JP2017089799A - 挿通構造体 - Google Patents

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Hitoshi Shiraishi
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泰彦 齋藤
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Abstract

【課題】互いの相対位置を変更可能な内挿部材と外挿部材とを液密にするシール部材に異物が付着することで生じる不具合の発生を抑制できる挿通構造体を提供する。【解決手段】内挿部材54と、内挿部材54に外挿される外挿部材4であって、内挿部材54と外挿部材4との軸方向D1の相対位置を変更可能な外挿部材4と、外挿部材4における内挿部材54と対向する内周面4j又は内挿部材における外挿部材と対向する外周面に設けられる環状のシール保持環状凹部4dと、シール保持環状凹部4dに配置され、外挿部材4の内周面4jと内挿部材54の外周面54dとの間の液密のための環状液密シール部材75と、シール保持環状凹部4dの近傍に設けられ、グリスG1を収容し、保持するための環状のグリス保持用環状溝81〜84と、を備える挿通構造体101。【選択図】図4

Description

本発明は、内挿部材と、内挿部材に外挿される外挿部材と、外挿部材の内周面と内挿部材の外周面との間の液密のための環状液密シール部材とを備える挿通構造体に関する。
船舶に貯留されるバラスト水や、その他汚染物質を含んだ汚染水などの被処理水を濾過するものとして、内部に流入した被処理水を濾過して外部へ流出させる円筒状のフィルタを備えた濾過器がある。この濾過器で使用されるフィルタは、例えば、多数の穴を設けた金属薄板を円筒形に形成した支持体の内周面に、金網などの濾過体を円筒状に設けて構成される。
このように構成されるフィルタは、一方の開口部が被処理水入口となり、他方の開口部は閉鎖され、被処理水入口からフィルタの内側に流入した被処理水を内周面側の濾過体に通過させ、被処理水中の異物を捕捉する。そのため、フィルタの内面に異物が堆積し、異物の堆積量が多くなるに連れてフィルタの閉塞が進み、そのままにしておくと圧力損失が大きくなり、濾過流量が十分に得られなくなる。このような事態を防止するため、フィルタを洗浄して内面に堆積している異物を除去し、フィルタの濾過能力を維持する必要がある。
フィルタを洗浄する方法として、フィルタの二次側から濾過方向とは逆方向に処理水を流す逆洗浄が知られている。この逆洗浄によって異物が混在した水は、フィルタ内に設けられるフィルタ洗浄ヘッドであって、フィルタの内面に摺動可能に当接し、フィルタの内面を摺動するフィルタ洗浄ヘッドによって、吸引されて排出される(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に例示されるこの種のフィルタ洗浄ヘッドは、運転中、フィルタの内面に常に接触状態を維持させるために、フィルタ内に配置された逆洗汚水排出管に接続されるヘッド基管の先端側に、フィルタの内面に当接する吸引ノズルが軸方向に摺動自在に嵌合していると共に、付勢部材であるコイルバネにより、吸引ノズルがフィルタの内面方向に付勢される構造となっている。このような構造において、ヘッド基管と吸引ノズルとの隙間からヘッド基管内へ被処理水が侵入することを防止するため、吸引ノズルの内面にシールリング装着溝が形成され、シールリング装着溝に装着したシールリング(シール部材)により、ヘッド基管と吸引ノズルとの間をシールしている。
特表2008−507391号公報
しかし、特許文献1に例示されるこの種のフィルタ洗浄ヘッドにおいて、被処理水中に存在する異物が、シール部材と、ヘッド基管及び吸引ノズルとの間に入り込んだ状態で、吸引ノズルが軸方向に摺動すると、ヘッド基管やシール部材が異物で摩耗し(異物が研磨剤のように作用し)、傷付けられて、シール機能が低下して、シール漏れが発生する虞がある。また、付着した異物によりシール部材に抵抗を発生させ、吸引ノズルの円滑な動きが得られなくなり、吸引ノズルとフィルタの内面との良好な接触状態を維持させることができなくなる虞がある。更には、シール部材が破損して、早期の交換が必要になる虞がある。
本発明は、互いの相対位置を変更可能な内挿部材と外挿部材とを液密にするシール部材に異物が付着することで生じる不具合の発生を抑制できる挿通構造体を提供することを目的とする。
本発明は、内挿部材と、前記内挿部材に外挿される外挿部材であって、前記内挿部材と前記外挿部材との軸方向の相対位置を変更可能な外挿部材と、前記外挿部材における前記内挿部材と対向する内周面又は前記内挿部材における前記外挿部材と対向する外周面に設けられる環状のシール保持環状凹部と、前記シール保持環状凹部に配置され、前記外挿部材の前記内周面と前記内挿部材の前記外周面との間の液密のための環状液密シール部材と、前記シール保持環状凹部の近傍に設けられ、グリスを収容し、保持するための環状のグリス保持用環状溝と、を備える挿通構造体に関する。
また、前記グリス保持用環状溝は、前記シール保持環状凹部に対して、前記内挿部材及び前記外挿部材の軸方向の両側にそれぞれ設けられることが好ましい。
また、前記グリス保持用環状溝は、前記シール保持環状凹部に対して、前記内挿部材及び前記外挿部材の軸方向の両側にそれぞれ設けられることが好ましい。
また、前記内挿部材及び前記外挿部材の外側が液体で加圧環境下において使用されることが好ましい。
また、前記挿通構造体は、内部に流入した被処理水としてのバラスト水を濾過して濾過処理水として外部へ流出させる筒状のフィルタと、前記フィルタを収納するケーシングと、前記フィルタの内部に向けて被処理水が流通する被処理水導入ラインと、前記フィルタで濾過された濾過処理水が、濾過処理水を貯留するバラストタンクへ向けて流通する処理水ラインと、前記フィルタの内部に設けられるフィルタ洗浄ヘッドであって、前記フィルタの内面に摺動可能に当接して逆洗水を吸引するフィルタ洗浄ヘッドと、を備えるバラスト水処理装置を構成する構成要素であることが好ましい。
また、前記内挿部材は、前記フィルタの内部に配置された逆洗汚水ラインに接続するヘッド基管であり、前記外挿部材は、前記ヘッド基管の先端側に設けられ、前記フィルタの内面に当接する吸引ノズルであることが好ましい。
