JP2017090383A - 電圧測定装置 - Google Patents

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俊滋 亀井
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Takahito Hayakawa
貴仁 早川
基史 平岡
Motofumi Hiraoka
基史 平岡
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Abstract

【課題】レイアウト面積を極力増加させることなく、寄生容量の影響を低減できる電圧測定装置を提供する。【解決手段】例えば下段の電池セルV1に対応する低電位側コンデンサ41aと、その上段の電池セルV2に対応する高電位側コンデンサ41bとが隣接するようにレイアウトする。スイッチ群2を各電池セルV1〜V4の高電位側端子とコンデンサ41b〜44bと間に接続し、スイッチ群3をコンデンサ41b〜44b,41a〜44aの一端間に接続する。2個1組のスイッチ群5をコンデンサ41b〜44b,41a〜44bの他端と基準電源Vaとの間に夫々接続する。2個1組のスイッチ群6の一端をコンデンサ41b〜44b,41a〜44aの他端に夫々接続し、スイッチ7a,7bをスイッチ群6の他端と差動増幅器8Dの各入力端子との間に共通に接続する。制御回路は、図4に示す手順で各スイッチ群2,3,5,6及び7のON/OFFを制御し、最低電位側の電池セルV1より電圧測定を開始し、順次高電位側の電池セルV2〜V4の電圧を測定する。【選択図】図1

Description

本発明は、多段直列接続されている各電圧源の電圧を測定する装置に関する。
組電池を構成している複数の電池セルの電圧を測定して監視を行う装置には、各電池セルの負荷条件を同一にするため、同じタイミングで各電池セルの電圧をサンプリングし、その後、サンプリングした電圧を逐次A/D変換して測定を行う構成のものがある。このような装置をICとして構成すると、一般には、シリコン基板上に形成されたコンデンサを用いて電圧をサンプリングすることになる。この場合、複数のコンデンサを基板上に近接させて配置すると、素子間や素子と隣接する電池セルに接続されている配線との間等に寄生容量が発生し、電圧の測定値に誤差が生じることが問題となる。
特許文献1は、組電池を電圧の測定対象とするものではないが、キャパシタアレイを備えるA/D変換器に存在する寄生容量を調整し、積分動作における非直線性誤差を補正する構成が開示されている。
特開2010−272800号公報
上述した寄生容量の問題に対処するには、各コンデンサ間にシールド配線を設けたり、特許文献1のように寄生容量自体を調整して低減を図ることが考えられるが、何れもレイアウト面積が増加することが避けられない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、レイアウト面積を極力増加させることなく、寄生容量の影響を低減できる電圧測定装置を提供することにある。
請求項1記載の電圧測定装置によれば、多段直列接続されている各電圧源の高電位側端子及び低電位側端子に対応して複数の高電位側コンデンサ及び低電位側コンデンサが設けられており、差動増幅器は、高電位側及び低電位側コンデンサによりサンプリングされた電圧を差動増幅する。そして、下段の電圧源に対応する低電位側コンデンサと、その上段の電圧源に対応する高電位側コンデンサとが隣接するようにレイアウトされている。
第1スイッチは、各電圧源の高電位側及び低電位側端子と、高電位側及び低電位側コンデンサとの何れか一方の間に接続される。第2スイッチは、高電位側及び低電位側コンデンサの電圧源側端子間に接続される。
2個1組の第3スイッチは、高電位側及び低電位側コンデンサの測定側端子と基準電圧源との間にそれぞれ接続される。2個1組の第4スイッチは、一端が高電位側コンデンサ及び低電位側コンデンサの測定側端子にそれぞれ接続される。2個1組の第5スイッチは、第4スイッチの他端と差動増幅器の各入力端子との間に共通に接続される。
