JP2017092979A - 通信制御方法、無線基地局及びユーザ端末 - Google Patents

通信制御方法、無線基地局及びユーザ端末 Download PDF

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Abstract

【課題】隣接する送受信ポイント(無線基地局)で異なるDL/UL構成を適用する場合であっても、通信品質の劣化を抑制すること。【解決手段】時間分割複信で適用されるDL/UL構成が変更されるセルにおいて干渉量を測定すると共に他の無線基地局との間でDL/UL構成の変更要求信号をやり取りして通信を制御する無線基地局と通信を行うユーザ端末であって、DL/UL構成に関する情報が含まれる下り制御情報を特定のサブフレームの下り制御チャネルで受信する受信部と、前記制御信号から、無線フレームを構成するサブフレームのうち、DL及び/又はUL伝送用に割り当てられるサブフレームの数及び位置を解析する解析部と、を具備し、前記受信部は、前記特定のサブフレームの情報を上位レイヤシグナリング及び/又は報知信号で受信する。【選択図】図3

Description

本発明は、セルラーシステム等に適用可能な通信制御方法、無線通信システム、無線基地局及びユーザ端末に関する。
UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)ネットワークにおいては、周波数利用効率の向上、データレートの向上を目的として、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)やHSUPA(High Speed Uplink Packet Access)を採用することにより、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)をベースとしたシステムの特徴を最大限に引き出すことが行われている。このUMTSネットワークについては、更なる高速データレート、低遅延などを目的としてロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)が検討されている(非特許文献1)。
第3世代のシステムは、概して5MHzの固定帯域を用いて、下り回線で最大2Mbps程度の伝送レートを実現できる。一方、LTEシステムでは、1.4MHz〜20MHzの可変帯域を用いて、下り回線で最大300Mbps及び上り回線で75Mbps程度の伝送レートを実現できる。また、UMTSネットワークにおいては、更なる広帯域化及び高速化を目的として、LTEシステムの後継のシステムも検討されている(例えば、LTEアドバンスト又はLTEエンハンスメントと呼ぶこともある(以下、「LTE−A」という))。
無線通信において、上りリンク(UL)と下りリンク(DL)の複信形式として、上りリンクと下りリンクを周波数で分割する周波数分割複信(FDD)と上りリンクと下りリンクを時間で分割する時間分割複信(TDD)とがある。TDDの場合、上りリンクと下りリンクの送信に同じ周波数が適用され、一つの送信ポイントから上りリンクと下りリンクが時間で分けられて送信される。同じ周波数が上りリンクと下りリンクに用いられているため、送信ポイント(無線基地局)とユーザ端末は互いに送信と受信を交互に切り替える必要がある。
また、LTEシステムのTDDにおいては、複数の異なる非対称の上り/下りリソース割当てに対応するフレーム構成(上りサブフレームと下りサブフレーム間の送信比率(DL/UL configuration))が規定されている(図1参照)。LTEシステムにおいては、図1に示すように、DL/UL configuration0〜6の7つのフレーム構成が規定されており、サブフレーム#0と#5は下りリンクに割当てられ、サブフレーム#2は上りリンクに割当てられる。また、送信ポイント間(又はセル間)の干渉を回避するため、隣接する送信ポイント間では同じDL/UL configuration(DL/UL構成)が適用される。
3GPP, TR25.912 (V7.1.0), "Feasibility study for Evolved UTRA and UTRAN", Sept. 2006
しかしながら、LTE−AシステムのTDDにおいては、無線リソースの有効利用を図るために、送受信ポイント毎にDLとULの送信比率を時間領域で動的(Dynamic)又は半固定的(Semi−static)に変動すること、つまり、送受信ポイント毎に適用するDL/UL構成を変動することが検討されている。隣接する送受信ポイント間で異なるDL/UL構成が適用されると、同じ時間領域・周波数領域において、隣接する送受信ポイント間でDLサブフレームとULサブフレームが同時に送信される場合(上り信号と下り信号が同時に送信される場合)が生じる。
この場合、各送受信ポイント(又は、ユーザ端末)の位置や送信電力に応じて、送受信ポイント間やユーザ端末間で干渉が生じ、通信品質の特性が劣化するおそれがある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、隣接する送受信ポイント(無線基地局)で異なるDL/UL構成を適用する場合であっても、通信品質の劣化を抑制することができる通信制御方法、無線基地局及びユーザ端末を提供することを目的とする。
本発明のユーザ端末の一態様は、時間分割複信で適用されるDL/UL構成が変更されるセルにおいて干渉量を測定すると共に他の無線基地局との間でDL/UL構成の変更要求信号をやり取りして通信を制御する無線基地局と通信を行うユーザ端末であって、DL/UL構成に関する情報が含まれる下り制御情報を特定のサブフレームの下り制御チャネルで受信する受信部と、前記制御信号から、無線フレームを構成するサブフレームのうち、DL及び/又はUL伝送用に割り当てられるサブフレームの数及び位置を解析する解析部と、を具備し、前記受信部は、前記特定のサブフレームの情報を上位レイヤシグナリング及び/又は報知信号で受信することを特徴とする。
