JP2017089717A - 緊締具 - Google Patents

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Abstract

【課題】被緊締物の緊締が無用に解除されてしまうことを抑制することができる緊締具を提供する。【解決手段】使用者が指でレバー51を揺動操作することを、緊締部4に設けられている下側凹部43が阻害する。何故ならば、下側凹部43の内側面レバーが、レバー51の先端部に近接配置されるので、使用者がレバー51に指を掛けることが困難だからである。使用者は、レバー51に設けられている被挿入部515にドライバーBを挿入させて、レバー51の揺動操作を行なう。即ち、レバー51を揺動操作するためにはドライバーBが必要であり、使用者が指でレバー51を揺動操作することは困難である。故に、係止構造5による緊締部4の緊締部3への係止が無用に解除されることが抑制されるので、被緊締物Aの緊締が無用に解除されるという問題が解消される。【選択図】図1

Description

本発明は、被緊締物を緊締する緊締具に関する。
緊締具は2個の緊締部と支持部と係止構造とを備える(特許文献1参照)。
2個の緊締部は支持部に支持されている。少なくとも一方の緊締部は、他方への接離方向に揺動可能に支持されている。
2個の緊締部は、互いに接近することによって、被緊締物を緊締する。2個の緊締部が離隔すると、被緊締物の緊締は解除される。
係止構造は、近接配置された2個の緊締部の一方(以下、第1緊締部という)を他方(以下、第2緊締部という)に係止する。このために、係止構造はレバーと係止環と係止凸部とを有する。
レバーは第1緊締部に枢支されており、第1緊締部側と第2緊締部側との間で揺動する。係止環はレバーに支持されている。係止凸部は第2緊締部に突設されている。
使用者は、2個の緊締部を接近させた状態で、レバーに指を掛けてレバーを第2緊締部側に揺動操作する。次に、使用者はレバーを第1緊締部側に揺動させながら係止環を係止凸部に係止させる。この結果、係止構造を介して第1緊締部が第2緊締部に係止される。
第1緊締部が第2緊締部に係止されている間は、2個の緊締部が離隔しないので、被緊締物の緊締が無用に解除されることが抑制される。
特許第4685916号公報
特許文献1に記載に緊締具の場合、使用者がレバーに指を掛けてレバーを第2緊締部側に揺動操作すれば、係止環が係止凸部から脱離するので、係止構造による係止は容易に解除される。
故に、使用者が悪意によって(又は誤って)レバーに指を掛け、レバーを第2緊締部側に揺動操作してしまう虞がある。この結果、係止構造による係止が無用に解除され、延いては被緊締物の緊締が無用に解除されるという問題が生じる。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、被緊締物の緊締が無用に解除されてしまうことを抑制することができる緊締具を提供することにある。
本発明に係る緊締具は、互いに相対的に接離可能であり、被緊締物を緊締する2個の緊締部と、互いに近接配置されている該2個の緊締部の一方を他方に係止する係止構造とを備える緊締具において、前記係止構造は、前記一方及び他方夫々への接離方向に揺動可能に前記一方に支持されており、指より細い棒状の部材を挿入可能な凹状の被挿入部を設けてあるレバーと、該レバーに支持された係止部と、前記他方に支持され、前記レバーが前記他方の側から前記一方の側へ接近する場合に前記係止部が係止し、前記レバーが前記一方の側から前記他方の側へ接近する場合に前記係止部の係止が解除される被係止部とを有し、前記一方に設けられており、前記レバーが前記一方に近接配置されている場合に前記レバーの先端部に近接配置され、前記レバーに指を掛けて前記レバーを操作することを阻害するレバー操作阻害部を備えることを特徴とする。