また、前記内挿部材は、前記フィルタの底部から下方に向けて突出する下部回転軸部材であり、前記外挿部材は、前記ケーシングの底部であることが好ましい。
また、前記内挿部材は、前記フィルタの天部から上方に向けて突出する上部回転軸部材であり、前記外挿部材は、前記ケーシングの天部であることが好ましい。
本発明によれば、互いの相対位置を変更可能な内挿部材と外挿部材とを液密にするシール部材に異物が付着することで生じる不具合の発生を抑制できる挿通構造を提供することができる。
本発明における第1実施形態の挿通構造体101を含むフィルタ洗浄ヘッド53を備えるバラスト水処理装置1を示すフロー図である。 本発明の第1実施形態の挿通構造体101を含むフィルタ洗浄ヘッド53を示す斜視図である。 図2に示すA−A線断面図である。 挿通構造体101を説明する部分拡大図である。 第1実施形態の第1変形例におけるシール部材75Aの周辺の部分拡大図である。 第1実施形態の第2変形例におけるシール部材75Bの周辺の部分拡大図である。 本発明の第2実施形態の挿通構造体102を説明する部分拡大図である。 本発明の第3実施形態の挿通構造体103を説明する部分拡大図である。
本発明における第1実施形態の挿通構造体101を含むフィルタ洗浄ヘッド53を備えるバラスト水処理装置1について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明における第1実施形態の挿通構造体101を含むフィルタ洗浄ヘッド53を備えるバラスト水処理装置1を示すフロー図である。
〔第1実施形態〕
図1に示すように、バラスト水処理装置1は、バラスト水濾過装置2と、紫外線リアクタ61と、逆洗水供給手段7と、制御部9と、を備える。制御部9は、制御対象の各機器を制御可能に、各機器に信号線(不図示)により接続されている。バラスト水処理装置1には、その外部構成として、バラストタンク62が接続されている。
バラスト水処理装置1は、ラインとして、被処理水導入ラインL1と、被処理水排出ラインL2と、処理水ラインL11と、貯留処理水排出ラインL12と、逆洗水流通ラインL21と、エア抜きラインL31と、を備える。「ライン」とは、流路、経路、管路等の流体の流通が可能なラインの総称である。
バラスト水濾過装置2は、ケーシング51と、フィルタ52と、フィルタ回転手段3と、吸引ノズル4を有するフィルタ洗浄ヘッド53と、逆洗水噴射ノズル6と、逆洗汚水排出手段5と、を備える。
ケーシング51は、円筒状であり、その内部にフィルタ52を収納する。フィルタ52は、全体視で円筒状であり、内部に流入した被処理水(バラスト水)W1(主に海水)を濾過してバラスト水(濾過処理水)W2として外部へ流出させる。フィルタ回転手段3は、フィルタ52を、その軸心を中心に回転させる。フィルタ洗浄ヘッド53は、フィルタ52の内部に設けられる。フィルタ洗浄ヘッド53の吸引ノズル4は、フィルタ52の一次側に設けられ、フィルタ52の内周面(内面)に向かって開口する。フィルタ洗浄ヘッド53の詳細については後述する。
逆洗水噴射ノズル6は、フィルタ52の二次側に設けられ、フィルタ52の外周面に向かって、バラスト水処理運転中に逆洗水を噴射する。逆洗水噴射ノズル6からの逆洗水の噴射は、ケーシング51及びフィルタ52の内部にバラスト水(W2,W1)が存在する(満たされる)状態で行われる。
逆洗汚水排出手段5は、フィルタ洗浄ヘッド53の吸引ノズル4で吸引された逆洗汚水W11を、ケーシング51の内部から外部へ排出する。制御部9は、フィルタ52の一次側と二次側との差圧などに基づいて、逆洗水の噴射の有無、逆洗水の噴射時の噴射圧力などを制御する。バラスト水濾過装置2の詳細については後述する。
紫外線リアクタ61は、バラスト水濾過装置2のフィルタ52により濾過されたバラスト水(濾過処理水)W2に対して紫外線を照射して殺菌を行う。
バラストタンク62は、紫外線リアクタ61により紫外線の照射が行われたバラスト水(濾過処理水)W2を、貯留処理水W3として貯留する。
また、紫外線リアクタ61は、バラストタンク62に貯留されるバラスト水(貯留処理水)W3を船外へ排出する際に、貯留処理水W3に対して紫外線を照射して殺菌を行う。
次に、各ラインについて詳述する。被処理水導入ラインL1は、一端部から被処理水W1(主に海水)が導入され、他端部において被処理水導入口20に接続しており、被処理水W1がバラスト水濾過装置2の被処理水導入口20に向けて流通するラインである。被処理水導入ラインL1には、汲み上げポンプP1、バルブV1、接続部J1、被処理水導入口20がこの順で設けられている。
被処理水排出ラインL2は、一端部において被処理水導入ラインL1の接続部J1に接続しており、他端部からフィルタ52内の水(バラスト水W1)が排出されるラインである。
処理水ラインL11は、一端部においてバラスト水濾過装置2の処理水流出口26に接続しており、他端部においてバラストタンク62に接続しており、バラスト水濾過装置2で濾過処理されたバラスト水(濾過処理水)W2がバラストタンク62に向けて流通するラインである。処理水ラインL11には、処理水流出口26、接続部J21、バルブV11、接続部J11、紫外線リアクタ61、バルブV12、バラストタンク62がこの順で設けられている。
貯留処理水排出ラインL12は、一端部において処理水ラインL11の接続部J11に接続しており、他端部からバラスト水(貯留処理水)W3を排出するラインである。貯留処理水排出ラインL12には、接続部J11、バルブV13、貯留処理水排出ポンプP11がこの順で設けられている。
逆洗水流通ラインL21は、一端部において処理水ラインL11の接続部J21に接続しており、他端部において逆洗水噴射ノズル6に接続しているラインである。逆洗水流通ラインL21には、バラスト水(濾過処理水)W2が逆洗水噴射ノズル6に向けて流通する。逆洗水流通ラインL21には、接続部J21、バルブV21、逆洗水加圧ポンプP21、逆洗水噴射ノズル6がこの順で設けられている。
ラインの各所には、各種のバルブ及びポンプが設けられている。具体的には、被処理水導入ラインL1における接続部J1よりも上流側には、汲み上げポンプP1が設けられている。汲み上げポンプP1は、被処理水導入ラインL1の一端部から被処理水W1(主に海水)を汲み上げる。被処理水導入ラインL1における汲み上げポンプP1と接続部J1との間には、バルブV1が設けられている。被処理水排出ラインL2には、バルブV2が設けられている。