本発明によれば、隣接する送受信ポイント(無線基地局)で異なるDL/UL構成を適用する場合であっても、通信品質の劣化を抑制することができる。
TDDにおけるDL/UL構成の一例を説明するための図である。 隣接する無線基地局間で異なるDL/UL構成を適用する無線通信システムの一例を示す図である。 本実施の形態に係る無線通信システムの一例の説明図である。 本実施の形態に係る無線通信システムでDL/ULサブフレーム情報を通知するための無線フレームの一例の説明図である。 本実施の形態に係る無線通信システムにおけるDLサブフレーム情報の管理テーブルの一例の説明図である。 本実施の形態に係る無線通信システムにおけるULサブフレーム情報の管理テーブルの一例の説明図である。 本実施の形態に係る無線通信システムにおけるDL/ULサブフレーム情報の管理テーブルの一例の説明図である。 本実施の形態に係る無線通信システムにおける通信制御方法を示すシーケンス図の一例である。 無線基地局の全体構成を説明するための図である。 無線基地局のベースバンド処理部に対応した機能ブロック図である。 ユーザ端末の全体構成を説明するための図である。 ユーザ端末のベースバンド処理部に対応した機能ブロック図である。
まず、図2Aを参照して、本実施の形態が適用される無線通信システムの一例について説明する。図2Aに示す無線通信システムは、複数の送受信ポイント(ここでは、無線基地局#1、#2)と、各無線基地局#1、#2と通信するユーザ端末#1、#2とを含んで構成されている。
また、この無線通信システムにおいて、無線基地局#1とユーザ端末#1との間(無線基地局#2とユーザ端末#2との間)では時間分割複信(TDD)により無線通信を行う。つまり、無線基地局#1、#2においては、DLとULの送信に同じ周波数領域が適用され、各無線基地局からDLとULが時間領域で分割されて送信される。
この場合、上述したように、隣接する無線基地局#1、#2間で異なるDL/UL構成を適用すると、所定のサブフレームにおいて、無線基地局#1、#2間の干渉やユーザ端末#1、#2間の干渉により通信品質の特性が劣化するおそれがある。
例えば、図2Bに示すように、ある期間(ここでは、1無線フレーム)において、無線基地局#1がDL/UL configuration1、無線基地局#2がDL/UL configuration2を適用する場合、サブフレーム#3、#8において、無線基地局#1ではUL伝送が適用され、無線基地局#2ではDL伝送が適用される。すなわち、同一時間領域、同一周波数領域において、無線基地局#2からユーザ端末#2に対して下り信号が送信され、ユーザ端末#1から無線基地局#1に対して上り信号が送信される。
この場合、無線基地局#2からユーザ端末#2に対して送信される下り信号は、ユーザ端末#1から無線基地局#1に対して送信される上り信号への干渉(無線基地局#1、#2間の干渉)となる。また、ユーザ端末#1から無線基地局#1に対して送信される上り信号は、無線基地局#2からユーザ端末#2に対して送信される下り信号への干渉(ユーザ端末#1、#2間の干渉)となる。その結果、サブフレーム#3、#8において、無線基地局#1の受信品質、ユーザ端末#2の受信品質が低下するおそれがある。
そこで、本発明者等は、例えば、各送受信ポイント(無線基地局)間やユーザ端末間の干渉量を考慮して、各無線基地局がDL/UL構成を適宜制御することにより、隣接する送受信ポイント間で異なるDL/UL構成を適用する場合であっても、通信品質の劣化を抑制できることを見出した。
以下に、本実施の形態の詳細について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明においては、説明の便宜上、2つの送受信ポイント(無線基地局)を例に挙げて説明する。しかしながら、本発明が適用できる送受信ポイント数については、これに限られるものではなく適宜変更が可能である。
図3に本実施の形態に係る無線通信システムの一例を示す。図3の無線通信システムは、複数の送受信ポイント(ここでは、無線基地局#1、#2)と、各無線基地局#1、#2にそれぞれ接続するユーザ端末#1、#2とを含んで構成されている。なお、無線基地局#1、#2同士は、光ファイバ等の有線接続、又は無線接続により情報の伝達を行うことができる。
無線基地局#1とユーザ端末#1との間、無線基地局#2とユーザ端末#2との間の無線通信としては、時間分割複信(TDD)が適用される。また、図3に示す無線通信システムでは、無線基地局#1、#2がそれぞれ個別に(独立して)DLとULの送信比率(DL/UL構成)を時間領域で変動して制御している。この場合、各無線基地局#1、#2は、予め規定されたDL/UL構成の中から任意のDL/UL構成を選択する。なお、各無線基地局#1、#2で選択されるDL/UL構成の詳細については後述する。
隣接する無線基地局#1、#2間で異なるDL/UL構成が適用される場合、隣接する無線基地局間(又は、セル間)において、下り信号と上り信号が同じ周波数領域・同じ時間領域で送信される。例えば、図3に示す他の無線基地局#2からユーザ端末#2に対して送信される下り信号は、ユーザ端末#1からの上り信号を受信する無線基地局#1にとって干渉信号となる。このような干渉信号の存在により、無線通信システム全体における通信品質が劣化する。
