本発明は、Webページで利用可能なサービスを提供する装置にデータを取得可能にする情報処理装置、及びネットワークシステムに関する。
近年、Webページで利用可能な様々なサービスへの各種データのアップロードが可能になっている。例えば、特許文献1に記載の読取画像転送システムは、画像読取装置に接続された画像転送装置と、ウェブログサーバとがネットワークを介して接続されている。画像転送装置は、画像読取装置を制御して原稿から画像情報を読み取り、ウェブログサーバに転送する。ウェブログサーバは、転送された画像情報に基づく画像が掲載されたウェブログサイトを提供する。
各種データをアップロードする技術の一例として、以下の例が考えられる。すなわち、サービス提供装置が、アイコンが表示されたWebページを提供する。そして、アイコンが操作されることに応じて、画像読取装置が読み取った画像情報をサービス提供装置が提供するWebサイトへ自動でアップロードする。この例の場合、サービス提供装置が要求する仕様に応じて、画像読取装置は、画像の読取設定を調整する必要がある。しかしながら、従来は、サービス提供装置が要求する仕様について考慮されていなかった。このため、ユーザはサービス提供装置が要求する仕様に応じて、手動で画像読取装置の読取設定を設定する必要があった。
本発明の目的は、サービス提供装置が要求する仕様に対応する読取設定を自動的に取得し、サービス提供装置が要求する仕様の画像データをサービス提供装置に取得可能にする情報処理装置、及びネットワークシステムを提供することである。
本発明の第1の態様に係る情報処理装置は、Webページで利用可能なサービスを提供するサービス提供装置を識別するサービス識別情報と、前記サービス提供装置が要求する仕様における画像読取装置の読取設定を示す設定情報とを対応付けて記憶する第一記憶手段と、前記サービス提供装置によって提供される前記Webページに表示される操作情報であって、前記画像読取装置に読取動作を実行させることを示す前記操作情報が操作装置によって操作されたことに応じて、前記画像読取装置に前記読取動作を実行させる指示の情報である読取指示と、前記操作情報が表示された前記Webページの提供元を示す前記サービス識別情報とを受信する第一受信手段と、前記第一受信手段によって受信された前記サービス識別情報に対応付けられた前記設定情報を、前記第一記憶手段から取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された前記設定情報を前記操作装置に取得させる第一制御手段と、前記第一制御手段により、前記操作装置に取得させた前記設定情報に基づいて決定された前記設定情報を受信する第二受信手段と、前記第二受信手段によって受信された前記設定情報を前記画像読取装置に送信する送信手段と、前記送信手段によって送信された前記設定情報に基づいて、前記画像読取装置により読み取られた前記画像データを受信する第三受信手段と、前記第三受信手段により受信された前記画像データを前記サ
ービス提供装置に取得可能にさせる設定手段とを備えている。この場合、情報処理装置は、サービス提供装置が要求する仕様に対応する読取設定を自動的に取得して、サービス提供装置が要求する仕様の画像データをサービス提供装置に取得可能にすることができる。
前記情報処理装置において、複数の画像読取装置が、前記ネットワークを介して前記情報処理装置に接続可能であり、前記第一記憶手段は、前記操作装置を操作するユーザを識別するユーザ識別情報と、前記複数の画像読取装置を識別する複数の装置識別情報とを対応付けて記憶し、さらに、前記装置識別情報と、前記複数の画像読取装置の夫々が前記読取動作を実行可能な前記設定情報とを対応付けて記憶し、前記第一受信手段は、前記ユーザ識別情報と、前記サービス識別情報と、前記読取指示とを受信し、前記情報処理装置は、さらに、前記第一記憶手段に記憶された複数の装置識別情報の中から、前記第一受信手段によって受信された前記ユーザ識別情報に対応付けられた前記複数の装置識別情報を特定する第一特定手段と、前記第一記憶手段を参照し、前記第一特定手段によって特定された前記複数の装置識別情報の中から、前記取得手段によって取得された前記設定情報による前記読取動作を実行可能な前記画像読取装置の前記装置識別情報を特定する第二特定手段と、前記第二特定手段によって特定された前記装置識別情報を前記操作装置に取得させる第二制御手段と、前記第二制御手段により前記操作装置に取得させた前記装置識別情報に基づいて決定された前記装置識別情報を受信する第四受信手段とを備え、前記送信手段は、前記第二受信手段によって受信された前記設定情報を、前記第四受信手段によって受信された前記装置識別情報に基づく前記画像読取装置に送信してもよい。この場合、操作装置を使用するユーザは、設定情報による読取動作を実行可能な画像読取装置を容易に認識することができる。よって、ユーザは、設定情報による読取動作を実行可能な画像読取装置を、読取動作を実行させる画像読取装置として容易に決定することができる。
前記情報処理装置において、複数の画像読取装置が、前記ネットワークを介して前記情報処理装置に接続可能であり、前記第一記憶手段は、前記操作装置を操作するユーザを識別するユーザ識別情報と、前記複数の画像読取装置を識別する複数の装置識別情報とを対応付けて記憶し、前記第一受信手段は、前記ユーザ識別情報と、前記サービス識別情報と、前記読取指示とを受信し、前記情報処理装置は、さらに、前記第一記憶手段に記憶された複数の装置識別情報の中から、前記第一受信手段によって受信された前記ユーザ識別情報に対応付けられた前記複数の装置識別情報を特定する第一特定手段と、前記第一特定手段によって特定された前記装置識別情報の中から、前記ネットワークに接続されている前記画像読取装置の前記装置識別情報を特定する第三特定手段と、前記第三特定手段によって特定された前記装置識別情報を前記操作装置に取得させる第三制御手段と、前記第三制御手段により前記操作装置に取得させた前記装置識別情報に基づいて決定された前記装置識別情報を受信する第五受信手段とを備え、前記送信手段は、前記第二受信手段によって受信された前記設定情報を、前記第五受信手段によって受信された前記装置識別情報に基づく前記画像読取装置に送信してもよい。この場合、操作装置を使用するユーザは、ネットワークに接続されている画像読取装置を容易に認識することができる。よって、ユーザは、ネットワークに接続されている画像読取装置を、読取動作を実行させる画像読取装置として容易に決定することができる。
前記情報処理装置において、複数の画像読取装置が、前記ネットワークを介して前記情報処理装置に接続可能であり、前記第一記憶手段は、前記操作装置を操作するユーザを識別するユーザ識別情報と、前記複数の画像読取装置を識別する複数の装置識別情報とを対応付けて記憶し、さらに、前記装置識別情報と、前記複数の画像読取装置の夫々が前記読取動作を実行可能な前記読取設定とを対応付けて記憶し、前記第一受信手段は、前記ユーザ識別情報と、前記サービス識別情報と、前記読取指示とを受信し、前記情報処理装置は、さらに、前記第一記憶手段に記憶された複数の装置識別情報の中から、前記第一受信手段によって受信された前記ユーザ識別情報に対応付けられた前記複数の装置識別情報を特
定する第一特定手段と、前記第一特定手段によって特定された前記装置識別情報の中から、前記ネットワークに接続されている前記画像読取装置の前記装置識別情報を特定する第四特定手段と、前記第一記憶手段を参照し、前記第四特定手段によって特定された前記装置識別情報の中から、前記取得手段によって取得された前記設定情報による前記読取動作を実行可能な前記画像読取装置の前記装置識別情報を特定する第五特定手段と、前記第五特定手段によって特定された前記装識別情報の中から、読取対象物が配置されている前記画像読取装置の前記装置識別情報を特定する第六特定手段と、前記第六特定手段によって特定された前記装置識別情報を前記操作装置に取得させる第四制御手段と、前記第四制御手段により前記操作装置に取得させた前記装置識別情報に基づいて決定された前記装置識別情報を受信する第六受信手段とを備え、前記送信手段は、前記第二受信手段によって受信された前記設定情報を、前記第六受信手段によって受信された前記装置識別情報に基づく前記画像読取装置に送信してもよい。この場合、ユーザは、ネットワークに接続されており、且つ、取得手段によって取得された設定情報による読取動作を実行可能であり、且つ、読取対象物が配置されている画像読取装置を容易に認識することができる。
前記情報処理装置において、複数の画像読取装置が、前記ネットワークを介して前記情報処理装置に接続可能であり、前記第一記憶手段は、前記操作装置を操作するユーザを識別するユーザ識別情報と、前記複数の画像読取装置を識別する複数の装置識別情報とを対応付けて記憶し、前記第一受信手段は、前記ユーザ識別情報と、前記サービス識別情報と、前記読取指示とを受信し、前記情報処理装置は、さらに、前記第一記憶手段に記憶された複数の装置識別情報の中から、前記第一受信手段によって受信された前記ユーザ識別情報に対応付けられた前記複数の装置識別情報を特定する第一特定手段と、前記第一特定手段によって特定された前記装置識別情報の中から、読取対象物が配置されている前記画像読取装置の前記装置識別情報を特定する第七特定手段と、前記第七特定手段によって特定された前記複数の装置識別情報を前記操作装置に取得させる第五制御手段と、前記第五制御手段により前記操作装置に取得させた前記装置識別情報に基づいて決定された前記装置識別情報を受信する第七受信手段とを備え、前記送信手段は、前記第二受信手段によって受信された前記設定情報を、前記第七受信手段によって受信された前記装置識別情報に基づく前記画像読取装置に送信してもよい。この場合、操作装置を使用するユーザは、読取対象物が配置されている画像読取装置を容易に認識することができる。よって、ユーザは、読取対象物が配置されている画像読取装置を、読取動作を実行させる画像読取装置として容易に決定することができる。
前記情報処理装置において、前記第一記憶手段は、前記設定情報として、前記画像読取装置がカラー画像として読み取る画像の枚数制限であるカラー制限と、前記画像読取装置が白黒画像として読み取る画像の枚数制限である白黒制限との少なくとも一方を含み、前記取得手段は、前記第一受信手段によって受信された前記サービス識別情報に対応付けられた前記設定情報であって、前記カラー制限と前記白黒制限との少なくとも一方を含んだ前記設定情報を、第一記憶手段から取得し、前記第三受信手段によって受信される前記画像データは、前記カラー制限と前記白黒制限との少なくとも一方の枚数制限が行われた画像データであってもよい。この場合、情報処理装置は、カラー制限と白黒制限との少なくとも一方の枚数制限が行われた画像データを、サービス提供装置に取得可能にすることができる。よって、サービス提供装置は、枚数制限が行われた画像データを取得することができる。
前記情報処理装置において、前記第一記憶手段は、前記読取設定として、前記画像データのデータ量を低減する設定である低減設定を含み、前記サービス提供装置が備える第二記憶手段の記憶領域の残量を取得する残量取得手段と、前記取得手段によって取得された前記設定情報に基づいて、前記画像読取装置において取得される前記画像データの前記データ量を決定する決定手段と、前記決定手段によって決定された前記データ量が前記残量
取得手段によって取得された前記残量より大きい場合に、前記取得手段によって取得された前記設定情報を前記低減設定の前記設定情報に変更する変更手段とを備え、前記第一制御手段は、前記変更手段によって変更された前記低減設定の前記設定情報を前記操作装置に取得させてもよい。この場合、画像データのデータ量が第二記憶手段の記憶領域の残量より大きい場合に、設定情報が低減設定の設定情報に変更される。よって、より確実に画像データを第二記憶手段に記憶可能な状態にすることができる。
本発明の第2の態様に係るネットワークシステムは、画像データを取得可能な画像読取装置が、ネットワークを介して情報処理装置に接続可能なネットワークシステムであって、前記情報処理装置は、Webページで利用可能なサービスを提供するサービス提供装置を識別するサービス識別情報と、前記サービス提供装置が要求する仕様における前記画像読取装置の読取設定を示す設定情報とを対応付けて記憶する第一記憶手段と、前記サービス提供装置によって提供される前記Webページに表示される操作情報であって、前記画像読取装置に読取動作を実行させることを示す前記操作情報が操作装置によって操作されたことに応じて、前記画像読取装置に前記読取動作を実行させる指示の情報である読取指示と、前記操作情報が表示された前記Webページの提供元を示す前記サービス識別情報とを受信する第一受信手段と、前記第一受信手段によって受信された前記サービス識別情報に対応付けられた前記設定情報を、前記第一記憶手段から取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された前記設定情報を前記操作装置に取得させる制御手段と、前記制御手段により、前記操作装置に取得させた前記設定情報に基づいて決定された前記読取情報を受信する第二受信手段と、前記第二受信手段によって受信された前記設定情報を前記画像読取装置に送信する送信手段と、前記送信手段によって送信された前記設定情報に基づいて、前記画像読取装置により読み取られた前記画像データを受信する第三受信手段と、前記第三受信手段により受信された前記画像データを前記サービス提供装置に取得可能にさせる画像設定手段とを備え、前記画像読取装置は、前記送信手段によって送信された前記設定情報を受信する情報受信手段と、前記情報受信手段によって受信された前記設定情報に基づいて画像データを取得する画像取得手段と、前記画像取得手段によって取得された前記画像データを前記情報処理装置に送信する画像送信手段とを備える。この場合、情報処理装置は、サービス提供装置が要求する仕様に対応する読取設定を自動的に取得して、サービス提供装置が要求する仕様の画像データをサービス提供装置に取得可能にすることができる。
ネットワークシステム1の概要構成図である。
ネットワークシステム1の処理動作を説明する説明図である。
Webページ91を示す図である。
統括サーバ2の電気的構成を示す図である。
スキャナ装置7の電気的構成を示す図である。
スキャナデータテーブル82のデータ構成図である。
スキャナ機能データテーブル83のデータ構成図である。
サービス管理データテーブル84のデータ構成図である。
統括サーバ2のメイン処理のフローチャートである。
統括サーバ2のメイン処理のフローチャートである。
スキャナ装置7のメイン処理のフローチャートである。
[1.ネットワークシステム1の構成の概要]
以下、図面に沿って、本発明を適用した実施形態について説明する。図1を参照して、本実施形態のネットワークシステム1の構成を説明する。図1に示すように、ネットワークシステム1は、統括サーバ2、操作装置3、スキャナ装置71,72,73,74、ネ
ットワークサービス4,5を含む。スキャナ装置71、72,73,74は、画像を読取可能な読取装置であれば良い。例えば、スキャナ機能を備えた印刷装置であっても良い。図1に示す例では、スキャナ装置72に読取対象物である原稿89が配置されている。なお、統括サーバ2は本発明の情報処理装置の一例である。また、スキャナ装置71、72,73,74は本発明の画像読取装置の一例である。ネットワーク6には、スキャナ装置71,72,73,74以外のスキャナ装置も接続されている。以下の説明では、スキャナ装置71,72,73,74、及び図示外のスキャナ装置を総称する場合、又は、いずれかを特定しない場合、スキャナ装置7という場合がある。
ネットワークサービス4は、外部サーバ40を含む。また、ネットワークサービス5は、外部サーバ50を含む。外部サーバ40は、スキャナ装置7の製造元とは異なる会社のネットワークサービス4を提供する。また、外部サーバ50は、スキャナ装置7の製造元とは異なる会社であり、且つ、外部サーバ40の会社とも異なる会社のネットワークサービス5を提供する。言い換えれば、外部サーバ40及び外部サーバ50は、ネットワーク6を介してサービスを提供する会社により管理されるサーバ装置である。外部サーバ40及び外部サーバ50は、例えば、サービスを提供するために使用されるWebサーバである。また、ネットワーク6には、外部サーバ40,50以外の図示外の外部サーバも接続されている。以下の説明では、外部サーバ40,50、及び図示外の外部サーバを総称する場合、又は、いずれかを特定しない場合、外部サーバ10という場合がある。
