JP2017039100A - フィルタ洗浄ヘッド - Google Patents

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Hitoshi Shiraishi
仁士 白石
泰彦 齋藤
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泰彦 齋藤
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【課題】付勢部材やシール部材へのゴミの付着等の不具合を抑制できるフィルタ洗浄ヘッドを提供する。【解決手段】ケーシングの内部に配置される筒状のフィルタ52であってフィルタ52の内部に流入した被処理水を濾過してフィルタ52の外部へ流出させるフィルタ52の内部に設けられるフィルタ洗浄ヘッド53であり、フィルタ52の内面に摺動可能に当接して逆洗水W2を吸引するフィルタ洗浄ヘッド53であって、フィルタ52の内部に配置された逆洗汚水ラインに接続するヘッド基管54と、ヘッド基管54の先端側に設けられフィルタ52の内面に当接する吸引ノズル4と、吸引ノズル4をフィルタ52の内面に向けて付勢する付勢部材74と、吸引ノズル4の背面側に設けられ、吸引ノズル4とヘッド基管54の外周面54dとに密接するシール面75aを有するシール部材75と、付勢部材74及びシール部材75の少なくとも上方を覆う被覆部材76とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、ケーシングの内部に配置される筒状のフィルタであってフィルタの内部に流入した被処理水を濾過してフィルタの外部へ流出させるフィルタの内部に設けられるフィルタ洗浄ヘッドに関する。
船舶に貯留されるバラスト水や、その他汚染物質を含んだ汚染水などの被処理水を濾過するものとして、内部に流入した被処理水を濾過して外部へ流出させる円筒状のフィルタを備えた濾過器がある。この濾過器で使用されるフィルタは、例えば、多数の穴を設けた金属薄板を円筒形に形成した支持体の内周面に、金網などの濾過体を円筒状に設けて構成される。
このように構成されるフィルタは、一方の開口部が被処理水入口となり、他方の開口部は閉鎖され、被処理水入口からフィルタの内側に流入した被処理水を内周面側の濾過体に通過させ、被処理水中の異物を捕捉する。そのため、フィルタの内面に異物が堆積し、異物の堆積量が多くなるに連れてフィルタの閉塞が進み、そのままにしておくと圧力損失が大きくなり、濾過流量が十分に得られなくなる。このような事態を防止するため、フィルタを洗浄して内面に堆積している異物を除去し、フィルタの濾過能力を維持する必要がある。
フィルタを洗浄する方法として、フィルタ二次側から濾過方向と逆方向に処理水を流す逆洗浄が知られている。この逆洗浄によって濾過物が混在した水は、フィルタ内に設けられるフィルタ洗浄ヘッドであって、フィルタの内面に摺動可能に当接し、フィルタの内面を摺動するフィルタ洗浄ヘッドによって、吸引されて排出される(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に例示されるこの種のフィルタ洗浄ヘッドは、運転中、フィルタの内面に常に接触状態を維持させるために、フィルタ内に配置された逆洗汚水排出管に接続されるヘッド基管の先端側に、フィルタの内面に当接する吸引ノズルが軸方向に摺動自在に嵌合し、付勢部材であるコイルバネにより、吸引ノズルがフィルタの内面方向に付勢される構造となっている。このような構造において、ヘッド基管と吸引ノズルとの隙間からヘッド基管内へ被処理水が入ることを防止するため、吸引ノズルの内面にシールリング装着溝が形成され、シールリング装着溝に装着したシールリング(シール部材)により、ヘッド基管と吸引ノズルとの間をシールしている。
特表2008−507391号公報
ヘッド基管、吸引ノズル、コイルバネには、被処理水中に混在するゴミが溜まりやすい。そのゴミが、シール部材と、ヘッド基管及び吸引ノズルとの間に入り込んだ状態で、吸引ノズルが軸方向に摺動すると、ヘッド基管やシール部材がゴミで摩耗し(ゴミが研磨剤のように作用し)、傷付けられて、シール機能が低下して、シール漏れが発生する虞がある。また、付着したゴミによりシール部材及びコイルバネに抵抗を発生させ、吸引ノズルの円滑な動きが得られなくなり、吸引ノズルとフィルタの内面との良好な接触状態を維持させることができなくなる虞がある。
本発明は、付勢部材やシール部材へのゴミの付着などにより発生する不具合を抑制することができるフィルタ洗浄ヘッドを提供することを目的とする。