そこで、本実施の形態に係る無線通信システムでは、各無線基地局が、無線フレーム単位で適用されるDL/UL構成を動的に切り替えて配下のユーザ端末と通信を行う。各無線基地局は、例えば、他の無線基地局から受ける干渉量に基づいて、他の無線基地局に対してDL/UL構成の変更を要求する。これにより、他の無線基地局との間で共通のDL/UL構成を適用して配下のユーザ端末と通信を行う。この結果、無線基地局間及びユーザ端末間の干渉の影響を低減させ、無線通信システム全体の通信品質の劣化を抑制する。
DL/UL構成を動的に切り替える際、各無線基地局は、無線フレームの特定のサブフレームに割り当てられる下り制御チャネル(PDCCH、ePDCCH)等で、DL及び/又はUL伝送用のサブフレームに関する情報(以下、「DL/ULサブフレーム情報」という)を通知する。このDL/ULサブフレーム情報には、DL及び/又はUL伝送用のサブフレームの数及び位置が含まれる。ユーザ端末は、この下り制御チャネルを復調することで、自端末宛ての下りデータチャネル(PDSCH)が割り当てられたサブフレームや、上り制御チャネル(PUCCH)及び上りデータチャネル(PUSCH)を割り当てるサブフレームを特定できる。
なお、PDCCH(下り制御チャネル)は、サブフレームの先頭から所定のOFDMシンボル(1〜3OFDMシンボル)に配置する下り制御チャネルであり、PDSCH(下り共有データチャネル)と時間分割多重する制御チャネルである。また、ePDCCH(拡張下り制御チャネル、E−PDCCH、Enhanced PDCCH、FDM型PDCCH、UE−PDCCH等とも呼ぶ)は、PDSCHと周波数分割多重するように配置する制御チャネルである。
図4は、本実施の形態に係る無線通信システムでDL/ULサブフレーム情報を通知するための無線フレームの一例の説明図である。例えば、DL/ULサブフレーム情報は、無線フレームの先頭のサブフレーム(サブフレーム#0)に割り当てられる下り制御チャネル(PDCCH、ePDCCH)で通知される。このようにDL/ULサブフレーム情報が割り当てられるサブフレームを、予め無線フレームの特定のサブフレームに設定しておくことにより、特定のサブフレームをユーザ端末に事前に通知する必要がなくなる。これにより、各無線基地局からユーザ端末にDL/ULサブフレーム情報を通知する際の制御を簡素化できる。
なお、DL/ULサブフレーム情報が割り当てられるサブフレームについては、先頭のサブフレーム#0に限定されない。例えば、先頭のサブフレーム#0以外のサブフレームに割り当てることも可能である。また、報知信号、上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング)等により、DL/ULサブフレーム情報が割り当てられるサブフレームをユーザ端末に通知することも可能である。このように報知信号やRRCシグナリングでDL/ULサブフレーム情報が割り当てられる特定のサブフレームを通知することにより、通信環境に応じてDL/ULサブフレーム情報が割り当てられるサブフレームを柔軟に変更できる。
本実施の形態に係る無線通信システムにおいて、DL/ULサブフレーム情報に含まれるDL及び/又はUL伝送用のサブフレームの数及び位置は予め規定される。例えば、DL及び/又はUL伝送用のサブフレームの数及び位置は、テーブル管理される。その管理テーブルでは、DL及び/又はUL伝送用のサブフレームの数に関連付けてサブフレームの位置が規定される。このようにDL及び/又はUL伝送用のサブフレームの数及び位置を予め規定することにより、下り制御チャネル信号(制御信号)を生成する度にDL及び/又はUL伝送用に割り当てられるサブフレームの数及び位置を決定する必要がなくなる。これにより、下り制御チャネル信号を生成する際の処理を簡素化することが可能となる。また、各無線基地局同士で共通のDL/UL構成を選択する際の制御を簡素化できる。
図5及び図6は、本実施の形態に係る無線通信システムにおけるDL/ULサブフレーム情報の管理テーブルの一例の説明図である。図5は、DLサブフレーム情報の管理テーブルの一例を示している。図6は、ULサブフレーム情報の管理テーブルの一例を示している。なお、DL/ULサブフレーム情報の管理テーブルの構成については、図5及び図6に示す内容に限定されない。
図5及び図6に示すように、管理テーブルには、DL/UL構成(configuration)のパターン番号(configurationパターン番号)と、DL又はUL伝送用のサブフレーム数と、DL又はUL伝送用のサブフレームに割り当てられるサブフレーム番号(すなわち、DL又はUL伝送用のサブフレームの位置)とが規定されている。なお、いずれの管理テーブルも、サブフレーム#1は、特別サブフレームとして指定される。このため、サブフレーム#1がDL又はUL伝送用のサブフレームに割り当てられることはない。
図5に示すように、DLサブフレーム情報の管理テーブルにおいて、サブフレーム数が1である場合(パターン番号#0の場合)、サブフレーム#0のみにDL伝送用のサブフレームが割り当てられる。また、サブフレーム数が2である場合(パターン番号#1の場合)、サブフレーム#0、#3にDL伝送用のサブフレームが割り当てられる。そして、サブフレーム数が1つずつ増えるにつれて、サブフレーム#4以降において、DL伝送用のサブフレームが割り当てられるサブフレームが1つずつ増える。なお、サブフレーム数が8である場合(パターン番号#7の場合)、サブフレーム#1、#2以外の全てのサブフレームにDL伝送用のサブフレームが割り当てられる。
一方、図6に示すように、ULサブフレーム情報の管理テーブルにおいて、サブフレーム数が1である場合(パターン番号#10の場合)、サブフレーム#2のみにUL伝送用のサブフレームが割り当てられる。また、サブフレーム数が2である場合(パターン番号#11の場合)、サブフレーム#2、#3にUL伝送用のサブフレームが割り当てられる。そして、サブフレーム数が1つずつ増えるにつれて、サブフレーム#4以降において、UL伝送用のサブフレームが割り当てられるサブフレームが1つずつ増える。なお、サブフレーム数が8である場合(パターン番号#17の場合)、サブフレーム#0、#1以外の全てのサブフレームにUL伝送用のサブフレームが割り当てられる。