制御回路は、初期状態で第1〜第5スイッチを全てオフにしておき、次に、全ての電圧源に対応する第1及び第4スイッチを同時にオンする。これにより、各電圧源の電圧を高電位側及び低電位側コンデンサにより同時にサンプリングし、続いて、第1及び第4スイッチをオフすることで上記コンデンサの電荷を保持する。
次に、最初の測定対象の電圧源として最低電位側に位置するものを選択し、対応する第2及び第4スイッチ並びに前記第5スイッチをオンすることで、前記電圧源の電圧に相当する、対応するコンデンサに保持されている電荷に応じた電圧を差動増幅器に入力させる。そして、前記第2,第4及び第5スイッチをオフすると、以降に測定対象とする電圧源を最低電位側から順次高電位方向に移行させて、対応する第2,第4及び第5スイッチのオンオフを繰り返すことで順次各電圧源の電圧を測定する。
このように構成すれば、下段の電圧源に対応する低電位側コンデンサと、その上段の電圧源に対応する高電位側コンデンサとが隣接していることで、これらの間に寄生容量が発生する。しかし、制御回路が、各電圧源の電圧測定を最低電位側から開始し、順次高電位方向に移行させて測定することで、寄生容量が形成される端子の電位は変動し難くなる。したがって、レイアウト面積を増加させることなく電圧の測定精度を向上させることができる。
請求項2記載の電圧測定装置によれば、請求項1と相違する構成のみ説明すると、下段の電圧源に対応する高電位側コンデンサと、その上段の電圧源に対応する低電位側コンデンサとが隣接するようにレイアウトされている。そして、制御回路は、最初の測定対象の電圧源として最高電位側に位置するものを選択し、対応する第2及び第4スイッチ並びに第5スイッチをオンすることで、前記電圧源の電圧に相当する、対応するコンデンサに保持されている電荷に応じた電圧を差動増幅器に入力させる。そして、前記第2,第4及び第5スイッチをオフすると、以降に測定対象とする電圧源を最高電位側から順次低電位方向に移行させて、対応する第2,第4及び第5スイッチのオンオフを繰り返す。
このように構成すれば、下段の電圧源に対応する高電位側コンデンサと、その上段の電圧源に対応する低電位側コンデンサとが隣接していることで、これらの間に寄生容量が発生する。しかし、制御回路が、各電圧源の電圧測定を最高電位側から開始し、順次低電位方向に移行させて測定することで、寄生容量が形成される端子の電位は変動し難くなる。したがって請求項1と同様に、レイアウト面積を増加させることなく電圧の測定精度を向上させることができる。
請求項3記載の電圧測定装置によれば、請求項1と相違する構成のみ説明すると、制御回路は、同様のスイッチ操作により、各電圧源の電圧を高電位側及び低電位側コンデンサにより同時にサンプリングし、前記コンデンサの電荷を保持する。次に、最初の測定対象の電圧源として最低電位側に位置するもの又は最高電位側に位置するものを選択し、対応する第2及び第4スイッチ並びに第5スイッチをオンして高電位側コンデンサ及び低電位側コンデンサからの電荷転送を行う。
それから、前記第2,第4及び第5スイッチをオフすると、以降に測定対象とする電圧源を、最低電位側から順次高電位方向に移行させるか、又は最高電位側から順次低電位方向に移行させて、対応する第2,第4及び第5スイッチのオンオフを繰り返すことで、順次各電圧源の電圧を測定する。
そして、高電位側コンデンサ及び低電位側コンデンサは、電荷保持及び電荷転送を行う際に各コンデンサの電位が変化しないように、各コンデンサ間に発生する寄生容量を考慮してレイアウトされている。これにより、電圧の測定を最低電位側から開始して順次高電位方向に移行させる場合、又は最高電位側から開始して順次低電位方向に移行させる場合の何れについても寄生容量が形成される端子の電位が変動し難くなり、電圧の測定精度を向上させることができる。
