光であるR光を発生するように構成されている。また、赤色光源31rは、光源駆動部34から出力される光源駆動信号に応じてオンまたはオフに切り替えられるとともに、当該光源駆動信号に応じた強度のR光を発生するように構成されている。
緑色光源31gは、例えば、緑色レーザダイオード等を具備するレーザ光源として構成されている。また、緑色光源31gは、緑色域に属する波長Wgを含む緑色のレーザ光であるG光を発生するように構成されている。また、緑色光源31gは、光源駆動部34から出力される光源駆動信号に応じてオンまたはオフに切り替えられるとともに、当該光源駆動信号に応じた強度のG光を発生するように構成されている。
青色光源31bは、例えば、青色レーザダイオード等を具備するレーザ光源として構成されている。また、青色光源31bは、青色域に属する波長Wbを含む青色のレーザ光であるB光を発生するように構成されている。また、青色光源31bは、光源駆動部34から出力される光源駆動信号に応じてオンまたはオフに切り替えられるとともに、当該光源駆動信号に応じた強度のB光を発生するように構成されている。
すなわち、光源ユニット31は、PDT用の光感受性薬剤を励起させるための励起光としての機能を有するR光を赤色光源31rから発生し、当該R光とは異なる波長帯域を有するG光を緑色光源31gから発生し、当該R光とは異なる波長帯域を有するB光を青色光源31bから発生するように構成されている。
合波器32は、光源ユニット31から発せられた各光を合波して集光光学系33に入射させることができるように構成されている。
集光光学系33は、合波器32を経て入射した光を集光してライトガイド7へ出射するように構成されている。
光源駆動部34は、例えば、光源ユニット31の各光源を駆動するための駆動回路を具備して構成されている。また、光源駆動部34は、プロセッサ4から出力されるシステム制御信号に応じ、光源ユニット31の各光源を駆動するための光源駆動信号を生成して出力するように構成されている。
プロセッサ4は、イメージセンサ駆動部41と、前処理部42と、画像処理部43と、制御部44と、を有して構成されている。
イメージセンサ駆動部41は、例えば、イメージセンサ22bを駆動するための駆動回路を具備して構成されている。また、イメージセンサ駆動部41は、制御部44から出力されるシステム制御信号に応じ、イメージセンサ22bを駆動するためのイメージセンサ駆動信号を生成して出力するように構成されている。
前処理部42は、例えば、ノイズ低減回路及びA/D変換回路等の信号処理回路を具備し、制御部44から出力されるシステム制御信号に応じて動作するように構成されている。また、前処理部42は、内視鏡2から出力される撮像信号に対してノイズ除去及びA/D変換等の信号処理を施すことによりデジタルの画像信号を生成し、当該生成した画像信号を画像処理部43へ出力するように構成されている。
画像処理部43は、例えば、ガンマ補正回路等の画像処理回路を具備し、制御部44から出力されるシステム制御信号に応じて動作するように構成されている。また、画像処理部43は、前処理部42から出力される画像信号に対してガンマ補正等の画像処理を施すことにより観察画像を生成し、当該生成した観察画像を表示装置5へ出力するように構成されている。
具体的には、画像処理部43は、例えば、被写体から発生する戻り光のうちのR光が撮像された際に前処理部42から出力される画像信号と、当該戻り光のうちのG光が撮像された際に前処理部42から出力される画像信号と、当該戻り光のうちのB光が撮像された際に前処理部42から出力される画像信号と、のそれぞれに対してガンマ補正等の所定の処理を施すとともに、当該所定の処理を施した3つの画像信号を合成することにより観察画像を生成し、当該生成した観察画像を表示装置5へ出力するように構成されている。
制御部44は、例えば、所定のプログラムに則った動作を行うCPUまたはFPGA(Field Programmable Gate Array)等の電子回路を具備して構成されている。また、制御部44は、プロセッサ4の電源が投入された際に、光源駆動部34、イメージセンサ駆動部41、前処理部42及び画像処理部43の各部を制御するためのシステム制御信号を生成して出力するように構成されている。また、制御部44は、入力装置6の操作により入力された情報及び/または指示等に応じた動作を行うように構成されている。
表示装置5は、例えば、LCD(液晶ディスプレイ)等を具備して構成されている。
入力装置6は、例えば、キーボード、タッチパネル、及び/または、フットスイッチ等を具備して構成されている。なお、入力装置6は、プロセッサ4とは別体の装置であってもよく、プロセッサ4と一体化したインターフェースであってもよく、または、内視鏡2と一体化したインターフェースであってもよい。