図7は、DLサブフレーム情報及びULサブフレーム情報の双方を管理する管理テーブルの一例を示している。なお、図7においては、3つ以下のULサブフレーム情報が割り当てられた場合について示している。図7に示す管理テーブルでは、サブフレーム数に、DL伝送用のサブフレーム数と、UL伝送用のサブフレーム数とが規定される。また、図7に示す管理テーブルでは、図5に示すDLサブフレーム情報の管理テーブルと同様の態様でDL伝送用のサブフレームが割り当てられると共に、それ以外のサブフレームにUL伝送用のサブフレームが割り当てられている。DL伝送用/UL伝送用のサブフレーム数がそれぞれ1、3である場合(パターン番号#20の場合)、サブフレーム#0のみにDL伝送用のサブフレームが割り当てられ、サブフレーム#2〜#4にUL伝送用のサブフレームが割り当てられる。一方、DL伝送用/UL伝送用のサブフレーム数がそれぞれ7、2である場合(パターン番号#26の場合)、サブフレーム#0、#3〜#8にDL伝送用のサブフレームが割り当てられ、サブフレーム#2、#9にUL伝送用のサブフレームが割り当てられる。
これらの管理テーブルは、各無線基地局で管理される。すなわち、各無線基地局は、これらの管理テーブルを共有している。図7に示す例では、3つ以下のULサブフレーム情報が割り当てられる、DL/ULサブフレーム情報の管理テーブルを示している。これに加え、各無線基地局においては、3つ以外の数のULサブフレーム情報が割り当てられる、DL/ULサブフレーム情報の管理テーブルも共有している。
各無線基地局は、それぞれ個別に(独立して)DL/UL構成を時間領域で変動して制御する。この場合において、各無線基地局は、上記管理テーブルを利用しながら、動的にDL/UL構成を切り替える。例えば、送受信ポイント(無線基地局)間で干渉が発生した場合に、他の無線基地局との間で共通のDL/UL構成を選択する。そして、各無線基地局は、選択したDL/UL構成に対応するDL/ULサブフレーム情報を、下り制御チャネルで配下のユーザ端末に通知する。より具体的には、DL/ULサブフレーム情報を指定した制御信号を下り制御チャネルで配下のユーザ端末に送信する。
選択されたDL/UL構成に対応するDL伝送用のサブフレーム数及び位置は、例えば、下り制御チャネルで送信される下り制御情報(DCI)内のDL assignmentに含めることができる。このようにDCI内のDL assignmentに、DL伝送用のサブフレームの数及び位置を指定することにより、既存の仕様に大幅な修正を必要とすることなく、DL伝送用のサブフレームの数及び位置をユーザ端末に通知できる。
一方、選択されたDL/UL構成に対応するUL伝送用のサブフレーム数及び位置は、例えば、下り制御チャネルで送信される下り制御情報(DCI)内のUL grantに含めることができる。このようにDCI内のUL grantに、UL伝送用のサブフレームの数及び位置を指定することにより、既存の仕様に大幅な修正を必要とすることなく、UL伝送用のサブフレームの数及び位置をユーザ端末に通知できる。
例えば、図5に示す管理テーブルのパターン番号#2のDL/UL構成が選択される場合、各無線基地局は、下り制御情報(DCI)内のDL assignmentにサブフレームの数(3つ)と、その位置(サブフレーム#0、#3及び#4)を含める。また、図6に示す管理テーブルのパターン番号#12のDL/UL構成が選択される場合、各無線基地局は、下り制御情報(DCI)内のUL grantにサブフレームの数(3つ)と、その位置(サブフレーム#2、#3及び#4)を含める。さらに、図7に示す管理テーブルのパターン番号#22のDL/UL構成が選択される場合、各無線基地局は、下り制御情報(DCI)内のDL assignmentにサブフレームの数(3つ)と、その位置(サブフレーム#0、#3及び#4)を含め、UL grantにサブフレームの数(3つ)と、その位置(サブフレーム#2、#5及び#6)を含める。
以下に、図8を参照して、本実施の形態に係る無線通信システムにおける通信制御方法のシーケンスの一例を示す。ここでは、図3に示す無線基地局#1が、他の無線基地局#2からの干渉量に基づいて、他の無線基地局#2に対してDL/UL構成の変更要求(以下、単に「変更要求」とも記す)を通知する場合について説明する。なお、以下の説明においては、無線基地局#1(図3における被干渉局)が他の無線基地局#2(図3における与干渉局)に対して変更要求信号を送信する場合を示すが、他の無線基地局#2も無線基地局#1と同様の処理を行うことができる。
まず、無線基地局#1は、他の無線基地局#2からの干渉量を測定する(ステップS101)。なお、本実施の形態における干渉量とは、パスロス、ペネトレーションロス、アンテナゲイン等を指している。例えば、上りチャネル(無線基地局#1とユーザ端末#1間)のパスロスを測定することができる。なお、他の無線基地局が複数存在する場合、得られる干渉量は他の複数の無線基地局からの干渉量の合計値となる。
また、ステップS101において、無線基地局#1は、測定した干渉量が、干渉量に関する所定基準値(閾値#1)より大きいか否か判断する。閾値#1は、他の無線基地局#2から無線基地局#1に対する干渉の影響を判断するための基準値である。無線基地局#1は、この閾値#1に基づいてDL/UL構成の変更要求の要否を判断する。