処理水ラインL11における処理水流出口26と紫外線リアクタ61との間(詳細には、接続部J21と接続部J11との間)には、バルブV11が設けられている。処理水ラインL11における紫外線リアクタ61とバラストタンク62との間には、バルブV12が設けられている。貯留処理水排出ラインL12には、バルブV13及び貯留処理水排出ポンプP11が設けられている。
逆洗水流通ラインL21における接続部J21と逆洗水加圧ポンプP21との間には、バルブV21が設けられている。逆洗水流通ラインL21におけるバルブV21と逆洗水噴射ノズル6との間には、逆洗水加圧ポンプP21が設けられている。逆洗水加圧ポンプP21は、逆洗水流通ラインL21を流通する水を加圧する。
次に、バラスト水濾過装置2の詳細について説明する。ケーシング51は、上部開口部及び下部開口部を有する円筒状に形成されており、上部開口部が蓋部10で密閉され、下部開口部が底部11で密閉されている。蓋部10には、エア抜きラインL31が接続されている。エア抜きラインL31には、ケーシング51の内部のエアを抜くためのエア抜きバルブV31が設けられている。
フィルタ52は、上部開口部及び下部開口部を有し、全体視で円筒状に形成されている。フィルタ52の詳細については後述する。ケーシング51とフィルタ52との間には、処理水流出空間27が形成される。上部開口部は、上閉止部13で密閉されている。下部開口部は、下閉止部14及び後述する下部回転軸部材16とで密閉されている。
フィルタ回転手段3は、上部回転軸部材15と、下部回転軸部材16と、上部回転軸部材15を回転させるモータ17とで構成されている。上部回転軸部材15は、フィルタ52の上閉止部13に、フィルタ52の軸心位置に軸心方向上向きに突設して設けられている。下部回転軸部材16は、フィルタ52の下閉止部14に、フィルタ52の軸心位置に軸心方向下向きに突設して設けられている。
上部回転軸部材15は、ケーシング51の蓋部10を貫通し且つシーリングされた軸受部材18を介して、蓋部10に回転自在に且つ液密に支持されている。下部回転軸部材16は、ケーシング51の底部11を貫通し且つシーリングされた軸受部材19を介して、底部11に回転自在に且つ液密に支持されている。下部回転軸部材16は、フィルタ52の内部と連通する管状体となっており、ケーシング51の底部11からケーシング51の外部に突出する。下部回転軸部材16には、ケーシング51への被処理水導入口20が接続されている。
被処理水導入口20には、被処理水導入ラインL1が接続されている。ケーシング51の側部には、処理水流出口26が設けられている。処理水流出口26には、処理水ラインL11が接続されている。
被処理水導入ラインL1を流通し且つ被処理水導入口20から導入された被処理水W1は、下部回転軸部材16を通ってフィルタ52の内部に入る。その被処理水W1は、フィルタ52を通過して濾過されて、ケーシング51とフィルタ52との間に形成される処理水流出空間27に入り、処理水流出口26から流出する。
逆洗汚水排出手段5は、逆洗汚水ラインとしての逆洗汚水集合管28と、逆洗汚水ラインとしての逆洗汚水排出管29と、バルブV32とを備える。逆洗汚水集合管28は、フィルタ洗浄ヘッド53に接続する。逆洗汚水集合管28には、フィルタ洗浄ヘッド53の吸引ノズル4で吸引された逆洗汚水W11が集合する。逆洗汚水排出管29は、逆洗汚水集合管28の下端部に接続し、逆洗汚水W11を外部へ排出する。バルブV32は、逆洗汚水排出管29に設けられている。
逆洗汚水集合管28においては、上端部が閉鎖し、下端部が開口している。逆洗汚水集合管28は、フィルタ52の軸心に配置されている。逆洗汚水集合管28の上端部は、フィルタ52の上閉止部13の中央に設けられた孔に、嵌合して支持されている。逆洗汚水集合管28の下端部は、フィルタ52の下閉止部14の下部回転軸部材16の内部を、フィルタ52の回転を妨げないように通り、ケーシング51の被処理水導入口20に固定されて支持されている。
逆洗水噴射ノズル6について説明する。逆洗水噴射ノズル6は、ケーシング51の側部に設けられており、ケーシング51の内部に開口している。逆洗水噴射ノズル6は、フィルタ52の軸方向全域に逆洗水を噴射できることが好ましい。逆洗水噴射ノズル6の構成は特に限定されるものではない。例えば、逆洗水噴射ノズル6を、フィルタ52の軸方向に直線状及び/又は周方向に角度を変えて複数配置することができる。周方向に角度を変えて複数配置される逆洗水噴射ノズル6は、同じ高さに配置してもよく、或いは高さを変えて配置してもよい。本実施形態においては、逆洗水噴射ノズル6は、複数配置された各吸引ノズル4と同周上に位置し、且つ、フィルタ52の回転方向に対向する方向に向かって、吸引ノズル4の前に位置するように設けられている。なお、逆洗水噴射ノズル6は、各吸引ノズル4と対向するそれぞれの位置に設けられていてもよく、或いは、フィルタ52の回転方向に対向する方向に向かって、吸引ノズル4の後に位置するように設けられていてもよい。
逆洗水供給手段7は、フィルタ52で濾過処理された濾過処理水W2を加圧して、逆洗水W2として逆洗水噴射ノズル6に供給する。逆洗水供給手段7は、逆洗水加圧ポンプP21、バルブV21などから構成される。
逆洗水噴射ノズル6は、フィルタ52の外周面(二次側)に逆洗水W2を噴射して、フィルタ52の一次側に堆積した異物を剥離する。剥離した直後に吸引ノズル4による吸引が行われる。逆洗水噴射ノズル6から噴射された逆洗水W2によりフィルタ52から剥離した異物は、逆洗汚水排出管29に設けられたバルブV32を開くことにより、吸引ノズル4により効果的に吸引される。バルブV32の二次側の圧力は大気圧に開放されているため、逆洗汚水集合管28の内部の圧力がフィルタ52の二次側の圧力よりも低くなり、フィルタ52の二次側にある濾過処理水W2の一部及び逆洗水噴射ノズル6から噴射した逆洗水W2は、逆洗汚水W11となって逆洗汚水集合管28の内部を流通し、逆洗汚水排出管29から外部へ排出される。
逆洗水噴射ノズル6に供給される逆洗水としては、本実施形態においては、フィルタ52で濾過処理された濾過処理水W2が用いられる。
フィルタ洗浄ヘッド53について説明する。図2は、本発明の第1実施形態の挿通構造体101を含むフィルタ洗浄ヘッド53を示す斜視図である。図3は、図2に示すA−A線断面図である。図4は、挿通構造体101を説明する部分拡大図である。
