JP2017093749A - シート状物 - Google Patents
シート状物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017093749A JP2017093749A JP2015228053A JP2015228053A JP2017093749A JP 2017093749 A JP2017093749 A JP 2017093749A JP 2015228053 A JP2015228053 A JP 2015228053A JP 2015228053 A JP2015228053 A JP 2015228053A JP 2017093749 A JP2017093749 A JP 2017093749A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- water
- absorbing polymer
- polymer particles
- base portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
Abstract
【解決手段】本発明の吸収性物品用のシート状物1は、長尺状基体部2及び長尺状基体部2の非肌対向面の表面に固定された吸水性ポリマー3を備えた吸収性ユニット4を複数本具備する。シート状物1は、各吸収性ユニット4を、その縦方向が一方向を向くように配列させてなる。長尺状基体部2は、非肌対向面の親水度が肌対向面の親水度よりも高い。
【選択図】図1
Description
本発明のシート状物は、吸収性物品に用いられるものである。吸収性物品は、一般的に、尿や経血等の排泄体液を吸収保持するために用いられるものである。吸収性物品には、例えば、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド等が包含されるが、これらに限定されるものではなく、人体から排出される液の吸収に用いられる物品を広く包含するものである。
本実施形態では長尺状基体部の側縁部に吸収性ポリマーが固定されているので、長尺状基体部幅W2に対しての吸収性ユニット4の横方向Xの長さLxの大小関係は、好ましくは0μm<(Lx−W2)<1400μmであり、更に好ましくは200μm<(Lx−W2)<1000μmである。
好適には、長尺状基体部2の幅(W2)は、同様の観点から、0.3mm以上であることが好ましく、0.6mm以上であることが更に好ましく、そして、10.0mm以下であることが好ましく、2.0mm以下であることがより好ましく、1.8mm以下であることが更に好ましく、具体的には、0.3mm以上10.0mm以下であることが好ましく、0.6mm以上2.0mm以下であることがより好ましく、0.6mm以上1.8mm以下であることが更に好ましい。
長尺状基体部2の幅(W2)とは、縦方向Yに沿う長尺状基体部2の両側縁部間の距離のことである。シート状物1の幅(W1)とは、縦方向Yに沿うシート状物1の両側縁部間の距離のことである。
また、吸収性ユニット4を構成する長尺状基体部2は、非肌対向面の親水度が、肌対向面の親水度よりも高いシートである。長尺状基体部2は、非肌対向面の親水度が肌対向面の親水度よりも高いシートであれば、紙、不織布、布、合成樹脂を発泡して形成された合成スポンジ等の何れでも良いが、それらの中でも、薄くても引っ張り強度が比較的高く、薄くて柔軟性が付与できる観点から、不織布であることが好ましい。該不織布の坪量は、5g/m2以上100g/m2以下であることが好ましく、10g/m2以上40g/m2以下であることが更に好ましい。
また、長尺状基体部2の肌対向面の接触角と、非肌対向面の接触角との差(前者−後者)は、4°より大きいことが好ましく、更に好ましくは5°以上、一層好ましくは7°以上大きく、また30°以下であることが好ましく、更に好ましくは25°以下、一層好ましくは20°以下であることが好ましい。具体的に、4°以上30°以下であることが好ましく、5°以上25°以下であることが更に好ましく、7°以上20°以下であることが一層好ましい。
