JP2017092202A - ヒートシンク及び該ヒートシンクの製造方法並びに該ヒートシンクを用いた電子部品パッケージ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 基板部11と、基板部11から厚み方向の一方へ突出するとともに内部空間を外部に連通した中空状の第1の凸部12と、この第1の凸部12に対し基板部11に沿って離れた位置で、基板部11から厚み方向の他方へ突出するとともに内部空間を外部に連通した中空状の第2の凸部13とを具備した。
【選択図】 図1
Description
しかしながら、このようにした場合には、隣接する凸部間の隙間が小さくなりすぎて、周囲の気体の流通性を阻み、放熱性能が低下する要因となる場合がある。また、このような凸部を形成する鍛造装置においても、複数のパンチのピッチを狭めればならず、構造的に困難であったり、実際の成型が困難になったりするおそれがある。
基板部と、該基板部から厚み方向の一方へ突出するとともに内部空間を外部に連通した中空状の第1の凸部と、この第1の凸部に対し前記基板部に沿って離れた位置で、前記基板部から厚み方向の他方へ突出するとともに内部空間を外部に連通した中空状の第2の凸部とを具備したヒートシンク。
ここで、前記「壁部」には、第1の凸部及び第2の凸部の周壁部や、第1の凸部及び第2の凸部の頂壁部等を含む。この「壁部」には、前記基板部は含まない。
すなわち、この独立した発明の一つは、基板部と、該基板部から厚み方向へ突出する凸部とを具備したヒートシンクにおいて、前記凸部の外周部に対し環状に嵌合する補助凸部であって且つ前記凸部よりも前記基板部の面からの突出量が大きい補助凸部を設けた(図3参照)。
ここで、前記「凸部」には、中空状のものや中実状のものを含む。
また、この発明には、前記厚み方向の一方に突出する凸部のみを具備した態様や、前記厚み方向の一方に突出する凸部と他方に突出する凸部とを具備した態様とを含む。
この発明によれば、補助凸部により周囲の気体との接触面積を広く確保することができ、ひいては、放熱性能を向上することができる。
この発明によれば、第1片部及び第2片部の内角側及び外角側に放熱のための空間を効果的に確保することができ、ひいては、放熱性能を向上することができる。
この構成によれば、複数枚の板状素材を前記凸部によって接合することができる上、複数の板状素材に応じた多種類の特性を得ることができる。
この構成によれば、電子部品を支持する部分における気体の流通性を確保することができ、ひいては、放熱性能を向上することができる。
図1(a)(b)は、本発明に係るヒートシンク1の一例を示している。
ヒートシンク1は、平板状の基板部11と、該基板部11から厚み方向の一方へ突出するとともに内部空間を外部に連通した中空状の第1の凸部12と、この第1の凸部12に対し基板部11面に沿って離れた位置で、基板部11から厚み方向の他方へ突出するとともに内部空間を外部に連通した中空状の第2の凸部13とを具備する。このヒートシンク1は、例えば、アルミニウム、銅、ステンレス、ニッケル又はマグネシウム等の金属材料、あるいはこれらを含む合金材料から形成される。
第2の凸部13は、第1の凸部12と同形状に形成され、隣り合う第1の凸部12の間で逆方向へ突出している。
したがって、隣接する凸部間を通過する気体の流通抵抗を小さくできる上、全凸部と周囲の気体との接触面積を増加することができ、ひいては、放熱性能を向上することができる。
図2に示すヒートシンク2は、前記ヒートシンク1に対し、貫通孔22a,23aを形成したものである。
すなわち、このヒートシンク2は、ヒートシンク1と同様にして、基板部21、第1の凸部22及び第2の凸部23を具備し、第1の凸部22と第2の凸部23の頂部に、それぞれ貫通孔22a,23aを有する。貫通孔22a,23aは、第1の凸部22及び第2の凸部23の成形後に、打ち抜き加工あるいはドリル加工等の除去加工により形成される。
このヒートシンク2によれば、貫通孔22a,23aにより、基板部21の厚み方向に気体の流路を確保することができ、この気体流路を有効利用した放熱が可能になる。
図3に示すヒートシンク3は、前記ヒートシンク2に対し、補助凸部31を設けたものである。なお、このヒートシンク3における補助凸部31以外の構成は、ヒートシンク2と同様であるため、ヒートシンク2のものと同一の符号を付ける。