なお、所定基準値(閾値#1)は、各無線基地局で共通としてもよいし、異なっていてもよい。また、所定基準値(閾値#1)は、報知信号、上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング)等により無線基地局#1に通知する構成とすることができる。また、X2シグナリングや光ファイバーを介して無線基地局#1に通知されていてもよい。さらに、予め無線基地局#1の記憶部に閾値#1を記憶しておき、記憶された閾値#1を適用することも可能である。
他の無線基地局#2からの干渉量が所定基準値(閾値#1)より大きい場合、他の無線基地局#2から送信される下り信号が、ユーザ端末#1から送信される上り信号を受信する無線基地局#1に対して影響を及ぼすこととなる。この場合、無線基地局#1は、他の無線基地局#2に対して、DL/UL構成の変更を要求する(ステップS102)。
具体的にいうと、無線基地局#1は、他の無線基地局#2に対して、無線基地局#1と同一のDL/UL構成を適用するように、DL/UL構成の変更を要求する変更要求信号を送信する。なお、この変更要求信号には、変更後のDL/UL構成(すなわち、無線基地局#1と同一のDL/UL構成)のパターン番号が含まれる。
無線基地局#1から、変更要求信号を受信した他の無線基地局#2は、変更要求信号に含まれるDL/UL構成のパターン番号に対応するDL/UL構成を選択する(ステップS103)。また、ステップS103において、無線基地局#2は、現在適用されているDL/UL構成を、選択したDL/UL構成に変更する。
これにより、無線基地局#2で適用されるDL/UL構成が、無線基地局#1で適用されるDL/UL構成と同一のDL/UL構成に変更される。なお、変更後のDL/UL構成では、同一時間領域、同一周波数領域において、共通のDL伝送又はUL伝送が行われる。このため、無線基地局#1、#2間の干渉及びユーザ端末#1、#2間の干渉の発生が低減される。
そして、各無線基地局#1、#2は、適用されるDL/UL構成に対応するDL/ULサブフレーム情報を指定した制御信号を生成する。そして、生成した制御信号を無線フレームの特定のサブフレームの下り制御チャネルで配下のユーザ端末#1、#2に送信する。ユーザ端末#1、#2は、この制御信号を受信し、制御信号で指定されたDL/ULサブフレーム情報を解析する。その後、各無線基地局#1、#2は、他の無線基地局から通知された変更要求を反映したDL/UL構成を適用して、配下のユーザ端末#1、#2とそれぞれ無線通信を行う(ステップS104a、104b)。
本実施の形態に係る無線通信システムにおいては、無線フレームを構成するサブフレームのうち、DL/ULサブフレーム情報を指定する制御信号が、当該無線フレームの特定のサブフレーム(例えば、先頭のサブフレーム)の下り制御チャネルで送信される。これにより、無線フレーム単位で適用されるDL/UL構成を動的に切り替えることができる。この結果、隣接する送受信ポイント(無線基地局)で異なるDL/UL構成を適用する場合であっても、適宜、DL/UL構成を切替制御することで無線基地局間及びユーザ端末間の干渉の影響を低減でき、通信品質の劣化を抑制することが可能となる。
特に、本実施の形態に係る無線通信システムにおいては、他の無線基地局からDL/UL構成の変更を要求する変更要求信号を受信した場合に、DL/ULサブフレーム情報を指定する制御信号が生成される。このため、DL/UL構成の変更が必要な場合に限ってDL/UL構成を切り替えることができる。この結果、隣接する送受信ポイント(無線基地局)で異なるDL/UL構成を適用しつつ、必要に応じて無線基地局間及びユーザ端末間の干渉の影響を低減することが可能となる。
図8に示すシーケンスについて、具体例を用いて説明する。例えば、ある期間(ここでは、1無線フレーム)において、無線基地局#1が図7に示すパターン番号#21のDL/UL構成を適用し、無線基地局#2が図7に示すパターン番号#22のDL/UL構成を適用するものとする。この場合、サブフレーム#4において、無線基地局#2ではDL伝送が適用され、無線基地局#1ではUL伝送が適用される。すなわち、同一時間領域、同一周波数領域において、無線基地局#2からユーザ端末#2に対して下り信号が送信され、ユーザ端末#1から無線基地局#1に対して上り信号が送信される。
無線基地局#2からユーザ端末#2に対して送信される下り信号は、ユーザ端末#1から無線基地局#1に対して送信される上り信号への干渉(無線基地局#1、#2間の干渉)となる。また、ユーザ端末#1から無線基地局#1に対して送信される上り信号は、無線基地局#2からユーザ端末#2に対して送信される下り信号への干渉(ユーザ端末#1、#2間の干渉)となる。無線基地局#1は、これらの干渉量を測定する(ステップS101)。ここでは、これらの干渉に起因する干渉量が、所定基準値より大きいものとする。
この場合、無線基地局#1は、他の無線基地局#2に対して、無線基地局#1と同一のDL/UL構成を適用するように、DL/UL構成の変更を要求する変更要求信号を送信する(ステップS102)。この変更要求信号には、変更後のDL/UL構成(すなわち、無線基地局#1と同じDL/UL構成)のパターン番号#21が含まれる。
他の無線基地局#2は、この変更要求信号に含まれるDL/UL構成のパターン番号#21に対応するDL/UL構成を選択する(ステップS103)。そして、他の無線基地局#2は、選択したDL/UL構成をこれ以降のDL/UL構成に適用する。この場合、無線基地局#1及び無線基地局#2で適用されるDL/UL構成が、共に図7に示すパターン番号#21のDL/UL構成となる。これにより、干渉の原因となっていたサブフレーム#4において、無線基地局#1及び無線基地局#2でUL伝送が適用される。このため、無線基地局#1、#2間の干渉及びユーザ端末#1、#2間の干渉の発生が低減される。