第1実施形態であり、電圧測定装置の構成を示す図 隣接する2つのコンデンサのレイアウトをより実体的な状態で示す図 隣接する2つのコンデンサの断面と、これらの間に形成される寄生容量とを模式的に示す図 電圧測定処理を示すフローチャート 従来技術を示す図 隣接する2つのコンデンサのレイアウトをより実体的な状態で示す図 隣接する2つのコンデンサの断面と、これらの間に形成される寄生容量とを模式的に示す図 従来の電圧測定装置により、電池セルV1,V2の電圧を測定する場合に、寄生容量が及ぼす影響を説明する図(その1) 従来の電圧測定装置により、電池セルV1,V2の電圧を測定する場合に、寄生容量が及ぼす影響を説明する図(その2) 第2実施形態であり、電圧測定装置の構成を示す図 第3実施形態であり、電圧測定装置の構成を示す図 隣接する2つのコンデンサの間に形成される寄生容量を模式的に示す図 第4実施形態であり、電圧測定装置の構成を示す図 隣接する2つのコンデンサの間に形成される寄生容量を模式的に示す図 第5実施形態であり、電圧測定装置の構成を示す図
(第1実施形態)
以下、第1実施形態について説明する。図1に示すように、組電池1は、複数例えば4個の電池セルV1〜V4を多段直列接続して構成され、電圧測定装置11に接続されている。電池セルV1〜V4は電圧源に相当する。電池セルV1〜V4の低電位側端子はそれぞれ抵抗素子R1a〜R4aを介して、同高電位側端子はそれぞれ抵抗素子R1b〜R4bを介して電圧測定装置11に接続されている。各抵抗素子R1a−R1b間,R2a−R2b,R3a−R3b,R4a−R4b間には、それぞれコンデンサC1〜C4が接続されている。
抵抗素子R1aとコンデンサC1との共通接続点は、コンデンサ41aを介してスイッチ61aの一端に接続されている。抵抗素子R1bとコンデンサC1との共通接続点は、スイッチ21及びコンデンサ41bを介してスイッチ61bの一端に接続されている。コンデンサ41a及び41bは、電荷保持用のホールドコンデンサである。スイッチ61a及び61bの他端は、それぞれスイッチ7a及び7bの一端に接続されている。
スイッチ21及びコンデンサ41bの共通接続点と抵抗素子R1a及びコンデンサ41aの共通接続点との間には、スイッチ31が接続されている。スイッチ61a及び61bの一端には、スイッチ51b及び51aの直列回路が接続されており、両者の共通接続点には基準電圧Vaが付与されている。尚、以降も含めて「一端側」は図中左側である電圧源側を、「他端側」は図中右側である測定側を言う。
以上は電池セルV1に対応する構成について説明したが、電圧測定装置11における各電池セルV1〜V4に対応する構成は対称であるから説明を省略する。図1では、電池セルV2〜V4に対応する構成に付与した符号の1桁目を「2〜4」として示している。また、図中に破線で囲んでいる各スイッチ群を符号の2桁目で示すことがある。スイッチ群2,3,5〜7は、それぞれ第1〜第5スイッチに相当する。各スイッチ群2,3,5〜7のON/OFF制御は、図示しない制御回路により行われる。
スイッチ7a及び7bの他端は、A/D変換器8に内蔵されている差動増幅器8Dの非反転入力端子及び反転入力端子にそれぞれ接続されている。差動増幅器8Dの出力端子は、A/D変換器8の図示しない変換器本体の入力端子に接続されている。A/D変換器8によりA/D変換されたデータは、組電池1の電圧監視を行う図示しない監視回路部によって読み込まれる。
図1において、破線で接続状態を示しているコンデンサは、端子間に形成される寄生容量である。例えばコンデンサ402は、コンデンサ41aの一端とコンデンサ42bの一端との間に形成される寄生容量であり、コンデンサ405は、コンデンサ41aの他端とコンデンサ42bの他端との間に形成される寄生容量である。また、コンデンサ411はコンデンサ41aの一端とコンデンサ42bの他端との間,コンデンサ412はコンデンサ41aの他端とコンデンサ42bの一端との間に形成される寄生容量である。