図2〜図4に示すように、フィルタ洗浄ヘッド53は、フィルタ52の内周面に摺動可能に当接して、フィルタ52の濾過面に付着したSS(浮遊性固形物質)を剥がしながら、逆洗水W2を吸引する。フィルタ洗浄ヘッド53は、ヘッド基管54と、内周面4jにシール保持環状凹部4dを有する吸引ノズル4と、内側円盤状部材71と、外側円盤状部材72と、支持バー部材73と、コイルバネ74と、シール部材75と、吸引ノズル4の内周面4jにおけるシール保持環状凹部4dの近傍に設けられるグリス保持用環状溝81〜84と、を備える。
本実施形態のフィルタ洗浄ヘッド53は、挿通構造体101を有する。挿通構造体101は、ヘッド基管54(内挿部材)と、ヘッド基管54に外挿される吸引ノズル4(外挿部材)と、吸引ノズル4におけるヘッド基管54と対向する内周面4jに形成されるシール保持環状凹部4dと、シール部材75(環状液密シール部材)と、グリス保持用環状溝81〜84と、を備える。
シール部材75は、シール保持環状凹部4dに配置され、吸引ノズル4の内周面4jとヘッド基管54の外周面54dとの間の液密のための環状液密シール部材である。グリス保持用環状溝81〜84は、シール保持環状凹部4dの近傍に設けられ、グリスを収容し保持するための環状溝である。挿通構造体101は、ヘッド基管54と吸引ノズル4との軸方向D1の相対位置を変更可能(スライド移動可能)に構成される。以下、挿通構造体101を含むフィルタ洗浄ヘッド53について詳述する。
ヘッド基管54は、フィルタ52の内部に配置された逆洗汚水集合管28(逆洗汚染ライン)に連通状態で接続されている。ヘッド基管54は、基端側太径部54aと先端側細径部54bと段差部54cとを備える。基端側太径部54aは、ヘッド基管54における基端側の部分であり、先端側細径部54bよりも太径の部分である。先端側細径部54bは、ヘッド基管54における先端側の部分であり、基端側太径部54aよりも細径の部分である。段差部54cは、基端側太径部54aと先端側細径部54bとの外径の差により形成される。
吸引ノズル4は、フィルタ52の一次側に設けられ、ヘッド基管54を介して逆洗汚水集合管28に接続し、フィルタ52の内周面に向かって開口する。吸引ノズル4は、ヘッド基管54の先端側に設けられ、フィルタ52の内面に当接する。吸引ノズル4は、逆洗水噴射ノズル6から噴射され且つフィルタ52を外周面から内周面に向けて通過した逆洗水W2である逆洗汚水W11を吸引する。吸引ノズル4は、フィルタ52の軸方向全域から吸引可能であることが好ましい。なお、吸引ノズル4の構成は特に限定されるものではない。例えば、吸引ノズル4を、フィルタ52の軸方向に直線状及び/又は周方向に角度を変えて複数配置することができる。周方向に角度を変えて複数配置される吸引ノズル4は、同じ高さに配置してもよく、或いは高さを変えて配置してもよい。
本実施形態においては、複数の吸引ノズル4は、フィルタ52の軸方向(上下方向)に直線状に配置されて、逆洗汚水集合管28と接続している。また、フィルタ52の内周面に対向した位置でフィルタ52に向かって開口している吸引ノズル4の開口部は、フィルタ52の内周面に摺動可能に密着している。
上下方向に配置されている複数の吸引ノズル4の間の未吸引部を無くすため、フィルタ52の軸方向に2列に配置され、一方の列の吸引ノズル4の間に他方の列の吸引ノズル4が位置している。具体的には、複数の吸引ノズル4は、逆洗汚水集合管28の左右側に、高さ方向に交互に配置されている。なお、吸引ノズル4をフィルタ52の軸方向に配置する他の例として、複数の吸引ノズル4をフィルタ52の軸方向に、吸引ノズル4の間に未吸引部が存在しない間隔で螺旋状に配置してもよい。
吸引ノズル4の開口部がフィルタ52の内周面に摺動可能に密着した状態で、複数の吸引ノズル4は、フィルタ52の軸方向に直線状に配置されて逆洗汚水集合管28に接続している。上下方向に配置されている複数の吸引ノズル4は、各吸引ノズル4の間の未吸引部を無くすため、逆洗汚水集合管28の左右側に、高さ方向に交互に配置されている。そのため、フィルタ52の1回の回転でフィルタ52の内周面全域からの吸引を行うことができる。
詳述すると、吸引ノズル4は、ヘッド基管54の先端側に設けられ、フィルタ52の内周面に摺動可能に当接する。吸引ノズル4は、ヘッド基管54の先端側の外周面に、軸方向(延在方向)に移動自在に嵌合している。吸引ノズル4は、ノズル吸引口4aと、ノズル外挿部4bと、第1バネ保持環状凹部4cと、シール保持環状凹部4dと、中間細径部4eと、軸方向内側壁4fと、軸方向外側壁4gと、を備える。
ノズル吸引口4aは、吸引ノズル4の先端側に開口し、逆洗水W2を吸引する部分である。ノズル外挿部4bは、吸引ノズル4における基端側の部分であり、ヘッド基管54の先端側細径部54bに外挿されている。ヘッド基管54の先端側細径部54bの外周面54dは、ノズル外挿部4bの内周面4jよりもわずかに細い。
第1バネ保持環状凹部4cは、ノズル外挿部4bにおける基端側の壁部に、ヘッド基管54の先端側細径部54bを包囲するように且つヘッド基管54の基端側に開放するように、環状に設けられている。第1バネ保持環状凹部4cには、コイルバネ74の螺旋状の端部が保持される。
なお、第1バネ保持環状凹部4cに代えて、吸引ノズル4の基端側に段差部を設け、この段差部にコイルバネ74の端部を嵌合させる構成とすることもできる。
シール保持環状凹部4dは、吸引ノズル4(ノズル外挿部4b)における、ヘッド基管54(先端側細径部54b)の外周面54dと対向する内周面4jに形成される。シール保持環状凹部4dは、ノズル外挿部4bにおける内周面4jに、ヘッド基管54の先端側細径部54bを包囲するように且つヘッド基管54側に開放するように、環状に設けられている。シール保持環状凹部4dは、第1バネ保持環状凹部4cよりも径方向の内側に配置されている。シール保持環状凹部4dには、環状のシール部材75が収容される。
シール部材75は、シール保持環状凹部4dに配置され、吸引ノズル4の内周面4jとヘッド基管54の外周面54dとの間を液密にする。シール部材75は、環状のゴム等の弾性材料あるいは摺動性の良い高分子材料からなる部材である。シール部材75は、本実施形態においては、断面がO状のOリングである。シール部材75は、シール保持環状凹部4dの内側に圧入されている。シール部材75は、吸引ノズル4と一体となって、ヘッド基管54の外周面54dをフィルタ洗浄ヘッド53の軸方向D1に移動するようになっている。