そして、各無線基地局#1、#2は、パターン番号#21のDL/UL構成に対応するDL/ULサブフレーム情報を指定した制御信号を生成する。そして、生成した制御信号を無線フレームの特定のサブフレームの下り制御チャネルで配下のユーザ端末#1、#2に送信する。ユーザ端末#1、#2は、この制御信号を受信し、制御信号で指定されたDL/ULサブフレーム情報を解析する。その後、各無線基地局#1、#2は、図7に示すパターン番号#21のDL/UL構成を適用して、配下のユーザ端末#1、#2とそれぞれ無線通信を行う(ステップS104a、104b)。
以下に、図9を参照しながら、本実施の形態に係る無線基地局20の全体構成について説明する。図9に示すように、無線基地局20は、送受信アンテナ201と、アンプ部202と、送受信部(送信部/受信部)203と、ベースバンド信号処理部204と、呼処理部205と、伝送路インターフェース206とを備えている。下りリンクにより無線基地局20からユーザ端末に送信される送信データは、上位局装置から伝送路インターフェース206を介してベースバンド信号処理部204に入力される。
ベースバンド信号処理部204において、下りデータチャネルの信号は、PDCPレイヤの処理、送信データの分割・結合、RLC(Radio Link Control)再送制御の送信処理などのRLCレイヤの送信処理、MAC(Medium Access Control)再送制御、例えば、HARQの送信処理、スケジューリング、伝送フォーマット選択、チャネル符号化、逆高速フーリエ変換(IFFT)処理、プリコーディング処理が行われる。また、下りリンク制御チャネルである物理下りリンク制御チャネルの信号に関しても、チャネル符号化や逆高速フーリエ変換等の送信処理が行われる。
また、ベースバンド信号処理部204は、報知チャネルにより、同一セルに接続するユーザ端末に対して、各ユーザ端末が無線基地局20との無線通信するための制御情報を通知する。当該セルにおける通信のための情報には、例えば、上りリンク又は下りリンクにおけるシステム帯域幅や、PRACH(Physical Random Access Channel)におけるランダムアクセスプリアンブルの信号を生成するためのルート系列の識別情報(Root Sequence Index)などが含まれる。
送受信部203は、ベースバンド信号処理部204から出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に変換する。アンプ部202は周波数変換された無線周波数信号を増幅して送受信アンテナ201へ出力する。
一方、上りリンクによりユーザ端末から無線基地局20に送信される信号については、送受信アンテナ201で受信された無線周波数信号がアンプ部202で増幅され、送受信部203で周波数変換されてベースバンド信号に変換され、ベースバンド信号処理部204に入力される。
ベースバンド信号処理部204は、上りリンクで受信したベースバンド信号に含まれる送信データに対して、FFT処理、IDFT処理、誤り訂正復号、MAC再送制御の受信処理、RLCレイヤ、PDCPレイヤの受信処理を行う。復号された信号は伝送路インターフェース206を介して上位局装置に転送される。
呼処理部205は、通信チャネルの設定や解放等の呼処理や、無線基地局20の状態管理や、無線リソースの管理を行う。
図10は、図9に示す無線基地局におけるベースバンド信号処理部204の構成を示すブロック図である。図10に示すように、ベースバンド信号処理部204は、レイヤ1処理部2041と、MAC処理部2042と、RLC処理部2043と、干渉量測定部2044と、変更要求信号生成部2045と、DL/UL構成選択部2046と、制御信号生成部2047と、から主に構成されている。なお、制御信号生成部2047は、信号生成部を構成する。
レイヤ1処理部2041は、主に物理レイヤに関する処理を行う。レイヤ1処理部2041は、例えば、上りリンクで受信した信号に対して、チャネル復号化、離散フーリエ変換(DFT:Discrete Fourier Transform)、周波数デマッピング、逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)、データ復調などの処理を行う。また、レイヤ1処理部2041は、下りリンクで送信する信号に対して、チャネル符号化、データ変調、周波数マッピング、逆高速フーリエ変換(IFFT)などの処理を行う。
MAC処理部2042は、上りリンクで受信した信号に対するMACレイヤでの再送制御、上りリンク/下りリンクに対するスケジューリング、PUSCH/PDSCHの伝送フォーマットの選択、PUSCH/PDSCHのリソースブロックの選択などの処理を行う。
RLC処理部2043は、上りリンクで受信したパケット/下りリンクで送信するパケットに対して、パケットの分割、パケットの結合、RLCレイヤでの再送制御などを行う。
干渉量測定部2044は、他の無線基地局からの干渉量を測定する。例えば、図3に示す例では、無線基地局#1における干渉量測定部2044は、他の無線基地局#2からの干渉量を測定する。干渉量の測定には、パスロス、ペネトレーションロス、アンテナゲイン等を用いることができ、例えば、上りチャネル(無線基地局#1とユーザ端末#1間)のパスロスを測定することができる。
変更要求信号生成部2045は、干渉量測定部2044で測定した干渉量に基づいて、他の無線基地局に対してDL/UL構成の変更を要求する変更要求信号を生成する。例えば、図3に示す例では、無線基地局#1における変更要求信号生成部2045は、他の無線基地局#2からの干渉量が所定基準値(閾値#1)より大きいか否か判断し、大きい場合には変更要求信号を生成する。