長尺状基体部2の肌対向面或いは非肌対向面の親水度は、長尺状基体部2の肌対向面或いは非肌対向面を形成する構成繊維に対する水の接触角を測定することによって得られる。長尺状基体部2(不織布)の肌対向面或いは非肌対向面を形成する構成繊維に対する水の接触角は次の方法で測定される。測定装置として、協和界面科学株式会社製の自動接触角計MCA−Jを用いる。接触角測定には、蒸留水を用いる。インクジェット方式水滴吐出部(クラスターテクノロジー社製、吐出部孔径が25μmのパルスインジェクターCTC−25)から吐出される液量を20ピコリットルに設定して、水滴を、構成繊維の真上に滴下する。滴下の様子を水平に設置されたカメラに接続された高速度録画装置に録画する。録画装置は後に画像解析や画像解析をする観点から、高速度キャプチャー装置が組み込まれたパーソナルコンピュータが望ましい。本測定では、17msec毎に、画像が録画される。録画された映像において、不織布の肌対向面或いは非肌対向面を形成する構成繊維に水滴が着滴した最初の画像を、付属ソフトFAMAS(ソフトのバージョンは2.6.2、解析手法は液滴法、解析方法はθ/2法、画像処理アルゴリズムは無反射、画像処理イメージモードはフレーム、スレッシホールドレベルは200、曲率補正はしない、とする)にて画像解析を行い、水滴の空気に触れる面と構成繊維のなす角を算出し、接触角とする。
なお、測定用サンプル(不織布から取り出して得られる構成繊維)は、不織布の肌対向面或いは非肌対向面における構成繊維を最表層から繊維長1mmで裁断し、該構成繊維を接触角計のサンプル台に載せて、水平に維持し、該構成繊維1本につき異なる2箇所の接触角を測定する。前述の各部位において、N=5本の接触角を小数点以下1桁まで計測し、合計10箇所の測定値を平均した値(小数点以下第2桁で四捨五入)を各々の接触角と定義する。
使用前の状態における平均粒子径d1は、使用前の吸水性ポリマーの粒子を用い、吸水性ポリマーの粒子の直径もしくは長軸を光学顕微鏡観察で測定した。ここで直径とは、吸水性ポリマーの粒子が球状の場合を指す。また、長軸とは、吸水性ポリマーの粒子がひし形、長方形、房状、フットボール型などの異型状の場合を指す。計50個の吸水性ポリマーの粒子の直径もしくは長軸を測定し、その数平均粒子径を使用前の状態の吸水性ポリマーの粒子の平均粒子径d1とする。
膨潤後の状態における平均粒子径d2は、シート状物1を25℃に調温した生理食塩水(0.9質量%塩化ナトリウム水溶液)中に浸漬させ、浸漬開始から1時間後にシート状物1を生理食塩水から取り出し、30分間垂直状態に吊るして水切りした後、長尺状基材部2の表面の吸水性ポリマーの粒子の直径もしくは長軸を光学顕微鏡観察で測定した。ここで言う直径とは、吸水性ポリマーの粒子が球状の場合を指す。また、長軸とは、吸水性ポリマーの粒子がひし形、長方形、房状、フットボール型などの異型状の場合を指す。計50個の吸水性ポリマーの粒子の直径もしくは長軸を測定し、その数平均粒子径を膨潤後の状態の吸水性ポリマーの粒子の平均粒子径として測定できる。
本実施態様のシート状物1の製造方法は、帯状の基材シート20をカットして複数本の長尺状基体部2を形成するカット工程、該カット工程の後工程に、吸水性ポリマーの粒子3を散布する吸水性ポリマーの粒子散布工程を備えている。また、本実施態様においては、吸水性ポリマーの粒子散布工程よりも前工程に、接着剤5を塗布する接着剤塗布工程を備えている。即ち、本実施態様のシート状物1の製造方法は、カット工程の後工程に接着剤塗布工程を備え、接着剤塗布工程の後工程に吸水性ポリマーの粒子散布工程を備えている。
上述した図1に示すシート状物1においては、吸水性ポリマーの粒子3が、各長尺状基体部2の一方の面である親水度の高い層21の表面にのみ固定されているが、シート状物1の液の吸収性能向上の観点から、各長尺状基体部2の一方の面である親水度の高い層21の表面のみならず、他方の面である親水度の低い層22の表面にも固定されていてもよい。各長尺状基体部2の両面(上下面)の表面に吸水性ポリマーの粒子3を固定させるには、例えば、図4に示す製造装置100を用いて、各長尺状基体部2の一方の面の表面に吸水性ポリマーの粒子3を固定させた後、反転ロールを介して反転させ、その後別の吸水性ポリマー散布部130を用いて、各長尺状基体部2の他方の面の表面に吸水性ポリマーの粒子3を散布して固定させることにより製造できる。
<長尺状基体部2における肌対向面側に固定されている吸水性ポリマー3の坪量及び長尺状基体部2における非肌対向面側に固定されている吸水性ポリマー3の坪量の測定方法>
長尺状基体部2における非肌対向面側の吸水性ポリマーが脱落しないように吸水性ポリマーの上面から再度接着剤等で固定しておき、肌対向面側に固定されている吸水性ポリマーを、溶剤等を用いて長尺状基体部2から剥離させ、吸水性ポリマーに付着している接着剤を洗浄する。吸水性ポリマーを乾燥させたのち、肌対向面側に固定されていた吸水性ポリマーの重量を測定し、吸水性ポリマーが固定されていた部分の長尺状基体部2の面積と剥離した吸水性ポリマーの重量から、単位面積当たりに固定されていた吸水性ポリマーの重量を算出し、肌対向面側の吸水性ポリマーの坪量とする。測定は5枚行い平均値を算出する。