グリス保持用環状溝81〜84は、本実施形態においては、吸引ノズル4におけるヘッド基管54と対向する内周面4jに形成される。グリス保持用環状溝81〜84それぞれは、ノズル外挿部4bにおける内周面4jに、ヘッド基管54の先端側細径部54bを包囲するように且つヘッド基管54側に開放するように、環状に設けられている。本実施形態において、グリス保持用環状溝81〜84それぞれは、断面が矩形の環状凹部である。グリス保持用環状溝81〜84それぞれは、グリスG1を収容し、保持する。吸引ノズル4のスライド移動距離が小さい場合、グリス保持用環状溝81〜84それぞれに保持されるグリスG1が外部に流出する量は、少ない。
グリス保持用環状溝83,84に保持されるグリスG1は、吸引ノズル4の外側に向けて、吸引ノズル4の内周面4jとヘッド基管54の外周面54dとの間を移動しようとする。一方、吸引ノズル4の外側にある加圧状態の被処理水W1は、吸引ノズル4の内側に向けて、吸引ノズル4の内周面4jとヘッド基管54の外周面54dとの間を移動しようとする。そのため、グリス保持用環状溝83,84に保持されるグリスG1(特に撥水性の場合)は、吸引ノズル4の外側に流出しにくい。
グリス保持用環状溝81〜84は、ヘッド基管54及び吸引ノズル4の軸方向D1(フィルタ洗浄ヘッド53の軸方向D1)において、シール保持環状凹部4dと並んで配置される。グリス保持用環状溝81〜84は、シール保持環状凹部4dに対して、ヘッド基管54及び吸引ノズル4の軸方向D1における両側に、それぞれ設けられる。具体的には、グリス保持用環状溝81,82は、軸方向D1における先端側D12(フィルタ52側)に設けられる。グリス保持用環状溝83,84は、軸方向D1における基端側D11に設けられる。
グリス保持用環状溝81,82が軸方向D1における先端側D12(フィルタ52側)に設けられることで、シール部材75とグリス保持用環状溝81,82との間に、グリスG1(その一部はグリス保持用環状溝81,82から流出したグリスG1)は、面状に保持される。これにより、シール性は更に向上する。また、シール部材75等におけるスライド性も向上する。
グリス保持用環状溝83,84が軸方向D1における基端側D11に設けられることで、シール部材75等におけるスライド性が向上する。
グリス保持用環状溝81〜84は、軸方向D1においてシール部材75の両側に設けられるので、シール部材75に異物が付着することを抑制すると共に、シール部材75等におけるスライド性が向上する。
また、グリス保持用環状溝81〜84は、軸方向D1にスライド移動されるので、グリス保持用環状溝81〜84に収容されたグリスG1の一部は、吸引ノズル4(ノズル外挿部4b)の内周面4jとヘッド基管54(先端側細径部54b)の外周面54dとの間を、面状にシールする。これにより、シール部材75に異物が付着することを抑制すると共に、シール部材75等におけるスライド性が向上する。
また、ヘッド基管54と吸引ノズル4との軸方向D1への相対移動(スライド移動)により、グリス保持用環状溝81〜84に収容されたグリスG1は、ヘッド基管54の外周面54dに塗布される。これにより、シール部材75における摩擦による破損を抑制できる。
グリス保持用環状溝81〜84は、シール保持環状凹部4dの近傍に設けられる。「近傍」とは、例えば、シール部材75におけるヘッド基管54の外周面54dとの接触部と、この接触部と最も近いグリス保持用環状溝との距離T(図4参照)が、10mm以内であること、好ましくは5mm以内であることをいう。
グリス保持用環状溝81〜84それぞれには、上述の通り、グリスG1が収容され、保持される。本実施形態において、グリスG1は撥水性を有する。本実施形態において、挿通構造体101を含むフィルタ洗浄ヘッド53は、ヘッド基管54及び吸引ノズル4の外側が被処理水(液体)で加圧環境下において使用される。そのため、上述の通り、グリス保持用環状溝81〜84から流出したグリスG1は、吸引ノズル4の外側には流出し難いので、シール部材75の側に流れる。これにより、グリス保持用環状溝81,82とシール部材75との間にグリスG1が保持されることになり、ヘッド基管54、吸引ノズル4及びシール部材75におけるシール性が更に向上し、スライド性が向上する。
中間細径部4eは、ノズル外挿部4bの外周部に設けられている。中間細径部4eは、その軸方向の外側よりも細径となっていることで、形成される。中間細径部4eにおける、吸引ノズル4の基端側及び先端側には、それぞれ段差状に、軸方向内側壁4f及び軸方向外側壁4gが形成される。
内側円盤状部材71は、ヘッド基管54の先端側細径部54bに、段差部54cに当接した状態で外挿されて固定されている。内側円盤状部材71は、内周面71aと、外周面71bと、軸方向内側壁71cと、軸方向外側壁71dと、第2バネ保持環状凹部71eとを備える。
内周面71aは、内側円盤状部材71の径方向中心に設けられる貫通孔からなる。内周面71aは、ヘッド基管54の先端側細径部54bに外挿される。外周面71bは、内側円盤状部材71の径方向の外周面である。軸方向内側壁71cは、ヘッド基管54の基端側を向く壁である。軸方向内側壁71cは、ヘッド基管54の段差部54cに当接し、これにより、ヘッド基管54の基端側への内側円盤状部材71の移動が規制される。
軸方向外側壁71dは、ヘッド基管54の先端側を向く壁である。第2バネ保持環状凹部71eは、軸方向外側壁71dに、ヘッド基管54の先端側細径部54bを包囲するように且つヘッド基管54の先端側に開放するように、環状に設けられている。第2バネ保持環状凹部71eには、コイルバネ74の螺旋状の端部が保持される。第1バネ保持環状凹部4cと第2バネ保持環状凹部71eとは、フィルタ洗浄ヘッド53の軸方向に対向しており、コイルバネ74とヘッド基管54の外周面54dとの接触(ヘッド基管54の径方向の接触)を防止可能な接触防止構造を構成する。
外側円盤状部材72は、吸引ノズル4の中間細径部4eに、径方向に十分な隙間を有して外挿されている。外側円盤状部材72は、内周面72aと、外周面72bと、を備える。内周面72aは、外側円盤状部材72の径方向中心に設けられる貫通孔からなる。内周面72aは、吸引ノズル4の中間細径部4eに外挿される。内周面72aは、吸引ノズル4の中間細径部4eよりも十分に(径方向に接触しない程度に)太径となっている。そのため、吸引ノズル4は、軸方向内側壁4fと軸方向外側壁4gとの間において実質的に摺動抵抗を発生させずに、外側円盤状部材72の厚さ方向に移動自在になっている。
なお、吸引ノズル4がヘッド基管54から抜け落ちないように、外側円盤状部材72には適宜のストッパ(不図示)が設けられている。