ネットワークサービス4は、ストレージサーバ41及びストレージサーバ42を含む。また、ネットワークサービス5は、ストレージサーバ51及びストレージサーバ52を含む。各ネットワークサービスに少なくとも1台ストレージサーバがあれば良い。また、ストレージサーバの代わりに、外部サーバ40又は外部サーバ50が、ネットワークサービスで利用するデータの記憶領域を備えても良い。この場合、ストレージサーバは不要となる。外部サーバ40、外部サーバ50、及びストレージサーバ41,42,51,52は、Webページで利用可能なサービスを提供する。外部サーバ40、外部サーバ50、ストレージサーバ41、ストレージサーバ42、ストレージサーバ51、及びストレージサーバ52は、夫々、本発明のサービス提供装置の一例である。
操作装置3は、ネットワークサービス4及びネットワークサービス5により提供されるサービスを利用する。具体的には、操作装置3は、外部サーバ40又は外部サーバ50から、Webページを取得し、ネットワークサービス4及びネットワークサービス5を利用する。そして、操作装置3は、ストレージサーバ41,42,51,52に記憶されるデータを利用する。
操作装置3は、一般的なパーソナルコンピュータであっても良い。また、操作装置3は、スマートフォン等に代表される携帯可能な端末装置であっても良い。操作装置3は、情報処理が可能な装置であれば良い。なお、図1の統括サーバ2、スキャナ装置7、操作装置3、外部サーバ40及び外部サーバ50は、互いにネットワーク6を介して通信可能である。また、スキャナ装置7は、パーソナルコンピュータ等の図示外の中継装置を介してネットワーク6に接続されてもよい。
[2.ネットワークシステム1の動作の概要]
図2を参照して、ネットワークシステム1の動作を説明する。以下の説明では、ネットワークサービス5は、ドキュメントサービスを提供するとする。また、操作装置3のユーザは、ドキュメントサービスにドキュメントを投稿するとする。本実施形態におけるドキュメントは、原稿89である。ドキュメントサービスは、ユーザから投稿されたドキュメントを、ネットワークサービス5を用いて利用可能にするサービスである。
まず、図2の矢印11に示すように、まず、操作装置3は、外部サーバ50へアクセスする。このとき、外部サーバ50にWebページの送信を要求する。そして、矢印12に示すように、操作装置3は、外部サーバ50から図3に示すWebページ91を取得する。取得されたWebページ91は、操作装置3により制御される表示部36に表示される。なお、ネットワークサービス5を利用するために、ログイン処理が実行される必要がある。
ユーザは、スキャナ装置7に原稿89を読み取らせてドキュメントの画像データを投稿する場合と、操作装置3のHDDに記憶されている画像ファイルを投稿する場合とを選択することができる。画像ファイルを投稿する場合、ユーザは操作装置3を用いてWebページ91を操作し、画像ファイルを選択した後、投稿ボタン918を操作する。投稿ボタン918が操作されると、選択された画像ファイルが外部サーバ50に送信される。外部サーバ50は画像ファイルに基づくドキュメントを、ネットワークサービス5を用いて利用可能にする。
スキャナ装置7に原稿89を読み取らせてドキュメントの画像データを投稿する場合、ユーザは、操作装置3を用いて、操作装置3に表示されたスキャン実行ボタンを操作する。ユーザは、例えば、図3に示すWebページ91のスキャン実行ボタン913を操作する。スキャン実行ボタン913は本発明の操作情報の一例である。
本実施形態では、スキャン実行ボタンが操作されると、図2の矢印13に示すように、スキャン実行ボタンが操作されたことを示す情報、及びユーザID等が、外部サーバ50に送信される。ユーザIDは、操作装置3を操作するユーザを識別する情報である。外部サーバ50は、受信したユーザIDに対応するアクセストークンを特定する。アクセストークンは、ネットワークサービス4又はネットワークサービス5を利用しているユーザが、統括サーバ2を利用する権限があるか否かを示す情報である。アクセストークンは、操作装置3を操作するユーザを識別する情報でもある。
そして、矢印14に示すように、外部サーバ50から統括サーバ2に、読取指示、後述するサービス識別情報、アクセストークン、及び後述する残量等が送信される。すなわち、スキャン実行ボタンが操作装置3によって操作されたことに応じて、統括サーバ2は、読取指示を受信する。読取指示は、スキャン実行ボタンが操作されたことに応じて、操作装置3が利用可能なスキャナ装置7に読取動作を実行させる指示の情報である。なお、統括サーバ2へ向けて操作指示が送信される前に、統括サーバ2へアクセスするためのログイン処理が、操作装置3により実行されても良い。
操作指示を受信した統括サーバ2は、外部サーバ50のサービスに応じた設定情報、及び、操作装置3のユーザが所有するスキャナ装置7のスキャナ情報が表示されたWebページを作成する。設定情報は、外部サーバ10が要求する仕様に対応する読取設定の情報である。読取設定は、スキャナ装置7に読取動作を実行させる場合の設定である。スキャナ情報は、スキャナ装置7を識別するための情報である。なお、スキャナ情報は本発明の装置識別情報の一例である。
図2の矢印15に示すように、作成されたWebページは操作装置3に送信され、表示部36に表示される。操作装置3は、ユーザの操作に応じて、読取動作を実行させるスキャナ装置7のスキャナ情報と、設定情報とを決定する。操作装置3は、ユーザの操作に応じて、Webページのスキャン実行ボタンを操作する。スキャン実行ボタンが操作されると、矢印16に示すように、決定されたスキャナ情報と設定情報とが、統括サーバ2に送信される。
矢印17に示すように、統括サーバ2は、決定されたスキャナ情報のスキャナ装置7に、決定された設定情報を送信する。スキャナ装置7は、決定された設定情報による読取設定で原稿89の読取動作を行い、画像データを作成する。矢印18に示すように、スキャナ装置7は、画像データを統括サーバ2にアップロードする。矢印19に示すように、外部サーバ50は、画像データを統括サーバ2からダウンロードする。これによって、スキャナ装置7で読み取られた原稿89の画像データが、外部サーバ50に取得される。すなわち、画像データは、ネットワークサービス5を用いて利用可能になる。
なお、ネットワークサービス5にストレージサーバが備えられている場合、外部サーバ50は、統括サーバ2からダウンロードした画像データを、ストレージサーバ51又はストレージサーバ52へ送信しても良い。また、ストレージサーバ52が、統括サーバ2から画像データをダウンロードしても良い。ダウンロードされる画像データは、ネットワークサービス5にログインしているユーザIDを用いてアクセス可能な所定の記憶領域へ記憶される。
図示しないが、操作装置3は、ネットワークサービス5を用いて利用可能になった画像データを、例えば、操作装置3のWebブラウザを介して、外部サーバ50へ要求する。画像データの要求を受信すると、外部サーバ50は、Webページを送信する。送信されるWebページは、操作装置3に、外部サーバ50又はストレージサーバ51又はストレージサーバ52に記憶された画像データへアクセスさせる。そして、要求元の操作装置3は、要求した画像データを記憶する外部サーバ50又はストレージサーバ51又はストレージサーバ52から、画像データをダウンロードする。
[3.統括サーバ2の電気的構成]
図4を参照して、本実施形態の統括サーバ2の電気的構成について説明する。統括サーバ2は、CPU21、HDD22、RAM23、及び通信部24を備えている。HDD22、RAM23、及び通信部24は、夫々CPU21に電気的に接続されている。CPU21は、統括サーバ2を制御するコンピュータとして機能する。
HDD22は、プログラム記憶領域221、スキャナデータテーブル記憶領域222、スキャナ機能データテーブル記憶領域223、サービス管理データテーブル記憶領域224、スキャンデータ記憶領域225、セッション情報記憶領域226、及びWebページ記憶領域227を含む。
プログラム記憶領域221は、図9及び図10に示す統括サーバ2のメイン処理のプログラム等を記憶する。なお、プログラムは、例えば、ネットワーク6上の所定のサーバからダウンロードされるようにしてもよい。また、CD−ROM等の記録媒体に記録されてドライブを介して読み込まれるようにしても良い。
スキャナデータテーブル記憶領域222は、図6に示す後述するスキャナデータテーブル82を記憶する。スキャナ機能データテーブル記憶領域223は、図7に示す後述するスキャナ機能データテーブル83を記憶する。サービス管理データテーブル記憶領域224は、図8に示す後述するサービス管理データテーブル84を記憶する。スキャンデータ記憶領域225は、スキャナ装置7によって読み取られた画像データを記憶する。
セッション情報記憶領域226は、セッション情報を記憶する。具体的には、セッション情報は、統括サーバ2とスキャナ装置7とのセッションに関する情報である。セッション情報は、スキャナ装置7以外のネットワーク6に接続可能な装置と統括サーバ2とのセッションに関する情報であっても良い。統括サーバ2が、スキャナ装置7に関するセッション情報を記憶することで、統括サーバ2はスキャナ装置7へ読取指示を送信することが
できる。また、セッション情報が記憶されることで、統括サーバ2とスキャナ装置7との間で情報の送受信が可能になる。
RAM23は、統括サーバ2が一時的に利用する情報を一時記憶する。通信部24は、図1のネットワーク6に接続される。CPU21は、通信部24とネットワーク6とを介して、操作装置3、ネットワークサービス4、ネットワークサービス5、及びスキャナ装置7と通信を行う。
[4.スキャナ装置7の電気的構成]
図5を参照して、スキャナ装置7の電気的構成について説明する。スキャナ装置7は、CPU75、HDD76、RAM77、通信部78、読取ユニット79、及び検出部80を備えている。HDD76、RAM77、通信部78、読取ユニット79、及び検出部80は、夫々CPU75に電気的に接続される。CPU75は、スキャナ装置7を制御するコンピュータとして機能する。
HDD76は、プログラム記憶領域761、スキャンデータ記憶領域762、及びセッション情報記憶領域763を含む。プログラム記憶領域761は、図11に示すスキャナ装置7のメイン処理のプログラム等を記憶する。なお、プログラムは、例えば、ネットワーク6上の所定のサーバからダウンロードされるようにしてもよい。また、CD−ROM等の記録媒体に記録されてドライブを介して読み込まれるようにしても良い。スキャンデータ記憶領域762は、読取ユニット79により読み取られた画像データを記憶する。
セッション情報記憶領域763は、セッション情報を記憶する。本実施形態では、スキャナ装置71又は統括サーバ2が定期的にセッションの確認を行うことで、セッション情報が、セッション情報記憶領域763に記憶される。スキャナ装置7がセッション情報を記憶することで、スキャナ装置7は、統括サーバ2から送信された種々の情報を受信することができる。
RAM77は、スキャナ装置7が一時的に利用する情報を一時記憶する。通信部78は、図1のネットワーク6に接続されている。CPU75は、通信部78とネットワーク6とを介して、統括サーバ2と通信を行う。
読取ユニット79は、スキャナ装置7にセットされた原稿89を読み取るための構成である。具体的には、読取ユニット79は、搬送ローラ、画像読取センサ等を備えている。画像読取センサは、CIS(Contact Image Sensor)又はCCD(Carge Coupled Dvices)等の撮像素子である。画像データを読み取る機能を備えた読取ユニット79が駆動されることで、原稿89から画像データが取得される。検出部80は、スキャナ装置7に配置される原稿89の有無と、配置された原稿89の枚数とを検出する。検出部80は、例えば、図示外のADF(Auto document feeder)に配置された原稿89の有無と枚数とを検出してもよい。また、検出部80は、画像読取ユニットの上側に設けられた、原稿が配置される読取面を覆う蓋(例えば、開閉可能なADFのユニット等)が開閉されたされたことを検出し、原稿89の有無を検出してもよい。
図6を参照して、スキャナデータテーブル82について説明する。スキャナデータテーブル82には、スキャナ情報、アクセストークン、機種、ステータス、原稿配置、及び原稿枚数が少なくとも対応付けられている。具体的には、スキャナ情報、アクセストークン、機種、ステータス、原稿配置、及び原稿枚数の順に、「P001」、「XXXX」、「M001」、「オンライン」、「配置なし」、及び「0枚」が対応付けられている。その他、図6に示すように対応付けられている。
前述したように、スキャナ情報は、スキャナ装置7を識別するための情報である。本実施形態では、スキャナ装置71のスキャナ情報は「P001」であるとする。スキャナ装置72のスキャナ情報は「P002」であるとする。スキャナ装置73のスキャナ情報は「P003」であるとする。スキャナ装置74のスキャナ情報は、「P004」であるとする。また、図示外のスキャナ装置のスキャナ情報は、「P005」であるとする。スキャナ情報「P001」、「P002」、「P003」、及び「P004」は、アクセストークン「XXXX」に対応付けられている。すなわち、スキャナ装置71,72,73,74は、操作装置3のユーザが所有するスキャナ装置7である。
機種は、スキャナ装置7の機種を示す情報である。本実施形態では、スキャナ情報「P001」、「P002」、「P003」、「P005」に対応付けられた機種は「M001」である。スキャナ情報「P004」に対応付けられた機種は「M002」である。ステータスは、スキャナ装置7がネットワーク6を介して統括サーバ2に接続されているか否かを示す情報である。スキャナ装置7がネットワーク6を介して統括サーバ2に接続されている場合「オンライン」に設定され、接続されていない場合「オフライン」に設定される。原稿配置は、スキャナ装置7に原稿89が配置されているか否かを示す情報である。原稿枚数は、スキャナ装置7に配置されている原稿89の枚数の情報である。
図7を参照して、スキャナ機能データテーブル83について説明する。スキャナ機能データテーブル83には、スキャナ装置7の機種に応じた機能が登録されている。スキャナ機能データテーブル83には、最大解像度、両面読取、読取速度、色、及びサイズが少なくとも対応付けられている。具体的には、機種、最大解像度、両面読取、読取速度、色、サイズの順に、「M001」、「600dpi」、「非対応」、「24枚/分」、「カラー、白黒」、「A3、A4、B5、名刺サイズ」が対応付けられている。同様に、「M002」、「200dpi」、「対応」、「12枚/分」、「白黒」、「A3、A3、B5」が対応付けられている。
最大解像度は、スキャナ装置7が画像データを作成する際の最大の解像度である。両面読取は、両面読取に対応しているか、非対応であるかを示す情報である。読取速度は、スキャナ装置7が原稿89を読み取る場合の読取速度の情報である。色は、スキャナ装置7が画像データを作成する場合の色である。色が「カラー」であれば、スキャナ装置7はカラー画像の画像データを作成できる。色が「白黒」であれば、スキャナ装置7は白黒画像の画像データを作成できる。サイズは、スキャナ装置7が作成可能な画像のサイズである。
図8を参照して、サービス管理データテーブル84について説明する。サービス管理データテーブル84には、サービス識別情報、URL(Uniform Resource
Locator)、カテゴリ、及び設定情報が対応付けられている。設定情報は、解像度、色、サイズ、低減設定、及び連携サービスを含む。具体的には、「S001」、「http://aa」、「ドキュメント」、「300dpi以上、最大解像度」、「1枚目:カラー、2枚目以降:白黒」、「1枚目:A4、2枚目以降:2枚見開き(A3)」、「解像度を200dpiに下げる」、及び「無し」が対応付けられている。その他、図8に示すように対応付けられている。
サービス識別情報は、外部サーバ10が提供するサービスを識別する情報である。本実施形態では、外部サーバ50が提供するドキュメントサービスのサービス識別情報は「S001」であるとする。また、外部サーバ40が提供する名刺管理サービスのサービス識別情報は「S002」であるとする。また、他の外部サーバが提供するサービスのサービス識別情報が「S003」、「S004」等であるとする。なお、外部サーバ10は、ス
キャン実行ボタンが表示されたWebページを操作装置3に提供する、例えば、外部サーバ50は、図3に示すスキャン実行ボタン913が表示されたWebページ91を操作装置3に提供する。スキャン実行ボタン913が操作されると、サービス識別情報が外部サーバ50から統括サーバ2に送信され、統括サーバ2に受信される(図2の矢印14参照)。このため、サービス識別情報は、スキャン実行ボタン913が表示されたWebページの提供元を示す情報でもある。