本発明は、ケーシングの内部に配置される筒状のフィルタであって前記フィルタの内部に流入した被処理水を濾過して前記フィルタの外部へ流出させる前記フィルタの内部に設けられるフィルタ洗浄ヘッドであり、前記フィルタの内面に摺動可能に当接して逆洗水を吸引するフィルタ洗浄ヘッドであって、前記フィルタの内部に配置された逆洗汚水ラインに接続するヘッド基管と、前記ヘッド基管の先端側に設けられ、前記フィルタの内面に当接する吸引ノズルと、前記吸引ノズルを前記フィルタの内面に向けて付勢する付勢部材と、前記吸引ノズルの背面側に設けられ、前記吸引ノズルと前記ヘッド基管の外周面とに密接するシール面を有するシール部材と、前記付勢部材及び前記シール部材の少なくとも上方を覆う被覆部材と、を備える、フィルタ洗浄ヘッドに関する。
また、前記ヘッド基管の径方向における、前記付勢部材と前記ヘッド基管の外周面との接触を防止可能な接触防止構造を更に備えることが好ましい。
また、前記被覆部材は、前記付勢部材及び前記シール部材の少なくも上方及び側方を覆うことが好ましい。
また、前記被覆部材は、前記ヘッド基管の延在方向に伸縮自在な蛇腹状に構成されていることが好ましい。
本発明によれば、付勢部材やシール部材へのゴミの付着などにより発生する不具合を抑制することができるフィルタ洗浄ヘッドを提供することができる。
本発明の第1実施形態のフィルタ洗浄ヘッド53を備えるバラスト水処理装置1を示すフロー図である。 本発明の第1実施形態のフィルタ洗浄ヘッド53を示す斜視図である。 図2に示すA−A線断面図である。 図3に示すB−B断面図である。 シール部材75の周辺の部分拡大図である。 本発明の第2実施形態のフィルタ洗浄ヘッド53Aを示す断面図(図4対応図)で、(A)はフィルタ洗浄ヘッド53Aが縮んだ状態を示す図、(B)はフィルタ洗浄ヘッド53Aが伸びた状態を示す図である。
本発明の第1実施形態のフィルタ洗浄ヘッド53について、図面を参照しながら説明する。まず、本発明の第1実施形態のフィルタ洗浄ヘッド53を備えるバラスト水処理装置1について、説明する。図1は、本発明の第1実施形態のフィルタ洗浄ヘッド53を備えるバラスト水処理装置1を示すフロー図である。
〔第1実施形態〕
図1に示すように、バラスト水処理装置1は、バラスト水濾過装置2と、紫外線リアクタ61と、逆洗水供給手段7と、制御部9と、を備える。制御部9は、制御対象の各機器を制御可能に、各機器に信号線(不図示)により接続されている。バラスト水処理装置1には、その外部構成として、バラストタンク62が接続されている。
バラスト水処理装置1は、ラインとして、被処理水導入ラインL1と、被処理水排出ラインL2と、処理水ラインL11と、貯留処理水排出ラインL12と、逆洗水流通ラインL21と、エア抜きラインL31と、を備える。「ライン」とは、流路、経路、管路等の流体の流通が可能なラインの総称である。
バラスト水濾過装置2は、ケーシング51と、フィルタ52と、フィルタ回転手段3と、吸引ノズル4を有するフィルタ洗浄ヘッド53と、逆洗水噴射ノズル6と、逆洗汚水排出手段5と、を備える。
ケーシング51は、円筒状であり、その内部にフィルタ52を収納する。フィルタ52は、全体視で円筒状であり、内部に流入した被処理水(バラスト水)W1(主に海水)を濾過してバラスト水(濾過処理水)W2として外部へ流出させる。フィルタ回転手段3は、フィルタ52を、その軸心を中心に回転させる。フィルタ洗浄ヘッド53は、フィルタ52の内部に設けられる。フィルタ洗浄ヘッド53の吸引ノズル4は、フィルタ52の一次側に設けられ、フィルタ52の内周面(内面)に向かって開口する。フィルタ洗浄ヘッド53の詳細については後述する。
逆洗水噴射ノズル6は、フィルタ52の二次側に設けられ、フィルタ52の外周面に向かって、バラスト水処理運転中に逆洗水を噴射する。逆洗水噴射ノズル6からの逆洗水の噴射は、ケーシング51及びフィルタ52の内部にバラスト水(W2,W1)が存在する(満たされる)状態で行われる。
逆洗汚水排出手段5は、フィルタ洗浄ヘッド53の吸引ノズル4で吸引された逆洗汚水W11を、ケーシング51の内部から外部へ排出する。制御部9は、フィルタ52の一次側と二次側との差圧などに基づいて、逆洗水の噴射の有無、逆洗水の噴射時の噴射圧力などを制御する。バラスト水濾過装置2の詳細については後述する。
紫外線リアクタ61は、バラスト水濾過装置2のフィルタ52により濾過されたバラスト水(濾過処理水)W2に対して紫外線を照射して殺菌を行う。
バラストタンク62は、紫外線リアクタ61により紫外線の照射が行われたバラスト水(濾過処理水)W2を、貯留処理水W3として貯留する。
また、紫外線リアクタ61は、バラストタンク62に貯留されるバラスト水(貯留処理水)W3を船外へ排出する際に、貯留処理水W3に対して紫外線を照射して殺菌を行う。
次に、各ラインについて詳述する。被処理水導入ラインL1は、一端部から被処理水W1(主に海水)が導入され、他端部において被処理水導入口20に接続しており、被処理水W1がバラスト水濾過装置2の被処理水導入口20に向けて流通するラインである。被処理水導入ラインL1には、汲み上げポンプP1、バルブV1、接続部J1、被処理水導入口20がこの順で設けられている。
被処理水排出ラインL2は、一端部において被処理水導入ラインL1の接続部J1に接続しており、他端部からフィルタ52内の水(バラスト水W1)が排出されるラインである。