この場合、無線基地局#1における変更要求信号生成部2045は、他の無線基地局#2に対して、無線基地局#1と同じDL/UL構成を適用するように、DL/UL構成の変更を要求する変更要求信号を生成する。なお、この変更要求信号には、予め規定されたDL/UL構成のパターン番号が含まれる(図5〜図7参照)。例えば、変更要求信号生成部2045は、図5〜図7に示す管理テーブルを参照して、DL/UL構成のパターン番号を特定する。変更要求信号生成部2045で生成された変更要求信号は、有線又は無線により他の無線基地局#2に送信される。
DL/UL構成選択部2046は、他の無線基地局から送信された変更要求信号に基づいて、DL/UL構成を選択する。具体的には、DL/UL構成選択部2046は、変更要求信号で指定されたDL/UL構成のパターン番号に応じてDL/UL構成を選択する。例えば、DL/UL構成選択部2046は、図5〜図7に示す管理テーブルを参照して、DL/UL構成を選択する。
制御信号生成部2047は、DL/UL構成選択部2046で選択されたDL/UL構成に基づいて、無線フレームにおけるDL/ULサブフレーム情報を指定する制御信号(下り制御チャネル信号:PDCCH、ePDCCH)を生成する。DL/ULサブフレーム情報には、DL及び/又はUL伝送用のサブフレームの数及び位置が含まれる。例えば、図7に示す管理テーブルのパターン番号#22のDL/UL構成が選択される場合、制御信号生成部2047は、下り制御情報(DCI)内のDL assignmentにDL用のサブフレームの数(3つ)と、その位置(サブフレーム#0、#3及び#4)を含み、UL grantにUL用のサブフレームの数(3つ)と、その位置(サブフレーム#2、#5及び#6)を含む制御信号を生成する。
制御信号生成部2047で生成された制御信号は、レイヤ1処理部2041に出力される。レイヤ1処理部2041は、この制御信号を、無線フレームを構成する特定のサブフレームの下り制御チャネル(PDCCH、ePDCCH)に割り当てる。例えば、レイヤ1処理部2041は、無線フレームの先頭のサブフレーム#0の下り制御チャネル(PDCCH、ePDCCH)に、DL/ULサブフレーム情報を指定する制御信号を割り当てる。この制御信号は、送信部としての送受信部203を介してユーザ端末に送信される。
次に、図11を参照しながら、本実施の形態に係るユーザ端末10の全体構成について説明する。図11に示すように、ユーザ端末10は、送受信アンテナ101と、アンプ部102と、送受信部(送信部/受信部)103と、ベースバンド信号処理部104と、アプリケーション部105とを備えている。
下りリンクのデータについては、送受信アンテナ101で受信された無線周波数信号がアンプ部102で増幅され、送受信部103で周波数変換されてベースバンド信号に変換される。このベースバンド信号は、ベースバンド信号処理部104でFFT処理や、誤り訂正復号、再送制御の受信処理等がなされる。この下りリンクのデータの内、下りリンクの送信データは、アプリケーション部105に転送される。アプリケーション部105は、物理レイヤやMACレイヤより上位のレイヤに関する処理等を行う。また、下りリンクのデータの内、報知情報も、アプリケーション部105に転送される。
一方、上りリンクの送信データは、アプリケーション部105からベースバンド信号処理部104に入力される。ベースバンド信号処理部104においては、マッピング処理、再送制御(HARQ)の送信処理や、チャネル符号化、DFT処理、IFFT処理を行う。送受信部103は、ベースバンド信号処理部104から出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に変換する。その後、アンプ部102は、周波数変換された無線周波数信号を増幅して送受信アンテナ101より送信する。
図12は、図11に示すユーザ端末10におけるベースバンド信号処理部104の構成を示すブロック図である。図12に示すように、ベースバンド信号処理部104は、レイヤ1処理部1041と、MAC処理部1042と、RLC処理部1043と、サブフレーム情報解析部1044と、から主に構成されている。
レイヤ1処理部1041は、主に物理レイヤに関する処理を行う。レイヤ1処理部1041は、例えば、下りリンクで受信した信号に対して、チャネル復号化、離散フーリエ変換(DFT)、周波数デマッピング、逆高速フーリエ変換(IFFT)、データ復調などの処理を行う。また、レイヤ1処理部1041は、上りリンクで送信する信号に対して、チャネル符号化、データ変調、周波数マッピング、逆高速フーリエ変換(IFFT)などの処理を行う。
例えば、DL/ULサブフレーム情報を指定するサブフレームが無線フレームの先頭のサブフレーム#0に割り当てられる場合、レイヤ1処理部1041は、このサブフレームの下り制御チャネルに割り当てられた制御信号を復調する。そして、その復調結果をサブフレーム情報解析部1044に出力する。なお、DL/ULサブフレーム情報を指定するサブフレームが報知信号や、RRCシグナリングで通知される場合には、通知されたサブフレームの下り制御チャネルに割り当てられた制御信号を復調し、その復調結果をサブフレーム情報解析部1044に出力する。
MAC処理部1042は、下りリンクで受信した信号に対するMACレイヤでの再送制御(HARQ)、下りスケジューリング情報の解析(PDSCHの伝送フォーマットの特定、PDSCHのリソースブロックの特定)などを行う。また、MAC処理部1042は、上りリンクで送信する信号に対するMAC再送制御、上りスケジューリング情報の解析(PUSCHの伝送フォーマットの特定、PUSCHのリソースブロックの特定)などの処理を行う。
RLC処理部1043は、下りリンクで受信したパケット/上りリンクで送信するパケットに対して、パケットの分割、パケットの結合、RLCレイヤでの再送制御などを行う。