URLは、外部サーバ40,50等のネットワーク上の所在を示す情報である。URLの代わりにIPアドレスが登録されても良い。カテゴリは、外部サーバ40,50等が提供するサービスの種類を表す情報である。なお、「レシート」は、レシートの情報を読み取って、例えば、家計簿等に反映させるサービスである。また、「記事」は、記事投稿サービスである。
サービス管理データテーブル84に登録されている設定情報は、外部サーバ10が要求する仕様に対応する読取設定の情報である。読取設定は、サービス識別情報に対応する外部サーバ10が要求する仕様に設定されている。解像度は、スキャナ装置7が画像データを作成する場合の解像度である。例えば、解像度「300dpi以上、最大解像度」は、画像データを300dpi以上、且つ、スキャナ装置7が読取可能な最大解像度で作成することを示す。色は、スキャナ装置7が画像データを作成する場合の色の設定を示す。例えば、色「1枚目:カラー、2枚目以降:白黒」は、1枚目はカラー画像の画像データを作成し、2枚目以降は白黒画像の画像データを作成することを示す。サイズは、スキャナ装置7が画像データを作成する場合のサイズを示す。例えば、サイズ「1枚目:A4、2枚目以降:2枚見開き(A3)」は、1枚目はA4サイズの画像の画像データを作成し、2枚目以降は、2枚見開きでA3サイズの画像データを作成することを示す。なお、A4サイズが2枚見開きに配置されると、A3サイズになる。
低減設定は、画像データのデータ量を低減する設定である。外部サーバ10が画像データを記憶する場合に記憶領域の残量が不足する場合、設定情報が低減設定に変更される(図9のS25)。言い換えると、低減設定は、外部サーバ10が画像データを記憶する記憶領域の残量が不足する場合におけるスキャナ装置7の動作の設定である。例えば、「解像度を200dpiに下げる」は、スキャナ装置7が画像データを作成する場合の解像度を200dpiに設定することを示す。
連携サービスは、外部サーバ10が、他のサービス(図示外)と連携して種々の処理を行った後のデータを要求していることを示す。例えば、連携サービス「名刺用OCRサービス」の場合、スキャナ装置7によって読み取られた画像データが、統括サーバ2から名刺用OCRサービスを提供する図示外のサーバに送信される。サーバでは、OCR(Optical Character Reader)によって、画像データからテキストデータが抽出される。抽出されたテキストデータはサーバから統括サーバ2に送信される。統括サーバ2は、テキストデータを、名刺管理サービスを提供する外部サーバ40に送信する。図9及び図10に示す統括サーバ2のメイン処理には示していないが、スキャナ装置7は、上記のように連携サービスを用いて画像データを加工し、外部サーバ10に取得させてもよい。
[5.統括サーバ2の動作]
図9及び図10を参照して統括サーバ2のメイン処理について説明する。統括サーバ2のメイン処理はCPU21が実行する。統括サーバ2のメイン処理は、電源がオンされたことによって実行され、電源がオフされると終了される。以下の説明において、各処理ステップは「S」と略記する。また、以下の説明では、ユーザが操作装置3を操作して、外部サーバ50にログインし、原稿89をドキュメントサービスに投稿する例を、具体例と
して説明する。
まず、読取指示、サービス識別情報、アクセストークン、及び残量が受信されたか否かが判断される(S11)。読取指示、サービス識別情報、アクセストークン、及び残量は、スキャン実行ボタンが操作装置3によって操作されたことに応じて、外部サーバ10から送信される(図2の矢印13及び矢印14)。読取指示は、例えば、統括サーバ2のスキャン指示API(Application Program Interface)がコールされることである。読取指示は、スキャナ装置7による画像データの読み取りが終了したことを統括サーバ2が通知する外部サーバ10のURLを含んでもよい。また、外部サーバ10のURLの代わりに、外部サーバ10のIPアドレスが読取指示に含まれてもよい。S11で取得される残量は、例えば、外部サーバ50のストレージサーバ51,52等、外部サーバ10が備える記憶装置の記憶領域の残量の情報である。
ここで、外部サーバ10から送信されるアクセストークンについて説明する。アクセストークンは、統括サーバ2のCPU21によって発行される。より詳細には、例えば、ユーザが操作装置3を操作して外部サーバ10にログインした場合、又は、スキャン実行ボタンが操作された場合、外部サーバ10は、統括サーバ2に、操作装置3のユーザが統括サーバ2を利用するための権限委譲の申請を行う。統括サーバ2のCPU21は、権限委譲の申請があった場合、操作装置3からのログイン処理を受け付ける。ユーザは、操作装置3を操作してユーザID等を入力してログインを実行する。操作装置3からのログインが実行されると、CPU21はアクセストークンを発行する。発行されたアクセストークンは、申請元の外部サーバ10に送信される。外部サーバ10は、送信されたアクセストークンとユーザIDとを対応付けて所定の記憶領域に記憶する。外部サーバ10は、操作装置3から送信されたユーザIDから、記憶したアクセストークンを特定し、統括サーバ2に送信する。S11では、上記のように外部サーバ10から送信されたアクセストークンが受信される。
また、CPU21は、アクセストークンを発行した場合、アクセストークンとユーザIDとを対応付けて図示外のアクセストークンデータベースに登録し、HDD22に記憶する。また、CPU21は、図6に示すスキャナデータテーブル82において、操作装置3のユーザが保有するスキャナ装置7のスキャナ情報に対応付けられたアクセストークンを発行したアクセストークンに更新する。なお、図6に示すスキャナデータテーブル82には、アクセストークンではなく、ユーザIDがスキャナ情報に対応付けられて登録されていてもよい。
読取指示、サービス識別情報、アクセストークン、及び残量が受信されていない場合(S11:NO)、スキャナ装置7からアクセスがあったか否かが判断される(S12)。スキャナ装置7は、後述する図11のS84において統括サーバ2にアクセスする。また、S84では、スキャナ装置7に原稿89が配置されている場合、統括サーバ2へのアクセスと共に、配置情報及び枚数情報が統括サーバ2に送信される。配置情報は、スキャナ装置7に原稿89が配置されていることを示す情報である。枚数情報は、スキャナ装置7に配置された原稿89の枚数の情報である。図9に示すように、スキャナ装置7からアクセスがなかったと判断された場合(S12:NO)、CPU21は処理をS11に戻す。
スキャナ装置7からアクセスがあった場合(S12:YES)、S13が実行される。S13では、S12でアクセスがあったスキャナ装置7と、統括サーバ2とのセッションが保持される。具体的には、セッション情報がセッション情報記憶領域226に記憶される。また、S13では、アクセスしたスキャナ装置7について、図6のスキャナデータテーブル82のステータスが「オンライン」に設定される。また、図11のS84において配置情報が送信された場合、図6のスキャナデータテーブル82の「原稿配置」が、「配
置」に設定される。また、図11のS84において枚数情報が送信された場合、図6のスキャナデータテーブル82の「原稿枚数」に枚数情報が記憶される。なお、アクセスしたスキャナ装置7をCPU21が特定する場合、例えば、図11のS84においてスキャナ情報が統括サーバ2に送信され、CPU21が送信されたスキャナ情報に基づいて特定する。S13が実行された後、CPU21は処理をS11に戻す。
読取指示等が受信された場合(S11:YES)、読取指示を統括サーバ2へ送信した外部サーバ50が、登録されたネットワークサービスであるか否かが判断される(S14)。具体的に説明する。S14では、S11において取得されたサービス識別情報が、サービス管理データテーブル84に記憶されているか否かが判断される。記憶されている場合、登録されたネットワークサービスであると判断される。一方、記憶されていない場合、登録されたネットワークサービスでないと判断される。登録されたネットワークサービスではない場合(S14:NO)、読取指示を統括サーバ2へ送信した外部サーバ10へ、エラーコードが送信される(S15)。送信されたエラーコードを受信した外部サーバ10は、操作装置3にエラー画面のデータを送信する。操作装置3は、表示部36にエラー画面を表示する。
登録されたネットワークサービスである場合(S14:YES)、図6のスキャナデータテーブル82に記憶された複数のスキャナ情報の中から、S11で受信されたアクセストークンに対応付けられたスキャナ情報が特定される(S16)。すなわち、アクセストークンに基づいて、操作装置3を操作するユーザが保有するスキャナ装置7が特定される。具体例では、S11で受信されたアクセストークンは「XXXX」であるとする。この場合、図6のスキャナデータテーブル82において「XXXX」に対応付けられたスキャナ情報「P001」、「P002」、「P003」、及び「P004」が特定される。すなわち、操作装置3を操作するユーザが保有するスキャナ装置7は、図1のスキャナ装置71〜74であることが特定される。特定されたスキャナ情報は、RAM23に記憶される。なお、例えば、スキャナデータテーブル82にアクセストークンではなく、ユーザIDが登録されている場合、CPU21は、前述のアクセストークンデータベースを参照し、S11で受信されたアクセストークンに対応付けられたユーザIDを特定する。そして、スキャナデータテーブル82において、特定したユーザIDに対応付けられたスキャナ情報を特定する。
次いで、S16において特定されたスキャナ情報の中から、ネットワーク6に接続されているスキャナ装置7のスキャナ情報が特定される(S17)。図6のスキャナデータテーブル82においては、S16で特定されスキャナ情報のうち、「P001」、「P002」、及び「P004」の「ステータス」は、「オンライン」である。このため、具体例の場合、S17では、スキャナ情報「P001」、「P002」、及び「P004」が特定される。特定されたスキャナ情報は、RAM23に記憶される。
次いで、S11で受信されたサービス識別情報に対応付けられた設定情報が、図8のサービス管理データテーブル84から取得される(S18)。外部サーバ50が提供するドキュメントサービスのサービス識別情報は「S001」である。このため、具体例では、S11で受信されたサービス識別情報は、「S001」である。よって、図8のサービス管理データテーブル84において「S001」に対応付けられた設定情報が取得される。取得される設定情報は、解像度「300dpi以上、最大解像度」、色「1枚目:カラー、2枚目以降:白黒」、及びサイズ「1枚目:A4、2枚目以降:2枚見開き(A3)」である。なお、低減設定は、後述するS25で取得されるため、S18では取得されない。また、連携サービス「無し」であるため、連携サービスの読取設定は取得されない。取得された設定情報はRAM23に記憶される。
次いで、S17で特定されたスキャナ情報の中から、S18で取得された設定情報による読取動作を実行可能なスキャナ装置7のスキャナ情報が特定される(S19)。具体例の場合、S17で特定されたスキャナ情報は、「P001」、「P002」、及び「P004」である。CPU21は、図6のスキャナデータテーブル82を参照し、スキャナ情報「P001」、「P002」の機種「M001」と、スキャナ情報「P004」の機種「M002」を特定する。CPU21は、図7のスキャナ機能データテーブル83を参照し、特定した機種「M001」と「M002」の機能を特定する。機種「M001」の最大解像度、色、及びサイズは、それぞれ、「600dpi」、「カラー、白黒」、及び「A3、A4、B5、名刺サイズ」である。また、機種「M002」の最大解像度、色、及びサイズは、「200dpi」、「白黒」、及び「A3、A4、B5」である。S17で取得された設定情報は、解像度「300dpi以上、最大解像度」、色「1枚目:カラー、2枚目以降:白黒」、及びサイズ「1枚目:A4、2枚目以降:2枚見開き(A3)」である。このため、S17で取得された設定情報を実行可能なスキャナ装置7は、機種「M001」である。よって、機種「M001」であるスキャナ情報「P001」及び「P002」が特定される。特定されたスキャナ情報はRAM23に記憶される。
次いで、図6のスキャナデータテーブル82が参照され、S19で特定されたスキャナ情報の中から、原稿89が配置されているスキャナ装置7のスキャナ情報が特定される(S20)。具体例では、スキャナデータテーブル82の「原稿配置」が「配置」であるスキャナ情報「P002」が特定される。次いで、S20の結果、原稿89が配置されているスキャナ装置7のスキャナ情報が特定されたか否かが判断される(S21)。原稿89が配置されているスキャナ装置7のスキャナ情報が特定されなかった場合(S21:NO)、図10のS26〜S29が実行される。CPU21は、S26〜S29で、特定されたスキャナ情報及びS18で取得された設定情報を操作装置3に取得させる。
S26〜S29の処理について説明する。まず、S18で取得された設定情報等を含むWebページが作成され、Webページ記憶領域227に記憶される(S26)。作成されるWebページの例については後述する。次いで、Webページが記憶されたWebページ記憶領域227を示すURLが、操作装置3に送信される(S27)。
次いで、S27で送信されたURLに対するWebページの要求が受信されたか否かが判断される(S28)。Webページの要求は、操作装置3から送信される。Webページの要求が受信されていない場合(S28:NO)、CPU21はS28を繰り返す。Webページの要求が受信された場合(S28:YES)、S26で作成されたWebページが操作装置3へ送信される(S29、図2の矢印15)。送信されたWebページは、操作装置3の表示部36に表示される。
S26で作成されるWebページの一例について説明する。S26で作成されるWebページは、S16〜S25における処理結果によって異なる。具体例において、仮に、図6のスキャナデータテーブル82のスキャナ情報「P002」の原稿配置が「配置なし」であり、原稿枚数が「0枚」であるとする。この場合、S20において、原稿89が配置されているスキャナ装置7のスキャナ情報が特定されない。このため、原稿89が配置されているスキャナ装置7のスキャナ情報が特定されなかったと判断され(S21:NO)、S26が実行される。
S26では、例えば、図示外の第一Webページが作成される。第一Webページは、スキャナ表示領域と読取設定表示領域とを備えている。スキャナ表示領域には、S16において特定されたスキャナ情報「P001」、「P002」、「P003」、及び「P004」を示すアイコンが表示される。以下、スキャナ情報を示すアイコンをスキャナ装置アイコンという。S17において、ネットワーク6に接続されているスキャナ装置7のス
キャナ情報「P001」、「P002」、及び「P004」が特定されている。このため、スキャナ情報「P003」のスキャナ装置7は、ネットワーク6に接続されていない。このため、スキャナ表示領域において、スキャナ情報「P003」のスキャナ装置アイコンの周囲に操作不能表示が表示される。操作不能表示は、例えば、黒色又はグレイに塗りつぶされた領域である。操作装置3のユーザは、操作不能表示内のスキャナ情報は選択できない。
また、S19では、S18で取得された設定情報に基づく読取動作を実行可能なスキャナ装置7のスキャナ情報「P001」及び「P002」が特定されている。このため、スキャナ情報「P004」のスキャナ情報は、S17で取得された取得された設定情報に基づく読取動作を実行可能なスキャナ装置7のスキャナ情報ではない。よって、スキャナ情報「P004」のスキャナ装置アイコンの周囲には、操作不能表示が表示される。
また、スキャナ情報「P001」及び「P002」は、ユーザに指示に応じて操作装置3が選択可能な状態になっている。操作装置3は、ユーザの操作に応じて、スキャナ情報「P001」又はスキャナ情報「P002」のスキャナ装置アイコンを選択することができる。
また、読取設定表示領域に表示される情報は、S18で取得された設定情報に基づいて作成される。S18では、解像度「300dpi以上、最大解像度」が取得されている。図7のスキャナ機能データテーブル83において、スキャナ情報「P001」の機種「M001」の最大解像度は「600dpi」である。故に、例えば、読取設定表示領域には、解像度が「600dpi」に設定されて表示される。なお、操作装置3は、ユーザの操作に応じて、解像度を変更することもできる。このとき、変更される解像度は、S18で取得された解像度「300dpi以上」に制限される。
また、S18では、色「1枚目:カラー、2枚目以降:白黒」及びサイズ「1枚目:A4、2枚目以降:2枚見開き(A3)」が取得されている。このため、例えば、読取設定表示領域には、「1枚目:カラー A4」及び「2枚目以降:白黒 A3 見開き」のテキストが表示される。