処理水ラインL11は、一端部においてバラスト水濾過装置2の処理水流出口26に接続しており、他端部においてバラストタンク62に接続しており、バラスト水濾過装置2で濾過処理されたバラスト水(濾過処理水)W2がバラストタンク62に向けて流通するラインである。処理水ラインL11には、処理水流出口26、接続部J21、バルブV11、接続部J11、紫外線リアクタ61、バルブV12、バラストタンク62がこの順で設けられている。
貯留処理水排出ラインL12は、一端部において処理水ラインL11の接続部J11に接続しており、他端部からバラスト水(貯留処理水)W3を排出するラインである。貯留処理水排出ラインL12には、接続部J11、バルブV13、貯留処理水排出ポンプP11がこの順で設けられている。
逆洗水流通ラインL21は、一端部において処理水ラインL11の接続部J21に接続しており、他端部において逆洗水噴射ノズル6に接続しているラインである。逆洗水流通ラインL21には、バラスト水(濾過処理水)W2が逆洗水噴射ノズル6に向けて流通する。逆洗水流通ラインL21には、接続部J21、バルブV21、逆洗水加圧ポンプP21、逆洗水噴射ノズル6がこの順で設けられている。
ラインの各所には、各種のバルブ及びポンプが設けられている。具体的には、被処理水導入ラインL1における接続部J1よりも上流側には、汲み上げポンプP1が設けられている。汲み上げポンプP1は、被処理水導入ラインL1の一端部から被処理水W1(主に海水)を汲み上げる。被処理水導入ラインL1における汲み上げポンプP1と接続部J1との間には、バルブV1が設けられている。被処理水排出ラインL2には、バルブV2が設けられている。
処理水ラインL11における処理水流出口26と紫外線リアクタ61との間(詳細には、接続部J21と接続部J11との間)には、バルブV11が設けられている。処理水ラインL11における紫外線リアクタ61とバラストタンク62との間には、バルブV12が設けられている。貯留処理水排出ラインL12には、バルブV13及び貯留処理水排出ポンプP11が設けられている。
逆洗水流通ラインL21における接続部J21と逆洗水加圧ポンプP21との間には、バルブV21が設けられている。逆洗水流通ラインL21におけるバルブV21と逆洗水噴射ノズル6との間には、逆洗水加圧ポンプP21が設けられている。逆洗水加圧ポンプP21は、逆洗水流通ラインL21を流通する水を加圧する。
次に、バラスト水濾過装置2の詳細について説明する。ケーシング51は、上部開口部及び下部開口部を有する円筒状に形成されており、上部開口部が蓋部10で密閉され、下部開口部が底部11で密閉されている。蓋部10には、エア抜きラインL31が接続されている。エア抜きラインL31には、ケーシング51の内部のエアを抜くためのエア抜きバルブV31が設けられている。
フィルタ52は、上部開口部及び下部開口部を有し、全体視で円筒状に形成されている。フィルタ52の詳細については後述する。ケーシング51とフィルタ52との間には、処理水流出空間27が形成される。上部開口部は、上閉止部13で密閉されている。下部開口部は、下閉止部14及び後述する下部回転軸部材16とで密閉されている。
フィルタ回転手段3は、上部回転軸部材15と、下部回転軸部材16と、上部回転軸部材15を回転させるモータ17とで構成されている。上部回転軸部材15は、フィルタ52の上閉止部13に、フィルタ52の軸心位置に軸心方向上向きに突設して設けられている。下部回転軸部材16は、フィルタ52の下閉止部14に、フィルタ52の軸心位置に軸心方向下向きに突設して設けられている。
上部回転軸部材15は、ケーシング51の蓋部10を貫通し且つシーリングされた軸受部材18を介して、蓋部10に回転自在に且つ液密に支持されている。下部回転軸部材16は、ケーシング51の底部11を貫通し且つシーリングされた軸受部材19を介して、底部11に回転自在に且つ液密に支持されている。下部回転軸部材16は、フィルタ52の内部と連通する管状体となっており、ケーシング51の底部11からケーシング51の外部に突出する。下部回転軸部材16には、ケーシング51への被処理水導入口20が接続されている。
被処理水導入口20には、被処理水導入ラインL1が接続されている。ケーシング51の側部には、処理水流出口26が設けられている。処理水流出口26には、処理水ラインL11が接続されている。
被処理水導入ラインL1を流通し且つ被処理水導入口20から導入された被処理水W1は、下部回転軸部材16を通ってフィルタ52の内部に入る。その被処理水W1は、フィルタ52を通過して濾過されて、ケーシング51とフィルタ52との間に形成される処理水流出空間27に入り、処理水流出口26から流出する。
逆洗汚水排出手段5は、逆洗汚水ラインとしての逆洗汚水集合管28と、逆洗汚水ラインとしての逆洗汚水排出管29と、バルブV32とを備える。逆洗汚水集合管28は、フィルタ洗浄ヘッド53に接続する。逆洗汚水集合管28には、フィルタ洗浄ヘッド53の吸引ノズル4で吸引された逆洗汚水W11が集合する。逆洗汚水排出管29は、逆洗汚水集合管28の下端部に接続し、逆洗汚水W11を外部へ排出する。バルブV32は、逆洗汚水排出管29に設けられている。