本発明に係る緊締具は、前記一方には、該一方に近接配置された前記レバーの先端部が収容される凹部が設けられており、前記レバー操作阻害部は、前記凹部の内側面を含み、該内側面と前記レバーの先端部との間に指が入らないようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る緊締具は、前記レバー操作阻害部は、前記一方に近接配置された前記レバーの先端部と前記一方との間に介在し、該一方に突設された凸状部を含むことを特徴とする。
本発明に係る緊締具は、前記被挿入部は、前記棒状の部材を挿入可能な貫通孔であることを特徴とする。
本発明にあっては、使用者が指でレバーを揺動操作することを、第1緊締部に設けられているレバー操作阻害部が阻害する。何故ならば、第1緊締部に近接配置されたレバーの先端部にレバー操作阻害部が近接配置されるので、使用者がレバーに指を掛けることが困難だからである。
使用者は、レバーに設けられている被挿入部に棒状の部材を挿入させて、レバーの揺動操作を行なう。
本発明にあっては、第1緊締部に近接配置されたレバーの先端部に凹部の内側面が近接配置される。或いは、本発明にあっては、第1緊締部に近接配置されたレバーの先端部に凸状部が近接配置される。
故に、第1緊締部に近接配置されたレバーの先端部と第1緊締部との間に介在する空間に指が挿入されることによるレバーの揺動操作が阻害される。
本発明にあっては、レバーに設けられている被挿入部が貫通孔である。故に、使用者は、棒状の部材を貫通孔に挿入してレバーを揺動操作することができる。
本発明の緊締具による場合、レバーを揺動操作するためには棒状の部材が必要であり、使用者が指でレバーを揺動操作することは困難である。
故に、係止構造による係止が無用に解除されることが抑制されるので、被緊締物の緊締が無用に解除されるという問題が解消される。
本発明の実施の形態1に係る緊締具の構成を略示する斜視図である。 緊締具の構成(緊締・係止)を略示する断面図である。 緊締具の構成(緊締・係止解除)を略示する断面図である。 緊締具の構成(緊締解除・係止解除)を略示する断面図である。 本発明の実施の形態2に係る緊締具の構成を略示する斜視図である。
以下、本発明を、その実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。以下の説明では、図において矢符で示す上下、前後、及び左右を使用する。
実施の形態 1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る緊締具1の構成を略示する斜視図である。
図2〜図4は、緊締具1の構成を略示する断面図である。
図2は、緊締具1による被緊締物Aの緊締及び後述する係止構造5による係止を模式的に示し、図3は、被緊締物Aの緊締及び係止構造5による係止の解除を模式的に示し、図4は、被緊締物Aの緊締の解除及び係止構造5による係止の解除を模式的に示している。
本実施の形態の被緊締物Aは、中空の杆体である。被緊締物Aの断面は円形状をなす。
緊締具1は、被緊締物Aを緊締する。このために、緊締具1は円環状をなし、緊締具1の最短内径は被緊締物Aの最大外径以下である。
緊締具1は、支持部2、緊締部3,4、及び係止構造5を備える。
支持部2は、底壁21、前壁22、後壁23、左壁24、及び右壁25を有する。
底壁21は前後左右方向に延びる矩形平板状をなす。底壁21の前後左右方向中央部には連結孔211が設けられている。
連結孔211には図示しない連結軸の一端部が嵌め込まれる。連結軸の他端部には雄ネジが形成してある。緊締具1は、連結軸の雄ネジを利用して、図示しない物体に取り付けられる。換言すれば、この物体と被緊締物Aとは、緊締具1を介して連結される。この物体は、例えば単管バリケードの脚部である。この場合、被緊締物A及び緊締具1は、単管バリケードのパイプ部材及びクランプである。
前壁22は平板状をなし、底壁21の前辺部に立設されている。前壁22の正面視は等脚台形状をなす。この台形は上側に拡がる形状であって、下底は直線状であるが、上辺は凹状に湾曲する曲線状である。上底の曲線は、被緊締物Aの外周形状に対応する円弧状をなす。また、上辺両側の角部は丸められている。