この補助凸部31は、複数の第2の凸部23における各々の外周部に環状に嵌合されている。補助凸部31を第2の凸部23に接続する手段は、圧入嵌合とすればよいが、必要に応じて、接着剤を用いた接着や、溶接等とすることも可能である。
図4(a)に示す補助凸部32は、前記補助凸部31に対し、貫通部32aを設けたものである。
すなわち、この補助凸部32は、略円筒状の側壁を有するとともに、該側壁に、補助凸部32の突出方向に対し直交する方向(換言すれば、該側壁の厚み方向)へ貫通する貫通部32aを形成している。
貫通部32aは、図示例によれば、径方向に対向するように二つ設けられるが、単数又は三以上とすることも可能である。各貫通部32aは、補助凸部32の周壁を、突端部(上端部)から基端側へかけて長尺状に切り欠いた形状を呈する。この貫通部32aの他例としては、図示以外の形状の切欠部や、円形や長穴形、その他の形状の貫通孔等とすることも可能である。
二枚の側片部33bは、矩形平板状に形成され、嵌合筒部33a1の両側で略平行している。これら側片部33bの間の空間は、補助凸部33の突出方向に対し直交する方向へ貫通する貫通部として機能する。
そして、この補助凸部33は、嵌合筒部33a1を第2の凸部23に対し環状に嵌合するとともに、底板部33aの下端面を基板部21上面に当接させるようにして、ヒートシンク2に装着される。
この補助凸部33を用いたヒートシンク2によれば、平坦状の側片部33bにより放熱面積を拡大できる上、両側片部33b間(貫通部)を、放熱のための気体を流通させる経路として用いることができ、ひいては、効果的な放熱性能を得ることができる。
さらに、補助凸部31,32又は33は、後述するヒートシンク4,5に適用したり、凸部を有する図示しないヒートシンクに適用したりすることも可能である。
また、複数種類の補助凸部31,32,33を適宜に組み合わせて、単数のヒートシンクに適用することも可能である。
図5に示すヒートシンク4は、上記ヒートシンク1と同様の金属材料によって形成され、基板部40を、第1片部41と、この第1片部41の両端側で第1片部41に対し直交する方向へ曲がった形状の第2片部42とから一体的に構成している。
二つの第2片部42の各々には、第1片部41と第2片部4との外角側の空間(図示例によれば側方)へ向かって突出する多数の第2の凸部42bが設けらる。
例えば、図5(b)に示すように、第1片部41における第1の凸部41bの突出方向と反対側の面に電子部品Aを接触させ固定することで、放熱性能の高い電子部品パッケージを構成することができる。
この構成によれば、第1片部41の下面と電子部品Aとの接触面性を増加して、より放熱性を向上することができる。
図6に示すヒートシンク4’は、図5に示す上記ヒートシンク4に対し、凸部の配置を変更したものである。なお、以下の説明において、上記ヒートシンク4と略同様の部分については同一の符号を付けることで、重複する詳細説明を省略する。
このヒートシンク4’において、基板部40は、第1片部41’と、この第1片部41’に対し直交する方向へ曲がった形状の第2片部42’とを一体的に備える。
第1片部41’は、凸部を有さない平板状に形成される。
各第2片部42’は、その厚み方向の一方へ突出するとともに内部空間を外部に連通した中空状の第1の凸部42cと、この第1の凸部42cに対し第2片部42’の面に沿って離れた位置で、厚み方向の他方へ突出するとともに内部空間を外部に連通した中空状の第2の凸部42bとを有する。図6に示す好ましい一例では、第1片部41’に直交する方向へわたって、第1の凸部42cと第2の凸部42bとを厚み方向の一方と他方に交互に突出させている。
このヒートシンク4’において、第1の凸部42c及び第2の凸部42bは、それぞれ、上述したヒートシンク2の凸部22,23と同様に、貫通孔を有する円筒状の突起である。
このヒートシンク4’は、第1の凸部42c及び第2の凸部42bが予め形成された一枚の板状部材を曲げ加工することにより、図6に示す側面視コ字状に構成される。
例えば、図6(b)に示すように、第1片部41’における前記外角側の空間に位置する面に電子部品Aを接触させ固定することで、放熱性能の高い電子部品パッケージを構成することができる。
また、上記ヒートシンク4,4’によれば、凸部41b、42b又は42cを有する一枚の板材を曲げ加工して側面視コ字状に形成したが、他例としては、前記凸部を予め加工した3枚の板材を溶接等により接合して側面視コ字状に形成することも可能である。