逆洗汚水集合管28においては、上端部が閉鎖し、下端部が開口している。逆洗汚水集合管28は、フィルタ52の軸心に配置されている。逆洗汚水集合管28の上端部は、フィルタ52の上閉止部13の中央に設けられた孔に、嵌合して支持されている。逆洗汚水集合管28の下端部は、フィルタ52の下閉止部14の下部回転軸部材16の内部を、フィルタ52の回転を妨げないように通り、ケーシング51の被処理水導入口20に固定されて支持されている。
フィルタ洗浄ヘッド53について詳述する。図2は、本発明の第1実施形態のフィルタ洗浄ヘッド53を示す斜視図である。図3は、図2に示すA−A線断面図である。図4は、図3に示すB−B断面図である。図5は、シール部材75の周辺の部分拡大図である。
図2〜図5に示すように、逆洗水加圧ポンプP21は、濾過処理水W2の一部を逆洗水W2として高圧噴射し、フィルタ洗浄ヘッド53は、フィルタ52の内周面に摺動可能に当接して、フィルタ52の濾過面に付着したSS(浮遊性固形物質)を剥がしながら、逆洗水W2の吸引排水を行う。フィルタ洗浄ヘッド53は、ヘッド基管54と、吸引ノズル4と、内側円盤状部材71と、外側円盤状部材72と、支持バー部材73と、付勢部材としてのコイルバネ74と、シール部材75と、被覆部材76と、を備える。
ヘッド基管54は、逆洗汚水集合管28に連通状態で接続されている。ヘッド基管54は、基端側太径部54aと先端側細径部54bと段差部54cとを備える。基端側太径部54aは、ヘッド基管54における基端側の部分であり、先端側細径部54bよりも太径の部分である。先端側細径部54bは、ヘッド基管54における先端側の部分であり、基端側太径部54aよりも細径の部分である。段差部54cは、基端側太径部54aと先端側細径部54bとの外径の差により形成される。
吸引ノズル4は、フィルタ52の一次側に設けられ、ヘッド基管54を介して逆洗汚水集合管28に接続し、フィルタ52の内周面に向かって開口する。吸引ノズル4は、逆洗水噴射ノズル6から噴射され且つフィルタ52を外周面から内周面に向けて通過した逆洗水W2である逆洗汚水W11を吸引する。吸引ノズル4は、フィルタ52の軸方向全域から吸引可能であることが好ましい。なお、吸引ノズル4の構成は特に限定されるものではない。例えば、吸引ノズル4を、フィルタ52の軸方向に直線状及び/又は周方向に角度を変えて複数配置することができる。周方向に角度を変えて複数配置される吸引ノズル4は、同じ高さに配置してもよく、或いは高さを変えて配置してもよい。
本実施形態においては、複数の吸引ノズル4は、フィルタ52の軸方向(上下方向)に直線状に配置されて、逆洗汚水集合管28と接続している。また、フィルタ52の内周面に対向した位置でフィルタ52に向かって開口している吸引ノズル4の開口部は、フィルタ52の内周面に摺動可能に密着している。
上下方向に配置されている複数の吸引ノズル4の間の未吸引部を無くすため、フィルタ52の軸方向に2列に配置され、一方の列の吸引ノズル4の間に他方の列の吸引ノズル4が位置している。具体的には、複数の吸引ノズル4は、逆洗汚水集合管28の左右側に、高さ方向に交互に配置されている。なお、吸引ノズル4をフィルタ52の軸方向に配置する他の例として、複数の吸引ノズル4をフィルタ52の軸方向に、吸引ノズル4の間に未吸引部が存在しない間隔で螺旋状に配置してもよい。
吸引ノズル4の開口部がフィルタ52の内周面に摺動可能に密着した状態で、複数の吸引ノズル4は、フィルタ52の軸方向に直線状に配置されて逆洗汚水集合管28に接続している。上下方向に配置されている複数の吸引ノズル4は、各吸引ノズル4の間の未吸引部を無くすため、逆洗汚水集合管28の左右側に、高さ方向に交互に配置されている。そのため、フィルタ52の1回の回転でフィルタ52の内周面全域からの吸引を行うことができる。
詳述すると、吸引ノズル4は、ヘッド基管54の先端側に設けられ、フィルタ52の内周面に摺動可能に当接する。吸引ノズル4は、ヘッド基管54の先端側の外周面に、軸方向(延在方向)に移動自在に嵌合している。吸引ノズル4は、ノズル吸引口4aと、ノズル外挿部4bと、接触防止構造としての第1バネ保持環状凹部4cと、シール保持環状凹部4dと、中間細径部4eと、軸方向内側壁4fと、軸方向外側壁4gと、フランジ部4hと、を備える。
ノズル吸引口4aは、吸引ノズル4の先端側に開口し、逆洗水W2を吸引する部分である。ノズル外挿部4bは、吸引ノズル4における基端側の部分であり、ヘッド基管54の先端側細径部54bに外挿されている。ヘッド基管54の先端側細径部54bの外周面54dは、ノズル外挿部4bの内周面よりもわずかに細い。
第1バネ保持環状凹部4cは、ノズル外挿部4bにおける基端側の壁部に、ヘッド基管54の先端側細径部54bを包囲するように且つヘッド基管54の基端側に開放するように、環状に設けられている。第1バネ保持環状凹部4cには、コイルバネ74の螺旋状の端部が保持される。