これは図2に示すように、より実体的なレイアウトとしては、電池セルV1に対応するコンデンサ41aがスイッチ21側,つまり電池セルV1の高電位側に位置しており、コンデンサ41bが電池セルV1の低電位側に位置するように接続配線が交差する形となっている。電池セルV2に対応するコンデンサ42a,42bについても同様であり、その結果、コンデンサ41a,42bが隣接するレイアウトとなっている。そして、図3に示すように、コンデンサ41a,42bの各電極間に、寄生容量402,405,411,412が形成されている。
これに対して、図5に示す従来の一般的なレイアウトでは、図6及び図7に示すように、コンデンサ41b,42a間に各寄生容量402,405,411,412が形成される。
次に、本実施形態の作用について説明する。初期状態では、全てのスイッチ群2,3,5〜7はOFFである。図4に示すように、例えば上位の制御装置からの電圧検出指示が入力されると、制御回路は電圧検出処理を開始する。先ず、全てのスイッチ群2及び5を同時にONする(S1)。これにより、全ての電池セルV1〜V4の電圧を、それぞれに対応するホールドコンデンサ41〜44によりサンプリングする。また、スイッチ群5をONにすることで、コンデンサ41〜44の他端側の電位は基準電圧Vaに固定される。その後、各コンデンサ41〜44の充電電位が安定する時間が経過すると、全てのスイッチ群2及び5を同時にOFFし、各コンデンサ41〜44の電荷を保持する(S2)。
続いて、電圧の測定対象とする1つの電池セル,本実施形態では最低電位側の電池セルV1を最初の測定対象として、対応するスイッチ31,61とスイッチ7とをONする。これにより、コンデンサ41a及び41bに保持されている電荷を差動増幅器8Dに転送してA/D変換器8によりA/D変換すると、スイッチ31,61及び7をOFFする(S3)。以降は、電圧を測定する順に、本実施形態では高電位側に位置する電池セルV2〜V4についてステップS3と同様に電荷転送してA/D変換するように、順次対応するスイッチ3,6及び7をON,OFFする(S4)。
以下、このような手順で各電池セルV1〜V4の測定を行う際の寄生容量の影響について、従来構成と比較しながら説明する。図5から図7に示す従来構成について、本実施形態と同様に低電位側のセルV1から電圧測定を開始し、高電位側のセルV2〜V4について順次測定する場合を想定する。
最下位セルV1からコンデンサ41a及び41bに蓄積された電荷を読み出して電圧を測定する場合、コンデンサ41a及び41b並びにコンデンサ41bに隣接するコンデンサに発生する寄生容量411,412の合成容量に蓄積された電荷を転送することになる。この時、寄生容量411,412に蓄積されている電荷は、基準電圧Vaと電池セルV1の高電位側端子との電位差(Va−V1H)によって充電された電荷となる。この電位差は、図8に示すようにコンデンサ41bに印加される電位差と等しくなるため、読み出し時の電位差に変動が無く検出電圧誤差は小さい。
次に電池セルV2の電圧を測定する場合、コンデンサ42a及びコンデンサ42aに隣接するコンデンサ41bに発生する寄生容量411,412と、コンデンサ42b及びコンデンサ42bに隣接するコンデンサ43aに発生する寄生容量423,432により電荷が蓄積される。これらの電荷の転送は電池セルV1の電荷の転送後に行われるが、この転送時にスイッチ31がONする。これにより、図9に示すように、寄生容量411,412の両端電位が変化して各コンデンサに蓄積された電荷の再配分が行われ、低電位側のコンデンサ42aの電荷が変動する。
一方、高電位側のコンデンサ42bは、未だスイッチ33がONしていない上位セルV3との間の寄生容量423,432では電荷の再配分が行われない。したがって、高電位側コンデンサ42bと低電位側コンデンサ42aとの間に電荷蓄積時と異なる電位差が発生し、この電荷が転送されるため検出誤差となる。以降、順次下位セルの電荷転送時のスイッチ動作が上位セルの電圧測定に影響を与えるので、同様に誤差が発生する。