前壁22には挿入孔221,222が左右方向に並設されている。挿入孔221,222は前壁22の上辺両側の角部に配されている。
後壁23は前壁22と略同様の構成である。前壁22との差異は、後壁23が底壁21の後辺部に立設されていることである。
前壁22及び後壁23は互いに平行である。
左壁24は平板状をなし、底壁21の左辺部と前壁22及び後壁23夫々の左辺部の下半分とに亘って配されている。
右壁25は平板状をなし、底壁21の右辺部と前壁22及び後壁23夫々の右辺部の下半分とに亘って配されている。
緊締部3,4は夫々正面視C字状をなす。緊締部3(第2緊締部)は緊締具1の左半分を構成し、C字の開放側が右側に向く。緊締部4(第1緊締部)は緊締具1の右半分を構成し、C字の開放側が左側に向く。
緊締部3,4夫々のC字の一端部(以下、下端部という)は支持部2に枢支されている。
このために、緊締部3の下端部には、緊締部3の下端部から前後両方向に突出した円柱状の枢軸部31が設けられている。枢軸部31の前端部は前壁22の挿入孔221に、遊びを有して挿入されている。枢軸部31の後端部は、後壁23の上辺左側の角部に設けられている挿入孔に、遊びを有して挿入されている。この結果、緊締部3は枢軸部31を中心に揺動する。
同様に、緊締部4の下端部には枢軸部31と同様の枢軸部41が設けられている。枢軸部41は枢軸部31に平行である。枢軸部41は前壁22の挿入孔222と後壁23の上辺右側の角部に設けられている挿入孔とに、遊びを有して挿入されている。この結果、緊締部4は枢軸部41を中心に揺動する。
緊締部3,4夫々の揺動に伴い、緊締部3,4夫々のC字の他端部(以下、上端部という)同士は互いに接離する。上端部同士が互いに接近した緊締部3,4は、夫々の上端部が接触し合うことによって揺動を停止する。一方、上端部同士が互いに離隔した緊締部3,4は、左壁24及び右壁25に接触することによって揺動を停止する。
換言すれば、支持部2は、緊締部3,4を接離方向への揺動を可能に枢支する。緊締部4(及び緊締部3)の上端部と支持部2の左壁24(及び右壁25)とは、緊締部3(及び緊締部4)の揺動範囲を規制する規制部として機能する。
なお、本実施の形態では緊締部3,4の双方が揺動するが、これに限定されず、緊締部3,4の一方だけが揺動する構成でもよい。
緊締部3,4の上端部同士が離隔している場合には、緊締部3,4の上端部同士の間隙を通して被緊締物Aを緊締具1の内部に対して挿脱することが可能になる。緊締部3,4の上端部同士が接触している場合(以下、緊締部3,4が近接配置されている場合という)、緊締部3,4と支持部2とが円環を形成する。このとき、緊締具1の内部に挿入されている被緊締物Aは、緊締部3,4の内周部に接して緊締される。
緊締部4においては、緊締部4の外周部に上側凹部42及び下側凹部43が設けられており、上側凹部42の内部に軸受部44が設けられている。上側凹部42、下側凹部43、及び軸受部44に相当するものは、緊締部3には設けられていない。
上側凹部42は緊締部4の上端部に配されている。上側凹部42は、軸長方向が前後方向の半円筒の内周面状をなす。
下側凹部43(レバー操作阻害部)は上側凹部42よりも下端部側の非端部に配されている。下側凹部43は上側凹部42よりも浅く、上端部側から下端部側に向けて深くなる凹状をなす。下側凹部43は、前壁43a、後壁43b、及び下壁43cに囲繞されている。
軸受部44は、軸長方向が前後方向の円筒状をなす。
係止構造5は、一方の緊締部3の先端部を他方の緊締部4に係止する。このために、係止構造5は、レバー51、係止部52、及び被係止部53を有する。
レバー51は、操作部511、回動軸部512、各2個の軸支持部513,513及び枢支部514,514、並びに被挿入部515を有する。
操作部511はレバー51の本体であり、長手方向が緊締部4の外周部に沿って湾曲する矩形板状をなす。操作部511は、凹状面が緊締部4の外周部側に向いている。操作部511は、長手方向が緊締部4の周方向に沿うよう配される。操作部511の長手方向一端部は、レバー51の先端部である。
