JP2017089674A - ガスタンク部材及びガスタンク部材の製造方法 - Google Patents

ガスタンク部材及びガスタンク部材の製造方法 Download PDF

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【課題】ライナーと口金との接触部分の隙間を減少する。【解決手段】ライナー部材と口金とを有するガスタンク部材の製造方法は、アルミニウム製の口金の表面をアルマイト処理することによってアルマイト処理皮膜を形成する工程と、前記アルマイト処理皮膜の表面のうち、前記ライナー部材が接することが予定されているマスク領域にマスクをする工程と、前記アルマイト処理皮膜のうちの前記マスク領域以外の非マスク領域の少なくとも一部に封孔処理を行う工程と、前記マスクを除去する工程と、前記口金をインサート部品とするインサート成形により樹脂製のライナー部材を形成することによって、前記マスク領域における前記アルマイト処理皮膜の孔に樹脂を充填させる工程と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、ガスタンク部材及びガスタンク部材の製造方法に関する。
水素などのガスを高圧で収納するガスタンクとして、略円筒形のライナーと、ライナーの両端に設けられた口金とライナーの周囲を覆う補強層とを有するガスタンクが利用される。例えば、口金はアルミニウムで形成され、補強層は炭素繊維強化プラスチック(CFRP)で形成される。しかし、かかる場合、アルミニウムがマイナス極、CFRP層中のカーボンがプラス極の電池を形成し、マイナス極のアルミニウムの口金が腐食するおそれがある。特許文献1には、口金の耐久性、耐食性、特に耐電食性を向上させるために、口金のCFRP層と接触する部分の表面にアルマイト処理をすることが開示されている。
特開2008−144943号公報
アルマイト処理は、例えばシュウ酸の溶液中でアルミニウムを陽極酸化して表面に酸化アルミニウムの皮膜(「アルマイト処理皮膜」と呼ぶ)を形成する処理である。アルマイト処理により形成されたアルマイト処理皮膜は、微細な孔(ポーラス)を有する。したがって、アルマイト処理皮膜を形成した後、孔を封じる封孔処理が行われる。しかし、本願の発明者は、樹脂製のライナーとの接触する領域のアルマイト処理皮膜を封孔処理した場合、口金と樹脂製のライナーとの接触面に隙間が生じガスがリークする場合があることを見出した。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、ライナー部材と口金とを有するガスタンク部材の製造方法が提供される。この製造方法は、アルミニウム製の口金の表面をアルマイト処理することによってアルマイト処理皮膜を形成する工程と、前記アルマイト処理皮膜の表面のうち、前記ライナー部材が接することが予定されているマスク領域にマスクをする工程と、前記アルマイト処理皮膜のうちの前記マスク領域以外の非マスク領域の少なくとも一部に封孔処理を行う工程と、前記マスクを除去する工程と、前記口金をインサート部品とするインサート成形により樹脂製のライナー部材を形成することによって、前記マスク領域における前記アルマイト処理皮膜の孔に樹脂を充填させる工程と、を備える。
この形態によれば、口金のアルマイト処理皮膜が有する孔にライナーを構成する樹脂が充填されるので、アンカー効果により、口金とライナー部材とが強固に接着し、口金とライナー部材との間に隙間が発生せず、ガスがリークすることを抑制することができる。
(2)本発明の他の形態によれば、ガスタンク部材が提供される。このガスタンク部材は、樹脂製のライナー部材と、前記ライナー部材に取り付けられたアルミニウム製の口金と、を備え、前記口金は、アルマイト処理皮膜を有し、前記アルマイト処理皮膜は、前記アルマイト処理皮膜の孔がアルミナ水和物で埋められているアルミナ水和物層を有する封孔処理領域と、前記アルミナ水和物層を有せず、前記アルマイト処理皮膜の孔が前記ライナー部材の樹脂で埋められた樹脂充填層を有する樹脂充填領域と、を有する。
この形態によれば、ライナー部材を構成する樹脂が口金のアルマイト処理皮膜が有する孔を埋めているので、アンカー効果により、口金とライナー部材とが強固に接着し、口金とライナーとの間に隙間が発生せず、ガスがリークすることを抑制することができる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、ガスタンク部材の製造方法、ガスタンク部材の他、ガスタンクの製造方法、ガスタンクの形態で実現することができる。
本発明の一実施形態において製造されるタンクの外観を示す説明図。 ガスタンクの断面を示す説明図。 ガスタンクの製造工程を示すフローチャート。 アルマイト処理の例を示す説明図。 陽極酸化後の口金の断面図。 アルマイト処理皮膜を拡大して示す断面図。 アルマイト処理皮膜を拡大して示す平面図。 マスクが形成された口金の断面図。 マスクが形成された口金の上面図。 アルミナ水和物層を有するアルマイト処理皮膜を拡大して示す断面図。 インサート成形以後のタンクの製造工程を示す説明図。 ガスタンクの口金近傍の断面図。 口金のフランジの裏面側領域のアルマイト処理皮膜を拡大して示す断面図。 変形例のマスクが形成された口金の断面図。 変形例のマスクが形成された口金の底面図。