また、図8のサービス管理データテーブル84において、サービス識別情報「S001」には、カテゴリ「ドキュメント」が対応付けられている。このため、読取設定表示領域には、例えば、「ドキュメント用スキャン」のテキストが表示される。また、読取設定表示領域には、スキャン実行ボタンが表示される。操作装置3は、ユーザの操作に応じてスキャン実行ボタンを操作する。
以上のように、第一Webページが作成される。第一Webページには、S16、S17、S19で特定されたスキャナ情報が含まれる。また、第一Webページには、S18で取得された設定情報が含まれる。すなわち、外部サーバ50が要求する仕様の設定情報が含まれる。CPU21は、S26において、第一Webページを作成して、S27〜S29で操作装置3に取得させることで、特定されたスキャナ情報と、S18で取得された設定情報とを取得させている。
図9のS21において、原稿89が配置されているスキャナ装置7のスキャナ情報が特定された場合(S21:YES)、図6のスキャナデータテーブル82における原稿枚数が特定される。図6に示す例では、スキャナ情報の原稿枚数「30枚」が特定される。特定された原稿枚数はRAM23に記憶される。次いで、S18において取得された設定情報に基づいて、スキャナ装置7において取得される画像データのデータ量が決定される(S23)。データ量の決定は、一例として以下のように行われる。HDD22には、カラ
ー、白黒画像、解像度600dpi等の設定情報が設定された場合における、画像1枚当たりの画像データのデータ量が予め記憶されている。S23では、S18において取得された設定情報に対応するHDD22に予め記憶されているデータ量を取得し、S22において取得された配置枚数を乗算することによって、データ量を決定する。
次いで、S23で決定されたデータ量が、S11で取得された残量より大きいか否かが判断される(S24)。S23で決定されたデータ量がS11で取得された残量より大きくない場合(031:NO)、S26が実行される。この場合、CPU21は、S26で、図示しない第二Webページを作成する。
第二Webページについて説明する。以下の説明では、第一Webページと異なる点について説明する。具体例の場合、S20では、原稿89が配置されているスキャナ装置7のスキャナ情報「P002」が特定されている。このため、第二Webページでは、スキャナ情報「P002」のスキャナ装置アイコンに対して、原稿89が配置されていることを示す表示である配置表示が表示される。配置表示は、例えば、「原稿が配置されています」のテキスト等を含む表示である。
S24において、S23で決定されたデータ量がS11で取得された残量より大きい場合(S24:YES)、設定情報が低減設定の設定情報に変更される(S25)。S25では、図8のサービス管理データテーブル84が参照され、S11で取得されたサービス識別情報に対応する「低減設定」が取得される。具体例の場合、サービス識別情報「S001」に対応する低減設定「解像度を200dpiに下げる」が取得される。次いで、S26が実行される。この場合、CPU21は、図示外の第三Webページを作成する。第三Webページについて説明する。以下の説明では、第二Webページと異なる点について説明する。S25では、低減設定「解像度200dpiに下げる」が取得されている。このため、解像度は「200dpi」に変更されて表示される。また、読取設定表示領域には、例えば、「サービスの記憶領域不足のため、解像度を200dpiに下げました。」のテキストが表示される。これによって、操作装置3のユーザに、解像度が変更されたことが報知される。
図10に示すS29が実行された後、S26〜S29で操作装置3に取得させた設定情報及びスキャナ情報に基づいて決定された設定情報及びスキャナ情報が受信されたか否かが判断される(S30)。すなわち、操作装置3のユーザがS29で送信されたWebページを参照しながら決定した設定情報及びスキャナ情報が受信される。以下の説明では、S26〜S29で操作装置3に取得させた設定情報に基づいて決定された設定情報を「決定設定情報」という。また、S26〜S29で操作装置3に取得させたスキャナ情報に基づいて決定されたスキャナ情報を「決定スキャナ情報」という。決定設定情報及び決定スキャナ情報は、操作装置3から送信される(図2の矢印16)。
決定設定情報及び決定スキャナ情報が受信されていない場合(S30:NO)、CPU21はS30を繰り返す。決定設定情報及び決定スキャナ情報が受信された場合(S30:YES)、決定設定情報が、決定スキャナ情報に基づくスキャナ装置7に送信される(S31、図2の矢印17)。送信された決定設定情報は、図11のS81によって受信される。決定スキャナ情報は、「P002」であるとする。また、決定設定情報は、解像度「600dpi」、色「1枚目:カラー、2枚目以降:白黒」、サイズ「1枚目:A4、2枚目以降:2枚見開き(A3)」であるとする。この場合、決定スキャナ情報「P002」に対応するスキャナ装置72に、解像度「600dpi」、色「1枚目:カラー、2枚目以降:白黒」、サイズ「1枚目:A4、2枚目以降:2枚見開き(A3)」が送信される。
次いで、S31で送信された決定設定情報に基づいて、スキャナ装置7により読み取られた画像データが受信されたか否かが判断される(S32)。画像データは、後述する図11のS87によってスキャナ装置7から送信される(図2の矢印18)。画像データが受信されていない場合(S32:NO)、CPU21はS32を繰り返す。画像データが受信された場合(S32:YES)、S33及びS34が実行され、画像データが外部サーバ10に取得可能にされる。
S33では、受信された画像データが、スキャンデータ記憶領域225に記憶される。S34では、画像データが記憶されたスキャンデータ記憶領域225のURLが、外部サーバ10に送信される。具体例の場合、S11において読取指示等が外部サーバ50から送信されているので、URLは外部サーバ50に送信される。
次いで、S34で送信されたURLに対するダウンロードの要求が受信されたか否かが判断される(S35)。ダウンロードの要求は、外部サーバ10から送信される。ダウンロードの要求が受信されていない場合(S35:NO)、CPU21はS35を繰り返す。なお、S35が繰り返されてから所定の時間が経過した場合、S35が終了されて、S11が実行されてもよい。
ダウンロードの要求が受信された場合(S35:YES)、画像データが要求元の外部サーバ10へ送信される(S36、図2の矢印19)。送信された画像データは、外部サーバ10によって受信される。次いで、S33においてスキャンデータ記憶領域225に記憶された画像データが消去される(S37)。なお、画像データが消去されなくてもよい。また、外部サーバ10の指示に応じて、画像データが消去される場合と、画像データが消去されない場合とが切り替えられてもよい。次いで、CPU21は処理を図9のS11に戻す。
[6.スキャナ装置7の動作]
図11を参照して、スキャナ装置7のメイン処理について説明する。スキャナ装置7のメイン処理は、CPU75が実行する。スキャナ装置7のメイン処理は、電源がオンされたことによって実行され、電源がオフされると終了される。
統括サーバ2から送信される決定設定情報が受信されたか否かが判断される(S81)。決定設定情報は、図10のS31で統括サーバ2から送信される(図2の矢印17)。決定設定情報が受信されていない場合(S83:NO)、原稿89のスキャナ装置7への配置の有無と、原稿の枚数とが検出される(S82)。次いで、時間Tが所定時間より大きいか否かが判断される(S83)。時間Tは、後述するS82において0から計測が開始される。なお、1回目のS83が実行される場合、時間Tが所定時間より大きいと判断される。所定時間は、例えば15秒である。時間Tが所定時間より大きくない場合(S83:NO)、CPU75は処理をS81に戻す。
時間Tが所定時間より大きい場合(S83:YES)、統括サーバ2へのアクセスが実行される(S84)。この場合、図9のS12によって、スキャナ装置7からアクセスがあったと判断される。なお、S84では、スキャナ装置7に原稿89が配置されている場合、配置情報と枚数情報とが統括サーバ2に送信される。また、セッション情報記憶領域763にセッション情報が記憶される。これによって、スキャナ装置7は統括サーバ2とのセッションを保持する。次いで、時間Tの計測が「0秒」から開始される(S85)。次いで、CPU75は処理をS81に戻す。
決定設定情報が受信された場合(S81:YES)、受信された決定設定情報に基づく読取設定で読取動作が実行され、画像データが取得される(S86)。これによって、原
稿89が外部サーバ50が要求する仕様で読み取られ、画像データが取得される。取得された画像データは、スキャンデータ記憶領域762に記憶される。次いで、S86によって取得された画像データが統括サーバ2に送信される(S87、図2の矢印18)。すなわち、CPU75は、画像データを統括サーバ2にアップロードする。送信された画像データは、図10のS32によって受信される。次いで、CPU75は処理をS81に戻す。
[7.本実施形態の主たる作用、効果]
以上のように、本実施形態における処理が実行される。図8に示すサービス管理データテーブル84には、サービス識別情報と設定情報とが対応付けられている。また、サービス管理データテーブル84に登録されている設定情報は、サービスを提供する外部サーバ10が要求する仕様に対応する読取設定の情報である。S11で受信されたサービス識別情報に対応付けられた設定情報が、サービス管理データテーブル84から取得される(S18)。よって、S18で取得される設定情報は、外部サーバ10が要求する仕様の設定情報となる。CPU21は、S26〜S29で、S18で取得された設定情報を操作装置3に取得させる。本実施形態では、Webページの読取設定表示領域に、S18で取得された設定情報が含まれている。S26〜S29で操作装置3に取得させた設定情報に基づいて決定された決定設定情報が受信される(S30:YES)。受信された決定設定情報はスキャナ装置7に送信される(S31)。このため、スキャナ装置7は、外部サーバ10が要求する仕様に対応する読取設定で原稿89を読み取って画像データを取得することができる(図11のS86)。このため、画像データは、外部サーバ10が要求する仕様の画像データとなる。スキャナ装置7において取得された画像データが統括サーバ2に送信され(図11のS87)、統括サーバ2のCPU21によって受信される(S32:YES)。そして、画像データが外部サーバ10に取得可能にされる(S33及びS34)。
このように、統括サーバ2は、外部サーバ10が要求する仕様に対応する読取設定を自動的に取得して、外部サーバ10が要求する仕様の画像データを外部サーバ10に取得可能にすることができる。よって、ユーザは、外部サーバ10が要求する仕様に対応する読取設定をスキャナ装置7に手動で設定する必要がない。よって、ユーザの利便性が向上する。また、ユーザは、S18で取得された設定情報による読取動作を実行可能な画像読取装置を、読取動作を実行させる画像読取装置として容易に決定することができる。
上記実施形態において、HDD22は本発明の第一記憶手段の一例である。S11において読取指示、サービス識別情報、及びアクセストークンを受信する処理を行うCPU21は本発明の第一受信手段の一例である。S18の処理を行うCPU21は本発明の取得手段の一例である。S26〜S29において設定情報を操作装置3に取得させる処理を行うCPU21は本発明の第一制御手段及び制御手段の一例である。S30において決定設定情報を受信する処理を行うCPU21は本発明の第二受信手段の一例である。S31において決定設定情報を送信する処理を行うCPU21は本発明の送信手段の一例である。S32の処理を行うCPU21は本発明の第三受信手段の一例である。S33及びS34の処理を行うCPU21は本発明の設定手段の一例である。アクセストークン及びユーザIDは本発明のユーザ識別情報の一例である。
S16の処理を行うCPU21は本発明の第一特定手段の一例である。S26〜S29においてスキャナ情報を操作装置3に取得させる処理を行うCPU21は本発明の第二制御手段、第三制御手段、第四制御手段、及び第五制御手段の一例である。S30において決定スキャナ情報を受信する処理を行うCPU21が本発明の第五受信手段の一例である。S19の処理を行うCPU21は本発明の第二特定手段及び第五特定手段の一例である。S17の処理を行うCPU21は本発明の第三特定手段及び第四特定手段の一例である
。S20の処理を行うCPU21は本発明の第六特定手段の一例である。S11において残量を受信するCPU21が本発明の残量取得手段の一例である。S23の処理を行うCPU21が本発明の決定手段の一例である。S25の処理を行うCPU21が本発明の変更手段の一例である。S81の処理を行うCPU75は本発明の情報受信手段の一例である。S86の処理を行うCPU75は本発明の画像取得手段の一例である。S87の処理を行うCPU75は本発明の画像送信手段の一例である。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、ネットワーク6に接続されているスキャナ装置7のスキャナ情報が特定される(S17)。しかし、ネットワーク6に接続されているスキャナ装置7が特定されなくてもよい。また、S18で取得された設定情報による読取動作を実行可能なスキャナ装置7のスキャナ情報が特定される(S19)。しかし、S18で取得された設定情報による読取動作を実行可能なスキャナ装置7のスキャナ情報が特定されなくてもよい。また、原稿89が配置されているスキャナ装置7のスキャナ情報が特定される(S20)。しかし、原稿89が配置されているスキャナ装置7のスキャナ情報が特定されなくてもよい。また、S23〜S25において、S23で決定されたデータ量がS11で取得された残量より大きい場合に、設定情報が低減設定の設定情報に変更される。しかし、設定情報が低減設定の設定情報に変更されなくてもよい。また、低減設定は限定されない。例えば、低減設定は画像データを圧縮してデータ量を低減する設定でもよい。
また、S26〜S29において、S18で取得された設定情報、及びスキャナ情報を操作装置3に取得させる。しかし、操作装置3に設定情報及びスキャナ情報を取得させる方法は限定されない。例えば、設定情報及びスキャナ情報を操作装置3に通知することで、操作装置3に設定情報とスキャナ情報とを取得させてもよい。また、例えば、スキャナ情報は操作装置3に取得させなくてもよい。
また、読取情報は、本実施形態の場合に限定されない。例えば、サービス管理データテーブル84は、読取情報として、スキャナ装置7がカラー画像として読み取る画像の枚数制限であるカラー制限を含んでもよい。また、サービス管理データテーブル84は、読取情報として、スキャナ装置7が白黒画像として読み取る画像の枚数制限である白黒制限を含んでもよい。すなわち、サービス管理データテーブル84は、読取情報として、カラー制限と白黒制限の少なくとも一方を含んでもよい。この場合、S16では、サービス識別情報に対応付けられたカラー制限と白黒制限の少なくとも一方を含んだ設定情報が取得される。よって、S32において受信される画像データは、カラー制限と白黒制限との少なくとも一方の枚数制限が行われた画像データとなる。そして、S33及びS34において、カラー制限と白黒制限との少なくとも一方の枚数制限が行われた画像データを、外部サーバ10に取得可能にすることができる。よって、外部サーバ10は、枚数制限が行われた画像データを取得することができる。よって、外部サーバ10は、画像データを記憶するための記憶容量を低減することができる。なお、読取情報は、他の種々の読取設定の情報を含んでもよい。
S20では、S19で特定されたスキャナ情報の中から、原稿89が配置されているスキャナ装置7のスキャナ情報が特定されていた。しかし、S20では、S16で特定されたスキャナ情報の中から、原稿89が配置されているスキャナ装置7が特定されてもよい。この場合においても、配置表示が表示されてもよい。この場合、操作装置3を使用するユーザは、原稿89が配置されているスキャナ装置7を容易に認識することができる。よって、ユーザは、原稿89が配置されているスキャナ装置7を、読取動作を実行させる画像読取装置として容易に決定することができる。本変形例におけるS20の処理を行うCPU21は、本発明の第六特定手段の一例である。
1 ネットワークシステム
2 統括サーバ
3 操作装置
6 ネットワーク
7,71,72,73,74 スキャナ装置
10,40,50 外部サーバ
21,75 CPU
913 スキャン実行ボタン
本発明は、Webページで利用可能なサービスを提供する装置にデータを取得可能にする情報処理装置、及びネットワークシステムに関する。