非肌対向面側の吸水性ポリマーの坪量については、同様に肌対向面側の吸水性ポリマーを固定した上で、非肌対向面側の吸水性ポリマーを剥離、洗浄し、算出する。
加圧下通液速度は、特開2003−235889号公報に記載されている測定方法及び測定装置を利用して測定される。即ち、100mLのガラスビーカーに、測定試料である吸水性ポリマー0.32±0.005gを膨潤するに十分な量の生理食塩水(0.9質量%塩化ナトリウム水溶液)、例えば吸水性ポリマーの飽和吸収量の5倍以上の生理食塩水に浸して30分間放置する。別途、垂直に立てた円筒(内径25.4mm)の開口部の下端に、金網(目開き150μm、株式会社三商販売のバイオカラム焼結ステンレスフィルター30SUS)と、コック(内径2mm)付き細管(内径4mm、長さ8cm)とが備えられた濾過円筒管を用意し、コックを閉鎖した状態で該円筒管内に、膨潤した測定試料を含む前記ビーカーの内容物全てを投入する。次いで、目開きが150μmで直径が25mmである金網を先端に備えた直径2mmの円柱棒を濾過円筒管内に挿入して、該金網と測定試料とが接するようにし、更に測定試料に2.0kPaの荷重が加わるようにおもりを載せる。この状態で1分間放置した後、コックを開いて液を流し、濾過円筒管内の液面が60mLの目盛り線から40mLの目盛り線に達する(つまり20mLの液が通過する)までの時間(T1)(秒)を計測する。計測された時間T1(秒)を用い、次式から2.0kPaでの加圧下通液速度を算出する。尚、式中、T0(秒)は、濾過円筒管内に測定試料を入れないで、生理食塩水20mlが金網を通過するのに要する時間を計測した値である。
加圧下通液速度(ml/min)=20×60/(T1−T0)
測定は5回行い(n=5)、上下各1点の値を削除し、残る3点の平均値を測定値とする。また、測定は23±2℃、湿度50±5%で行い、測定の前に試料を同環境で24時間以上保存した上で測定する。加圧下通液速度の更に詳細な測定方法は、特開2003−235889号公報の段落〔0008〕及び段落〔0009〕に記載されており、また測定装置は、同公報の図1及び図2に記載されている。
遠心保持量(吸水量)の測定は、JIS K 7223(1996)に準拠して行う。ナイロン製の織布(三力製作所販売、品名:ナイロン網、規格:250メッシュ)を幅10cm、長さ40cmの長方形に切断して長手方向中央で二つ折りにし、両端をヒートシールして幅10cm(内寸9cm)、長さ20cmのナイロン袋を作製する。次いで、測定試料である吸水性ポリマー1.00gを精秤し、作製したナイロン袋の底部に均一になるように入れる。次いで、試料の入ったナイロン袋を、25℃に調温した生理食塩水(0.9質量%塩化ナトリウム水溶液)に浸漬させる。そして浸漬開始から1時間後にナイロン袋を生理食塩水から取り出し、1時間垂直状態に吊るして水切りした後、遠心脱水器(コクサン(株)製、型式H−130C特型)を用いて脱水する。脱水条件は、143G(800rpm)で10分間とする。脱水後、試料の質量を測定し、次式に従って目的とする遠心保持量(吸水量)を算出する。
遠心保持量(g/g)=(a'−b−c)/c
式中、a'は遠心脱水後の試料及びナイロン袋の総質量(g)、bはナイロン袋の吸水前(乾燥時)の質量(g)、cは試料の吸水前(乾燥時)の質量(g)を表す。
測定は5回行い(n=5)、上下各1点の値を削除し、残る3点の平均値を測定値とする。また、測定は23±2℃、湿度50±5%で行い、測定の前に試料を同環境で24時間以上保存した上で測定する。
横方向と、該横方向よりも長さの長い縦方向と、厚み方向とを有する長尺状基体部、及び該長尺状基体部の非肌対向面の表面に固定された吸水性ポリマーの粒子を備えた吸収性ユニットを複数本具備し、各該吸収性ユニットを、その縦方向が一方向を向くように配列させてなる吸収性物品用のシート状物であって、前記長尺状基体部は、非肌対向面の親水度が、肌対向面の親水度よりも高いシート状物。
前記吸水性ポリマーの粒子が液を吸収した膨潤後の状態において、該吸水性ポリマーの粒子が、前記長尺状基体部の前記縦方向に沿う側縁部を越えて膨潤し、且つ該長尺状基体部における前記吸水性ポリマーの粒子の位置が、前記厚み方向において、液を吸収する前の位置と異なるようになされている、前記<1>に記載のシート状物。
<3>
前記吸水性ポリマーの粒子が液を吸収する前の使用前の状態において、前記吸水性ポリマーの粒子が、前記長尺状基体部の側縁部を越えてはみ出している、前記<1>又は<2>に記載のシート状物。