続いて、本実施例に係る内視鏡システム1の作用について説明する。なお、以降においては、PDT用の光感受性薬剤であるメチレンブルーが静脈注射または散布等の適宜の方法で被験者に予め投与されている場合を例に挙げて説明する。
術者等のユーザは、内視鏡システム1の各部を接続して電源を投入した後、被検者の体腔内への挿入部2aの挿入を開始する。
制御部44は、プロセッサ4の電源が投入された際に、強度IrのR光と、強度IgのG光と、強度IbのB光と、を同時にかつ連続的に出射させるためのシステム制御信号を生成して光源駆動部34へ出力する。
ここで、強度Ir、Ig及びIbは、R光の波長帯域における積分強度∫Irと、G光の波長帯域における積分強度∫Igと、B光の波長帯域における積分強度∫Ibと、の合計がレーザ製品の安全基準に係る規格において定められている所定値(例えば5mW)以下になるとともに、Ir>Ig+Ibを満たすような強度として予め設定されている。そのため、例えば、強度Ig及び強度Ibが同じ強度に設定されている場合には、図3に示すような強度を備えたR光と、G光と、B光と、を同時に出射させるための制御が行われる。図3は、実施例に係る内視鏡システムにおいて行われる制御の一例を説明するための図である。
すなわち、本実施例の制御部44は、プロセッサ4の電源が投入された際に、R光、G光及びB光を光源装置3(光源ユニット31)から同時に出射させつつ、光源装置3(光源ユニット31)から出射される当該G光の出射強度及び当該B光の出射強度の合計を、光源装置3(光源ユニット31)から出射される当該R光の出射強度よりも小さくするためのシステム制御信号を生成して光源駆動部34へ出力する。
一方、ユーザは、表示装置5に表示される観察画像を確認しながら挿入部2aを操作することにより、被検者の体腔内におけるメチレンブルーの集積箇所である患部を含む所望の生体組織の近傍に挿入部2aの先端部を配置する。そして、このようなユーザの操作に応じ、R光、G光及びB光を混合した混合光が所望の生体組織に照射され、当該所望の生体組織に含まれる患部が当該混合光(のうちの当該R光)の照射に応じて励起されたメチレンブルーから発生する活性酸素種の作用により治療されるとともに、当該所望の生体組織における当該混合光の反射及び/または散乱により発生する戻り光が対物光学系22aに入射される。
ここで、本実施例においては、光学フィルタ22cが前述のような光学特性を具備するため、光学フィルタ22cを経てイメージセンサ22bの撮像面に到達した戻り光に含まれるR光、G光及びB光の各光の強度が一致または略一致している。そのため、本実施例の撮像部22は、制御部44の制御に応じて光源装置3(光源ユニット31)から出射された光が光感受性薬剤の集積箇所を含む所望の生体組織に対して照射された際に発生する戻り光のうちのG光及びB光の混合光を受光量L1で受光して撮像するとともに、当該戻り光のうちのR光を当該受光量L1よりも少ない(当該受光量L1の半分または略半分に相当する)受光量L2で受光して撮像することができる。
従って、本実施例によれば、光学フィルタ22cを経てイメージセンサ22bの撮像面に到達した戻り光のうちのR光を撮像して得られる撮像信号(画像信号)の信号成分の最大値と、当該戻り光のうちのG光を撮像して得られる撮像信号(画像信号)の信号成分の最大値と、当該戻り光のうちのB光を撮像して得られる撮像信号(画像信号)の信号成分の最大値と、を相互に一致または略一致させることができる。また、本実施例によれば、光学フィルタ22cを経てイメージセンサ22bの撮像面に到達した戻り光のうちのR光を撮像して得られる撮像信号(画像信号)のSN比と、当該戻り光のうちのG光を撮像して得られる撮像信号(画像信号)のSN比と、当該戻り光のうちのB光を撮像して得られる撮像信号(画像信号)のSN比と、を相互に一致または略一致させることができる。
そのため、本実施例によれば、内視鏡観察とPDTとを並行して行う際に表示される観察画像のSN比を向上させることができる。また、本実施例によれば、例えば、G光及びB光を撮像して得られる撮像信号(画像信号)をそれぞれ増幅するようなゲイン調整を行わずとも、色再現性の高いカラー画像を観察画像として表示させることができる。
なお、本実施例によれば、光学フィルタ22cの代わりに、例えば、光学フィルタ22cと同等の光学特性を具備する偏光板を対物光学系22aとイメージセンサ22bの撮像面との間の光路上に配置して内視鏡2を構成してもよい。