近年、Webページで利用可能な様々なサービスへの各種データのアップロードが可能になっている。例えば、特許文献1に記載の読取画像転送システムは、画像読取装置に接続された画像転送装置と、ウェブログサーバとがネットワークを介して接続されている。画像転送装置は、画像読取装置を制御して原稿から画像情報を読み取り、ウェブログサーバに転送する。ウェブログサーバは、転送された画像情報に基づく画像が掲載されたウェブログサイトを提供する。
各種データをアップロードする技術の一例として、以下の例が考えられる。すなわち、サービス提供装置が、アイコンが表示されたWebページを提供する。そして、アイコンが操作されることに応じて、画像読取装置が読み取った画像情報をサービス提供装置が提供するWebサイトへ自動でアップロードする。この例の場合、サービス提供装置が要求する仕様に応じて、画像読取装置は、画像の読取設定を調整する必要がある。しかしながら、従来は、サービス提供装置が要求する仕様について考慮されていなかった。このため、ユーザはサービス提供装置が要求する仕様に応じて、手動で画像読取装置の読取設定を設定する必要があった。
本発明の目的は、サービス提供装置が要求する仕様に対応する読取設定を自動的に取得し、サービス提供装置が要求する仕様の画像データをサービス提供装置に取得可能にする情報処理装置、及びネットワークシステムを提供することである。
本明細書に例示する第1の態様に係る情報処理装置は、Webページで利用可能なサービスを提供するサービス提供装置を識別するサービス識別情報と、前記サービス提供装置が要求する仕様における画像読取装置の読取設定を示す設定情報とを対応付けて記憶する第一記憶手段と、前記サービス提供装置によって提供される前記Webページに表示される操作情報であって、前記画像読取装置に読取動作を実行させることを示す前記操作情報が操作装置によって操作されたことに応じて、前記画像読取装置に前記読取動作を実行させる指示の情報である読取指示と、前記操作情報が表示された前記Webページの提供元を示す前記サービス識別情報とを受信する第一受信手段と、前記第一受信手段によって受信された前記サービス識別情報に対応付けられた前記設定情報を、前記第一記憶手段から取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された前記設定情報を前記操作装置に取得させる第一制御手段と、前記第一制御手段により、前記操作装置に取得させた前記設定情報に基づいて決定された前記設定情報を受信する第二受信手段と、前記第二受信手段によって受信された前記設定情報を前記画像読取装置に送信する送信手段と、前記送信手段によって送信された前記設定情報に基づいて、前記画像読取装置により読み取られた画像データを受信する第三受信手段と、前記第三受信手段により受信された前記画像データを前記サービス提供装置に取得可能にさせる設定手段とを備えている。この場合、情報処理装置は、サービス提供装置が要求する仕様に対応する読取設定を自動的に取得して、サービス提供装置が要求する仕様の画像データをサービス提供装置に取得可能にすることができる。
前記情報処理装置において、複数の画像読取装置が、ネットワークを介して前記情報処理装置に接続可能であり、前記第一記憶手段は、前記操作装置を操作するユーザを識別するユーザ識別情報と、前記複数の画像読取装置を識別する複数の装置識別情報とを対応付けて記憶し、さらに、前記装置識別情報と、前記複数の画像読取装置の夫々が前記読取動作を実行可能な前記設定情報とを対応付けて記憶し、前記第一受信手段は、前記ユーザ識別情報と、前記サービス識別情報と、前記読取指示とを受信し、前記情報処理装置は、さらに、前記第一記憶手段に記憶された複数の装置識別情報の中から、前記第一受信手段によって受信された前記ユーザ識別情報に対応付けられた前記複数の装置識別情報を特定する第一特定手段と、前記第一記憶手段を参照し、前記第一特定手段によって特定された前記複数の装置識別情報の中から、前記取得手段によって取得された前記設定情報による前記読取動作を実行可能な前記画像読取装置の前記装置識別情報を特定する第二特定手段と、前記第二特定手段によって特定された前記装置識別情報を前記操作装置に取得させる第二制御手段と、前記第二制御手段により前記操作装置に取得させた前記装置識別情報に基づいて決定された前記装置識別情報を受信する第四受信手段とを備え、前記送信手段は、前記第二受信手段によって受信された前記設定情報を、前記第四受信手段によって受信された前記装置識別情報に基づく前記画像読取装置に送信してもよい。この場合、操作装置を使用するユーザは、設定情報による読取動作を実行可能な画像読取装置を容易に認識することができる。よって、ユーザは、設定情報による読取動作を実行可能な画像読取装置を、読取動作を実行させる画像読取装置として容易に決定することができる。
前記情報処理装置において、複数の画像読取装置が、ネットワークを介して前記情報処理装置に接続可能であり、前記第一記憶手段は、前記操作装置を操作するユーザを識別するユーザ識別情報と、前記複数の画像読取装置を識別する複数の装置識別情報とを対応付けて記憶し、前記第一受信手段は、前記ユーザ識別情報と、前記サービス識別情報と、前記読取指示とを受信し、前記情報処理装置は、さらに、前記第一記憶手段に記憶された複数の装置識別情報の中から、前記第一受信手段によって受信された前記ユーザ識別情報に対応付けられた前記複数の装置識別情報を特定する第一特定手段と、前記第一特定手段によって特定された前記装置識別情報の中から、前記ネットワークに接続されている前記画像読取装置の前記装置識別情報を特定する第三特定手段と、前記第三特定手段によって特定された前記装置識別情報を前記操作装置に取得させる第三制御手段と、前記第三制御手段により前記操作装置に取得させた前記装置識別情報に基づいて決定された前記装置識別情報を受信する第五受信手段とを備え、前記送信手段は、前記第二受信手段によって受信された前記設定情報を、前記第五受信手段によって受信された前記装置識別情報に基づく前記画像読取装置に送信してもよい。この場合、操作装置を使用するユーザは、ネットワークに接続されている画像読取装置を容易に認識することができる。よって、ユーザは、ネットワークに接続されている画像読取装置を、読取動作を実行させる画像読取装置として容易に決定することができる。
前記情報処理装置において、複数の画像読取装置が、ネットワークを介して前記情報処理装置に接続可能であり、前記第一記憶手段は、前記操作装置を操作するユーザを識別するユーザ識別情報と、前記複数の画像読取装置を識別する複数の装置識別情報とを対応付けて記憶し、さらに、前記装置識別情報と、前記複数の画像読取装置の夫々が前記読取動作を実行可能な前記読取設定とを対応付けて記憶し、前記第一受信手段は、前記ユーザ識別情報と、前記サービス識別情報と、前記読取指示とを受信し、前記情報処理装置は、さらに、前記第一記憶手段に記憶された複数の装置識別情報の中から、前記第一受信手段によって受信された前記ユーザ識別情報に対応付けられた前記複数の装置識別情報を特定する第一特定手段と、前記第一特定手段によって特定された前記装置識別情報の中から、前記ネットワークに接続されている前記画像読取装置の前記装置識別情報を特定する第四特定手段と、前記第一記憶手段を参照し、前記第四特定手段によって特定された前記装置識別情報の中から、前記取得手段によって取得された前記設定情報による前記読取動作を実行可能な前記画像読取装置の前記装置識別情報を特定する第五特定手段と、前記第五特定手段によって特定された前記装置識別情報の中から、読取対象物が配置されている前記画像読取装置の前記装置識別情報を特定する第六特定手段と、前記第六特定手段によって特定された前記装置識別情報を前記操作装置に取得させる第四制御手段と、前記第四制御手段により前記操作装置に取得させた前記装置識別情報に基づいて決定された前記装置識別情報を受信する第六受信手段とを備え、前記送信手段は、前記第二受信手段によって受信された前記設定情報を、前記第六受信手段によって受信された前記装置識別情報に基づく前記画像読取装置に送信してもよい。この場合、ユーザは、ネットワークに接続されており、且つ、取得手段によって取得された設定情報による読取動作を実行可能であり、且つ、読取対象物が配置されている画像読取装置を容易に認識することができる。
前記情報処理装置において、複数の画像読取装置が、ネットワークを介して前記情報処理装置に接続可能であり、前記第一記憶手段は、前記操作装置を操作するユーザを識別するユーザ識別情報と、前記複数の画像読取装置を識別する複数の装置識別情報とを対応付けて記憶し、前記第一受信手段は、前記ユーザ識別情報と、前記サービス識別情報と、前記読取指示とを受信し、前記情報処理装置は、さらに、前記第一記憶手段に記憶された複数の装置識別情報の中から、前記第一受信手段によって受信された前記ユーザ識別情報に対応付けられた前記複数の装置識別情報を特定する第一特定手段と、前記第一特定手段によって特定された前記装置識別情報の中から、読取対象物が配置されている前記画像読取装置の前記装置識別情報を特定する第七特定手段と、前記第七特定手段によって特定された前記複数の装置識別情報を前記操作装置に取得させる第五制御手段と、前記第五制御手段により前記操作装置に取得させた前記装置識別情報に基づいて決定された前記装置識別情報を受信する第七受信手段とを備え、前記送信手段は、前記第二受信手段によって受信された前記設定情報を、前記第七受信手段によって受信された前記装置識別情報に基づく前記画像読取装置に送信してもよい。この場合、操作装置を使用するユーザは、読取対象物が配置されている画像読取装置を容易に認識することができる。よって、ユーザは、読取対象物が配置されている画像読取装置を、読取動作を実行させる画像読取装置として容易に決定することができる。
前記情報処理装置において、前記第一記憶手段は、前記設定情報として、前記画像読取装置がカラー画像として読み取る画像の枚数制限であるカラー制限と、前記画像読取装置が白黒画像として読み取る画像の枚数制限である白黒制限との少なくとも一方を含み、前記取得手段は、前記第一受信手段によって受信された前記サービス識別情報に対応付けられた前記設定情報であって、前記カラー制限と前記白黒制限との少なくとも一方を含んだ前記設定情報を、第一記憶手段から取得し、前記第三受信手段によって受信される前記画像データは、前記カラー制限と前記白黒制限との少なくとも一方の枚数制限が行われた画像データであってもよい。この場合、情報処理装置は、カラー制限と白黒制限との少なくとも一方の枚数制限が行われた画像データを、サービス提供装置に取得可能にすることができる。よって、サービス提供装置は、枚数制限が行われた画像データを取得することができる。
前記情報処理装置において、前記第一記憶手段は、前記読取設定として、前記画像データのデータ量を低減する設定である低減設定を含み、前記サービス提供装置が備える第二記憶手段の記憶領域の残量を取得する残量取得手段と、前記取得手段によって取得された前記設定情報に基づいて、前記画像読取装置において取得される前記画像データの前記データ量を決定する決定手段と、前記決定手段によって決定された前記データ量が前記残量取得手段によって取得された前記残量より大きい場合に、前記取得手段によって取得された前記設定情報を前記低減設定の前記設定情報に変更する変更手段とを備え、前記第一制御手段は、前記変更手段によって変更された前記低減設定の前記設定情報を前記操作装置に取得させてもよい。この場合、画像データのデータ量が第二記憶手段の記憶領域の残量より大きい場合に、設定情報が低減設定の設定情報に変更される。よって、より確実に画像データを第二記憶手段に記憶可能な状態にすることができる。
本明細書に例示する第2の態様に係るネットワークシステムは、画像データを取得可能な画像読取装置が、ネットワークを介して情報処理装置に接続可能なネットワークシステムであって、前記情報処理装置は、Webページで利用可能なサービスを提供するサービス提供装置を識別するサービス識別情報と、前記サービス提供装置が要求する仕様における前記画像読取装置の読取設定を示す設定情報とを対応付けて記憶する第一記憶手段と、前記サービス提供装置によって提供される前記Webページに表示される操作情報であって、前記画像読取装置に読取動作を実行させることを示す前記操作情報が操作装置によって操作されたことに応じて、前記画像読取装置に前記読取動作を実行させる指示の情報である読取指示と、前記操作情報が表示された前記Webページの提供元を示す前記サービス識別情報とを受信する第一受信手段と、前記第一受信手段によって受信された前記サービス識別情報に対応付けられた前記設定情報を、前記第一記憶手段から取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された前記設定情報を前記操作装置に取得させる制御手段と、前記制御手段により、前記操作装置に取得させた前記設定情報に基づいて決定された前記設定情報を受信する第二受信手段と、前記第二受信手段によって受信された前記設定情報を前記画像読取装置に送信する送信手段と、前記送信手段によって送信された前記設定情報に基づいて、前記画像読取装置により読み取られた前記画像データを受信する第三受信手段と、前記第三受信手段により受信された前記画像データを前記サービス提供装置に取得可能にさせる画像設定手段とを備え、前記画像読取装置は、前記送信手段によって送信された前記設定情報を受信する情報受信手段と、前記情報受信手段によって受信された前記設定情報に基づいて画像データを取得する画像取得手段と、前記画像取得手段によって取得された前記画像データを前記情報処理装置に送信する画像送信手段とを備える。この場合、情報処理装置は、サービス提供装置が要求する仕様に対応する読取設定を自動的に取得して、サービス提供装置が要求する仕様の画像データをサービス提供装置に取得可能にすることができる。
ネットワークシステム1の概要構成図である。
ネットワークシステム1の処理動作を説明する説明図である。
Webページ91を示す図である。
統括サーバ2の電気的構成を示す図である。
スキャナ装置7の電気的構成を示す図である。
スキャナデータテーブル82のデータ構成図である。
スキャナ機能データテーブル83のデータ構成図である。
サービス管理データテーブル84のデータ構成図である。
統括サーバ2のメイン処理のフローチャートである。
統括サーバ2のメイン処理のフローチャートである。
スキャナ装置7のメイン処理のフローチャートである。
[1.ネットワークシステム1の構成の概要]
以下、図面に沿って、本明細書に例示する実施形態について説明する。図1を参照して、本実施形態のネットワークシステム1の構成を説明する。図1に示すように、ネットワークシステム1は、統括サーバ2、操作装置3、スキャナ装置71,72,73,74、ネットワークサービス4,5を含む。スキャナ装置71、72,73,74は、画像を読取可能な読取装置であれば良い。例えば、スキャナ機能を備えた印刷装置であっても良い。図1に示す例では、スキャナ装置72に読取対象物である原稿89が配置されている。なお、統括サーバ2は本明細書に例示する情報処理装置の一例である。また、スキャナ装置71、72,73,74は本明細書に例示する画像読取装置の一例である。ネットワーク6には、スキャナ装置71,72,73,74以外のスキャナ装置も接続されている。以下の説明では、スキャナ装置71,72,73,74、及び図示外のスキャナ装置を総称する場合、又は、いずれかを特定しない場合、スキャナ装置7という場合がある。
ネットワークサービス4は、外部サーバ40を含む。また、ネットワークサービス5は、外部サーバ50を含む。外部サーバ40は、スキャナ装置7の製造元とは異なる会社のネットワークサービス4を提供する。また、外部サーバ50は、スキャナ装置7の製造元とは異なる会社であり、且つ、外部サーバ40の会社とも異なる会社のネットワークサービス5を提供する。言い換えれば、外部サーバ40及び外部サーバ50は、ネットワーク6を介してサービスを提供する会社により管理されるサーバ装置である。外部サーバ40及び外部サーバ50は、例えば、サービスを提供するために使用されるWebサーバである。また、ネットワーク6には、外部サーバ40,50以外の図示外の外部サーバも接続されている。以下の説明では、外部サーバ40,50、及び図示外の外部サーバを総称する場合、又は、いずれかを特定しない場合、外部サーバ10という場合がある。