また、図示例のヒートシンク4,4’では、側面視コ字状に形成したが、他例としては、前記凸部を有する板状部材を側面視L字状に形成した態様や、前記凸部を有する板状部材を側面視クランク状に形成した態様、前記凸部を有する板状部材を曲面を有する形状に形成した態様等とすることも可能である。
また、他例としては、第1片部41’に対しても厚み方向の一方又は双方へ突出するように、前記凸部を設けることが可能である。
また、上記ヒートシンク4,4’は、特に気体の流通性を向上した好ましい態様として各凸部を中空状に形成したが、他例としては、前記凸部の一部又は全部を中実状に形成することも可能である。
また、図5(b)及び図6(b)に示す一例では、電子部品Aとして立方体状のLSIを想定しているが、この電子部品Aは図示例のものに限定されず、他の形状のもの(例えば、CPUや、トランジスタ、サイリスタ、その他の半導体や電子部品等)に置換することが可能である。
図7に示すヒートシンク5は、基板部51と、該基板部51から厚み方向へ突出する第1及び第2の凸部52,53とを具備し、各凸部52,53を構成する壁部が、材質の異なる複数枚(図示例によれば二枚)の板状素材5a,5bを厚み方向に重ね合わせた多層状に形成され、この壁部における隣接する層間が圧着され接合されている。
第1の凸部52は、基板部51の厚み方向の一方へ突出する有底筒状に形成され、基板部51の面方向に一定間隔を置いて複数設けられる。
第2の凸部53は、隣接する第1の凸部52の間に配置されるとともに、基板部51の厚み方向の他方へ突出する有底筒状に形成される。
詳細に説明すれば、各第1及び第2の凸部52,53の外周面形状は、後述する塑性加工(図9〜図12)で用いられる型の内面形状にならう形状であり、図示例によれば、断面円形状に形成される。
これに対し、第1及び第2の凸部52,53の内周面形状は、後述する塑性加工で挿入されるパンチの外面形状にならう形状であり、特に好ましい一例としては、断面多角形状(図7(c)によれば断面6角形状)に形成される。
詳細に説明すれば、基板部51の厚みt1は、板状素材5a,5bを重ね合わせて密接させた厚みと略同等である。
各凸部52,53の周壁部の厚みt2は、基板部51の厚みt1よりも小さくなっている。
各凸部52,53の頂壁部の厚みt3は、周壁部の厚みt2の厚みよりも小さくなっている。
そして、このヒートシンク5によれば、板状素材5a,5bを構成する複数の金属の特性(例えば、熱伝導性、強度、耐腐食性、耐久性等)を得ることができる。
また、図示例では、上述したアンカー効果を得やすい好ましい一例として、第1及び第2の凸部52,53の外周面を断面円形状に形成するとともにその内周面を断面多角形状に形成したが、他例としては、前記外周面を断面多角形状にするとともに前記内周面を断面円形状にした態様や、内外周面とも同形状にした態様、内外周面を図示例以外の形状にした態様等とすることも可能である。
また、図示例のヒートシンクは2層状に形成されるが、他例としては、3層以上の複数状とすることが可能である。この場合、複数の板状素材のうち、その全部が互いに異なる材質になるようにしてもよいし、一部のみが互いに異なる材質になるようにしてもよい。また、図示例では、各凸部52,53を、頂壁部を有する筒状(有底筒状)に形成したが、他例としては、各凸部52,53を、上記ヒートシンク2と略同様に、前記頂壁部に貫通孔を有する筒状に形成することも可能である。
図8(a)(b)は、上記構成のヒートシンクによって電子部品を支持してなる電子部品パッケージの一例を示す。
電子部品パッケージ6は、上記構成のヒートシンク1と、該ヒートシンク1における一部の第2の凸部13の突端に接触して支持された電子部品Bとを備える。
さらに、他例としては、図示例から第1の凸部12を省いた態様や、図示例に置いて電子部品Bに接触していない第2の凸部13を省いた態様、各突部12,13の一部又は全部を中実状にした態様などとすることも可能である。
さらに、電子部品パッケージ6の他例としては、ヒートシンク1を、上述した他のヒートシンク2〜5(図2〜図7参照)の何れかに置換した態様とすることが可能である。
また、電子部品Bは、図示例のものに限定されず、他の形状の半導体や電子部品等に置換することが可能である。
<製造方法1>
図9及び図10は、上述したヒートシンク1を塑性加工する際の製造方法を例示している。