支持バー部材73は、内側円盤状部材71と外側円盤状部材72との間隔(フィルタ洗浄ヘッド53の軸方向の間隔)を維持するために、設けられる。支持バー部材73の一端部は、内側円盤状部材71に固定されている。支持バー部材73の他端部は、外側円盤状部材72に固定されている。支持バー部材73は、内側円盤状部材71及び外側円盤状部材72の周方向に等しい中心角(90度)で4本配列している。なお、支持バー部材73の本数や中心角の大きさは、特に制限されない。
コイルバネ74は、ヘッド基管54の先端側細径部54bに、径方向に十分な間隙を有して包囲するように外挿されている。コイルバネ74は、一端部側において、内側円盤状部材71の第2バネ保持環状凹部71eに保持されており、他端部側において、吸引ノズル4の第1バネ保持環状凹部4cに保持されている。コイルバネ74は、吸引ノズル4の軸方向内側壁4fが外側円盤状部材72に当接した場合においても、軸方向外側に向けて付勢力が発現するようになっている。
これにより、吸引ノズル4がヘッド基管54から分離しないと共に、吸引ノズル4が軸方向外側に向けて付勢されるように構成される。そのため、吸引ノズル4は、フィルタ洗浄ヘッド53の軸方向におけるフィルタ52の内周面に向けて、付勢されながら当接する。
次に、本実施形態のバラスト水処理装置1の主な動作について簡単に説明する。
(1)バラスト水濾過装置2による被処理水W1の濾過処理(バラスト水処理運転)
バルブV1、バルブV11及びバルブV12を開き、バルブV2、バルブV13、バルブV21、バルブV31及びバルブV32を閉じる。この状態で、汲み上げポンプP1を駆動させる。これにより、被処理水導入ラインL1の一端部から流入した被処理水W1は、被処理水導入ラインL1を流通する。被処理水導入口20から導入された被処理水W1は、フィルタ52で濾過処理され、濾過処理水W2として処理水流出口26から排出される。濾過処理水W2は、処理水ラインL11を流通し、紫外線リアクタ61により紫外線処理され、バラストタンク62に貯留処理水W3として貯留される。
(2)逆洗水噴射ノズル6によるフィルタ52の逆洗処理(バラスト水処理運転中の逆洗)
バルブV1、バルブV11、バルブV12、バルブV21及びバルブV32を開き、他のバルブを閉じて、濾過処理水W2(逆洗水W2)が逆洗水噴射ノズル6に向けて流通する状態とする。そして、ケーシング51及びフィルタ52の内部にバラスト水(W2,W1)が存在した状態で、逆洗水加圧ポンプP21及び吸引ノズル4の吸引を稼働させる。これにより、逆洗水噴射ノズル6からの逆洗水(濾過処理水)W2は、フィルタ52に向けて噴射され、逆洗が行われる。
(3)バラストタンク62から外部への貯留処理水W3の排水処理
バルブV12及びバルブV13を開き、バルブV11を閉じる。この状態で貯留処理水排出ラインL12に設けられた貯留処理水排出ポンプP11を稼働させる。これにより、バラストタンク62に貯留される貯留処理水W3は、紫外線リアクタ61により紫外線処理され、処理水ラインL11及び貯留処理水排出ラインL12を介して外部に排出される。
第1実施形態によれば、例えば、次のような効果を奏する。
バラスト水処理装置1(フィルタ洗浄ヘッド53)の構成要素である第1実施形態の挿通構造体101は、ヘッド基管54(内挿部材)と、ヘッド基管54に外挿される吸引ノズル4(外挿部材)と、吸引ノズル4におけるヘッド基管54と対向する内周面4jに形成されるシール保持環状凹部4dと、シール保持環状凹部4dに配置され、吸引ノズル4の内周面4jとヘッド基管54の外周面54dとの間の液密のためのシール部材75(環状液密シール部材)と、シール保持環状凹部4dの近傍に設けられ、グリスG1を収容し保持するためのグリス保持用環状溝81〜84と、を備える。
本実施形態によれば、シール部材75の近傍にグリス保持用環状溝81〜84が設けられているので、シール部材75(シール保持環状凹部4d)への異物の侵入を抑制できる。従って、シール部材75への異物の付着などにより発生する不具合を抑制できる。ヘッド基管54、吸引ノズル4及びシール部材75におけるスライド性を向上できる。そのため、挿通構造体101は、ヘッド基管54、吸引ノズル4及びシール部材75における摩耗や破損を抑制できる。
本実施形態によれば、グリス保持用環状溝81〜84は、軸方向D1にスライド移動されるので、グリス保持用環状溝81〜84に収容されたグリスG1は、吸引ノズル4(ノズル外挿部4b)の内周面4jとヘッド基管54(先端側細径部54b)の外周面54dとの間を、面状にシールする。そのため、挿通構造体101は、シール部材75(シール保持環状凹部4d)への異物の侵入を抑制できる。従って、挿通構造体101は、シール部材75への異物の付着などにより発生する不具合を抑制できる。
また、本実施形態においては、グリス保持用環状溝81〜84は、シール保持環状凹部4dに対して、ヘッド基管54(内挿部材)及び吸引ノズル4(外挿部材)の軸方向D1の両側に、それぞれ設けられる。そのため、挿通構造体101は、シール部材75(シール保持環状凹部4d)への異物の侵入をより好適に抑制できると共に、ヘッド基管54、吸引ノズル4及びシール部材75におけるスライド性を向上できる。従って、挿通構造体101は、ヘッド基管54、吸引ノズル4及びシール部材75における摩耗や破損を抑制できる。
また、本実施形態においては、挿通構造体101を含むフィルタ洗浄ヘッド53は、ヘッド基管54(内挿部材)及び吸引ノズル4(外挿部材)の外側が液体で加圧環境下において使用される。更には、本実施形態によれば、グリスは撥水性である。
本実施形態によれば、グリス保持用環状溝81,82が軸方向D1における先端側D12(フィルタ52側)に設けられているので、グリスG1は、加圧状態の被処理水W1の側(吸引ノズル4の外側)に流れにくいため、シール部材75とグリス保持用環状溝81,82との間に(面状又は充填されるように)保持される。これにより、挿通構造体101は、シール部材75への異物の侵入を抑制できると共に、ヘッド基管54、吸引ノズル4及びシール部材75におけるスライド性を向上できる。そのため、挿通構造体101は、ヘッド基管54、吸引ノズル4及びシール部材75における摩耗や破損を抑制できる。
〔第1変形例〕
続けて、第1実施形態における第1変形例について、図面を参照しながら説明する。図5は、第1実施形態の第1変形例におけるシール部材75Aの周辺の部分拡大図である。