ネットワークサービス4は、ストレージサーバ41及びストレージサーバ42を含む。また、ネットワークサービス5は、ストレージサーバ51及びストレージサーバ52を含む。各ネットワークサービスに少なくとも1台ストレージサーバがあれば良い。また、ストレージサーバの代わりに、外部サーバ40又は外部サーバ50が、ネットワークサービスで利用するデータの記憶領域を備えても良い。この場合、ストレージサーバは不要となる。外部サーバ40、外部サーバ50、及びストレージサーバ41,42,51,52は、Webページで利用可能なサービスを提供する。外部サーバ40、外部サーバ50、ストレージサーバ41、ストレージサーバ42、ストレージサーバ51、及びストレージサーバ52は、夫々、本明細書に例示するサービス提供装置の一例である。
操作装置3は、ネットワークサービス4及びネットワークサービス5により提供されるサービスを利用する。具体的には、操作装置3は、外部サーバ40又は外部サーバ50から、Webページを取得し、ネットワークサービス4及びネットワークサービス5を利用する。そして、操作装置3は、ストレージサーバ41,42,51,52に記憶されるデータを利用する。
操作装置3は、一般的なパーソナルコンピュータであっても良い。また、操作装置3は、スマートフォン等に代表される携帯可能な端末装置であっても良い。操作装置3は、情報処理が可能な装置であれば良い。なお、図1の統括サーバ2、スキャナ装置7、操作装置3、外部サーバ40及び外部サーバ50は、互いにネットワーク6を介して通信可能である。また、スキャナ装置7は、パーソナルコンピュータ等の図示外の中継装置を介してネットワーク6に接続されてもよい。
[2.ネットワークシステム1の動作の概要]
図2を参照して、ネットワークシステム1の動作を説明する。以下の説明では、ネットワークサービス5は、ドキュメントサービスを提供するとする。また、操作装置3のユーザは、ドキュメントサービスにドキュメントを投稿するとする。本実施形態におけるドキュメントは、原稿89である。ドキュメントサービスは、ユーザから投稿されたドキュメントを、ネットワークサービス5を用いて利用可能にするサービスである。
まず、図2の矢印11に示すように、まず、操作装置3は、外部サーバ50へアクセスする。このとき、外部サーバ50にWebページの送信を要求する。そして、矢印12に示すように、操作装置3は、外部サーバ50から図3に示すWebページ91を取得する。取得されたWebページ91は、操作装置3により制御される表示部36に表示される。なお、ネットワークサービス5を利用するために、ログイン処理が実行される必要がある。
ユーザは、スキャナ装置7に原稿89を読み取らせてドキュメントの画像データを投稿する場合と、操作装置3のHDDに記憶されている画像ファイルを投稿する場合とを選択することができる。画像ファイルを投稿する場合、ユーザは操作装置3を用いてWebページ91を操作し、画像ファイルを選択した後、投稿ボタン918を操作する。投稿ボタン918が操作されると、選択された画像ファイルが外部サーバ50に送信される。外部サーバ50は画像ファイルに基づくドキュメントを、ネットワークサービス5を用いて利用可能にする。
スキャナ装置7に原稿89を読み取らせてドキュメントの画像データを投稿する場合、ユーザは、操作装置3を用いて、操作装置3に表示されたスキャン実行ボタンを操作する。ユーザは、例えば、図3に示すWebページ91のスキャン実行ボタン913を操作する。スキャン実行ボタン913は本明細書に例示する操作情報の一例である。
本実施形態では、スキャン実行ボタンが操作されると、図2の矢印13に示すように、スキャン実行ボタンが操作されたことを示す情報、及びユーザID等が、外部サーバ50に送信される。ユーザIDは、操作装置3を操作するユーザを識別する情報である。外部サーバ50は、受信したユーザIDに対応するアクセストークンを特定する。アクセストークンは、ネットワークサービス4又はネットワークサービス5を利用しているユーザが、統括サーバ2を利用する権限があるか否かを示す情報である。アクセストークンは、操作装置3を操作するユーザを識別する情報でもある。
そして、矢印14に示すように、外部サーバ50から統括サーバ2に、読取指示、後述するサービス識別情報、アクセストークン、及び後述する残量等が送信される。すなわち、スキャン実行ボタンが操作装置3によって操作されたことに応じて、統括サーバ2は、読取指示を受信する。読取指示は、スキャン実行ボタンが操作されたことに応じて、操作装置3が利用可能なスキャナ装置7に読取動作を実行させる指示の情報である。なお、統括サーバ2へ向けて操作指示が送信される前に、統括サーバ2へアクセスするためのログイン処理が、操作装置3により実行されても良い。
操作指示を受信した統括サーバ2は、外部サーバ50のサービスに応じた設定情報、及び、操作装置3のユーザが所有するスキャナ装置7のスキャナ情報が表示されたWebページを作成する。設定情報は、外部サーバ10が要求する仕様に対応する読取設定の情報である。読取設定は、スキャナ装置7に読取動作を実行させる場合の設定である。スキャナ情報は、スキャナ装置7を識別するための情報である。なお、スキャナ情報は本明細書に例示する装置識別情報の一例である。
図2の矢印15に示すように、作成されたWebページは操作装置3に送信され、表示部36に表示される。操作装置3は、ユーザの操作に応じて、読取動作を実行させるスキャナ装置7のスキャナ情報と、設定情報とを決定する。操作装置3は、ユーザの操作に応じて、Webページのスキャン実行ボタンを操作する。スキャン実行ボタンが操作されると、矢印16に示すように、決定されたスキャナ情報と設定情報とが、統括サーバ2に送信される。
矢印17に示すように、統括サーバ2は、決定されたスキャナ情報のスキャナ装置7に、決定された設定情報を送信する。スキャナ装置7は、決定された設定情報による読取設定で原稿89の読取動作を行い、画像データを作成する。矢印18に示すように、スキャナ装置7は、画像データを統括サーバ2にアップロードする。矢印19に示すように、外部サーバ50は、画像データを統括サーバ2からダウンロードする。これによって、スキャナ装置7で読み取られた原稿89の画像データが、外部サーバ50に取得される。すなわち、画像データは、ネットワークサービス5を用いて利用可能になる。
なお、ネットワークサービス5にストレージサーバが備えられている場合、外部サーバ50は、統括サーバ2からダウンロードした画像データを、ストレージサーバ51又はストレージサーバ52へ送信しても良い。また、ストレージサーバ52が、統括サーバ2から画像データをダウンロードしても良い。ダウンロードされる画像データは、ネットワークサービス5にログインしているユーザIDを用いてアクセス可能な所定の記憶領域へ記憶される。
図示しないが、操作装置3は、ネットワークサービス5を用いて利用可能になった画像データを、例えば、操作装置3のWebブラウザを介して、外部サーバ50へ要求する。画像データの要求を受信すると、外部サーバ50は、Webページを送信する。送信されるWebページは、操作装置3に、外部サーバ50又はストレージサーバ51又はストレージサーバ52に記憶された画像データへアクセスさせる。そして、要求元の操作装置3は、要求した画像データを記憶する外部サーバ50又はストレージサーバ51又はストレージサーバ52から、画像データをダウンロードする。
[3.統括サーバ2の電気的構成]
図4を参照して、本実施形態の統括サーバ2の電気的構成について説明する。統括サーバ2は、CPU21、HDD22、RAM23、及び通信部24を備えている。HDD22、RAM23、及び通信部24は、夫々CPU21に電気的に接続されている。CPU21は、統括サーバ2を制御するコンピュータとして機能する。
HDD22は、プログラム記憶領域221、スキャナデータテーブル記憶領域222、スキャナ機能データテーブル記憶領域223、サービス管理データテーブル記憶領域224、スキャンデータ記憶領域225、セッション情報記憶領域226、及びWebページ記憶領域227を含む。
プログラム記憶領域221は、図9及び図10に示す統括サーバ2のメイン処理のプログラム等を記憶する。なお、プログラムは、例えば、ネットワーク6上の所定のサーバからダウンロードされるようにしてもよい。また、CD−ROM等の記録媒体に記録されてドライブを介して読み込まれるようにしても良い。
スキャナデータテーブル記憶領域222は、図6に示す後述するスキャナデータテーブル82を記憶する。スキャナ機能データテーブル記憶領域223は、図7に示す後述するスキャナ機能データテーブル83を記憶する。サービス管理データテーブル記憶領域224は、図8に示す後述するサービス管理データテーブル84を記憶する。スキャンデータ記憶領域225は、スキャナ装置7によって読み取られた画像データを記憶する。
セッション情報記憶領域226は、セッション情報を記憶する。具体的には、セッション情報は、統括サーバ2とスキャナ装置7とのセッションに関する情報である。セッション情報は、スキャナ装置7以外のネットワーク6に接続可能な装置と統括サーバ2とのセッションに関する情報であっても良い。統括サーバ2が、スキャナ装置7に関するセッション情報を記憶することで、統括サーバ2はスキャナ装置7へ読取指示を送信することができる。また、セッション情報が記憶されることで、統括サーバ2とスキャナ装置7との間で情報の送受信が可能になる。
RAM23は、統括サーバ2が一時的に利用する情報を一時記憶する。通信部24は、図1のネットワーク6に接続される。CPU21は、通信部24とネットワーク6とを介して、操作装置3、ネットワークサービス4、ネットワークサービス5、及びスキャナ装置7と通信を行う。
[4.スキャナ装置7の電気的構成]
図5を参照して、スキャナ装置7の電気的構成について説明する。スキャナ装置7は、CPU75、HDD76、RAM77、通信部78、読取ユニット79、及び検出部80を備えている。HDD76、RAM77、通信部78、読取ユニット79、及び検出部80は、夫々CPU75に電気的に接続される。CPU75は、スキャナ装置7を制御するコンピュータとして機能する。
HDD76は、プログラム記憶領域761、スキャンデータ記憶領域762、及びセッション情報記憶領域763を含む。プログラム記憶領域761は、図11に示すスキャナ装置7のメイン処理のプログラム等を記憶する。なお、プログラムは、例えば、ネットワーク6上の所定のサーバからダウンロードされるようにしてもよい。また、CD−ROM等の記録媒体に記録されてドライブを介して読み込まれるようにしても良い。スキャンデータ記憶領域762は、読取ユニット79により読み取られた画像データを記憶する。
セッション情報記憶領域763は、セッション情報を記憶する。本実施形態では、スキャナ装置71又は統括サーバ2が定期的にセッションの確認を行うことで、セッション情報が、セッション情報記憶領域763に記憶される。スキャナ装置7がセッション情報を記憶することで、スキャナ装置7は、統括サーバ2から送信された種々の情報を受信することができる。
RAM77は、スキャナ装置7が一時的に利用する情報を一時記憶する。通信部78は、図1のネットワーク6に接続されている。CPU75は、通信部78とネットワーク6とを介して、統括サーバ2と通信を行う。
読取ユニット79は、スキャナ装置7にセットされた原稿89を読み取るための構成である。具体的には、読取ユニット79は、搬送ローラ、画像読取センサ等を備えている。画像読取センサは、CIS(Contact Image Sensor)又はCCD(Carge Coupled Dvices)等の撮像素子である。画像データを読み取る機能を備えた読取ユニット79が駆動されることで、原稿89から画像データが取得される。検出部80は、スキャナ装置7に配置される原稿89の有無と、配置された原稿89の枚数とを検出する。検出部80は、例えば、図示外のADF(Auto document feeder)に配置された原稿89の有無と枚数とを検出してもよい。また、検出部80は、画像読取ユニットの上側に設けられた、原稿が配置される読取面を覆う蓋(例えば、開閉可能なADFのユニット等)が開閉されたされたことを検出し、原稿89の有無を検出してもよい。
図6を参照して、スキャナデータテーブル82について説明する。スキャナデータテーブル82には、スキャナ情報、アクセストークン、機種、ステータス、原稿配置、及び原稿枚数が少なくとも対応付けられている。具体的には、スキャナ情報、アクセストークン、機種、ステータス、原稿配置、及び原稿枚数の順に、「P001」、「XXXX」、「M001」、「オンライン」、「配置なし」、及び「0枚」が対応付けられている。その他、図6に示すように対応付けられている。
前述したように、スキャナ情報は、スキャナ装置7を識別するための情報である。本実施形態では、スキャナ装置71のスキャナ情報は「P001」であるとする。スキャナ装置72のスキャナ情報は「P002」であるとする。スキャナ装置73のスキャナ情報は「P003」であるとする。スキャナ装置74のスキャナ情報は、「P004」であるとする。また、図示外のスキャナ装置のスキャナ情報は、「P005」であるとする。スキャナ情報「P001」、「P002」、「P003」、及び「P004」は、アクセストークン「XXXX」に対応付けられている。すなわち、スキャナ装置71,72,73,74は、操作装置3のユーザが所有するスキャナ装置7である。
機種は、スキャナ装置7の機種を示す情報である。本実施形態では、スキャナ情報「P001」、「P002」、「P003」、「P005」に対応付けられた機種は「M001」である。スキャナ情報「P004」に対応付けられた機種は「M002」である。ステータスは、スキャナ装置7がネットワーク6を介して統括サーバ2に接続されているか否かを示す情報である。スキャナ装置7がネットワーク6を介して統括サーバ2に接続されている場合「オンライン」に設定され、接続されていない場合「オフライン」に設定される。原稿配置は、スキャナ装置7に原稿89が配置されているか否かを示す情報である。原稿枚数は、スキャナ装置7に配置されている原稿89の枚数の情報である。
図7を参照して、スキャナ機能データテーブル83について説明する。スキャナ機能データテーブル83には、スキャナ装置7の機種に応じた機能が登録されている。スキャナ機能データテーブル83には、最大解像度、両面読取、読取速度、色、及びサイズが少なくとも対応付けられている。具体的には、機種、最大解像度、両面読取、読取速度、色、サイズの順に、「M001」、「600dpi」、「非対応」、「24枚/分」、「カラー、白黒」、「A3、A4、B5、名刺サイズ」が対応付けられている。同様に、「M002」、「200dpi」、「対応」、「12枚/分」、「白黒」、「A3、A3、B5」が対応付けられている。
最大解像度は、スキャナ装置7が画像データを作成する際の最大の解像度である。両面読取は、両面読取に対応しているか、非対応であるかを示す情報である。読取速度は、スキャナ装置7が原稿89を読み取る場合の読取速度の情報である。色は、スキャナ装置7が画像データを作成する場合の色である。色が「カラー」であれば、スキャナ装置7はカラー画像の画像データを作成できる。色が「白黒」であれば、スキャナ装置7は白黒画像の画像データを作成できる。サイズは、スキャナ装置7が作成可能な画像のサイズである。
図8を参照して、サービス管理データテーブル84について説明する。サービス管理データテーブル84には、サービス識別情報、URL(Uniform Resource Locator)、カテゴリ、及び設定情報が対応付けられている。設定情報は、解像度、色、サイズ、低減設定、及び連携サービスを含む。具体的には、「S001」、「http://aa」、「ドキュメント」、「300dpi以上、最大解像度」、「1枚目:カラー、2枚目以降:白黒」、「1枚目:A4、2枚目以降:2枚見開き(A3)」、「解像度を200dpiに下げる」、及び「無し」が対応付けられている。その他、図8に示すように対応付けられている。
サービス識別情報は、外部サーバ10が提供するサービスを識別する情報である。本実施形態では、外部サーバ50が提供するドキュメントサービスのサービス識別情報は「S001」であるとする。また、外部サーバ40が提供する名刺管理サービスのサービス識別情報は「S002」であるとする。また、他の外部サーバが提供するサービスのサービス識別情報が「S003」、「S004」等であるとする。なお、外部サーバ10は、スキャン実行ボタンが表示されたWebページを操作装置3に提供する、例えば、外部サーバ50は、図3に示すスキャン実行ボタン913が表示されたWebページ91を操作装置3に提供する。スキャン実行ボタン913が操作されると、サービス識別情報が外部サーバ50から統括サーバ2に送信され、統括サーバ2に受信される(図2の矢印14参照)。このため、サービス識別情報は、スキャン実行ボタン913が表示されたWebページの提供元を示す情報でもある。
URLは、外部サーバ40,50等のネットワーク上の所在を示す情報である。URLの代わりにIPアドレスが登録されても良い。カテゴリは、外部サーバ40,50等が提供するサービスの種類を表す情報である。なお、「レシート」は、レシートの情報を読み取って、例えば、家計簿等に反映させるサービスである。また、「記事」は、記事投稿サービスである。