回動軸部512は、軸長方向が前後方向の円柱状をなす軸部本体と、軸部本体の前後方向両端部に設けられている2個の円盤状部とを有する。各円盤状部の直径は、回動軸部512の軸部本体よりも長い。回動軸部512の軸部本体は、前後方向中央部が軸受部44に回動可能に支持されている。回動軸部512の軸部本体の一部は、軸受部44から前後方向に突出している。回動軸部512の2個の円盤状部夫々は、回動軸部512が軸受部44から無用に抜脱されることを防止する。
各軸支持部513は平板状をなす。軸支持部513,513は、前後方向に対面して操作部511の長手方向他端部から緊締部4に接近する向きに突設されている。軸支持部513,513夫々には、回動軸部512の軸部本体の外径以下の直径を有する貫通孔が形成されている。この貫通孔には、回動軸部512の軸部本体における軸受部44から前後方向に突出している部分が固定的に嵌め込まれている。故に、軸支持部513は回動軸部512の回動に伴って回動する。この結果、レバー51は回動軸部512を中心に緊締部3,4への接離方向に揺動する。回動軸部512及び軸支持部513は、レバー51の基端部を構成している。
レバー51は、先端部が緊締部4の外周部に対して接/離する方向、且つ、先端部が緊締部3の上端部に対して離/接する方向に揺動する。レバー51の揺動に伴い、操作部511は緊締部4の外周部に対して接離する。レバー51の揺動は、緊締部4から離隔した部分が緊締部4に接触することによって停止する。
以下では、レバー51の先端部が緊締部4の外周部に最接近して停止していることを、レバー51が緊締部4に近接配置されているという。
レバー51が緊締部4に近接配置されている場合、レバー51の先端部は下側凹部43に収容されている。このとき、レバー51の先端部は、下側凹部43の内側面(具体的には前壁43aの後面、後壁43bの前面、及び下壁43cの上面)に近接配置される。このとき、下側凹部43の内側面がレバー51の先端部に接触しているか、又は、レバー51の先端部とレバー51の先端部との間に、指が挿入不可能な空間が介在している。換言すれば、下側凹部43の内側面とレバー51の先端部との間には指が入らない。
故に、レバー51が緊締部4に近接配置されている場合には、レバー51の先端部に指を掛けてレバー51を先端部が緊締部4から離隔する側(即ち先端部が緊締部3の上端部へ接近する側)へ揺動操作することが阻害される。
各枢支部514は平板状をなす。枢支部514,514は、前後方向に対面して操作部511の長手方向中央部から緊締部4に接近する向きに突設されている。枢支部514,514夫々には、貫通孔が形成されている。
被挿入部515は、レバー51の先端部に設けられている。被挿入部515は、操作部511を厚み方向に貫通している円形の貫通孔である。被挿入部515の内径は、指が挿入不可能であり、且つ、指より細い棒状の部材(以下ではドライバーBを例示する)を挿入することが可能な程度の長さを有する。
なお、被挿入部515は、ドライバーBを挿入することが可能な構成であればよい。例えば、被挿入部515の形状は円形に限定されない。また、被挿入部515は貫通孔に限定されず、例えば操作部511の周縁部に設けられた切り欠き状の凹部でもよい。
係止部52は、係止本体521と本体支持部522,522とを有するコ字環状をなす。
係止本体521は前後方向に延びる直棒状をなす。
本体支持部522,522は、係止本体521の両端部から同方向に突出している。各本体支持部522は、長さ方向が緊締部4の外周部に沿って湾曲する棒状をなす。本体支持部522,522夫々の先端部には、前後方向の互いに接近する向きに突出する枢支凸部が設けられており、前後2個の枢支凸部は、枢支部514,514の貫通孔に、回動可能に嵌め込まれている。故に、係止本体521は、本体支持部522,522夫々の先端部を中心に揺動する。