<4>
前記吸水性ポリマーの粒子が液を吸収する前の使用前の状態において、隣り合う前記長尺状基体部どうしは、少なくとも一部隣接している、前記<1>〜<3>の何れか1に記載のシート状物。
<5>
前記シート状物は、前記縦方向の両端部に、複数の前記長尺状基体部が前記横方向に繋がった非スリット領域を備えており、前記非スリット領域には、前記吸水性ポリマーの粒子が固定されておらず、前記シート状物は、前記縦方向の両端部が、前記吸収性物品に固定されている、前記<1>〜<4>の何れか1項に記載のシート状物。
<6>
前記長尺状基体部は、前記縦方向に沿う両側縁部間の距離が、前記吸水性ポリマーの粒子が液を吸収する前の状態の平均粒子径よりも大きく、前記吸水性ポリマーの粒子が液を吸収して膨潤した状態の平均粒子径よりも小さい、前記<1>〜<5>の何れか1に記載のシート状物。
<7>
前記シート状物を平面視して、前記吸水性ポリマーの粒子が偏在して固定されており、固定された該吸水性ポリマーの粒子の坪量が相対的に多い部分において、前記長尺状基体部の縦方向に沿う両側縁部間の距離が相対的に短い、前記<1>〜<6>の何れか1に記載のシート状物。
<8>
前記吸水性ポリマーの粒子が液を吸収する前に、前記吸水性ポリマーの粒子は、前記長尺状基体部の非肌対向面の表面にのみ固定されている、前記<1>〜<7>の何れか1に記載のシート状物。
<9>
前記長尺状基体部は、不織布である、前記<1>〜<8>の何れか1に記載のシート状物。
<10>
前記シート状物は、前記吸収性ユニットの縦方向が該シート状物の縦方向を向くように前記吸収性ユニットを複数本配列させて形成されており、前記長尺状基体部の横方向において隣り合う前記吸収性ユニット間においては、介在物が非存在状態となっている、前記<1>〜<9>の何れか1に記載のシート状物。
前記吸収性ユニットは、使用前の状態において、縦方向に長い矩形状に形成されており、該吸収性ユニットの横方向の長さは、好ましくは0.5mm以上10mm以下である、前記<1>〜<10>の何れか1に記載のシート状物。
<12>
前記吸収性ユニットは、使用前の状態において、縦方向に長い矩形状に形成されており、該吸収性ユニットの縦方向の長さは、横方向の長さに対して好ましくは20倍以上200倍以下、更に好ましくは40倍以上80倍以下になっている、前記<1>〜<11>の何れか1に記載のシート状物。
<13>
前記吸収性ユニットは、使用前の状態において、縦方向に長い矩形状に形成されており、該吸収性ユニットの縦方向の長さは、好ましくは10mm以上500mm以下、更に好ましくは200mm以上400mm以下になっている、前記<1>〜<12>の何れか1に記載のシート状物。
<14>
前記長尺状基体部の幅に対しての前記吸収性ユニットの横方向の長さの大小関係は、好ましくは0μm<(Lx−W2)<1400μmであり、更に好ましくは200μm<(Lx−W2)<1000μmである、前記<1>〜<13>の何れか1に記載のシート状物。
<15>
前記シート状物は、縦方向の長さが好ましくは100mm以上1000mm以下であり、横方向の長さが好ましくは50mm以上300mm以下である、前記<1>〜<14>の何れか1に記載のシート状物。
<16>
使用前の状態のシート状物を平面視して、シート状物全体に対する吸収領域の割合は、吸水性ポリマーの粒子の固定された領域で液を吸収し易い観点から、20%以上であることが好ましく、50%以上であることが更に好ましく、そして、100%以下であることが好ましく、90%以下であることが更に好ましい、前記<1>〜<16>の何れか1に記載のシート状物。
<17>
前記吸収性ユニットの縦方向を前記シート状物の縦方向を向くように配する場合、吸収性ユニット4は、シート状物1枚当たり、3本以上配されていることが好ましく、50本以上配されていることが更に好ましく、そして、1000本以下配されていることが好ましく、500本以下配されていることが更に好ましい、前記<1>〜<16>の何れか1に記載のシート状物。
<18>
前記シート状物の幅に対する前記長尺状基体部の幅の割合は、前記吸水性ポリマーの前記長尺状基体部への担持量、膨潤阻害、柔軟性、通気性、シート形状の維持等の観点から、0.001以上であることが好ましく、0.002以上であることが更に好ましく、0.200以下であることが好ましく、0.040以下であることが更に好ましい、前記<1>〜<17>の何れか1に記載のシート状物。
<19>