シール保持環状凹部4dは、ノズル外挿部4bにおける基端側の壁部に、ヘッド基管54の先端側細径部54bを包囲するように且つヘッド基管54の基端側に開放するように、環状に設けられている。シール保持環状凹部4dは、第1バネ保持環状凹部4cよりも径方向の内側に配置されている。シール保持環状凹部4dには、環状のシール部材75が収容される。
中間細径部4eは、ノズル外挿部4bの外周部に設けられている。中間細径部4eは、その軸方向の外側よりも細径となっていることで、形成される。中間細径部4eにおける、吸引ノズル4の基端側及び先端側には、それぞれ段差状に、軸方向内側壁4f及び軸方向外側壁4gが形成される。
内側円盤状部材71は、ヘッド基管54の先端側細径部54bに、段差部54cに当接した状態で外挿されて固定されている。内側円盤状部材71は、内周面71aと、外周面71bと、軸方向内側壁71cと、軸方向外側壁71dと、接触防止構造としての第2バネ保持環状凹部71eとを備える。
内周面71aは、内側円盤状部材71の径方向中心に設けられる貫通孔からなる。内周面71aは、ヘッド基管54の先端側細径部54bに外挿される。外周面71bは、内側円盤状部材71の径方向の外周面である。軸方向内側壁71cは、ヘッド基管54の基端側を向く壁である。軸方向内側壁71cは、ヘッド基管54の段差部54cに当接し、これにより、ヘッド基管54の基端側への内側円盤状部材71の移動が規制される。
軸方向外側壁71dは、ヘッド基管54の先端側を向く壁である。第2バネ保持環状凹部71eは、軸方向外側壁71dに、ヘッド基管54の先端側細径部54bを包囲するように且つヘッド基管54の先端側に開放するように、環状に設けられている。第2バネ保持環状凹部71eには、コイルバネ74の螺旋状の端部が保持される。第1バネ保持環状凹部4cと第2バネ保持環状凹部71eとは、フィルタ洗浄ヘッド53の軸方向に対向しており、付勢部材74とヘッド基管54の外周面54dとの接触(ヘッド基管54の径方向の接触)を防止可能な接触防止構造を構成する。
外側円盤状部材72は、吸引ノズル4の中間細径部4eに、径方向に十分な隙間を有して外挿されている。外側円盤状部材72は、内周面72aと、外周面72bと、を備える。内周面72aは、外側円盤状部材72の径方向中心に設けられる貫通孔からなる。内周面72aは、吸引ノズル4の中間細径部4eに外挿される。内周面72aは、吸引ノズル4の中間細径部4eよりも十分に(径方向に接触しない程度に)太径となっている。そのため、吸引ノズル4は、軸方向内側壁4fと軸方向外側壁4gとの間において実質的に摺動抵抗を発生させずに、外側円盤状部材72の厚さ方向に移動自在になっている。
支持バー部材73は、内側円盤状部材71と外側円盤状部材72との間隔(フィルタ洗浄ヘッド53の軸方向の間隔)を維持するために、設けられる。支持バー部材73の一端部は、内側円盤状部材71に固定されている。支持バー部材73の他端部は、外側円盤状部材72に固定されている。支持バー部材73は、内側円盤状部材71及び外側円盤状部材72の周方向に等しい中心角(90度)で4本配列している。なお、図4に示す断面図は、図3に示すB−B線断面図で切断した図である。また、支持バー部材73の本数や中心角の大きさは、特に制限されない。
コイルバネ74は、ヘッド基管54の先端側細径部54bに、径方向に十分な間隙を有して包囲するように外挿されている。コイルバネ74は、一端部側において、内側円盤状部材71の第2バネ保持環状凹部71eに保持されており、他端部側において、吸引ノズル4の第1バネ保持環状凹部4cに保持されている。コイルバネ74は、吸引ノズル4の軸方向内側壁4fが外側円盤状部材72に当接した場合においても、軸方向外側に向けて付勢力が発現するようになっている。
これにより、吸引ノズル4がヘッド基管54から分離しないと共に、吸引ノズル4が軸方向外側に向けて付勢されるように構成される。そのため、吸引ノズル4は、フィルタ洗浄ヘッド53の軸方向におけるフィルタ52の内周面に向けて、付勢されながら当接する。
図5に示すように、シール部材75は、吸引ノズル4の背面側に設けられる。シール部材75は、吸引ノズル4とヘッド基管54の外周面54dとに密接するシール面75aを有し、吸引ノズル4とヘッド基管54の外周面54dとの間をシールする。
シール部材75は、環状のゴム等の弾性材料あるいは摺動性の良い高分子材料からなり、断面視で、フィルタ洗浄ヘッド53の基端側に開放する略U字状に形成されている。詳細には、シール部材75は、略U字状で環状のシール凹部75bを備える。シール部材75は、シール保持環状凹部4dの内側に圧入されている。吸引ノズル4の基端側の壁部には、シール保持環状凹部4dに圧入されているシール部材75が抜け出ることを防止するフランジ部4hが、設けられている。シール部材75は、吸引ノズル4と一体となって、ヘッド基管54の外周面54dを軸方向に移動するようになっている。