サービス管理データテーブル84に登録されている設定情報は、外部サーバ10が要求する仕様に対応する読取設定の情報である。読取設定は、サービス識別情報に対応する外部サーバ10が要求する仕様に設定されている。解像度は、スキャナ装置7が画像データを作成する場合の解像度である。例えば、解像度「300dpi以上、最大解像度」は、画像データを300dpi以上、且つ、スキャナ装置7が読取可能な最大解像度で作成することを示す。色は、スキャナ装置7が画像データを作成する場合の色の設定を示す。例えば、色「1枚目:カラー、2枚目以降:白黒」は、1枚目はカラー画像の画像データを作成し、2枚目以降は白黒画像の画像データを作成することを示す。サイズは、スキャナ装置7が画像データを作成する場合のサイズを示す。例えば、サイズ「1枚目:A4、2枚目以降:2枚見開き(A3)」は、1枚目はA4サイズの画像の画像データを作成し、2枚目以降は、2枚見開きでA3サイズの画像データを作成することを示す。なお、A4サイズが2枚見開きに配置されると、A3サイズになる。
低減設定は、画像データのデータ量を低減する設定である。外部サーバ10が画像データを記憶する場合に記憶領域の残量が不足する場合、設定情報が低減設定に変更される(図9のS25)。言い換えると、低減設定は、外部サーバ10が画像データを記憶する記憶領域の残量が不足する場合におけるスキャナ装置7の動作の設定である。例えば、「解像度を200dpiに下げる」は、スキャナ装置7が画像データを作成する場合の解像度を200dpiに設定することを示す。
連携サービスは、外部サーバ10が、他のサービス(図示外)と連携して種々の処理を行った後のデータを要求していることを示す。例えば、連携サービス「名刺用OCRサービス」の場合、スキャナ装置7によって読み取られた画像データが、統括サーバ2から名刺用OCRサービスを提供する図示外のサーバに送信される。サーバでは、OCR(Optical Character Reader)によって、画像データからテキストデータが抽出される。抽出されたテキストデータはサーバから統括サーバ2に送信される。統括サーバ2は、テキストデータを、名刺管理サービスを提供する外部サーバ40に送信する。図9及び図10に示す統括サーバ2のメイン処理には示していないが、スキャナ装置7は、上記のように連携サービスを用いて画像データを加工し、外部サーバ10に取得させてもよい。
[5.統括サーバ2の動作]
図9及び図10を参照して統括サーバ2のメイン処理について説明する。統括サーバ2のメイン処理はCPU21が実行する。統括サーバ2のメイン処理は、電源がオンされたことによって実行され、電源がオフされると終了される。以下の説明において、各処理ステップは「S」と略記する。また、以下の説明では、ユーザが操作装置3を操作して、外部サーバ50にログインし、原稿89をドキュメントサービスに投稿する例を、具体例として説明する。
まず、読取指示、サービス識別情報、アクセストークン、及び残量が受信されたか否かが判断される(S11)。読取指示、サービス識別情報、アクセストークン、及び残量は、スキャン実行ボタンが操作装置3によって操作されたことに応じて、外部サーバ10から送信される(図2の矢印13及び矢印14)。読取指示は、例えば、統括サーバ2のスキャン指示API(Application Program Interface)がコールされることである。読取指示は、スキャナ装置7による画像データの読み取りが終了したことを統括サーバ2が通知する外部サーバ10のURLを含んでもよい。また、外部サーバ10のURLの代わりに、外部サーバ10のIPアドレスが読取指示に含まれてもよい。S11で取得される残量は、例えば、外部サーバ50のストレージサーバ51,52等、外部サーバ10が備える記憶装置の記憶領域の残量の情報である。
ここで、外部サーバ10から送信されるアクセストークンについて説明する。アクセストークンは、統括サーバ2のCPU21によって発行される。より詳細には、例えば、ユーザが操作装置3を操作して外部サーバ10にログインした場合、又は、スキャン実行ボタンが操作された場合、外部サーバ10は、統括サーバ2に、操作装置3のユーザが統括サーバ2を利用するための権限委譲の申請を行う。統括サーバ2のCPU21は、権限委譲の申請があった場合、操作装置3からのログイン処理を受け付ける。ユーザは、操作装置3を操作してユーザID等を入力してログインを実行する。操作装置3からのログインが実行されると、CPU21はアクセストークンを発行する。発行されたアクセストークンは、申請元の外部サーバ10に送信される。外部サーバ10は、送信されたアクセストークンとユーザIDとを対応付けて所定の記憶領域に記憶する。外部サーバ10は、操作装置3から送信されたユーザIDから、記憶したアクセストークンを特定し、統括サーバ2に送信する。S11では、上記のように外部サーバ10から送信されたアクセストークンが受信される。
また、CPU21は、アクセストークンを発行した場合、アクセストークンとユーザIDとを対応付けて図示外のアクセストークンデータベースに登録し、HDD22に記憶する。また、CPU21は、図6に示すスキャナデータテーブル82において、操作装置3のユーザが保有するスキャナ装置7のスキャナ情報に対応付けられたアクセストークンを発行したアクセストークンに更新する。なお、図6に示すスキャナデータテーブル82には、アクセストークンではなく、ユーザIDがスキャナ情報に対応付けられて登録されていてもよい。
読取指示、サービス識別情報、アクセストークン、及び残量が受信されていない場合(S11:NO)、スキャナ装置7からアクセスがあったか否かが判断される(S12)。スキャナ装置7は、後述する図11のS84において統括サーバ2にアクセスする。また、S84では、スキャナ装置7に原稿89が配置されている場合、統括サーバ2へのアクセスと共に、配置情報及び枚数情報が統括サーバ2に送信される。配置情報は、スキャナ装置7に原稿89が配置されていることを示す情報である。枚数情報は、スキャナ装置7に配置された原稿89の枚数の情報である。図9に示すように、スキャナ装置7からアクセスがなかったと判断された場合(S12:NO)、CPU21は処理をS11に戻す。
スキャナ装置7からアクセスがあった場合(S12:YES)、S13が実行される。S13では、S12でアクセスがあったスキャナ装置7と、統括サーバ2とのセッションが保持される。具体的には、セッション情報がセッション情報記憶領域226に記憶される。また、S13では、アクセスしたスキャナ装置7について、図6のスキャナデータテーブル82のステータスが「オンライン」に設定される。また、図11のS84において配置情報が送信された場合、図6のスキャナデータテーブル82の「原稿配置」が、「配置」に設定される。また、図11のS84において枚数情報が送信された場合、図6のスキャナデータテーブル82の「原稿枚数」に枚数情報が記憶される。なお、アクセスしたスキャナ装置7をCPU21が特定する場合、例えば、図11のS84においてスキャナ情報が統括サーバ2に送信され、CPU21が送信されたスキャナ情報に基づいて特定する。S13が実行された後、CPU21は処理をS11に戻す。
読取指示等が受信された場合(S11:YES)、読取指示を統括サーバ2へ送信した外部サーバ50が、登録されたネットワークサービスであるか否かが判断される(S14)。具体的に説明する。S14では、S11において取得されたサービス識別情報が、サービス管理データテーブル84に記憶されているか否かが判断される。記憶されている場合、登録されたネットワークサービスであると判断される。一方、記憶されていない場合、登録されたネットワークサービスでないと判断される。登録されたネットワークサービスではない場合(S14:NO)、読取指示を統括サーバ2へ送信した外部サーバ10へ、エラーコードが送信される(S15)。送信されたエラーコードを受信した外部サーバ10は、操作装置3にエラー画面のデータを送信する。操作装置3は、表示部36にエラー画面を表示する。
登録されたネットワークサービスである場合(S14:YES)、図6のスキャナデータテーブル82に記憶された複数のスキャナ情報の中から、S11で受信されたアクセストークンに対応付けられたスキャナ情報が特定される(S16)。すなわち、アクセストークンに基づいて、操作装置3を操作するユーザが保有するスキャナ装置7が特定される。具体例では、S11で受信されたアクセストークンは「XXXX」であるとする。この場合、図6のスキャナデータテーブル82において「XXXX」に対応付けられたスキャナ情報「P001」、「P002」、「P003」、及び「P004」が特定される。すなわち、操作装置3を操作するユーザが保有するスキャナ装置7は、図1のスキャナ装置71〜74であることが特定される。特定されたスキャナ情報は、RAM23に記憶される。なお、例えば、スキャナデータテーブル82にアクセストークンではなく、ユーザIDが登録されている場合、CPU21は、前述のアクセストークンデータベースを参照し、S11で受信されたアクセストークンに対応付けられたユーザIDを特定する。そして、スキャナデータテーブル82において、特定したユーザIDに対応付けられたスキャナ情報を特定する。
次いで、S16において特定されたスキャナ情報の中から、ネットワーク6に接続されているスキャナ装置7のスキャナ情報が特定される(S17)。図6のスキャナデータテーブル82においては、S16で特定されスキャナ情報のうち、「P001」、「P002」、及び「P004」の「ステータス」は、「オンライン」である。このため、具体例の場合、S17では、スキャナ情報「P001」、「P002」、及び「P004」が特定される。特定されたスキャナ情報は、RAM23に記憶される。
次いで、S11で受信されたサービス識別情報に対応付けられた設定情報が、図8のサービス管理データテーブル84から取得される(S18)。外部サーバ50が提供するドキュメントサービスのサービス識別情報は「S001」である。このため、具体例では、S11で受信されたサービス識別情報は、「S001」である。よって、図8のサービス管理データテーブル84において「S001」に対応付けられた設定情報が取得される。取得される設定情報は、解像度「300dpi以上、最大解像度」、色「1枚目:カラー、2枚目以降:白黒」、及びサイズ「1枚目:A4、2枚目以降:2枚見開き(A3)」である。なお、低減設定は、後述するS25で取得されるため、S18では取得されない。また、連携サービス「無し」であるため、連携サービスの読取設定は取得されない。取得された設定情報はRAM23に記憶される。
次いで、S17で特定されたスキャナ情報の中から、S18で取得された設定情報による読取動作を実行可能なスキャナ装置7のスキャナ情報が特定される(S19)。具体例の場合、S17で特定されたスキャナ情報は、「P001」、「P002」、及び「P004」である。CPU21は、図6のスキャナデータテーブル82を参照し、スキャナ情報「P001」、「P002」の機種「M001」と、スキャナ情報「P004」の機種「M002」を特定する。CPU21は、図7のスキャナ機能データテーブル83を参照し、特定した機種「M001」と「M002」の機能を特定する。機種「M001」の最大解像度、色、及びサイズは、それぞれ、「600dpi」、「カラー、白黒」、及び「A3、A4、B5、名刺サイズ」である。また、機種「M002」の最大解像度、色、及びサイズは、「200dpi」、「白黒」、及び「A3、A4、B5」である。S17で取得された設定情報は、解像度「300dpi以上、最大解像度」、色「1枚目:カラー、2枚目以降:白黒」、及びサイズ「1枚目:A4、2枚目以降:2枚見開き(A3)」である。このため、S17で取得された設定情報を実行可能なスキャナ装置7は、機種「M001」である。よって、機種「M001」であるスキャナ情報「P001」及び「P002」が特定される。特定されたスキャナ情報はRAM23に記憶される。
次いで、図6のスキャナデータテーブル82が参照され、S19で特定されたスキャナ情報の中から、原稿89が配置されているスキャナ装置7のスキャナ情報が特定される(S20)。具体例では、スキャナデータテーブル82の「原稿配置」が「配置」であるスキャナ情報「P002」が特定される。次いで、S20の結果、原稿89が配置されているスキャナ装置7のスキャナ情報が特定されたか否かが判断される(S21)。原稿89が配置されているスキャナ装置7のスキャナ情報が特定されなかった場合(S21:NO)、図10のS26〜S29が実行される。CPU21は、S26〜S29で、特定されたスキャナ情報及びS18で取得された設定情報を操作装置3に取得させる。
S26〜S29の処理について説明する。まず、S18で取得された設定情報等を含むWebページが作成され、Webページ記憶領域227に記憶される(S26)。作成されるWebページの例については後述する。次いで、Webページが記憶されたWebページ記憶領域227を示すURLが、操作装置3に送信される(S27)。
次いで、S27で送信されたURLに対するWebページの要求が受信されたか否かが判断される(S28)。Webページの要求は、操作装置3から送信される。Webページの要求が受信されていない場合(S28:NO)、CPU21はS28を繰り返す。Webページの要求が受信された場合(S28:YES)、S26で作成されたWebページが操作装置3へ送信される(S29、図2の矢印15)。送信されたWebページは、操作装置3の表示部36に表示される。
S26で作成されるWebページの一例について説明する。S26で作成されるWebページは、S16〜S25における処理結果によって異なる。具体例において、仮に、図6のスキャナデータテーブル82のスキャナ情報「P002」の原稿配置が「配置なし」であり、原稿枚数が「0枚」であるとする。この場合、S20において、原稿89が配置されているスキャナ装置7のスキャナ情報が特定されない。このため、原稿89が配置されているスキャナ装置7のスキャナ情報が特定されなかったと判断され(S21:NO)、S26が実行される。
S26では、例えば、図示外の第一Webページが作成される。第一Webページは、スキャナ表示領域と読取設定表示領域とを備えている。スキャナ表示領域には、S16において特定されたスキャナ情報「P001」、「P002」、「P003」、及び「P004」を示すアイコンが表示される。以下、スキャナ情報を示すアイコンをスキャナ装置アイコンという。S17において、ネットワーク6に接続されているスキャナ装置7のスキャナ情報「P001」、「P002」、及び「P004」が特定されている。このため、スキャナ情報「P003」のスキャナ装置7は、ネットワーク6に接続されていない。このため、スキャナ表示領域において、スキャナ情報「P003」のスキャナ装置アイコンの周囲に操作不能表示が表示される。操作不能表示は、例えば、黒色又はグレイに塗りつぶされた領域である。操作装置3のユーザは、操作不能表示内のスキャナ情報は選択できない。
また、S19では、S18で取得された設定情報に基づく読取動作を実行可能なスキャナ装置7のスキャナ情報「P001」及び「P002」が特定されている。このため、スキャナ情報「P004」のスキャナ情報は、S17で取得された取得された設定情報に基づく読取動作を実行可能なスキャナ装置7のスキャナ情報ではない。よって、スキャナ情報「P004」のスキャナ装置アイコンの周囲には、操作不能表示が表示される。
また、スキャナ情報「P001」及び「P002」は、ユーザに指示に応じて操作装置3が選択可能な状態になっている。操作装置3は、ユーザの操作に応じて、スキャナ情報「P001」又はスキャナ情報「P002」のスキャナ装置アイコンを選択することができる。
また、読取設定表示領域に表示される情報は、S18で取得された設定情報に基づいて作成される。S18では、解像度「300dpi以上、最大解像度」が取得されている。図7のスキャナ機能データテーブル83において、スキャナ情報「P001」の機種「M001」の最大解像度は「600dpi」である。故に、例えば、読取設定表示領域には、解像度が「600dpi」に設定されて表示される。なお、操作装置3は、ユーザの操作に応じて、解像度を変更することもできる。このとき、変更される解像度は、S18で取得された解像度「300dpi以上」に制限される。
また、S18では、色「1枚目:カラー、2枚目以降:白黒」及びサイズ「1枚目:A4、2枚目以降:2枚見開き(A3)」が取得されている。このため、例えば、読取設定表示領域には、「1枚目:カラー A4」及び「2枚目以降:白黒 A3 見開き」のテキストが表示される。