この製造方法では、先ず、上パンチ110、上型120、下パンチ130及び下型140によって、ヒートシンク1の第1の凸部12を加工する(図9参照)。
この後、上パンチ150、上型160、下パンチ170及び下型180によって、同ヒートシンク1の第2の凸部13を加工する(図10参照)。
上型120は、その下端面を平坦にしたブロック状に形成され、複数の上パンチ110を嵌め合せて上下に挿通可能な貫通孔を有する。
下型140は、その上端面を平坦にしたブロック状に形成され、上下へ連続する貫通孔を有する。
下パンチ130は、下型140の貫通孔に嵌り合って挿通可能な形状に形成され、図示例によれば、上パンチ110よりも大きい外径の円柱軸状に形成される。
下型140の貫通孔及び下パンチ130の上端面は、第1の凸部12の外面形状を形作る。
上型160は、下型140を上下逆にした形状を呈し、上パンチ150を上下方向へ挿通するための貫通孔を有する。
下型180は、上面側に、隣接する第1の凸部12間に嵌まり合う突起181を複数有する。各突起181には、下パンチ170を上下に挿通するための貫通孔が設けられる。
そして、前述した図9(a)〜(h)の動作が所定数繰り返されることで、複数の第1の凸部12が全て形成される。
この後、加工途中のヒートシンク1は、専用機械により上方へ移動されて下型180の突起181から離される。
図11及び図12は、ヒートシンク1を塑性加工する際の製造方法の他例を示している。
この製造方法では、先ず、上パンチ210、上型220、下パンチ230及び下型240によって、ヒートシンク1の第1の凸部12を加工する(図11参照)。
この後、加工途中のヒートシンク1の上下を反転させ、同じ上パンチ210、上型220、下パンチ230及び下型240を用いて、同ヒートシンク1の第2の凸部13を加工する(図12参照)。
上型220は、その下端に、隣接する第1の凸部12間、及び隣接する第2の凸部13間に嵌り合う突起221を複数有し、各突起221には、上パンチ210を嵌め合せて上下に挿通するための貫通孔が設けられる。
下型240は、その上端面を平坦にしたブロック状に形成され、下パンチ230を嵌め合せて上下に挿通するための貫通孔を有する。
下パンチ230は、下型240の貫通孔に嵌り合って挿通する形状に形成され、図示例によれば、上パンチ210よりも大きい外径の円柱軸状に形成される。
下型240の貫通孔及び下パンチ230の上端面は、各凸部12,13の外面形状を形作る。
そして、前述した図11(a)〜(h)の動作が所定数繰り返されることで、複数の第1の凸部12が全て形成される。
そして、前述した図12(o)〜(p)の動作が所定数繰り返されることで、複数の第2の凸部13が全て形成され、ヒートシンク1が完成する。
しかも、第1の凸部12の加工と第2の凸部13の加工とで、異なるパンチや型を用いる必要がないので、設備コストを低減することができる。
6:電子部品パッケージ
11,21,40,51:基板部
12,22,41b,42c,52:第1の凸部
13,23,42b,53:第2の凸部
22a,23a:貫通孔
31,32,33:補助凸部
32a:貫通部
41:第1片部
42:第2片部
A,B:電子部品
基板部と、該基板部から厚み方向の一方へ突出するとともに内部空間を外部に連通した中空状の第1の凸部と、この第1の凸部に対し前記基板部に沿って離れた位置で、前記基板部から厚み方向の他方へ突出するとともに内部空間を外部に連通した中空状の第2の凸部とを具備し、前記第1の凸部を前記基板部の面方向に間隔を置いて複数設けるとともに、隣り合う前記第1の凸部の間に、前記第2の凸部を配置したヒートシンクの製造方法であって、板状素材を上下の型で挟持し、この挟持状態を維持したまま、この挟持されている範囲内の複数箇所に一方向の塑性加工を施すことで、前記第1の凸部を複数形成し、この後、前記板状素材における隣り合う前記第1の凸部の間の部分を上下の型で挟持し、この挟持状態を維持したまま、この挟持されている範囲内の中央側に他方向の塑性加工を施すことで、前記第2の凸部を形成することを特徴とするヒートシンクの製造方法。