被覆部材76は、コイルバネ74及びシール部材75の少なくとも上方を覆う部材である。図3に示すように、被覆部材76は、略筒状に丸められたシート状部材からなる。被覆部材76の断面形状は、下方に開放部76aが配置されるC字状である。図4に示すように、被覆部材76は、フィルタ洗浄ヘッド53の軸方向において、外側円盤状部材72から内側円盤状部材71を跨いで、ヘッド基管54の基端側太径部54aに亘って設けられる。
被覆部材76は、外側円盤状部材72の外周面72b、内側円盤状部材71の外周面71b及びヘッド基管54の基端側太径部54aの外周面それぞれにおいて、リング状の締め付け具である第2環状締付具78、第1環状締付具77及び第3環状締付具79により締め付けられて、取り付けられている。第2環状締付具78と外側円盤状部材72の外周面72bとの間で被覆部材76を挟み込み、更に固定ビス78aも用いて、被覆部材76を外側円盤状部材72の外周面72bに取り付ける。固定ビス78aの先端部は、外側円盤状部材72の内周面72aから径方向内側に突出しており、吸引ノズル4のノズル外挿部4bの外周面よりも径方向内側に位置している。
第1環状締付具77と内側円盤状部材71の外周面71bとの間で被覆部材76を挟み込み、更に固定ビス77aも用いて、被覆部材76を内側円盤状部材71の外周面71bに取り付ける。第3環状締付具79とヘッド基管54の基端側太径部54aとの間で被覆部材76を挟み込み、被覆部材76をヘッド基管54の基端側太径部54aの外周面に取り付ける。
被覆部材76は、コイルバネ74及びシール部材75の少なくも上方を覆う。「コイルバネ74及びシール部材75の少なくも上方を覆う。」とは、図3に示すように、断面視において、コイルバネ74及びシール部材75のうち横方向の端部が外側にある方(本実施形態においてはコイルバネ74)の両端部それぞれから垂直線VLを引いた場合、垂直線VLよりも横方向外側まで亘って被覆部材76が配置されていることを意味する。
また、被覆部材76は、コイルバネ74及びシール部材75の少なくも上方及び側方を覆う。「コイルバネ74及びシール部材75の少なくも上方及び側方を覆う。」とは、図3に示すように、断面視において、コイルバネ74及びシール部材75のうち下端が下方にある方(本実施形態においてはコイルバネ74)の下端から水平線HLを引いた場合、水平線HLよりも下方まで亘って被覆部材76が配置されていることを意味する。
なお、被覆部材76は、断面視で全周に亘っていてもよい。その場合、ゴミの付着抑制効果は最大となる。
逆洗水噴射ノズル6は、ケーシング51の側部に設けられており、ケーシング51の内部に開口している。逆洗水噴射ノズル6は、フィルタ52の軸方向全域に逆洗水を噴射できることが好ましい。逆洗水噴射ノズル6の構成は特に限定されるものではない。例えば、逆洗水噴射ノズル6を、フィルタ52の軸方向に直線状及び/又は周方向に角度を変えて複数配置することができる。周方向に角度を変えて複数配置される逆洗水噴射ノズル6は、同じ高さに配置してもよく、或いは高さを変えて配置してもよい。本実施形態においては、逆洗水噴射ノズル6は、複数配置された各吸引ノズル4と同周上に位置し、且つ、フィルタ52の回転方向に対向する方向に向かって、吸引ノズル4の前に位置するように設けられている。なお、逆洗水噴射ノズル6は、各吸引ノズル4と対向するそれぞれの位置に設けられていてもよく、或いは、フィルタ52の回転方向に対向する方向に向かって、吸引ノズル4の後に位置するように設けられていてもよい。
逆洗水供給手段7は、フィルタ52で濾過処理された濾過処理水W2を加圧して、逆洗水W2として逆洗水噴射ノズル6に供給する。逆洗水供給手段7は、逆洗水加圧ポンプP21、バルブV21などから構成される。
逆洗水噴射ノズル6は、フィルタ52の外周面(二次側)に逆洗水W2を噴射して、フィルタ52の一次側に堆積した異物を剥離する。剥離した直後に吸引ノズル4による吸引が行われる。逆洗水噴射ノズル6から噴射された逆洗水W2によりフィルタ52から剥離した異物は、逆洗汚水排出管29に設けられたバルブV32を開くことにより、吸引ノズル4により効果的に吸引される。バルブV32の二次側の圧力は大気圧に開放されているため、逆洗汚水集合管28の内部の圧力がフィルタ52の二次側の圧力よりも低くなり、フィルタ52の二次側にある濾過処理水W2の一部及び逆洗水噴射ノズル6から噴射した逆洗水W2は、逆洗汚水W11となって逆洗汚水集合管28の内部を流通し、逆洗汚水排出管29から外部へ排出される。
逆洗水噴射ノズル6に供給される逆洗水としては、本実施形態においては、フィルタ52で濾過処理された濾過処理水W2が用いられる。
次に、本実施形態のバラスト水処理装置1の主な動作について簡単に説明する。
(1)バラスト水濾過装置2による被処理水W1の濾過処理(バラスト水処理運転)