被係止部53は、緊締部3の上端部の外周部に設けられた凸状部である。被係止部53の突出方向は、緊締部3のラジアル方向に比して、緊締部4から離隔する側に傾いている。被係止部53には、係止部52の係止本体521が係脱可能に係止される。
次に、被緊締物Aの緊締/緊締解除手順を説明する。
まず、使用者は、緊締部3,4の上端部同士を離隔させ、緊締部3,4の上端部同士の間隙を通して被緊締物Aを緊締具1の内部に挿入する(図4参照)。
次に、使用者は、緊締部3,4を近接配置する。このとき、被緊締物Aが緊締部3,4に緊締される。
次いで、使用者は、レバー51を揺動操作してレバー51の先端部を緊締部3の上端部に接近させ、係止部52を被係止部53に接近するよう揺動させて(図3参照)、係止部52の内部に被係止部53を挿入する。レバー51の緊締部3への接近と共に係止部52も緊締部3に接近するので、係止部52への被係止部53の挿入は容易である。
次に、使用者は、レバー51を指で揺動操作して緊締部4に近接配置する(図1及び図2参照)。このとき、係止部52は、内部に被係止部53が挿入された状態で緊締部4の下端部側に引っ張られる。この結果、係止部52の係止本体521が被係止部53に押し付けられて、係止部52は被係止部53に係止される。
緊締部4の下端部側に引っ張られた係止部52には、反作用として緊締部4の上端部側への力が生じる。この力は、枢支部514,514、操作部511、及び軸支持部513,513を介して回動軸部512に伝わり、回動軸部512の外周面を軸受部44の内周面に押し付ける。この結果、回動軸部512の無用な回動が抑制されるので、レバー51が使用者による揺動操作なしに自然に揺動することが抑制される。
以上の結果、係止構造5が緊締部4を緊締部3に係止するので、緊締部3,4が自然に離隔して被緊締物Aの緊締が無用に解除される虞はない。
被緊締物Aの緊締を解除する場合、使用者は、レバー51を揺動操作してレバー51の先端部を緊締部3の上端部に接近させる(図3参照)。
前述したように、緊締部4に近接配置されているレバー51に指を掛けることはできない。そこで、使用者は、被挿入部515にドライバーBを挿入して挿入させ、ドライバーBを介してレバー51の先端部を緊締部4の外周部から離隔させる方向の外力をレバー51の先端部に加えることによって、レバー51を揺動操作する。このとき、てこの原理によって、前述した回動軸部512の外周面を軸受部44の内周面に押し付ける力を上回る力が働くので、回動軸部512は容易に回動し、レバー51は先端部が緊締部3の上端部に接近する方向に容易に揺動する。
仮に、レバー51を緊締部4から離隔させる方向の外力をレバー51の先端部以外に加えたとしても、回動軸部512の外周面を軸受部44の内周面に押し付ける力を上回る力を得ることは困難なので、回動軸部512は回動せず、レバー51は揺動しない。
レバー51を緊締部3に接近させた使用者は、係止部52を揺動させて、係止部52の内部から被係止部53を抜脱する。このとき、係止部52と被係止部53との係止は容易に解除される。
この後、使用者は、緊締部3,4の上端部同士を離隔させ(図4参照)、緊締部3,4の上端部同士の間隙を通して被緊締物Aを緊締具1の内部から抜脱する。
以上のような緊締具1の場合、ドライバーBを持たない使用者には係止構造5による係止を解除することができないので、使用者が悪戯して被緊締物Aを緊締具1の内部から抜脱してしまうことを防止することができる。
また、レバー51に指が掛からないので、素手でレバー51に触れた使用者が、誤って係止構造5による係止を解除してしまう事故を防止することができる。
緊締具1は、緊締部4に近接配置されているレバー51に指が掛からないようにすることによって、係止構造5による係止の無用な解除を抑制している。このために、緊締具1にはレバー操作阻害部として下側凹部43が設けられ、緊締部4にレバー51が近接配置される場合に、下側凹部43の内面にレバー51の先端部が近接配置されるようにしてある。このような緊締具1は単純な構成なので、緊締具1の製造は容易且つ安価である。
実施の形態 2.