一方、本実施例の撮像部22は、例えば、図4に示すように、対物光学系22aとイメージセンサ22bの撮像面との間の光路上に光学フィルタ22cを配置するか否かを制御部44の制御に応じて切り替えることが可能なフィルタ切替装置22dを設けて構成されていてもよい。なお、フィルタ切替装置22dを設けて撮像部22を構成した場合においては、例えば、制御部44が、強度IrのR光、強度IgのG光、及び、強度IbのB光を順次かつ繰り返し光源装置3から出射させるための制御と、当該G光の出射時及び当該B光の出射時に当該光路上から光学フィルタ22cを退避させるための制御と、当該R光の出射時に対物光学系22aとイメージセンサ22bの撮像面との間の光路上に光学フィルタ22cを介挿させるための制御と、をそれぞれ行うようにすればよい。図4は、内視鏡にフィルタ切替装置を設けた場合の構成の一例を示す図である。
そして、前述のような制御部44の制御によれば、フィルタ切替装置22dを設けて撮像部22を構成した場合であっても、制御部44の制御に応じて光源装置3(光源ユニット31)から出射された光が光感受性薬剤の集積箇所を含む所望の生体組織に対して照射された際に発生する戻り光のうちのG光及びB光の混合光を受光量L1で受光して撮像するとともに、当該戻り光のうちのR光を当該受光量L1よりも少ない(当該受光量L1の半分または略半分に相当する)受光量L2で受光して撮像することができる。
また、本実施例の撮像部22は、例えば、光学フィルタ22cを設けずに構成されていてもよい。なお、光学フィルタ22cを設けずに撮像部22を構成した場合においては、例えば、制御部44が、強度IrのR光、強度IgのG光、及び、強度IbのB光を順次かつ繰り返し光源装置3から出射させるための制御と、当該G光の出射時及び当該B光の出射時におけるイメージセンサ22bの露光時間を露光時間ET1にそれぞれ設定するための制御と、当該R光の出射時におけるイメージセンサ22bの露光時間を露光時間ET1よりも短い露光時間ET2に設定するための制御と、をそれぞれ行うようにすればよい(図5参照)。図5は、実施例に係る内視鏡システムにおいて行われる制御の一例を説明するための図である。
そして、前述のような制御部44の制御によれば、光学フィルタ22cを設けずに撮像部22を構成した場合であっても、制御部44の制御に応じて光源装置3(光源ユニット31)から出射された光が光感受性薬剤の集積箇所を含む所望の生体組織に対して照射された際に発生する戻り光のうちのG光及びB光の混合光を受光量L1で受光して撮像するとともに、当該戻り光のうちのR光を当該受光量L1よりも少ない(当該受光量L1の半分または略半分に相当する)受光量L2で受光して撮像することができる。
また、本実施例は、メチレンブルー以外の薬剤がPDT用の光感受性薬剤として被験者に投与される場合であっても略同様に適用される。なお、このような場合において、例えば、被検者に投与される光感受性薬剤の種類に関する情報が入力装置6の操作により入力されるようにしてもよく、さらに、当該入力された情報に応じてR光の強度Irを調整するための制御が制御部44により行われるようにしてもよい。
一方、本実施例によれば、光学フィルタ22cが、対物光学系22aを経てイメージセンサ22bへ出射される戻り光のうちのR光の強度を、当該戻り光のうちのG光の強度及びB光の強度の合計よりも小さくするような光学特性を具備して構成されていてもよい。具体的には、本実施例によれば、例えば、光学フィルタ22cが、対物光学系22aを経て出射される戻り光のうちのG光及びB光を透過率Taで透過させつつ、当該戻り光のうちのR光を透過率Tbよりも小さい値に設定された透過率Tcで透過させるような光学特性を具備して構成されていてもよい。なお、透過率Ta及びTcは、光学フィルタ22cを経てイメージセンサ22bへ出射される戻り光のうちのR光の強度を、当該戻り光のうちのG光の強度及びB光の強度の合計よりも小さくするような値である限りにおいては、任意の値に設定してもよい。
そして、前述の透過率Ta及びTcを具備して構成された光学フィルタ22cによれば、光学フィルタ22cを経てイメージセンサ22bの撮像面に到達した戻り光のうちのG光を撮像して得られる撮像信号(画像信号)の信号成分の最大値、及び、当該戻り光のうちのB光を撮像して得られる撮像信号(画像信号)の信号成分の最大値を加算して得られる値を、当該戻り光のうちのR光を撮像して得られる撮像信号(画像信号)の信号成分の最大値よりも大きくすることができる。そのため、前述のような構成によれば、細径の血管及び/または粘膜構造が強調された観察画像を表示装置5に表示させることができ、すなわち、内視鏡観察とPDTとを並行して行う際に表示される観察画像のSN比を向上させることができる。
なお、本発明は、上述した実施例及び変形例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更や応用が可能であることは勿論である。
1 内視鏡システム
2 内視鏡
2a 挿入部
3 光源装置
4 プロセッサ
5 表示装置
6 入力装置
7 ライトガイド
22 撮像部
22b イメージセンサ
22c 光学フィルタ