変形例では、主に第1実施形態との相違点について説明する。このため、第1実施形態と同一(又は同等)の構成については、詳細な説明を省略する。また、変形例において特に説明しない点については、第1実施形態の説明が適宜に適用される。
図5に示すように、第1変形例においては、シール部材75Aは、断面が略X状のX型リングである。第1変形例において、上述と同様に、グリス保持用環状溝81A〜84Aは、ヘッド基管54及び吸引ノズル4の軸方向D1において、シール保持環状凹部4dと並んで配置される。グリス保持用環状溝81A〜84Aは、シール保持環状凹部4dに対して、ヘッド基管54及び吸引ノズル4の軸方向D1における両側に、それぞれ設けられる。具体的には、グリス保持用環状溝81A,82Aは、軸方向D1における先端側D12(フィルタ52側)に設けられる。グリス保持用環状溝83A,84Aは、軸方向D1における基端側D11に設けられる。
第1変形例においては、シール部材75AとしてX型リングを使用しているので、Oリングを使用した場合よりも、シール部材75Aとヘッド基管54との接触面積が広くなる。そのため、シール性を更に向上できる。また、シール部材75Aとヘッド基管54との接触面積が広くなるので、グリスG1によるスライド性向上の効果は更に大きい。
〔第2変形例〕
続けて、第1実施形態における第2変形例について、図面を参照しながら説明する。図6は、第1実施形態の第2変形例におけるシール部材75Bの周辺の部分拡大図である。
図6に示すように、シール部材75Bは、環状のゴム等の弾性材料あるいは摺動性の良い高分子材料からなり、断面視で、フィルタ洗浄ヘッド53の基端側D11に開放する略U字状に形成されている。シール部材75Bは、バリシールとも呼ばれるシール部材である。
第2変形例において、上述と同様に、グリス保持用環状溝81B〜84Bは、ヘッド基管54及び吸引ノズル4の軸方向D1において、シール保持環状凹部4dと並んで配置される。グリス保持用環状溝81B〜84Bは、シール保持環状凹部4dに対して、ヘッド基管54及び吸引ノズル4の軸方向D1における両側に、それぞれ設けられる。具体的には、グリス保持用環状溝81B,82Bは、軸方向D1における先端側D12(フィルタ52側)に設けられる。グリス保持用環状溝83B,84Bは、軸方向D1における基端側D11に設けられる。
詳細な説明を省略するが、シール部材75Bに対して軸方向D1における基端側D11には、シール部材75Bが基端側D11へ抜けることを防止するための抜け止め構造部91が設けられる。抜け止め構造部91は、複数の部材の組合せから構成される。グリス保持用環状溝83B,84Bは、抜け止め構造部91におけるシール部材75Bに軸方向D1に隣接する部材に設けられる。
第2変形例においては、シール部材75Bとしてヘッド基管54の外周面54dに面接触するシール部材を使用しているので、シール性が更に向上される。また、Oリングを使用した場合よりも、シール部材75Bとヘッド基管54との接触面積が広くなるので、グリスG1によるスライド性向上の効果は更に大きい。
〔第2実施形態〕
続けて、本発明の第2実施形態について、図7を参照しながら説明する。図7は、本発明の第2実施形態の挿通構造体102を説明する部分拡大図である。
第2実施形態(及び後述の第3実施形態)では、主に第1実施形態との相違点について説明する。このため、第1実施形態と同一(又は同等)の構成については、詳細な説明を省略する。また、第2実施形態において特に説明しない点については、第1実施形態の説明が適宜に適用される。
本実施形態の挿通構造体102は、バラスト水濾過装置2の下部に配置される(図1参照)。本実施形態において、内挿部材は、フィルタ52の下閉止部14(底部)から下方に向けて突出する下部回転軸部材16である。外挿部材は、ケーシング51の底部11である。下部回転軸部材16は、ケーシング51の底部11に対して回転すると共に、フィルタ52の軸方向D2にスライドする。なお、下部回転軸部材16のスライドは、積極的にスライドさせものではなく、いわゆるガタに相当するものである。
シール保持環状凹部4dは、ケーシング51の底部11における下部回転軸部材16と対向する内周面に設けられる。シール部材75Dは、シール保持環状凹部4dに配置され、ケーシング51の底部11の内周面と下部回転軸部材16の外周面との間の液密のための環状液密シール部材である。シール保持環状凹部4dの上方には、シール部材75Dが上方へ抜けることを防止するための抜け止めリング部材96が配置される。グリス保持用環状溝85は、シール保持環状凹部4dの近傍に設けられ、グリスG1を収容し、保持するための環状の溝である。
本実施形態において、グリス保持用環状溝85は、フィルタ52及びケーシング51の軸方向D2に、シール部材75Dが収容されるシール保持環状凹部4dと並んで設けられる。グリス保持用環状溝85は、軸方向D2において、シール部材75Dに対して被処理水W1の側(ケーシング51の外側。下側)に設けられる。
本実施形態においては、挿通構造体102は、フィルタ52(下部回転軸部材16)とケーシング51(底部11)とのシール性を向上させる。また、挿通構造体102は、フィルタ52、ケーシング51及びシール部材75Dにおける異物の付着による摩耗等の不具合の発生を抑制できる。また、挿通構造体102は、フィルタ52、ケーシング51及びシール部材75Dのスライド性を向上させる。本実施形態における作用効果は、第1実施形態に記載の作用効果の記載を、外挿部材及び内挿部材について読み替えた形で援用することができる。
〔第3実施形態〕
続けて、本発明の第3実施形態について、図8を参照しながら説明する。図8は、本発明の第3実施形態の挿通構造体103を説明する部分拡大図である。
本実施形態の挿通構造体103は、バラスト水濾過装置2の上部に配置される(図1参照)。本実施形態において、内挿部材は、フィルタ52の上閉止部13(天部)から上方に向けて突出する上部回転軸部材15である。外挿部材は、ケーシング51の蓋部10(天部)である。上部回転軸部材15は、ケーシング51の蓋部10に対して回転すると共に、フィルタ52の軸方向D2にスライドする。なお、上部回転軸部材15のスライドは、積極的にスライドさせものではなく、いわゆるガタに相当するものである。