図5は、本発明の実施の形態2に係る緊締具1の構成を略示する斜視図である。
本実施の形態の緊締具1は、実施の形態1の緊締具1と略同様の構成である。以下では、実施の形態1との差異について説明し、その他、実施の形態1に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
緊締部4は、外周溝45及び凸状部46を有し、実施の形態1の下側凹部43に相当するものを有していない。緊締部3には外周溝45及び凸状部46に相当するものは設けられていない。
外周溝45は緊締部4の外周部に設けられており、上側凹部42よりも下端部側の非端部に配されている。外周溝45は上端部側から下端部側に向けて深くなる。外周溝45の長さ方向は緊締部4の周方向に沿う。
レバー51が緊締部4に近接配置されている場合でも、レバー51は外周溝45に収容されない。
凸状部46(レバー操作阻害部)は、外周溝45の内底面に突設されている。凸状部46は、前後方向に対面配置された2枚のリブ状部を有する。2枚のリブ状部の離隔距離は、ドライバーBの外径よりも長く、レバー51が有する操作部511の短手方向の長さより短い。
レバー51が緊締部4に近接配置されている場合、凸状部46は、レバー51の先端部と緊締部4(具体的には外周溝45の内底面)との間に介在しており、凸状部46の先端部はレバー51の先端部に近接配置されている。このとき、凸状部46を構成する各リブ状部は、操作部511に接触しているか、又はリブ状部と操作部511との間に、指が挿入不可能な空間が介在している。換言すれば、外周溝45の内底面とレバー51の先端部との間には指が入らない。
故に、レバー51が緊締部4に近接配置されている場合には、レバー51の先端部に指を掛けてレバー51を揺動操作することが阻害される。
被挿入部515に挿入されたドライバーBは、凸状部46を構成する2枚のリブ状部の間に配される。従って、凸状部46がドライバーBを用いたレバー51の揺動操作を阻害する虞はない。
以上のような緊締具1は、実施の形態1の緊締具1と同様の作用効果を奏する。このために、緊締具1にはレバー操作阻害部として凸状部46が設けてある。このような緊締具1は単純な構成なので、緊締具1の製造は容易且つ安価である。
なお、緊締部4に近接配置されているレバー51が外周溝45に収容される構成でもよい。この場合、外周溝45(凹部)の内側面がレバー51の先端部に近接配置されてもよい。このとき、外周溝45もレバー操作阻害部として機能する。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲と均等の意味及び特許請求の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
また、本発明の効果がある限りにおいて、緊締具1に、実施の形態1,2に開示されていない構成要素が含まれていてもよい。
各実施の形態に開示されている構成要件(技術的特徴)はお互いに組み合わせ可能であり、組み合わせによって新しい技術的特徴を形成することができる。
1 緊締具
3,4 緊締部
43 下側凹部(レバー操作阻害部)
46 凸状部(レバー操作阻害部)
5 係止構造
51 レバー
515 被挿入部
52 係止部
53 被係止部

Claims (4)

  1. 互いに相対的に接離可能であり、被緊締物を緊締する2個の緊締部と、
    互いに近接配置されている該2個の緊締部の一方を他方に係止する係止構造と
    を備える緊締具において、
    前記係止構造は、
    前記一方及び他方夫々への接離方向に揺動可能に前記一方に支持されており、指より細い棒状の部材を挿入可能な凹状の被挿入部を設けてあるレバーと、
    該レバーに支持された係止部と、
    前記他方に支持され、前記レバーが前記他方の側から前記一方の側へ接近する場合に前記係止部が係止し、前記レバーが前記一方の側から前記他方の側へ接近する場合に前記係止部の係止が解除される被係止部と
    を有し、
    前記一方に設けられており、前記レバーが前記一方に近接配置されている場合に前記レバーの先端部に近接配置され、前記レバーに指を掛けて前記レバーを操作することを阻害するレバー操作阻害部
    を備えることを特徴とする緊締具。
  2. 前記一方には、該一方に近接配置された前記レバーの先端部が収容される凹部が設けられており、
    前記レバー操作阻害部は、前記凹部の内側面を含み、
    該内側面と前記レバーの先端部との間に指が入らないようにしてあることを特徴とする請求項1に記載の緊締具。
  3. 前記レバー操作阻害部は、前記一方に近接配置された前記レバーの先端部と前記一方との間に介在し、該一方に突設された凸状部を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の緊締具。
  4. 前記被挿入部は、前記棒状の部材を挿入可能な貫通孔であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の緊締具。
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