図1は、本発明の一実施形態において製造されるガスタンク10の外観を示す説明図である。図2は、ガスタンク10の断面を示す説明図である。ガスタンク10は、第1の口金100aと第2の口金100bと、外筒200と、樹脂製のライナー300とを備える。第1の口金100aと第2の口金100bとは、アルミニウムで形成されている。第1の口金100aと第2の口金100bとの違いは、第1の口金100aは、ガスタンク10へのガスの充填、あるいは、ガスタンク10からのガスの充填、放出のための貫通孔を備えているが、第2の口金100bは、貫通孔を備えていない点である。但し、第2の口金100bについても、貫通孔を備えていてもよい。第1の口金100aと第2の口金100bは、これらを区別しない場合には、「口金100」と総称する。
ライナー300は、ガスタンク10内部を密閉するための内殻である。ライナー300の中央部は略円筒形を有しており、ライナー300の端部はドーム形状あるいは半球形状(以下「ドーム形状」と呼ぶ。)を有している。ライナー300の略円筒形をした部分を「円筒部」とも呼ぶここで、ライナー300は、2つのライナー部材300a、300bを接合することにより形成されている。第1のライナー部材300aのドーム形状をした端部には、第1の口金100aが取り付けられ、第2のライナー部材300bのドーム形状をした端部には、第2の口金100bが取り付けられている。第1の口金100aが取り付けられた第1のライナー部材300aを「第1のガスタンク部材301a」と呼び、第2の口金100bが取り付けられた第2のライナー部材300bを「第2のガスタンク部材301b」と呼ぶ。ライナー300は、例えば、ナイロン、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等の熱可塑性を有する樹脂で構成されている。
外筒200は、ガスタンク10を補強する補強層であり、ライナー300の外側に形成され、ガスタンク10の耐圧殻として働く。外筒200の材料として、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を用いることが可能である。ライナー300の端部と外筒200の端部は、口金100に密着し、口金100とライナー300との接合部からのガスのリークを抑制している。なお、図1においては、外筒200によりライナー300が覆い隠されている。
図3は、ガスタンク10の製造工程を示すフローチャートである。ステップS100では、口金100a,100bにアルマイト処理皮膜を形成する。アルマイト処理皮膜の形成は、陽極酸化により行うことができる。陽極酸化によりアルミニウムの表面に酸化皮膜を形成する処理を「アルマイト処理」と呼び、アルマイト処理により形成されたアルミニウムの酸化皮膜を「アルマイト処理皮膜」と呼ぶ。陽極酸化における反応式は以下の通りである。
陽極: 2Al+3HO → 6e+Al+6H
陰極: 6H+6e → 3H
図4は、アルマイト処理の例を示す説明図である。アルマイト処理漕40は、浴槽400と、処理液410と、陽極としての口金100と、負極420と、直流電源430とを備える。処理液410として、希硫酸またはシュウ酸の溶液を用いることが出来る。口金100の内側は、処理液410が浸入しないように、閉塞部材140により封じることが好ましい。閉塞部材140は、例えば樹脂により形成される。負極420として、鉛やカーボンを用いることが出来る。直流電源430の電圧は、濃度にもよるが、例えば、処理液410が希硫酸の場合、15〜30V程度であり、シュウ酸の場合、20〜60V程度である。
図5は、陽極酸化後の口金100の断面図である。口金100は、フランジ102と、首部104と、貫通孔106を備える。口金100のフランジ102及び首部104の表面にアルマイト処理皮膜110が形成される。図5では、アルマイト処理皮膜110を破線で示している。なお、本実施形態では、貫通孔106の内側表面には、アルマイト処理皮膜110は形成されていない。ただし、貫通孔106の内側表面にアルマイト処理皮膜110を形成しても良い。
図6は、アルマイト層を拡大して示す断面図である。図7は、アルマイト層を拡大して示す平面図である。アルマイト処理皮膜110は、バリア層112とポーラス層114(「多孔質層114」とも呼ぶ)とを備える。ポーラス層114は、六角柱構造115の集合体の構造を有しており、各六角柱構造115は、バリア層112近傍まで達する微細な孔116(「ポーラス116」とも呼ぶ)を有する。孔116の直径は、おおよそ数μmから数十μmの大きさである。