31 光源ユニット
43 画像処理部
44 制御部
日本国特開2007−97649号公報

Claims (7)

  1. 生体に投与された光感受性薬剤を励起させるための第1の光と、前記第1の光とは異なる1つ以上の波長帯域を有する第2の光と、を出射する光源部と、
    前記第1の光及び前記第2の光を前記光源部から出射させるための制御を行うとともに、前記光源部から出射される前記第2の光に含まれる各波長帯域の光の出射強度の合計を、前記光源部から出射される前記第1の光の出射強度よりも小さくするための制御を行う制御部と、
    前記制御部の制御に応じて前記光源部から出射された光が前記光感受性薬剤の集積箇所を含む所望の生体組織に対して照射された際に発生する戻り光のうちの前記第2の光に含まれる各波長帯域の光を第1の受光量で受光して撮像するとともに、前記戻り光のうちの前記第1の光を前記第1の受光量よりも少ない第2の受光量で受光して撮像する撮像部と、
    を有することを特徴とする内視鏡システム。
  2. 前記光源部は、前記第1の光として赤色光を出射するとともに、前記第2の光として緑色光及び青色光を出射し、
    前記制御部は、前記光源部から出射される前記緑色光の出射強度及び前記青色光の出射強度の合計を、前記光源部から出射される前記赤色光の出射強度よりも小さくするための制御を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡システム。
  3. 前記撮像部は、前記戻り光を受光して撮像するためのイメージセンサと、前記所望の生体組織と前記イメージセンサとの間の光路上に設けられ、前記戻り光のうちの前記緑色光及び前記青色光を第1の透過率で透過させるとともに、前記戻り光のうちの前記赤色光を前記第1の透過率よりも小さい値に設定された第2の透過率で透過させるような光学特性を具備する光学フィルタと、を有し、
    前記第1の透過率及び前記第2の透過率は、前記光学フィルタを経て前記イメージセンサへ出射される前記戻り光のうちの前記赤色光の強度と、前記光学フィルタを経て前記イメージセンサへ出射される前記戻り光のうちの前記緑色光の強度と、前記光学フィルタを経て前記イメージセンサへ出射される前記戻り光のうちの前記青色光の強度と、を一致または略一致させるような値に設定されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の内視鏡システム。
  4. 前記撮像部は、前記光路上に前記光学フィルタを配置するか否かを切り替えることが可能なフィルタ切替装置をさらに有し、
    前記制御部は、前記赤色光と、前記緑色光と、前記青色光と、を前記光源部から順次出射させるための制御を行う際に、前記緑色光の出射時及び前記青色光の出射時に前記光路上から前記光学フィルタを退避させるための制御を行うとともに、前記赤色光の出射時に前記光路上に前記光学フィルタを介挿させるための制御を行う
    ことを特徴とする請求項3に記載の内視鏡システム。
  5. 前記撮像部は、前記戻り光を受光して撮像するためのイメージセンサを有し、
    前記制御部は、前記赤色光と、前記緑色光と、前記青色光と、を前記光源部から順次出射させるための制御を行う際に、前記緑色光の出射時及び前記青色光の出射時における前記イメージセンサの露光時間を第1の露光時間にそれぞれ設定するための制御を行うとともに、前記赤色光の出射時における前記イメージセンサの露光時間を前記第1の露光時間よりも短い第2の露光時間に設定するための制御を行う
    ことを特徴とする請求項2に記載の内視鏡システム。
  6. 前記撮像部は、前記戻り光を受光して撮像するためのイメージセンサと、前記所望の生体組織と前記イメージセンサとの間の光路上に設けられ、前記戻り光のうちの前記緑色光及び前記青色光を第1の透過率で透過させるとともに、前記戻り光のうちの前記赤色光を前記第1の透過率よりも小さい値に設定された第2の透過率で透過させるような光学特性を具備する光学フィルタと、を有し、
    前記第1の透過率及び前記第2の透過率は、前記光学フィルタを経て前記イメージセンサへ出射される前記戻り光のうちの前記赤色光の強度を、前記光学フィルタを経て前記イメージセンサへ出射される前記戻り光のうちの前記緑色光の強度及び前記青色光の強度の合計よりも小さくするような値に設定されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の内視鏡システム。
  7. 前記光感受性薬剤がメチレンブルーである
    ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡システム。
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