これに対し、本実施形態の構成において寄生容量402〜404の両電極は、ステップS1〜S3におけるサンプルホールド時及び電荷転送時には低インピーダンスラインに接続され、電荷保持状態では電荷の移動が無いのでA/D変換誤差に寄与しない。また、寄生容量405〜407は、サンプルホールド時に両端電位が基準電圧Vaに固定され、電荷転送時は差動増幅器8Dの入力端子が基準電圧Vaとなるので、やはりA/D変換誤差に寄与しない。
寄生容量412,422,432については、本実施形態の構成において高電位側に位置する上位セルから読み出し処理を行うことを想定すると、上位セルの電荷転送処理を実行した際にONする電荷転送用のスイッチ3の動作により、寄生容量がサンプリング時と異なる低インピーダンスラインに接続されるため、低電位側に位置する下位セルのホールドコンデンサの電圧を変動させて、A/D変換値の誤差要因となる。
本実施形態では、図1〜図3に示す回路構成に合わせて、電圧測定を下位セル側から上位セル側に順次行うことで、隣接するセルの電圧測定時に寄生容量412,422,432の影響が及ばないようにしている。以下、図4に示す処理に沿って説明する。
ステップS2で電荷をコンデンサ41a及び41b保持した状態で、電池セルV1の電圧検出をするため、ステップS3では電荷転送用のスイッチ31及びADC接続用のスイッチ61a及び61b並びに7a及び7bをONする。この場合、コンデンサ41aと隣接セルV2のコンデンサ42bとの間に寄生容量411が存在する。
ステップS3において、寄生容量411が接続されるスイッチ52b及び62bはOFFしており、隣接セルV2のコンデンサ42に接続されるスイッチ22及び32もOFFしているので、寄生容量411はフローティング状態となっている。これにより、寄生容量411により保持されている電荷の移動は起きず、したがって誤差要因となる電圧変動が発生せず、測定電圧はコンデンサ41aとコンデンサ41bとの差電圧として取得される。
最初の測定対象である電池セルV1に対応した保持電圧の電荷転送及びA/D変換が終了すると、次に上位セルV2の電荷転送処理に移行する。この時、下位セルV1の電荷転送時と同様に、電池セルV2の電圧は、コンデンサ42aとコンデンサ42bとの差電圧として保持されている。この電荷を転送するため、スイッチ32,スイッチ62a及び62b並びに7a及び7bをONする。
このとき,コンデンサ42aには,隣接セルV3のコンデンサ43bとの間に寄生容量421が接続され、コンデンサ42bには隣接セルV1のコンデンサ41aとの間に寄生容量411が接続される。寄生容量421については、前述した電池セルV1の電圧検出の際と同様に接続先がフローティングとなるため、電圧変動の要因とならない。寄生容量411については、サンプリング時に両端に電池セルV1の低電位側端子と基準電圧Vaとの差電圧が印加される。同時にコンデンサ42aには、電池セルV2の低電位側端子と基準電圧Vaの差電圧が印加される。
電荷転送時に、コンデンサ42aはサンプリング時と同様、電池セルV2の低電位側端子に接続されているため、差動増幅器8Dの入力側は基準電圧Vaとなっている。このとき、仮想ショートにより差動増幅器8Dの差動対入力は同電位となるが、寄生容量411の差動増幅器8Dの入力側も基準電圧Vaとなっている。したがって、寄生容量411からの電荷移動は行われないので誤差要因とならず、コンデンサ42a,42bの差電圧がA/D変換される。
以上のように本実施形態によれば、電圧測定装置11において、例えば下段の電池セルV1に対応する低電位側コンデンサ41aと、その上段の電池セルV2に対応する高電位側コンデンサ41bとが隣接するようにレイアウトする。スイッチ群2を、各電池セルV1〜V4の高電位側端子とコンデンサ41b〜44bと間に接続し、スイッチ群3を、コンデンサ41b〜44b,41a〜44aの一端間に接続する。