サブフレーム情報解析部1044は、レイヤ1処理部1041から入力された復調結果から、制御信号で指定されたDL/ULサブフレーム情報を解析する。例えば、サブフレーム情報解析部1044は、制御信号のDCI内のDL assignmentから、DL伝送用のサブフレーム数及び位置を取得する。また、制御信号のDCI内のUL grantから、UL伝送用のサブフレーム数及び位置を取得する。
サブフレーム情報解析部1044で解析されたDL/ULサブフレーム情報は、レイヤ1処理部1041に出力される。レイヤ1処理部1041は、DL/ULサブフレーム情報で指定されるDL伝送用のサブフレームで受信した信号に対して、チャネル復号化、離散フーリエ変換(DFT)、周波数デマッピング、逆高速フーリエ変換(IFFT)、データ復調などの処理を行う。また、レイヤ1処理部1041は、DL/ULサブフレーム情報で指定されるUL伝送用のサブフレームで送信する信号に対して、チャネル符号化、データ変調、周波数マッピング、逆高速フーリエ変換(IFFT)などの処理を行う。
以上のように、本実施の形態に係る無線通信システムにおいては、隣接する無線基地局間で異なるDL/UL構成を適用する場合であっても、各無線基地局20が、適用されるDL/UL構成を無線フレーム単位で動的に切り替えて配下のユーザ端末10と通信を行う。例えば、各無線基地局20は、他の無線基地局から受ける干渉量に基づいて、他の無線基地局との間で共通のDL/UL構成を選択して配下のユーザ端末10と通信を行う。これにより、無線基地局20間及びユーザ端末10間の干渉の影響を低減させ、無線通信システム全体の通信品質の劣化を抑制することができる。
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
10 ユーザ端末
20 無線基地局
101 送受信アンテナ
102 アンプ部
103 送受信部
104 ベースバンド信号処理部
105 アプリケーション部
201 送受信アンテナ
202 アンプ部
203 送受信部
204 ベースバンド信号処理部
205 呼処理部
206 伝送路インターフェース
1041、2041 レイヤ1処理部
1042、2042 MAC処理部
1043、2043 RLC処理部
1044 サブフレーム情報解析部
2044 干渉量測定部
2045 変更要求信号生成部
2046 DL/UL構成選択部
2047 制御信号生成部

Claims (8)

  1. 時間分割複信で適用されるDL/UL構成が変更されるセルにおいて干渉量を測定すると共に他の無線基地局との間でDL/UL構成の変更要求信号をやり取りして通信を制御する無線基地局と通信を行うユーザ端末であって、
    DL/UL構成に関する情報が含まれる下り制御情報を特定のサブフレームの下り制御チャネルで受信する受信部と、
    前記制御信号から、無線フレームを構成するサブフレームのうち、DL及び/又はUL伝送用に割り当てられるサブフレームの数及び位置を解析する解析部と、を具備し、
    前記受信部は、前記特定のサブフレームの情報を上位レイヤシグナリング及び/又は報知信号で受信することを特徴とするユーザ端末。
  2. 前記DL及び/又はUL伝送用に割り当てられるサブフレームの数及び位置は、予め規定されていることを特徴とする請求項1に記載のユーザ端末。
  3. 前記解析部は、前記制御信号に含まれる下り制御情報内のDL assignmentに基づいて、DL伝送用のサブフレームの数及び位置を解析することを特徴とする請求項1に記載のユーザ端末。
  4. 前記解析部は、前記制御信号に含まれる下り制御情報内のUL grantに基づいて、UL伝送用のサブフレームの数及び位置を解析することを特徴とする請求項1又は請求項3に記載のユーザ端末。
  5. 時間分割複信で適用されるDL/UL構成が変更されるセルにおいて干渉量を測定すると共に他の無線基地局との間でDL/UL構成の変更要求信号をやり取りして通信を制御する無線基地局であって、
    無線フレームを構成するサブフレームのうち、DL及び/又はUL伝送用に割り当てられるサブフレームの数及び位置を指定する制御信号を生成する信号生成部と、
    前記制御信号を、特定のサブフレームの下り制御チャネルで前記ユーザ端末に送信する送信部と、を具備し、
    前記信号生成部は、他の無線基地局から通知される変更要求信号を考慮して前記制御信号を生成し、
    前記送信部は、前記特定のサブフレームを上位レイヤシグナリング及び/又は報知信号で前記ユーザ端末に通知することを特徴とする無線基地局。
  6. 前記信号生成部は、前記制御信号に含まれる下り制御情報内のDL assignmentに、DL伝送用のサブフレームの数及び位置を含めることを特徴とする請求項5に記載の無線基地局。
  7. 前記信号生成部は、前記制御信号に含まれる下り制御情報内のUL grantに、UL伝送用のサブフレームの数及び位置を含めることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の無線基地局。
  8. 時間分割複信で適用されるDL/UL構成が変更されるセルにおいて干渉量を測定すると共に他の無線基地局との間でDL/UL構成の変更要求信号をやり取りして通信を制御する無線基地局と通信を行うユーザ端末の通信制御方法であって、
    DL/UL構成に関する情報が含まれる下り制御情報を特定のサブフレームの下り制御チャネルで受信し、
    前記制御信号から、無線フレームを構成するサブフレームのうち、DL及び/又はUL伝送用に割り当てられるサブフレームの数及び位置を解析し、
    前記特定のサブフレームの情報を上位レイヤシグナリング及び/又は報知信号で受信することを特徴とする通信制御方法。
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