図3のステップS110では、アルマイト処理皮膜110のうち封孔処理を行わない領域にマスク120を形成する。図8は、マスク120が形成された口金100の断面図である。図9は、マスク120が形成された口金100の上面図である。マスク120は、口金100のフランジ102の首部104と反対側である裏面側領域122(「マスク領域A」と呼ぶ)と、首部104と同じ側である表面側領域124(「マスク領域B」と呼ぶ)に形成されており、首部104の表面側領域126(「非マスク領域C」と呼ぶ),128(「非マスク領域D」と呼ぶ)には形成されない。マスク領域A、Bは、アルマイト処理皮膜110の表面のうち、ライナー部材300a、300bと接することが予定されている領域の少なくとも一部の領域に相当する。非マスク領域Cと非マスク領域Dは、後述する補強層を形成したときに、補強層と接する領域が非マスク領域Cであり、補強層と接しない領域が非マスク領域Dである点が異なる。
図3のステップS120では、アルマイト処理皮膜110のうちマスク領域A、B以外の非マスク領域C、Dに封孔処理を実行する。アルミニウムに対して陽極酸化によりアルマイト層を形成した場合、上述したように、微細な孔116を有するポーラス層114が形成される。封孔処理とは、ポーラス層114の微細な孔116を封じる処理である。具体的には、アルマイト処理皮膜110を沸騰水、酢酸ニッケルの高温水溶液、あるいは、高温の水蒸気を用いて処理することにより、アルミナ水和物を形成させる。この封孔処理により、アルマイト層の酸化アルミニウムの一部は、アルミナ一水和物(ベーマライト、Al・H0)、あるいはアルミナ三水和物(バイヤーライト、Al・3H0)となり、微細な孔116が封じられる。このようなアルミナ水和物層を有する領域を「封孔処理領域」と呼ぶ。なお、非マスク領域Dについては、沸騰水、酢酸ニッケルの高温水溶液、あるいは、高温の水蒸気を当てないことにより、封孔処理を行わないようにしても良い。ステップS130では、マスク120を除去する。
図10は、アルミナ水和物層118を有するアルマイト層110を拡大して示す断面図である。アルミナ水和物層118は、アルマイト処理皮膜110を覆うと共に、微細な孔116を封じるように形成されていることがわかる。
図11は、インサート成形以後のガスタンク10の製造工程を示す説明図である。図3のステップS140では、インサート成形により、口金100を有するガスタンク部材301a、301bを形成する。この具体的な工程は、図11の工程(A)に示す。この工程では、アルマイト処理及び封孔処理がされマスク120が除去されている口金100a,100bを準備する。これらの口金100a,100bをインサート部品としてそれぞれ金型(図示せず)に装着し、樹脂を射出成形して、第1の口金100aを有する第1のガスタンク部材301aと、第2の口金100bを有する第2のガスタンク部材301bとを形成する。樹脂は、例えば、熱可塑性樹脂のナイロンやポリエチレンである。
図3のステップS150では、2つのガスタンク部材301a、301bを接合する。この具体的な工程は、図11の工程(B)に示す。この工程では、第1のガスタンク部材301aのライナー部材300aの端部と、第2のガスタンク部材301bのライナー部材300bの端部とを合わせ、例えばレーザトーチを用いてレーザを2つのライナー部材300a、300bの接合部に照射する。これにより、2つのライナー部材300a、300bの接合部の樹脂を加熱して、2つのライナー部材300a、300bを溶着させる。なお、この場合、一方の第1のライナー部材300aがレーザ吸収性の樹脂、他方の第2のライナー部材300bがレーザ透過性の樹脂により形成されていることが好ましい。これにより、2つのライナー部材300a、300bの溶着が容易となる。さらに、この場合、2つのライナー部材300a、300bの樹脂材料を同じにして、一方の第1のライナー部材300aの樹脂材料に顔料を添加することにより、レーザ吸収性を持たせることが好ましい。2つのライナー部材300a、300bの材料が同じであれば、2つのライナー部材300a、300bの間に、強度の差が生じないからである。なお、顔料としては、例えば、カーボンブラックや酸化第一鉄(FeO)を用いることが可能である。
図3のステップS160では、補強層200(外筒200)を形成する。この具体的な工程は、図11の工程(C)に示す。この工程では、樹脂を含浸させた繊維をライナー300に巻き付ける。樹脂を強化する繊維として、炭素繊維、アラミド繊維(例えば、ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維(ケブラー繊維、ケブラーは登録商標)など)を用いることが可能である。なお、樹脂を強化する繊維としてガラス繊維を用いても良い。また、繊維により強化される樹脂として、エポキシ樹脂、エポキシアクリレート樹脂、ポリエステル樹脂などの熱硬化性の樹脂を用いることが可能である。なお、強化繊維の巻き付けのパターンにより外筒200の引っ張り強さなどの機械的性質を調整することが可能である。その後、ライナー300に巻き付けた樹脂を含浸させた繊維の樹脂を加熱硬化させることにより、外筒200を形成する。