バルブV1、バルブV11及びバルブV12を開き、バルブV2、バルブV13、バルブV21、バルブV31及びバルブV32を閉じる。この状態で、汲み上げポンプP1を駆動させる。これにより、被処理水導入ラインL1の一端部から流入した被処理水W1は、被処理水導入ラインL1を流通する。被処理水導入口20から導入された被処理水W1は、フィルタ52で濾過処理され、濾過処理水W2として処理水流出口26から排出される。濾過処理水W2は、処理水ラインL11を流通し、紫外線リアクタ61により紫外線処理され、バラストタンク62に貯留処理水W3として貯留される。
(2)逆洗水噴射ノズル6によるフィルタ52の逆洗処理(バラスト水処理運転中の逆洗)
バルブV1、バルブV11、バルブV12、バルブV21及びバルブV32を開き、他のバルブを閉じて、濾過処理水W2(逆洗水W2)が逆洗水噴射ノズル6に向けて流通する状態とする。そして、ケーシング51及びフィルタ52の内部にバラスト水(W2,W1)が存在した状態で、逆洗水加圧ポンプP21及び吸引ノズル4の吸引を稼働させる。これにより、逆洗水噴射ノズル6からの逆洗水(濾過処理水)W2は、フィルタ52に向けて噴射され、逆洗が行われる。
(3)バラストタンク62から外部への貯留処理水W3の排水処理
バルブV12及びバルブV13を開き、バルブV11を閉じる。この状態で貯留処理水排出ラインL12に設けられた貯留処理水排出ポンプP11を稼働させる。これにより、バラストタンク62に貯留される貯留処理水W3は、紫外線リアクタ61により紫外線処理され、処理水ラインL11及び貯留処理水排出ラインL12を介して外部に排出される。
第1実施形態のフィルタ洗浄ヘッド53によれば、例えば、次のような効果を奏する。
第1実施形態のフィルタ洗浄ヘッド53は、フィルタ52の内部に配置された逆洗汚水集合管28に接続するヘッド基管54と、ヘッド基管54の先端側に設けられ、フィルタ52の内面に当接する吸引ノズル4と、吸引ノズル4をフィルタ52の内面に向けて付勢するコイルバネ74と、吸引ノズル4の背面側に設けられ、吸引ノズル4とヘッド基管54の外周面54dとに密接するシール面75aを有するシール部材75と、付勢部材74及びシール部材75の少なくとも上方を覆う被覆部材76と、を備える。
そのため、第1実施形態によれば、コイルバネ74及びシール部材75の上方からコイルバネ74及びシール部材75へ向かうゴミの侵入を抑制することができる。従って、コイルバネ74(付勢部材)やシール部材75へのゴミの付着などにより発生する不具合を抑制することができる。
第1実施形態のフィルタ洗浄ヘッド53は、ヘッド基管54の径方向における、コイルバネ74とヘッド基管54の外周面54dとの接触を防止可能な接触防止構造として、第1バネ保持環状凹部4c及び第2バネ保持環状凹部71eを更に備える。そのため、第1実施形態によれば、コイルバネ74がヘッド基管54に接触して摩耗が発生すること等を抑制することができる。
第1実施形態のフィルタ洗浄ヘッド53においては、被覆部材76は、コイルバネ74及びシール部材75の少なくも上方及び側方を覆う。そのため、コイルバネ74及びシール部材75の側方からのゴミの侵入を更に抑制することができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態について、図6を参照しながら説明する。図6は、本発明の第2実施形態のフィルタ洗浄ヘッド53Aを示す断面図(図4対応図)で、(A)はフィルタ洗浄ヘッド53Aが縮んだ状態を示す図、(B)はフィルタ洗浄ヘッド53Aが伸びた状態を示す図である。
第2実施形態では、主に第1実施形態との相違点について説明する。このため、第1実施形態と同一(又は同等)の構成については、詳細な説明を省略する。また、第2実施形態において特に説明しない点については、第1実施形態の説明が適宜に適用される。
図6に示すように、第2実施形態のフィルタ洗浄ヘッド53Aは、第1実施形態と比べて、被覆部材76が外側円盤状部材72と吸引ノズル4のノズル吸引口4aとの間も被覆するように設けられている点が、主に異なる。
第2実施形態においては、被覆部材76は、フィルタ洗浄ヘッド53の軸方向において、吸引ノズル4のノズル吸引口4aから、外側円盤状部材72及び内側円盤状部材71を跨いで、ヘッド基管54の基端側太径部54aに亘って設けられる。
被覆部材76は、吸引ノズル4のノズル吸引口4aの外周面、外側円盤状部材72の外周面72b、内側円盤状部材71の外周面71b及びヘッド基管54の基端側太径部54aの外周面それぞれにおいて、リング状の締め付け具である第4環状締付具80、第2環状締付具78、第1環状締付具77及び第3環状締付具79により締め付けられて、取り付けられている。第4環状締付具80とノズル吸引口4aの外周面との間で被覆部材76を挟み込み、更に固定ビス80aも用いて、被覆部材76をノズル吸引口4aの外周面に取り付ける。第2環状締付具78と外側円盤状部材72の外周面72bとの間で被覆部材76を挟み込み、更に固定ビス78aも用いて、被覆部材76を外側円盤状部材72の外周面72bに取り付ける。第1環状締付具77と内側円盤状部材71の外周面71bとの間で被覆部材76を挟み込み、更に固定ビス77aも用いて、被覆部材76を内側円盤状部材71の外周面71bに取り付ける。第3環状締付具79とヘッド基管54の基端側太径部54aとの間で被覆部材76を挟み込み、被覆部材76をヘッド基管54の基端側太径部54aの外周面に取り付ける。