基板部と、該基板部から厚み方向の一方へ突出するとともに内部空間を外部に連通した中空状の第1の凸部と、この第1の凸部に対し前記基板部に沿って離れた位置で、前記基板部から厚み方向の他方へ突出するとともに内部空間を外部に連通した中空状の第2の凸部とを具備し、前記第1の凸部を前記基板部の面方向に間隔を置いて複数設けるとともに、隣り合う前記第1の凸部の間に、前記第2の凸部を配置し、前記第1の凸部側の前記内部空間を前記基板部に貫通して前記第1の凸部内に入り込ませ、かつ前記第2の凸部側の前記内部空間を前記基板部に貫通して前記第2の凸部内に入り込ませるようにしたヒートシンクの製造方法であって、板状素材を上下の型で挟持し、この挟持状態を維持したまま、この挟持されている範囲内の複数箇所に一方向の塑性加工を施すことで、前記第1の凸部を複数形成し、この後、前記板状素材における隣り合う前記第1の凸部の間の部分を、これら隣り合う第1の凸部の間に嵌り合う一方の型および該型に挿通された一方のパンチと、前記一方の型に対向する他方の型および該型に挿通された他方のパンチとによって上下から挟持し、前記一方のパンチおよび前記他方のパンチに相対し、前記一方の型および前記他方の型を前記板状素材の厚み方向へ移動させることで、この挟持されている範囲内の中央側に他方向の塑性加工を施し、前記第2の凸部を形成することを特徴とするヒートシンクの製造方法。
Claims (14)
- 基板部と、該基板部から厚み方向の一方へ突出するとともに内部空間を外部に連通した中空状の第1の凸部と、この第1の凸部に対し前記基板部に沿って離れた位置で、前記基板部から厚み方向の他方へ突出するとともに内部空間を外部に連通した中空状の第2の凸部とを具備したヒートシンク。
- 前記第1の凸部及び前記第2の凸部を、それぞれ、頂壁部及び周壁部を有する筒状に形成するとともに、基板部側の端部を開口して外部に連通したことを特徴とする請求項1記載のヒートシンク。
- 前記頂壁部に貫通孔を設けたことを特徴とする請求項2記載のヒートシンク。
- 前記第1の凸部と前記第2の凸部のうち、少なくとも一方の凸部の外周部に、環状に嵌合するとともに該凸部よりも前記基板部の面からの突出量が大きい補助凸部を設けたことを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載のヒートシンク。
- 前記補助凸部に、突出方向に対し交差する方向へ貫通する貫通部を設けたことを特徴とする請求項4記載のヒートシンク。
- 前記第1の凸部を前記基板部の面方向に間隔を置いて複数設けるとともに、隣り合う前記第1の凸部の間に、前記第2の凸部を配置したことを特徴とする請求項1乃至5何れか1項記載のヒートシンク。
- 前記基板部は、第1片部と、この第1片部に対し交差する方向へ曲がった形状の第2片部とを一体的に備え、これら第1片部と第2片部間の内角側の空間へ突出するように前記第1の凸部を有するとともに、これら第1片部と第2片部間に対する外角側の空間へ突出するように前記第2の凸部を有することを特徴とする請求項1乃至5何れか1項記載のヒートシンク。
- 前記第1の凸部及び前記第2の凸部を構成する壁部は、材質の異なる複数枚の板状素材を厚み方向に重ね合わせた多層状に形成されるとともに隣接する層間で接合され、前記基板部よりも厚みが薄くなっていることを特徴とする請求項1乃至7何れか1項記載のヒートシンク。
- 前記第1の凸部及び前記第2の凸部の各々は、その外周面と内周面が異なる断面形状であることを特徴とする請求項8記載のヒートシンク。
- 板状素材における複数箇所に一方向の塑性加工を施すことで前記第1の凸部を複数形成する工程と、前記板状素材における隣り合う前記第1の凸部の間の部分を上下の型で挟持し、該部分に他方向の塑性加工を施すことで前記第2の凸部を形成する工程とを含むことを特徴とする請求項6記載のヒートシンクの製造方法。
- 材質の異なる複数枚の板状素材を圧着せずに重ね合わせた後、この重ね合わせられた複数枚の板状素材を塑性加工することで前記多層状の第1の凸部及び第2の凸部を形成するようにしたことを特徴とする請求項8記載のヒートシンクの製造方法。
- 請求項1乃至9何れか1項記載のヒートシンクによって電子部品が支持されていることを特徴とする電子部品パッケージ。
- 前記電子部品が、前記第1の凸部又は前記第2の凸部の突端に接触して支持されていることを特徴とする請求項12記載のヒートシンクを用いた電子部品パッケージ。
- 前記第1片部には、前記外角側に位置する面に電子部品が接触して支持されていることを特徴とする請求項7記載のヒートシンクを用いた電子部品パッケージ。
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