図12は、ガスタンク10の口金100近傍の断面図である。図13は、口金100のフランジ102の裏面側領域122(図8のマスク領域A)のアルマイト処理皮膜110を拡大して示す断面図である。ライナー部材300aと接する裏面側領域122には、アルマイト処理皮膜110が形成されているが、アルミナ水和物層118(図10)は形成されていない。アルマイト処理皮膜110には、ポーラス層114があり、微細な孔116がある。この微細な孔116には、インサート成形時に、ライナー部材300aを形成する樹脂が侵入する。その結果、孔116は、樹脂により埋められ、ポーラス層114の表面に、樹脂が充填された樹脂充填層113が形成される。なお、このような樹脂が充填された領域を「樹脂充填領域」と呼ぶ。樹脂充填領域では、アンカー効果により、口金100と、樹脂製のライナー部材300aとの接着が強固となる。これに対し、仮にライナー部材300aと接する裏面側領域122についても、封孔処理を行うと、孔116は、アルミナ水和物118(図10)により封じられてしまうので、ライナー部材300aを形成する樹脂が孔116に侵入することもない。その結果、封孔処理領域では、アンカー効果が得られない。すなわち、ライナー部材300aと接する裏面側領域122に、アルマイト処理皮膜110のみを形成し、アルミナ水和物層118(図10)を形成しないことにより、インサート成形時に、ライナー部材300aを形成する樹脂を孔116に充填して樹脂充填層113を形成することができる。その結果、アンカー効果により口金100と、樹脂製のライナー部材300aとの接着を強固にし、口金100と、樹脂製のライナー部材300aとの間に隙間が発生することを抑制し、ライナー300の内部に充填したガスのリークを抑制できる。ライナー部材300aと接する表面側領域124(図8のマスク領域B)についても同様である。
以上、本実施形態によれば、口金100のアルマイト処理皮膜110の表面のうち、ライナー部材300a、300bと接することが予定されているマスク領域A、Bにおけるアルマイト処理皮膜110の孔116にライナー300を形成する樹脂を充填させるので、アンカー効果により、口金100とライナー300とが強固に接着し、口金100とライナー300との間に隙間が発生せず、ガスがリークすることを抑制することができる。
図14は、変形例のマスク120a、120bが形成された口金の断面図である。図15は、変形例のマスク120が形成された口金の底面図である。図8では、フランジ102の裏面側領域122及び表面側領域124にわたってマスク120が形成されており、この裏面側領域122及び表面側領域124は、フランジ102のほぼ全部の領域である。これに対し、図14、図15に示すマスク120a、120bは、口金100のフランジ102の一部の裏面側領域123(「領域E」と呼ぶ。)と一部の表面側領域125(「領域F」と呼ぶ)にのみ形成されている。これらのマスク120a、120bは、途切れの無いリング状の形状とすることが好ましい。マスク120a、120bを一部の領域にのみ形成することによっても、その一部の領域では、ガスタンク部材301aのインサート成形時にアルマイト処理皮膜110の微細な孔116にライナー部材300aを形成する樹脂が侵入するので、アンカー効果により、口金100と、樹脂製のライナー部材300aとの接着を強固とし、口金100と、その結果、樹脂製のライナー部材300aとの間に隙間が発生することを抑制できる。
以上、いくつかの実施例に基づいて本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
10…ガスタンク
40…アルマイト処理漕
100,100a,100b…口金
102…フランジ
104…首部
106…貫通孔
110…アルマイト処理皮膜
112…バリア層
113…樹脂充填層
114…ポーラス層
115…六角柱構造
116…孔
118…アルミナ水和物層
120、130a、120b…マスク
122,123…裏面側領域
124,125,126,128…表面側領域
140…閉塞部材
200…補強層(外筒)
300…ライナー
300a,300b…ライナー部材
301a、301b…ガスタンク部材
400…浴槽
410…処理液
420…負極
430…直流電源

Claims (1)

  1. ライナー部材と口金とを有するガスタンク部材の製造方法であって、
    アルミニウム製の口金の表面をアルマイト処理することによってアルマイト処理皮膜を形成する工程と、
    前記アルマイト処理皮膜の表面のうち、前記ライナー部材が接することが予定されているマスク領域にマスクをする工程と、
    前記アルマイト処理皮膜のうちの前記マスク領域以外の非マスク領域の少なくとも一部に封孔処理を行う工程と、
    前記マスクを除去する工程と、
    前記口金をインサート部品とするインサート成形により樹脂製のライナー部材を形成することによって、前記マスク領域における前記アルマイト処理皮膜の孔に樹脂を充填させる工程と、
    を備える、ガスタンク部材の製造方法。
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