前記長尺状基体部の幅は、0.3mm以上であることが好ましく、0.6mm以上であることが更に好ましく、そして、10.0mm以下であることが好ましく、2.0mm以下であることがより好ましく、1.8mm以下であることが更に好ましい、前記<1>〜<18>の何れか1に記載のシート状物。
<20>
前記長尺状基体部の肌対向面の親水度、即ち、肌対向面を形成する構成繊維に対するイオン交換水の接触角は、80°以上であることが好ましく、90°以上であることが更に好ましく、そして、180°以下であることが好ましく、120°以下であることが更に好ましい、前記<1>〜<19>の何れか1に記載のシート状物。
前記長尺状基体部の前記非肌対向面の親水度、即ち、前記非肌対向面を形成する構成繊維に対するイオン交換水の接触角は、0°以上であることが好ましく、30°以上であることが更に好ましく、90°以下であることが好ましく、70°以下であることが更に好ましい、前記<1>〜<20>の何れか1に記載のシート状物。
<22>
前記長尺状基体部の前記肌対向面の接触角と、前記非肌対向面の接触角との差は、4°より大きいことが好ましく、更に好ましくは5°以上、一層好ましくは7°以上大きく、また30°以下であることが好ましく、更に好ましくは25°以下、一層好ましくは20°以下であることが好ましい、前記<1>〜<21>の何れか1に記載のシート状物。
<23>
接着剤を介して前記吸水性ポリマーの粒子が前記長尺状基体部の表面に固定されている、前記<1>〜<22>の何れか1に記載のシート状物。
<24>
使用前(膨潤前)の状態の前記吸水性ポリマーの粒子の平均粒子径は、20μm以上であることが好ましく、200μm以上であることが更に好ましく、そして、700μm以下であることが好ましく、500μm以下であることが更に好ましい、前記<1>〜<23>の何れか1に記載のシート状物。
<25>
膨潤後の状態の前記吸水性ポリマーの粒子の平均粒子径は、200μm以上であることが好ましく、800μm以上であることが更に好ましく、3000μm以下であることが好ましく、2000μm以下であることが更に好ましい、前記<1>〜<24>の何れか1に記載のシート状物。
<26>
前記<1>1〜<25>の何れか1に記載のシート状物と、該シート状物を被覆する液透過性のコアラップシートとを有する吸収性物品用の吸収体。
<27>
前記<26>に記載の吸収体と、該吸収体の肌対向面側に配された表面シートと、該吸収体の非肌対向面側に配された裏面シートとを有する吸収性物品。
2 長尺状基体部
2s 側縁部
20 基材シート
21 相対的に親水度の高い非肌対向面側の層
22 相対的に親水度の低い肌対向面側の層
3 吸水性ポリマー(吸水性ポリマーの粒子)
4 吸収性ユニット
5 接着剤
100 製造装置
110 基材シートカット部
111a カッター刃
111b ロータリーダイ
112 受けロール
113 スリット装置
120 接着剤塗布部
121 塗布ヘッド
130 吸水性ポリマー散布部
131 吸水性ポリマー導入部
141 バキュームコンベア
145 バキュームボックス
151,152 駆動ロール
Claims (11)
- 横方向と、該横方向よりも長さの長い縦方向と、厚み方向とを有する長尺状基体部、及び該長尺状基体部の非肌対向面の表面に固定された吸水性ポリマーの粒子を備えた吸収性ユニットを複数本具備し、各該吸収性ユニットを、その縦方向が一方向を向くように配列させてなる吸収性物品用のシート状物であって、
前記長尺状基体部は、非肌対向面の親水度が、肌対向面の親水度よりも高いシート状物。 - 前記吸水性ポリマーの粒子が液を吸収した膨潤後の状態において、該吸水性ポリマーの粒子が、前記長尺状基体部の前記縦方向に沿う側縁部を越えて膨潤し、且つ該長尺状基体部における前記吸水性ポリマーの粒子の位置が、前記厚み方向において、液を吸収する前の位置と異なるようになされている請求項1に記載のシート状物。
- 前記吸水性ポリマーの粒子が液を吸収する前の使用前の状態において、前記吸水性ポリマーの粒子が、前記長尺状基体部の側縁部を越えてはみ出している請求項1又は2に記載のシート状物。
- 前記吸水性ポリマーの粒子が液を吸収する前の使用前の状態において、隣り合う前記長尺状基体部どうしは、少なくとも一部隣接している請求項1〜3の何れか1項に記載のシート状物。
- 前記シート状物は、前記縦方向の両端部に、複数の前記長尺状基体部が前記横方向に繋がった非スリット領域を備えており、
前記非スリット領域には、前記吸水性ポリマーの粒子が配されておらず、
前記シート状物は、前記縦方向の両端部が、前記吸収性物品に固定されている請求項1〜4の何れか1項に記載のシート状物。 - 前記長尺状基体部は、前記縦方向に沿う両側縁部間の距離が、前記吸水性ポリマーの粒子が液を吸収する前の状態の平均粒子径よりも大きく、前記吸水性ポリマーの粒子が液を吸収して膨潤した状態の平均粒子径よりも小さい請求項1〜5の何れか1項に記載のシート状物。