また、図8のサービス管理データテーブル84において、サービス識別情報「S001」には、カテゴリ「ドキュメント」が対応付けられている。このため、読取設定表示領域には、例えば、「ドキュメント用スキャン」のテキストが表示される。また、読取設定表示領域には、スキャン実行ボタンが表示される。操作装置3は、ユーザの操作に応じてスキャン実行ボタンを操作する。
以上のように、第一Webページが作成される。第一Webページには、S16、S17、S19で特定されたスキャナ情報が含まれる。また、第一Webページには、S18で取得された設定情報が含まれる。すなわち、外部サーバ50が要求する仕様の設定情報が含まれる。CPU21は、S26において、第一Webページを作成して、S27〜S29で操作装置3に取得させることで、特定されたスキャナ情報と、S18で取得された設定情報とを取得させている。
図9のS21において、原稿89が配置されているスキャナ装置7のスキャナ情報が特定された場合(S21:YES)、図6のスキャナデータテーブル82における原稿枚数が特定される。図6に示す例では、スキャナ情報の原稿枚数「30枚」が特定される。特定された原稿枚数はRAM23に記憶される。次いで、S18において取得された設定情報に基づいて、スキャナ装置7において取得される画像データのデータ量が決定される(S23)。データ量の決定は、一例として以下のように行われる。HDD22には、カラー、白黒画像、解像度600dpi等の設定情報が設定された場合における、画像1枚当たりの画像データのデータ量が予め記憶されている。S23では、S18において取得された設定情報に対応するHDD22に予め記憶されているデータ量を取得し、S22において取得された配置枚数を乗算することによって、データ量を決定する。
次いで、S23で決定されたデータ量が、S11で取得された残量より大きいか否かが判断される(S24)。S23で決定されたデータ量がS11で取得された残量より大きくない場合(031:NO)、S26が実行される。この場合、CPU21は、S26で、図示しない第二Webページを作成する。
第二Webページについて説明する。以下の説明では、第一Webページと異なる点について説明する。具体例の場合、S20では、原稿89が配置されているスキャナ装置7のスキャナ情報「P002」が特定されている。このため、第二Webページでは、スキャナ情報「P002」のスキャナ装置アイコンに対して、原稿89が配置されていることを示す表示である配置表示が表示される。配置表示は、例えば、「原稿が配置されています」のテキスト等を含む表示である。
S24において、S23で決定されたデータ量がS11で取得された残量より大きい場合(S24:YES)、設定情報が低減設定の設定情報に変更される(S25)。S25では、図8のサービス管理データテーブル84が参照され、S11で取得されたサービス識別情報に対応する「低減設定」が取得される。具体例の場合、サービス識別情報「S001」に対応する低減設定「解像度を200dpiに下げる」が取得される。次いで、S26が実行される。この場合、CPU21は、図示外の第三Webページを作成する。第三Webページについて説明する。以下の説明では、第二Webページと異なる点について説明する。S25では、低減設定「解像度200dpiに下げる」が取得されている。このため、解像度は「200dpi」に変更されて表示される。また、読取設定表示領域には、例えば、「サービスの記憶領域不足のため、解像度を200dpiに下げました。」のテキストが表示される。これによって、操作装置3のユーザに、解像度が変更されたことが報知される。
図10に示すS29が実行された後、S26〜S29で操作装置3に取得させた設定情報及びスキャナ情報に基づいて決定された設定情報及びスキャナ情報が受信されたか否かが判断される(S30)。すなわち、操作装置3のユーザがS29で送信されたWebページを参照しながら決定した設定情報及びスキャナ情報が受信される。以下の説明では、S26〜S29で操作装置3に取得させた設定情報に基づいて決定された設定情報を「決定設定情報」という。また、S26〜S29で操作装置3に取得させたスキャナ情報に基づいて決定されたスキャナ情報を「決定スキャナ情報」という。決定設定情報及び決定スキャナ情報は、操作装置3から送信される(図2の矢印16)。
決定設定情報及び決定スキャナ情報が受信されていない場合(S30:NO)、CPU21はS30を繰り返す。決定設定情報及び決定スキャナ情報が受信された場合(S30:YES)、決定設定情報が、決定スキャナ情報に基づくスキャナ装置7に送信される(S31、図2の矢印17)。送信された決定設定情報は、図11のS81によって受信される。決定スキャナ情報は、「P002」であるとする。また、決定設定情報は、解像度「600dpi」、色「1枚目:カラー、2枚目以降:白黒」、サイズ「1枚目:A4、2枚目以降:2枚見開き(A3)」であるとする。この場合、決定スキャナ情報「P002」に対応するスキャナ装置72に、解像度「600dpi」、色「1枚目:カラー、2枚目以降:白黒」、サイズ「1枚目:A4、2枚目以降:2枚見開き(A3)」が送信される。
次いで、S31で送信された決定設定情報に基づいて、スキャナ装置7により読み取られた画像データが受信されたか否かが判断される(S32)。画像データは、後述する図11のS87によってスキャナ装置7から送信される(図2の矢印18)。画像データが受信されていない場合(S32:NO)、CPU21はS32を繰り返す。画像データが受信された場合(S32:YES)、S33及びS34が実行され、画像データが外部サーバ10に取得可能にされる。
S33では、受信された画像データが、スキャンデータ記憶領域225に記憶される。S34では、画像データが記憶されたスキャンデータ記憶領域225のURLが、外部サーバ10に送信される。具体例の場合、S11において読取指示等が外部サーバ50から送信されているので、URLは外部サーバ50に送信される。
次いで、S34で送信されたURLに対するダウンロードの要求が受信されたか否かが判断される(S35)。ダウンロードの要求は、外部サーバ10から送信される。ダウンロードの要求が受信されていない場合(S35:NO)、CPU21はS35を繰り返す。なお、S35が繰り返されてから所定の時間が経過した場合、S35が終了されて、S11が実行されてもよい。
ダウンロードの要求が受信された場合(S35:YES)、画像データが要求元の外部サーバ10へ送信される(S36、図2の矢印19)。送信された画像データは、外部サーバ10によって受信される。次いで、S33においてスキャンデータ記憶領域225に記憶された画像データが消去される(S37)。なお、画像データが消去されなくてもよい。また、外部サーバ10の指示に応じて、画像データが消去される場合と、画像データが消去されない場合とが切り替えられてもよい。次いで、CPU21は処理を図9のS11に戻す。
[6.スキャナ装置7の動作]
図11を参照して、スキャナ装置7のメイン処理について説明する。スキャナ装置7のメイン処理は、CPU75が実行する。スキャナ装置7のメイン処理は、電源がオンされたことによって実行され、電源がオフされると終了される。
統括サーバ2から送信される決定設定情報が受信されたか否かが判断される(S81)。決定設定情報は、図10のS31で統括サーバ2から送信される(図2の矢印17)。決定設定情報が受信されていない場合(S83:NO)、原稿89のスキャナ装置7への配置の有無と、原稿の枚数とが検出される(S82)。次いで、時間Tが所定時間より大きいか否かが判断される(S83)。時間Tは、後述するS82において0から計測が開始される。なお、1回目のS83が実行される場合、時間Tが所定時間より大きいと判断される。所定時間は、例えば15秒である。時間Tが所定時間より大きくない場合(S83:NO)、CPU75は処理をS81に戻す。
時間Tが所定時間より大きい場合(S83:YES)、統括サーバ2へのアクセスが実行される(S84)。この場合、図9のS12によって、スキャナ装置7からアクセスがあったと判断される。なお、S84では、スキャナ装置7に原稿89が配置されている場合、配置情報と枚数情報とが統括サーバ2に送信される。また、セッション情報記憶領域763にセッション情報が記憶される。これによって、スキャナ装置7は統括サーバ2とのセッションを保持する。次いで、時間Tの計測が「0秒」から開始される(S85)。次いで、CPU75は処理をS81に戻す。
決定設定情報が受信された場合(S81:YES)、受信された決定設定情報に基づく読取設定で読取動作が実行され、画像データが取得される(S86)。これによって、原稿89が外部サーバ50が要求する仕様で読み取られ、画像データが取得される。取得された画像データは、スキャンデータ記憶領域762に記憶される。次いで、S86によって取得された画像データが統括サーバ2に送信される(S87、図2の矢印18)。すなわち、CPU75は、画像データを統括サーバ2にアップロードする。送信された画像データは、図10のS32によって受信される。次いで、CPU75は処理をS81に戻す。
[7.本実施形態の主たる作用、効果]
以上のように、本実施形態における処理が実行される。図8に示すサービス管理データテーブル84には、サービス識別情報と設定情報とが対応付けられている。また、サービス管理データテーブル84に登録されている設定情報は、サービスを提供する外部サーバ10が要求する仕様に対応する読取設定の情報である。S11で受信されたサービス識別情報に対応付けられた設定情報が、サービス管理データテーブル84から取得される(S18)。よって、S18で取得される設定情報は、外部サーバ10が要求する仕様の設定情報となる。CPU21は、S26〜S29で、S18で取得された設定情報を操作装置3に取得させる。本実施形態では、Webページの読取設定表示領域に、S18で取得された設定情報が含まれている。S26〜S29で操作装置3に取得させた設定情報に基づいて決定された決定設定情報が受信される(S30:YES)。受信された決定設定情報はスキャナ装置7に送信される(S31)。このため、スキャナ装置7は、外部サーバ10が要求する仕様に対応する読取設定で原稿89を読み取って画像データを取得することができる(図11のS86)。このため、画像データは、外部サーバ10が要求する仕様の画像データとなる。スキャナ装置7において取得された画像データが統括サーバ2に送信され(図11のS87)、統括サーバ2のCPU21によって受信される(S32:YES)。そして、画像データが外部サーバ10に取得可能にされる(S33及びS34)。
このように、統括サーバ2は、外部サーバ10が要求する仕様に対応する読取設定を自動的に取得して、外部サーバ10が要求する仕様の画像データを外部サーバ10に取得可能にすることができる。よって、ユーザは、外部サーバ10が要求する仕様に対応する読取設定をスキャナ装置7に手動で設定する必要がない。よって、ユーザの利便性が向上する。また、ユーザは、S18で取得された設定情報による読取動作を実行可能な画像読取装置を、読取動作を実行させる画像読取装置として容易に決定することができる。
上記実施形態において、HDD22は本明細書に例示する第一記憶手段の一例である。S11において読取指示、サービス識別情報、及びアクセストークンを受信する処理を行うCPU21は本明細書に例示する第一受信手段の一例である。S18の処理を行うCPU21は本明細書に例示する取得手段の一例である。S26〜S29において設定情報を操作装置3に取得させる処理を行うCPU21は本明細書に例示する第一制御手段及び制御手段の一例である。S30において決定設定情報を受信する処理を行うCPU21は本明細書に例示する第二受信手段の一例である。S31において決定設定情報を送信する処理を行うCPU21は本明細書に例示する送信手段の一例である。S32の処理を行うCPU21は本明細書に例示する第三受信手段の一例である。S33及びS34の処理を行うCPU21は本明細書に例示する設定手段の一例である。アクセストークン及びユーザIDは本明細書に例示するユーザ識別情報の一例である。
S16の処理を行うCPU21は本明細書に例示する第一特定手段の一例である。S26〜S29においてスキャナ情報を操作装置3に取得させる処理を行うCPU21は本明細書に例示する第二制御手段、第三制御手段、第四制御手段、及び第五制御手段の一例である。S30において決定スキャナ情報を受信する処理を行うCPU21が本明細書に例示する第五受信手段の一例である。S19の処理を行うCPU21は本明細書に例示する第二特定手段及び第五特定手段の一例である。S17の処理を行うCPU21は本明細書に例示する第三特定手段及び第四特定手段の一例である。S20の処理を行うCPU21は本明細書に例示する第六特定手段の一例である。S11において残量を受信するCPU21が本明細書に例示する残量取得手段の一例である。S23の処理を行うCPU21が本明細書に例示する決定手段の一例である。S25の処理を行うCPU21が本明細書に例示する変更手段の一例である。S81の処理を行うCPU75は本明細書に例示する情報受信手段の一例である。S86の処理を行うCPU75は本明細書に例示する画像取得手段の一例である。S87の処理を行うCPU75は本明細書に例示する画像送信手段の一例である。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、ネットワーク6に接続されているスキャナ装置7のスキャナ情報が特定される(S17)。しかし、ネットワーク6に接続されているスキャナ装置7が特定されなくてもよい。また、S18で取得された設定情報による読取動作を実行可能なスキャナ装置7のスキャナ情報が特定される(S19)。しかし、S18で取得された設定情報による読取動作を実行可能なスキャナ装置7のスキャナ情報が特定されなくてもよい。また、原稿89が配置されているスキャナ装置7のスキャナ情報が特定される(S20)。しかし、原稿89が配置されているスキャナ装置7のスキャナ情報が特定されなくてもよい。また、S23〜S25において、S23で決定されたデータ量がS11で取得された残量より大きい場合に、設定情報が低減設定の設定情報に変更される。しかし、設定情報が低減設定の設定情報に変更されなくてもよい。また、低減設定は限定されない。例えば、低減設定は画像データを圧縮してデータ量を低減する設定でもよい。
また、S26〜S29において、S18で取得された設定情報、及びスキャナ情報を操作装置3に取得させる。しかし、操作装置3に設定情報及びスキャナ情報を取得させる方法は限定されない。例えば、設定情報及びスキャナ情報を操作装置3に通知することで、操作装置3に設定情報とスキャナ情報とを取得させてもよい。また、例えば、スキャナ情報は操作装置3に取得させなくてもよい。
また、読取情報は、本実施形態の場合に限定されない。例えば、サービス管理データテーブル84は、読取情報として、スキャナ装置7がカラー画像として読み取る画像の枚数制限であるカラー制限を含んでもよい。また、サービス管理データテーブル84は、読取情報として、スキャナ装置7が白黒画像として読み取る画像の枚数制限である白黒制限を含んでもよい。すなわち、サービス管理データテーブル84は、読取情報として、カラー制限と白黒制限の少なくとも一方を含んでもよい。この場合、S16では、サービス識別情報に対応付けられたカラー制限と白黒制限の少なくとも一方を含んだ設定情報が取得される。よって、S32において受信される画像データは、カラー制限と白黒制限との少なくとも一方の枚数制限が行われた画像データとなる。そして、S33及びS34において、カラー制限と白黒制限との少なくとも一方の枚数制限が行われた画像データを、外部サーバ10に取得可能にすることができる。よって、外部サーバ10は、枚数制限が行われた画像データを取得することができる。よって、外部サーバ10は、画像データを記憶するための記憶容量を低減することができる。なお、読取情報は、他の種々の読取設定の情報を含んでもよい。
S20では、S19で特定されたスキャナ情報の中から、原稿89が配置されているスキャナ装置7のスキャナ情報が特定されていた。しかし、S20では、S16で特定されたスキャナ情報の中から、原稿89が配置されているスキャナ装置7が特定されてもよい。この場合においても、配置表示が表示されてもよい。この場合、操作装置3を使用するユーザは、原稿89が配置されているスキャナ装置7を容易に認識することができる。よって、ユーザは、原稿89が配置されているスキャナ装置7を、読取動作を実行させる画像読取装置として容易に決定することができる。本変形例におけるS20の処理を行うCPU21は、本明細書に例示する第六特定手段の一例である。
1 ネットワークシステム
2 統括サーバ
3 操作装置
6 ネットワーク
7,71,72,73,74 スキャナ装置
10,40,50 外部サーバ
21,75 CPU
913 スキャン実行ボタン