被覆部材76は、少なくとも吸引ノズル4のノズル吸引口4aの外周面と外側円盤状部材72の外周面72bとの間の領域76cにおいては、ヘッド基管54の延在方向に伸縮自在な蛇腹状に構成されている。被覆部材76は、外側円盤状部材72の外周面72bと内側円盤状部材71の外周面71bとの間の領域76bにおいては、蛇腹状に構成されていない。外側円盤状部材72の外周面72bと内側円盤状部材71の外周面71bとヘッド基管54の基端側太径部54aの外周面との相対的位置関係は、変化しない。一方、吸引ノズル4のノズル吸引口4aの外周面と外側円盤状部材72の外周面72bとの相対的位置関係(ヘッド基管54の延在方向の位置関係)は、フィルタ洗浄ヘッド53の伸縮によって変化する。例えば、図6(B)では、理解の便宜上、実際よりもデフォルメして、外側円盤状部材72の外周面72b、ヘッド基管54(逆洗汚水集合管28)等に対して吸引ノズル4のノズル吸引口4aが遠くなった状態を示す。
第2実施形態のフィルタ洗浄ヘッド53Aは、前述の構成を有するため、外側円盤状部材72と吸引ノズル4の中間細径部4eとの間の隙間からも、ゴミが侵入しない。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明した。しかし、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
被覆部材76は、シート状部材以外の部材から構成することができる。被覆部材76の断面形状は、円環状(円弧状)に制限されず、例えば、各種の曲線状や、曲線と直線との複合線状であってもよい。
被覆部材76を取り付ける手段は、特に制限されず、例えば、締結バンドや、径方向内側に向けて締め付け力が発現する環状部材(例えば、弾性ゴム製)を用いることができる。
付勢部材は、コイルバネ74に制限されず、他の構成の付勢部材であってもよい。
第2実施形態において、第2環状締付具78と外側円盤状部材72の外周面72bとの間における被覆部材76の挟み込みを省略し、被覆部材76の全体を蛇腹構造としてもよい。
また、吸引ノズル4のノズル吸引口4aの外周面と外側円盤状部材72の外周面72bとの間の被覆部材76の領域76cを設けずに、外側円盤状部材72の外周面72bと内側円盤状部材71の外周面との間の被覆部材76の領域76bのみを蛇腹構造とすることもできる。
被覆部材76として十分な剛性を備えたものを用いることができる。その場合には、支持バー部材73を省略することができる。
4 吸引ノズル
4c 第1バネ保持環状凹部(接触防止構造)
28 逆洗汚水排出管(逆洗汚水ライン)
51 ケーシング
52 フィルタ
53 フィルタ洗浄ヘッド
54 ヘッド基管
54d 外周面
71e 第2バネ保持環状凹部(接触防止構造)
74 コイルバネ(付勢部材)
75 シール部材
75a シール面
76 被覆部材
W1 被処理水
W2 逆洗水

Claims (4)

  1. ケーシングの内部に配置される筒状のフィルタであって前記フィルタの内部に流入した被処理水を濾過して前記フィルタの外部へ流出させる前記フィルタの内部に設けられるフィルタ洗浄ヘッドであり、前記フィルタの内面に摺動可能に当接して逆洗水を吸引するフィルタ洗浄ヘッドであって、
    前記フィルタの内部に配置された逆洗汚水ラインに接続するヘッド基管と、
    前記ヘッド基管の先端側に設けられ、前記フィルタの内面に当接する吸引ノズルと、
    前記吸引ノズルを前記フィルタの内面に向けて付勢する付勢部材と、
    前記吸引ノズルの背面側に設けられ、前記吸引ノズルと前記ヘッド基管の外周面とに密接するシール面を有するシール部材と、
    前記付勢部材及び前記シール部材の少なくとも上方を覆う被覆部材と、を備える、
    フィルタ洗浄ヘッド。
  2. 前記ヘッド基管の径方向における、前記付勢部材と前記ヘッド基管の外周面との接触を防止可能な接触防止構造を更に備える、
    請求項1に記載のフィルタ洗浄ヘッド。
  3. 前記被覆部材は、前記付勢部材及び前記シール部材の少なくも上方及び側方を覆う、
    請求項1又は2に記載のフィルタ洗浄ヘッド。
  4. 前記被覆部材は、前記ヘッド基管の延在方向に伸縮自在な蛇腹状に構成されている、
    請求項1〜3のいずれかに記載のフィルタ洗浄ヘッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108434828A (zh) * 2018-04-08 2018-08-24 洛阳双瑞金属复合材料有限公司 一种过滤器用的吸污喷嘴

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