2個1組のスイッチ群5を、コンデンサ41b〜44b,41a〜44bの他端と基準電源Vaとの間にそれぞれ接続する。2個1組のスイッチ群6の一端を、コンデンサ41b〜44b,41a〜44aの他端にそれぞれ接続し、スイッチ7a,7bをスイッチ群6の他端と差動増幅器8Dの各入力端子との間に共通に接続する。
そして、制御回路は、図4に示す手順で各スイッチ群2,3,5,6及び7のON/OFFを制御し、最低電位側の電池セルV1より電圧測定を開始し、順次高電位側の電池セルV2〜V4の電圧を測定するようにした。これにより、隣接している例えばコンデンサ41a,42b間に寄生容量402,405,411,412が形成されても、これらが形成される端子の電位が変動し難くなる。したがって、レイアウト面積を増加させることなく電圧の測定精度を向上させることができる。
(第2実施形態)
以下、第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分について説明する。図10に示すように、第2実施形態の電圧測定装置12は、例えば下段の電池セルV1に対応する高電位側コンデンサ41bと、その上段の電池セルV2に対応する低電位側コンデンサ42aとが隣接するようにレイアウトされている。これは、最高電位側の電池セルV4から電圧測定を開始し、以降順次低電位側の電池セルV3〜V1の電圧を測定する場合に対応した構成であるとなっている。この構成自体は図5に示す従来構成と同じもので、測定手順は、上記の条件以外は第1実施形態の図4と同様である。この構成においても、電池セルV4から電圧測定を開始し、順次低電位側の電池セルV3〜V1の電圧を測定することで、第1実施形態と同様の効果が得られる。
(第3実施形態)
図11に示すように、第3実施形態の電圧測定装置13は、第1実施形態と同様に最低電位側の電池セルV1から電圧測定を開始する場合に対応した構成であるが、ホールドコンデンサ41〜44のレイアウトが異なっている。図12に示すように、電池セルV1の低電位側コンデンサ41aと、電池セルV3の高電位側コンデンサ43bとが隣接するようにレイアウトされており、これらの間に寄生容量402,405,411,412が形成されている。また、電池セルV2の低電位側コンデンサ42aと、電池セルV4の高電位側コンデンサ44bとが隣接するようにレイアウトされており、これらの間に寄生容量403,406,421,422が形成されている。
以上のように第3実施形態によれば、このように各ホールドコンデンサ41〜44をレイアウトした場合も、第1実施形態と同様に最低電位側の電池セルV1から電圧測定を開始することで、寄生容量が測定に及ぼす影響を排除できる。
(第4実施形態)
図13に示すように、第4実施形態の電圧測定装置14は、第2実施形態と同様に最高電位側の電池セルV4から電圧測定を開始する場合に対応した構成であるが、第3実施形態と同様にホールドコンデンサ41〜44のレイアウトが異なっている。図14に示すように、電池セルV1の高電位側コンデンサ41bと、電池セルV3の低電位側コンデンサ43aとが隣接するようにレイアウトされており、これらの間に寄生容量402,405,421,422が形成されている。また、電池セルV2の高電位側コンデンサ42bと、電池セルV4の低電位側コンデンサ44aとが隣接するようにレイアウトされており、これらの間に寄生容量403,406,431,432が形成されている。
以上のように第4実施形態によれば、このように各ホールドコンデンサ41〜44をレイアウトした場合も、第2実施形態と同様に最高電位側の電池セルV4から電圧測定を開始することで、寄生容量が測定に及ぼす影響を排除できる。
(第5実施形態)
図15に示すように、第5実施形態の電圧測定装置15は、上記実施形態の電圧測定装置,例えば電圧測定装置11をベースとして、組電池1の監視を行う図示しない上位の制御装置に測定データを送信する機能を備えている。但し、組電池1のセル数はn個に拡張されており、電圧測定装置15もそれに対応した構成となっている。図中に示すサンプルホールド部は、電圧測定装置11におけるスイッチ群2〜7までの構成に対応する。
制御ロジック16は上記実施形態の「制御回路」に相当するもので、サンプルホールド部における各スイッチ群のON/OFF制御を行うと共に、A/D変換器8によるA/D変換も制御する。A/D変換器8によりA/D変換されたデータは、通信インターフェイス;I/F17に出力される。通信I/F17は、図示しない上位の制御装置と通信を行い、電圧検出指示を受信すると、組電池1の各電池セルV1〜Vnについて測定した電圧データを送信する。通信I/F17は通信部に相当する。
以上のように第5実施形態によれば、電圧測定装置15に、A/D変換器8によりA/D変換された電圧データを読み込んで組電池1の監視を行う上位制御装置に送信する通信部I/F17を備えたので、通信ネットワークを介して接続されている制御装置にデータを送信できる。
本発明は上記した、又は図面に記載した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のような変形又は拡張が可能である。
第1スイッチを、電圧源の低電位側に配置しても良い。
差動増幅器は、必ずしもA/D変換器8に内蔵されている必要はない。
第5実施形態の電圧測定装置に、第2〜第4実施形態の構成を適用しても良い。
電圧源は電池セルに限ることはない。
1 組電池、2,3,5〜7 スイッチ群、8 A/D変換器、8D 差動増幅器、41a〜44a 低電位側コンデンサ、41b〜44b 高電位側コンデンサ、V1〜V4電池セル。

Claims (4)

  1. 多段直列接続されている各電圧源(V1〜V4)の高電位側端子及び低電位側端子に対応して設けられる複数の高電位側コンデンサ(41b〜44b)及び低電位側コンデンサ(41a〜44a)と、
    前記高電位側コンデンサ及び低電位側コンデンサによりサンプリングされた電圧を差動増幅する差動増幅器(8D)と、
    前記各電圧源の高電位側端子及び低電位側端子と、前記高電位側コンデンサ及び低電位側コンデンサとの何れか一方の間に接続される第1スイッチ(21〜24)と、
    前記高電位側コンデンサ及び低電位側コンデンサの電圧源側端子間に接続される第2スイッチ(31〜34)と、
    前記高電位側コンデンサ及び低電位側コンデンサの測定側端子と基準電圧源(Va)との間にそれぞれ接続される2個1組の第3スイッチ(51〜54)と、
    一端が、前記高電位側コンデンサ及び低電位側コンデンサの測定側端子にそれぞれ接続される2個1組の第4スイッチ(61〜64)と、
    これら第4スイッチの他端と、前記差動増幅器の各入力端子との間に共通に接続される2個1組の第5スイッチ(7)と、
    初期状態で、前記第1〜第5スイッチを全てオフにしておき、
    次に、全ての電圧源に対応する第1及び第4スイッチを同時にオンし、
    次に、前記第1及び第4スイッチをオフし、
    次に、最初の測定対象の電圧源を、最低電位側に位置するものを選択して、対応する第2及び第4スイッチ並びに前記第5スイッチをオンし、
    前記第2,第4及び第5スイッチをオフすると、以降に測定対象とする電圧源を、前記最低電位側から順次高電位方向に移行させて、前記第2,第4及び第5スイッチのオンオフを繰り返す制御回路とを備え、
    下段の電圧源に対応する低電位側コンデンサと、その上段の電圧源に対応する高電位側コンデンサとが隣接するようにレイアウトされている電圧測定装置。
  2. 多段直列接続されている各電圧源(V1〜V4)の高電位側端子及び低電位側端子に対応して設けられる複数の高電位側コンデンサ(41b〜44b)及び低電位側コンデンサ(41a〜44a)と、
    前記高電位側コンデンサ及び低電位側コンデンサによりサンプリングされた電圧を差動増幅する差動増幅器(8D)と、
    前記各電圧源の高電位側端子及び低電位側端子と、前記高電位側コンデンサ及び低電位側コンデンサとの何れか一方の間に接続される第1スイッチ(21〜24)と、
    前記高電位側コンデンサ及び低電位側コンデンサの電圧源側端子間に接続される第2スイッチ(31〜34)と、