シール保持環状凹部4dは、ケーシング51の蓋部10における上部回転軸部材15と対向する内周面に設けられる。シール部材75Eは、シール保持環状凹部4dに配置され、ケーシング51の蓋部10の内周面と上部回転軸部材15の外周面との間の液密のための環状液密シール部材である。シール保持環状凹部4dの上方には、シール部材75Eが上方へ抜けることを防止するための抜け止めリング部材97が配置される。グリス保持用環状溝86,87は、シール保持環状凹部4dの近傍に設けられ、グリスG1を収容し、保持するための環状の溝である。
本実施形態において、グリス保持用環状溝86,87は、フィルタ52及びケーシング51の軸方向D2に、シール部材75Eが収容されるシール保持環状凹部4dと並んで設けられる。グリス保持用環状溝86,87は、軸方向D2において、シール部材75Eに対して濾過処理水W2の側(フィルタ52の側。下側)に設けられる。
本実施形態においては、挿通構造体103は、フィルタ52(上部回転軸部材15)とケーシング51(蓋部10)とのシール性を向上させる。また、挿通構造体103は、フィルタ52、ケーシング51及びシール部材75Dにおける異物の付着による摩耗等の不具合の発生を抑制できる。また、挿通構造体103は、フィルタ52、ケーシング51及びシール部材75Dのスライド性を向上できる。本実施形態における作用効果は、第1実施形態に記載の作用効果の記載を、外挿部材及び内挿部材について読み替えた形で援用することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明した。しかし、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
上述の実施形態において、グリス保持用環状溝は、外挿部材の内周面に設けられているが、これに限定されない。グリス保持用環状溝は、内挿部材における外挿部材と対向する外周面に設けられていてもよい。グリス保持用環状溝は、外挿部材の内周面の及び内挿部材の外周面の両方に設けられていてもよい。
また、グリス保持用環状溝は、内挿部材及び外挿部材におけるシール保持環状凹部が設けられた部材と同じ部材に設けられているが、これに限定されず、他方の部材に設けられていてもよい。
また、グリス保持用環状溝は、スライド移動する方向(軸方向D1又は軸方向D2)においてシール保持環状凹部の両側に設けられることが好ましいが、これに限定されず、一方側のみに設けられていてもよい。この場合、グリス保持用環状溝は、シール保持環状凹部に対して、加圧状態の液体の側に配置される。また、グリス保持用環状溝の数は、1つでもよく、複数でもよい。また、グリス保持用環状溝の数は、異物が侵入しやすい側の数を多くしてもよい。
また、グリス保持用環状溝の大きさは特に制限されない。グリスの保持性、溝の周辺の強度や溝の製造性に応じて設定できる。一例として、断面が直方形の場合、一辺が2〜5mmの溝を例示できるが、これに限定されない。また、グリス保持用環状溝のサイズ(断面積)は、シール保持環状凹部の両側で同じである必要はなく、異なるサイズにすることができる。また、グリス保持用環状溝の形状は、断面が正方形に限定されず、長方形、円形、楕円形、三角形、多角形、楕円や半円等であってもよい。
付勢部材は、コイルバネ74に制限されず、他の構成の付勢部材であってもよい。
4 吸引ノズル(外挿部材)
4d シール保持環状凹部
4j 内周面
10 蓋部(天部、外挿部材)
11 底部(外挿部材)。
13 上閉止部(天部)
14 下閉止部(底部)
15 上部回転軸部材(内挿部材)
16 下部回転軸部材(内挿部材)
28 逆洗汚水排出管(逆洗汚水ライン)
51 ケーシング
52 フィルタ
53 フィルタ洗浄ヘッド
54 ヘッド基管(内挿部材)
54d 外周面
75、75A、75B、75D、75E シール部材(環状液密シール部材)
81〜87 グリス保持用環状溝
101、102、103 挿通構造体
D1、D2 軸方向
W1 被処理水
W2 逆洗水、濾過処理水

Claims (8)

  1. 内挿部材と、
    前記内挿部材に外挿される外挿部材であって、前記内挿部材と前記外挿部材との軸方向の相対位置を変更可能な外挿部材と、
    前記外挿部材における前記内挿部材と対向する内周面又は前記内挿部材における前記外挿部材と対向する外周面に設けられる環状のシール保持環状凹部と、
    前記シール保持環状凹部に配置され、前記外挿部材の前記内周面と前記内挿部材の前記外周面との間の液密のための環状液密シール部材と、
    前記シール保持環状凹部の近傍に設けられ、グリスを収容し、保持するための環状のグリス保持用環状溝と、を備える挿通構造体。
  2. 前記グリス保持用環状溝は、前記シール保持環状凹部に対して、前記内挿部材及び前記外挿部材の軸方向の両側にそれぞれ設けられる、
    請求項1に記載の挿通構造体。
  3. 前記内挿部材及び前記外挿部材の外側が液体で加圧環境下において使用される、
    請求項1又は2に記載の挿通構造体。
  4. 前記グリスは撥水性である、
    請求項1〜3のいずれかに記載の挿通構造体。
  5. 前記挿通構造体は、
    内部に流入した被処理水としてのバラスト水を濾過して濾過処理水として外部へ流出させる筒状のフィルタと、
    前記フィルタを収納するケーシングと、
    前記フィルタの内部に向けて被処理水が流通する被処理水導入ラインと、
    前記フィルタで濾過された濾過処理水が、濾過処理水を貯留するバラストタンクへ向けて流通する処理水ラインと、
    前記フィルタの内部に設けられるフィルタ洗浄ヘッドであって、前記フィルタの内面に摺動可能に当接して逆洗水を吸引するフィルタ洗浄ヘッドと、を備えるバラスト水処理装置を構成する構成要素である、
    請求項1〜4のいずれかに記載の挿通構造体。
  6. 前記内挿部材は、前記フィルタの内部に配置された逆洗汚水ラインに接続するヘッド基管であり、
    前記外挿部材は、前記ヘッド基管の先端側に設けられ、前記フィルタの内面に当接する吸引ノズルである、
    請求項5に記載の挿通構造体。
  7. 前記内挿部材は、前記フィルタの底部から下方に向けて突出する下部回転軸部材であり、
    前記外挿部材は、前記ケーシングの底部である、
    請求項5に記載の挿通構造体。
  8. 前記内挿部材は、前記フィルタの天部から上方に向けて突出する上部回転軸部材であり、
    前記外挿部材は、前記ケーシングの天部である、
    請求項5に記載の挿通構造体。
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