- 前記シート状物を平面視して、前記吸水性ポリマーの粒子が偏在して固定されており、固定された該吸水性ポリマーの粒子の坪量が相対的に多い部分において、前記長尺状基体部の縦方向に沿う両側縁部間の距離が相対的に短い請求項1〜6の何れか1項に記載のシート状物。
- 前記吸水性ポリマーの粒子が液を吸収する前に、前記吸水性ポリマーの粒子は、前記長尺状基体部の非肌対向面の表面にのみ固定されている請求項1〜7の何れか1項に記載のシート状物。
- 前記長尺状基体部は、不織布である請求項1〜8の何れか1項に記載のシート状物。
- 請求項1〜9の何れか1項に記載のシート状物と、該シート状物を被覆する液透過性のコアラップシートとを有する吸収性物品用の吸収体。
- 請求項10に記載の吸収体と、該吸収体の肌対向面側に配された表面シートと、該吸収体の非肌対向面側に配された裏面シートとを有する吸収性物品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015228053A JP6554028B2 (ja) | 2015-11-20 | 2015-11-20 | シート状物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015228053A JP6554028B2 (ja) | 2015-11-20 | 2015-11-20 | シート状物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017093749A true JP2017093749A (ja) | 2017-06-01 |
JP6554028B2 JP6554028B2 (ja) | 2019-07-31 |
Family
ID=58804181
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015228053A Active JP6554028B2 (ja) | 2015-11-20 | 2015-11-20 | シート状物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6554028B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019063098A (ja) * | 2017-09-29 | 2019-04-25 | 日本製紙クレシア株式会社 | 吸収性物品 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10508528A (ja) * | 1994-09-09 | 1998-08-25 | ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー | 基板と橋かけ可能なハイドロゲルポリマー粒子とから成る吸収性複合構造体 |
JP2002315777A (ja) * | 2001-02-02 | 2002-10-29 | Daio Paper Corp | 体液吸収性物品 |
JP2010104523A (ja) * | 2008-10-29 | 2010-05-13 | Uni Charm Corp | 着用物品の吸液構造体 |
JP2010136950A (ja) * | 2008-12-12 | 2010-06-24 | Kao Corp | 吸収性物品の吸収体 |
WO2010143635A1 (ja) * | 2009-06-12 | 2010-12-16 | 住友精化株式会社 | 吸水シート |
JP2011130798A (ja) * | 2009-12-22 | 2011-07-07 | Kao Corp | 吸収性物品 |
JP2013039804A (ja) * | 2011-08-19 | 2013-02-28 | Oji Nepia Co Ltd | Sapシート |
JP2015123195A (ja) * | 2013-12-26 | 2015-07-06 | 花王株式会社 | 吸収性物品 |
-
2015
- 2015-11-20 JP JP2015228053A patent/JP6554028B2/ja active Active