    前記高電位側コンデンサ及び低電位側コンデンサの測定側端子と基準電圧源(Va)との間にそれぞれ接続される2個1組の第3スイッチ(51〜54)と、
    一端が、前記高電位側コンデンサ及び低電位側コンデンサの測定側端子にそれぞれ接続される2個1組の第4スイッチ(61〜64)と、
    これら第4スイッチの他端と、前記差動増幅器の各入力端子との間に共通に接続される2個1組の第5スイッチ(7)と、
    初期状態で、前記第1〜第5スイッチを全てオフにしておき、
    次に、全ての電圧源に対応する第1及び第4スイッチを同時にオンし、
    次に、前記第1及び第4スイッチをオフし、
    次に、最初の測定対象の電圧源を、最高電位側に位置するものを選択して、対応する第2及び第4スイッチ並びに前記第5スイッチをオンし、
    前記第2,第4及び第5スイッチをオフすると、以降に測定対象とする電圧源を、前記最高電位側から順次低電位方向に移行させて、前記第2,第4及び第5スイッチのオンオフを繰り返す制御回路とを備え、
    下段の電圧源に対応する高電位側コンデンサと、その上段の電圧源に対応する低電位側コンデンサとが隣接するようにレイアウトされている電圧測定装置。
  3. 多段直列接続されている各電圧源(V1〜V4)の高電位側端子及び低電位側端子に対応して設けられる複数の高電位側コンデンサ(41b〜44b)及び低電位側コンデンサ(41a〜44a)と、
    前記高電位側コンデンサ及び低電位側コンデンサによりサンプリングされた電圧を差動増幅する差動増幅器(8D)と、
    前記各電圧源の高電位側端子及び低電位側端子と、前記高電位側コンデンサ及び低電位側コンデンサとの何れか一方の間に接続される第1スイッチ(21〜24)と、
    前記高電位側コンデンサ及び低電位側コンデンサの電圧源側端子間に接続される第2スイッチ(31〜34)と、
    前記高電位側コンデンサ及び低電位側コンデンサの測定側端子と基準電圧源との間にそれぞれ接続される2個1組の第3スイッチ(51〜54)と、
    一端が、前記高電位側コンデンサ及び低電位側コンデンサの測定側端子にそれぞれ接続される2個1組の第4スイッチ(61〜64)と、
    これら第4スイッチの他端と、前記差動増幅器の各入力端子との間に共通に接続される2個1組の第5スイッチ(7)と、
    初期状態で、前記第1〜第5スイッチを全てオフにしておき、
    次に、全ての電圧源に対応する第1及び第4スイッチを同時にオンし、
    次に、前記第1及び第4スイッチをオフして前記高電位側コンデンサ及び低電位側コンデンサの電荷保持を行い、
    次に、最初の測定対象の電圧源を、最低電位側に位置するもの又は最高電位側に位置するものを選択して、対応する第2及び第4スイッチ並びに前記第5スイッチをオンして前記高電位側コンデンサ及び低電位側コンデンサからの電荷転送を行い、
    前記第2,第4及び第5スイッチをオフすると、以降に測定対象とする電圧源を、前記最低電位側から順次高電位方向に移行させるか、又は前記最高電位側から順次低電位方向に移行させて、前記第2,第4及び第5スイッチのオンオフを繰り返す制御回路とを備え、
    前記高電位側コンデンサ及び低電位側コンデンサは、前記電荷保持及び前記電荷転送を行う際に各コンデンサの電位が変化しないように、各コンデンサ間に発生する寄生容量を考慮してレイアウトされている電圧測定装置。
  4. 前記電圧源は電池セルであり、多段直列接続されて組電池(1)が構成され、
    前記差動増幅器は、A/D変換器(8)に内蔵されて入力側に配置されており、
    前記A/D変換器によりA/D変換された電圧データを読み込んで、前記組電池の監視を行う上位制御装置に送信する通信部(17)を備える請求項1から3の何れか一項に記載の電圧測定装置。
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