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10508528A (ja) * | 1994-09-09 | 1998-08-25 | ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー | 基板と橋かけ可能なハイドロゲルポリマー粒子とから成る吸収性複合構造体 |
JP2002315777A (ja) * | 2001-02-02 | 2002-10-29 | Daio Paper Corp | 体液吸収性物品 |
JP2010104523A (ja) * | 2008-10-29 | 2010-05-13 | Uni Charm Corp | 着用物品の吸液構造体 |
JP2010136950A (ja) * | 2008-12-12 | 2010-06-24 | Kao Corp | 吸収性物品の吸収体 |
WO2010143635A1 (ja) * | 2009-06-12 | 2010-12-16 | 住友精化株式会社 | 吸水シート |
JP2011130798A (ja) * | 2009-12-22 | 2011-07-07 | Kao Corp | 吸収性物品 |
JP2013039804A (ja) * | 2011-08-19 | 2013-02-28 | Oji Nepia Co Ltd | Sapシート |
JP2015123195A (ja) * | 2013-12-26 | 2015-07-06 | 花王株式会社 | 吸収性物品 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019063098A (ja) * | 2017-09-29 | 2019-04-25 | 日本製紙クレシア株式会社 | 吸収性物品 |
JP7019888B2 (ja) | 2017-09-29 | 2022-02-16 | 日本製紙クレシア株式会社 | 吸収性物品 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6554028B2 (ja) | 2019-07-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6193328B2 (ja) | シート状物及びシート状物の製造方法 | |
US10813794B2 (en) | Method and apparatus for making absorbent structures with absorbent material | |
US10912683B2 (en) | Sheet-shaped object and method for producing sheet-shaped object | |
JP6170978B2 (ja) | 吸収性物品及びその製造方法 | |
WO2006101061A1 (ja) | 吸収性物品 | |
JP6588789B2 (ja) | シート状物及びシート状物の製造方法 | |
JP6602142B2 (ja) | シート状物及びシート状物の製造方法 | |
CN108135761B (zh) | 片状物和片状物的制造方法 | |
JP6170977B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP2007236864A (ja) | 吸収性物品 | |
JP6835464B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP2016112155A (ja) | 吸収性物品 | |
JP6554028B2 (ja) | シート状物 | |
JP6405221B2 (ja) | 吸収性物品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20180214 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180912 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190612 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190702 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190705 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6554028 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |